JP2009192832A - 観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波面収差補償技術を採用して広範囲の対象物について観察または計測をすることができる観察装置を提供する。
【解決手段】観察装置1は、光源部10、二軸走査系20、波面変調部30、光分岐部40、光検出部50、波面検出部60および制御部70等を備える。波面変調部30は、入力光の収差を補償する補償用位相パターンを呈示するとともに、入力光を第1および第2の光に分岐する分岐用位相パターンを呈示する。波面検出部60は、入力された光を受光して、その光の波面を検出する。波面検出部60による光の波面歪みの検出と、この検出結果に基づく制御部70による位相パターンの調整と、波面変調部30による位相パターンの呈示と、を含むループ処理において、波面収差補償を行う為の補償用位相パターンはフィードバック制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、観察装置に関するものである。
特許文献1には、被検眼に対してレーザ光照射位置を走査するとともに該被検眼からの反射光を光検出部により受光することで該被検眼を観察する観察装置(眼科撮影装置)が開示されている。また、この文献に開示された観察装置では、被検眼からの反射光はハーフミラーにより2分岐され、一方の分岐光は光検出部により受光されてパワーが検出され、他方の分岐光は波面検出部により受光されて波面収差が検出される。そして、波面検出部により検出された波面収差に基づいて波面変調部(波面補償部)により反射光の波面収差が補償され、光検出部により検出された光パワーに基づいて被検眼の像が得られる。この文献に開示された観察装置では、以上のようにすることで、解像度が高い撮影画像を得ることができるとされている。
一般に、上記のような波面検出および波面変調を含む波面収差補償技術は、結像特性や計測精度を向上させることができる。従来では、波面収差補償技術は主として天体望遠鏡に使われた。しかし、近年になって、波面収差補償技術は、眼底カメラ、走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope (SLO))、光干渉断層装置(Optical Coherent Tomography (OCT))、レーザ顕微鏡などにも応用されつつある。
このような波面収差補償技術を用いたイメージングは、従来にない高分解能での観察を可能にする。特に対象物が眼底の場合には視細胞や微小血管の観察が可能となる。視細胞の観察は加齢性の眼病診断に役立つ。また、微小血管の観察は循環器系の疾病の早期診断に役立つ。それ故、波面収差補償技術を用いた眼底イメージング装置が商業化されれば、医療産業に大きなインパクトを与えると予想されている。
特開2007−014569号公報
特許文献1に開示された観察装置では、被検眼からの反射光のパワーを光検出部により検出するとともに、被検眼からの反射光の波面収差を波面検出部により検出するために、被検眼からの反射光を2分岐するハーフミラーが設けられている。このハーフミラーにより光を2分岐する際の分岐比は、装置構築時から固定されており、後で変更することはできない。
眼底カメラ,SLO,顕微鏡などの観察装置では、生体や生物が計測対象物であるので、その対象物に照射することができる光の強度が限定される場合がある。また、対象物が眼底などである場合には、その眼底の特質である低い反射率や強い散乱の故に、眼底から戻ってくる反射光は非常に弱くなる。このような対象物からの光を分岐すると、信号対雑音比の低下を招き、甚だしい場合には波面収差および像の双方または何れか一方が検出不能となる場合がある。
また、対象物が異なると、対象物からの戻り光の強度が相当に異なる場合がある。例えば、生活習慣病による合併症を眼底計測により診断する場合は、正常眼、乱視眼、水晶体異常、病眼など被験者によって状態が様々に異なり、光透過率も様々であるので、戻り光強度の個人差が非常に大きい。対象物の透過率が低く、戻り光強度が小さい場合には、露光量不足によって波面収差または像の計測が不能となる場合がある。
以上のように、波面収差検出用の光と撮像用の光との分岐比が固定されていることから、対象物の個体差が大きい場合には、計測不能になったり、信号対雑音比の低下を招いたりする。したがって、従来の波面収差補償技術を採用する観察装置は、観察または計測をすることができる対象物が限定される場合がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、波面収差補償技術を採用して広範囲の対象物について観察または計測をすることができる観察装置を提供することを目的とする。
本発明に係る観察装置は、(1) 光を出力する光源部と、(2) 光源部から出力された光を対象物へ照射する照射光学系と、(3)照射光学系による対象物への光照射に伴って発生した光を導く検出光学系と、(4) 入力光の収差を補償する補償用位相パターンを呈示するとともに、入力光を第1および第2の光に分岐する分岐用位相パターンを呈示して、検出光学系により導かれた光を入力して、その入力した光を補償用位相パターンおよび分岐用位相パターンにより位相変調して出力する波面変調部と、(5)波面変調部から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光を互いに異なる方向へ導く分岐光学系と、(6) 分岐光学系により導かれて入力された第1の光を受光して、その受光した第1の光のパワーを検出する光検出部と、(7)分岐光学系により導かれて入力された第2の光を受光して、その受光した第2の光の波面を検出する波面検出部と、(8) 波面検出部により検出される波面に基づいて、波面変調部により呈示される補償用位相パターンを調整するとともに、波面変調部から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値に応じて、波面変調部により呈示される分岐用位相パターンを調整する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る観察装置では、光源部から出力された光は、照射光学系を経て対象物へ照射される。照射光学系による対象物への光照射に伴って発生した光は、検出光学系により波面変調部へ導かれる。波面変調部では、入力光の収差を補償する補償用位相パターンが呈示されるとともに、入力光を第1および第2の光に分岐する分岐用位相パターンが呈示される。そして、検出光学系により導かれた光は波面変調部に入力され、その入力された光は補償用位相パターンおよび分岐用位相パターンにより位相変調されて波面変調部から出力される。なお、第1および第2の光への分岐比は1:0〜0:1の範囲である。また、照射光学系による対象物への光照射に伴って発生する光は、反射光や散乱光に限られず、蛍光、ラマン散乱光、2次・高次高調波などであってもよい。
波面変調部から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光は、分岐光学系により互いに異なる方向へ導かれる。分岐光学系により導かれて光検出部に入力された第1の光は、光検出部により受光されて、その受光された第1の光のパワーが検出される。分岐光学系により導かれて波面検出部に入力された第2の光は、波面検出部により受光されて、その受光された第2の光の波面が検出される。そして、制御部により、波面検出部により検出される波面に基づいて、波面変調部により呈示される補償用位相パターンが調整される。また、制御部により、波面変調部から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値に応じて、波面変調部により呈示される分岐用位相パターンが調整される。
本発明に係る観察装置では、波面変調部は、補償用位相パターンと分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンを呈示する波面変調素子を含むのが好適である。また、波面変調部は、補償用位相パターンを呈示する第1波面変調素子と、分岐用位相パターンを呈示する第2波面変調素子と、を含むのも好適である。
本発明に係る観察装置では、制御部は、光検出部により受光される第1の光のパワーおよび波面検出部により受光される第2の光のパワーの双方または何れか一方に基づいて、波面変調部から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値を設定するのが好適である。また、制御部は、光検出部により受光される第1の光のパワーおよび波面検出部により受光される第2の光のパワーの双方または何れか一方に基づいて、光源部から出力され照射光学系を経て対象物へ照射される光のパワーを制御するのも好適である。
本発明に係る観察装置は、波面収差補償技術を採用して広範囲の対象物について観察または計測をすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態に係る観察装置について説明する。図1は、第1実施形態に係る観察装置1の構成図である。この図に示される観察装置1は、対象物として眼90の眼底91を観察する走査型眼底イメージングに適用される装置であって、光源部10、二軸走査系20、波面変調部30、光分岐部40、光検出部50、波面検出部60および制御部70等を備える。
光源部10は、眼底91に照射されるべき光を出力するものであって、例えばレーザダイオード(LD)やスーパールミネッセントダイオード(SLD)等の点光源と見做すことができる発光素子を含むのが好適である。この光源部10から出力される光は、レンズLによりコリメートされ、ハーフミラーHMを透過して、二軸走査系20に入力される。
二軸走査系20は、光源部10から出力される光を眼底91に照射するともに当該光照射位置を走査するものであって、レンズL、ミラーM〜M、水平走査機構HSおよび垂直走査機構VSを含む。ミラーM〜Mそれぞれの反射面は凹面であり、ミラーM,Mそれぞれの反射面は平面である。ハーフミラーHMから二軸走査系20に入力された光は、レンズL、ミラーM、ミラーM、ミラーM、水平走査機構HS、ミラーM、ミラーM、垂直走査機構VS、ミラーMおよびミラーMを順に経て、更に眼90の瞳面92を経て眼底91に集光照射される。
眼底91における光照射位置は、水平走査機構HSおよび垂直走査機構VSにより二次元走査される。光源部10からレンズL,ハーフミラーHMおよび二軸走査系20を経て眼底91に到る光学系は、光源部10から出力された光を対象物(眼底91)へ照射する照射光学系を構成している。
二軸走査系20により眼底91に光が集光照射されると、その集光位置で反射光または散乱光が発生する。眼底91における集光位置で発生した光は、瞳面92を経て二軸走査系20に入力され、二軸走査系20において照射時とは逆の経路を辿って二軸走査系20からハーフミラーHMへ出力され、ハーフミラーHMで反射され、レンズLおよびレンズLを経て波面変調部30に入力される。眼底91から二軸走査系20,ハーフミラーHM,レンズLおよびレンズLを経て波面変調部30に到る光学系は、照射光学系による対象物(眼底91)への光照射に伴って発生した光を波面変調部30へ導く検出光学系を構成している。
波面変調部30は、入力光の波面形状を調整して当該調整後の光を出力するものであって、好適には位相変調型の空間光変調器を含む。位相変調型の空間光変調器は、複数の画素が二次元配列されており、これら複数の画素それぞれにおいて入力光の位相を変調する位相パターンを呈示して、その位相変調後の光を出力する。また、位相変調型の空間光変調器は、反射型のものであってもよいし、透過型のものであってもよい。反射型の空間光変調器としては、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)型、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)型および光アドレス型の何れであってもよい。また、透過型の空間光変調器としてはLCD(LiquidCrystal Display)等であってもよい。図1では、波面変調部30として反射型で位相変調型の空間光変調器が示されている。
波面変調部30は、入力光の収差を補償する補償用位相パターンを呈示するとともに、入力光を第1および第2の光に分岐する分岐用位相パターンを呈示する。特に、本実施形態では、波面変調部30は、補償用位相パターンと分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンを呈示する波面変調素子を含む。そして、波面変調部30は、検出光学系により導かれた光を入力して、その入力した光を補償用位相パターンおよび分岐用位相パターンにより位相変調して出力する。補償用位相パターンは、照射光学系および検出光学系を光が伝搬する間に生じた波面収差を補償する位相変調を光に与える。一方、分岐用位相パターンは、光回折効率が高く、特定の2つの次数に回折のエネルギーが集中し、それらの強度比が制御できるものが望ましく、例えば0次光と1次回折光とに分岐するブレーズ位相回折格子である。この場合、0次光および1次回折光のうち、一方が第1の光となり、他方が第2の光となる。
波面変調部30から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力された第1および第2の光は、レンズLを経て、光分岐部40により互いに異なる方向に進む。光分岐部40から出力された光のうち、第1の光はレンズLおよびピンホール51を経て光検出部50に入力され、第2の光はレンズLを経て波面検出部60に入力される。波面変調部30からレンズL,光分岐部40およびレンズL,Lを経て光検出部50および波面検出部60それぞれに到る光学系は、波面変調部30から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光を互いに異なる方向へ導く分岐光学系を構成している。
ここで、波面変調部30はレンズLの前焦点位置に配置され、光分岐部40はレンズLの後焦点位置に配置されていて、レンズLはフーリエ変換光学系を構成している。したがって、波面変調部30から出力される第1および第2の光それぞれは、光分岐部40が配置されている位置(レンズLの後焦点位置)において集光される。光分岐部40は、例えば、これら第1および第2の光それぞれの集光位置の一方に反射部を有し、他方に透過部を有することで、第1および第2の光を互いに空間的に十分に分岐することができる。
また、眼90の瞳面92、水平走査機構HS、垂直走査機構VS、波面変調部30および波面検出部60は、互いに共役となる位置に配置されている。さらに、眼90の眼底91、光分岐部40および光検出部50も、互いに共役となる位置に配置されている。
光検出部50は、分岐光学系により導かれて入力された第1の光を受光して、その受光した第1の光のパワーを検出する。この光検出部50は好適にはフォトダイオードを含む。二軸走査系20による眼底91における光照射位置の二次元走査とともに、光検出部50による光パワーの検出が行われる。これにより、眼底91の像が得られる。このとき、眼底91に対して光検出部50の前の共役位置にピンホール51が配置されることで、共焦点光学系が構成される。
波面検出部60は、分岐光学系により導かれて入力された第2の光を受光して、その受光した第2の光の波面を検出する。この波面検出部60は、好適には、シャックハルトマンセンサ、曲率センサ、シアリング干渉計などを含む。レンズLおよびレンズLは両側テレセントリックレンズ系を構成しており、レンズLの前焦点位置に波面変調部30が配置され、レンズLの後焦点位置に波面検出部60が配置されている。
波面計測部61は、波面検出部60により検出された第2の光の波面に基づいて、その第2の光の波面歪みを計測する。このときの第2の光の波面歪みは、照射光学系および検出光学系を光が伝搬する間に生じた波面収差に、波面変調部30に呈示される補償用位相パターンによる位相変調を加えたものであり、補償用位相パターンによる波面収差の補償の過不足を表している。
制御部70は、波面検出部60および波面計測部61により検出される波面に基づいて、その検出された波面の歪みが小さくなるように帰還制御することで、波面変調部30により呈示される補償用位相パターンを調整する。また、制御部70は、波面変調部30から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値に応じて、波面変調部30により呈示される分岐用位相パターンを調整する。
この制御部70における帰還制御により補償用位相パターンが調整されることにより、波面検出部60により受光される第2の光の波面の歪みが除去される。また、光検出部50により受光される第1の光の波面は、波面検出部60により受光される第2の光の波面と同じであるから、光検出部50により受光される第1の光の波面の歪みも除去される。したがって、本実施形態に係る観察装置1は、波面収差の影響が低減された眼底91の像を得ることができる。また、本実施形態に係る観察装置1は、制御部70において分岐用位相パターンが調整されることにより、波面変調部30から分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比が目標値に応じて設定されるので、波面収差補償技術を採用して広範囲の対象物について観察または計測をすることができる
波面歪みの発生要因には、対象物と各種の光学素子の設計誤差や製造誤差、アライメント誤差、光が通る媒質の熱効果による揺らぎ、光源の発光揺らぎ、及び計測対象物の収差や微動などがある。これらは、光検出部50が計測した像の品質を低下させる。波面収差補償技術を採用することによって波面歪みを除去するで、結像特性を回復させることができ、高分解能、高コントラストの眼底網膜画像を得ることができる。
図2は、波面変調部30の一例を示す断面図である。この図には、波面変調部30としてLCOS型の空間光変調器が示されており、また、5画素分の断面構造が示されている。波面変調部30としてのLCOS型の空間光変調器は、シリコン基板301、二次元配列された複数の画素電極回路302、誘電体ミラー303、配向膜304、スペーサ305、液晶層306、配向膜307、透明電極308およびガラス基板309を含んで構成される。
互いに平行に配された配向膜304と配向膜307との間がスペーサ305により閉じられた空間とされ、その空間に液晶が封入されて液晶層306とされている、配向膜304の下には、シリコン基板301と、そのシリコン基板301上に形成された画素電極回路302と、その画素電極回路302の上に設けられた誘電体ミラー303とが配置されている。配向膜307の上には、透明電極308およびガラス基板309が配置されている。
この図で上方から入力された光は、ガラス基板309,透明電極308,配向膜307,液晶層306および配向膜304を順次に通過して、誘電体ミラー303により反射される。その反射された光は、配向膜304,液晶層306,配向膜307,透明電極308およびガラス基板309を順次に通過して、外部へ出力される。透明電極308と画素電極回路302との間に印加される電圧値により、液晶層306の屈折率が異なり、したがって、液晶層306を往復する光の光路長が異なり、位相が異なる。すなわち、補償用位相パターンおよび分岐用位相パターンは、二次元配列された複数の画素電極回路302それぞれに印加される電圧値として与えられる。
図3は、波面検出部60の一例を示す構成図である。この図には、波面検出部60としてシャックハルトマンセンサが示されている。波面検出部60としてのシャックハルトマンセンサは、複数の小レンズ601およびイメージセンサ602を含んで構成される。複数の小レンズ601は、同一の構成を有していて、所定の平面上に一定間隔で二次元配列されている。イメージセンサ602は、複数の小レンズ601の後焦点面に受光面を有し、これら複数の小レンズ601それぞれによる集光位置に関する情報を出力する。
この図で左方から入力される光の波面が平面状である場合には、イメージセンサ602の受光面上における複数の小レンズ601それぞれによる集光位置は、一定間隔で二次元配列されたものとなる。しかし、入力される光の波面が平面状でない場合には、イメージセンサ602の受光面上における複数の小レンズ601それぞれによる集光位置は、一定間隔で配列されたものとはならない。そこで、イメージセンサ602の受光面上における複数の小レンズ601それぞれによる集光位置に基づいて、光の波面の歪みを検出することができる。
波面計測部61は、波面検出部60からの出力信号を受けて、その出力信号に基づいて波面の位相分布を計算し、その計算結果を制御部70へ出力する。波面検出部60としてシャックハルトマンセンサが用いられる場合には、波面計測部61は、シャックハルトマンセンサのイメージセンサ602から出力される集光位置の分布を示す出力信号に基づいて、波面の位相分布を計算する。図4は、波面検出部60としてシャックハルトマンセンサが用いられる場合における波面計測部61の処理のフローチャートである。この図に示されるように、波面計測部61は、シャックハルトマンセンサのイメージセンサ602から出力される集光位置の分布を示す出力信号を入力して、初期処理、重心計算、重心ずれ計算、収差係数計算および各制御点位相計算などの各処理を行って、その結果を制御部70へ出力する。
制御部70は、図1に示されるように、入力部701、分岐用位相パターン作成部702、制御データ作成部703および制御回路部704を含む。入力部701は、分岐用位相パターンを作成する上で必要なパラメータの入力を受け付けて、そのパラメータを分岐用位相パターン作成部702に与える。分岐用位相パターン作成部702は、入力部701により受け付けられたパラメータに基づいて、波面変調部30から出力される第1および第2の光(0次光、1次回折光)が所望の分岐比となるように分岐用位相パターンを作成して、その作成した分岐用位相パターンを制御データ作成部703に与える。
制御データ作成部703は、波面計測部61から波面の位相分布を示す情報を受け取って、この情報に基づいて補償用位相パターンを作成する。また、制御データ作成部703は、分岐用位相パターン作成部702から分岐用位相パターンを受け取り、作成した補償用位相パターンと分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンを作成して、その作成した位相パターンを制御回路部704に与える。制御回路部704は、制御データ作成部703から位相パターンを受け取って、この位相パターンを波面変調部30に呈示させる。
補償用位相パターンと分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンが呈示された波面変調部30からは、分岐用位相パターンの作用により第1および第2の光が分岐されて出力される。そして、これら第1および第2の光は、レンズLにより光分岐部40において集光され、光分岐部40により互いに異なる方向へ導かれる。
図5は、光分岐部40の構成例を示す図である。同図(a)に示される構成例の光分岐部40は、円状の反射部401と、この反射部401の周囲に設けられる透過部402とを有する。同図(b)に示される構成例の光分岐部40は、円状の透過部402と、この透過部402の周囲に設けられる反射部401とを有する。同図(c)に示される構成例の光分岐部40は、反射部401と透過部402とが直線状の境界で区切られている。同図(d)に示される構成例の光分岐部40は、プリズム形状のものであって、互い異なる2つの面が反射部403,404とされている。
なお、同図(a)〜(c)において、透過部402は、透明な媒質からなるものであってもよいし、特に何ら媒質を設けないもの(開口等)であってもよい。同図(a)〜(c)の各構成例の光分岐部40は、波面変調部30から出力される第1および第2の光のうち、一方を反射部401で反射させ、他方を透過部402で透過させる。同図(d)の構成例の光分岐部40は、波面変調部30から出力される第1および第2の光のうち、一方を反射部403で反射させ、他方を反射部404で反射させる。
次に、波面変調部30に呈示されるべき位相パターンを作成する方法について説明する。波面変調部30に呈示されるべき位相パターンは、制御部70の分岐用位相パターン作成部702により作成される分岐用位相パターンと、制御部70の制御データ作成部703により作成される補償用位相パターンとが、制御データ作成部703により重畳されて作成される。
波面検出部60による光の波面歪みの検出と、この検出結果に基づく制御部70による位相パターンの調整と、波面変調部30による位相パターンの呈示と、を含むループ処理において、波面収差補償を行う為の補償用位相パターンはフィードバック制御される。第n回のフィードバックループにおける補償用位相パターンw(x,y)は、第(n−1)回のフィードバックループにおける補償用位相パターンwn−1(x,y)と、波面検出部60により検出された光の波面歪みA(x,y)とに基づいて、下記(1)式で計算される。ここで、x,yは、波面変調部30の画素位置を表す座標であり、波面変調部30としてLCOS型の空間光変調器(図3)が用いられる場合には画素電極回路302の位置を表す座標である。また、αはフィードバック係数である。
一方、入力光を第1および第2の光に分岐する為の分岐用位相パターンは、前述したようにブレーズ位相回折格子であるのが好ましい。図6は、分岐用位相パターンとしてのブレーズ位相回折格子における位相分布断面を示す図である。理想的な位相分布断面は同図(a)に示されるようなものであるが、実際の位相分布断面は同図(b)に示されるように波面変調部30の画素構造を反映して階段状となる。ブレーズ位相回折格子の形状は、格子ピッチdおよび位相変調深度h(または、ブレーズ角度ε)により一意に決定される。波面変調部30から出力される第1および第2の光の分岐角度は格子ピッチdにより決定される。また、波面変調部30から出力される第1および第2の光のパワー比は位相変調深度hにより決定される。
図7は、分岐用位相パターンとしてのブレーズ位相回折格子の実際の一例を示す図である。この図では、各画素における階調と位相変調深度とが線形関係にあるものとしており、位相変調深度2π(1λ)が階調値255に対応し、位相変調深度0が階調値0に対応している。2πを超える位相差(1波長を越える光路長差に相当)となる場合は、位相ラッピング(Wrapping)により位相値を0〜2πに変換した後に、その変換後の階調値で表している。すなわち、範囲0〜2πの位相が8ビットのデジタル階調に規格化されている。このようにして得られた分岐用位相パターンにおける位相分布をg(x,y)と表す。
波面変調部30に呈示されるべき位相パターンは、下記(2)式および(3)式に従う計算により求められる。(2)式により、以上のようにして求められた補償用位相パターンw(x,y)と分岐用位相パターンg(x,y)とが加算されて、その加算後の位相パターンS1(x,y)が得られる。そして、(3)式により、位相ラッピング(Wrapping)が行われて、波面変調部30に呈示されるべき位相パターンs(x,y)が求められる。ここで、modulo(・, 2π)は2πの剰余を求める演算である。

制御部70に含まれる制御回路部704では、このようにして求められた位相パターンs(x,y)がデジタル階調に変換され、そのデジタル階調について波面変調部30の非線形性等を補正する後処理が施された後、その後処理後のデジタル階調がアナログ電圧に変換されて、そのアナログ電圧が波面変調部30の各画素(x,y)に印加される。
なお、上記の説明では、分岐用位相パターンのパラメータが入力部701に入力される場合について説明した。分岐用位相パターン作成部702は、格子ピッチdおよび位相変調深度hの様々な組み合わせに対して予め作成されてメモリに保存された分岐用位相パターンのライブラリから、ルックアップテーブル方法を用いて、対応な分岐用位相パターンを読み出すこととしてもよい。したがって、選択する位相格子のインデクスが入力部701に入力され、分岐用位相パターン作成部702では、そのインデクスが用いられて、位相格子ライブラリから対応する分岐用位相パターンのデータを読み出すような構成にすることもできる。
次に、分岐用位相パターンについて更に詳細に説明する。レンズLの焦点距離をfとし、光の波長をλとし、波面変調部30への光の入射角度をθとし、波面変調部30における回折角度をθとし、分岐用位相パターンとしてのブレーズ位相回折格子における位相ピッチdとすると、レンズLの後焦点位置にある光分岐部40における第1および第2の光(0次光、1次回折光)それぞれの集光位置の間隔Δは下記(4)式で表される。
この式によって、これらのパラメータd、Δ、f、λ、θが関係づけられる。間隔Δだけ離れた第1および第2の光を分離できるように光分岐部40を設計すればよい。例えば、図5(a)に示される構成の光分岐部40では、円状の反射部401の直径をΔ程度にすればよい。図5(b)に示される構成の光分岐部40では、円状の透過部401の直径をΔ程度にすればよい。図5(c)に示される構成の光分岐部40では、反射部401と透過部401とを区分する境界線が、第1および第2の光(0次光、1次回折光)それぞれの集光位置の中間点に位置するようにすればよい。また、図5(d)に示される構成の光分岐部40では、反射部403と反射部404とを区分する境界線が、第1および第2の光(0次光、1次回折光)それぞれの集光位置の中間点に位置するようにすればよい。
第1および第2の光のパワー比を適切に制御するためには、このパワー比と分岐用位相パターンのパラメータとの間の関係を予め知る必要がある。これには、理論式から求める方法と実験結果から求める方法とがある。
理論式から求める方法は以下のとおりである。分岐用位相パターンとしてのブレーズ位相回折格子による回折光の強度分布I(θ)は下記(5)式で表される。ここで、Nは格子周期数であり、Aは定数である。格子周期数Nは、格子面に入射する光ビームのサイズDと位相ピッチdとから下記(6)式で求められる。

0次光の回折角は入射角θと等しいので、0次光強度IはI(θ)で求めることができる。また、1次回折光の回折角θは上記(4)式で与えられるので、1次回折光の強度IはI(θ)で計算できる。この式を用いて、位相変調深度hを変えて、それぞれでの分割比(I/I)を計算して表を作成する。この表をルックアップテーブルとして用いることにより、所望の分割比を実現する位相変調深度hを求めることができる。図8は、計算により求めた分割比(I/I)と位相変調深度hとの間の関係を示す図表である。ここでは、波長λを0.8μmとし、格子ピッチdを800μmとし、入射角θを10度とし、格子周期数Nを20とした。
また、分割比(I/I)と位相変調深度hとの間の関係を実験により求めることもできる。波面変調部30に格子ピッチdで位相変調深度hの位相格子を入力し、0次光および1次回折光それぞれの強度をパワーメータで測定し、両者のパワー比を計算する。異なる位相変調深度hのブレーズ位相回折格子を作成して波面変調部30に入力し、上記測定と計算を繰返す。そして、測定されたパワー比と位相変調深度hとの間の関係をテーブルにする。
次に、実験結果を示す。図9は、実験で得られた第1および第2の光それぞれの集光スポットを示す図である。ここでは、光分岐部40に替えて、この位置にCCDカメラを配置し、このCCDカメラにより第1および第2の光それぞれの集光スポットを撮像した。同図(a)〜(d)それぞれで、左の像が0次光の集光スポットであり、右の像が1次回折光の集光スポットである。同図(a)〜(d)それぞれで、分岐用位相パターンとしてのブレーズ位相回折格子のブレーズ角度εを異ならせた。
同図(b)は、位相変調深度hが0(ブレーズ角度εが0)である場合の像を示しており、1次回折光へ配分される光エネルギーが最小で、0次光へ配分される光エネルギーが最大となっている。同図(d)は、位相変調深度hがλ(ブレーズ角度εがλ/d)である場合の像を示しており、0次光へ配分される光エネルギーが最小で、1次回折光へ配分される光エネルギーが最大となっている。同図(a),(c)は、これらの中間の場合の像を示しており、0次光および1次回折光の双方に光エネルギーが配分されている。
図9に示された実験により得られた像では、波面収差があることから、各集光スポットが回折限界スポットではなく広がったものになっている。しかし、これらの強度分布は互いに相似形であり、同じ収差を有していることが分かる。
なお、以上の説明では、観察装置1を走査型眼底イメージングに適用する実施形態を示した。人眼を対物レンズに置き換えるとともに、対象物を生物サンプルに置き換えれば、走査レーザ顕微鏡の構成になる。すなわち、走査レーザ顕微鏡に本発明を適用する場合にも、この図1とほぼ同じ構成となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る観察装置について説明する。図10は、第2実施形態に係る観察装置2の構成図である。この図に示される観察装置2は、ステージ93上に置かれた対象物としての生物サンプル94を観察する生物顕微鏡に適用される装置であって、光源部10A、光源部10B、波面変調部30、光分岐部40、光検出部50、波面検出部60および制御部70等を備える。
ステージ93上に置かれた対象物としての生物サンプル94を保護するため、その生物サンプル94をカバーガラス95が覆っている。カバーガラス95も光の波面歪みを生じさせるので、波面収差補償技術を用いて、光の波面を補償することが要求される。また、本実施形態では、光の波面の補償に続いて生物サンプル94の観察が行われる。
波面変調部30はレンズL16の前焦点位置に配置され、光分岐部40はレンズL16の後焦点位置に配置されていて、レンズL16はフーリエ変換光学系を構成している。したがって、波面変調部30から出力される第1および第2の光それぞれは、光分岐部40が配置されている位置(レンズL16の後焦点位置)において集光される。光分岐部40は、例えば、これら第1および第2の光それぞれの集光位置の一方に反射部を有し、他方に透過部を有することで、第1および第2の光を互いに空間的に十分に分岐することができる。
光の波面の補償の際には、2つの光源部のうち一方の光源部10Aから光が出力され、また、生物サンプル94の観察の際には、他方の光源部10Bから光が出力される。補償用位相パターンと分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンが波面変調部30に呈示されるが、光の波面の補償の際には、波面変調部30から出力される光が光分岐部40で透過されて波面検出部60により受光されるように分岐用位相パターンが設定され、また、生物サンプル94の観察の際には、波面変調部30から出力される光が光分岐部40で反射されて光検出部50により受光されるように分岐用位相パターンが設定される。
光の波面の補償の際には、光源部10Aから出力される光は、レンズL10によりコリメートされ、ハーフミラーHMで透過され、ハーフミラーHMで反射され、対物レンズL13により集光され、カバーガラス95を経て、生物サンプル94に照射される。この照射に伴い生物サンプル94で発生する光(反射光、散乱光)は、カバーガラス95を経て、対物レンズL13によりコリメートされ、ハーフミラーHMで透過され、レンズL14およびレンズL15を経て、波面変調部30に入力される。波面変調部30に入力される光は、波面変調部30に呈示される補償用位相パターンにより波面収差が補償され、また、波面変調部30に呈示される分岐用位相パターンにより特定方向へ進む光とされて出力される。波面変調部30から出力される光は、レンズL16を経て、光分岐部40で透過され、レンズL18を経て、波面検出部60により受光される。そして、波面検出部60による光の波面歪みの検出と、この検出結果に基づく制御部70による位相パターンの調整と、波面変調部30による位相パターンの呈示と、を含むループ処理において、波面収差補償を行う為の補償用位相パターンはフィードバック制御される。
一方、生物サンプル94の観察の際には、光源部10Bから出力される光は、レンズL11およびレンズL12によりコリメートされ、ハーフミラーHMで反射され、ハーフミラーHMで反射され、対物レンズL13により集光され、カバーガラス95を経て、生物サンプル94に照射される。この照射に伴い生物サンプル94で発生する光(反射光、散乱光)は、カバーガラス95を経て、対物レンズL13によりコリメートされ、ハーフミラーHMで透過され、レンズL14およびレンズL15を経て、波面変調部30に入力される。波面変調部30に入力される光は、波面変調部30に呈示される補償用位相パターンにより波面収差が補償され、また、波面変調部30に呈示される分岐用位相パターンにより上記特定方向と異なる方向へ進む光とされて出力される。波面変調部30から出力される光は、レンズL16を経て、光分岐部40で反射され、レンズL17を経て、光検出部50により受光される。そして、この光検出部50による受光により生物サンプル94が観察される。
このように、本実施形態では、機械的な可動部が設けられることなく、波面変調部30に呈示される分岐用位相パターンが調整されることにより、光源部10A,10Bから出力される光は、光検出部50および波面検出部60の何れか一方へ選択的に光が導かれ、波面検出および像検出の何れかに効率的に利用され得る。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る観察装置について説明する。図11は、第3実施形態に係る観察装置3の構成図である。この図に示される観察装置3は、光源部、波面変調部としての第1波面変調素子31および第2波面変調素子32、光分岐部40、光検出部50、波面検出部60、制御部71ならびに制御部72等を備える。なお、この図では、光源部から対象物を経て第1波面変調素子31に到るまでの構成については図示が省略されている。
第1波面変調素子31は、光の波面歪みを補償する為の補償用位相パターンを呈示する。第2波面変調素子32は、入力光を第1および第2の光に分岐する為の分岐用位相パターンを呈示する。第1波面変調素子31と第2波面変調素子32との間の光路上にはレンズL30およびレンズL31が設けられていて、第1波面変調素子31と第2波面変調素子32とは互いに共役の位置にある。
波面変調素子32はレンズL23の前焦点位置に配置され、光分岐部40はレンズL23の後焦点位置に配置されていて、レンズL23はフーリエ変換光学系を構成している。したがって、波面変調素子32から出力される第1および第2の光それぞれは、光分岐部40が配置されている位置(レンズL23の後焦点位置)において集光される。光分岐部40は、例えば、これら第1および第2の光それぞれの集光位置の一方に反射部を有し、他方に透過部を有することで、第1および第2の光を互いに空間的に十分に分岐することができる。
制御部71に含まれる制御回路部714は、波面計測部61から波面の位相分布を示す情報を受け取って、この情報に基づいて補償用位相パターンを作成し、この補償用位相パターンを第1波面変調素子31に呈示させる。
また、制御部72に含まれる入力部721は、分岐用位相パターンを作成する上で必要なパラメータの入力を受け付けて、そのパラメータを分岐用位相パターン作成部722に与える。分岐用位相パターン作成部722は、入力部721により受け付けられたパラメータに基づいて、第2波面変調素子32から出力される第1および第2の光(0次光、1次回折光)が所望の分岐比となるように分岐用位相パターンを作成して、その作成した分岐用位相パターンを制御回路部724に与える。制御回路部724は、この位相パターンを第2波面変調素子32に呈示させる。
本実施形態に係る観察装置3では、対象物で発生する光は、第1波面変調素子31により呈示される補償用位相パターンにより波面収差が補償され、レンズL21およびレンズL22を経て、第1波面変調素子31とは共役位置にある第2波面変調素子32により呈示される分岐用位相パターンにより第1および第2の光に分岐される。
第2波面変調素子32から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力された第1および第2の光は、レンズL23を経て、光分岐部40により互いに異なる方向に進む。光分岐部40から出力された光のうち、第1の光はレンズL24を経て光検出部50に入力され、第2の光はレンズL25を経て波面検出部60に入力される。
そして、波面検出部60による光の波面歪みの検出と、この検出結果に基づく制御部71による位相パターンの調整と、第1波面変調素子31による位相パターンの呈示と、を含むループ処理において、波面収差補償を行う為の補償用位相パターンはフィードバック制御される。また、光検出部50による受光により対象物が観察される。
本実施形態に係る観察装置3は、波面変調部として2つの波面変調素子31,32を含むことから、光学系が複雑になって装置規模が大きくなるものの、以下のような利点を有する。すなわち、補償用の第1波面変調素子31は、補償精度を高くする為に応答速度が速いことが要求される。分岐用の第2波面変調素子32は、応答速度が速いことについては要求が低いのに対して、空間分解能が高いことが要求される。また、一般に、波面変調部は、画素数が多いほど応答速度が遅い。したがって、補償用の第1波面変調素子31としては画素数が少なくても応答速度が速いものが用いられ、分岐用の第2波面変調素子32としては応答速度が遅くても画素数が多いものが用いられる。このように、波面変調素子31,32それぞれとして要求性能に応じて最適なものを用いることにより、計測速度や計測精度を向上させることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る観察装置について説明する。図12は、第4実施形態に係る観察装置4の構成図である。図1に示された第1実施形態に係る観察装置1の構成と比較して、この図12に示される第4実施形態に係る観察装置4は、制御部70に替えて制御部73を備える点で相違する。
制御部73は、波面検出部60および波面計測部61により検出される波面に基づいて、その検出された波面の歪みが小さくなるように帰還制御することで、波面変調部30により呈示される補償用位相パターンを調整する。また、制御部73は、波面変調部30から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値を設定して、この目標値に応じて、波面変調部30により呈示される分岐用位相パターンを調整する。
制御部73は、撮像光強度判定部731、分岐用位相パターン作成部732、制御データ作成部733および制御回路部734を含む。撮像光強度判定部731は、光検出部50による光パワーの検出結果を表す信号を受け取り、この光パワーが適正範囲であるか否かを判定し、その判定結果を分岐用位相パターン作成部732に与える。分岐用位相パターン作成部732は、撮像光強度判定部731による判定結果に基づいて、光検出部50により受光される光のパワーが適正範囲となるように、波面変調部30から出力される第1および第2の光(0次光、1次回折光)の分岐比の目標値を決定し、その分岐比となるように分岐用位相パターンを作成して、その作成した分岐用位相パターンを制御データ作成部733に与える。
制御データ作成部733は、波面計測部61から波面の位相分布を示す情報を受け取って、この情報に基づいて補償用位相パターンを作成する。また、制御データ作成部733は、分岐用位相パターン作成部732から分岐用位相パターンを受け取り、作成した補償用位相パターンと分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンを作成して、その作成した位相パターンを制御回路部734に与える。制御回路部734は、制御データ作成部733から位相パターンを受け取って、この位相パターンを波面変調部30に呈示させる。
このように、本実施形態に係る観察装置4は、光検出器50により受光される光のパワーが適正範囲となるように、波面変調部30に呈示される分岐用位相パターンを設定することができ、対象物からの反射光のレベルが様々であっても、対象物の観察を一定の品質で行うことができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係る観察装置について説明する。図13は、第5実施形態に係る観察装置5の構成図である。図1に示された第1実施形態に係る観察装置1の構成と比較して、この図13に示される第5実施形態に係る観察装置5は、波面計測部61に替えて光強度・波面計測部62を備える点で相違し、制御部70に替えて制御部74を備える点で相違する。
光強度・波面計測部62は、波面検出部60により検出された第2の光の波面に基づいて、その第2の光の波面歪みを計測するとともに、波面検出部60により検出された第2の光の強度を計測する。図14は、波面検出部60としてシャックハルトマンセンサが用いられる場合における光強度・波面計測部62の処理のフローチャートである。この図に示されるように、光強度・波面計測部62は、シャックハルトマンセンサのイメージセンサ602から出力される集光位置の分布を示す出力信号を入力して、初期処理、重心計算、重心ずれ計算、収差係数計算および各制御点位相計算などの各処理を行って、その結果を制御部74へ出力する。また、光強度・波面計測部62は、シャックハルトマンセンサのイメージセンサ602から出力される各集光位置における光パワーを加算して、その加算結果を制御部74へ出力する。
制御部74は、波面検出部60および光強度・波面計測部62により検出される波面に基づいて、その検出された波面の歪みが小さくなるように帰還制御することで、波面変調部30により呈示される補償用位相パターンを調整する。また、制御部74は、波面変調部30から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値を設定して、この目標値に応じて、波面変調部30により呈示される分岐用位相パターンを調整する。
制御部74は、波面計測光強度判定部741、分岐用位相パターン作成部742、制御データ作成部743および制御回路部744を含む。波面計測光強度判定部741は、光強度・波面計測部62による光パワーの検出結果を表す信号を受け取り、この光パワーが適正範囲であるか否かを判定し、その判定結果を分岐用位相パターン作成部742に与える。分岐用位相パターン作成部742は、波面計測光強度判定部741による判定結果に基づいて、波面検出部60により受光される光のパワーが適正範囲となるように、波面変調部30から出力される第1および第2の光(0次光、1次回折光)の分岐比の目標値を決定し、その分岐比となるように分岐用位相パターンを作成して、その作成した分岐用位相パターンを制御データ作成部743に与える。
制御データ作成部743は、光強度・波面計測部62から波面の位相分布を示す情報を受け取って、この情報に基づいて補償用位相パターンを作成する。また、制御データ作成部743は、分岐用位相パターン作成部742から分岐用位相パターンを受け取り、作成した補償用位相パターンと分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンを作成して、その作成した位相パターンを制御回路部744に与える。制御回路部744は、制御データ作成部743から位相パターンを受け取って、この位相パターンを波面変調部30に呈示させる。
このように、本実施形態に係る観察装置5は、波面検出部60により受光される光のパワーが適正範囲となるように、波面変調部30に呈示される分岐用位相パターンを設定することができ、対象物からの反射光のレベルが様々であっても、光の波面収差の補償を一定の品質で行うことができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係る観察装置について説明する。図15は、第6実施形態に係る観察装置6の構成図である。図13に示された第5実施形態に係る観察装置5の構成と比較して、この図15に示される第6実施形態に係る観察装置6は、制御部74に替えて制御部75を備える点で相違する。
制御部75は、波面検出部60および波面計測部62により検出される波面に基づいて、その検出された波面の歪みが小さくなるように帰還制御することで、波面変調部30により呈示される補償用位相パターンを調整する。また、制御部75は、波面変調部30から分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値を設定して、この目標値に応じて、波面変調部30により呈示される分岐用位相パターンを調整する。
制御部75は、光強度判定部751、分岐用位相パターン作成部752、制御データ作成部753および制御回路部754を含む。光強度判定部751は、光検出部50による光パワーの検出結果を表す信号を受け取るとともに、光強度・波面計測部62による光パワーの検出結果を表す信号を受け取り、これらの光パワーが適正範囲であるか否かを判定し、その判定結果を分岐用位相パターン作成部752に与える。分岐用位相パターン作成部752は、光強度判定部751による判定結果に基づいて、光検出部50または波面検出部60により受光される光のパワーが適正範囲となるように、波面変調部30から出力される第1および第2の光(0次光、1次回折光)の分岐比の目標値を決定し、その分岐比となるように分岐用位相パターンを作成して、その作成した分岐用位相パターンを制御データ作成部753に与える。
制御データ作成部753は、光強度・波面計測部62から波面の位相分布を示す情報を受け取って、この情報に基づいて補償用位相パターンを作成する。また、制御データ作成部753は、分岐用位相パターン作成部752から分岐用位相パターンを受け取り、作成した補償用位相パターンと分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンを作成して、その作成した位相パターンを制御回路部754に与える。制御回路部754は、制御データ作成部753から位相パターンを受け取って、この位相パターンを波面変調部30に呈示させる。
このように、本実施形態に係る観察装置6は、光検出部50または波面検出部60により受光される光のパワーが適正範囲となるように、波面変調部30に呈示される分岐用位相パターンを設定することができ、対象物からの反射光のレベルが様々であっても、対象物の観察または光の波面収差の補償を一定の品質で行うことができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態に係る観察装置について説明する。図16は、第7実施形態に係る観察装置7の構成図である。図15に示された第6実施形態に係る観察装置6の構成と比較して、この図16に示される第7実施形態に係る観察装置7は、光源ドライバ11を更に備える点で相違する。
光源ドライバ11は、制御部75に含まれる光強度判定部751により制御されて光源部10を駆動し、この光源部10から出力される光のパワーを調整する。例えば、対象物からの反射光のパワーが極端に小さい場合は、撮像および波面検出の双方ができない事態が生じ得る。この場合には、先ず波面検出のみを行った後に撮像のみを行うことを試みる。もし、この試みが失敗するような場合には、光源ドライバ11により、光源部10から出力される光の強度を徐々に増大させる。このように、対象物からの反射光のレベルが小さい場合であっても、撮像および波面検出が可能となり、対象物における光の被爆量を最低限に押さえることも可能となる。
逆に、対象物からの反射光のレベルが十分であって、撮像および波面検出の双方とも受光パワーが十分である場合には、光源ドライバ11により、光源部10から出力される光の強度を小さくすることによって、対象物における光の被爆量を低減することができる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態に係る観察装置について説明する。図17は、第8実施形態に係る観察装置8の構成図である。図11に示された第3実施形態に係る観察装置3の構成と比較して、この図17に示される第8実施形態に係る観察装置8は、波面計測部61に替えて光強度・波面計測部62を備える点で相違し、制御部72に替えて制御部76を備える点で相違し、また、光源ドライバ11を更に備える点で相違する。
光強度・波面計測部62は、波面検出部60により検出された第2の光の波面に基づいて、その第2の光の波面歪みを計測するとともに、波面検出部60により検出された第2の光の強度を計測する。
制御部76は、撮像光強度判定部761、分岐用位相パターン作成部762および制御回路部764を含む。光強度判定部761は、光検出部50による光パワーの検出結果を表す信号を受け取るとともに、光強度・波面計測部62による光パワーの検出結果を表す信号を受け取り、これらの光パワーが適正範囲であるか否かを判定し、その判定結果を分岐用位相パターン作成部762に与える。分岐用位相パターン作成部762は、光強度判定部761による判定結果に基づいて、光検出部50または波面検出部60により受光される光のパワーが適正範囲となるように、波面変調部30から出力される第1および第2の光(0次光、1次回折光)の分岐比の目標値を決定し、その分岐比となるように分岐用位相パターンを作成して、その作成した分岐用位相パターンを制御回路部744に与える。制御回路部744は、この位相パターンを第2波面変調素子32に呈示させる。
光源ドライバ11は、制御部76に含まれる光強度判定部761により制御されて光源部10を駆動し、この光源部10から出力される光のパワーを調整する。
第1実施形態に係る観察装置1の構成図である。 波面変調部30の一例を示す断面図である。 波面検出部60の一例を示す構成図である。 波面検出部60としてシャックハルトマンセンサが用いられる場合における波面計測部61の処理のフローチャートである。 光分岐部40の構成例を示す図である。 分岐用位相パターンとしてのブレーズ位相回折格子における位相分布断面を示す図である。 分岐用位相パターンとしてのブレーズ位相回折格子の実際の一例を示す図である。 計算により求めた分割比(I/I)と位相変調深度hとの間の関係を示す図表である。 実験で得られた第1および第2の光それぞれの集光スポットを示す図である。 第2実施形態に係る観察装置2の構成図である。 第3実施形態に係る観察装置3の構成図である。 第4実施形態に係る観察装置4の構成図である。 第5実施形態に係る観察装置5の構成図である。 波面検出部60としてシャックハルトマンセンサが用いられる場合における光強度・波面計測部62の処理のフローチャートである。 第6実施形態に係る観察装置6の構成図である。 第7実施形態に係る観察装置7の構成図である。 第8実施形態に係る観察装置8の構成図である。
符号の説明
1〜8…観察装置、10…光源部、11…光源ドライバ、20…二軸走査系、30〜32…波面変調部、40…光分岐部、50…光検出部、51…ピンホール、60…波面検出部、61…波面計測部、62…光強度・波面計測部、70〜76…制御部。

Claims (5)

  1. 光を出力する光源部と、
    前記光源部から出力された光を対象物へ照射する照射光学系と、
    前記照射光学系による前記対象物への光照射に伴って発生した光を導く検出光学系と、
    入力光の収差を補償する補償用位相パターンを呈示するとともに、入力光を第1および第2の光に分岐する分岐用位相パターンを呈示して、前記検出光学系により導かれた光を入力して、その入力した光を前記補償用位相パターンおよび前記分岐用位相パターンにより位相変調して出力する波面変調部と、
    前記波面変調部から前記分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光を互いに異なる方向へ導く分岐光学系と、
    前記分岐光学系により導かれて入力された第1の光を受光して、その受光した第1の光のパワーを検出する光検出部と、
    前記分岐光学系により導かれて入力された第2の光を受光して、その受光した第2の光の波面を検出する波面検出部と、
    前記波面検出部により検出される波面に基づいて、前記波面変調部により呈示される前記補償用位相パターンを調整するとともに、前記波面変調部から前記分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値に応じて、前記波面変調部により呈示される前記分岐用位相パターンを調整する制御部と、
    を備えることを特徴とする観察装置。
  2. 前記波面変調部は、前記補償用位相パターンと前記分岐用位相パターンとが重畳された位相パターンを呈示する波面変調素子を含む、ことを特徴とする請求項1記載の観察装置。
  3. 前記波面変調部は、前記補償用位相パターンを呈示する第1波面変調素子と、前記分岐用位相パターンを呈示する第2波面変調素子と、を含むことを特徴とする請求項1記載の観察装置。
  4. 前記制御部は、前記光検出部により受光される第1の光のパワーおよび前記波面検出部により受光される第2の光のパワーの双方または何れか一方に基づいて、前記波面変調部から前記分岐用位相パターンの作用により分岐されて出力される第1および第2の光のパワー比の目標値を設定する、ことを特徴とする請求項1記載の観察装置。
  5. 前記制御部は、前記光検出部により受光される第1の光のパワーおよび前記波面検出部により受光される第2の光のパワーの双方または何れか一方に基づいて、前記光源部から出力され前記照射光学系を経て前記対象物へ照射される光のパワーを制御する、ことを特徴とする請求項1記載の観察装置。
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