JP2009191417A - 溶岩染め繊維の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
1)天然繊維もしくは化学繊維の母体を、溶岩を粉砕して得た多数の溶岩パウダーおよび/または火山灰を配合した染料で染色することを特徴とする溶岩染め繊維の製造方法。
2)多数の溶岩パウダーおよび/または火山灰は、その95%以上が粒子径1.0μm未満である請求項1に記載の溶岩染め繊維の製造方法。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、前記従来例においては溶岩パウダーおよび/または火山灰をレーヨン繊維等の繊維の母体に練り込んだり、繊維の表面にコーティングしているため、製造が専門的な設備を備えた事業所のみに限られていた。
また、溶岩パウダーおよび/または火山灰が繊維の母体に強固に吸着した繊維が得られることが判明したが、遠赤外線放射効果がやや不十分で、製造コストが大きいという問題点があった。
また、この発明の溶岩染め繊維の製造方法は、前記多数の溶岩パウダーおよび/または火山灰は、その95%以上が粒子径1.0μm未満であることをも特徴とするものである。
化学繊維には再生繊維や半合成繊維、合成繊維、無機繊維が含まれ、再生繊維の例としてはレーヨン、ポリノジック、キュプラが挙げられる。半合成繊維の例としてはアセテートやトリアセテート、プロミックスが、合成繊維としてはナイロンその他のアラミド系繊維、ポリエステル、アクリルその他のアクリル系繊維、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系繊維、ポリウレタン等が挙げられる。さらに無機繊維としてはガラス繊維や炭素繊維、金属繊維が挙げられる。
染色方法において、各種繊維の繊維母体に溶岩パウダーを付着させても遠赤外線放射機能が低下しにくい理由は、以下のように考えられる。溶岩そのものは小さい気孔を大量に含むものであり、このような溶岩を粉砕して微粒子にすると、どうしても表面が滑らかな球形にならず、凹凸を持った不定形となる。このような溶岩パウダーを染めの技法で、例えばレーヨン繊維母体表面に付着させると、各繊維間に微粒子が強固に保持される。そして溶岩パウダーの表面の大半が外部へ露出している。このように溶岩パウダー表面が各繊維間から露出することにより、遠赤外線放射機能が発揮されることが考えられる。
とはいえ、溶岩パウダーの遠赤外線放射機能は非常に強力であり、上記のような露出部分が少なくても、多数の溶岩パウダーを配合した染料で染色したレーヨン繊維は、充分遠赤外線放射機能を発揮することができる。
このような遠赤外線放射機能は、火山灰、とりわけ富士山系で採取される火山灰を用いた場合においても充分発揮されることが分かった。
また、上記溶岩パウダーの遠赤外線は身体等への浸透性が高く、繊維製品に採用した場合には防寒機能を高めるとともに、抗菌作用を持たせて雑菌の繁殖を防止することができるのである。
火山灰の場合は特に粉砕を必要としない場合が多いが、篩をかけて微細な粒径のものを選別して使用することが望ましい。
なお、溶岩パウダーおよび/または火山灰の粒子径分布は、コールカウンター等を用いて測定すれば良い。得られた多数の溶岩パウダーおよび/または火山灰は、水に分散させて水分散液とする。溶岩パウダーおよび/または火山灰を水に分散させるには、界面活性剤等の適当な分散剤を用いても良いし、また用いなくても良い。さらに、溶岩パウダーおよび/または火山灰を得るのに、水(界面活性剤等の分散剤が含有されている場合もある。)を用いて湿式粉砕した場合には、そのままで水分散液となっているので、それを用いても良い。水分散液中における溶岩パウダーおよび/または火山灰の割合は、5〜80重量%であるのが好ましい。5重量%未満であると、レーヨン繊維母体表面に付着する溶岩パウダーおよび/または火山灰の数が少なくなる傾向が生じる。また、80重量%を超えると、安定に溶岩パウダーおよび/または火山灰が分散した水分散液を得られにくくなる傾向が生じる。
染料中には、所望により、染色助剤(染色過程で染料を繊維に均一に染める効果のある薬剤)が含有されていても良い。染料に、多数の溶岩パウダーおよび/または火山灰が分散されてなる水分散液を添加混合する時期はいつでも良いが、染色する直前に、添加混合するのが最も好ましい。添加混合した後、長時間経過すると、溶岩パウダーおよび/または火山灰が凝集したり、沈降したりして、均一な混合状態を維持しにくくなる傾向が生じる。また、添加方法としては、従来公知の任意の方法を採用しうるが、水分散液をインジェクションポンプによって、染料中に定量的且つ連続的に添加するのが好ましい。
溶岩パウダーおよび/または火山灰染め不織布や溶岩パウダーおよび/または火山灰染め編織物は、従来公知の用途、例えば、衣料用素材として好適に用いることができる。また、ベッドシーツ、ベッドパッド、枕カバー、毛布、カーペット、壁張り布、ぬいぐるみの生地、カーテン、掛け布、座布団カバー、自動車の内張り布等の素材しても好適に用いることができる。
この溶岩は次第に風化し、その成分が薄いや河川の水に溶けたまま流下した地域における湖底や海底には、ミネラル分が豊富に含まれていることが知られている。これは上記溶岩に多種類のミネラル分が豊富に含まれていたためである。
実際に溶岩の成分を検査してみると、30種類にも及ぶミネラルが検出され、しかも生体に極めてよい影響を及ぼすミネラルバランスであることも明らかとなっている。
以上のように溶岩から効率よくミネラル分を摂取することにより、次のことが明らかとなった。
1. ミネラル分の欠乏は肌荒れ、抜け毛、老化現象、免疫力の低下、糖尿病など種々様々な症状となって現れ、ミネラルを補給することでその回復が図られる。したがって溶岩からミネラル分を補給することで美しく若返る結果となる。
2. ミネラル事典(糸川嘉則著)には、特に老化の有力な原因としてミネラル欠乏を上げ、治療は通常栄養量よりはるかに多い量を用いて種々の病的状態を回復させることが多くの報告で認められてきているとの記載がある。
この発明の溶岩パウダーおよび/または火山灰染め繊維からなる製品を用いた110人のアンケート結果は表1の通りである。
1. 特に溶岩のミネラル分のうち亜鉛、モリブデン、銅は共同して肌や髪の毛にたっぷり栄養を与えてくれる(温熱効果は大)。
2. 溶岩の持つ殺菌力は肌につく悪玉菌をやっつけるので、肌が衛生的になる。
3. 老化してできたしみは、ミネラル分の補給により次第に目立たなくなる。
4. しみ、ほくろなどの色が次第に薄れてくる。
5. 髪の毛は抜け毛が解消され、太くなりふさふさしてくる。
6. 溶岩の持つ殺菌力により、肌着においては汗をかいても臭うことがなく、シーツ類にあっては汗をかいた肌着を着て寝ても、翌朝汗の臭いが消えてしまい、老人臭も解消する。
7. 洗濯機等で洗濯する際、洗剤を入れなくてもきれいに選択することができる。
見掛け比重1.95g/cm2の富士山系の溶岩を乾式粉砕した後、更に湿式粉砕処理を行い、溶岩パウダーの水分散液(溶岩パウダーの重量割合は20重量%)を得た。この溶岩パウダーは、その95%以上が粒子径1.0・m未満であり、数平均粒子径0.7・m程度であり、最大粒子径が2.5・mであった。
a)染料
抜染剤(還元剤)で抜染されるタイプとされないタイプがあり、それらの染料の性質により、印捺部を着色する狭義の捺染、印捺部を脱色する抜染、印捺部を脱色して別の着色をする着色抜染用の染料および、印捺前の地染用に使い分けされる。
b)糊剤
アルギン酸ソーダ、CMC、ローカストビーンガム、加工でんぷんなどの天然、半合成糊剤が主体であるが、PVAなどの合成糊剤も用いられる。
c)抜染剤
還元剤抜染性染料には、ハイドロサルファイト(Na2S2O4)、ロンガリットC(NaHSO2・CH2O・H2O)、ロンガリットZ(ZnSO2・CH2O・H2O)、デクロリン(Zn(HSO2・CH2O)2)、塩化第一スズ(SnCl2・2H2O)などが適用されるが、ポリエステルには主として塩化スズが用いられる。アルカリ抜染性染料には、主として、水酸化ナトリウムが用いられる。
その後、この染料槽に繊度1.5デニールで繊維長51mmのレーヨン短繊維を一昼夜浸漬した。
得た結果を図3に示す。図3に示すように、溶岩パウダー染めレーヨン短繊維には、顕著な紫外線カット作用があることが判明した。
見掛け比重1.60g/cm2の富士山系の火山灰を篩にかけた後、更に湿式粉砕処理を行い、火山灰の水分散液(火山灰の重量割合は20重量%)を得た。この火山灰は、その95%以上が粒子径1.0・m未満であり、数平均粒子径0.7・m程度であり、最大粒子径が2.5・mであった。
a)染料
抜染剤(還元剤)で抜染されるタイプとされないタイプがあり、それらの染料の性質により、印捺部を着色する狭義の捺染、印捺部を脱色する抜染、印捺部を脱色して別の着色をする着色抜染用の染料および、印捺前の地染用に使い分けされる。
b)糊剤
アルギン酸ソーダ、CMC、ローカストビーンガム、加工でんぷんなどの天然、半合成糊剤が主体であるが、PVAなどの合成糊剤も用いられる。
c)抜染剤
還元剤抜染性染料には、ハイドロサルファイト(Na2S2O4)、ロンガリットC(NaHSO2・CH2O・H2O)、ロンガリットZ(ZnSO2・CH2O・H2O)、デクロリン(Zn(HSO2・CH2O)2)、塩化第一スズ(SnCl2・2H2O)などが適用されるが、ポリエステルには主として塩化スズが用いられる。アルカリ抜染性染料には、主として、水酸化ナトリウムが用いられる。
その後、この染料槽に繊度1.5デニールで繊維長51mmのレーヨン短繊維を一昼夜浸漬した。
Claims (2)
- 天然繊維もしくは化学繊維の母体を、溶岩を粉砕して得た多数の溶岩パウダーおよび/または火山灰を配合した染料で染色することを特徴とする溶岩染め繊維の製造方法。
- 多数の溶岩パウダーおよび/または火山灰は、その95%以上が粒子径1.0μm未満である請求項1に記載の溶岩染め繊維の製造方法。
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JP2008035390A JP2009191417A (ja) | 2008-02-16 | 2008-02-16 | 溶岩染め繊維の製造方法 |
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JP2008035390A Pending JP2009191417A (ja) | 2008-02-16 | 2008-02-16 | 溶岩染め繊維の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101514060B1 (ko) * | 2014-12-09 | 2015-04-21 | (주)서전에코 | 직물의 기능성 처리제 및 이를 이용한 기능성 직물 |
CN113201932A (zh) * | 2021-04-28 | 2021-08-03 | 常州市美尔娜服饰有限公司 | 一种火山岩面料 |
Citations (3)
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JPH01132886A (ja) * | 1987-11-14 | 1989-05-25 | Shinki Sangyo Kk | 繊維品類の染色方法 |
JP2005023492A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Aizawa Sangyo:Kk | 草木染めを用いて簡単にできるマイナスイオン及び遠赤外線を常温で常時放出するタオルや布製品の製造方法。 |
JP2007002384A (ja) * | 2004-09-30 | 2007-01-11 | Fujiyama:Kk | 溶岩パウダーおよび/または火山灰入り繊維及びその製造方法 |
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2008
- 2008-02-16 JP JP2008035390A patent/JP2009191417A/ja active Pending
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