JP2009190241A - 静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成でありながら、より低い電圧でより大きな振動板4の変位を得ることができる静電アクチュエータ等を提供する。
【解決手段】変形可能で電極となる振動板4と、振動板4に対向して所定のギャップを介して配設された第1対向電極11と、振動板4の第1対向電極11側の表面の一部に形成された圧電体膜A101と、振動板4の第1対向電極11と反対側の表面の一部に形成された圧電体膜B102と、第2圧電体膜の表面に形成された第2対向電極103とを備えたものである。
【選択図】図1
【解決手段】変形可能で電極となる振動板4と、振動板4に対向して所定のギャップを介して配設された第1対向電極11と、振動板4の第1対向電極11側の表面の一部に形成された圧電体膜A101と、振動板4の第1対向電極11と反対側の表面の一部に形成された圧電体膜B102と、第2圧電体膜の表面に形成された第2対向電極103とを備えたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、インクジェットヘッド等の駆動機構として用いられている静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置に関するものである。
インクジェット記録装置は、高速印字が可能、記録時の騒音が極めて小さい、インクの自由度が高い、安価な普通紙を使用できる等の多くの利点を有する。近年、インクジェット記録装置の中でも、記録が必要なときにのみインク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン・デマンド方式のインクジェット記録装置が主流となっている。このインク・オン・デマンド方式のインクジェット記録装置は、記録に不要なインク液滴の回収を必要としない等の利点がある。
このインク・オン・デマンド方式のインクジェット記録装置には、インク液滴を吐出させる方法として、駆動手段に振動板とそれに対向する対向電極を備えた静電アクチュエータを利用した、いわゆる静電駆動方式のインクジェット記録装置がある。また、駆動手段に圧電素子(ピエゾ素子)を利用した、いわゆる圧電駆動方式のインクジェット記録装置や、発熱素子等を利用した、いわゆるバブルジェット(登録商標)方式のインクジェット記録装置等がある。
静電駆動方式の記録装置のインクジェットヘッドは、振動板と対向電極とを帯電させることにより、振動板を対向電極側に吸引して撓ませ、その後、帯電を停止させて振動板を元の状態に復帰させることでインク吐出圧力を得ている。この際、振動板が対向電極に貼り付かないように、振動板と対向電極との間には、短絡を防止するための絶縁膜が形成されている。
このような静電駆動方式のインクジェットヘッドでは、できるだけ低い電圧で振動板を大きく変位させて、多くの液滴を吐出させることが効率的である。このため、振動板を駆動するための対向電極を、振動板の短辺または長辺方向に沿って階段状に形成することで、比較的低い電圧でより大きな振動板の変位を得る等の発明が従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−318155号公報(第2頁、図2等)
しかしながら、特許文献1のように対向電極を階段状に形成することは、対向電極を形成している電極基板に予め複数の段差を形成すること等が必要となり、その構造も複雑化する。
本発明は、上記課題に鑑み、簡易な構成でありながら、より低い電圧でより大きな振動板の変位を得ることができる静電アクチュエータを提案し、さらに、それを利用した液滴吐出ヘッドや液滴吐出装置を得ることを目的とする。
本発明に係る静電アクチュエータは、変形可能で電極となる振動板と、振動板に対向して所定のギャップを介して配設された第1対向電極と、振動板の第1対向電極側の表面の一部に形成された第1圧電体膜と、振動板の第1対向電極と反対側の表面の一部に形成された第2圧電体膜と、第2圧電体膜の表面に形成された第2対向電極とを備えたものである。
この構成の静電アクチュエータは、振動板、第1対向電極及び第2対向電極にそれぞれ対応の電圧波形を印加すると、圧電体膜が歪むため、それに伴って(それに起因して)振動板が撓み、振動板と第1対向電極との間のギャップが狭まる。さらに、その狭くなったギャップに静電力が作用して、振動板が第1対向電極側に撓む。静電力はギャップの2乗に反比例するため、ギャップが狭くなった分少ない電圧で振動板を変位させることができる。これにより、従来必要とされた電圧より低い電圧で大きな振動板の変位を得ることが可能となる。
この構成の静電アクチュエータは、振動板、第1対向電極及び第2対向電極にそれぞれ対応の電圧波形を印加すると、圧電体膜が歪むため、それに伴って(それに起因して)振動板が撓み、振動板と第1対向電極との間のギャップが狭まる。さらに、その狭くなったギャップに静電力が作用して、振動板が第1対向電極側に撓む。静電力はギャップの2乗に反比例するため、ギャップが狭くなった分少ない電圧で振動板を変位させることができる。これにより、従来必要とされた電圧より低い電圧で大きな振動板の変位を得ることが可能となる。
また、本発明に係る静電アクチュエータは、振動板と第1対向電極と第2対向電極とにそれぞれ対応の電圧波形を印加する電圧印加手段を備え、電圧印加手段は、振動板と第2対向電極間の電位差が0となり、振動板と第1対向電極間に電位差が生じるように各電圧波形を印加する第1駆動方法を有し、第1駆動方法によって振動板と第1対向電極間に発生する静電吸引圧力により、振動板を第1対向電極側に撓ませるものである。
このようにして、振動板を変位させることが可能である。
このようにして、振動板を変位させることが可能である。
また、本発明に係る静電アクチュエータは、電圧印加手段が、振動板と第2対向電極間、及び振動板と第1対向電極間のそれぞれに電位差が生じるように各電圧波形を印加する第2駆動方法を有し、第2駆動方法の電圧波形は、第1駆動方法の電圧波形の極性と逆であり、前記第2駆動方法によって、振動板と第2対向電極間の電位差により発生する圧電体膜の歪みによる圧力と、振動板と第1対向電極間の電位差により発生する静電吸引圧力とにより、振動板を第1対向電極側に撓ませるものである。
このように、圧電体膜の歪みによる圧力と、静電吸引圧力との両方により、振動板の変位量を大きくすることが可能となる。
このように、圧電体膜の歪みによる圧力と、静電吸引圧力との両方により、振動板の変位量を大きくすることが可能となる。
また、本発明に係る静電アクチュエータは、電圧印加手段が、第1駆動方法と第2の駆動方法とを、1回おき又は定期的に入れ替えて行うものである。
これにより、残留電荷の解消と振動板駆動との両方が同時に可能になる。また、残留電荷に起因した静電アクチュエータの駆動特性変化を防止でき、安定的な吐出が可能となる。
これにより、残留電荷の解消と振動板駆動との両方が同時に可能になる。また、残留電荷に起因した静電アクチュエータの駆動特性変化を防止でき、安定的な吐出が可能となる。
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、上記の何れかの静電アクチュエータと、ノズルと、ノズルに連通し振動板が一部に形成されている液滴流路とを備えたものである。
また、本発明に係る液滴吐出装置は、液体の吐出部に上記の液滴吐出ヘッドを備えたものである。
これらの液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置は、上記静電アクチュエータを備えているため、比較的低い印加電圧で、大きな振動板の変位を生じさせることができ、液滴の吐出量を安定的に多くすることができる。
また、本発明に係る液滴吐出装置は、液体の吐出部に上記の液滴吐出ヘッドを備えたものである。
これらの液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置は、上記静電アクチュエータを備えているため、比較的低い印加電圧で、大きな振動板の変位を生じさせることができ、液滴の吐出量を安定的に多くすることができる。
実施の形態1.
以下、本発明の静電アクチュエータを備えた液滴吐出ヘッドについて説明する。なお、ここでは液滴吐出ヘッドの一例として、ノズル基板の表面に設けられたインクノズルからインク液滴を吐出するフェイス吐出型のインクジェットヘッドについて図1及び図2を参照して説明する。また、本発明は、以下の図に示す構造、形状に限定されるものではなく、基板の端部に設けられたインクノズルからインク液滴を吐出するエッジ吐出型のインクジェットヘッドにも適用できるものである。なお、本発明のインクジェットヘッドは、以下の図1に示す構造、形状に限定されるものではなく、吐出室とリザーバ部が別々の基板に設けられた4枚の基板を積層した4層構造のものにも適用することができる。
以下、本発明の静電アクチュエータを備えた液滴吐出ヘッドについて説明する。なお、ここでは液滴吐出ヘッドの一例として、ノズル基板の表面に設けられたインクノズルからインク液滴を吐出するフェイス吐出型のインクジェットヘッドについて図1及び図2を参照して説明する。また、本発明は、以下の図に示す構造、形状に限定されるものではなく、基板の端部に設けられたインクノズルからインク液滴を吐出するエッジ吐出型のインクジェットヘッドにも適用できるものである。なお、本発明のインクジェットヘッドは、以下の図1に示す構造、形状に限定されるものではなく、吐出室とリザーバ部が別々の基板に設けられた4枚の基板を積層した4層構造のものにも適用することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。図2は、図1のインクジェットヘッドの断面図である。なお、構成部材を図示し、見やすくするため、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものと異なる場合がある。
実施の形態1のインクジェットヘッドは、主にキャビティ基板1、電極基板2及びノズル基板3が接合されることにより構成されている。キャビティ基板1は、例えば単結晶シリコン基板(以下、単にシリコン基板という)からなり、以下に示す所定の加工が施されている。なお、図1では、キャビティ基板1として(110)面方位のシリコン基板を使用している。キャビティ基板1には、シリコン基板を異方性ウェットエッチングすることにより、底壁が振動板4として形成されてインク液滴の吐出室5となる凹部5aと、各吐出室5に供給すべきインク液滴を溜めるリザーバー6を構成する凹部6aとが形成されている。また、キャビティ基板1には、共通電極端子7が設けられており、図2に示す駆動回路(電圧印加手段)22と接続されている。
振動板4は、高濃度のボロン・ドープ層から形成されている。このボロン・ドープ層は、ボロンを高濃度(約5×1019atoms/cm3以上)にドープして形成されており、例えばアルカリ性水溶液で単結晶シリコンをエッチングしたときに、エッチング速度が極端に遅くなるいわゆるエッチングストップ層となっている。ボロン・ドープ層がエッチングストップ層として機能するため、振動板4の厚み及び吐出室5の容積を高精度で形成することができるようになっている。かかる構成の振動板4は、各吐出室5側の共通電極として機能する。
また、キャビティ基板1の電極基板2側の接合界面全体には、絶縁膜4a(図2参照)が形成されている。この絶縁膜4aは、本例では例えばシリコン酸化膜(SiO2 膜)により形成されている。
電極基板2は、例えば厚さが1mmのホウ珪酸ガラスからなり、キャビティ基板1の振動板4側に接合されている。この電極基板2には、振動板4との間にギャップ10を構成する例えば深さが0.2μmの電極用凹部10aがエッチングにより形成されている。そして、この電極用凹部10aの内部には、振動板4に対向して第1対向電極11が形成されている。第1対向電極11は、リード部11aと、フレキシブル配線基板(図示せず)に接続される端子部11bとを有し、端子部11bで駆動回路22と接続されている。第1対向電極11は、酸化錫をドープしたITO(Indium Tin Oxide、インジウム錫酸化物)等からなり、例えばスパッタにより厚さ0.1μmで形成されている。
また、電極基板2には、リザーバー6に液滴を供給するための液体供給口12が設けられている。また、ギャップ10は封止材10bによって封止されている。なお、電極基板2は、ホウ珪酸ガラスではなくシリコン基板等で形成してもよい。
ノズル基板3は、例えば単結晶シリコン基板からなり、ノズル基板3の厚さ方向に貫通するノズル20が形成されている。ノズル20は、ノズル基板3の下面側が吐出室5に連通し、ノズル基板3の上面側が液滴を吐出するための開口部となっている。このノズル20は、ノズル基板3の上面側が横断面の面積の小さい第1の孔20aからなり、ノズル基板3の下面側が横断面の面積の広い第2の孔20bとなっており、階段状の2段ノズルとなっている。また、ノズル基板3の下面には、吐出室5とリザーバー6を連通するためのオリフィス21となる凹部21aが設けられている。
なお、実際にはノズル基板3の外表面全体にシリコン酸化膜が形成されているが、図1及び図2においてその図示は省略している。また、図1では、ノズル20及び吐出室5が2列に並んだインクジェットヘッドを示しているが、ノズル20及び吐出室5が1列に並んだものであってもよい。
また、電極基板2とキャビティ基板1の接合方法は特に問わないが、電極基板2がホウ珪酸ガラスからなり、キャビティ基板1がシリコン基板からなる場合には、絶縁膜(シリコン酸化膜)4aを介してそれらを陽極接合によって接合すると、高品質に精密接合できる。
本例のインクジェットヘッドでは、更に、振動板4の第1対向電極11側と反対側の表面のそれぞれの一部に、圧電体の膜(以下、圧電体膜A101、圧電体膜B102という)が形成されている。この圧電体膜A101及び圧電体膜B102は、強誘電体で構成され、具体的には例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等が使用できる。また、圧電体膜B102の表面には、第2対向電極103が形成されており、駆動回路22と接続されている。なお、図示しないが、第2対向電極103の流路側には液滴による腐食を防ぐため、モールドが施されている。
次に、図1及び図2に示すインクジェットヘッドの動作について説明する。
駆動回路22により共通電極端子7、第1対向電極11及び第2対向電極103のそれぞれに後述の表1に示すようなパルス電圧を印加すると、静電引力と以下に詳述する圧電体膜A101及び圧電体膜B102の作用とにより、振動板4が第1対向電極11側に撓み、それが圧電体膜A101を介して第1対向電極11に当接する。これにより、リザーバー6の内部に溜まっていたインク等の液滴が吐出室5に流れ込む。そして、振動板4と第1対向電極11との間に印加されていた電圧、及び圧電体膜B102に印加されていた電圧を解除すると、振動板4が元の位置に戻って吐出室5の内部の圧力が高くなり、ノズル20からインク等の液滴が吐出する。
駆動回路22により共通電極端子7、第1対向電極11及び第2対向電極103のそれぞれに後述の表1に示すようなパルス電圧を印加すると、静電引力と以下に詳述する圧電体膜A101及び圧電体膜B102の作用とにより、振動板4が第1対向電極11側に撓み、それが圧電体膜A101を介して第1対向電極11に当接する。これにより、リザーバー6の内部に溜まっていたインク等の液滴が吐出室5に流れ込む。そして、振動板4と第1対向電極11との間に印加されていた電圧、及び圧電体膜B102に印加されていた電圧を解除すると、振動板4が元の位置に戻って吐出室5の内部の圧力が高くなり、ノズル20からインク等の液滴が吐出する。
ここで、本例のインクジェットヘッドにおいては、振動板4と、第1対向電極11と、圧電体膜A101と、圧電体膜B102と、第2対向電極103とを有する静電アクチュエータ100を備えており、この静電アクチュエータ100により、圧電体膜A101と圧電体膜B102がない構成の静電アクチュエータに比べて、低い印加電圧で振動板4を大きく変位させることが可能となっている。以下、静電アクチュエータ100について更に詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態1の静電アクチュエータの構成及び作用を示す説明図である。次の表1は、本発明の実施の形態1の静電アクチュエータの駆動方法を示す表である。
本例の静電アクチュエータ100は、共通電極(振動板4)と第2対向電極103間の電位差が0となり、振動板4と前記第1対向電極11間に電位差が生じるように各電圧波形を印加して振動板4を変位させる駆動方法1(表1の(b)に対応)と、振動板4と第2対向電極103間、及び振動板4と第1対向電極11間のそれぞれに電位差が生じるように各電圧波形を印加して振動板4を変位させる駆動方法2(表1の(d))とを行うようにしており、以下、それぞれの駆動方法について順に説明する。
(駆動方法1)
図4は、駆動方法1の説明図で、表1の(b)の電圧波形を印加した場合を示す図である。図4において、図1と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図4において、x軸は振動板4の第2対向電極103側の面に設定され、y軸は振動板4の変位量を示すものである。また、図中のyg は振動板4と第1対向電極11との間のギャップ10の距離である。
図3(a)の静電アクチュエータ100において、表1の(b)の電圧波形が印加されると、振動板4と第2対向電極103間の電位差は0となる一方、振動板4と第1対向電極11間には、電位差V1 (ここでは25V)が印加される。
図4は、駆動方法1の説明図で、表1の(b)の電圧波形を印加した場合を示す図である。図4において、図1と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図4において、x軸は振動板4の第2対向電極103側の面に設定され、y軸は振動板4の変位量を示すものである。また、図中のyg は振動板4と第1対向電極11との間のギャップ10の距離である。
図3(a)の静電アクチュエータ100において、表1の(b)の電圧波形が印加されると、振動板4と第2対向電極103間の電位差は0となる一方、振動板4と第1対向電極11間には、電位差V1 (ここでは25V)が印加される。
このように振動板4と第1対向電極11間に電圧V1 が印加されると、圧電体膜A101には実効電圧VA が印加される。この電圧VA により、圧電体膜A101は圧電特性によりx方向に圧電定数d31に比例して伸びる。これにより、圧電体膜A101の端部に位置する振動板4部分に集中モーメントM0 が作用する。ここで、圧電体膜A101は振動板4の全体ではなく一部に設けられているため、振動板4に作用した集中モーメントM0 により、図3(b)のように、振動板4がたわむ。なお、圧電体膜A101を振動板4の全体に設けた場合には、圧電体膜A101の端部が、振動板4の固定端部分に位置するため、振動板4がたわまない。実効電圧VA は振動板4のたわみ量に応じて変化する値となる。
ここで、圧電体膜A101が発生するモーメントMA は、MA ∝EA×d31×VA となる。
但し、EA:圧電体のヤング率、d31:圧電体の圧電定数、VA:圧電体の実効電圧、VA=hAV0 /(hA+εA(yg −y))、hA:圧電体の厚み、εA:圧電体の比誘電率、電極間ギャップの比誘電率=1としている。
但し、EA:圧電体のヤング率、d31:圧電体の圧電定数、VA:圧電体の実効電圧、VA=hAV0 /(hA+εA(yg −y))、hA:圧電体の厚み、εA:圧電体の比誘電率、電極間ギャップの比誘電率=1としている。
さらに、図3(c)のように、振動板4が静電力により第1対向電極11側に引きつけられて撓み、圧電体膜A101を介して第1対向電極11に接触する。
このように、振動板4が図3の(a)→(b)→(c)のように変位することで、振動板4を静電力のみで図3の(a)から(c)の状態に変位させる場合に比べて、より低い電圧で振動板4を同量以上変位させることができる。
このように、振動板4が図3の(a)→(b)→(c)のように変位することで、振動板4を静電力のみで図3の(a)から(c)の状態に変位させる場合に比べて、より低い電圧で振動板4を同量以上変位させることができる。
(駆動方法2)
図5は、駆動方法2の説明図で、表1の(d)の電圧波形を印加した場合を示す図である。図5において、図1と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図3において、x軸は振動板4の対向電極側の面に設定され、y軸は振動板4の変位量を示すものである。また、図中のyg は振動板4と第1対向電極11との間のギャップ10の距離である。
図3(a)の静電アクチュエータ100において、表1の(d)の電圧波形が印加されると、振動板4と第2対向電極103間には電位差V0 (ここでは15V)が印加され、振動板4と第1対向電極11間には、電位差V1 (ここでは40V)が印加される。これにより、圧電体膜A101はモーメントMA を発生し、圧電体膜B102はモーメントMB を発生する。
図5は、駆動方法2の説明図で、表1の(d)の電圧波形を印加した場合を示す図である。図5において、図1と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図3において、x軸は振動板4の対向電極側の面に設定され、y軸は振動板4の変位量を示すものである。また、図中のyg は振動板4と第1対向電極11との間のギャップ10の距離である。
図3(a)の静電アクチュエータ100において、表1の(d)の電圧波形が印加されると、振動板4と第2対向電極103間には電位差V0 (ここでは15V)が印加され、振動板4と第1対向電極11間には、電位差V1 (ここでは40V)が印加される。これにより、圧電体膜A101はモーメントMA を発生し、圧電体膜B102はモーメントMB を発生する。
なお、MA <MB となるように電圧が設定されており、これにより振動板4は、図3(b)のように、振動板4がたわむ。さらに、図3(c)のように、振動板4が静電力により第1対向電極11側に引きつけられて撓み、圧電体膜A101を介して第1対向電極11に接触する。
このように、振動板4が図3の(a)→(b)→(c)のように変位することで、振動板4を静電力のみで図3の(a)から(c)の状態に変位させる場合に比べて、より低い電圧で振動板4を同量以上変位させることができる。
このように、振動板4が図3の(a)→(b)→(c)のように変位することで、振動板4を静電力のみで図3の(a)から(c)の状態に変位させる場合に比べて、より低い電圧で振動板4を同量以上変位させることができる。
なお、静電アクチュエータ100では、振動板4と第1対向電極11間にパルス電圧を印加した後に、圧電体膜A101に電荷が残留する。この残留電荷は、インク液滴の吐出量やインクスピードの低下等の吐出不良の原因となり、例えば印字濃度や画素ずれ等の印刷品質不良や画素抜け等の信頼性の低下を招く可能性がある。このため、特開平7−214775号公報と同様な駆動方法により、駆動電圧を印加することにより蓄積された残留電荷を消滅させるようにしている。
すなわち、振動板4を変形させる正駆動(共通電極=High、第1対向電極11=GND)(駆動方法1に対応)を行う一方、所定時(例えば、駆動1回おき、又は定期的)に、極性の異なる逆駆動(共通電極=GND、第1対向電極11=High)(駆動方法2に対応)を行うようにしている。
すなわち、振動板4を変形させる正駆動(共通電極=High、第1対向電極11=GND)(駆動方法1に対応)を行う一方、所定時(例えば、駆動1回おき、又は定期的)に、極性の異なる逆駆動(共通電極=GND、第1対向電極11=High)(駆動方法2に対応)を行うようにしている。
また、非駆動ノズルに対しては、表1の(a),(c)に示すように、第1対向電極11及び第2対向電極103側に加える電圧波形を駆動ノズルと変えることにより、共通電極に共通の電圧波形を印加しても非駆動を実現することが可能である。
図6は、駆動方法1による駆動時における、静電アクチュエータ100の内部に働く各圧力を振動板4の変位毎にグラフ化したデータの一例を示す図である。図6において、横軸は振動板4の変位量y(図4参照)を示し、縦軸は圧力Pを示している。ここでは、静電圧力(図中記号静電圧力)、圧電体膜A101による圧力(図中記号PZT圧力)、振動板4の復元圧力(図中記号復元圧力)及び振動板4に作用する圧力(図中記号静電+PZT)を図示している。ここで、圧電体膜A101による圧力は図4で説明した集中モーメントMA を圧力に換算することで表現している。また、図6において、グラフ内記号(+)(―)は、符号を表し(+)側は振動板4が第1対向電極11に近づく方向を、(―)側は振動板4が第1対向電極11から離れる方向をそれぞれ示している。
本例のアクチュエータ寸法構成において、静電圧力のみで駆動を行う場合は振動板変位量がy0 〜y1 の範囲で、
(復元圧力)>(静電圧力)
となり、復元圧力が静電圧力を上回ってしまい、振動板4を第1対向電極11に当接させることができない。
すなわち、振動板4は、振動板変位量がy0 まで撓んだ後、復元圧力により定常位置に戻ってしまい、振動板4を第1対向電極11に当接させることができない。
しかし、圧電体膜A101の発生する圧力も加えることにより、振動板4が変位量0〜yg に至る全過程で、
(復元圧力)<(静電圧力)+(PZT圧力)
となり、振動板4を第1対向電極11に当接させることが可能となる。
(復元圧力)>(静電圧力)
となり、復元圧力が静電圧力を上回ってしまい、振動板4を第1対向電極11に当接させることができない。
すなわち、振動板4は、振動板変位量がy0 まで撓んだ後、復元圧力により定常位置に戻ってしまい、振動板4を第1対向電極11に当接させることができない。
しかし、圧電体膜A101の発生する圧力も加えることにより、振動板4が変位量0〜yg に至る全過程で、
(復元圧力)<(静電圧力)+(PZT圧力)
となり、振動板4を第1対向電極11に当接させることが可能となる。
なお、図示省略するが、駆動方法2の場合も同様に、静電圧力のみで駆動を行う場合に比べて、MB −MA に基づく圧力(PZT圧力)が振動板4に加わることにより、振動板4が変位量0〜yg に至る全過程で、
(復元圧力)<(静電圧力)+(PZT圧力)
となり、振動板4を第1対向電極11に当接させることが可能となる。
(復元圧力)<(静電圧力)+(PZT圧力)
となり、振動板4を第1対向電極11に当接させることが可能となる。
すなわち、静電圧力のみの構成で駆動する静電アクチュエータに比べて、本発明の静電アクチュエータ100の方がギャップ量を深くすることが可能となる。ギャップ量を深くすることが可能となるとインクジェットヘッドの特性としては吐出インク量を増やすことが可能となり良好な印刷が得られる。
このように、本実施の形態1によれば、圧電体膜A101及び圧電体膜B102を設けたことにより、これらの圧電体膜がない場合よりも低い電圧で大きな振動板変位を得ることが可能となる。すなわち、駆動方法1及び駆動方法2のどちらの場合も、圧電体膜A101と圧電体膜B102の作用により振動板4が撓み、振動板4と第1対向電極11との間のギャップ10が狭まる。さらに、その狭くなったギャップ10に静電力が作用して、振動板4が第1対向電極11側に撓む。静電力はギャップ10の2乗に反比例するため、ギャップ10が狭くなった分少ない電圧で振動板4を変位させることができる。これにより、従来必要とされた電圧より低い電圧で大きな振動板4の変位を得ることでき、インク液滴の吐出量を安定的に多くすることができる。
また、振動板4と第1対向電極11とを当接させることが可能な電圧を1回おき、又は定期的に逆電界に入れ替えて駆動するようにしたので、残留電荷の解消と振動板駆動との両方が同時に可能になる。また、残留電荷に起因した静電アクチュエータの駆動特性変化を防止でき、安定的な吐出が可能となる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態1で説明したインクジェットヘッドを液滴吐出部に適用した液滴吐出装置であるインクジェットプリンタの斜視図である。
このインクジェットプリンタ200は、そこに適用されているインクジェットヘッドの作用により、従来利用していた電圧より低い電圧を利用して、より多くの液滴吐出量を得ることができる。従って、ドット抜け等がなく印刷品質が向上する。また、耐久性や吐出安定性にも優れ、さらに小型でしかも駆動耐久性にも優れたものとなる。
図7は、実施の形態1で説明したインクジェットヘッドを液滴吐出部に適用した液滴吐出装置であるインクジェットプリンタの斜視図である。
このインクジェットプリンタ200は、そこに適用されているインクジェットヘッドの作用により、従来利用していた電圧より低い電圧を利用して、より多くの液滴吐出量を得ることができる。従って、ドット抜け等がなく印刷品質が向上する。また、耐久性や吐出安定性にも優れ、さらに小型でしかも駆動耐久性にも優れたものとなる。
なお、実施の形態1に示したインクジェットヘッドは、上記のインクジェットプリンタの他に、その吐出液を代えることで、液晶ディスプレイのカラーフィルタの製造、有機EL表示装置の発光部分の形成、生体液体の吐出等にも適用することができる。
また、吐出液受容物は、記録用紙の他、フィルム、織布、不織布等の他のメディアや、ガラス基板、シリコン基板等の各種基板のようなワークであっても良い。
また、吐出液受容物は、記録用紙の他、フィルム、織布、不織布等の他のメディアや、ガラス基板、シリコン基板等の各種基板のようなワークであっても良い。
1 キャビティ基板、2 電極基板、3 ノズル基板、4 振動板、4a 絶縁膜、5 吐出室、5a 凹部、6 リザーバー、6a 凹部、7 共通電極端子、10 ギャップ、10a 電極用凹部、10b 封止材、11 第1対向電極、11a リード部、11b 端子部、12 液体供給口、20 ノズル、20a 第1の孔、20b 第2の孔、21 オリフィス、21a 凹部、22 駆動回路、100 静電アクチュエータ、101 圧電体膜A、102 圧電体膜B、103 第2対向電極、200 インクジェットプリンタ。
Claims (6)
- 変形可能で電極となる振動板と、
前記振動板に対向して所定のギャップを介して配設された第1対向電極と、
前記振動板の前記第1対向電極側の表面の一部に形成された第1圧電体膜と、
前記振動板の前記第1対向電極と反対側の表面の一部に形成された第2圧電体膜と、
前記第2圧電体膜の表面に形成された第2対向電極と
を備えたことを特徴とする静電アクチュエータ。 - 前記振動板と前記第1対向電極と前記第2対向電極とにそれぞれ対応の電圧波形を印加する電圧印加手段を備え、前記電圧印加手段は、前記振動板と前記第2対向電極間の電位差が0となり、前記振動板と前記第1対向電極間に電位差が生じるように前記各電圧波形を印加する第1駆動方法を有し、前記第1駆動方法によって、前記振動板と前記第1対向電極間に発生する静電吸引圧力により、前記振動板を前記第1対向電極側に撓ませることを特徴とする請求項1記載の静電アクチュエータ。
- 前記電圧印加手段は、前記振動板と前記第2対向電極間、及び前記振動板と前記第1対向電極間のそれぞれに電位差が生じるように前記各電圧波形を印加する第2駆動方法を有し、前記第2駆動方法の電圧波形は、前記第1駆動方法の電圧波形の極性と逆であり、前記第2駆動方法によって、前記振動板と前記第2対向電極間の電位差により発生する前記圧電体膜の歪みによる圧力と、前記振動板と前記第1対向電極間の電位差により発生する静電吸引圧力とにより、前記振動板を前記第1対向電極側に撓ませることを特徴とする請求項2記載の静電アクチュエータ。
- 前記電圧印加手段は、前記第1駆動方法と前記第2の駆動方法とを、1回おき又は定期的に入れ替えて行うことを特徴とする請求項3記載の静電アクチュエータ。
- 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の静電アクチュエータと、ノズルと、前記ノズルに連通し前記振動板が一部に形成されている液滴流路とを備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 液体の吐出部に請求項5記載の液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008032618A JP2009190241A (ja) | 2008-02-14 | 2008-02-14 | 静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140057640A (ko) * | 2011-08-30 | 2014-05-13 | 퀄컴 엠이엠에스 테크놀로지스, 인크. | 글라스상에 제조된 압전 마이크로폰 |
CN106483705A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-03-08 | 南京中电熊猫液晶显示科技有限公司 | 彩色滤光片及其制造方法 |
-
2008
- 2008-02-14 JP JP2008032618A patent/JP2009190241A/ja not_active Withdrawn
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