JP2009190136A - コアドリル - Google Patents
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Abstract
【課題】センタードリルが被加工物を貫通しても、切刃が被加工物に衝撃的に衝突することのないコアドリルを提供することを目的とする。
【解決手段】 円筒状の基体1と、この基体1の先端に周方向に配置された切刃2と、基体1の基端側に回転駆動装置に取着されるための被取着部1bを備えるとともに、前記円筒状の基体1の中心を貫くように且つ先端が前記切刃2の先端より先端方に突出するよう配置されたセンタードリル5を備えたコアドリルAにおいて、このセンタードリル5の先端に先端角αを有する先端角形成部5Tが形成されるとともに、この先端角形成部5Tの終端から基端よりの部位に、先端角αより角度の小さいテーパ角βを有し外周面に穿孔刃5dが形成されたテーパ軸部5Dを設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 円筒状の基体1と、この基体1の先端に周方向に配置された切刃2と、基体1の基端側に回転駆動装置に取着されるための被取着部1bを備えるとともに、前記円筒状の基体1の中心を貫くように且つ先端が前記切刃2の先端より先端方に突出するよう配置されたセンタードリル5を備えたコアドリルAにおいて、このセンタードリル5の先端に先端角αを有する先端角形成部5Tが形成されるとともに、この先端角形成部5Tの終端から基端よりの部位に、先端角αより角度の小さいテーパ角βを有し外周面に穿孔刃5dが形成されたテーパ軸部5Dを設けた。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、円筒状の基体先端に周方向に沿って複数配置された切刃と、該基端の中心をドリルの長手方向に貫くように配置されたセンタードリルとを備え、該センタードリルで回転中心を定めながらドリル全体を回転させながら前記基体先端の切刃によって被加工物をリング状に切断して、丸穴を穿設するコアドリルに関する。
被加工物Bである薄板等に比較的大きな穴を綺麗な形状に且つ効率良く穿設する場合等には、図7,図8に図示するような、コアドリルA1が使用される。このようなコアドリルA1は、円筒状の基体101の先端101aに周方向に沿って切刃102が複数個配置(植設)されているとともに、基体101の中心に穿設に際して位置決めをおこなうセンタードリル105が該基体101と一体に回転するように配置され、且つ、基体101の基端に電動ドリル等の取着部に取着するための被取着部101bが配置された構成を備えている。そして、このように構成された前記コアドリルA1のセンタードリル105の先端は、穿設の際の位置決めという機能から、前記切刃102より先端側に突出するように設けられている。
この種のコアドリルとして、特許文献1に記載されているものがある。
特許公開2000−326126号公報。
この種のコアドリルとして、特許文献1に記載されているものがある。
しかしながら、このような構成のコアドリルの場合、穿設工程において、センタードリル105が被加工物Bを貫通すると、先端方へ加えている推力(押圧力)に対する抵抗が一気に無くなる。このため、コアドリルA1の基体先端の前記切刃102が、被加工物Bの表面に勢いよく当接することになる。かかる場合、切刃102が損傷することがあるとともに、切削抵抗が一気に変化することにより、被加工物Bに大きなねじりトルク等の好ましくない外力が衝撃的に作用する。
本発明はこのような状況に鑑みておこなわれたもので、センタードリルが被加工物を貫通しても、切刃が被加工物に衝撃的に衝突することのないコアドリルを提供することを目的とする。
本発明にかかるコアドリルは、円筒状の基体と、この基体の先端に周方向に配置された切刃と、前記基体の基端側に回転駆動装置に取着されるための被取着部を備えるとともに、前記円筒状の基体の中心を貫くように且つ先端が前記切刃の先端より先端方に突出するよう配置されたセンタードリルを備えたコアドリルにおいて、
前記センタードリルの先端に先端角を有する先端角形成部が形成されるとともに、この先端角形成部の基端よりの部位に隣接して、先端角より角度の小さいテーパ角を有し外周面に穿孔刃が形成されたテーパ軸部が形成されていることを特徴とする。
前記センタードリルの先端に先端角を有する先端角形成部が形成されるとともに、この先端角形成部の基端よりの部位に隣接して、先端角より角度の小さいテーパ角を有し外周面に穿孔刃が形成されたテーパ軸部が形成されていることを特徴とする。
しかして、前述のように構成された本発明にかかるコアドリルによれば、センタードリルの先端角形成部が被加工物を貫通したときにも、コアドリルの軸方向に加えられる推力は、前記テーパ軸部が被加工物との間で発生する軸方向の抵抗によって、その大部分が相殺される。このため、基体先端の切刃が衝撃的に被加工物の表面に当接して該切刃が損傷を受けるようなことはない。また、センタードリルの先端角形成部が被加工物を貫通してから、前記テーパ軸部での穿設が続いて行われるため、センタードリルによる被加工物への貫通工程から、基体先端の切刃での穿設工程へ、円滑に移行することが可能となる。
また、前記コアドリルにおいて、前記テーパ軸部の基端が、ドリルの長手方向において、前記切刃の先端位置と等しい位置まで、設けられていると、センタードリルの先端角形成部による被加工物の貫通の後、引き続いて前記テーパ軸部による穿設加工がおこなわれ、該テーパ軸部による穿設加工の後、軸方向の衝撃が無く、前記基体先端の切刃による穿設加工が円滑におこなわれる点で好ましい。
また、前記コアドリルにおいて、前記テーパ軸部の基端が、センタードリルの長手方向において、前記切刃の先端位置よりも先端よりの位置まで、設けられていると、センタードリルの先端角形成部による被加工物の貫通の後、引き続いて前記テーパ軸部による穿設加工がおこなわれ、該テーパ軸部による穿設加工の後、実質上軸方向の衝撃が無く、前記基体先端の切刃による穿設加工が円滑におこなわれる点で好ましい。
また、前記コアドリルにおいて、前記切刃が、超硬合金製のチップ、または、ダイヤモンド砥粒を含む焼結合金製のの切刃であってよい。もちろん、それ以外の形態の切刃であっても、本発明は成立する。
以下、本発明の実施形態にかかるコアドリルについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の実施形態にかかるコアドリルの一部断面した全体側面図、図2は図1に示すコアドリルの先端部の部分拡大図である。
図1あるいは図2において、1はコアドリルAの円筒状の形態を有する基体で、この基体1の先端1aに複数(この実施形態では4個)の切刃2が周方向に、図3に図示する如く、適宜間隔を空けて配置されている。この実施形態では、前記切刃2は超硬合金製のチップの形態を有し、このチップ状の切刃2は、前記基体1の先端に形成された凹部に一体的に植設されるべく、それぞれろう付け溶接されている。もちろん、このような切刃2でなく、図示しないが、ダイヤモンド砥粒を含有した焼結合金製の1枚状(環状の壁の形態)形態の切刃であってもよく又は周方向において相互に離間して設けられた複数の切刃であってもよい。また、前記基体1を工具鋼等の材質のもので一体に構成して、その一部(先端部)を利用して切刃を形成しても勿論よい。
そして、図1あるいは図3等に図示する如く、前記基体1には、前記切刃2の回転方向前方には隣接して切粉排出用の隙間3が形成され、前記切刃2で切削した切粉を基体1の外径方に排出するよう構成されている。
前記基体1の基端方には、基端に回転駆動装置(例えば、電動ドリル装置)に取着するための被取着部(シャンク部)1bと、先端部が前記基体1に一体に連結され基端部が該被取着部1bに連結されているベース部1Bとが、設けられている。この実施形態では、前記基体1、被取着部1b及びベース部1Bは、一体のものとして形成されている。しかし、別体のものが螺着等されることによって一体状のものに形成されるような構成であっても勿論よい。
また、図1の右半分に図示され、図4に拡大して図示されるように、前記ベース部1Bの先端面1f側には、その径方向の中心に軸方向に延びるセンタードリル取着穴4が形成されており、このセンタードリル取着穴4には、前記切刃2による切削加工に際して回転中心となって位置決め機能を奏する、センタードリル5の基端部5bが挿着されるよう構成されている。そして、このセンタードリル5は、前述のようにセンタードリル取着穴4に挿着された状態で、前記ベース部1Bの外径方から止めねじ(ロックねじ)6により、該センタードリル取着穴4内に固定され、該基体1と一体に回転するよう構成されている。そして、このセンタードリル5は、前述のように基体1に挿着された状態において、該基体1の中心を貫くように且つその先端が基体1先端の切刃2から先端方へ突出した状態となっている。なお、この止めねじ6は、その基端部に六角穴6aが形成され、この六角穴6aに図示しない六角レンチ(工具)を挿入することによって、締付けあるいは緩めることが可能になっている。また、前記センタードリル5の基端部5bには、前記止めねじ6の先端が係止されるための、係止用の溝5fが形成されている。
そして、前記センタードリル5は、図4に拡大して図示する如く、先端に先端角αを有する先端角形成部5Tを有し、この先端角形成部5Tの外周面には穿孔刃5Sがスパイラル状に形成されている。前記先端角形成部5Tの終端5hから基端よりに隣接した部位には、テーパ角βを備えたテーパ軸部5Dが該先端角形成部5Tに隣接して形成されており、このテーパ軸部5Dの外周面には穿孔刃5dが前記穿孔刃5Sに連続して形成するよう構成されている。そして、このテーパ軸部5Dのさらに基端よりに隣接してストレート軸部5Hが形成されており、このストレート軸部5Hの外周面には穿孔刃5gが前記穿孔刃5dに連続して形成されている。そして、前記穿孔刃5S,5d,5gは、このセンタードリル5の外周面に一体に連続した2条のスパイラル状の穿孔刃をなしている。しかし、前記各穿孔刃5S,5d,5gによって形成されるスパイラル状の穿孔刃は、2条でなくとも1条であっても、あるいは2条以上の条数のものであってもよい。
この発明では、前記テーパ角βは、前記先端角αより小さい角度によって構成されている。
この発明では、前記テーパ角βは、前記先端角αより小さい角度によって構成されている。
そして、図1,図2に図示する実施形態の場合、前記テーパ軸部5Dの基端L1は、前記切刃2の先端L2に比べて、先端よりの位置(図4において下方の位置)に位置している。しかし、前記テーパ軸部5Dの基端L1と切刃2の先端L2とのドリル長手方向の位置関係は、図5に図示するように、一致していてもよく、あるいは図6に図示するように、テーパ軸部5Dの基端L1が切刃2の先端L2よりやや基端側に位置するように構成してもよい。あるいは、図示しないが、図5に図示する位置からテーパ軸部5Dの基端L1が切刃2の先端L2よりやや基端方に位置するような位置関係になるように構成してもよい。
前記テーパ軸部5Dの基端L1と切刃2の先端L2との位置関係は、前記切刃2が超硬合金製である場合と、ダイヤモンド砥粒である場合によって、あるいは切削しようとする被加工物Bの材質やその厚さの相違等によって、適宜設定されるのが好ましい。
要するに、前記テーパ状軸部5Dが、前記先端角形成部5Tの終端の位置から、基端よりの部位に形成されていればよい。
前記テーパ軸部5Dの基端L1と切刃2の先端L2との位置関係は、前記切刃2が超硬合金製である場合と、ダイヤモンド砥粒である場合によって、あるいは切削しようとする被加工物Bの材質やその厚さの相違等によって、適宜設定されるのが好ましい。
要するに、前記テーパ状軸部5Dが、前記先端角形成部5Tの終端の位置から、基端よりの部位に形成されていればよい。
そして、このように構成された本発明にかかるコアドリルAは、前述のように構成されているため、例えば、図1の矢印Rに示す方向(コアドリルAの上方から見て時計方向)に回転して、前記センタードリル5の先端角形成部5Tが被加工物を貫通したときにも、コアドリルAの軸方向に加えられる推力(押圧力)は、前記テーパ軸部5Dが被加工物との間で発生する軸方向の抵抗によって、その大部分が相殺されるため、基体1先端の切刃2が衝撃的に被加工物の表面に当接して該切刃が損傷を受けるようなことはない。また、センタードリル5の先端角形成部5Tが被加工物Bを貫通してから、前記テーパ軸部5Dでの穿設が続いておこなわれるため、センタードリル5による被加工物Bへの貫通工程から、基体1先端の切刃2での穿設工程に、円滑に移行することが可能となる。
ところで、前記実施形態では、前記ストレート軸部5Hの外周面のかなり基端側の位置まで穿孔刃5gを形成しているが、該ストレート軸部5Hの外周面の先端部にのみ形成してもよいことは言うまでもない。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものでなく、当業者が自明の範囲において、適宜変更した形態で実施することができることは言うまでもない。
本発明にかかるコアドリルは、種々の被加工物に穿設するのに利用することができる。
A…コアドリル
α…先端角
β…テーパ角
1…基体
1b…被取着部
2…切刃
5…センタードリル
5D…テーパ軸部
5d…穿孔刃
5T…先端角形成部
α…先端角
β…テーパ角
1…基体
1b…被取着部
2…切刃
5…センタードリル
5D…テーパ軸部
5d…穿孔刃
5T…先端角形成部
Claims (4)
- 円筒状の基体と、この基体の先端に周方向に配置された切刃と、前記基体の基端側に回転駆動装置に取着されるための被取着部を備えるとともに、前記円筒状の基体の中心を貫くように且つ先端が前記切刃の先端より先端方に突出するよう配置されたセンタードリルを備えたコアドリルにおいて、
前記センタードリルの先端に先端角を有する先端角形成部が形成されるとともに、この先端角形成部の基端よりの部位に隣接して、先端角より角度の小さいテーパ角を有し外周面に穿孔刃が形成されたテーパ軸部が形成されていることを特徴とするコアドリル。 - 前記テーパ軸部の基端が、センタードリルの長手方向において、前記切刃の先端位置と等しい位置まで、設けられていることを特徴とする請求項1記載のコアドリル。
- 前記テーパ軸部の基端が、センタードリルの長手方向において、前記切刃の先端位置よりも先端よりの位置まで、設けられていることを特徴とする請求項1記載のコアドリル。
- 前記切刃が、超硬合金製のチップ、または、ダイヤモンド砥粒を含む焼結合金製の切刃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載のコアドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008034672A JP2009190136A (ja) | 2008-02-15 | 2008-02-15 | コアドリル |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2009190136A true JP2009190136A (ja) | 2009-08-27 |
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Family Applications (1)
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JP2008034672A Pending JP2009190136A (ja) | 2008-02-15 | 2008-02-15 | コアドリル |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102390093A (zh) * | 2011-09-27 | 2012-03-28 | 泉州市洛江区双阳金刚石工具有限公司 | 一种金刚石钻头 |
CN103084630A (zh) * | 2013-02-01 | 2013-05-08 | 成都三锐工具制造有限公司 | 开孔器 |
-
2008
- 2008-02-15 JP JP2008034672A patent/JP2009190136A/ja active Pending
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