JP4325435B2 - リーマ - Google Patents

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Description

本発明は、鉄系焼結合金からなる被削材に予め形成された下穴を、所定の内径に仕上げるために用いられるリーマに関するものである。
従来より、例えば特許文献1に開示されているように、軸線回りに回転される工具本体の先端部に超硬合金からなる刃部が設けられ、この刃部の先端外周部に取り付けられたダイヤモンド焼結体やcBN焼結体などの硬質焼結体の外周側稜線部に、軸線方向に沿って延びる切刃が形成されたリーマが知られている。
このようなリーマは、硬質焼結体上に切刃を形成することによって、切刃寿命の延長を図るようにしたものであり、とくに硬質焼結体のうちでもダイヤモンド焼結体を用いた場合には、より一層の切刃寿命の延長化が可能となっている。
特開平6−170640号公報
ところで、上記のようなリーマは、例えばエンジンのシリンダーヘッド(被削材)におけるバルブ穴(被削材に予め形成された下穴)を所定の内径に仕上げるためにも用いられる。しかしながら、被削材であるシリンダーヘッドが鉄系焼結合金からなるため、ダイヤモンド焼結体上に切刃を形成したリーマによってバルブ穴を仕上げる場合には、このダイヤモンド焼結体上に形成された切刃が鉄系焼結合金である被削材に含まれる鉄と反応し、切刃に著しい摩耗が生じて刃先位置が後退してしまうという問題がある。それゆえ、従来のリーマでは、高硬度のダイヤモンド焼結体を用いているのにも関わらず、切刃寿命の延長効果を発揮できないのであった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ダイヤモンド焼結体上に切刃が形成されたリーマを用いて、鉄系焼結合金からなる被削材に予め形成された下穴を所定の内径に仕上げる場合であっても、刃先位置の後退を抑制して切刃寿命の延長を図ることを目的としている。
上記の課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転される工具本体の先端部に刃部が設けられ、この刃部の先端外周部に取り付けられたダイヤモンド焼結体の外周側稜線部に、前記軸線方向に沿って延びる仕上切刃が形成されたリーマであって、前記ダイヤモンド焼結体上に形成された仕上切刃における先端側一部分が、先端側へ向かうにしたがい内周側へ向かうように傾斜した食い付き部とされているとともに、この食い付き部の工具回転方向後方側に連なって外周側を向くランド部が、逃げ角がほぼ0°に設定された略平坦面となるように形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ダイヤモンド焼結体上に形成された仕上切刃における先端側一部分である食い付き部、つまり穴加工時に被削材に食い付くことによって多大な切削負荷がかかる切刃部分に対し、逃げ角がほぼ0°に設定された略平坦面となるランド部を設けるようにしている。そのため、鉄系焼結合金からなる被削材に予め形成された下穴を所定の内径に仕上げる場合であっても、多大な切削負荷がかかる食い付き部の刃先角が十分に大きく確保されていることにより、切刃摩耗が抑制されて刃先位置がすぐに後退することなく十分な切刃寿命を得ることができ、かつ、食い付き部に設けられたランド部が加工中の下穴の内周面を擦ることによって穴精度を良好に維持することができる。
また、前記ダイヤモンド焼結体の外周側稜線部には、前記仕上切刃よりも先端側に位置して前記仕上切刃の外径よりも一段小さい外径を有するガイド切刃が、前記軸線方向に沿って延びるように形成されていることが好ましい。
このような構成とすると、穴加工の際には、仕上切刃よりも先にガイド切刃が下穴の内周面に食い付くので、このガイド切刃が工具本体の振れを抑制するためのガイド作用を呈することになる。したがって、仕上切刃によって下穴の内周面を所定の内径に仕上げていくときには、工具本体が常にガイド切刃によってガイドされた状態となるため、工具本体の振れを抑制して穴の真円度や直進性などの穴精度を格段に向上させることができ、例えばマシニングセンタ用のリーマとして本発明を有効に活用することができる。
以下、本発明の実施形態を添付した図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態によるリーマの工具本体10は、軸線O回りに回転される軸線Oを中心とした略円柱状をなすように構成されたものであって、図示されない略円柱状のシャンク部の先端に対して、超硬合金からなる略円柱状の切刃部材11が例えばロウ付けで取り付けられることにより、先端部に刃部12が設けられている。
刃部12は、その先端側に位置するガイド部13と後端側に位置する仕上部14とが、くびれ部13Aを介して接続された構成となっており、刃部12の外周には、軸線Oに直交する断面で略V字状をなす1条の切屑排出溝15が、ガイド部13と仕上部14とに亘って刃部12の先端から後端側へ向けて軸線O方向に沿って延びるように形成されている。
そして、切屑排出溝15の工具回転方向T前方側を向く壁面15Aにおける先端外周側の稜線部に、後述するガイド切刃21及び仕上切刃22を有する切刃16が形成されている。
また、切屑排出溝15の工具回転方向T前方側を向く壁面15Aの先端外周部には、ガイド部13と仕上部14とに亘って工具回転方向T後方側へ一段凹む凹部17が形成されており、この凹部17に対して、ダイヤモンド焼結体18と超硬合金19とを積層してなる層状焼結体20が、ダイヤモンド焼結体18の部分を工具回転方向T前方側へ向けた状態で超硬合金19の部分がロウ付けされることにより取り付けられている。
すなわち、切屑排出溝15の工具回転方向T前方側を向く壁面15Aの先端外周部が、凹部17に取り付けられたダイヤモンド焼結体18で構成されており、このダイヤモンド焼結体18において工具回転方向T前方側を向いて切屑排出溝15の壁面15Aに面一となるすくい面18Aの外周側稜線部に、上記切刃16が形成されているのである。
ここで、ダイヤモンド焼結体18は、ガイド部13と仕上部14とに亘って取り付けられていることから、ダイヤモンド焼結体18の外周側稜線部に形成された切刃16は、先端側のガイド部13に位置して軸線O方向に沿って延びるガイド切刃21と、後端側の仕上部14に位置して軸線O方向に沿って延びるとともにガイド切刃21の外径(回転軌跡の外径)よりも一段大きい外径(回転軌跡の外径)を有する仕上切刃22とが、上記くびれ部13Aに対応する逃げ部21Bを介して接続された構成となっている。
また、ガイド切刃21及び仕上切刃22のそれぞれにおける先端側一部分は、軸線O方向の先端側へ向かうにしたがい工具本体10の内周側へ向かうように傾斜させられており、穴加工時に最初に被削材へ食い付くことになる食い付き部21A,22Aとされている。
このようなガイド切刃21及び仕上切刃22を有する切刃16の工具回転方向T後方側に連なって工具本体10の外周側を向くランド部、つまりすくい面18Aと交差することによってその交差稜線部に切刃16が形成されるランド部は、所定の正の逃げ角が設定されることにより、工具回転方向T後方側へ向かうにしたがい工具本体10の内周側へ後退しているのであるが、仕上切刃22の食い付き部22Aの工具回転方向T後方側に連なるランド部23だけは、図3に示すように、ほぼ0°の逃げ角が設定された略平坦面となるように形成されている。なお、逃げ角がほぼ0°に設定されているとは、例えば、逃げ角が±1°の範囲に収まっていることを言う。
したがって、仕上切刃22の食い付き部22Aに設けられたランド部23は、工具回転方向T後方側へ向かっても工具本体10の内周側へは後退しない略平坦面となっており、とくに本実施形態では、すくい面18Aが軸線Oを通る径方向に沿って延在させられているために、上記ランド部23がすくい面18Aに対して略直交する略平坦面となっている。
また、このランド部23は、図3に示すように、層状焼結体20のダイヤモンド焼結体18の部分だけに形成されて、超硬合金19の部分には差しかからないようになっており、ランド部23の工具回転方向T後方側に連なる部分は、所定の正の逃げ角が設定されることにより、工具回転方向T後方側へ向かうにしたがい工具本体10の内周側へ後退している。
さらに、刃部12におけるガイド部13の外周には、軸線Oを中心とした略円筒面の一部をなすパット部24が、軸線O回りの周方向で所定間隔を介し、軸線O方向に沿って延びるように複数(例えば3つ)形成され、刃部12における仕上部14の外周にも、同じく軸線Oを中心とした略円筒面の一部をなすパット部25が、上記ガイド部13のパット部24に対応する周方向の位置において所定間隔を介し、軸線O方向に沿って延びるように複数(例えば3つ)形成されている。
以上のような構成とされた本実施形態によるリーマは、その工具本体10が軸線O回りに回転されつつ軸線O方向の先端側へ向かって送られていくことにより、例えばエンジンのシリンダーヘッドのバルブ穴など、鉄系焼結合金からなる被削材に予め形成された下穴を所定の内径に仕上げるために用いられる。
このような穴加工においては、まず、刃部12のガイド部13が下穴に挿入されると、このガイド部13に形成されたガイド切刃21がその食い付き部21Aから下穴の内周面に食い付いてゆき、下穴の内周面が粗加工されていく。次いで、刃部12の仕上部14が下穴に挿入されると、ガイド切刃21が下穴の内周面に食い付いた状態で、この仕上部14に形成された仕上切刃22がその食い付き部22Aから下穴の内周面に食い付いてゆき、粗加工された下穴の内周面がさらに仕上加工されていく。
本実施形態のリーマによれば、ダイヤモンド焼結体18上に形成された仕上切刃22における先端側一部分である食い付き部22A、つまり穴加工時に被削材に食い付くことによって多大な切削負荷がかかる切刃部分に対して、逃げ角がほぼ0°に設定された略平坦面となるランド部23を設けるようにしている。
これにより、鉄系焼結合金からなる被削材に予め形成された下穴を穴加工する場合であっても、多大な切削負荷がかかる仕上切刃22の食い付き部22Aの刃先角が大きく確保されているため、この食い付き部22Aの摩耗を抑制して刃先位置がすぐに後退することなく十分な切刃寿命を得ながら、食い付き部22Aに設けられたランド部23が下穴の内周面を擦ることによって穴精度を良好に維持し続けることができる。
また、ダイヤモンド焼結体18の外周側稜線部に、仕上切刃22よりも先端側に位置して仕上切刃22の外径よりも一段小さい外径を有するガイド切刃21を形成したことから、穴加工の際、まずガイド切刃21が下穴の内周面に食い付き、このガイド切刃21によって工具本体10の振れを抑制するようなガイド作用を得ることができる。
つまり、仕上切刃22によって下穴の内周面を所定の内径に仕上げていくときには、工具本体10が常にガイド切刃21によってガイドされた状態となり、工具本体10の振れを効果的に抑制することができるので、穴の真円度や直進性などの穴精度が格段に向上し、例えばマシニングセンタ用のリーマとして本実施形態のリーマを有効に活用することができる。
なお、本実施形態においては、刃部12がガイド部13と仕上部14とから構成されていて、ダイヤモンド焼結体18上にはガイド切刃21と仕上切刃22とが形成されるようにしているが、これに限定されることはなく、例えば、刃部12が仕上部14だけによって構成されていて、ダイヤモンド焼結体18上には仕上切刃22だけが形成されるようにしてもよい。
本発明の実施形態によるリーマを示す側面図である。 本発明の実施形態によるリーマを示す先端面図である。 図1におけるA方向矢視図である。
符号の説明
10 工具本体
11 切刃部材
12 刃部
13 ガイド部
14 仕上部
15 切屑排出溝
16 切刃
18 ダイヤモンド焼結体
21 ガイド切刃
21A 食い付き部
22 仕上切刃
22A 食い付き部
23 ランド部
O 軸線
T 工具回転方向

Claims (2)

  1. 軸線回りに回転される工具本体の先端部に刃部が設けられ、この刃部の先端外周部に取り付けられたダイヤモンド焼結体の外周側稜線部に、前記軸線方向に沿って延びる仕上切刃が形成されたリーマであって、
    前記ダイヤモンド焼結体上に形成された仕上切刃における先端側一部分が、先端側へ向かうにしたがい内周側へ向かうように傾斜した食い付き部とされているとともに、この食い付き部の工具回転方向後方側に連なって外周側を向くランド部が、逃げ角がほぼ0°に設定された略平坦面となるように形成されていることを特徴とするリーマ。
  2. 請求項1に記載のリーマにおいて、
    前記ダイヤモンド焼結体の外周側稜線部には、前記仕上切刃よりも先端側に位置して前記仕上切刃の外径よりも一段小さい外径を有するガイド切刃が、前記軸線方向に沿って延びるように形成されていることを特徴とするリーマ。
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