JP2007277957A - 穿孔ビット - Google Patents
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Abstract
【課題】自穿孔ロックボルトなどの先端に装着して使用する穿孔ビットであって、ビット本体の外径を過大にすることなく、硬い岩盤を削孔してもチップの破損やロウ付けの剥離を確実に防止しうる穿孔ビットを提供する。
【解決手段】ビット本体2と、その前端面2aに植設された切削刃3とを備えた穿孔ビット1であって、前記切削刃3は、複数の刃部3aが放射状に連結して一体に形成されたものであることを特徴とする穿孔ビット。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば自穿孔ロックボルトの先端に装着して使用する穿孔ビットに関し、詳しくはビット本体の前端面に切削刃が植設された穿孔ビットに関する。
自穿孔ロックボルトは、斜面やトンネル内壁面の崩落を防止するために地盤内部へ多数打ち込んで用いられる。そして、地盤内部に硬い岩盤が存在する場合や地盤内部の状況が不明な場合は、図5に示すように、自穿孔ロックボルトの先端に装着して使用する穿孔ビット101は、硬い岩盤を切削しても磨耗することなく、地盤の奥まで十分に削孔できるよう、そのビット本体102の前端面102aに複数枚の超硬合金からなるチップ(刃体)103が放射状に植設されたものが用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。
これら複数枚のチップ103は、ビット本体102の前端面102aに形成された、放射状に伸びる複数の凹溝102bにそれぞれ嵌め込まれロウ付けにて固定される。
ところで、上記ロウ付けに際して、複数のチップ103を各凹溝102bに嵌め込んでロウ付けする際に、チップ103の位置決めが困難であり、一部のチップ103に芯ずれが生じてしまう可能性が高い。したがって、このような一部のチップ103に芯ずれを生じた穿孔ビット101を装着した自穿孔ロックボルトを硬い岩盤に打ち込むと、特定のチップ103に応力が集中してそのチップ103が破損したりロウ付けが剥がれたりしてしまう場合がある。
そこで、特定のチップ103に応力が集中してもチップ103が破損したりロウ付けが剥がれたりすることを防止するために、各チップ103の寸法を大きくし、ロウ付け面積も拡大して対処することが考えられるが、この場合には、ビット本体102の外径も大きくせざるを得ず、このような穿孔ビット101を装着した自穿孔ロックボルトの打ち込み動力が過大となる問題が生じる。
特開2001−20651号公報(段落[0011]、図2など)
特開平11−193688号公報(段落[0008]、図3,4など)
そこで本発明の目的は、自穿孔ロックボルトなどの先端に装着して使用する穿孔ビットであって、ビット本体の外径を過大にすることなく、硬い岩盤を削孔してもチップの破損やロウ付けの剥離を確実に防止しうる穿孔ビットを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ビット本体と、その前端面に植設された切削刃とを備えた穿孔ビットであって、前記切削刃は、複数の刃部が放射状に連結して一体に形成されたものであることを特徴とする穿孔ビットである。
請求項2に記載の発明は、前記切削刃は、その中央部にさらに先導ビットを突設したものである請求項1に記載の穿孔ビットである。
本発明の穿孔ビットは、ビット本体の前端面に植設した切削刃が複数の刃部を放射状に連結して一体に形成したものであるので、切削刃をピット本体の前端面にロウ付けする際に生じる芯ずれを最小化でき、穿孔時に特定の刃部に応力が集中することがより確実に防止できる。さらに、複数の刃部を連結して一体化した切削刃を全体でロウ付けするので、仮に特定の刃部に荷重が掛かっても、切削刃全体すなわち複数の刃部全部で荷重を支持し、応力が複数の刃部全部に分散されるため、刃部の寸法を大きくしなくても、特定の刃部の破損やロウ付けの剥離がより確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態に係る穿孔ビットの一例を図1に示す。図(a)はビット本体、(b)は切削刃、(c)は穿孔ビットをそれぞれ示す。
図1(a)に示すように、ビット本体2は、その前端面2aに当該前端面2aの中心から90度ごとに放射状に伸びる4本の溝幅一定の直線状の溝部2cが一体となった十字状の凹溝2bを有している。また、図1(b)に示すように、切削刃3は、その中心から90度ごとに放射状に伸びる幅一定の4枚の刃部3aからなり、十字状に形成されている。換言すれば、切削刃3は、4枚の刃部3aが放射状に連結して一体に形成されたものである。そして、図1(c)に示すように、穿孔ビット1は、ビット本体2の十字状の凹溝2bに、十字状の切削刃3が嵌め込まれロウ付けにより接合されて形成される。なお、ビット本体2は例えば鋳鋼または白心可鍛鋳鉄を用いて鋳造により成形することができ、切削刃3は例えば超硬合金粉末を用いてHIPにより成形できる。
本発明の実施形態に係る穿孔ビットの一例を図1に示す。図(a)はビット本体、(b)は切削刃、(c)は穿孔ビットをそれぞれ示す。
図1(a)に示すように、ビット本体2は、その前端面2aに当該前端面2aの中心から90度ごとに放射状に伸びる4本の溝幅一定の直線状の溝部2cが一体となった十字状の凹溝2bを有している。また、図1(b)に示すように、切削刃3は、その中心から90度ごとに放射状に伸びる幅一定の4枚の刃部3aからなり、十字状に形成されている。換言すれば、切削刃3は、4枚の刃部3aが放射状に連結して一体に形成されたものである。そして、図1(c)に示すように、穿孔ビット1は、ビット本体2の十字状の凹溝2bに、十字状の切削刃3が嵌め込まれロウ付けにより接合されて形成される。なお、ビット本体2は例えば鋳鋼または白心可鍛鋳鉄を用いて鋳造により成形することができ、切削刃3は例えば超硬合金粉末を用いてHIPにより成形できる。
このように、本発明による穿孔ビット1では、複数(本例では4枚)の刃部3aを一体に形成した切削刃3を用いることから、このような切削刃3をビット本体2の前端面2aに形成した凹溝2bに嵌め込む際に位置決めが容易となり、芯ずれを起こしにくい。また、凹溝2bに嵌め込んだ後、切削刃3全体を一体にロウ付けすることができる。したがって、穿孔時に特定の刃部3aに応力が集中することがより確実に防止できるとともに、仮に特定の刃部3aに荷重が掛かっても、切削刃3全体で荷重を支持し、応力が複数の刃部3a全部に分散されるため、刃部3aの寸法を大きくしなくても、特定の刃部3aの破損やロウ付けの剥離がより確実に防止できる。
〔実施形態2〕
上記実施形態1では、切削刃3として、幅一定の刃部3aのものを例示したが、図2に示すように、中心から先端に掛けて幅広がりとなるものを用いてもよい。これにより、切削刃3の先端に掛かる荷重を刃部3aの幅広部で支持するとともに、切削刃3の中心部は複数の刃部3aが一体化しているので、各刃部3aの幅が狭くなっても大きな荷重に耐えることができ、切削刃3の外径(すなわち、ビット本体2の外径)を大きくすることなく、硬い岩盤を削孔してもチップの破損やロウ付けの剥離をより確実に防止できる。
上記実施形態1では、切削刃3として、幅一定の刃部3aのものを例示したが、図2に示すように、中心から先端に掛けて幅広がりとなるものを用いてもよい。これにより、切削刃3の先端に掛かる荷重を刃部3aの幅広部で支持するとともに、切削刃3の中心部は複数の刃部3aが一体化しているので、各刃部3aの幅が狭くなっても大きな荷重に耐えることができ、切削刃3の外径(すなわち、ビット本体2の外径)を大きくすることなく、硬い岩盤を削孔してもチップの破損やロウ付けの剥離をより確実に防止できる。
〔実施形態3〕
また、上記実施形態1では、切削刃3として、直線状の刃部3aを有するものを例示したが、図3に示すように、中心から先端に掛けて切削刃3の回転方向にカーブする曲線状の刃部3aを有するものを用いてもよい。これにより、刃部3aの先端が鋭角に形成できるので、削孔効率がさらに向上する。
なお、本実施形態においても、上記実施形態2と同様、切削刃3の中心から先端に掛けて刃部3aが幅広がりとなるものを用いてもよい。
また、上記実施形態1では、切削刃3として、直線状の刃部3aを有するものを例示したが、図3に示すように、中心から先端に掛けて切削刃3の回転方向にカーブする曲線状の刃部3aを有するものを用いてもよい。これにより、刃部3aの先端が鋭角に形成できるので、削孔効率がさらに向上する。
なお、本実施形態においても、上記実施形態2と同様、切削刃3の中心から先端に掛けて刃部3aが幅広がりとなるものを用いてもよい。
〔実施形態4〕
また、上記実施形態1〜3では、穿孔ビット1として先導ビットを有しないものを例示したが、図4に示すように、切削刃3の中心部に先導ビット4を形成したものを用いてもよい。上記実施形態1〜3のものに比べて切削刃3の成形が難しくなるものの、削孔効率がさらに向上する効果が得られる。
また、上記実施形態1〜3では、穿孔ビット1として先導ビットを有しないものを例示したが、図4に示すように、切削刃3の中心部に先導ビット4を形成したものを用いてもよい。上記実施形態1〜3のものに比べて切削刃3の成形が難しくなるものの、削孔効率がさらに向上する効果が得られる。
〔変形例〕
なお、上記実施形態では、切削刃3として、刃部3aを4枚有するものを例示したが、これに限定されるものではなく、地盤の状況、ビット本体や切削刃の材質、自穿孔ロックボルトの打ち込み長さなどを総合的に勘案して、刃部3aを2枚、3枚、または5枚以上有するものとしてもよい。
なお、上記実施形態では、切削刃3として、刃部3aを4枚有するものを例示したが、これに限定されるものではなく、地盤の状況、ビット本体や切削刃の材質、自穿孔ロックボルトの打ち込み長さなどを総合的に勘案して、刃部3aを2枚、3枚、または5枚以上有するものとしてもよい。
1…穿孔ビット
2…ビット本体
2a…前端面
2b…凹溝
2c…溝部
3…切削刃
3a…刃部
4…先導ビット
2…ビット本体
2a…前端面
2b…凹溝
2c…溝部
3…切削刃
3a…刃部
4…先導ビット
Claims (2)
- ビット本体と、その前端面に植設された切削刃とを備えた穿孔ビットであって、前記切削刃は、複数の刃部が放射状に連結して一体に形成されたものであることを特徴とする穿孔ビット。
- 前記切削刃は、その中央部にさらに先導ビットを突設したものである請求項1に記載の穿孔ビット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006106600A JP2007277957A (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | 穿孔ビット |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2007277957A true JP2007277957A (ja) | 2007-10-25 |
Family
ID=38679666
Family Applications (1)
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JP2006106600A Pending JP2007277957A (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | 穿孔ビット |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012237151A (ja) * | 2011-05-12 | 2012-12-06 | Okabe Co Ltd | 穿孔ビット |
JP2012237150A (ja) * | 2011-05-12 | 2012-12-06 | Okabe Co Ltd | 穿孔ビット |
CN110145239A (zh) * | 2019-05-20 | 2019-08-20 | 中国地质大学(北京) | 钻探用镶齿、牙轮钻头及钻探用镶齿的加工方法 |
JP2020159066A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 株式会社タンガロイ | 掘削ビット |
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2006
- 2006-04-07 JP JP2006106600A patent/JP2007277957A/ja active Pending
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