JP2009189924A - 塗料供給方法、及び、塗料供給装置 - Google Patents

塗料供給方法、及び、塗料供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 塗料種変更に要する時間及び塗料ロスを効果的に低減できる塗料供給方法及び塗料供給装置を提供する。
【解決手段】 循環配管5から取出管17を通じて塗装機3への供給塗料Tを取り出すのに、取出管17を循環配管5に連通させて循環配管5からの塗料供給により取出管17に塗料Tを充填する充填工程と、この充填工程の後に、取出管17を循環配管5との連通状態から作用流体管30aとの連通状態に切り換えて、その作用流体管30aから取出管17に供給する押出流体Lによる押し出しにより取出管17における充填塗料Tを塗装機3への供給塗料Tとして取り出す取出工程と、この取出工程に併行して、又は、この取出工程の後に、取出管17との連通を断った状態の循環配管17から塗料Tを回収すると共に、その循環配管17の管内を洗浄する回収洗浄工程とを実施する。
【選択図】図2

Description

本発明は、塗料の循環配管から取出管を通じて塗装機への供給塗料を取り出す塗料供給方法、及び、その方法に用いる塗料供給装置に関し、特に多色の塗料を要するとともに、それら多色の塗料各々の使用頻度が低いいわゆる少量多色生産の塗装設備に好適な塗料供給方法及び塗料供給装置に関する。
この種の塗料供給方法及び装置では、塗料の循環配管から取出管を通じて取り出す塗装機への供給塗料を色の異なるものに変更する(いわゆる色替え)など塗料種の異なるものに変更する方式として、互いに異なる塗料種の塗料を循環させている複数の循環配管のうちから塗料の取り出しを行う循環配管を次の必要塗料種に応じて選択する方式(言わば配管選択方式)の他、兼用の循環配管に循環させる塗料そのものを塗料種の異なるものに入れ換えることで取出管を通じて取り出す塗料を塗料種の異なるものに変更する方式(言わば塗料入換方式)が知られており、この塗料入換方式によれば前者の配管選択方式に比べ循環配管の兼用化により配管本数を削減することができて、装置施設面などで有利にすることができる。
そして従来、この塗料入換方式の一つとして、塗料の入れ換えによる塗料種変更の際、ピグを取出管の管内に走行させることで、先の塗料取り出しにおいて取出管に残る塗料をピグによる押し込みにより循環配管に戻すとともに、ピグによる付着塗料の掻き取りや洗浄液供給等により取出管の管内を洗浄し、これに続き、別のピグを循環配管の管内に走行させることで、取出管からの戻し塗料とともに循環配管の管内塗料をピグによる押し出しにより塗料タンクに回収し、その後、ピグによる付着塗料の掻き取りや洗浄液供給等により循環配管の管内を洗浄した上で、次の塗料を循環配管に充填して循環させる方式(言わば2ピグ方式)が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−236442号公報
しかし、この2ピグ方式では、塗料の入れ換えによる塗料種変更の際、循環配管に残る塗料だけでなく取出管に残る塗料も回収できることで塗料ロスを効果的に低減できるものの、取出管に残る塗料をピグにより循環配管に戻す工程が必要で、また、取出管に残る塗料を循環配管に戻した後でなければ循環配管に残る塗料の回収を行えず、さらにまた、取出管においてピグを待機位置から走行させて作用させた後、そのピグを再び待機位置に戻す工程も必要になるなどの運転上の制約があり、その為、色替え等の各回の塗料種変更に要する時間が長くなって塗装作業能率(換言すれば塗装品の生産効率)が低下する問題があった。
そしてまた、循環配管と取出管との夫々で別のピグを走行させるため装置が複雑になる問題もあった。
この実情に鑑み本発明の主たる課題は、塗料の取り出し形態を合理化することにより上記の如き問題を解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は塗料供給方法に係り、その特徴は、
塗料の循環配管から取出管を通じて塗装機への供給塗料を取り出す塗料供給方法において、
前記取出管を前記循環配管に連通させて前記循環配管からの塗料供給により前記取出管に塗料を充填する充填工程と、
この充填工程の後に、前記取出管を前記循環配管との連通状態から作用流体管との連通状態に切り換えて、その作用流体管から前記取出管に供給する押出流体による押し出しにより前記取出管における充填塗料を前記塗装機への供給塗料として取り出す取出工程と、
この取出工程に併行して、又は、この取出工程の後に、前記取出管との連通を断った状態の前記循環配管から塗料を回収すると共に、その循環配管の管内を洗浄する回収洗浄工程とを実施する点にある。
つまり、この第1特徴構成によれば、取出工程の際、作用流体管から供給する押出流体による押し出しにより取出管における充填塗料を塗装機への供給塗料として取り出すから、その取り出し後に取出管からの塗料回収を行わずとも、塗料取り出しの後に取出管に残る塗料をほぼ完全に無くす、ないしは、効果的に低減することができ、これにより、回収洗浄工程での循環配管からの塗料回収とも相まって、前述した2ピグ方式と同等に塗料ロスを効果的に低減することができる。
しかも、2ピグ方式であった運転上の制約、すなわち、取出管に残る塗料をピグにより循環配管に戻す工程が必要である、また、取出管に残る塗料を循環配管に戻した後でなければ循環配管に残る塗料の回収を行えない、さらにまた、取出管においてピグを待機位置から走行させて作用させた後、そのピグを再び待機位置に戻す工程も必要になるなどの運転上の制約も無くすことができ、これにより、前述の2ピグ方式に比べ色替え等の各回の塗料種変更に要する時間も一層短縮することができて、塗装作業能率を向上させることができる。
そして、塗料種の変更については基本的に、回収洗浄工程を挟んで循環配管内の塗料を塗料種の異なるものに入れ換える塗料入換方式を採るから、前述の配管選択方式に比べ循環配管の配管本数を削減することができ、また、取出管でのピグ走行が不要になることで2ピグ方式に比べても装置を簡略にすることができ、これらのことにより装置施設面などでもさらに有利にすることができる。
なお、第1特徴構成の実施において、回収洗浄工程の一部ないし全部を取出工程に併行して実施するようにすれば色替え等の塗料種変更に要する時間を極めて効果的に短縮できるが、場合によっては回収洗浄工程の開始を取出工程の後に行うようにしてもよい。
また、取出管を通じて取り出す塗装機への供給塗料については、その取り出しに伴い塗装機に供給して塗装に供する形態、あるいは、一旦貯留した上で塗装機に供給する形態のいずれをとってもよい。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記回収洗浄工程において前記循環配管の管内にピグを摺接状態で走行させる点にある。
つまり、この第2特徴構成によれば、管内摺接状態で走行させるピグによる押し出しにより循環配管に残る塗料を回収するとともに、循環配管の内面に付着する塗料を走行ピグにより掻き取るから、例えば単なるポンプ吸引等により循環配管内の塗料を回収するのに比べ、循環配管からの塗料回収及び循環配管の管内洗浄を効率的に能率良く行うことができ、これにより、色替え等の各回の塗料種変更に要する時間を一層短縮することができる。
なお、第2特徴構成の実施において、ピグ走行の駆動方式は、加圧流体による押圧によりピグを管内走行させる方式を初め、種々の駆動方式を採用することができ、また、加圧流体による押圧によりピグを管内走行させる方式を採る場合、その加圧流体には洗浄液、圧縮空気、次使用の塗料など、種々の流体を採用できる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記取出工程において洗浄液を前記押出流体として前記作用流体管から前記取出管に供給する点にある。
つまり、この第3特徴構成によれば、取出工程において押出流体による押し出しにより取出管における充填塗料を塗装機への供給塗料として取り出すのに伴い、その押出流体としての洗浄液により取出管の管内洗浄も併せ行うことができ、これにより、色替え等の各回の塗料種変更に要する時間を一層短縮することができる。
また、圧縮空気などの気体を押出流体として用いた場合、気体の圧縮性のため実際の塗料取出量と必要取出量との間に誤差が生じ易くなるが、洗浄液を押出流体として用いれば、このような圧縮性に原因する誤差を防止することができて、塗料取出量の調整精度も高く確保することができる。
なお、第3特徴構成の実施においては、洗浄液による押し出しにより取出管における充填塗料を塗装機への供給塗料として取り出す取出工程に引き続いて、洗浄液を作用流体管から取出管に供給する、あるいは、洗浄液と圧縮気体とを作用流体管から取出管に交互供給するなどして、取出管の洗浄を一層確実にするようにしてもよい。
また、その場合、充填塗料に続いて取出管から送出される洗浄液や圧縮気体は塗装機への塗料供給経路とは別の経路を通じて廃棄するのがよい。
本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記充填工程において前記取出管への塗料充填に続く前記循環配管からの塗料供給により前記塗装機への供給塗料の一部を前記取出管を通じて取り出す先行取出工程を実施し、
この先行取出工程に続き前記取出工程として前記取出管に残る充填塗料を前記押出流体による押し出しにより前記塗装機への供給塗料の残部として取り出す点にある。
つまり、この第4特徴構成によれば、一回の取り出しで必要な塗料量が取出管に満杯充填し得る塗料量より大量の場合についても、必要量の塗料を一回の取り出しで取り出すことができる。
すなわち、取出管に満杯充填し得る塗料量は取出管の長さや太さなどにより制限されるが、上記先行取出工程での塗料取出量(換言すれば、取出管への塗料充填に引き続き循環配管から取出管に供給する塗料量)を調整することにより、その先行取出工程において塗装機への供給塗料の一部として取り出す塗料と、それに続く取出工程において塗装機への供給塗料の残部として取り出す塗料との合計量として、取出管に満杯充填し得る塗料量より大量の塗料を一回の取り出しで取り出すことができる。
なお、一回の取り出しで必要な塗料量が取出管の満杯充填量より少ない場合には、先行取出工程を省く形態で充填工程において取出管に充填する塗料量を必要取出量に制限し、その充填塗料を取出工程で取り出すようにすればよい。
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記循環配管を複数設けておき、
前記充填工程では前記取出管を複数の前記循環配管のうちから選択した1つの循環配管に連通させて、その選択連通させた循環配管から前記取出管に塗料を充填する点にある。
つまり、この第5特徴構成によれば、複数の循環配管のうちから選択した1つの循環配管から取出管に塗料を充填する充填工程を実施している間に、他の循環配管について回収洗浄工程やそれに続く次の塗料の充填などを併行して実施することができ、これにより、色替え等の各回の塗料種変更に要する時間を一層短縮することができる。
本発明の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
同じ塗装機に対する前記取出管を複数設けておき、
前記充填工程では複数の前記取出管のうちから選択した1つの取出管を前記循環配管に連通させて、その選択連通させた取出管に前記循環配管から塗料を充填する点にある。
つまり、この第6特徴構成によれば、同じ塗装機に対する複数の取出管のうちから選択した1つの取出管に循環配管から塗料を充填する充填工程を実施している間に、他の取出管について塗料取り出し後の管内洗浄などを併行して実施することができ、これにより、色替え等の各回の塗料種変更に要する時間を一層短縮することができる。
なお、第5又は第6特徴構成の実施において、循環配管を複数設けるとともに同じ塗装機に対する取出管を複数設けて、第5特徴構成と第6特徴構成とを組み合わせ実施するようにすれば、色替え等の各回の塗料種変更に要する時間を一層効果的に短縮することができる。
本発明の第7特徴構成は、第1〜第6特徴構成のいずれかの塗料供給方法に用いる塗料供給装置に係り、その特徴は、
塗料貫通路と塗料送出口と作用流体入口とを形成した介装切換弁装置を、前記塗料貫通路により前記循環配管の上流側部分と下流側部分とを連通させる状態で前記循環配管に介装するとともに、前記塗料送出口に前記取出管を接続し、かつ、前記作用流体入口に前記作用流体管を接続し、
この介装切換弁装置に、前記塗料送出口を前記塗料貫通路に連通させる状態と前記作用流体入口に連通させる状態との切り換えを行う切換機構を備えさせてある点にある。
つまり、この第7特徴構成によれば、介装切換弁装置において切換機構による切り換えにより塗料送出口を塗料貫通路に連通させる状態にすれば、循環配管から塗料貫通路及び塗料送出口を通じて取出管に塗料を充填する前記充填工程を実施することができる。
そして、切換機構による切り換えにより塗料送出口を作用流体入口に連通させる状態にすれば、作用流体管から作用流体入口及び塗料送出口を通じて取出管に押出流体を供給する前記取出工程を実施でき、また、この取出工程に併行して又は取出工程の後に、取出管との連通を断った状態の循環配管及び塗料貫通路から塗料を回収するとともに、それら循環配管の管内及び塗料貫通路の路内を洗浄する前記回収洗浄工程を実施することができる。
すなわち、この第7特徴構成によれば、充填工程と取出工程と回収洗浄工程とを含む前述第1特徴構成の塗料供給方法を、循環配管に介装した介装切換弁装置の切り換え操作で簡便に実施することができる。
本発明の第8特徴構成は、第7特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記塗料貫通路を通じて前記循環配管の管内にピグを摺接状態で走行させる構成にしてある点にある。
つまり、この第8特徴構成によれば、介装切換弁装置に形成の塗料貫通路を通じて循環配管の管内にピグを摺接状態で走行させ得るから、前述第2特徴構成の実施として回収洗浄工程で循環配管に残る塗料をピグによる押し出しにより回収するとともに循環配管の内面に付着する塗料をピグにより掻き取るのと併せて、介装切換弁装置に形成の塗料貫通路に残る塗料の回収及びその塗料貫通路の内面に付着する塗料の掻き取りも同じピグで行うことができ、これにより、色替え等の各回の塗料種変更を能率良く短時間で行うことができ、また、装置も簡略にすることができる。
本発明の第9特徴構成は、第7又は第8特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記介装切換弁装置に複数の前記塗料貫通路を形成して、それら塗料貫通路により各別に複数の循環配管夫々の上流側部分と下流側部分とを連通させる状態で前記介装切換弁装置を複数の前記循環配管に介装し、
前記切換機構を、複数の前記塗料貫通路に前記塗料送出口を選択的に連通させる切り換えと前記作用流体入口に前記塗料送出口を連通させる状態への切り換えとが可能な構成にしてある点にある。
つまり、この第9特徴構成によれば、第7特徴構成と同様、切換機構による切り換えにより塗料送出口をいずれかの塗料貫通路に連通させることで前記充填工程を実施でき、また、切換機構による切り換えにより塗料送出口を作用流体入口に連通させることで前記取出工程及び前記回収洗浄工程を実施することができる。
また、これに加えて、切換機構による切り換えにより塗料送出口を複数の塗料貫通路のうち選択した1つの塗料貫通路に連通させて、それら連通させた塗料貫通路と塗料送出口とを通じ1つの循環配管から取出管に塗料を充填する充填工程を実施している間に、他の循環配管について回収洗浄工程やそれに続く塗料の充填などを各々に連通の塗料貫通路を通じ併行実施することができて、前述第5特徴構成の塗料供給方法を介装切換弁装置の切り換え操作で簡便に実施することができ、また、装置も簡略にすることができる。
本発明の第10特徴構成は、第7〜第9特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記介装切換弁装置に複数の前記塗料送出口を形成して、それら塗料送出口に同じ塗装機に対する複数の前記取出管を各別に接続し、
前記切換機構を、前記塗料貫通路と前記作用流体入口とに対して複数の前記塗料送出口の各々を選択的に連通させる切り換えが可能な構成にしてある点にある。
つまり、この第10特徴構成によれば、第7特徴構成と同様、切換機構による切り換えにより塗料送出口の各々を塗料貫通路に連通させることで前記充填工程を実施でき、また、切換機構による切り換えにより塗料送出口の各々を作用流体入口に連通させることで前記取出工程及び前記回収洗浄工程を実施することができる。
また、これに加えて、切換機構による切り換えにより複数の塗料送出口のうち選択した1つの塗料送出口を塗料貫通路に連通させて、それら連通させた塗料貫通路と塗料送出口とを通じ1つの取出管に循環配管から塗料を充填する充填工程を実施している間に、他の取出管についての塗料取り出し後の管内洗浄などを併行実施することができて、前述第6特徴構成の塗料供給方法を介装切換弁装置の切り換え操作で簡便に実施することができ、また、装置も簡略にすることができる。
なお、第9又は第10特徴構成の実施において、介装切換弁装置に塗料貫通路を複数設けるとともに塗料送出口を複数設けて、第9特徴構成と第6特徴構成とを組み合わせ実施するようにすれば、第5特徴構成による塗料供給方法と第6特徴構成による塗料供給方法とを組み合わせ実施することができて、色替え等の各回の塗料種変更に要する時間を一層効果的に短縮し得るとともに、簡略でありながら機能性の一層高い装置にすることができる。
本発明の第11特徴構成は、第7〜第10特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
兼用循環配管としての前記循環配管とは別の専用循環配管を設け、
この専用循環配管から分岐した専用取出管と前記取出管との夫々を端末取出口に選択的に連通させる端末切換弁装置を設けてある点にある。
つまり、前記循環配管及び前記取出管を備える前記第7〜第10特徴構成の塗料供給装置は、前述の如く回収洗浄工程を挟んで循環配管内の塗料を塗料種の異なるものに入れ換える塗料入換方式で色替え等の塗料種変更を行うことにより塗料ロスを少なくしかつ装置施設面でも有利にしながら高い塗装作業能率を得ることができ、一方、使用頻度の高い塗料種については塗料入換方式ではなく、その塗料種の塗料のみを定常的に循環させる循環配管から各回の塗料取り出しを行う方が能率良く塗装作業を行うことができる。
したがって、端末切換弁装置により前記取出管を端末取出口に連通させることで前記循環配管から前記取出管を通じて端末取出口へ塗料を取り出すことができ、また、端末切換弁装置により専用取出管を端末取出口に連通させることで専用循環配管から専用取出管を通じて端末取出口へ塗料を取り出すことができる上記第11特徴構成によれば、前記循環配管を使用頻度の低い複数種の塗料を塗料入換方式で選択的に循環させる兼用循環配管として用い、これとは別の専用循環配管を使用頻度の高い塗料のみを定常的に循環させる循環配管として用いるようにすることで、多種の塗料を要するとともにそれら多種の塗料各々の使用頻度が低い少量多種生産の塗装と、一種の塗料の使用頻度が高い多量生産の塗装とが混在する場合にも、全体として塗料ロスの少ない状態でかつ装置施設面でも有利にしながら能率良く塗装作業を行える優れた塗料供給装置とすることができる。
図1はコンベアにより順次搬送される被塗物W(本例では自動車ボディー)を塗装する塗装ブース1の塗料供給装置を示し、塗装ブース1の内部には、塗装機装備部2であるロボット塗装部2Aや手吹き塗装部2Bを被塗物搬送経路Kに沿って並設してある。
この塗装ブース1では、被塗物Wの各部を複数の塗装機装備部2で分担して順次に塗装する方式や、所謂ウエットオンウエット方式などの重ね塗り塗装における各層の塗装を複数の塗装機装備部2で分担して順次に行うなどの方式により、順次搬送される被塗物Wを各塗装機装備部2において装備の塗装機3により塗装する。
塗装ブース1の周囲には、互いに異なる色の塗料Tを循環させる複数の専用循環配管4夫々の往き管4sと返り管4rを並列状態で延設するとともに、管内塗料の入れ換えにより複数色の塗料Tを選択的に循環させる複数の兼用循環配管5を延設してある。
なお、図1では専用循環配管4が複数の専用循環配管4A〜4Nを代表して示しており、これら専用循環配管4A〜4Nの施設数は20本〜30本(すなわち、20色〜30色分)になることもある。また、図1では兼用循環配管5が本例では2本の兼用循環配管5A,5Bを代表して示している。
塗料色別の専用循環配管4の夫々について、往き管4sの上流端は塗料を圧送する塗料ポンプ6の吐出口に接続し、往き管4sの下流端は返り管4rの下流端側に接続してある。また、返り管4rの上流端は往き管4sの上流端側に接続し、返り管4rの下流端は塗料ポンプ6の吸入口に接続してある。そして、返り管4rの下流端近くには塗料色別の塗料タンク7からの塗料補充管8を接続してある。
一方、2本の兼用循環配管5の夫々については、上流端を塗料ポンプ9の吐出口に接続し、下流端を塗料タンク10に接続し、塗料ポンプ9の吸入口には塗料タンク10からの塗料吸入管11を接続してある。そして、兼用循環配管5夫々の上流端近くにはピグ挿入部12aを設けるとともに、洗浄液L及び圧縮空気Aを選択的に兼用循環配管5に供給する作用流体供給部13を設け、兼用循環配管5夫々の下流端近くにはピグ取出部12bを設けてある。
つまり、兼用循環配管5の各々について塗料Tを異なる色のものに入れ換える際には、先ず回収洗浄工程として、ピグ挿入部12aからピグPを管内に挿入し、そのピグPを作用流体供給部13から供給する圧縮空気A(又は洗浄液L)による押圧により兼用循環配管5の管内を摺接状態で走行させ、この走行ピグPにより管内塗料Tを塗料タンク10に押し出して回収するとともに管内に付着する塗料を掻き取る。
また、ピグPをピグ取出部12bにおいて管内から取り出した上で、作用流体供給部13からの洗浄液Lと圧縮空気Aとの交互供給により兼用循環配管5の管内を完全に洗浄し、この回収洗浄工程の後、次塗料仕込工程として別の塗料タンク10から次の塗料Tを塗料ポンプ9により兼用循環配管5に供給して充填する。
各塗装機装備部2には複数の専用循環配管4(4A〜4N)及び2本の兼用循環配管5(5A,5B)の夫々から選択的に必要塗料Tを取り出す端末切換弁装置14(所謂カラーチェンジバルブ)を設けてあり、この端末取出弁装置14は図2に示す如く、一端を端末取出口14aとしたマニホールド管15を備えるとともに、各専用循環配管4(4A〜4N)からの専用取出管16(16a〜16n)及び各兼用循環配管5(5A,5B)からの兼用取出管17(17a,17b)をマニホールド管15に選択的に開口させて端末取出口14aに選択的に連通させる複数の開閉弁18を備え、この端末取出口14aに接続した各色塗料共通の端末取出管19をブース壁に貫通させて塗装ブース1内に臨ませてある。
また、この端末切換弁装置14には洗浄液L及び圧縮空気Aを選択的にマニホールド管15に供給する作用流体供給部20(具体的には上記開閉弁18と同構造)を設けてあり、開閉弁18の選択的開閉によりマニホールド管15を通じて端末取出管19に取り出す塗装機3への供給塗料Tを色の異なるものに変更する色替えの際には、この作用流体供給部20から洗浄液Lと圧縮空気Aとをマニホールド管15に交互供給することで、各色塗料共通のマニホールド管15及び端末取出管19に残る先の塗料Tを排除するとともに、それらマニホールド管15及び端末取出管19を洗浄して、次の色の塗料Tの取り出しに備える。
塗装機装備部2のうち塗装ロボット21により塗装を行うロボット塗装部2Aについては、ブース壁の内側に配設したドッキングステーション22に端末切換弁装置14からの端末取出管19を接続してあり、そして、塗装ロボット21のアーム先端に装備した塗装機3(回転霧化式の塗装ガンなど)には一回の塗装で使用する塗料Tを貯留する貯留タンクを装備してある。
すなわち、ロボット塗装部2Aでは、一回の塗装を終えるごとに塗装ロボット21の動作により塗装機3をドッキングステーション22へ移動させて、ステーション側ポート22aと塗装機側ポート22bとを接合することで、次の塗装に用いる所要色の塗料Tを端末取出管19から塗装機側の貯留タンク23に供給し、この後、再び塗装ロボット21の動作により両ポート22a、22bを切り離して塗装機3を塗装作業側に移動させた状態で、貯留タンク23内の貯留塗料Tを用いて次の塗装を行う方式を採っている。
一方、塗装機装備部2のうち作業者が塗装機3(手吹き用塗装ガンなど)を用いて塗装を行う手吹き塗装部2Bについては、塗料ホース24を介して塗装機3を端末取出管19に接続してあり、各回の塗装に併行して所要色の塗料Tを端末取出管19から塗料ホース24を通じ塗装機3に供給する。
専用循環配管4と端末切換弁装置14との間の塗料路については、各塗装機装備部2の近くにおいて専用循環配管4夫々の往き管4sと返り管4rとの互いの近接部どうしをバイパス管25により連通させ、このバイパス管25から分岐した専用取出管16(すなわち、個々の専用循環配管4A〜4Nからの専用取出管16a〜16n)を端末切換弁装置14の開閉弁16に接続してある。
すなわち、専用循環配管系については、塗装機装備部2の夫々におけるバイパス管25を通じて往き管4sと返り管4rとを一部短絡した状態で一定色の塗料Tを各専用循環配管4(4A〜4N)において定常的に循環させておき、この定常循環状態において端末切換弁装置14における開閉弁18のうち所要塗料色の専用取出管16を接続した開閉弁18を開弁することで、複数の専用循環配管4(4A〜4N)のうちから所要色の塗料Tを専用取出管16を通じて端末取出管19へ随時に取り出せるようにしてある。
これに対し、兼用循環配管5と端末切換弁装置14との間の塗料路については、各塗装機装備部2の近くにおいて2本の兼用循環配管5A,5Bに共通の介装切換弁装置26を介装し、この介装切換弁装置26からの2本の兼用取出管17(17a,17b)を端末切換弁装置14における複数の開閉弁18のうちの2弁に各別に接続してある。
上記介装切換弁装置26には2つの塗料貫通路27a,27bと2つの塗料送出口28a,28bと2つの作用流体入口29a,29bとを形成してあり、この介装切換弁装置26は、2つの塗料貫通路27により各別に2本の兼用循環配管5A,5B夫々の上流側部分と下流側部分とを連通させる状態で2本の兼用循環配管5A,5Bに介装してある。なお、塗料貫通路27a,27bは、兼用循環配管5A,5Bと内径が等しい直筒状の流路にし、兼用循環配管5A,5Bの管内を摺接状態で走行させるピグPを同じく炉内摺接状態で通過させ得る得る流路にしてある。
一端を端末切換弁装置14の開閉弁18に接続する前記2本の兼用取出管17(17a,17b)は介装切換弁装置26における2つの塗料送出口28a,28bに各別に接続してあり、介装切換弁装置26の2つの作用流体入口29a,29bには作用流体管としての洗浄液管30aと圧縮空気管30bとを各別に接続してある。
そしてまた、この介装切換弁装置26には、2つの塗料送出口28a,28bの各々を2つの塗料貫通路27a,27bと2つの作用流体入口29a,29bとの夫々に対して選択的に連通させる切換機構31を備えさせてある。
つまり、この切換機構31による切り換えにより一方の塗料送出口28aを一方の塗料貫通路27aに連通させれば、その一方の塗料貫通路27aを通じて一方の兼用循環配管5Aから一方の兼用取出管17aに塗料Tを供給することができ、逆に、切換機構31による切り換えにより一方の塗料送出口28aを他方の塗料貫通路27bに連通させれば、その他方の塗料貫通路27bを通じて他方の兼用循環配管5Bから一方の兼用取出管17aに塗料Tを供給することができる。
また、切換機構31による切り換えにより一方の塗料送出口28aを2つの作用流体入口29a,29bのいずれかに連通させれば、その一方の塗料送出口28と塗料貫通路27a,27bとの連通を断った状態で、洗浄液管30a又は圧縮空気管30bから一方の兼用取出管17aに洗浄液L又は圧縮空気Aを供給することができ、これらの切り換えについては他方の塗料送出口28bについても同様である。
すなわち、塗料Tの入れ換えを行う兼用循環配管系については基本的に、介装切換弁装置26の切換機構31による上記の如き切り換えにより次の各工程を行うことで、所要色の塗料Tを兼用取出管17a,17bを通じて取り出す。
充填工程:いずれかの兼用循環配管5A,5Bに兼用取出管17a,17bを塗料貫通路27a,27bを通じ連通させて、いずれかの兼用循環配管5A,5Bからの塗料供給により兼用取出管17a,17bに塗料Tを充填する。
先行取出工程:一回の取り出しで必要な塗料量が兼用取出管17a,17bに満杯充填し得る塗料量よりも大量の場合、上記充填工程において兼用取出管17a,17bへの塗料充填に続くいずれかの兼用循環配管5A,5Bからの塗料供給により塗装機3への供給塗料Tの一部(換言すれば満杯充填量を超えて兼用取出管17a,17bを溢れた塗料)を兼用取出管17a,17b及び端末切換弁装置14を通じて取り出す。
なお、一回の取り出しで必要な塗料量が兼用取出管17a,17bの満杯充填量以下の場合には、先行取出工程は省き、充填工程においていずれかの兼用循環配管5A,5Bからの塗料供給により必要量の塗料Tのみを兼用取出管17a,17bに充填する。
取出工程:充填工程の後、兼用取出管17a,17bを兼用循環配管5A,5Bとの連通状態から洗浄液管30aとの連通状態に切り換えて、洗浄液管30aから押出流体として供給する洗浄液Lによる押し出しにより兼用取出管17a,17bにおける充填塗料Tを端末切換弁装置14を通じ塗装機3への供給塗料(先行取出工程を実施した場合は塗装機3への供給塗料の残部)として取り出す。
取出管洗浄工程:取出工程に続き、兼用循環配管5A,5Bとの連通を断った状態の兼用取出管17a,17bを洗浄液管30aに連通させる状態と圧縮空気管30bに連通させる状態とに交互に切り換えて、洗浄液管30a及び圧縮空気管30bからの洗浄液Lと圧縮空気Aとの交互供給により兼用取出管17a,17bの管内を完全に洗浄する。
なお、この取出管洗浄工程において兼用取出管17a,17bから送出される洗浄液Lや圧縮空気Aは端末切換弁装置14の開閉弁18に備えさせた切換機能を用いて廃棄管(図示省略)に導く。
また、取出工程において押出流体として供給する洗浄液Lの通過だけで兼用取出管17a,17bの管内を十分に洗浄できる場合には取出管洗浄工程を省いてもよい。
回収洗浄工程:取出工程と併行して又は取出工程の後に、兼用取出管17a,17bとの連通を断った状態の兼用循環配管5A,5BにピグPを走行させて兼用循環配管5A,5Bから管内の塗料Tを回収するとともに、走行ピグPにより管内の付着塗料を掻き取る。また、ピグPを取り出した兼用循環配管5A,5Bに作用流体供給部13から洗浄液Lと圧縮空気Aを交互に供給して、兼用循環配管5A,5Bの管内を完全に洗浄する。
次塗料仕込工程:回収洗浄工程を終えた兼用循環配管5A,5Bに別の塗料タンク10から次の塗料Tを供給して充填し、その塗料Tを兼用循環配管5A,5Bにおいて塗料ポンプ9により循環させる状態にする。
つまり、以上の各工程を繰り返すことで塗色の異なる被塗物Wを順次塗装する。なお、2本の兼用取出管17a,17bで同時に先行取出工程や取出工程を実施することは基本的に無い。
また、いずれか一方の兼用取出管17a又は17bに対する取出管洗浄工程は極力、他方の兼用取出管17b又は17aに対する充填工程や取出工程に併行して実施し、同様に、いずれか一方の兼用循環配管5A又は5Bに対する回収洗浄工程や次塗料仕込工程は極力、他方の兼用循環配管5A又は5Bが兼用取出管17a,17bに塗料供給する充填工程に併行して実施し、これにより各回の色替えに要する時間を極力短縮して塗装品の生産効率を高める。
次に本例の塗料供給装置の具体的運転例を説明するが、互いに異なる色の塗料Tを定常的に循環させる専用循環配管4の夫々には使用頻度の高い色の塗料、すなわち、その塗料を使用する被塗物Wの数が平均的に多数である塗料を循環させる。
また、塗料Tの入れ換えを簡便に行える兼用循環配管5の夫々には使用頻度が低い色の塗料、すなわち、その塗料を使用する被塗物Wの数が平均的に少数である塗料のうちから必要に応じて選択したものを循環させる。
今、塗装ブース1における1つの塗装機装備部2では、図3に示す如くa色の塗料Taで塗装する第1〜第3の被塗物W1〜W3、b色の塗料Tbで塗装する第4の被塗物W4、c色の塗料Tcで塗装する第5の被塗物W5、d色の塗料Tdで塗装する第6,第7の被塗物W6,W7、e色の塗料Teで塗装する第8の被塗物W8をその順に塗装する状況にあるとする。
また、塗料Ta,Tdはいずれかの専用循環配管4(4A〜4N)に定常的に循環させてあり、塗料Td,Tcは2本の兼用循環配管5(5a,5b)に既に循環させてある状態にあるとする。
この塗装機装備部2が第1の被塗物W1を塗装する段階になると、端末切換弁装置14における塗料Taの開閉弁18を開き、これにより、塗料Taの専用循環配管4(例えば4A)からそれに通じる専用取出管16(16a)及び端末切換弁装置14のマニホールド管15を通じて塗料Taを端末取出管19に取り出し、この取り出し塗料Taを塗装機3に供給して被塗物W1をa色に塗装する。
被塗物W1の塗装に要する量の塗料Taが取り出されると、端末切換弁装置14における塗料Taの開閉弁18を閉じて塗料Taの取り出しを一旦停止するが、続く第2、第3の被塗物W2,W3が先の被塗物W1と同じ塗色であることからマニホールド管15及び端末取出管19の洗浄は行わず、引き続き被塗物W1の場合と同様に塗料Taを取り出して第2,第3の被塗物W2,W3をa色に塗装する。
被塗物W3の塗装に要する量の塗料Taが取り出されると、端末切換弁装置14における塗料Taの開閉弁18を閉じて塗料Taの取り出しを停止し、続いてマニホールド管15及び端末取出管19を洗浄するが、この洗浄に併行して、次の被塗物W4の塗装に備え、介装切換弁装置26の操作により塗料Tbの兼用循環配管5Aから一方の兼用取出管17aに塗料Tbを充填する充填工程を実施する。
次に被塗物W4を塗装する段階になると、塗料Tbを充填した兼用取出管17aに対する端末切換弁装置14の開閉弁18を開き、先行取出工程として兼用循環配管5Aからの塗料Tbの引き続きの供給により兼用取出管17a及び端末切換弁装置14のマニホールド管15を通じ塗料Tbを端末取出管19に取り出す。
そして、この先行取出工程で必要量の塗料Tbを取り出すと、介装切換弁装置26の操作により兼用循環配管5Aからの塗料供給に代え、取出工程として洗浄液管30aから洗浄液Lを押出流体として供給することで、兼用取出管17aに残る充填塗料Tbを端末切換弁装置14のマニホールド管15を通じ端末取出管19に取り出し、これら先行取出工程及び取出工程で取り出した塗料Tbにより被塗物W4をb色に塗装する。
兼用取出配管17aの充填塗料が取り出されて被塗物4の塗装に要する量の塗料Tbが取り出されると、介装切換弁装置26の操作により取出管洗浄工程として洗浄液管30aからの洗浄液Lと圧縮空気管30bからの圧縮空気Aとを兼用取出管17aに交互供給して兼用取出管17aを洗浄する。
一方、この兼用取出管17aを用いた塗料Tbの取り出し、及び、それに続く兼用取出管17aの洗浄に併行して、次の被塗物W5の塗装に備え、介装切換弁装置26の操作により塗料Tcの兼用循環配管5Bから他方の兼用取出管17bに塗料Tcを充填する充填工程を実施する。
そして、被塗物W5を塗装する段階になると、兼用取出管17aを用いた先の塗料Tbの場合と同様に、他方の兼用取出管17bを用いた塗料Tcの取り出しについて先行取出工程及びそれに続く取出工程を実施し、これら先行取出工程及び取出工程で取り出した塗料Tcにより被塗物W5をc色に塗装する。
また、一方の兼用循環配管5Aから一方の兼用取出管17aに充填した塗料Tbを取り出す取出工程(被塗物W4の塗装のための取出工程)や、それに続く他方の兼用取出管17bを用いた塗料Tcの先行取出工程及び取出工程(被塗物W5の塗装のための先行取出工程及び取出工程)、あるいは、後述する第6,第7被塗物W6,W7の塗装などに併行して、兼用循環配管5Aに対する回収洗浄工程を実施する。
すなわち、先の塗料Tbの先行取出工程の後、介装切換弁装置26により兼用取出管17a,17bとの連通が断たれた状態にある一方の兼用循環配管5Aに対し、ピグPを走行させて管内塗料Tbの回収及び管内付着塗料の掻き取りを行うとともに、作用流体供給部13からの洗浄液Lと圧縮空気Aとの交互供給により兼用循環配管5Aの管内を洗浄する。そして、被塗物W8の塗装に備え、塗料Teを兼用循環配管5Aに充填する次塗料仕込工程を実施して、塗料Tbから塗料Teへの入れ換えを完了する。
次の被塗物W6を塗装する段階になると、端末切換弁装置14における塗料Tdの開閉弁18を開き、これにより、塗料Tdの専用循環配管4(例えば4B)からそれに通じる専用取出管16(16b)及び端末切換弁装置14のマニホールド管15を通じて塗料Tdを端末取出管19に取り出し、この取り出し塗料Tdにより被塗物W6をd色に塗装する。
また、塗料Tdの開閉弁18を一旦閉じた後、再び、この開閉弁18を開いて塗料Tdを取り出し、この取り出し塗料Tdにより被塗物6と同じ塗色の被塗物W7をd色に塗装する。
被塗物W7の塗装に要する量の塗料Tdが取り出されると、端末切換弁装置14における塗料Tdの開閉弁18を閉じて塗料Tdの取り出しを停止し、続いてマニホールド管15及び端末取出管19を洗浄するが、この洗浄に併行して、次の被塗物W8の塗装に備え、介装切換弁装置26の操作により、塗料Teへの入れ換えが完了している兼用循環配管5Aから一方の兼用取出管17aに塗料Teを充填する充填工程を実施する。
そして、被塗物W8を塗装する段階になると、塗料Teを充填した兼用取出管17aに対する端末切換弁装置14の開閉弁18を開き、先行取出工程として兼用循環配管5Aからの塗料Teの引き続きの供給により兼用取出管17a及び端末切換弁装置14のマニホールド管15を通じ塗料Tbを端末取出管19に取り出す。
また、これに続いて、介装切換弁装置26の操作により兼用循環配管5Aからの塗料供給に代え、取出工程として洗浄液管30aから洗浄液Lを押出流体として供給することで、兼用取出管17aに残る充填塗料Teを端末切換弁装置14のマニホールド管15を通じ端末取出管19に取り出し、これら先行取出工程及び取出工程で取り出した塗料Teにより被塗物W8をe色に塗装する。
なお、これらの一連の塗料供給操作は人為的に行う形態あるいは被塗物の種別及び塗色等の取得情報に基づいて自動的に行う形態のいずれをとってもよい。
また、本例では塗料種の変更として塗料色を変更する場合を示したが、これに限らず塗料色以外の塗料種の変更にも本発明は適用することができ、被塗物も自動車ボディーに限られるものではない。
本例では2本の兼用循環配管5を施設した例を示したが、兼用循環配管5は1本又は3本以上の複数本であってもよい。また、専用循環配管系4を施設せず兼用循環配管系のみを施設してもよい。
介装切換弁装置26や端末切換弁装置14は所要の切り換え機能を得られるものであれば、その具体的構造はどのようなものであってもよい。
塗装機装備部2は、塗装ロボットのアームに塗装機3を取り付けたロボット塗装部や作業者が塗装機3を扱って塗装する手吹き塗装部、あるいは、往復動するフレームに塗装機を取り付けた所謂自動塗装装置を初め、種々の形式の塗装機3により塗装を行うものであればどのような形態のものであってもよい、また、ロボット塗装部は前述の如きドッキング方式に限られるものではなく、兼用取出管17や専用取出管16あるいは端末取出管19を塗装ブース側から塗装ロボットにわたらせる方式のものであってもよい。
塗料供給装置の全体構成を示す概略平面図 塗料取出部の管路構造を示す図 色替えの例を説明するための図
符号の説明
T 塗料
5,5A,5B 循環配管(兼用循環配管)
17a,17b 取出管(兼用取出管)
3 塗装機
30a,30b 作用流体管
L 洗浄液、押出流体
P ピグ
27a,27b 塗料貫通路
28a、28b 塗料送出口
29a,29b 作用流体入口
26 介装切換弁装置
31 切換機構
4,4A〜4N 専用循環配管
16,16a〜16n 専用取出管
14 端末切換弁装置

Claims (11)

  1. 塗料の循環配管から取出管を通じて塗装機への供給塗料を取り出す塗料供給方法であって、
    前記取出管を前記循環配管に連通させて前記循環配管からの塗料供給により前記取出管に塗料を充填する充填工程と、
    この充填工程の後に、前記取出管を前記循環配管との連通状態から作用流体管との連通状態に切り換えて、その作用流体管から前記取出管に供給する押出流体による押し出しにより前記取出管における充填塗料を前記塗装機への供給塗料として取り出す取出工程と、
    この取出工程に併行して、又は、この取出工程の後に、前記取出管との連通を断った状態の前記循環配管から塗料を回収すると共に、その循環配管の管内を洗浄する回収洗浄工程とを実施する塗料供給方法。
  2. 前記回収洗浄工程において前記循環配管の管内にピグを摺接状態で走行させる請求項1記載の塗料供給方法。
  3. 前記取出工程において洗浄液を前記押出流体として前記作用流体管から前記取出管に供給する請求項1又は2記載の塗料供給方法。
  4. 前記充填工程において前記取出管への塗料充填に続く前記循環配管からの塗料供給により前記塗装機への供給塗料の一部を前記取出管を通じて取り出す先行取出工程を実施し、
    この先行取出工程に続き前記取出工程として前記取出管に残る充填塗料を前記押出流体による押し出しにより前記塗装機への供給塗料の残部として取り出す請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗料供給方法。
  5. 前記循環配管を複数設けておき、
    前記充填工程では前記取出管を複数の前記循環配管のうちから選択した1つの循環配管に連通させて、その選択連通させた循環配管から前記取出管に塗料を充填する請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗料供給方法。
  6. 同じ塗装機に対する前記取出管を複数設けておき、
    前記充填工程では複数の前記取出管のうちから選択した1つの取出管を前記循環配管に連通させて、その選択連通させた取出管に前記循環配管から塗料を充填する請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗料供給方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の塗料供給方法に用いる塗料供給装置であって、
    塗料貫通路と塗料送出口と作用流体入口とを形成した介装切換弁装置を、前記塗料貫通路により前記循環配管の上流側部分と下流側部分とを連通させる状態で前記循環配管に介装するとともに、前記塗料送出口に前記取出管を接続し、かつ、前記作用流体入口に前記作用流体管を接続し、
    この介装切換弁装置に、前記塗料送出口を前記塗料貫通路に連通させる状態と前記作用流体入口に連通させる状態との切り換えを行う切換機構を備えさせてある塗料供給装置。
  8. 前記塗料貫通路を通じて前記循環配管の管内にピグを摺接状態で走行させる構成にしてある請求項7記載の塗料供給装置。
  9. 前記介装切換弁装置に複数の前記塗料貫通路を形成して、それら塗料貫通路により各別に複数の循環配管夫々の上流側部分と下流側部分とを連通させる状態で前記介装切換弁装置を複数の前記循環配管に介装し、
    前記切換機構を、複数の前記塗料貫通路に前記塗料送出口を選択的に連通させる切り換えと前記作用流体入口に前記塗料送出口を連通させる状態への切り換えとが可能な構成にしてある請求項7又は8記載の塗料供給装置。
  10. 前記介装切換弁装置に複数の前記塗料送出口を形成して、それら塗料送出口に同じ塗装機に対する複数の前記取出管を各別に接続し、
    前記切換機構を、前記塗料貫通路と前記作用流体入口とに対して複数の前記塗料送出口の各々を選択的に連通させる切り換えが可能な構成にしてある請求項7〜9のいずれかに記載の塗料供給装置。
  11. 兼用循環配管としての前記循環配管とは別の専用循環配管を設け、
    この専用循環配管から分岐した専用取出管と前記取出管との夫々を端末取出口に選択的に連通させる端末切換弁装置を設けてある請求項7〜10のいずれか1項に記載の塗料供給装置。
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