JP2009189171A - 車両駆動装置 - Google Patents

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【課題】モータ駆動車両に用いられる電気回路において、コモンモード電流を低減することを目的とする。
【解決手段】車両を駆動するモータ16と、スイッチング制御により直流電圧を交流電圧に変換し、当該交流電圧を前記モータ16に出力するインバータ回路14と、インバータ回路14に含まれる電流経路とは別に設けられた接地導体24とを備える車両駆動装置において、インバータ回路14の直流電圧印加端子に接続されるスイッチング部と、スイッチング部および接地導体24との間に接続されるコモンモード接地回路とを備える分担スイッチング回路22を備え、スイッチング部は、インバータ回路のスイッチング制御タイミングに従って、直流電圧印加端子とコモンモード接地回路との間の接続状態を切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両を駆動するモータと、スイッチング制御により直流電圧を交流電圧に変換し、当該交流電圧をモータに出力するインバータ回路とを備える車両駆動装置に関する。
モータによって駆動される電気自動車、ハイブリッド自動車等が広く用いられている。このようなモータ駆動車両は、モータに電力を供給するための電池、電池が出力する直流電圧を交流電圧に変換し、その交流電圧をモータに出力するインバータ回路を備える。
一般に、電池、インバータ回路、およびモータは使用電圧が高い。そのため、電池、インバータ回路、およびモータは、車両アクセサリ機器等の接地導体として用いられるボデーとの間に十分な大きさの絶縁インピーダンスが介在するよう車両に搭載される。
特開2001−69762号公報
モータ駆動車両では、電池、インバータ回路、モータおよび接地導体の位置関係によっては、電池、インバータ回路、およびモータのそれぞれと接地導体との間の浮遊容量によってコモンモード電流のループが形成される。そして、これらの電気回路の動作状態に応じて各電気回路にコモンモード電流が流れ、各電気回路内に不均一な電圧を発生させる。したがって、モータ駆動車両に対しては、コモンモード電流によって発生する電圧が不均一であることによる絶縁破壊を回避するため、十分な絶縁設計を行う必要があった。そのため、設計製造コストが増大するという問題があった。
本発明は、このような課題に対してなされたものである。すなわち、モータ駆動車両に用いられる電気回路において、コモンモード電流を低減することを目的とする。
本発明は、車両を駆動するモータと、スイッチング制御により直流電圧を交流電圧に変換し、当該交流電圧を前記モータに出力するインバータ回路と、前記インバータ回路に含まれる電流経路とは別に設けられた接地導体と、を備える車両駆動装置において、前記インバータ回路の直流電圧印加端子に接続されるスイッチング部と、前記スイッチング部および前記接地導体との間に接続されるコモンモード接地回路と、を備える分担スイッチング回路を備え、前記スイッチング部は、前記インバータ回路のスイッチング制御タイミングに従って、前記直流電圧印加端子と前記コモンモード接地回路との間の接続状態を切り換えることを特徴とする。
また、本発明に係る車両駆動装置においては、前記インバータ回路の直流電圧印加端子は、直流正極端子および直流負極端子を備え、前記インバータ回路の交流電圧出力端子は、第1〜第3相端子を備え、前記インバータ回路は、前記直流正極端子と前記第1〜第3相端子との間にそれぞれ接続される第1〜第3インバータスイッチング素子と、前記直流負極端子と前記第1〜第3相端子との間にそれぞれ接続される第4〜第6インバータスイッチング素子と、を備え、前記コモンモード接地回路は、一端が前記接地導体に接続される第1〜第3インピーダンス素子を備え、前記スイッチング部は、前記直流正極端子と前記第1〜第3インピーダンス素子の他端との間にそれぞれ接続される第1〜第3分担スイッチング素子と、前記直流負極端子と前記第1〜第3インピーダンス素子の他端との間にそれぞれ接続される第4〜第6分担スイッチング素子と、を備え、前記第1〜第6分担スイッチング素子は、それぞれ、前記第1〜第6インバータスイッチング素子の断続制御タイミングと同一のタイミングで断続制御されることが好適である。
本発明によれば、モータ駆動車両に用いられる電気回路において、コモンモード電流を低減することができる。
図1に本発明の実施形態に係る車両駆動システム10を示す。車両駆動システム10は、直流電圧源12、直流電圧源12が出力する電圧を3相交流電圧に変換し、その3相交流電圧をモータ16に出力するインバータ回路14、およびインバータ回路14の直流正極端子28および直流負極端子30に接続される分担スイッチング回路22を備える。インバータ回路14および分担スイッチング回路22を制御するため、車両駆動システム10は制御回路26を備える。直流電圧源12、インバータ回路14および分担スイッチング回路22は、接地導体24との間に十分大きな絶縁インピーダンスが介在するよう車両に搭載される。モータ16は、巻線18と筐体20との間に十分大きな絶縁インピーダンスが介在するよう構成される。そして、筐体20が接地された上で車両に搭載される。接地導体24は車両のボデー等を用いることができる。
直流電圧源12は、電池、電池電圧を昇圧する昇圧コンバータ回路等によって構成することができる。直流電圧源12は、車両をモータ16で駆動するために十分な直流電力を出力する。
インバータ回路14は、直流電圧源12の正極端子に接続される直流正極端子28、および直流電圧源12の負極端子に接続される直流負極端子30を備える。
インバータ回路14が備える各トランジスタには、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。各トランジスタのベース端子とエミッタ端子との間の電圧は制御回路26によって制御される。制御回路26は、各トランジスタのベース端子とエミッタ端子との間の電圧を制御することにより、各トランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子との間の断続制御を行う。
トランジスタ32、34、および36の各コレクタ端子は直流正極端子28に接続される。また、トランジスタ38、40、および42の各エミッタ端子は直流負極端子30に接続される。トランジスタ32、34、および36のエミッタ端子は、それぞれ、トランジスタ38、40、および42のコレクタ端子に接続される。トランジスタ32および38の接続点、トランジスタ34および40の接続点、ならびにトランジスタ36および42の接続点は、それぞれ、モータ16のu相端子、v相端子、ならびにw相端子に接続される。
各トランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子との間には、エミッタ端子側がアノード端子となるよう、ダイオード44が接続される。
次に、インバータ回路14の動作について説明する。インバータ回路14のスイッチング状態としては次の6状態をとることができる。(1)制御回路26がトランジスタ32および40をオンとすることにより、u相端子とv相端子との間にu相端子側を正として電圧を印加する状態、(2)制御回路26がトランジスタ34および38をオンとすることにより、u相端子とv相端子との間にv相端子側を正として電圧を印加する状態、(3)制御回路26がトランジスタ34および42をオンとすることにより、v相端子とw相端子との間にv相端子側を正として電圧を印加する状態、(4)制御回路26がトランジスタ36および40をオンとすることにより、v相端子とw相端子との間にw相端子側を正として電圧を印加する状態、(5)制御回路26がトランジスタ36および38をオンとすることにより、w相端子とu相端子との間にw相端子側を正として電圧を印加する状態、(6)制御回路26がトランジスタ32および42をオンとすることにより、w相端子とu端子との間にu相端子側を正として電圧が印加する状態。
制御回路26は、上記(1)〜(6)のうちのいずれかのスイッチング状態を組み合わせ、時間経過と共にスイッチング状態の組み合わせを変化させることにより、直流正極端子28と直流負極端子30との間に印加された直流電圧を3相交流電圧に変換し、u相端子、v相端子、およびw相端子に出力する。
モータ16は、u相端子、v相端子、およびw相端子に印加された3相交流電圧に基づいて巻線18から回転磁界を発生し、その回転磁界によって回転子を回転させることで車両を駆動する。
なお、各トランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子との間に接続されたダイオード44は、各トランジスタがオフになったときにエミッタ端子側からコレクタ端子側へと電流を流すためのものである。ダイオード44が設けられることによって、各トランジスタがオフになったときにコレクタ端子とエミッタ端子との間に発生する誘導起電力の大きさを低減し、各トランジスタに過大な電圧が印加されることを回避することができる。また、モータ16に流れる電流が不連続となることを回避することができる。
次に、分担スイッチング回路22について説明する。分担スイッチング回路22は、接地導体24の電位を基準としてインバータ回路14およびモータ16に発生するコモンモード電圧、および接地導体24を電流ループの一部としてインバータ回路14およびモータ16に流れるコモンモード電流を低減するものである。
分担スイッチング回路22が備える各トランジスタには、IGBTを用いることができる。各トランジスタのベース端子とエミッタ端子との間の電圧は制御回路26によって制御される。制御回路26は、各トランジスタのベース端子とエミッタ端子との間の電圧を制御することにより、各トランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子との間の断続制御を行う。
正極入力端子46は、直流電圧源12の正極端子とインバータ回路14の直流正極端子28とを接続する導線に接続される。負極入力端子48は、直流電圧源12の負極端子とインバータ回路14の直流負極端子30とを接続する導線に接続される。トランジスタ50、52、および54の各コレクタ端子は正極入力端子46に接続される。トランジスタの56、58、および60の各エミッタ端子は負極入力端子48に接続される。
トランジスタ50、52、および54のエミッタ端子は、それぞれ、トランジスタ56、58、および60のコレクタ端子に接続される。トランジスタ50および56の接続点、トランジスタ52および58の接続点、ならびにトランジスタ54および60の接続点は、それぞれ、コモンモード出力端子62−1、コモンモード出力端子62−2、ならびにコモンモード出力端子62−3に接続される。
各トランジスタのコレクタ端子とエミッタ端子との間には、エミッタ端子側がアノード端子となるよう、ダイオード44が接続される。
コモンモード出力端子62−1、コモンモード出力端子62−2、およびコモンモード出力端子62−3と接地導体24との間には、それぞれ、インピーダンス素子64、66、および68が接続される。各インピーダンス素子はインダクタ、キャパシタ等を含む受動回路で構成することができる。
制御回路26は、トランジスタ32、34、36、38、40、および42を、それぞれ、トランジスタ50、52、54、56、58、および60を断続制御するタイミングと同一のタイミングで断続制御する。正極入力端子46に流入したコモンモード電流70は、トランジスタ50、52、および54のうちオンとなっているトランジスタのコレクタ端子に流入しエミッタ端子から流出する。また、負極入力端子48に流入したコモンモード電流70は、トランジスタ56、58、および60のそれぞれに接続されているダイオード44のアノード端子に流入しカソード端子から流出する。このようにして、正極入力端子46および負極入力端子48に流れるコモンモード電流70は、トランジスタのスイッチング状態に応じた経路を流れ、インピーダンス素子64、66、または68のいずれかに流れて接地導体24に流入する。
接地導体24に流入したコモンモード電流70は、直流電圧源12の正極端子側の導線と接地導体24との間の浮遊容量72、および直流電圧源12の負極端子側の導線と接地導体24との間の浮遊容量74を介して、各導線に流れ込む。
このような構成によれば、直流電圧源12の正極端子側の導線および直流電圧源12の負極端子側の導線に流れるコモンモード電流70を、分担スイッチング回路22の側に流入させることができる。これによって、インバータ回路14およびモータ16に流れるコモンモード電流を低減することができる。また、このような構成によれば、分担スイッチング回路22の正極入力端子コモンモードインピーダンスおよび負極入力端子コモンモードインピーダンスが、それぞれ、インバータ回路14の直流正極端子コモンモードインピーダンスおよび直流負極端子コモンモードインピーダンスよりも十分小さくなるよう、インピーダンス素子64、66、および68のインピーダンスを決定することで、インバータ回路14およびモータ16のコモンモード電圧およびコモンモード電流を低減することができる。
ここで、正極入力端子コモンモードインピーダンスおよび負極入力端子コモンモードインピーダンスとは、それぞれ、分担スイッチング回路22の正極入力端子46から分担スイッチング回路22内部側を臨んだときの接地導体24に対するコモンモードインピーダンス、および分担スイッチング回路22の負極入力端子48から分担スイッチング回路22内部側を臨んだときの接地導体24に対するコモンモードインピーダンスをいう。また、インバータ回路14の直流正極端子コモンモードインピーダンスおよび直流負極端子コモンモードインピーダンスとは、それぞれ、インバータ回路14の直流正極端子28からインバータ回路14内部側を臨んだときの接地導体24に対するコモンモードインピーダンス、およびインバータ回路14の直流負極端子30からインバータ回路14内部側を臨んだときの接地導体24に対するコモンモードインピーダンスをいう。
インバータ回路14の直流正極端子コモンモードインピーダンスおよび直流負極端子コモンモードインピーダンスは、インバータ回路14のスイッチング状態の変化に応じて変化する。
同様に、分担スイッチング回路22の正極入力端子コモンモードインピーダンス、および負極入力端子コモンモードインピーダンスは、分担スイッチング回路22のスイッチング状態の変化に応じて変化する。
本実施形態に係る車両駆動システム10では、分担スイッチング回路22のトランジスタ32、34,36、38、40および42の断続制御タイミングを、それぞれ、インバータ回路14のトランジスタ50、52、54、56、58、および60の断続制御タイミングと同一としている。これによって、インピーダンス素子64、66、および68のインピーダンスを固定値としても、分担スイッチング回路22の正極入力端子コモンモードインピーダンス、および負極入力端子コモンモードインピーダンスを、それぞれ、インバータ回路14の直流正極端子コモンモードインピーダンスの変化、および直流負極端子コモンモードインピーダンスの変化に対応させて変化させることができる。
したがって、インピーダンス素子64、66、および68のインピーダンスを、インバータ回路14およびモータ16のコモンモード電圧およびコモンモード電流を低減する値に固定し、インバータ回路14およびモータ16のコモンモード電圧およびコモンモード電流を低減することができる。
なお、インバータ回路14の各トランジスタ、およびモータ16の各相の巻線18の電気的分布定数はそれぞれ異なる。このような電気的分布定数の不均一を補償するため、インピーダンス素子64、66、および68のインピーダンスは異なる値としてもよい。
従来の車両駆動システムでは、本実施形態のように分担スイッチング回路22が設けられていなかった。そのため、インバータ回路14の直流正極端子28および直流負極端子30に流入し、インバータ回路14の内部を流れてモータ16の各相の巻線18に至り、さらに、各相の巻線18とモータ16の筐体20との間の浮遊容量を介して接地導体24に至るコモンモード電流の値を低減することが困難であった。また、インバータ回路14の各部、モータ16の巻線18の各部に発生するコモンモード電圧の値を低減することが困難であった。コモンモード電流は電気回路の各部に不均一な電圧を発生させる。また、コモンモード電圧は電気回路の各部に不均一に発生する。そのため、従来の車両駆動システムでは、不均一に発生する過大な電圧による絶縁破壊を回避するため、十分な絶縁設計を行う必要があった。そのため、設計製造コストが増大するという問題があった。
例えば、モータ16の各相の巻線18は、導線をコアの回りに巻き付けた構造とすることがある。このような巻線に不均一な電圧が発生すると、周回違いで近接した導線部分の電位差が大きくなるため、巻線被覆の絶縁耐性を強化する必要が生じ製造コストが増大するという問題があった。
本実施形態に係る車両駆動システム10によれば、インバータ回路14およびモータ16に発生するコモンモード電圧およびコモンモード電流を低減することができる。これによって、車両駆動システム10の設計製造コストを低減することができる。
図2に実施例に係る車両駆動システム10Aの構成を示す。図1の車両駆動システム10と同一の構成部については同一の符号を付してその説明を省略する。この実施例は、各インピーダンス素子を、インダクタ76、キャパシタ78、抵抗器80の直列接続回路としたものである。各インピーダンス素子に用いるインダクタ76、キャパシタ78および抵抗器80の回路定数は、インピーダンス素子ごとに異なる値とすることができる。
インダクタ76のインダクタンス値およびキャパシタ78の静電容量は、正極入力端子46および負極入力端子48に流れるコモンモード電流の基本周波数に基づいて定めることが好適である。例えば、インバータ回路14のトランジスタおよび分担スイッチング回路22のトランジスタが総て同一の周波数で断続制御されている場合には、正極入力端子46および負極入力端子48に流れるコモンモード電流の基本周波数は、各トランジスタの断続周波数となる。この場合、インダクタ76およびキャパシタ78の直列共振周波数が、各トランジスタの断続周波数と一致するよう、インダクタ76のインダクタンス値およびキャパシタ78の静電容量を決定すればよい。
このような構成によれば、分担スイッチング回路22の正極入力端子コモンモードインピーダンスおよび負極入力端子コモンモードインピーダンスを小さくすることができ、インバータ回路14およびモータ16に流れるコモンモード電流を低減することができる。
上記のように、インバータ回路14およびモータ16に流れるコモンモード電流は、分担スイッチング回路22により低減することができるが、低減されたコモンモード電流には、各トランジスタの断続制御に基づいて振動成分が生じる。このような振動成分を低減することができれば、インバータ回路14およびモータ16に流れるコモンモード電流を更に低減することができる。振動成分は、各インピーダンス素子のQ値を調整することで低減することができる。Q値は、インダクタ76のインダクタンス値をL、キャパシタ78の静電容量をC、および抵抗器80の抵抗値をRとして、Q=(1/R)√(L/C)として定まる。
したがって、各インピーダンス素子の共振周波数を、各トランジスタの断続周波数に基づいて決定すると共に、各インピーダンス素子のQ値を、インバータ回路14およびモータ16に流れるコモンモード電流の振動成分が低減されるよう決定することで、インバータ回路14およびモータ16に流れるコモンモード電流を低減することができる。なお、インバータ回路14およびモータ16に流れるコモンモード電流の振動成分が問題とならない場合には、各インピーダンス素子の抵抗器80の部分を短絡した構成とすることができる。
本発明の実施形態に係る車両駆動システムの構成を示す図である。 実施例に係る車両駆動システムの構成を示す図である。
符号の説明
10,10A 車両駆動システム、12 直流電圧源、14 インバータ回路、16 モータ、18 巻線、20 筐体、22 分担スイッチング回路、24 接地導体、26 制御回路、28 直流正極端子、30 直流負極端子、32〜42,50〜60 トランジスタ、44 ダイオード、46 正極入力端子、48 負極入力端子、62−1〜62−3 コモンモード出力端子、64,66および68 インピーダンス素子、70 コモンモード電流、72,74 浮遊容量、76 インダクタ、78 キャパシタ、80 抵抗器。

Claims (2)

  1. 車両を駆動するモータと、
    スイッチング制御により直流電圧を交流電圧に変換し、当該交流電圧を前記モータに出力するインバータ回路と、
    前記インバータ回路に含まれる電流経路とは別に設けられた接地導体と、
    を備える車両駆動装置において、
    前記インバータ回路の直流電圧印加端子に接続されるスイッチング部と、
    前記スイッチング部および前記接地導体との間に接続されるコモンモード接地回路と、
    を備える分担スイッチング回路を備え、
    前記スイッチング部は、
    前記インバータ回路のスイッチング制御タイミングに従って、前記直流電圧印加端子と前記コモンモード接地回路との間の接続状態を切り換えることを特徴とする車両駆動装置。
  2. 請求項1に記載の車両駆動装置において、
    前記インバータ回路の直流電圧印加端子は、
    直流正極端子および直流負極端子を備え、
    前記インバータ回路の交流電圧出力端子は、
    第1〜第3相端子を備え、
    前記インバータ回路は、
    前記直流正極端子と前記第1〜第3相端子との間にそれぞれ接続される第1〜第3インバータスイッチング素子と、
    前記直流負極端子と前記第1〜第3相端子との間にそれぞれ接続される第4〜第6インバータスイッチング素子と、
    を備え、
    前記コモンモード接地回路は、
    一端が前記接地導体に接続される第1〜第3インピーダンス素子を備え、
    前記スイッチング部は、
    前記直流正極端子と前記第1〜第3インピーダンス素子の他端との間にそれぞれ接続される第1〜第3分担スイッチング素子と、
    前記直流負極端子と前記第1〜第3インピーダンス素子の他端との間にそれぞれ接続される第4〜第6分担スイッチング素子と、
    を備え、
    前記第1〜第6分担スイッチング素子は、それぞれ、前記第1〜第6インバータスイッチング素子の断続制御タイミングと同一のタイミングで断続制御されることを特徴とする車両駆動装置。
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