JP2009188949A - 撮像装置、異物除去方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、異物除去方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で異物除去能力の低下を抑えられるようにする。
【解決手段】被写体像を光電変換する撮像素子120と、撮像素子120の前方に配置された光学部材120aと、光学部材120aを振動させるため圧電素子120bと、光学部材120aの第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域R1で光学部材120aを振動させる第1の振動動作、及び、第1の周波数帯域R1よりも共振ピークが鋭い光学部材120aの第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域R3で光学部材120aを振動させる第2の振動動作を実行するように圧電素子120bを制御するカメラ制御部130とを備え、カメラ制御部130aは、第2の周波数帯域R3を第1の周波数帯域R1よりも広く設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子の前方に配置された光学部材を振動させて、その表面に付着した異物を除去する異物除去機構を備えた撮像装置、異物除去方法及びプログラムに関する。
デジタルスチルカメラやビデオカメラに代表される電子撮像装置(以下、カメラと称する)は、即時性やパーソナルコンピュータとの親和性の高さから急速に普及している。これらのカメラは、被写体像を撮像素子で光電変換して画像データを得るものであり、一般的な最小構成としては、撮像素子と、撮影光学系と、撮像素子の前方に配置されるローパスフィルタ等の光学素子とからなる。
この種のカメラにおいて、例えば光学素子の表面に塵埃等の異物が付着すると、その異物が画像に写り込んでしまい、画像の品質を低下させてしまう。そのため、光学素子を振動させて、光学素子の表面に付着した異物を除去する技術が各種提案されており、近年実用化もされ始めている。
例えば特許文献1には、圧電素子により振動される防塵フィルタの振動周波数を順次変化させるとともに、防塵フィルタが振動しているときの振幅値をモニタし、該モニタされた振幅値に応じて、塵除去動作を制御することが開示されている。
特開2004−056368号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、光学素子の振幅値をモニタするためのモニタ手段を設け、モニタされた振幅値に応じて振動を制御する必要があり、制御方法や回路構成が複雑になってしまうという問題がある。
また、モニタ手段等を設けない簡易な構成の場合は、光学素子のバラツキ、経年変化、周辺温度等の様々な要因により、光学素子の共振周波数が変化したときに、異物除去能力が低下してしまうという問題がある。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で異物除去能力の低下を抑えられるようにすることを目的とする。
本発明の撮像装置は、被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、前記光学部材を振動させるための加振手段と、前記光学部材の第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第1の振動動作、及び、前記第1の周波数帯域よりも共振ピークが鋭い前記光学部材の第2の共振周波数を含む第2の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第2の振動動作を実行するように前記加振手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第2の周波数帯域を前記第1の周波数帯域よりも広く設定することを特徴とする。
本発明の撮像装置における異物除去方法は、被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、前記光学部材を振動させるための加振手段とを備えた撮像装置における異物除去方法であって、前記光学部材の第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第1の振動動作、及び、前記第1の周波数帯域よりも共振ピークが鋭い前記光学部材の第2の共振周波数を含む第2の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第2の振動動作を実行するように前記加振手段を制御する制御処理を有し、前記制御処理では、前記第2の周波数帯域を前記第1の周波数帯域よりも広く設定することを特徴とする。
本発明のプログラムは、被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、前記光学部材を振動させるための加振手段とを備えた撮像装置を制御するためのプログラムであって、前記光学部材の第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第1の振動動作、及び、前記第1の周波数帯域よりも共振ピークが鋭い前記光学部材の第2の共振周波数を含む第2の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第2の振動動作を実行するように前記加振手段を制御する制御処理をコンピュータに実行させ、前記制御処理では、前記第2の周波数帯域を前記第1の周波数帯域よりも広く設定することを特徴とする。
本発明によれば、モニタ手段等を設けない簡易な構成で、光学部材の共振周波数が変化したときにも異物除去能力の低下を抑えることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの構成を示すブロック図である。図1において、110は交換可能な撮影レンズユニットであり、撮像素子120上に被写体像を結像させる。111は撮影レンズユニット110内に備えられた絞りであり、撮像素子120に入射する光量を調節する。
120は撮像素子であり、被写体像を光電変換する。撮像素子120の前方には、ローパスフィルタやカバーフィルタといった光学部材(光学素子)120aが近接して配置される。この光学部材120aの表面に塵埃等の異物が付着すると、それが影となって撮像素子120上に結像した被写体像に写り込んでしまう。
そこで、光学部材120aの周囲には、光学部材120aを振動させて異物を除去する圧電素子120bが配設される。圧電素子120bには、圧電素子120bを駆動するための圧電素子駆動部122が接続されており、圧電素子120bは圧電素子駆動部122を介してカメラ制御部13により制御される。なお、カメラ制御部13が、本発明でいう制御手段を構成し、本発明でいう制御処理を実行する。
132はA/Dコンバータであり、撮像素子120から出力されるアナログ画像信号をデジタル信号に変換する。140は画像処理装置であり、A/Dコンバータ132から出力されるデジタル画像信号を処理する。
133はレンズ系制御部であり、撮影レンズユニット110のレンズ位置や絞り111の開度を制御する。121はAF(オートフォーカス)センサ、AE(自動露出)センサ等の各種センサである。
130はカメラ制御部であり、カメラ全体の動作を制御する。150はシャッタボタン、ディスプレイ、撮影モード選択ダイヤル等との入出力部(I/O)である。134は撮影画像のデータや種々の情報を記憶するメモリである。
ユーザの操作はI/O150を介して取得され、ユーザの操作によって電源ON/OFF、撮影動作等が行われる。撮影動作が指示された場合、カメラ制御部130は、各種センサ121や撮像素子120から得られる情報に基づいて適切な撮影条件を決定し、レンズ系制御部133を介してレンズ位置等を設定する。露光後に撮像素子120の出力信号をA/Dコンバータ132を介してデジタル化し、画像処理装置140で適切な画像処理を施してメモリ134に保存する。画像処理装置140は、ホワイトバランス調整、RGB現像、圧縮符号化等の処理を行う。また、必要な場合には、I/O150を介して不図示のディスプレイに画像を表示する。
図2は、本発明の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの外観図である。図2は、カメラ前面側より見た斜視図であって、撮影レンズユニット110を取り外した状態を示す。図2に示すように、カメラ本体1には、撮影時に撮影者が安定して握り易いように被写体側に突出したグリップ部1aが設けられている。
カメラ本体1のマウント部2には、撮影レンズユニット110(図1を参照)が着脱可能に固定される。マウント接点21は、カメラ本体1と撮影レンズユニット110との間で制御信号、状態信号、データ信号等の通信を可能にするとともに、撮影レンズユニット110側に電力を供給する。マウント接点21は、電気通信のみならず、光通信、音声通信等が可能なように構成してもよい。マウント部2の横には、撮影レンズユニット110を取り外す際に押し込むレンズロック解除ボタン4が配置されている。
カメラ本体1内には、撮影レンズを通過した撮影光束が導かれるミラーボックス5が設けられており、ミラーボックス5内にメインミラー(クイックリターンミラー)6が配設されている。メインミラー6は、撮影光束を不図示のペンタダハミラーの方向へ導くために撮影光軸に対して45°の角度に保持される状態と、撮像素子120(図1を参照)の方向へ導くために撮影光束から退避した位置に保持される状態とを取り得る。
カメラ上部のグリップ1a側には、撮影開始の起動スイッチとしてのレリーズボタン7と、撮影時の動作モードに応じてシャッタスピードやレンズ絞り値を設定するためのメイン操作ダイヤル8と、撮影系の上面動作モード設定ボタン10とが配置されている。これら操作部材の操作結果の一部は、LCD表示パネル9に表示される。図1に示したI/O150は、主としてこれらの操作部材8、10、LCD表示パネル9等とのI/Oである。
レリーズボタン7は、第1ストロークで第1スイッチがONし、第2ストロークで第2スイッチがONする構成となっている。また、上面動作モード設定ボタン10は、レリーズボタン7の1回の押込みで連写になるか1コマのみの撮影となるかの設定や、セルフ撮影モードの設定等を行うためのものであり、LCD表示パネル9にその設定状況が表示される。
カメラ上部の中央には、カメラ本体1に対してポップアップするストロボユニット11と、フラッシュ取り付け用のシュー溝12及びフラッシュ接点13とが設けられている。
カメラ上部の右よりには、撮影モード設定ダイヤル14が配置されている。なお、撮影モード設定ダイヤル14は、光学部材120aを圧電素子120bにより振動させて光学部材120aの表面に付着した異物を除去する動作の起動操作部を兼ねている。
カメラのグリップ1aに対して反対側の側面には、開閉可能な外部端子蓋15が設けられている。外部端子蓋15を開けた内部には、外部インタフェースとしてビデオ信号出力用ジャック16及びUSB出力用コネクタ17が納められている。
ここで、図3を参照して、圧電素子120bにより光学部材120aを振動させる具体的な構成例を説明する。図3は、撮像素子120、光学部材120a及び圧電素子120bを含む撮像ユニット400の構成を示す分解斜視図である。
500は撮像素子ユニットであり、撮像素子120、撮像素子120を保持する保持部材510を含んで構成される。
470は光学素子ユニットであり、光学部材120a、光学部材120aを保持する保持部材420、圧電素子120b、付勢部材440、光学部材120aの周囲に配設される弾性部材450、規制部材460を含んで構成される。圧電素子120bは、本発明でいう加振手段として機能するものであり、光学部材120aの上端面に設置される。また、付勢部材440は、圧電素子120bに対向するように光学部材120aの下端面に設置される。
規制部材460は、光学部材120aを、保持部材420との間で撮影光軸方向に所定の間隔を空けて挟み込む。これにより、光学部材120aの撮影光軸方向の動きを規制し、光学部材120aが撮影光軸に直交する平面に対して所定角以上の傾くのを防止している。また、規制部材460は、光学部材120aの開口を規制する開口部を有し、開口部以外に入射される撮影光束を遮光する。これにより、光学部材120aの外周部から撮影光束が撮像素子へ入射することを防ぎ、反射光によるゴーストの発生を防止している。
このようにした光学素子ユニット470は、弾性を有するゴムシート520を挟み込むかたちで撮像素子ユニット500に係止される。具体的には、保持部材420の腕部420bが保持部材510に段ビス530で係止される。
かかる構成することにより、異物除去のために、圧電素子120bにより光学部材120aを振動させることが可能となる。なお、光学部材120aを振動させる構成は限定されるものでなく、様々な方式により実現可能であることは言うまでもない。
次に、本実施形態における異物除去動作について説明する。図4は、圧電素子120bにより加振される光学部材120aの振動周波数と振幅との関係を示す図である。図4(a)〜(d)において、X軸は振動周波数、Y軸は振幅である。
図4(a)は、従来例である。R1は光学部材120aの第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域である。第1の周波数帯域R1は、共振周波数f1を中心とし、共振周波数f1に対して所定の割合(例えば±5%)の周波数帯域となっている。
また、R2は光学部材120aの第2の共振周波数f2(>第1の共振周波数f1)を含む第2の周波数帯域である。第2の周波数帯域R2は、共振周波数f2を中心とし、共振周波数f2に対して上記第1の周波数帯域R1と同一の割合(例えば±5%)の周波数帯域となっている。
第1の共振周波数f1の振幅はA1、第2の共振周波数f2の振幅はA2である。振動加速度は振動周波数の二乗と振幅との積に比例するので、例えば振動周波数が第2の共振周波数f2であるときは、その振幅A2に比例して振動加速度が大きくなる。
ここで、カメラ制御部130は、光学部材120aの表面に付着した異物を除去するために光学部材120aを振動させる制御として、第1の振動動作及び第2の振動動作を実行するよう圧電素子120bを制御する。
第1の振動動作では、第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域R1で光学部材120aを振動させる。具体的には、第1の周波数帯域R1の高周波数側の周波数f1aから振動を開始させる。その後、第1の共振周波数f1を経て、第1の周波数帯域R1の低周波数側の周波数f1bまで振動を徐々に変化させる。
同様に、第2の振動動作では、第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域R2で光学部材120aを振動させる。具体的には、第2の周波数帯域R2の高周波数側の周波数f2aから振動を開始させる。その後、第2の共振周波数f2を経て、第2の周波数帯域R2の低周波数側の周波数f2bまで振動を徐々に変化させる。
ここで、図4に示すように、第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域R2での共振ピークは、第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域R1での共振ピークよりも鋭くなっている。すなわち、第2の共振周波数f2の共振ピークは、第1の共振周波数f1の共振ピークより鋭くなっている。
一般的に、共振ピークの鋭さを表わす値としてQ値が知られている。Q値は、振動の状態を表わす無次元数であり、図5にも示すように、共振周波数をf0、共振周波数近傍で振幅が共振周波数の1/√2になる周波数をf0a、f0bとすると、下式で表わされる。
Figure 2009188949
Q値が高いほど、共振ピークが鋭くなることを示している。すなわち、第2の共振周波数f2のQ値は、第1の共振周波数f1のQ値よりも高くなっている。
また、光学部材120aの第1の共振周波数f1及び第2の共振周波数f2は、光学部材120aのバラツキ、経年変化、周辺温度等の様々な要因により変化することが知られている。図4(b)に、従来例において、光学部材120aの第1の共振周波数f1及び第2の共振周波数f2が、それぞれ第1の変化後共振周波数f1´及び第2の変化後共振周波数f2´に変化した状態を示す。
図4(b)において、第1の振動動作を実行すると、第1の周波数帯域R1の高周波数側の周波数f1aから振動を開始して、低周波数側の周波数f1bまで振動を行う。そのときの最大振幅は、周波数f1aのときの振幅A1´となる。すなわち、図4(a)では、最大振幅が第1の共振周波数f1のときの振幅A1であったのに対して、図4(b)(共振周波数の変化後)では、最大振幅が周波数f1aのときの振幅A1´となり、振幅差D1だけ低下することになる。
同様に、第2の振動動作を実行すると、第2の周波数帯域R2の高周波数側の周波数f2aから振動を開始して、低周波数側の周波数f2bまで振動を行う。そのときの振動の最大振幅は、周波数f2aのときの振幅A2´となる。すなわち、図4(a)では、最大振幅が第2の共振周波数f2のときの振幅A2であったのに対して、図4(b)(共振周波数の変化後)では、最大振幅が周波数f2aのときの振幅A2´となり、振幅差D2だけ低下することになる。
このように光学部材120aのバラツキ、経年変化、周辺温度等により共振周波数が変化したとき、Q値が高い第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域R2では、第1の周波数帯域R1よりも、振幅差D2が振幅差D1よりも大きくなる。そのため、特に第2の周波数帯域R2では、第1の周波数帯域R1に比べて振動加速度が著しく低下してしまう。すなわち、共振周波数の変化量が同一の条件下では、共振周波数のQ値が高いほど、共振周波数の変化後の振幅差が大きくなり、振動加速度の大幅な低下を招き、異物除去能力が大幅に低下することになる。
光学部材120aのバラツキ、経年変化、周辺温度等による共振周波数の変化量に比べて、第1の周波数帯域R1や第2の周波数帯域R2が十分に広ければ、共振周波数の変化後でも、最大振幅としては低下することはない。しかしながら、第1の周波数帯域R1や第2の周波数帯域R2を広くすると、その周波数帯域で振動させるために必要な時間が増大し、カメラ操作に影響が生じたり、消費電力が増大したりするという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、第2の周波数帯域R2を第1の周波数帯域R1よりも広くして圧電素子120bを制御する。図4(c)、(d)に、上述した問題を解決するための本実施形態における圧電素子120bの制御について説明する。
図4(c)において、R3は光学部材120aの第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域である。第2の周波数帯域R3は、共振周波数f2を中心とし、共振周波数f2に対して従来よりも大きな割合(例えば±10%)の周波数帯域となっている。
一方、第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域R1は、従来と同じく所定の割合(例えば±5%)の周波数帯域となっている。すなわち、第2の周波数帯域R3の第2の共振周波数f2に対する割合は、第1の周波数帯域R1の第1の共振周波数f1に対する割合に比べて大きくなっている。
ここで、カメラ制御部130は、光学部材120aの表面に付着した異物を除去するために光学部材120aを振動させる制御として、第1の振動動作及び第2の振動動作を実行するよう圧電素子120bを制御する。
第1の振動動作では、従来と同様に、第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域R1で光学部材120aを振動させる。具体的には、第1の周波数帯域R1の高周波数側の周波数f1aから振動を開始させる。その後、第1の共振周波数f1を経て、第1の周波数帯域R1の低周波数側の周波数f1bまで振動を徐々に変化させる。
第2の振動動作では、第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域R3で光学部材120aを振動させる。具体的には、第2の周波数帯域R3の高周波数側の周波数f3aから振動を開始させる。その後、第2の共振周波数f2を経て、第2の周波数帯域R3の低周波数側の周波数f3bまで振動を徐々に変化させる。なお、第2の周波数帯域R3で振動させる時間は、周波数帯域を広くしているので、第1の周波数帯域R1で振動させる時間よりも長くなる。
このように第1の振動動作及び第2の振動動作を実行させることにより、いずれか一方の動作で除去しきれなかった異物を他方の動作で除去し、異物の除去をより確実なものとすることができる。
ここで、従来と同様に、第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域R3での共振ピークは、第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域R1での共振ピークよりも鋭く、Q値が高い。
図4(d)に、光学部材120aの第1の共振周波数f1及び第2の共振周波数f2が、それぞれ第1の変化後共振周波数f1´及び第2の変化後共振周波数f2´に変化した状態を示す。
図4(d)において、第1の振動動作を実行すると、従来と同様に、第1の周波数帯域R1の高周波数側の周波数f1aから振動を開始して、低周波数側の周波数f1bまで振動を行う。そのときの振動の最大振幅は、周波数f1aのときの振幅A1´となり、振幅差D1だけ低下することになる。
同様に、第2の振動動作を実行すると、第2の周波数帯域R3の高周波数側の周波数f3aから振動を開始して、低周波数側の周波数f3bまで振動を行う。そのときの振動の最大振幅は、周波数f3aのときの振幅A3となる。すなわち、図4(c)では、最大振幅が第2の共振周波数f2のときの振幅A2であったのに対して、図4(d)(共振周波数の変化後)では、最大振幅が周波数f3aのときの振幅A3となり、振幅差D3だけ低下することになる。
このように光学部材120aのバラツキ、経年変化、周辺温度等により共振周波数が変化したとき、Q値が高い第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域R3で、振幅差D3が従来の振幅差D2よりも小さくなる。したがって、振動加速度の低下も十分に小さくすることができ、異物除去能力の低下を最小限に抑えることができる。
なお、第2の共振周波数f2の変化量に比べて、第2の周波数帯域R3を十分に広くすれば振幅差D3は生じないが、既述したように振動させる時間が長くなってしまう。そこで、本実施形態では、図4(c)、(d)に示すように、第2の変化後共振周波数f2´は第2の周波数帯域R3を超えるが、周波数f3aが第2の変化後共振周波数f2´の低周波数側にできるだけ近接する関係となるようにしている。このように第2の周波数帯域R3の広さを設定することにより、振幅差D3を小さくするとともに、カメラ操作に影響が生じたり、消費電力が増大したりするのを避けることができる。
以上説明したように、モニタ等の新たな構成要素を設ける必要がなく、光学部材120aのバラツキ、経年変化、周辺温度等により共振周波数が変化したときでも最大振幅の低下を小さくすることができる。したがって、振動加速度の低下も小さくすることができ、異物除去能力の低下を抑えることが可能となる。
また、第2の周波数帯域だけを広く設定し、もともと振幅の低下が小さい第1の周波数帯域はそのままとしたので、周波数帯域を振動するために必要な時間や消費電力の増大を抑えることができる。
なお、上記実施形態では、異物除去のための振動の制御に際して2つの振動動作で光学部材120aを振動させる制御として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3つ以上の振動動作で制御を行ってもよいことは言うまでも無い。
また、上記実施形態では、本発明でいう光学部材としてフィルタを説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば撮像素子120のカバーガラスを振動させる構成としてもよい。
本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても達成される。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけに限らない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現されてもよい。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる形態でもよい。この場合メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの外観図である。 撮像素子、光学部材及び圧電素子を含む撮像ユニットの構成例を示す分解斜視図である。 圧電素子により加振される光学部材の振動周波数と振幅との関係を示す図である。 振動におけるQ値を説明するための図である。
符号の説明
110 撮影レンズユニット
111 絞り
120 撮像素子
120a 光学部材
120b 圧電素子
121 センサ
122 圧電素子駆動部
130 カメラ制御部
132 A/Dコンバータ
133 レンズ系制御部
134 メモリ
140 画像処理装置
150 入出力部

Claims (5)

  1. 被写体像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、
    前記光学部材を振動させるための加振手段と、
    前記光学部材の第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第1の振動動作、及び、前記第1の周波数帯域よりも共振ピークが鋭い前記光学部材の第2の共振周波数を含む第2の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第2の振動動作を実行するように前記加振手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第2の周波数帯域を前記第1の周波数帯域よりも広く設定することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第2の共振周波数のQ値は、前記第1の共振周波数のQ値よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2の周波数帯域で振動させる時間は、前記第1の周波数帯域で振動させる時間よりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 被写体像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、
    前記光学部材を振動させるための加振手段とを備えた撮像装置における異物除去方法であって、
    前記光学部材の第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第1の振動動作、及び、前記第1の周波数帯域よりも共振ピークが鋭い前記光学部材の第2の共振周波数を含む第2の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第2の振動動作を実行するように前記加振手段を制御する制御処理を有し、
    前記制御処理では、前記第2の周波数帯域を前記第1の周波数帯域よりも広く設定することを特徴とする撮像装置における異物除去方法。
  5. 被写体像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、
    前記光学部材を振動させるための加振手段とを備えた撮像装置を制御するためのプログラムであって、
    前記光学部材の第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第1の振動動作、及び、前記第1の周波数帯域よりも共振ピークが鋭い前記光学部材の第2の共振周波数を含む第2の周波数帯域で前記光学部材を振動させる第2の振動動作を実行するように前記加振手段を制御する制御処理をコンピュータに実行させ、
    前記制御処理では、前記第2の周波数帯域を前記第1の周波数帯域よりも広く設定することを特徴とするプログラム。
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