JP4936518B2 - 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像素子を備えるデジタルカメラ等の撮像装置において、光学フィルタ等の撮像面近傍に配設された光学部材の表面に付着した異物を除去する技術に関する。
デジタルスチルカメラやビデオカメラに代表される電子撮像装置(以下カメラと称する)は、即時性やパーソナルコンピュータとの親和性の高さから急速に普及している。これらのカメラは被写体像を撮像素子で光電変換して画像データを得るもので、一般的な最小構成としては、撮像素子と撮影光学系と撮像素子の前面に配置されるローパスフィルタ等の光学素子とからなる。
上記カメラにおいて例えば光学素子に塵埃等の異物が付着すると異物自身が画像に写りこんで画像の品質を低下させてしまう。そのため、光学素子を振動させて付着した異物の除去を図る技術が各種提案されており、近年実用化もされ始めている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−333391号公報
しかしながら特許文献1に記載されている技術では、カメラ毎の光学素子の共振周波数の個体差により必ずしも共振が起きずに充分な塵埃除去効果が得られないという問題がある。また、各個体について事前に共振周波数を測定してEEPROMに記憶させておく必要がある等の手間がかかるという問題もある。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮像素子の前方に配置された光学素子等の表面に付着した異物を効果的に除去できるようにすることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、前記光学部材を振動させるための加振手段と、前記光学部材を、該光学部材の振動時の振動加速度が最大となる第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で振動させる第1の振動動作と、該第1の振動動作の後に、前記光学部材を該光学部材の前記第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数を含み、かつ前記第1の周波数帯域とは連続しない第2の周波数帯域で振動させる第2の振動動作とを行うように、前記加振手段を制御すると共に、前記第1の振動動作の途中で撮影開始の指示が発生した場合に、前記第1の振動動作を終了させた後に撮影を実行するように、前記加振手段を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、前記光学部材を振動させるための加振手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、前記光学部材を、該光学部材の振動時の振動加速度が最大となる第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で振動させる第1の振動動作と、該第1の振動動作の後に、前記光学部材を該光学部材の前記第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数を含み、かつ前記第1の周波数帯域とは連続しない第2の周波数帯域で振動させる第2の振動動作とを行うように、前記加振手段を制御すると共に、前記第1の振動動作の途中で撮影開始の指示が発生した場合に、前記第1の振動動作を終了させた後に撮影を実行するように、前記加振手段を制御する制御工程を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わるプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明に係わる記憶媒体は、上記のプログラムを記憶したことを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子の前方に配置された光学素子等の表面に付着した異物を効果的に除去することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラのブロック図である。
図1において、110は被写体像を結像させるための交換可能な撮影レンズユニット、111は撮影レンズユニット110中に備えられ、撮像素子120に入射する光量を調節するための絞り、120は被写体像を光電変換するための撮像素子である。撮像素子120の前面には、ローパスフィルタやカバーフィルタといった光学部材120aが近接して配置されており、この光学部材120aの表面に異物が付着する。付着した異物は、影となって撮像素子120上の被写体像に写りこむ。光学部材120aの周囲には、この光学部材120aを振動させて付着した異物を除去する圧電素子120bが配置されている。圧電素子120bには、この圧電素子120bを駆動するための圧電素子駆動部122が接続されている。
132は撮像素子120から出力されるアナログ画像信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、140はA/Dコンバータから出力されるデジタル画像信号を処理する画像処理装置である。また、133は撮影レンズユニット110のレンズ位置や絞りの開度を制御するレンズ系制御部、121はAF(オートフォーカス)センサ、AE(自動露出)センサなどの各種センサである。さらに、130はデジタルカメラ全体の動作を制御するカメラ制御部、150はシャッタボタン、ディスプレイ、撮影モード選択ダイヤルなどとのI/O、134は撮影画像や種々の情報を記憶するメモリである。
ユーザーの操作はI/O150を介して取得され、ユーザの動作によって電源ON/OFF、撮影動作などが行われる。撮影動作が指示された場合、各種センサ121や撮像素子120から得られる情報に基づいてカメラ制御部130は適切な撮影条件を決定し、レンズ系制御部133を介して適切なレンズ位置などを設定する。露光後に撮像素子120の出力信号をA/Dコンバータ132を介してデジタル化したのち、画像処理装置140で適切な画像処理を施してメモリ134に保存する。また必要な場合には、I/O150を介して図示しないディスプレイに画像を表示する。
画像処理装置140は、ホワイトバランス調整、RGB現像、圧縮符号化等の処理を行う。
図2は、第1の実施形態のデジタル一眼レフカメラの外観を示す図である。具体的には、図2はカメラ前面側より見た斜視図であって、撮影レンズユニットを外した状態を示している。
図2において、1はカメラ本体であり、撮影時に使用者がカメラを安定して握り易いように前方に突出したグリップ部1aが設けられている。2はマウント部であり、着脱可能な撮影レンズユニット110(図1参照)をカメラ本体に固定させる。マウント接点21は、カメラ本体1と撮影レンズユニット110との間で制御信号、状態信号、データ信号などをやり取りすると共に、撮影レンズユニット側に電力を供給する機能を有する。また、マウント接点21は電気通信のみならず、光通信、音声通信などを可能なように構成してもよい。
4は撮影レンズユニット110を取り外す際に押し込むレンズロック解除釦である。5はカメラ筐体内に配置されたミラーボックスで、撮影レンズを通過した撮影光束はここへ導かれる。ミラーボックス5の内部には、クイックリターンミラー6が配設されている。クイックリターンミラー6は、撮影光束をペンタプリズム(不図示)の方向へ導くために撮影光軸に対して45°の角度に保持される状態と、撮像素子120(図1を参照)の方向へ導くために撮影光束から退避した位置に保持される状態とを取り得る。
カメラ上部のグリップ側には、撮影開始の起動スイッチとしてのシャッタボタン7と、撮影時の動作モードに応じてシャッタスピードやレンズ絞り値を設定するためのメイン操作ダイヤル8と、撮影系の動作モード設定ボタン10が配置されている。これら操作部材の操作結果の一部は、LCD表示パネル9に表示される。図1に示したI/O150は、主としてこれらの操作部材、表示パネル等とのI/Oである。
シャッタボタン7は、第1ストローク(半押し)でスイッチSW1がONし、第2ストローク(全押し)でスイッチSW2がONする構成となっている。
また、動作モード設定ボタン10は、シャッタボタン7の1回の押込みで連写になるか1コマのみの撮影となるかの設定や、セルフ撮影モードの設定などを行うものであり、LCD表示パネル9にその設定状況が表示されるようになっている。
カメラ上部中央には、カメラ本体に対してポップアップするストロボユニット11とフラッシュ取付け用のシュー溝12とフラッシュ接点13が配置されており、カメラ上部右寄りには撮影モード設定ダイヤル14が配置されている。なお、撮影モード設定ダイヤル14は、光学部材120aを圧電素子120bにより振動させて光学部材120aの表面に付着した塵埃等の異物を除去する動作の起動操作部を兼ねている。
グリップ側とは反対側の側面には、開閉可能な外部端子蓋15が設けられており、この外部端子蓋15を開けた内部には、外部インタフェースとしてビデオ信号出力用ジャック16とUSB出力用コネクタ17が納められている。
図3は、図1に示した圧電素子120bにより加振される光学部材120aの振動周波数と振幅の関係を示す図である。
図3において、X軸は振動周波数、Y軸は振動の振幅である。F1は光学部材120aの第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域であり、F2は光学部材120aの第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域である。振動加速度は振動周波数の二乗と振幅との積に比例するが、第1の共振周波数f1における振動加速度は、第2の共振周波数f2における振動加速度よりも大きく、この光学部材120aの最大振動加速度となっている。
ここで、本実施形態では、光学部材120aの表面に付着した異物を除去するために光学部材120aを振動させる制御として、第1の制御と第2の制御を行う。
第1の制御では、第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域F1で光学部材120aを振動させる。より具体的には、この第1の制御では、振動周波数の二乗と振幅との積に比例する振動加速度が最大となる、第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域F1の一端の周波数f1aから振動を開始させる。その後、第1の共振周波数f1を経て周波数f1bまで、予め設定された第1の周波数変化ピッチP1で振動数を徐々に変化させる。
第2の制御では、第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域F2で光学部材120aを振動させる。より具体的には、第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域F2の一端の周波数f2aから振動を開始させる。その後、第2の共振周波数f2を経て周波数f2bまで、予め設定された第2の周波数変化ピッチP2で振動数を徐々に変化させる。
本実施形態では、上記の第1の制御を行った後に第2の制御を行うことにより、第1の制御で除去しきれなかった異物を第2の制御で除去し、異物の除去をより確実なものとすることができる。
ここで、図3を見ればわかるように、振動加速度が最大となる第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域F1での振動波形は、第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域F2での振動波形よりも急峻である。これに対応して、第1の周波数帯域F1における第1の周波数変化ピッチP1は、第2の周波数帯域での第2の周波数変化ピッチP2よりも小さく設定されている。これは、急峻な第1の共振周波数f1に対して第1の周波数変化ピッチP1が大きく設定されていると、振動周波数の変化の途中で第1の共振周波数f1をスキップしてしまい、共振が起きずに充分な異物除去効果が得られない可能性があるためである。本実施形態では、振動波形が急峻な第1の共振周波数f1付近に対して第1の周波数変化ピッチP1を小さく設定している。そのため、周波数変化の途中で第1の共振周波数f1をスキップしてしまう可能性が低く、確実に共振を起こして充分な異物除去効果を得ることができる。一方、振動波形が緩やかな第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域F2に対しては、第2の周波数変化ピッチP2を大きく設定することができる。これにより、第2の制御の実行にかかる時間を短縮することができる。
また、異物除去効果は、異物に加わる加速度が最大であるときに最も効果が高くなるが、本実施形態の第1の制御では、異物除去動作の最初の振動は、振動加速度が最大となる第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域F1の一端の周波数f1aから始まる。すなわち最初の第1の周波数帯域F1での振動中に、最大の異物除去効果が得られることになる。そのため、例えば第2の制御を行う前に撮影指示がなされた場合などに、第2の制御を省略したとしても、異物除去効果の低下を最小限に抑えることができる。
なお、上記のように第1の共振周波数f1を含む第1の周波数帯域F1での振動波形は急峻で、第1の周波数帯域F1の幅が狭いので、第1の周波数変化ピッチP1を小さく設定しても、周波数を変化させながら振動させた場合にかかるトータルの時間は短い。言い換えれば、第1の制御にかかる時間は比較的短い。これに対して、第2の共振周波数f2を含む第2の周波数帯域F2での振動波形はなだらかで、第2の周波数帯域F2の幅が広いので、第2の周波数変化ピッチP2を大きく設定しても、周波数を変化させながら振動させた場合にかかるトータルの時間は長くなる。言い換えれば、第2の制御にかかる時間は比較的長い。そのため、結果的に、異物除去のための第1の制御にかかる時間は、第2の制御にかかる時間よりも短くなる。
本実施形態では、このように異物除去に最も効果的であり、且つかかる時間が短い第1の制御を最初に行うようにしている。そのため、例えば第1の制御の途中で撮影動作が指示された場合などに、第1の制御が終了してから撮影動作を行ったとしても、レリーズのタイムラグを小さくすることができる。
次に、図4は、圧電素子120bを駆動させて、光学部材120aの表面から塵埃等の異物を除去する動作を示すフローチャートである。以下、図1乃至図4を参照して、異物除去動作について説明する。
撮影モード設定ダイヤル14が操作されると、カメラ制御部130がこれを検知してカメラ本体1を起動する。また、カメラ制御部130は、圧電素子駆動部122に圧電素子120bに周期的な電圧を印加するように指令を出し、光学部材120aの振動を励起させ、既に説明した第1の制御が開始される(ステップS100)。
なお、ここでは、撮影モード設定ダイヤル14の操作により異物除去動作が開始されるように説明したが、電源ON時や、撮影者が異物除去を指示する操作をしたときや、所定の撮影回数を超えたときなどに異物除去を開始するようにしてもよい。
なお、第1の制御は、既に説明したように、複数実行される異物除去制御(第1及び第2の制御)の中で、最も実行時間が短い制御である。第1の制御を行う実行時間としては、撮影者が違和感なく使用できる500ms以下が望ましいが、500ms以上であっても良い。
ステップS100で第1の制御が開始された後に、ステップS101で撮影を指示する操作(以降レリーズ操作)が行われたかが判断される。
ステップS101でレリーズ操作が行われていないと判断されると、ステップS102で第1の制御が継続され、第1の制御の実行時間が経過した後、ステップS103で第1の制御を終了させる。
ステップS101でレリーズ操作が行われたと判断されると、ステップS109で第1の制御が継続され、第1の制御の実行時間が経過した後、ステップS110で第1の制御を終了させる。そして、第1の制御の終了後、第2の制御による異物除去を行わずにステップS111で撮影部が駆動されて撮影動作が行われる。撮影後は撮影待機状態となる。
上記の制御により、レリーズ操作が行われた場合でも、第1の制御は必ず実行されることとなるので、異物が十分に除去されていない状態で撮影が行われることを防止できる。
ステップS103で第1の制御が終了した後、ステップS104でレリーズ操作が行われたかが判断される。ステップS104で、レリーズ操作が行われたと判断されると、第2の制御による異物除去を行わずにステップS111で撮影部が駆動されて撮影動作が行われる。撮影後は撮影待機状態となる。
ステップS104でレリーズ操作が行われていないと判断されると、ステップS105で、前述した第2の制御が開始される。第2の制御は、前述したように、第1の制御よりも実行時間が長い制御である。
ステップS105で第2の制御が開始された後、ステップS106でレリーズ操作が行われたかが判断される。
ステップS106でレリーズ操作が行われていないと判断されると、ステップS107で第2の制御が継続され、第2の制御の実行時間が経過した後、ステップS108で第2の制御を終了させる。第2の制御終了後、撮影待機状態となる。
ステップS106でレリーズ操作が行われたと判断されると、ステップS112で第2の制御を中断させる。即ち異物除去動作を中断させる。異物除去動作中断後、ステップS113で撮影部が駆動されて撮影動作が行われる。撮影後は撮影待機状態となる。
(第2の実施形態)
次に、図5は、第2の実施形態における、圧電素子120bを駆動させて、光学部材120aの表面から塵埃等の異物を除去する動作を示すフローチャートである。デジタルカメラの構成は第1の実施形態と同一であるので、その説明を省略する。
以下、図1乃至図3及び図5を参照して、異物除去動作について説明する。
撮影モード設定ダイヤル14が操作されると、カメラ制御部130がこれを検知してカメラ本体1を起動する。また、カメラ制御部130は、圧電素子駆動部122に圧電素子120bに周期的な電圧を印加するように指令を出し、光学部材120aの振動を励起させ、既に説明した第1の制御が開始される(ステップS300)。
なお、ここでは、撮影モード設定ダイヤル14の操作により異物除去動作が開始されるように説明したが、電源ON時や、撮影者が異物除去を指示する操作をしたときや、所定の撮影回数を超えたときなどに異物除去を開始するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2の制御の後に第3の制御を実行するが、この第3の制御は、図3における第1及び第2の共振周波数とは異なる第3の共振周波数f3を含む周波数帯域F3における振動制御である。制御の方法は、第1及び第2の制御と同様であるので説明を省略する。
なお、第1の制御は、既に説明したように、複数実行される異物除去制御(第1乃至第3の制御)の中で、最も実行時間が短い制御である。第1の制御を行う実行時間としては、撮影者が違和感なく使用できる500ms以下が望ましいが、500ms以上であってもよい。
ステップS300で第1の制御が開始された後に、ステップS301で撮影を指示する操作(以降レリーズ操作)が行われたかが判断される。
ステップS301でレリーズ操作が行われていないと判断されると、ステップS302で第1の制御が継続され、第1の制御の実行時間が経過した後、ステップS303で第1の制御を終了させる。
ステップS301でレリーズ操作が行われたと判断されると、ステップS314で第1の制御が継続され、第1の制御の実行時間が経過した後、ステップS315で第1の制御を終了させる。
第1の制御の終了後、第2の制御による異物除去を行わずにステップS316で撮影部が駆動されて撮影動作が行われる。撮影後は撮影待機状態となる。
上記の制御により、レリーズ操作が行われた場合でも、第1の制御は必ず実行されることとなるので、異物が十分に除去されていない状態で撮影が行われることを防止できる。
ステップS303で第1の制御が終了した後、ステップS304でレリーズ操作が行われたかが判断される。
ステップS304でレリーズ操作が行われたと判断されると、第2の制御による異物除去を行わずにステップS316で撮影部が駆動され、撮影動作が行われる。撮影後は撮影待機状態となる。
ステップS304でレリーズ操作が行われていないと判断されると、ステップS305で第2の制御が開始される。第2の制御は、前述したように、第1の制御よりも実行時間が長い制御である。
ステップS305で第2の制御が開始された後、ステップS306でレリーズ操作が行われたかが判断される。
ステップS306でレリーズ操作が行われていないと判断されると、ステップS307で第2の制御が継続され、第2の制御の実行時間が経過した後、ステップS308で第2の制御を終了させる。
ステップS306でレリーズ操作が行われたと判断されると、ステップS317で第2の制御が継続され、第2の制御の実行時間が経過した後、ステップS318で第2の制御を終了させる。そして、ステップS316で撮影部が駆動され、撮影動作が行われる。撮影後は撮影待機状態となる。
ステップS308で第2の制御が終了した後、ステップS309でレリーズ操作が行われたかが判断される。
ステップS309でレリーズ操作が行われたと判断されると、第3の制御による異物除去を行わずにステップS316で撮影部が駆動され、撮影動作が行われる。撮影後は撮影待機状態となる。
ステップS309でレリーズ操作が行われていないと判断されると、ステップS310で前述した第3の制御が開始される。
ステップS310で第3の制御が開始された後、ステップS311でレリーズ操作が行われたかが判断される。
ステップS311でレリーズ操作が行われていないと判断されると、ステップS312で第3の制御が継続され、第3の制御の実行時間が経過した後、ステップS313で第3の制御を終了させる。
ステップS311でレリーズ操作が行われたと判断されると、ステップS319で第3の制御が継続され、第3の制御の実行時間が経過した後、ステップS320で第3の振動制御を終了させる。そしてステップS316で撮影部が駆動されて撮影動作が行われる。撮影後は撮影待機状態となる。
上記制御により、レリーズ操作が行われた場合にも動作中の制御は必ず実行されることとなり、異物の除去が確実に行われる。
尚、本実施形態では異物除去制御を3つの異なる制御で構成されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二つ以上の任意数の異なる制御で構成されていてもよいことは言うまでも無い。
ここで、第1の実施形態および第2の実施形態に共通する、光学素子120aを圧電素子120bで振動させる、具体的な構成の一例を説明する。
図6は、撮像素子120、光学部材120a及び圧電素子120bを含む撮像ユニット400について、このユニットを構成する部品を説明するための分解斜視図である。
500は撮像素子ユニットであり、少なくとも撮像素子120と撮像素子保持部材510により構成されている。470は光学素子ユニットであり、少なくとも光学素子120aと、光学素子保持部材420、圧電素子120b、付勢部材440、弾性部材450、規制部材460により構成されている。
規制部材460は、光学素子120aを、光学素子保持部材420との間で撮影光軸方向に所定の間隔を空けて挟みこみ、これにより、光学素子120aの撮影光軸方向の動きを規制している。このように規制することにより、光学素子120aの、撮影光軸に直交する平面に対する所定角以上の傾きを防いでいる。
また、規制部材460は、光学素子120aの開口を規制する開口部を有し
、開口部以外に入射される撮影光束を遮光する。これにより、光学素子120aの外周部から撮影光束が撮像素子へ入射することを防ぎ、反射光によるゴーストの発生を防止している。
520は、弾性を有するゴムシートである。光学素子保持部材420の腕部420bを介し、ゴムシート520を挟み込んで、撮像素子保持部材510に段ビス530で係止されることにより、光学素子ユニット470が、撮像素子ユニット500に係止される。
このように構成することにより、圧電素子120bにより光学素子120aを振動することが可能となる。なお、光学素子120aの振動のさせ方はこの構成に限られるものではなく、さまざまな方法により実現されるものであることは言うまでもない。
以上説明したように、上記の第1の実施形態によれば、最低限の異物除去動作を必ず行わせることで、異物除去効果を最低限保証できる。また、最も短い時間の制御を最初に行うことで異物除去動作によるシャッタータイムラグを最小限に抑えることが可能となる。
また、異物除去動作を実行中の振動制御を最後まで実行することで、異物除去効果を高めることが可能となる。また、最も短い時間の制御から行うことで異物除去動作によるシャッタータイムラグを最小限に抑えることが可能となる。
(他の実施形態)
また、各実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
さらに、次のような場合も本発明に含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の第1の実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラのブロック図である。 第1の実施形態のデジタル一眼レフカメラの外観を示す図である。 図1に示した圧電素子により加振される光学部材の振動周波数と振幅の関係を示す図である。 第1の実施形態における、圧電素子を駆動させて、光学部材の表面から塵埃等の異物を除去する動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態における、圧電素子を駆動させて、光学部材の表面から塵埃等の異物を除去する動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態及び第2の実施形態に共通する、光学素子102aの駆動機構の説明図である。
符号の説明
1 カメラ本体
2 マウント
5 ミラーボックス
6 クイックリターンミラー
7 シャッタボタン
14 撮影モード設定ダイヤル

Claims (8)

  1. 被写体像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、
    前記光学部材を振動させるための加振手段と、
    前記光学部材を、該光学部材の振動時の振動加速度が最大となる第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で振動させる第1の振動動作と、該第1の振動動作の後に、前記光学部材を該光学部材の前記第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数を含み、かつ前記第1の周波数帯域とは連続しない第2の周波数帯域で振動させる第2の振動動作とを行うように、前記加振手段を制御すると共に、前記第1の振動動作の途中で撮影開始の指示が発生した場合に、前記第1の振動動作を終了させた後に撮影を実行するように、前記加振手段を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の振動動作は、前記第2の振動動作よりも実行時間が短い振動動作であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の振動動作の途中で撮影開始の指示が発生した場合に、前記第2の振動動作を中断させ、撮影動作を実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の振動動作の途中で撮影開始の指示が発生した場合に、前記第2の振動動作を終了させた後に、撮影動作を実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の振動動作の終了後で前記第2の振動動作の開始前に撮影開始の指示が発生した場合に、前記第2の振動動作を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の前方に配置された光学部材と、前記光学部材を振動させるための加振手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記光学部材を、該光学部材の振動時の振動加速度が最大となる第1の共振周波数を含む第1の周波数帯域で振動させる第1の振動動作と、該第1の振動動作の後に、前記光学部材を該光学部材の前記第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数を含み、かつ前記第1の周波数帯域とは連続しない第2の周波数帯域で振動させる第2の振動動作とを行うように、前記加振手段を制御すると共に、前記第1の振動動作の途中で撮影開始の指示が発生した場合に、前記第1の振動動作を終了させた後に撮影を実行するように、前記加振手段を制御する制御工程を具備することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  7. 請求項6に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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