JP2009188647A - 無線通信装置、通信システム、プログラム、および経路判断方法 - Google Patents

無線通信装置、通信システム、プログラム、および経路判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信装置、通信システム、プログラム、および経路判断方法を提供すること。
【解決手段】任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続する複数のゲートウェイ装置と前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置に、該無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置により他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路での前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第1のホップ数取得部と、前記第2の経路での前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第2のホップ数取得部と、前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断する判断部と、を設ける。
【選択図】図10

Description

本発明は、無線通信装置、通信システム、プログラム、および経路判断方法に関する。
近年、複数の無線通信装置が自律分散的に動作し、通信エリアを容易に拡大することが可能な無線マルチホップネットワークが注目されている。かかる無線マルチホップネットワークにおいては、送信元装置および受信先装置間の通信経路がルーティングプロトコルにより決定され、決定された通信経路に沿って送信元装置からデータが送信される。
また、無線マルチホップネットワークがゲートウェイ装置を介して異なる有線ネットワークと接続される構成も想定される。ここで、送信元装置から受信先装置へ無線マルチホップネットワークのみを利用してデータを送信可能であっても、無線マルチホップネットワークにおける無線帯域を考慮すると、有線ネットワークを利用した方がよい場合がある。
例えば、無線マルチホップネットワークのみを利用する通信経路での送信元装置から受信先装置までのホップ数と、有線ネットワークを利用する通信経路での送信元装置から受信先装置までのホップ数の差分が少ない場合、有線ネットワークを利用するという方法が考えられる。なお、無線マルチホップネットワークのみを利用する通信経路、および有線ネットワークを利用する通信経路の検索方法については例えば特許文献1に記載されている。かかる検索方法によれば、送信元装置が経路検索メッセージを送信し、経路検索メッセージを受信したゲートウェイ装置が経路検索メッセージを転送し、転送された経路検索メッセージを他のゲートウェイ装置が受信して他のゲートウェイ装置が受信先装置までの通信経路を検索し、他のゲートウェイ装置が転送元のゲートウェイ装置を介して検索した通信経路を送信元装置に送信して、送信元装置が受信先装置までの有線ネットワークを利用した場合の通信経路を取得する。
特開2002−64546号公報
しかし、従来の検索方法では、送信元装置が、経路検索メッセージを送信してから上記一連の処理が行われた後に送信元装置が受信先装置までの有線ネットワークを利用した場合の通信経路を取得する。このため、送信元装置が受信先装置までの有線ネットワークを利用した場合の通信経路を得るまでに相応の時間を要するという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、より迅速に他の無線通信装置までのゲートウェイ装置を介する通信経路を取得することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、通信システム、プログラム、および経路判断方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続する複数のゲートウェイ装置と前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または前記任意のネットワークを介さず周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置が提供される。
前記複数のゲートウェイ装置の各々は、前記任意のネットワークとの接続対象である前記1または2以上の無線通信装置までの経路情報を有し、さらに、前記無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置は、前記他の無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とする他のゲートウェイ装置が有する前記経路情報を前記任意のネットワークを介して取得する。
また、前記無線通信装置は、該無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置により前記他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第1のホップ数取得部と、前記第2の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第2のホップ数取得部と、前記第1のホップ数取得部により取得された前記第1の経路のホップ数、および前記第2のホップ数取得部により取得された前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断する判断部と、を備える。
かかる構成においては、第1の経路を利用した場合の他の無線通信装置までのホップ数を、自装置を任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置により他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づいて取得する。したがって、当該無線通信装置は、他の無線通信装置まで任意のネットワークを介して実際に経路探索する必要が無いため、第1の経路を利用した場合の他の無線通信装置までのホップ数をより早期に取得することができる。その結果、判断部は、第1の経路のホップ数および第2の経路のホップ数に基づく通信経路の判断を効率的に行なうことができる。
前記判断部は、前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数の差分が所定値以上であった場合、ホップ数が少ない方の経路を利用して前記他の無線通信装置と通信を行うと判断してもよい。かかる構成においては、当該無線通信装置は、第1の経路および第2の経路の特性に拘らず、ホップ数の差分が所定値以上であった場合には、ホップ数が少ない方の経路を利用して他の無線通信装置と通信を行う。したがって、当該無線通信装置から送信されたデータが他の無線通信装置に到達する可能性、または当該無線通信装置から送信されたデータが他の無線通信装置に到達するまでに要する時間などを一層有利にすることができる。
前記任意のネットワークを構成する通信装置の各々は有線で接続され、前記判断部は、前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数の差分が所定値以下であり、かつ、前記他の無線通信装置への送信データの帯域が基準値以下であった場合、前記第1の経路を利用して前記他の無線通信装置と通信を行うと判断してもよい。かかる構成においては、当該無線通信装置は、ホップ数の差分が所定値以下であり、送信データの帯域が基準値以下である場合、任意のネットワークを介する第1の経路を利用して他の無線通信装置と通信を行う。ここで、任意のネットワークは有線ネットワークである。したがって、当該無線通信装置は、上記のようにホップ数的には若干不利であっても任意のネットワークを利用することにより、無線帯域の競合を回避して他の無線通信装置と通信を行うことができる。さらに、当該無線通信装置は、送信データの帯域が基準値以上であった場合には第2の経路を利用することにより、当該無線通信装置を任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置にデータトラヒックが集中してしまう場合を抑制できる。
前記判断部は、前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数の差分が所定値以下であり、かつ、前記他の無線通信装置への送信データの帯域が基準値以上であった場合、前記送信データのデータ種別に応じて前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断してもよい。ここで、第1の経路は有線ネットワークである任意のネットワークを介する経路であり、通信の確実性が高い。そこで、当該無線通信装置は、上記のように送信データのデータ種別に応じて、より適切な通信経路を利用して他の無線通信装置と通信を行うことができる。
前記無線通信装置は、該無線通信装置と前記任意のネットワークとを接続するゲートウェイ装置から、該ゲートウェイ装置により取得された経路情報を受信する受信部をさらに備えてもよい。
前記第1のホップ数取得部は、前記受信部により受信された経路情報に含まれる前記他のゲートウェイ装置から前記他の無線通信装置までのホップ数に、前記無線通信装置と前記任意のネットワークとを接続するゲートウェイ装置までのホップ数を加算して前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得してもよい。
前記第1のホップ数取得部は、該無線通信装置と前記任意のネットワークとを接続するゲートウェイ装置に対して前記他の無線通信装置までのホップ数の取得を要求し、前記ゲートウェイ装置により前記他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づいて前記ゲートウェイ装置において得られた前記他の無線通信装置までのホップ数を、前記ゲートウェイ装置から取得してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続する複数のゲートウェイ装置と、前記複数のゲートウェイ装置および前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または前記任意のネットワークを介さず周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置と、を含む通信システムが提供される。前記複数のゲートウェイ装置の各々は、前記任意のネットワークとの接続対象である前記1または2以上の無線通信装置までの経路情報を有し、さらに、前記無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置は、前記他の無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とする他のゲートウェイ装置が有する前記経路情報を前記任意のネットワークを介して取得する。また、前記無線通信装置は、該無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置により前記他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第1のホップ数取得部と、前記第2の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第2のホップ数取得部と、前記第1のホップ数取得部により取得された前記第1の経路のホップ数、および前記第2のホップ数取得部により取得された前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断する判断部と、を備える。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続し、前記1または2以上の無線通信装置までの経路情報を有し、さらに、他のゲートウェイ装置が有する前記経路情報を前記任意のネットワークを介して取得するゲートウェイ装置と前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または前記任意のネットワークを介さず周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置に設けられるコンピュータを、前記無線通信装置と前記任意のネットワークとを接続するゲートウェイ装置により、前記他の無線通信装置と前記任意のネットワークを接続する他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第1のホップ数取得部と、前記第2の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第2のホップ数取得部と、前記第1のホップ数取得部により取得された前記第1の経路のホップ数、および前記第2のホップ数取得部により取得された前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断する判断部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のような第1のホップ数取得部、第2のホップ数取得部および判断部の機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の第1のホップ数取得部、第2のホップ数取得部および判断部として機能させることが可能である。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続する複数のゲートウェイ装置と、前記複数のゲートウェイ装置および前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または前記任意のネットワークを介さず周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置と、において実行される経路判断方法が提供される。前記複数のゲートウェイ装置の各々は、前記任意のネットワークとの接続対象である前記1または2以上の無線通信装置までの経路情報を有し、前記経路判断方法は、前記無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置が、前記他の無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とする他のゲートウェイ装置が有する前記経路情報を前記任意のネットワークを介して取得するステップと、前記無線通信装置が、該無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置により前記他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得するステップと、前記第2の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得するステップと、前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断するステップと、を含む。
以上説明したように本発明にかかる無線通信装置、通信システム、プログラム、および経路判断方法によれば、より迅速に他の無線通信装置までのゲートウェイ装置を介する通信経路を取得することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態にかかる通信システムの概要
〔2〕本実施形態に至る経緯
〔3〕ゲートウェイの構成
〔4〕無線通信装置の構成
〔5〕無線通信装置の動作
〔6〕まとめ
〔1〕本実施形態にかかる通信システムの概要
まず、図1および図2を参照し、本実施形態にかかる通信システム1について概略的に説明する。
図1および図2は、本実施形態にかかる通信システム1の構成、および通信システム1における通信経路を示した説明図である。図1に示したように、当該通信システム1は、バックボーンネットワーク12と、複数の無線通信装置20A〜20Fと、複数のゲートウェイ22X〜22Zを含む。なお、図1においては、各無線通信装置を区別するために、無線通信装置20A〜20Fのように符号の後に大文字のアルファベットを付しているが、各無線通信装置を特に区別する必要が無い場合、単に無線通信装置20と総称する。ゲートウェイ22X〜22Zについても同様に、各ゲートウェイを特に区別する必要が無い場合、単にゲートウェイ22と総称する。
バックボーンネットワーク12は、バックボーンネットワーク12に接続されている装置から送信されるメッセージの伝送路であって、該伝送路は有線であっても無線であってもよい。例えば、バックボーンネットワーク12は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11a、b、g、nを含む各種のLAN(Local Area Network)、IEEE802.16に企画されるWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などのWAN(Wide Area Network)、IP−VPN(Internt Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
ゲートウェイ22は、バックボーンネットワーク12および無線通信装置20A〜20Fからなる無線マルチホップネットワークを接続し、バックボーンネットワーク12および無線マルチホップネットワークでの通信を可能とする。具体的には、ゲートウェイ22は、無線マルチホップネットワークから送信されたメッセージをバックボーンネットワーク12用のメッセージにデータ変換し、変換したメッセージをバックボーンネットワーク12へ送信する。同様に、ゲートウェイ22は、バックボーンネットワーク12から受信したメッセージを無線マルチホップネットワーク用のメッセージにデータ変換し、変換したデータを無線マルチホップネットワークへ無線で送信する。
なお、ゲートウェイ22Xは、無線通信装置20A、20B、20E、および20Fをバックボーンネットワーク12との接続対象としており、ゲートウェイ22X、無線通信装置20A、20B、20E、および20Fが一のサブネットワークを形成する。同様に、ゲートウェイ22Yは、無線通信装置20Cおよび20Dをバックボーンネットワーク12との接続対象としており、ゲートウェイ22Y、無線通信装置20Cおよび20Dが一のサブネットワークを形成する。
無線通信装置20は、特定の無線通信装置へメッセージを送信するユニキャストや、フラッディング通信を行うことができる。ここで、フラッディング通信は、例えば経路情報を含むメッセージを受信した各無線通信装置20が、該メッセージをブロードキャストすることにより、該メッセージを次々に中継伝播させる通信である。このようにメッセージがある無線通信装置20により中継されることは、ホップと表現される場合もある。
なお、図1においては無線通信装置20を丸印で簡略化して示しているが、無線通信装置20は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの任意の情報処理装置であってもよい。ゲートウェイ22も無線通信装置20と同様に上記のような任意の情報処理装置であってもよいし、ルータであってもよい。
このように、本実施形態にかかる通信システム1は、無線マルチホップネットワークとバックボーンネットワーク12がゲートウェイ22により接続されている。したがって、本実施形態にかかる通信システム1においては、無線マルチホップネットワークのみを介する通信経路(第2の経路)に限られず、バックボーンネットワーク12も介する通信経路(第1の経路)も利用して通信を行うことが可能である。
例えば、図1に示したように、無線通信装置20Aは、自装置をバックボーンネットワーク12との接続対象とするゲートウェイ22Xを介して、バックボーンネットワーク12と接続されているゲートウェイ22Zとの通信を実現することができる。また、無線通信装置20Aは、無線マルチホップネットワークを形成する無線通信装置20Dとも、ゲートウェイ22Xおよびゲートウェイ22Yを介し、バックボーンネットワーク12を利用する通信を行うことができる。
また、図2に示したように、無線通信装置20Bは、無線マルチホップネットワークを形成する無線通信装置20Dと、ゲートウェイ22Xおよびゲートウェイ22Yを介し、バックボーンネットワーク12を利用する通信を行うことができる。この場合、ホップ数は、無線通信装置20Bおよびゲートウェイ22X間と、ゲートウェイ22Yおよび無線通信装置20D間でカウントされるため、2である。なお、ゲートウェイXおよびゲートウェイ22Y間の通信もホップ数としてカウントしてもよい。さらに、無線通信装置20Bは、無線マルチホップネットワークを形成する無線通信装置20Dと、バックボーンネットワーク12を利用せずに、無線通信装置20Cを介して通信を行うこともできる。この場合、ホップ数は、無線通信装置20Bおよび20C間と、無線通信装置20Cおよび20D間でカウントされるため、2である。
〔2〕本実施形態に至る経緯
IEEE802.11bに代表される一般的な無線ネットワークの多くは、各無線通信装置においてDCF(Distributed Coordination Function)であるCSMA/CAのアクセス方式を用いて、限られた無線帯域を周囲の無線通信装置と共用して通信を行なうことになる。
したがって、図2に示したように、無線通信装置20Bおよび20D間に複数の通信経路が存在し、複数の通信経路のホップ数が同一である場合、無線マルチホップネットワークの無線帯域を考慮すると、バックボーンネットワーク12を利用することが望ましい。
しかし、全ての通信においてバックボーンネットワーク12を利用すると、図3に示すように、特定のゲートウェイにトラヒックが集中し、輻輳が発生してしまうことが懸念される。
図3は、本実施形態に関連する通信システム8における問題点を示した説明図である。図3に示したように、全ての通信においてバックボーンネットワーク12が利用されると、ゲートウェイ32Xを頂点とするツリー状のネットワークが形成される。その結果、無線通信装置30A、30B、30Eおよび30Fから送信されるメッセージがゲートウェイ32Xに集中し、トラヒックの輻輳状態の発生が懸念される。
そこで、上記のような事情を一着眼点にして本実施形態にかかる通信システム1を創作するに至った。本実施形態にかかる通信システム1によれば、通信経路を適切に選択することにより、トラヒックがゲートウェイ22に集中することを抑制しつつ、バックボーンネットワーク12を介した通信も実現することができる。以下、図4〜図13を参照し、このような通信システム1を構成するゲートウェイ22および無線通信装置20の構成について詳細に説明する。
〔3〕ゲートウェイの構成
図4は、本実施形態にかかるゲートウェイ22のハードウェア構成を示した説明図である。図4に示したように、ゲートウェイ22は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、ホストバス204と、ブリッジ205と、外部バス206と、インタフェース207と、入力装置208と、出力装置210と、ストレージ装置(HDD)211と、ドライブ212と、通信装置215とを備える。
CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってゲートウェイ22内の動作全般を制御する。また、CPU201は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM202は、CPU201が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM203は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス204により相互に接続されている。
ホストバス204は、ブリッジ205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス206に接続されている。なお、必ずしもホストバス204、ブリッジ205および外部バス206を分離構成する必要はなく、一のバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置208は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力する入力制御回路などから構成されている。ゲートウェイ22のユーザは、該入力装置208を操作することにより、ゲートウェイ22に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置210は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Display)装置およびランプなどの表示装置と、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置で構成される。出力装置210は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置211は、本実施形態にかかるゲートウェイ22の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置211は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置211は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置211は、ハードディスクを駆動し、CPU201が実行するプログラムや各種データを格納する。また、このストレージ装置211には、後述のネットワーク経路テーブル、サブネットワークテーブルなどが記録される。
ドライブ212は、記憶媒体用リーダライタであり、ゲートウェイ22に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体24に記録されている情報を読み出して、RAM203に出力する。
通信装置215は、例えば、バックボーンネットワーク12、および無線通信装置20に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置215は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、ワイヤレスUSB対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。この通信装置215は、バックボーンネットワーク12や無線通信装置20との間で各種データを送受信する。
なお、上記では図4を参照してゲートウェイ22のハードウェア構成について説明したが、無線通信装置20のハードウェアはゲートウェイ22と実質的に同一に構成することが可能であるため、説明を省略する。
続いて、図5を参照して本実施形態にかかるゲートウェイ22の機能を説明する。
図5は、本実施形態にかかるゲートウェイ22の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、ゲートウェイ22は、通信部216と、報知信号生成部220と、サブネットワークテーブル作成部224と、記憶部228と、外部テーブル取得部232と、ネットワーク経路テーブル作成部236と、要求応答部240と、を備える。
通信部216は、バックボーンネットワーク12や無線通信装置20とのインターフェースであって、バックボーンネットワーク12や無線通信装置20との間で各種情報を送受信する送信部、および受信部としての機能を有する。例えば、通信部216は、無線通信装置20から送信された高周波の無線信号をベースバンド信号にダウンコンバージョンし、ベースバンド信号をビット列に変換する。また、通信部216は、報知信号生成部220により生成されたゲートウェイ報知信号を無線でブロードキャストする。
なお、通信部216は、IEEE802.11a、b、gなどに規定される無線通信機能を有してもよいし、IEEE802.11nに規定されるMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信機能を有してもよい。さらに、通信部216は、IEEE802.16に企画されるWiMAXに対応する通信機能を有してもよい。
報知信号生成部220は、ゲートウェイ22のサブネットワーク内に無線通信装置20に対して所定周期で送信するためのゲートウェイ報知信号(ビーコン)を生成する。当該ゲートウェイ報知信号には、例えば、ネットワーク経路テーブル作成部236により生成された後述のネットワーク経路テーブルが含まれる。
サブネットワークテーブル作成部224は、自装置をゲートウェイとして認識、あるいは選択した無線通信装置20に関する情報を含むサブネットワークテーブルを作成する。例えば、サブネットワークテーブル作成部224は、ある無線通信装置20が自装置をゲートウェイとして認識している旨を示すゲートウェイ認識通知信号が受信されると、該無線通信装置20に関する経路情報をサブネットワークテーブルに登録する。以下、具体例について図6および図7を参照して説明する。
図6は、サブネットワークが形成される様子を示した説明図である。図7は、サブネットワークテーブルの具体例を示した説明図である。例えば、図6に示したように、無線通信装置20A、20B、20E、および20Fがゲートウェイ22Xを認識し、ゲートウェイ22Xが無線通信装置20A、20B、20E、および20Fからゲートウェイ認識通知信号を受信したとする。すると、サブネットワークテーブル作成部224が、図7Aに示したようなサブネットワークテーブルを作成し、無線通信装置20A、20B、20E、20F、およびゲートウェイ22Xがサブネットワーク3を形成する。
サブネットワークテーブルは、図7Aに示したように、ゲートウェイ22から他の無線通信装置を宛先としてメッセージを送信する場合に、まず次ホップ装置としてどの無線通信装置へメッセージを送信するか、および宛先の無線通信装置までのホップ数を含む。ここで、本明細書においては説明の便宜上、各装置を示す符号の後に付したアルファベットが、該装置のアドレスに対応するものとする。例えば、本明細書においては、ゲートウェイ22XのアドレスがXであり、無線通信装置20AのアドレスがAであるものとして説明する。したがって、図7Aは、ゲートウェイ22XがアドレスがAである無線通信装置20Aにメッセージを送信する場合、次ホップ装置として無線通信装置20Aにメッセージを送信し、無線通信装置20Aまでのホップ数が1であることを示している。
同様に、無線通信装置20C、および20Dがゲートウェイ22Yを認識し、ゲートウェイ22Yが無線通信装置20C、および20Dからゲートウェイ認識通知信号を受信したとする。すると、ゲートウェイ22Yのサブネットワークテーブル作成部224が、図7Bに示したようなサブネットワークテーブルを作成し、無線通信装置20C、20D、およびゲートウェイ22Yがサブネットワーク4を形成する。
具体的には、図7Bに示したように、ゲートウェイ22Yのサブネットワークテーブル作成部224は、無線通信装置20Cへメッセージを送信する際の次ホップ装置が無線通信装置20Cであり、ホップ数が1である旨を示すサブネットワークテーブルを作成する。また、当該サブネットワークテーブルは、ゲートウェイ22Yから無線通信装置20Dへメッセージを送信する際の次ホップ装置が無線通信装置20Dであり、ホップ数が1である旨を含む。
記憶部228は、上記のサブネットワークテーブル作成部224により作成されたサブネットワークテーブルや、後述のネットワーク経路テーブルなどが記録される記憶媒体である。このような記憶部228は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R(Compact Disc Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)/RW/+R/+RW/RAM(Ramdom Access Memory)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。
外部テーブル取得部232は、他のゲートウェイ22Yなどにより作成された、他のサブネットワークのサブネットワークテーブルを取得し、記憶部228に記録する。例えば、外部テーブル取得部232は、他のゲートウェイ22Yなどにサブネットワークテーブルの送信を要求し、該要求に応じて他のゲートウェイ22Yなどから送信されたサブネットワークテーブルを取得してもよい。または、他のゲートウェイ22Yなどが定期的にバックボーンネットワーク12を介して自装置が有するサブネットワークテーブルを送信し、外部テーブル取得部232は、このように定期的に送信されるサブネットワークテーブルを取得してもよい。
ネットワーク経路テーブル作成部236は、記憶部228に記録されているサブネットワークテーブルに基づいて、ネットワーク経路テーブルを作成する。具体的には、サブネットワークテーブル作成部224により作成された自装置のサブネットワークテーブルと、外部テーブル取得部232により取得された他のサブネットワークテーブルとを統合させて、図8に示すようなネットワーク経路テーブルを作成する。
図8は、ネットワーク経路テーブルの具体例を示した説明図である。より詳細には、図8は、図7Aおよび図7Bに示したサブネットワークテーブルに基づいて作成されるネットワーク経路テーブルを示している。
図8に示したように、ネットワーク経路テーブル作成部236は、サブネットワークテーブル作成部224により作成された自装置のサブネットワークテーブルに、ゲートウェイとして自装置のアドレス(X)を追加してネットワーク経路テーブルとして登録する。また、ネットワーク経路テーブル作成部236は、外部テーブル取得部232により他のゲートウェイ22Yから取得された他のサブネットワークテーブルに、ゲートウェイ22Yのアドレス(Y)を追加してネットワーク経路テーブルとして登録する。
このようなネットワーク経路テーブルは記憶部228に記録され、必要に応じて更新される。なお、記憶部228には、自装置から例えば2ホップ以内に存在する無線通信装置20までの経路情報も、例えば図9に示したようなローカル経路テーブルとして記録される。
図9は、ローカル経路テーブルの具体例を示した説明図である。より詳細には、図9Aがゲートウェイ22Xにより生成されるローカル経路テーブルを示し、図9Bがゲートウェイ22Yにより生成されるローカル経路テーブルを示している。ローカル経路テーブルは、他の無線通信装置20へメッセージを送信する際の次ホップ装置、およびホップ数を含む点でサブネットワークテーブルと共通する。一方、ローカル経路テーブルは、サブネットワークに含まれるか否かに拘らず、例えば2ホップ以内に存在する無線通信装置20までの情報を含む点でサブネットワークテーブルと異なる。
例えば、図9Aに示したように、ゲートウェイ22Xのサブネットワークテーブルには無線通信装置20Cに関する情報は含まれないが、ゲートウェイ22Xのローカル経路テーブルには無線通信装置20Cに関する情報が含まれている。同様に、図9Bに示したように、ゲートウェイ22Yのサブネットワークテーブルには無線通信装置20Bに関する情報は含まれないが、ゲートウェイ22Yのローカル経路テーブルには無線通信装置20Bに関する情報が含まれている。なお、ゲートウェイ22は、2ホップ以内に存在する無線通信装置20に対して応答要求を送信し、無線通信装置20から該応答要求に対する応答を受信することで、2ホップ以内に存在する無線通信装置20までの情報を取得してもよい。または、ゲートウェイ22は、無線通信装置20から周期的に報知信号が送信されている場合、該報知信号を受信することで無線通信装置20に関する情報を取得してもよい。
ここで、図5を参照してゲートウェイ22の構成の説明に戻ると、要求応答部240は、外部からの各種要求に応じる処理を行う。例えば、バックボーンネットワーク12を介して他のゲートウェイ22Yからサブネットワークテーブルの取得要求があった場合、記憶部228からサブネットワークーブルを読み出して他のゲートウェイ22Yへ送信する。または、要求応答部240は、無線通信装置20からネットワーク経路テーブルの取得要求があった場合、記憶部228からネットワーク経路テーブルを読み出して無線通信装置20へ送信する。
さらに、要求応答部240は、無線通信装置20から特定の無線通信装置までのホップ数の取得要求があった場合、ネットワーク経路テーブルに基づいて特定の無線通信装置までのホップ数を算出し、算出したホップ数を要求元の無線通信装置20へ送信してもよい。具体的には、要求応答部240は、ネットワーク経路テーブルから、特定の無線通信装置の宛先と対応付けられているゲートウェイおよびホップ数を検索する。
そして、特定の無線通信装置の宛先と対応付けられているゲートウェイが自装置でなかった場合、特定の無線通信装置の宛先と対応付けられているホップ数に、要求元の無線通信装置20から自装置までのホップ数を加算する。そして、要求応答部240は、加算結果を要求元の無線通信装置20へ送信する。その結果、要求元の無線通信装置20は、要求元の無線通信装置20から特定の無線通信装置までのバックボーンネットワーク12を利用した場合のホップ数を取得することができる。
〔4〕無線通信装置の構成
以上、図5〜図9を参照して本実施形態にかかるゲートウェイ22の構成について説明した。続いて、図10〜図12を参照して本実施形態にかかる無線通信装置20の構成について説明する。
図10は、本実施形態にかかる無線通信装置20の構成を示した機能ブロック図である。図10に示したように、当該無線通信装置20は、通信部256と、ゲートウェイ登録処理部260と、記憶部264と、経路テーブル作成部268と、比較テーブル作成部272と、判断部276と、送信データ生成部280と、を備える。
通信部256は、バックボーンネットワーク12や他の無線通信装置20Bなどとのインターフェースであって、バックボーンネットワーク12や他の無線通信装置20Bとの間で各種情報を送受信する送信部、および受信部としての機能を有する。例えば、通信部256は、無線通信装置20やゲートウェイ22から送信された高周波の無線信号をベースバンド信号にダウンコンバージョンし、ベースバンド信号をビット列に変換する。また、通信部256は、送信データ生成部280により生成されたメッセージを無線でブロードキャストする。
なお、通信部256は、ゲートウェイ22の通信部216と同様に、IEEE802.11a、b、gなどに規定される無線通信機能を有してもよいし、IEEE802.11nに規定されるMIMO通信機能を有してもよい。また、通信部256は、IEEE802.16に企画されるWiMAXに対応する通信機能を有してもよい。
ゲートウェイ登録処理部260は、バックボーンネットワーク12と接続する際に利用するゲートウェイ22を選択し、記憶部264に記録する。ゲートウェイ22の選択方法の一例を以下に説明する。
まず、ゲートウェイ登録処理部260は、通信部256により受信された各ゲートウェイ22から周期的に送信されるゲートウェイ報知信号の送信元のゲートウェイ22をゲートウェイリストに追加する。そして、ゲートウェイ登録処理部260は、ゲートウェイリストに登録されているゲートウェイ22のうちで、ホップ数が最短であるゲートウェイを自装置のゲートウェイとして選択する。
また、ゲートウェイ登録処理部260は、ゲートウェイ報知信号を受信した際、該ゲートウェイ報知信号の送信元のゲートウェイがゲートウェイリストに存在しない場合、新規に該送信元のゲートウェイの情報をゲートウェイリストに追加する。そして、ゲートウェイ登録処理部260は、ゲートウェイリストが更新されると、ホップ数が最短であるゲートウェイを自装置のゲートウェイとして選択する。
また、ゲートウェイ登録処理部260は、後述の個別経路テーブルが更新された際にも、ゲートウェイを更新する。このように、ゲートウェイを適宜更新することにより、無線マルチホップネットワークの状況の変化に柔軟に対応することが可能である。
さらに、ゲートウェイ登録処理部260は、ゲートウェイを選択すると、選択したゲートウェイに対してゲートウェイ認識通知信号を通信部256から送信する。かかる構成により、ゲートウェイ22は、ゲートウェイ22を選択している無線通信装置20を把握することが可能となる。なお、ゲートウェイ登録処理部260は、所定周期でゲートウェイ認識通知信号を送信してもよいし、ゲートウェイ22からの要求に応じて送信してもよい。かかる通知方法は、使用するルーティングプロトコルに応じて実装することも可能であり、通知に要するオーバヘッドを減らすことができる。
なお、本実施形態においては、プロアクティブ型、リアクティブ型、およびハイブリッド型など、任意のルーティングプロトコルを使用することができる。
記憶部264は、ゲートウェイリスト、個別経路テーブル、比較テーブルなどの各種情報が記録される記憶媒体である。当該記憶部264は、ゲートウェイ22の記憶部228と同様に、EEPROM、EPROMなどの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R/RW、DVD−R/RW/+R/+RW/RAMおよびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MOディスクなどの記憶媒体であってもよい。
経路テーブル作成部268は、自装置から他の無線通信装置までの経路を示す個別経路テーブルを作成し、記憶部264に記録する第2のホップ数取得部としての機能を有する。経路テーブル作成部268は、任意のルーティングプロトコルで自装置から他の無線通信装置までの経路を取得することができる。例えば、経路テーブル作成部268は、ルートリクエストを送信し、ルートリクエストに対するルートリプライを受信することにより他の無線通信装置までの経路を取得してもよい。経路テーブル作成部268により作成される個別経路テーブルの具体例を図11に示す。
図11は、個別経路テーブルの具体例を示した説明図である。より詳細には、図11には、無線通信装置20Aの経路テーブル作成部268により作成される個別経路テーブルを示している。無線通信装置20Aが送信されるメッセージは、まず無線通信装置20Bを経由し、次に無線通信装置20Cを経由して無線通信装置20Dへ到達するため、図11に示したように次ホップ装置が無線通信装置20Bであり、ホップ数が3となる。同様に、無線通信装置20Aは、他の装置を経由せずに1ホップでゲートウェイ22Xと通信することができる。
比較テーブル作成部272は、ゲートウェイ22により作成されたネットワーク経路テーブル、および経路テーブル作成部268により作成された個別経路テーブルに基づいて、複数の通信経路を比較するための比較テーブルを作成する第1のホップ数取得部としての機能を有する。以下では、図12を参照してネットワーク経路テーブルがゲートウェイ22から周期的にフラッディングにより送信される場合を説明した後に、ゲートウェイ22へ経路探索メッセージを送信する場合について説明する。
図12は、比較テーブル作成部272により作成される比較テーブルの具体例を示した説明図である。まず、比較テーブル作成部272は、無線マルチホップネットワークのみで通信可能な経路は、ゲートウェイは存在しないという形で比較テーブルに登録する。具体的には、図12の上段に示したように、無線通信装置20Dに対応するゲートウェイには0が記載される。当該無線通信装置20Dに関する情報は、個別経路テーブルから作成可能である。
一方、比較テーブル作成部272は、バックボーンネットワーク12を利用する経路を、図11に示した個別経路テーブル、およびゲートウェイ22からフラッディングされる図8に示したネットワーク経路テーブルを利用して比較テーブルに登録する。例えば、比較テーブル作成部272は、まず、無線通信装置20Aにより選択されているゲートウェイ22Xまでの経路を、ルーティングプロトコルにより管理される個別経路テーブルから検索する。
そして、比較テーブル作成部272は、ゲートウェイ22Xまでの経路が存在する場合、経路探索の対象となる無線通信装置20Dに関する情報をネットワーク経路テーブルから検索する。そして、無線通信装置20Dに関する情報が存在し、無線通信装置20Dにより選択されているゲートウェイが自装置の選択中のゲートウェイXと異なる場合、無線通信装置20Dが自装置と異なるサブネットワークに含まれると判断する。
さらに、比較テーブル作成部272は、選択中のゲートウェイ22XのアドレスであるXを次ホップ装置のアドレスとして記載し、ゲートウェイアドレスにも選択中のゲートウェイ22XのアドレスであるXを記載して比較テーブルに登録する。また、比較テーブル作成部272は、ネットワーク経路テーブル情報から、無線通信装置20Aとゲートウェイ22X間のホップ数、およびゲートウェイ22Yと探索対象である無線通信装置20D間のホップ数を加算(1+1)して比較テーブルに登録する。なお、比較テーブル作成部272は、無線通信装置20Aとゲートウェイ22X間のホップ数を、個別経路テーブルから取得して計算に用いてもよい。
このようにして、図12に示したような、無線マルチホップネットワークのみを介する経路、およびバックボーンネットワーク12を介する経路の双方についてのホップ数を含む比較テーブルが得られる。
続いて、無線通信装置20からゲートウェイ22へ経路探索メッセージを送信する場合について説明する。ゲートウェイ22の要求応答部240は、無線通信装置20から経路探索メッセージを受信すると、ネットワーク経路テーブルを参照し、探索対象の無線通信装置20に関する情報をネットワーク経路テーブルから検索する。そして、要求応答部240は、探索対象の無線通信装置20に関する情報が存在し、かつ、経路探索元の無線通信装置20と探索対象の無線通信装置20が選択中のゲートウェイ22が異なる場合、代理応答として応答メッセージを経路探索元に返信する。
ここで、経路探索元の無線通信装置20Aから送信された経路探索メッセージが、ゲートウェイ22Xにホップ数が1で到達した場合について考える。この場合、ゲートウェイ22Xにおいて返信される応答メッセージには、経路探索の無線通信装置20Dまでのホップ数(距離)として、無線通信装置20Aからゲートウェイ22Xまでのホップ数(1)と、ゲートウェイ22Yから無線通信装置20Dまでのホップ数(1)を加算して得られたホップ数(2)が記載される。経路探索元の無線通信装置20Aは、かかる応答メッセージに記載されている内容を比較テーブルに登録することにより、図12に示した複数の経路の経路情報を含む比較テーブルが作成される。
なお、探索対象の無線通信装置20がネットワーク経路テーブルに存在するものの、経路探索元の無線通信装置20と探索対象の無線通信装置とで選択中のゲートウェイ22が同一である場合、ゲートウェイ22は代理応答をしなくてもよい。
判断部276は、比較テーブル作成部272により作成された比較テーブルに基づいて、無線マルチホップネットワークのみを介する経路、またはバックボーンネットワーク12を介する経路のいずれを利用するかを判断する。その際、判断部276は、送信データのトラヒック量、およびデータ種別も考慮して通信経路を判断するが、詳細については図16および図17を参照して後述する。
送信データ生成部280は、判断部276により決定された通信経路に応じた装置を次ホップ装置とする、任意のデータを含む送信データを生成する。なお、任意のデータとしては、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画および図表などの映像データや、ゲームおよびソフトフェアなどがあげられる。
〔5〕無線通信装置の動作
以上、無線通信装置20およびゲートウェイ22の構成について説明した。続いて、本実施形態にかかる無線通信装置20において実行される経路判断方法などの動作について説明する。
図13は、ゲートウェイ登録処理の流れを示したフローチャートである。図13に示したように、まず、無線通信装置20がゲートウェイ報知信号を受信すると(S304)、ゲートウェイ登録処理部260は、該ゲートウェイ報知信号の送信元のゲートウェイ22がゲートウェイリストに登録されているか否かを判断する(S308)。そして、送信元のゲートウェイ22がゲートウェイリストに登録されていない場合、ゲートウェイ登録処理部260は送信元のゲートウェイ22をゲートウェイリストに新規登録する(S312)。
続いて、ゲートウェイ登録処理部260は、送信元のゲートウェイ22が個別経路テーブルに登録されているか否かを判断する(S316)。そして、送信元のゲートウェイ22が個別経路テーブルに登録されており、他のゲートウェイと比較してホップ数が最短である場合には、自装置のゲートウェイとして選択する(S320)。
図14は、ゲートウェイ更新処理の流れを示したフローチャートである。図14に示したように、ゲートウェイ登録処理部260は、個別経路テーブルが更新された場合(S350)、ゲートウェイリストに登録されているゲートウェイに関する情報が更新されたか否かを判断する(S354)。
そして、ゲートウェイリストに登録されているゲートウェイに関する情報が更新された場合、ゲートウェイ登録処理部260は、ホップ数が最短であるゲートウェイを自装置のゲートウェイとして選択する(S358)。
図15は、比較テーブルの作成処理の流れを示したフローチャートである。ここでは、無線通信装置20Dを経路探索の対象とする場合の流れを示している。まず、比較テーブル作成部272は、個別経路テーブルに無線通信装置20Dに関する情報が存在する場合(S404)、該情報に「0」というゲートウェイアドレスを追加して比較テーブルに登録する(S408)。
続いて、通信部256によりゲートウェイ22からネットワーク経路テーブルが受信されると、比較テーブル作成部272は、選択中のゲートウェイであるゲートウェイXに冠する情報がネットワーク経路テーブルに存在するか否かを判断する(S416)。すなわち、自装置がゲートウェイ22Xのサブネットワークに含まれているか否かを判断する。ここで、比較テーブル作成部272は、個別経路テーブルにもゲートウェイ22Xに関する情報が含まれている場合に限りS420の処理へ進んでもよい。
さらに、比較テーブル作成部272は、ネットワーク経路テーブルに無線通信装置20Dに関する情報が含まれているか否かを判断する(S420)。そして、比較テーブル作成部272は、ネットワーク経路テーブルに無線通信装置20Dに関する情報が含まれており、かつ、無線通信装置20Dが自装置が選択中のゲートウェイ22Xと異なるゲートウェイを選択している場合、ホップ数の加算を行い比較テーブルに登録する(S428)。より詳細には、比較テーブル作成部272は、ネットワーク経路テーブルに基づき、無線通信装置20からゲートウェイ22Xまでのホップ数、および無線通信装置20Dにより選択されているゲートウェイから無線通信装置20Dまでのホップ数を加算する。
図16および図17は、経路選択処理の流れを示したフローチャートである。判断部276は、比較テーブルを参照し、対象の無線通信装置20に至る複数経路が存在するか否かを判断する(S504)。そして、判断部276は、複数経路が存在しない場合、存在する経路を通信経路として選択する(S508)。
一方、判断部276は、複数経路が存在する場合、複数経路のホップ数の差が所定値以上であるか否かを判断する(S512)。そして、判断部276は、複数経路のホップ数の差が所定値以上である場合、ホップ数の少ない方の経路を通信経路として選択する(S516)。一方、判断部276は、ホップ数の差が所定値より少ない場合、図17に示すデータ内容を考慮した経路選択を行なう(S520)。
データ内容を考慮した経路選択においては、まず、図17に示したように、判断部276は送信データのトラヒック量を確認する(S554)。そして、判断部276は、トラヒック量が基準量より少ない場合(S558)、バックボーンネットワーク12を利用する経路を選択する(S562)。なお、基準量は、無線通信装置20が対応する最大のトラヒック量の半分の値など静的な値であっても、ネットワーク状況に応じて変化する動的な値であってもよい。
一方、トラヒック量が基準量以上である場合、判断部276は送信データの種類や優先度を確認する(S566)。そして、判断部276は、送信データの種類や優先度に基づいてバックボーンネットワーク12を利用するか否かを判断する(S570)。例えば、判断部276は、ストリーミングデータや優先度の高いデータなど、確実に宛先まで伝送する必要のある送信データに関してはバックボーンネットワーク12を利用すると判断してもよい。また、判断部276は、送信データの種類として、送信データが音声データであるか、映像データであるかなどを考慮してもよい。
〔6〕まとめ
以上説明したように、本実施形態においては、バックボーンネットワーク12を利用した場合の他の無線通信装置20までのホップ数が、自装置を任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ22により他のゲートウェイ22から取得された経路情報に基づいて取得される。したがって、当該無線通信装置20は、他の無線通信装置20までバックボーンネットワーク12を介して実際に経路探索する必要が無いため、バックボーンネットワーク12を利用した場合の他の無線通信装置20までのホップ数をより早期に取得することができる。その結果、判断部276は、複数の経路の各々のホップ数に基づく通信経路の判断を効率的に行なうことができる。
また、本実施形態によれば、ゲートウェイ22におけるトラヒックの集中をある程度分散させることが可能となる。その結果、例えば、動画配信を想定としたネットワークを考えた場合、動画等のストリームはバックボーンネットワーク12を極力使用することで無線マルチホップネットワーク全体の無線帯域に余裕があるように制御することができる。一方、制御情報等の重要度が高くかつ比較的低トラヒックなデータについては、無線帯域に余裕がある無線マルチホップネットワークのみを使用するといった、データの優先度に応じた対応が可能となる。
さらに、本実施形態にかかる無線通信装置20は、複数経路を保持していることから、無線リンク状態等の通信状況に変化が生じた場合や、ゲートウェイ22に障害が生じた場合において迅速に通信経路を切り替えることが可能となる。それにより、ネットワークの変化や障害に対してロバストな無線マルチホップネットワークを構築することが可能となる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置20の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、無線通信装置20の処理における各ステップは、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)を含んでもよい。
また、無線通信装置20、ゲートウェイ22に内蔵されるCPU201、ROM202およびRAM203などのハードウェアを、上述した無線通信装置20、ゲートウェイ22の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図5の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。同様に、図10の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
本実施形態にかかる通信システムの構成、および通信システムにおける通信経路を示した説明図である。 本実施形態にかかる通信システムの構成、および通信システムにおける通信経路を示した説明図である。 本実施形態に関連する通信システムにおける問題点を示した説明図である。 本実施形態にかかるゲートウェイのハードウェア構成を示した説明図である。 本実施形態にかかるゲートウェイの構成を示した機能ブロック図である。 サブネットワークが形成される様子を示した説明図である。 サブネットワークテーブルの具体例を示した説明図である。 サブネットワークテーブルの具体例を示した説明図である。 ネットワーク経路テーブルの具体例を示した説明図である。 ローカル経路テーブルの具体例を示した説明図である。 ローカル経路テーブルの具体例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した機能ブロック図である。 個別経路テーブルの具体例を示した説明図である。 比較テーブル作成部により作成される比較テーブルの具体例を示した説明図である。 ゲートウェイ登録処理の流れを示したフローチャートである。 ゲートウェイ更新処理の流れを示したフローチャートである。 比較テーブルの作成処理の流れを示したフローチャートである。 経路選択処理の流れを示したフローチャートである。 経路選択処理の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
1 通信システム
12 バックボーンネットワーク
20 無線通信装置
22 ゲートウェイ
216、256 通信部
220 報知信号生成部
224 サブネットワークテーブル作成部
228、264 記憶部
232 外部テーブル取得部
236 ネットワーク経路テーブル作成部
240 要求応答部
260 ゲートウェイ登録処理部
268 経路テーブル作成部
272 比較テーブル作成部
276 判断部

Claims (10)

  1. 任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続する複数のゲートウェイ装置と前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または前記任意のネットワークを介さず周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置であって:
    前記複数のゲートウェイ装置の各々は、前記任意のネットワークとの接続対象である前記1または2以上の無線通信装置までの経路情報を有し、さらに、前記無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置は、前記他の無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とする他のゲートウェイ装置が有する前記経路情報を前記任意のネットワークを介して取得し、
    前記無線通信装置は、
    該無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置により前記他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第1のホップ数取得部と;
    前記第2の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第2のホップ数取得部と;
    前記第1のホップ数取得部により取得された前記第1の経路のホップ数、および前記第2のホップ数取得部により取得された前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断する判断部と;
    を備えることを特徴とする、無線通信装置。
  2. 前記判断部は、前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数の差分が所定値以上であった場合、ホップ数が少ない方の経路を利用して前記他の無線通信装置と通信を行うと判断することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記任意のネットワークを構成する通信装置の各々は有線で接続され、
    前記判断部は、前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数の差分が所定値以下であり、かつ、前記他の無線通信装置への送信データの帯域が基準値以下であった場合、前記第1の経路を利用して前記他の無線通信装置と通信を行うと判断することを特徴とする、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記判断部は、前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数の差分が所定値以下であり、かつ、前記他の無線通信装置への送信データの帯域が基準値以上であった場合、前記送信データのデータ種別に応じて前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断することを特徴とする、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線通信装置は、該無線通信装置と前記任意のネットワークとを接続するゲートウェイ装置から、該ゲートウェイ装置により取得された経路情報を受信する受信部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記第1のホップ数取得部は、前記受信部により受信された経路情報に含まれる前記他のゲートウェイ装置から前記他の無線通信装置までのホップ数に、前記無線通信装置と前記任意のネットワークとを接続するゲートウェイ装置までのホップ数を加算することにより、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得することを特徴とする、請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記第1のホップ数取得部は、該無線通信装置と前記任意のネットワークとを接続するゲートウェイ装置に対して前記他の無線通信装置までのホップ数の取得を要求し、前記ゲートウェイ装置により前記他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づいて前記ゲートウェイ装置において得られた前記他の無線通信装置までのホップ数を、前記ゲートウェイ装置から取得することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続する複数のゲートウェイ装置と、前記複数のゲートウェイ装置および前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または前記任意のネットワークを介さず周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置と、を含む通信システムであって:
    前記複数のゲートウェイ装置の各々は、前記任意のネットワークとの接続対象である前記1または2以上の無線通信装置までの経路情報を有し、さらに、前記無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置は、前記他の無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とする他のゲートウェイ装置が有する前記経路情報を前記任意のネットワークを介して取得し、
    前記無線通信装置は、
    該無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置により前記他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第1のホップ数取得部と;
    前記第2の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第2のホップ数取得部と;
    前記第1のホップ数取得部により取得された前記第1の経路のホップ数、および前記第2のホップ数取得部により取得された前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断する判断部と;
    を備えることを特徴とする、通信システム。
  9. 任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続し、前記1または2以上の無線通信装置までの経路情報を有し、さらに、他のゲートウェイ装置が有する前記経路情報を前記任意のネットワークを介して取得するゲートウェイ装置と前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または前記任意のネットワークを介さず周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置に設けられるコンピュータを、
    前記無線通信装置と前記任意のネットワークとを接続するゲートウェイ装置により、前記他の無線通信装置と前記任意のネットワークを接続する他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第1のホップ数取得部と;
    前記第2の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得する第2のホップ数取得部と;
    前記第1のホップ数取得部により取得された前記第1の経路のホップ数、および前記第2のホップ数取得部により取得された前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断する判断部と;
    として機能させるための、プログラム。
  10. 任意のネットワークおよび1または2以上の無線通信装置を接続する複数のゲートウェイ装置と、前記複数のゲートウェイ装置および前記任意のネットワークとを介する第1の経路、または前記任意のネットワークを介さず周囲の無線通信装置を介する第2の経路を利用して他の無線通信装置と通信する無線通信装置と、において実行される経路判断方法であって:
    前記複数のゲートウェイ装置の各々は、前記任意のネットワークとの接続対象である前記1または2以上の無線通信装置までの経路情報を有し、前記無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置が、前記他の無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とする他のゲートウェイ装置が有する前記経路情報を前記任意のネットワークを介して取得するステップと;
    前記無線通信装置が、
    該無線通信装置を前記任意のネットワークとの接続対象とするゲートウェイ装置により前記他のゲートウェイ装置から取得された経路情報に基づき、前記第1の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得するステップと;
    前記第2の経路を利用した場合の前記他の無線通信装置までのホップ数を取得するステップと;
    前記第1の経路のホップ数、および前記第2の経路のホップ数に応じ、前記第1の経路、または第2の経路のいずれを利用して前記他の無線通信装置と通信を行うかを判断するステップと;
    を含むことを特徴とする、経路判断方法。

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