JP2010124112A - 無線中継装置、これを備えている通信システム、及びこのシステムの通信制御方法 - Google Patents

無線中継装置、これを備えている通信システム、及びこのシステムの通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチホップ通信で、特定の装置にデータを送信する際の無線通信の輻輳を抑える。
【解決手段】データ管理サーバ400は、各通信拠点のMACアドレスを示す通信経路情報を含むパケットを送出する。無線端末100は、予め記憶されている上位装置のMACアドレス宛にパケットを送出する。無線中継装置200の解析部214は、受信したパケットが上位装置からか下位装置からかを判断する。通信制御部211は、パケットが上位装置からの場合、このパケットに含まれている通信経路情報に基づいて、下位装置へパケットを送出し、パケットが下位装置からの場合、アドレステーブル221に格納されている上位装置のMACアドレス宛にパケットを送出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マルチホップ通信技術に関する。
近年、無線通信技術の発達に伴い、工場内の各機器や家庭内の各機器等の情報を得るため、各機器にセンサ等を設け、データ管理サーバがこのセンサで検知されたデータを無線通信で収集し、この収集したデータに基づいて各種サービスの提供が試み始められている。
この際、無線の通信範囲を広げるために、マルチホップ通信技術が採用されることがある。このマルチホップ通信技術は、近くに存在する他の無線端末を経由して、目的の端末にデータを送信する技術である。したがって、マルチホップ通信技術では、無線端末が無線基地局の無線通信範囲外に存在する場合であっても、近くに他の無線端末が存在すれば、この他の端末を経由して、目的の端末にデータを送信することができる。このように、このマルチホップ通信技術では、他の無線端末に中継装置としての役割を担わせるため、通信経路の設定が必要になる。
この通信経路の設定方法としては、例えば、以下の特許文献1に記載されているものがある。この方法では、ある端末が他の端末へデータを送信する場合、ある端末が無線基地局を介して、通信管理サーバに通信経路情報を要求し、通信管理サーバは、各端末の位置情報から適切な通信経路を求め、この通信経路の情報をある端末に送り返し、ある端末は、この通信経路に従って無線通信を行う。
特開2006−191519号公報
しかしながら、工場内の各機器等のセンサデータをデータ管理サーバへ送信する場合、上記特許文献1に記載の技術を採用すると、最終的な送信先が定まっているにも関わらず、無線端末からデータを送信する際に、必ず通信管理サーバに対して通信経路情報を要求する必要があるため、通信が輻輳する上に、消費電力が増大するという問題点がある。
そこで、本発明は、マルチホップ無線通信で、特定の装置にデータを送信する際の無線通信の輻輳を抑えることを目的とする。
前記目的を達成するための発明では、
無線端末は、データを含むデータパケットを送出する。また、サーバは、該サーバと前記無線端末との間の通信経路中の複数の通信拠点毎の通信アドレスが示されている通信経路情報と、データとを含むデータパケットを送出する。
前記無線端末と前記サーバとの間のデータ中継をする中継装置は、
記憶部と無線通信部とを有し、
前記無線通信部により受信されたデータパケットを解析して、該データパケットが、前記無線端末と前記サーバとの間の通信経路中で前記サーバ側の上位装置から送られてきたものであるか、該通信経路中で前記無線端末側の下位装置から送られてきたものであるかを判断し、無線通信部による無線送信を制御する。
前記無線通信部による無線通信を制御する際には、
前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析の結果、前記上位装置から送られてきたものであると判断されると、該データパケット中に含まれている前記通信経路情報中の隣接下位装置の通信アドレスを抽出して、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す隣接下位装置へ送信させる。
また、前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析の結果、前記下位装置から送られてきたものであると判断されると、前記記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す該上位装置へ送信させる。
ここで、前記無線通信部による無線通信を制御する際には、
前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析の結果、前記下位装置から送られてきたものであると判断されると、前記記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されているか否かを判断し、該上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す該上位装置へ送信させ、
前記記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されていないと判断した場合、及びデータパケットを上位装置に送信したにも関わらず該上位装置にデータパケットが到達していないと判断した場合には、前記無線通信部に、パケットの送信に適した上位装置の通信アドレスを含む上位装置情報の要求パケットをブロードキャストで送信させ、
前記無線通信部により、前記上位装置情報の要求パケットに対する応答として、該上位装置情報を含む応答パケットが受信されると、該上位装置情報に含まれる上位装置の通信アドレスを前記記憶部に記憶する、ことが好ましい。
また、前記目的を達成するための他の中継装置は、
無線通信する無線通信部と、前記無線端末と前記サーバとの間の通信経路中の複数の通信拠点のうち、該サーバ側の上位装置の通信アドレスが記憶されるアドレス記憶部と、を備え、
前記無線通信部は、受信したデータパケットが前記上位装置から送られてきたものであるときは、該データパケット中の通信経路情報に示される隣接下位装置へ該データパケット中のデータを送信し、
受信したデータパケットが無線端末側の下位装置から送られてきたものであり、かつ、前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、該通信アドレスが示す該上位装置へ該データパケット中のデータを送信することを特徴とする。
また、前記目的を達成するための通信システムは、
以上のいずれかの複数の無線中継装置と、無線通信部を有する複数の前記無線端末と、通信部を有する前記サーバとを備え、
前記サーバは、
データが記憶されるデータ記憶部と、前記通信部により、前記複数の無線中継装置のうちのいずれかから、前記無線端末が送信したデータを含むデータパケットが受信されると、該データパケットに含まれている該データを前記データ記憶部に記憶するデータ管理部と、前記無線端末又は前記無線中継装置に送信すべきデータがある場合に、当該サーバから最終的な送信先である該無線端末又は該無線中継装置に至るまでの複数の通信拠点毎の通信アドレスを含む通信経路情報を生成する通信経路情報生成部と、前記無線端末又は前記無線中継装置に送信すべき前記データと通信経路情報を含むデータパケットを、前記通信経路情報に含まれている複数の通信アドレスが示す通信拠点のうち最上位の通信拠点へ、前記通信部に送信させる通信制御部と、
を備えていることを特徴とする。
以上、本発明では、無線端末からサーバへデータを送る場合、無線端末、及び無線中継装置は、アドレス記憶部に通信アドレスが記憶されている上位装置へデータパケットを送信し、サーバから無線端末へデータを送る場合、サーバは、通信経路中の各通信拠点の通信アドレスを含む通信経路情報を含むデータパケットを送信し、無線中継装置は、データパケット中の通信経路情報に従って、下位装置へデータパケットを送信する。したがって、本発明では、無線端末や無線中継装置がデータパケットを送信する際、通信管理サーバ等に通信経路情報を要求しなくても済むため、無線通信の輻輳を抑えることができる。
本発明に係る通信システムの一実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態の通信システムは、図1に示すように、センサデータを無線送信する複数のセンサノード100,200と、各センサノード100,200からのセンサデータを管理するデータ管理サーバ400と、各センサノード100,200とデータ管理サーバ400との間の通信を中継する基地局300と、を備えている。
データ管理サーバ400と基地局300とは、有線ネットワークNで接続されており、この有線ネットワークNを介して、両者間での有線通信が行われる。また、各センサノード100,200相互間や、センサノード100,200と基地局300との間では、無線通信が行われる。なお、本実施形態において、この無線通信は、IEEE 802.15.4に準拠する無線通信である。
各センサノード100,200には、センサ191,291を有する機器190,290が接続されており、各センサノード100,200は、この接続されている機器190,290のセンサ191,291からのセンサデータを取得し、このデータパケットを無線送信する。
一方、データ管理サーバ400は、各センサノード100,200からのセンサデータの送信間隔等の設定データを生成し、このデータパケットを送信する。
複数のセンサノード100,200のうち、いずれかのセンサノード200は、自身に接続されている機器290のセンサ291からのセンサデータを含むデータパケットを無線送信する他、他のセンサノード100からのデータパケットの中継も行う。これに対して、他のセンサノード100は、データパケットの中継を行わない。以下、中継を行うセンサノード200を無線中継装置とし、中継を行わないセンサノード100を無線端末とする。
無線端末100は、図2に示すように、各種演算処理を実行するCPU110と、データが一時的に格納されるRAM120と、CPU110が実行するプログラム131や固定データ等が予め格納されているROM130と、無線通信モジュール140と、機器190のセンサ191からセンサデータを取得するためのインタフェース150と、を備えている。
CPU110は、機能的に、無線通信の制御を行う通信制御部111と、インタフェース150を介してセンサ191からセンサデータを取得するセンサデータ取得部112と、データ管理サーバ400から送られてきた各種設定データに基づいて各種設定処理を行う設定データ処理部113と、図示されていない電源回路を制御して無線通信モジュール140をオン/オフ状態にする電源制御部114と、を有している。これらの機能部111〜114は、いずれも、CPU110がROM130に格納されているプログラム131を実行することで機能する。なお、図2中、一つのプログラム131しか描いていないが、複数のプログラムで、以上の各機能部111〜114を実現するようにしてもよい。
RAM120には、各装置の通信アドレスが格納されているアドレステーブル121と、センサデータの送信間隔122とが記憶されている。アドレステーブル121には、図4に示すように、自身のMACアドレスと、データ管理サーバ400との間の通信経路中で自身に対して隣接上位装置となる無線中継装置200又は無線基地局300のMACアドレスとが格納される。
無線中継装置200も、無線端末100と同様に、各種演算処理を実行するCPU210と、データが一時的に格納されるRAM220と、CPU210が実行するプログラム231や固定データ等が予め格納されているROM230と、無線通信モジュール240と、機器290のセンサ291からセンサデータを取得するためのインタフェース250と、を備えている。
CPU210は、機能的に、無線通信の制御を行う通信制御部211と、インタフェース250を介してセンサ291からセンサデータを取得するセンサデータ取得部212と、データ管理サーバ400から送られてきた各種設定データに基づいて各種設定処理を行う設定データ処理部213と、無線通信モジュール240で受信されたデータパケットがデータ管理サーバ400側からのデータパケットであるか無線端末100からのデータパケットであるかを判断する解析部214と、を有している。これらの機能部211〜214も、CPU210がROM230に格納されているプログラム231を実行することで機能する。
RAM220には、無線端末100のRAM120と同様に、アドレステーブル121と、送信間隔222とが記憶されている。このアドレステーブル121にも、図4に示すように、自身のMACアドレスと、自身に対して隣接上位装置となる無線中継装置200又は無線基地局300のMACアドレスとが格納される。
無線基地局300は、図3に示すように、各種演算処理を実行するCPU310と、データが一時的に格納されるRAM320と、CPU310が実行するプログラム331や固定データ等が予め格納されているROM330と、無線通信モジュール340と、有線ネットワークNを介してデータ管理サーバ400と有線通信する有線通信モジュール350と、を備えている。
CPU210は、機能的に、無線通信の制御を行う無線通信制御部311と、有線通信の制御を行う有線通信制御部312と、を有している。これらの機能部311,312も、CPU310がROM330に格納されているプログラム331を実行することで機能する。
RAM320には、アドレステーブル321が記憶されている。このアドレステーブル321にも、図4に示すように、自身のMACアドレスと、自身に対して隣接上位装置となるデータ管理サーバ400のMACアドレスとが格納される。
データ管理サーバ400は、各種演算処理を実行するCPU410と、データが一時的に格納されるRAM420と、固定データ等が予め格納されているROM430と、有線ネットワークNを介して無線基地局300と有線通信する有線通信モジュール440と、ハードディスクドライブ装置等の記憶装置450と、を備えている。
CPU410は、機能的に、有線通信の制御を行う有線通信制御部411と、センサデータを管理するセンサデータ管理部412と、設定データを処理する設定データ処理部413と、当該データ管理サーバ400と目的の装置との通信経路情報を生成する通信経路情報生成部414と、を有している。これらの機能部411〜414も、CPU410が記憶装置450に格納されているプログラム454を実行することで機能する。
記憶装置450には、前述のプログラム454の他、基地局300及びセンサノード100,200の通信アドレスが格納されているアドレステーブル451と、各センサノード100,200から送られてきたセンサデータが格納されるセンサデータテーブル452と、各センサノード100,200へ送信した設定データが記憶されている設定データテーブル453とが、設けられている。
アドレステーブル451は、図4に示すように、先に説明した基地局300やセンサノード100,200のアドレステーブル321,221,121と異なり、自MACアドレスの他、このデータ管理サーバ400の管理下にある全ての装置300,200,100のMACアドレスが予め記憶されている。
センサデータテーブル452は、図5に示すように、センサデータの送信元のMACアドレスが格納される送信元MACアドレス欄452aと、センサデータを含むデータパケットの受信時刻が格納される受信時刻欄452bと、センサデータが格納されるセンサデータ欄452cと、センサデータの送信元から当該データ管理サーバ400へ至るまでの通信経路、及びこの通信経路中の各通信拠点での受信信号強度が格納される通信経路と信号強度欄452dとを有している。
例えば、図1に示すように、MACアドレス「00-00-00-00-00-00-00-04」の無線端末B100がセンサデータ「7.9」を含むデータパケットを送出したとする。そして、このデータパケットは、MACアドレス「00-00-00-00-00-00-00-03」の無線中継装置B200、MACアドレス「00-00-00-00-00-00-00-01」の無線中継装置A200、MACアドレス「00-00-00-00-00-00-01-01」の基地局A300を経て、時刻「2008/01/22 14:45:03」に、データ管理サーバ400で受信されたとする。
この場合、図5中のレコード452eに示すように、送信元MACアドレス欄452aに、センサデータの送信元として無線端末B100のMACアドレス「00-00-00-00-00-00-00-04」が格納され、受信時刻欄452bに、このセンサデータを含むデータパケットの受信時刻として「2008/01/22 14:45:03」が格納され、センサデータ欄452cに、センサデータ「7.9」が格納され、通信経路と信号強度欄452dに、「00-00-00-00-00-00-00-03」(-20dBm)→「00-00-00-00-00-00-00-01」(-44dBm)→「00-00-00-00-00-00-01-01」(-18dBm)が格納される。なお、通信経路と信号強度欄452d中の「」内は、無線端末B100とデータ管理サーバ400との間の通信経路中の各通信拠点のMACアドレスであり、()内は、各通信拠点における受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)である。
次に、図6に示すシーケンス図に従って、無線端末B100がセンサデータをデータ管理サーバ400へ送る際の各装置の動作について説明する。なお、ここでは、各無線端末100、各中継装置200及び各基地局300のアドレステーブル121,221,321(図4)には、全て、隣接上位装置MACアドレスが格納されているものとする。
無線端末B100のセンサデータ取得部112は、RAM120に記憶されている送信間隔122から定まる送信時刻になったと判断すると(S10)、インタフェース150を介して、機器190のセンサ191からセンサデータを取得する(S11)。続いて、無線端末B100の通信制御部111は、センサデータ取得部112により取得されたセンサデータを含むデータパケットを生成する(S12)。そして、通信制御部111は、電源制御部114により、無線通信モジュール140を所定時間駆動させて、この無線通信モジュール140にデータパケットを送出させる(S13)。
ここで、無線端末B100の無線通信モジュール140が送出するデータパケット10は、図7に示すように、図示されていないヘッダと、ボディとを有している。このデータパケット10のボディには、シーケンス番号11と、センサデータ12と、自身(無線端末B)のMACアドレス13とが格納されている。また、ヘッダには、無線端末B100のアドレステーブル121に格納されている隣接上位MACアドレスが宛先アドレスとして格納されている。したがって、この無線端末B100から送出されたデータパケットは、ヘッダに格納されている隣接上位MACアドレスが示す上位装置、ここでは、無線中継装置B200により受信される。なお、シーケンス番号111は、データパケットのヘッダに格納してもよい。
無線中継装置B200の無線通信モジュール240が、無線端末B100からのデータパケットを受信すると、このデータパケットと共に、無線通信モジュール240のRSSI検知部241により検知されたデータパケットの受信信号強度を通信制御部211に渡す。
無線中継装置B200の通信制御部211は、図7に示すように、無線端末B100からのデータパケット10に、RSSI検知部241で検知された信号強度14と自身(無線中継装置B)のMACアドレス15とを追加する。さらに、このパケットヘッダ中の宛先アドレスをアドレステーブル221に格納されている隣接上位MACアドレスに変更する(S14)。
次に、通信制御部211は、以上のように編集されたデータパケット10aを無線通信モジュール240から送出させる(S15)。この無線中継装置B200から送出されたデータパケットは、ヘッダに格納されている隣接上位MACアドレスが示す上位装置、ここでは、無線中継装置A200により受信される。
無線中継装置A200の無線通信モジュール240が、無線中継装置B200からのデータパケットを受信した場合も、以上と同様の処理が行われる。
すなわち、無線中継装置A200の無線通信モジュール240が、受信したデータパケットと共に、無線通信モジュール240のRSSI検知部241により検知されたデータパケットの受信信号強度を通信制御部211に渡す。
無線中継装置A200の通信制御部211は、図7に示すように、無線中継装置B200からのデータパケット10aに、RSSI検知部241で検知された信号強度16と自身(無線中継装置A)のMACアドレス17とを追加する。さらに、このパケットヘッダ中の宛先アドレスをアドレステーブル221に格納されている隣接上位MACアドレスに変更する(S16)。
次に、通信制御部211は、以上のように編集されたデータパケット10bを無線通信モジュール240から送出させる(S17)。この無線中継装置A200から送出されたデータパケットは、ヘッダに格納されている隣接上位MACアドレスが示す上位装置、ここでは、基地局A300により受信される。
基地局A300の無線通信モジュール340が、無線中継装置A200からのデータパケットを受信した場合も、基本的に、以上と同様の処理が行われる。
すなわち、基地局A300の無線通信モジュール340が、受信したデータパケットと共に、無線通信モジュール340のRSSI検知部341により検知されたデータパケットの受信信号強度を有線通信制御部312に渡す。
基地局A300の有線通信制御部312は、図7に示すように、無線中継装置A200からのデータパケット10bに、RSSI検知部341で検知された信号強度18と自身(基地局A)のMACアドレス19とを追加する。さらに、このパケットヘッダ中の宛先アドレスをアドレステーブル321に格納されている隣接上位MACアドレスに変更する(S18)。
次に、有線通信制御部312は、以上のように編集されたデータパケット10cを有線通信モジュール350から送出させる(S19)。この基地局A300から送出されたデータパケットは、ヘッダに格納されている隣接上位MACアドレスが示す上位装置、ここでは、データ管理サーバ400により、有線ネットワークNを介して受信される。
データ管理サーバ400の有線通信モジュール440は、基地局A300からデータパケットを受信すると、これを有線通信制御部411に渡す。有線通信制御部411は、このデータパケットのボディに格納されているデータと共に、このデータパケットの受信時刻をセンサデータ管理部412に渡す。センサデータ管理部412は、データパケットのボディに格納されていたデータ及び受信時刻をセンサデータテーブル452に登録する(S20)。
具体的に、センサデータ管理部412は、図5中のレコード452eを例にして前述したように、センサデータテーブル452の送信元MACアドレス欄452aに、無線端末B100のMACアドレス「00-00-00-00-00-00-00-04」を格納し、受信時刻欄452bに、受信時刻「2008/01/22 14:45:03」を格納し、センサデータ欄452cに、センサデータ「7.9」を格納し、通信経路と信号強度欄452dに、「00-00-00-00-00-00-00-03」(-20dBm)→「00-00-00-00-00-00-00-01」(-44dBm)→「00-00-00-00-00-00-01-01」(-18dBm)を格納する。
以上で、データ管理サーバ400へのセンサデータへの送付処理が終了する。なお、以上では、無線端末B100がセンサデータをデータ管理サーバ400へ送る際の処理について説明したが、他の無線端末A100、無線中継装置A200,B200が、センサデータをデータ管理サーバ400へ送る際も、基本的に以上と同様の処理が行われる。但し、無線中継装置200の無線中継モジュール240は、無線端末100の無線中継モジュール140のように、データ送信時間帯のみ駆動しているわけではなく、データ管理サーバ400と無線端末100及び無線中継装置200との間でデータの送受信を行う可能性のある時間帯では、基本的に常時駆動している。
次に、図8に示すシーケンス図に従って、データ管理サーバ400が無線端末B100へ設定データを送る際の各装置の動作について説明する。なお、ここでの設定データは、例えば、無線端末B100がデータ管理サーバ400にセンサデータを送る送信間隔や、無線端末B100の隣接上位装置情報等である。
データ管理サーバ400の設定データ処理部413は、外部からの指示等で無線端末B100に関する設定データを作成すると、この設定データを設定データテーブル453に格納すると共に、無線端末Bへ送る設定データがある旨を通信経路情報生成部414へ通知する(S30)。
通信経路情報生成部414は、無線端末Bへ送る設定データがある旨の通知を受けると、当該データ管理サーバ400から無線通信端末B100までの通信経路の情報を生成する(S31)。なお、設定データが無線端末B100の隣接上位装置情報である場合には、後ほど詳細に説明するように、この設定データである隣接上位装置情報を通信経路情報生成部414が生成し、さらに、この通信経路情報生成部414が当該データ管理サーバ400から無線通信端末B100までの通信経路の情報を生成する。
ここで、通信経路情報生成部414が、当該データ管理サーバ400から無線通信端末B100までの通信経路の情報を生成する手順について、図9に示すフローチャートに従って説明する。
通信経路情報生成部414は、センサデータテーブル452に格納されている通信経路情報のうち、無線通信端末B100までの通信経路の情報の全てを、又は現時点から予め定められた過去の期間中に受信された通信経路の情報を取得する(S50)。
通信経路情報生成部414は、ステップ50で取得した全ての通信経路情報のうちから、経路拠点中の受信信号強度が、例えば、全て-50dBm以上の通信経路情報を抽出できるか否かを判断する(S51)。抽出できる場合には、この通信経路情報を抽出して(S52)、ステップ53に進み、抽出できなければ、直ちにステップ53に進む。
通信経路情報生成部414は、ステップ53において、以上の処理で得られた通信経路情報が複数存在するか否かを判断する。通信経路情報が複数存在する場合、複数の通信経路情報のうちから、通信拠点が最も少ない通信経路情報を抽出して、ステップ55に進む。また、通信経路情報が複数存在しない場合には、直ちに、ステップ55に進む。
通信経路情報生成部414は、ステップ55において、上位装置情報の作成であるか否かを判断する。上位装置情報の作成である場合には、最終的に抽出した通信経路情報から、目的の装置、ここでは無線通信端末B100に対して隣接上位装置のMACアドレスを抽出し、これを無線通信端末B100の隣接上位装置情報として、一連の処理を終了する。また、上位装置情報の作成でなければ、最終的に抽出した通信経路情報を、目的の装置、ここでは無線通信端末B100までの通信経路情報として、一連の処理を終了する。
なお、以上では、無線通信端末B100までの複数の通信経路から一つの通信経路を抽出する際の条件として、全ての通信拠点での信号受信強度が所定以上であること、通信拠点の数が少ないこと、を用いているが、さらに、特定の通信拠点を含んでいない、他の特定の通信拠点を含んでいる等を条件として用いてもよい。この場合、各条件のうち、いずれの条件を採用するかは、利用者が選択できるようにしておくか、又は、各条件に優先順位を予め設定し、優先順位の高い条件から先に適用し、最終的に一つの通信経路が抽出できた時点で、処理を終了するようにしてもよい。
以上のように、通信経路情報生成部414により、無線通信端末B100までの通信経路情報が生成されると(S31)、図8のシーケンス図に示すように、有線通信制御部411が、設定データパケットを作成する(S32)。
設定データパケットは、図示されていないヘッダと、ボディとを有している。この設定データパケットのボディには、シーケンス番号と、設定データと、前述のステップ30で生成された通信経路情報中のMACアドレスとが格納されている。但し、ボディに格納されるMACアドレスは、次の送信先となるMACアドレスは除かれる。また、ヘッダには、次の送信先のMACアドレスが格納されている。
例えば、ステップ30で生成された通信経路情報が、基地局A300のMACアドレス→中継装置A200のMACアドレス→中継装置BのMACアドレス→無線端末B100のMACアドレスである場合、設定データパケット20のボディには、図10に示すように、シーケンス番号21と、設定データ22と、前述のステップ30で生成された通信経路情報中のMACアドレスのうち、次の送信先となるMACアドレス、つまり基地局AのMACアドレスを除く、無線中継装置AのMACアドレス25、無線中継装置BのMACアドレス24、無線端末B100のMACアドレスとが格納されている。また、ヘッダには、次の送信先である基地局AのMACアドレスが格納されている。
有線通信制御部411は、設定データパケット20を生成すると、この設定データパケット20を有線通信モジュール440から有線ネットワークNへ送出させる(S33)。
基地局A300の有線通信モジュール350は、この設定データパケットを受信すると、有線通信制御部312を介して、この設定データパケットを無線通信制御部311に渡す。基地局Aの無線通信制御部311は、この設定データパケット中の通信経路情報から次送信先を定め(S35)、図10に示すように、データ管理サーバ400からの設定データパケット20中から、次送信先の無線中継装置A200のMACアドレスを削除する一方で、この設定データパケットのヘッダに、次送信先のアドレスとして無線中継装置A200のMACアドレスを格納する(S36)。そして、この設定データパケット20aを無線通信モジュール340から送出させる(S37)。
無線中継装置A200の無線通信モジュール240が、この設定データパケットを受信すると、このデータパケットを通信制御部211に渡す。無線中継装置A200の通信制御部211は、この設定データパケット中の通信経路情報から次送信先を定め(S38)、図10に示すように、基地局A300からの設定データパケット20a中から、次送信先の無線中継装置B200のMACアドレス24を削除する一方で、この設定データパケットのヘッダに、次送信先のアドレスとして無線中継装置B200のMACアドレスを格納する(S39)。そして、この設定データパケット10bの次送信先が無線端末100でなければ、この設定データパケット10bを直ちに無線通信モジュール240から送出させる(S40)。
無線中継装置B200の無線通信モジュール240が、この設定データパケットを受信した場合も、以上と基本的に同様の処理を行う。すなわち、無線中継装置B200の通信制御部211は、この設定データパケット中の通信経路情報から次送信先を定め(S41)、図10に示すように、無線中継装置A200からの設定データパケット20b中から、次送信先の無線端末B100のMACアドレス23を削除する一方で、この設定データパケットのヘッダに、次送信先のアドレスとして無線端末B100のMACアドレスを格納する(S42)。
次に、通信制御部211は、この設定データパケットの次送信先が無線端末B100であることから、この無線端末B100からデータパケットを受信するまで、この設定データパケットを送信キューに保持しておき(S43)、無線端末B100からデータパケットを受信すると、この設定データパケットを無線通信モジュール240から送出させる(S44)。
このように、設定データパケットの次送信先が無線端末100である場合に、無線端末100からデータパケットを受信するまで待つのは、前述したように、無線端末100は、電力削減のため、データパケットを送信するときから所定時間のみ、この無縁端末100の無線通信モジュール140が駆動していないからである。
無線端末B100の無線通信モジュール140が、この設定データパケットを受信すると、この無線端末B100の設定データ処理部113が、この設定データパケット中の設定データの設定処理を行う(S45)。例えば、この設定データがセンサデータの通信間隔である場合、設定データ処理部113は、RAM120中の通信間隔122を、設定データパケット中の通信間隔に更新する。また、この設定データが隣接上位装置のMACアドレスである場合、設定データ処理部113は、RAM120のアドレステーブル121中の隣接上位装置のMACアドレスを設定データパケット中の隣接上位装置のMACアドレスに更新する。
次に、図11に示すシーケンス図に従って、無線中継装置B200が無線端端末B100からのデータパケットを中継できない場合の各装置の動作について説明する。
図6のシーケンス図を用いて説明したように、無線端末B100がデータパケットを送出し(S13)、これを無線中継装置B200の無線通信モジュール240が受信すると、無線中継装置B200の通信制御部211が、このデータパケットを編集した後(S14)、編集後のデータパケットを隣接上位装置へ無線送信する(S15)。
そして、無線中継装置B200の通信制御部211は、隣接上位装置からのACK(ACKnowledgement)の受信を所定時間待ち(S60)、隣接上位装置からACKを受信すると、先に無線送信したデータパケットが正常に送信されたとして、このデータパケットの受信に基づく処理を終了する。一方、隣接上位装置から所定時間内にACKを受信できない場合には、先に無線送信したデータパケットが正常に送信されていないと判断し、RAM220のアドレステーブル221中の隣接上位装置のMACアドレスを削除した後(S61)、新たな隣接上位装置のMACアドレスの要求データパケットを生成し(S62)、これをブロードキャストで無線送信する(S63)。
このブロードキャストによる要求データパケットは、図示されていないヘッダと、ボディとを有している。図12に示すように、この設定データパケット30のボディには、シーケンス番号31と、当該パケットが上位装置情報の要求であることを示すメッセージデータ32と、要求元のMACアドレス(ここでは、無線中継装置B200のMACアドレス)33とが格納されている。
ここで、このブロードキャストによる要求データパケットを、基地局A300の無線通信モジュール340が受信したとする。
基地局A300の無線通信モジュール340が要求データパケットを受信した場合、図6を用いて説明した、基地局A300の無線通信モジュール340がセンサデータパケットを受信した場合と同様の処理を行う。
すなわち、基地局A300の無線通信モジュール340が、受信した要求データパケットと共に、無線通信モジュール340のRSSI検知部341により検知されたデータパケットの受信信号強度を有線通信制御部312に渡す。
基地局A300の有線通信制御部312は、図12に示すように、無線中継装置B200からのデータパケット30に、RSSI検知部341で検知された信号強度34と自身(基地局A)のMACアドレス35とを追加する。さらに、このパケットヘッダ中の宛先アドレスをアドレステーブル321に格納されている隣接上位MACアドレス(データ管理サーバ400のMACアドレス)に変更する(S64)。
次に、有線通信制御部312は、以上のように編集された要求データパケット30aを有線通信モジュール350から送出させる(S65)。この基地局A300から送出されたデータパケットは、ヘッダに格納されている隣接上位MACアドレスが示す上位装置、つまり、データ管理サーバ400により、有線ネットワークNを介して受信される。なお、仮に、この要求データパケットを他の無線中継装置200が受信した場合には、図6を用いて説明した、無線中継装置200がセンサデータパケットを受信した場合と同様の処理を行う。
データ管理サーバ400の有線通信モジュール440は、基地局A300から要求データパケットを受信すると、これを有線通信制御部411に渡す。有線通信制御部411は、このデータパケットのボディに格納されているデータと共に、このデータパケットの受信時刻をセンサデータ管理部412に渡す。センサデータ管理部412は、データパケットのボディに格納されていたデータ及び受信時刻をセンサデータテーブル452に登録する(S66)。
具体的に、センサデータ管理部412は、図5中のレコード452fに示すように、センサデータテーブル452の送信元MACアドレス欄452aに、上位装置情報の要求元である無線中継装置B200のMACアドレス「00-00-00-00-00-00-00-03」を格納し、受信時刻欄452bに、受信時刻「2008/01/22 14:55:48」を格納し、センサデータ欄452cに、要求データ「上位装置情報要求」を格納し、通信経路と信号強度欄452dに、基地局A300のMACアドレス「00-00-00-00-00-00-00-01」(-22dBm)を格納する。なお、ここでは、センサデータ管理部412が、要求データをセンサデータテーブル452に登録しているが、別途、要求データ管理部及び要求データテーブルを設け、要求データ管理部が要求データを要求データテーブルに登録するようにしてもよい。
センサデータ管理部412は、所定時間待機して、この間に、有線通信制御部411から、先に受け取った要求データパケットと同じシーケンス番号の要求データパケットを受け取ると、センサデータテーブル452中の先に登録した要求データと並べて、後から受け取った要求データパケットの要求データを登録する(S67)。すなわち、ここでは、無線中継装置B200からブロードキャストで送出された要求データパケットが、他の無線中継装置や他の基地局を経由して、データ管理サーバ400に至った場合でも、この要求データパケットの要求データを登録する。
センサデータ管理部412は、前記所定時間経過すると、要求データパケットを受け取った旨を通信経路情報生成部414へ通知する。
通信経路情報生成部414は、この通知を受け取ると、この要求データパケットの要求元(ここでは、無線中継装置B200)の上位装置情報を生成する(S68)。
通信経路情報生成部414による上位装置情報の生成は、図9を用いて前述した通信経路情報の生成と基本的に同じである。但し、同図に示すように、通信経路情報の生成の場合には、目的の装置までの通信経路情報を生成するとこれで処理を終了するが、上位装置情報の生成の場合(S55)、目的の装置(ここでは、要求元の無線中継装置B200)までの通信経路情報を生成すると、この通信経路情報から目的の装置の隣接上位装置の情報を抽出してから(S56)、処理を終了する。
通信経路情報生成部414により、要求データパケットの要求元である無線中継装置B200に関する上位装置情報、及び、この要求元へ上位装置情報を送るための通信経路情報が作成されると、図11のシーケンス図に示すように、有線通信制御部411が、要求データパケットに対する応答データパケットを作成する(S69)。
なお、ここでは、応答データパケットと称しているが、このデータパケットは、上位装置情報を設定データとする設定データパケットにほかならない。したがって、応答データパケットも、前述の設定データパケットと同様に、図示されていないヘッダと、ボディとを有している。この設定データパケット40のボディには、図12に示すように、シーケンス番号41と、設定データである上位装置情報42と、通信経路情報中のMACアドレス(ここでは中継装置B200のMACアドレスのみ)43とが格納されている。また、ヘッダには、次の送信先となる基地局A300のMACアドレスが格納されている。
有線通信制御部411は、応答データパケット40を生成すると、この応答データパケット40を有線通信モジュール440から有線ネットワークNへ送出させる(S70)。
基地局A300は、この応答データパケットを受信すると、前述の設定データパケットを受信したときと同様に、この応答データパケット中の通信経路情報の基づいて次送信先を決定し(S71)、応答データパケットを編集してから(S72)、この編集後の応答データパケットを次送信先である中継装置B200へ送信する(S73)。
なお、基地局Aでの応答データパケットの編集処理では、図12に示すように、データ管理サーバ400からの応答データパケット40中から、次送信先の無線中継装置A200のMACアドレスを削除する一方で、この応答データパケットのヘッダに、次送信先のアドレスとして無線中継装置A200のMACアドレスを格納する。
無線中継装置B200の無線通信モジュール240が、この応答データパケット40aを受信すると、この無線中継装置B200の設定データ処理部213が、この応答データパケット中の設定データである上位装置情報の設定処理を行う(S74)。具体的には、設定データ処理部213は、応答データパケット中の上位装置情報が示すMACアドレスをアドレステーブル221に格納する。
無線中継装置B200は、上位装置情報が更新されると、この新たな上位装置情報が示すMACアドレスを送信先として、先に無線端末B100からの受信したデータパケットのデータを無線送信する。以降、上位装置情報が更新されるまで、この新たな上位装置情報が示すMACアドレスを送信先として、下位装置から受信したデータパケットのデータを無線送信する。
次に、無線中継装置200の動作について、図13に示すフローチャートに従って説明する。
無線中継装置200の無線通信モジュール240がデータパケットを受信すると(S80)、解析部214が、このデータパケットを解析して、このデータパケットが上位装置からのパケットであるか、下位装置からのパケットであるかを判断する(S81)。なお、最上位装置であるデータ管理サーバ400がデータパケットを生成する場合、このデータパケット中に、上位装置からのデータパケットであることを示すフラグを立てておくか、最上位装置であるデータ管理サーバ400が定めるデータパケット中のシーケンス番号の番号体系と、データ管理サーバ400以外の装置が定めるデータパケット中のシーケンス番号の番号体系とを異ならせるか等、をしておくことで、解析部241は、無線通信モジュール240が受信したデータパケットが上位装置からのパケットであるか、下位装置からのパケットであるかを判断することができる。
解析部214は、無線通信モジュール240が受信したデータパケットが上位装置からのパケットであると判断すると、続いて、このデータパケットが自身宛のパケットであるか否かを判断する(S82)。上位装置からのデータパケットである場合、このデータパケット中には、基本的に通信経路情報が含まれている。しかしながら、データパケットの最終的な送信先が自身である場合には、このデータパケットには通信経路情報が含まれていない。そこで、解析部214は、データパケット中に通信経路情報が含まれているか否かに応じて、このデータパケットが自身宛のパケットであるか否かを判断する。
解析部214は、受信したデータパケットが自身宛のパケットであると判断すると、このデータパケット内のデータを設定データ処理部213に渡す。設定データ処理部213は、このデータの設定処理を実行して(S83、図11中のS74)、データパケットの受信時の処理を終了する。具体的に、データパケット内のデータが、センサデータの送信間隔である場合には、RAM220中の送信間隔222をデータパケット内の送信間隔に更新する。また、データパケット内のデータが隣接上位装置情報である場合には、RAM220のアドレステーブル221内に、この隣接上位装置情報を格納する。
解析部214は、ステップ82で、受信したデータパケットが自身宛のパケットでないと判断すると、このデータパケットを通信制御部211に渡す。通信制御部211は、渡されたデータパケット中の通信経路情報から次送信先を定めてから(S84)、渡されたデータパケットを編集する(S85)。
以上の次送信先の決定処理(S84)は、図8中のステップ38,41での処理に対応する。また、データパケットの編集処理(S85)は、図8中のステップ39,42の処理に対応する。
通信制御部211は、データパケットの編集処理(S85)が終了すると、次送信先は無線通信端末100であるか否かを判断する(S86)。例えば、最上位装置であるデータ管理サーバ400がデータパケットを生成する場合、このデータパケット中に、最終的な送信先が無線端末100であることを示すフラグを立てておく等をしておくことで、通信制御部211は、データパケット中の通信経路情報から次送信先が最終的な送信先であること、さらに前述のフラグからこの最終的な送信先が無線端末100であることを判断できる。
通信制御部211は、次送信先が無線通信端末100であると判断すると、この無線端末100からデータパケットを受信するまで、この編集後のデータパケットを送信キューに保持しておき(S87、図8中のS43)、この無線端末100からデータパケットを受信すると、このデータパケットを無線通信モジュール240から送信させる(S88、図8中のS44)。また、通信制御部211は、次送信先が無線通信端末100ではないと判断すると、直ちに、このデータパケットを無線通信モジュール240から送信させて(S87,図8中のS40)、データパケットの受信時の処理を終了する。
ステップ81で、解析部214がデータパケットは上位装置からのパケットではない、つまり下位装置からのパケットであると判断すると、通信制御部211は、データパケットのボディに、自身のMACアドレスと、このデータパケットの受信信号強度とを追加する(S90)。なお、このデータパケットの受信信号強度は、前述したように、無線通信モジュール240のRSSI検知部241で検知された値である。
次に、通信制御部211は、RAM220のアドレステーブル221を参照して、ここに隣接上位装置のMACアドレスが格納されているか否か判断する(S91)。RAM220のアドレステーブル221に隣接上位装置のMACアドレスが格納されている場合には、このMACアドレスを編集後のデータパケットのヘッダに格納して、無線通信モジュール240からこのデータパケットを無線送信させ(S92)、データパケットの受信時の処理を終了する。
通信制御部211は、無線通信モジュール240からこのデータパケットを無線送信させた後、このデータパケットの送信先から未達通知のメッセージパケットを受信しない場合、又は、無線送信後から所定時間以内にACKを受信した場合には(S93)、データパケットの受信時の処理を終了する。また、データパケットの送信先から未達通知のメッセージパケットを受信した場合、又は、無線送信後から所定時間以内にACKを受信できない場合には(S93、図11中のS60)、RAM220のアドレステーブル221中の隣接上位装置のMACアドレスを破棄する(S94、図11中のS61)。
通信制御部211は、隣接上位装置のMACアドレスを破棄した後(S94)、又は、RAM220のアドレステーブル221に隣接上位装置のMACアドレスが格納されていないと判断した後(S91)、図12に示す前述の上位装置情報の要求データパケットを作成する(S95、図11中のS92)。なお、この要求データパケットのヘッダには、ブロードキャストであることを示す「FF-FF-FF-FF-FF-FF-FF-FF」が格納される。
次に、通信制御部211は、この要求データパケットをブロードキャストで、無線通信モジュール240から無線送信させ(S96、図11中のS63)、データパケットの受信時の処理を終了する。
なお、この要求データパケットに対する応答データパケットを受信した場合には、前述したように、S80〜S82の処理を経て、ステップ83において、応答データパケットに含まれている上位装置情報(隣接上位装置のMACアドレス)をRAM220のアドレステーブル221に格納する。
以上のように、本実施形態では、無線通信端末100からデータを送信する際、通信管理サーバ等に通信経路情報を要求しなくても、アドレステーブルに格納されている隣接上位装置情報が示すMACアドレスが示す装置へ、データを送信すればよいので、無線通信の輻輳を抑えることができ、結果として、無線端末100や無線中継装置200の消費電力を抑えることができる。さらに、無線通信端末100は、自らがデータを送信する時間帯を除いて、無線通信モジュール140への電力供給を断っておくことができるので、この点からも、無線通信端末100の消費電力を抑えることができる。
また、本実施形態の無線中継装置200は、上位装置へデータを送信できない場合、具体的には、上位装置との間の通信不通、上位装置のMACアドレスの不所有の場合には、ブロードキャストで、上位装置のMACアドレスを要求し、この要求に対する応答を受信することで、上位装置へのデータ送信を可能にすることができる。
このことから、通信システム中に新たな無線中継装置200を設けた場合でも、この新たな無線中継装置200に上位装置のMACアドレスを利用者自らが設定しなくても、無線中継装置200自身により自動的に上位装置のMACアドレスを設定することができる。
なお、以上の実施形態では、無線通信端末100は、上位装置との間の通信不通、上位装置のMACアドレスの不所有の場合、何ら対処できないが、この無線通信端末200に、本実施形態の無線中継装置200のように、上記場合に対処できる機能を設けてもよい。
また、以上の実施形態では、無線中継装置200は、要求データパケットに対する応答データパケットを受信したときのみ、アドレステーブル221の隣接上位装置のMACアドレスを更新しているが、上位装置からデータパケットを受信した際も、アドレステーブル221の隣接上位装置のMACアドレスを更新するようにしてもよい。この場合、上位装置からのデータパケットのヘッダに含まれている上位装置のMACアドレスをアドレステーブル221に格納する。また、無線通信端末100も、上位装置からデータパケットを受信した際に、アドレステーブル221の隣接上位装置のMACアドレスを、このデータパケットのヘッダに含まれている上位装置のMACアドレスに更新するようにしてもよい。このようにすることで、データ管理装置400から、これら無線中継装置や無線端末にデータパケットを送信することで、これら無線中継装置や無線端末に、自動的に、隣接上位装置のMACアドレスを設定することができる。また、データ管理サーバ400が要求データパケットを受信しなくても、外部からの指示で、特定の無線中継装置200や特定の無線端末100の上位装置情報を含むデータパケットを、これら無線中継装置200や無線端末100に送信できるようにすれば、無線中継装置や無線端末に対する隣接上位装置のMACアドレスの設定の手間を省くことができる。
本発明に係る一実施形態における通信システムの構成図である。 本発明に係る一実施形態における無線端末及び無線中継装置の構成図である。 本発明に係る一実施形態における基地局及びデータ管理サーバの構成図である。 本発明に係る一実施形態におけるアドレステーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるセンサデータテーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における無線端末がデータパケットを送信する際の通信システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明に係る一実施形態における無線端末が送信したデータパケットの変化を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるデータ管理サーバがデータパケットを送信する際の通信システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明に係る一実施形態における通信経路情報及び上位装置情報の生成手順を示すフローチャートである。 本発明に係る一実施形態におけるデータ管理サーバが送信したデータパケットの変化を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における上位装置へデータパケットが送信できない場合の通信システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明に係る一実施形態における要求データパケットの変化及び応答データパケットの変化を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における無線中継装置におけるデータパケットを受信した際の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10,10a,10b,10c…センサデータパケット、20,20a,20b,20c…設定データパケット、30,30a…要求データパケット、40,40a…応答データパケット、100…無線端末(センサノード)、110,210,310,410…CPU、111,211…通信制御部、112,212…センサデータ取得部、113,213,413…設定データ処理部、114…電源制御部、214…解析部、311…無線通信制御部、312,411…有線通信制御部、412…センサデータ管理部、414…通信経路情報生成部、120,220,320,420…RAM、121,221,451…アドレステーブル、122,222…送信間隔、130,230,330,430…ROM、131,231,331,454…プログラム、140,240,340…無線通信モジュール、241,341…RSSI検知部、350,440…有線通信モジュール、450…記憶装置、452…センサデータテーブル、453…設定データテーブル、190,290…機器、191,291…センサ

Claims (17)

  1. 無線通信する無線通信部を有し、無線端末とサーバとの間のデータを中継する無線中継装置において、
    前記無線端末と前記サーバとの間の通信経路中の複数の通信拠点のうち、該サーバ側の上位装置の通信アドレスが記憶されるアドレス記憶部と、
    前記無線通信部により受信されたデータパケットを解析して、該データパケットが通信経路中で前記サーバ側の上位装置から送られてきたものであるか、該通信経路中で前記無線端末側の下位装置から送られてきたものであるかを判断する解析部と、
    前記無線通信部による無線送信を制御する通信制御部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、
    前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析部により前記上位装置から送られてきたものであると判断されると、該データパケット中の通信経路情報から隣接下位装置の通信アドレスを抽出して、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す隣接下位装置へ送信させ、
    前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析部により前記下位装置から送られてきたものであると判断されると、前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す該上位装置へ送信させる、
    ことを特徴とする無線中継装置。
  2. 請求項1に記載の無線中継装置において、
    前記通信制御部は、
    前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析部により前記下位装置から送られてきたものであると判断されると、前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されているか否かを判断し、
    前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されていると判断した場合には、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す該上位装置へ送信させ、
    前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されていないと判断した場合、及びデータパケットを上位装置に送信したにも関わらず該上位装置にデータパケットが到達していないと判断した場合には、前記無線通信部に、パケットの送信に適した上位装置の通信アドレスを含む上位装置情報の要求パケットをブロードキャストで送信させ、
    前記無線通信部により、前記上位装置情報の要求パケットに対する応答として、該上位装置情報を含む応答パケットが受信されると、該上位装置情報に含まれる上位装置の通信アドレスを前記アドレス記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする無線中継装置。
  3. 請求項2に記載の無線中継装置において、
    前記通信制御部は、前記無線通信部により、前記上位装置にデータパケットを送信させた後、該無線通信部が所定時間以内に該上位装置から正常受信通知パケットを受信しないとき、及び/又は、該無線通信部が該上位装置から未達通信パケットを受信したときに、前記サーバに該データパケットのデータが到達していないと判断する、
    ことを特徴とする無線中継装置。
  4. 請求項2及び3のいずれか一項に記載の無線中継装置において、
    前記サーバへ送信するデータを取得するデータ取得部を備え、
    前記通信制御部は、
    前記データ取得部により取得された前記データを含むデータパケットを送信する際、前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、前記無線通信部に、該データパケットを該通信アドレスが示す該上位装置へ送信させる、
    ことを特徴とする無線中継装置。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の無線中継装置において、
    前記通信制御部は、前記無線通信部により、ブロードキャストによる前記上位装置情報の要求パケットが受信されると、前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、前記無線通信部に、該上位装置情報の要求パケットを該通信アドレスが示す上位装置へ送信させる、
    ことを特徴とする無線中継装置。
  6. 請求項2から5のいずれか一項に記載の無線中継装置において、
    前記通信制御部は、前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析部により前記上位装置から送られてきたものであると判断されると、該データパケットのヘッダに含まれている該上位装置の通信アドレスを前記アドレス記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする無線中継装置。
  7. 請求項2から6のいずれか一項に記載の無線中継装置において、
    前記無線通信部が受信する無線信号の信号強度を検知する検知部を備え、
    前記通信制御部は、下位装置から受信したパケットに基づいて上位装置へパケットを送信する際には、該上位装置に送信するパケット中に、該下位装置からの該パケットの無線信号強度を含める、
    ことを特徴する無線中継装置。
  8. 請求項2から7のいずれか一項に記載の複数の無線中継装置と、無線通信部を有する複数の前記無線端末と、通信部を有する前記サーバとを備え、
    前記サーバは、
    データが記憶されるデータ記憶部と、
    前記通信部により、前記複数の無線中継装置のうちのいずれかから、前記無線端末が送信したデータを含むデータパケットが受信されると、該データパケットに含まれている該データを前記データ記憶部に記憶するデータ管理部と、
    前記無線端末又は前記無線中継装置に送信すべきデータがある場合に、当該サーバから最終的な送信先である該無線端末又は該無線中継装置に至るまでの複数の通信拠点毎の通信アドレスを含む通信経路情報を生成し、前記通信部により、前記複数の無線中継装置のうちのいずれかの無線中継装置が送信した前記上位装置情報の要求パケットが、受信されると、該無線中継装置の上位装置とすべき装置の通信アドレスを含む上位装置情報を生成する通信経路情報生成部と、
    前記無線端末又は前記無線中継装置に送信すべき前記データと通信経路情報を含むデータパケットを、前記通信経路情報に含まれている複数の通信アドレスが示す通信拠点のうち最上位の通信拠点へ、前記通信部に送信させ、前記上位装置情報が生成された場合には、該上位装置情報を前記データとして扱う通信制御部と、
    を備えていることを特徴とする通信システム。
  9. 請求項7に記載の複数の無線中継装置と、無線通信部を有する複数の前記無線端末と、通信部を有する前記サーバとを備え、
    前記サーバは、
    データが記憶されるデータ記憶部と、
    前記通信部により、前記複数の無線中継装置のうちのいずれかから、前記無線端末が送信したデータを含むデータパケットが受信されると、該データパケットに含まれている該データを前記データ記憶部に記憶するデータ管理部と、
    前記無線端末又は前記無線中継装置に送信すべきデータがある場合に、当該サーバから最終的な送信先である該無線端末又は該無線中継装置に至るまでの複数の通信拠点毎の通信アドレスを含む通信経路情報を生成し、前記通信部により、前記複数の無線中継装置のうちのいずれかの無線中継装置が送信した前記上位装置情報の要求パケットが、受信されると、該要求パケットに含まれている前記無線信号の強度を参照して、該無線中継装置の上位装置とすべき装置の通信アドレスを含む上位装置情報を生成する通信経路情報生成部と、
    前記無線端末又は前記無線中継装置に送信すべき前記データと通信経路情報を含むデータパケットを、前記通信経路情報に含まれている複数の通信アドレスが示す通信拠点のうち最上位の通信拠点へ、前記通信部に送信させ、前記上位装置情報が生成された場合には、該上位装置情報を前記データとして扱う通信制御部と、
    を備えていることを特徴とする通信システム。
  10. 請求項8及び9のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、
    前記複数の無線端末のそれぞれは、
    前記サーバへ送信するデータを取得するデータ取得部と、
    前記無線端末と前記サーバとの間の通信経路中の複数の通信拠点のうち、該サーバ側の上位装置の通信アドレスが記憶されているアドレス記憶部と、
    前記無線通信部に、前記データ取得部により取得された前記データを含むデータパケットを、前記アドレス記憶部に記憶されている前記通信アドレスが示す前記上位装置へ送信させる通信制御部と、
    を備えていることを特徴とする通信システム。
  11. 請求項10に記載の通信システムにおいて、
    前記無線端末は、前記無線通信部に電力を供給して、該無線通信部を駆動させる電源制御部を備え、
    前記無線端末の前記通信制御部は、予め定められた条件を満たすと、前記データ取得部により取得されたデータを含むデータパケットを生成し、前記電源制御部により、前記無線通信部を所定時間駆動させて、駆動中の該無線通信部に該データパケットを送信させる、
    ことを特徴とする通信システム。
  12. 請求項11に記載の通信システムにおいて、
    前記無線中継装置の前記通信制御部は、
    前記上位装置から送られてきた前記データパケット中に含まれている通信経路情報に基づいて、該データパケット中に含まれているデータの送信先が、前記無線端末であるか否かを判断し、該送信先が無線端末であると判断した場合には、該無線中継装置の前記無線通信部が該無線端末からデータパケットを受信した後、前記所定時間の間に、該無縁端末に送信する該データを含むデータパケットを該無線通信部に送信させる、
    ことを特徴とする通信システム。
  13. 請求項10から12のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、
    前記無線端末の通信制御部は、
    前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されているか否かを判断し、該上位装置の通信アドレスが記憶されていないと判断した場合、及びデータパケットを上位装置に送信したにも関わらず該上位装置にデータパケットが到達していないと判断した場合には、前記無線通信部に、パケットの送信に適した上位装置の通信アドレスを含む上位装置情報の要求パケットをブロードキャストで送信させ、
    前記無線通信部により、前記上位装置情報の要求パケットに対する応答として、該上位装置情報を含む応答パケットが受信されると、該上位装置情報に含まれる上位装置の通信アドレスを前記アドレス記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする通信システム。
  14. 無線端末と、サーバと、該無線端末と該サーバとの間のデータを中継する中継装置とを備えた通信システムの通信方法において、
    前記無線端末は、データを含むデータパケットを送出し、
    前記サーバは、該サーバと前記無線端末との間の通信経路中の複数の通信拠点毎の通信アドレスが示されている通信経路情報と、データとを含むデータパケットを送出し、
    前記中継装置は、
    記憶部と無線通信部とを有し、
    前記無線通信部により受信されたデータパケットを解析して、該データパケットが、前記無線端末と前記サーバとの間の通信経路中で前記サーバ側の上位装置から送られてきたものであるか、該通信経路中で前記無線端末側の下位装置から送られてきたものであるかを判断する解析工程と、
    前記無線通信部による無線送信を制御する通信制御工程と、
    を実行し、
    前記通信制御工程では、
    前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析工程で前記上位装置から送られてきたものであると判断されると、該データパケット中に含まれている前記通信経路情報中の隣接下位装置の通信アドレスを抽出して、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す隣接下位装置へ送信させ、
    前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析工程で前記下位装置から送られてきたものであると判断されると、前記記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す該上位装置へ送信させる、
    ことを特徴とする通信システムの通信制御方法。
  15. 請求項14に記載の通信システムの通信制御方法において、
    前記通信制御工程では、
    前記無線通信部により受信されたデータパケットが、前記解析工程で前記下位装置から送られてきたものであると判断されると、前記記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されているか否かを判断し、該上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、前記無線通信部に、該データパケット中のデータを含むデータパケットを該通信アドレスが示す該上位装置へ送信させ、
    前記記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されていないと判断した場合、及びデータパケットを上位装置に送信したにも関わらず該上位装置にデータパケットが到達していないと判断した場合には、前記無線通信部に、パケットの送信に適した上位装置の通信アドレスを含む上位装置情報の要求パケットをブロードキャストで送信させ、
    前記無線通信部により、前記上位装置情報の要求パケットに対する応答として、該上位装置情報を含む応答パケットが受信されると、該上位装置情報に含まれる上位装置の通信アドレスを前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする通信システムの通信制御方法。
  16. 無線端末とサーバとの間のデータを中継する無線中継装置において、
    無線通信する無線通信部と、
    前記無線端末と前記サーバとの間の通信経路中の複数の通信拠点のうち、該サーバ側の上位装置の通信アドレスが記憶されるアドレス記憶部と、
    を備え、
    前記無線通信部は、受信したデータパケットが前記上位装置から送られてきたものであるときは、該データパケット中の通信経路情報に示される隣接下位装置へ該データパケット中のデータを送信し、
    受信したデータパケットが無線端末側の下位装置から送られてきたものであり、かつ、前記アドレス記憶部に上位装置の通信アドレスが記憶されている場合には、該通信アドレスが示す該上位装置へ該データパケット中のデータを送信することを特徴とする無線中継装置。
  17. 請求項16に記載の複数の無線中継装置と、無線通信部を有する複数の前記無線端末と、通信部を有する前記サーバとを備え、
    前記サーバは、
    データが記憶されるデータ記憶部と、
    前記通信部により、前記複数の無線中継装置のうちのいずれかから、前記無線端末が送信したデータを含むデータパケットが受信されると、該データパケットに含まれている該データを前記データ記憶部に記憶するデータ管理部と、
    前記無線端末又は前記無線中継装置に送信すべきデータがある場合に、当該サーバから最終的な送信先である該無線端末又は該無線中継装置に至るまでの複数の通信拠点毎の通信アドレスを含む通信経路情報を生成する通信経路情報生成部と、
    前記無線端末又は前記無線中継装置に送信すべき前記データと通信経路情報を含むデータパケットを、前記通信経路情報に含まれている複数の通信アドレスが示す通信拠点のうち最上位の通信拠点へ、前記通信部に送信させる通信制御部と、
    を備えていることを特徴とする通信システム。
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