JP2016076903A - ゲートウェイ、通信機器及び無線通信システム - Google Patents

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Koichi Ishibashi
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【課題】ゲートウェイからのホップ数が同じ通信機器群内で、各通信機器を経由する経路の数を平滑化するゲートウェイを得ること。【解決手段】複数の通信機器とツリー構造の無線メッシュネットワークを構成するゲートウェイであって、複数の通信機器が直接または複数の通信機器のうちの他の通信機器を経由して通信する経路の情報を複数の通信機器から取得する経路制御部と、経路制御部より入力される経路の情報から、第1の通信機器を経由する第1以外の通信機器の経路の数を算出し、第1の通信機器の経路において他の通信機器を経由する数であるホップ数と経路の数とに基づいて第1の通信機器に経路の再選択を指示するか否かを判定する経路再選択判定部と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、無線メッシュネットワークにおいて通信機器に経路を再選択させるゲートウェイに関する。
近年の無線通信技術の進展と電子機器の小型化及び高機能化に伴い、従来のインフラストラクチャ型の通信形態に対して、既存のネットワークインフラを利用することなく通信機器間での通信を可能とするアドホックネットワーク或いはメッシュネットワークと呼ばれるネットワークが注目されている。このアドホックネットワーク或いはメッシュネットワークは、複数の通信機器が無線リンクによって相互に接続され、各通信機器が通信の終端ノードであると同時に中継ノードとしての機能を持つという特徴を有するネットワークである。アドホックネットワーク或いはメッシュネットワークにおいて、多くの通信プロトコルが提案されている(例えば、非特許文献1)。
非特許文献1で規定される通信プロトコルは、単位時間毎に無線特性が変動するような不安定な無線環境の中で、少量のメモリリソースと低速のCPU(Central Processing Unit)からなる通信機器でも動作可能なプロトコルである。各通信機器はゲートウェイを根とするツリー構造のネットワークを構築し、各通信機器がゲートウェイにデータを送信する通信モデルが主となる。
各通信機器は、ゲートウェイから広告メッセージを受信することにより、ゲートウェイへの上り方向の経路を学習する。各通信機器は、ゲートウェイまでのホップ数や無線電波受信強度などから算出されるランク値に基づいて、経路を決定している。ゲートウェイまでのホップ数とは、送信元の通信機器からゲートウェイまでの通信経路上で経由する通信機器の数である。
また、無線メッシュネットワークにおいて無線通信装置が宛先の無線通信装置までの経路を選択する方法が特許文献1に開示されている。特許文献1では、無線メッシュネットワーク上に複数のゲートウェイが存在し、各ゲートウェイが配下の無線通信装置でのホップ数を求めるとともに、有線網を介した別のゲートウェイ経由でのホップ数を求め、無線通信装置に通知する。ゲートウェイから複数の経路を通知された場合、無線通信装置は、ホップ数が少ないほうの経路を選択する。
RFC6550, "RPL: IPv6 Routing Protocol for Low−Power and Lossy Networks," http://tools.ietf.org/rfc/rfc6550.txt, March 2012.
特開2009−188647号公報
しかしながら、非特許文献1及び特許文献1では、通信機器がそれぞれ経路を決定するため、各通信機器を経由する経路の数に偏りが生じることがある。無線通信においては、時空間的に無線特性が変動し、一時的に無線リンクの特性が悪化する場合がある。多くの経路が集中している通信機器において無線リンクの特性が悪化すると、再送等の制御が多発し、ネットワークの安定性に大きな影響を与えるという問題点があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、ゲートウェイからのホップ数が同じ通信機器群内で、各通信機器を経由する経路の数を平滑化するゲートウェイを得ることを目的としている。
複数の通信機器とツリー構造の無線メッシュネットワークを構成するゲートウェイであって、複数の通信機器が直接または複数の通信機器のうちの他の通信機器を経由して通信する経路の情報を複数の通信機器から取得する経路制御部と、経路制御部より入力される経路の情報から、第1の通信機器を経由する第1以外の通信機器の経路の数を算出し、第1の通信機器の経路において他の通信機器を経由する数であるホップ数と経路の数とに基づいて第1の通信機器に経路の再選択を指示するか否かを判定する経路再選択判定部と、を備えた。
本発明によれば、ゲートウェイからのホップ数が同じ通信機器群内で、各通信機器を経由する経路の数を平滑化することができる。
実施の形態1に係る無線メッシュネットワークの構成を示す図。 実施の形態1に係るゲートウェイの機能構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る通信機器の機能構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る通信機器が上り経路を学習する流れを示す図。 実施の形態1に係る無線メッシュネットワークに通信機器を追加した場合のメッセージの流れを示す図。 実施の形態1に係る無線メッシュネットワークにおけるDAOメッセージの流れを示す図。 実施の形態1に係る無線メッシュネットワークにおける経路の偏りを示す図。 実施の形態1に係る無線メッシュネットワークにおける経路の偏りを示す図。 実施の形態1に係るゲートウェイが経路の再選択を指示する動作の流れを示す図。 実施の形態1に係る通信機器が経路を再選択する動作の流れを示すフローチャート。
実施の形態1.
はじめに、本実施の形態に係る無線メッシュネットワークの構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る無線メッシュネットワーク100の構成を示す図である。無線メッシュネットワーク100は、ゲートウェイ101及び通信機器201〜210から構成されている。点線の両方向の矢印はゲートウェイ101と通信機器、または、通信機器間の無線リンクを示す。無線メッシュネットワーク100は、ゲートウェイ101を根とするツリー構造のネットワークである。ゲートウェイ101は、無線メッシュネットワーク100を構築するとともに管理し、通信機器から通知されるデータを他のネットワークに転送する機能を有する装置である。通信機器201〜210は、無線メッシュネットワーク101に参入し、ゲートウェイ101とデータを送受信する装置である。
通信機器201〜210は、直接または他の通信機器を経由する経路でゲートウェイ101と通信する。通信機器201、203、206は、他の通信機器を経由せず、ゲートウェイ101と直接データの送受信を行う。通信機器202、204〜205、207〜210は、他の通信機器を経由する経路でゲートウェイ101とデータを送受信する。
本実施の形態において、ゲートウェイ101及び通信機器201〜210をノードとも呼ぶ。
次に、ゲートウェイ101の構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係るゲートウェイ101の機能構成を示すブロック図である。ゲートウェイ101は、送受信部301、制御部302、及び記憶部303を備える。送受信部301は、通信機器201〜210と無線で通信するとともに、図示しない上位装置と通信する。送受信部301は、広域ネットワークを介して上位装置と通信してもよい。送受信部301は、通信機器201〜210からデータを受信すると制御部302に通知し、制御部302からの指示に応じてサーバである上位装置にデータを送信する。また、送受信部301は、上位装置から通信機器201〜210宛のデータを受信すると制御部302に通知し、制御部302からの指示に応じて通信機器201〜210にデータを送信する。
制御部302は、CPUや制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成される。ROM及びRAMは図示していない。制御部302は、経路制御部304及び経路再選択判定部305を備える。制御部302は、制御プログラムを実行することによりゲートウェイ101の各部の動作を制御する。
経路制御部304は、通信機器201〜210から通知される経路情報を記憶部303に記憶するとともに、ゲートウェイ101までの経路を決定する。経路再選択判定部305は、記憶部303に記憶された情報を基に、経路の再選択を指示するか否かを判定する。経路の再選択を指示する場合、経路再選択判定部305は送受信部301を介して経路再選択要求メッセージを対象の通信機器に通知する。記憶部303は、通信機器201〜210のゲートウェイ101の経路に関する情報を記憶する。
次に、通信機器201〜210の機能構成について説明する。
図3は、実施の形態1に係る通信機器201の機能構成を示すブロック図である。一例として通信機器201について説明するが、他の通信機器202〜210についても同様の構成を備える。通信機器201は、送受信部401、制御部402、及び記憶部403を備える。送受信部401は、ゲートウェイ101や他の通信機器202〜210と無線で通信する。
制御部402は、CPUや制御プログラムを記憶するROM、CPUの作業領域として使用されるRAM等から構成される。ROM及びRAMは図示していない。制御部402は、経路制御部404及び経路再選択制御部405を備える。制御部402は、制御プログラムを実行することにより通信機器201の各部の動作を制御する。
送受信部401は、ゲートウェイ101または他の通信機器からデータを受信すると制御部402に通知し、制御部402からの指示に応じてゲートウェイ101または他の通信機器にデータを送信する。また、送受信部401は、ゲートウェイ101または他の通信機器からデータを受信すると制御部402に通知し、制御部402からの指示に応じてゲートウェイ101または他の通信機器にデータを送信する。
経路制御部404は、自装置と他の通信機器との間の接続情報を管理するとともに、他の通信機器から送信された経路情報を受信し、各通信機器の識別情報と関連付けて記憶部403に記憶する。また、経路制御部404は、上り経路を決定する。経路再選択制御部405は、ゲートウェイ101からの経路再選択の指示を受信すると下位ノードに転送するとともに、上位ノードからの指示に対して経路の再選択を実行するか判断する。記憶部403は、自装置と他の通信機器との間の接続情報や経路情報を記憶する。
次に、非特許文献1に規定された通信プロトコルを用いて、動作の説明をする。
まず、通信機器201〜210が非特許文献1に規定される通信プロトコルを用いて、ゲートウェイ101に向けた上り方向の経路を学習する動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係る通信機器201〜205が上り経路を学習する流れを示す図である。図4では、無線メッシュネットワーク100の一部の通信機器201〜205を記載している。ゲートウェイ101は、周期的にDIO(DODAG(Direction−Oriented Directed Acyclic Graph) Information Object)メッセージを無線メッシュネットワーク100内にフラッディングしている。フラッディングとは、ブロードキャストされた信号を受信した通信機器が、ブロードキャストで転送することにより、ネットワーク全体に転送する通信方式である。図4において、矢印がDIOメッセージの送信を示す。
DIOメッセージは、周辺の通信機器に自装置の存在や自装置が有する情報を広告するための制御メッセージである。ゲートウェイ101からDIOメッセージを受信した通信機器201、203は、ゲートウェイ101に向けた上り経路を学習するとともに、自装置の情報に基づきDIOメッセージを更新して他の通信機器にDIOメッセージを転送する。転送されたDIOメッセージを受信した通信機器202、204、205は、ゲートウェイ101に向けた上り経路を学習するとともに、自装置の情報に基づきDIOメッセージを更新してさらに他の通信機器にDIOメッセージを転送する。
DIOメッセージには、ゲートウェイ101の識別子やバージョン番号、ランク値などが含まれる。ランク値は、ゲートウェイ101までのホップ数や無線電波受信強度などから算出される値である。通信機器が複数の装置からDIOメッセージを受信した場合、ランク値の低いほうを親ノードとする経路を選択するのが一般的である。DIOメッセージを受信した通信機器は、送信元の装置を親ノードの候補として親ノード候補リストに加える。また、DIOメッセージを受信した通信機器は、新たなランク値として自装置における値を算出してDIOメッセージに付与し、DIOメッセージを他の通信機器に転送する。
次に、通信機器201〜210が新たな無線メッシュネットワークを構築する場合の動作について説明する。
無線メッシュネットワーク100を新たに構築する場合、ゲートウェイ101の近傍の通信機器より順次に無線メッシュネットワーク101に参入する。無線メッシュネットワーク100では、通信機器201、203、206から無線メッシュネットワーク100に参入する。通信機器201〜210は自装置がゲートウェイ101の近傍にあるかどうかは、ゲートウェイ101への上り方向の経路を学習することにより認識する。
無線メッシュネットワーク100において、ゲートウェイ101に近い通信機器より、周辺に存在する装置を探索するための制御メッセージであるDIS (DODAG Information Solicitation)メッセージを送信する。無線メッシュネットワーク100に参入済で周辺に存在する通信機器がDISメッセージを受信した場合、この通信機器はDIOメッセージを応答として送信する。DISメッセージを送信した通信機器は、受信するDIOメッセージを基に、ゲートウェイ101への上り方向の経路を選択し、無線メッシュネットワークネットワーク100に参入する。
例えば、通信機器202がDISメッセージを送信し、通信機器201からDIOメッセージを受信した場合、通信機器202は通信機器201を介した経路をゲートウェイ101への上り方向の経路として選択する。
次に、無線メッシュネットワーク100に新規に通信機器211を追加する場合の動作について説明する。
図5は、実施の形態1に係る無線メッシュネットワーク100に通信機器211を追加した場合の通信機器211の動作の流れを示す図である。
通信機器211は、ゲートウェイ101への上り方向の経路を保持する通信機器が周辺に存在するかを探索するため、DISメッセージを送信する。通信機器207及び通信機器210が通信機器211からのDISメッセージを受信し、応答メッセージとしてDIOメッセージを送信する。通信機器211は、DIOメッセージで通知されたランク値から通信機器210より通信機器207のほうがゲートウェイ101により近傍にあると判断する。よって、通信機器211は、通信機器207を上り方向の経路として選択し、無線メッシュネットワーク100に参入する。
無線メッシュネットワーク100を構築した後、ゲートウェイ101及び通信機器201〜211は、経路のメンテナンスのため、定期的にDIOメッセージを送信する。ただし、無線帯域の浪費を回避するため、定期的に送信するDIOメッセージは、データなどの通信トラヒックの発生頻度に比べて非常に大きい間隔で送信される。なお、経路のメンテナンスでは、ゲートウェイ101及び通信機器201〜211が既に選択した経路でデータの送受信が可能か否かを確認し、通信機器の追加もしくは削除、または無線特性の変化等があれば必要に応じて経路を変更する。
次に、通信機器が下り方向の経路を選択する動作について説明する。
図6は、実施の形態1に係る無線メッシュネットワーク100におけるDAO(Destination Advertisement Object)メッセージの流れを示す図である。
通信機器201〜210は、ゲートウェイ101から通信機器201〜210に向けた下り方向の経路を解決するため、DAOメッセージをゲートウェイ101宛に送信する。DAOメッセージは、自装置が選択したゲートウェイ101への上り経路において経由する通信機器を親ノードとしてゲートウェイ101に通知する制御メッセージである。DAOメッセージには、上り経路上にある親ノードの情報及びゲートウェイ101までのホップ数が含まれる。ゲートウェイ101は、親ノードの情報及びゲートウェイまでのホップ数を基に、下り方向の経路を確立し、ゲートウェイ101を根とするツリー構造を形成する。
なお、図6では、通信機器202、205、207からゲートウェイ101宛にDAOメッセージを送信する例を示しているが、通信機器201〜210がゲートウェイ101宛にDAOメッセージを送信する。
ここまで、通信機器201〜210が上り方向の経路を選択する動作とゲートウェイ101が下り方向の経路を選択する動作について説明した。しかしながら、通信機器201〜210はそれぞれが経路を選択するため、各通信機器を経由する経路の数に偏りが生じることがある。
図7は、実施の形態1に係る無線メッシュネットワーク100における経路の偏りを示す図である。図1と同様の図であるが、通信機器の横に括弧付きの数字を記載している。この数字は当該通信機器を経由する経路の数である。また、矢印なしの半円状の点線はゲートウェイ101からのホップ数が同じ通信機器を示している。
例えば、通信機器201を経由する経路の数は1である。これは、通信機器201を経由するゲートウェイ101との経路は、通信機器202のみのためである。また、通信機器203を経由する経路の数は5である。これは、通信機器203を経由するゲートウェイ101との経路は、通信機器204、205、208、209、210の5個であるためである。通信機器201、203、206はゲートウェイ101からのホップ数が同じ1にも関わらず、経由する経路の数は1、5、1と偏りが生じている。
各通信機器を経由する経路の数に偏りが生じる他の例を示す。
図8は、実施の形態1に係る無線メッシュネットワーク800における経路の偏りを示す図である。通信機器の横に括弧付きの数字を記載している。この数字は当該通信機器を経由する経路の数である。また、矢印なしの半円状の点線はゲートウェイ101からのホップ数が同じ通信機器を示している。通信機器201、206、209はゲートウェイ101からのホップ数が同じ1にも関わらず、経由する経路の数は4、3、0と偏りが生じている。
図7の通信機器203とゲートウェイ101との間で一時的に無線特性が悪化した場合、5台の通信機器204、205、208、209、210がゲートウェイ101と通信できず、データが廃棄される場合がある。データが廃棄されると再送等の制御が発生するため、ネットワークの安定性に大きな影響を与えてしまう。同様に図8の通信機器201や通信機器206とゲートウェイ101との間で一時的に無線特性が悪化した場合はそれぞれ4台と3台の通信機器が影響を受けることになる。また、データ廃棄の影響は、悪化した無線リンクの位置に大きく依存していることがわかる。
従来の通信プロトコルでは、通信機器201〜210は、ランク値が最小となるような経路を選択している。したがって、ゲートウェイを根として構築されるツリー型のネットワークにおいて、各通信機器を経由する経路に偏りが生じることがある。そこで、通信機器に経路を再選択させることにより、ゲートウェイからのホップ数が同じ通信機器群内で、各通信機器を経由する経路の数を平滑化する。
次に、本発明に係るゲートウェイ101が通信機器201〜210に経路を再選択させる動作について説明する。
図9は、実施の形態1に係るゲートウェイ101が経路の再選択を指示する動作の流れを示す図である。図9では、無線メッシュネットワーク100の一部である、ゲートウェイ101と通信機器201〜204、208を示している。点線の両矢印はゲートウェイ101と通信機器、または、通信機器間の無線リンクを示す。通信機器201、202、203、204、208を経由する経路数は、1、0、5、1、2である。
ゲートウェイ101の経路制御部304は通信機器201〜210よりDAOメッセージを受信すると、通信機器201〜210の経路を記憶部303に保存する。なお、DAOメッセージには上り経路上にある親ノードの情報及びゲートウェイ101までのホップ数が含まれている。
経路メンテナンスのタイミング等になると、ゲートウェイ101の経路制御部304は、経路再選択判定部305に経路の再選択の判定を指示する。経路再選択判定部305は、記憶部303から通信機器201〜210の経路の情報を読み出し、通信機器201〜210それぞれについて経由する経路数を算出する。経路再選択判定部305は、ゲートウェイ101からのホップ数毎に経路数の平均及び分散を計算する(ステップS91)。
ホップ数毎に計算した平均及び分散をもとに、経路再選択判定部305は、分散が閾値を超える通信機器に対して、経路の再選択を要求する経路再選択要求メッセージを通知する。このとき、ゲートウェイ101から最も遠い通信機器より順に再選択要求メッセージを送信する。ゲートウェイ101から最も遠い通信機器とは、ホップ数の最も大きい通信機器である。ホップ数の大きい通信機器の経路を変更することにより、ホップ数の小さい通信機器を経由する経路数が変化するためである。なお、閾値はホップ数に応じて複数設けるようにする。
無線メッシュネットワーク100において、最大のホップ数は3である。ホップ数が3である通信機器205、209、210を経由する経路数は、いずれも分散が閾値を超えていないため、経路再選択判定部305は、次にホップ数が2の通信機器について判定する。ホップ数が2である通信機器202、204、207、208は、いずれも分散が閾値を超えていないため、経路再選択判定部305は、次にホップ数が1の通信機器について判定する。ホップ数が1である通信機器201、203、206のうち、通信機器203の分散が閾値を超えているため、経路再選択判定部305は、通信機器203に経路再選択要求メッセージを通知する。経路再選択要求メッセージには、ホップ数が含まれている(ステップS92)。
通信機器203の経路再選択制御部405は、経路再選択要求メッセージを受信すると、経路の再選択を指示する経路再選択指示メッセージをブロードキャストで送信する。経路再選択指示メッセージには、ホップ数が含まれている(ステップS93)。
通信機器201、202、204、208の経路再選択制御部405が経路再選択指示メッセージを受信する。通信機器201の経路再選択制御部405は、経路再選択指示メッセージの送信元である通信機器203とホップ数が同じため、経路再選択指示メッセージを廃棄する(ステップS94)。
通信機器202、204の経路再選択制御部405は、記憶部403に記憶されている自装置のゲートウェイまでの経路を参照する。経路再選択制御部405は、経路再選択指示メッセージの送信元である通信機器203が親ノードであり、経路再選択指示メッセージで通知されたホップ数より自装置のホップ数のほうが大きいため、経路制御部404に経路を再選択するように通知する。経路制御部404は、経路の再選択を実行する。経路の再選択のアルゴリズムは一例を後述する(ステップS95、S96)。
通信機器208の経路再選択制御部405は、記憶部403に記憶されている自装置のゲートウェイまでの経路を参照し、経路再選択指示メッセージの送信元である通信機器203が親ノードではないため、経路再選択指示メッセージを廃棄する(ステップS97)。
通信機器202の経路制御部404は経路の再選択を実行したが、同じ経路を選択したものと仮定する。通信機器204の経路制御部404は経路の再選択を実行し、新たな経路を記憶部403に記憶する。通信機器201を親ノードとする経路を選択した場合、経路制御部404は、親ノードの変更を通知するDAOメッセージを通信機器201に送信する。(ステップS98)。
通信機器201の経路制御部404は、通信機器204からDAOメッセージを受信すると、ゲートウェイ101にDAOメッセージを送信する。このDAOメッセージにより、通信機器204はゲートウェイ101への上り経路において経由する通信機器を親ノードとしてゲートウェイ101に通知する。経路制御部304は、DAOメッセージを受信すると通信機器204が選択した上り経路を記憶部303に記憶し、処理を終了する(ステップS99)。
なお、ステップS92において、ゲートウェイ101の経路再選択判定部305は、経路再選択要求メッセージを通信機器203に対してユニキャストで通知しているが、ブロードキャスト通信で通知してもよい。経路再選択要求メッセージを通知する通信機器が多数ある場合には、ブロードキャストで通知すると制御が容易である。この場合、経路再選択要求メッセージの中に経路再選択を指示する対象の通信機器の識別子を含めるようにすればよい。
また、ゲートウェイ101から遠くなるほど通信機器のホップ数が大きくなる傾向にあるため、閾値はホップ数に応じて複数設けるとよいが、ホップ数と閾値を1対1に設けなくてもよい。複数のホップ数に対して、閾値を1つ設けるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、経路再選択判定部305は、分散が閾値を超えている場合に経路再選択要求メッセージを通知するようにしたが、他の指標を用いてもよい。
次に、経路の再選択のためのアルゴリズムの一例を説明する。
図10は、実施の形態1に係る通信機器204が経路を再選択する動作の流れを示すフローチャートである。通信機器204を例に説明するが、他の通信機器でも同様の動作となる。
通信機器204の経路再選択制御部405は、通信機器203より再選択制御メッセージを受信すると、経路制御部404に経路の再選択を指示し、経路制御部404は処理を開始する。経路制御部404は、乱数値X[i]を取得する。なお、乱数値X[i]は0以上で1より小さい値である(ステップS101)。次に、経路制御部404は、乱数値X[i]と閾値TH_VARを比較する(ステップS102)。
乱数値X[i]が閾値TH_VAR以上の場合、経路制御部404は、親ノード候補リストから各親ノードを経由する経路数を取得する(ステップS103)。親ノード候補リストの親ノードから、経由する経路数の少ない通信機器を新たな親ノードとして選択し(ステップS104)、処理を終了する。なお、ステップS102において、乱数値X[i]が閾値TH_VARより小さい場合は、何もせずに処理を終了する。
なお、ステップS103において、経路制御部404が親ノードの候補となる通信機器のリストである親ノード候補リストを保持している例を示したが、DISメッセージを送信することにより、親ノードの候補となる通信機器を探索するようにしてもよい。
なお、本実施の形態において、通信機器201〜210は、例えば、スマートメータのように、ゲートウェイ101に向けて周期的にデータを送信する装置であってもよい。
したがって、複数の通信機器とツリー構造の無線メッシュネットワークを構成するゲートウェイであって、複数の通信機器が直接または複数の通信機器のうちの他の通信機器を経由して通信する経路の情報を複数の通信機器から取得する経路制御部と、経路制御部より入力される経路の情報から、第1の通信機器を経由する第1以外の通信機器の経路の数を算出し、第1の通信機器の経路において他の通信機器を経由する数であるホップ数と経路の数とに基づいて第1の通信機器に経路の再選択を指示するか否かを判定する経路再選択判定部と、を備えたので、ゲートウェイからのホップ数が同じ通信機器群内で、各通信機器を経由する経路の数を平滑化することができる。よって、一時的に無線リンクの無線特性が悪化しても、ネットワークの安定性に大きな影響を与えずに済む。
また、経路再選択判定部は、経路の数がホップ数に応じた第1の閾値より大きい場合、第1の通信機器に経路の再選択を指示するので、ゲートウェイからのホップ数が同じ通信機器群内で、各通信機器を経由する経路の数を平滑化することができる。
また、ツリー構造の無線メッシュネットワークを構成する通信機器であって、無線メッシュネットワークの根となるゲートウェイと直接または他の通信機器を経由して通信する経路の情報をゲートウェイに通知する経路制御部と、ゲートウェイから経路の再選択を指示された場合、経路の再選択を配下の通信機器に指示する経路再選択指示メッセージを送信する経路再選択制御部と、を備えたので、配下の通信機器はそれぞれ経路を再選択し、各通信機器を経由する経路の数を平滑化することができる。
100、800 無線メッシュネットワーク
101 ゲートウェイ
201〜211 通信機器
301、401 送受信部
302、402 制御部
303、403 記憶部
304、404 経路制御部
305 経路再選択判定部
405 経路再選択制御部

Claims (7)

  1. 複数の通信機器とツリー構造の無線メッシュネットワークを構成するゲートウェイであって、
    前記複数の通信機器が直接または前記複数の通信機器のうちの他の通信機器を経由して通信する経路の情報を前記複数の通信機器から取得する経路制御部と、
    前記経路制御部より入力される前記経路の情報から、第1の通信機器を経由する前記第1以外の通信機器の経路の数を算出し、前記第1の通信機器の経路において前記他の通信機器を経由する数であるホップ数と前記経路の数とに基づいて前記第1の通信機器に前記経路の再選択を指示するか否かを判定する経路再選択判定部と、
    を備えることを特徴とするゲートウェイ。
  2. 前記経路再選択判定部は、前記経路の数が前記ホップ数に応じた第1の閾値より大きい場合、前記第1の通信機器に前記経路の再選択を指示することを特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ。
  3. 前記経路再選択判定部は、前記ホップ数が同じとなる通信機器について前記経路の数の分散を算出し、前記分散が前記ホップ数に応じた第2の閾値より大きい場合、前記第1の通信機器に前記経路の再選択を指示することを特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ。
  4. 前記経路再選択判定部は、前記第1の通信機器に前記経路の再選択を指示する場合、前記第1の通信機器の配下の通信機器に経路の再選択を指示させることを特徴とする請求項1または2に記載のゲートウェイ。
  5. ツリー構造の無線メッシュネットワークを構成する通信機器であって、
    前記無線メッシュネットワークの根となるゲートウェイと直接または他の通信機器を経由して通信する経路の情報を前記ゲートウェイに通知する経路制御部と、
    前記ゲートウェイから前記経路の再選択を指示された場合、前記経路の再選択を配下の通信機器に指示する経路再選択指示メッセージを送信する経路再選択制御部と、
    を備えることを特徴とする無線通信機器。
  6. 前記経路再選択制御部は、前記経路再選択指示メッセージを受信し、前記経路再選択指示メッセージの送信元が自通信機器の前記経路上の通信機器であるとともに、前記経路再選択指示メッセージで通知されたホップ数が自通信機器の前記経路のホップ数より大きい場合、経路の再選択を前記経路制御部に指示することを特徴とする請求項5に記載の無線通信機器。
  7. ゲートウェイを根として複数の通信機器とツリー構造の無線メッシュネットワークを構成する無線通信システムであって、
    前記ゲートウェイは、前記複数の通信機器が直接または前記複数の通信機器のうちの他の通信機器を経由して通信する経路の情報を前記複数の通信機器から取得し、第1の通信機器を経由する前記第1以外の通信機器の経路の数を算出し、前記第1の通信機器の経路において前記他の通信機器を経由する数であるホップ数と前記経路の数とに基づいて前記第1の通信機器に前記経路の再選択を指示するか否かを判定し、
    前記第1の通信機器は、前記経路の情報を前記ゲートウェイに通知し、前記ゲートウェイから前記経路の再選択を指示された場合、前記経路の再選択を配下の通信機器に指示する経路再選択指示メッセージを送信することを特徴とする無線通信システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020008669A1 (ja) * 2018-07-04 2020-01-09 太陽誘電株式会社 通信制御装置、通信制御システム、通信制御方法、および通信制御プログラム
JP2021197576A (ja) * 2020-06-10 2021-12-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 無線通信装置、無線経路制御方法及びプログラム

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