JP2006025274A - 通信経路決定方法、通信経路決定装置、および無線端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線端末と複数の中継装置とを含む無線アドホックネットワークシステムにおいて、無線端末同士がより最適な経路で通信を行うことができる通信経路の決定方法を提供する。
【解決手段】複数の無線端末1と複数のAP2とを含み構成される無線アドホックネットワークシステムにおいて、無線網のみを介してなる送信局から宛先局までの通信経路における中継数Hwを取得し、無線網および中継網を介してなる送信局から宛先局までの通信経路における、送信局から中継局となる最上流の中継装置までの中継数、および中継局となる最下流の中継装置から宛先局までの中継数のうち、中継数がより大きい方の中継数Mapを取得した後、取得したHwとMapが、(Map<Hw)&&(Map≦3)を満たす場合には、送信局から宛先局までの通信経路として無線網および中継網を介してなる通信経路を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の無線端末と複数の中継装置とが存在し、有線ネットワークを介した中継路が存在する無線アドホックネットワークシステムにおいて、送信局の無線端末から宛先局の無線端末までの最適な通信経路を決定する方法および装置に関する。
無線アドホックネットワークは、端末同士を無線で接続し、直接電波が届かない端末とも複数の端末が自律的に中継処理することにより任意の端末間での通信を可能とする技術である。移動端末同士を結ぶネットワークや、広範囲に点在する端末を結ぶネットワークを低コストで実現できることから、被災地での利用や車車間通信、センサネットワークなど種々の領域において適用が検討されており、大きな注目を集めている。
さらに非特許文献1などに示されているように、この無線アドホックネットワークを有線網に接続することにより、その用途をさらに大きく膨らませる研究も盛んに行われている。例えば、有線網にアクセスポイントを設けることにより、無線アドホックネットワーク上の端末からインターネットへの接続が可能となる。HotSpotなどでは、無線アドホックネットワークとの融合により通信エリアの拡張が期待できる。オフィスや工場などで既存の有線LANにアクセスポイントを設置すれば、アクセスポイントの設置位置を気にせずに広範囲での作業が可能となる。
無線アドホックネットワークと有線網の結合環境を構築する場合、無線アドホックネットワークを一つのサブネットとすると、1サブネットあたり複数台の中継装置としてのアクセスポイントを設置することにより、特定端末への負荷の集中を避け、有線網への接続性を高めることが望ましい。このような環境では、サブネットを構成する任意の無線端末間の通信経路として、無線端末中継のみの通信経路とアクセスポイント経由の通信経路の2通りが選択可能である。
これまでにも種々の無線アドホックネットワーク向け経路制御方式が提案されているが、それらの多くは、無線端末が静止状態にありトラフィックが均等に分散されている場合に最小中継数により経路が決定されるという方式である。
例えば、非特許文献1には無線アドホックネットワークと有線ネットワークの結合形態および無線アドホックネットワークへのVirtualLAN実装方法が開示されている。また、非特許文献2には、経路制御方法としてDSR(Dynamic Source Routing)を使用した時の基幹網との接続方法やサブネットがオーバラップしたときの対処方法が開示されている。さらに、非特許文献3には 無線アドホックネットワーク上の端末から有線網にアクセスする時の経路制御方式として、アドホックメトリックとハンドオーバメトリックを考慮した方法が開示されている。
しかしながら、いずれの文献でも、1サブネット中に複数のアクセスポイントを設置した時の無線端末間の経路制御方式については言及していない。
Toshiaki TANAKA, Masahiro MORIKURA, Hitoshi TAKANASHI, "Nomadic Computing Environment Employing Wired and Wireless Networks" IEICE TRANS. COMMUN., vol.E81-B, no.8 Aug. 1998 Josh Broch, David A. Maltz, David B.Johnson, "Supporting Hierarchy and Heterogeneous Interfaces in Multi-Hop Wireless Ad Hoc Networks" Workshop on Mobile Computing, I-SPAN, June 1999 中川智尋,太田 賢,吉川 貴,倉掛正治,"無線マルチホップ・アクセスネットワークにおける経路制御及びハンドオーバ制御方式"信学論(B),vol.85-B,no.12,pp.2147-2154,Dec. 2002
本発明は、複数の無線端末と複数の中継装置とを含む無線アドホックネットワークシステムにおいて、無線端末同士がより最適な経路で通信を行うことができる通信経路の決定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る通信経路決定方法は、複数の無線端末と複数の中継装置とを含み、無線端末同士および無線端末と中継装置とは互いに無線網を介して通信を行い、中継装置同士は互いにその無線網とは異なる中継網を介して通信を行い、いずれかの無線端末がそれぞれデータパケットの送信元となる送信局もしくはデータパケットの送信先となる宛先局となり、各無線端末および各中継装置の中の少なくとも一つが送信局と宛先局との間のデータパケットの中継を行う中継局となる無線アドホックネットワークシステムにおける、送信局から宛先局までの通信経路を決定する通信経路決定方法において、無線網のみを介してなる送信局から宛先局までの通信経路における中継数Hwを取得する第1中継数取得ステップと、無線網および中継網を介してなる送信局から宛先局までの通信経路における、送信局から中継局となる最上流の中継装置までの中継数、および中継局となる最下流の中継装置から宛先局までの中継数のうち、中継数がより大きい方の中継数Mapを選択し、取得する第2中継数取得ステップと、第1中継数取得ステップで取得した中継数Hwと、第2中継数取得ステップで取得した中継数Mapとの比較に基づいて、送信局から宛先局までの通信経路として、無線網のみを介してなる通信経路か無線網および中継網を介してなる通信経路かのいずれか一方を選択する経路決定ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、中継数Hwと中継数Mapとの比較に基づいて、送信局から宛先局までの通信経路として、無線網のみを介してなる通信経路か無線網および中継網を介してなる通信経路かのいずれか一方を選択する。これにより、単に送信局から宛先局までの最小中継数に基づいて最適経路を選択する場合よりも、高スループットを得られる通信経路を選択することができる。
また、本発明に係る通信経路決定方法の一つの態様によれば、前記経路決定ステップでは、第1中継数取得ステップで取得した中継数Hwおよび第2中継数取得ステップで取得した中継数Mapのうち、中継数がより小さい方に対応する通信経路を選択することで、送信局から宛先局までの通信経路を決定することを特徴とする。
さらに、本発明に係る通信経路決定方法の一つの態様によれば、第2中継数取得ステップで取得した中継数Mapが所定の最大値を超えた場合、経路決定ステップでは、無線網のみを介してなる通信経路を選択することを特徴とする。
本発明の実施の形態(以下、実施形態とする)について、以下図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態における無線アドホックネットワークシステムのネットワーク構成を示す図である。本実施形態における無線アドホックネットワークシステムには、複数の無線端末1−1〜1−6(総称して、符号1を付す)が存在する。各無線端末1は1つのサブネットを形成し、そのサブネットの中には複数のアクセスポイント(以下、APとする)2−1〜2−3(総称して、符号2を付す)が存在する。
無線端末1は、他の無線端末1やAP2と無線アドホックネットワークを介した通信を行うためのネットワークインタフェース(無線I/F)を備える。一方、AP2は、無線端末1と無線アドホックネットワークを介した通信を行うためのネットワークインタフェース(無線I/F)と、他のAP2と有線ネットワークを介した通信を行うためのネットワークインタフェース(有線I/F)とを備える。
AP2が無線アドホックネットワーク用のネットワークインタフェースを備え、無線アドホックネットワークの経路制御機能を実装することで、AP間での経路制御を実現させ、経路制御パケットによる無線帯域消費を低減させることができる。
さらに、各サブネットにはルータ3とEAP4が配置されており、サブネットを越えた通信が生じる場合には各サブネットに設置されたルータ3およびEAP4を介してアドホックルーティングが行われる。すなわち、例えば無線端末Aが自分の属するサブネットとは別のサブネットに属する無線端末Bと通信を行う場合、まず送信側の無線端末Aが自分の属するサブネットに存在するルータAに向けてパケットを送信する。そのパケットを受信したルータAは、受信側の無線端末Bが属するサブネットに存在するルータBにそのパケットを転送する。この際、ルータAは、同一サブネット内のAPから送信される経路制御パケットを終端してサブネット外に経路制御パケットが送信されないようにするとともに、EAP4から送信される経路制御パケットについても同様にサブネット内に経路制御パケットが送信されないように終端する。
なお、サブネット同士は、有線ネットワークを介して接続してもよいし、無線ネットワークを介して接続してもよい。また、本実施形態では、無線通信方式としてIEEE802.11を利用し、サブネット内での無線通信区間の伝送レートに対して有線ネットワークの伝送レートは同等以上とする。
このように構成された無線アドホックネットワークにおいて、無線端末間で通信を行う場合、従来、送信側の無線端末(送信局)から受信側の無線端末(宛先局)までの経路は、Hop数に基づいて最小中継数となる経路が選択されるのが一般的であった。
しかしながら、同一サブネット内に複数のAPが存在し、有線ネットワークを介した中継路が存在する場合、必ずしも最小中継数となる経路が高スループットを得られる最適経路とは限らない。この点について、以下、具体例を挙げて説明する。
まず、図2は、無線アドホックネットワーク上の通信性能を測定する際の疑似無線環境を提供するシステムのネットワーク構成を示す図である。図2における疑似無線環境では、無線ネットワークを介した通信を行うためのネットワークインタフェースとして使用するIEEE802.11b無線LANカードのアンテナ部を高周波ケーブルへ出力できるように構成する。そして、PC(パーソナルコンピュータ)、アッテネータ、カプラをそれぞれ高周波ケーブルを用いて接続し、疑似無線環境を実現させる。
図2に示すような疑似無線環境は、例えば、下記の表1に示した機器を用いることで実現することができる。
Figure 2006025274
無線アドホックネットワーク上の通信性能の測定を実環境で行う場合、見通しで数100m以上の広大なエリアが必要となる。しかし、図2に示すような疑似無線環境を構築すれば、手近な環境で測定が行えるほか、無線端末が複数の経路から同じ電波を受信してしまうマルチパスの影響もないため無線通信の性能試験をより精度よく行うことができる。
図2には、6台のPCを用いて3つの疑似無線環境が示されている。構成1は、全PCが無線のみにより接続されている場合であり、各PCは直線状に配置され、隣接端末のみが電波有効範囲内に存在するように構成されている。従って、PC−1からPC−6にパケットを送信するときには4台のPC(PC−2,3,4,5)が無線中継することになる。
構成2は、PC−2とPC−3とをAPとして機能させるために、PC−2・PC−3間を有線ケーブルで直結して構成した疑似無線環境である。構成2において、PC−2にはPC−1のみが無線接続可能であり、PC−3にはPC−4〜PC−6が無線接続可能である。例えばPC−3からPC−6宛にパケットを送信する場合、2台のPC(PC−3,4)が無線中継を行う。またPC−1からPC−4〜PC−6のいずれかにパケットが転送される場合は、APとして機能するPC−2・PC−3間では有線ケーブルを介してパケットが転送される。
構成3は、PC−3とPC−4とをAPとして機能させるために、PC−3・PC−4間を有線ケーブルで直結して構成した疑似無線環境である。
このように構成された構成1〜3において、送信局をPC−1として、宛先局をPC−2〜PC−6のいずれかとした場合のHop数とTCPスループットの関係をNetperf(Netperfについては、http://www.netperf.org/を参照)を用いて測定を行った。その測定により得られた結果を図3Aおよび3Bに示す。なお、本実施形態では、隣接局間の通信を1Hopと定義している。
図3Aは、構成2、構成3において、有線ケーブルで直結されたPC間(すなわち、構成2ではPC−2・PC−3間、構成3ではPC−3・PC−4間)に配置されたアッテネータの減衰率を−110dBとしたときの測定結果であり、図3Bは、電波減衰率を−50dBにしたときの測定結果である。電波減衰率が−110dBの場合は、有線ケーブルで接続されたPC同士が電波有効距離よりも十分離れた位置に配置されている場合に相当し、電波減衰率が−50dBの場合は、電波有効範囲内に互いのAPが存在する場合に相当する。
なお、構成2および構成3は無線と有線とを併用した時のスループットを見るための測定であるため、無線だけとなる測定結果(構成2では1Hop、構成3では1Hop、2Hop)や、APが宛先局となる測定結果(構成2では2Hop、構成3では3Hop)の表記は省略した。また、構成3の4Hop測定データは構成2の測定データと全く同じになるため測定結果の表記は省略した。
このように構成された疑似無線環境での測定結果(図3(A)、3(B))より以下のことがわかる。
すなわち、まず、図3(A)に示された測定結果より、構成1では無線中継数が増加するにつれてスループットがほぼ「1/Hop数」になっている。また、構成2ではAP経由の3Hopで4Mbpsを越えるスループットが得られているのに対して、構成1の3Hopでは1.5Mbps程度しかスループットが得られていない。
さらに構成2の3Hopでは、無線通信区間が2区間であるが、同じく無線通信区間が2区間である構成1の2Hopでは、構成2に比べて低いスループットしか得られていない。同様なことは構成2の4Hopと構成1の3Hop、構成2の5Hopと構成1の4Hopについてもいえる。このように、中継経路の中にAP間における有線ネットワークを介した中継経路が含まれている場合、必ずしも最小中継数の経路が高スループットを得られる最適経路とは限らない。
この要因の一つとしては、IEEE802.11DCFのキャリアセンスによる影響が考えられる。キャリアセンスは、無線通信を行う装置が電波を発射する場合にそのチャンネルが空いているかどうかを調べるために、無線パケット送信時に行われるものである。そして、キャリアセンスを行った際にチャンネル使用中と判定された場合には、その装置は一旦アイドル状態になり、「DIFS+バックオフ」時間経過した後にパケットを送信する。つまり、このパケット送信時でのアイドル状態によるタイムロスが、必ずしも最小中継数の経路が高スループットを得られる最適経路とは限らないことの要因の一つとして考えられる。
例えば、図2の構成1では、PC−1がPC−2にパケットを送信している間、PC−1のキャリアセンス範囲内ではすでにチャンネルが使用中であるため、その範囲内に存在するPC−2,3は無線通信にてパケットを送信することができない。一方、構成2では、PC−2とPC−3との間にあるアッテネータの減衰率を−110dBに設定してあるため、PC−3はPC−1のキャリアセンス範囲外に位置することになる。したがって、PC−1がPC−2にパケットを送信している間、PC−2は有線ケーブルを介して有線通信にてPC−3にパケットを送信することが可能であり、PC−3はPC−4に無線通信にてパケットを送信することが可能である。よって、構成1の場合のように、PC−1が無線通信中にPC−2,3が無線通信にてパケットを送信することができないということはないため、構成2の場合は、構成1の場合よりもスループットが向上していると考えられる。
また、図3(A)における5Hopの測定結果で、構成3、構成2、構成1の順にスループットが落ちていること、および5HOPにおける構成3、構成2、構成1での連続する無線中継数の最大値がそれぞれ2Hop、3Hop、4Hopとなっていることを勘案すると、連続する無線中継数が多いほどキャリアセンスによる影響によりスループットが低下することがわかる。
さらに、図3(B)の測定結果では、構成3の3Hop時のスループットが図3(A)での測定結果よりも大幅に低下している。これは,有線で接続されたPC間のアッテネータの減衰率を−50dBとしたため、PC−1のキャリアセンス範囲内にPC−3が存在することになり、PC−1からPC−2へパケット送信とPC−3からPC−4へのパケット送信が同時に行えないことが原因と考えられる。ただ、この場合でも、PC−1からPC−2へのパケット送信と、PC−2からPC−3への有線経由のパケット送信は同時に行うことが可能であるため、複数のAPが互いに電波有効範囲内に存在する場合でも、有線を併用した時のスループットは無線のみを利用した時のスループットに比べて高い。
これらの測定結果より、無線アドホックネットワークと有線ネットワークとの結合環境においては、単純に最小Hop数により通信経路を決定するのではなく、無線による連続中継回数を減らして有線ネットワークを経由させたほうが高スループットが得られることがわかる。
ただ、移動体により構成される無線アドホックネットワークでは、中継回数が増加するほど経路変更が生じる可能性が高くなる。また、図3(A)、図3(B)の測定結果において、構成3の5Hopでのスループットと、構成1の3Hopでのスループットとがほぼ等しいことを勘案すると、有線ネットワークを経由させる通信経路の有効性を示すことができるのは、以下の条件が成立する時と判断する。
(Map<Hw)&&(Map≦3)・・・(1)
ここで、
Hw:無線中継のみで通信経路を構築した時の送信局から宛先局までの最小中継数
Map:送信局から最上流の中継局となるAPまでの最小中継数もしくは最下流の中継局となるAPから宛先局までの最小中継数のうち、より値が大きい中継数
を示す。
式(1)に示した条件は、HwよりもMapが小さくて、かつMapが3以下の場合には、無線ネットワークのみを介してなる送信局から宛先局までの最小中継数が、無線と有線ネットワークを介してなるその最小中継数よりも小さい場合でも、無線と有線ネットワークを介してなる通信経路を優先的に選択することを意味する。つまり、本実施形態では、無線ネットワークのみを介した送信局から宛先局までのHop数と、送信局から有線ネットワークまでもしくは有線ネットワークから宛先局までのHop数とを比較することで、送信局から宛先局までの最適通信経路を選択する。これにより、IEEE802.11DCFのキャリアセンスによる影響等が低減され、単に送信局から宛先局までの最小中継数に基づいて最適経路を選択する場合よりも、高スループットを得られる通信経路を選択することができる。
なお、本実施形態では、無線と有線ネットワークを介してなる通信経路を優先的に選択する条件となるMapの最大値を「3」に設定した。しかし、無線アドホックネットワークの構築環境によって各通信経路におけるスループットは変動するため、無線アドホックネットワークの構築環境に応じて、無線と有線ネットワークを介してなる通信経路を優先的に選択する条件となるMapの最大値は変更してもよい。
ところで、無線アドホックネットワークの経路制御方法には、On−Demand型ルーティング(リアクティブルーティング)とTable−Driven型ルーティングの二つに大別される。
そこで、上記測定結果を踏まえて、本実施形態の無線アドホックネットワークと有線ネットワークとの結合環境において有線ネットワークを有効に利用する通信経路決定方法を、On−Demand型ルーティングおよびTable−Driven型ルーティングのそれぞれについてさらに説明する。
[On−Demand型ルーティング]
On−Demand型ルーティングでは、データ送信の必要が生じた送信局が宛先局に経路探索パケット(以下、RREQ(Route Request Packet)とする)をブロードキャストし、それを受信した宛先局は送信局に経路応答パケット(以下、RREP(Rpute Reply Packet)とする)をユニキャストすることにより通信経路が確立される。
本実施形態では、RREQ、RREPおよび各局が保持するルーティングテーブル中に経路情報として下記の3要素を組み込む。なお、本実施形態ではRREQを送信する送信局とRREPを送信する宛先局との両方を、中継局と区別して発元局と表現する。
(1)RREQもしくはRREPの発元局から自局までのHop数(以下、Hcntとする)
(2)RREQもしくはRREPの発元局からAPまでのHop数または、APから自局までのHop数(以下、Hapとする)
(3)RREQもしくはRREPの発元局からAPまでのHop数およびAPから自局までのHop数のうち、値がより大きいいずれか一方のHop数(以下、Mapとする。、なお、ここでいうMapは式(1)におけるMapと同様)
これら3要素を用いて通信経路を決定する方法を図4に示すイメージ図を用いて説明する。
図4に示すイメージ図は、無線端末(以下、STAとする)5台とAP2台とで構築される無線アドホックネットワークと有線ネットワークとの結合環境において、STA0からSTA3宛のルートを構築する時のHcnt、Hap、Mapの推移を示している。
まず、RREQの発元局STA0は、Hcnt、Hap、Mapに0をセットしてRREQを送信する。ここで、HcntはRREQが中継処理されるたびにインクリメントされる。Hapも中継処理毎にインクリメントされるがAPが有線I/Fからパケットを受信した段階で一旦リセットされる点でHcntと異なる。MapはAPが有線I/FからRREQを受信した段階でHap値がコピーされる。つまり、APを介さずSTAだけが中継局となる経路ではMapは0のままである。APを経由する経路であって、Mapに値がセットされた後は,RREQが中継処理される毎にmax(Map, Hap)、つまりMapもしくはHapのうち大きい方の値がMapにセットされる。
ここで、無線端末およびAPの各局がRREQを受信した際の経路情報の3要素の更新フローについて図5のフローチャートを元にさらに説明する。
各局はRREQを受信すると、まずRREQに含まれる経路情報のHcntの値をインクリメントし(S101)、RREQは有線I/Fから受信したか否かを判定する(S102)。判定の結果、有線I/FからRREQを受信した場合は、Hapの値をMapにコピーした後(S103)、Hapの値をリセットして0にする(S104)。
一方、S102での判定の結果、有線I/FからRREQをしていなければ、Hapの値をインクリメントし(S105)、RREQに含まれる経路情報のMapの値が0か否かを判定する(S106)。判定の結果、0でない場合は、MapもしくはHapのうち大きい方の値をMapにセットする(S107)。一方、Mapの値が0の場合は、そのまま更新フローを終了する。
このように各局にRREQが転送されるごとにHcnt、Hap、Mapを更新することで、宛先局となるSTA3は、経路選択のパラメータとして使用する、無線ネットワークのみで通信経路を構築した時の送信局STA0から自局STA3までの最小中継数(Hcnt)と、送信局STA0から、中継局となる最上流の中継装置AP0までの最小中継数もしくは中継局となる最下流の中継装置AP1から宛先局STA3までの最小中継数のうち、より値が大きい中継数(Map)とを得ることができる。
なお、上記フローでは、無線端末とAPは同一の処理を行う例を示した。しかし、本実施形態において無線端末は有線I/Fを備えていないため、図5に示す更新フローにおいて、無線端末の場合は、S101でHcntの値をインクリメントしたのち、S102での判定は行わずに、そのままS105でHapの値をインクリメントするフローを行っても構わない。
上述のように経路情報の3要素が更新されながらRREQが宛先局の無線端末まで到達する。そして、このRREQを受信した宛先局の無線端末は、図6に示すフローに基づいて通信経路の選択を行う際の選択条件を決定する。さらに、決定した選択条件に基づいて図7に示す表2の各条件を参照し、各条件を満たす場合には、宛先局の無線端末は今回受信したRREQに含まれる経路情報を自身のルーティングテーブルに登録することで、経路情報の更新を行う。
ここで、図6に示す選択条件の決定フローについて説明する。宛先局の無線端末は、RREQを受信すると、まず自身のメモリに記憶されたルーティングテーブルに送信局までの経路情報がすでに登録されているか否かを判定する(S201)。判定の結果、まだ今回の送信局までの経路情報が登録されていなければ、受信したRREQに含まれる経路情報をルーティングテーブルに登録する(S202)。
一方、S201での判定の結果、すでに送信局までの経路情報が登録されている場合には、続いて登録された経路情報のMapの値が0か否か、すなわち、登録されている経路情報は無線ネットワークのみを介して中継される通信経路か、無線および有線ネットワークを介して中継される通信経路かを判定する(S203)。
S203での判定の結果、Map=0の場合、すなわち、登録されている経路情報が無線ネットワークのみを介して中継される通信経路の場合は、続いて今回受信したRREQに含まれる経路情報のMapの値が0か否か、すなわち、受信したRREQは無線ネットワークのみを介して中継されたか、無線および有線ネットワークを介して中継されたかを判定する(S204)。そして、Map=0の場合は、選択条件を条件1に決定する(S205)。一方、S204での判定の結果、Map≠0の場合は、選択条件を条件2に決定する(S206)。
また、S203での判定の結果、Map≠0の場合、すなわち、登録されている経路情報が無線および有線ネットワークを介して中継される通信経路の場合は、続いて今回受信したRREQに含まれる経路情報のMapの値が0か否かを判定し(S207)、Map=0の場合は、選択条件を条件3に決定する(S208)。一方、S207での判定の結果、Map≠0と判定された場合は、選択条件を条件4に決定する(S209)。
このように決定された条件に基づいて、宛先局の無線端末は、自身の経路情報の更新を行うか否かを判定する。
図4に示したイメージ図の場合で説明すると、RREQの宛先局STA3は、STA2とSTA4からそれぞれRREQを受信する。STA3は、図6に示す選択条件決定フローに基づいて条件を決定する。そして、STA3は、Hcnt、Mapを利用して図7に示す表2を参照して、決定した条件に応じて、経路情報の更新を行うか否かを判定、つまり言い換えれば、送信局までの経路を決定する。
なお、表2における条件2および条件3は式(1)を適用しており、条件1および条件3は単純なHop数の比較によりルートを判断している。
表2では、ルーティングテーブル中の経路情報と受信したRREQに含まれる経路情報とを比較しているが、図4の例ではHop数が少ないSTA2から受信した経路情報がまずルーティングテーブルに登録され、その後到着するSTA4から受信するRREQに含まれる経路情報と比較することになる。そして、図4の場合、表2中の条件2に該当し、条件2の条件を満たすため、受信したRREQに含まれる経路情報が新たにルーティングテーブルに登録され、STA4経由の経路あてにRREPが送信されることとなる。
STA3では、最初のRREQを受信してから一定期間、他経路から受信するRREQを待ち、その中で最適な経路に対してRREPを送信する。RREPの送信時にはHcnt、Hap、Mapはリセットされ、中継処理される度にRREQと同様の手順が取られる。送信局では受信したRREPに対して、図6に示す選択条件決定フローに基づいて選択条件を決定し、図7に示す表2を参照して、決定した条件に応じて自局のルーティングテーブルに登録された経路情報を更新するか否かの判断を行う。
[Table−Driven型ルーティング]
Table−Driven型ルーティングでは、各局が定期的に最新経路情報(以下BR : Broadcasted Routing Information)をブロードキャストし、隣接局がBRを受信することにより経路情報の更新を図っている。本実施形態ではBRおよび各局が保持するルーティングテーブル中にHcnt、Hap、Mapを組み込み、BR受信局はBR中のHcnt、Mapとルーティングテーブル中のHcnt、Mapを表2の条件に照らしてルートを決定する。
ここで、Table−Driven型ルーティングの経路決定方法を図8に示すイメージ図を用いて説明する。同図は図4と同じ環境下で、送信局STA0が送信したBRが宛先局STA3に到達する様子を示している。時刻T0にSTA0が自局のHcnt、Hap、Mapをそれぞれ0で初期化し、ブロードキャストする。時刻T1には、P0とSTA1がSTA0のBRを受信する。そして、AP0とSTA1とは、受信したBRのHcntとHapをインクリメントした後に、そのBRをさらにブロードキャストする。
同様の手順を繰り返して、時刻T3に宛先局STA3はSTA0までの無線中継のみの経路を入手する。時刻T4では、STA3はSTA4がブロードキャストしたBRを受信し、表2に示される条件2に基づいてルーティングテーブルを更新する。時刻T3から時刻T4の間にSTA3からSTA0宛にデータを送信した場合は無線中継のみのルートを利用するが、時刻T4以降は有線経由のルートを用いてSTA0宛にデータを送信する。
続いて、上記擬似無線環境試験と同等の結果がシミュレーションで得られることを確認するために、図9に示す各構成をシミュレータ上に構築し、STA間でのTCPスループットを測定した。シミュレータの無線通信方式はIEEE802.11bを適用し、通信速度は11Mbps、電波有効距離は80mとした。図9に示すように各STAを70m間隔で直線状に配置した。AP間距離70m、520mは、図2におけるAP間のアッテネータ減衰率をそれぞれ-50dB、-110dBに相当する。
測定により得られた結果を図10(A)、10(B)に示す。同図より、全般的なスループットの傾向はシミュレーション結果も実機測定試験も同じであることがわかる。シミュレータでのスループットは、擬似無線環境で測定したスループットに対して約1Mbps程度落ちている。これは擬似無線環境ではRTS/CTS(Request to Send/Clear to Send)をOFFにして測定したのに対して、シミュレータではRTS/CTSをONにしているためRTS/CTSパケットによる無線帯域消費がスループットを落としていることによる。ただ、RTS/CTSをONにしてもOFFにしても相対的な結果に影響は無いことがわかる。
さらに、上記において説明した有線ネットワークを有効利用するルーティング方法の性能評価を行うために、図11に示すシミュレーション環境を構築した。シミュレーションで使用したパラメータ諸元を図12の表3に示す。各STAを53m間隔で格子状に配置し、任意の端末間でのTCPスループットを測定する。On−Demand型の方法の比較対象としてAODV(Ad hoc On-Demand Distance Vector)、Table−Driven型の方法の比較対象としてDSDV(Destination-Sequenced Distance Vector)を取り上げて性能を比較した。
任意の6コネクションについてOn−Demand型ルーティングによるTCPスループット測定結果を図13に、Table−Driven型ルーティングによるTCPスループット測定結果を図14に示す。
図13よりConnection6以外の全てのコネクションについて、本実施形態による方法はAODVよりもHop数は多いが、有線区間を有効に利用して最大2倍程度のスループットを出している。Connection2のスループットは、Connection1のスループットに対して、同じHop数であるにも関わらず、本実施形態による方法では低いスループットとなっている。これは、STA5に対してSTA20がキャリアセンスの範囲内にあるため、STA5が送信するTCP−DATAとSTA20が送信するTCP−ACKがほぼ同時に起こった時にキャリアセンスによる送信待機が発生していることが原因と考えられる。Connection6については、本実施形態による方法もAODVも無線中継のみの経路を選択している。これはSTA14からAPまでの距離が3Hopであるため、APが有線経由でRREQを受信した時、式(1)を鑑みて有線経由のRREQを破棄していることが原因である。
また、図14より、Table−Driven型でもConnection5以外はOn−Demand型と同等のスループットが出ていることが分かる。Connection5の本実施形態による方法では、TCP−DATAとTCP−ACKの経路が異なる現象が生じた。またConnection5のDSDVでは、AODVに比べHop数が一つ多くなっている。これは、BRの衝突などにより正確に経路情報が伝搬できなかったことが原因と思われる。
以上、本実施形態では、同一サブネット内に複数のAPが存在し、有線ネットワークを介した中継路が存在する無線アドホックネットワークにおいて、送信局から宛先局までの最適な通信経路を決定する場合、単に送信局から宛先局までの最小中継数で決定するのではなく、送信局から宛先局までの最小中継数と、送信局から有線ネットワークまでもしくは有線ネットワークから宛先局までの最小中継数のうち、より大きいほうの中継数とを比較することで、最適な通信経路を決定する。具体的には例えば、式(1)に示す条件に基づいて最適な通信経路を決定する。これにより、IEEE802.11DCFのキャリアセンスによる影響等が低減され、単に送信局から宛先局までの最小中継数に基づいて最適経路を選択する場合よりも、高スループットを得られる通信経路を選択することができる。
なお、本実施形態では、AP間は中継網として有線ネットワークを介して通信を行う例について説明した。しかし、他の無線端末がアイドル状態になることによるタイムロスが生じなければ、キャリアセンスの影響によるスループットの低減を防ぐことができるため、AP間は有線ネットワークだけでなく、無線端末が無線通信を行う際に使用する周波数とは異なる周波数を用いた無線ネットワークを介して通信を行う場合でも同様な効果が得られる。
また、本実施形態では、中継局となるAPとAPとの間には、他のAPを中継局として含まない、つまり、送信局から宛先局までの通信経路において中継局となるAPが2つの場合を例について説明した。しかし、3つ以上のAPが中継局となり有線ネットワークを介して中継路を構築する場合でも、同様に送信局から宛先局までの最小中継数と、送信局から有線ネットワークまでもしくは有線ネットワークから宛先局までの最小中継数のうち、より大きいほうの中継数とを比較し、最適な通信経路を決定することで、単に送信局から宛先局までの最小中継数に基づいて最適経路を選択する場合よりも、高スループットを得られる通信経路を選択することができる。
無線アドホックネットワークシステムのネットワーク構成を示す図である。 無線アドホックネットワーク上の通信性能を測定する際の疑似無線環境を提供するシステムのネットワーク構成を示す図である。 疑似無線環境におけるスループット測定結果を示す図である。 疑似無線環境におけるスループット測定結果を示す図である。 On−Demand型ルーティングでの通信経路決定方法の説明をするための図である。 Hcnt,Hap,Mapの更新フローを示す図である。 通信経路の選択を行う際に用いる選択条件の決定フローを示す図である。 通信経路を決定する際の基準となる条件を示す図である。 Table−Driven型ルーティングでの通信経路決定方法の説明をするための図である。 シミュレータによる基本特性測定における各局の構成を示す図である。 シミュレーションにより得られたスループットの測定結果を示す図である。 シミュレーションにより得られたスループットの測定結果を示す図である。 有線ネットワークを有効利用するルーティング方法の性能評価を行うためのシミュレーション環境を示す図である。 シミュレーションで使用するパラメータ諸元を示す図である。 シミュレーションによるOn−Demand型ルーティングでのTCPスループットの測定結果を示す図である。 シミュレーションによるTable−Driven型ルーティングでのTCPスループットの測定結果を示す図である。
符号の説明
1 無線端末、2 アクセスポイント(AP)、3 ルータ、4 EAP。

Claims (5)

  1. 複数の無線端末と複数の中継装置とを含み、無線端末同士および無線端末と中継装置とは互いに無線網を介して通信を行い、中継装置同士は互いにその無線網とは異なる中継網を介して通信を行い、いずれかの無線端末がそれぞれデータパケットの送信元となる送信局もしくはデータパケットの送信先となる宛先局となり、各無線端末および各中継装置の中の少なくとも一つが送信局と宛先局との間のデータパケットの中継を行う中継局となる無線アドホックネットワークシステムにおける、送信局から宛先局までの通信経路を決定する通信経路決定方法において、
    無線網のみを介してなる送信局から宛先局までの通信経路における中継数Hwを取得する第1中継数取得ステップと、
    無線網および中継網を介してなる送信局から宛先局までの通信経路における、送信局から中継局となる最上流の中継装置までの中継数、および中継局となる最下流の中継装置から宛先局までの中継数のうち、中継数がより大きい方の中継数Mapを選択し、取得する第2中継数取得ステップと、
    第1中継数取得ステップで取得した中継数Hwと、第2中継数取得ステップで取得した中継数Mapとの比較に基づいて、送信局から宛先局までの通信経路として、無線網のみを介してなる通信経路か無線網および中継網を介してなる通信経路かのいずれか一方を選択する経路決定ステップと、
    を含む通信経路決定方法。
  2. 請求項1に記載の通信経路決定方法において、
    経路決定ステップでは、第1中継数取得ステップで取得した中継数Hwおよび第2中継数取得ステップで取得した中継数Mapのうち、中継数がより小さい方に対応する通信経路を選択することで、送信局から宛先局までの通信経路を決定することを特徴とする通信経路決定方法。
  3. 請求項2に記載の通信経路決定方法において、
    第2中継数取得ステップで取得した中継数Mapが所定の最大値を超えた場合、経路決定ステップでは、無線網のみを介してなる通信経路を選択することを特徴とする通信経路決定方法。
  4. 複数の無線端末と複数の中継装置とを含み、無線端末同士および無線端末と中継装置とは互いに無線網を介して通信を行い、中継装置同士は互いにその無線網とは異なる中継網を介して通信を行い、いずれかの無線端末がそれぞれデータパケットの送信元となる送信局もしくはデータパケットの送信先となる宛先局となり、各無線端末および各中継装置の中の少なくとも一つが送信局と宛先局との間のデータパケットの中継を行う中継局となる無線アドホックネットワークシステムにおける、送信局から宛先局までの通信経路を決定する通信経路決定装置において、
    無線網のみを介してなる送信局から宛先局までの通信経路における中継数Hwを取得する第1中継数取得手段と、
    無線網および中継網を介してなる送信局から宛先局までの通信経路における、送信局から中継局となる最上流の中継装置までの中継数、および中継局となる最下流の中継装置から宛先局までの中継数のうち、中継数がより大きい方の中継数Mapを選択し、取得する第2中継数取得手段と、
    第1中継数取得手段で取得した中継数Hwと、第2中継数取得手段で取得した中継数Mapとの比較に基づいて、送信局から宛先局までの通信経路として、無線網のみを介してなる通信経路か無線網および中継網を介してなる通信経路かのいずれか一方を選択する経路決定手段と、
    を備える通信経路決定装置。
  5. 請求項4に記載の経路決定装置を備える無線アドホックネットワークシステムにおける無線端末。
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