JP2009187678A - 電力フィーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる電力フィーダを提供する。
【解決手段】同軸共振器として作用する高周波加速空胴5で共振を持続させるための電力を供給する電力フィーダ17であり、同軸状の中心導体23と周囲導体25とを備え、高周波加速空胴5の筐体7内で、中心導体23と高周波加速空胴5の背壁19とに固定される枠状のカプラー部27と、カプラー部27で囲まれた内側の領域Fのうち、磁束Bが通る有効面積を調整する有効面積調整手段43と、を備える。有効面積調整手段43によって、カプラー部27で囲まれた内側の有効面積を変更してインピーダンス整合を取ることができ、カプラー部27を移動させる機構や構造は不要であり、真空の保持や接点の確保などの構造が簡単になり、簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、粒子加速器の加速空胴に共振を持続させるための電力を供給する電力フィーダに関する。
リングサイクロトロン(RRC)や中間段リングサイクロトロン(IRC)などの粒子加速器(非特許文献1参照)は、導体の筐体で囲まれた加速空胴を備えている。加速空胴では、所定周波数で共振が起き、加速空胴内のギャップ部分に強い高周波加速電界が生じる。加速粒子はギャップ部分を通過し、その際にエネルギーを受けて多重加速される。加速空胴内には高周波共振電流が流れ、表皮抵抗による高周波損失があるので、共振を持続させるためには外部から一定の割合で電力を供給する必要がある。そこで、加速空胴には共振を持続させるための電力を供給する電力フィーダが設けられている。
電力フィーダは、加速空胴に電力を伝送する同軸伝送ラインを備えている。同軸伝送ラインは、同軸状に延在する内側と外側の導体からなり、内側の導体はループ状の導体からなるカプラー部を介して加速空胴の筐体に連結されている。カプラー部は、同軸伝送ラインを加速空胴の筐体に磁場結合させ、同軸伝送ライン側の特性インピーダンスと加速空胴の共振インピーダンスとのインピーダンス整合を取る。カプラー部は一種の昇圧トランスと考えられ、インピーダンス整合を取るためには、ループ状のカプラー部の内側の有効面積を調整する必要がある。そのため、従来の電力フィーダでは、同軸伝送ラインの導体が筐体の壁を貫通して摺動し、カプラー部の一部も筐体の壁を貫通して摺動する。そして、導体と一緒にカプラー部を移動させることにより、カプラー部の内側の領域の面積を変更し、カプラー部の内側で磁束が通る有効面積の調整を図っていた。
「J.Particle Accelerater Society of Japan.」 2005年,第2巻,第2号,49,p.173,図5
加速空胴は空胴共振器であり、真空の保持、電気的接点または冷却ラインの確保など、その制約は多い。しかしながら、導体やカプラー部が筐体の壁を貫通して摺動する従来の電力フィーダでは、真空の保持や接点の確保などに要する部品も増えてしまい、構造も複雑になり易い。さらに、カプラー部の移動に合わせて加速空胴の共振周波数を調整する機構などが必要となるために、構造の簡素化を図り難かった。
本発明は、以上の課題を解決することを目的としており、簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる電力フィーダを提供することを目的とする。
本発明は、同軸状に延在する内側の中心導体及び外側の周囲導体からなる同軸伝送ラインを備え、粒子加速器の加速空胴で共振を持続させるための電力を供給する電力フィーダにおいて、加速空胴の筐体内で、中心導体の端部と筐体の壁とに固定されると共に、中心導体と筐体の壁とを通電可能に接続する枠状のカプラー部と、カプラー部で囲まれた内側の領域のうち、磁束が通る有効面積を調整する有効面積調整手段と、を備えたことを特徴とする。
この電力フィーダによれば、カプラー部で囲まれた内側の領域のうち、磁束が通る有効面積を有効面積調整手段で変更してインピーダンス整合を取るため、カプラー部を移動させる機構や構造は不要であり、真空の保持や接点の確保などの構造が簡単になり、部品点数も減る。その結果として、簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる。
さらに、有効面積調整手段は、筐体の壁を貫通して往復動する導体からなる柱状部材を有すると好適である。有効面積を変更する柱状部材はカプラー部に対して機構的に独立しているため、柱状部材を動作させる機構は単純であり、簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる。
また、有効面積調整手段は、筐体の壁を貫通すると共に、カプラー部で囲まれた内側の領域内を通る磁束に交差する軸部と、領域内で軸部に固定されると共に、軸部の回転に伴って磁束に交差する平面領域が変化する調整部材とを有すると好適である。調整部材は軸部の回転に伴って磁束に交差する平面領域が変化するため、軸部を回転させるだけで簡単に有効面積を調整できる。軸部を回転させるための機構はモータなどを利用して簡単に実現でき、小型化も図り易い。
本発明によれば、簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る電力フィーダの好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、リングサイクロトロンを模式的に示す平面図であり、図2は高周波加速空胴の断面を示し、図1のII−II線に沿った断面図であり、図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。さらに、図4は、本実施形態に係る電力フィーダの断面図である。
図1に示されるように、リングサイクロトロン(「分離セクター型サイクロトロン」ともいう)1は、荷電粒子を直流磁場によって偏向させて回転運動させる偏向装置3と、この回転運動に同期した高周波加速電界で荷電粒子を加速する高周波加速空胴5が備えられている。例えば、四つの偏向装置3は90度の角度間隔をおいて配置されており、それぞれリターンヨーク及びポール(磁極)を備えている。
偏向装置3の間には、180度の角度間隔をおいて高周波加速空胴5が配置されている。図2及び図3に示されるように、高周波加速空胴5は、導体からなる筐体7と、筐体7内で傾倒する可動プレート9とを備えている。筐体7内は真空に保持されており、筐体7の側壁11には、荷電粒子ビームPが通過する開口が設けられている。一方の側壁11には、開口を挟むようにして一対の加速電極13が設けられ、他方の側壁11には、開口を挟むようにして一対の対向電極15が設けられている。対向電極15は、所定のギャップGを空けて加速電極13と対向しており、一対の加速電極13及び一対の対向電極15で規定される空間が荷電粒子ビームPの通路となる。
高周波加速空胴5は空胴共振器であり、所定の高周波電圧が印加されると共振し、加速電極13と対向電極15とのギャップGで高周波加速電界が生じる。荷電粒子ビームPは、ギャップGを通過する際にエネルギーを受け、加速されながら周回軌道上を周回する。可動プレート9は、筐体7の側壁11に電気的に接続されており、傾きの程度が変わると共振周波数が変わる。従って、可動プレート9の傾きを変えて共振周波数を調整している。
高周波加速空胴5の筐体7には、共振を持続させるための電力を供給する電力フィーダ17(図3参照)が設けられている。電力フィーダ17は、筐体7の背壁19、すなわち、周回する荷電粒子ビームPを挟んで水平方向において対向する内側と外側の壁のうち、外側の壁に固定される。背壁19は、開口が形成されたベース部19aと、その開口を塞ぐようにしてベース部19aにねじ止めされた導体プレート19bとからなる。導体プレート19bはアース接地されており、電力フィーダ17は導体プレート19bに取り付けられる。
図4に示されるように、電力フィーダ17は、同軸伝送ライン21を備える。同軸伝送ライン21は、同軸状に延在する内側の中心導体23と外側の周囲導体25とを有する。中心導体23は柱状で周囲導体25は管状であり、中心導体23の径d1と周囲導体25の管径d2との比によって同軸伝送ライン21の特性インピーダンスは決まる。なお、中心導体23は管状であってもよい。
周囲導体25の端部は、導体プレート19bに差し込まれるように固定されている。周囲導体25と中心導体23との間の空隙は筐体7内に連通している。中心導体23の筐体7内の端部には、導体からなるカプラー部27が通電可能に接続されている。カプラー部は、コの字の枠状であり、筐体7内で一方の端部が中心導体23に固定され、他方の端部は導体プレート19bの内壁面に固定されている。
カプラー部27は、高周波加速空胴5の加速電極13(図3参照)に略平行な水平面に沿って屈曲しており、荷電粒子ビームPが周回するメディアンプレーン上に配置されている。すなわち、カプラー部27は、一対の加速電極13間を通過する荷電粒子ビームPに略平行であり、また、磁束Bに略垂直になっている。なお、本実施形態では、カプラー部27の内側に、導体ブロック28が固定されているが、導体ブロック28を設けなくても良い。
導体プレート19bには、円柱状の柱状部材29が貫通するスライド孔H1が形成されている。柱状部材29は、無酸素銅などの電気抵抗の少ない金属材料からなり、スライド孔H1に沿って往復動する。スライド孔H1を形成する導体プレート19bの内周面には、柱状部材29を筐体7に通電可能に接続するための接点となるコンタクトフィンガ31が設けられている。コンタクトフィンガ31は、銅などからなる板ばねによって常時閉となるように形成されている。
柱状部材29の一部は、高周波加速空胴5から外側に突き出しており、外側の端部には、ロッド33が固定されている。ロッド33には、フランジ部33aが設けられており、フランジ部33aは、レール35に沿って直線移動するスライダ37に固定されている。スライダ37には、ACサーボモータ39の駆動軸39aに螺合するナットブラケット37aが設けられている。スライダ37は、駆動軸39aの回転に伴って直線運動し、ロッド33を介して柱状部材29を往復動させる。ロッド33、スライダ37、レール35及びACサーボモータ39によって柱状部材29の往復動機構41が形成され、往復動機構41と柱状部材29とによって有効面積調整手段43が構成される。
導体プレート19bの外壁面とロッド33のフランジ部33aとの間には、柱状部材29を取り囲むようにベローズ45が設けられており、高周波加速空胴5の真空を保持している。さらに、真空保持のための構造として、導体プレート19bのスライド孔H1を形成する内周面に柱状部材29に接するOリング32が装着されている。
荷電粒子ビームPを加速させるためには、高周波加速空胴5に高周波電圧を印加して共振させる必要がある。高周波加速空胴5の共振周波数は、高周波加速空胴5の形状によって規定され、可動プレート9の傾きを適宜に変更することで調整される。
また、電力フィーダ17で最大出力の電力を高周波加速空胴5に供給するためには、筐体7側の特性インピーダンス(入力インピーダンス:シャントインピーダンス)と電力フィーダ17側の特性インピーダンス(出力インピーダンス)との整合を取る必要がある。インピーダンス整合を取るためには、カプラー部27の内側の領域Fのうち、磁束Bが通る有効面積を調整し、磁場結合を行う必要が有る。カプラー部27の有効面積の調整は、荷電粒子の種類を変更する度に行う必要がある。例えば、新たな荷電粒子を加速する場合には、柱状部材29を外側に移動させ、カプラー部27の内側の領域Fにおける有効面積を最大限広げた状態で運転を開始する。その後、柱状部材29の出し入れを行いながら有効面積の調整を行い、所定期間の安定した運転を継続できた場合には、その状態での有効面積が、その荷電粒子に適した有効面積とする。一旦、運転を停止した後に、同じ荷電粒子を加速する際には、新たに有効面積の調整を行う必要はなく、柱状部材29の位置はそのままで運転を再開する。
電力フィーダ17は、有効面積調整手段43によってカプラー部27で囲まれた内側の有効面積を変更してインピーダンス整合を取るため、カプラー部27を移動させる機構や構造は不要であり、真空の保持や接点の確保などの構造が簡単になり、部品点数も減る。その結果として、簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる。特に、カプラー部27は、熱膨張程度の僅かな変形を除いて移動や変形はなく、カプラー部27の移動に対応した共振周波数の調整は不要であり、そのための調整用の機構や制御が不要になり、構造を簡素化し易い。
さらに、有効面積調整手段43は、カプラー部27に対して機構的に独立した柱状部材29の移動によって有効面積の調整が可能になり、特に、柱状部材29は直線的な往復動という極めて単純な動作を行うため、有効面積調整のための機構は単純化できる。
(第2実施形態)
次に、図5を参照し、第2実施形態に係る電力フィーダ50について説明する。図5は、カプラー部及び有効面積調整手段を中心に示す断面図である。なお、電力フィーダ50について、第1実施形態に係る電力フィーダ17や高周波加速空胴5と同一または同等の要素には図中で同じ符号を付し、その説明を省略する。
電力フィーダ50は、筐体7の背壁19に固定される。背壁19は、開口が形成されたベース部19aと、その開口を塞ぐようにしてベース部19aにねじ止めされた導体プレート19cとからなる。導体プレート19cはアース接地されており、電力フィーダ50は導体プレート19cに取り付けられる。
電力フィーダ50は、内側の中心導体23と外側の周囲導体25とを有する同軸伝送ライン21を備える。中心導体23の筐体7側の端部には、導体からなるカプラー部27が通電可能に接続されている。カプラー部27の一方の端部は中心導体23に固定され、他方の端部は導体プレート19cに固定されている。カプラー部27の内側には、導体ブロック28が固定されているが、この導体ブロック28は無くても良い。
導体プレート19cには、軸部53が貫通する円孔H2が形成され、円孔H2を形成する導体プレート19cの内周面には、真空保持のためのOリング55と、軸部53と導体プレート19bとを通電可能に接続する接点部材57とが並んで装着されている。接点部材57は、導体からなる斜め巻きコイルスプリングを用いることができる。斜め巻きコイルスプリングとは、一本のコイルスプリングを湾曲させてループ状の輪を形成した部材である。斜め巻きコイルスプリングを導体プレート19cの内周面に沿って軸部53を一周するように装着することで、軸部53に常時接した状態の接点を形成できる。
軸部53は無酸素銅などの電気抵抗の少ない導体からなる。軸部53は、円孔H2に通され、カプラー部27の内側の領域Fを通る磁束Bに直交するように突き出している。軸部53には、無酸素銅などの電気抵抗の少ない導体からなる板状の調整部材59が設けられている。調整部材59は、カプラー部27の内側の領域F内に配置され、軸部53と一緒に回転する。
軸部53は、導体プレート19c及び導体プレート19cの外壁面に立設されたブラケット61によって回転自在に支持支えられている。軸部53には、従動プーリー63が固定されている。従動プーリー63と、ACサーボモータ65の駆動軸65aに形成された駆動プーリー67とには、タイミングベルト69が掛け回されている。ACサーボモータ65の駆動軸65aの回転は、タイミングベルト69を介して軸部53に伝達され、調整部材59を回転させる。軸部53、従動プーリー63、タイミングベルト69、駆動プーリー67及びACサーボモータ65によって調整部材59の回動機構71が形成され、調整部材59及び回動機構71によって有効面積調整手段73が構成される。
次に、図6及び図7を参照して、調整部材59の回転と有効面積の調整との関係について説明する。図6は、調整部材を拡大して示す図であり、(a)は調整部材が回転する前の状態を示し、(b)は僅かに回転した状態を示す。また、図7は、調整部材を拡大して示す断面図であり、(a)は図6(a)のA−A線に沿った断面図であり、(b)は図6(b)のB−B線に沿った断面図である。
カプラー部27の内側の領域Fのうち、磁束Bが通る有効面積は、磁束Bに直交する仮想面上において、調整部材59によって遮蔽されない部分によって規定される。例えば、図6(a)及び図7(a)に示されるように、調整部材59が完全に立っている状態では、板状の調整部材59はカプラー部27の内側を通る磁束Bに対して直交する面上にある。従って、調整部材59の面積は、そのままカプラー部27の内側の領域Fを遮蔽する平面領域Arの面積S1となり、磁束Bが通る有効面積は最小となる。一方で、図6(b)及び図7(b)に示されるように、調整部材59を回転させ、磁束Bに対して直交する面上から僅かに傾けると、磁束Bに直交する面に投影される領域のみが、調整部材59によって遮蔽される平面領域Arとなり、この平面領域Arの面積A2は面積A1よりも小さくなるため、磁束Bが通る有効面積は僅かに広がる。このように、軸部53を回転させることで、調整部材59も一緒に回転し、磁束Bに交差する平面領域Arの面積S1,S2が変化し、有効面積の調整が可能になる。
電力フィーダ50も、第1実施形態に係る電力フィーダ17と同様に、有効面積調整手段73によってはカプラー部27で囲まれた内側の有効面積を変更してインピーダンス整合を取るため、カプラー部27を移動させる機構や構造は不要であり、簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる。特に、カプラー部27の移動に対応した共振周波数の調整は不要であり、そのための調整用の機構や制御が不要になり、構造を簡素化し易い。
さらに、有効面積調整手段73の調整部材59は、軸部53の回転に伴って磁束Bに交差する平面領域Arの面積S1,S2が変化し、その結果、有効面積を変化させることができる。従って、軸部53を回転させるだけで、簡単に有効面積を調整できる。軸部53を回転させるための機構はモータなどを利用して簡単に実現でき、小型化を図り易い。その結果として、簡単な構造で磁場結合によるインピーダンス整合を取ることが可能になる。なお、本実施形態に係る調整部材59は、軸部53の軸線に直交する断面形状が矩形の板状であったが、断面形状が楕円などの扁平な形状であってもよい。また、パイプなどを、軸部53の軸線を含む平面上で環状に折り曲げて形成したループ状であってもよく、これらの形状によれば、軸部53の回転に伴って磁束Bに交差する平面領域の面積は変化する。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態において説明した柱状部材は円柱状に限定されず、角柱状であってもよい。
本発明の実施形態に係る電源フィーダを設けた高周波加速空胴を備えたリングサイクロトロンを模式的に示す平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る電力フィーダの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電力フィーダの断面図である。 第2実施形態に係る電力フィーダの調整部材を拡大して示し、(a)は調整部材が磁束に直交する面に沿って立っている状態を示す図であり、(b)は調整部材が立っている状態から僅かに傾いた状態を示す図である。 第2実施形態に係る電力フィーダの調整部材を拡大して示し、(a)は図6(a)のA−A線に沿った断面図であり、(b)は図6(b)のB−B線に沿った断面図である。
符号の説明
1…リングサイクロトロン(粒子加速器)、5…高周波加速空胴、17,50…電力フィーダ、7…筐体、19b,19c…導体プレート(筐体の壁)、21…同軸伝送ライン、23…中心導体、25…周囲導体、27…カプラー部、29…柱状部材、43,73…有効面積調整手段、53…軸部、59…調整部材、B…磁束、F…カプラー部の内側の領域、Ar…平面領域、S1,S2…平面領域の面積。

Claims (3)

  1. 同軸状に延在する内側の中心導体及び外側の周囲導体からなる同軸伝送ラインを備え、粒子加速器の加速空胴で共振を持続させるための電力を供給する電力フィーダにおいて、
    前記加速空胴の筐体内で、前記中心導体の端部と前記筐体の壁とに固定されると共に、前記中心導体と前記筐体の壁とを通電可能に接続する枠状のカプラー部と、
    前記カプラー部で囲まれた内側の領域のうち、磁束が通る有効面積を調整する有効面積調整手段と、
    を備えたことを特徴とする電力フィーダ。
  2. 前記有効面積調整手段は、前記筐体の前記壁を貫通して往復動する導体からなる柱状部材を有することを特徴とする請求項1記載の電力フィーダ。
  3. 前記有効面積調整手段は、前記筐体の前記壁を貫通すると共に、前記カプラー部で囲まれた内側の前記領域内を通る磁束に交差する軸部と、前記領域内で前記軸部に固定されると共に、前記軸部の回転に伴って前記磁束に交差する平面領域の面積が変化する調整部材とを有することを特徴とする請求項1記載の電力フィーダ。
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