JP2000106300A - サイクロトロン用電磁石の最小化方法及びサイクロトロンシステム - Google Patents
サイクロトロン用電磁石の最小化方法及びサイクロトロンシステムInfo
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
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- H05H13/00—Magnetic resonance accelerators; Cyclotrons
Abstract
ムの磁極の直径を最小化する。 【解決手段】 臨界共鳴値νz=1/2より小さく規定
されたνzを有する動作モードを選択し、狭いスペース
のRF加速電極システムを受入れ、十分に低い圧力を得
るのに必要な真空コンダクタンスを可能とするサイズの
谷ギャップを規定する第1の磁極パラメータを選択する
ことによって、浅い谷を有する谷の技術を選ぶ。更に、
セクタギャップのサイズを設定することによって、第2
の磁極パラメータを規定する。磁化場を増大させること
によって、方位磁場の形状を矩形波形状から、ほぼ正弦
波状に変える。平均磁場を、増大させた磁化場と第1及
び第2の磁極パラメータから計算する。
Description
磁石のサイズを最小限とするための方法、及び、該方法
によって得られた電磁石を用いたサイクロトロンシステ
ムに関する。
オンビーム(即ち、荷電粒子のビーム)が加速される適
切な粒子加速器、例えばサイクロトロンを用いて行われ
る。ラジオアイソトープは、入射イオンビームと、加圧
された気体、液体又は固体であるターゲット媒体間の核
反応によって形成される。
形軌道に偏向するために磁場を利用している。イオンビ
ームは、加速過程においてエネルギを連続的に受け取
り、イオンビームの軌跡は、磁極のエッジでイオンが最
終エネルギに到達するまで、多回転の螺旋状となる。磁
場内でのビーム通路はかなり長い螺旋であるので、イオ
ンビームの収束状態を維持するため、磁場にはイオンビ
ーム収束性が要求される。最近のサイクロトロンは、い
わゆるセクタフォーカシング(sector focusing)を利
用しており、磁極を扇形(セクタ)に形作ることによっ
て、イオンビームの軸方向収束性を改良している。これ
は、磁石の磁極表面を磁極当たり3又は4、即ち、合計
6又は8の扇形に分割することによって達成される。ポ
ール間の、より長い距離を与える領域は、谷(valley)
と呼ばれる。
クロトロン磁石システムの平均磁場及び加速されたイオ
ンの質量/電荷比によって与えられる、サイクロトロン
中のビームの軌道周回時間に対応する周期(又はその整
数倍)で振動する高周波数(RF)電圧が印可される、
いわゆるRF加速システムによって達成される。もとも
と、RF加速電極の形状は、2つの向き合った「D」形
状の中空電極であり、加速されたイオンビームの軌道
は、印加された磁場及びイオンのエネルギに依存してい
る。ビームは、1つの電極に入り、出る毎に、エネルギ
を得て、その軌道半径を増していく。
つ、磁極間の加速用真空スペース内を数多く軌道周回し
ていく。最終的に、ビームは磁極のエッジでその軌道か
ら引き出され、特別のターゲット材料上に入射される。
磁極ギャップの違いにより、セクタ領域の磁場の方が、
谷領域の磁場よりも強い。セクタと谷間の磁場強度の違
いが大きいほど、軸方向のビーム収束性は強くなるが、
その結果、平均磁場は勿論小さくなり、所望のエネルギ
を確実にするために磁石の直径は大きくなる。
する(即ち小さな磁極直径を有する)ようにするため、
平均磁場は高く維持されなければならない。これは、磁
極ギャップが、可能な限り小さく維持されるべきである
ことを意味する。これにより、電力消費は小さくなる
が、2つの望ましくない効果を持たらす。
プのコンダクタンスが小さくなり、第2に、RF加速電
極のためのスペースが非常に小さくなる。
ると、真空引きのためのコンダクタンスに負の効果を有
し、真空の劣化につながるという事実を指している。P
ET(陽電子放出トモグラフィ)用のアイソトープ製造
設備の場合、加速イオンは、原子に束縛された付加電子
によって作り出された負の電荷を有する。付加電子の結
合力は弱く、電子は、加速イオンと真空中に残留してい
る気体元素間の相互作用によって、容易に取り除かれ
る。衝突イオンは、不可逆的に中性化され、その電気的
及び磁気的な場に対する感受性を失う。真空コンダクタ
ンスが低くなると、残留ガスの量が多くなり、従って、
ビームの損失が大きくなる。真空コンダクタンスが大き
くなれば、その逆となる。これは、特に、水素の負イオ
ンの加速が必要なPET用の放射性トレーサ製造システ
ムの場合、非常に重要な点である。
プが最大である谷に配置することによって、ある程度補
償することができる。これにより、RF加速電極の負荷
容量を小さく維持することができ、RF電力消費の観点
から有利となる。自明な解決策は、セクタ領域の磁場を
高く維持するために、セクタ間の距離を小さく維持し、
RF加速電極用のより良い環境を作り出し、同時に、よ
り良い真空コンダクタンスを得るために、ある程度、谷
のギャップを広げることである。
ギャップが大きすぎると、谷における磁場強度がセクタ
の磁場強度に比べて小さくなり過ぎ、νz(軌道周回当
りの軸方向イオンビームの振動数)によって表わされる
軸方向ビーム収束性が大きくなり、時として、安定なビ
ーム加速を妨げるνz=1/2の共鳴状態になってしま
う。
ルギ20MeV未満)は、いわゆる深い谷(deep vall
ey)設計に基づいており、大きな(厚い)セクタ板から
なる磁極が、磁石ヨーク上に直接固定され、RF加速電
極に適した非常に大きな谷ギャップができており、この
タイプのサイクロトロンでは、νzの値が、νz=1/2
の共鳴値よりも十分大きな値に維持されている。このよ
うなサイクロトロンは、任意に与えられたイオンエネル
ギに対して、大きな谷ギャップによって、より低い平均
磁場を有し、結果として、より大きな磁極半径を持たら
す。従って、このようなサイクロトロンは、νz=1/
2の共鳴値以下のνz値に基づく設計よりも物理的に大
きくなる。この点に関して、より多くの情報が、例え
ば、John J.Livingood著の「Principles of cyclic
particle accelerators(周期的粒子加速器の原
理)」(D. Van Nostrand Company,Inc.,Prin
ceton,New Jersuy,USA)に載せられている。
磁石を設計する際には、2つの利用可能な選択肢があ
る。即ち、上記の臨界νz=1/2共鳴値から外すた
め、νzの値を0.5より十分に小さくするか、又は、
0.5よりも十分に大きくするかである。
クトな磁石をもたらすが、谷のギャップが小さすぎる設
計であると、低消費電力のRF加速システム、及び、満
足すべき真空コンダクタンスをもたらすことができな
い。他方の選択は、サイズの要請を満足するには磁石が
大きくなり過ぎる。コンパクトなサイクロトロン磁石の
ための最適化の設計を行なうことは、軸方向収束性に関
する制約のため、廃れたように見える。
したサイクロトロンを設計するには、つまり、スペース
が限定されているのが通常である病院に据え付けるのに
適した、非常にコンパクトな装置を実現するには、相反
するパラメータを考慮して、サイクロトンのサイズを最
適化する必要がある。サイクロトロン自体のコンパクト
さは、将来、一体化された放射線シールドを含むシステ
ム全体のサイズの小形化を促進するであろうし、このよ
うな設備に対する黄金の基準(golden standard)とな
るであろう。更に、このような利点を有するシステムに
対する要請もある。
くなされたもので、放射性トレーサ製造用のサイクロト
ロンの電磁石のサイズ、特に磁極の直径を最小とするこ
とを課題とする。
サ製造用のサイクロトロンシステムの磁極のサイズを最
小化するための方法において、νzが臨界的な共鳴値νz
=1/2以下で規定されるような動作モードを選択する
ステップと、狭いスペースのRF加速電極を受け入れ、
水素の負イオンの加速に適した十分に低い圧力を得るの
に必要な真空コンダクタンスを助ける谷のギャップを規
定する第1の磁極パラメータを選択することによって、
深い谷の代わりに、より浅い谷を有する谷の技術を選ぶ
ステップと、水素の負イオンの加速器に適当な十分に低
い圧力を得るために必要な真空コンダクタンスを可能と
する、15−30mmのオーダーのセクタギャップを設
定することによって、第2の磁極パラメータを規定する
ステップと、磁場を増大させて、方位方向磁場の形状
を、矩形波形状からほぼ正弦波状になるように変えるス
テップと、増やされた磁場及び第1及び第2の磁極パラ
メータから、平均磁場を計算するステップと、平均磁場
から、磁極半径の形をとる第3の磁極パラメータを計算
し、これにより、サイクロトロンシステム用の電磁石シ
ステムの最もコンパクトなデザインを獲得するステップ
とを有することにより、前記課題を解決したものであ
る。
つ、磁極セクタ材料の高度の飽和を利用して、セクタ磁
場を増大させ、飽和効果によって、更にνzの値を減少
させるステップを含むようにしたものである。
と、各谷が対応する磁極セクタの2/3のオーダーであ
る、4つの対応する谷領域を呈する磁極を選択するステ
ップを含むようにしたものである。
素の負イオンを加速するためのサイクロトロンの磁極の
直径が最小化されたサイクロトロンシステムであって、
一対のコイルと、磁極セクタ及び谷領域を呈する第1及
び第2の円形磁極を含むヨークを有し、少なくとも2つ
の対向する谷セクタが、RF加速電極及び第1及び第2
の円形磁極を含み、含まれたRF加速電極が、これらに
適切なRF加速電圧を印加したときに、中央のイオン源
から引き出された負イオンのためのサイクロトロン加速
システムを形成する真空箱中に位置され、電磁石システ
ムによって印加された強い磁場により、第1及び第2の
磁極間でイオンビームが偏向され収束されるような電磁
石システムとを有し、これにより、各磁極が4つのセク
タ部分と4つの谷部分を形成し、4つのセクタ部分間の
距離が、少数のアンペアターンで高い磁場を作り出すよ
うに、15−30mmのオーダーとされ、4つの谷の距
離が、イオンビームを加速するときに必要な真空を達成
するためのイオンビーム真空コンダクタンス用の適切な
スペースを許容し、電磁場が、4つのセクタ部分を飽和
させるが、谷は飽和させず、方位磁場の形状を矩形波形
状からほぼ正弦波状に変換することにより、前記課題を
解決したものである。
作するモードを、動作モードとして選ぶようにしたもの
である。
ィ用の放射性トレーサ製造用のコンパクトなサイクロト
ロンシステムを達成するために、円形磁極の最大直径を
700mmのオーダーとしたものである。
ロトロンは、臨界共鳴値νz=1/2よりも十分に小さ
いνzを有する動作モードを利用している。まず、セク
タの磁極ギャップは、比較的少ないアンペアターンを与
える小さな値(典型的には15−30mm)に固定され
る。次に、谷の磁極ギャップは、真空引きに良好なコン
ダクタンスを与え、且つ、容量及び電力消費が許容でき
る程度のスペースを確保したRF加速システムを収容す
るのに十分な大きさを持った値に固定される。並みの磁
場強度にすれば、νzの値はνz=1/2よりも小さい
が、1/2に近すぎる。この方法は、セクタの磁場が、
軟鉄の磁場の飽和値である約2.15テスラよりも大き
くなるように、コイル電流当りのアンペアターンを高く
する。これは、νzの値に対して、2つの望ましい効果
をもたらす。
て、セクタの磁場に対する磁極ギャップ比例値よりも増
える。
が、方形波形状から、ほぼ正弦波状に変わる。
の実施形態を詳細に説明する。
製造設備に適用可能なサイクロトロン装置が開示されて
いる。本発明による装置は、相反するパラメータを考慮
して、設備を非常にコンパクトな設計としている。この
設計は、「MINItrace」装置に適用されている。こ
のMINItrace装置は、同時に、医療診断に用いられ
る短寿命の放射性トレーサを作り出すためのPETアイ
ソトープ製造システム用の一体型放射線シールドをも構
成している。
0.5以下のνz値に基づいているにもかかわらず、R
F加速電極及び良好な真空コンダクタンスのために十分
なスペースを有する。以下、この新しい概念によるシス
テムについて、説明する。
クロトロンに用いられる一対の磁極、第1の磁極1及び
第2の磁極2を示している。両方の磁極は、同数のセク
タ4、例えば開示した実施形態に示すように、4セクタ
を有している。磁極セクタ4の間に谷6が作り出されて
いる。従って、図示実施形態では、4つの谷6がある。
ヨーク(図示省略)上に配置されたコイル(図示省略)
によって、磁極1及び2の間に電磁場が作り出される。
コイル巻線には高電流が供給され、サイクロトロン装置
のイオンビームを偏向し収束するために利用される磁場
を生成する強い電磁石が形成される。図2において、第
1の磁極1は、セクタ表面4に対して平行な面内に描か
れている。図2には、更に、作り出された浅い谷の2つ
の中に、RF加速電極8、9の2つのペアの各部分が配
置されることを示している。開示された実施例では、セ
クタ4の表面積が、谷6の面積よりも大きいことに注意
されたい。
強度を、約2.15テスラとされる軟鉄の飽和値以下に
限定するのが通常である。しかしながら、コイルの巻数
を増やし、より大きなアンペアターンを与えて、セクタ
上の磁場強度を増大させれば、2つの効果が発生して、
共にνzの値が小さくなる。
するかなりの漏洩磁場が存在し、これにより、セクタの
磁場よりも谷の磁場の方が磁極ギャップ比例値より大き
く増加する。これは、軸方向の収束性を減らし、νzの
値が小さくなる。
の磁極1及び2間のほぼ円形の軌跡に沿って描かれてい
る。角度範囲90°−180°及び角度範囲270°−
360°に位置する磁極の谷には、図示されたRF加速
電極が存在し、そこには、イオンビームのために、対向
する磁極セクタ4間のギャップと同じような、ギャップ
が確保されている。
効果により、方位場形状は、矩形波形状から正弦波形状
に変化する。このような磁場形状の変化は、更に、νz
の値を減らす。
νz=1/2の共鳴条件よりも十分に小さく保ちつつ、
従来のセクタ磁場で可能であったよりも大きな谷のギャ
ップを選択することが可能となる。このような方法の総
合的な結果によって、サイクロトロンの直径が減らさ
れ、PETアイソトープ製造システム用のサイクロトロ
ンが、よりコンパクトな磁石システムとなる。
れたイオン源(図示省略)及び引出システム(図示省
略)のメンテナンス及びそれらへのアクセスを更に改良
するため、電磁石は、好ましくは、磁極1及び2の面が
垂直になるように配置すれば、磁石ヨークと共に配列さ
れた垂直に取り付けられたヒンジのセットによって、磁
極を磁石ヨークから簡単に分割することが可能となる。
その時、磁極がメンテナンスのアクセスのために分割さ
れた状態では、図1の磁極1は、図2と同様な位置に配
置されている。RF加速電極8及び9は、イオンビーム
がその間で加速される上及び下電極板の双方からなる単
一のユニットとして構成されている。この分割は、磁極
が位置する真空箱の真空を開放し、ヒンジにより、真空
箱を、第1の磁極1及びRF加速電極システム8及び9
を含む部分と、第2の磁極2を含む、もう一方の旋回軸
で回転する部分からなる2つの部分に分けることによっ
てなされる。
極8及び9がお互いに接続され、他方の端子が両方の磁
極に接続される。
用されるサイクロトロン装置の本発明による改良による
方法の設計計画を示す。この表は、本発明法と、いわゆ
る深い谷の技術による従来の典型的な方法の間の主な相
違を示している。
好適な実施例は、図1に示される磁極の最大直径700
mmを与える。各磁極の高さは、約120mmであり、
セクタ4の有効物理半径は、エッジが斜めにカットされ
ているため320mmのオーダーとなる。このような磁
極は、磁極セクタ4を形成する材料でもある低炭素鋼か
らなり、同時に、谷6も形成する。図1及び2は、電気
コイルが取り付けられたヨークを示していない。このヨ
ークは、ヒンジによって分割される。つまり、2つの対
向する磁極1及び2は、水平面内で、ヨークの一方を、
そのヒンジによる旋回軸によって回転することにより分
割される。施回位置において、磁極1は、図2に示され
るようにアクセスできる。ヨークの分割は、エアギャッ
プが生じないように高精度でなされ、更に、強い磁場が
印加されると、エアギャップは取り除かれるように作用
する。
磁場中のRF加速電極に誘導されたRF電圧によって、
イオンビームが約80回周回する間に、水素の負イオン
を10MeVのオーダーのエネルギまで加速する。この
装置は、4次高調波加速装置として設計されている。即
ち、イオンビームが1回軌道を周回する間に、加速用R
F電圧は4周期を有している。動作RF周波数は、従っ
て、100MHzを少し上回るものとなる。RF加速電
極システムが2つの対向する谷間に位置しているので、
イオンビームは周回毎に4回エネルギで押されることに
なる。好適な実施例において、セクタ4は、約55°で
あり、谷は従って35°のオーダーとなる。それぞれ2
つの対向する銅板からなる2つのRF加速電極は、ヨー
クが閉じられたときに、磁極セクタ間のギャップ距離と
同様な距離の対向面を有する。このRF加速電極は、印
加される高周波フィールドに関して適切な高耐圧絶縁が
維持されるように、2つの谷間に取り付けられるよう設
計されている。このRF加速電極は、勿論、これらを囲
む磁石の銅メッキされた材料に対して静電容量を構成す
る。RF構造体のインダクタンスは、RF加速電極の浮
遊容量と共に、RF加速システムに最大限のRF電力を
伝送するのに望ましい作動RF周波数と一致すべき共振
周波数を規定する。その結果、可能な限り最大のRF加
速フィールドを得ることができる。
フィールドは、固定された周波数の変調されない正弦波
状RF信号であり、これは、開示された実施例のサイク
ロトロンが等時性セクタ集束システムとして動作するこ
とを意味する。RF発生システムは、システムの最適な
マッチングを維持するよう、フィードバックシステムに
よって制御されている。サイクロトロン制御システム
は、更に、作り出された水素の負イオンビームを最適な
動作条件とするために、加速用RFフィールド周波数に
関して電磁場を制御している。
者にとって既に周知であるため、そのような装置につい
ては、ここでは更に論じない。
くつかの公知の影響を補償するように作用させることが
できる。これは、本発明の一部ではないと考えられるの
で、これ以上論じないが、文献で見つけることができ
る。
製造用のサイクロトロンの電磁石のサイズ、特に磁極の
直径を最小として、システム全体のサイズを小型化する
ことができる。
めの一対の磁極の斜視図
に、谷の2つのRF加速電極の部分を示す上面図
磁場の変化を示す線図
7)
の最小化方法及びサイクロトロンシステム
したサイクロトロンを設計するには、つまり、スペース
が限定されているのが通常である病院に据え付けるのに
適した、非常にコンパクトな装置を実現するには、相反
するパラメータを考慮して、サイクロトロンのサイズを
最適化する必要がある。サイクロトロン自体のコンパク
トさは、将来、一体化された放射線シールドを含むシス
テム全体のサイズの小形化を促進するであろうし、この
ような設備に対する黄金の基準(golden standard)と
なるであろう。更に、このような利点を有するシステム
に対する要請もある。
Claims (6)
- 【請求項1】放射性トレーサ製造用のサイクロトロンシ
ステムの磁極のサイズを最小化するための方法であっ
て、 νzが臨界的な共鳴値νz=1/2以下で規定されるよう
な動作モードを選択するステップと、 狭いスペースのRF加速電極を受け入れ、水素の負イオ
ンの加速に適した十分に低い圧力を得るのに必要な真空
コンダクタンスを助ける谷のギャップを規定する第1の
磁極パラメータを選択することによって、深い谷の代わ
りに、より浅い谷を有する谷の技術を選ぶステップと、 水素の負イオンの加速器に適当な十分に低い圧力を得る
ために必要な真空コンダクタンスを可能とする、15−
30mmのオーダーのセクタギャップを設定することに
よって、第2の磁極パラメータを規定するステップと、 磁場を増大させて、方位方向磁場の形状を、矩形波形状
からほぼ正弦波状になるように変えるステップと、 増やされた磁場及び第1及び第2の磁極パラメータか
ら、平均磁場を計算するステップと、 平均磁場から、磁極半径の形をとる第3の磁極パラメー
タを計算し、これにより、サイクロトロンシステム用の
電磁石システムの最もコンパクトなデザインを獲得する
ステップと、 を有することを特徴とするサイクロトロン用電磁石の最
小化方法。 - 【請求項2】請求項1において、更に、谷領域を飽和状
態以下に維持しつつ、磁極セクタ材料の高度の飽和を利
用して、セクタ磁場を増大させ、飽和効果によって、更
にνzの値を減少させるステップを含むことを特徴とす
るサイクロトロン用電磁石の最小化方法。 - 【請求項3】請求項2において、更に、4つの同じサイ
ズのセクタギャップと、各谷が対応する磁極セクタの2
/3のオーダーである、4つの対応する谷領域を呈する
磁極を選択するステップを含むことを特徴とするサイク
ロトロン用電磁石の最小化方法。 - 【請求項4】放射性トレーサ製造用の水素の負イオンを
加速するためのサイクロトロンの磁極の直径が最小化さ
れたシステムであって、 一対のコイルと、磁極セクタ及び谷領域を呈する第1及
び第2の円形磁極を含むヨークを有し、少なくとも2つ
の対向する谷セクタが、RF加速電極及び第1及び第2
の円形磁極を含み、含まれたRF加速電極が、これらに
適切なRF加速電圧を印加したときに、中央のイオン源
から引き出された負イオンのためのサイクロトロン加速
システムを形成する真空箱中に位置され、電磁石システ
ムによって印加された強い磁場により、第1及び第2の
磁極間でイオンビームが偏向され収束されるような電磁
石システムとを有し、 これにより、各磁極が4つのセクタ部分と4つの谷部分
を形成し、4つのセクタ部分間の距離が、少数のアンペ
アターンで高い磁場を作り出すように、15−30mm
のオーダーとされ、4つの谷の距離が、イオンビームを
加速するときに必要な真空を達成するためのイオンビー
ム真空コンダクタンス用の適切なスペースを許容し、電
磁場が、4つのセクタ部分を飽和させるが、谷は飽和さ
せず、方位磁場の形状を矩形波形状からほぼ正弦波状に
変換するようにされていることを特徴とするサイクロト
ロンシステム。 - 【請求項5】請求項4において、臨界共鳴値νz=1/
2以下のνzで動作するモードが、動作モードとして選
ばれていることを特徴とするサイクロトロンシステム。 - 【請求項6】請求項5において、医療診断用の放射性ト
レーサ製造用のコンパクトなサイクロトロンシステムを
達成するために、円形磁極の最大直径が700mmのオ
ーダーであることを特徴とするサイクロトロンシステ
ム。
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