JP2009187371A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】カセットケースの収納空間を区画する調整部材のカセットケースからの脱落を防止可能な自動販売機を提供する。
【解決手段】内部に複数の商品を横倒し状態で収納するとともに底部に商品の落下を阻止するストッパ機構220を有するカセットケース200を商品収納棚に上下方向に着脱自在に装着し、カセットケース200のストッパ機構220を操作して底部開口を開放することによりカセットケース200の内部に商品が上下方向に連続して積み重ねて収納し、カセットケース200の収納空間を区画する調整部材240を着脱自在に設け、カセットケース200の所定位置に調整部材240が選択的に差し込まれるスリットを設け、スリットの入口端部近傍にスリットの幅が調整部材240の厚みよりも僅かに小さい寸法となるように突出した抜け止め用突起213aを設け、カセットケース200を倒置した際にも調整部材240の脱落を防止する。
【選択図】図4

Description

この発明は、庫内に収納した缶入り飲料、壜入り飲料、ペットボトル入り飲料などの各種商品を販売する自動販売機に係り、特に商品の補充を容易にした自動販売機に関する。
缶入り飲料、壜入り飲料、ペットボトル入り飲料などの各種商品を販売する自動販売機は本体キャビネットの庫内に複数の商品収納棚を並設し、当該商品収納棚に前記各種商品を積み重ねて収納するとともに庫内の各種商品を冷蔵、温蔵状態に区分して保存して販売するように構成され、売切れによる販売機会を逃すことのないように商品収納棚に頻繁に商品を補充することが好ましい。前記商品補充は短時間で簡単であることが好ましいが、従来の自動販売機においては商品収納棚に1つずつ商品を収納するように構成されており、商品の補充に多大な時間を要するとともに補充作業が煩雑であり、これを解決することが望まれていた。
このため、内部に複数の商品を横倒し状態で収納するとともに底部に商品の落下を阻止するストッパを有するカセットケースを備え、当該カセットケースを商品収納棚に上下方向に着脱自在に装着するとともに前記カセットケースのストッパを下位側から順次開放することによりカセットケースの内部に商品が上下方向に連続して積み重ねて収納されるようにした自動販売機が提案されている(特許文献1)。この特許文献1に記載された自動販売機によれば、予め内部に複数の商品を横倒し状態で収納したカセットケースを準備し、空になったカセットケースを商品収納棚から取り外した後、当該取り外されたカセットケースの跡に、商品が収納された新たなカセットケースを装着し、当該カセットケースのストッパを開放することによって下段のカセットケース内に商品を落し込んで供給するように構成されている。従って、複数の商品を一括して補充することが可能であることから、商品補充時間を大幅に短縮化し、自動販売機における商品の補充作業を容易に行うことができる。
特開2005−38335号公報
ところで、自動販売機では長さサイズの異なる複数種類の商品を販売することが望まれている。このため、特許文献1に記載された発明のようなカセットケースを用いた場合、長さサイズの異なる複数種類の商品に専用のカセットケースを用意すると、カセットケースの種類が多くなることからカセットケースを製作するための費用が嵩み、また、カセットケースを商品種類ごとに管理せねばならないので煩雑であるという課題を有する。
そこで、カセットケースを長さサイズが最大の商品を収納可能な大きさとして長さサイズの異なる商品に対して共通に使用できるようにすることが考えられる。この場合、長さサイズの短い商品をカセットケース内に積み重ねて収納する際、当該商品がカセットケース内で自由に動き得る状態にあることから、運搬(配送)途中において商品の姿勢が乱れて販売に供することができなくなる。このため、カセットケースの収納空間を長さ方向に区画する調整部材を設け、この調整部材をカセットケースに着脱自在に配設し、当該調整部材を商品長さサイズに応じた位置に装着することが考えられる。しかしながら、ただ単にカセットケースに調節部材を装着したのみではカセットケースから調節部材が脱落してしまうおそれがある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、カセットケースの収納空間を区画する調整部材を簡単な構成によりカセットケースに着脱することができ、かつ、前記調整部材のカセットケースからの脱落を防止可能な自動販売機を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1にかかる発明は、本体キャビネットの庫内に複数の商品収納棚を並設し、当該商品収納棚は下部に商品搬出機構を有し、かつ、当該商品搬出機構の上方域に、内部に複数の商品を横倒し状態で収納するとともに底部に商品の落下を阻止するストッパ機構を有するカセットケースを上下方向に着脱自在に装着してなり、前記カセットケースのストッパ機構を操作して底部開口を開放することによりカセットケースの内部に商品が上下方向に連続して積み重ねて収納されるようにした自動販売機であって、前記複数の商品収納棚を庫内天井面に吊下げ支持するとともに前方に引出し可能に案内する引出し装置を備えた自動販売機において、前記カセットケースの収納空間を区画する調整部材を着脱自在に設け、前記カセットケースの所定位置に前記調整部材が選択的に差し込まれるスリットを設け、前記スリットの入口端部近傍に、当該入口端部のスリットの幅が前記調整部材の厚みよりも僅かに小さい寸法となるように突出した抜け止め用突起を設けたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の自動販売機において、スリットは商品の長さ方向に複数段設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2に記載の自動販売機において、スリットは上下2段に配設され、調整部材は上下2段のスリットに対応して上下部位に係止片を備えてなることを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、本体キャビネットの庫内に複数の商品収納棚を並設し、当該商品収納棚は下部に商品搬出機構を有し、かつ、当該商品搬出機構の上方域に、内部に複数の商品を横倒し状態で収納するとともに底部に商品の落下を阻止するストッパ機構を有するカセットケースを上下方向に着脱自在に装着してなり、前記カセットケースのストッパ機構を操作して底部開口を開放することによりカセットケースの内部に商品が上下方向に連続して積み重ねて収納されるようにした自動販売機であって、前記複数の商品収納棚を庫内天井面に吊下げ支持するとともに前方に引出し可能に案内する引出し装置を備えた自動販売機において、前記カセットケースの収納空間を区画する調整部材を着脱自在に設け、前記カセットケースの所定位置に調整部材が選択的に差し込まれるスリットを設け、前記スリットの入口端部近傍に、当該入口端部のスリットの幅が前記調整部材の厚みよりも僅かに小さい寸法となるように突出した抜け止め用突起を設けたことにより、カセットケースに装着された調整部材は所定の力を加えない限りスリットから抜け出ることがなく、カセットケースを倒置させた場合にも調整部材が脱落するのを防止することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、請求項1に記載の自動販売機において、スリットを商品の長さ方向に複数段設けたことにより、長さサイズの異なる商品に対してカセットケースを共通に使用することが可能となる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、請求項1に記載の自動販売機において、スリットは上下2段に配設され、調整部材に上下2段のスリットに対応して上下部位に係止片を設けたことにより、調整部材が傾倒することがなく、区画されたカセットケースの収納空間の寸法を上下方向に亘って一定に維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における自動販売機の内部構造の主要部を一部断面で示した斜視図である。ここに例示する自動販売機は、本体キャビネット1および外扉(図示せず)を備えて構成してある。
図1において、本体キャビネット1は前面が開口した断熱筐体として形成され、内部に商品収納庫12を備えてなる。図示は省略しているが、前記本体キャビネット1の前面には前記開口を閉塞する外扉、および本体キャビネット1における商品収納庫の前面を閉塞する断熱内扉がヒンジにより開閉可能に取付けられている。なお、前記外扉の正面側には商品見本を展示するディスプレイ室、商品選択ボタン、硬貨投入口、紙幣挿入口、商品取出口、硬貨返却口などが配設され、その背面側には硬貨処理装置、紙幣処理装置、自動販売機の販売動作,ディスプレイ室に設置された照明灯の点消灯若しくは調光動作,庫内の商品を冷却若しくは加熱する冷却/加熱ユニットを制御するための制御装置などが配設されている。
前記本体キャビネット1は底板11により上段側の商品収納庫12と下段側の機械室13に分割されている。上段側の商品収納庫12内には、断熱仕切壁14により左右方向に複数の商品収納室に区分され、各商品収納室は、缶入り飲料、壜入り飲料、ペットボトル入り飲料などの商品を収納するとともにその下端に商品選択ボタンの操作により商品を搬出する商品払出機構を有する商品収納棚100が収設され、また、各商品収納室の下部には、それぞれの商品収納室を冷却もしくは加熱して商品収納棚に収納した商品を冷却または加熱する冷却/加熱ユニット(不図示)が配設されている。なお、15は商品収納棚の商品払出機構から搬出された商品を内扉に形成したフラッパ付きの搬出口を介して外扉の商品取出口に送出するシュート、16は商品収納庫の背壁に取付けられ、商品収納室内を循環する空気を冷却/加熱ユニットに戻すダクトである。
前記商品収納棚100は複数の商品を横倒し状態で収納したカセットケース200が上下方向に積み重ねて装着され、引出し装置300を介して商品収納庫12の庫内から引出し自在に案内支持されている。引出し装置300の詳細は後述するが、庫内天井面に固着された固定レール部材310と、この固定レール部材310に内接して摺動自在に配設された可動レール部材320と、商品収納棚100を吊下げ支持する支持レール部材330とからなり、図1では引出し装置300を介して商品収納棚100が庫内の前方に引き出された状態を示している。
前記商品収納棚100を図2に示し、図2は商品収納棚の要部を示す斜視図であり、カセットケース200を取り外した状態を示している。また、図3は商品収納棚の拡大図であり、これら図2,図3を用いて商品収納棚について説明する。
図2および図3において、110は左右一対の支柱、120はレール部材、130,140はそれぞれ補強部材、150は商品払出機構160および通路幅規制板170の取付部材であり、これらにより商品収納棚100が構成されている。前記支柱110は金属製の角材からなり、その上端を引出し装置300の支持レール部材330に一体的に取付けられた支柱取付部材340(図3参照)に固着されている。前記支柱110は左右で一対をなし、この例では左右一対の支柱110が前後方向に3列配列されている。前記レール部材120は板金により断面が薄い山高帽子形状に形成され、鍔に相当する両端のレール121,121(図3参照)を上下方向に向けて左右一対の支柱110に架け渡され、当該支柱110にねじにより固着されている。上側レール121の一端側(図3では右側)の上縁部には半円状の位置決め凹部122が形成され、下側レール121の一端側の胴部には位置決め凸部123が形成されている。このレール部材120は支柱110の前方側(図2では左側)および後方側にそれぞれ背中合わせに配設されている。前記レール部材120はこの例では左右一対の支柱110に6個架け渡されている。
前記補強部材130,140は薄板鋼板を適宜折り曲げて長方形に形成されてなり、それぞれ上端を引出し装置300の支持レール部材330に一体的に取付けられた支柱取付部材340に固着されている。商品収納棚100の前端に配置された補強部材130の前面の略中央部には四角環状の把手131を有し、この把手131はその一辺を補強部材130に回動自在に軸支され、常時は補強部材130に沿って垂下した状態にあり、商品収納棚100を引き出す際に引き起こされる。前記把手131には上下方向にスライドするスライド板132を介してストッパ部材133が連結されている。前記ストッパ部材133は商品収納棚100が庫内に格納された状態において本体キャビネット1の天井面に形成した係合穴(不図示)に嵌り込んで商品収納棚100を庫内格納位置に保持するものであり、把手131の引き起こしに連動して前記係合穴から抜け出すように構成されている。
また、前記取付部材150は板金をプレス加工により上端が階段状に、下端が後端に向けて傾斜した異形形状に形成されてなり、前記支柱110、補強部材130,140にそれぞれねじ止めされている。この取付部材150は図2では商品収納棚100の右端側のみ見えているが、商品収納棚100の左端側にも設けられている。この取付部材150は商品払出機構160およびこの商品払出機構160に対向配置されて当該商品払出機構160とともに商品通路を構成する通路幅規制板170を取付け固定するものである。前記商品払出機構160および通路幅規制板170は既に公知(例えば、商品払出機構160および通路幅規制板170については特開2001−52253号公報などに、商品払出機構160の取付けについては特開平8−249535号公報などに記載されている)であるから図には明示していないが、商品払出機構160は商品通路を構成する基板の背面に取付けられた上下のフラッパ部材を有し、これらのフラッパ部材をソレノイドなどの駆動源により駆動して交互に商品通路に出没させて最下位の商品から一個ずつ搬出するものである。この商品払出機構160および通路幅規制板170はこの例では左右一対の支柱110の前後にそれぞれ配設されている。
次に、前記商品収納棚100に着脱自在に装着されるカセットケース200を図4乃至図6に示し、図4はカセットケース200の全体構成を示す斜視図、図5はカセットケース200におけるストッパ機構を説明するために一部を拡大して示す斜視図、図6はカセットケース200の商品の長さサイズを規制する調整部材の位置決めを説明するために一部を拡大して示す正面図である。
図において、カセットケース200は透明な合成樹脂の成形品としてなり、天面および底面が開口した中空の直方体形状の箱体として形成され、内部の収納空間に複数の商品を横倒し姿勢で積み重ねて収納可能に構成されている。このカセットケース200には係合片210、ストッパ機構220、フラッパ部材230、調整部材240、および被覆部材250が設けてある。
前記係合片210は、カセットケース200の前壁および後壁の上下段の所定個所に2つずつ設けられている。これらの係合片210はそれぞれ壁面から離反する方向に突出するとともに下方に屈曲してフック状に形成されている。これら係合片210は左右で対をなすものであり、左右一対の係合片210のうちの右側の係合片210の内側水平壁面には下方に突出する位置決め突部211が形成されてある。また、前記位置決め突部211が形成された係合片210の間であって、上方の係合片210寄りの箇所に円形の位置決め穴212が形成されている。
前記ストッパ機構220は、一端がカセットケース200の左側の側壁前方位置に形成した軸部222に軸支され、他端(自由端)がカセットケース200の右側の側壁下方に形成した操作用切欠223を貫通してカセットケース200の外部に露出したストッパ片221を備えてなる。このストッパ片221はカセットケース200の底部開口を横切って閉塞する位置(すなわち、カセットケース200の対角線に沿う位置)と底部開口を開放する位置(すなわち、カセットケース200の前壁に平行に沿う位置)の間を揺動可能に配設されている。前記操作用切欠223は、図5に示すように、ストッパ片221をカセットケース200の前壁に平行に沿う位置に位置決めする第1位置決め溝223aと、ストッパ片221を略水平でカセットケース200の対角線に沿う位置に位置決めする第2位置決め溝223bと、この第2位置決め溝223bの上方に位置し、ストッパ片221の自由端が漸次上方に傾斜する位置に位置決めする第3および第4位置決め溝223c,223dとを備えてなる。前記ストッパ片221の自由端を操作用切欠223の第1位置425aに係止させるとカセットケース200の底部開口が開放される。一方、前記ストッパ片221の自由端を第2乃至第4位置決め溝223b〜223dの何れかに係止させるとカセットケース200の底部開口が閉塞される。なお、第2乃至第4位置決め溝223b〜223dは商品の長さサイズに応じて設けられたものであり、ストッパ片221を漸次上方に傾斜させることによりカセットケース200の左側の側壁からの間隔が狭まるようになり、長さサイズの異なる複数種類の商品に対して共通のカセットケース200を用いることができるようにしたものである。
前記フラッパ部材230は板金により蓋として構成されてなり、カセットケース200の天面開口を開閉する態様で取付けられている。すなわち、フラッパ部材230はカセットケース200の前壁および後壁の上縁にそれぞれ軸支され、図4に示すようにカセットケース200の天面開口を閉塞する位置と、当該閉塞位置からカセットケース100の内の押し込まれて前壁若しくは後壁に平行となる位置との間を揺動可能、つまり、カセットケース200の天面開口を開閉する態様で揺動可能に設けてある。なお、フラッパ部材230は常時においては、図4に示すようにカセットケース200の天面開口を閉塞する位置にばね付勢されており、カセットケース200の天面開口を通して商品が収納される場合に当該商品に押されて内方に向けて揺動することにより商品の通過を許容し、商品が通過した後は元の状態に復帰してカセットケース200に収納した商品が抜け出るのを防止するように構成されている。
前記調整部材240は薄板鋼板を長方形にプレス成形してなる板状体であって、カセットケース200の内部(商品通路)を左右方向に移動可能に配設され、カセットケース200の商品通路の長さ(すなわち、商品長さ)を規制するように構成されている。前記調整部材240の上部の両側縁には外方に突出した係止片241がそれぞれ形成されるとともに調整部材240の下部の両側縁にも外方に突出した係止片242がそれぞれ形成されている。一方、カセットケース200の前壁および後壁には前記係止片241,242が係合する複数段のスリット213,214が形成、この例では3段のスリットが形成されている。従って、長さサイズが最大の商品をカセットケース200に収納する場合には、図6(a)に示す左端のスリット213を選択して調整部材240を差し込み、長さサイズが最小の商品をカセットケース200に収納する場合には同図(b)に示す右端のスリット213を選択して調整部材240を差し込むことにより、カセットケース200内の商品通路長さを長さサイズの異なる商品に適合させることができる。
ここで、カセットケース200の前壁および後壁に形成されたスリット213,214のうち、上段のスリット213には、図6に示すように、その入口端部にスリットの幅を狭める抜け止め用突起213aが形成されており、抜け止め用突起213aの位置におけるスリット幅が調整部材240の係止片241のダブルホールドされた厚みよりも小さい寸法となるように定められている。従って、スリット213に調整部材240の係止片241を係合させる際には若干の抵抗はあるものの、その抵抗に抗して押し込むとスリット213を形成する壁面が撓むことにより係止片241が抜け止め用突起213aの位置を通過してスリット213内に差し込まれる。前記係止片241がスリット213に差し込まれた後、カセットケース200を倒置させたとしても抜け止め用突起213aにより係止片241がスリット213から抜け出るのが防止され、カセットケース200の持ち運びの際にカセットケース200が逆さまになった際にも調整部材240がカセットケース200から脱落することがない。なお、下段のスリット214は幅が一定のものとして形成されているが、上段のスリット213と同様に抜け止め用突起を形成してもよい。
前述した調整部材240に対応して商品収納棚100の商品搬出機構160には商品通路の長さ方向の間隔を規制する長さ規制部材が配設され、これを図7により説明する。図7は商品収納棚100の下部の断面を拡大して示した一部解斜視図であり、図においてはカセットケース200が前壁の近傍で切断されるとともに商品を取り除いた状態を示し、同図に見える通路幅規制板170に対峙する商品払出機構160は切断面の手前側に位置するものであり、同図では後列コラムの商品払出機構160が見えている。
同図において、180で長さ規制部材を示し、図は長さ規制部材180を通路幅規制板170に取付ける以前の分解した状態を示している。前記長さ規制部材180は薄板鋼板を折り曲げて構成されてなり、通路幅規制板170に形成した複数段の係合穴171〜173に選択的に係合される係止爪181aを有する係止片181と、商品通路に突出するとともに下方に延在して商品通路の長さを規制する規制板182とからなる。前記通路幅規制板170の係合穴171〜173はカセットケース200に差し込まれる調整部材240の調節段(スリット213,214)に対応して設けられるものである。なお、図において190は、右端の取付部材150に商品が直接接触することのないように配設された通路構成部材である。
前記長さ規制部材180はカセットケース200に差し込まれた調整部材240の調節段の位置に応じて通路幅規制板170の係合穴171〜173に取付けられる。この長さ規制部材180の取付状態を図8に示す。同図では調整部材240がカセットケース200のスリット214(213)のうちの右端のスリット214(213)を選択して差し込まれているため、長さ規制部材180は通路幅規制板170の係合穴173に係止片181の係止爪181aを係合させて取付けられている。このように、長さ規制部材180の取付け位置を複数の係合穴171〜173の一つを選択して取付けることにより通路構成部材190との間隔(商品長さサイズ)を規制することができる。
次に、商品収納棚100を庫内から引き出す引出し装置300について図9を参照しながら説明する。図9は引出し装置300の構成部材を説明するために庫内から商品収納棚100を引き出した状態の要部拡大図である。この引出し装置300は、庫内天井面に固着された固定レール部材310と、この固定レール部材310に内接して摺動自在に配設された可動レール部材320と、商品収納棚100を吊下げ支持する支持レール部材330とにより構成されている。これら固定レール部材310、可動レール部材320、支持レール部材330はそれぞれ厚板鋼板を適宜折り曲げて形成された長尺のレール部材である。
前記固定レール部材310は、その断面が山高帽子形状に形成され、庫内の天井面に前後方向を向くようにボルトにより固定支持されるものである。また、前記可動レール部材320は、固定レール部材310の内部に挿入される逆U字状の本体部321と、この本体部321の両端から外側に突出する中間部322および前記中間部322から上方に直角に延在する脚部323とからなり、この脚部322にはローラ324が前後方向に複数個(この例では3個)固着されている。前記ローラ324の下端は中間部322との間に固定レール部材310の鍔部を挿入可能な間隔を有し、上端は脚部322の上端を越えて外部に露出するような大きさのものが選ばれている。また、前記支持レール部材330は可動レール部材320を下方から包み込むように矩形形状をなし、上面がレール当接部331を残して開放されている。そして、支持レール部材330のレール当接部331の所定位置にはローラ323が嵌り込む切欠332(規制手段)が形成されている。前記支持レール部材330の下面には板金(厚板)からなる支柱取付部材340が一体的に固着されており、前記支柱取付部材340には支柱110が固着されている。
ここで、前記引出し装置300の庫内への組付けについて説明すると、引出し装置300を庫内に組み込む以前に、前記固定レール部材310に可動レール部材320を組付けて半製品としておく。これは、可動レール部材320が固定レール部材310から前方に脱落するのを防止するため、可動レール部材320の後端に切り起しにより形成されたストッパ片320aが、固定レール部材310に切り起しにより形成された係合片310aに当接するように構成されていることから、固定レール部材310の前方から可動レール部材320を差し込むことができないことによる。そこで、固定レール部材310の後方から可動レール部材320を差し込む。この場合、固定レール部材310の鍔部を可動レール部材320の中間部322とローラ324とで挟持するように差し込んで両者を一体化する。
前述のように可動レール部材320が組付けられた固定レール部材310は庫内天井面の所定位置に前後方向を向くようにボルトにより固着して庫内に配設される。このように、庫内天井面に固着された固定レール部材310,可動レール部材320の前方から支持レール部材330を差し込む。この場合、支持レール部材330のレール当接部331が可動レール部材320の脚部323に固着されたローラ324を上方から覆うように位置させ、また、支持レール部材330が可動レール部材320を下方から包み込むように位置させて差し込む。これにより引出し装置300の庫内への組み込みが完了し、図9に示すように、引き出し状態においては可動レール部材320のストッパ片320aが固定レール部材310の係合片310aに当接して可動レール部材320の引き出し位置が規制され、また、支持レール部材330のレール当接部331に形成した切欠332が可動レール部材320のローラ324に嵌り込んで支持レール部材330の引き出し位置が規制される。この場合、レール当接部331の切欠332にローラ324が嵌り込むことにより支持レール部材330は前後方向への移動が規制される、つまり、庫内から引き出された商品収納棚100を商品補充位置(商品収納棚100の全体が庫内から引き出された位置)で停止状態に保持することができる。なお、庫内から引き出された商品収納棚100を商品補充位置に規制する規制手段として支持レール部材330のレール当接部331の所定位置に切欠332を形成した例について説明したが、前記切欠332に代えてローラ324が嵌り込む凹みとすることができる。
また、庫内から引き出された商品収納棚100を商品補充位置で停止状態に保持する規制手段は商品収納棚100の下部にも設けられており、これについて図10乃至図12を用いて説明する。図10は本体キャビネット1の底板11近傍領域を示す要部斜視図、図11は図10のガイドレール部材の前方域を拡大して示す要部斜視図、図12は規制手段を示す斜視図である。
図において、400はガイドレール部材であり、このガイドレール部材400は庫内を左右方向に複数の商品収納室に区分する断熱仕切壁14(図1参照)に固着され、商品収納棚100の下部に設けた取付部材150に当接して商品収納棚100が左右に揺動するのを防止するものである。前記ガイドレール部材400の前方側の上端にはストッパ部材500が段付ねじ51により回動自在に配設されている。前記ストッパ部材500は上部に鉤状の係止片510を有するとともに胴部に回動範囲を規制する規制穴512(図11、図12参照)が形成され、常時時計方向への回動力が付与されるように胴部の重量バランスが選定されている。なお、50は段付ねじ51の取付部材であり、この取付部材50には前記規制穴512に遊嵌されるピン52が植設されている。
前記ストッパ部材500に対して商品収納棚100の取付部材150の後端には、図12に示すように係合舌片151が切り起しにより形成されている。この係合舌片151は商品収納棚100が前方に引き出されて商品補充位置に到達する直前でストッパ部材500の鉤の斜面に当接してストッパ部材500を反時計方向に回動させる(ストッパ部材500の反時計方向の回動範囲は規制穴512により規制される)。前記係合舌片151が回動したストッパ部材500の鉤部分を通過するとストッパ部材500は自重により時計方向に回動して係合舌片151を保持する。これにより商品収納棚100が商品補充位置で停止状態に保持される。商品収納棚100を庫内に格納する場合には前記ストッパ部材500を手動により反時計方向に回動させてストッパ部材500と係合舌片151との係合を解除する。
さて、カセットケース200への商品の詰め込み作業について以下に説明する。カセットケース200は通い箱として用いられ、カセットケース200には飲料製品を製造する製造工場若しくは製品倉庫において商品が詰め込まれる。カセットケース200への商品の詰め込みは、図4に示すようにストッパ片221を操作用切欠223の第2乃至第4位置決め溝223b〜223dの何れかに係合させてカセットケース200の底部開口を閉塞した状態で、かつ、調整部材240を上段および下段のスリット213,214に差し込んだ状態で、天面の開口を開閉するフラッパ部材230を介して商品を横倒し姿勢で投入される。このようにしてカセットケース200内には複数の商品が横倒し姿勢で積み重ねて収納される。カセットケース200に投入された商品はフラッパ部材230が復帰することにより抜け出すことがない。なお、自動販売機の販売状況は自動販売機に備え付けの送信装置から中央管理センターに送信され、この中央管理センターにて自動販売機を保守・管理する作業員が巡回するエリアに設置された自動販売機の補充要求(商品種類,数量)ごとに商品の詰め込み指令を作成し、この詰め込み指令に応じて製造工場のラインを制御してカセットケース200に商品の詰め込みを行うことにより商品の在庫管理をなくすことができるものである。
次に、前記カセットケース200の商品収納棚100への装着は、商品収納棚100を庫内から引き出した上で、図2に示す右方向からカセットケース200を装着する。この場合カセットケース200の上下段の係合片210のそれぞれ一方の係合片210(図4では左側の係合片210)を商品収納棚100の上下のレール部材120に係合させる。この場合、支柱110の前方側(図2では左側)にカセットケース200を装着する際には、図4に示すカセットケース200の後壁に設けた上下段の係合片210を、支柱110の後方側にカセットケース200を装着する際にはカセットケース200の前壁に設けた上下段の係合片210をレール部材120に係合させる。このようにカセットケース200の係合片210をレール部材120に係合させた状態でカセットケース200を左方向に水平移動させて他方の係合片210をレール部材120に係合させる。引き続きカセットケース200を左方向に水平移動させて他方の係合片210の位置決め突部211をレール部材120の位置決め凹部122に嵌合させる。前記位置決め突部211がレール部材120の位置決め凹部122に嵌合する同時にカセットケース200の位置決め穴212にレール部材120の位置決め凸部123が嵌合する。これによりカセットケース200の水平方向および鉛直方向への移動が規制されることになる。このように、商品収納棚100のレール部材120に位置決め凹部122および位置決め凸部123を設けてカセットケース200の装着位置を位置決めすることにより、長さサイズの異なる商品に対して商品収納棚を共通に使用することが可能となる。
ここで、図2に示すように空の状態の商品収納棚100にカセットケース200を装着する際には、商品払出機構160の直上位置から順次上方にカセットケース200が装着され、図2の例では商品収納棚100に6個のレール部材120が架設されていることから3個のカセットケース200が上下方向に積み重ねて装着されることになる。このようにカセットケース100を商品収納棚100に積み重ねて装着すると、上下に隣接するカセットケース200の開口が上下に連なる。この状態で最下段のカセットケース200のストッパ片221を操作、すなわち、図4に示した操作用切欠223の第2乃至第4位置決め溝223b〜223dの何れかに係合したストッパ片221を当該位置決め溝から外してカセットケース200の前壁に平行に沿う位置に移動させて第1位置決め溝223aに係合させる。これにより、カセットケース200に収納された商品が商品払出機構160に落下して商品払出機構160のフラッパ部材の上に積み上げられる。順次上方のカセットケース200のストッパ片221を前述したように操作することにより下段側のカセットケース200内に商品が落下し、上下に連通するカセットケース200内を商品通路として商品払出機構160の上に商品が積み重ねられる。商品収納棚100の全てにカセットケース200を装着した状態が図1の例であり、この図1では前後方向の6列の商品通路、すなわち、6個の商品コラムが形成されている。
前述したようにカセットケース200が装着された商品収納棚100は庫内に格納され、庫内の冷却/加熱ユニットの制御によりカセットケース200内の商品が適温に冷却若しくは加熱されると販売に供される。不図示の商品選択ボタンが操作されると対応する商品コラムの商品払出機構160が作動して当該商品コラムの最下位の商品を一個ずつ搬出し、これにより当該商品コラム内の商品が一個分下降する。商品の販売が進行すると積み重ねられた上段側のカセットケース200から空となり、商品の補充が必要となる。
次に、カセットケース200による商品補充作業について説明する。自動販売機に商品を補充する際には商品収納棚100を庫内から引き出す。この場合、商品収納棚100は引出し装置300を介して庫内から引き出される。そして、商品収納棚100が商品補充位置まで引き出されると、図9に示すように引出し装置300の支持レール部材330におけるレール当接部331に形成した切欠332が可動レール部材320のローラ324に嵌り込む。これにより前記商品収納棚100が商品補充位置に停止状態に保持される。このように引出し装置300により商品収納棚100が商品補充位置に停止状態に保持されるとき、図12に示すように商品収納棚100の下方に設けた取付部材150の係合舌片151がストッパ部材500の係止片510に係合し、これによっても商品収納棚100が商品補充位置で停止状態に保持される。なお、この例では商品収納棚100を商品補充位置で停止状態に保持する規制手段として、引出し装置300の支持レール部材330におけるレール当接部331に形成した切欠332およびストッパ部材500を設けた態様を示しているが、これに限らず両者の何れか一方のみであってもよいものである。
前述したように自動販売機の庫内から商品収納棚100を引き出すと商品補充棚100が商品補充位置に停止状態に保持され、この状態で空になったカセットケース200を商品収納棚100から取り外す。この場合、空になったカセットケース200に上方向の力を加えてカセットケース200の位置決め穴212がレール部材120の位置決め凸部123から抜け出させるとカセットケース200の係合片210の位置決め突部211がレール部材120の位置決め凹部122との嵌合が解除され、この状態を維持しつつカセットケース200を右方向に引っ張ることによりカセットケース200が商品収納棚100から取り外される。そして、商品が収納された新たなカセットケース200を商品収納棚100に取付けた後、当該カセットケース200のストッパ片221を操作して新たに取付けたカセットケース200内の商品を落下させる。空になったカセットケース200と新たなカセットケース200の交換が完了すれば商品収納棚100を庫内に格納して商品の補充を終了する。
なお、空のカセットケース200と交換して装着された新たなカセットケース200の下段に位置するカセットケース200内の商品の本数が少なく、装着したカセットケース200から供給される商品の落下距離が長い場合には落下衝撃が大きくなることから商品が損傷したり、落下途中で姿勢が乱れるおそれがある。そこで、下段のカセットケース200内の商品が少ない場合には下段のカセットケース200と新たなカセットケース200を交換し、取り外したカセットケース200を交換したカセットケース200の上段に再度装着するようにしてもよい。なお、下段のカセットケース200を商品収納棚100から取り外す際には、当該カセットケース200のストッパ片221(商品収納棚100に装着して販売に供する状態においてストッパ片221はカセットケース200の底部開口を開放するようにカセットケース200の前壁に平行に沿う位置に移動させている)を操作してその底部開口を横切って閉塞する位置に移動させる。これにより、当該ストッパ片221を境として積み重ねられた商品が切り離されるとともにカセットケース200内に残る商品の落下が阻止される。
上述した自動販売機への補充作業はカセットケース200ごと交換することからカセットケース200に収納した複数の商品を一括して補充することができる。従って、商品を1つずつ補充するものに対して補充時間を大幅に短縮化し、その作業を容易に行うことが可能になる。しかも、カセットケース200からストッパ片221を取り外すことがないことから紛失してしまうおそれもない。また、商品収納棚100から取り外された空になったカセットケース200は回収して通い箱として再使用される。
前述したとおり本発明においては、本体キャビネット1の庫内に複数の商品収納棚100を並設し、当該商品収納棚100は下部に商品搬出機構160を有し、かつ、当該商品搬出機構160の上方域に、内部に複数の商品を横倒し状態で収納するとともに底部に商品の落下を阻止するストッパ機構220を有するカセットケース200を上下方向に着脱自在に装着してなり、前記カセットケース200のストッパ機構220を操作して底部開口を開放することによりカセットケース200の内部に商品が上下方向に連続して積み重ねて収納されるようにした自動販売機であって、前記複数の商品収納棚100を庫内天井面に吊下げ支持するとともに前方に引出し可能に案内する引出し装置300を備えた自動販売機において、前記カセットケース100の収納空間を区画する調整部材240を着脱自在に設け、前記カセットケース100の所定位置に調整部材140が選択的に差し込まれるスリット213を設け、前記スリット213の入口端部近傍に、当該入口端部のスリット213の幅が前記調整部材140の厚みよりも僅かに小さい寸法となるように突出した抜け止め用突起213aを設けたことにより、カセットケース100に装着された調整部材140は所定の力を加えない限りスリット213から抜け出ることがなく、カセットケース100を倒置させた場合にも調整部材140が脱落するのを防止することができる。
産業上の利用分野
以上に説明した本発明に係る自動販売機は缶入り飲料、瓶入り飲料、ペットボトル入り飲料、紙パック入り飲料などの商品を販売するのに有用である。
本発明の実施の形態1にかかる自動販売機の内部構造の主要部を一部断面で示した斜視図である。 図1における商品収納棚の要部を示す斜視図である。 図2における商品収納棚の要部拡大図である。 図1におけるカセットケースの全体構成を示す斜視図である。 図4のカセットケース200におけるストッパ機構を説明するために一部を拡大して示す斜視図である。 図4のカセットケース200における商品長さを規制する調整部材の位置決めを説明するために一部を拡大して示す正面図である。 商品収納棚の下部(商品払出機構)の断面を拡大して示した一部分解斜視図である。 図7の長さ規制部材を取付けた状態を示す商品払出機構部の斜視図である。 図1の引出し装置300の構成部材を説明するために庫内から商品収納棚100を引き出した状態の要部拡大図である。 図1の本体キャビネットの底板近傍領域を示す要部斜視図である。 図10のガイドレール部材の前方域を拡大して示す要部斜視図である。 図11は規制手段を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
1…本体キャビネット、12…商品収納庫、100…商品収納棚、110…支柱、120…レール部材、122…位置決め凹部、123…位置決め凸部、150…取付部材、151…係合舌片、160…商品払出機構、170…通路幅規制板、180…長さ規制部材、200…カセットケース、210…係合片、211…位置決め突部、212…位置決め穴、213…スリット、213a…抜け止め用突起、220…ストッパ機構、221…ストッパ片、230…フラッパ部材、240…調整部材、300…引出し装置、310…固定レール部材、320…可動レール部材、324…ローラ、330…支持レール部材、331…ローラ当接部、332…切欠、340…支柱取付部材、400…ガイドレール部材、500…ストッパ部材。

Claims (3)

  1. 本体キャビネットの庫内に複数の商品収納棚を並設し、当該商品収納棚は下部に商品搬出機構を有し、かつ、当該商品搬出機構の上方域に、内部に複数の商品を横倒し状態で収納するとともに底部に商品の落下を阻止するストッパ機構を有するカセットケースを上下方向に着脱自在に装着してなり、前記カセットケースのストッパ機構を操作して底部開口を開放することによりカセットケースの内部に商品が上下方向に連続して積み重ねて収納されるようにした自動販売機であって、前記複数の商品収納棚を庫内天井面に吊下げ支持するとともに前方に引出し可能に案内する引出し装置を備えた自動販売機において、
    前記カセットケースの収納空間を区画する前記調整部材を着脱自在に設け、前記カセットケースの所定位置に調整部材が選択的に差し込まれるスリットを設け、前記スリットの入口端部近傍に、当該入口端部のスリットの幅が前記調整部材の厚みよりも僅かに小さい寸法となるように突出した抜け止め用突起を設けたことを特徴とする自動販売機。
  2. 請求項1に記載の自動販売機において、スリットは商品の長さ方向に複数段設けられていることを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動販売機において、スリットは上下2段に配設され、調整部材は上下2段のスリットに対応して上下部位に係止片を備えてなることを特徴とする自動販売機。
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