JP2009186656A - 高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ - Google Patents

高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ Download PDF

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Hideji Kajizuka
秀治 梶塚
Masahiro Iwabuchi
昌広 岩淵
Takayuki Oshima
隆之 尾島
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Abstract

【課題】従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチは、迷光が発生した場合に、モニタ用PD素子によって受光され、モニタ機能のクロストーク特性が低くなってしまうという課題があった。本発明は、その従来の迷光について、改善をはかったものである。
【解決手段】入力コリメータからの光を任意の割合で信号光とモニタ光に分岐する光学フィルタと前記分岐したモニタ光をモニタするためのモニタ用PD素子を光スイッチ内部に設置することにより、モニタ機能を内蔵させ、光スイッチの内部の構成部品を黒色処理・非出力光の遮光処理・モニタ用PD素子を仕切り板で仕切ること・モニタ用PD素子の位置を信号光から離すこと・モニタ用PD素子と信号光の光軸のなす角度を大きくすること・PD素子の受光径を小さくすることにより迷光の受光を小さくした高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチである。
【選択図】図1

Description

本発明は、従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチに迷光対策の改善をはかったものであり、モニタ機能のクロストーク特性を高くした高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチに関するものである。
我々が先に発明した従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチは1′は、図6に示すように、入力コリメータの6−1′、6−2′から出射した信号光2′が、光学フィルタ8′によって1〜10%反射し、モニタ光3′としてモニタPD素子9′にそれぞれ入力され、電気信号に変換されモニタされる。他方、光学フィルタ8′を透過した残りの光は、信号光2′として出力コリメータ7′に出力される。
図6(A)、(B)に示すように、平行四辺形型プリズム5′を含む可動部10′が、駆動機構11′によって上方に移動したときは入力コリメータ6−2′から出射した光が、平行四辺形型プリズム5′によって出力コリメータ7′に出力されるが、同時に、入力コリメータ6−1′から出射した光が平行四辺形型プリズム5′によって散乱され、迷光4′(6−1′)となってしまう。
次に、図6(C)、(D)に示すように、可動部10′が駆動機構11′によって下方に移動したときは入力コリメータ光6−1′から出射した信号光2′が、平行四辺形型プリズム5′を通ることなく、出力コリメータ7′に出力されるが、同時に、入力コリメータ光6−2′から出射した信号光は、筐体12−1′内で迷光4′(6−2′)となってしまう。
このように、我々が、先に発明した従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチ1′は、モニタ機能を内蔵させるという問題は解決することが可能になったが、次に述べるような新たな問題が発生した。それは、迷光4′が、発生した場合に、モニタ用PD素子9′によって受光され、モニタ機能のクロストーク特性が低くなるという問題があった。(例えば、特許文献1参照。)
特開2007−3770号公報
従って、本発明は、従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチに迷光対策の改善をはかったもので、モニタ機能のクロストーク特性を高くした高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチである。
この問題を解決するために、鋭意検討した結果、本発明は、
第1に、光スイッチ内の筐体等の構成部品を黒色処理して、内部多重反射の際の吸収を効率良く行うことで迷光を小さくし、モニタ機能のクロストーク特性を高くした高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチで、
第2に、光スイッチの入力コリメータからの光信号が、出力コリメータに未達で、出力にまで到らず、光スイッチ内部の光信号を切り替えるための可動プリズムで散乱し、迷光とならないように、遮光する遮光板または黒色処理した遮光板を手前に施して可動プリズムを設けた構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くした高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチで、
第3に、内蔵するモニタ用PD素子と、光を切り替えるための可動プリズム及び光学フィルタ部との間に孔部を有する仕切り板等の仕切り部を設けることによって、迷光が、モニタ用PD素子に侵入しない構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くした高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチで、
第4に、光学フィルタによって分岐されるモニタ光を、更に、ミラーで反射させ、PD素子と信号光の距離及び光軸のなす角度を大きくする構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くした高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチで、
第5に、モニタ用PD素子のチツプ径をモニタ光のスポット径と同程度に小さくし、受光感度を落とさずに迷光の受光量を小さくする構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くした高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチである。
光スイッチに内蔵するモニタ機能を、高クロストーク化と低いパワーの光信号を正確にモニタすることが可能となり、光信号のダイナミックレンジを大きくすることができる高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチを提供できるという優れた効果があるので、その工業的価値は大きい。
以下、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチの実施例を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施例1は、図1に示すように従来の図6において、筐体12−1′の内壁を黒色処理した筐体12−2としたものである。図1(A)、(B)に示すように、平行四辺形型プリズム5を含む可動部10が駆動機構11によって上方に移動したときは、入力コリメータ6−1から出射した信号光が、平行四辺形型プリズム5によって散乱され、迷光4(6−1)となるが、黒色処理した筐体12−2により、効率良く吸収される。次に、図1(B)、(C)に示すように、平行四辺形型プリズム5を含む可動部10が駆動機構11によって下方に移動したときは、入力コリメータ光6−2′から出射した信号光2が、迷光4となるが、黒色処理した筐体12−2により、効率よく吸収される。このとき、筐体内壁部は、入力コリメータ光6−2から出射した光が垂直にならないように戻り光防止部16を設けることにより、戻り光を防ぐことが可能になる。
本発明の実施例2は、図2に示すように従来の図6において、可動部に遮光板13−1または黒色処理した遮光板13−2を取り付けたものである。図2に示すように、平行四辺形型プリズム5を含む可動部10が駆動機構11によって上方に移動したときは入力コリメータ6−1から出射した光が、遮光板13−1または黒色処理した遮光板13−2によって吸収、散乱され、平行四辺形型プリズム5による散乱を防ぐことができる。このとき、遮光板13−1も黒色処理することで、光は、より効率良く吸収される。
本発明の実施例3は、図3に示すように従来の図6において、仕切り部14によりモニタ用PD素子9を仕切ったものである。図3(A)、(B)は、仕切り部14によって、迷光が、発生する光学フィルタ8とモニタ用PD素子9の間を仕切ったものである。仕切り部14には信号光2とモニタ光3の両方の光が通過する孔が開いている。よって、迷光4は、孔部15以外からモニタ用PD素子9の部分に入ることができないため、迷光の受光量を小さくすることができる。図3(C)、(D)は、仕切り部14によって、信号光2を排除し、モニタ光3とモニタ用PD素子9だけの部分に仕切ったものである。仕切り部14にはモニタ光3が通るための孔が開いている。よって、迷光が、モニタ用PD素子9の部分に入る量がより小さくなるため、迷光の受光量をさらに小さくすることができる。更に、各モニタ用PD素子9を分ける構造とすると、お互いのモニタ光3の迷光も遮断できるため一層効果がある。
本発明の実施例4は、図4に示すように従来の図6において、ミラー16を取り付け、モニタ光を多段に反射させたものである。図4に示すように、ミラー16でモニタ光3が反射するためモニタ用PD素子9が信号光2と離れ、またPD素子と信号光の光軸のなす角度が大きくできる。よって、信号光2の光分布の裾などがモニタ用PD素子9に与える影響を小さくできる。特に、双方向通信の場合は、図示した信号光と逆向きの信号光も存在するため、この効果は大きくなる。
本発明の実施例5は、図5(A)に示すように、モニタ用PD素子9のチップ径19dをモニタ光3のスポット径3dと同程度に小さくしたものである。従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチ1′は、図5(B)に示すように、モニタ用PD素子9′のチップ径19d′をモニタ光3′のスポット径3d′より大きくした場合は、迷光4′の受光量が多くなるが、本発明のモニタ用PD素子のチップ径19dをモニタ光3のスポット径3dと同程度に小さくした場合は、モニタ光3の受光量を小さくすることなく、迷光4の受光量を小さくすることができる。ただし、モニタ用PD素子9がレンズで集光している場合は、受光径はレンズ効果を考慮した実効的な受光径である。
今迄、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ1の実施例について光学フィルタ8での透過光を信号光、反射光をモニタ光で説明したが、変形例として、2つの光学フィルタ8は1枚で代用しても良い。また、反射光を信号光、透過光をモニタ光にした逆の構造でも構わないし、モニタする信号はアナログ信号、デジタル信号を問わなし、モニタする情報は信号内容、信号強度などの種類を問わない。更に、光路平行移動素子として平行四辺形型プリズム5を用いたが、例えばミラーを2枚向き合せたもの等、光路を平行に移動できれば良い。更に、駆動機構11としては、上下機構のアクチュエータを用いたが、モータ等でも構わない。
光出力を切り替えるために用いる光スイッチに光をモニタする機能を内蔵することにより、光スイッチシステムの低価格化と小型化が実現できる。また、モニタ機能のクロストーク特性を高くすることによって、光信号のダイナミックレンジを大きくすることができ、様々なネットワークに適用することができる。
(A)は、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ1Aの外周を黒色処理した筐体12−2で覆った実施例1で、信号光2が、平行四辺形型プリズム5を通過した場合で上からみた構成図で、(B)は、本発明の前図(A)を横からみた構成図、(C)は、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ1Aの外周を黒色処理した筐体12−2で覆った実施例1で、信号光2が、平行四辺形型プリズム5を通過せずに上を素通りした場合で、上からみた構成図、(D)は、本発明の前図(C)を横からみた構成図である。 (A)は、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ1Bの信号光2を遮光するための遮光板13−1または黒色処理した遮光板13−2を可動部10に設けた実施例2で、上からみた構成図、(B)は、本発明の前図(A)を横からみた構成図である。 (A)は、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ1Cの信号光2とモニタ光3の両方の光が仕切り部14に設けられた孔部15を通過した実施例3で、信号光2が、平行四辺形型プリズム5を通過した場合で、上からみた構成図、(B)は、本発明の前図(A)を横からみた構成図、(C)は、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ1Cの信号光2を排除し、モニタ光3の光のみが、仕切り部14に設けられた孔部15を通過した実施例3の変形例で、信号光2が、平行四辺形型プリズム5を通過した場合で、上からみた構成図、(D)は、本発明の前図(C)を横からみた構成図である。 (A)は、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ1Dの光学フィルタ8によって分岐されたモニタ光3をミラー16で反射させた実施例4で、信号光2が、平行四辺形型プリズム5を通過した場合で上からみた構成図、(B)は、本発明の前図(A)を横からみた構成図である。 (A)は、本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ1Eの実施例5で、モニタ用PD素子9のチップ径19dをモニタ光3のスポット径3dと同程度に小さくした場合の説明図、(B)は、従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチ1′の実施例で、モニタ用PD素子9′のチップ径19d′をモニタ光3′のスポット径3d′より大きくした場合の説明図である。 (A)は、従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチ1′の信号光2′が、平行四辺形型プリズム5′を通過した場合で、上からみた構成図、(B)は、従来の前図(A)を横からみた構成図、(C)は、従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチ1′の信号光2′が、平行四辺形型プリズム5′を通過せずに上を素通りした場合で、上からみた構成図、(D)は、前図(C)を横からみた構成図である。
符号の説明
1A、1B、1C、1D,1E 本発明の高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ
2 信号光
3 モニタ光
3d モニタ光のスポット径
4 迷光
5 平行四辺形型プリズム
6−1 入力コリメータ
6−2 入力コリメータ
7 出力コリメータ
8 光学フィルタ
9 モニタ用PD素子
10 可動部
11 駆動機構
12−1 筐体
12−2 黒色処理した筐体
13−1 遮光板
12−2 黒色処理した遮光板
14 仕切り部
15 孔部
16 ミラー
17 ベース
18 戻り光防止部
19d モニタ用PD素子のチップ径
1′ 従来のモニタ機能を内蔵した光スイッチ
2′ 信号光
3′ モニタ光
3d′ モニタ光のスポット径
4′ 迷光
5′ 平行四辺形型プリズム
6−1′入力コリメータ
6−2′入力コリメータ
7′ 出力コリメータ
8′ 光学フィルタ
9′ モニタ用PD素子
10′ 可動部
11′ 駆動機構
12−1′筐体
17′ベース
19d′モニタ用PD素子のチップ径

Claims (5)

  1. 光スイッチ内の構成部品を黒色処理して、入力コリメータからの迷光が内部で吸収され易い構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くしたことを特徴とする高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ。
  2. 光スイッチの入力コリメータからの光信号が、出力コリメータに未達で、出力にまで到らず、光スイッチ内部の光信号を切り替えるための可動プリズムで散乱し、迷光とならないように、遮光する遮光板または黒色処理した遮光板を施して可動プリズムを設けた構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くしたことを特徴とする高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ。
  3. 内蔵するモニタ用PD素子と、光を切り替えるための可動プリズム及び光学フィルタ部との間に孔部を有する仕切り部を設けることによって、迷光が、モニタ用PD素子に侵入しない構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くしたことを特徴とする高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ。
  4. 光学フィルタによって分岐されるモニタ光を、更に、ミラーで反射させ、PD素子と信号光の距離及び光軸のなす角度を大きくする構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くしたことを特徴とする高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ。
  5. モニタ用PD素子のチツプ径をモニタ光のスポット径と同程度に小さくした構成とすることにより、モニタ機能のクロストーク特性を高くしたことを特徴とする高クロストークモニタ機能を内蔵した光スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018066880A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 ファナック株式会社 ビーム分配器

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