JP2005019746A - 半導体レーザ装置およびそれに使用される半導体パッケージ - Google Patents

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大輔 高木
Kiyoshi Tanaka
基義 田中
Shusuke Nakanishi
秀典 中西
Koji Nishi
康二 西
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Abstract

【課題】散乱光の侵入を防止する半導体レーザ装置およびそれに使用する半導体パッケージを提供する。
【解決手段】半導体レーザ装置20はベース21と収納部22と複数のリード端子24とから構成された半導体パッケージを含み、収納部22内の受光素子実装部32に遮蔽用覆い40を設け、遮蔽用覆い40には発光素子33で発光された後方光35を受光素子実装部32に導くための開口部41を形成し、前方光34の一部が収納部22の内壁42で乱反射し、その一部が受光素子37に入射されるのを阻止し、受光素子37で検出される電流値の誤差を小さくする。より好ましくは、内壁42をRa=6.3程度に粗く加工することで内壁42からの反射光を多角的に分散させ、個々の光強度を弱める。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体レーザ装置およびそれに使用される半導体パッケージに関し、特に、民生用、光通信用などに多用され、フォトダイオードなどの発光素子とレーザダイオードなどの受光素子とを搭載する半導体レーザ装置およびそれに使用する半導体パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平8−286016号公報には、迷い光によるノイズを低減させるための半導体レーザ装置について記載されている。すなわち、図5に示すように、頂部に凹部8が形成された光学素子11は、出射するレーザ光13の光軸にその光軸をほぼ一致させており、さらにレーザ光13の光軸に対して内側面がほぼ平行となる凹部10を有する。
【0003】
光学素子11はステム6に取り付けられ、その凹部10とステム6とで囲まれる空間内に、半導体レーザチップ1から出射するレーザ光13の光軸が、凹部10の内側面にほぼ平行になるように半導体レーザチップ1がヒートシンク用シリコン基板12を介してチップ搭載部9に実装されて配置されている。さらに、信号検出用受光素子3がチップ搭載部9に取り付けられており、またレーザ光のモニタ用受光素子4がステム6に取り付けられて半導体レーザ装置が構成されている。
【0004】
このように構成された半導体レーザ装置では、半導体レーザチップ1から出射されたレーザ光が放射状に広がることにより、その一部分が光学素子11の有する凹部10の内側面で半導体レーザ装置の外部へ向かう方向へ反射されるため、信号検出用受光素子3およびレーザ光のモニタ用受光素子4に入射することが防止され、迷い光ノイズを低減することができる
【0005】
特開2001−154067号公報には、光導波路と光送信用素子および光受信用素子をモジュールパッケージ内に組み込んだ光送受信モジュールにおいて、モジュールパッケージの少なくとも内部表面およびパッケージ蓋の少なくとも裏面に、光導波路に結合しない迷い光を吸収する光吸収材料のコーティング面を形成して、迷い光ノイズを低減することについて記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−286016号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−154067号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示した半導体レーザ装置においては、半導体レーザチップ1から出射されたレーザ光が放射状に広がるため、信号検出用受光素子3およびレーザ光のモニタ用受光素子4に入射することが充分には防止されず、放射状に広がったレーザ光が光学素子11の凹部10の内側面で乱反射してしまいレーザ光のモニタ用受光素子4に入射されてしまうことがある。このためにモニタ用受光素子4のモニタ電流値にずれを生じてしまう。従来このような乱反射による散乱光に対して対策が施されていなかった。
【0009】
前記問題に対応するためのこの発明の主たる目的は、散乱光の侵入を顕著に防止する半導体レーザ装置およびそれに使用する半導体パッケージを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、発光素子と、受光素子とが収納部内に配置され、収納部の壁面に形成された透明部を介して発光素子からの信号光が出射される半導体レーザ装置において、発光素子から透明部を介して出射される信号光が透明部で反射されることで生じる散乱光が受光素子に入射されるのを阻止するための散乱光遮蔽部材を備えたことを特徴とする。
【0011】
これにより、前方光の散乱光が受光素子に侵入するのを防止することができ、モニタ電流値にずれを生じてしまうおそれをなくすことができる。
【0012】
好ましくは、散乱光遮蔽部材は、後方光の入射経路を除いて受光素子を覆うように成形可能な部材で形成される。
【0013】
好ましくは、散乱光遮蔽部材は、コバルト,アルミニウム,銅,鉄,ニッケルまたはこれらの合金から形成されている。このような金属材料で散乱光遮蔽部材を成型加工することで安価にすることができる。また、半田付け可能な金属であるので従来の半導体レーザ装置に比較的簡単に導入できる。
【0014】
好ましくは、収納部の内壁は散乱光を分散させるために壁面が粗く形成されている。このように壁面を粗く形成することにより、散乱光を細分化でき強い光が反射するのを防止できる。
【0015】
好ましくは、収納部の内壁には、散乱光を吸収するために散乱光吸収部材が張付けられている。
【0016】
この発明の半導体パッケージは、上記半導体レーザ装置に使用されることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明が適用される半導体レーザ装置の外観斜視図であり、図2は図1とは逆方向から見た半導体レーザ装置の外観斜視図である。
【0018】
図1において、半導体レーザ装置20はベース21と収納部22と複数のリード端子24とから構成された半導体パッケージを含む。ベース21は半導体レーザ装置20を電子機器に取り付けるためのものであり、四隅に取り付け孔23が形成されている。収納部22は図2に示すように、発光素子実装部31や受光素子実装部32を収納するために箱型形状に形成されており、長手方向の側面から直角方向に複数のリード端子24が突出して延びるように設けられている。
【0019】
発光素子実装部31の発光素子33は前方に前方光34を出射するとともに、後方に後方光35を出射する。後方光35は受光素子実装部32のモニタ用の受光素子37で検知され、その受光素子37から光出力に相関して得られる電流強度を図示しない外部調整回路に入力することで前方光34の光出力を推定し、所望の出力に制御するために発光素子33に与える電流が決定される。
【0020】
また、収納部22の短手方向の一方側面には発光素子33から出射した前方光34を外部に導くために、透明部材として、たとえばサファイアガラスで構成されるガラス窓25が設けられている。ガラス窓25は外部と気密を保ちつつ光を出射させる役目を有しており、前方光34が発光素子33に戻ることがないように、光軸方向に対して傾けて設けられている。
【0021】
ところが、ガラス窓25が光軸方向に対して傾けられているため、前方光34の一部がガラス窓25で反射し、その反射光が収納部22の内壁42で乱反射し、その散乱光36の一部がモニタ用の受光素子37に入射されてしまう。その結果、受光素子37で得られる電流強度が散乱光36を加味したものになってしまって真値とずれてしまう。この影響は発光素子実装部31と受光素子実装部32との距離が長くなればなるほど顕著に現れる。特に、最近の動向では光部品の高集積化に伴い、この距離は長くなる傾向にある。
【0022】
そこで、この発明の一実施形態では、図3に示すように受光素子実装部32に遮蔽用覆い40を設けることにより、前方光34の一部が収納部22の内壁42で乱反射し、散乱光36の一部が受光素子37に入射されるのを阻止し、受光素子37の電流値の誤差を小さくする。
【0023】
遮蔽用覆い40は、プレス成形可能な例えばコバルト,アルミニウム,銅,鉄,ニッケルまたはこれらの合金などの金属を用いて成形することで構造も簡単で安価に製作することができる。遮蔽用覆い40には発光素子33で発光された後方光35を受光素子実装部32に導くための開口部41が形成されている。
【0024】
上述のごとく、遮蔽用覆い40で受光素子実装部32を覆うことにより、発光素子33から出射された前方光34がガラス窓25で反射し、収納部22の内壁42で乱反射した散乱光36の一部がモニタ用の受光素子37に入射するのを阻止できる。これにより、受光素子37の電流値の誤差を小さくできる。
【0025】
また、従来では散乱光36がモニタ用の受光素子37に入射しても誤差を小さくするために、受光素子37を可能な限り発光素子33に接近させて配置する必要があったのに対して、この実施形態では散乱光36が受光素子37に入射するのをある程度あるいは完全に抑えることができるので、モニタ用の受光素子37の配置の自由度を確保できる。
【0026】
なお、発光素子実装部31や受光素子実装部32や収納部22内部に、遮蔽用覆い40を実装するための半田ポストを設けることにより、半導体レーザ装置20を組み立てる工程において、遮蔽用覆い40の実装も容易にできる。また、遮蔽用覆い40は散乱光36が受光素子37に入射するのを阻止できればよく、導電性または非導電性の樹脂によって形成し、収納部22の内部に接着してもよい。
【0027】
図4はこの発明の他の実施形態における半導体レーザ装置を示す外観斜視図である。この実施形態は収納部22のハッチングで示す内壁42をRa=6.3程度に粗い凹凸を有するように加工することで内壁42からの散乱光36を多角的に分散させ、個々の光強度を弱めることで、受光素子37への散乱光が入射するのを阻止し、受光素子37の電流値の誤差を小さくすることができる。
【0028】
なお、収納部22の内壁42を粗く加工することなく、散乱光36を吸収する散乱光吸収部材などでコーティングするようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、発光素子から透明部を介して出射される信号光が透明部で反射されることで生じる散乱光が受光素子に入射されるのを阻止するための散乱光遮蔽部材を備えたことにより、受光素子への散乱光の侵入を防止することができ、発光素子からの信号光を受光素子でモニタするときのモニタ電流値にずれを生じてしまうおそれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される半導体レーザ装置の外観斜視図である。
【図2】図1とは逆方向から見た半導体レーザ装置の外観斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態における半導体レーザ装置の外観斜視図である。
【図4】この発明の他の実施形態における半導体レーザ装置の外観斜視図である。
【図5】従来の半導体レーザ装置の断面図である。
【符号の説明】
20 半導体レーザ装置
21 ベース
22 収納部
23 取り付け孔
24 リード端子
25 ガラス窓
31 発光素子実装部
32 受光素子実装部
33 発光素子
34 前方光
35 後方光
36 散乱光
37 受光素子
40 遮蔽用覆い
41 開口部
42 内壁

Claims (6)

  1. 発光素子と、受光素子とを収納部内に配置し、前記収納部の壁面に形成された透明部を介して前記発光素子からの信号光が出射される半導体レーザ装置において、
    前記発光素子から前記透明部を介して出射される信号光が前記透明部で反射されることで生じる散乱光が前記受光素子に入射されるのを阻止するための散乱光遮蔽部材を備えたことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記散乱光遮蔽部材は、前記後方光の入射経路を除いて前記受光素子を覆うように成形可能な部材で形成される、請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記散乱光遮蔽部材は、コバルト,アルミニウム,銅,鉄,ニッケルまたはこれらの合金から形成されている、請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記収納部の内壁は、前記散乱光を分散させるために壁面が粗く形成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記収納部の内壁には、前記散乱光を吸収するために散乱光吸収部材が張付けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体レーザ装置に使用されることを特徴とする、半導体パッケージ。
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