JP2009186095A - 空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム - Google Patents

空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、快適な空調環境の実現を効率よく行うため、既存の汎用のサーモスタットを用いて新たに導入したインバータ制御式空調機の制御を可能とする環境を提供することにある。
【解決手段】空調機10,20a−20dに対する設定温度の入力を受け付けるとともに空調機の熱源に対する作動または非作動を要求する第1信号を生成する空調インターフェース30、に接続される空調制御のための仲介装置40であって、空調インターフェースから入力される第1信号を受け付ける信号受付部45aと、室温を取得する室温取得部43と、信号受付部で受け付けた第1信号と室温取得部で取得された室温とに基づき、空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する設定温度推定部45bと、推定値を空調機に送信する推定値送信部45cと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラムに関する。
従来、特に米国の住宅またはオフィスビル等では、汎用のサーモスタットを空調機のマンマシンインターフェース(コントローラ)として利用することがデファクトスタンダードとなっており、当該汎用のサーモスタットを用いて、空調機とともに他の暖房用機器やファンを制御し、快適な空調環境を効率よく実現している。また、米国の空調システムにおいては、空調機として、熱源となる圧縮機をオン・オフ制御するものが多く用いられており、汎用のサーモスタットは、入力された設定温度と室温とを比較して、当該空調機に対して圧縮機オンあるいは圧縮機オフの指令信号を送る。
一方、最近では、設定温度に基づいて圧縮機をきめ細かくインバータ制御する空調機も登場してきている。そのような空調機は、制御を行う際に設定温度値が必要となるため、設定温度値を出力できない汎用のサーモスタットではなく空調機専用のインターフェースを用意して、利用者がその専用インターフェースを用いて設定温度の入力をするように促している。
しかし、従来の空調システムにインバータ制御を行う最新の空調機を組み込んだ場合、汎用のサーモスタットに加えて空調機専用のインターフェースを使わなければならなくなり、利用者にとって煩雑である。また、従来の空調システムにインバータ制御を行う最新の空調機のみを導入した場合であっても、利用者は、従来から使い慣れている汎用のサーモスタットではなく、最新の空調機専用のインターフェースの操作方法を習得し、利用しなければならない。
そこで、本発明の課題は、快適な空調環境の実現を効率よく行うため、既存の汎用のサーモスタットを用いて新たに導入したインバータ制御の空調機を利用可能とする環境を提供することにある。
発明に係る仲介装置は、空調インターフェースに接続される空調制御のための仲介装置であって、信号受付部と、室温取得部と、設定温度推定部と、推定値送信部と、運転状況取得部と、動作命令送信部とを備える。空調インターフェースは、空調機に対する設定温度の入力を受け付けるとともに空調機の熱源に対して作動または非作動を要求する第1信号を生成する。信号受付部は、空調インターフェースから入力される第1信号を受け付ける。室温取得部は、室温を取得する。設定温度推定部は、信号受付部で受け付けた第1信号と室温取得部で取得された室温とに基づき、空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する。推定値送信部は、推定値を空調機に送信する。運転状況取得部は、設定温度推定部によって推定値が算出された後、サーモ信号を室内機から取得する。サーモ信号は、空調機を構成する室内機のサーモONあるいはサーモOFFの運転状況を示す信号である。動作命令送信部は、第1信号とサーモ信号とに応じ、空調機に対して最高負荷あるいは最低負荷での動作命令を送信する。ここで、空調機に対する最高負荷での動作命令とは、圧縮機に対する最高負荷での運転命令の他、最高負荷近傍の値での運転命令も含む。また、最低負荷での動作命令とは、圧縮機に対する最低負荷での運転命令の他、最低負荷近傍の値での運転命令、ファンによる送風のみの運転命令および圧縮機に対する停止命令を含む。
本発明に係る仲介装置では、空調インターフェースから得られる情報に基づいて、空調インターフェースで設定された温度の推定値が算出される。当該推定値は空調機に送信され、空調機は当該推定値に基づいて運転を行う。また、推定値を算出した後、空調インターフェースから入力される第1信号と室内機から取得するサーモ信号とを確認し、これらの信号に応じて空調機に対する動作命令を送信する。
したがって、仲介装置は空調インターフェースからの設定温度に関する情報を受信せずに、他の情報に基づいて設定温度の推定値を算出することができるので、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。また、仲介装置は、推定値を算出した後の空調インターフェースの信号と、室内機の運転状況とを把握するため、空調インターフェースにおける設定温度の変更に対しても適宜対応することができる。
発明に係る仲介装置は、第発明に係る仲介装置であって、タイマー部をさらに備える。タイマー部は設定温度推定部によって推定値が算出された後の所定時間を計測する。また、動作命令送信部は、第1信号とサーモ信号とに応じ、所定時間の経過後に空調機に対する最高負荷の動作命令あるいは最低負荷の動作命令を送信する。
本発明に係る仲介装置では、設定温度推定部が推定値を算出した後の所定時間をタイマー部が計測し、第1信号とサーモ信号とに応じて、所定時間の経過後に動作命令送信部が空調機に対する動作命令を送信する。
したがって、仲介装置は空調機に対して定期的に動作命令を送信するため、空調インターフェースの設定温度が変更された場合にも、変更された設定温度に適宜合わせることができる。
発明に係る仲介装置は、第発明に係る仲介装置であって、第1信号が所定時間内に変化した場合、設定温度推定部は推定値を改めて算出する。
本発明に係る仲介装置では、所定時間内における第1信号の変化に応じて、設定温度推定部が推定値を改めて算出する。
これにより、空調インターフェースで設定された温度の推定値を適宜算出することができる。
発明に係る仲介装置は、第または第発明に係る仲介装置であって、第1信号が所定時間内に変化せず、かつ、第1信号が示す空調インターフェースの状況と、サーモ信号が示す室内機の運転状況とが不一致の状態である場合、動作命令送信部は、空調機に対して最高負荷の動作命令あるいは最低負荷の動作命令を送信する。
本発明に係る仲介装置では、所定時間における第1信号の変化と、空調インターフェースの状況と、室内機の運転状況とが判断され、第1信号に変化がなく、空調インターフェースの状況と室内機の運転状況とが一致していない場合には、動作命令送信部が空調機に対して動作命令を送信する。
これにより、空調インターフェースで設定された温度の推定値を適宜見直すことができる。
発明に係る仲介装置は、第発明に係る仲介装置であって、空調インターフェースの状況と室内機の運転状況とが不一致の状態には、第1状態と、第2状態とが含まれる。第1状態とは、信号受付部が作動を要求する第1信号を受け付けている際に、運転状況取得部がサーモOFFの運転状況を示すサーモ信号を受信する状態である。第2状態とは、信号受付部が非作動を要求する第1信号を受け付けている際に、運転状況取得部がサーモONの運転状況を示すサーモ信号を受信する状態である。また、第1状態の場合、動作命令送信部は空調機に対して最高負荷の動作命令を送信し、第2状態の場合は、動作命令送信部は空調機に対して最低負荷の動作命令を送信する。
本発明に係る仲介装置では、空調インターフェースの状況と室内機の運転状況とが不一致の状態である場合に、その状況に応じた動作命令が動作命令送信部によって送信される。
これにより、空調インターフェースで設定された温度の推定値を適宜見直すことができる。
発明に係る仲介装置は、第または第発明に係る仲介装置であって、第1信号が所定時間内に変化せず、かつ、第1信号が示す空調インターフェースの状況と、サーモ信号が示す室内機の運転状況とが一致している状態である場合、動作命令送信部は、空調インターフェースの状況と室内機の運転状況とが不一致の状態になるまで、最高負荷の動作命令あるいは最低負荷の動作命令を空調機に送信せず待機する。
本発明に係る仲介装置では、所定時間における第1信号の変化と、空調インターフェースの状況および室内機の運転状況とを判断し、第1信号が変化せず、かつ、空調インターフェースの状況と室内機の運転状況とが一致している場合には、動作命令送信部による動作命令が空調機に送信されない。
したがって、空調インターフェースに設定された温度の推定値を変動させる必要がない場合には、動作命令が送信されないため、室温を適当な温度で維持することができる。
発明に係る仲介装置は、空調インターフェースに接続される空調制御のための仲介装置であって、信号受付部と、室温取得部と、設定温度推定部と、推定値送信部とを備える。空調インターフェースは、空調機に対する設定温度の入力を受け付けるとともに空調機の熱源に対して作動または非作動を要求する第1信号を生成する。信号受付部は、空調インターフェースから入力される第1信号を受け付ける。室温取得部は、室温を取得する。設定温度推定部は、信号受付部で受け付けた第1信号と室温取得部で取得された室温とに基づき、空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する。推定値送信部は、推定値を空調機に送信する。また、設定温度推定部は、室温取得部で取得した室温から所定温度を減じた温度あるいは室温取得部で取得した室温に前記所定温度を加えた温度を前記推定値として算出する。
これにより、仲介装置において、空調インターフェースで設定された温度の推定値を算出することができる。
発明に係る仲介装置は、第発明に係る仲介装置であって、空調機が冷房運転を行っており、かつ、所定時間内に非作動を要求する第1信号が作動を要求する第1信号に変化した場合は、設定温度推定部は、室温取得部で取得した室温から所定温度を減じた温度を推定値として算出する。一方、空調機が暖房運転を行っており、かつ、所定時間内に非作動を要求する第1信号が作動を要求する第1信号に変化した場合は、設定温度推定部は、室温取得部で取得した室温に所定温度を加えた温度を推定値として算出する。
本発明に係る仲介装置では、所定時間内に第1信号が変化した場合に、室温取得部で取得した室温に所定温度を加えるか、あるいは室温取得部で取得した室温から所定温度減じた温度が推定値として算出される。
これにより、仲介装置において、空調インターフェースで設定された温度の推定値を算出することができる。
発明に係る仲介装置は、第発明に係る仲介装置であって、空調機が冷房運転を行っており、かつ、所定時間内に作動を要求する第1信号が非作動を要求する第1信号に変化した場合は、設定温度推定部は、室温取得部で取得した室温に所定温度を加えた温度を推定値として算出する。一方、空調機が暖房運転を行っており、かつ、所定時間内に作動を要求する第1信号が非作動を要求する第1信号に変化した場合は、設定温度推定部は、室温取得部で取得した室温から所定温度を減じた温度を推定値として算出する。
本発明に係る仲介装置では、所定時間内に第1信号が変化した場合に、室温取得部で取得した室温に所定温度を加えるか、あるいは室温取得部で取得した室温から所定温度減じた温度が推定値として算出される。
これにより、仲介装置において、空調インターフェースで設定された温度の推定値を算出することができる。
10発明に係る空調制御方法は、空調インターフェースを利用した空調制御方法であって、第1ステップから第ステップを備える。空調インターフェースは空調機に対する設定温度の入力を受け付けるとともに、空調機の熱源に対する作動または非作動を要求する第1信号を生成する。第1ステップでは、第1信号を受け付ける。第2ステップでは、室温を取得する。第3ステップでは、第1ステップにおいて第1信号を受け付けた後、第2ステップで取得された室温に基づき、空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する。第4ステップでは、推定値を空調機に送信する。第5ステップでは、第3ステップによって推定値が算出された後、空調機を構成する室内機のサーモONあるいはサーモOFFの運転状況を示すサーモ信号を室内機から取得する。第6ステップでは、第1信号とサーモ信号とに応じ、空調機に対して最高負荷の動作命令あるいは最低負荷の動作命令を送信する。
本発明に係る空調制御方法では、空調インターフェースから第1信号を受け付けた後、取得した室温に基づいて、空調インターフェースで設定された温度の推定値が算出され、算出された推定値がその後空調機に送信される。また、推定値が算出された後、サーモ信号が室内機から取得される。サーモ信号は、空調機を構成する室内機のサーモONあるいはサーモOFFの運転状況を示す信号である。第1信号とサーモ信号とに応じ、空調機に対して最高負荷あるいは最低負荷での動作命令が送信される。ここで、空調機に対する最高負荷での動作命令とは、圧縮機に対する最高負荷での運転命令の他、最高負荷近傍の値での運転命令も含む。また、最低負荷での動作命令とは、圧縮機に対する最低負荷での運転命令の他、最低負荷近傍の値での運転命令、ファンによる送風のみの運転命令および圧縮機に対する停止命令を含む。
したがって、空調制御方法は、空調インターフェースからの設定温度に関する情報を受信せずに、空調インターフェースから得られる第1信号に基づいて設定温度の推定値を算出することができるため、既存の空調インターフェースを用いて、運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。また、推定値を算出した後の空調インターフェースの信号と、室内機の運転状況とを把握するため、空調インターフェースにおける設定温度の変更に対しても適宜対応することができる。
第11発明に係る空調制御方法は、空調インターフェースを利用した空調制御方法であって、第1ステップから第4ステップを備える。空調インターフェースは空調機に対する設定温度の入力を受け付けるとともに、空調機の熱源に対する作動または非作動を要求する第1信号を生成する。第1ステップでは、第1信号を受け付ける。第2ステップでは、室温を取得する。第3ステップでは、第1ステップにおいて第1信号を受け付けた後、第2ステップで取得された室温に基づき、空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する。第4ステップでは、推定値を空調機に送信する。また、第3ステップでは、第2ステップで取得した室温から所定温度を減じた温度あるいは第2ステップで取得した室温に所定温度を加えた温度を推定値として算出する。
したがって、空調インターフェースからの設定温度に関する情報を受信せずに、空調インターフェースから得られる第1信号に基づいて設定温度の推定値を算出することができるため、既存の空調インターフェースを用いて、運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。
12発明に係る空調制御プログラムは、空調インターフェースを利用した空調制御プログラムであって、第1ステップから第ステップをコンピュータに実行させる。空調インターフェースは空調機に対する設定温度の入力を受け付けるとともに、作動または非作動を要求する第1信号を生成する。第1ステップでは、第1信号を受け付ける。第2ステップでは、室温を取得する。第3ステップでは、第1ステップにおいて第1信号を受け付けた後、第2ステップで取得された室温に基づき、空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する。第4ステップでは、推定値を空調機に送信する。第5ステップでは、第3ステップによって推定値が算出された後、空調機を構成する室内機のサーモONあるいはサーモOFFの運転状況を示すサーモ信号を室内機から取得する。第6ステップでは、第1信号とサーモ信号とに応じ、空調機に対して最高負荷の動作命令あるいは最低負荷の動作命令を送信する。
本発明に係る空調制御プログラムでは、空調インターフェースから第1信号を受信した後、取得した室温に基づいて、空調インターフェースで設定された温度の推定値が算出され、算出された推定値がその後空調機に送信される。また、推定値が算出された後、サーモ信号が室内機から取得される。サーモ信号は、空調機を構成する室内機のサーモONあるいはサーモOFFの運転状況を示す信号である。第1信号とサーモ信号とに応じ、空調機に対して最高負荷あるいは最低負荷での動作命令が送信される。ここで、空調機に対する最高負荷での動作命令とは、圧縮機に対する最高負荷での運転命令の他、最高負荷近傍の値での運転命令も含む。また、最低負荷での動作命令とは、圧縮機に対する最低負荷での運転命令の他、最低負荷近傍の値での運転命令、ファンによる送風のみの運転命令および圧縮機に対する停止命令を含む。
したがって、空調制御プログラムをコンピュータに実行させることで、空調インターフェースからの設定温度に関する情報を受信せずに、空調インターフェースから得られる第1信号に基づいて設定温度の推定値を算出することができるため、既存の空調インターフェースを用いて、運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。
第13発明に係る空調制御プログラムは、空調インターフェースを利用した空調制御プログラムであって、第1ステップから第4ステップをコンピュータに実行させる。空調インターフェースは空調機に対する設定温度の入力を受け付けるとともに、作動または非作動を要求する第1信号を生成する。第1ステップでは、第1信号を受け付ける。第2ステップでは、室温を取得する。第3ステップでは、第1ステップにおいて第1信号を受け付けた後、第2ステップで取得された室温に基づき、空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する。第4ステップでは、推定値を空調機に送信する。また、第3ステップでは、第2ステップで取得した室温から所定温度を減じた温度あるいは第2ステップで取得した室温に所定温度を加えた温度を推定値として算出する。
したがって、空調制御プログラムをコンピュータに実行させることで、空調インターフェースからの設定温度に関する情報を受信せずに、空調インターフェースから得られる第1信号に基づいて設定温度の推定値を算出することができるため、既存の空調インターフェースを用いて、運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。
第1発明に係る仲介装置では、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。また、推定値を算出した後の空調インターフェースにおける設定温度の変更に対しても適宜対応することができる。
発明に係る仲介装置では、仲介装置は空調機に対して定期的に動作命令を送信するため、空調インターフェースの設定温度が変更された場合にも、変更された設定温度に適宜合わせることができる。
発明に係る仲介装置では、空調インターフェースで設定された温度の推定値を適宜算出することができる。
発明に係る仲介装置では、空調インターフェースで設定された温度の推定値を適宜見直すことができる。
発明に係る仲介装置では、空調インターフェースで設定された温度の推定値を適宜見直すことができる。
発明に係る仲介装置では、空調インターフェースに設定された温度の推定値を変動させる必要がない場合には、動作命令が送信されないため、室温を適当な温度で維持することができる。
発明に係る仲介装置では、空調インターフェースで設定された温度の推定値を算出することができる。
発明に係る仲介装置では、空調インターフェースで設定された温度の推定値を算出することができる。
発明に係る仲介装置では、空調インターフェースで設定された温度の推定値を算出することができる。
10発明に係る空調制御方法では、既存の空調インターフェースを用いて、運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。また、推定値を算出した後の空調インターフェースにおける設定温度の変更に対しても適宜対応することができる。
第11発明に係る空調制御方法では、既存の空調インターフェースを用いて、運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。
12発明に係る空調制御プログラムでは、既存の空調インターフェースを用いて、運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。また、推定値を算出した後の空調インターフェースにおける設定温度の変更に対しても適宜対応することができる。
第13発明に係る空調制御プログラムでは、既存の空調インターフェースを用いて、運転に設定温度値を必要とする空調機を作動させることができる。
≪第1実施形態≫
<空調システムの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る空調システム1の構成を示す。この空調システム1は、例えば、住宅またはオフィスビル等の建物(物件)で用いられる空調システムであり、主として、室外機10および室内機20a−20dからなる空調機と、空調制御インターフェースとして用いる汎用のサーモスタット30と、仲介装置40と、から構成されている。さらに、図1では、ガスファーネスユニット51およびファンユニット52を備える補助ユニット50がサーモスタット30に接続されている。図1に示す物件では、空調機と、補助ユニット50内に備えられたガスファーネスユニット51およびファンユニット52とを適宜用いることにより室内の空気調和を行うことができる。このシステムでは、補助ユニット50内で調和された空気が供給ダクト78を通って各部屋に供給され、各部屋に供給された空気は、各部屋に設置された空調機によってさらに調和される。その後、空調機によって調和された各部屋の空気は、環気ダクト58を通って補助ユニット50へと送り込まれる。
<各部の構成>
(1)サーモスタット30の構成
まず、図2および図3を用いて、サーモスタット30について説明する。図2は、サーモスタット30の表示部の一例を示す。サーモスタット30は、特に米国で空調制御インターフェースとして多く用いられており、サーモスタット30に接続される機器のオン・オフ制御機能、温度設定機能、冷暖房の設定機能、除湿設定機能等を有する。また、サーモスタット30は、室温を把握する室温把握部と、設定温度の入力部とを備え、入力された設定温度と室温把握部の把握した室温とを比較し、圧縮機に対する運転の作動または非作動を要求する信号(作動/非作動要求信号)を生成する。作動を要求する作動/非作動要求信号とは、圧縮機12に対して運転の作動を要求する信号であり、非作動を要求する作動/非作動要求信号とは、圧縮機12に対して運転の非作動を要求する信号である。作動/非作動要求信号が作動を要求する場合、作動/非作動要求信号がONに設定され、作動/非作動要求信号が非作動を要求する場合、作動/非作動要求信号がOFFに設定される。
具体的には、例えば、運転を開始する場合、サーモスタット30で運転開始の操作を行うことにより、圧縮機に対する作動/非作動要求信号がONに設定される。反対に、運転を終了する場合、サーモスタット30で運転停止の操作を行うことにより、圧縮機12に対する作動/非作動要求信号がOFFに設定される。また、冷房運転モードで動作している場合、サーモスタット30の室温把握部が把握する室温がサーモスタット30に設定された温度よりも高くなった場合にも、作動/非作動要求信号はONに設定され、サーモスタット30の室温把握部が把握する室温がサーモスタット30に設定された温度よりも低くなった場合には、作動/非作動要求信号がOFFに設定される。さらに、暖房運転モードで動作している場合は、サーモスタット30の室温把握部が把握する温度がサーモスタット30に設定された温度よりも低くなった場合には、作動/非作動要求信号はONに設定され、サーモスタット30の室温把握部が把握する温度がサーモスタット30に設定された温度よりも高くなった場合は、作動/非作動要求信号がOFFに設定される。また、サーモスタット30の上記判断処理においては、作動/非作動要求信号のハンチングを防止するために、サーモスタット30の判断温度にディファレンシャルを設けて処理している場合もある。
本実施形態において、サーモスタット30は、空調機、ガスファーネスユニット51、およびファンユニット52のインターフェースとして用いられる。サーモスタット30は、制御線31により、ガスファーネスユニット51およびファンユニット52と接続されており、これらユニットを制御する。また、サーモスタット30は、制御線31により、仲介装置40と接続されており、仲介装置40を介して空調機の制御を行う。図3は、サーモスタット30から出力される信号を示す表である。本実施形態では、後述する仲介装置40が、これらの信号を空調機が読み取り可能な信号に変換して空調機に送信する。詳細については後述する。
(2)空調機の構成
次に、本実施形態の空調システム1に用いられる空調機について説明する。本実施形態で用いられる空調機は、マルチタイプのヒートポンプ式空調機であり、室外ヒートポンプユニット10と、室内ヒートポンプユニット20a−20dとが、冷媒連絡配管88および通信線81により接続されている。空調機は、設定温度値に応じて、室外ヒートポンプユニット10の圧縮機の回転数と室内ヒートポンプユニット20a−20dの室内膨張弁の開度とを段階的に調整することで、冷媒連絡配管88に流れる冷媒の量を制御する。
さらに、本実施形態に係る室内ヒートポンプユニット20a―20dは、サーモOFFおよびサーモONの運転を自動的に繰り返し、室内環境が当該設定温度値の近傍で保たれるように制御される。ここで、サーモOFFとは、冷房運転および暖房運転が停止した状態をいう。詳細には、冷媒をわずかに流す低負荷の運転、冷媒を流さずファンのみを作動させる運転、あるいは冷媒を流さずファンも停止させる状態をいう。一方、サーモONとは、冷房運転あるいは暖房運転を実施している状態をいう。詳細には、ファンを作動させ、さらに冷媒流量などを調整して、室内温度が設定温度に近づくにように運転している状態をいう。空調機は、室内ヒートポンプユニット20a−20dが備える室温サーミスタで得られる値が、冷房運転時に設定温度値の0.5℃以下である場合および暖房運転時に設定温度値の0.5℃以上である場合にサーモOFFの運転を行う。一方、空調機は、室温サーミスタで得られる値が、冷房運転時に設定温度値の0.5℃以上である場合および暖房運転時に設定温度値の0.5℃以下である場合にはサーモONの運転を行う。
(3)補助ユニット50の構成
次に、図4を用いて補助ユニット50の構成を説明する。補助ユニット50は、例えば、地下室等に配置され、ガスファーネスユニット51およびファンユニット52を収容する。ガスファーネスユニット51は、主として、ガスの燃焼を行うガスファーネス51aと、その燃焼量を制御するガスファーネスコントローラ51bとから構成されており、補助ユニット50内の空気を加熱する。ファンユニット52は、主として、シロッコファン等のファン52aと、ファンコントローラ52bとから構成されており、補助ユニット50内の空気を供給ダクト78から室内に送り出す。図4に示すように、ガスファーネスコントローラ51bおよびファンコントローラ52bは、サーモスタット30と制御線31でそれぞれ接続され、サーモスタット30からの制御信号を受信する。ガスファーネスコントローラ51bおよびファンコントローラ52bは、受信した制御信号に応じてガスファーネス51aおよびファン52aを動作させる。
(4)仲介装置40の概略構成
次に、仲介装置40について、図5を用いて説明する。仲介装置40は、主として、通信部41と、記憶部42と、室温取得部43と、タイマー部44と、制御部45とを備えている。通信部41は、入出力ポートからなり、上述のサーモスタット30および空調機からの各種信号を入力し、空調機に対し制御信号を出力する。記憶部42には、後述する設定温度推定部45bによる推定値の算出に用いられる制御プログラムが格納されている。室温取得部43は、室温サーミスタであり、これにより仲介装置40が設置された室内の温度を得ることができる。タイマー部44は、後述する設定温度推定部45bが推定値を算出した後の所定時間を計測する。なお、本実施形態では推定値を算出した後のタイマーの所定時間は15分である。
制御部45は、CPU等により構成されており、信号受付部45aと、設定温度推定部45bと、推定値送信部45cと、信号変換部45dと、動作命令送信部45eと、運転状況取得部45fとを有する。信号受付部45aは、図3に示すサーモスタット30からの出力信号を受け付ける。ここで、信号受付部45aが受け付ける信号のうち、冷房運転時には、Y1(コンプレッサ)信号を作動/非作動要求信号として用い、暖房運転時には、W1(ヒーター)信号を作動/非作動要求信号として用いる。設定温度推定部45bは、サーモスタット30で設定された温度の推定値を算出する。本実施形態に係る空調機は、設定温度推定部45bによって算出された推定値を、空調機に対する設定温度として扱う。推定値送信部45cは、設定温度推定部45bが算出した推定値を空調機に送信する。信号変換部45dは、図3に示した、サーモスタット30からの信号を空調機が読み取り可能な信号に変換する。本実施形態では、信号G(ファン)は、運転/停止指令に変換され、その他の信号B(暖房),W1(ヒーター),O(冷房),Y1(コンプレッサ),DHM(除湿)は、それぞれの信号パターンから運転モード(冷房運転モード/暖房運転モード)が判断され、空調機で読み取り可能な運転モード信号に変換された後、空調機に送信される。動作命令送信部45eは、空調機に対して最高負荷での動作命令あるいは停止命令を送信する。本実施形態では、仲介装置40から空調機に対する最高負荷での動作命令を送信する際、冷房運転時は下限値での運転命令を送信し、暖房運転時は、上限値での運転命令を送信する。ここでいう停止命令には、ファンによる送風、および冷房あるいは暖房運転の両方を停止させる停止命令と、ファンのみ作動させる停止命令とが含まれる。運転状況取得部45fは、室内ヒートポンプユニット20a−20dがサーモONで作動している状況か、サーモOFFで作動している状況かを示す信号(サーモ信号)を取得する。なお、本実施形態のように、1台のサーモスタット30で複数台の室内ヒートポンプユニット20a−20dを制御する場合は、代表機として設定した室内ヒートポンプユニットのサーモ信号を、室内ヒートポンプユニット20a−20dのサーモ信号として取得する。
<仲介装置40における推定値の算出方法>
以下、図6から図11を参照して、仲介装置40における推定値の算出方法を詳細に説明する。なお、以下の説明において、室内ヒートポンプユニット20a−20dのうち、室内ヒートポンプユニット20cを代表機として設定した場合の推定値の算出方法を説明する。
〈冷房運転時〉
図6は、冷房運転時における仲介装置40の処理のフローを示す。
ユーザがサーモスタット30に設定した設定温度よりもサーモスタット30の室温把握部が把握した温度が高くなると、サーモスタット30では、図3を用いて説明したG信号(ファン信号)がON(運転)に設定され、またY1信号(コンプレッサ信号)がONに設定される。
仲介装置40では、信号受付部45aがサーモスタット30でONに設定されたファン信号(ファンON信号)と、ONに設定されたコンプレッサ信号(コンプレッサON信号)とを受け付ける(ステップS101)。信号受付部45aがサーモスタット30からのコンプレッサON信号を受け付けると、当該コンプレッサON信号が冷房運転開始後の最初のコンプレッサON信号か否かが判断される(ステップS102)。ステップS102において、コンプレッサON信号が最初のコンプレッサON信号であった場合、動作命令送信部45eは空調機に対し下限値を設定温度として運転をするように動作命令を送信する(ステップS103)。この状態で冷房運転を継続すると徐々に室温が低下し、やがてサーモスタット30の室温把握部が把握する温度が実際にサーモスタットに設定された設定温度を下回り、サーモスタット30においてコンプレッサ信号がOFFに設定される。サーモスタット30でOFFに設定されたコンプレッサ信号(コンプレッサOFF信号)が仲介装置40に入力されると(ステップS104)、設定温度推定部45bは、コンプレッサOFF信号が入力された際に室温取得部43で得られる温度に基づいてサーモスタット30に設定されている温度の推定値を算出し、当該推定値を空調機に送信する(ステップS105)。推定値の算出についての処理内容は後述する。
その後、タイマー部44は時間の計測を始める(ステップS106)。
仲介装置40では、その後、サーモスタット30からのコンプレッサ信号に変化があるか否かを判断する(ステップS107)。ここで、タイマーの設定時間以内に変化があった場合には、再度ステップS105に戻り、設定温度推定部45bが設定温度の推定値を算出し、推定値送信部45cが推定値を空調機に送信する。ステップS107でコンプレッサ信号に変化がなかった場合には、ステップS108に進み、タイマー部44が計測する時間が15分を経過したか否かが判断される(ステップS108)。ここで、空調機に推定値が送信されてから15分が経過していた場合、運転状況取得部45fは、室内ヒートポンプユニット20cの運転状況を示すサーモ信号を室内ヒートポンプユニット20cから取得し、その後、サーモ信号で示される室内ヒートポンプユニット20cの運転状況とコンプレッサ信号で示されるサーモスタット30の状況とが一致しているか否かが判断される(ステップS109)。
詳細には、運転状況取得部45fが室内ヒートポンプユニット20cから取得するサーモ信号がONに設定された信号(サーモON信号)またはOFFに設定された信号(サーモOFF信号)のいずれの信号であるか、また、信号受付部45aが受け付けるサーモスタット30からのコンプレッサ信号がコンプレッサON信号またはコンプレッサOFF信号のいずれの信号であるかが判断される。
より詳細には、サーモスタット30から入力されるコンプレッサ信号がコンプレッサON信号であり、かつ、室内ヒートポンプユニット20cから取得するサーモ信号がサーモON信号である場合、もしくは、サーモスタット30から入力されるコンプレッサ信号がコンプレッサOFF信号であり、かつ、室内ヒートポンプユニット20cから取得するサーモ信号がサーモOFF信号である場合は、サーモスタット30の状況と、室内ヒートポンプユニット20cの状況とが一致していると判断される。反対に、サーモスタット30から入力されるコンプレッサ信号がコンプレッサON信号であり、かつ、室内ヒートポンプユニット20cから取得されるサーモ信号がサーモOFF信号である場合、もしくは、サーモスタット30から入力されるコンプレッサ信号がコンプレッサOFF信号であり、かつ、室内ヒートポンプユニット20cから取得されるサーモ信号がサーモON信号である場合は、サーモスタット30の状況と室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致の状態であると判断される。
ステップS109において、コンプレッサ信号が示すサーモスタット30の状況とサーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致の状態であると判断された場合、サーモスタット30からのコンプレッサ信号がコンプレッサOFF信号であるか否かが判断される(ステップS110)。ここで、コンプレッサ信号が示すサーモスタット30の状況と、サーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致である理由としては、仲介装置40で算出された推定値が空調機に送信された後、ユーザによってサーモスタット30に設定された温度が変更された場合が考えられる。そこで、サーモスタット30からのコンプレッサ信号がON信号である場合は、ステップS103に戻って、動作命令送信部45eが空調機に対して下限値を設定温度として運転するように動作命令を送信し、サーモスタット30からのコンプレッサ信号がコンプレッサOFF信号である場合は、動作命令送信部45eが空調機に対して運転の停止命令を送信する(ステップS111)。
一方、ステップS109において、コンプレッサ信号が示すサーモスタット30の状況とサーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが一致している判断された場合は、ステップ107に戻って、サーモスタット30からのコンプレッサ信号に変化があるかを判断する。なお、ここで、コンプレッサ信号が示すサーモスタット30の状況と、サーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが一致している理由としては、サーモスタット30における設定温度と仲介装置40で算出した推定値とが一致しており、かつ室温が未だサーモスタット30の設定温度に達していない場合が考えられる。したがってサーモスタット30からのコンプレッサ信号に変化があるまで、ステップS107からステップS109の処理を継続する。
ここで、上述のステップS105における推定値の算出についての処理内容を説明する。信号受付部45aに入力されたコンプレッサ信号がコンプレッサOFF信号の場合には、設定温度推定部45bは、コンプレッサOFF信号が入力された際に室温取得部43で得られる温度に所定温度を加えた温度を推定値として算出する。一方、信号受付部45aに入力されたコンプレッサ信号がコンプレッサON信号の場合には、設定温度推定部45bは、コンプレッサON信号が入力された際に室温取得部43で得られる温度から所定温度を減じた温度を推定値として算出する。なお、本実施形態では所定温度は1℃である。
なお、図6の処理フローを実行中に、ユーザが冷房運転の停止を所望し、サーモスタット30で冷房停止命令を受け付けると、サーモスタット30では、ファン信号がOFFに設定される。仲介装置40では、信号受付部45aがサーモスタット30でOFFに設定されたファン信号(ファンOFF信号)を受け付けると、動作命令送信部45eが空調機に対する運転の停止命令を送信して、図6の処理フローを終了する。
図7および図8は、冷房運転時に仲介装置40で把握する室温の変化と、仲介装置40で検出するサーモスタット30および室内ヒートポンプユニット20cからの信号(コンプレッサ信号およびサーモ信号)と、仲介装置40が空調機に送信する動作命令との関係を示す。
まず図7を用いて、ユーザにより運転途中に設定温度が下げられた場合の動作について説明する。上記ステップS101で説明したように、初めに信号受付部45aがサーモスタット30からのコンプレッサON信号(ON信号A1)を受け付ける。当該ON信号A1が最初のコンプレッサON信号であったため、ステップS103で説明したように、動作命令送信部45eは空調機に対し下限値を設定温度として運転をするように動作命令を送信する。その後、冷房運転を継続すると室温が低下し、やがて仲介装置40には、サーモスタット30からのコンプレッサOFF信号(OFF信号B1)が入力される。仲介装置40では、OFF信号B1が入力された際に室温取得部43で得られる温度に基づいて設定温度推定部45bが推定値を算出し、推定値送信部45cが当該推定値を空調機に送信するが(上述のステップS105)、その後室温の上昇またはサーモスタット30の室温把握部の温度検出誤差により、推定値送信後にタイマーが計測を開始してから所定時間経過するまでの間に(例えば、図7では10分後)コンプレッサON信号(ON信号A2)が入力された場合は(上述のステップS107)、ON信号A2が入力された際に室温取得部43で得られる温度に基づいて設定温度推定部45bが推定値を再度算出し、推定値送信部45cが当該推定値を空調機に送信している(ステップS105)。ここでは、タイマー部44が計測する15分の間にサーモスタット30から受け付けるコンプレッサ信号に変化がなく、15分経過時のコンプレッサ信号がコンプレッサON信号であり、室内ヒートポンプユニット20cからはサーモOFF信号を取得している。そのため、コンプレッサ信号が示すサーモスタット30の状況と、サーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致の状態であると判断される(ステップS109)。つまり、設定温度が下げられたため、室温がサーモスタット30に設定された温度に至っていないと判断される。ここで、サーモスタット30から入力される信号はコンプレッサON信号であるため、動作命令送信部45eが空調機に対して下限値を設定温度として運転するように動作命令を送信する(ステップS103)。
次に図8を用いて、ユーザにより運転途中に設定温度が上げられた場合の動作について説明する。初めに信号受付部45aがサーモスタット30からのコンプレッサON信号(ON信号A1)を受け付ける。当該ON信号A1が最初のコンプレッサON信号であったため、ステップS103で説明したように、動作命令送信部45eは空調機に対し下限値を設定温度として運転をするように動作命令を送信する。その後、仲介装置40には、サーモスタット30からのコンプレッサOFF信号(OFF信号B1)が入力される。仲介装置40では、OFF信号B1が入力された際に室温取得部43で得られる温度に基づいて設定温度推定部45bが推定値を算出し、推定値送信部45cが当該推定値を空調機に送信する(上述のステップS105)。その後、タイマー部44が計測する15分の間にサーモスタット30から受け付けるコンプレッサ信号に変化がなく、15分経過時のコンプレッサ信号がコンプレッサOFF信号であり、室内ヒートポンプユニット20cからはサーモON信号を取得している。そのため、コンプレッサ信号が示すサーモスタット30の状況と、サーモ信号が示す空調機の状況とが不一致の状態であると判断される(ステップS109)。つまり、設定温度が上げられたため、室温がサーモスタット30に設定された温度に至っていないと判断される。ここで、サーモスタット30の状況を示すコンプレッサ信号はコンプレッサOFF信号であるため、上記ステップS111で説明したように、動作命令送信部45eは空調機に対する運転の停止命令を送信する。
〈暖房運転時〉
次に、図9を用いて暖房運転時における仲介装置40の処理のフローを示す。
ユーザがサーモスタット30に設定した設定温度よりもサーモスタット30の室温把握部が把握した温度が低くなると、サーモスタット30では、図3を用いて説明したG信号(ファン信号)がON(運転)に設定され、またW1信号(ヒーター信号)がONに設定される。
仲介装置40では、信号受付部45aがサーモスタット30でONに設定されファン信号(ファンON信号)と、ONに設定されたヒーター信号(ヒーターON信号)を受け付ける(ステップS201)。信号受付部45aがサーモスタット30からのヒーターON信号を受け付けると、当該ヒーターON信号が最初のヒーターON信号か否かが判断される(ステップS202)。ステップS202において、ヒーターON信号が最初のヒーターON信号であった場合、動作命令送信部45eは空調機に対し上限値を設定温度として運転をするように動作命令を送信する(ステップS203)。この状態で暖房運転を継続すると徐々に室温は上昇し、やがてサーモスタット30の室温把握部が把握する温度が実際にサーモスタット30に設定された設定温度を上回り、サーモスタット30においてヒーター信号がOFFに設定される。サーモスタット30でOFFに設定されたヒーター信号(ヒーターOFF信号)が仲介装置40に入力されると(ステップS204)、設定温度推定部45bは、ヒーターOFF信号が入力された際に室温取得部43で得られる温度に基づいてサーモスタット30に設定されている温度の推定値を算出し、当該推定値を空調機に送信する(ステップS205)。推定値の算出についての処理内容は後述する。
その後、タイマー部44は時間の計測を始める(ステップS206)。
仲介装置40では、その後サーモスタット30のヒーター信号に変化があるか否かを判断する(ステップS207)。ここで、タイマーの設定時間以内に変化があった場合には、再度ステップS205に戻り、設定温度推定部45bが設定温度の推定値を算出し、推定値送信部45cが推定値を空調機に送信する。ステップS207でヒーター信号に変化がなかった場合には、ステップS208に進み、タイマー部44が計測する時間が15分を経過したか否かが判断される(ステップS208)。ここで、空調機に推定値が送信されてから15分が経過していた場合、運転状況取得部45fが室内ヒートポンプユニット20cの運転状況を示すサーモ信号を室内ヒートポンプユニット20cから取得し、サーモ信号で示される室内ヒートポンプユニット20cの運転状況とヒーター信号で示されるサーモスタット30の状況とが一致しているか否かが判断される(ステップS209)。
詳細には、運転状況取得部45fは、室内ヒートポンプユニット20cから取得するサーモ信号がONに設定された信号(サーモON信号)またはOFFに設定された信号(サーモOFF信号)のいずれの信号であるか、また、信号受付部45aが受け付けるサーモスタット30からのヒーター信号がヒーターON信号およびヒーターOFF信号のいずれの信号であるかが判断される。
より詳細には、サーモスタット30から入力されるヒーター信号がヒーターON信号であり、かつ、室内ヒートポンプユニット20cから取得するサーモ信号がサーモON信号である場合、もしくは、サーモスタット30から入力されるヒーター信号がヒーターOFF信号であり、かつ、室内ヒートポンプユニット20cから取得するサーモ信号がサーモOFF信号である場合は、サーモスタット30の状況と、室内ヒートポンプユニット20cの状況が一致していると判断される。反対に、サーモスタット30から入力されるヒーター信号がヒーターON信号であり、かつ、室内ヒートポンプユニット20cから取得するサーモ信号がサーモOFF信号である場合、もしくは、サーモスタット30から入力されるヒーター信号がヒーターOFF信号であり、室内ヒートポンプユニット20cの状況を示すサーモ信号がサーモON信号である場合は、サーモスタット30の状況と室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致の状態であると判断される。
ステップS209において、ヒーター信号が示すサーモスタット30の状況とサーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致の状態であると判断された場合、サーモスタット30からのヒーター信号がヒーターOFF信号であるか否かが判断される(ステップS210)。ここで、ヒーター信号が示すサーモスタット30の状況と、サーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致である理由としては、上述の冷房運転時の説明と同様、仲介装置40で算出された推定値が空調機に送信された後、ユーザによってサーモスタット30に設定された温度が変更された場合が考えられる。そこで、サーモスタット30からのヒーター信号がヒーターON信号である場合は、ステップS203に戻って、動作命令送信部45eが空調機に対して上限値を設定温度として運転するように動作命令を送信する。サーモスタット30からのヒーター信号がヒーターOFF信号である場合は、動作命令送信部45eが空調機に対する運転の停止命令を送信する(ステップS211)。
一方、ステップS209において、ヒーター信号が示すサーモスタット30の状況とサーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが一致していると判断された場合は、ステップ207に戻って、サーモスタット30からのヒーター信号に変化があるかを判断する。なお、ここで、ヒーター信号が示すサーモスタット30の状況と、サーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが一致している理由としては、上述の冷房運転時の説明と同様、サーモスタット30における設定温度と仲介装置40で算出した推定値とが一致しており、かつ室温が未だサーモスタットの設定温度に達していない場合が考えられる。したがってサーモスタット30からのヒーター信号に変化があるまで、ステップS207からステップS209の処理を継続する。
ここで、上述のステップS205における推定値の算出についての処理内容を説明する。信号受付部45aに入力されたヒーター信号がヒーターOFF信号の場合には、設定温度推定部45bは、ヒーターOFF信号が入力された際に室温取得部43で得られる温度から所定温度を減じた温度を推定値として算出する。一方、信号受付部45aに入力されたヒーター信号がヒーターON信号の場合には、設定温度推定部45bは、ヒーターON信号が入力された際に室温取得部43で得られる温度に所定温度加えた温度を推定値として算出する。なお、本実施形態では所定温度は1℃である。
なお、図9の処理フローを実行中に、ユーザが暖房運転の停止を所望し、サーモスタット30で暖房停止命令を受け付けると、サーモスタット30では、ファン信号がOFFに設定される。仲介装置40では、信号受付部45aがサーモスタット30でOFFに設定されたファン信号(ファンOFF信号)を受け付けると、動作命令送信部45eが空調機に対する運転の停止命令を送信して、図9の処理フローを終了する。
図10および図11は、暖房運転時に仲介装置40で把握する室温の変化と、仲介装置40で検出するサーモスタット30および室内ヒートポンプユニット20cからの信号(ヒーター信号およびサーモ信号)と、仲介装置40が空調機に送信する動作命令との関係を示す。
まず図10を用いて、ユーザにより運転途中に設定温度が上げられた場合の動作について説明する。上記ステップS201で説明したように、初めに信号受付部45aがサーモスタット30からのヒーターON信号(ON信号A1)を受け付ける。当該ON信号A1が最初のヒーターON信号であったため、ステップS203で説明したように、動作命令送信部45eは空調機に対し上限値を設定温度として運転をするように動作命令を送信する。その後、暖房運転を継続すると室温が上昇し、やがて仲介装置40には、サーモスタット30からのヒーターOFF信号(OFF信号B1)が入力される。仲介装置40では、OFF信号B1が入力された際に室温取得部43で得られる温度に基づいて設定温度推定部45bが推定値を算出し、推定値送信部45cが当該推定値を空調機に送信するが(上述のステップS205)、その後推定値送信後にタイマーが計測を開始してから所定時間経過するまでの間に(例えば、図10では10分後)ヒーターON信号(ON信号A2)が入力された場合は(上述のステップS207)、ON信号A2が入力された際に室温取得部43で得られる温度に基づいて設定温度推定部45bが推定値を再度算出し、推定値送信部45cが当該推定値を空調機に送信している(ステップS205)。ここでは、タイマー部44が計測する15分の間にサーモスタット30から受け付けるヒーター信号に変化がなく、15分経過時のヒーター信号がヒーターON信号であり、室内ヒートポンプユニット20cからはサーモOFF信号を取得している。そのため、ヒーター信号が示すサーモスタット30の状況と、サーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致の状態であると判断される(ステップS209)。つまり、設定温度が上げられたため、室温がサーモスタット30に設定された温度に至っていないと判断される。ここで、サーモスタット30の状況を示すヒーター信号はヒーターON信号であるため、動作命令送信部45eが空調機に対して上限値を設定温度として運転するように動作命令を送信する(ステップS203)。
次に図11を用いて、ユーザにより運転途中に設定温度が下げられた場合の動作について説明する。初めに信号受付部45aがサーモスタット30からのヒーターON信号(ON信号A1)を受け付ける。当該ON信号A1が最初のヒーターON信号であったため、ステップS203で説明したように、動作命令送信部45eは空調機に対し上限値を設定温度として運転をするように動作命令を送信する。その後、仲介装置40には、サーモスタット30からのヒーターOFF信号(OFF信号B1)が入力される。仲介装置40では、OFF信号B1が入力された際に室温取得部43で得られる温度に基づいて設定温度推定部45bが推定値を算出し、推定値送信部45cが当該推定値を空調機に送信する(上述のステップS205)。その後、タイマー部44が計測する15分の間にサーモスタット30から受け付けるヒーター信号に変化がなく、15分経過時のヒーター信号がヒーターOFF信号であり、室内ヒートポンプユニット20cからはサーモON信号を取得している。そのため、ヒーター信号が示すサーモスタット30の状況と、サーモ信号が示す室内ヒートポンプユニット20cの状況とが不一致の状態であると判断される(ステップS209)。つまり、設定温度が下げられたため、室温がサーモスタット30に設定された温度に至っていないと判断される。ここで、サーモスタット30の状況を示すヒーター信号はヒーターOFF信号であるため、上記ステップS211で説明したように、動作命令送信部45eが空調機に対する運転の停止命令を送信する。
<特徴>
(1)本実施形態に係る空調システム1において、仲介装置40はサーモスタット30から出力される制御信号を入力し、空調機が読み取り可能な信号に変換する。また、仲介装置40は、サーモスタット30で出力される信号に基づいてサーモスタット30で設定された温度の推定値を算出する。したがって、サーモスタット30を用いて運転に設定温度値が必要な空調機を作動させることができる。これにより、インバータ制御を行う空調機を新たに導入する場合であっても、従来から使用する空調インターフェースとしてのサーモスタット30を新たな空調機のインターフェースに継続して用いることができる。また、サーモスタット30を継続して利用することが可能であるため、既存のガスファーネスユニット51およびファンユニット52を継続して併用することもでき、効率よく空調環境を整えることができる。
(2)サーモスタット30は種類によって出力信号も多様であるが、本実施形態に係る仲介装置40は、サーモスタット30から出力される基本的な信号を用いて設定温度の推定値を算出するため、大部分のサーモスタット30に適用することができる。
(3)さらに、本実施形態に係る仲介装置40は、タイマー部44を備えており、タイマー部44で計測する所定時間毎に、改めて設定温度の推定値を算出する。したがって、設定温度の推定値が空調機に送信された後に、ユーザによって設定温度が変更された場合であっても、適宜推定値が算出されるため、ユーザが所望する室内環境を継続して提供することができる。
<変形例>
(1)本実施形態ではマルチタイプのヒートポンプ式空調機を用いたが、シングルタイプのヒートポンプ式空調機を用いても構わない。また、ヒートポンプ式空調機に限らず、インバータ制御される空調機であれば、その他の空調機にも適用できる。
(2)本実施形態において、仲介装置40は、室温取得部43が室温サーミスタであり、自己の室温サーミスタで取得した室温に基づいて設定温度の推定値を算出しているが、室温取得部43が、制御部45に含まれる機能の一部であり、室内ヒートポンプユニット20a−20dの有する室温サーミスタで得られた室温に関する情報を室内ヒートポンプユニット20a―20dから取得してもよい。この場合に、本実施形態のように、1台のサーモスタット30で複数台の室内ヒートポンプユニット20a―20dを制御する場合は、代表機として設定した室内ヒートポンプユニットの有する室温サーミスタで得られた室温に関する情報を用いる。これにより、設定温度推定部45bは、複数の室内ヒートポンプユニット20a−20dのうち、代表機から取得した室温に基づいてサーモスタット30における設定温度の推定値を算出することができる。また室温を測定するためのサーミスタを仲介装置40の外部に取り付け、その外部サーミスタを室温取得部43に接続し、その外部サーミスタで取得した室温に基づいて設定温度の推定値を算出してもよい。
(3)本実施形態では、サーモスタット30からの制御信号は、仲介装置40を介して室外ヒートポンプユニット10に送信されているが、図12に示すように、サーモスタット30bからの制御信号が仲介装置40bを介して室内ヒートポンプユニット20a−20cに送信されてもよい。この場合、本実施形態と同様、一つのサーモスタット30bを用いて複数の室内ヒートポンプユニット20a−20cを集中的に制御することが可能である。
さらに、図13に示すように、サーモスタット30a―30cおよび仲介装置40a―40cを室内ヒートポンプユニット20a−20dの数に応じて設け、各室内ヒートポンプユニット20a−20dが、それぞれに接続された一つの仲介装置40a―40cで変換された異なる一つのサーモスタット30a―30cからの制御信号を受信するようにしてもよい。すなわち、複数の室内ヒートポンプユニット20a−20cに対し、サーモスタット30a―30cおよび仲介装置40a―40cを1つずつ設置し、各仲介装置40a―40cが自己に接続されたサーモスタット30a−30cからの制御信号を入力および変換し空調機に送信することで、室内ヒートポンプユニット20a−20cを制御してもよい。この場合、サーモスタット30a―30cのそれぞれにおいて異なる設定を行うことで、各室内ヒートポンプユニット20a−20cに異なる設定温度での運転を行わせることができる。
(4)さらに、各室内ヒートポンプユニット20a−20dは、リモコン(図示せず)を備えていてもよい。各室内ヒートポンプユニット20a−20dにリモコンが設定された場合は、サーモスタット30からの出力信号に基づく設定温度の推定値と個別リモコンで入力された設定温度とを選択できるようにしてもよい。これにより、快適な空調環境の実現をより柔軟に行うことができる。
(5)上述の実施形態では、サーモスタット30で設定された温度の推定値を算出する際、冷房運転時はサーモスタット30から出力される信号(図3参照)のY1信号(コンプレッサ信号)、暖房運転の際は、W1信号(ヒーター信号)をそれぞれ用いたが、Y1信号のみ、W1信号のみ、もしくはその他の信号を用いて推定値を算出しても構わない。これにより、冷房設定機能のみまたは暖房設定機能のみを有するサーモスタット30を用いた場合にも、インバータ制御の空調機を作動させることができる。
(6)また、Y1信号(コンプレッサ信号)とB信号(暖房信号)とO信号(冷房信号)のみを用いて、冷房信号がONかつ暖房信号がOFFの場合にはコンプレッサ信号を用いて冷房運転を行い、冷房信号がOFFかつ暖房信号がONの場合にはコンプレッサ信号を用いて暖房運転を行う方式とすることも可能である。
(7)上記実施形態において、タイマー部44による時間の計測は、推定値送信部45cにより推定値が空調機に送信された後開始されているが、設定温度推定部45bが推定値を算出した後、タイマー部44が時間の計測を始めてもよい。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本発明は、快適な空調環境の実現を効率よく行うため、既存の汎用のサーモスタットを用いて新たに導入したインバータ制御の空調機を利用可能とする環境を提供するという効果を有し、空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラムとして有用である。
本発明の実施形態に係る空調制御システムの概観図である。 本発明の実施形態に係るサーモスタットの例である。 本発明の実施形態に係るサーモスタットから出力される制御信号を示す図である。 本発明の実施形態に係る補助ユニットの概略構成図である。 本発明の実施形態に係る仲介装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る仲介装置の冷房運転時の処理の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る仲介装置が冷房運転時に把握する室温および仲介装置が検出する各種信号を示す図である。 本発明の実施形態に係る仲介装置が冷房運転時に把握する室温および仲介装置が検出する各種信号を示す図である。 本発明の実施形態に係る仲介装置の暖房運転時の処理の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る仲介装置が暖房運転時に把握するする室温および仲介装置が検出する各種信号を示す図である。 本発明の実施形態に係る仲介装置が暖房運転時に把握する室温および仲介装置が検出する各種信号を示す図である。 本発明の実施形態の変形例(3)に係る空調制御システムの概観図である。 本発明の実施形態の変形例(3)に係る空調制御システムの概観図である。
1 空調制御システム
10 室外ヒートポンプユニット
20a−20d 室内ヒートポンプユニット
30 サーモスタット(空調インターフェース)
31 制御線
40 仲介装置
50 補助ユニット
51 ガスファーネスユニット
52 ファンユニット
58 環気ダクト
78 供給ダクト
81 通信線
88 冷媒回路

Claims (13)

  1. 空調機(10,20a−20d)に対する設定温度の入力を受け付けるとともに前記空調機の熱源に対して作動または非作動を要求する第1信号を生成する空調インターフェース(30)、に接続される空調制御のための仲介装置(40)であって、
    前記空調インターフェースから入力される前記第1信号を受け付ける信号受付部(45a)と、
    室温を取得する室温取得部(43)と、
    前記信号受付部で受け付けた第1信号と前記室温取得部で取得された室温とに基づき、前記空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する設定温度推定部(45b)と、
    前記推定値を前記空調機に送信する推定値送信部(45c)と、
    を備える、
    仲介装置。
  2. 前記設定温度推定部によって前記推定値が算出された後、前記空調機を構成する室内機のサーモONあるいはサーモOFFの運転状況を示すサーモ信号を前記室内機から取得する運転状況取得部(45f)と、
    前記第1信号と前記サーモ信号とに応じ、前記空調機に対して最高負荷の動作命令あるいは最低負荷の動作命令を送信する動作命令送信部(45e)と
    をさらに備える、
    請求項1に記載の仲介装置。
  3. 前記設定温度推定部によって前記推定値が算出された後の所定時間を計測するタイマー部(44)をさらに備え、
    前記動作命令送信部は、前記第1信号と前記サーモ信号とに応じ、前記所定時間の経過後に前記空調機に対する前記最高負荷の動作命令あるいは前記最低負荷の動作命令を送信する、
    請求項2に記載の仲介装置。
  4. 前記第1信号が、前記所定時間内に変化した場合、前記設定温度推定部は、前記推定値を改めて算出する、
    請求項3に記載の仲介装置。
  5. 前記第1信号が、前記所定時間内に変化せず、かつ、前記第1信号が示す前記空調インターフェースの状況と、前記サーモ信号が示す前記室内機の運転状況とが不一致の状態である場合、
    前記動作命令送信部は、前記空調機に対して前記最高負荷の動作命令あるいは前記最低負荷の動作命令を送信する、
    請求項3または4に記載の仲介装置。
  6. 前記空調インターフェースの状況と前記室内機の運転状況とが不一致の状態には、
    前記信号受付部が前記作動を要求する第1信号を受け付けている際に、前記運転状況取得部が前記サーモOFFの運転状況を示すサーモ信号を受信する第1状態と、
    前記信号受付部が前記非作動を要求する第1信号を受け付けている際に、前記運転状況取得部が前記サーモONの運転状況を示すサーモ信号を受信する第2状態と、
    が含まれ、
    前記第1状態の場合、前記動作命令送信部は前記空調機に対して前記最高負荷の動作命令を送信し、
    前記第2状態の場合、前記動作命令送信部は前記空調機に対して前記最低負荷の動作命令を送信する、
    請求項5に記載の仲介装置。
  7. 前記第1信号が、前記所定時間内に変化せず、かつ、前記第1信号が示す前記空調インターフェースの状況と、前記サーモ信号が示す前記室内機の運転状況とが一致している状態である場合、
    前記動作命令送信部は、前記空調インターフェースの状況と前記室内機の運転状況とが不一致の状態になるまで、前記最高負荷の動作命令あるいは前記最低負荷の動作命令を前記空調機に送信せず待機する、
    請求項5または6に記載の仲介装置。
  8. 前記設定温度推定部は、前記室温取得部で取得した前記室温から所定温度を減じた温度あるいは前記室温取得部で取得した前記室温に前記所定温度を加えた温度を前記推定値として算出する、
    請求項1から7のいずれかに記載の仲介装置。
  9. 前記設定温度推定部は、
    前記空調機が冷房運転を行っており、かつ、前記所定時間内に、前記非作動を要求する第1信号が前記作動を要求する第1信号に変化した場合は、前記室温取得部で取得した前記室温から前記所定温度を減じた温度を前記推定値として算出し、
    前記空調機が暖房運転を行っており、かつ、前記所定時間内に、前記非作動を要求する第1信号が前記作動を要求する第1信号に変化した場合は、前記室温取得部で取得した前記室温に前記所定温度を加えた温度を前記推定値として算出する、
    請求項8に記載の仲介装置。
  10. 前記設定温度推定部は、
    前記空調機が冷房運転を行っており、かつ、前記所定時間内に、前記作動を要求する第1信号が前記非作動を要求する第1信号に変化した場合は、前記室温取得部で取得した前記室温に前記所定温度を加えた温度を前記推定値として算出し、
    前記空調機が暖房運転を行っており、かつ、前記所定時間内に、前記作動を要求する第1信号が前記非作動を要求する第1信号に変化した場合は、前記室温取得部で取得した前記室温から前記所定温度を減じた温度を前記推定値として算出する、
    請求項8に記載の仲介装置。
  11. 請求項1記載の仲介装置(40)と、
    前記仲介装置と通信可能な前記空調インターフェース(30)と、
    前記仲介装置から送信される前記推定値を受信し、前記推定値に基づき空調制御を行う空調機(10,20a−20d)と、
    を備える空調制御システム。
  12. 空調機(10,20a−20d)に対する設定温度の入力を受け付けるとともに前記空調機の熱源に対して作動または非作動を要求する第1信号を生成する空調インターフェース(30)、を利用した空調制御方法であって、
    前記第1信号を受け付ける第1ステップと、
    室温を取得する第2ステップと、
    前記第1ステップにおいて前記第1信号を受け付けた後、前記第2ステップで取得された前記室温に基づき、前記空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する第3ステップと、
    前記推定値を空調機に送信する第4ステップと、
    を備える空調制御方法。
  13. 空調機(10,20a−20d)に対する設定温度の入力を受け付けるとともに前記空調機の熱源に対して作動または非作動を要求する第1信号を生成する空調インターフェース(30)、を利用した空調制御プログラムであって、
    前記第1信号を受け付ける第1ステップと、
    室温を取得する第2ステップと、
    前記第1ステップにおいて前記第1信号を受け付けた後、前記第2ステップで取得された前記室温に基づき、前記空調インターフェースの設定温度の推定値を算出する第3ステップと、
    前記推定値を空調機に送信する第4ステップと、
    をコンピュータに実行させるための空調制御プログラム。
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