JP2009184948A - ヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤、これを含む食品及び医薬品 - Google Patents

ヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤、これを含む食品及び医薬品 Download PDF

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Abstract

【課題】ヒトアドレナリンβ受容体アゴニスト、及びこれを含有する、食品及び医薬品、特に、肥満、肥満症、糖尿病、高脂血症、高血圧症、痛風などの生活習慣病の予防及び/又は改善剤を提供する。
【解決手段】下記の式(1’)で表される化合物及びこれを含有する、食品及び医薬品。
Figure 2009184948

式中、XはO、NH又はSを示す。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤、これを含む食品及び医薬品に関する。
アドレナリン受容体は、交感神経から遊離されるアドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミン作動薬と結合する受容体であり、カテコールアミン作動薬に対する感受性によりα受容体とβ受容体の2種類に分けられる。アドレナリンα受容体はノルアドレナリン≧アドレナリン>ドーパミン>イソプロテレノールの順に感受性を示し、アドレナリンβ受容体はイソプロテレノール>アドレナリン≧ノルアドレナリン>ドーパミンの順に感受性を示す。
アドレナリンβ受容体には、β1、β2、β3受容体があり、近年β4受容体の存在も示唆されている。それぞれの受容体に対するアゴニスト(作動薬)の作用として、アドレナリンβ1受容体アゴニストは心拍数増加作用、アドレナリンβ2受容体アゴニストは気管支平滑筋弛緩作用、アドレナリンβ3受容体アゴニストは熱産生の活性化作用及び脂肪分解の促進作用があることが知られている。このことから、交感神経を活性化してカテコールアミン作動薬の分泌を促進させるもの、又は、非選択的なアドレナリンβ受容体アゴニストは、β1やβ2作用による副作用が懸念され、肥満などの生活習慣病の予防及び/又は改善には適していない。従って、肥満などの生活習慣病の予防及び/又は改善には、アドレナリンβ3受容体アゴニストが有効である。
アドレナリンβ3受容体アゴニストは、1984年に初めて発見され、動物実験において熱産生や脂肪分解による抗肥満作用、抗糖尿病作用が認められた。しかし、これらの作用はヒトにおいては微弱であった。この効果差の原因が、1989年になり、マウスやラットなどの齧歯類とヒトのアドレナリンβ3受容体の化学構造上の種差であることが明確になった(非特許文献1及び2)。これらのことから、ヒトアドレナリンβ3受容体アゴニストが、肥満、糖尿病などの生活習慣病の予防及び/又は改善に有効であり、その開発が望まれている。
最近、ヒトアドレナリンβ3受容体アゴニストとして幾つかの化合物が知られており(非特許文献1)、臨床試験において抗肥満薬又は抗糖尿病薬としての効果が確認されてきている。また、山椒抽出物を有効成分とするヒトβ3アドレナリン受容体アゴニスト剤も報告されている(特許文献1)。
一方、アガリクス、椎茸、エノキタケ、しめじ、舞茸、なめこ等の茸から製造されたキトサン含有多糖は、血圧、尿糖値、血糖値、尿酸値、総コレステロール値、中性脂肪値等の低下作用を有し、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病、成人病の検査数値改善に大いに効果があることが報告されている(特許文献2)。
特開2006−96666 WO2004/033502 高倉康人、吉田俊秀,日本薬理学雑誌, 118, 315〜320, 2001 C. Weyer, et al., Diabetes & Metabolism, 25, 11〜21, 1999
本発明の目的は、ヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤を提供することである。
本発明の他の目的は、上記ヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤を含む食品及び医薬品を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、ヒトアドレナリンβ3受容体アゴニストを含有する、肥満、肥満症、糖尿病、高脂血症、高血圧症、痛風などの生活習慣病の予防及び/又は改善剤を提供することである。
本発明者は上記目的を達成するために種々検討を行った結果、茸の親水性溶媒抽出物がヒトアドレナリンβ3受容体に対する高い結合活性を有すること、その主成分が、インシステロール化合物であることを見出し本発明を完成するに至った。
本発明は以下の特定のインシステロール化合物を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤、これを含有する食品及び医薬品を提供するものである。
1.下記の式(1)又は(2)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
Figure 2009184948
Figure 2009184948
式中、R1は、水素原子、OR2又はNR45を示し、R2は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル、COR3、又はNR45を示し、R3は水素原子、炭素数1〜10のアルキルを示し、R4及びR5は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜10のアルキルを示し、XはO、NH又はSを示す。
2.下記の式(1’)又は(2’)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
Figure 2009184948
Figure 2009184948
式中、XはO、NH又はSを示す。
3.下記の式(1”)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
Figure 2009184948
式中、R6は、OR7、NR89を示し、R7は水素原子、炭素数1〜10のアルキルを示し、R8及びR9は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜10のアルキルを示す。
4.茸の親水性溶媒抽出物を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
5.親水性溶媒が、メチルアルコール、エチルアルコール、アセトン、又は非親水性溶媒が、酢酸エチル、クロロホルム及びこれらの2種以上の混合物からなる群から選ばれる上記4記載のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
6.茸が、アガリクス、椎茸、エノキタケ、しめじ、舞茸、なめこ、ヒラタケ、クリタケからなる群から選ばれる少なくとも1種である上記4又は5記載のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
7.上記1〜6のいずれか1項記載のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤を含有する食品。
8.上記1〜6のいずれか1項記載のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤を含有する医薬品。
本発明のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤は、ヒトアドレナリンβ3受容体に対する結合活性が高く、血圧、尿糖値、血糖値、尿酸値、総コレステロール値、中性脂肪値、内臓脂肪値等の低下作用を有し、高血圧症、糖尿病、肥満、高コレステロール血症、高脂血症などの生活習慣病の予防及び/又は治療に有効である。また、本発明の有効成分は細胞毒性が低く、食品や医薬品として安全に使用できる。
本発明の有効成分である式(1)で表される化合物は、茸、すなわち、担子菌類の椎茸、エノキ、マッシュルーム、マイタケ、アガリクス・ブラゼイ、ナメコ、エリンギ、シメジ、等の子実体や菌糸体を親水性溶媒、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、プロパノール、ブタノール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン、あるいは酢酸エチル、クロロホルム等の非親水性溶媒で抽出し、精製することにより得られる。抽出溶媒としては特に、エチルアルコール、アセトンが好ましい。また、特開2005−29770に記載された植物キトサンの製造方法に従って製造された植物キトサンを親水性溶媒、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、プロパノール、ブタノール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン、あるいは酢酸エチル、クロロホルム等の非親水性溶媒で抽出し、精製することにより得られる。抽出溶媒としては特に、エチルアルコール、アセトンが好ましい。
抽出条件は適宜選択できるが、エチルアルコール、アセトンを使用する場合は、担子菌類100質量部(乾燥質量)に対して溶媒を300〜1000質量部加え、50〜80℃で1〜5時間程度抽出するのが適当である。特開2005−29770に記載の方法に従って製造された植物キトサンを原料とする場合は、植物キトサン100質量部(乾燥質量)に対して溶媒を300〜1000質量部加え、50〜80℃で1〜24時間程度抽出するのが適当である。
植物キトサンは、担子菌類に濃厚なアルカリ溶液を加えるか、もしくは固形のアルカリと水を加えるかにより担子菌類を最終的に40%から60%のアルカリ溶液に浸し、液温が60℃〜120℃になるように1時間から24時間加熱する。加熱用の容器は、高温、高濃度のアルカリに耐えられるステンレス製のものが好ましい。
原料となる担子菌類は、エノキ、椎茸、しめじ、マッシュルーム、アガリクス・ブラゼイ、マイタケ、エリンギ、ナメコ、など殆どの食用担子菌類が使用できる。これら担子菌類は乾燥品、生鮮品のいずれでも使用できる。高濃度アルカリ加熱処理が終わったら、粗いステンレス製の網にすくいとってアルカリ溶液を軽く除去し、そのまま上部から圧力をかけて出来るだけアルカリを除去する。アルカリ処理した担子菌類の重量を測定し、含まれているアルカリ濃度を計算する。これに10〜80%の有機酸水溶液または弱酸水溶液あるいは固体を、計算されたアルカリと等価当量になるよう加えてpH9からpH6.5の範囲になるように中和する。たとえばクエン酸を用いる場合は、クエン酸が3価の酸であるので1/3モル当量を加える。酢酸は1価の酸であるのでアルカリと等モル量加える。
中和に使用する酸としては、酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸等の有機酸または炭酸ガスのような弱酸が用いられる。このようにして中和された高濃度アルカリ加熱処理担子菌類は、目的とする植物性キトサンを含んでいるが、適度な構造強度を保有し、かつ粘性が極めて低いために、以下のろ過工程、水洗い工程がきわめて容易になる。
植物性キトサンを含む担子菌類を濾別回収し、純水で数回洗浄する。得られた植物性キトサンは、温風乾燥することにより最終製品である植物性キトサンの粉末が容易に得られる。このように本製造法は、植物性キトサンの脱アルカリ処理が容易で、再現性よく、高収率で植物性キトサンが回収されることが特徴である。また高速大容量の遠心分離機や、高価なアルコールなどの有機溶媒も使用しないために植物性キトサンを安価に製造できることも特徴である。
脱アセチル化用のアルカリとしては、NaOH(苛性ソーダ)、KOH(苛性カリ)等が用いられる。アルカリ類は固形でも溶液でも良いが最終濃度の50%が可能になるものが好ましい。アルカリ加熱反応は80℃以上、4時間以上が好ましく、これらの条件では脱アセチル化がスムースに進行するため再現性よく、高収率で植物性キトサンを製造できる。アルカリの添加濃度、加熱処理時間、加熱処理温度を変えることによりキチン質の脱アセチル化度を自由に調整することができる。
洗浄用の溶媒としては、蒸留水、イオン交換水、純水のほかにエタノール、アセトン、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール等の親水性有機溶媒を用いることもできる。なお中和処理後の最初の水洗には水道水や地下水を用いることも可能であるが、キトサンが金属イオンなどを吸着しやすいことを考慮して少なくともイオン交換水以上の純度の水を使用することが好ましい。
乾燥は80℃から105℃の温風乾燥で十分であるが、50℃くらいの減圧乾燥や凍結乾燥をすることも出来る。粉砕して出来るだけ微粒子を得るためには凍結乾燥が好ましい。なお通常の糖類高分子化合物のように乾燥処理にエタノール、アセトン、エーテルなどを使用しても良い。高温で乾燥すると粉砕するのが多少困難になるのでなるべく低温で乾燥することが好ましい。あるいは乾燥工程を省略して含水植物性キトサンをそのまま粉砕することも出来る。例えば水洗い処理をした後すぐにミキサーで粉砕して、必要に応じてデキストリンやβグルカンなどの担体を混合した植物性キトサンの溶液をスプレードライしても良い。その他の粉砕方法として、ジェットミルのような粉砕機、石臼のような磨細装置も使用できる。
上記の抽出により得られた粗抽出物を、カラムクロマトグラフィー等の精製手段を利用して分画し、フラクションのアドレナリンβ3受容体結合活性を指標として精製操作を繰り返すことにより、アドレナリンβ3受容体結合活性の高い画分を得ることができる。アドレナリンβ3受容体結合活性は例えば、ヒト組換え体アドレナリンβ3受容体を発現するHEK−293細胞を使用し、Cell Biology: Feve et al, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91(1994), Vol.91, pp.5677-5681記載の方法に準拠して行うことができる。すなわち、トリス緩衝液(pH7.4)に、試料の1%DMSO溶液、及び0.5nM[125I]シアノピンドロールを加え、HEK−293細胞を、25℃で90分培養した後、濾過、洗浄し、アドレナリンβ3受容体結合リガンドの放射能を測定することにより行うことができる。
こうして最終的に精製された化合物は式(1’)においてXがOである化合物である。
なお式(1)においてXがOであり、R1がOHである化合物は下記式(1”)の構造異性体を有する。本発明の有効成分はこのような、構造異性体、その薬学的に許容される塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、アンモニウム塩)、アミド、エステル(例えば、炭素数1〜10のアルキルエステル)も包含する。
Figure 2009184948
式中、R6は、OR7、NR89を示し、R7は水素原子、炭素数1〜10のアルキルを示し、R8及びR9は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜10のアルキルを示す。
本発明のアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤は式(1)又は(2)で表される化合物を有効成分とするものであるが、上記精製段階で得られるアドレナリンβ3受容体結合活性を有する画分も本発明のアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤の有効成分として使用できることはいうまでもない。
本発明のアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤は有効成分のみで使用することもできるが、賦形剤等を加えた形態で使用することもできる。
例えば、本発明のアゴニスト剤を液剤の形態で使用するには、上記有効成分に、安息香酸ナトリウム、p−オキシ安息香酸メチル、デヒドロ酢酸ナトリウムなどの保存剤、リンゴ酸、アスコルビン酸、クエン酸、酢酸などの溶解補助剤、さらに着色剤、香料、風味剤、グルコース、マンニトールなどの甘味剤などを必要に応じて配合し、さらに蒸留水、生理食塩水などの希釈剤を必要に応じて加えて医薬品又は食品を調製する。
上記成分を有効成分とする医薬品は、通常、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、座剤等の固形製剤の形態に調製する。その際、これらの医薬製剤は、通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤などの稀釈剤又は賦形剤を用いて調製される。
錠剤の形態に形成するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば乳糖、マンニトール、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、澱粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロースなどの賦形剤、蒸留水、生理食塩水、単シロップ、ブドウ糖液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどの結合剤、乾燥澱粉、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油などの崩壊抑制剤、酢酸、アスコルビン酸、リンゴ酸などの溶解吸収促進剤、グリセリン、澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状硅酸などの吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコールなどの滑沢剤などがあげられる。さらに錠剤は、必要に応じて糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えばブドウ糖、乳糖、マンニトール、澱粉、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、ゼラチンなどの崩壊剤などが挙げられる。座剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知のものを広く使用でき、例えばカカオ脂、高級アルコールのエステル類、ゼラチンなどが挙げられる。
有効成分の含有量は特に限定されず広範囲に選択されるが、式(1)又は(2)の化合物として通常製剤中に0.001〜30質量%、好ましくは0.01〜10質量%含有させるのがよい。
投与量は特に限定されないが、用法、患者の年齢、性別、疾患の程度などの条件に応じて適宜選択すればよい。例えば、体重1kgに対して式(1)又は(2)の化合物が0.01〜20mg、好ましくは0.02〜10mgとなる量を一日1〜4回に分けて経口投与する。
本発明の有効成分を含有する食品は特に限定されないが、例えば、スープ、味噌汁、ドリンク、ゼリー、グミ等が挙げられる。これら食品中の有効成分の含有量は、好ましくは0.001〜30質量%、さらに好ましくは0.01〜10質量%である。
以下実施例を示し本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
キノコキトサンからアドレナリンβ3受容体結合活性物質(CHG-EW-4-1-4-P)の分離・精製
特開2005−29770の実施例1に記載された方法により製造したキノコキトサン 308.7 g にエタノール 2L を加えて一昼夜放置した後、20分間超音波をかけ、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、エタノールエキス 8.6 gを得た。次に、エタノール抽出残査のキノコキトサンを、 50% アセトン 2L にて4日間浸漬した後、20分間超音波をかけて濾渦した。濾液を減圧下濃縮し 50% アセトン抽出エキス 8.7 g を得た。これらエタノールエキスと 50% アセトンエキスについて、アドレナリンβ3受容体結合活性試験を行ったところ、10μg/mLの濃度において、41% および 45% と、ほぼ同程度の活性が認められた。
そこで、両者を合わせ、逆相の HP-20 カラムクロマトグラフィーに付し、 H2O (1.5L)、40% MeOH (1.5L)、70% MeOH (2L)、MeOH (5L) 及びアセトン (3L) にて順次溶出した。それぞれの溶出液を減圧下濃縮し、H2O 溶出分画(CHG-EW-1, 2.1 g)、40% MeOH 溶出分画(CHG-EW-2, 0.8 g)、70% MeOH溶出分画(CHG-EW-3, 0.6 g)、 MeOH 溶出分画(CHG-EW-4, 8.2 g)、アセトン溶出分画(CHG-EW-5, 1.2 g) を得た。これらの分画について、β3受容体結合活性試験を行ったところ、 CHG-EW-4 に高い活性( 52%, 10μg/mL)が認められた。
そこで、この分画をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、n-へキサン:酢酸エチル= 4 : 1 (3 L)、2 : 1 (3.9 L)、1 : 1 (3.8 L)、酢酸エチル (3 L)、MeOH (3 L)にて順次溶出し、CHG-EW-4-1 (2.3 g)、 CHG-EW-4-2 (1.0 g)、CHG-EW-4-3 (0.9 g)、CHG-EW-4-4 (0.4 g)、CHG-EW-4-5 (3.9 g) の5分画を得た。これら分画の β3受容体結合活性試験においては、CHG-EW-4-1に最も高い活性(71% at 10μg/mL) が認められた。
そこで、CHG-EW-4-1 (500 mg) を 逆相HPLC (カラム:Kaseisorb, ODS PH super、20 x 250 mm、溶離液:95% MeOH、流速 6.0 mL/min)にて分離・精製し、11の分画に分離した。[ CHG-EW-4-1-1 (5.3 mg)、2&3 (20.1 mg)、4 (6.0 mg)、5 (20.1 mg)、6 (191.2 mg)、7 (78.2 mg)、8 (99.5 mg)、9 (21.2 mg)、10 (12.2 mg)、11 (8.4 mg) ]
これらの分画について活性試験を行った結果、2&3、4、6、8、9 の分画に、50% 以上の活性(阻害率)が見られた。これらの中、CHG-EW-4-1-4 をさらにHPLC(カラム:Kaseisorb, ODS PH super、10 x 250 mm、溶離液:90% MeOH、流速 2.0 mL/min、Rt:23.7 min) にて精製し、活性物質 (CHG-EW-4-1-4-P) を単離した。活性試験の結果を表1に示す。
Figure 2009184948
精製した活性物質 (CHG-EW-4-1-4-P)の物理化学的データは、次の通りである。
CHG-EW-4-1-4-P
HR-FAB-MS : m/z 333.2429 (M+1)+, 332.2430 (calcd for C21H32O3).
1H-NMR (500 MHz, CDCl3, δ) : 0.61 (3H, s), 0.83 (3H, d, J=6.9 Hz), 0.84 (3H, d, J=6.9 Hz), 0.92 (3H, d, J=6.9 Hz), 1.04 (3H, d, J=6.6 Hz), 1.45-1.56 (4H, m), 1.62 (1H, ddd, J=13.4, 13.4, 4.3 Hz), 1.70-1.75 (1H, m), 1.84-1.92 (3H, m), 1.98 (1H, ddd, J=13.4, 4.6, 2.3Hz), 2.06 (1H, bdt, J=15.4, 6.6 Hz), 2.28 (1H, ddd, J=14.3, 4.0, 2.3Hz), 2.63-2.67 (1H, m), 5.17 (1H, dd, J=15.2, 7.7 Hz), 5.26 (1H, dd, J=15.2, 8.3 Hz), 5.62 (1H, d, J=1.8 Hz)、
13C-NMR (125 MHz, CDCl3, δ) : 11.8 (CH3), 17.6 (CH3), 19.7 (CH3), 20.0 (CH3), 21.0 (CH3), 21.4 (CH2), 28.8 (CH2), 33.1 (CH2), 35.1 (CH2), 35.3 (CH2), 40.1 (CH), 42.9 (CH), 48.9 (C), 50.4 (CH), 55.4 (CH), 104.8 (C), 112.3 (CH), 132.9 (CH), 134.7 (CH), 170.6 (C), 170.9 (C).
上記データから、上記物質は式(1’)においてXがOである4−ヒドロキシ−17−メチルインシステロール(9α‐ハイドロキシ‐1,2,3,4,5,10,19‐ヘプタノルエルゴスタ‐7,22‐ジエン‐6,9‐ラクトン:9α‐hydroxy‐1,2,3,4,5,10,19‐heptanor‐ergosta‐7,22‐diene‐6,9‐lactone)であることを確認した。
製剤例1(錠剤)
実施例1で製造した活性物質 (CHG-EW-4-1-4-P)10gに、リンゴ酸10g、アスコルビン酸10gを加えて1000mlの水に溶解し、凍結乾燥して水溶性キトサンを製造した。このものは純水に瞬時に溶解する特性を有する。この凍結乾燥物10gにマンニトール20g、乳糖50g、ポリデキストロース20gを加えて良く混合し、結着剤としてショ糖脂肪酸エステル2gを加えて錠剤を作った。
製剤例2(顆粒剤)
実施例1で製造した活性物質 (CHG-EW-4-1-4-P)1gをデキストリン100gに十分に分散させた後、これをデキストリン900gと混ぜ、流動層造粒により顆粒剤を作った。
製剤例3(ゼリー)
実施例1で製造した活性物質 (CHG-EW-4-1-4-P)1gにアスコルビン酸10gを加えて500gの液糖に分散・溶解し、ゲル化剤0.1g、レモン香料0.1gと水500mlを加えて、プラスチック容器に充填し、冷却してゼリーを作った。

Claims (8)

  1. 下記の式(1)又は(2)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
    Figure 2009184948
    Figure 2009184948
    式中、R1は、水素原子、OR2又はNR45を示し、R2は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル、COR3、又はNR45を示し、R3は水素原子、炭素数1〜10のアルキルを示し、R4及びR5は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜10のアルキルを示し、XはO、NH又はSを示す。
  2. 下記の式(1’)又は(2’)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
    Figure 2009184948
    Figure 2009184948
    式中、XはO、NH又はSを示す。
  3. 下記の式(1”)で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
    Figure 2009184948
    式中、R6は、OR7、NR89を示し、R7は水素原子、炭素数1〜10のアルキルを示し、R8及びR9は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜10のアルキルを示す。
  4. 茸の親水性溶媒又は非親水性溶媒抽出物を有効成分とするヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
  5. 親水性溶媒が、メチルアルコール、エチルアルコール、アセトン、非親水性溶媒が、酢酸エチル、クロロホルム及びこれらの2種以上の混合物からなる群から選ばれる請求項4記載のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
  6. 茸が、アガリクス、椎茸、エノキタケ、しめじ、舞茸、なめこ、ヒラタケ、クリタケからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項4又は5記載のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤を含有する食品。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項記載のヒトアドレナリンβ3受容体アゴニスト剤を含有する医薬品。
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