JP2009183117A - 系統連系電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制する。
【解決手段】電圧指令切替判断回路36及び円滑回路38を備えた構成により、遮断状態への移行直後から一定期間には、遮断用電圧指令値から変換器電圧指令値への変化を円滑にして当該電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力するので、連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電力系統の正常時には電力系統との連系運転を行い、電力系統の異常時には電力変換器による自立運転を行う系統連系電力変換装置に係り、例えば、連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制し得る系統連系電力変換装置に関する。
一般に、分散型電源システムの分野においては、電力系統の正常時には電力系統との連系運転を行い、電力系統の異常時には電力変換器による自立運転を行う方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の技術では、電源を遮断せずに連系運転モードと自立運転モードを切り替えることが可能となっている。具体的には、瞬時に電力系統を切り離し、電源として立ち上げる構成となっている。
図14は特許文献1記載の分散型電源システムの構成を示す回路図である(特許文献1の図7参照)。この分散型電源システムは、電力系統1に対し、半導体素子で構成した系統連系スイッチ3を介して負荷2が接続されている。また、負荷2と並列に電力変換器4が接続され、さらに電力変換器4の直流側には、充放電可能な直流電源5が接続されている。電力系統1が正常である場合、系統連系スイッチ3は導通しており、負荷2に対して電力の供給を行なう。また、これと同時に、電力変換器4は、直流電源5の充電・放電動作を行なう。
この時、変換器電流検出器6の出力が電流基準値発生回路7により設定された電流値に保たれるように、変換器制御回路8は電力変換器4の出力すべき電圧を決定する。この変換器制御回路8の出力は、ゲートドライブ回路9に入力され、発生したPWM信号により電力変換器4を動作させて、直流電源5を充電または放電する。この状態を、連系運転モードと称する。
一方、電力系統1に電圧低下や停電等の異常が発生した場合、系統連系スイッチ3はオフされ、負荷2には直流電源5から電力変換器4を通じて電力を供給する。
この時、変換器制御回路8は、負荷電圧検出器10の出力が電圧基準値発生回路11により設定された電圧値に保たれるような電圧指令値を、電力変換器4に与える。この状態を、自立運転モードと称する。
本分散型電源システムが連系運転モードにある際に、電力系統1に異常が発生してから、系統電圧異常検出器12が電力系統1の異常を検出して、当該検出信号が連系スイッチ制御回路13に入力されて系統連系スイッチ3をオフして、自立運転モードに移行するまでの切換えに要する時間は、負荷2に影響を与えない範囲内に抑える必要がある。
また電力系統1と系統連系スイッチ3との間に、連系スイッチ電流検出器14を設置した構成としている。また、遮断時電圧指令生成回路16と、切換器17とを備えた構成としている。
連系スイッチ電流検出器14では、系統連系スイッチ3に流れる電流を検出し、その出力を遮断時電圧指令生成回路16へ入力する。遮断時電圧指令生成回路16では、連系スイッチ電流検出器14の出力を基に、系統連系スイッチ3に流れる電流を減衰させるように、電力変換器4の電圧指令を発生する。
次に、このような状態で、系統電圧異常検出器12が電力系統1の異常を検出して、その検出信号が変換器制御回路8と同時に切換器17へ入力されると、切換器17が動作して、遮断時電圧指令生成回路16により演算された系統連系スイッチ3に流れる電流を減衰させるような電圧指令を、変換器制御回路8の出力に代えてゲートドライブ回路9へ入力する。
その結果、電力変換器4は、系統連系スイッチ3の電流の遮断が促進されるような電圧を出力して、系統連系スイッチ3に流れる電流は減衰して零となり、電力系統1の切り離しは完了する。
その後、切換器17を元に戻して、再度、変換器制御回路8の出力がゲートドライブ回路9へ入力されるようにする。
また、過電流検出回路19を備えた構成としている。
変換器電流検出器6では、電力変換器4の電流を検出し、その出力を過電流検出回路19へ入力する。過電流検出回路19では、電力変換器電流検出器6の出力を基に、電力変換器4の電流が過電流となったことを検出し、その出力を、電流基準値発生回路7、および切換器17へ入力する。
過電流検出回路19が動作している期間は、電流基準値発生回路7の出力は、電力変換器4に流すことができる正または負の最大電流値で固定する。同時に、過電流検出回路19の出力により、切換器17を動作させて、一時的に変換器制御回路8の出力をゲートドライブ回路9へ入力する。
その結果、電力変換器4の過電流時には、電力変換器4の電流を電力変換器4に流すことができる最大電流で固定して、電力変換器4が過電流に陥ることを回避しつつ、系統連系スイッチ3の遮断動作を継続させることができる。
図15は、この時の系統電圧異常検出器12の出力、系統連系スイッチ3を流れる電流、遮断時電圧指令生成回路16の出力、電力変換器4の出力電流、過電流検出回路19の出力、電流基準値発生回路7の出力の波形の一例を示す図である(特許文献1の図8参照)。
特開平11−341686号公報、第2〜7段落、第33段落、第62段落、第63段落、第66〜69段落、第72段落、第76〜79段落、図7及び図8等。
しかしながら、上述した特許文献1記載の技術は、通常は特に問題は無いが、本発明者の検討によれば、図16(a)の期間t1以降に示すように、系統連系スイッチ(以下、連系スイッチという)3に流れる連系スイッチ電流を減衰させて連系スイッチを遮断する際に、図16(b),(d)に示すように、期間t1〜t2に示す連系スイッチ遮断用の電圧指令(遮断用電圧指令値)と、時刻t2以降の自立運転モード(定電圧制御)に切り替えた後の通常の電圧指令(変換器電圧指令値)とに一貫性がない。
このため、図16(b)の時刻t2秒付近において、連系スイッチ遮断用の電圧指令から通常の電圧指令へ移行する際に、両電圧指令の極性と大きさが乖離している可能性がある。この場合、電圧指令の値が乖離の度合いに応じて急変することから、電力変換器4の出力電圧の跳ね上がりが大きくなる。従って、図16(c)の時刻t3に皮相分を示すように、負荷電圧が過大となる場合がある。しかしながら、過大となる負荷電圧は抑制する必要がある。
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制し得る系統連系電力変換装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、電力系統(1)と需要家負荷(2)との間に接続され、前記電力系統の正常時には導通状態に制御され、前記電力系統の異常時には遮断状態に制御される連系スイッチ(3)と、前記需要家負荷に並列に接続された電力変換器(4)と、前記電力変換器の直流側に接続された充放電可能な直流電源(5)とを備えた系統連系電力変換装置であって、前記連系スイッチに流れる連系スイッチ電流を検出する連系スイッチ電流検出手段(31)と、前記連系スイッチが導通状態の間(〜t2)は、前記電力変換器から負荷に供給される変換器電流を所望の値に制御するように電力変換器を制御する電力変換器電圧指令値を生成し、前記連系スイッチが遮断状態の間(t2〜)は、前記負荷の電圧を所望の値に制御するように電力変換器を制御する電力変換器電圧指令値を生成する変換器指令値生成手段(32)と、前記電力系統の異常が検出されて前記連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間は、前記連系スイッチ電流を零値に制御するように電力変換器を制御する遮断用電圧指令値を生成する遮断用指令値生成手段(34)と、前記連系スイッチが導通状態の安定状態(〜t1)又は遮断状態の安定状態(t3〜)の間は、変換器指令値選択信号及び円滑無効信号を出力し、前記連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)は、遮断用指令値選択信号及び円滑無効信号を出力し、前記遮断状態への移行直後から一定期間(t2〜t3)は、変換器指令値選択信号及び円滑有効信号を出力する信号出力手段(36)と、前記信号出力手段から変換器指令値選択信号が入力されると、前記変換器指令値生成手段から受けた電力変換器電圧指令値を出力し、前記信号出力手段から遮断用指令値選択信号が入力されると、前記遮断用指令値生成手段から受けた遮断用電圧指令値を出力するスイッチ手段(37)と、前記信号出力手段から円滑無効信号が入力されると、前記スイッチ手段から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値を出力し、前記信号出力手段から円滑有効信号が入力されると、前記スイッチ手段から出力された変換器電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値を出力する円滑手段(38)と、前記円滑手段から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値に基づいて、前記電力変換器を駆動する変換器駆動手段(9)とを備えた系統連系電力変換装置である。
第2の発明は、電力系統(1)と需要家負荷(2)との間に接続され、前記電力系統の正常時には導通状態に制御され、前記電力系統の異常時には遮断状態に制御される連系スイッチ(3)と、前記需要家負荷に並列に接続された電力変換器(4)と、前記電力変換器の直流側に接続された充放電可能な直流電源(5)とを備えた系統連系電力変換装置であって、前記連系スイッチに流れる連系スイッチ電流を検出する連系スイッチ電流検出手段(31)と、前記連系スイッチが導通状態の間(〜t2)は、前記電力変換器から負荷に供給される変換器電流を所望の値に制御するように電力変換器を制御する電力変換器電圧指令値を生成し、前記連系スイッチが遮断状態の間(t2〜)は、前記負荷の電圧を所望の値に制御するように電力変換器を制御する電力変換器電圧指令値を生成する変換器指令値生成手段(32)と、前記電力系統の異常が検出されて前記連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)は、前記連系スイッチ電流を零値に制御するように電力変換器を制御する遮断用電圧指令値を生成する遮断用指令値生成手段(34)と、前記連系スイッチが導通状態の安定状態(〜t1)又は遮断状態の安定状態(t3〜)の間は、変換器指令値選択信号を出力し、前記連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)は、遮断用指令値選択信号を出力する信号出力手段(36)と、前記信号出力手段から変換器指令値選択信号が入力されると、前記変換器指令値生成手段から受けた電力変換器電圧指令値を出力し、前記信号出力手段から遮断用指令値選択信号が入力されると、前記遮断用指令値生成手段から受けた遮断用電圧指令値を出力する第1スイッチ手段(37A)と、前記第1スイッチ手段から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値を出力する円滑手段(38)と、前記信号出力手段から入力された変換器指令値選択信号又は遮断用指令値選択信号を出力する際に、前記入力される遮断用指令値選択信号が変換器指令値選択信号に切り替わった場合には当該変換器指令値選択信号を遅延させて出力する信号遅延手段(39)と、前記信号遅延手段から変換器指令値選択信号が入力されると、前記変換器指令値生成手段から受けた電力変換器電圧指令値を出力し、前記信号遅延手段から遮断用指令値選択信号が入力されると、前記円滑手段から受けた遮断用電圧指令値又は変換器電圧指令値を出力する第2スイッチ手段(37B)と、前記第2スイッチ手段から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値に基づいて、前記電力変換器を駆動する変換器駆動手段(9)とを備えた系統連系電力変換装置である。
(作用)
第1の発明では、信号出力手段及び円滑手段を備えた構成により、遮断状態への移行直後から一定期間(t2〜t3)には、遮断用電圧指令値から変換器電圧指令値への変化を円滑にして当該電圧指令値を変換器駆動手段に出力するので、連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制することができる。
第2の発明では、信号出力手段、第1スイッチ手段、円滑手段、信号遅延手段及び第2スイッチ手段を備えた構成により、電力系統の異常が検出されて連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)には、遮断用電圧指令値の変化を円滑にし、遮断状態への移行直後から一定期間(t2〜t3)には、第1スイッチ手段に比べて第2スイッチ手段を遅延させて切り替えることにより、遮断用電圧指令値から変換器電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値を変換器駆動手段に出力するので、連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制することができる。
以上説明したように本発明によれば、連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制できる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る系統連系電力変換装置が適用された分散型電源システムの構成を示す回路図であり、図2は同システムの動作を説明するためのタイムチャート及び関係図である。なお、図2(a)は連系スイッチ電流を示し、図2(b)は電力変換器に対する電圧指令値を示し、図2(c)は負荷電圧Voの皮相分を示し、図2(d)は期間、電圧指令及び円滑回路の関係を示している。図2(a)〜(c)は、それぞれ図1中の参照符号(a)〜(c)に対応している。
さて図1に示す分散型電源システムは、電力系統1、負荷2、連系スイッチ3、電力変換器4、直流電源5、電流基準値発生回路7、ゲートドライブ回路9、負荷電圧検出器10、電圧基準値発生回路11、変換器電流検出器31、変換器制御回路32、連系スイッチ電流検出器33、系統遮断用電圧指令発生回路34、系統電圧検出器35、電圧指令切替判断回路36、スイッチ回路37及び円滑回路38を備えている。
ここで、電力系統1は、商用電源や交流電源などに接続されており、連系スイッチ3を介して負荷2に電力を供給するものである。
負荷2は、連系スイッチ3及び電力変換器4に接続された需要家負荷である。
連系スイッチ3は、電力系統1と負荷2との間に接続され、電力系統1の正常時には導通状態に制御され、電力系統の異常時には遮断状態に制御されるスイッチである。連系スイッチ3は、具体的には、電力系統1の異常を検知して電力系統1と負荷2を切り離すためのスイッチであり、半導体素子、機械式スイッチ又は遮断器などが使用可能となっている。
電力変換器4は、負荷2に並列に接続され、ゲートドライブ回路9から受けるゲート信号に基づいて、直流電源5から供給される直流電力を変換し、得られた交流電力を負荷2側に供給するものである。電力変換器4は、具体的には、自己消弧素子で構成されスイッチング動作により交流電力を出力するものである。
直流電源5は、電力変換器4の直流側に接続された充放電可能な直流電源であり、例えば、コンデンサ、電池、整流器、フライホイールなどのいずれかから構成されている。
電流基準値発生回路7は、主に電力系統1と電力変換器4が連系しているときに使用する電流基準値を発生し、得られた電流基準値を変換器制御回路32に出力する機能をもっている。
ゲートドライブ回路(変換器駆動手段)9は、円滑回路38から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値に基づいて、電力変換器4を駆動するためのゲート信号を電力変換器4に出力するものである。
負荷電圧検出器10は、負荷2に印加される負荷電圧を検出し、得られた負荷電圧Voの値を変換器制御回路32に出力するものである。
電圧基準値発生回路11は、電力系統1の異常により電力変換器4が電源として動作する際の電圧基準値を発生し、得られた電圧基準値を変換器制御回路32に出力するものである。
変換器電流検出器31は、電力変換器4から負荷2側に供給される変換器電流を検出し、得られた変換器電流Ipの値を変換器制御回路32に出力するものである。
変換器制御回路(変換器指令値生成手段)32は、連系スイッチ3が導通状態の間(〜t2)は、変換器電流検出器31により検出された変換器電流Ipの値を所望の値に制御するように電力変換器4を制御する電力変換器電圧指令値を生成する機能と、連系スイッチ3が遮断状態の間(t2〜)は、負荷2の電圧を所望の値に制御するように電力変換器4を制御する電力変換器電圧指令値を生成する機能と、得られた電力変換器電圧指令値をスイッチ回路37に出力する機能をもっている。具体的には、変換器制御回路32は、電流基準値発生回路41及び電圧基準値発生回路42から受ける基準値に追従するように電圧指令を生成する機能をもっている。
連系スイッチ電流検出器33は、連系スイッチ3に流れる連系スイッチ電流を検出し、得られた連系スイッチ電流Isの値を系統遮断用電圧指令発生回路34及び電圧指令切替判断回路36に出力するものである。
系統遮断用電圧指令発生回路34は、電力系統1の異常が検出されて連系スイッチ3が導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)は、連系スイッチ電流Isを零値に制御するように電力変換器4を制御する遮断用電圧指令値を生成する機能と、得られた遮断用電圧指令値をスイッチ回路37に出力する機能とをもっている。
系統電圧検出器35は、電力系統1から連系スイッチ3に印加される系統電圧を検出し、得られた系統電圧Vsの値を電圧指令切替判断回路36に出力するものである。
電圧指令切替判断回路(信号出力手段)36は、連系スイッチ電流検出器33から受ける連系スイッチ電流Isの値と、系統電圧検出器35から受ける系統電圧Vsの値とに基づいて、連系スイッチ3の状態を判断する機能と、連系スイッチ3が導通状態の安定状態(〜t1)又は遮断状態の安定状態の間(t3〜)は、変換器指令値選択信号及び円滑無効信号をそれぞれズイッチ回路37及び円滑回路38に出力する機能と、連系スイッチ3が導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)は、遮断用指令値選択信号及び円滑有効信号をそれぞれスイッチ回路37及び円滑回路38に出力する機能と、遮断状態への移行直後から一定期間(t2〜t3)は、変換器指令値選択信号及び円滑有効信号をそれぞれスイッチ回路37及び円滑回路38に出力する機能とをもっている。
スイッチ回路37は、電圧指令切替判断回路36から変換器指令値選択信号が入力されると、変換器制御回路32から受けた電力変換器電圧指令値を円滑回路38に出力する機能と、電圧指令切替判断回路36から遮断用指令値選択信号が入力されると、系統遮断用電圧指令発生回路34から受けた遮断用電圧指令値を円滑回路38に出力する機能とをもっている。
円滑回路38は、電圧指令切替判断回路36から円滑無効信号が入力されると、スイッチ回路37から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する機能と、電圧指令切替判断回路36から円滑有効信号が入力されると、スイッチ回路37から出力された変換器電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する機能とをもっている。
なお、円滑回路38は、入力された電圧指令値がステップ状に遷移(急変)するのではなく、円滑に推移(徐々に変化)するように演算するものであればよく、例えば、後述する変化率リミッタ又は一次遅れフィルタ等が使用可能となっている。
次に、以上のように構成された系統連系電力変換装置の作用を図2を用いて説明する。
(時刻t1以前:導通状態の安定状態)
電力系統1が正常である場合(時刻t1以前)、系統連系スイッチ3は導通状態の安定状態にあり、負荷2に対して電力の供給を行なう。また、これと同時に、電力変換器4は、直流電源5の充電・放電動作を行なう。この時、電力変換器4は、前述した連系運転モードで駆動される。
(時刻t1〜t2間:導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間)
一方、連系運転モードにある際に、電力系統1に異常が発生して(時刻t1)、連系スイッチ3が遮断状態に移行するとする。
系統遮断用電圧指令発生回路34は、連系スイッチ電流Isを零値に制御するための遮断用電圧指令値を生成してスイッチ回路37に出力する。
一方、電圧指令切替判断回路36は、遮断用指令値選択信号及び円滑無効信号をそれぞれスイッチ回路37及び円滑回路38に出力する。
スイッチ回路37は、この遮断用指令値選択信号が入力されると、系統遮断用電圧指令発生回路34から受けた遮断用電圧指令値を円滑回路38に出力する。
円滑回路38は、円滑無効信号が入力されると、スイッチ回路37から出力された遮断用電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する。
ゲートドライブ回路9は、この遮断用電圧指令値に基づくゲート信号を電力変換器4に出力する。電力変換器4は、ゲート信号に基づいて、連系スイッチ電流Isを零値に制御するように、交流電力を負荷2側に供給する。
連系スイッチ3は、連系スイッチ電流Isが零値になると、遮断状態に切り替えられる(時刻t2)。
(時刻t2〜t3間:遮断状態への移行直後から一定期間)
続いて、電圧指令切替判断回路36は、連系スイッチ3が遮断状態に移行した直後から一定期間(t2〜t3)中には、変換器指令値選択信号及び円滑有効信号をそれぞれスイッチ回路37及び円滑回路38に出力する。
スイッチ回路37は、変換器指令値選択信号が入力されると、変換器制御回路32から受けた電力変換器電圧指令値を円滑回路38に出力する。
円滑回路38は、円滑有効信号が入力されると、スイッチ回路37から出力された変換器電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する。
ゲートドライブ回路9は、円滑に変化する変換器電圧指令値に基づくゲート信号を電力変換器4に出力する。電力変換器4は、ゲート信号に基づいて、円滑に変化する交流電力を負荷2側に供給する。
(時刻t3以降:遮断状態の安定状態)
続いて、電圧指令切替判断回路36は、遮断状態への移行直後から一定期間(t2〜t3)が過ぎると、変換器指令値選択信号及び円滑無効信号をそれぞれスイッチ回路37及び円滑回路38に出力する。
スイッチ回路37は、変換器指令値選択信号が入力されると、変換器制御回路32から受けた電力変換器電圧指令値を円滑回路38に出力する。
円滑回路38は、円滑無効信号が入力されると、スイッチ回路37から出力された変換器電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する。
ゲートドライブ回路9は、変換器電圧指令値に基づくゲート信号を電力変換器4に出力する。電力変換器4は、ゲート信号に基づいて、交流電力を負荷2側に供給する。
上述したように本実施形態によれば、電圧指令切替判断回路36及び円滑回路38を備えた構成により、遮断状態への移行直後から一定期間(t2〜t3)には、遮断用電圧指令値から変換器電圧指令値への変化を円滑にして当該変換器電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力するので、連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制することができる。
すなわち、直流電源3と電力変換器4が電源として制御を切り替える際の電圧指令の切替において電圧指令の急変がある場合においても、円滑回路38にて急変を抑制することにより、電力変換器4の出力電圧の跳ね上がりの発生を抑制することができる。
なお、円滑回路38は、導通状態の安定状態(t1以前)及び遮断状態の安定状態(t3以降)には、無効となっているので、通常の動作時の即応性を阻害することはない。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態に係る系統連系電力変換装置が適用された分散型電源システムの構成を示す回路図であり、図4は同システムの動作を説明するためのタイムチャート及び関係図であって、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。なお、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、期間t1〜t2,t2〜t3に、遮断用電圧指令値及び変換器電圧指令値をそれぞれ円滑にするものであり、具体的には、各電圧指令値を発生する各回路32,34と、ゲートドライブ回路9との間に、第1スイッチ回路37A、円滑回路38及び第2スイッチ回路37Bの直列回路が設けられている。第1スイッチ回路37Aは、電圧指令切替判断回路36’に制御される。第2スイッチ回路37Bは、ディレイ回路39を介して電圧指令切替判断回路36’に制御される。変換器制御回路32の出力は、第1スイッチ回路37A及び第2スイッチ回路37Bの両者に入力される。
ここで、電圧指令切替判断回路(信号出力手段)36’は、連系スイッチ電流検出器33から受ける連系スイッチ電流Isの値と、系統電圧検出器35から受ける系統電圧Vsの値とに基づいて、連系スイッチ3の状態を判断する機能と、連系スイッチ3が導通状態の安定状態(〜t1)又は遮断状態の安定状態(t3〜)の間には、変換器指令値選択信号を第1スイッチ回路37A及びディレイ回路39に出力する機能と、連系スイッチ3が導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)には、遮断用指令値選択信号を第1スイッチ回路37A及びディレイ回路39に出力する機能とをもっている。
第1スイッチ回路37Aは、電圧指令切替判断回路36’から変換器指令値選択信号が入力されると、変換器制御回路32から受けた電力変換器電圧指令値を円滑回路38に出力する機能と、電圧指令切替判断回路36’から遮断用指令値選択信号が入力されると、系統遮断用電圧指令発生回路34から受けた遮断用電圧指令値を円滑回路38に出力する機能とをもっている。
第2スイッチ回路37Bは、ディレイ回路39から変換器指令値選択信号が入力されると、変換器制御回路32から受けた電力変換器電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する機能と、ディレイ回路39から遮断用指令値選択信号が入力されると、円滑回路38から受けた遮断用電圧指令値又は変換器電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する機能とをもっている。
円滑回路38は、第1スイッチ回路37Aから出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値を第2スイッチ回路37Bに出力する機能をもっている。
ディレイ回路(信号遅延手段)39は、電圧指令切替判断回路36’から入力された変換器指令値選択信号又は遮断用指令値選択信号を第2スイッチ回路37Bに出力するものであり、入力される遮断用指令値選択信号が変換器指令値選択信号に切り替わった場合には当該変換器指令値選択信号を遅延させて第2スイッチ回路37Bに出力する機能をもっている。
なお、入力される遮断用指令値選択信号が変換器指令値選択信号に切り替わった場合に当該変換器指令値選択信号を遅延させる機能としては、例えば変換器指令値選択信号を“1”とし、遮断用指令値選択信号を“0”として表す場合に、オフ−ディレイ(off-delay)機能(信号が立ち下がるときに遅れを設ける)を無しとし、オン−ディレイ(on-delay)機能(信号が立ち上がるときに遅れを持たせる)を有りとしたディレイ機能の組合せが適用可能となっている。すなわち、変換器指令値選択信号“1”→遮断用指令値選択信号“0”となる立下り時には遅れを発生させず、遮断用指令値選択信号“0”→変換器指令値選択信号“1”となる立上り時のみ遅れを発生させればよい。
次に、以上のように構成された系統連系電力変換装置の作用を図4乃至図7を用いて説明する。なお、図5及び図7中、電圧指令切替判断回路36’の出力“1”は、変換器指令値選択信号を表す。図6中、電圧指令切替判断回路36’の出力“0”は、遮断用指令値選択信号を表す。
(時刻t1以前:導通状態の安定状態)
電力系統1が正常である場合(時刻t1以前)、図4に示すように、系統連系電力変換装置は、前述同様に動作する。すなわち、系統連系スイッチ3は導通状態の安定状態にあり、負荷2に電力を供給する。電力変換器4は、直流電源5の充電・放電動作を行い、連系運転モードで駆動される。
このとき、電圧指令切替判断回路36’は、図5に示すように、変換器指令値選択信号“1”を第1スイッチ回路37Aに出力すると共に、この変換器指令値選択信号“1”をディレイ回路39を介して第2スイッチ回路37Bに出力している。
これにより、第1スイッチ回路37Aは、変換器制御回路32から受けた電力変換器電圧指令値を円滑回路38に出力し、円滑回路38はこの電力変換器電圧指令値の変化を円滑にして第2スイッチ回路37Bに出力する。
第2スイッチ回路37Bは、ディレイ回路39から変換器指令値選択信号が入力されると、円滑回路38の出力を通過させず、変換器制御回路32から受けた電力変換器電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する。
ゲートドライブ回路9は、電力変換器電圧指令値に基づくゲート信号を電力変換器4に出力する。
なお、導通状態の安定状態(t1以前)には、円滑回路38の出力が第2スイッチ回路により遮断されるので、通常の動作時の即応性を阻害することはない。
(時刻t1〜t2間:導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間)
ここで、前述同様に、電力系統1に異常が発生して(時刻t1)、連系スイッチ3が遮断状態に移行するとする。
このとき、系統遮断用電圧指令発生回路34は、図6に示すように、遮断用電圧指令値を生成して第1スイッチ回路37Aに出力する。また、電圧指令切替判断回路36’は、遮断用指令値選択信号“0”を第1スイッチ回路37A及びディレイ回路39に出力する。
第1スイッチ回路37Aは、遮断用指令値選択信号“0”が入力されると、系統遮断用電圧指令発生回路34から受けた遮断用電圧指令値を円滑回路38に出力する。
円滑回路38は、この遮断用電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値を第2スイッチ回路37Bに出力する。
一方、ディレイ回路39は、オフ−ディレイ機能(立下り時の遅延機能)が無いため、電圧指令切替判断回路36’から受けた遮断用指令値選択信号“0”を遅延させずに第2スイッチ回路37Bに出力する。
第2スイッチ回路37Bは、遮断用指令値選択信号が入力されると、円滑回路38から受けた遮断用電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する。
ゲートドライブ回路9は、遮断用電圧指令値に基づくゲート信号を電力変換器4に出力する。
なお、導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)には、ディレイ回路39の信号通過に遅延が無いので、円滑回路38の出力が遅延せずに第2スイッチ回路37Bを通過する。すなわち、円滑回路38は、電圧指令の切替りによる急変があったとしても、電圧指令の急変を抑制できる。
(時刻t2〜t3間:遮断状態への移行直後から一定期間)
連系スイッチ電流Isが零値になり、連系スイッチ3が遮断状態に移行したとする(時刻t2)。
このとき、電圧指令切替判断回路36’は、図7に示すように、変換器指令値選択信号“1”を第1スイッチ回路37A及びディレイ回路39に出力する。
第1スイッチ回路37Aは、変換器指令値選択信号“1”が入力されると、変換器制御回路32から受けた変換器電圧指令値を円滑回路38に出力する。
円滑回路38は、遮断用電圧指令値から変換器電圧指令値への変化を円滑にして当該電圧指令値を第2スイッチ回路37Bに出力する。
一方、ディレイ回路39は、オン−ディレイ機能(立上り時の遅延機能)が有るため、電圧指令切替判断回路36’から受けた変換器指令値選択信号“0”を一定期間(t2〜t3)だけ遅延させて第2スイッチ回路37Bに出力する。
第2スイッチ回路37Bは、変換器指令値選択信号“0”が遅延しているので、未だ変換器制御回路32側に切り替わらず、円滑回路38から受けた変換器電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力する。
ゲートドライブ回路9は、変換器電圧指令値に基づくゲート信号を電力変換器4に出力する。
なお、遮断状態への移行直後から一定期間(t1〜t2)には、ディレイ回路39の信号通過に遅延が有るので、第2スイッチ回路37Bは円滑回路38の出力を通過させる。このため、電圧指令の切替りによる急変があったとしても、円滑回路38が電圧指令の急変を抑制できる。
(時刻t3以降:遮断状態の安定状態)
遮断状態への移行直後から一定期間(t2〜t3)が過ぎると、ディレイ回路39は、変換器指令値選択信号“1”を第2スイッチ回路37Bに出力する。
第2スイッチ回路37は、変換器指令値選択信号“1”が入力されると、変換器制御回路32から受けた電力変換器電圧指令値を円滑回路38に出力する。
円滑回路38は、変換器電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力し、ゲートドライブ回路9は、変換器電圧指令値に基づくゲート信号を電力変換器4に出力する。
上述したように本実施形態によれば、電圧指令切替判断回路36’、第1スイッチ回路37A、円滑回路38、ディレイ回路39及び第2スイッチ回路37Bを備えた構成により、電力系統の異常が検出されて連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間(t1〜t2)には、遮断用電圧指令値の変化を円滑にし、遮断状態への移行直後から一定期間(t2〜t3)には、第1スイッチ回路37Aに比べて第2スイッチ回路37Bを遅延させて切り替えることにより、遮断用電圧指令値から変換器電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値をゲートドライブ回路9に出力するので、連系運転から自立運転への移行時に、過大となる負荷電圧を抑制することができる。
すなわち、直流電源3と電力変換器4が電源として制御を切り替える際の電圧指令の切替において電圧指令の急変がある場合においても、円滑回路38にて急変を抑制することで、負荷電圧の跳ね上がりの発生を抑制することができる。
補足すると、本実施形態は、第1の実施形態とは異なり、電力変換器電圧指令および系統遮断用電圧指令の切替りの全ての期間(t1〜t3)で円滑回路38が有効に作用し、負荷電圧の過大を阻止することができる。
なお、本実施形態は、図5及び図7において、出力“1”に代えて出力“0”が変換器指令値選択信号を表すように変形してもよい。同様に、図6において、出力“0”に代えて出力“1”が遮断用指令値選択信号を表すように変形してもよい。すなわち、同じ動作を行う際に、電圧指令切替判断回路45の出力を反転させても実現可能となっている。例えば、電圧指令切替判断回路45の出力が、定常時の電圧指令を“0”で選択し、系統遮断用電圧指令を“1”で選択する変形例の場合、ディレイ回路39は、オン−ディレイ機能はもたず、オフ−ディレイ機能をもつ構成とすればよい。
(第3の実施形態)
図8及び図9は本発明の第3の実施形態に係る系統連系電力変換装置が適用された分散型電源システムの構成を示す回路図であり、図10は図9に示すシステムの動作を説明するための波形図である。
本実施形態は、第1又は第2の実施形態の具体例であり、円滑回路38として、変化率リミッタ回路38aを備えている。
ここで、変化率リミッタ回路38aは、入力された電圧指令値の変化率を所定の値(上限の変化率)以下に抑制する機能をもっている。ここでは、スイッチ回路37(又は37A)から受ける電圧指令値の変化率が大きいため、変化率リミッタ回路38aは、所定の変化率(上限の変化率)で推移する電圧指令値をゲートドライブ回路9(又は第2スイッチ回路37B)に出力するものとなる。
以上のような構成によれば、第1又は第2の実施形態の効果に加え、変化率リミッタ回路38aにより、図10に示すように、電圧指令値を所定の変化率で推移させて出力するので、変化の推移が推定しやすくなる。
(第4の実施形態)
図11及び図12は本発明の第4の実施形態に係る系統連系電力変換装置が適用された分散型電源システムの構成を示す回路図であり、図13は図12に示すシステムの動作を説明するための波形図である。
本実施形態は、第1又は第2の実施形態の具体例であり、円滑回路38として、一次遅れフィルタ回路38bを備えている。
ここで、一次遅れフィルタ回路38bは、入力された電圧指令値の変化を円滑にするためのものであり、スイッチ回路37(又は37A)から受ける電圧指令値の変化を円滑に推移させてゲートドライブ回路9(又は第2スイッチ回路37B)に出力する機能をもっている。
以上のような構成によれば、第1又は第2の実施形態の効果に加え、一次遅れフィルタ回路38bにより、図13に示すように、電圧指令値を円滑に推移させることができる。また、一次遅れフィルタ回路38bを用いたことにより、安定までの時間を設定できる。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る系統連系電力変換装置が適用された分散型電源システムの構成を示す回路図である。 同実施形態における動作を説明するためのタイムチャート及び関係図である。 本発明の第2の実施形態に係る系統連系電力変換装置が適用された分散型電源システムの構成を示す回路図である。 同実施形態における動作を説明するためのタイムチャート及び関係図である。 同実施形態における動作を説明するための模式図である。 同実施形態における動作を説明するための模式図である。 同実施形態における動作を説明するための模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る系統連系電力変換装置が適用された分散型電源システムの構成を示す回路図である。 同実施形態における分散型電源システムの構成を示す回路図である。 同実施形態における図9に示すシステムの動作を説明するための波形図である。 本発明の第4の実施形態に係る系統連系電力変換装置が適用された分散型電源システムの構成を示す回路図である。 同実施形態における分散型電源システムの構成を示す回路図である。 同実施形態における図12に示すシステムの動作を説明するための波形図である。 従来の分散型電源システムの構成を示す回路図である。 従来の各回路の出力波形の一例を示す図である。 従来の分散型電源システムの課題を説明するための波形図及び関係図である。
符号の説明
1…電力系統、2…負荷、3…連系スイッチ、4…電力変換器、5…直流電源、7…電流基準値発生回路、9…ゲートドライブ回路、11…電圧基準値発生回路、31…変換器電流検出器、32…変換器制御回路、33…連系スイッチ電流検出器、34…系統遮断用電圧指令発生回路、35…系統電圧検出器、36,36’…電圧指令切替判断回路、37,37A,37B…スイッチ回路、38…円滑回路、38a…変化率リミッタ回路、38b…フィルタ回路、39…ディレイ回路。

Claims (4)

  1. 電力系統と需要家負荷との間に接続され、前記電力系統の正常時には導通状態に制御され、前記電力系統の異常時には遮断状態に制御される連系スイッチと、
    前記需要家負荷に並列に接続された電力変換器と、
    前記電力変換器の直流側に接続された充放電可能な直流電源とを備えた系統連系電力変換装置であって、
    前記連系スイッチに流れる連系スイッチ電流を検出する連系スイッチ電流検出手段と、
    前記連系スイッチが導通状態の間は、前記電力変換器から負荷に供給される変換器電流を所望の値に制御するように電力変換器を制御する電力変換器電圧指令値を生成し、前記連系スイッチが遮断状態の間は、前記負荷の電圧を所望の値に制御するように電力変換器を制御する電力変換器電圧指令値を生成する変換器指令値生成手段と、
    前記電力系統の異常が検出されて前記連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間は、前記連系スイッチ電流を零値に制御するように電力変換器を制御する遮断用電圧指令値を生成する遮断用指令値生成手段と、
    前記連系スイッチが導通状態の安定状態又は遮断状態の安定状態の間は、変換器指令値選択信号及び円滑無効信号を出力し、前記連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間は、遮断用指令値選択信号及び円滑無効信号を出力し、前記遮断状態への移行直後から一定期間は、変換器指令値選択信号及び円滑有効信号を出力する信号出力手段と、
    前記信号出力手段から変換器指令値選択信号が入力されると、前記変換器指令値生成手段から受けた電力変換器電圧指令値を出力し、前記信号出力手段から遮断用指令値選択信号が入力されると、前記遮断用指令値生成手段から受けた遮断用電圧指令値を出力するスイッチ手段と、
    前記信号出力手段から円滑無効信号が入力されると、前記スイッチ手段から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値を出力し、前記信号出力手段から円滑有効信号が入力されると、前記スイッチ手段から出力された変換器電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値を出力する円滑手段と、
    前記円滑手段から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値に基づいて、前記電力変換器を駆動する変換器駆動手段と
    を備えたことを特徴とする系統連系電力変換装置。
  2. 電力系統と需要家負荷との間に接続され、前記電力系統の正常時には導通状態に制御され、前記電力系統の異常時には遮断状態に制御される連系スイッチと、
    前記需要家負荷に並列に接続された電力変換器と、
    前記電力変換器の直流側に接続された充放電可能な直流電源とを備えた系統連系電力変換装置であって、
    前記連系スイッチに流れる連系スイッチ電流を検出する連系スイッチ電流検出手段と、
    前記連系スイッチが導通状態の間は、前記電力変換器から負荷に供給される変換器電流を所望の値に制御するように電力変換器を制御する電力変換器電圧指令値を生成し、前記連系スイッチが遮断状態の間は、前記負荷の電圧を所望の値に制御するように電力変換器を制御する電力変換器電圧指令値を生成する変換器指令値生成手段と、
    前記電力系統の異常が検出されて前記連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間は、前記連系スイッチ電流を零値に制御するように電力変換器を制御する遮断用電圧指令値を生成する遮断用指令値生成手段と、
    前記連系スイッチが導通状態の安定状態又は遮断状態の安定状態の間は、変換器指令値選択信号を出力し、前記連系スイッチが導通状態の安定状態から遮断状態に移行する間は、遮断用指令値選択信号を出力する信号出力手段と、
    前記信号出力手段から変換器指令値選択信号が入力されると、前記変換器指令値生成手段から受けた電力変換器電圧指令値を出力し、前記信号出力手段から遮断用指令値選択信号が入力されると、前記遮断用指令値生成手段から受けた遮断用電圧指令値を出力する第1スイッチ手段と、
    前記第1スイッチ手段から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値の変化を円滑にして当該電圧指令値を出力する円滑手段と、
    前記信号出力手段から入力された変換器指令値選択信号又は遮断用指令値選択信号を出力する際に、前記入力される遮断用指令値選択信号が変換器指令値選択信号に切り替わった場合には当該変換器指令値選択信号を遅延させて出力する信号遅延手段と、
    前記信号遅延手段から変換器指令値選択信号が入力されると、前記変換器指令値生成手段から受けた電力変換器電圧指令値を出力し、前記信号遅延手段から遮断用指令値選択信号が入力されると、前記円滑手段から受けた遮断用電圧指令値又は変換器電圧指令値を出力する第2スイッチ手段と、
    前記第2スイッチ手段から出力された変換器電圧指令値又は遮断用電圧指令値に基づいて、前記電力変換器を駆動する変換器駆動手段と
    を備えたことを特徴とする系統連系電力変換装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の系統連系電力変換装置において、
    前記指令値円滑手段は、前記入力された電圧指令値の変化を円滑にするように、当該電圧指令値の変化率を所定の値以下に抑制する変化率抑制手段を備えたことを特徴とする系統連系電力変換装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の系統連系電力変換装置において、
    前記指令値円滑手段は、前記入力された電圧指令値の変化を円滑にするための一次遅れフィルタ手段を備えたことを特徴とする系統連系電力変換装置。
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