JP2009182121A - コイル及びコイルの巻線巻回方法 - Google Patents

コイル及びコイルの巻線巻回方法 Download PDF

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Abstract

【課題】巻線の外外巻により巻回スペースの有効活用を実現するとともに、ノーマルモードインダクタンスを最小化することができるコイル及びコイルの巻線巻回方法を提供する。
【解決手段】コア12と、コア12に巻回される2本のワイヤ18A、18Bと、コア12の両端部に設けられ相互の離間寸法がワイヤ18A、18Bの径の略2倍となるフランジ部14、16と、を有するコイル10であって、2本のワイヤ18A、18Bをコア12の軸方向に沿って並べた状態で、ワイヤ18A、18Bをコア12の表面に沿って、かつ相互に反対方向に向かってそれぞれ巻き付け、ワイヤ18A、18Bをコア12に巻き付けた状態で隣接するワイヤ18A、18Bを流れる電流によって生じる磁束が相互に打ち消される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2本の巻線(ワイヤ)を巻芯部(コア)に巻回して構成されるコイル及びコイルの巻線巻回方法に関する。
従来のコイルは、コアを中心にしてワイヤの両端部がコアの外周面に沿って互いに反対方向に巻回されたもの(「外外巻」と定義する)が知られている(下記特許文献1参照)。このコイルによれば、ワイヤの引出部を巻線内に発生させず、巻回スペースを有効に活用することができる効果がある。
ところで、上記コイルは、ワイヤの巻順を制御していないため、巻軸方向に隣接するワイヤの間隔が広がった状態で巻かれることがある。ワイヤの間隔が広がると、コイルをコモンモードチョークコイルとして用いたときのノーマルモードインダクタンスが高くなる。そして、電源電流のような大きなノーマルモード電流が流れた場合、コア内に大きな磁束が発生し、コアを磁気飽和させ、コモンモードインダクタンスが低下する問題が生じる。
一方、コアに2本のワイヤを並列でかつそれぞれに流れる電流によって生じる磁束が打ち消されるように巻回して、その外側に磁性材料が混入された樹脂で覆ったコイルが知られている(下記特許文献2、特に第2図参照)。
特開2001−267171号公報 実開昭61−85108号公報
しかしながら、上記コイルでは、2本のワイヤにそれぞれ流れる電流によって生じる磁束を打ち消すことはできるが、ワイヤの巻線方法がバイファイラ巻を意図するものであり、巻回スペースを有効に活用することが困難である。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、ワイヤである巻線の外外巻により巻回スペースの有効活用を実現するとともに、ノーマルモードインダクタンスを最小化することができるコイル及びコイルの巻線巻回方法を提供することを目的とする。
本願第1発明は、巻芯部と、前記巻芯部に巻回される2本の巻線と、前記巻芯部の両端に設けられ相互の離間寸法が前記巻線の径の略2倍となるフランジ部と、を有し、2本の前記巻線を前記巻芯部の軸方向に沿って並べた状態で、前記巻線を前記巻芯部の表面に沿って、かつ相互に反対方向に向かってそれぞれ巻き付け、前記巻線を前記巻芯部に巻き付けた状態で隣接する前記巻線を流れる電流によって生じる磁束が相互に打ち消されるコイルであって、2本の前記巻線のうち一方の前記巻線は、前記巻芯部の巻始め位置で前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、2本の前記巻線のうち他方の前記巻線は、前記巻芯部の前記巻始め位置で前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、前記巻始め位置から前記巻芯部の軸方向と直交する方向の一方側に向かって一方の前記巻線と他方の前記巻線の一方側部が巻き付けられ、前記巻始め位置から前記巻芯部の軸方向と直交する方向の他方側に向かって一方の前記巻線と他方の前記巻線の他方側部が巻き付けられ、前記一方側部と前記他方側部とが前記巻始め位置から略等しい距離でかつ最初に交差する交差位置で、前記一方側部を構成する一方の前記巻線と他方の前記巻線とが前記巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態になり、前記交差位置よりも巻回方向下流側の位置で前記並列状態が維持され、前記交差位置で、前記他方側部を構成する一方の前記巻線と他方の前記巻線とが前記巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態になり、前記交差位置よりも巻回方向下流側の位置で前記並列状態が維持されていることを特徴とする。
本願第2発明は、本願第1発明のコイルにおいて、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向他方側に配置する一方の前記巻線は、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向他方側に配置する他方の前記巻線よりも前記巻芯部側に位置し、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向一方側に配置する他方の前記巻線は、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向一方側に配置する一方の前記巻線よりも前記巻芯部側に位置していることを特徴とする。
本願第3発明は、本願第1発明又は第2発明のコイルにおいて、前記巻線は、磁性材が混入された樹脂で覆われていることを特徴とする。
本願第4発明は、巻芯部と、前記巻芯部に巻回される2本の巻線と、前記巻芯部の両端に設けられ相互の離間寸法が前記巻線の径の略2倍となるフランジ部と、を有し、2本の前記巻線のうち一方の前記巻線は、前記巻芯部の巻始め位置で前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、2本の前記巻線のうち他方の前記巻線は、前記巻芯部の前記巻始め位置で前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、2本の前記巻線を前記巻芯部の前記巻始め位置で軸方向に沿って並べた状態で、前記巻線を前記巻芯部の表面に沿って、かつ相互に反対方向に向かってそれぞれ巻き付け、前記巻線を前記巻芯部に巻き付けた状態で隣接する前記巻線を流れる電流によって生じる磁束が相互に打ち消されるコイルの巻線巻回方法であって、前記巻始め位置から前記巻芯部の軸方向と直交する方向の一方側に向かう一方の前記巻線と他方の前記巻線の一方側部を、前記巻始め位置から前記巻芯部の軸方向と直交する方向の他方側に向かう一方の前記巻線と他方の前記巻線の他方側部と最初に交差する交差位置まで、所定の巻付速度で巻き付ける第1巻付工程と、前記他方側部を前記一方側部と略同じ巻付速度で前記巻始め位置から前記交差位置まで巻き付ける第2巻付工程と、前記交差位置で前記一方側部を構成する一方の前記巻線と他方の前記巻線とを前記巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態にして、当該並列状態を維持する形で前記交差位置から巻回方向下流側に向かって前記一方側部を巻き付ける第3巻付工程と、前記交差位置で前記他方側部を構成する一方の前記巻線と他方の前記巻線とを前記巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態にして、当該並列状態を維持する形で前記交差位置から巻回方向下流側に向かって前記他方側部を巻き付ける第4巻付工程と、を有することを特徴とする。
本願第5発明は、本願第4発明のコイルの巻線巻回方法において、前記第1巻付工程では、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向他方側に配置する一方の前記巻線が、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向他方側に配置する他方の前記巻線よりも前記巻芯部側に位置するように、一方の前記巻線と他方の前記巻線の前記一方側部がそれぞれ巻き付けられ、前記第2巻付工程では、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向一方側に配置する他方の前記巻線が、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向一方側に配置する一方の前記巻線よりも前記巻芯部側に位置するように、一方の前記巻線と他方の前記巻線の前記他方側部がそれぞれ巻き付けられることを特徴とする。
本願第1発明によれば、2本の巻線のうち一方の巻線は、巻芯部の巻始め位置で巻芯部の軸方向一方側に位置し、2本の巻線のうち他方の巻線は、巻芯部の巻始め位置で巻芯部の軸方向他方側に位置している。そして、巻始め位置から巻芯部の軸方向と直交する方向の一方側に向かって一方の巻線の一方側部と他方の巻線の一方側部とが巻き付けられており、巻始め位置から巻芯部の軸方向と直交する方向の他方側に向かって一方の巻線の他方側部と他方の巻線の他方側部とが巻き付けられている。さらに、一方側部と他方側部とが最初に交差する交差位置で、一方側部を構成する一方の巻線と他方の巻線とが巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態になり、交差位置よりも巻回方向下流側の位置で並列状態が維持され、かつ、交差位置で、他方側部を構成する一方の巻線と他方の巻線とが巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態になり、交差位置よりも巻回方向下流側の位置で並列状態が維持されている。
ここで、巻芯部の両端に設けられたフランジ部の離間寸法が巻線の径の略2倍となるように構成されているため、巻芯部の軸方向に沿った巻線の位置決めが可能になる。そして、位置決めされた2本の巻線を、巻芯部の軸方向に沿って並べた状態で巻芯部の表面に沿って、かつ相互に反対方向に向かってそれぞれ巻き付ける(外外巻)とともに巻芯部に巻き付けた状態で隣接する巻線を流れる電流によって生じる磁束が相互に打ち消される。このように、巻線の配置を意図的に制御することにより、巻線配置の交互率が高まるため、ノーマルモードインダクタンスをさらに低減(最小化)することができる。また、窓面積における巻線の占有率を高めることができる。
本願第2発明によれば、巻始め位置において巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ交差位置において巻芯部の軸方向他方側に配置する一方の巻線は、巻始め位置において巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ交差位置において巻芯部の軸方向他方側に配置する他方の巻線よりも巻芯部側に位置している。また、巻始め位置において巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ交差位置において巻芯部の軸方向一方側に配置する他方の巻線は、巻始め位置において巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ交差位置において巻芯部の軸方向一方側に配置する一方の巻線よりも巻芯部側に位置している。これにより、隣接する巻線が異なる巻線になるため、ノーマルモードインダクタンスを最小化することができる。
本願第3発明によれば、巻線は磁性材が混入された樹脂で覆われているため、高インピーダンスで近接する他の電子回路相互間のコモンモードノイズの発生を防止することができる。
本願第4発明によれば、第1巻付工程において、巻始め位置から巻芯部の軸方向と直交する方向の一方側に向かう一方の巻線と他方の巻線の一方側部が、巻始め位置から巻芯部の軸方向と直交する方向の他方側に向かう一方の巻線と他方の巻線の他方側部と最初に交差する交差位置まで、所定の巻付速度で巻き付けられる。第2巻付工程において、他方側部が、一方側部と略同じ巻付速度で巻始め位置から交差位置まで巻き付けられる。第3巻付工程において、交差位置で一方側部を構成する一方の巻線と他方の巻線とが巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態にして、その並列状態を維持する形で交差位置から巻回方向下流側に向かって一方側部が巻き付けられる。第4巻付工程において、交差位置で他方側部を構成する一方の巻線と他方の巻線とが巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態にして、その並列状態を維持する形で交差位置から巻回方向下流側に向かって他方側部が巻き付けられる。このように、巻線の配置を意図的に制御することにより、巻線配置の交互率が高まるため、ノーマルモードインダクタンスをさらに低減することができる。また、窓面積における巻線の占有率を高めることができる。
本願第5発明によれば、第1巻付工程では、巻始め位置において巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ交差位置において巻芯部の軸方向他方側に配置する一方の巻線が、巻始め位置において巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ交差位置において巻芯部の軸方向他方側に配置する他方の巻線よりも巻芯部側に位置するように、一方の巻線と他方の巻線の一方側部がそれぞれ巻き付けられる。第2巻付工程では、巻始め位置において巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ交差位置において巻芯部の軸方向一方側に配置する他方の巻線が、巻始め位置において巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ交差位置において巻芯部の軸方向一方側に配置する一方の巻線よりも巻芯部側に位置するように、一方の巻線と他方の巻線の他方側部がそれぞれ巻き付けられる。これにより、隣接する巻線が異なる巻線になるため、ノーマルモードインダクタンスを最小化することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るコイルについて、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、コイルとして、コモンモードチョークコイルを一例に挙げて説明する。
図1に示すように、コモンモードチョークコイル(以下、単に「コイル」と称する)10は、巻芯部であるコア12と、コア12の軸方向(図1中矢印A方向)一方側に設けられた上側フランジ部14と、コア12の軸方向(図1中矢印A方向)他方側に設けられた下側フランジ部16と、コア12に巻回された巻線である2本のマグネットワイヤ(以下、単に「ワイヤ」と称する)18A、18Bと、を備えている。なお、各ワイヤ18A、18Bは、一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとで構成され、各ワイヤ18A、18Bには、皮膜が形成されている。2本のワイヤ18A、18Bは、同じ径(直径)となるように設定されている。
ここで、上側フランジ部14と下側フランジ部16との離間寸法Dは、各ワイヤ18A、18Bの径(直径)の約2倍の大きさとなるように設定されている。このため、各フランジ部14、16間には、2本のワイヤ18A、18Bが隙間なく収まるため、各ワイヤ18A、18Bは各フランジ部14、16により位置決めされた状態となる。なお、上側フランジ部14と下側フランジ部16との離間寸法は、上側フランジ部14の下側フランジ部16側の内側表面と下側フランジ部16の上側フランジ部14側の内側表面との離間寸法である。
また、コア12には、隣接するワイヤ18A、18B同士が異なるワイヤとなるように巻回されている。すなわち、コイル10のコア12の軸方向に沿って切断した断面視にて、コア12の図1中右側に位置する軸方向上側(軸方向一方側)の巻始め位置には、一方のワイヤ18Aが配置されている。また、コア12の図1中右側に位置する軸方向下側(軸方向他方側)の巻始め位置には、他方のワイヤ18Bが配置されている。
コア12の図1中右側に位置する軸方向上側(軸方向一方側)の巻始め位置に配置された一方のワイヤ18Aの径方向外側には、異なるワイヤである他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されており、さらに他方のワイヤ18Bの径方向外側には、一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されており、さらに、この一方のワイヤ18Aの径方向外側には、他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されており、さらに、この他方のワイヤ18Bの径方向外側には、一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されている。このように、コア12の図1中右側に位置する軸方向上側には、相互に異なるワイヤとなる一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向に対して直交する方向(水平方向、図1中矢印B方向)に沿って交互に並ぶようにして配置されている。
コア12の図1中右側に位置する軸方向下側(軸方向他方側)の巻始め位置に配置された他方のワイヤ18Bの径方向外側には、異なるワイヤである一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されており、さらにこの一方のワイヤ18Aの径方向外側には、他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されており、さらに、この他方のワイヤ18Bの径方向外側には、一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されており、さらに、この一方のワイヤ18Aの径方向外側には、他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されている。このように、コア12の図1中右側に位置する軸方向下側には、相互に異なるワイヤとなる一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向に対して直交する方向(水平方向、図1中矢印B方向)に沿って交互に並ぶようにして配置されている。
コイル10のコア12の軸方向に沿って切断した断面視にて、コア12の図1中左側に位置する軸方向上側(軸方向一方側)の最初の交差位置には、他方のワイヤ18Bが配置されている。また、コア12の図1中左側に位置する軸方向下側(軸方向他方側)の最初の交差位置には、一方のワイヤ18Aが配置されている。
コア12の図1中左側に位置する軸方向上側(軸方向一方側)の最初の交差位置に配置された他方のワイヤ18Bの径方向外側には、異なるワイヤである一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されており、さらに一方のワイヤ18Aの径方向外側には、他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されており、さらに、この他方のワイヤ18Bの径方向外側には、一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されており、さらに、この一方のワイヤ18Aの径方向外側には、他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されており、さらに、この他方のワイヤ18Bの径方向外側には、一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されている。このように、コア12の図1中左側に位置する軸方向上側には、相互に異なるワイヤとなる一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向に対して直交する方向(水平方向、図1中矢印B方向)に沿って交互に並ぶようにして配置されている。
コア12の図1中左側に位置する軸方向下側(軸方向他方側)の最初の交差位置に配置された一方のワイヤ18Aの径方向外側には、異なるワイヤである他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されており、さらにこの他方のワイヤ18Bの径方向外側には、一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されており、さらに、この一方のワイヤ18Aの径方向外側には、他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されており、さらに、この他方のワイヤ18Bの径方向外側には、一方のワイヤ18Aが隣接するように配置されており、さらに、この一方のワイヤ18Aの径方向外側には、他方のワイヤ18Bが隣接するように配置されている。このように、コア12の図1中左側に位置する軸方向下側には、相互に異なるワイヤとなる一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向に対して直交する方向(水平方向、図1中矢印B方向)に沿って交互に並ぶようにして配置されている。
また、コイル10の径方向外側端部には、スリーブコア20が配置されている。そして、スリーブコア20とコア12と各フランジ部14、16とで囲まれた空間部内には、一方のワイヤ18B及び他方のワイヤ18Bを覆うように磁性材(磁性粉)入りの樹脂22が封入されている。
次に、コイルの巻線巻回方法について説明する。
本実施形態では、ワイヤ18A、18Bは、以下に示すような外外巻によりコア12に巻き付けられる。
図2(A)に示すように、コア12の図1中右側に位置する巻始め位置に、2本のワイヤ18A、18Bをコア12の軸方向に沿って並ぶように配置させる。このとき、コアの軸方向一方側(上側)に一方のワイヤ18Aが配置され、コア12の軸方向他方側(下側)に他方のワイヤ18Bが配置された状態になる。
次に、図2(B)に示すように、巻始め位置から図2の紙面に垂直でかつ手前方向(コア12の軸方向に直交する一方向側)に向かって延びた一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bの一方側部18AX、18BXが、巻始め位置から図2の紙面に垂直でかつ手前反対方向(コア12の軸方向に直交する他方向側)に向かって延びた一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bの他方側部18AY、18BYと最初に交差する交差位置まで、所定の巻付速度でコア12に巻き付けられる(第1巻付工程)。これにより、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXは、巻始め位置から約180度だけ巻き付けられた状態になる。
なお、ワイヤ18A、18Bをコア12に巻き付ける手段として、作業者が各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXを手又は道具で持ち、巻き付けてもよいし、特許文献1で示したような機械を用いて巻き付けるようにしてもよい。
ここで、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXの巻付作業(第1巻付工程)は、後述する各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYの巻付作業(第2巻付工程)と同時進行で行われる。
このとき、巻始め位置においてコア12の軸方向一方側(上側)に位置し、かつ交差位置においてコア12の軸方向他方側(下側)に配置する一方のワイヤ18Aが、巻始め位置においてコア12の軸方向他方側(下側)に位置し、かつ交差位置においてコア12の軸方向他方側(下側)に配置する他方のワイヤ18Bよりもコア12側に位置するように、一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bの一方側部18AX、18BXがそれぞれ巻き付けられている。
また、図2(B)に示すように、巻始め位置から図2の紙面に垂直でかつ手前反対方向(コア12の軸方向に直交する他方向側)に向かって延びた一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bの他方側部18AY、18BYが、巻始め位置から図2の紙面に垂直でかつ手前方向(コア12の軸方向に直交する一方向側)に向かって延びた一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bの一方側部18AX、18BXと最初に交差する交差位置まで、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXの巻付速度と略同じ巻付速度でコア12に巻き付けられる(第2巻付工程)。これにより、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYは、巻始め位置から約180度だけ巻き付けられた状態になる。
ここで、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYの巻付作業(第2巻付工程)は、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXの巻付作業(第1巻付工程)と同時進行で行われる。
このとき、巻始め位置においてコア12の軸方向他方側(下側)に位置し、かつ交差位置においてコア12の軸方向一方側(上側)に配置する他方のワイヤ18Bが、巻始め位置においてコア12の軸方向一方側(上側)に位置し、かつ交差位置においてコア12の軸方向一方側(上側)に配置する一方のワイヤ18Aよりもコア12側に位置するように、一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bの他方側部18AY、18BYがそれぞれ巻き付けられている。そして、図2(B)に示す第1巻付工程及び第2巻付工程が終了した状態で、ワイヤ18A、18Bの1ターン目の巻付けが完了する。
次に、図2(C)に示すように、交差位置で各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXを構成する一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向と直交する方向(水平方向(図1中矢印B方向))に並んだ並列状態(一方のワイヤ18Aの一方側部18AXが他方のワイヤ18Bの一方側部18BXよりもコア12側に位置した並列状態)にされ、この並列状態を維持する形で交差位置から巻回方向下流側に向かって各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXが巻き付けられる(第3巻付工程)。これにより、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXが巻始め位置から約360度だけそれぞれ巻き付けられた状態になる。
交差位置で各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYを構成する一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向と直交する方向(水平方向)に並んだ並列状態(他方のワイヤ18Bの他方側部18BYが一方のワイヤ18Aの他方側部18AYよりもコア12側に位置した並列状態)にされ、この並列状態を維持する形で交差位置から巻回方向下流側に向かって各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYが巻き付けられる(第巻付工程)。これにより、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYが巻始め位置から約360度だけそれぞれ巻き付けられた状態になる。そして、図2(C)に示す第4巻付工程までが終了した状態で、ワイヤ18A、18Bの2ターン目の巻付けが完了する。
ここで、図2(C)に示す各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYの巻付作業(第4巻付工程)は、図2(C)に示す各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXの巻付作業(第3巻付工程)と同時進行で行われる。
次に、図2(D)に示すように、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXが、巻始め位置から約360度巻き付けられた位置からさらに180度だけ巻き付けられる(第5巻付工程)。このとき、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXを構成する一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向と直交する方向(水平方向)に並んだ並列状態(一方のワイヤ18Aの一方側部18AXが他方のワイヤ18Bの一方側部18BXよりもコア12側に位置した並列状態)を維持する形で巻き付けられていく。
また、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYが、巻始め位置から約360度巻き付けられた位置からさらに180度だけ巻き付けられる(第6巻付工程)。なお、図2(D)に示す各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYの巻付作業(第6巻付工程)は、図2(D)に示す各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXの巻付作業(第5巻付工程)と同時進行で行われる。このとき、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYを構成する一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向と直交する方向(水平方向)に並んだ並列状態(他方のワイヤ18Bの他方側部18BYが一方のワイヤ18Aの他方側部18AYよりもコア12側に位置した並列状態)を維持する形で巻き付けられていく。そして、図2(D)に示す第6巻付工程までが終了した状態で、ワイヤ18A、18Bの3ターン目の巻付けが完了する。
次に、図2(E)に示すように、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXが、巻始め位置から約540度巻き付けられた位置からさらに180度だけ巻き付けられる(第7巻付工程)。このとき、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXを構成する一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向と直交する方向(水平方向)に並んだ並列状態(一方のワイヤ18Aの一方側部18AXが他方のワイヤ18Bの一方側部18BXよりもコア12側に位置した並列状態)を維持する形で巻き付けられていく。
また、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYが、巻始め位置から約540度巻き付けられた位置からさらに180度だけ巻き付けられる(第8巻付工程)。なお、図2(E)に示す各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYの巻付作業(第8巻付工程)は、図2(E)に示す各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXの巻付作業(第7巻付工程)と同時進行で行われる。このとき、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYを構成する一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向と直交する方向(水平方向)に並んだ並列状態(他方のワイヤ18Bの他方側部18BYが一方のワイヤ18Aの他方側部18AYよりもコア12側に位置した並列状態)を維持する形で巻き付けられていく。そして、図2(E)に示す第8巻付工程までが終了した状態で、ワイヤ18A、18Bの4ターン目の巻付けが完了する。
次に、図2(F)に示すように、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXが、巻始め位置から約720度巻き付けられた位置からさらに180度だけ巻き付けられる(第9巻付工程)。このとき、各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXを構成する一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向と直交する方向(水平方向)に並んだ並列状態(一方のワイヤ18Aの一方側部18AXが他方のワイヤ18Bの一方側部18BXよりもコア12側に位置した並列状態)を維持する形で巻き付けられていく。
また、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYが、巻始め位置から約720度巻き付けられた位置からさらに180度だけ巻き付けられる(第10巻付工程)。なお、図2(F)に示す各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYの巻付作業(第10巻付工程)は、図2(F)に示す各ワイヤ18A、18Bの一方側部18AX、18BXの巻付作業(第9巻付工程)と同時進行で行われる。このとき、各ワイヤ18A、18Bの他方側部18AY、18BYを構成する一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとがコア12の軸方向と直交する方向(水平方向)に並んだ並列状態(他方のワイヤ18Bの他方側部18BYが一方のワイヤ18Aの他方側部18AYよりもコア12側に位置した並列状態)を維持する形で巻き付けられていく。そして、図2(F)に示す第10巻付工程までが終了した状態で、ワイヤ18A、18Bの5ターン目の巻付けが完了する。
以上のように、本実施形態のコイル10によれば、各フランジ部14、16間の離間寸法をワイヤ18A、18Bの径の2倍に相当する大きさに設定することにより、各フランジ部14、16間に2本のワイヤ18A、18Bをコア12の軸方向に沿って隙間なく並べる形で配置させることができる。これにより、ワイヤ18A、18Bをコア12に巻き付ける際に、各ワイヤ18A、18Bが各フランジ部14、16によりコア12の軸方向の位置決めが可能になる。この結果、ワイヤ18A、18Bの外外巻により上下左右には異なるワイヤが隣接することになる。このため、2本のワイヤ18A、18Bに電源電流のような同じ大きさで逆位相の電流が通電した場合に、2本のワイヤ18A、18Bから発生する磁束(ノーマルモード電流の磁束)が逆位相になり相殺しようとするが、図1のように上下左右に異なるワイヤが隣接することにより、その相殺力が最大化するため、ノーマルモードインダクタンスを最小化することができる。
特に、スリーブコア20や磁粉入り樹脂22をコイル10の外周に設けることにより、コモンモードインダクダンスを高めたように閉磁路構造の場合、ノーマルモードの磁束が通る磁路の透磁率が高まるため、ノーマルモードインダクタンスも上昇する。しかしながら、図1に示す構造のコイル10は、ノーマルモードの磁束自体が小さくなるため、閉磁路構造でもノーマルモードインダクタンスの上昇を最小限に抑えることができる。さらに、ワイヤ18A、18Bは磁性材が混入された樹脂22で覆われているため、高インピーダンスで近接する他の電子回路相互間のコモンモードノイズの発生を防止することができる。
次に、本実施形態のコモンモードチョークコイル(発明品)と従来構造のコモンモードチョークコイル(従来品)とでノーマルモードインダクタンスを比較する試験例について説明する。
本実施形態のコモンモードチョークコイルは、図2に示す各工程でワイヤが巻回され、かつ図1に示すような上下左右で異なるワイヤが隣接した外外巻きのコイルであり、従来構造のコモンモードチョークコイルは、ワイヤをランダムにコアに巻回(外外巻ではない)したコイル(上下左右に異なるワイヤが隣接していない)である。
また、本実施形態のコモンモードチョークコイルは、各フランジ部の寸法が縦4.5mm、横4.5mmで、各フランジ部の離間寸法(上側フランジ部の外側表面から下側フランジ部の外側表面までの寸法)が1.3mm、コアの軸寸法が0.3mm、ワイヤの直径が120μm、ワイヤの巻数が6ターンのものである。一方、従来構造のコモンモードチョークコイルは、各フランジ部の寸法が縦4.5mm、横4.5mmで、各フランジ部の離間寸法(上側フランジ部の外側表面から下側フランジ部の外側表面までの寸法)が2.0mm、コアの軸寸法が0.3mm、ワイヤの直径が120μm、ワイヤの巻数が6ターンのものである。
この結果、図3に示す表のように、本実施形態のコモンモードインダクタンスが55(nH)、従来構造のコモンモードインダクタンスが90(nH)となり、本実施形態のコモンモードインダクタンスが低減されていることが判明した。なお、図3に示したコモンモードインダクタンスの値は、n=3の平均値、f=100kHzでの測定値である。
なお、図1の上記実施形態は、一方のワイヤ18Aが、巻始め位置においてコア12の軸方向一方側(上側)に位置し、かつ初めの交差位置においてコア12の軸方向他方側(下側)に配置するとともに、他方のワイヤ18Bが、巻始め位置においてコア12の軸方向他方側(下側)に位置し、かつ初めの交差位置においてコア12の軸方向一方側(上側)に配置し、その後、径方向外側に向かって一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bとが交互に配置された構成になっているが、一方のワイヤ18Aと他方のワイヤ18Bを相互に入れ替えて逆に配置した構成でもよい。
本発明の第1実施形態に係るコイルの巻芯部の軸方向に沿って切断し断面図である。 本発明の第1実施形態に係るコイルの巻線巻回方法の各工程を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係るコイル(発明品)と従来のコイル(従来品)のノーマルインダクタンスを測定したときの測定結果を示した表である。
符号の説明
10 コモンモードチョークコイル(コイル)
12 コア(巻芯部)
14 上側フランジ部(フランジ部)
16 下側フランジ部(フランジ部)
18A、18B ワイヤ(巻線)
22 磁性粉入り樹脂(樹脂)

Claims (5)

  1. 巻芯部と、前記巻芯部に巻回される2本の巻線と、前記巻芯部の両端に設けられ相互の離間寸法が前記巻線の径の略2倍となるフランジ部と、を有し、2本の前記巻線を前記巻芯部の軸方向に沿って並べた状態で、前記巻線を前記巻芯部の表面に沿って、かつ相互に反対方向に向かってそれぞれ巻き付け、前記巻線を前記巻芯部に巻き付けた状態で隣接する前記巻線を流れる電流によって生じる磁束が相互に打ち消されるコイルであって、
    2本の前記巻線のうち一方の前記巻線は、前記巻芯部の巻始め位置で前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、
    2本の前記巻線のうち他方の前記巻線は、前記巻芯部の前記巻始め位置で前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、
    前記巻始め位置から前記巻芯部の軸方向と直交する方向の一方側に向かって一方の前記巻線と他方の前記巻線の一方側部が巻き付けられ、
    前記巻始め位置から前記巻芯部の軸方向と直交する方向の他方側に向かって一方の前記巻線と他方の前記巻線の他方側部が巻き付けられ、
    前記一方側部と前記他方側部とが前記巻始め位置から略等しい距離でかつ最初に交差する交差位置で、前記一方側部を構成する一方の前記巻線と他方の前記巻線とが前記巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態になり、前記交差位置よりも巻回方向下流側の位置で前記並列状態が維持され、
    前記交差位置で、前記他方側部を構成する一方の前記巻線と他方の前記巻線とが前記巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態になり、前記交差位置よりも巻回方向下流側の位置で前記並列状態が維持されていることを特徴とするコイル。
  2. 前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向他方側に配置する一方の前記巻線は、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向他方側に配置する他方の前記巻線よりも前記巻芯部側に位置し、
    前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向一方側に配置する他方の前記巻線は、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向一方側に配置する一方の前記巻線よりも前記巻芯部側に位置していることを特徴とする請求項1に記載のコイル。
  3. 前記巻線は、磁性材が混入された樹脂で覆われていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル。
  4. 巻芯部と、前記巻芯部に巻回される2本の巻線と、前記巻芯部の両端に設けられ相互の離間寸法が前記巻線の径の略2倍となるフランジ部と、を有し、
    2本の前記巻線のうち一方の前記巻線は、前記巻芯部の巻始め位置で前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、2本の前記巻線のうち他方の前記巻線は、前記巻芯部の前記巻始め位置で前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、2本の前記巻線を前記巻芯部の前記巻始め位置で軸方向に沿って並べた状態で、前記巻線を前記巻芯部の表面に沿って、かつ相互に反対方向に向かってそれぞれ巻き付け、前記巻線を前記巻芯部に巻き付けた状態で隣接する前記巻線を流れる電流によって生じる磁束が相互に打ち消されるコイルの巻線巻回方法であって、
    前記巻始め位置から前記巻芯部の軸方向と直交する方向の一方側に向かう一方の前記巻線と他方の前記巻線の一方側部を、前記巻始め位置から前記巻芯部の軸方向と直交する方向の他方側に向かう一方の前記巻線と他方の前記巻線の他方側部と最初に交差する交差位置まで、所定の巻付速度で巻き付ける第1巻付工程と、
    前記他方側部を前記一方側部と略同じ巻付速度で前記巻始め位置から前記交差位置まで巻き付ける第2巻付工程と、
    前記交差位置で前記一方側部を構成する一方の前記巻線と他方の前記巻線とを前記巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態にして、当該並列状態を維持する形で前記交差位置から巻回方向下流側に向かって前記一方側部を巻き付ける第3巻付工程と、
    前記交差位置で前記他方側部を構成する一方の前記巻線と他方の前記巻線とを前記巻芯部の軸方向と直交する方向に並んだ並列状態にして、当該並列状態を維持する形で前記交差位置から巻回方向下流側に向かって前記他方側部を巻き付ける第4巻付工程と、
    を有することを特徴とするコイルの巻線巻回方法。
  5. 前記第1巻付工程では、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向他方側に配置する一方の前記巻線が、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向他方側に配置する他方の前記巻線よりも前記巻芯部側に位置するように、一方の前記巻線と他方の前記巻線の前記一方側部がそれぞれ巻き付けられ、
    前記第2巻付工程では、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向他方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向一方側に配置する他方の前記巻線が、前記巻始め位置において前記巻芯部の軸方向一方側に位置し、かつ前記交差位置において前記巻芯部の軸方向一方側に配置する一方の前記巻線よりも前記巻芯部側に位置するように、一方の前記巻線と他方の前記巻線の前記他方側部がそれぞれ巻き付けられることを特徴とする請求項4に記載のコイルの巻線巻回方法。
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