JP2009182106A - 配線基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発現した反りを平坦に矯正した樹脂製の配線基板の一面側に形成した、はんだから成る又ははんだを含有する所定形状の複数個の突起物をリフローしてはんだバンプを形成する際に、樹脂基板に反りが再発し易い従来の配線基板の製造方法の課題を解消する。
【解決手段】樹脂製の配線基板62の一面側の複数個所の各々に、はんだをリフローしてはんだバンプを形成する際に、耐熱性基板50の平坦な一面側に、はんだペーストから成る所定形状の複数個の突起物52を形成した後、突起物52,25・・の各々を、平坦に矯正した配線基板62の対応箇所に転写するように、耐熱性基板50と配線基板62とを一対の押圧板56の間に挟み込んで押圧し、次いで、一対の押圧板56の間に挟み込んだ状態で、配線基板62に転写した突起物52をリフローしてはんだバンプを形成した後、配線基板62の平坦状態を固定できるように、配線基板62にリフロー温度未満の温度に加熱する加熱操作と冷却操作とを繰り返す。
【選択図】図3
【解決手段】樹脂製の配線基板62の一面側の複数個所の各々に、はんだをリフローしてはんだバンプを形成する際に、耐熱性基板50の平坦な一面側に、はんだペーストから成る所定形状の複数個の突起物52を形成した後、突起物52,25・・の各々を、平坦に矯正した配線基板62の対応箇所に転写するように、耐熱性基板50と配線基板62とを一対の押圧板56の間に挟み込んで押圧し、次いで、一対の押圧板56の間に挟み込んだ状態で、配線基板62に転写した突起物52をリフローしてはんだバンプを形成した後、配線基板62の平坦状態を固定できるように、配線基板62にリフロー温度未満の温度に加熱する加熱操作と冷却操作とを繰り返す。
【選択図】図3
Description
本発明は配線基板の製造方法に関し、更に詳細には樹脂製の配線基板の一面側の複数個所の各々に、はんだをリフローしてはんだバンプを形成する配線基板の製造方法に関する。
近年、樹脂製の配線基板、特に回路が多層に積層された多層配線基板が汎用されている。この配線基板の一面側には、半導体素子等の電子部品をフリップチップ法で搭載できるように、はんだバンプが形成されることも多い。
かかる配線基板の一面側に、フリップチップ用のはんだバンプは、図7に示すスクリーン印刷機を用いて、はんだペーストを配線基板の一面側に塗布して形成した突起物を、リフローして形成する。
このスクリーン印刷機では、Y軸テーブル12、X軸テーブル14、θ軸テーブル16及びZ軸テーブル18が積層されて成る位置決め部10上に保持部20が設けられている。かかる保持部20上には、配線パターンが形成された基板面を上面となるように配線基板22が載置され、クランパ20aによって保持されている。
この配線基板22上には、昇降可能に設けられた枠体24によって保持されたマスクプレート26が位置している。マスクプレート26には、配線基板22の基板面の所定領域に、はんだペーストが塗布されるように、所定形状の開口部が形成されている。
かかるマスクプレート26の上方には、配線基板22の基板面に下面が被着されたマスクプレート26の上面に、はんだペーストを塗布するスキージ28a,28bが昇降可能に設けられている。
更に、マスクプレート26の上方には、配線基板22の一面側の向き等を撮像するカメラ31も設けられている。
かかる配線基板の一面側に、フリップチップ用のはんだバンプは、図7に示すスクリーン印刷機を用いて、はんだペーストを配線基板の一面側に塗布して形成した突起物を、リフローして形成する。
このスクリーン印刷機では、Y軸テーブル12、X軸テーブル14、θ軸テーブル16及びZ軸テーブル18が積層されて成る位置決め部10上に保持部20が設けられている。かかる保持部20上には、配線パターンが形成された基板面を上面となるように配線基板22が載置され、クランパ20aによって保持されている。
この配線基板22上には、昇降可能に設けられた枠体24によって保持されたマスクプレート26が位置している。マスクプレート26には、配線基板22の基板面の所定領域に、はんだペーストが塗布されるように、所定形状の開口部が形成されている。
かかるマスクプレート26の上方には、配線基板22の基板面に下面が被着されたマスクプレート26の上面に、はんだペーストを塗布するスキージ28a,28bが昇降可能に設けられている。
更に、マスクプレート26の上方には、配線基板22の一面側の向き等を撮像するカメラ31も設けられている。
一方、樹脂製の配線基板では、その製造工程等で加えられた種々の歪に起因して反りが発現し易い。
この様に、反りが発生した配線基板を、図7に示すスクリーン印刷機の保持部20上に載置して、図8に示す様に、透孔26a,26a・・が形成されたマスクプレート26を積層し、はんだペースト30をスキージ28a,28bで塗布することによって、図9に示す如く、反りが発生した配線基板100の一面側にはんだペースト30から成る複数の突起物102,102・・を形成できる。
しかし、反りが発生した配線基板100の一面側に形成された突起物102,102・・は、図9に示す如く、その高さが異なるものとなる。
かかる突起物102,102・・にリフローを施して形成されたバンプは、その大きさや高さが異なり、フリップチップ用のバンプとしては到底採用できないものであった。
この様に、反りが発生した配線基板を、図7に示すスクリーン印刷機の保持部20上に載置して、図8に示す様に、透孔26a,26a・・が形成されたマスクプレート26を積層し、はんだペースト30をスキージ28a,28bで塗布することによって、図9に示す如く、反りが発生した配線基板100の一面側にはんだペースト30から成る複数の突起物102,102・・を形成できる。
しかし、反りが発生した配線基板100の一面側に形成された突起物102,102・・は、図9に示す如く、その高さが異なるものとなる。
かかる突起物102,102・・にリフローを施して形成されたバンプは、その大きさや高さが異なり、フリップチップ用のバンプとしては到底採用できないものであった。
かかる樹脂製の配線基板100の反りを平坦に矯正する加熱・冷却装置が、下記特許文献に提案されている。この加熱・冷却装置を図10に示す。
図10に示す加熱・冷却装置200では、加熱装置204の固定熱板202と可動熱板204との間に挟み込んで平坦に矯正した配線基板100に加熱処理を施した後、搬送手段212によって冷却手段214の冷却板210,210間に配線基板100を挟み込んで冷却を施すことができる。
特開平6−291449号公報
図10に示す加熱・冷却装置200では、加熱装置204の固定熱板202と可動熱板204との間に挟み込んで平坦に矯正した配線基板100に加熱処理を施した後、搬送手段212によって冷却手段214の冷却板210,210間に配線基板100を挟み込んで冷却を施すことができる。
特許文献1に示す加熱・冷却装置を用いて反りが発生した樹脂製の配線基板100を平坦な配線基板に矯正できる。
このため、反りを矯正して平坦とした配線基板の一面側に、図7に示すスクリーン印刷機ではんだペーストを塗布することによって、配線基板の一面側に均一高さのはんだペーストから成る複数の突起物を形成できる。
しかしながら、配線基板の一面側に形成した複数の突起物にリフローを施して、はんだバンプを形成する際には、樹脂製の配線基板を再加熱するため、反りが再発し易い。
この様に、反りが再発した樹脂基板は、その一面側に形成したバンプの大きさが揃っていても、高さが不揃いとなるため、フリップチップ用の樹脂基板としては採用できない。
そこで、本発明は、発現した反りを平坦に矯正した樹脂製の配線基板の一面側に形成した、はんだから成る又ははんだを含有する所定形状の複数個の突起物をリフローしてはんだバンプを形成する際に、樹脂基板に反りが再発し易い従来の配線基板の製造方法の課題を解消し、発現した反りを平坦に矯正した樹脂製の配線基板の一面側に形成した、はんだから成る又ははんだを含有する均整な複数個の突起物にリフローを施してはんだバンプを形成する際に、樹脂基板に反りが再発することを防止し得る配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
このため、反りを矯正して平坦とした配線基板の一面側に、図7に示すスクリーン印刷機ではんだペーストを塗布することによって、配線基板の一面側に均一高さのはんだペーストから成る複数の突起物を形成できる。
しかしながら、配線基板の一面側に形成した複数の突起物にリフローを施して、はんだバンプを形成する際には、樹脂製の配線基板を再加熱するため、反りが再発し易い。
この様に、反りが再発した樹脂基板は、その一面側に形成したバンプの大きさが揃っていても、高さが不揃いとなるため、フリップチップ用の樹脂基板としては採用できない。
そこで、本発明は、発現した反りを平坦に矯正した樹脂製の配線基板の一面側に形成した、はんだから成る又ははんだを含有する所定形状の複数個の突起物をリフローしてはんだバンプを形成する際に、樹脂基板に反りが再発し易い従来の配線基板の製造方法の課題を解消し、発現した反りを平坦に矯正した樹脂製の配線基板の一面側に形成した、はんだから成る又ははんだを含有する均整な複数個の突起物にリフローを施してはんだバンプを形成する際に、樹脂基板に反りが再発することを防止し得る配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は前記課題を解決すべく検討した結果、予め平坦な耐熱性基板の一面側に、はんだペーストから成る均整な複数の突起物を形成した後、反りが発現した樹脂製の配線基板を平坦に矯正した状態で拘束しつつ、耐熱性基板に形成した複数の突起物を配線基板の一面側に転写してリフローを施すことによってはんだバンプを形成し、次いで、配線基板に冷却操作と加熱操作とを繰り返して施すことによって、平坦状態が固定された配線基板の一面側に均整なはんだバンプを形成できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、樹脂製の配線基板の一面側の複数個所の各々に、はんだをリフローしてはんだバンプを形成する際に、前記はんだのリフロー温度に対して耐熱性を有する耐熱性基板の平坦な一面側に、前記はんだから成る又は前記はんだを含有する所定形状の複数個の突起物を形成した後、前記耐熱性基板の一面側に形成した突起物の各々を、平坦に矯正した配線基板の対応箇所に転写できるように、前記耐熱性基板と配線基板とを一対の押圧板間に挟み込んで押圧し、次いで、前記一対の押圧板間に耐熱性基板と配線基板とを挟み込んだ状態で、前記配線基板に転写した突起物をリフローしてはんだバンプを形成した後、前記一対の押圧板間に挟み込んだ状態の前記配線基板に、その平坦状態を固定できるように、前記はんだバンプのリフロー温度未満の温度に加熱する加熱操作と冷却操作とを繰り返すことを特徴とする配線基板の製造方法にある。
かかる本発明において、耐熱性基板を載置する押圧板の載置面の一部を、前記載置面に対向する他方の押圧板の対向面に対して近接可能に設けた稼動部に形成し、前記耐熱性基板の一面側に形成した突起物の各々を配線基板の対応箇所に転写する際に、前記配線基板の転写面と前記耐熱性基板の一面側との間隔をリフローの工程よりも狭間隙となるように、前記稼動部を移動することによって、複数個の突起物を確実に配線基板の一面側に転写できる。
この突起物は、はんだペースト又ははんだボールによって好適に形成できる。
また、加熱操作の温度を、はんだバンプのリフロー温度未満で且つ配線基板を形成する樹脂のガラス転移点近傍の温度とすることによって、はんだバンプを再溶融することなく配線基板の歪を除去できる。
かかる本発明において、耐熱性基板を載置する押圧板の載置面の一部を、前記載置面に対向する他方の押圧板の対向面に対して近接可能に設けた稼動部に形成し、前記耐熱性基板の一面側に形成した突起物の各々を配線基板の対応箇所に転写する際に、前記配線基板の転写面と前記耐熱性基板の一面側との間隔をリフローの工程よりも狭間隙となるように、前記稼動部を移動することによって、複数個の突起物を確実に配線基板の一面側に転写できる。
この突起物は、はんだペースト又ははんだボールによって好適に形成できる。
また、加熱操作の温度を、はんだバンプのリフロー温度未満で且つ配線基板を形成する樹脂のガラス転移点近傍の温度とすることによって、はんだバンプを再溶融することなく配線基板の歪を除去できる。
本発明に係る配線基板の製造方法によれば、はんだから成る又ははんだを含有する複数の均整な突起物を一面側に形成した平坦な耐熱性基板と反りが発現した配線基板とを、一対の押圧板間に挟み込んで配線基板を平坦に矯正しつつ、耐熱性基板に形成した複数の突起物を配線基板の一面側に転写する。このため、配線基板の一面側に、はんだから成る又ははんだを含有する高さ及び大きさが揃った複数の均整な突起物を形成できる。
かかる配線基板に転写した突起物は、一対の押圧板間に耐熱性基板と配線基板とを挟み込んだ状態でリフローしてはんだバンプを形成するため、配線基板の一面側に高さ及び大きさが揃った均整なはんだボールを形成できる。
更に、一対の押圧板間に挟み込んだ状態の配線基板に、はんだバンプのリフロー温度未満の温度に加熱する加熱操作と冷却操作とを繰り返すことによって、形成したはんだバンプを再溶融することなく配線基板の平坦状態を固定できる。
その結果、平坦な樹脂製の配線基板の一面側に、高さ及び大きさが揃った均整なはんだバンプを形成できる。
かかる配線基板に転写した突起物は、一対の押圧板間に耐熱性基板と配線基板とを挟み込んだ状態でリフローしてはんだバンプを形成するため、配線基板の一面側に高さ及び大きさが揃った均整なはんだボールを形成できる。
更に、一対の押圧板間に挟み込んだ状態の配線基板に、はんだバンプのリフロー温度未満の温度に加熱する加熱操作と冷却操作とを繰り返すことによって、形成したはんだバンプを再溶融することなく配線基板の平坦状態を固定できる。
その結果、平坦な樹脂製の配線基板の一面側に、高さ及び大きさが揃った均整なはんだバンプを形成できる。
本発明では、先ず、図1に示す様に、使用するはんだのリフロー温度に対して耐熱性を有する耐熱性基板50の平坦な一面側に、はんだを含有するはんだペーストによって所定形状の複数個の突起物52,52・・を形成する。
はんだのリフロー温度は、使用するはんだによって異なり、共晶はんだでは220〜240℃程度であるが、鉛フリーはんだでは260℃程度である。このため、共晶はんだでは、ポリイミド等の耐熱性プラスチックから成る耐熱性基板50を用いることができるが、鉛フリーはんだではシリコン(Si)から成る耐熱性基板50を用いることが好ましい。
図1に示す耐熱性基板50は、平坦な一面側の突起物52,52・・を形成する箇所に凹部54が形成されている。この凹部54は、形成するはんだバンプ用に充分なはんだ量を確保するためであって、その深さは20μm程度である。
はんだのリフロー温度は、使用するはんだによって異なり、共晶はんだでは220〜240℃程度であるが、鉛フリーはんだでは260℃程度である。このため、共晶はんだでは、ポリイミド等の耐熱性プラスチックから成る耐熱性基板50を用いることができるが、鉛フリーはんだではシリコン(Si)から成る耐熱性基板50を用いることが好ましい。
図1に示す耐熱性基板50は、平坦な一面側の突起物52,52・・を形成する箇所に凹部54が形成されている。この凹部54は、形成するはんだバンプ用に充分なはんだ量を確保するためであって、その深さは20μm程度である。
図1に示す耐熱性基板50の凹部54,54・・の各々に、はんだペーストによって所定形状の突起物52を形成するには、図7に示すスクリーン印刷機を用いて行うことができる。
つまり、図1に示す耐熱性基板50を、図7に示すスクリーン印刷機の保持部20上に載置して、図2に示す様に、透孔26a,26a・・が形成された厚さ30μm程度のマスクプレート26を積層し、はんだを含むはんだペースト30をスキージ28a,28bで塗布することによって、耐熱性基板50の平坦な一面側に形成された凹部54,54・・の各々に、はんだペースト30から成る突起物52を形成できる。この際に、凹部54,54・・の各々にフラックスを塗布しておくことが好ましい。
スクリーン印刷機のマスクプレート26は、図2に示す様に、耐熱性基板50の凹部54,54・・が形成された平坦な一面側に密着して当接でき、高さ及び大きさが揃った均整な突起物52,52・・を形成できる。
つまり、図1に示す耐熱性基板50を、図7に示すスクリーン印刷機の保持部20上に載置して、図2に示す様に、透孔26a,26a・・が形成された厚さ30μm程度のマスクプレート26を積層し、はんだを含むはんだペースト30をスキージ28a,28bで塗布することによって、耐熱性基板50の平坦な一面側に形成された凹部54,54・・の各々に、はんだペースト30から成る突起物52を形成できる。この際に、凹部54,54・・の各々にフラックスを塗布しておくことが好ましい。
スクリーン印刷機のマスクプレート26は、図2に示す様に、耐熱性基板50の凹部54,54・・が形成された平坦な一面側に密着して当接でき、高さ及び大きさが揃った均整な突起物52,52・・を形成できる。
次いで、図3に示す様に、平坦な一面側に高さ及び大きさが揃った均整な突起物52,52・・を形成した耐熱性基板50と反りが発現した樹脂製の配線基板62とを一対の押圧板56の間に挟み込んで押圧し、図4に示す様に、配線基板62の反りを平坦に矯正しつつ、耐熱性基板50の一面側に形成した突起物52,52・・を配線基板62の一面側に転写する。この際にも、配線基板62の突起物52,52・・を転写する箇所に、フラックスを塗布しておくことが好ましい。
この一対の押圧板56は、上側押圧板56aが可動板であって、固定板である下側押圧板56bに対して接離可能に設けられている。更に、上側押圧板56a及び下側押圧板56bには、加熱装置58,58と冷却装置60,60とが内装されており、突起物52,52・・及び配線基板62に対して加熱と冷却とを施すことができる。
耐熱性基板50は、図3に示す様に、突起物52,52・・の先端が下側押圧板56bの上面から突出するように、下側押圧板56bに形成された凹部64内に挿入されている。この際に、耐熱性基板50の上面と下側押圧板56bの上面との間に若干の段差を形成することによって、後述するリフローの際に、良好な形状のはんだボールを形成できる。
この一対の押圧板56は、上側押圧板56aが可動板であって、固定板である下側押圧板56bに対して接離可能に設けられている。更に、上側押圧板56a及び下側押圧板56bには、加熱装置58,58と冷却装置60,60とが内装されており、突起物52,52・・及び配線基板62に対して加熱と冷却とを施すことができる。
耐熱性基板50は、図3に示す様に、突起物52,52・・の先端が下側押圧板56bの上面から突出するように、下側押圧板56bに形成された凹部64内に挿入されている。この際に、耐熱性基板50の上面と下側押圧板56bの上面との間に若干の段差を形成することによって、後述するリフローの際に、良好な形状のはんだボールを形成できる。
図4に示す様に、耐熱性基板50と配線基板62とを一対の押圧板56の間に挟み込んで押圧した状態で、上側押圧板56a及び下側押圧板56bの加熱装置58,58によって加熱し、配線基板62の一面側に転写した突起物52,52・・をリフローして、はんだバンプ66,66・・を形成する。
この際のリフロー温度は、共晶はんだでは220〜240℃程度とし、鉛フリーはんだでは260℃程度とすることが好ましい。
この際のリフロー温度は、共晶はんだでは220〜240℃程度とし、鉛フリーはんだでは260℃程度とすることが好ましい。
反りが発現した配線基板62は、一対の押圧板56の間に挟み込んで押圧して平坦に矯正された状態でのリフローの際に加熱されているが、一対の押圧板56を開いて配線基板62を取り出すと、反りが再発するおそれがある。
このため、一対の押圧板56の間に挟み込んで配線基板62の平坦に矯正した状態を固定できるように、配線基板62に加熱と冷却とを繰り返して施す。
この際の加熱温度は、形成したはんだバンプ66が再溶融しないように、はんだバンプ66のリフロー温度未満の温度とする。特に、加熱温度は、はんだバンプ66のリフロー温度未満で且つ配線基板62を形成する樹脂のガラス転移点近傍の温度とすることによって、はんだバンプ66を再溶融することなく配線基板62の平坦状態を固定できる。
このため、一対の押圧板56から配線基板62を取り出しても、配線基板62の平坦状態を保持できる。
この様にして得られた平坦状態の配線基板62の一面側には、高さ及び大きさの揃った均整なはんだバンプ66,66・・を形成できる。その結果、配線基板62の一面側に、半導体素子等の電子部品をフリップチップ法で搭載可能である。
尚、一対の押圧板56の間に挟み込んで配線基板62に加熱と冷却とを繰り返す際の冷却温度は、140〜190℃程度とすることが好ましい。
このため、一対の押圧板56の間に挟み込んで配線基板62の平坦に矯正した状態を固定できるように、配線基板62に加熱と冷却とを繰り返して施す。
この際の加熱温度は、形成したはんだバンプ66が再溶融しないように、はんだバンプ66のリフロー温度未満の温度とする。特に、加熱温度は、はんだバンプ66のリフロー温度未満で且つ配線基板62を形成する樹脂のガラス転移点近傍の温度とすることによって、はんだバンプ66を再溶融することなく配線基板62の平坦状態を固定できる。
このため、一対の押圧板56から配線基板62を取り出しても、配線基板62の平坦状態を保持できる。
この様にして得られた平坦状態の配線基板62の一面側には、高さ及び大きさの揃った均整なはんだバンプ66,66・・を形成できる。その結果、配線基板62の一面側に、半導体素子等の電子部品をフリップチップ法で搭載可能である。
尚、一対の押圧板56の間に挟み込んで配線基板62に加熱と冷却とを繰り返す際の冷却温度は、140〜190℃程度とすることが好ましい。
図3及び図4に示す一対の押圧板56の下側押圧板56bに形成された凹部64内に、突起物52,52・・の先端が下側押圧板56bの上面から突出し且つ耐熱性基板50の上面と下側押圧板56bの上面との間に若干の段差を形成するように、耐熱性基板50を挿入しているが、耐熱性基板50の厚さ等のバラツキによって、その位置決めが困難となる場合がある。
この場合には、図5に示す様に、下側押圧板56bとして、耐熱性基板50を挿入する凹部64の底面(耐熱性基板50を載置する載置面でもある)の一部を、この底面に対向する上側押圧板56aの下面に対して近接可能に設けた可動部68に形成した下側押圧板56bを用いることが好ましい。
尚、可動部68内の温度勾配を可及的に少なくできるように、可動部68にも、加熱装置58と冷却装置60とが内装されている。
この場合には、図5に示す様に、下側押圧板56bとして、耐熱性基板50を挿入する凹部64の底面(耐熱性基板50を載置する載置面でもある)の一部を、この底面に対向する上側押圧板56aの下面に対して近接可能に設けた可動部68に形成した下側押圧板56bを用いることが好ましい。
尚、可動部68内の温度勾配を可及的に少なくできるように、可動部68にも、加熱装置58と冷却装置60とが内装されている。
図5に示す一対の押圧板56を用いることによって、凹部64内に挿入された耐熱性基板50の位置を可動部68によって調整し、耐熱性基板50の一面側に形成した突起物52,52・・の各々を配線基板62の対応箇所に転写する際に、突起物52,52・・の各々を配線基板62の転写面に確実に転写されるように、配線基板62の転写面と耐熱性基板50の一面側との間隔を調整することができる。
また、配線基板62の転写面に転写された突起物52,52・・をリフローする際には、配線基板62の転写面と耐熱性基板50の一面側との間隔を、良好な形状のはんだバンプが形成されるように、可動部68を移動して調整できる。
通常、配線基板62の転写面と耐熱性基板50の一面側との間隔は、突起物52,52・・を転写する際に、突起物52,52・・のリフロー工程よりも狭間隙とすることが好ましい。
また、配線基板62の転写面に転写された突起物52,52・・をリフローする際には、配線基板62の転写面と耐熱性基板50の一面側との間隔を、良好な形状のはんだバンプが形成されるように、可動部68を移動して調整できる。
通常、配線基板62の転写面と耐熱性基板50の一面側との間隔は、突起物52,52・・を転写する際に、突起物52,52・・のリフロー工程よりも狭間隙とすることが好ましい。
図1〜図5に示す耐熱性基板50の一面側の突起物52,52・・の各々を形成する箇所に凹部54が形成されていたが、図6(a)に示す様に、凹部54を形成することなく平坦な耐熱性基板50の一面側に突起物52,52・・を形成してもよい。
また、耐熱性基板50の一面側に突起物52,52・・として、図6(b)に示す様に、はんだボールを用いて形成してもよい。はんだボールを用いる場合には、図6(b)に示す様に、耐熱性基板50の一面側に当接させたマスクプレート70に穿設された透孔70a,70a・・の各々にはんだボールを落とし込むことによって突起物52を形成できる。
この際に、耐熱性基板50の突起物52,52・・を形成する箇所に凹部を形成、或いはフラックスを塗布しておくことが好ましい。
更に、図3、図4及び図5に示す押圧板56では、上側押圧板56a及び下側押圧板56bに加熱装置58と冷却装置60とが内装されているが、上側押圧板56aと下側押圧板56bとの一方側に、加熱装置58と冷却装置60とが内装されていてもよい。
或いは、上側押圧板56aと下側押圧板56bとの両方又は一方を、押圧板56と別体に形成された加熱装置58と冷却装置60とに接離するようにしてもよい。
また、耐熱性基板50の一面側に突起物52,52・・として、図6(b)に示す様に、はんだボールを用いて形成してもよい。はんだボールを用いる場合には、図6(b)に示す様に、耐熱性基板50の一面側に当接させたマスクプレート70に穿設された透孔70a,70a・・の各々にはんだボールを落とし込むことによって突起物52を形成できる。
この際に、耐熱性基板50の突起物52,52・・を形成する箇所に凹部を形成、或いはフラックスを塗布しておくことが好ましい。
更に、図3、図4及び図5に示す押圧板56では、上側押圧板56a及び下側押圧板56bに加熱装置58と冷却装置60とが内装されているが、上側押圧板56aと下側押圧板56bとの一方側に、加熱装置58と冷却装置60とが内装されていてもよい。
或いは、上側押圧板56aと下側押圧板56bとの両方又は一方を、押圧板56と別体に形成された加熱装置58と冷却装置60とに接離するようにしてもよい。
26,70 マスクプレート
26a,70a 透孔
28a,28b スキージ
30 ペースト
50 耐熱性基板
52 突起物
54,64 凹部
56 押圧板
56b 下側押圧板
56a 上側押圧板
58 加熱装置
60 冷却装置
62 配線基板
66 バンプ
68 可動部
26a,70a 透孔
28a,28b スキージ
30 ペースト
50 耐熱性基板
52 突起物
54,64 凹部
56 押圧板
56b 下側押圧板
56a 上側押圧板
58 加熱装置
60 冷却装置
62 配線基板
66 バンプ
68 可動部
Claims (4)
- 樹脂製の配線基板の一面側の複数個所の各々に、はんだをリフローしてはんだバンプを形成する際に、
前記はんだのリフロー温度に対して耐熱性を有する耐熱性基板の平坦な一面側に、前記はんだから成る又は前記はんだを含有する所定形状の複数個の突起物を形成した後、
前記耐熱性基板の一面側に形成した突起物の各々を、平坦に矯正した配線基板の対応箇所に転写するように、前記耐熱性基板と配線基板とを一対の押圧板間に挟み込んで押圧し、
次いで、前記一対の押圧板間に耐熱性基板と配線基板とを挟み込んだ状態で、前記配線基板に転写した突起物をリフローしてはんだバンプを形成した後、
前記一対の押圧板間に挟み込んだ状態の前記配線基板に、その平坦状態を固定できるように、前記はんだバンプのリフロー温度未満の温度に加熱する加熱操作と冷却操作とを繰り返すことを特徴とする配線基板の製造方法。 - 耐熱性基板を載置する押圧板の載置面の一部を、前記載置面に対向する他方の押圧板の対向面に対して近接可能に設けた稼動部に形成し、
前記耐熱性基板の一面側に形成した突起物の各々を配線基板の対応箇所に転写する際に、前記配線基板の転写面と前記耐熱性基板の一面側との間隔をリフローの工程よりも狭間隙となるように、前記稼動部を移動する請求項1記載の配線基板の製造方法。 - 突起物を、はんだペースト又ははんだボールによって形成する請求項1又は請求項2記載の配線基板の製造方法。
- 加熱操作の温度を、はんだバンプのリフロー温度未満で且つ配線基板を形成する樹脂のガラス転移点近傍の温度とする請求項1〜3のいずれか一項記載の配線基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008019048A JP2009182106A (ja) | 2008-01-30 | 2008-01-30 | 配線基板の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009182106A true JP2009182106A (ja) | 2009-08-13 |
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ID=41035855
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009182106A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9113585B2 (en) | 2013-02-04 | 2015-08-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method of forming external terminals of a package and apparatus for performing the same |
-
2008
- 2008-01-30 JP JP2008019048A patent/JP2009182106A/ja not_active Withdrawn
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