JP2009181606A - 光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラム - Google Patents
光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009181606A JP2009181606A JP2008017497A JP2008017497A JP2009181606A JP 2009181606 A JP2009181606 A JP 2009181606A JP 2008017497 A JP2008017497 A JP 2008017497A JP 2008017497 A JP2008017497 A JP 2008017497A JP 2009181606 A JP2009181606 A JP 2009181606A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- output
- light amount
- main beam
- optical disc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Optical Head (AREA)
Abstract
【課題】適正な光量でメインビーム又はサイドビームを光ディスクに照射することが可能な光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】1の発光部112から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサブビームを受光する受光部120と、受光部におけるメインビームの光量とサイドビームの光量の光量比を算出する光量比算出部152と、光量比に基づいて発光部から照射されるレーザー光の総光量の出力設定値を変更する出力設定値変更部154とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】1の発光部112から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサブビームを受光する受光部120と、受光部におけるメインビームの光量とサイドビームの光量の光量比を算出する光量比算出部152と、光量比に基づいて発光部から照射されるレーザー光の総光量の出力設定値を変更する出力設定値変更部154とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラムに関する。
光ピックアップ装置におけるレーザー光出力の調整は、単一ビームが出力される場合、通常、光ピックアップ装置の対物レンズに光量測定装置を設置し、光量測定装置が光量を測定することにより行なわれる。一方、DPP(差動プッシュプル)方式や3ビーム方式等によるサーボ誤差検出のため複数ビームが出力される場合、記録又は再生のためのメインビームの出力を調整する必要がある。メインビームの出力を調整する場合、回折格子等で複数ビームが生成される前の発光部から出力されたレーザー光の総光量を測定するよりも、対物レンズから照射される複数ビームの総光量を測定することが容易である。対物レンズから照射される複数ビームの総光量を測定するため、メインビームの出力が規定値となるように調整するには、回折格子等における設計時の分割光量比に基づいて、レーザー光の総光量を調整することにより行なわれる。
特許文献1には、メインビームよりも先行して光ディスクに照射されるサブビームの反射光の状態によって光ディスクの状態を検出し、光ディスクの状態に応じたレーザー光の出力を制御する技術が開示されている。
ところで、上述のように、回折格子等における分割光量比の設計値に基づいてメインビームの出力値を算出して分割前のレーザー光の出力を調整する場合、製造上などのばらつきによって実際の分割光量比にばらつきがあると、実際のメインビームやサイドビームの出力は規定値とならないという問題があった。
例えば、分割光量比の設計値が「メインビーム76.8%、サイドビーム8.6%×2本、その他4%」であって、メインビームの出力を0.768mWにしたい場合、分割光量比の設計値に基づけば、分割前のレーザー光の総光量が1.0mWになるように調整すればよい。しかし、実際の分割光量比が「メインビーム80%、サイドビーム8%×2本、その他4%」であった場合、上記の分割光量比の設計値に基づいて分割前のレーザー光の総光量が1.0mWになるように調整すると、メインビームの出力は0.8mWになってしまう。そのため、メインビームの出力を0.768mWにしようとしても、分割光量比の設計値に基づく限り、規定の出力値を得られない。
そして、レーザー光から分割されたメインビームとサイドビームの出力比が規定値とずれた場合、種々の問題が生じる。例えば、(1)メインビームの出力が規定値より大きくなった場合、記録済みのディスクを繰り返し再生すると、光ディスク上の記録部を劣化させてしまうという問題があった。一方、(2)メインビームの出力が規定値より小さくなった場合、再生信号の品質が低下するという問題があった。
また、(3)サイドビームの出力が規定値より大きくなった場合、記録時にサイドビームでも光ディスクにデータの書込みが可能となってしまい、記録動作安定性と記録品質が低下するという問題があった。一方、(4)サイドビームの出力が規定値より小さくなった場合、例えばDPP方式においてサーボエラー信号のS/N比が悪化し、動作安定性が低下するという問題があった。
また、(3)サイドビームの出力が規定値より大きくなった場合、記録時にサイドビームでも光ディスクにデータの書込みが可能となってしまい、記録動作安定性と記録品質が低下するという問題があった。一方、(4)サイドビームの出力が規定値より小さくなった場合、例えばDPP方式においてサーボエラー信号のS/N比が悪化し、動作安定性が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、適正な光量でメインビーム又はサイドビームを光ディスクに照射することが可能な、新規かつ改良された光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサブビームを受光する受光部と、受光部におけるメインビームの光量とサイドビームの光量の光量比を算出する光量比算出部と、光量比に基づいて発光部から照射されるレーザー光の総光量の出力設定値を変更する出力設定値変更部とを備えることを特徴とする光ディスク装置が提供される。
かかる構成により、受光部は、1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサブビームを受光し、光量比算出部は、受光部におけるメインビームの光量とサイドビームの光量の光量比を算出し、出力設定値変更部は、光量比に基づいて発光部から照射されるレーザー光の総光量の出力設定値を変更する。その結果、実際のメインビームとサイドビームの分割光量比が分かるため、適正な光量でメインビーム又はサイドビームを光ディスクに照射することができる。
上記光量比算出部は、光量比をもとに、メインビームとサイドビームの出力比を算出する出力比算出部を備え、出力設定値変更部は、出力比に基づいて、予め規定されたメインビームの出力値又はサイドビームの出力値となるように、レーザー光の総光量の出力設定値を変更してもよい。
かかる構成により、光量比から算出される出力比に基づいて、予め規定されたメインビームの出力値又はサイドビームの出力値となるように、レーザー光の総光量の出力設定値を変更できる。
かかる構成により、光量比から算出される出力比に基づいて、予め規定されたメインビームの出力値又はサイドビームの出力値となるように、レーザー光の総光量の出力設定値を変更できる。
上記出力設定値変更部は、出力比に基づいて、光ディスクのデータを再生するとき、予め規定されたメインビームの出力値又はサイドビームの出力値となるようにレーザー光の総光量の出力設定値を変更してもよい。
かかる構成により、光ディスクのデータを再生する際、メインビームの出力値又はサイドビームの出力値を増加させたり低減させたりすることができる。
かかる構成により、光ディスクのデータを再生する際、メインビームの出力値又はサイドビームの出力値を増加させたり低減させたりすることができる。
上記出力設定値変更部は、出力比に基づいて、光ディスクにデータを記録するとき、予め規定されたメインビームの出力値又はサイドビームの出力値となるようにレーザー光の総光量の出力設定値を変更してもよい。
かかる構成により、光ディスクにデータを記録する際、メインビームの出力値又はサイドビームの出力値を増加させたり低減させたりすることができる。
かかる構成により、光ディスクにデータを記録する際、メインビームの出力値又はサイドビームの出力値を増加させたり低減させたりすることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサイドビームを受光する受光部と、受光部におけるメインビームの光量又はサイドビームの光量を検出する光量検出部と、メインビームの光量又はサイドビームの光量に基づいて、予め規定されたメインビームの出力値又はサイドビームの出力値となるように、発光部から照射されるレーザー光の総光量の出力設定値を変更する出力設定値変更部とを備えることを特徴とする光ディスク装置が提供される。
かかる構成により、受光部は、1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサイドビームを受光し、光量検出部は、受光部におけるメインビームの光量又はサイドビームの光量を検出し、出力設定値変更部は、メインビームの光量又はサイドビームの光量に基づいて、予め規定されたメインビームの出力値又はサイドビームの出力値となるように、発光部から照射されるレーザー光の総光量の出力設定値を変更する。その結果、実際のメインビームとサイドビームの分割光量比が分かるため、適正な光量でメインビーム又はサイドビームを光ディスクに照射することができる。
本発明によれば、適正な光量でメインビーム又はサイドビームを光ディスクに照射することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置100の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置を示すブロック図である。
光ディスク装置100は、光ディスク10にデータの記録をしたり、光ディスク10に記録されたデータの再生をしたりする。図1に示すように、本実施形態に係る光ディスク装置100は、スピンドルモータ102と、サーボ制御部104と、アクチュエータ106と、光ピックアップ110と、レーザー制御部130と、信号処理部132と、コントローラ150などを有する。ここで、光ディスク10は、光記録媒体の一例であり、例えばCD、DVD、Blu−ray Discなどである。
スピンドルモータ102は、光ディスク10を回転駆動する。スピンドルモータ102は、サーボ制御部104からサーボ信号を受けて、光ディスク装置100のスピンドルに載置された光ディスク10を回転駆動する。
サーボ制御部104は、スピンドルモータ102や光ピックアップ110を駆動するアクチュエータ106に対してサーボ制御を行う。サーボ制御部104は、信号処理部132やコントローラ150から信号を受け、スピンドルモータ102やアクチュエータ106にサーボ信号を送る。
サーボ制御部104は、スピンドルモータ102や光ピックアップ110を駆動するアクチュエータ106に対してサーボ制御を行う。サーボ制御部104は、信号処理部132やコントローラ150から信号を受け、スピンドルモータ102やアクチュエータ106にサーボ信号を送る。
アクチュエータ106は、例えば、2軸アクチュエータ、3軸アクチュエータなどであり、光ピックアップ110のフォーカシング制御、トラッキング制御、チルト制御が可能である。アクチュエータ106は、サーボ制御部104からサーボ信号を受け、対物レンズ118を駆動し、光ピックアップ110から照射するレーザー光を、フォーカシング方向、トラックキング方向、チルト方向に制御する。
光ピックアップ110は、光ディスク10にレーザー光を照射したり、光ディスク10で反射したレーザー光の反射光を受光したりする。光ピックアップ110は、レーザー光を発光する発光部112と、反射光を受光する受光部120などからなる(図2参照)。光ピックアップ110の更に詳しい構成については後述する。光ピックアップ110は、アクチュエータ106によってフォーカシング方向、トラックキング方向、チルト方向に制御されたレーザー光を照射する。また、光ピックアップ110は、レーザー制御部130によって制御された出力値に基づいてレーザー光を照射する。
なお、本実施形態では、光ピックアップ110は、発光部112から出力されたレーザー光が分岐されて、1のメインビームと2のサイドビームからなる複数のビームが光ディスク10に照射される。複数ビームが照射されることによって、メインビームが再生信号の読み取りに用いられ、メインビームとサイドビームがサーボ制御に用いられるため、例えば、DPP(差動プッシュプル)方式や3ビーム方式等によるサーボ誤差検出が可能である。
レーザー制御部130は、光ピックアップ110から照射されるレーザー光の出力制御をする。レーザー制御部130は、コントローラ150で決定された出力値のデータをコントローラ150から受けて、光ピックアップ110に駆動信号を送る。
信号処理部132は、光ピックアップ110から電気信号を受けて、再生信号を生成したり、サーボ制御のためのサーボ信号等を生成したりする信号処理をした後、サーボ制御部104又はコントローラ150に処理済みの信号を送る。
コントローラ150は、信号処理部132からの信号を受けて、該信号に基づいて光ピックアップ110を制御するレーザー制御部130やサーボ制御部104を制御する。コントローラ150は、例えば、出力比算出部152や出力設定値変更部154等を有する。
出力比算出部152は、例えば、受光部120におけるメインビームの光量とサイドビームの光量を信号処理部132から受けて、メインビームの光量とサイドビームの光量の光量比を算出する。更に、出力比算出部152は、光量比をもとに、メインビームとサイドビームの出力比を算出する。
光量比からの出力比の算出は、光ピックアップ110の特性によるメインビーム又はサイドビームの光量減少などが考慮される。光量比と出力比は等しいとしてもよい。これにより、本実施形態では、光ピックアップ110の設計上の分割光量比ではなく、実際の分割光量比を知ることができる。
光量比からの出力比の算出は、光ピックアップ110の特性によるメインビーム又はサイドビームの光量減少などが考慮される。光量比と出力比は等しいとしてもよい。これにより、本実施形態では、光ピックアップ110の設計上の分割光量比ではなく、実際の分割光量比を知ることができる。
出力設定値変更部154は、出力比算出部152で算出された出力比(又は光量比)に基づいて光ピックアップ110の発光部112から照射されるレーザー光の総光量の出力設定値を変更する。
例えば、予め設定された出力設定値による総光量でレーザー光を光ディスク10に照射した後、出力比算出部152が出力比を算出する。そして、出力設定値変更部154は、出力比に基づいて、光ディスク10のデータを再生するとき、予め規定されたメインビームの出力値となるようにレーザー光の総光量の出力設定値を変更し、光ディスク10にデータを記録するとき、予め規定されたサイドビームの出力値となるようにレーザー光の総光量の出力設定値を変更する。
反対に、出力設定値変更部154は、出力比に基づいて、光ディスクのデータを再生するとき、予め規定されたサイドビームの出力値となるようにレーザー光の総光量の出力設定値を変更し、光ディスク10にデータを記録するとき、予め規定されたメインビームの出力値となるようにレーザー光の総光量の出力設定値を変更するとしてもよい。
これにより、再生時にメインビームの出力が高くなっている場合、メインビームの出力値を低くすることができ、記録済みの光ディスク10の繰り返し再生による劣化を防ぐことができる。一方、再生時にメインビームの出力が低い場合、メインビームの出力値を高めることかでき、再生信号の品質を向上させることができる。
また、記録時にサイドビームの出力が高くなっている場合、サイドビームの出力値を低くすることができ、サイドビームによる光ディスク10へのデータ書込みを防止し、記録動作安定性と記録品質を向上させることができる。
また、記録時にサイドビームの出力が高くなっている場合、サイドビームの出力値を低くすることができ、サイドビームによる光ディスク10へのデータ書込みを防止し、記録動作安定性と記録品質を向上させることができる。
また、再生時や記録時にサイドビームの出力が低い場合、サイドビームの出力値を高めることができ、例えばDPP方式においてサーボエラー信号のS/N比を改善し、動作安定性を向上させることができる。更に、記録時にメインビームの出力が高くなっている場合、メインビームの出力値を低くすることができ、光ディスク10への適切な値でのデータの書込みを行うことができる。一方、記録時にメインビームの出力が低い場合、メインビームの出力値を高めることができ、光ディスク10へのデータの書込みを安定して行うことができる。
次に、図2〜図4を参照して、本実施形態の光ピックアップ110について説明する。図2は、本実施形態に係る光ディスク装置の光ピックアップを示す説明図である。図3は、本実施形態に係る光ピックアップの回折格子を示す説明図である。図4は、本実施形態に係る光ピックアップの受光部を示す説明図である。
光ピックアップ110は、レーザー光を発する発光部112と、レーザー光を透過、分岐させる回折格子114と、立ち上げミラー116と、レーザー光を受ける受光部120と、光ディスク10に対向し、レーザー光を透過させる対物レンズ118とを有する。対物レンズ118はフォーカス方向及びトラッキング方向などに駆動される。
発光部112は、例えばレーザーダイオード(LD)であり、レーザー制御部130によって設定された出力値でレーザー光を照射する。発光部112は、光ディスク10にレーザー光が到達するように、立ち上げミラー116に向けてレーザー光を発光する。
回折格子114は、入射されるレーザー光を複数のビームに分岐して光を出力する。例えば、回折格子114は、図3に示すような断面を有しており、回折光として複数のビームを生成する。ここで、0次回折光はメインビームであり、+1次又は−1次回折光はサイドビームである。+2次又は−2次以上の回折光は通常光ディスクの再生又は記録には使用されない。
立ち上げミラー116は、発光部112側に傾斜面が形成されており、発光部112から発光されたレーザー光の大部分を90°反射させて、光ディスク10の方向へレーザー光を導く。また、立ち上げミラー116は、光ディスク10で反射した反射光を透過させて、受光部120の方向へレーザー光を導く。
対物レンズ118は、光ディスク10に対向するように配置され、レーザー光を光ディスク10に導く。なお、図2では、1のレンズからなる光学系について図示しているが、実際の光学系は、コリメータレンズ等の光学系や、複数枚からなる対物レンズ等から構成される。
受光部120は、例えば、光電変換素子、フォトダイオード(PD)等を有する回路であり、受光部120は、図4に示すように、複数の受光素子122、124、126を有する。受光部120は、光ディスク10で反射した反射光を受光する。受光部120は、受光した光を電気信号に変換し、この電気信号を信号処理部132に送る。
次に、DPP方式におけるサーボ誤差検出で用いられる信号の生成について説明する。図5は、本実施形態に係る光ピックアップから照射されたメインビーム及びサイドビームが光ディスク上にスポットを形成している状態を示す説明図である。図6は、本実施形態に係る光ディスク装置の受光部及び信号処理部を示す説明図である。
図5に示すように、本実施形態では、例えばサーボ誤差検出方式としてDPP法を採用する。光ピックアップ110の回折格子114によって、0次回折光であるメインビームと、+1次回折光および−1次回折光である2つのサイドビームが発生する。メインビームは記録トラック12を照射し、2つのサイドビームは、記録トラックの両脇をそれぞれ照射する。メインビームの照射によって、光ディスク10上にメインスポット22が形成され、サイドビームの照射によって、光ディスク10上にサイドスポットA24、サイドスポットB26が形成される。
図4や図6に示すように、受光部120はメインビーム及びサイドビームそれぞれを受光する受光素子122、124、126を有する。それぞれの受光素子122、124、126は記録トラックの接線方向と平行な方向に2分割される。そして、受光素子122で受光されたメインスポット22は、メインスポット22a、22bに分けられる。メインスポット22a、22bは、受光素子122に形成された2つの領域でそれぞれ受光される。
また、受光素子124、126で受光されたサイドスポットA24、サイドスポットB26は、それぞれサイドスポットA24a、24b、サイドスポットB26a、26bに分けられる。サイドスポットA24a、24b、サイドスポットB26a、26bは、受光素子124、126に形成された2つの領域でそれぞれ受光される。受光素子122、124、126の各領域で受光された光は電気信号に変換され、電気信号は信号処理部132に送られる。
また、受光素子124、126で受光されたサイドスポットA24、サイドスポットB26は、それぞれサイドスポットA24a、24b、サイドスポットB26a、26bに分けられる。サイドスポットA24a、24b、サイドスポットB26a、26bは、受光素子124、126に形成された2つの領域でそれぞれ受光される。受光素子122、124、126の各領域で受光された光は電気信号に変換され、電気信号は信号処理部132に送られる。
信号処理部132は、図6に示すような演算器を有しており、演算器は、加算器133、134、135、136と、減算器137、138、140と、乗算器139からなる。
演算器の減算器137は、受光素子122の分割された領域の出力の差分によって、メインビームのプッシュプル信号を生成する。加算器134、135は、受光素子124、126の分割された領域の出力を加算し、更に減算器138が加算器134、135で加算された結果の差分によって、サイドビームのプッシュプル信号を生成する。
乗算器139は、メインビームとサイドビームの光量比で決定される定数kをサイドビームのプッシュプル信号に乗算する。更に減算器140は、メインビームのプッシュプル信号と乗算器139で生成されたサイドビームのプッシュプル信号との差分によってDPP信号を生成する。
乗算器139は、メインビームとサイドビームの光量比で決定される定数kをサイドビームのプッシュプル信号に乗算する。更に減算器140は、メインビームのプッシュプル信号と乗算器139で生成されたサイドビームのプッシュプル信号との差分によってDPP信号を生成する。
また、加算器133は、メインビームの反射光を受光する受光素子122の分割された領域の出力を加算することによって、記録トラックに記録されたピット列に対応した信号であるメインビーム加算信号(RF信号)を生成する。更に、加算器136は、加算器134、135で加算された結果を加算することによって、サイドビーム加算信号を生成する。
なお、光ディスク装置100における一連の処理は、ハードウェアで処理してもよいし、コンピュータ上のプログラムによるソフトウェア処理で実現してもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置100の動作について説明する。
まず、光ディスク10へのデータの書き込み、光ディスク10に記録されたデータの読み取りに関わらず、光ピックアップ110の発光部112から所定の出力設定値でレーザー光を光ディスク10に向けて照射する。発光部112から照射されたレーザー光は、回折格子114で分岐され、複数のビーム、例えばメインビーム、2つのサイドビームが生成される。
生成されたメインビーム及びサイドビームは、光ディスク10に照射され、光ディスク10で反射される。次に、光ディスク10で反射した反射光は、受光部120に導かれ、受光部120は光ディスク10で反射したメインビーム、サイドビームを受光する。そして、受光部120で受光されたメインビーム、サイドビームに基づいて、それぞれの光量を検出し、コントローラ150の出力比算出部152で、メインビームとサイドビームの出力比を算出する。
次に、再生モード又は記録モードに応じて、メインビームの出力又はサイドビームの出力が規定の出力値よりも高い又は低いときは、規定の出力値となるように、出力比算出部152で算出された出力比に基づいて、出力設定値変更部154が発光部112から照射されるレーザー光の出力設定値を変更する。
そして、レーザー制御部130は、出力設定値変更部154で変更された出力設定値を受け、光ピックアップ110は、変更された出力設定値でレーザー光を照射する。
本実施形態によれば、回折格子114の設計上の分割光量比が実際の分割光量比とずれている場合でも、実際に測定されたメインビームとサイドビームの光量比に基づいて、レーザー光を出力するため、メインビームとサイドビームを設計値からずれることなく光ディスク10に照射することができる。
その結果、適正な値を有するメインビーム、サイドビームとなるため、光ディスク10の繰り返し再生による耐久性を向上させることができ、サイドビームによる光ディスク10へのデータの書き込みを防止することができる。また、再生信号の品質や、サーボ安定性低下を抑制することもできる。
その結果、適正な値を有するメインビーム、サイドビームとなるため、光ディスク10の繰り返し再生による耐久性を向上させることができ、サイドビームによる光ディスク10へのデータの書き込みを防止することができる。また、再生信号の品質や、サーボ安定性低下を抑制することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 光ディスク
100 光ディスク装置
102 スピンドルモータ
104 サーボ制御部
106 アクチュエータ
110 光ピックアップ
112 発光部
114 回折格子
116 立ち上げミラー
118 対物レンズ
120 受光部
130 レーザー制御部
132 信号処理部
133、134、135、136 加算器
137、138、140 減算器
139 乗算器
150 コントローラ
152 出力比算出部
154 出力設定値変更部
100 光ディスク装置
102 スピンドルモータ
104 サーボ制御部
106 アクチュエータ
110 光ピックアップ
112 発光部
114 回折格子
116 立ち上げミラー
118 対物レンズ
120 受光部
130 レーザー制御部
132 信号処理部
133、134、135、136 加算器
137、138、140 減算器
139 乗算器
150 コントローラ
152 出力比算出部
154 出力設定値変更部
Claims (10)
- 1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサブビームを受光する受光部と、
前記受光部における前記メインビームの光量と前記サイドビームの光量の光量比を算出する光量比算出部と、
前記光量比に基づいて前記発光部から照射される前記レーザー光の総光量の出力設定値を変更する出力設定値変更部と、
を備えることを特徴とする、光ディスク装置。 - 前記光量比算出部は、前記光量比をもとに、前記メインビームと前記サイドビームの出力比を算出する出力比算出部を備え、
前記出力設定値変更部は、前記出力比に基づいて、予め規定された前記メインビームの出力値又は前記サイドビームの出力値となるように、前記レーザー光の総光量の前記出力設定値を変更することを特徴とする、請求項1に記載の光ディスク装置。 - 前記出力設定値変更部は、前記出力比に基づいて、
前記光ディスクのデータを再生するとき、予め規定された前記メインビームの出力値又は前記サイドビームの出力値となるように前記レーザー光の総光量の前記出力設定値を変更することを特徴とする、請求項2に記載の光ディスク装置。 - 前記出力設定値変更部は、前記出力比に基づいて、
前記光ディスクにデータを記録するとき、予め規定された前記メインビームの出力値又は前記サイドビームの出力値となるように前記レーザー光の総光量の前記出力設定値を変更することを特徴とする、請求項2に記載の光ディスク装置。 - 1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサイドビームを受光する受光部と、
前記受光部における前記メインビームの光量又は前記サイドビームの光量を検出する光量検出部と、
前記メインビームの光量又は前記サイドビームの光量に基づいて、予め規定された前記メインビームの出力値又は前記サイドビームの出力値となるように、前記発光部から照射される前記レーザー光の総光量の出力設定値を変更する出力設定値変更部と、
を備えることを特徴とする、光ディスク装置。 - 1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサブビームを受光するステップと、
前記メインビームの光量と前記サイドビームの光量の光量比を算出するステップと、
前記光量比に基づいて前記発光部から照射される前記レーザー光の総光量の出力設定値を変更するステップと、
を備えることを特徴とする、レーザー光調整方法。 - 前記出力設定値を変更するステップは、
前記光量比をもとに、前記メインビームと前記サイドビームの出力比を算出するステップと、
前記出力比に基づいて、予め規定された前記メインビームの出力値又は前記サイドビームの出力値となるように、前記レーザー光の総光量の前記出力設定値を変更するステップと、
を備えることを特徴とする、請求項6に記載のレーザー光調整方法。 - 1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射した1のメインビームと複数のサイドビームを受光するステップと、
前記メインビームの光量又は前記サイドビームの光量を検出するステップと、
前記メインビームの光量又は前記サイドビームの光量に基づいて、予め規定された前記メインビームの出力値又は前記サイドビームの出力値となるように、前記発光部から照射される前記レーザー光の総光量の出力設定値を変更するステップと、
を備えることを特徴とする、レーザー光調整方法。 - 1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射し、受光部で受光された1のメインビームの光量と複数のサブビームの光量の光量比を算出する手段、
前記光量比に基づいて前記発光部から照射される前記レーザー光の総光量の出力設定値を変更する手段、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 1の発光部から照射されたレーザー光から分割され、光ディスクで反射し、受光部で受光された1のメインビームの光量と複数のサイドビームの光量を検出する手段、
前記メインビームの光量又は前記サイドビームの光量に基づいて、予め規定された前記メインビームの出力値又は前記サイドビームの出力値となるように、前記発光部から照射される前記レーザー光の総光量の出力設定値を変更する手段、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008017497A JP2009181606A (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008017497A JP2009181606A (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009181606A true JP2009181606A (ja) | 2009-08-13 |
Family
ID=41035470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008017497A Withdrawn JP2009181606A (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009181606A (ja) |
-
2008
- 2008-01-29 JP JP2008017497A patent/JP2009181606A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3566701B2 (ja) | 光ディスク記録再生装置 | |
US8873358B2 (en) | Skew detection method and optical disc device | |
US7548496B2 (en) | Optical recording and reproducing apparatus | |
US7295498B2 (en) | Disk apparatus and method of generating a tracking error signal | |
US8228780B2 (en) | Optical disk device | |
JP2004310988A (ja) | トラッキングエラー信号の発生方法及び装置、これに適した光学保存ドライブ、そしてこれを利用したリードイン制御方法 | |
JP2009181606A (ja) | 光ディスク装置、レーザー光調整方法及びプログラム | |
JP4337690B2 (ja) | 光記録装置 | |
JP4531012B2 (ja) | 光情報記録再生装置 | |
JP4520906B2 (ja) | タンジェンシャルチルト検出装置および光ディスク装置 | |
JP2008027513A (ja) | 光ディスク装置、トラッキングエラー信号生成回路、トラッキングエラー信号の補正方法、プログラム | |
JP3920548B2 (ja) | 光ヘッド装置およびディスクドライブ装置 | |
JP4442544B2 (ja) | 信号処理装置、記録媒体駆動装置及び信号処理方法 | |
US8194523B2 (en) | Optical disc apparatus and optical disc reproducing method | |
JP2009070436A (ja) | 光情報処理装置および光検出装置 | |
JP3615751B1 (ja) | プッシュプル信号生成装置及び光ディスク装置 | |
JP4553869B2 (ja) | 光情報記録再生装置、光情報記録処理方法、光情報記録媒体、プログラム、及びプロセッサ | |
JP2006059410A (ja) | 光ディスク装置 | |
JP2003308625A (ja) | 光ピックアップ及び光ディスク装置 | |
JP2006107679A (ja) | 光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法 | |
JPH11273115A (ja) | 光情報記録再生装置 | |
JP2005243156A (ja) | 光ディスク記録再生装置のレーザー出力設定方法 | |
JP2003196854A (ja) | 光ディスク記録再生装置 | |
JP2004039063A (ja) | 光ピックアップ及び光ディスク装置 | |
JP2006147014A (ja) | 光ピックアップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110405 |