JP2009180386A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドレンポンプ停止後に残留するドレン水全体に抗菌成分を混在させることができる空気調和装置を提供する。
【解決手段】ドレンポンプ71の吸込口71Aの下方に凹部90を有する抗菌剤ユニット110を配置し、この抗菌剤ユニット110には、凹部90の周囲に抗菌剤を収容する収容部が設けられ、このドレンポンプ71の停止時に吸込口71Aから落下して凹部90内に入ったドレン水を収容部へ導入させる第1開口孔と、収容部に導入されたドレン水をユニット外に排出可能な第2開口孔とを形成した。
【選択図】図4
【解決手段】ドレンポンプ71の吸込口71Aの下方に凹部90を有する抗菌剤ユニット110を配置し、この抗菌剤ユニット110には、凹部90の周囲に抗菌剤を収容する収容部が設けられ、このドレンポンプ71の停止時に吸込口71Aから落下して凹部90内に入ったドレン水を収容部へ導入させる第1開口孔と、収容部に導入されたドレン水をユニット外に排出可能な第2開口孔とを形成した。
【選択図】図4
Description
本発明は、ドレンパンに貯留されたドレン水をドレンポンプで排水する空気調和装置に関する。
空気調和装置には、ドレンパンに貯留されたドレン水をドレンポンプで汲み上げて排水するものがある。この種の空気調和装置では、ドレンパンに貯留されたドレン水に半固形状のヌメリ(以下、スライムという)が発生することがあり、このスライムがドレンポンプや排水ホースを詰まらせるおそれがあった。これを解消するため、ドレンパンに設けられる水抜き用栓の上方位置に抗菌剤ユニットを配置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−194493号公報
ところで、ドレンポンプを駆動してドレン水を汲み上げている状態からその駆動を停止した場合、汲み上げ中のドレン水が重力で落下してドレンパンに貯留される。ドレンパンにドレン水が貯留されたままの状態が継続することがスライムが発生し易い状態となるため、ドレンポンプ停止後のドレン水に十分に抗菌成分を混在させておくことが望ましい。
しかしながら、従来の構成では、ドレンポンプから離れた位置に抗菌剤ユニットを配置しており、ドレン水全体に抗菌成分を混在させることが難しく、抗菌成分の濃度に偏りが生じてしまう。また、単にドレンポンプの近くに抗菌剤ユニットを配置しただけでも、ドレンポンプから落下するドレン水全体に抗菌成分を混在させることは難しい。
しかしながら、従来の構成では、ドレンポンプから離れた位置に抗菌剤ユニットを配置しており、ドレン水全体に抗菌成分を混在させることが難しく、抗菌成分の濃度に偏りが生じてしまう。また、単にドレンポンプの近くに抗菌剤ユニットを配置しただけでも、ドレンポンプから落下するドレン水全体に抗菌成分を混在させることは難しい。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ドレンポンプ停止後に残留するドレン水全体に抗菌成分を混在させることができる空気調和装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、熱交換器と、この熱交換器で生成されたドレン水を受けるドレンパンと、このドレンパンに溜まったドレン水を汲み上げて排水するドレンポンプとを備えた空気調和装置において、前記ドレンポンプの吸込口の下方に凹部を有する抗菌剤ユニットを備え、この抗菌剤ユニットには、前記凹部の周囲に抗菌剤を収容する収容部が設けられ、前記ドレンポンプの吸込口から落下して凹部内に入ったドレン水を前記収容部へ導入させる第1開口部と、前記収容部に導入されたドレン水をユニット外に排出可能な第2開口部とが形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、ドレンポンプの吸込口の下方に凹部を有する抗菌剤ユニットには、凹部の周囲に抗菌剤を収容する収容部が設けられ、ドレンポンプの吸込口から落下して凹部内に入ったドレン水を収容部へ導入させる第1開口部と、前記収容部に導入されたドレン水をユニット外に排出可能な第2開口部とが形成されるので、ドレンポンプから落下するドレン水に抗菌成分を混在させた後にドレンパンに拡げ、ドレン水全体に抗菌成分を混在させることができる。
上記構成において、前記第1開口部は前記凹部の壁部に設けられ、前記第2開口部は前記抗菌剤ユニットの前記収容部を覆う蓋部に設けられ、該壁部と蓋部との間に前記抗菌剤が収容されようにしてもよい。この構成によれば、ドレンポンプの吸込口から落下して凹部内に入ったドレン水を収容部内の抗菌剤に確実に接触させることができる。
また、上記構成において、前記第1開口部は前記凹部の壁部に設けられ、前記第2開口部は前記抗菌剤ユニットの外周壁部に設けられ、これら壁部の間に前記抗菌剤が収容されるようにしてもよい。この構成によっても、ドレンポンプの吸込口から落下して凹部内に入ったドレン水を収容部内の抗菌剤に確実に接触させることができる。
また、上記構成において、前記ドレンパンには、前記ドレンポンプの吸込口下方に水抜き用の貫通孔が設けられると共に、この貫通孔を閉じる栓が設けられ、前記栓の端部に前記抗菌剤ユニットを一体的に形成するようにしてもよい。この構成によれば、この種の抗菌剤ユニットを別体で形成した場合に比して、その配置スペースを別途確保する必要がない分、抗菌剤ユニットの配置が容易になる。
本発明によれば、ドレンポンプの吸込口の下方に凹部を有する抗菌剤ユニットを備え、この抗菌剤ユニットには、凹部の周囲に抗菌剤を収容する収容部が設けられ、ドレンポンプの吸込口から落下して凹部内に入ったドレン水を収容部へ導入させる第1開口部と、収容部に導入されたドレン水をユニット外に排出可能な第2開口部とが形成されるため、ドレンポンプ停止後に残留するドレン水全体に抗菌成分を混在させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1は本実施形態に係る空気調和装置を示す図である。この空気調和装置100は、2つの空気吹出口を備えた、いわゆる2方向カセットと呼称される天井埋込型空気調和装置であり、箱形の室内機本体1と、室内機本体1に配管接続された室外機(図示せず)とを備えている。
室内機本体1には、送風機3、熱交換器5、発泡スチロール製のドレンパン7、及び、後述するドレンポンプ等の各種機器類が収納され、被調和室の天井に複数本の吊りボルト(図示せず)を介して吊り下げられ、この室内機本体1の下側を向いた開口面には、化粧パネル9が重ね合わせて取り付けられている。
図1は本実施形態に係る空気調和装置を示す図である。この空気調和装置100は、2つの空気吹出口を備えた、いわゆる2方向カセットと呼称される天井埋込型空気調和装置であり、箱形の室内機本体1と、室内機本体1に配管接続された室外機(図示せず)とを備えている。
室内機本体1には、送風機3、熱交換器5、発泡スチロール製のドレンパン7、及び、後述するドレンポンプ等の各種機器類が収納され、被調和室の天井に複数本の吊りボルト(図示せず)を介して吊り下げられ、この室内機本体1の下側を向いた開口面には、化粧パネル9が重ね合わせて取り付けられている。
図2は室内機本体1の分解斜視図である。室内機本体1は、板金製の外箱(筐体)11を有している。この外箱11は、略コ字形に曲げられた外箱本体11Aと、この外箱本体11Aの両端に取り付けられた一対の端板11Bとを備えて構成されている。この外箱11の内側には断熱材13が配置されている。この断熱材13は、各端板11Bに対応して配置された一対の発泡スチロール製の端部材(内部発泡スチロール)13Aと、これら端部材13A間をつなぐポリエチレン製のつなぎ部材13Bとで構成されている。
この断熱材13で囲まれた空間内には、略U字形に形成された熱交換器5が配置され、この熱交換器5の下方(図2の上方向)には、熱交換器5で生成されたドレン水を受ける発泡スチロール製のドレンパン7が配置される。このドレンパン7は、外箱11の下面の開口に嵌合され、このドレンパン7の中央には、大きな吸込開口7Aが形成され、この開口7Aの両側には、一対の細長い吹出開口7Bが形成される。
17は板金製の補強金具であり、この補強金具17は、ドレンパン7の吸込開口7Aの側縁部に宛われ、補強金具17の両端がねじ(図示せず)を介して外箱11の端板11Bの上縁部11Cに固定されている。この板金製の外箱11は変形し、撓みやすい。そこで、外箱11の略中央部に、外箱11の外壁とドレンパン7の補強金具17間に掛け渡された、センター金具21が設けられ、このセンター金具21によって、外箱11の天板11Dの反り及び外箱11の中央部の開きが防止される。
17は板金製の補強金具であり、この補強金具17は、ドレンパン7の吸込開口7Aの側縁部に宛われ、補強金具17の両端がねじ(図示せず)を介して外箱11の端板11Bの上縁部11Cに固定されている。この板金製の外箱11は変形し、撓みやすい。そこで、外箱11の略中央部に、外箱11の外壁とドレンパン7の補強金具17間に掛け渡された、センター金具21が設けられ、このセンター金具21によって、外箱11の天板11Dの反り及び外箱11の中央部の開きが防止される。
図3は室内機本体1を送風機3と共に示す分解斜視図である。図3に示すように、略U字形状の熱交換器5の間の空間には、ドレンパン7の吸込開口7Aを介して送風機3が組み込まれる。この送風機3は、箱形に形成された板金製の仕切り板41に固定され、この仕切り板41は、複数本のビスを介して、室内機本体1の補強金具17に固定される。具体的には、この送風機3は中央部にモータ31を配置し、このモータ31の両側の出力軸に羽根車32を備えて構成されている。この羽根車32はファンケース33によって囲われ、このファンケース33は、上ケース33Aと下ケース33Bとに上下2分割されている。
上ケース33Aの両側には、フランジ36が一体的に形成され、この上ケース33Aは、その一部33Cを仕切り板41の外に突出させて、該仕切り板41の開口に装着され、このフランジ36は、該フランジ36にビスを通して仕切り板41に固定される。この仕切り板41は、図1に示すように、上述した外箱11の内部を上下に仕切っており、仕切り板41の下方には一次空間41Aが形成され、仕切り板41の上方には二次空間41Bが形成される。上ケース33Aは、フランジ36を介して仕切り板41に固定されるため、仕切り板41の強度が増大し、しかも一次空間41Aと二次空間41Bとの間のシール性を向上させることができる。
上記送風機3は、空気吸込口を仕切り板41の下の一次空間41Aに臨ませ、空気吹出口を仕切り板41の上の二次空間41Bに臨ませ、上ケース33Aのフランジ36よりも上に位置するファンケース33の一部33Cを仕切り板41の上の二次空間41Bに臨ませている。このため、送風機3の運転によって、室内空気がドレンパン7の吸込開口7A(図2参照)を通じて一次空間41Aに吸い込まれた後に二次空間41Bに吹き出される。この二次空間41Bには、外箱11の内側に配置された熱交換器5が位置するため、室内空気が熱交換器5によって熱交換され、この熱交換された調和空気が、ドレンパン7の吸込開口7Aの両側に形成された一対の細長い吹出開口7Bを通じて室内に吹き出され、室内空調が行われる。
この空調運転時には、熱交換器5でドレン水が生成され、このドレン水はドレンパン7の上面側(図2の下方向)であって、熱交換器5に沿って形成された凹状の溝部(ドレン溜まりの一部を構成)7G(図1参照)に流れ落ちる。本構成のドレンパン7は、吸込開口7Aの一端側にドレン溜まりの最も低い底部(以下、ドレン回収部7Hという)を形成したドレン受け部7C(図2参照)が設けられており、全ドレン水がドレン受け部7Cに回収されるようになっている。
このドレン受け部7Cの上側(図2の下方向)には、ドレン受け部7Cに回収されたドレン水を汲み上げて外部に排水するドレンポンプ71が配設されている。
このドレン受け部7Cの上側(図2の下方向)には、ドレン受け部7Cに回収されたドレン水を汲み上げて外部に排水するドレンポンプ71が配設されている。
図4はドレンポンプ71を周辺構成と共に示す断面図である。
ドレンポンプ71は、このドレンポンプ71の吸込口71Aが、ドレン受け部7Cのドレン回収部7Hに臨むように、取付ステー72を介して室内機本体1の外箱11に固定される。このため、ドレンポンプ71が駆動された場合に、ドレン回収部7Hのドレン水がドレンポンプ71に吸い込まれ、このドレンポンプ71の吐出口71B(図2参照)に連結された排水ホース(不図示)を介して外部に排出される。この空気調和装置100では、空調運転中はドレンポンプ71が駆動され、空調運転が停止するとドレンポンプ71の駆動も停止される。
なお、このドレンポンプ71と取付ステー72との間には複数の防振ゴム73が介挿され、これら防振ゴム73は、ドレンポンプ71駆動時の振動が外箱11に伝達するのを遮断する。
ドレンポンプ71は、このドレンポンプ71の吸込口71Aが、ドレン受け部7Cのドレン回収部7Hに臨むように、取付ステー72を介して室内機本体1の外箱11に固定される。このため、ドレンポンプ71が駆動された場合に、ドレン回収部7Hのドレン水がドレンポンプ71に吸い込まれ、このドレンポンプ71の吐出口71B(図2参照)に連結された排水ホース(不図示)を介して外部に排出される。この空気調和装置100では、空調運転中はドレンポンプ71が駆動され、空調運転が停止するとドレンポンプ71の駆動も停止される。
なお、このドレンポンプ71と取付ステー72との間には複数の防振ゴム73が介挿され、これら防振ゴム73は、ドレンポンプ71駆動時の振動が外箱11に伝達するのを遮断する。
また、このドレン回収部7Hには、ドレン抜き用の貫通孔(雌ねじ孔)74が設けられている。この貫通孔74は、ドレンポンプ71の吸込口71Aの直下に対応する位置に形成されており、この貫通孔74は栓75で閉じられ、この栓75を取り外すことによってドレンパン7に貯留されたドレン水を排出したり、ドレンパン7の清掃作業を行うことができる。なお、図4中、符号76はフロートスイッチであり、このフロートスイッチ76は、ドレンポンプ71の故障や排水ホースの詰まり等によって生じるドレン水の水位上昇を検出するものである。
図5はこの栓75の上面図及び側面図を示し、図6はこの栓75をドレンポンプ71の吸込口71Aと共に示す側断面図である。
この栓75は、図5及び図6に示すように、樹脂材を一体成形して形成された栓本体81と、栓本体81の先端部(上端部)に着脱自在に設けられた蓋部82とを有している。この栓本体81は、貫通孔74に締結可能な雄ねじ形状に形成された軸部83と、この軸部83の下端部に設けられたつば部84とを備えている。
この栓本体81の下部(つば部84側)には、略一文字形状に延びる取っ手部85を残すように凹部86が形成され、この取っ手部85によってメンテナンス作業者が工具を使用することなく、この栓75を容易に手動回転できるように構成されている。
また、つば部84は、貫通孔74よりも大径に形成され、この栓75を貫通孔74に締結した際に、このつば部84が貫通孔74の下端周囲に当接して該栓75の取付位置を位置決めする。本実施形態では、図4に示すように、栓75の上端がドレン回収部7Hの底面と略同高さになるように位置決めされる。なお、図5及び図6では、軸部83の雄ねじ形状を簡略化して示している。
この栓75は、図5及び図6に示すように、樹脂材を一体成形して形成された栓本体81と、栓本体81の先端部(上端部)に着脱自在に設けられた蓋部82とを有している。この栓本体81は、貫通孔74に締結可能な雄ねじ形状に形成された軸部83と、この軸部83の下端部に設けられたつば部84とを備えている。
この栓本体81の下部(つば部84側)には、略一文字形状に延びる取っ手部85を残すように凹部86が形成され、この取っ手部85によってメンテナンス作業者が工具を使用することなく、この栓75を容易に手動回転できるように構成されている。
また、つば部84は、貫通孔74よりも大径に形成され、この栓75を貫通孔74に締結した際に、このつば部84が貫通孔74の下端周囲に当接して該栓75の取付位置を位置決めする。本実施形態では、図4に示すように、栓75の上端がドレン回収部7Hの底面と略同高さになるように位置決めされる。なお、図5及び図6では、軸部83の雄ねじ形状を簡略化して示している。
図6に示すように、軸部83の上部には、略円柱状に凹んだ凹部90が形成され、また、この凹部90の周囲を囲う円環状の溝部91が形成され、この溝部91の上方開口を覆うように円環状の蓋部82が取り付けられる。すなわち、栓75の先端部は、中央穴を有する略ドーナツ形状に形成されており、蓋部82で閉塞された溝部91は、比較的大きな粒状(図示の例では球形)の銀イオン抗菌剤(以下、単に抗菌剤という)92を収容する収容部として機能する。
この凹部90は、栓75が貫通孔74に固定された場合に、ドレンポンプ71の吸込口71Aに対向する位置に設けられ、かつ、この吸込口71Aと略同径の内径に形成されている。さらに、この凹部90の周囲に環状に立設する壁部94には、複数の第1開口孔(第1開口部)95が全面に渡って間隔を空けて形成される。また、蓋部82にも、複数の第2開口孔(第2開口部)96が全面に渡って間隔を空けて形成され、これら開口孔95、96を介してドレン水が溝部91内を流通自在に構成される。
この凹部90は、栓75が貫通孔74に固定された場合に、ドレンポンプ71の吸込口71Aに対向する位置に設けられ、かつ、この吸込口71Aと略同径の内径に形成されている。さらに、この凹部90の周囲に環状に立設する壁部94には、複数の第1開口孔(第1開口部)95が全面に渡って間隔を空けて形成される。また、蓋部82にも、複数の第2開口孔(第2開口部)96が全面に渡って間隔を空けて形成され、これら開口孔95、96を介してドレン水が溝部91内を流通自在に構成される。
これら開口孔95、96は、粒状の抗菌剤92よりも小径に形成され、これによって、抗菌剤92が溝部91内から外部に漏れ出すのが防止される。なお、これら開口孔95、96は規則的に配置してもよいし、ランダムに配置してもよい。
上記抗菌剤92は、ドレン水と接触することによってドレン水に銀の微粉体(抗菌成分)を混在させ、これによって、ドレン水中にスライムが発生するのを防止するスライム発生防止剤である。ここで、粒状の抗菌剤92を使用したのは、溝部91内全体を抗菌剤92で満たした場合でも、各抗菌剤92の間にドレン水を通す隙間が確保されてドレン水に抗菌成分(銀の微粉体)を混在させ易くできるからである。但し、スライム発生防止剤として機能するものであれば、上記銀イオン抗菌剤に限らず、他の抗菌剤を使用してもよい。
上記抗菌剤92は、ドレン水と接触することによってドレン水に銀の微粉体(抗菌成分)を混在させ、これによって、ドレン水中にスライムが発生するのを防止するスライム発生防止剤である。ここで、粒状の抗菌剤92を使用したのは、溝部91内全体を抗菌剤92で満たした場合でも、各抗菌剤92の間にドレン水を通す隙間が確保されてドレン水に抗菌成分(銀の微粉体)を混在させ易くできるからである。但し、スライム発生防止剤として機能するものであれば、上記銀イオン抗菌剤に限らず、他の抗菌剤を使用してもよい。
このように本実施形態では、栓75の上部に凹部90を形成し、この凹部90の周囲に抗菌剤92を収容する溝部(収容部)91を形成すると共に、この凹部90の壁部94と溝部91を覆う蓋部82とに開口孔95、96を各々形成することによって、ドレンパン7に貯留されたドレン水に抗菌剤92を混在させる抗菌剤ユニット110が形成されている。
このため、ドレンポンプ71が駆動されてドレン水を汲み上げている状態からその駆動が停止された場合に、ドレンポンプ71及びドレンポンプ71につながる排水ホース内に残留するドレン水が吸込口71Aから落下し、栓75上部の凹部90内に入ることになる。
このドレン水の流れを図6に実線矢印で示すように、凹部90に入ったドレン水は、凹部90の周囲に立設する壁部94に向かって流れの向きを変え、この壁部94に設けた第1開口孔95を通って溝部91内の抗菌剤92の間を流れ、その後、蓋部82に設けた第2開口孔96を通って外部に排出される。
このため、ドレンポンプ71が駆動されてドレン水を汲み上げている状態からその駆動が停止された場合に、ドレンポンプ71及びドレンポンプ71につながる排水ホース内に残留するドレン水が吸込口71Aから落下し、栓75上部の凹部90内に入ることになる。
このドレン水の流れを図6に実線矢印で示すように、凹部90に入ったドレン水は、凹部90の周囲に立設する壁部94に向かって流れの向きを変え、この壁部94に設けた第1開口孔95を通って溝部91内の抗菌剤92の間を流れ、その後、蓋部82に設けた第2開口孔96を通って外部に排出される。
従って、ドレンポンプ71の吸込口71Aから落下したドレン水を、溝部91内の抗菌剤92に接触させて抗菌成分を混在させた後にドレンパン7に拡げることができる。これによれば、抗菌成分が混在したドレン水によりドレンパン7に残留するドレン水がかき回され、残留するドレン水全体に抗菌成分が混在されるこの結果、ドレン水全体における抗菌成分の濃度の偏りを低減することができ、濃度が極めて薄くなった箇所からスライムが発生してしまう、といった事態を回避してスライムの発生を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、栓75の上端がドレンパン7の中でも最も低いドレン回収部7Hの底面と略同高さになるように栓75が固定されるため(図4参照)、ドレンパン7にドレン水が貯留されている限りは、その貯留水量が僅かであってもドレン水が栓75の凹部90に入り、この凹部90の側壁94に設けた第1開口孔95を通って抗菌剤92に接触させることができる。このため、ドレン水の水量に関係なくスライムの発生を継続的に防止することができる。
また、本実施形態では、栓75の上端がドレンパン7の中でも最も低いドレン回収部7Hの底面と略同高さになるように栓75が固定されるため(図4参照)、ドレンパン7にドレン水が貯留されている限りは、その貯留水量が僅かであってもドレン水が栓75の凹部90に入り、この凹部90の側壁94に設けた第1開口孔95を通って抗菌剤92に接触させることができる。このため、ドレン水の水量に関係なくスライムの発生を継続的に防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドレンポンプ71の吸込口71Aの下方に凹部90を有する抗菌剤ユニット110を配置し、この抗菌剤ユニット110には、凹部90の周囲に抗菌剤92を収容する溝部(収容部)91が設けられ、このドレンポンプ71の停止時に吸込口71Aから落下して凹部90内に入ったドレン水を溝部91へ導入させる第1開口孔95と、この溝部91に導入されたドレン水をユニット外に排出可能な第2開口孔96とを形成したので、ドレンポンプ71の吸込口71Aから落下するドレン水に抗菌成分を混在させてドレンパン7に拡散させ、ドレン水全体に抗菌成分を十分に混在させることができる。
また、本構成では、栓75と一体に抗菌剤ユニット110を形成したため、この種の抗菌剤ユニットを別体で形成した場合に比して、その配置スペースを別途確保する必要がない分、抗菌剤ユニット110の配置が容易になる。
また、本構成では、凹部90の周囲に抗菌剤92を収容する溝部91を形成したため、仮に、この種の抗菌剤ユニットの中央部を突出させて該中央部内に抗菌剤92を収容するように構成した場合に比して、抗菌剤92の収容スペースを広く確保でき、抗菌剤92の交換間隔を長くすることができる。
また、本構成では、栓75と一体に抗菌剤ユニット110を形成したため、この種の抗菌剤ユニットを別体で形成した場合に比して、その配置スペースを別途確保する必要がない分、抗菌剤ユニット110の配置が容易になる。
また、本構成では、凹部90の周囲に抗菌剤92を収容する溝部91を形成したため、仮に、この種の抗菌剤ユニットの中央部を突出させて該中央部内に抗菌剤92を収容するように構成した場合に比して、抗菌剤92の収容スペースを広く確保でき、抗菌剤92の交換間隔を長くすることができる。
以上、一実施形態に基づいて、本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、抗菌剤ユニット110をドレン回収部7Hの底面と略同高さに取り付ける場合について説明したが、図7に示すように、抗菌剤ユニット110をドレン回収部7Hの底面よりも上方に突出させてもよい。この場合、図8に示すように、抗菌剤ユニット110の外周壁部97にも、溝部91に連通する複数の第3開口孔(第3開口部)98を設けるようにしてもよい。この構成によれば、ドレンポンプ71の吸込口71Aから落下するドレン水が、凹部90の壁部94に設けた第1開口孔95を介して溝部91に入った後に、蓋部82の第2開口孔96だけでなく、外周壁部97の第3開口孔98を介しても外部に排出されるので、溝部91にドレン水をより流通させ易くすることができる。
また、上述の実施形態では、抗菌剤ユニット110をドレンパン7に設ける栓75に形成する場合について説明したが、これに限らず、図9に一例を示すように、栓75と別体に形成してもよい。図9の例では、抗菌剤ユニット110を中央に貫通孔(凹部90に相当する)90Aを有する円柱形状に形成した場合を示しており、この貫通孔90Aがドレンポンプ71の吸込口71Aの下方に位置するようにドレンパン7に配置される。この構成によっても、上述の実施形態と同様に、ドレンポンプ71の吸込口71Aから落下するドレン水に抗菌成分を混在させて拡散させ、ドレン水全体に抗菌成分を十分に混在させることができる。
なお、この抗菌剤ユニット110の外形形状は円柱形状に限らず、角柱形状等の様々な形状を適用してもよいことは勿論である。
なお、この抗菌剤ユニット110の外形形状は円柱形状に限らず、角柱形状等の様々な形状を適用してもよいことは勿論である。
1 室内機本体
3 送風機
5 熱交換器
7 ドレンパン
7H ドレン回収部
71 ドレンポンプ
71A 吸込口
74 貫通孔
75 栓
81 栓本体
82 蓋部
84 つば部
85 取っ手部
86、90 凹部
91 溝部(収容部)
92 抗菌剤
94 壁部
95 第1開口孔(第1開口部)
96 第2開口孔(第2開口部)
100 空気調和装置
110 抗菌剤ユニット
3 送風機
5 熱交換器
7 ドレンパン
7H ドレン回収部
71 ドレンポンプ
71A 吸込口
74 貫通孔
75 栓
81 栓本体
82 蓋部
84 つば部
85 取っ手部
86、90 凹部
91 溝部(収容部)
92 抗菌剤
94 壁部
95 第1開口孔(第1開口部)
96 第2開口孔(第2開口部)
100 空気調和装置
110 抗菌剤ユニット
Claims (4)
- 熱交換器と、この熱交換器で生成されたドレン水を受けるドレンパンと、このドレンパンに溜まったドレン水を汲み上げて排水するドレンポンプとを備えた空気調和装置において、
前記ドレンポンプの吸込口の下方に凹部を有する抗菌剤ユニットを備え、
この抗菌剤ユニットには、前記凹部の周囲に抗菌剤を収容する収容部が設けられ、前記ドレンポンプの吸込口から落下して凹部内に入ったドレン水を前記収容部へ導入させる第1開口部と、前記収容部に導入されたドレン水をユニット外に排出可能な第2開口部とが形成されていることを特徴とする空気調和装置。 - 前記第1開口部は前記凹部の壁部に設けられ、前記第2開口部は前記抗菌剤ユニットの前記収容部を覆う蓋部に設けられ、該壁部と蓋部との間に前記抗菌剤が収容されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記第1開口部は前記凹部の壁部に設けられ、前記第2開口部は前記抗菌剤ユニットの外周壁部に設けられ、これら壁部の間に前記抗菌剤が収容されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記ドレンパンには、前記ドレンポンプの吸込口下方に水抜き用の貫通孔が設けられると共に、この貫通孔を閉じる栓が設けられ、前記栓の端部に前記抗菌剤ユニットを一体的に形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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