JP2009180177A - ベルト張力調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関のクランクプーリと補機の補機プーリとの間でベルトにより駆動力が伝達される場合に、補機の動作状態に応じてベルトの張力を調整できるベルト張力調整装置を提供すること。
【解決手段】内燃機関1の補機10の本体11に回転可能に支持された補機プーリ12と内燃機関のクランクプーリ2とに巻き掛けられ、クランクプーリと補機プーリとの間で駆動力を伝達するベルト5の張力を調整するベルト張力調整装置であって、ベルトと補機プーリとの間で駆動力が伝達される際に本体に作用する反力により、本体が回転運動可能なように、本体を支持する支持手段13を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベルト張力調整装置に関し、特に、内燃機関のクランクプーリと補機の補機プーリとの間で駆動力を伝達するベルトの張力を調整するベルト張力調整装置に関する。
内燃機関のクランクプーリと補機の補機プーリとに巻き掛けられたベルトにより、内燃機関と補機との間で駆動力を伝達する技術が知られている。このように、ベルトによりクランクプーリと補機プーリとの間で駆動力を伝達するものとしては、例えば、特許文献1が挙げられる。
クランクプーリと補機プーリとの間の駆動力の伝達をベルトにより行う場合、ベルトの張力を適正な値に調整することが必要とされる。ベルトの張力が低すぎる場合には、ベルトとプーリとの間でスリップが発生してしまい、十分な駆動力を伝達できなくなる。一方、ベルトの張力が高すぎる場合には、ベルトによる駆動力の伝達効率が低下してエネルギー損失が増加してしまうといった問題が生じる。
ベルトの張力を調整する装置として、オートテンショナーが設けられることがある。オートテンショナーにより、オートテンショナーが設けられた区間のベルトの張力が設定値(一定値)に調整される。
特開平11−190223号公報
ここで、ベルトの張力の適正値は、補機類の動作状態等によって変化する。例えば、補機としてオルタネータが設けられている場合、オルタネータの発電量に応じて適正な張力が異なる。オルタネータの発電量が大きい場合には、発電量が小さい場合と比較して、オルタネータのロータに接続されたプーリ(補機プーリ)の回転抵抗が増加するため、大きな張力が必要となる。
オートテンショナーが設けられる場合、補機類の動作状態が変化したとしてもベルトのスリップ等が生じないように、張力の設定値が予め大きな値に設定される。例えば、オルタネータの発電量が最大となってオルタネータのプーリ(補機プーリ)の回転抵抗が大きな場合であってもスリップ等が生じないように、最大発電量に対応してオートテンショナーにおける張力の設定値が大きなものとされる。しかしながら、この場合、補機の動作状態によって適正な(必要とされる)張力が低下した場合には、ベルトの張力が過大となり、ベルトによる駆動力の伝達効率が低下してしまうこととなる。
内燃機関のクランクプーリと補機の補機プーリとの間でベルトにより駆動力が伝達される場合に、補機の動作状態に応じてベルトの張力を調整できることが望まれている。
本発明の目的は、内燃機関のクランクプーリと補機の補機プーリとの間でベルトにより駆動力が伝達される場合に、補機の動作状態に応じてベルトの張力を調整できるベルト張力調整装置を提供することである。
本発明のベルト張力調整装置は、内燃機関の補機の本体に回転可能に支持された補機プーリと前記内燃機関のクランクプーリとに巻き掛けられ、前記クランクプーリと前記補機プーリとの間で駆動力を伝達するベルトの張力を調整するベルト張力調整装置であって、前記ベルトと前記補機プーリとの間で駆動力が伝達される際に前記本体に作用する反力により、前記本体が回転運動可能なように、前記本体を支持する支持手段を備えることを特徴とする。
本発明のベルト張力調整装置において、前記回転運動の回転の中心である第一の中心軸線は、前記補機プーリの中心軸線から離間していることを特徴とする。
本発明のベルト張力調整装置において、前記第一の中心軸線の位置は、前記ベルトと前記補機プーリとの間で駆動力が伝達されていない状態において、前記補機プーリよりも前記ベルトの進行方向の上流側の前記ベルトと、前記補機プーリよりも前記進行方向の下流側の前記ベルトとの等距離線上であることを特徴とする。
本発明のベルト張力調整装置は、内燃機関の補機の本体に回転可能に支持された補機プーリと前記内燃機関のクランクプーリとに巻き掛けられ、前記クランクプーリと前記補機プーリとの間で駆動力を伝達するベルトの張力を調整するベルト張力調整装置であって、前記ベルトと前記補機プーリとの間で駆動力が伝達される際に前記本体に作用する反力により、前記本体が回転運動可能なように、前記本体を支持する支持手段と、前記回転運動の量に応じて前記ベルトを押圧して前記ベルトを伸長させる押圧手段とを備えることを特徴とする。
本発明のベルト張力調整装置において、前記回転運動の回転の中心である第一の中心軸線の位置は、前記ベルトと前記補機プーリとの間で駆動力が伝達されていない状態において、前記補機プーリよりも前記ベルトの進行方向の上流側の前記ベルトと、前記補機プーリよりも前記進行方向の下流側の前記ベルトとの等距離線上であることを特徴とする。
本発明のベルト張力調整装置において、前記第一の中心軸線は、前記補機プーリの中心軸線と一致しており、前記押圧手段は、前記本体に設けられていることを特徴とする。
本発明のベルト張力調整装置において、前記補機は、前記クランクプーリを駆動側とし、前記補機プーリを従動側として発電する機能と、電力の供給を受けて前記補機プーリを駆動側とし、前記クランクプーリを駆動する機能とを有する電動機であることを特徴とする。
本発明によれば、ベルトと補機の補機プーリとの間の駆動力の伝達時に、補機プーリを回転可能に支持する補機の本体に作用する反力により生じる本体の回転運動を利用してベルトが伸長される。これにより、ベルトと補機プーリとの間で駆動力が伝達される場合にベルトの張力を増加させることができる。
以下、本発明のベルト張力調整装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図6を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、内燃機関のクランクプーリと補機の補機プーリとの間で駆動力を伝達するベルトの張力を調整するベルト張力調整装置に関する。
図1は、本実施形態のベルト張力調整装置が適用されたエンジンの概略構成図である。
図1において、符号1はエンジン(内燃機関)、符号10はモータジェネレータ(補機、以下、単に「MG」と記す)を示す。エンジン1およびMG10が搭載された車両(図示せず)は、エンジン1およびMG10を駆動源として走行するハイブリッド車両である。
MG10は、供給された電力を機械的動力に変換して出力する電動機としての機能と、入力された機械的動力を電力に変換して回収する発電機としての機能とを兼ね備えた回転電機、いわゆるモータジェネレータである。MG10は、永久磁石式交流同期電動機で構成されており、図示しないインバータから三相の交流電力の供給を受けて回転磁界を形成するステータ(本体)11と、回転磁界に引き付けられて回転する回転子であるロータ14とを有している。ロータ14には、ロータプーリ(補機プーリ)12が接続されている。ロータプーリ12は、ロータプーリ12の中心軸線がロータ14の中心軸線と一致するように設けられている。すなわち、ロータ14とロータプーリ12とは、同軸に設けられている。ロータプーリ12は、ロータ14の中心軸線を回転の中心としてロータ14と共に回転する。つまり、ロータプーリ12は、ステータ11により回転可能に支持されている。
エンジン1の出力軸である図示しないクランク軸には、クランクプーリ2が設けられている。クランクプーリ2は、クランクプーリ2の中心軸線がクランク軸の中心軸線と一致するように設けられている。すなわち、クランクプーリ2とクランク軸とは同軸に設けられている。クランクプーリ2は、クランク軸の中心軸線を回転の中心として回転する。
クランクプーリ2は、ベルト5を介して、他の3つのプーリ3,4,12との間で駆動力を伝達する。ベルト5は、クランクプーリ2、MG10のロータプーリ12、ウォータポンプのプーリ3、およびエアコン用コンプレッサのプーリ4にそれぞれ巻き掛けられており、プーリ2,3,4,12の間で駆動力を伝達する。
図1において、矢印Y1は、ベルト5の運動方向(回転方向)を示す。ベルト5は、クランクプーリ2の回転方向に沿って、クランクプーリ2からMG10のロータプーリ12、ウォータポンプのプーリ3、エアコン用コンプレッサのプーリ4、クランクプーリ2へと進む向きで運動する。
MG10は、ベルト5を介してエンジン1に回転駆動されて発電することが可能であると共に、供給された電力によりベルト5を介してエンジン1のクランクプーリ2を回転駆動することが可能である。
MG10による発電は、エンジン1の運転時に行われる。エンジン1の運転時には、燃料の燃焼エネルギーが図示しないピストンを介してクランク軸の回転エネルギーに変換される。クランク軸の回転エネルギーが、クランクプーリ2からベルト5を介してMG10のロータプーリ12に伝達され、ロータプーリ12と共にロータ14が回転駆動されることにより、MG10で発電がなされる。この場合、クランクプーリ2を駆動側とし、ロータプーリ12を従動側としてMG10が発電する。すなわち、MG10がエンジン1に回転駆動されて発電する発電機として機能する。
一方、MG10は、供給される電力により、ロータプーリ12を駆動側としてクランクプーリ2を回転駆動することができる。MG10は、例えば、エンジン1の始動時にクランクプーリ2を回転駆動する。図示しないバッテリーから供給される電力でステータ11が形成する回転磁界により、ロータ14が回転駆動される。この駆動力がロータプーリ12からベルト5を介してクランクプーリ2に伝達され、クランクプーリ2が回転駆動されてエンジン1が始動される。すなわち、この場合には、MG10がエンジン1のスタータモータとして機能する。なお、エンジン1を始動する場合に限らず、MG10に電力を供給することにより、MG10によりクランクプーリ2を回転駆動することが可能である。例えば、エンジン1をアシストして車両を駆動する場合、あるいは、MG10単独で車両を駆動する場合に、MG10によりクランクプーリ2を回転駆動することができる。なお、エンジン1を介さずにMG10から車両の駆動軸に駆動力を伝達する伝達機構が設けられ、伝達機構を介してMG10により車両が駆動されてもよい。
ウォータポンプのプーリ3、およびエアコン用コンプレッサのプーリ4は、それぞれベルト5を介して伝達される駆動力により駆動される。ベルト5を介して伝達される駆動力でプーリ3が回転駆動されることにより、ウォータポンプが作動してエンジン1の冷却水が循環される。同様に、ベルト5を介して伝達される駆動力でプーリ4が回転駆動されることにより、エアコン用コンプレッサが作動する。
このように、クランクプーリ2と、各補機のプーリ3,4,12との間の駆動力の伝達をベルト5により行う場合、ベルト5の張力を適正な値に調整することが必要とされる。ベルト5の張力が低すぎてベルト5とプーリ2,3,4,12との間でスリップが発生したり、ベルト5の張力が高すぎてベルト5による駆動力の伝達効率が低下したりすることを抑制するために、ベルト5の張力を適正な値に調整できることが望まれている。
ベルト5の張力を調整する装置として、例えば、オートテンショナーを設けることが考えられる。しかしながら、上述したように、オートテンショナーは、ベルト5の張力を一定に保つ装置であるため、補機の動作状態によってベルト5の適正な張力が増減したとしても、その増減に応じてベルト5の張力を変化させることができない。オートテンショナーによる張力の設定値は、補機類の動作状態が変動して最も大きな張力が必要とされる場合のベルト5の必要張力を確保できる値に設定される。このため、補機類の動作状態によって適正な(必要とされる)張力が小さい場合には、ベルト5の張力が必要とされる張力に対して過大となる場合が生じる。
また、オートテンショナーは、ベルト5の緩み側に設置する必要があるが、本実施形態のMG10では、以下に説明するように、エンジン1に駆動されてロータプーリ12が従動側となる場合と、ロータプーリ12が駆動側となってエンジン1のクランクプーリ2を駆動する場合とでベルト5の緩み側が異なる。この場合、ベルト5の初期張力を上げておく必要があり、ベルト5による駆動力の伝達効率が低下してしまうという問題がある。
以下の説明では、ベルト5において、クランクプーリ2とMG10のロータプーリ12との間の区間のベルト5、すなわち、クランクプーリ2からMG10のロータプーリ12へ向けて運動し、ロータプーリ12へ引き込まれるベルト5を引き込み側ベルト51とする。引き込み側ベルト51は、ロータプーリ12よりも上流側のベルト5である。一方、ベルト5において、MG10のロータプーリ12とウォータポンプのプーリ3との間の区間のベルト5、すなわち、MG10のロータプーリ12から送り出されてウォータポンプのプーリ3へ向けて運動するベルト5を送り出し側ベルト52とする。送り出し側ベルト52は、ロータプーリ12よりも下流側のベルト5である。
図2は、エンジン1によりMG10が駆動される場合のベルト5の張力を説明するための図、図3は、MG10がエンジン1のクランクプーリ2を駆動する場合のベルト5の張力を説明するための図である。
図2において、符号S0はベルト5の初期張力の大きさ、符号Strqはロータプーリ12に発生するトルクにより生じるベルト5の張力の大きさ、符号S51は引き込み側ベルト51に作用している張力の大きさ、符号S52は送り出し側ベルト52に作用している張力の大きさをそれぞれ示す。符号T1は、エンジン1によりMG10が駆動される際のロータプーリ12(ロータ14)の回転抵抗によるトルク(以下、単に「回転抵抗トルク」と記す)を示す。
図2に示すように、MG10がエンジン1により駆動される場合には、トルク(回転抵抗トルクT1)による張力Strqの分だけ、引き込み側ベルト51の張力S51が初期張力S0から低下する一方、送り出し側ベルト52の張力S52は初期張力S0から上昇する。すなわち、引き込み側ベルト51がベルト5の緩み側となる。
一方、図3に示すように、MG10がクランクプーリ2を駆動する場合には、MG10のロータプーリ12にベルト5を駆動する駆動トルクT2が発生している。この場合、トルク(駆動トルクT2)による張力Strqの分だけ、引き込み側ベルト51の張力S51が初期張力S0から上昇する一方、送り出し側ベルト52の張力S52は初期張力S0から低下する。すなわち、送り出し側ベルト52がベルト5の緩み側となる。
このように、MG10の動作状態、すなわち、MG10がエンジン1に駆動されるか、MG10がエンジン1のクランクプーリ2を駆動するかによってベルト5の緩み側が切り替わる場合、引き込み側ベルト51および送り出し側ベルト52のいずれか一方にオートテンショナーを設けたとしても、ベルト51,52のもう一方において、張力が不足する可能性がある。従って、ベルト51,52のうちオートテンショナーが設けられていない側において張力が不足しないように、初期張力S0を上げておく必要がある。以下に、エンジン1によりMG10が駆動される場合(図2)の緩み側である引き込み側ベルト51にオートテンショナーを設けた場合について説明する。
この場合、上述したように、エンジン1によりMG10が駆動されているときには、送り出し側ベルト52が張り側となるため、ベルト5において張力の不足は生じないものの、MG10がスタータモータとしてクランクプーリ2を駆動する場合には、送り出し側ベルト52が緩み側となり、送り出し側ベルト52の張力S52が低下する。この場合であっても、送り出し側ベルト52の張力S52が必要とされる張力を満足するためには、初期張力S0を上げておく必要がある。しかしながら、この場合、ベルト5による駆動力の伝達効率が低下してしまう。例えば、エンジン1によりMG10が駆動される場合(発電時、図2参照)に、張り側となった送り出し側ベルト52の張力S52が過大となるなどして、ベルト5による駆動力の伝達効率が低下してしまうという問題がある。
本実施形態(図4参照)では、MG10が、支点(支持手段)13により、支点13の中心軸線を回転の中心として回転可能に支持されている。支点13の中心軸線は、ロータプーリ12の中心軸線と平行である。MG10がエンジン1に駆動される場合には、MG10のロータプーリ12で発生する回転抵抗トルクT1に対応してステータ11に作用する反力(図4の符号T3参照、以下、単に「中心軸線周りの反力」と記す)により、ステータ11に支点13周りの反力(図4の符号T4参照、以下、単に「支点周りの反力」と記す)が作用する。これにより、MG10は、支点13の中心軸線を回転の中心として回転運動し、ロータプーリ12は、矢印Y2で示す方向、すなわち、ベルト5を伸長させる方向へ移動する。よって、ベルト5の張力を増加させ、ベルト5に必要な張力を与えることができる。
図4は、MG10がエンジン1に駆動される際に作用する力について説明するための図である。
MG10のステータ(本体)11は、支点13により、支点13の中心軸線を回転の中心として回転可能に支持されている。支点13の中心軸線は、MG10のロータプーリ12の中心軸線と平行である。すなわち、MG10は、ロータプーリ12の中心軸線と平行な支点13の中心軸線を回転の中心として、回転運動することが可能に設けられている。これにより、後述するように、ベルト5とMG10のロータプーリ12との間の駆動力の伝達時に、ステータ11に作用する支点周りの反力T4により、ステータ11が回転運動することができる。
支点13の中心軸線は、ロータプーリ12の中心軸線から離間した位置とされている。本実施形態では、ベルト5とロータプーリ12との間の駆動力の伝達時に、MG10のステータ11に働く反力によりロータプーリ12がベルト5を伸長させる方向に移動するように、支点13の中心軸線の位置が設定されている。より具体的には、支点13の中心軸線の位置は、ベルト5とロータプーリ12との間で駆動力が伝達されていない状態において、引き込み側ベルト51と送り出し側ベルト52との等距離線上とされている。これにより、ベルト5とロータプーリ12との間で駆動力が伝達されていない状態、すなわち、ロータプーリ12にトルクが生じていない状態では、ロータプーリ12の中心軸線と支点13の中心軸線とを結ぶ線分が、引き込み側ベルト51と送り出し側ベルト52との中間線上に位置することとなる。
この場合のロータプーリ12の位置は、ロータプーリ12の可動範囲において最もベルト5の長さが短くなる位置、言い換えると、ベルト5の張力が最小となる位置である。この位置から、MG10のステータ11が支点13の中心軸線を回転の中心としていずれの回転方向に回転運動したとしても、ロータプーリ12はベルト5を伸長させる方向に移動することとなる。
なお、ベルト5とロータプーリ12との間で駆動力が伝達されていない状態における支点13の位置を上記のようにするために、例えば、ベルト5の張力によりMG10のロータプーリ12に作用する力の方向(矢印Y3参照)と反対方向(矢印Y4参照)に、支点13の中心軸線をロータプーリ12の中心軸線から離間させてもよい。
このように、ベルト5の張力によりロータプーリ12に作用する力の方向Y3と、ロータプーリ12から支点13の中心軸線へ向かう方向Y4とが反対方向とされていると、ロータプーリ12でトルク(回転抵抗トルクT1、駆動トルクT2)が発生していない場合、すなわち、ベルト5が停止している場合など、ベルト5とロータプーリ12との間で駆動力が伝達されていない場合には、MG10は、ベルト5の張力により、ベルト5の張力が最小となる位置、言い換えると、ベルト5の長さが最も短くなる位置で停止する。
次に、MG10がエンジン1に駆動される際に作用する力について説明する。MG10がエンジン1に駆動されて発電する際には、発電量に応じて回転抵抗が生じる。この回転抵抗により、MG10のロータプーリ12には回転抵抗トルクT1が発生する。一方、ステータ11には、ロータプーリ12に作用する回転抵抗トルクT1に対応して回転抵抗トルクT1と反対方向の反力(中心軸線周りの反力)T3が作用する。中心軸線周りの反力T3により、ステータ11には、支点13の中心軸線を回転の中心としてステータ11を回転させようとする支点周りの反力T4が作用する。
図5は、MG10がエンジン1に駆動された場合に、ステータ11に作用する支点周りの反力T4により、MG10が、支点13の中心軸線を回転の中心として反時計回りに回転運動した状態を示す図である。
図5において、矢印Y5は、MG10が支点13の中心軸線を回転の中心として回転運動する際のロータプーリ12の中心軸線の位置変化を示す。矢印Y5に示すように、ロータプーリ12はベルト5を伸長させる方向に移動する。ベルト5に作用している張力の大きさS51,S52は、ベルト5が伸長することに対応して増加する。符号S1は、支点周りの反力T4によりMG10が支点13の中心軸線を回転の中心として回転運動してベルト5が伸長することによる張力の増加分(以下、単に「反力による張力」と記す)を示す。図5に示すように、ロータプーリ12にトルクが発生した場合には、反力による張力S1の分だけ自動的にベルト5の張力が増加するため、ロータプーリ12とベルト5との間で駆動力を伝達するために必要とされるベルト5の張力を確保することが可能となる。
本実施形態では、以下に説明するように、MG10における発電量に応じて、自動的にベルト5の張力を増減させることができる。支点周りの反力T4の大きさは、ロータプーリ12に作用する回転抵抗トルクT1の大きさに対応している。言い換えると、MG10における発電量(回転抵抗)が大きくなるに連れて、支点周りの反力T4が増加する。支点周りの反力T4が増加すると、ロータプーリ12は、ベルト5の張力に抗してベルト5を伸長させる方向により大きく移動し、その結果、ベルト5の張力がより増加する。従って、MG10における発電量が小さく、必要とされるベルト5の張力が小さい場合には、反力による張力S1を小さな値としてベルト5による駆動力の伝達効率の低下を抑制することができる。一方、MG10における発電量が大きく、必要とされるベルト5の張力が大きい場合には、反力による張力S1を大きな値とし、ベルト5の張力を増加させてベルト5のスリップ等の発生を抑制することができる。
また、ベルト5の張力をMG10における発電量に応じたより適正な張力(例えば、最低限必要とされる張力)に調整できるように、MG10を構成することができる。この場合、MG10の回転運動の大きさ(ロータプーリ12の移動量)を所望の大きさとするように、MG10が設計される。MG10の回転運動の大きさは、例えば、MG10の支点13の中心軸線とロータプーリ12の中心軸線との間の距離に応じて決まる。上記中心軸線間の距離の最適値は、MG10における発電量と必要とされる(適正な)ベルト5の張力との間の関係に基づいて、計算もしくは実験結果等により求める。
MG10によりエンジン1のクランクプーリ2を駆動する場合には、上述したMG10がエンジン1により駆動されて発電する場合とMG10の回転運動の方向が反対方向となる。図6は、MG10がクランクプーリ2を駆動する際に作用する力について説明するための図である。
MG10のロータプーリ12に作用する駆動トルクT2に対応して、ステータ11に作用する中心軸線周りの反力T5により、ステータ11に支点周りの反力T6が作用する。これにより、MG10は、支点13の中心軸線を回転の中心として回転運動する。駆動トルクT2の方向(時計回り)は、回転抵抗トルクT1の方向(反時計回り)と反対方向であるため、MG10の回転方向(反時計回り)は、MG10がエンジン1により駆動される場合の回転方向(時計回り)と反対方向となる。従って、MG10がクランクプーリ2を駆動する場合のロータプーリ12の移動方向(矢印Y6参照)は、MG10がエンジン1に駆動される場合のロータプーリ12の移動方向Y2(図4)と反対方向となる。ロータプーリ12の移動方向は異なるものの、ベルト5を伸長させてベルト5の張力を増加させる作用は、MG10がエンジン1に駆動される場合とMG10がエンジン1のクランクプーリ2を駆動する場合とで同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、ロータプーリ12にトルク(回転抵抗トルクT1、駆動トルクT2)が発生している場合に、そのトルクに対応して発生する支点周りの反力T4、T6により、MG10が支点13の中心軸線を回転の中心として回転運動し、ロータプーリ12がベルト5を伸長させる方向に移動する。よって、ロータプーリ12にトルクが発生している場合にのみ、自動的にベルト5に作用している張力の大きさS51,S52を増加させることが可能となる。よって、ベルト5の初期張力S0を低下させ、ベルト5による駆動力の伝達効率を向上させることができる。本実施形態によれば、簡易な構成でベルト5の張力を調整することが可能となるため、ベルト5の張力を調整するオートテンショナー等を設ける場合と比較して、設置スペース、コスト等の点で有利である。
また、本実施形態によれば、MG10がエンジン1に駆動される場合、およびMG10がエンジン1のクランクプーリ2を駆動する場合のいずれの場合であっても、ロータプーリ12に発生するトルク(回転抵抗トルクT1、駆動トルクT2)に対応して作用する支点周りの反力T4、T6により、ベルト5を伸長させてベルト5の張力を増加させることができる。よって、オートテンショナーによりベルト5の張力を調整する場合のように、ベルト5の緩み側が切り替わる場合に備えて初期張力S0を上げておく必要がなく、初期張力S0を低減することができる。
なお、本実施形態のベルト張力調整装置では、ロータプーリ12でトルクが発生しているときに生じる支点周りの反力T4、T6を利用してベルト5を伸長させる補機がMG10である場合を例に説明したが、ベルト5の張力を調整するために支点の中心軸線周りに回転可能に設けられる補機は、MG10には限定されない。プーリを備え、ベルト5を介してクランクプーリ2との間で駆動力を伝達する補機、例えば、エアコン用コンプレッサ、ウォータポンプ、オイルポンプ等に対して、本実施形態のベルト張力調整装置を適用することができる。
(第2実施形態)
図7および図8を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記第1実施形態では、ロータプーリ12にトルクが発生した場合に、MG10の回転運動に伴ってロータプーリ12がベルト5を伸長させる方向に移動することにより、ベルト5の張力を増加させた。本実施形態では、これに代えて、ロータプーリ12にトルクが発生した場合に、MG10の回転運動に伴ってベルト5と相対運動し、ベルト5を押圧してベルト5を屈曲させることでベルト5を伸長させる押圧用プーリ(押圧手段、図7の符号15,16参照)が設けられる。
図7は、本実施形態に係るMG10を示す図である。図7に示すMG10以外の構成については、上記第1実施形態(図1)と同様であることができる。図8は、MG10によりエンジン1のクランクプーリ2を駆動する場合に作用する反力によりMG10が回転移動した状態を示す図である。
本実施形態では、MG10が支点23の中心軸線を回転の中心として回転可能に設けられていればよい。すなわち、上記第1実施形態とは異なり、支点23の中心軸線をロータプーリ12の中心軸線から離間させる方向は、ベルト5の張力によりMG10のロータプーリ12に作用する力の方向と反対方向としなくともよい。図7に示すように、支点23の中心軸線は、ベルト5の張力によりロータプーリ12に作用する力の方向と同じ方向にロータプーリ12の中心軸線から離間している。すなわち、支点23の中心軸線は、引き込み側ベルト51と送り出し側ベルト52との間の領域に設けられている。
本実施形態では、支点23の中心軸線の位置は、ベルト5とロータプーリ12との間で駆動力が伝達されていない状態において、引き込み側ベルト51と送り出し側ベルト52との等距離線上とされている。これにより、MG10によりエンジン1のクランクプーリ2が駆動される場合とMG10がエンジン1により駆動される場合とで、ロータプーリ12に発生するトルクとMG10の回転量との間の関係を同等とし、ベルト5の張力を同様に増加させることができる。
MG10によりエンジン1のクランクプーリ2が駆動される場合には、ロータプーリ12で発生する駆動トルクT7に対応してステータ11に作用する中心軸線周りの反力T8により、ステータ11に支点23周りの反力T9が作用する。これにより、MG10は、支点23の中心軸線を回転の中心として回転運動する。
本実施形態のMG10には、引き込み側ベルト51に当接可能に設けられた引き込み側押圧用プーリ15、および送り出し側ベルト52に当接可能に設けられた送り出し側押圧用プーリ16が設けられている。引き込み側押圧用プーリ15、および送り出し側押圧用プーリ16は、それぞれ中心軸線がロータプーリ12の中心軸線と平行となっている。
引き込み側押圧用プーリ15は、MG10のロータプーリ12で駆動トルクT7が発生してMG10が支点23の中心軸線を回転の中心として反時計回りに回転運動した場合に、引き込み側ベルト51を押圧する方向へ移動する位置に設けられている。従って、MG10のロータプーリ12で駆動トルクT7が発生した場合には、図8に示すように、引き込み側押圧用プーリ15は、ベルト5に駆動されて回転しつつ、矢印Y7で示すように、ベルト5をベルト5の運動方向と直交する方向に押圧する。これにより、ベルト5を屈曲させてベルト5を伸長させることによりベルト5の張力を増加させる。すなわち、MG10のロータプーリ12で駆動トルクT7が発生した場合には、引き込み側押圧用プーリ15がベルト5を押圧してベルト5に折り返しを発生させることにより、ベルト5の張力を増加させる。
また、引き込み側押圧用プーリ15は、引き込み側ベルト51をロータプーリ12へ向けて押圧するように設けられている。これにより、ベルト5を押圧する際に、ベルト5においてロータプーリ12と接触する長さを増加させる。よって、ロータプーリ12で駆動トルクT7が発生している場合のベルト5とロータプーリ12との間の摩擦を増加させてスリップの発生を抑制することができる。
駆動トルクT7が増加すると、これに対応して支点周りの反力T9が増加し、引き込み側押圧用プーリ15は、引き込み側ベルト51をより強く押圧する。従って、MG10の駆動力が増加して駆動トルクT7が増加するに連れて、ベルト5の伸長量を大きくし、ベルト5の張力を増加させることができる。
また、ベルト5の張力をMG10の駆動力に応じたより適正な張力(例えば、最低限必要とされる張力)に調整できるように、MG10を構成することができる。この場合、MG10の回転運動の大きさ(ロータプーリ12の移動量、押圧用プーリ15,16の移動量)を所望の大きさとするように、MG10が設計される。MG10の回転運動の大きさは、例えば、MG10の支点23の中心軸線とロータプーリ12の中心軸線との間の距離に応じて決まる。上記中心軸線間の距離の最適値は、MG10における発電量と必要とされる(適正な)ベルト5の張力との間の関係に基づいて、計算もしくは実験結果等により求められる。
送り出し側押圧用プーリ16は、MG10がエンジン1に駆動される場合に送り出し側ベルト52を押圧する。この場合、MG10の回転方向は、図7に示す方向と反対方向の時計回りとなる。送り出し側押圧用プーリ16は、MG10のロータプーリ12で回転抵抗トルクが発生してMG10が支点23の中心軸線を回転の中心として時計回りに回転運動した場合に、送り出し側ベルト52を押圧する方向へ移動する位置に設けられている。従って、MG10のロータプーリ12で回転抵抗トルクが発生した場合には、送り出し側押圧用プーリ16は、ベルト5に駆動されて回転しつつ、ベルト5をベルト5の運動方向と直交する方向に押圧してベルト5を屈曲させることでベルト5の張力を増加させる。
なお、本実施形態では、支点23の中心軸線がロータプーリ12の中心軸線から離間しているが、これには限定されない。MG10が支点23の中心軸線周りに回転運動することにより、押圧用プーリ15,16がベルト5を押圧して屈曲させることができれば、支点23の中心軸線がロータプーリ12の中心軸線から離間していなくてもよい。
また、本実施形態では、押圧用プーリ15,16がMG10に設けられていたが、押圧用プーリの設置位置は、これには限定されない。押圧用プーリ15,16は、MG10の回転運動に伴ってベルト5と相対運動し、ベルト5を押圧して屈曲させることができる位置に設けられていればよい。支点23の中心軸線がロータプーリ12の中心軸線から離間している構成であれば、押圧用プーリ15,16は、MG10以外の部分に設けられることができる。
(第3実施形態)
図9および図10を参照して第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記各実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図9は、本実施形態に係るMG10を示す図である。図9に示すMG10以外の構成については、上記第1実施形態と同様であることができる。
図9に示すように、本実施形態のMG10では、MG10を回転可能に支持する支点33にプーリ(以下、「支点プーリ」と記す)17が設けられている。支点プーリ17は、支点33の中心軸線と支点プーリ17の中心軸線とが一致するように設けられている。すなわち、支点プーリ17と支点33とは同軸に設けられている。
MG10には、ロータプーリ12の中心軸線と平行な中心軸線を回転の中心として回転するアイドラプーリ18が設けられている。アイドラプーリ18の中心軸線とロータプーリ12の中心軸線とは、支点33の中心軸線を中心とする同心円上に配置されている。アイドラプーリ18の回転軸は、ステータ11に固定されたアーム19に回転可能に支持されている。ベルト5は、MG10のロータプーリ12、支点プーリ17、およびアイドラプーリ18にそれぞれ巻き掛けられている。ベルト5は、クランクプーリ2からMG10のロータプーリ12、支点プーリ17、アイドラプーリ18、ウォータポンプのプーリ3へと進む向きで運動する。
MG10は、支点33に支持された状態で支点33の中心軸線を回転の中心として回転することができる。MG10が回転する場合、ロータプーリ12、支点プーリ17、およびアイドラプーリ18は、相対位置を保ちつつ支点33の中心軸線周りに回転する。すなわち、MG10が支点33の中心軸線周りに回転する際に、ロータプーリ12の中心軸線と支点プーリ17の中心軸線とを結ぶ線分と、アイドラプーリ18の中心軸線と支点プーリ17の中心軸線とを結ぶ線分とがなす角度は、変化しない。
図9に示すMG10のようにプーリ12,17,18が配置されている場合、ベルト5の長さが最も短くなるのは、支点33の中心軸線が、引き込み側ベルト51と送り出し側ベルト52との中間線M上となる場合、すなわち、引き込み側ベルト51と送り出し側ベルト52とが支点33の中心軸線から等距離となる場合である。本実施形態では、支点33の中心軸線の位置は、ベルト5とロータプーリ12との間で駆動力が伝達されていない状態において、引き込み側ベルト51と送り出し側ベルト52との等距離線上とされている。よって、ロータプーリ12でトルク(回転抵抗トルク、駆動トルク)が発生していない場合、MG10の位置は、ベルトの張力が最小となる位置、言い換えると、ベルト5の長さが最も短くなる位置となる。この状態から、MG10が、支点33の中心軸線を回転の中心としていずれの回転方向に回転運動したとしても、ベルト5が伸長することになる。
MG10がエンジン1のクランクプーリ2を駆動する場合には、ロータプーリ12で発生する駆動トルクT10に対応してステータ11に作用する中心軸線周りの反力T11により、ステータ11に支点33周りの反力T12が作用する。これにより、MG10は、支点33の中心軸線を回転の中心として回転する。
図10は、支点周りの反力T12によりMG10が支点33の中心軸線を回転の中心として回転運動した状態を示す。ベルト5の長さが最も短くなる位置からMG10が支点33の中心軸線周りに反時計回りに回転することにより、ベルト5が伸長し、ベルト5の張力が増加する。
駆動トルクT10が大きいほど、支点周りの反力T12も大きなものとなり、MG10の回転量(移動距離)が増加する。従って、駆動トルクT10が大きいほど、ベルト5をより伸長させ、ベルト5の張力を増加させることができる。
支点33の中心軸線とロータプーリ12の中心軸線との距離を予め適切な値に設定しておくことにより、駆動トルクT10の大きさに応じて、ベルト5の張力を適正な値(例えば、最低限必要とされる張力)に増加させることが可能となる。
上記の各実施形態は、適宜組み合わせて実施することができる。
本発明のベルト張力調整装置の第1実施形態に係る装置が適用されたエンジンの概略構成図である。 本発明のベルト張力調整装置の第1実施形態において、エンジンによりMGが駆動される場合のベルトの張力を説明するための図である。 本発明のベルト張力調整装置の第1実施形態において、MGがエンジンを駆動する場合のベルトの張力を説明するための図である。 本発明のベルト張力調整装置の第1実施形態において、エンジンによりMGが駆動される際に作用する力について説明するための図である。 本発明のベルト張力調整装置の第1実施形態において、エンジンによりMGが駆動される場合の反力によりMGが回転運動した状態を示す図である。 本発明のベルト張力調整装置の第1実施形態において、MGがエンジンを駆動する際に作用する力について説明するための図である。 本発明のベルト張力調整装置の第2実施形態に係るMGを示す図である。 本発明のベルト張力調整装置の第2実施形態において、MGによりエンジンを駆動する場合の反力によりMGが回転運動した状態を示す図である。 本発明のベルト張力調整装置の第3実施形態に係るMGを示す図である。 本発明のベルト張力調整装置の第3実施形態において、MGによりエンジンを駆動する場合の反力によりMGが回転運動した状態を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 クランクプーリ
3 プーリ(ウォータポンプ)
4 プーリ(エアコン用コンプレッサ)
5 ベルト
10 MG(モータジェネレータ)
11 ステータ
12 ロータプーリ
13,23,33 支点
14 ロータ
15 引き込み側押圧用プーリ
16 送り出し側押圧用プーリ
17 支点プーリ
18 アイドラプーリ
51 引き込み側ベルト
52 送り出し側ベルト
S0 初期張力
S1 反力による張力
Strq トルクによる張力の大きさ
S51 引き込み側ベルトに作用している張力の大きさ
S52 送り出し側ベルトに作用している張力の大きさ
T1 回転抵抗トルク
T2,T7,T10 駆動トルク
T3,T5,T8,T11 中心軸線周りの反力
T4,T6,T9,T12 支点周りの反力

Claims (7)

  1. 内燃機関の補機の本体に回転可能に支持された補機プーリと前記内燃機関のクランクプーリとに巻き掛けられ、前記クランクプーリと前記補機プーリとの間で駆動力を伝達するベルトの張力を調整するベルト張力調整装置であって、
    前記ベルトと前記補機プーリとの間で駆動力が伝達される際に前記本体に作用する反力により、前記本体が回転運動可能なように、前記本体を支持する支持手段を備える
    ことを特徴とするベルト張力調整装置。
  2. 請求項1記載のベルト張力調整装置において、
    前記回転運動の回転の中心である第一の中心軸線は、前記補機プーリの中心軸線から離間している
    ことを特徴とするベルト張力調整装置。
  3. 請求項2記載のベルト張力調整装置において、
    前記第一の中心軸線の位置は、前記ベルトと前記補機プーリとの間で駆動力が伝達されていない状態において、前記補機プーリよりも前記ベルトの進行方向の上流側の前記ベルトと、前記補機プーリよりも前記進行方向の下流側の前記ベルトとの等距離線上である
    ことを特徴とするベルト張力調整装置。
  4. 内燃機関の補機の本体に回転可能に支持された補機プーリと前記内燃機関のクランクプーリとに巻き掛けられ、前記クランクプーリと前記補機プーリとの間で駆動力を伝達するベルトの張力を調整するベルト張力調整装置であって、
    前記ベルトと前記補機プーリとの間で駆動力が伝達される際に前記本体に作用する反力により、前記本体が回転運動可能なように、前記本体を支持する支持手段と、
    前記回転運動の量に応じて前記ベルトを押圧して前記ベルトを伸長させる押圧手段とを備える
    ことを特徴とするベルト張力調整装置。
  5. 請求項4記載のベルト張力調整装置において、
    前記回転運動の回転の中心である第一の中心軸線の位置は、前記ベルトと前記補機プーリとの間で駆動力が伝達されていない状態において、前記補機プーリよりも前記ベルトの進行方向の上流側の前記ベルトと、前記補機プーリよりも前記進行方向の下流側の前記ベルトとの等距離線上である
    ことを特徴とするベルト張力調整装置。
  6. 請求項5記載のベルト張力調整装置において、
    前記第一の中心軸線は、前記補機プーリの中心軸線と一致しており、
    前記押圧手段は、前記本体に設けられている
    ことを特徴とするベルト張力調整装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のベルト張力調整装置において、
    前記補機は、前記クランクプーリを駆動側とし、前記補機プーリを従動側として発電する機能と、電力の供給を受けて前記補機プーリを駆動側とし、前記クランクプーリを駆動する機能とを有する電動機である
    ことを特徴とするベルト張力調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015063922A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 三菱自動車工業株式会社 ベルト張力調整システム
JP2018141420A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 ダイハツ工業株式会社 内燃機関

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