JP2009179593A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】油性成分及びグリコシルトレハロースを含有する毛髪化粧料組成物において、べたつき感を生じさせることとなく、保湿性及び柔軟性を付与することができる毛髪化粧料組成物を提供する。
【解決手段】油性成分、例えば炭化水素を含有する毛髪化粧料組成物であって、(A)グリコシルトレハロース、(B)下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、
−(OCHCH)−O−R…(1)
(Rは炭素数8〜22の分岐鎖を有していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基、Rは水素原子または炭素数1〜22の分岐していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基で、炭化水素基の場合任意の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、nは30〜100の整数を表す。)を含有し、かつ質量比で(A)成分の含有量/(B)成分の含有量=0.1〜10であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、油性成分及びグリコシルトレハロースを含有する毛髪化粧料組成物に関し、詳しくは、べたつき感を生じさせることとなく、保湿性及び柔軟性の向上を図った毛髪化粧料組成物に関するものである。
一般に、毛髪化粧料組成物には、毛髪に潤いを付与するために保湿剤、例えば糖類、アミノ酸、タンパク分解物、及び多価アルコールが配合されている。保湿剤のうち天然由来原料である糖類は、安全性及び入手容易性の観点から比較的よく用いられている。ところで、毛髪は表面積が極めて大きく、また皮膚と異なりほとんどが外気に直接接触しているという環境下にある。そのため、保湿剤を毛髪化粧料に適用した場合、毛髪自体への保湿性付与効果の持続性はきわめて低いという問題があった。
そこで、従来より、特許文献1に開示される組成物が知られている。特許文献1は、組成物中における水分変動を抑制する効果を有する成分として、グリコシルトレハロースを配合した化粧料について開示する。このグリコシルトレハロースは、油性成分とともに毛髪化粧料へ配合した場合、毛髪の保湿性持続効果を発揮し、毛髪にべたつき感を生ずることなく自然な感触を与えることができる。
国際公開第2004/056216号パンフレット
ところが、特許文献1のグリコシルトレハロースは、化学的処理を繰り返し受け、損傷が生じている毛髪に適用した場合、毛髪に硬さを与えてしまうという問題が生じていた。例えば、ロングヘアーで毛先のみ大きな損傷を受けた毛髪に対して全体に適用した場合、根元から中間にかけての損傷が小さい部分では、滑らかでうるおい感のある良好な感触を与える。一方、損傷が大きい毛先部分は固さを生じるといった不具合が生じる。この原因は、損傷毛髪の表面がきわめて高い親水性であり、グリコシルトレハロースの毛髪への密着性が過剰に発現されることによるものと推定される。
この課題を解決するべく、公知の毛髪柔軟化成分、例えば多価アルコール、グリコシルトレハロース以外の糖類、アミノ変性シリコーン、及びカチオン界面活性剤を配合する方法が検討される。しかしながら、これら成分を併用した場合、毛髪の根元から中間部分にかけては過剰に柔軟性を与えてしまうため、毛髪全体のボリューム感が損なわれたり、過剰なべたつき感を与えてしまうという問題が生じた。
本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、油性成分及びグリコシルトレハロースを含有する毛髪化粧料組成物において、特定構造の界面活性剤を特定の割合で含有させることにより、べたつき感を生じさせることとなく、保湿性及び柔軟性を付与することができることを見出したことによりなされたものである。その目的とするところは、油性成分及びグリコシルトレハロースを含有する毛髪化粧料組成物において、べたつき感を生じさせることとなく、保湿性及び柔軟性を付与することができる毛髪化粧料組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物は、炭化水素、脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、及びロウ類から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有する毛髪化粧料組成物であって、さらに、(A)成分:グリコシルトレハロース、(B)成分:下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、
−(OCHCH)−O−R…(1)
(Rは炭素数8〜22の分岐鎖を有していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基、Rは水素原子または炭素数1〜22の分岐していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基で、炭化水素基の場合任意の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、nは30〜100の整数を表す。)を含有し、かつ前記(B)成分の含有量と(A)成分の含有量は、質量比で(A)/(B)=0.1〜10であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の毛髪化粧料組成物において、さらに、(C)成分としてポリエーテル変性シリコーン、及びポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種のシリコーン系界面活性剤を含有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物において、前記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤は、Rが炭素数1〜22の分岐していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であることを特徴とする。
本発明によれば、油性成分及びグリコシルトレハロースを含有する毛髪化粧料組成物において、べたつき感を生じさせることとなく、保湿性及び柔軟性を付与することができる。
以下、本発明の毛髪化粧料組成物を具体化した実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の毛髪化粧料組成物は、炭化水素、脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、及びロウ類から選ばれる少なくとも一種の油性成分、(A)グリコシルトレハロース、(B)下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、
−(OCHCH)−O−R…(1)
(Rは炭素数8〜22の分岐鎖を有していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基、Rは水素原子または炭素数1〜22の分岐していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基で、炭化水素基の場合任意の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、nは30〜100の整数を表す。)を含有し、前記(B)成分の含有量と(A)成分の含有量は、質量比で(A)/(B)=0.1〜10である。たとえば、さらに(C)ポリエーテル変性シリコーン、及びポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種のシリコーン系界面活性剤を含有してもよい。
炭化水素、脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、及びロウ類から選ばれる少なくとも一種の油性成分は、グリコシルトレハロースとともに、毛髪の保湿性持続効果を発揮し、毛髪にべたつき感を生じさせることなく自然な感触を与えるために配合される。これら油性成分の配合量は、好ましくは0.5〜40質量%であり、より好ましくは5〜30質量%である。配合量が0.5質量%未満であると感触を向上させることができない。一方、配合量が40質量%を超えると毛髪のべたつき感が強くなりすぎ、本発明の効果が得られないおそれがある。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、及び軽質流動イソパラフィンが挙げられる。
脂肪酸エステル類としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、及びトリカプリル酸グリセリルが挙げられる。
メチルシクロポリシロキサンとしては、例えばデカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサンが挙げられる。ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、及びメチルフェニルポリシロキサンは、平均重合度が650〜10000の高重合シリコーンであってもよい。
ロウ類としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。これらの油性成分の具体例は単独で使用されてもよく、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
グリコシルトレハロースは、毛髪に保湿効果及び柔軟性を付与するために配合される。グリコシルトレハロースの配合量は、好ましくは0.01〜15質量%であり、より好ましくは0.1〜5質量%である。配合量が0.01質量%未満であると毛髪に対し十分な保湿効果及び柔軟性を付与することができない。一方、配合量が15質量%を超えると過剰なべたつき感を与えてしまうおそれがある。
一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤は、毛髪の毛先付近における柔軟性を付与するために配合される。一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤の配合量は、好ましくは0.01〜20質量%であり、より好ましくは0.1〜15質量%である。配合量が0.01質量%未満であると毛髪の毛先付近における柔軟性を付与することができない。一方、配合量が20質量%を超えると過剰なべたつき感を与えてしまうおそれがある。
一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型イオン界面活性剤としては、Rが炭素数1〜22の分岐していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であるポリオキシエチレンジアルキルエーテル型非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルジエーテル型非イオン界面活性剤)が好ましい。一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)ジラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)ジミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)ミリスチルラウリルジエーテル、ポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)ジセチルエーテル、ポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)セチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)ジステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)ジオレイルエーテル、セテアレス(平均重合度=50〜100)ミリスチルグリコール、ラウレス、セテス、ステアレス、及びパレスが挙げられる。これらのポリオキシエチレンアルキルエーテルは単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
また、前記(B)成分の含有量と(A)成分の含有量は、質量比で(A)/(B)=0.1〜10であり、0.1〜1の範囲であることが好ましい。質量比を(A)/(B)=0.1〜10の範囲に規定することにより、毛髪の毛先付近における柔軟性を付与することができる。
ポリエーテル変性シリコーン及びポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種のシリコーン系界面活性剤は、毛髪の毛先付近における柔軟性をより向上させるために配合される。このシリコーン系界面活性剤の配合量は、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.05〜3質量%である。配合量が0.01質量%未満であると柔軟性付与効果を十分に発揮することができない。一方、配合量が5質量%を越えて配合してもそれ以上の効果の向上は得られない。
ポリエーテル変性シリコーンは、下記一般式(2)〜(5)に示すものが挙げられる。尚、下記一般式(2)〜(5)において、式中のRはR−O−(CO)a−(CO)−Aを示し、Aは水素原子又は炭素数1〜12の炭化水素基を示す。R及びRは炭素数2〜4の2価の炭化水素基、mは1〜1000の整数及びnは1〜100の整数を示す。a及びbは0〜50の整数を示し、a+b≧1である。
Figure 2009179593
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Figure 2009179593
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具体的には、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG−20/6ジメチコン、PEG−12ジメチコン、PEG−10メチルエーテルジメチコン、PEG17ジメチコン等が挙げられる。この成分は市販成分を使用しても良く、具体的にはそれぞれ商品名シリコーンKF6011(信越シリコーン社製)、ABIL B88183(Goldschmidt社製)、シリコーンSH3771M(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、シリコーンSS−2801(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、Silsoft895(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ社製)を挙げることができる。このポリエーテル変性シリコーンは単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
ポリグリセリン変性シリコーンとしては、例えばポリグリセリル−3・ジシロキサン・ジメチコン、及びポリグリセリル−3・ポリジメチルシロキエチル・ジメチコンが挙げられる。
毛髪化粧料組成物は、本願発明の効果を損なわない範囲内において、例えば、水、水溶性高分子化合物、上記以外の油性成分、多価アルコール、上記以外の界面活性剤、糖類、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤、及び酸化防止剤から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
水溶性高分子化合物としては、例えばアラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸、及びポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウムが挙げられる。架橋ポリアクリル酸としては、例えばカルボキシビニルポリマー(カルボマー)が挙げられる。
油性成分は、毛髪化粧料組成物が毛髪に適用される場合、毛髪にうるおい感を付与する。油性成分としては、例えば油脂類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、上記以外のエステル類、及び上記以外のシリコーン類が挙げられる。
油脂類としては、例えばオリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
上記以外のエステル類としては、乳酸セチル、酢酸ラノリン、リンゴ酸ジイソステアリル、及びコハク酸ジオクチルが挙げられる。
上記以外のシリコーン類としては、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。
多価アルコールとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、イソペンチルジオール、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、及び1,3−ブチレングリコール(BG)が挙げられる。
界面活性剤は、組成物の乳化剤又は組成物中の各成分の可溶化剤として組成物の安定性を向上させるために配合してもよい。界面活性剤としては、イオン性界面活性剤及び上記以外の非イオン性界面活性剤が挙げられる。イオン性界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。アルキルエーテル硫酸塩としては、例えばラウレス硫酸ナトリウムが挙げられる。N−アシルアミノ酸型界面活性剤としては、例えばN−ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウムが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、及びアルキロイルアミドプロピルジメチルアミンが挙げられる。アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが挙げられる。ジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムが挙げられる。これらの界面活性剤のカチオン基の対イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、及びサッカリンが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びココアンホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、(B)成分以外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルサッカライド界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、及びアルキルアミンオキサイドが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例は、単独で使用されてもよく、二種以上を組み合わせて使用されてもよい。
糖類としては、例えばソルビトール及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えば乳酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、トリエタノールアミン(TEA)、及びアルギニンが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸が挙げられる。
毛髪化粧料組成物は、液状、ミスト状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等の剤型にすることが可能である。この毛髪化粧料組成物は、例えば保湿性及び柔軟性を付与するためのヘアケア剤、例えばシャンプー、リンス、及びヘアトリートメント剤として使用することができる。また、ヘアトリートメント剤として適用する場合、塗布後、洗い流すタイプとして構成してもよく、洗い流さないタイプとして構成してもよい。
本実施形態の毛髪化粧料組成物によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、特定の油性成分及びグリコシルトレハロースを含有する毛髪化粧料組成物において、一般式(1)で表わされる非イオン性界面活性剤を所定の割合で配合した。したがって、べたつき感を生じさせることなく、保湿性及び柔軟性を付与することができる。
(2)本実施形態の毛髪化粧料組成物において、好ましくは、さらにポリエーテル変性シリコーン、及びポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種のシリコーン系界面活性剤が配合される。したがって、毛髪の毛先付近における柔軟性をより向上させることができる。
(3)本実施形態の毛髪化粧料組成物において、一般式(1)で表わされる非イオン性界面活性剤は、好ましくは特定のポリオキシエチレンジアルキルエーテル型非イオン界面活性剤が適用される。したがって、塗布時の組成物のこく感(組成物自体の質感)を向上させることができる。
・上記実施形態において、毛髪化粧料組成物を構成する各成分を全て配合する1剤式として構成した。しかしながら、各成分を分離して複数剤式に構成し、使用直前にそれらを混合するよう構成してもよい。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
表1,2に示す各例において、各成分を混合することにより、洗い流さないヘアトリートメント剤としての毛髪化粧料組成物を調製した。各組成物について、化学処理、例えばヘアカラー、ヘアブリーチ、又はパーマネントウェーブを複数回繰り返し毛先付近が特に傷んでいる毛髪のパネラー20名に実際に使用してもらい、毛髪の水分保持性、毛髪のべたつき感、毛髪の根元付近の柔らかさ、毛髪の毛先付近の柔らかさ、及び塗布時の組成物のこく感(トリートメント剤自体の質感)について官能評価を行った。それらの評価結果を表1,2に示す。なお、表1,2における各成分の配合を示す数値の単位は質量%である。また、表中における(A)〜(C)の表記は、本願請求項記載の各成分に対応する化合物を示す。一方、表中におけるa,bの表記は、本願請求項記載の各成分の対比化合物を示す。
(毛髪の水分保持性)
各例の洗い流さないヘアトリートメント剤を、各パネラーが就寝前に各自の毛髪のうち、正面を中心とした左右半分に分けた片側に根元から毛先まで均一になるよう適量塗布した。そして、翌朝両側の毛髪に指を通した際に、トリートメント剤を塗布しなかった側の毛髪と比べ、塗布した側の毛髪にうるおいがあり、水分が保たれていると感じたか否かで評価した。うるおいがあり、水分が保たれていると評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
(毛髪のべたつき感)
毛髪の水分保持性欄に記載される方法と同様に毛髪を処理した。そして、翌朝両側の毛髪に指を通した際に、べたつきを感じたか否かで評価し、べたつきがないと評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
(毛髪の柔らかさ(柔軟性))
毛髪の水分保持性欄に記載される方法と同様に毛髪を処理した。そして、翌朝両側の毛髪に指を通した際に、毛髪の柔らかさを感じたか否かで評価し、根元付近及び毛先付近それぞれについて、柔らかいと評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
(塗布時の組成物のこく感(トリートメント剤自体の質感))
各例の洗い流さないヘアトリートメント剤について、各パネラーが手に取った際クリームのこく感を感じたか否かで評価し、こくがあると評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
Figure 2009179593
Figure 2009179593
表1に示されるように、(A),(B)成分を含有する実施例1〜10では、水分保持性、べたつき感、毛髪の柔らかさ、及びこく感のいずれの評価も「優れる」又は「良好」であることが確認された。(C)成分を含有する実施例1〜9では、水分保持性、べたつき感、及び毛髪の柔らかさのいずれの評価も「優れる」であった。(B)成分が、ポリオキシエチレンジアルキルエーテル型非イオン界面活性剤である実施例1〜5、7〜10は、こく感の評価が「優れる」であった。
一方、表2に示されるようにグリコシルトレハロースを含有しない比較例1は、水分保持性、毛髪の根元付近の柔らかさ及びこく感は低下する結果となった。(B)成分の含有量と(A)成分の含有量が、質量比で(A)/(B)=0.1〜10の範囲を外れる比較例2,3は、水分保持性、及び毛髪の柔らかさが低下する結果となった。
グリコシルトレハロース以外の糖類又は多価アルコールからなる保湿成分を含有する比較例4〜7は、水分保持性は良好であるが、毛髪のべたつき感及び柔らかさの点で劣る結果となった。(B)成分以外の界面活性剤を配合した比較例8〜11は、毛髪の毛先付近の柔らかさ及びこく感が劣る結果となった。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)前記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤は、ポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)セチルステアリルジエーテル、セテアレス(平均重合度=50〜100)ミリスチルグリコール、及びポリオキシエチレン(平均重合度=50〜100)オレイルエーテルから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする前記毛髪化粧料組成物。
(b)前記(C)シリコーン系界面活性剤は、ポリグリセリル−3・ジシロキサン・ジメチコン及びPEG−12ジメチコンから選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする前記毛髪化粧料組成物。

Claims (3)

  1. 炭化水素、脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、及びロウ類から選ばれる少なくとも一種の油性成分を含有する毛髪化粧料組成物であって、さらに、
    (A)成分:グリコシルトレハロース、
    (B)成分:下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、
    −(OCHCH)−O−R…(1)
    (Rは炭素数8〜22の分岐鎖を有していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基、Rは水素原子または炭素数1〜22の分岐していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基で、炭化水素基の場合任意の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、nは30〜100の整数を表す。)を含有し、
    かつ前記(B)成分の含有量と(A)成分の含有量は、質量比で(A)/(B)=0.1〜10であることを特徴とする毛髪化粧料組成物。
  2. さらに、(C)成分としてポリエーテル変性シリコーン、及びポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる少なくとも一種のシリコーン系界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
  3. 前記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤は、Rが炭素数1〜22の分岐していてもよい飽和又は不飽和の1価の炭化水素基であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組成物。
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