JP2009179127A - 車両用ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チルトロックを確実に行うことができる車両用ステアリングコラム装置を提供すること。
【解決手段】ステアリングコラムチューブ2に固着されたディスタンスブラケットを車体側に固定された固定ブラケット5で移動可能に挟持し、該固定ブラケット5と前記ディスタンスブラケットに挿通するチルトボルト7にチルトレバー8を結着して成る車両用ステアリングコラム装置において、チルトボルト7に固定ツース11と可動ツース12及びスライドカム13を通し、固定ツース11を固定ブラケット5に固定し、可動ツース12を前記スライドカム13に沿ってスライド移動可能に設け、チルトレバー8に結着されたレバーカム14の回動によって可動ツース12をスライドカム13に沿ってスライド移動させて固定ツース11に選択的に噛合させることによってステアリングコラムチューブ2の固定をロック/アンロックする。
【選択図】図2

Description

本発明は、チルト機能を備えた車両用ステアリングコラム装置に関するものである。
車両のステアリングコラム装置には、ドライバの体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの高さ位置を調整することができるチルト機能を備えたものがある。
チルト機能を備えた従来のステアリングコラム装置は、ステアリングコラムチューブに固着されたディスタンスブラケットを車体側に固定された固定ブラケットで移動可能に挟持し、該固定ブラケットと前記ディスタンスブラケットに挿通するチルトボルトにチルトレバーを結着し、該チルトレバーを回すことによって前記固定ブラケットによる前記ディスタンスブラケットと前記ステアリングコラムチューブの固定をロック/アンロックする方式を採用している。
ところで、斯かるステアリングコラム装置においては、チルトボルトによる締付力によって固定ブラケットとディスタンスブラケット間に発生する摩擦力によって固定ブラケット内のディスタンクブラケットの位置、即ち、ステアリングホイールの高さ位置を固定しているため、例えば車両の衝突によってドライバがステアリングホイールに激突したような場合には、固定ブラケットとディスタンスブラケット間に発生する摩擦力よりも大きな力が作用し、ディスタンスブラケットが固定ブラケットに対して上方へ摺動してステアリングホイールの高さ位置が変化してしまうという問題が発生する。
そこで、特許文献1には、歯部を有するロックプレートをチルト用長孔に沿って固定ブラケットの外側部に固定し、該ロックプレートの歯部と噛合する歯部を備えたチルトロックレバーをチルトボルトに遊嵌するとともに、該チルトロックレバーとチルトレバーとの間にウェーブワッシャ等の弾機を介在させる構成が提案されている。この構成によれば、チルトレバーを回してチルトボルトを締め付けると、チルトロックレバーとロックプレートの歯部が噛合するため、車両衝突時等にドライバからステアリングホイールに過大な荷重が入力されても、ディスタンスブラケットの固定ブラケットに対する固定が確実にロックされ、ステアリングホイールの位置の変化が防がれる。
特開平8−011725号公報
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、ロックプレートを固定ブラケットの外側部に固定する必要があるとともに、チルトレバーの回動と共に動作して固定ブラケットをディスタンスブラケットに押し付けて挟持するカム構造を採用した場合、前記ロックプレートにチルトレバーを噛合させるためのチルトレバーの回動量と固定ブラケットをディスタンスブラケットに押し付けるためのカム構造の回動量とのバランスが悪いとどちらかのチルトロックが不十分となり、又、チルトロックレバーの歯が回転してロックプレートに噛合する構造であることから、チルト用長孔内のチルトレバーの位置で互いの歯の噛合にばらつきが生じて、必要な保持力が十分に得られず、ディスタンスブラケット及びステアリングコラムチューブの固定ブラケットへの固定が確実になされないという問題がある。
又、チルトロックレバーが常にロック方向にスプリング等で付勢された構造では、チルトロックのアンロック時にチルトロックレバーのロック方向の回転力がチルトレバーをロック方向に少し戻すことで固定ブラケットとディスタンスブラケットの間に保持力が発生し、チルト動作が重くなってスムーズに行えないという問題もある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、チルトロックを確実に行うことができる車両用ステアリングコラム装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ステアリングコラムチューブに固着されたディスタンスブラケットを車体側に固定された固定ブラケットによって移動可能に挟持し、該固定ブラケットと前記ディスタンスブラケットに挿通するチルトボルトにチルトレバーを結着し、該チルトレバーを回すことによって前記固定ブラケットによる前記ディスタンスブラケットと前記ステアリングコラムチューブの固定をロック/アンロックする車両用ステアリングコラム装置において、前記チルトボルトに固定ツースと可動ツース及びスライドカムを通し、前記固定ツースを前記固定ブラケットに固定し、前記可動ツースを前記スライドカムに沿ってスライド移動可能に設け、前記チルトレバーに結着されたレバーカムの回動によって前記可動ツースを前記スライドカムに沿ってスライド移動させて前記固定ツースに選択的に噛合させることによって前記ディスタンスブラケットと前記ステアリングコラムチューブの前記固定ブラケットに対する固定をロック/アンロックするようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、一対の前記可動ツースを前記固定ツースの両側に配するとともに、両可動ツース間にスプリングを縮装し、該スプリングによって両可動ツースを前記固定ツースに噛合する方向に付勢したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記固定ツースと可動ツースの各歯を衝突時に発生するチルト方向の入力によって互いに噛み合う方向に傾斜させたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、チルトボルトに固定ツースと可動ツース及びスライドカムを通し、固定ツースを固定ブラケットに固定し、前記可動ツースを前記スライドカムに沿ってスライド移動可能に設け、チルトレバーに結着されたレバーカムの回動によって前記可動ツースを前記スライドカムに沿ってスライド移動させて前記固定ツースに選択的に噛合させることによってディスタンスブラケットとステアリングコラムチューブの固定ブラケットに対する固定をロック/アンロックするようにしたため、通常のチルトロック構造におけるチルトレバーの回動量で固定ツースと可動ツースとの噛合が難しい調整等の必要なく、チルトロックを確実に行うことができる。
又、チルトレバーを回転させることで、可動ツースがスライド移動して固定ツースと噛合するため、大きな衝撃荷重が作用しても確実にチルトロックすることができ、ステアリングホイールの高さ位置が変化することがなく、安全性が向上する。更に、可動ツースはスライドカムに沿ってスライド移動するため、可動ツースと固定ツースの噛合は、チルト孔の可動ツース位置に関係なく常に一定の噛合が得られ、チルトロックを確実に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、一対の可動ツースを固定ツースの両側に配するとともに、両可動ツース間にスプリングを縮装し、該スプリングによって両可動ツースを前記固定ツースに噛合する方向に付勢したため、一対の可動ツースが固定ツースの両側にスプリングによって自動的にスライド移動して噛合するため、大きな衝撃荷重が作用しても一層確実にチルトロックがなされ、ステアリングホイールの高さ位置が変化することがないために安全性が向上する。更に、可動ツースを一対とすることによって、保持力が向上するとともに、1つの可動ツースによる保持力を1/2に設定することができるため、可動ツースの小型化を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、固定ツースと可動ツースの各歯をチルト方向の入力によって互いに噛み合う方向に傾斜させたため、これらの固定ツースと可動ツースに大きな衝撃荷重が作用しても、この衝撃荷重は固定ツースと可能ツースの歯同士を噛み合わせる方向に作用することとなり、より確実なチルトロックが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る車両用ステアリングコラム装置の部分側面図、図2は同車両用ステアリングコラム装置のチルトロック機構部の側面図、図3は図2のA−A線断面図、図4(a),(b)は同チルトロック機構のカムとその作用説明図、図5はチルトロック機構の固定ツースと可動ツースの歯の形状を示す側面図、図6は車両用ステアリングコラムのチルトロック時の状態を示す部分側面図、図7は同車両用ステアリングコラムのチルトアンロック時の状態を示す部分側面図である。
図1に示す車両用ステアリングコラム装置1は、車体前方(図1の左方)に向かって斜め下方に傾斜して配置された円筒状のステアリングコラムチューブ2を備えており、該ステアリングコラムチューブ2内にはステアリングシャフト3が回動可能に挿通している。ここで、ステアリングコラムチューブ2は、軸方向に摺動可能に嵌合するアッパチューブ2Aとロアチューブ2Bとで構成されている。又、ステアリングシャフト3は、軸方向に摺動可能にスプライン嵌合されたアッパシャフト3Aとロアシャフト3Bとで構成されており、アッパシャフト3Aの上端にはステアリングホイール4が結着され、ロアシャフト3Bの下端部は、不図示の自在継手を介して不図示のステアリングギヤボックスに連結されている。
前記ステアリングコラムチューブ2は、車体ブラケット20に固定された固定ブラケット5によって上下に揺動可能に挟持されている。即ち、本実施の形態に係る車両用ステアリングコラム装置1は、ドライバの体格や好みに応じてステアリングホイール4の高さ位置を調整することができるチルト機構を備えており、固定ブラケット5の左右の側壁5A(図3には一方のみ図示)には、ステアリングコラム2の揺動支点(不図示)を中心とする円弧状のチルト孔5aがそれぞれ形成されている。
そして、図3に示すように、固定ブラケット5の左右の側壁5Aに形成された前記チルト孔5aとステアリングコラムチューブ2に結着されたディスタンスブラケット6にはチルトボルト7が挿通しており、該チルトボルト7の固定ブラケット5から外側方へ突出する一端部にはチルトロック機構10を介してチルトレバー8が結着されている。尚、図示しないが、チルトボルト7の他端にはナットが螺着されている。
ここで、上記チルトロック機構10の構成の詳細を図2〜図5に基づいて説明する。
図2及び図3に示すように、チルトロック機構10は、チルトボルト7の固定ブラケット5とチルトレバー8との間に挿通する固定ツース11と可動ツース12、スライドカム13及びレバーカム14によって構成されている。
上記固定ツース11は、固定ブラケット5に形成されたチルト孔5aに嵌着された上下方向に長い部材であって、その内側にはチルト孔5aに沿う第2のチルト孔11aが形成されている。そして、この固定ツース11の左右には一対の前記可動ツース12がスライド移動して係脱可能に配されており、各可動ツース12の中央には突起12aが外側方(図3の下方)に向かって一体に突設されている。ここで、図5に示すように(図5には一方のみ図示)、固定ツース11の外周部と各可動ツース12の内周部には互いに噛合する複数の歯11A,12Aがそれぞれ形成されており、これらの歯11A,12Aは衝突時に発生するチルト方向の入力によって互いに噛み合う方向に図示の通り、可動ツース12の中心を結んだ線Eに対して角度αだけ傾斜している。又、各可動ツース12に突設された前記突起12aの横断面は略小判状(長円状)とされ、その内側と外側の面は円弧面状に成形されている。
又、前記スライドカム13は、固定ツース11と可動ツース12を固定ブラケット5とで挟持するようこれらの外側に配されており、その中心部に形成された駒状のスライドブロック13aが固定ツース11の前記第2のチルト孔11aに摺動可能に嵌合している。そして、このスライドカム13のスライドブロック13aの中心部をチルトボルト7が貫通しており、該スライドカム13の両側には略小判状(長円状)のガイド孔13bが形成され、これらのガイド孔13bには可動ツース12に突設された前記突起12aがスライド移動可能に嵌合している。ここで、各スライド孔13bの長手方向の長さは突起12aの長手方向の長さよりも長く設定されており、従って、可動ツース12は、これに形成された突起12aがスライドカム13のガイド孔13b内をスライドし得る範囲でスライド可能であって、両可動ツース12は、両端にフック部12bが形成されており、対向する互いのフック部12bの間に縮装された一対のスプリング15によって互いに引き合う方向(互いの歯11A,12Aが噛合する方向)に付勢されている。
上記スライドカム13の外面には前記レバーカム14が当接しており、このレバーカム14は、その中心に突設されたボス部14aが前記チルトレバー8に形成された角孔8aに嵌着されることによってチルトレバー8に固定されている。このレバーカム14は、円板状に成形されており、図2に示すように、その外周の相対向する2箇所には円弧面を有するピン状の押圧突起14bが径方向外方に向かって一体に突設されている。ここで、図3に示すように、スライドカム13とレバーカム14間の全周4箇所にはカム面が形成されており、各カム面は、図4に詳細に示すように、スライドカム13に形成されたカム面13cとレバーカム14に形成されたカム面14cとで構成されている。
次に、以上のように構成されたチルトロック機構10の作用について説明する。
チルトレバー8が図1の実線にて示す位置にあるときには、スライドカム13とレバーカム14間に形成されたカム面14cにおいて、レバーカム14側のカム面14dは図4(a)に示すようにスライドカム13のカム山13dの端面に係合しているため、スライドカム13と固定ツース11及び可動ツース12を介して固定ブラケット5が内側に押圧される。この結果、固定ブラケット5がディスタンスブラケット6を挟持する力が大きくなって両者間に作用する摩擦力も大きくなり、ディスタンスブラケット6に固着されたステアリングコラムチューブ2の位置が固定されてステアリングホイール4の高さ位置も固定される。
又、チルトレバー8が図1の実線にて示す位置にあるときには、図6に示すように、レバーカム14の外周に突設された押圧突起14bは可動ツース12に突設された突起12aに係合しておらず、従って、両可動ツース12は一対のスプリング15によって引き合って固定ツース11に押圧されており、該可動ツース12に形成された歯12Aが固定ツース11の歯11Aに自動的に噛合する。このため、スライドカム13とレバーカム14及びチルトボルト7の第2のチルト孔11aに沿う移動がロックされるチルトロック状態となり、ステアリングホイール4の高さ位置が確実にロックされ、例えば車両の衝突によってドライバがステアリングホイール4に激突したような場合であっても、ディスタンスブラケット6が固定ブラケット5に対して上方へ摺動してステアリングホイール4の高さ位置が変化してしまうという問題が発生することがない。
又、可動ツース12は、図2に示すように、チルトボルト7の中心を通る一直線上に一対でスライド移動可能に設けられているため、可動ツース12と固定ツース11の噛合はチルト孔5aの可動ツース位置に関係なく常に一定の噛合が得られ、チルトロックを確実に行うことができる。
更に、固定ツース11の両側に一対の可動ツース12を噛合させることで、保持力を向上させることができるとともに、1つの可動ツース12による保持力を1/2に設定することができるため、可動ツース12が1つのときと比べ、保持力を設定する場合には可動ツース12の小型化を図ることができる。
尚、本実施の形態では、前述のように固定ツース11と可動ツース12にそれぞれ形成された歯11A,12Aは衝突時に発生するチルト方向の入力によって互いに噛み合う方向に図5に示す角度αだけ傾斜して形成されているため、これらの固定ツース11と可動ツース12に大きな衝撃荷重が作用しても、この衝撃荷重は固定ツース11と可動ツース12の歯11A,12A同士を噛み合わせる方向に作用するため、より確実なチルトロックが可能となる。
次に、チルト調整のためにチルトレバー8を図1の実線位置から矢印方向に鎖線位置まで回すと、図7に示すように、該チルトレバー8と一体に回動するレバーカム14に突設された押圧突起14bが可動ツース12の突起12aに係合して両可動ツース12をスプリング15の付勢力に抗して押し広げるため、可動ツース12がスライドカム13のガイド孔13bに沿ってスライド移動する。このため、可動ツース12の歯12Aが固定ツース11の歯11Aから離脱して両歯の噛合が解除され、チルトロックも解除される。尚、本実施の形態では、図7に示すように、チルトレバー8を鎖線位置まで回してチルトロックを解除した状態では、レバーカム14の押圧突起14bは可動ツース12の突起12aの中心とチルトボルト7の中心を結ぶ中心線に対して図示の角度Δθだけ余分に回動し、各突起12aの頂部を越えて静止しているため、スプリング15の付勢力によってレバーカム14とチルトレバー8が押し戻されて可動ツース12の歯12Aが固定ツース11の歯11Aに再び噛合してチルトロックがなされることがなく、保持力は発生しないことから、チルト動作がスムーズに行える。
又、チルトレバー8を図1の実線位置から矢印方向に鎖線位置まで回すと、スライドカム13とレバーカム14間に形成されたカム面14cにおいて、レバーカム14側のカム山14dが図4(b)に示すようにスライドカム13側のカム面13cに係合するため、スライドカム13と固定ツース11及び可動ツース12を介して固定ブラケット5を内側に押圧していた力が解除される。この結果、固定ブラケット5がディスタンスブラケット6を挟持する力が小さくなって両者間に作用する摩擦力も小さくなる。
従って、上記状態ではスライドカム13とレバーカム14及びチルトボルト7と共にディスタンスブラケット6及びこれに結着されたステアリングコラムチューブ2を固定ツース11の第2のチルト孔11aに沿って上下に移動させることができ、ステアリングホイール4の高さ位置をドライバの体格や好みに応じて任意に調整することができる。そして、このようにしてステアリングホイール4の高さ位置を調整した後は、チルトレバー8を図1に鎖線にて示す位置から実線にて示す位置まで回動させて戻すと、再びチルトロック状態となり、ステアリングホイール4は調整後の高さ位置に固定される。
以上のように、本実施の形態によれば、チルトボルト7に固定ツース11と可動ツース12及びスライドカム13を通し、前記固定ツース11を固定ブラケット5に固定し、前記可動ツース12を前記スライドカム13に沿ってスライド移動可能に設け、チルトレバー8に結着されたレバーカム14の回動によって可動ツース11をスライドカム13に沿って移動させて固定ツース11に選択的に噛合させることによってディスタンスブラケット6とステアリングコラム2の固定ブラケット5に対する固定をロック/アンロックするようにしたため、通常のチルトロック構造におけるチルトレバー8の回動量で固定ツース11と可動ツース12の噛合が難しい調整等の必要なく、チルトロックを確実に行うことができ、ステアリングホイール4の高さ位置を固定することができる。
又、チルトレバー8を回転させることで、可動ツース12がスライド移動して固定ツース11と噛合するため、大きな衝撃荷重が作用しても確実にチルトロックすることができ、ステアリングホイール4の高さ位置が変化することがなく、安全性が向上する。
更に、可動ツース12はスライドカム13に沿ってスライド移動するため、可動ツース12と固定ツース11の噛合は、チルト孔5aの可動ツース位置に関係なく常に一定の噛合が得られ、チルトロックを確実に行うことができる。
又、本実施の形態では、一対の可動ツース12を固定ツース11の両側に配するとともに、両可動ツース12間にスプリング15を縮装し、該スプリング15によって両可動ツース12を固定ツース11に噛合する方向に付勢したため、一対の可動ツース12が固定ツース11の両側にスプリング15によって自動的にスライド移動して噛合するため、大きな衝撃荷重が作用しても一層確実にチルトロックがなされ、ステアリングホイール4の高さ位置が変化することがないために安全性が向上する。
更に、可動ツース12を一対とすることによって、保持力が向上するとともに、1つの可動ツース12による保持力を1/2に設定することができるため、可動ツース12の小型化を図ることができる。
更に、本実施の形態では、固定ツース11と可能ツース12にそれぞれ形成された歯11A,12Aを衝突時に発生するチルト方向の入力によって互いに噛み合う方向に図5に示す角度αだけ傾斜して形成したため、これらの固定ツース11と可動ツース12に大きな衝撃荷重が作用しても、この衝撃荷重は固定ツース11と可能ツース12の歯11A,12A同士を噛み合わせる方向に作用することとなり、より確実なチルトロックが可能となる。
本発明に係る車両用ステアリングコラム装置の部分側面図である。 本発明に係る車両用ステアリングコラム装置のチルトロック機構部の側面図である。 図2のA−A線断面である。 (a),(b)はチルトロック機構のカムとその作用説明図である。 チルトロック機構の固定ツースと可動ツースの歯の形状を示す側面図である。 本発明に係る車両用ステアリングコラムのチルトロック時の状態を示す部分側面図である。 本発明に係る車両用ステアリングコラムのチルトアンロック時の状態を示す部分側面図である。
符号の説明
1 車両用ステアリングコラム装置
2 ステアリングコラムチューブ
2A ステアリングコラムチューブのアッパチューブ
2B ステアリングコラムチューブのロアチューブ
3 ステアリングシャフト
3A ステアリングシャフトのアッパシャフト
3B ステアリングシャフトのロアシャフト
4 ステアリングホイール
5 固定ブラケット
5A 固定ブラケットの側壁
5a 固定ブラケットのチルト孔
6 ディスタンスブラケット
7 チルトボルト
8 チルトレバー
8a チルトレバーの角孔
10 チルトロック機構
11 固定ツース
11A 固定ツースの歯
11a 固定ツースの第2のチルト孔
12 可動ツース
12A 可動ツースの歯
12a 可動ツースの突起
12b 可動ツースのフック部
13 スライドカム
13a スライドカムのスライドブロック
13b スライドカムのガイド孔
13c スライドカムのカム面
13d スライドカムのカム山
14 レバーカム
14a レバーカムのボス部
14b レバーカムの押圧突起
14c レバーカムのカム面
14d レバーカムのカム面
15 スプリング
20 車体ブラケット

Claims (3)

  1. ステアリングコラムチューブに固着されたディスタンスブラケットを車体側に固定された固定ブラケットによって移動可能に挟持し、該固定ブラケットと前記ディスタンスブラケットに挿通するチルトボルトにチルトレバーを結着し、該チルトレバーを回すことによって前記固定ブラケットによる前記ディスタンスブラケットと前記ステアリングコラムチューブの固定をロック/アンロックする車両用ステアリングコラム装置において、
    前記チルトボルトに固定ツースと可動ツース及びスライドカムを通し、前記固定ツースを前記固定ブラケットに固定し、前記可動ツースを前記スライドカムに沿ってスライド移動可能に設け、前記チルトレバーに結着されたレバーカムの回動によって前記可動ツースを前記スライドカムに沿ってスライド移動させて前記固定ツースに選択的に噛合させることによって前記ディスタンスブラケットと前記ステアリングコラムチューブの前記固定ブラケットに対する固定をロック/アンロックするようにしたことを特徴とする車両用ステアリングコラム装置。
  2. 一対の前記可動ツースを前記固定ツースの両側に配するとともに、両可動ツース間にスプリングを縮装し、該スプリングによって両可動ツースを前記固定ツースに噛合する方向に付勢したことを特徴とする請求項1記載の車両用ステアリングコラム装置。
  3. 前記固定ツースと可動ツースの各歯を衝突時に発生するチルト方向の入力によって互いに噛み合う方向に傾斜させたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ステアリングコラム装置。
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