JP2009178923A - 容量性負荷駆動回路、液体噴射ヘッド及び液体吐出装置 - Google Patents

容量性負荷駆動回路、液体噴射ヘッド及び液体吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を低減し、安定動作する容量性負荷駆動回路、液体噴射ヘッド及び液体吐出装置の提供。
【解決手段】容量性負荷駆動回路は、主トランジスタ対312の作動を介して主駆動信号S2を生成する主駆動信号生成部31と主トランジスタ対における各トランジスタのコレクタに印加する補助駆動信号S3を生成する補助駆動信号生成部32とを備え、主トランジスタ対は、主駆動信号S2の電圧上昇時に動作するNPN型トランジスタTR1と主駆動信号の電圧下降時に動作するPNP型トランジスタTR2とからなり、補助駆動信号は、NPN型トランジスタの動作時にNPN型トランジスタのエミッタ電位よりも所定電位だけ高く、PNP型トランジスタの動作時にPNP型トランジスタのエミッタ電位よりも所定電位だけ低く、主駆動信号の電圧上昇時及び電圧下降時よりも所定時間早く電圧下降及び電圧上昇を開始するように波形が定められる。
【選択図】図4

Description

本発明は容量性負荷駆動回路、液体噴射ヘッド及び液体吐出装置に関する。
液体を吐出させ対象物へこの液体を着弾させて処理を行う液体吐出装置としては、例えば、圧電素子の変位による圧力を利用してノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドがある。このインクジェット式記録ヘッドでは、容量性負荷である複数の圧電素子を支障なく動作させるため、十分な充放電電流を供給する必要がある。従って、電流増幅部、例えば充電用トランジスタ及び放電用トランジスタからなるトランジスタ対で電流が増幅された駆動信号を用いている。
トランジスタ対で駆動信号の電流増幅を行う場合、充電用のトランジスタにおける消費電力は、電源電位と駆動信号の電位との差に電流を乗じた量となる。一方、放電用のトランジスタにおける消費電力は、駆動信号の電位と接地電位との差に電流を乗じた量となる。このため、各トランジスタにおける消費電力は大きくなるので、この消費電力をできるだけ小さくすることが望まれている。
そこで、例えば特許文献1に記載された液体吐出装置では、アナログ信号をもとにトランジスタ対を介して主駆動信号を生成する主駆動信号生成部と、パルス信号をもとに他のトランジスタ及び平滑回路を介して補助駆動信号を生成し、前記補助駆動信号を前記トランジスタ対における少なくとも一方のトランジスタのコレクタに印加する補助駆動信号生成部と、液体を吐出するための動作を行う素子であって、前記主駆動信号に基づいて動作する素子とを有している。そして、この補助駆動信号を電源電位、または接地電位として用いていることで、主駆動信号生成部が有するトランジスタ対の熱損失を低減し、消費電力を小さくしている。
特開2006−272907号公報(請求項1、図13等)
ところで、近年、主駆動信号の周波数は従来に比べてより高周波となっており、これ以上高周波となると、平滑回路によって波形の遅延が発生し、主駆動信号と補助駆動信号との差が小さくなってしまう。特に、主駆動信号の電圧上昇及び電圧下降の切換タイミングで主駆動信号と補助駆動信号との差が小さくなり、この場合動作が不安定になるという問題がある。他方で、主駆動信号と補助駆動信号とのオフセット値を初めから大きくとっておくと、トランジスタ対の熱損失を低減して消費電力を小さくすることが難しくなるという問題がある。
そこで、本発明の課題は、上記従来技術の問題を解決することにあり、消費電力を低減する容量性負荷駆動回路であって、高周波が印加されても安定動作する容量性負荷駆動回路を提供することにある。また、この容量性負荷駆動回路を用いた液体噴射ヘッド、及び液体吐出装置を提供することにある。
本発明の容量性負荷駆動回路は、容量性負荷に対して駆動信号を入力して駆動させる容量性負荷駆動回路であって、アナログ信号をもとに主トランジスタ対を介して主駆動信号を生成する主駆動信号生成部と、パルス信号をもとにトランジスタ対及び平滑回路を介して補助駆動信号を生成し、前記補助駆動信号を前記主トランジスタ対における各トランジスタのコレクタに印加する補助駆動信号生成部とを備え、前記主トランジスタ対は、前記アナログ信号がベースに印加され、主駆動信号の電圧上昇時に動作するNPN型トランジスタと主駆動信号の電圧下降時に動作するPNP型トランジスタとからなり、前記補助駆動信号生成部は、前記NPN型トランジスタの動作時において、前記NPN型トランジスタのエミッタ電位よりも所定電位だけ高くなると共に、前記PNP型トランジスタの動作時において、前記PNP型トランジスタのエミッタ電位よりも所定電位だけ低くなるように、かつ、前記主駆動信号の電圧上昇時及び電圧下降時よりも所定時間早いタイミングで電圧下降及び電圧上昇を開始するように波形が定められた補助駆動信号を生成することを特徴とする。
本発明の容量性負荷駆動回路においては、前記NPN型トランジスタの動作時において、前記NPN型トランジスタのエミッタ電位よりも所定電位だけ高くなるように、かつ、前記PNP型トランジスタの動作時において、前記PNP型トランジスタのエミッタ電位よりも所定電位だけ低くなるように波形が定められた補助駆動信号を生成し、この補助駆動信号を主駆動信号の電源電圧として用いることで、電源電圧と駆動電圧との差が小さいので、消費電力が小さく、これにより発熱を抑制することができる。さらに、主駆動信号が高周波となった場合であっても、主駆動信号の電圧上昇及び電圧下降のタイミングよりも補助駆動信号の電圧上昇及び電圧下降のタイミングが早くなるように補助駆動信号が生成されているので、電圧上昇及び電圧下降のタイミング時に、たとえ信号が鈍ったとしても動作が不安定とはならない。
ここで、前記トランジスタ対は、それぞれnチャネルのMOS型電界効果トランジスタからなり、前記トランジスタ対の前段には、前記トランジスタ対の同時作動防止手段が設けられていることが好ましい。かかる同時作動が防止されたnチャネルのMOS型電界効果トランジスタを二つ用いることで、発熱量自体が少なく、また、出力が安定しやすいからである。
また、この場合、前記容量性負荷が液体を吐出する圧電素子であると、特に本発明の容量性負荷駆動回路を用いるのに適している。
本発明の液体噴射ヘッドは、液体が導入される液体導入口と液体を噴射するノズル開口とを連通する流路が形成される流路部材、及び前記容量性負荷駆動回路から送出される主駆動信号に基づいて駆動され、前記流路に対して圧力を発生する容量性負荷としての圧電素子を有することを特徴とする。本発明の液体噴射ヘッドは、前記容量性負荷駆動回路を有することで、消費電力が小さく、これにより発熱を抑制することができるとともに、電圧上昇及び電圧下降のタイミング時に、液体吐出動作が不安定とはならない。
本発明の液体吐出装置は、前記容量性負荷駆動回路と、液体が導入される液体導入口及び液体を噴射するノズル開口を連通する流路が形成される流路部材、並びに前記容量性負荷駆動回路から送出される主駆動信号に基づいて駆動され、前記流路に対して圧力を発生する容量性負荷としての圧電素子を有する液体噴射ヘッドと備えたことを特徴とする。本発明の液体吐出装置は、前記容量性負荷駆動回路を有することで、消費電力が小さく、これにより発熱を抑制することができるとともに、電圧上昇及び電圧下降のタイミング時に、液体吐出動作が不安定とはならない。
図1は、インクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。図1によれば、記録ヘッドユニット1A及び1Bは、液体吐出装置としてのインクジェット式記録装置2に設けられている。即ち、記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インクジェット式記録装置2のキャリッジ3に搭載され、キャリッジ3は、インクジェット式記録装置2の装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図1中は図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
かかるインクジェット式記録装置2の制御系について、図2に示すインクジェット式記録装置の構成を示すブロック図を用いて説明する。図2によれば、インクジェット式記録装置2内には、インクジェット式記録装置2の制御を行う制御部20が設けられている。制御部20は、CPU21と、装置制御部22と、容量性負荷駆動回路であるヘッド制御部30とを備えている。
即ち、CPU21からキャリッジの移動を示す信号が装置制御部22に入力されると、装置制御部22は、駆動モータ6を駆動させてキャリッジ3をキャリッジ軸5に沿って移動させると共に、CPU21からの記録シートSの搬送を示す信号が装置制御部22に入力され、装置制御部22は、給紙ローラ23を駆動させて記録シートSを搬送させる。
また、CPU21からヘッド制御部30にヘッド駆動を指示することを示すヘッド駆動信号S1が入力され、ヘッド制御部30はヘッド駆動信号S1に対し所定の処理を行って主駆動信号S2を記録ヘッドユニット1A及び1Bに送出する。記録ヘッドユニット1A及び1Bに主駆動信号S2が入力されると、記録ヘッドユニット1A及び1Bに備えられた液体吐出ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッド10の圧電素子11が駆動されて、インクを吐出する。この場合に、インクジェット式記録ヘッド10には、さらに図示しないドライバICが設けられており、このドライバICがCPU21からの信号に応じて、どの圧電素子11を駆動するかを選択している。
ここで、インクジェット式記録ヘッド10について図3を用いて説明する。図3は、インクジェット式記録ヘッド10の断面模式図である。インクジェット式記録ヘッド10は、インクを噴射するノズル開口12に連通する圧力発生室13と、圧力発生室13と図示しないインクカートリッジとを連通させる流路14と、圧力発生室13に対向して設けられた振動板15と、振動板15を介して圧力発生室13に圧力変化を発生させる圧電素子11とを備えている。圧電素子11は、ケース16に、固定板17を介して固定されており、圧電素子11の基端部近傍には、固定板17とは反対側の面に、各圧電素子11を駆動するための信号、即ち主駆動信号S2を供給する配線18が設けられている。この配線18が、前記ヘッド制御部30に接続されている。このようなインクジェット式記録ヘッド10では、ヘッド制御部30から主駆動信号S2が配線18を介してインクジェット式記録ヘッド10に送出され、圧電素子11に主駆動信号S2が印加される。圧電素子11は、主駆動信号S2に応じて、充電・放電を繰り返して膨張・収縮することで振動板15を変形させて、圧力発生室13の容積を変化させる。この圧力発生室13の容積変化により、所定のノズル開口12からインク滴が吐出される。
このようなインクジェット式記録ヘッド10を制御するヘッド制御部30について、図4を用いて詳細に説明する。図4は、ヘッド制御部30の構成を説明するためのブロック図である。
図4に示すように、ヘッド制御部30は、ヘッドを駆動する主駆動信号S2を生成する主駆動信号生成部31と、補助駆動信号S3を生成する補助駆動信号生成部32とからなる。かかる構成では、電圧波形が予め設定されている補助駆動信号S3を生成する補助駆動信号生成部32を設け、生成された補助駆動信号S3を主駆動信号生成部31の後述する主トランジスタ対312の電源電圧及びグランド電圧として用いることで、主駆動信号S2と電源電圧及びグランド電圧との差を小さくして、主トランジスタ対312での消費電力を低減することができる。
また、CPU21から送出されるヘッド駆動信号S1は、主駆動信号S2を生成するための主生成信号S11と、補助駆動信号S3を生成するための補助生成信号S12とからなり、主生成信号S11は、主駆動信号生成部31に入力され、補助生成信号S12は、補助駆動信号生成部32に入力される。
主駆動信号生成部31は、CPU21からの主生成信号S11が入力されるD/Aコンバータ(DAC)311と、DAC311から出力されたアナログ信号ANGが入力される主トランジスタ対312とを備えている。
CPU21から出力された主生成信号S11は、DAC311に入力される。DAC311は、所定周期毎に更新されるDAC値に基づき、デジタル信号である主生成信号S11から、指定された電位のアナログ信号を生成するように構成されている。DAC値は、例えば、出力電位を10ビットのデジタル値で表した情報である。即ち、主生成信号S11には、指定された電位のアナログ信号を生成するためのDAC値などの主駆動信号S2を生成するための各種情報が含まれており、DAC311は、主生成信号S11に含まれるこれらの情報を基に、主駆動信号S2を生成するためのアナログ信号ANGを生成する。
DAC311で生成されたアナログ信号ANGは、主トランジスタ対312の各トランジスタのベースに入力される。
主トランジスタ対312は、DAC311で生成されたアナログ信号ANGの電流を増幅して、主駆動信号S2を生成するものである。なお、アナログ信号ANGの電流は複数の圧電素子11を同時に動作させるには不十分であるため、主トランジスタ対312によって、アナログ信号ANGの電流を増幅している。
主トランジスタ対312は、相補的に接続されたトランジスタ対によって構成されているプッシュプル増幅回路である。このように相補的に接続されたトランジスタ対を用いることで、高い電流増幅率を得ることができる。具体的にその構成を説明すると、主トランジスタ対312は、互いのエミッタ同士が接続されたNPN型トランジスタTR1とPNP型トランジスタTR2とによって構成されている。NPN型トランジスタTR1は、主駆動信号S2の電圧上昇時に動作するものであり、圧電素子11の充電用のトランジスタである。このNPN型トランジスタTR1では、コレクタに補助駆動信号生成部32からの補助駆動信号S3が入力され、ベースにはDAC311からのアナログ信号ANGが入力される。PNP型トランジスタTR2は、主駆動信号S2の電圧下降時に動作するものであり、圧電素子11の放電用のトランジスタである。このPNP型トランジスタTR2では、コレクタに補助駆動信号生成部32からの補助駆動信号S3が入力され、ベースにはDAC311からのアナログ信号ANGが入力されている。そして、NPN型トランジスタTR1とPNP型トランジスタTR2とは、エミッタで接続され、この接続部から圧電素子11に主駆動信号S2が出力される。
この主トランジスタ対312は、NPN型トランジスタTR1のベース、及び、PNP型トランジスタTR2のベースに入力されたアナログ信号ANGによって動作が制御される。例えば、アナログ信号ANGの電位が上昇状態であるとき、NPN型トランジスタTR1におけるベースの電位がエミッタの電位よりも所定値以上高くなると、NPN型トランジスタTR1がオン状態となる。これに伴って主駆動信号S2の電位も上昇する。一方、アナログ信号ANGの電位が下降状態であるとき、PNP型トランジスタTR2におけるベースの電位がエミッタの電位よりも所定値以上低くなると、PNP型トランジスタTR2がオン状態となる。これに伴って主駆動信号S2の電位も下降する。このように、主駆動信号S2の電圧波形は、アナログ信号ANGの電圧波形によって制御される。
従って、主駆動信号生成部31では、パルス信号である主生成信号S11に基づいてアナログ信号ANGを生成し、このアナログ信号ANGから主駆動信号S2を生成できる。
以下、前記主トランジスタ対312での消費電力を抑制し発熱を抑制するための補助駆動信号生成部(以下D級アンプという)32について、図4及び図5を参照して説明する。図5は、D級アンプ32の構成を説明するためのブロック図である。
D級アンプ32は、主トランジスタ対312に対して電源電圧及びグランド電圧となるための電圧波形が定められた補助駆動信号S3を生成するものである。即ち、予めCPU21で、主駆動信号S2に対応したオフセット値を加算又は減算し、かつ、主駆動信号S2のタイミングをシフトさせて補助駆動信号S3の波形が定められている。この情報を示す補助生成信号S12がCPU21からD級アンプ32に入力されることにより、D級アンプ32では、この補助生成信号S12に基づいて所望のオフセット値及びシフト値が含まれる補助駆動信号S3を生成する。
図5によれば、このD級アンプ32は、コンパレータ321と、ゲートドライバ322と、トランジスタ対323を構成するトランジスタTR3及びTR4と、平滑回路324を構成するコイルL1及びコンデンサC1とからなる。また、同じn型MOSFETであるトランジスタTR3及びTR4を同時に作動させないための同時作動防止手段325が、コンパレータ321とゲートドライバ322との間に設けられている。
コンパレータ321は、補助駆動信号S3を生成するためのパルス信号PWSを形成するものである。コンパレータ321には、CPU21からのアナログ信号である補助生成信号S12と、三角波TRGとが入力され、三角波TRGとCPU21からの補助生成信号S12とを比較して、補助生成信号S12をパルス幅変調してパルス信号PWSを生成する。
ここで、補助生成信号S12について図6を参照して説明する。図6は、主駆動信号S2と、補助駆動信号S3とを比較して説明するためのグラフである。補助生成信号S12には、図6に示すように、補助駆動信号S3が、放電時における主駆動信号S2(PNP型トランジスタTR2の動作時におけるPNP型トランジスタTR2のエミッタ電位)よりも所定電位V1だけ低くなるように、かつ、充電時における主駆動信号S2(NPN型トランジスタTR1の動作時におけるNPN型トランジスタTR1のエミッタ電位)よりも所定電位V2だけ高くなるように、所定のオフセット値情報が含まれている。さらに、この補助生成信号S12には、図6に示すように、補助駆動信号S3が主駆動信号S2の電圧上昇のタイミングより所定時間T1早いタイミングで電位が上昇すると共に、主駆動信号S2の電圧下降のタイミングより所定時間T2早いタイミングで電位が下降するように、所定のシフト値情報が含まれている。コンパレータ321では、この主駆動信号S2に対応したオフセット値及びシフト値が含まれている補助生成信号S12をパルス幅変調してパルス信号PWSを生成しているので、パルス信号PWSは、所望の補助駆動信号S3を生成するために必要なデューティを有しているものとなる。生成されたパルス信号PWSは、同時作動防止手段325に入力される。
同時作動防止手段325(図5参照)は、トランジスタTR3及びTR4をそれぞれ同時に作動させないように、入力されたパルス信号PWSに対して、所定の処理を行ない、トランジスタTR3及びTR4を同時作動させないパルス信号PWS1及びPWS2を出力する。例えば、各パルス信号の関係を示す図7(a)〜(c)を参照すると、同時作動防止手段325では、同時作動防止手段325に入力されたパルス信号PWSが“1”を示す電位であれば、パルス信号PWS1の電位は同じく“1”を示すものであり、パルス信号PWS2の電位は、“0”を示す電位として出力される。また、パルス信号PWSが“0”を示す電位であれば、パルス信号PWS1は同じく“0”を示す電位であり、パルス信号PWS2は、“1”を示す電位として出力される。このように、同時作動防止手段325は、同じ特性をもつトランジスタTR3及びTR4が同時に作動することがないように互いに異なる電位、即ち“1”“0”状態が互いに逆であるパルス信号PWS1及びPWS2を出力する。
図5に戻り、同時作動防止手段325から出力されたパルス信号PWS1は、トランジスタ対323を駆動するためのゲートドライバ322を経て、トランジスタ対323を構成するトランジスタTR3に入力される。また、同時に同時作動防止手段325から出力されたパルス信号PWS2は、トランジスタ対323を駆動するためのゲートドライバ322を経て、トランジスタ対323を構成するトランジスタTR4に入力される。
トランジスタ対323は、パルス信号PWS1及びPWS2に基づいて各スイッチ動作を行なって、補助駆動信号S3を生成するための所定のデューティを有するパルス信号PWS1及びPWS2に応じた出力信号PWS’を出力するように構成されている。トランジスタ対323をn型MOSFETで構成することで、ノイズが少なく、かつ、効率よく出力することができる。ここで、トランジスタTR3及びTR4は、トランジスタTR3のドレインが図示しない電源に接続され、トランジスタTR4のソースは接地されて互いに直列に接続されている。即ち、トランジスタTR3のソースと、トランジスタTR4のドレインが接続されている。トランジスタTR3のソースとトランジスタTR4のドレインとの間には、出力部が設けられており、この出力部から、出力信号PWS’が平滑回路324に入力される。
ここで、トランジスタ対323の作動について説明すると、トランジスタTR3及びTR4には、同時作動防止手段325により所定の処理が行われ、異なる“1” “0”状態を示すパルス信号PWS1及びPWS2が入力されているので、常に一方しか作動されない。例えば、図7(b)〜(d)に示すように、パルス信号PWS1が“1”を示す場合には、パルス信号PWS2は“0”を示しているため、“1”を示すパルス信号PWS1が入力されたトランジスタTR3のみオン状態となる。従って、出力された出力信号PWS’の電位は、電源電圧(“1”)となる。逆に、パルス信号PWS2が“1”を示している場合にはパルス信号PWS1は“0”を示しているため、“1”を示すパルス信号PWS2が入力されたトランジスタTR4のみオン状態となる。この場合には、出力された出力信号PWS’の電位は、グランド電圧(“0”)となる。
このように、このトランジスタ対323は、入力されたパルス信号PWS1及びPWS2に応じてそれぞれスイッチ動作することで、パルス信号PWS1及びPWS2のデューティに応じた“1”“0”状態からなる出力信号PWS’を出力する。即ち、トランジスタ対323から出力された出力信号PWS’は、コンパレータ321で生成されたパルス信号PWSのデューティに一致したデューティのパルス信号となっている。
平滑回路324は、トランジスタ対から出力されたパルス信号PWS’、即ちコンパレータ321で生成されたパルス信号PWSと同じデューティを有するパルス信号PWS’を平滑化して、所望の補助駆動信号S3を生成するものであり、コイルL1及びコンデンサC1からなるチョークインプット型の平滑回路として構成されている。つまり、コイルL1は、出力部と主トランジスタ対312のNPN型トランジスタTR1のコレクタとの間に直列に接続されていると共に、出力部と主トランジスタ対312のPNP型トランジスタTR2のコレクタとの間に直列に接続されている。また、コンデンサC1は、その一端が、コイルL1と主トランジスタ対312との間に接続され、他端が接地されている。
かかる平滑回路324においては、デューティの異なるパルス信号PWS’をそれぞれ平滑化して、アナログ信号である補助駆動信号S3を生成できる。例えば、図7(a)〜(e)に示すように、デューティ25%のパルス信号PWS’が入力されている場合には、最大出力の25%の電位が補助駆動信号S3の電位として出力部から出力される。また、デューティ50%のパルス信号PWS’が入力されている場合には、最大出力の50%の電位が補助駆動信号S3の電位として出力部から出力される。このように、所定のデューティのパルス信号PWSに一致するパルス信号PWS’は、トランジスタ対323を介して、所望のアナログ信号である補助駆動信号S3となる。
即ち、補助駆動信号生成部32では、主駆動信号S2に対して所定のオフセット値及びシフト値が補助駆動信号S3に含まれるように補助生成信号S12がコンパレータ321に入力されて、所定のデューティのパルス信号PWSが生成される。このパルス信号PWSに基づいてスイッチ動作して、パルス信号PWSと同じデューティでトランジスタ対323から出力されたパルス信号PWS’は、平滑回路324において、デューティに応じた所望の補助駆動信号S3となる。この補助駆動信号S3は、平滑回路324の出力部から出力され、主トランジスタ対312のNPN型トランジスタTR1及びPNP型トランジスタTR2のコレクタに入力される。
以下、かかる補助駆動信号S3が電源電圧及びグランド電圧として入力される主トランジスタ対312の作動について再度説明する。D級アンプ32からの補助駆動信号S3がNPN型トランジスタTR1及びPNP型トランジスタTR2のコレクタに入力された状態で、入力されたアナログ信号ANGがNPN型トランジスタTR1のエミッタ電位より高くなると、NPN型トランジスタTR1がON状態となる。そして、補助駆動信号S3によりアナログ信号ANGに応じて、主駆動信号S2が容量性負荷としての圧電素子11に入力されて、充電が行われる。他方で、入力されたアナログ信号ANGがPNP型トランジスタTR2のエミッタ電位より低くなると、PNP型トランジスタTR2がON状態となり、補助駆動信号S3によりアナログ信号ANGに応じて主駆動信号S2が容量性負荷としての圧電素子11に入力されて、放電が行われる。これにより、圧電素子11が収縮及び膨張して、インクの吐出が行われる。
以上述べたように構成されたD級アンプ32から出力される補助駆動信号S3には、オフセット値及びシフト値が加算されているので、電圧上昇及び電圧下降のタイミングであっても主駆動信号と補助駆動信号との差が大きく動作が安定する。
上述した実施形態では、縦振動型の圧電素子11に対して駆動信号を入力する場合について説明したが、圧力発生室13に圧力変化を生じさせる圧力発生手段としては、特にこれに限定されない。例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型のアクチュエータ装置や、薄膜型の圧電素子などに対しても使用することができる。
液体吐出装置の構成を示す模式的斜視図である。 液体吐出装置の制御系の構成を示すブロック図である。 液体吐出ヘッドの構成を示す模式的断面図である。 ヘッド制御部の構成を示すブロック図である。 補助駆動信号生成部の構成を示すブロック図である。 補助駆動信号と主駆動信号とを説明するためのグラフである。 各信号の関係を示すための図である。
符号の説明
1A、1B 記録ヘッドユニット、 2 インクジェット式記録装置、 6 駆動モータ、 10 インクジェット式記録ヘッド、 11 圧電素子、 15 振動板、 20 制御部、 30 ヘッド制御部、 31 主駆動信号生成部、 32 補助駆動信号生成部(D級アンプ) 311 主駆動信号生成部、 312 主トランジスタ対、 321 コンパレータ、 322 ゲートドライバ、 323 トランジスタ対、 324 平滑回路、 325 同時作動防止手段、 S1 ヘッド駆動信号、 S11 主生成信号、 S12 補助生成信号、 S2 主駆動信号、 S3 補助駆動信号、

Claims (5)

  1. 容量性負荷に対して駆動信号を入力して駆動させる容量性負荷駆動回路であって、
    アナログ信号をもとに主トランジスタ対を介して主駆動信号を生成する主駆動信号生成部と、パルス信号をもとにトランジスタ対及び平滑回路を介して補助駆動信号を生成し、前記補助駆動信号を前記主トランジスタ対における各トランジスタのコレクタに印加する補助駆動信号生成部とを備え、
    前記主トランジスタ対は、前記アナログ信号がベースに印加され、主駆動信号の電圧上昇時に動作するNPN型トランジスタと主駆動信号の電圧下降時に動作するPNP型トランジスタとからなり、
    前記補助駆動信号生成部は、
    前記NPN型トランジスタの動作時において、前記NPN型トランジスタのエミッタ電位よりも所定電位だけ高くなると共に、前記PNP型トランジスタの動作時において、前記PNP型トランジスタのエミッタ電位よりも所定電位だけ低くなるように、かつ、前記主駆動信号の電圧上昇時及び電圧下降時よりも所定時間早いタイミングで電圧下降及び電圧上昇を開始するように波形が定められた補助駆動信号を生成することを特徴とする容量性負荷駆動回路。
  2. 前記トランジスタ対は、それぞれnチャネルのMOS型電界効果トランジスタからなり、前記トランジスタ対の前段には、前記トランジスタ対の同時作動防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の容量性負荷駆動回路。
  3. 前記容量性負荷が、液体を吐出する圧電素子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の容量性負荷駆動回路。
  4. 液体が導入される液体導入口と液体を噴射するノズル開口とを連通する流路が形成される流路部材、及び請求項1又は2に記載された容量性負荷駆動回路から送出される主駆動信号に基づいて駆動され、前記流路に対して圧力を発生する容量性負荷としての圧電素子を有することを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1又は2に記載された容量性負荷駆動回路と、液体が導入される液体導入口及び液体を噴射するノズル開口を連通する流路が形成される流路部材、並びに前記容量性負荷駆動回路から送出される主駆動信号に基づいて駆動され、前記流路に対して圧力を発生する容量性負荷としての圧電素子を有する液体噴射ヘッドとを備えたことを特徴とする液体吐出装置。
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JP2013193014A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 液滴吐出装置及び粒子製造装置

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