JP5045936B2 - 容量性負荷の駆動回路及び液体吐出装置 - Google Patents

容量性負荷の駆動回路及び液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は容量性負荷の駆動回路及び液体吐出装置に関し、特に台形状波形の駆動信号を用いて圧電素子を駆動するインクジェット式記録ヘッド及びこれを有するインクジェット式記録装置に適用して有用なものである。
駆動信号の供給により液体を吐出させ、この液体を対象物に着弾させて印字等の処理を行う液体吐出装置としては、例えば、圧電素子の変位による圧力を利用してノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置が知られている。この種の液体吐出装置では、多数の圧電素子を支障なく動作させるべく十分な電流を供給する必要がある。このため、電流増幅部によって電流が増幅された駆動信号を用いている。
かかる電流増幅部で駆動信号の電流増幅を行う場合、充電用のトランジスタにおける消費電力は、電源電位と駆動信号の電位との差に電流を乗じた量となる。一方、放電用のトランジスタにおける消費電力は、駆動信号の電位と接地電位との差に電流を乗じた量となる。このため、各トランジスタにおける消費電力が大きくなり、この消費電力を可及的に低減する技術が待望されていた。かかる要望に応えるべく駆動電流による電力消費の低減を目的とする従来技術として特許文献1に開示するものがある。
特許文献1に開示された駆動回路では、圧電素子を駆動する台形状の主駆動信号に対し、この主駆動信号の形状を倣うように所定量オフセットさせた補助駆動信号を形成するとともに、この補助駆動信号を電源電圧とすることにより、両者の差を小さくして消費電力の低減を図っている。
このため、前記駆動回路は、アナログ信号に基づきトランジスタ対を介して主駆動信号を生成する主駆動信号生成部と、パルス信号に基づき他のトランジスタ及び平滑回路を介して補助駆動信号を生成する補助駆動信号生成部とを有している。前記パルス信号は、PWM回路により主駆動信号を表す信号と三角波とを比較器で比較することにより得ている。
特開2006−272907号公報
ところで、特許文献1に記載された駆動回路のPWM回路では、三角波をそのまま使用しているので、これと比較する主駆動信号を表す信号は主駆動信号に対してオフセットが付くように或る値を加算する等の処理をしている。このため、前記平滑回路による遅延等により主駆動信号と補助駆動信号との差が小さくなり、動作が不安定になる場合がある。
近年、主駆動信号の周波数は高周波化の傾向が顕著になっており、その分遅延の影響を無視できなくなりつつある。他方で、主駆動信号と補助駆動信号とのオフセット値を初めから大きくとっておくと、トランジスタ対の熱損失を低減して消費電力を小さくすることが難しくなるという問題がある。
本発明は、上記従来技術に鑑み、消費電力を低減し得るとともに、高周波域でも安定した動作が保証される容量性負荷の駆動回路及び液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の態様はアナログ信号に基づきトランジスタ対を介して容量性の負荷を駆動する主駆動信号を生成する主駆動信号生成部と、パルス信号に基づき他のトランジスタ及び平滑回路を介して前記主駆動信号を所定量オフセットさせた補助駆動信号を生成して前記トランジスタ対を構成するトランジスタのコレクタに前記補助駆動信号を印加する補助駆動信号生成部とを有するとともに、前記パルス信号を生成するパルス信号生成部は、前記アナログ信号に基づく所定のアナログ信号と三角波生成手段の出力信号とを比較してPWM信号を生成する比較手段を有する一方、前記三角波生成手段は三角波の振幅を調整可能に構成するとともに振幅調整後の前記三角波の一部をクリップして前記出力信号とするように構成したことを特徴とする容量性負荷の駆動回路にある。
本態様によれば、三角波の振幅とそのクリッピング量に基づいてオフセット量を調整することができるので、主駆動信号に対して遅延が発生しても所定のオフセット量を容易に保持させることができ、その分安定した電圧供給を行うことができる。また、オフセット量自体の調整もこれを容易に行うことができる。
この結果、容易に主駆動信号と電源電圧との差を小さくすることができ、前記トランジスタ対における電力の消費を安定的に低減し得る。これは、電圧信号である補助駆動信号の遅延が問題となる主駆動信号の高周波数領域で特に顕著な効果となる。
ここで、前記三角波生成手段は、前記三角波の下部をクリップするように構成した上側オフセット部を有するものとすることができる。この場合には、電源電圧の高電圧側へのオフセット量を容易に確保し得る。また、前記三角波生成手段は、前記三角波の上部をクリップするように構成した下側オフセット部を有するものとすることができる。この場合には、電源電圧の低電圧側へのオフセット量を容易に確保し得る。さらに、前記三角波生成手段は、前記上側オフセット部と、前記下側オフセット部とを有するものとすることができる。この場合には、電源電圧の高電圧側へのオフセット量を容易に確保すると同時に、低電圧側へのオフセット量も容易に確保し得る。この結果、電源電圧と主駆動信号との電位差を最小にすることができ、その分前記トランジスタ対における電力消費を有効に低減し得る。
さらに具体的には、前記上側オフセット部は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗と、各分圧抵抗の選択用のスイッチ手段とを有するとともに、相互に並列に接続されたそれぞれのツェナー電圧が異なる複数種類のツェナーダイオードと、各ツェナーダイオードの選択用のスイッチ手段を有するものとするのが好ましい。この場合にはスイッチング手段の制御により分圧抵抗の抵抗値乃至ツェナーダイオードのツェナー電圧を適宜選定してやることで容易に三角波の振幅とクリッピング量を変更することができる。これにより、主駆動信号に対する高電圧側のオフセット量を容易に変更することができる。
また、前記下側オフセット部は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗と、各分圧抵抗の選択用のスイッチ手段とを有するとともに、前記比較手段の電源電圧をツェナー電圧とするツェナーダイオードを有するものとするのが好ましい。この場合にはスイッチング手段の制御により分圧抵抗の抵抗値を適宜選定してやることで容易に三角波の振幅とクリッピング量を変更することができる。これにより、主駆動信号に対する低電圧側のオフセット量を容易に変更することができる。
さらに、前記上側オフセット部は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗と、各分圧抵抗の選択用のスイッチ手段とを有するとともに、相互に並列に接続されたそれぞれのツェナー電圧が異なる複数種類のツェナーダイオードと、各ツェナーダイオードの選択用のスイッチ手段とを有するものであり、前記下側オフセット部は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗と、各分圧抵抗の選択用のスイッチ手段とを有するとともに、前記比較手段の電源電圧をツェナー電圧とするツェナーダイオードを有するもとするのが最も好ましい。この場合にはスイッチング手段の制御により分圧抵抗の抵抗値乃至ツェナーダイオードのツェナー電圧を適宜選定してやることで容易に高電圧側のオフセット量に関連する三角波の振幅とクリッピング量を変更することができ、これにより主駆動信号に対する高電圧側のオフセット量を容易に変更することができる。同時に、スイッチング手段の制御により分圧抵抗の抵抗値を適宜選定してやることで容易に低電圧側のオフセット量に関連する三角波の振幅とクリッピング量を変更することができ、これにより主駆動信号に対する低電圧側のオフセット量を容易に変更することができる。
ここで、容量性負荷は、電圧の印加に伴い変位することによりノズル開口を介して液滴を吐出させる液体吐出ヘッドの圧電素子とするのが好ましい。液体噴射ヘッドの圧電素子は一般に台形状の波形を組み合わせた主駆動信号を用いるが、所定のオフセット量を確保しつつ容易に主駆動信号の形状に倣う電圧信号である補助駆動信号を形成することができるからである。
本発明の他の態様は、上記容量性負荷の駆動回路を有する液体吐出装置にある。本態様によれば、当該液体吐出装置の消費電力の削減に寄与し得る。
図1は、インクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。図1に示すように、記録ヘッドユニット1A及び1Bは、液体吐出装置としてのインクジェット式記録装置Iに設けられている。即ち、記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インクジェット式記録装置Iのキャリッジ3に搭載され、キャリッジ3は、インクジェット式記録装置Iの装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出する。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図1中は図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
図2はインクジェット式記録装置Iの制御系を示すブロック線図である。同図に示すように、インクジェット式記録装置I内には、インクジェット式記録装置Iの制御を行う制御部20が設けられている。制御部20は、CPU21と、装置制御部22と、容量性負荷の駆動回路であるヘッド制御部30とを備えている。
さらに詳言すると、CPU21からキャリッジ3(図1参照)の移動を示す信号が装置制御部22に入力されると、装置制御部22は、駆動モータ6を駆動させてキャリッジ3をキャリッジ軸5に沿って移動させるとともに、CPU21からの記録シートS(図1参照)の搬送を示す信号が装置制御部22に入力され、装置制御部22は、給紙ローラ23を駆動して記録シートSを搬送させる。
一方、CPU21からヘッド制御部30には、ヘッド駆動のための駆動信号データS1が入力される。この結果、ヘッド制御部30は駆動信号データS1に基づく所定の処理を行って主駆動信号S2をインクジェット式記録ヘッド10(記録ヘッドユニット1A、1B(図1参照)が内蔵している)の各圧電素子11を選択的に駆動してインクを吐出させる。ここで、インクジェット式記録ヘッド10は図示しないドライバICがCPU21からヘッド制御信号を供給されて各圧電素子11を駆動する。
図3は、上述の如きインクジェット式記録ヘッド10の一例を示す模式的断面図である。同図に示すように、当該インクジェット式記録ヘッド10は、インクを噴射するノズル開口12に連通する圧力発生室13と、圧力発生室13と図示しないインクカートリッジとを連通させる流路14と、圧力発生室13に対向して設けられた振動板15と、振動板15を介して圧力発生室13に圧力変化を発生させる圧電素子11とを備えている。圧電素子11は、ケース16に、固定板17を介して固定されている。圧電素子11の基端部近傍には、固定板17とは反対側の面に、各圧電素子11を駆動するための信号、即ち主駆動信号S2(図2参照)を供給する配線18が設けられている。この配線18が、前記ヘッド制御部30に接続されている。このようなインクジェット式記録ヘッド10では、ヘッド制御部30から主駆動信号S2が配線18を介してインクジェット式記録ヘッド10に送出され、圧電素子11に主駆動信号S2が印加される。圧電素子11は、主駆動信号S2に応じて、充電・放電を繰り返して伸縮することで振動板15を変形させて、圧力発生室13の容積を変化させる。この圧力発生室13の容積変化により、所定のノズル開口12からインク滴が吐出される。
このようなインクジェット式記録ヘッド10を制御するヘッド制御部30について、図4を用いて詳細に説明する。図4は、ヘッド制御部30の構成を説明するためのブロック線図である。同図に示すように、ヘッド制御部30は、ヘッドを駆動する主駆動信号S2(図2参照)を生成する主駆動信号生成部31、第1補助駆動信号S3を生成する第1補助駆動信号生成部である第1D級アンプ32及び第2補助駆動信号S4を生成する第2補助駆動信号生成部である第2D級アンプ33からなる。
かかるヘッド制御部30では、電圧波形が予め設定されて生成された第1補助駆動信号S3を主駆動信号生成部31の主トランジスタ対312の電源電圧として用いると共に、電圧波形が予め設定されて生成された第2補助駆動信号S4を主駆動信号生成部31の主トランジスタ対312のグランド電圧として用いることで、主駆動信号S2と電源電圧及びグランド電圧との差を小さくして、主トランジスタ対312の消費電力を低減することができる。
また、CPU21から送出される駆動信号データS1は、主駆動信号S2を生成するためのデータを含むデジタル信号であり、主駆動信号生成部31の他に第1D級アンプ32及び第2D級アンプ33にも入力される(この点については後に詳述する)。
主駆動信号生成部31は、CPU21からの駆動信号データS1が入力されるD/Aコンバータ(以下、DACという)311と、DAC311から出力されたアナログ信号ANGが入力される主トランジスタ対312とを備えている。即ち、DAC311は、所定周期毎に更新されるDAC値に基づき、指定された電位のアナログ信号ANGを生成するように構成されている。DAC値は、例えば、出力電位を10ビットのデジタル値で表したデータであり、DAC311は駆動信号データS1に含まれるデータを基に主駆動信号S2を生成するためのアナログ信号ANGを生成する。
DAC311で生成されたアナログ信号ANGは、主トランジスタ対312の各トランジスタTR1,TR2のベースに入力される。
主トランジスタ対312は、DAC311で生成されたアナログ信号ANGの電流を増幅して、主駆動信号S2を生成するものである。なお、アナログ信号ANGの電流は複数の圧電素子11を同時に動作させるには不十分であるため、主トランジスタ対312によって、アナログ信号ANGに基づく電流を増幅している。
主トランジスタ対312は、相補的に接続されたトランジスタ対によって構成されているプッシュプル増幅回路である。このように相補的に接続されたトランジスタ対を用いることで、高い電流増幅率を得ることができる。具体的にその構成を説明すると、主トランジスタ対312は、互いのエミッタ同士が接続されたNPN型トランジスタTR1とPNP型トランジスタTR2とによって構成されている。NPN型トランジスタTR1は、主駆動信号S2の電圧上昇時に動作するものであり、圧電素子11の充電用のトランジスタである。このNPN型トランジスタTR1では、コレクタに第1補助駆動信号生成部32からの第1補助駆動信号S3が入力され、ベースにはDAC311からのアナログ信号ANGが入力される。PNP型トランジスタTR2は、主駆動信号S2の電圧下降時に動作するものであり、圧電素子11の放電用のトランジスタである。このPNP型トランジスタTR2では、コレクタに第2補助駆動信号生成部33からの第2補助駆動信号S4が入力され、ベースにはDAC311からのアナログ信号ANGが入力されている。そして、NPN型トランジスタTR1とPNP型トランジスタTR2とは、エミッタで接続され、この接続部から圧電素子11に主駆動信号S2が出力される。
この主トランジスタ対312は、NPN型トランジスタTR1のベース、及びPNP型トランジスタTR2のベースに入力されたアナログ信号ANGによって動作が制御される。例えば、アナログ信号ANGの電位が上昇状態であるとき、NPN型トランジスタTR1におけるベースの電位がエミッタの電位よりも所定値以上高くなると、NPN型トランジスタTR1がオン状態となる。これに伴って主駆動信号S2の電位も上昇する。一方、アナログ信号ANGの電位が下降状態であるとき、PNP型トランジスタTR2におけるベースの電位がエミッタの電位よりも所定値以上低くなると、PNP型トランジスタTR2がオン状態となる。これに伴って主駆動信号S2の電位も下降する。このように、主駆動信号S2の電位波形は、アナログ信号ANGの電圧波形と相似形となるように制御される。
図5はヘッド制御部30で生成される主駆動信号S2、第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4の関係を示す波形図である。同図に示すように、第1補助駆動信号S3は主駆動信号S2から上側(高電位側)にオフセットされて主駆動信号S2を倣うような形状となっており、また第2補助駆動信号S4は主駆動信号S2から下側(低電位側)にオフセットされて主駆動信号S2を倣うような形状となっている。また、第1補助駆動信号S3は立上がり時点(a点)点が主駆動信号S2の立上がり時点よりもαだけ早くなるように位相調整してあり、第2補助駆動信号S4は立上がり時点(b点)が主駆動信号S2の立下がり時点よりもβだけ早くなるように位相調整してある。この結果、平滑回路等の影響で遅延の影響が大きい信号波形の急変部で動作が不安定になるのを防止している。
ここで、第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4の主駆動信号S2に対するオフセット量は、後述するパルス信号生成手段の三角波生成手段で、三角波の振幅を調整するとともに、振幅調整後の前記三角波の一部をクリップすることで形成している。
本形態では第1補助駆動信号S3を主トランジスタ対312(図4参照)の電源電圧、第2補助駆動信号S4を主トランジスタ対312のグランド電圧として用いている。この結果、主トランジスタ対312で消費される電力を、第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4で囲まれた面積とすることができる。
図6は、第1D級アンプ32及び第2D級アンプ33を抽出してその詳細な構成を示すブロック図である。これら第1D級アンプ32及び第2D級アンプ33が主トランジスタ対312(図4参照)での消費電力を抑制して発熱を抑制するための第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4を生成する。なお、第1D級アンプ32と第2D級アンプ33は、三角波生成部328,329を除き両者は同様の構成であるので、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
第1D級アンプ32は、主トランジスタ対312の電源電圧となる電位波形が定められた第1補助駆動信号S3を生成するものである。ここで、駆動波形生成部326にはコンピュータ21から駆動信号データS1が供給されている。駆動波形生成部326はヘッド駆動信号データに基づき主駆動信号S2と同形状のアナログ信号ANGを生成するD/Aコンバータである。アナログ信号ANGは比較手段であるコンパレータ321の非反転入力端子に供給される。駆動波形生成部326に関しては、第2D級アンプ33においても同様の構成となっている。
三角波生成部328は三角波の振幅を調整可能に構成するとともに、振幅調整後の前記三角波の下部をクリップするように構成した上側オフセット部(図6には図示せず)を有しており、三角波の振幅及びクリッピング量が調整された出力信号TRG1をコンパレータ321の反転入力端子に供給する。本形態においては上側オフセット部における三角波の振幅及びクリッピング量の調整により図5におけるa点よりもαだけ速い第1補助駆動信号S3の立ち上がりを実現している。この上側オフセット部の具体的な構成に関しては後で詳述する。
一方、第2D級アンプ33の三角波生成部329は三角波の振幅を調整可能に構成するとともに、振幅調整後の前記三角波の上部をクリップするように構成した下側オフセット部(図6には図示せず)を有しており、三角波の振幅及びクリッピング量が調整された出力信号TRG2をコンパレータ321の反転入力端子に供給する。本形態においては前記下側オフセット部における三角波の振幅及びクリッピング量の調整により図5におけるb点よりもβだけ速い第2補助駆動信号S4の立ち上がりを実現している。この下側オフセット部の具体的な構成に関しても後で詳述する。
かくして本形態では、振幅が固定された標準となる三角波と所定の信号とを比較してパルス信号(PWM信号)を得ていた従来技術に対し、三角波の形状を変えるだけで遅延要素に阻害されることなく安定な第1及び第2補助駆動信号S3,S4を生成するためのパルス信号PWM1,PWM2が得られる。パルス信号PWM1は平滑回路324を通すことにより主駆動信号S2に対し上側(高電位側)にオフセットされた第1補助駆動信号S3となり、パルス信号PWM2は主駆動信号S2に対し下側(低電位側)にオフセットされた第2補助駆動信号S4となる。即ち、パルス信号PWM1,PWM2のデューティは第1及び第2補助駆動信号S3,S4の電位に対応したものとして調整されている。
さらに、第1D級アンプ32及び第2のD級アンプ33は、コンパレータ321、ゲートドライバ322、トランジスタ対323を構成するトランジスタTR3、TR4及び平滑回路324を構成するコイルL1及びコンデンサC1とを有する。また、同じn型MOSFETであるトランジスタTR3、TR4を同時に作動させないための同時作動防止手段325が、コンパレータ321とゲートドライバ322との間に設けられている。パルス信号PWM1,PWM2は、同時作動防止手段325に入力される。
同時作動防止手段325は、トランジスタTR3及びTR4をそれぞれ同時に作動させないように、入力されたパルス信号PWM1,PWM2に対して、所定の処理を行ないパルス信号PWM3,PWM4及びPWM5,PWM6を出力する。
同時作動防止手段325から出力されたパルス信号PWM3,PWM4は、ゲートドライバ322を経て、トランジスタ対323を構成するトランジスタTR3に入力される。また、同時に同時作動防止手段325から出力されるパルス信号PWM5,PWM6は、ゲートドライバ322を経て、トランジスタ対323を構成するトランジスタTR4に入力される。
トランジスタ対323は、パルス信号PWM3,PWM4,PWM5,PWM6に基づいて各スイッチ動作を行なうことにより、第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4を生成するための所定のデューティを有するパルス信号PWM7,PWM8を出力する。ここで、トランジスタTR3及びTR4は、トランジスタTR3のドレインが図示しない電源に接続され、トランジスタTR4のソースは接地されて互いに直列に接続されている。かかるトランジスタTR3のソースとトランジスタTR4のドレインとの間には、出力部が設けられており、この出力部から、パルス信号PWM7,PWM8が平滑回路324に入力される。
ここで、トランジスタ対323の動作について説明すると、トランジスタTR3及びTR4には、同時作動防止手段325により所定の処理が行われ、異なる“1” “0”状態を示すパルス信号PWM3,PWM4及びパルス信号PWS5,PWS6が入力されているので、常に一方しか作動されない。したがって、トランジスタ対323は、入力されたパルス信号PWM3,PWM4及びパルス信号PWS5,PWS6に応じてそれぞれスイッチ動作することで、パルス信号PWM1及びパルス信号PWM2のデューティに応じた“1”“0”状態からなるパルス信号PWM7及びパルス信号PWM8を出力する。
平滑回路324は、トランジスタ対323から出力されたパルス信号PWM7、パルス信号PWM8、即ちコンパレータ321で生成されたパルス信号PWM1,PWM2と同じデューティを有するパルス信号PWM7,PWM8を平滑化して、所望の第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4を生成するものである。この平滑回路324は、コイルL1及びコンデンサC1からなるチョークインプット型として構成されている。つまり、コイルL1は、出力部と主トランジスタ対312(図4参照)のNPN型トランジスタTR1のコレクタとの間に直列に接続されている。また、コンデンサC1は、その一端が、コイルL1と主トランジスタ対312との間に接続され、他端が接地されている。
かかる平滑回路324においては、デューティの異なるパルス信号PWM1,PWM2をそれぞれ平滑化して、アナログ信号である第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4を生成する。この平滑化により、特に第1及び第2補助駆動信号S3,S4の急変部で遅延を生じるが、この遅延を見越して三角波生成部328,329における出力信号TRG1,TRG2の波形を調整している。
図7は上側オフセット部を抽出して具体的に示す回路図である。同図に示すように、上側オフセット部401は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗R1,R2,R3と、各分圧抵抗R1乃至R3の選択用のスイッチSW1,SW2,SW3とを有する。ここで、各分圧抵抗R1乃至R3はその抵抗値がR1>R2>R3の関係にある。また、上側オフセット部401は、相互に並列に接続されたそれぞれのツェナー電圧V1,V2,V3が異なる複数種類のツェナーダイオードZD1,ZD2,ZD3と、各ツェナーダイオードZD1乃至ZD3の選択用のスイッチSW4,SW5,SW6とを有している。各ツェナーダイオードZD1乃至ZD3は、三角波の下部をクリップするように各分圧抵抗R1乃至R3の後段、即ち各分圧抵抗R1乃至R3と出力端子OUT1との間に接続されている。ここで、各ツェナーダイオードZD1乃至ZD3はそのツェナー電圧値がZD1<ZD2<ZD3の関係にあり、最も高いツェナー電圧はコンパレータ321(図6参照)の電源電圧に合わせてある。
三角波発生電源TRI1は振幅及び周波数が一定の三角波を送出する。この結果、三角波発生電源TRI1の出力は抵抗R01とスイッチSW1乃至SW3で選択された分圧抵抗R1乃至R3の分圧比で決まる所定の振幅を有するものとなる。したがって、抵抗値が大きいほど振幅が大きい三角波が得られ、1個を選択する場合では分圧抵抗R1をスイッチSW1で選択した場合が最も振幅が大きく、分圧抵抗R3をスイッチSW3で選択した場合が最も振幅が小さい。また、ツェナー電圧が大きいほどクリッピング量が大きい出力信号TRG1が得られ、スイッチSW6でツェナーダイオードZD3を選択した場合が最もクリッピング量が大きく、スイッチSW4でツェナーダイオードZD1を選択した場合が最もクリッピング量が小さい。したがって、コンパレータ321(図6参照)の出力信号であるパルス信号PWM1に基づく第1補助駆動信号S3の主駆動信号S2に対する上側(高電位側)のオフセット量はスイッチSW1乃至SW3で選択する分圧抵抗R1乃至R3の抵抗値と、スイッチSW4乃至SW6で選択するツェナーダイオードZD1乃至ZD3の組み合わせにより任意に選択することができる。ちなみに、オフセット量は抵抗値が大きいほど大きく、抵抗値が同じであればクリッピング量が小さいほど小さい。ここで、スイッチSW1乃至SW6のオン・オフ動作はコンピュータ21で制御する。
図8は抵抗値乃至クリッピング量を適宜選択した場合の出力端子OUT1における出力信号TRG1を示す波形図である。同図(a)は振幅が相対的に大きい三角波をコンパレータ321の電源電圧Vcでクリップした場合の出力信号TRG1の波形、(b)は振幅が相対的に小さい三角波を電源電圧Vcでクリップした場合の波形、(c)はクリッピング量を電源電圧Vcより大きくした場合の波形の一例を示している。ここで、オフセット量は、図8(a)の場合よりも図8(b)に示す場合の方が小さく、また同一振幅であればクリッッピング量が大きいほどオフセット量は大きい。
図9は下側オフセット部を抽出して具体的に示す回路図である。同図に示すように、下側オフセット部402は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗R4,R5,R6,R7と、各分圧抵抗R4乃至R7の選択用のスイッチSW7,SW8,SW9、SW10とを有する。ここで、各分圧抵抗R7乃至R10はその抵抗値がR7>R8>R9>R10の関係にある。また、下側オフセット部402は、コンパレータ321の電源電圧をツェナー電圧V4とするツェナーダイオードZD4を有する。このツェナーダイオードZD4は三角波の上部をクリップするように各分圧抵抗R7乃至R10の後段、即ち各分圧抵抗R7乃至R10と出力端子に間に各分圧抵抗R7乃至R10と並列に接続してある。
三角波発生電源TRI2は振幅及び周波数が一定の三角波を送出する。この結果、三角波発生電源TRI2の出力は抵抗R02とスイッチSW4乃至SW7で選択された分圧抵抗R4乃至R7の分圧比で決まる所定の振幅を有するものとなる。したがって、抵抗値が大きいほど振幅が大きい三角波が得られ、1個を選択する場合では分圧抵抗R7をスイッチSW7で選択した場合が最も振幅が大きく、分圧抵抗R10をスイッチSW10で選択した場合が最も振幅が小さい。また、上限はツェナー電圧V4、即ちコンパレータ321(図6参照)の電源電圧となる。したがって、コンパレータ321の出力信号であるパルス信号PWM2に基づく第2補助駆動信号S4の主駆動信号S2に対する下側(低電位側)のオフセット量はスイッチSW7乃至SW10で選択する分圧抵抗R7乃至R10の抵抗値により任意に選択することができる。ちなみに、抵抗値が小さいほど振幅が小さくクリッピング量が小さくなるので、オフセット量は小さくなる。ここで、スイッチSW7乃至SW10のオン・オフ動作はコンピュータ21で制御する。
図10は抵抗値を適宜選択した場合の出力端子OUT2における出力信号TRG2を示す波形図である。同図(a)は振幅が相対的に最も小さい三角波をコンパレータ321の電源電圧Vcでクリップした場合の出力信号TRG2の波形、(b)は振幅が中程度の三角波をコンパレータ321の電源電圧Vcでクリップした場合の出力信号TRG2の波形、(c)は振幅が相対的に最も大きい三角波をコンパレータ321の電源電圧Vcでクリップした場合の出力信号TRG2の波形の一例を示している。ここで、オフセット量は、図10(a)の場合、図10(b)に示す場合、図10(c)に示す場合の順に大きくなる。
このように、コンパレータ321の反転入力端子に供給して駆動信号データS1に基づくアナログ信号ANGと比較する三角波を変えることにより第1及び第2補助駆動信号S3,S4の主駆動信号S2に対するオフセット量を容易に調整することができる。即ち、上側オフセット部401及び下側オフセット部402の分圧抵抗R1乃至R7乃至ツェナーダイオードZD1乃至ZD3を適宜選択して組み合わせることにより主駆動信号S2に対するオフセット量を適宜選択して図5に示すような波形の第1及び第2補助駆動信号S3,S4を容易に形成することができる。具体的には、第1補助駆動信号S3に関しては、図5におけるa点で上側オフセット部401のオフセット量が大きくなるようにスイッチSW1乃至SW6の切替制御を行うとともに、主駆動信号S2が、例えば平坦部から下降に変化する時点に基づくc点で元に戻すように切替制御を行えば良い。一方、補助駆動信号S4に関しては、図5におけるb点で下側オフセット部402のオフセット量が大きくなるようにスイッチSW7乃至SW10の切替相制御を行うとともにa点で元に戻し、さらに主駆動信号S2が、例えば平坦部から下降に変化する時点に基づくd点でオフセット量が大きくなるようにスイッチSW7乃至SW10の切替相制御を行うとともに、主駆動信号S2が、例えば下降部から平坦部に変化する時点に基づくe点で元に戻すように切替制御を行えば良い。
かくして本形態においては、図4に示すように、第1補助駆動信号S3が電源電圧として、第2補助駆動信号S4がグランド電圧として入力される主トランジスタ対312は、第1D級アンプ32からの第1補助駆動信号S3がNPN型トランジスタTR1及びPNP型トランジスタTR2のコレクタに入力された状態で、入力されたアナログ信号ANGがNPN型トランジスタTR1のエミッタ電位より高くなると、NPN型トランジスタTR1がON状態となる。そして、第1補助駆動信号S3によりアナログ信号ANGに応じて、主駆動信号S2が容量性負荷としての圧電素子11に入力されて、充電が行われる。他方で、入力されたアナログ信号ANGがPNP型トランジスタTR2のエミッタ電位より低くなると、PNP型トランジスタTR2がON状態となり、第2補助駆動信号S4によりアナログ信号ANGに応じて主駆動信号S2が容量性負荷としての圧電素子11に入力されて、放電が行われる。これにより、圧電素子11が伸縮して、インクの吐出が行われる。
上述した実施形態では、第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4を上側オフセット部401及び下側オフセット部402の出力信号TRG1,TRG2の波形を変更することのみで、図5に示す波形を実現したが、これに限るものではない。例えば、上側オフセット部401の出力信号TRG1と比較するアナログ信号ANGを、主駆動信号S2よりも立上がり時点が、図5に示すようにαだけ早い時点で立上がるように調整するとともに、下側オフセット部402の出力信号TRG2と比較するアナログ信号ANGを、主駆動信号S2よりも立下がり時点が、図5に示すようにβだけ早い時点で立下がるように調整することによっても類似の波形を形成することはできる。この場合は、上側オフセット部401及び下側オフセット部402のオフセット量は負荷に応じて予め定めた固定値とする。
このように位相調整により第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4を生成させる場合の実施の形態の一つを図11に基づき説明しておく。図11に示すように、本形態においては、CPU21が内蔵するDAC211で駆動信号データS1に基づき生成したアナログ信号ANG´を、一旦バッファメモリ212に格納して遅延させた後、アナログ信号ANGとして主トランジスタ対312(図4参照)に直接供給するようになっている。一方、第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4はバッファメモリ212の出力側に接続されているスイッチ215,217又はバッファメモリ212の入力側に接続されているスイッチ216,218を介して出力されてコンパレータ321(図6参照)の非反転入力端子に供給される。ここで、スイッチ215乃至218はマルチプレクサ213,214で好適に構成することができる。また、通常はスイッチ215,217を介してアナログ信号ANGと同位相の第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4が出力されるが、アナログ信号ANGよりも位相を早めたい場合にはスイッチ216,218を介して遅延されていないアナログ信号ANG´を第1補助駆動信号S3及び第2補助駆動信号S4として出力する。この場合のスイッチ215乃至218のオン/オフはCPU21の制御部(図示せず)を介して行う。ここで、スイッチ215乃至218の切り替えはアナログ信号ANG´,ANGが一定の期間であれば何れのタイミングでも問題はない。
かくして主駆動信号S2とともに図12示すような第1及び第2補助駆動信号S3,S4を得る。同図に示すように、第1補助駆動信号S3は主駆動信号S2の立上がり時点よりもγだけ早いc点で立上がり、第2補助駆動信号S4は主駆動信号S2の立下がり時点よりもγだけ早いd点で立下がる信号となっている。この結果、所定の良好なオフセット量を維持することができる。
また、上述した実施形態では、上側オフセット部401及び下側オフセット部402を有して主駆動信号S2の上下両側(高低両電圧側)にオフセットさせた第1及び第2補助駆動信号S3,S4の両方を形成しているが、これに限定するものではない。主トランジスタ対312における電力消費の低減効果は劣るが、第1補助駆動信号S3又は第2補助駆動信号S4の一方のみを使用する構成としても一定の電力消費の低減効果は得られる。
さらに、上述した実施形態では、縦振動型の圧電素子11に対して駆動信号を入力する場合について説明したが、圧力発生室13に圧力変化を生じさせる圧力発生手段としては、特にこれに限定されない。例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型のアクチュエータ装置や、薄膜型の圧電素子などに対しても使用することができる。
液体吐出装置の構成を示す模式的斜視図である。 液体吐出装置の制御系の構成を示すブロック図である。 液体吐出ヘッドの構成を示す模式的断面図である。 ヘッド制御部の構成を示すブロック図である。 補助駆動信号を主駆動信号とともに示す波形図である。 補助駆動信号生成部の構成を示すブロック図である。 上側オフセット部を示す回路図である。 上側オフセット部の出力波形を示す波形図である。 下側オフセット部を示す回路図である。 下側オフセット部の出力波形を示す波形図である。 他の実施の形態に係るCPU部分を抽出して示すブロック図である。 他の補助駆動信号を主駆動信号とともに示す波形図である。
符号の説明
I インクジェット式記録装置、 1A、1B 記録ヘッドユニット、 6 駆動モータ、 10 インクジェット式記録ヘッド、 11 圧電素子、 15 振動板、 20 制御部、 30 ヘッド制御部、 31 主駆動信号生成部、 32 第1補助駆動信号生成部(第1D級アンプ)、 33 第2補助駆動信号生成部(第2D級アンプ)、 311 主駆動信号生成部、 312 主トランジスタ対、 321 コンパレータ、 322 ゲートドライバ、 323 トランジスタ対、 324 平滑回路、 325 同時作動防止手段、 326 駆動波形生成部、 328,329 三角波生成部、 401 上側オフセット部、 402 下側オフセット部、 S1 駆動信号データ、 S2 主駆動信号、 S3 第1補助駆動信号、 S4 第2補助駆動信号、 ANG アナログ信号、 TRG1,TRG2 出力信号、 PWM1,PWM2 パルス信号

Claims (9)

  1. アナログ信号に基づきトランジスタ対を介して容量性の負荷を駆動する主駆動信号を生成する主駆動信号生成部と、
    パルス信号に基づき他のトランジスタ及び平滑回路を介して前記主駆動信号を所定量オフセットさせた補助駆動信号を生成して前記トランジスタ対を構成するトランジスタのコレクタに前記補助駆動信号を印加する補助駆動信号生成部とを有するとともに、
    前記パルス信号を生成するパルス信号生成部は、前記アナログ信号に基づく所定のアナログ信号と三角波生成手段の出力信号とを比較してPWM信号を生成する比較手段を有する一方、前記三角波生成手段は三角波の振幅を調整可能に構成するとともに振幅調整後の前記三角波の一部をクリップして前記出力信号とするように構成したことを特徴とする容量性負荷の駆動回路。
  2. 請求項1に記載する容量負荷の駆動回路において、
    前記三角波生成手段は、前記三角波の下部をクリップするように構成した上側オフセット部を有することを特徴とする容量性負荷の駆動回路。
  3. 請求項1に記載する容量性負荷の駆動回路において、
    前記三角波生成手段は、前記三角波の上部をクリップするように構成した下側オフセット部を有することを特徴とする容量性負荷の駆動回路。
  4. 請求項1に記載する容量性負荷の駆動回路において、
    前記三角波生成手段は、上側オフセット部と、下側オフセット部とを有することを特徴とする容量性負荷の駆動回路。
  5. 請求項2に記載する容量性負荷の駆動回路において、
    前記上側オフセット部は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗と、各分圧抵抗の選択用のスイッチ手段とを有するとともに、相互に並列に接続されたそれぞれのツェナー電圧が異なる複数種類のツェナーダイオードと、各ツェナーダイオードの選択用のスイッチ手段とを有するものであることを特徴とする容量性負荷の駆動回路。
  6. 請求項3に記載する容量性負荷の駆動回路において、
    前記下側オフセット部は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗と、各分圧抵抗の選択用のスイッチ手段とを有するとともに、前記比較手段の電源電圧をツェナー電圧とするツェナーダイオードを有するものであることを特徴とする容量性負荷の駆動回路。
  7. 請求項4に記載する容量性負荷の駆動回路において、
    前記上側オフセット部は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗と、各分圧抵抗の選択用のスイッチ手段とを有するとともに、相互に並列に接続されたそれぞれのツェナー電圧が異なる複数種類のツェナーダイオードと、各ツェナーダイオードの選択用のスイッチ手段とを有するものであり、
    前記下側オフセット部は、相互に並列に接続されたそれぞれの抵抗値が異なる複数種類の分圧抵抗と、各分圧抵抗の選択用のスイッチ手段とを有するとともに、前記比較手段の電源電圧をツェナー電圧とするツェナーダイオードを有するものであることを特徴とする容量性負荷の駆動回路。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載する容量性負荷の駆動回路における前記容量性負荷は、電圧の印加に伴い変位することによりノズル開口を介して液滴を吐出させる液体吐出ヘッドの圧電素子であることを特徴とする容量性負荷の駆動回路。
  9. 請求項8に記載する容量性負荷の駆動回路を有することを特徴とする液体吐出装置。
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