以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図39に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域YRが形成され、その遊技領域YR内に本発明の「表示手段」に相当する表示装置13が備えられている。遊技領域YRのうち表示装置13の下方中央には、第1始動入賞口14A、第2始動入賞口14B、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。遊技領域YRのうち表示装置13の下方両側部には、ガイドレール12に沿ってサイドランプ22,22と、一般入賞口20,21とが左右対称に設けられている。また、遊技領域YRのうち表示装置13の左側には、始動ゲート18が設けられ、始動ゲート18の下方のサイドランプ22には、普通図柄表示部18Hが一体に設けられている。さらに、遊技領域YR全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。
遊技盤11の前面側は、遊技領域YRに対応したガラス窓10Wを有する前面枠10Zによって覆われている。前面枠10Zのうちガラス窓10Wの縁部には、装飾ランプ35が備えられている。また、前面枠10Zのうちガラス窓10Wより上側の両角部寄り位置には、それぞれスピーカ56S,56Sが設けられている。一方、前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、前面枠10Zのうち右下角部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11の遊技領域YRに向けて弾き出されて遊技が開始される。
また、ガラス窓10Wの下側縁部には、第1の遊技球排出ボタン29Aが備えられ、それを押すと上皿27Aに収容されている遊技球を下皿27Bに移すことができる。また、下皿27Bの上面右寄り位置には、第2の遊技球排出ボタン29Bが備えられ、下皿27Bの下方に図示しない箱を配置して第2の遊技球排出ボタン29Bを押すと、下皿27Bに収容されている遊技球を箱に移すことができる。
下皿27Bの上面左側端部には、ポインタ操作部90が備えられている。ポインタ操作部90は、下皿27Bに固定された円盤形のベース部91から上方に円錐台形状の操作突部92を突出した状態に備え、その操作突部92をベース部91に対して前後と左右に傾ける傾動(スライド)操作と、ベース部91に向けて押す押圧(PUSH)操作とを行うことができる。そして、ベース部91に内蔵したリミットセンサによって、操作突部92が前後、左右、押圧の何れの方向に操作されたかが検出されるようになっている。
次に上記した遊技領域YRにおける所要の各部位について詳説する。始動ゲート18は、遊技球が上下方向に1球ずつ通過可能な幅のゲート構造をなし、ゲートスイッチ30(図2参照)を内蔵している。そして、始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄表示部18Hに、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、上下方向に並んで配置されている。各始動入賞口14A,14Bは、共に遊技盤11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技盤11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技盤11の裏側に回収される。
上側に配置された第1の始動入賞口14Aは、上方を向いて開放しており、その開口幅は遊技球が1つだけ入る大きさになっている。一方、下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置されて上方を向いて開放しており、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2の始動入賞口14Bの開口幅も、遊技球が1つだけ入る大きさになっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、普通図柄表示部18Hで停止表示された数字図柄が奇数になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド14Sが駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。
始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞すると、始動入賞口14A,14B内に設けた始動口センサ31(図2参照)が遊技球を検出し、その検出信号に基づいて表示装置13が後述するように図柄を変動表示する。なお、表示装置13が図柄を変動表示している間に、始動入賞口14A,14Bに入賞した入賞球は、4個まで保留記憶される。
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機10が、本発明の「特別遊技状態」に相当する「大当たり状態」になり、「大当たり遊技」が実行される。その大当たり遊技が実行されると、遊技盤11の裏に設けたソレノイド15S(図2参照)が駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に、1回分の「大当たり遊技」が終了する。
大入賞口15の内部には、図示しない継続入賞口と計数入賞口とが設けられている。可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイド15M(図2参照)が駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた特定領域センサ(図示しない)が遊技球の入賞を検出すると継続権利が発生して、前述した終了条件(可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか)を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行され、最大15ラウンドまで実行される。また、計数入賞口内に設けたカウントセンサ(図示しない)が遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
表示装置13は、表示枠体23の内側に液晶の表示画面34を有し、遊技者は、表示枠体23を通して表示画面34に表示された画像を見ることができる。表示画面34には、図1に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13C(本発明に係る「判定図柄」に相当する)が、横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが、表示画面34に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定を行い、各特別図柄13A,13B,13Cを、上下方向にスクロールして変動表示し、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cを停止表示し、このときの、左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cの組み合わせによって、当否判定の結果を報知する。具体的には、例えば、当否判定の結果が当たりの場合に、全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になって、遊技が前記した「大当たり状態」となり、「大当たり遊技」が実行されて可動扉15Tが開かれる。
また、各特別図柄13A,13B,13Cを、変動表示後、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cを停止する際に、左、右の各特別図柄13A,13Cが同じ図柄になって先に停止した状態で、中特別図柄13Bが変動表示された状態になる場合がある。この状態を「リーチ」という。
さらに、特別図柄13A,13B,13Cの変動パターンは、図3に示した変動パターンテーブルから選択されて変更される。例えば、変動パターンテーブルには、特別図柄13A,13B,13Cが変動表示されてから停止表示される迄の「変動時間」が複数種類設定されており、何れの変動パターンを選ぶかによって特別図柄13A,13B,13Cの変動表示の時間(即ち、変動時間)が変更される。
その変動パターンテーブルには、当否判定結果が当たりの場合と外れの場合のデータがそれぞれ設定されている。そして、各変動パターンには、「変動態様カウンタ値」が割り付けられており、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞した際に取得される後述の変動態様決定用カウンタ(後述する表1の「ラベル−TRND−T1」)の値が、どの変動パターンの「変動態様カウンタ値」と一致したかによって変動パターンのデータが決定される。
図5及び図8に示すように、表示装置13の表示画面34には、所定の契機に基づいて選択図柄81,82,83,・・・とポインタ93とが表示される。本実施形態では、パチンコ遊技機10が特別遊技状態ではなく、後述する確率変動状態でもない通常状態で、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示が開始されたことを所定の契機にして、各特別図柄13A,13B,13Cと共に、選択図柄81,82,83,・・とポインタ93とが表示される。また、大当たり遊技が7ラウンドに達したことを所定の契機にして、特典確定図柄97A,97B,97C,・・とポインタ93とが表示される。なお、選択図柄81,82・・及びポインタ93は、特別図柄13A,13B,13Cの停止表示後は、特別図柄13A,13B,13Cの次の変動表示が開始されるまで透過表示されてポインタ93による選択図柄81,82,83・・・の選択が不可能な状態を表す状態となる。また、特典確定図柄97A,97B,・・及びポインタ93は、7ラウンド終了後は、表示画面34から消える。
特別図柄13A,13B,13Cの変動表示中に出現する選択図柄81,82,83,・・・は、図5において符号81で示した「キャラクターA」の選択図柄81と、符号82で示した「本」の選択図柄82と、符号83で示した「サンドバッグ」の選択図柄83と、図示しない「キャラクターB」の選択図柄(図4参照)と、図示しない「ウインドウ(窓)」の選択図柄(図4参照)とが設けられている。また、ポインタ93は、パソコンのディスプレイ上のポインタにも用いられている「矢尻形状」になっている。
ポインタ93は、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示中に移動操作することができる。即ち、ポインタ93は、前記したポインタ操作部90(図1参照)の操作突部92を前又は後ろ又は左又は右に傾動操作すると、その操作突部92の傾動方向と同じ方向に表示画面34内を移動する。また、次述する「選択有効期間」中であれば、ポインタ93を任意の選択図柄81,82,83,・に重ねた状態にして操作突部92をPUSH(押圧)操作することで、任意の選択図柄81,82,83,・・・・を選択することができる。
図3と図39とに示すように、「選択有効期間」は、変動パターン毎に設定され、「変動時間」より短くなっており、その特別図柄13A,13B,13Cの変動表示の開始と同時に開始し、特別図柄13A,13B,13Cの停止表示前に終了する。また、同図に示すように、変動パターンによっては、選択有効期間が「0」(無し)のものも存在する。さらに、同図に示すように、当否判定結果が当たりである場合の選択有効期間は、外れである場合の選択有効期間より短く設定されている。
なお、選択有効期間外になると、ポインタ操作部90の操作による選択図柄81,82,83,・・・の選択は不可能になるが、特別図柄13A等の変動表示中であれば、ポインタ操作部90によるポインタ93の移動は可能である。また、特別図柄13A等の変動時間内において選択有効期間以外では、選択図柄81,82,83,・・・は、透過した状態で表示され、これにより選択有効期間以外であることを報知する。さらに、選択有効期間が「0」(無し)の場合には、特別図柄13A等の変動表示の開始から終了まで、選択図柄81,82,83,・・・は、透過した状態で表示され、ポインタ操作部90による選択図柄81,82,83,・・の選択が可能になることはない。
選択図柄81,82,83,・・・には、それぞれ特典が設定され、その特典はポインタ93による選択図柄81,・・・の選択によって遊技者に付与される。その特典の1つとして、特別図柄13A,13B,13Cによる当否判定結果の表示を、事前に予告表示する特典が設けられている。具体的には、図6に示すように、「キャラクターA」の選択図柄81を選択した場合には、当否判定結果が「当たり」である場合には、例えば、「やったぜ」という予告表示96が選択図柄81の近傍に表示され、「外れ」である場合には、予告表示96が「もしかして」という表示になるか、何も表示されなくなる。これに対し、「サンドバッグ」の選択図柄83を選択した場合には、当否判定結果が「当たり」である場合には、例えば、「当たり」という明確な予告表示96が選択図柄83の近傍に表示され、「外れ」である場合には、予告表示96が「当たるといいな」という表示になる。これら予告表示96の表示内容は、選択図柄81,82,83,・・・によって異なっており、図4に示した予告パターンテーブルA,Bにおいて設定されている。
なお、上記した予告表示96の代わりに、図12に示した予告表示部98を表示画面34の右下角部に設け、選択した選択図柄81,82,・・の位置に拘わらず、当否判定結果の予告表示を予告表示部98に表示する構成にしてもよい。また、図12に示すように、予告表示は、当たりになる確率で表示してもよい。
予告表示96による報知以外の特典として、パチンコ遊技機10の遊技内でポイント対応賞品を獲得するためのポイントの付与が設定されている。具体的には、図5及び図6に示すように、「キャラクターA」の選択図柄81を選択した場合には、それら選択図柄81の近傍に「200point」のポイント表示95が表示されかつ200ポイントが付与される。また、「サンドバッグ」の選択図柄83を選択した場合には、それら選択図柄83の近傍に「20point」のポイント表示95が表示されかつ、20ポイントが付与される。このとき、図6に示すように、予告表示96とポイント表示95の両方が選択図柄81の近傍に表示されることもある。また、表示画面34の向かって左下角部には、累計ポイント表示部94が備えられ、ここに獲得した累計ポイントが表示される。ここで、付与されるポイントの大小も、図4に示した予告パターンテーブルA,Bにおいて設定されている。
予告パターンテーブルは、図4(A)に示した初期設定時用の予告パターンテーブルAと、図4(B)に示した速度アイテム設定時用の予告パターンテーブルBとに分けられ、それら予告パターンテーブルA,Bには、当否判定結果が当たりの場合とハズレの場合のデータがそれぞれ設定されている。また、各予告パターンテーブルA,Bには、選択図柄81,82,83,・・に対応した「キャラクターA」、「本」、「サンドバッグ」等のオブジェクト毎に「予告態様カウンタ値」が割り付けられており、後述の予告態様決定用カウンタ(後述する表3の「ラベル−TRND−SUB1〜3,5」)の値と一致した「予告態様カウンタ値」のオブジェクトの選択図柄81,82,83が、予告パターンテーブルA,Bの「表示座標」で特定された位置に表示される。
即ち、本実施形態では、図4の予告パターンテーブルA,Bにおいて、「予告表示」が設定されている出現オブジェクトに係る選択図柄が、本発明に係る「予告選択図柄」に相当し、「付与ポイント」が設定されている出現オブジェクトに係る選択図柄が、本発明に係る「特典選択図柄」に相当する。従って、例えば予告パターンテーブルAにおける「サンドバッグ」に係る選択図柄は、本発明に係る「予告選択図柄」でありかつ「特典選択図柄」でもある。また、予告パターンテーブルAにおける「キャラクターB」に係る選択図柄は、本発明に係る「特典選択図柄」ではあるが「予告選択図柄」ではない設定になっている。
なお、図4に示すように、オブジェクト(選択図柄81)の選択によって付与されるポイントは、その選択後に特別図柄13A,13B,13Cにて表示される遊技の当否判定結果が当たりである場合は、外れである場合より大きな値になるように設定されている。「初期設定時」と「速度アイテム設定時」との相違に関しては、後に説明する。
前述した予告表示96による報知及びポイントの付与以外の特典として、図8に示した特典確定図柄97A,97B,・・・の何れかを選択することで、演出のサービスを受ける特典やポインタ93の移動速度をアップする特典が付与される。これら特典に係る特典確定図柄97A,97B,・・・は、大当たり遊技の所定ラウンド(例えば、7ラウンド)の実行中に行われるショップ演出においてポインタ93と共に出現する。そして、特典確定図柄97A,97B,97C,97Dは、ポイント対応賞品を表示したパネルとして、例えば、縦横2列のマトリックス状に表示画面34に表示される。そして、その横に「アイテムSHOPです。アイテムを選択してね。」というメッセージが表示され、ポインタ操作部90によるポインタ93の移動操作及び選択操作が可能になる。
そこで、図8に示すように、特典確定図柄97A,97B,97C,97Dから何れか(図8では、特典確定図柄97B)を選択すると、選択された特典確定図柄の色が変わり、図9に示すように、「これでよろしいですか ?」という確認メッセージを含んだ確認ウインドウ98がポップアップする。その確認ウインドウ98の中には、「はい」と「いいえ」の2つのボタンがあり、ポインタ操作部90を左右に傾動操作することで、「はい」か「いいえ」の何れかを選択することができる。そして、「はい」を選択してポインタ操作部90をPUSH操作すると、ポイント対応賞品が確定する一方、「いいえ」を選択すると、再度、特典確定図柄97A,97B,97C,97Dから何れかの特典確定図柄を選択することができるようになる。
ポイント対応賞品の特典確定図柄97A,97B,97C,97Dを選択した場合の特典は以下の通りである。「プレミアム画像」と表示した特典確定図柄97Aを選択すると、それ以外の方法では見ることができない画像が表示画面34に表示される、という演出サービスの特典を受けることができる。また、「プレミアム音楽」と表示した特典確定図柄97Cを選択すると、それ以外の方法では聞くことができない音楽がスピーカ56Sから出力される、という演出サービスの特典を受けることができる。さらに、「プレミアム背景」と表示した特典確定図柄97Dを選択すると、それ以外の方法では設定されることがない背景が表示画面34に表示される、という演出サービスの特典を受けることができる。そして、「速度チェンジ」と表示した特典確定図柄97Bを選択すると、大当たり終了後にポインタ93の移動速度が速くなるという、遊技進行を補助する遊技補助アイテム(特殊効果アイテム)の付与という特典を受けることができる。なお、遊技補助アイテムとして本実施例では、選択有効期間におけるポインタ93の可動距離が増加されるアイテムが表示され、その一つとして後述の速度アイテムが表示されている。
ここで、パチンコ遊技機10の電源投入直後、「速度チェンジ」の特典確定図柄97Bが選択される前までは、パチンコ遊技機10は「初期状態」になっており、前述した「初期設定時用」の予告パターンテーブルA(図4(A))は「初期状態」で使用される。また、「速度チェンジ」の特典確定図柄97Bが選択された後は、パチンコ遊技機10の電源が落とされる迄、パチンコ遊技機10は「速度アイテム設定状態」になり、前述した「速度アイテム設定時用」の予告パターンテーブルB(図4(B))は「速度アイテム設定状態」で使用される。なお、本実施形態では、「速度アイテム(遊技補助アイテム)設定状態」が、本発明に係る「第2選択条件」が設定された状態に相当し、「速度アイテム設定状態」になる前の状態(初期状態)が、本発明に係る「第1選択条件」が設定された状態に相当する。
詳細には、本実施形態の表示画面34は、例えば、縦25[cm]×横30[cm]になっており、縦横の中心が座標(0,0)になっている。なお、本実施例ではポインタ93の表示位置は初期状態でも速度アイテム設定時でも毎変動ごとに中心座標となるように設定されている。また、座標1の「1」メモリは、1[cm]に相当し、例えば、座標(3,4)は、縦25[cm]×横30[cm]の表示画面34において縦横の中心から向かって右に3[cm]、上に4[cm]の位置を指す。そして、初期設定時におけるポインタ93の移動速度は、例えば、2.5[cm/秒]に設定され、速度アイテム設定時のポインタ93の移動速度は、例えば、3.5[cm/秒]に設定されている。また、「選択有効期間」の最大値は、図39に示すように、初期設定時が2000[ms]であるのに対し、速度アイテム設定時は4000[ms]になっている。よって、初期設定時においてポインタ93が移動できる最大可動範囲は、図10に示すように、半径5[cm](=2.5[cm/秒]×2000[ms])の円形の第1選択可能領域R1内になる。この第1選択可能領域R1の面積(=78[cm2])は、表示画面34全体の面積(=750[cm2])対して、1/10程度の狭さになる。このため、例えば、「キャラクターA」の選択図柄81と「サンドバッグ」の選択図柄83とを表示する場合には、例えば、「キャラクターA」の選択図柄81が第1選択可能領域R1内に配置され、「サンドバッグ」の選択図柄83が第1選択可能領域R1外に配置された状態になり得る。これにより、一方の選択図柄81に向けてポインタ93を動かしたときには、その選択図柄81を選択することができるが、他方の選択図柄83に向けてポインタ93を動かしたときには、その選択図柄83には到達できず選択もできない状態になる。
これに対し、速度アイテム設定時においてポインタ93が移動できる最大可動範囲は、図11に示すように、半径14[cm](=3.5[cm/秒]×4000[ms])の円形の第2選択可能領域R2内になる。この第2選択可能領域R2の面積(=615[cm2])は、表示画面34全体の面積(=750[cm2])対して、8/10程度の広さになる。これにより、例えば、「キャラクターA」の選択図柄81と「サンドバッグ」の選択図柄83とを表示する場合には、それら両方の選択図柄81,83が第2選択可能領域R2内に配置された状態になり、所望の選択図柄をポインタ93にて選択することができるようになり得る。
なお、「キャラクターA」の選択図柄81は、「初期設定時」であるか「速度アイテム設定時」であるかに関わらず、「選択有効期間」であれば、必ずポインタ93によって選択可能な位置に出現するように設定されている。
次に、表示装置13に上記した特別図柄13A,13B,・・、選択図柄81,82,・・、ポインタ93等の表示の演出を行うための制御について説明する。図2には、パチンコ遊技機10の制御に係る電気的な構成が示されている。同図において符号50は、主制御基板であって、CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えている。ワンチップマイコン51は、入出力回路54,54を介して、入賞球を検出するためのゲートスイッチ30、始動口センサ31及びその他のセンサ、スイッチ類等から検出信号を受け取り、後述する主制御基板メインプログラムPG1にて処理を行う。そして、その処理結果に応じて、サブ制御基板52及び払出制御基板59と、ランプ制御基板55及び音声制御基板56、さらには、発射制御装置60等に制御データを出力して各部位を制御する。
ランプ制御基板55は、主制御基板50からサブ制御基板52を介して受け取った制御データに基づいて発光パターン選択を行い、サイドランプ22、装飾ランプ35等を点灯させる。
音声制御基板56は、主制御基板50からサブ制御基板52を介して受け取った制御データに基づいてBGMや演出時の音声データを設定し、スピーカ56Sより音声を発生させる。
払出制御基板59は、各入賞口14,15,20,21への遊技球の入賞に基づいたワンチップマイコン51からの信号や、パチンコ遊技機10の一側部に備えたプリペイドカードユニット150(図1には図示せず)からの信号に基づいて、賞球払出装置62及び貸球払出装置63を駆動して遊技球を上皿27Aに払い出す。
図13には、主制御基板50に備えられたRAM51Bの記憶領域R0が概念的に示されている。この記憶領域R0は、例えば、1バイトずつの複数のアドレス空間に区分されてアドレス(番地)が付されている。そして、所定のアドレス空間で構成されたカウンタ値記憶領域R10が、表1に示した各種の乱数カウンタのデータ格納部として設けられている。また、このアドレス空間は、乱数カウンタの更新領域以外にも、例えば、フラグ等のデータ格納部としても用いられている。さらに、RAM51Bには、CPU51Aの作業領域も備えられている。
上記表1における「乱数カウンタ名」の各乱数カウンタは、同表における「数値範囲」の連続した複数個の整数からなるカウンタ値を、所定の処理が実行される度に、1インクリメントしてカウントし、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、図13の記憶領域R0のうちカウンタ値記憶領域R10とは別の更新値記憶領域に格納される。また、各乱数カウンタのカウント結果が、「数値範囲」の最大値まで達したら、次に「数値範囲」の最小値をカウントする。
そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに(入賞検出を起因に)、更新値記憶領域の各種カウンタ値群をカウンタ値記憶領域R10に格納(記憶)する。また、カウンタ値記憶領域R10には、前述した4つの保留記憶に対応して、4組の乱数値群が格納(記憶)されるようになっている。そして、このカウンタ値記憶領域R10に格納(記憶)された各乱数値に基づいて大当たり判定や特別図柄13A,13B,13C、変動態様の設定等が行われる。なお、本実施形態では各乱数カウンタの乱数値を、入賞検出を起因に取得するが、例えば入賞検出を起因に大当たりカウンタ値(ラベル−TRND−A)と大当たり図柄カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)を取得して、それ以外は変動開始時に取得するなど、取得起因を各乱数カウンタによって異ならせてもよいとする。
また、本実施形態では、表1に示した各種カウンタ値の他に、普通図柄判定用カウンタ値が備えられており、RAM51Bには、普通図柄判定用カウンタ値の更新領域及び取得領域が備えられている。
主制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから図14に示した主制御基板メインプログラムPG1を取り出してランする。同図に示すように、主制御基板メインプログラムPG1がランされると、まず初期設定が行われる(S1)。初期設定(S1)では、例えば、スタックの設定、定数設定、CPU51Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定や、各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。なお、初期設定(S1)は、主制御基板メインプログラムPG1が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
初期設定(S1)に次いで、割り込みが禁止され(S2)、特別図柄主要乱数更新処理(S3)が実行される。この特別図柄主要乱数更新処理(S3)では、上記表1に示した各カウンタ値が更新される。更新された各カウンタ値は、RAMの記憶領域R0(図13参照)のうち、カウンタ値記憶領域R10とは別に設けられた更新値記憶領域(図示せず)に逐一記憶され、この特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了する。
特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了すると、割り込みが許可され(S4)、主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)が実行可能となる。主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)は、CPU51Aに割り込みパルスが入力すると、例えば、4msec周期で繰り返して実行される。そして、主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)が終了してから、次に主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)が開始されるまでの残余処理期間中に、特別図柄主要乱数更新処理(S3)による各種カウンタ値の更新処理が複数回に亘って繰り返し実行される。また、割り込み禁止状態のときにCPU51Aに割り込みパルスが入力した場合は、主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)はすぐには開始されず、割り込みが許可(S4)されてから開始される。
主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)について説明する。図15に示すように、主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)では、まず、出力処理(S10)が実行される。この処理(S10)では、以下説明する各処理においてRAM51Bの出力バッファにセットされた制御データをサブ制御基板52、払出制御基板59等に出力する。
出力処理(S10)に次いで行われる入力処理(S11)では、ゲートスイッチ30、始動口センサ31、その他センサ、スイッチ類(図2参照)等の検出信号を取り込み、払出数情報として、RAM51Bの出力バッファに記憶する。また、下皿27Bが満杯になったときに発生する下皿満杯スイッチ32の検出信号も下皿満杯データとして取り込み、RAM51Bの出力バッファに記憶する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S12)では、上記表1に示した各種カウンタ値に加え、普通図柄決定用のカウンタ値が、上記特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同様にして更新される。即ち、普通図柄決定用のカウンタ値は、主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)中にのみ更新され、表1に示した各種カウンタ値は、残余処理期間(主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)が終了後、次の主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)が開始されるまでの期間)中にも行われている。
次いで行われる始動スイッチ検出処理(S15)は、図16に示されている。この処理(S15)では、RAM51Bの更新値記憶領域に格納されている各種乱数カウンタ値が取り出され、RAMのカウンタ値記憶領域R10のうち保留記憶数に応じたアドレス空間(図13参照)に格納される。詳細には、まず、始動入賞口14に遊技球が入賞したか否か、即ち、始動入賞口14に備えた始動口センサ31によって遊技球が検出されたか否かがチェックされる(S150)。
ここで、始動入賞口14に遊技球が入賞していなかった場合(S150でno)は、直ちにこの処理(S15)を抜ける。始動入賞口14に遊技球が入賞した場合(S150でyes)には、保留記憶数が4個(上限数)に達しているか否かがチェックされる(S151)。保留記憶数が4個に達している場合(S151でyes)には、新たなカウンタ値の記憶を行わずに、直ちにこの処理(S15)を抜ける。一方、保留記憶数が4個未満であった場合(S151でno)には、保留記憶数を1加算し(S152)、各種カウンタ値を記憶する。詳細には、RAM51Bの更新値記憶領域に記憶されている大当たりカウンタ値(ラベル−TRND−A)を読み出して、RAMのカウンタ値記憶領域R10のうち、保留記憶数に応じたアドレス空間に格納する(S153)。次に、RAM51Bの更新値記憶領域に記憶されている大当たり図柄カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)を読み出して、カウンタ値記憶領域R10のうち、保留記憶数に応じたアドレス空間に格納する(S154)。
なお、始動スイッチ検出処理(S15)では、図示されていないが、リーチ有無決定用カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び予告態様決定用カウンタ値(ラベル−TRND−T1)も更新値記憶領域から取り出されて、記憶領域R10のうち保留記憶数に応じたアドレス空間に格納される。即ち、始動入賞口14への遊技球の入賞を契機として、表1に示した各種乱数カウンタのカウンタ値が取得される。以上が始動スイッチ検出処理(S15)の説明である。
図15に示すように、始動スイッチ検出処理(S15)に次いで、普通動作処理(S16)が行われる。この処理(S16)では、始動ゲート18内に設けたゲートスイッチ30が遊技球の通過を検出したときに、RAM51Bの普通図柄判定用カウンタ値の更新領域からカウンタ値を取得し、RAM51Bに設けられた取得領域に格納する。
普通動作処理(S16)に次いで行われる特別動作処理(S17)は、上記始動スイッチ検出処理(S15)においてRAM51Bのカウンタ値記憶領域R10に格納された各種カウンタ値に基づいて行われる。
特別動作処理(S17)は、図17に示されており、まず、外れ特別図柄作成処理(S170)が行われる。外れ特別図柄作成処理(S170)は、図18に詳細に示されており、まず、RAM51Bの更新値記憶領域のアドレスをセットして、左外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B1)を読み出す(S100)。次に、判定値として、右外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B3)を読み出す(S101)。そして、これら左外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B1)と右外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B3)とを比較し(S102)、一致していた場合(S102でyes)には、直ちにこの処理(S170)を抜ける。
一致しなかった場合(S102でno)には、外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B1,B2,B3)の格納先のアドレス空間として、RAM51Bのカウンタ値記憶領域R10のうち保留記憶数に応じたアドレス空間をセットし(S103)、更新値記憶領域に記憶されている外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B1,B2,B3)を、セットされたアドレス空間に転送して格納する(S104)。
図17に示すように、外れ特別図柄作成処理(S170)に次いで、特別動作ステータスがチェック(S171,S173,S175)され、この特別動作ステータスに応じて特別図柄待機処理(S172)、特別図柄変動処理(S174)、特別図柄確定処理(S176)、特別電動役物処理(S177)の何れかが実行される。
特別動作ステータスが「1」であった場合(S171でyes)、即ち、特別図柄13A,13B,13Cが変動表示中又は「大当たり遊技」中の何れでもない場合には、特別図柄待機処理(S172)が実行される。
特別図柄待機処理(S172)は、図19に示されている。まず、保留記憶数が「0」か否かがチェックされる(S202)。保留記憶数が「0」である場合(S202でyes)、即ち、始動入賞口14への入賞に起因して取得された各種カウンタ値の記憶が無い場合には、表示画面34の表示が待機画面であるか否かがチェックされる(S208)。待機画面である場合(S208でyes)には、待受状態データをRAM51Bの出力バッファに記憶し、直ちにこの処理(S172)を抜ける。一方、待機画面でない場合(S208でno)には、待機画面を設定する処理(S209)を行ってから、この処理(S172)を抜ける。
一方、保留記憶数が「0」ではない場合(S202でno)、即ち、始動入賞口14への入賞に起因して取得された各種カウンタ値の記憶が1つ以上ある場合には、以下に説明する、特別図柄大当たり判定処理(S203)、特別図柄選択処理(S204)、特別図柄変動パターン作成処理(S205)、特別図柄乱数シフト処理(S206)、特別図柄変動開始設定(S207)が行われる。
特別図柄大当たり判定処理(S203)は、「大当たり遊技」の実行の可否を判定する。詳細には、図20に示すように、まず、判定値として、RAM51Bのカウンタ値記憶領域R10に格納されている大当たりカウンタ値(ラベル−TRND−A)を読み出す(S310)。次に、大当たり判定値テーブルのアドレスをセットし(S311)、これにより、下記表2に示すように、非確率変動状態における比較値として例えば「3」,「397」が設定され、確率変動状態における比較値として例えば、「1」〜「19」、「397」が設定される。次いで、確率変動状態(確変フラグがON)か否かをチェック(S312)して、確率変動状態である場合(S312でyes)には、大当たりカウンタ値(ラベル−TRND−A)が「1」〜「19」、「397」の何れかと一致したか否かに基づいて、大当たりか否かが判定される(S315)。一方、非確率変動状態である場合(S312でno)には、大当たりカウンタ値(ラベル−TRND−A)が「3」又は「397」と一致したか否かに基づいて、大当たりか否かが判定される(S313)。そして、何れの場合も「大当たりである」と判定された場合には(S313でyes、S315でyes)、RAM51Bに格納された大当たりフラグがオンされ(S314)、「大当たりではない」と判定された場合には(S313でno、S315でno)、何もせずに(大当たりフラグをオフのままにして)この処理(S203)を抜ける。以上が特別図柄大当たり判定処理(S203)の説明である。なお、本実施形態では、特別図柄大当たり判定処理(S203)を実行したときの主制御基板50のCPU51Aが、本発明に係る「当否判定手段」に相当する。
図19に示すように、特別図柄大当たり判定処理(S203)に次いで特別図柄選択処理(S204)が実行される。特別図柄選択処理(S204)は、図21に示されており、まず、大当たりフラグがオンか否かチェックする(S210)。
大当たりフラグがオンである場合(S210でyes)、即ち、取得した大当たりカウンタ値(ラベル−TRND−A)が大当たり判定値テーブルの当たり数値(表2を参照)の何れかに一致していた場合には、表示画面34における特別図柄13A,13B,13Cが全て同一(ぞろ目)となる組み合わせに決定する。具体的には、図16に示す始動スイッチ検出処理(S15)で取得した大当たり図柄カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)をRAM51Bの出力バッファにセットして(S211)、この処理(S204)を抜ける。
一方、大当たりフラグがオフであった場合(S210でno)、即ち、取得した大当たりカウンタ値(ラベル−TRND−A)が当たり数値(表2を参照)の何れとも一致しなかった場合には、始動入賞口14の入賞に起因して取得したリーチ有無決定用カウンタ値(ラベル−TRND−RC)が予め設定された11個のリーチ発生数値(例えば、5,17,28,40,51,63,74,86,97,109,120)の何れかと一致したか否かをチェックする(S212)。
取得したリーチ有無決定用カウンタ値(ラベル−TRND−RC)がリーチ発生数値の何れかと一致した場合(S212でyes)には、特別図柄13A,13B,13Cの停止図柄をリーチ外れとなる組み合わせにする。
具体的には、RAM51Bのカウンタ値記憶領域R10に記憶されている左外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B1)を強制的に右外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B3)と同一数値に変更(S213)すると共に、左外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B1)に1加算し(S214)、その加算した数値を強制的に中外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B2)にする(S215)。即ち、特別図柄13A,13B,13Cを、例えば、「1 2 1」、「2 3 2」の如く確定停止表示されるように決定する。そして、決定された外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B1,B2,B3)をRAM51Bの出力バッファにセットして、この処理(S204)を抜ける。
一方、取得したリーチ有無決定用カウンタ値(ラベル−TRND−RC)が上記したリーチ発生数値の何れとも一致しなかった場合(S212でno)、即ち、リーチ無し外れの場合には、RAM51Bのカウンタ値記憶領域R10に記憶された外れ図柄カウンタ値(ラベル−TRND−B1,B2,B3)をそのままRAM51Bの出力バッファにセット(S216)して、この処理(S204)を抜ける。以上が特別図柄選択処理(S204)の説明である。
図19に示すように、特別図柄選択処理(S204)に次いで、特別図柄変動パターン作成処理(S205)が実行される。特別図柄変動パターン作成処理(S205)は、図22に示されており、最初に、大当たりフラグがオンしているか否かが判別される(S240)。そして、大当たりフラグがオンしている場合(S240でyes)、即ち、当否判定結果が「当たり」の場合には、図3に示した変動パターンテーブルにおける「当たり」の変動パターン1〜4から変動態様決定用カウンタ値(ラベル−TRND−T1)に基づいて、何れかの変動パターンが選択される(S241)。
また、大当たりフラグがオフしている場合には(S240でno)、図3に示した変動パターンテーブルにおける「ハズレ」の変動パターン1〜4から、変動態様決定用カウンタ値(ラベル−TRND−T1)に基づいて、何れかの変動パターンが選択される(S242)。
変動パターンが選択されたら、その他の処理(S243)を行ってから、この処理(S205)を抜ける。なお、その他(S243)の処理では、選択された変動パターンに応じた変動パターンコマンドをRAM51Bの出力バッファにセットする。そして上記した出力処理(S10)でRAM51Bの出力バッファにセットされた変動パターンコマンドをサブ制御基板52等に出力する。
図19に示すように、特別図柄変動パターン作成処理(S205)に次いで、特別図柄乱数シフト処理(S206)が行われる。この処理(S206)は図23に示されており、最初に、保留記憶数(RAM51Bの保留数記憶領域の数値)が1ディクリメントされる(S350)。次いで、カウンタ値記憶領域R10における各種カウンタ値の格納場所が、1つ下位側(図13におけるアドレス「0000」側)のカウンタ値記憶領域R10にシフトされる(S351)。そして、最上位のカウンタ値記憶領域R10の各アドレス空間に「0」をセットして(S352)、この処理(S206)を抜ける。
図19に示すように、特別図柄乱数シフト処理(S206)に次いで行われる特別図柄変動開始設定(S207)では、特別動作ステータスを「2」に設定すると共に、変動開始コマンドをRAM51Bの出力バッファにセットする。以上が、特別動作処理(S17)における特別図柄待機処理(S172)の説明である。
図17に示すように、特別動作処理(S17)において特別動作ステータスが「2」であった場合(S171でno、S173でyes)、特別図柄変動処理(S174)が実行される。この処理(S174)は、図24に示されており、最初に、特別図柄変動パターン作成処理(S205、図22参照)で設定された変動パターンに応じた変動表示規定時間(変動時間)T1(図3参照)が経過したか否かがチェックされ、経過していない場合(S261でno)には、直ちにこの処理(S174)を抜けて特別図柄13A,13B,13Cの変動表示を続行する。
一方、変動パターンに応じて設定された変動時間に亘って特別図柄13A,13B,13Cの変動表示が行われた場合(S261でyes)には、変動停止テーブルのアドレスをセット(S262)してから、データ格納処理(S263)が行われる。これらの処理(S262,S263)では、変動表示中の特別図柄13A,13B,13Cを停止表示させる変動停止コマンドをRAM51Bの出力バッファにセットする。次いで、特別動作ステータスを「3」に設定し(S264)、その他の処理(S265)を行ってから、この処理(S174)を抜ける。
図17に示すように、特別動作処理(S17)において特別動作ステータスが「3」の場合(S173でno、S175でyes)には、特別図柄確定処理(S176)が実行される。特別図柄確定処理(S176)は、図25に示されており、最初に大当たりフラグがオンしているか否か(大当たりか否か)がチェックされる(S270)。
大当たりフラグがオンしていない場合(S270でno)、即ち、当否判定結果が「外れ」であった場合には、特別動作ステータスを「1」にセットして(S271)、この特別図柄確定処理(S176)から抜ける。一方、大当たりフラグがオンしている場合(S270でyes)、即ち、当否判定結果が「当たり」である場合には、「大当たり遊技」に対するラウンドカウンタをセット(S272)し、特別動作ステータスを「4」にセットして(S273)、この特別図柄確定処理(S176)から抜ける。ここで、ラウンドカウンタとは、「大当たり遊技」における「ラウンド」数をカウントするものであり、本実施形態では、ラウンドカウンタの初期値は「15」に設定されている。
図17に示すように、特別動作処理(S17)において特別動作ステータスが「4」の場合(S175でno)、即ち、「大当たり遊技」の実行中である場合には、特別電動役物処理(S177)が行われる。特別電動役物処理(S177)は、図26に示されており、最初に、確変フラグをオンからオフに切り替える(S280)。つまり、「大当たり遊技」が開始されると、強制的に確率変動状態が終了する。
次いで、大当たり終了フラグがオンか否かがチェックされる(S281)。大当たり終了フラグがオンではない場合(S281でno)、即ち、「大当たり遊技」の実行中である場合には、開放フラグに基づいて、大入賞口15が開放中か否かがチェックされる(S282)。
大入賞口15が開放中(開放フラグがオン)である場合(S282でyes)には、ラウンド終了条件が成立したか否かがチェックされる。具体的には、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか否か(S286)、ラウンド終了時間(大入賞口15の開放時間が30秒)となったか否か(S287)がチェックされる。
ラウンド終了条件が不成立であった場合(S286及びS287の何れもno)には、直ちにこの処理(S177)を抜ける一方、ラウンド終了条件が成立した場合(S286及びS287の何れかでyes)には、ラウンド終了時の処理(S289〜S293)が行われる。
即ち、大入賞口閉鎖処理(S289)によってソレノイド15Sの励磁が停止されるとともにソレノイド15Mが励磁される。次いで、ラウンドカウンタを1ディクリメント(S290)してから、ラウンドカウンタが「0」となったか否かがチェックされ(S291)、ラウンドカウンタが「0」ではない場合(S291でno)、即ち、「大当たり遊技」が、最大ラウンド(15ラウンド)まで行われていない場合には、直ちにこの処理(S177)を抜ける。つまり、大当たり遊技中であっても1回のラウンドが終了した時点で可動扉15Tが「閉位置」となって、一時的に大入賞口15が閉鎖される。
一方、ラウンドカウンタが「0」となった場合(S291でyes)、即ち、大当たり遊技が最大ラウンド(15ラウンド)まで行われた場合には、大当たり終了処理(S292)が行われる。そして、大当たり終了フラグをオン(S293)してから、この処理(S177)を抜ける。
ステップS282において、大入賞口15が閉鎖中(開放フラグがオフ)の場合(S282でno)には、大入賞口15を開放する時間となったか否かがチェックされる(S283)。具体的には、「大当たり遊技」が開始されてから所定の開放待ち期間又は、前回のラウンドが終了してから所定のインターバル期間が経過したか否かがチェックされ、開放待ち期間又はインターバル期間が経過していない場合(S283でno)には、この処理(S177)を抜ける一方、開放待ち期間又はインターバル期間が経過した場合(S283でyes)には、大入賞口開放処理(S285)によってソレノイド15Sが励磁される。つまり、「大当たり遊技」の開始又は前回のラウンドが終了してから所定時間が経過すると、可動扉15Tが「閉位置」から「開位置」に移動して大入賞口15が開放される。
上記ステップS281において、大当たり終了フラグがオンであった場合(S281でyes)、即ち、大当たり遊技が最大ラウンド(15ラウンド)まで行われた場合には、大当たり終了フラグ及び大当たりフラグを全てオンからオフに切り替え(S295,S296)て、停止表示された特別図柄13A,13B,13Cが、確変図柄(奇数のぞろ目)か否かをチェックする(S297)。確変図柄でない場合(S297でno)には確変フラグはオフのままにする一方、確変図柄である場合(S297でyes)には確変フラグをオフからオンに切り替えて(S298)から、特別動作ステータスを「1」にセット(S299)して、この処理(S177)を抜ける。以上が特別動作処理(S17)の説明である。
図15に示すように主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)では、特別動作処理(S17)に次いで保留記憶数処理(S18)が行われる。この処理(S18)は、図27に示されており、RAM51Bに記憶されたカウンタ値群の組数から保留記憶数を読み取り(S180)、その保留記憶数のデータを、RAM51Bの出力バッファにセットする(S181)。
主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)では、保留記憶処理(S18)に次いで、本発明に深く関連しないその他の処理(S19)を実行して、主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)から抜ける。そして、図14に示すように、次にCPU51Aに割り込みパルスが入力するまで、ステップS2〜S4の処理が繰り返し実行され、割り込みパルスの入力を起因(約4msec後)に、再度、主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)が実行される。すると、上述の如く、前回、主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)が実行されたときにRAM51Bの出力バッファにセットされた制御データが、次に実行された主制御基板4msタイマ割り込み処理(S5)の出力処理(S10)において出力される。
以上が、主制御基板50の構成の説明である。次に、サブ制御基板52について説明する。図2に示すように、サブ制御基板52も主制御基板50と同様に、CPU52AをRAM52B及びROM52Cと共にパッケージしたワンチップマイコンとして備えている。そして、ワンチップマイコンは、パチンコ遊技機10の電源をオンするとROM52Cから後述するサブ制御基板メインプログラムPG2を取り出してランする。また、ROM52Cには、サブ制御基板メインプログラムPG2等の制御用プログラムの他に、表示装置13に画像を表示するための画像制御データや画像データ等が記憶されている。そして、ROM52Cが、主制御基板50から受け取った制御データに基づき、ROM52Cから所定のデータを取り出し、RAM52Bの作業領域にて遊技画像(特別図柄、演出図柄、背景画像、キャラクター画像、文字画像等)を作成し、表示装置13に表示させる。また、サブ制御基板52は、前述したように主制御基板50から出力された制御データに応じてランプ制御基板55及び音声制御基板56へと制御データを出力する。即ち、サブ制御基板52は、ランプ、音声、表示からなる演出を制御する演出制御基板として機能する。
さて、サブ制御基板52(図2参照)に備えられたRAM52Bの記憶領域も、主制御基板50におけるRAM51Bの記憶領域と同様に(図13参照)、例えば、1バイトずつの複数のアドレス空間に区分されてアドレス(番地)が付されている。そして、所定のアドレス空間で構成されたカウンタ値記憶領域が、表3に示した各種の乱数カウンタのデータ格納部として設けられている。また、このアドレス空間は、乱数カウンタの更新領域以外にも、例えば、後述する速度アイテム設定フラグ等のデータ格納部としても用いられている。
図28に示すように、サブ制御基板メインプログラムPG2がランされると、CPU初期化処理(S51)が行われ、スタックの設定、定数設定、CPU52Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)等の設定や各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。そして、CPU初期化処理(S51)が行われた後、RAM52Bを初期化し(S52)各種フラグ及びカウンタ値がリセットされる。なお、このステップS51及びS52は、サブ制御基板メインプログラムPG2が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
ステップS51及びS52を終えると、乱数シード更新処理(S53)を、所定周期で無限に繰り返して行う。乱数シード更新処理(S53)が実行されるたびに、上記表3における「乱数カウンタ名」の各予告態様カウンタ決定用カウンタ(ラベル−TRND−SUB1〜3,5)が、同表における「数値範囲」の連続した複数個の整数からなるカウンタ値を、1インクリメントしてカウントし、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、前記RAM52Bのアドレス空間における所定のカウンタ値記憶領域に格納される。また、各乱数カウンタのカウント結果が、「数値範囲」の最大値まで達したら、次に「数値範囲」の最小値をカウントする。なお、各乱数カウンタは、電源投入時に「0」にリセットされている。
乱数シード更新(S53)の無限ループに対して、受信割り込み処理(S54)、16msタイマ割り込み処理(S55)、が割り込んで実行される。その受信割り込み処理(S54)は、サブ制御基板52が主制御基板50からストローブ信号を受けると、16msタイマ割り込み処理(S55)より優先して実行される。受信割り込み処理(S54)が実行されると、図29に示すように、ストローブ信号の入力を確認してから(S510でyes)、上記した主制御基板4ms割り込み処理(S5)の出力処理(S10)でサブ制御基板52に送信される制御データ、例えば、変動パターンコマンド等を取り込み、RAM52Bの記憶領域に設けた入力信号一次記憶領域に格納する(S511)。また、始動入賞口14に遊技球が入賞した場合にも主制御基板50からサブ制御基板52に制御信号が送信される。すると、始動入賞口14が遊技球に入賞する度に、表3に示した各種カウンタ値群はサブ制御基板52から制御信号を受信すると、RAM52Bのカウンタ値記憶領域に格納(記憶)される。また、カウンタ値記憶領域には、前述した4つの保留記憶に対応して、4組の乱数値群が格納(記憶)されるようになっている。そして、このカウンタ値記憶領域に格納(記憶)された各乱数値に基づいて、後述するように「キャラクターA」、「本」、「サンドバッグ」、「ウインドウ」、「キャラクターB」の選択図柄81,82,83,・・を所定の組み合わせにして出現させる。
16msタイマ割り込み処理(S55)は、図30に示されており、サブ制御基板52に16ms周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。この処理(S55)では、まず、コマンド監視処理(S550)を実行する。このコマンド監視処理(S550)は、サブ制御基板52が主制御基板50等の他の基板から受信しているコマンドの全てに対して行われる。具体的には、コマンド監視処理(S550)が実行されると、図31に示すように、受信したコマンドが「大当たり」のコマンドであるか否かを判別し(S571)、「大当たり」に関するコマンドであった場合には(S571でyes)、大当たりコマンド処理(S575)を実行する。なお、大当たりに関するコマンドは、パチンコ遊技機10が大当たりの遊技を実行している間に主制御基板50からサブ制御基板52に出力される。
図32に示すように、大当たりコマンド処理(S575)が実行されると、主制御基板50にて制御している大当たりの遊技がショップ演出ラウンド中(本実施形態では、7ラウンド中)であるか否かが判別される(S576)。そして、ショップ演出ラウンド中(7ラウンド中)である場合には(S576でyes)、ショップ演出処理(S577)を行ってから、通常の大当たり遊技の各ラウンドで行う、音声出力や画像演出等の処理(S578)を行い、大当たりコマンド処理(S575)から抜ける。
ショップ演出処理(S577)は、図33に示されており、現在の累計ポイント(ポインタ93にて選択図柄81,82,・・等を選択して取得したポイントの累計)の情報を取得し、その累計ポイントで受けることが可能なポイント対応賞品を決定する(S595)。なお、図8に示したポイント対応賞品のうち「プレミアム画像」の見る特典を受けるためには、4000ポイントが必要であり、「プレミアム音楽」を聴く特典を受けるためには、3000ポイントが必要であり、「プレミアム背景」を見る特典を受けるためには、2000ポイントが必要であり、「速度チェンジ」を行う特典を受けるためには、1000ポイントが必要である。そして、ポイント対応賞品の特典確定図柄97A〜97Dのうち累計ポイントで受けることが可能なポイント対応賞品の選択図柄のみを表示するための表示データを生成して(S596)、この処理(S577)を抜ける。
また、図32に示すように、大当たり処理(S575)において、ショップ演出ラウンド中(7ラウンド中)でなかった場合には(S576でno)、ショップ演出処理(S577)を行わずに、通常のラウンド処理(S578)を行って大当たりコマンド処理(S575)から抜ける。
図31のコマンド監視処理(S550)において、受信したコマンドが「大当たり」に関するコマンドでなかった場合には(S571でno)、コマンドが「変動」に関するコマンドであるか否かを判別し(S572)、変動に関するコマンドであった場合には(S572でyes)、コマンド処理(S574)を実行する。なお、本実施形態では、コマンド処理(S574)を実行したときのサブ制御基板52のCPU52Aが、本発明に係る「選択図柄決定手段」に相当する。
図34に示すように、変動コマンド処理(S574)は、変動に関するコマンドが、「当たりの変動コマンド」であるか否かを判別する(S600)。ここで、「当たりの変動コマンド」は、当否判定結果が「当たり」でありかつ特別図柄13A,13B,13Cの変動表示中に主制御基板50からサブ制御基板52に出力される。そして、「当たりの変動コマンド」である場合(S600でyes)には、パチンコ遊技機10が前記した「速度アイテム設定状態」であるか否かがチェックされる(S601)。具体的には、前記したようにサブ制御基板52のRAM52Bには、速度アイテム設定フラグのデータ格納部が設けられており、パチンコ遊技機10の電源投入時にオフになっている前記データ格納部のデータは「0」になっている。そして、前述したように、図8に示すショップ演出において、ポインタ93にて「速度チェンジ」のポインタ対応商品(即ち、速度アイテム)を表示した特典確定図柄97Bを選択した場合に、速度アイテム設定フラグのデータ格納部に「1」が格納される。即ち、速度アイテム設定フラグがオンになる。そして、速度アイテム設定フラグがオンであるか否かによって、「速度アイテム設定状態」であるか否かが判別される。
そして、「速度アイテム設定状態」であった場合には(S601でyes)、図4(B)に示した予告パターンテーブルBにおける「当たり」の予告パターン1〜4から、予告態様決定用カウンタ値(ラベル−TRND−SUB1〜3,5)に基づいて、何れかの予告パターンが選択設定(決定)され(S603)、「速度アイテム設定状態」でなかった場合には(S601でno)、図4(A)に示した予告パターンテーブルAにおける「当たり」の予告パターン1〜4から、予告態様決定用カウンタ値(ラベル−TRND−SUB1〜3,5)に基づいて、何れかの予告パターンが選択設定(決定)される(S602)。
また、変動コマンド処理(S574)は、変動に関するコマンドが、「当たりの変動コマンド」でなかった場合、即ち、当否判定結果が「ハズレ」でありかつ特別図柄13A,13B,13Cの変動表示中に主制御基板50からサブ制御基板52に出力される「ハズレの変動コマンド」であった場合(S600でno)にも、パチンコ遊技機10が前記した「速度アイテム設定状態」であるか否かをチェックする(S604)。このとき、「速度アイテム設定状態」であった場合には(S604でyes)、図4(B)に示した予告パターンテーブルBにおける「ハズレ」の予告パターン1〜4から、予告態様決定用カウンタ値(ラベル−TRND−SUB1〜3,5)に基づいて、何れかの予告パターンが選択され(S605)、「速度アイテム設定状態」でなかった場合には(S604でno)、図4(A)に示した予告パターンテーブルAにおける「ハズレ」の予告パターン1〜4から、予告態様決定用カウンタ値(ラベル−TRND−SUB1〜3,5)に基づいて、何れかの予告パターンが選択される(S606)。そして、予告パターン1〜3,5のうち選択された予告パターンに対応するオブジェクト(選択図柄)と、予め表示されることが確定している予告パターン4に対応する「キャラクターA」の選択図柄81とを、表示画面34に表示するための表示データを生成する(S607)。また、「サンドバッグ」の選択図柄83は、「初期状態」では表示されることが確定していないが、「速度アイテム設定状態」では、表示されることが確定する。この処理により、「初期状態」では、少なくとも「キャラクターA」の選択図柄81を含む1つ乃至複数の選択図柄を表示画面34に表示するための表示データが生成され、「速度アイテム設定状態」では、少なくとも「キャラクターA」及び「サンドバッグ」の選択図柄81,83を含む2つ乃至それ以上の選択図柄を表示画面34に表示するための表示データが生成される。
図31に示すように、コマンド監視より(S550)において、受信したコマンドが「大当たり」に関するコマンドでもなく、「変動」に関するコマンドでもなかった場合(S571,S572で共にno)には、客待ちの待機画面の表示のその他の処理(S573)を実行してコマンド監視より(S550)から抜ける。
図30に示すように、16msタイマ割り込み処理(S55)では、コマンド監視処理(S550)に次いで入力処理(S551)を行う。図35に示すように、入力処理(S551)では、前記した選択有効期間中であるか否かをチェックする(S580)。
ここで、サブ制御基板52のROM52Cには、変動パターン番号と選択有効期間とを対応させた期間テーブルが記憶されている。その期間テーブルは、図39に示すように、「初期設定時」と「速度アイテム設定時」とに分けて、それぞれ変動パターン番号毎に選択有効期間が予め決められている(同図において「無し」は、選択有効期間が「0」)。主制御基板50において、図3に示した変動パターンテーブルから何れかの変動パターンが決定されると、その変動パターンを特定する変動パターン番号のデータが主制御基板50からサブ制御基板52に入力される。そして、サブ制御基板52は、その変動パターン番号と前記した速度アイテム設定フラグとに基づいて、図39の期間テーブルから選択有効期間を特定し、その選択有効期間と、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示開始からの経過時間との比較により、選択有効期間中であるか否かを判別する。
そして、選択有効期間中でなかった場合(S580でno)には、直ちに入力処理(S551)から抜ける。また、選択有効期間中であった場合(S580でyes)には、ポインタ操作部90の操作があるか否かが判別され(S581)、ポインタ操作部90の操作がない場合には(S581でno)、直ちに入力処理(S551)から抜ける。なお、選択有効期間が「0」の場合には、選択図柄自体は表示されるものの、選択有効期間外となるため選択図柄は透過された状態で表示される。このとき選択図柄は選択不可能であるため、図4に示す予告表示やポイントの付与は行われない。
さて、選択有効期間中であり(S580でyes)、かつ、ポインタ操作部90の操作がある場合(S581でyes)には、ポインタ操作部90の操作がPUSH(押圧)操作であるか否かがチェックされる(S582)。ここで、ポインタ操作部90の操作がPUSH操作であった場合には(S582でyes)、ポイント更新に関わる処理(S586)が行われる。そして、この処理(S586)では、図36に示すように、ポインタ操作部90のPUSH操作が有効なオブジェクトの上にポインタ93を配置した状態でのPUSH操作であるか否かが判別される(S591)。
このとき、有効なオブジェクトの選択図柄(図5の81〜83参照)上にポインタ93が配置されている場合には(591でyes)、例えば、図6に示すように、選択されたオブジェクトの選択図柄81に対応したポイント表示95及び予告表示96を選択図柄81の近傍に表示するための表示データが生成されると共に、ポイント表示95に表示したポイントが新たに取得されて累計される(S592)。一方、有効なオブジェクト上にポインタ93が配置されてない場合には(591でno)、ポイントの新たな取得は行われずに、ポイント更新に関わる処理(S586)から抜け、図35に示した入力処理(S551)から抜ける。
また、図35に示すように、入力処理(S551)では、ポインタ操作部90の操作がPUSH操作でなかった場合(S582でno)、即ち、ポインタ操作部90の操作が上下又は左右の傾動操作であった場合は、速度アイテムが取得しているか否かがチェックされる(S583)。具体的には、前記した「速度アイテム設定フラグ」がオンであるか否かがチェックされる。そして、速度アイテムが取得されている場合には(S583でyes)、表示画面34におけるポインタ93の移動速度を、高速設定(例えば、3.5[cm/秒])とし(S584)、そうでない場合には(S583でno)、ポインタ93の移動速度を初期状態の低速設定(例えば、2.5[cm/秒])に維持する。そして、ポインタ93の移動速度が高速設定か低速設定の何れかで、移動処理(S585)が実行される。
なお、本実施形態では、上記入力処理(S551)におけるステップS584を実行したときのサブ制御基板52のCPU52Aが、本発明に係る「選択条件設定手段」に相当する。
図37に示すように、移動処理(S585)が実行されると、ポインタ操作部90の傾動方向がポインタ操作部90に内蔵のリミットセンサにて検出されて、その検出結果に基づいてポインタ93の移動方向が特定される(S589)。そして、ポインタ93の現在位置の座標と、ポインタ93の移動方向と、表示画面34上のオブジェクトの配置情報と前記したポインタ93の移動速度に基づいてポインタ93を表示画面34上で移動するための表示データを生成し、移動処理(S585)から抜けると共に、図35に示した入力処理(S551)から抜ける。
図30に示すように、16msタイマ割り込み処理(S55)では、入力処理(S551)に次いで、液晶更新処理(S552)が実行される。液晶更新処理(S552)が実行されると、上述の如く各処理で生成した表示データを表示装置13に出力し、選択図柄81,82,83,・・等の表示、ポインタ93の移動の表示、ポイント表示95及び予告表示96、さらには、特別図柄13A,13B,13Cの変動のためのムービーの再生(3Dモデルであれば、3Dモデルの動き)を行う。
また、図30に示すように、液晶更新処理(S552)に次いで、コマンド送信処理(S553)が実行される。コマンド送信処理(S553)が実行さえると、図38に示すように、RAM52Bの格納領域に、サブ制御基板52から音声制御基板56及びランプ制御基板55に出力する送信コマンド(制御データ)が格納されているか否かをチェックする(S593)。ここで、送信コマンドが無い(S593でno)場合は、コマンド送信処理(S553)から抜け、送信コマンドがある(S593でyes)場合は、その送信コマンドを音声制御基板56に向けて出力する(S594)。
図30に示すように、16msタイマ割り込み処理(S55)では、最後にウォッチドックタイマ処理(S554)を行って、プログラムが暴走していないかを自己診断して終了する。
本実施形態のパチンコ遊技機10における構成の説明は以上である。次に、このパチンコ遊技機10の作用、効果について説明する。
遊技者がパチンコ遊技機10の操作ノブ28を操作して、遊技球を遊技領域YRに打ち込むと、遊技球が遊技領域YRをランダムに流下する。そして、遊技球が始動入賞口14に入賞(入球)したときに、各乱数カウンタのカウンタ値が乱数値として取得され、それら取得されたカウンタ値に応じて、当否の判定、即ち、「大当たり遊技」を実行するか否の判定が行われる。
ここで、当否判定が「当たり」であった場合には、「当たり」の変動パターンの演出を行うためのデータ群が図3の変動パターンテーブルの「当たり」のデータ群に基づいて決定され(図22のS241)、変動パターンに対応した変動時間(図3参照)が終了するまで表示画面34において特別図柄13A,13B,13Cが変動表示される。また、当否判定が「ハズレ」であった場合には、「ハズレ」の変動パターンの演出を行うためのデータ群が図3の変動パターンテーブルの「ハズレ」のデータ群に基づいて決定され(図22のS242)、変動パターンに対応した変動時間(図3参照)が終了するまで表示画面34において特別図柄13A,13B,13Cが変動表示される。そして、変動時間の終了によって確定した特別図柄13A,13B,13Cがぞろ目であるか否かによって、当否判定が「当たり」であるか「ハズレ」であるかの当否判定結果を報知する。
さて、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示が開始と同時に、図5に示すように、「キャラクターA」,「本」、「サンドバッグ」等の選択図柄81,82,83とポインタ93とが表示画面34に出現する場合がある。そして、変動パターン毎に設定された選択有効期間(図3及び図39参照)中に、ポインタ操作部90の操作によりポインタ93を所定の選択図柄に重ねてPUSH操作すれば、その選択図柄に応じた特典として、当否判定結果の予告報知やポイントの取得という特典を得ることができる。また、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示の開始されても、「キャラクターA」等の選択図柄81及びポインタ93が透けた状態で表示される場合もある(通常は、透けた状態にはならない)。即ち、図3及び図39における選択有効期間が無しの場合である。この場合は、表示画面にポインタ93が表示されている限り(例えば、リーチ状態となり表示画面が切り替わる等しない限り)ポインタ93の移動は可能であるが、選択図柄81,82,83,・・・の選択は不可能になる。
ところで、パチンコ遊技機10が初期状態で、速度アップの特典を得ていない場合は、選択有効期間中にポインタ93にて選択可能な範囲は、図10の第1選択可能領域R1のように僅かな範囲に限定される。そして、「キャラクターA」,「本」、「サンドバッグ」等の選択図柄81,82,83は、第1選択可能領域R1とその外側の非選択可能領域RHとに分散して出現し得る。
このとき、選択有効期間中にポインタ93を移動することができる範囲を知らない遊技者は、例えば、ポインタ93の初期位置(表示画面34の中央)から最も離れた「サンドバッグ」の選択図柄82に向けてポインタ93を移動させると、その選択図柄82にはポインタ93は到達できず、その選択図柄82を選択することはできない。しかしながら、「キャラクターA」の選択図柄81は、選択有効期間中にポインタ93の可動範囲内に必ず出現する。そこで、遊技者が、ポインタ93の初期位置(表示画面34の中央)に最も近い「キャラクターA」の選択図柄81に向けてポインタ93を移動させると、その選択図柄81にポインタ93が到達し、その選択図柄81を選択することができる。
「キャラクターA」の選択図柄81を選択すると、図6に示すように、ポイント表示95と予告表示96とが併せて表示される。このときポイント表示95に表示された「200point」が取得され、そのポイントとこれまで取得していた累計ポイントが累計ポイント表示部94に表示される。また、ポインタ93にて選択図柄を選択可能な選択有効期間は、特別図柄13A,13B,13Cの変動時間の途中で終了する。また、選択有効期間が終了すると、選択図柄及びポインタ93は透けた状態になって遊技者に報知される(図7参照)。この場合、ポインタ操作部90の操作による選択図柄81,82,83,・・・の選択は不可能ではあるが、ポインタ操作部90によるポインタ93の移動は可能である。
さて、当否判定が「当たり」であった場合には、大入賞口15を開放する大当たり遊技が、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかをラウンド終了条件にして、最大15ラウンドまで実行される。そして、その15ラウンド中の7ラウンドの大当たり遊技が実行されたときにショップ演出が行われ、図8に示すように、獲得累計ポイントによって受けることが可能な「ポイント対応賞品」を示した特典確定図柄97A〜97Dが表示される。このとき、「ポイント対応賞品」としての「速度チェンジ」の特典確定図柄97Bを選択すると、ポインタ93の移動速度がアップし、その後に選択有効期間が訪れた際には、前の選択有効期間の時には非選択可能領域RHに配置されていた選択図柄83を選択することが可能になり、予告表示96を容易に見ることが可能になると共にポイントの累計効率も上昇していく。そして、獲得累計ポイントが高くなるに従って、受けることが可能なポイント対応賞品の種類も増えていく。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、選択図柄81,82,・・の選択によって遊技者が得られる特典が増していき、選択図柄の選択行為自体に遊技性を有するので、遊技に対する興味を持続させることができると共に、特典の獲得による達成感を感じさせることができる。特に、ポインタ93の移動速度をアップさせた後は、移動速度をアップさせていないときに移動させることができなかった表示領域へ移動させることができるため、選択可能となる選択図柄が増える等、遊技者が得られる特典が格段に増えるので、累計ポイントが所定の基準以上になり、ポインタ93の移動速度をアップすることができたときには、大きな達成感を得ることができる。これらにより、本実施形態のパチンコ遊技機10では、選択図柄81,82,83,・・を選択する際の趣向性に富んだ遊技の提供が可能になる。また、所定の選択図柄81,82,83を選択することで、当否判定結果の予告情報を得ることができるので、当否判定結果を早急に知りたい遊技者の興味を喚起させることができる。また、本実施形態では、当否判定結果が当たりの場合には、当否判定結果が外れの場合に比べて、選択有効期間が短く設定されているので(図3及び図39参照)、当たりの場合は外れの場合に比べて、選択図柄をポインタにて選択することが困難になる分、遊技者の期待感を膨らませることができ、趣向性が向上する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、コイン遊技機やスロットマシン、アレンジボール等に本発明を適用してもよい。
(2)前記実施形態では、パチンコ遊技機10の電源投入直後は初期状態になっており、「速度チェンジ」の特典確定図柄97Bが選択されて速度アイテム設定状態になると、電源を落とすまでは、速度アイテム設定状態が継続する構成であったが、例えば、遊技領域YRへと遊技球が発射されない期間が、所定時間以上になった場合に、初期状態に戻る構成にしてもよい。この場合、ポインタ93の速度と共に、累計されたポイントもリセットされるようにしてもよい。また、ショップ演出画面で初期設定へと戻す項目を表示して遊技者の選択により初期設定に戻せるようにしてもよい。さらに、累計されたポイントが確変終了や時短終了と共にリセットされるようにしてもよい。これにより大当たりを継続させることへの期待感を高めることができる。
(3)前記実施形態では、当否判定結果が「当たり」であっても「ハズレ」であっても、選択図柄81,82,83,・・の出現位置は同じであったが(図4参照)、例えば、前記実施形態のように、ポインタ93の速度アップによって第1と第2の選択可能領域R1,R2に分かれる場合に、「ハズレ」の予告情報を有した選択図柄は、第1と第2の選択可能領域R1,R2の両方にランダムに出現し、「当たり」の予告情報を有した選択図柄は、第2選択可能領域R2のみに出現するように設定してもよい。これにより、当否判定結果が当たりであることを期待して第2選択可能領域R2に配置されている選択図柄を選択すると、時には外れの予告情報が付与されることもあり、遊技者に緊張感を与えて趣向性を高めることができる。
(4)前記実施形態では、ポインタ93の移動速度及び選択有効期間を変更することで、選択有効期間におけるポインタ93の可動距離を増加させる構成であったが、ポインタの可動距離を増加させるために、例えば、ポインタの移動速度を固定する一方、選択有効期間を特典に応じて変更する構成にしてもよいし、選択有効期間を固定する一方、ポインタ93の移動速度を特典に応じて変更する構成としてもよい。また、特典に応じて、通常時のポインタの初期位置から離れた特別初期位置にポインタを強制移動して選択有効期間を開始することで、ポインタの可動距離を変更してもよい。
(5)前記実施形態では、当否判定結果が当たりの場合には、当否判定結果が外れの場合に比べて、選択有効期間が短く設定することで(図3参照)、当たりの場合は外れの場合に比べて、選択図柄をポインタにて選択することが困難にして、遊技者の期待感を膨らませる構成になっていたが、当否判定結果が当たりの場合には、当否判定結果が外れの場合に比べて、ポインタの移動速度が遅く設定するか、或いは、ポインタの初期位置が予告情報を有する選択図柄から離れたところに配置することで、遊技者の期待感を膨らませる構成にしてもよい。
(6)前記実施形態において、ポインタの可動距離を増加させるための特典を、有効にするか無効にするかを選択可能としてもよい。
(7)前記実施形態では、当否判定結果の予告報知を表示画面34における表示で行っていたが、スピーカ56Sからの音で行っても良い。例えば、当たりのときには「ピンポーン」という効果音を出し、ハズレの場合には「ブブー」等の効果音を出すようにしてもよい。
(8)前記実施形態では、選択図柄を選択しただけでは、ポインタ93の移動速度は変化しなかったが、選択図柄を選択するだけで、ポインタ93の移動速度が増すようにしてもよい。また、選択図柄を選択する度に、ポインタ93の移動速度が増すようにしてもよい。
(9)なお、前記実施形態では、選択有効期間をサブ制御基板側で決定していたが、サブ制御基板の状態をメインで把握できる構成として変動パターンに選択有効期間を設定してもよい。
(10)前記実施形態では、ポインタ93の移動速度が遅いか速いかによって、選択図柄をポインタ93により選択することが困難な第1選択条件と、選択図柄をポインタ93により選択することが第1選択条件より容易な第2選択条件とに分けていたが、その他の例として、例えば、第1選択条件の設定下では、選択図柄が動き回ることがで選択することが困難になり、第2選択条件の設定下では、選択図柄が停止又は動き回る速度が低下して選択することが容易になるように構成してもよい。或いは、第1選択条件の設定下では、ポインタ93の移動の障害となる障害図柄を出現させ、第2選択条件の設定下では、障害図柄を出現させないようにしてもよい。