JP2009178403A - ナースコールシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 有資格医療従事者と無資格医療従事者との業務の分担を図りつつ患者からの医療行為を伴わない呼び出しやその呼び出しに対する無資格医療従事者の応答状況を有資格医療従事者に把握させる。
【解決手段】 患者がトイレ介助などの医療行為を伴わない呼び出しを行った場合に、無資格医療従事者が携行する第一の携帯通信端末5aを呼び出す。この呼び出しに応答した第一の携帯通信端末5aは、ナースコール親機2へ応答信号を出力する。応答信号を入力した親機用制御部21は、第一の携帯通信端末5aとナースコール子機1との間で通話路を形成しつつ、呼び出しを行った患者を示す患者情報、およびその呼び出しに応答した無資格医療従事者を示す医療従事者情報を第二の携帯通信端末5bへ出力する。そして、第二の携帯通信端末5bは、端末用表示部54bに入力した情報を表示している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、病院などで患者からの要求に応じて看護師などの医療従事者を呼び出すナースコールシステムに関する。
従来、ナースコールシステムは、病室内の患者の近辺(例えば、ベッド近傍など)に設置されたナースコール子機および看護師などの医療従事者の居る部屋(例えば、スタッフルームなど)に設置されたナースコール親機を有線や無線などにより接続している。
さらに近年、ナースコールシステムは、従来の医療従事者を呼び出すための呼出ボタンの他に特定呼出ボタンを設けたナースコール子機と、各呼出ボタンの操作による呼び出しに対して通知音や表示をそれぞれ異なるように出力するナースコール親機とから構成されている。これにより、呼び出しを受けた医療従事者は、患者がどのような目的で呼び出しを行ったのかを把握することができる。ここで、特定呼出ボタンとは、点滴が終了したことを医療従事者に知らせるための点滴終了ボタンや医療従事者にトイレ介助を依頼するためのトイレ介助ボタンなどを示す。
ところで、医療従事者が呼び出しの目的を把握するために、ナースコール子機の呼出ボタンや特定呼出ボタンの呼出操作によって、ナースコール親機では呼び出しを区別して報知しているものの、看護師などの資格を有する医療従事者(以下、有資格医療従事者とする)は、呼び出しの目的に関係なく、すべての呼び出しに対応していた。そのため、有資格医療従事者の業務の量が増大してしまうという問題があった。このことから近年では、有資格医療従事者の業務の量が増大することに伴う負担を軽減させるために、有資格医療従事者の補助業務を行う看護助手などの資格を有しない医療従事者(以下、無資格医療従事者とする)が病棟に配置されている。無資格医療従事者が行う業務は、例えば、患者のトイレ介助や食事介助などといった医療行為を伴わない業務が挙げられる。また、無資格医療従事者は、医療行為に携わることができないので、有資格医療従事者の指示のもとで業務を行うことが多い。このように、有資格医療従事者は、医療行為を伴わない業務を無資格医療従事者へ分担させることで、有資格医療従事者自身が受け持つ業務の負担を軽減することができる。
ところで、ナースコール子機からの呼び出しから呼出種別を区別し、区別した呼出種別に対応する携帯通信端末を呼び出すナースコール装置が知られている(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載のナースコール装置は、緊急を要する緊急呼出および緊急を要しない通常呼出を呼出種別とし、緊急呼出時に呼び出す携帯通信端末の端末番号および通常呼出時に呼び出す携帯通信端末の端末番号を予めテーブルに格納しておき、呼出先を区別している。
特開2000−224321号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、呼出種別に対応する携帯通信端末を呼び出すことができるものの、呼び出しが行われない携帯通信端末を携行する医療従事者は、ナースコール子機から呼び出しが行われたことを把握することができない。例えば、呼出種別を点滴終了およびトイレ介助とし、ナースコール親機は、患者が点滴終了の呼び出しを行った場合に、有資格医療従事者が携行する携帯通信端末を呼び出し、患者がトイレ介助の呼び出しを行った場合に、無資格医療従事者が携行する携帯通信端末を呼び出すものとする。この例において、患者がトイレ介助の呼び出しを行った場合には、ナースコール親機は、無資格医療従事者が携行する携帯通信端末を呼び出し、有資格医療従事者が携行する携帯通信端末を呼び出さない。従って、患者がトイレ介助の呼び出しを行っても有資格医療従事者が携行する携帯通信端末を呼び出さないため、有資格医療従事者は、患者がトイレ介助の呼び出しを行ったことやその呼び出しに対して無資格医療従事者が応答していることを把握することができないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、有資格医療従事者と無資格医療従事者との業務の分担を図りつつ、患者からの医療行為を伴わない呼び出しやその呼び出しに対する無資格医療従事者の応答状況を有資格医療従事者に把握させるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のナースコールシステムは、患者がナースコール子機によって医療行為を伴わない呼び出しを行った場合に、無資格医療従事者が携行する第一の携帯通信端末を呼び出す。この呼び出しに応答した第一の携帯通信端末は、ナースコール親機へ応答信号を出力する。応答信号を入力したナースコール親機は、第一の携帯通信端末とナースコール子機との間で通話路を形成し、無資格医療従事者を呼び出した患者を示す患者情報およびその呼び出しに応答した無資格医療従事者を示す医療従事者情報を第二の携帯通信端末へ出力する。そして、第二の携帯通信端末は、入力した情報を表示部に表示するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、患者により行われた、医療行為を伴わない呼び出しに対して無資格医療従事者が携行する第一の携帯通信端末のみを呼び出し、それに対して第一の携帯通信端末が応答した場合に、有資格医療従事者が携行する第二の携帯通信端末に無資格医療従事者が応答したことが表示される。これにより、医療行為を伴う呼び出しが行われた場合のみ、第二の携帯通信端末を呼び出すので、有資格医療従事者は、医療行為を伴わない業務を無資格医療従事者へ分担させるとともに、患者からの呼び出しや無資格医療従事者の対応状況を把握することができる。従って、有資格医療従事者は、自身が受け持つ業務の負担を軽減することができるとともに、院内の業務効率を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態によるナースコールシステムのブロック図を図1に示す。同図に示すように、本実施形態によるナースコールシステムは、ナースコール子機1、ナースコール親機2、交換機3、無線基地局4、第一の携帯通信端末5a、第二の携帯通信端末5bを備えて構成されている。
また、ナースコール子機1は、子機用制御部11、トイレ介助ボタン12(特許請求の範囲の第一の呼出操作部に該当)、点滴終了ボタン13(特許請求の範囲の第二の呼出操作部に該当)、子機用通話部14、子機用インタフェース(以下、I/Fとする)部15を備えて構成されている。また、ナースコール親機2は、親機用制御部21、親機用記憶部22、タイマー部23、親機用インタフェース(以下、I/Fとする)部24(特許請求の範囲の親機用入力部に該当)、判定部25を備えて構成されている。また、第一の携帯通信端末5aは、端末用制御部51a、端末用インタフェース(以下、I/Fとする)部52a、端末用通話部53a、端末用表示部54aを備えて構成されている。また、第二の携帯通信端末5bは、端末用制御部51b、端末用インタフェース(以下、I/Fとする)部52b(特許請求の範囲の端末用入力部に該当)、端末用通話部53b、端末用表示部54b(特許請求の範囲の表示部に該当)を備えて構成されている。
図1において、ナースコール子機1は、病室内の患者の近辺(例えば、ベッド近傍など)に設置されており、ナースコール親機2に伝送線を介して接続されている。また、ナースコール親機2は、医療従事者の居る部屋(例えば、スタッフルームなど)に設置されており、患者からの呼び出しに応答するためのものである。ここで、ナースコール親機2には、複数のナースコール子機1が接続されている。また、ナースコール子機1とナースコール親機2との間には、図示しない廊下灯が設置されている。廊下灯は、自装置に設けた表示灯を点灯または点滅させ、ナースコール子機1による呼び出しを報知する。また、交換機3は、所謂PBX(Private Branch eXchange)であり、ナースコール親機2と第一の携帯通信端末5aおよび第二の携帯通信端末5bとの接続、第一の携帯通信端末5aおよび第二の携帯通信端末5b同士の接続を行う際の中継装置である。ここで、交換機3には、複数の無線基地局4が接続されている。また、無線基地局4は、第一の携帯通信端末5aおよび第二の携帯通信端末5bと無線通信するためのものである。ここで、無線基地局4は、複数存在し、院内の所定の場所に分散して配置されている。また、本実施形態の交換機3および無線基地局4は、周知の交換機および無線基地局を使用する。そのため、交換機3および無線基地局4の具体的な構成および処理の説明は省略する。
また、第一の携帯通信端末5aは、例えば、PHS(Personal Handyphone System)などであり、資格を有しない無資格医療従事者(例えば、看護助手など)が携行して患者からの呼び出しに応答するためのものである。また、第一の携帯通信端末5aは、交換機3および無線基地局4を介して、ナースコール親機2および第二の携帯通信端末5bに接続されている。さらに、第一の携帯通信端末5aは、ナースコール親機2を介してナースコール子機1に接続されている。
また、第二の携帯通信端末5bは、例えば、PHSなどであり、資格を有する有資格医療従事者(例えば、看護師など)が携行して患者からの呼び出しに応答するためのものである。また、第二の携帯通信端末5bは、交換機3および無線基地局4を介してナースコール親機2および第一の携帯通信端末5aに接続されている。さらに、第二の携帯通信端末5bは、ナースコール親機2を介してナースコール子機1に接続されている。ここで、資格とは、患者に対して医療行為を伴う業務を行うために必要な条件である。この資格を有する有資格医療従事者は、医療行為を伴う作業(例えば、注射や点滴など)を行うことができる。一方、この資格有しない無資格医療従事者は、医療行為を伴う作業を行うことができない。
子機用制御部11は、ナースコール子機1の各構成要素を後述するように制御する。トイレ介助ボタン12は、医療従事者にトイレを介助してもらうために患者により操作される。患者によりトイレ介助ボタン12が操作されたと子機用制御部11にて判断した場合には、トイレ介助が医療行為を伴わない作業であるため、子機用制御部11は、無資格医療従事者を呼び出すための第一の呼出信号を生成して、自装置を識別するための子機識別情報とともに外部へ出力する。点滴終了ボタン13は、点滴が終了したことを医療従事者に知らせるために患者により操作される。患者により点滴終了ボタン13が操作されたと子機用制御部11が判断した場合には、点滴終了時の作業が医療行為を伴うため、子機用制御部11は、有資格医療従事者を呼び出すための第二の呼出信号を生成して、自装置を識別するための子機識別情報とともに外部へ出力する。
子機用通話部14は、患者がナースコール親機2により応答した医療従事者や第一の携帯通信端末5aにより応答した無資格医療従事者、第二の携帯通信端末5bにより応答した有資格医療従事者と通話するために患者により使用される。ここで、子機用通話部14は、患者の声を入力するためのマイクと、ナースコール親機2、第一の携帯通信端末5a、および第二の携帯通信端末5bからの音声を出力するためのスピーカとにより構成されている。また、ナースコール親機2、第一の携帯通信端末5a、および第二の携帯通信端末5bとナースコール子機1との間に通話路が形成されたと子機用制御部11にて判断した場合には、子機用制御部11は子機用通話部14を動作させる。これに伴い、子機用通話部14は、患者の声をマイクにて入力したり、有資格医療従事者や無資格医療従事者の声をスピーカから出力したりする。子機用I/F部15は、ナースコール子機1がナースコール親機2との間で通信するために親機用I/F部24に接続されている。
親機用制御部21は、ナースコール親機2の各構成要素を後述するように制御する。親機用記憶部22は、患者からの呼び出しに対応する第一の携帯通信端末5aおよび第二の携帯通信端末5bを識別するための端末識別情報を予め記憶しておく。例えば、親機用記憶部22は、医療行為を伴わない作業に該当する呼び出しに対する呼出先として、第一の携帯通信端末5aの端末番号といった端末識別情報を予め記憶しておく。また、親機用記憶部22は、医療行為を伴う作業に該当する呼び出しに対する呼出先として、第二の携帯通信端末5bの端末番号といった端末識別情報を予め記憶しておく。また、親機用記憶部22は、第一の携帯通信端末5aの端末識別情報とそれを使用する無資格医療従事者の氏名を示す医療従事者情報とを互いに紐付けて予め記憶しておく。また、親機用記憶部22は、第二の携帯通信端末5bの端末識別情報とそれを使用する有資格医療従事者の氏名を示す医療従事者情報とを互いに紐付けて予め記憶しておく。また、親機用記憶部22は、患者の氏名などの患者情報とナースコール子機1を識別するための子機識別情報とを互いに紐付けて予め記憶しておく。ここで、親機用記憶部22は、ナースコール親機2に設けられていても良いし、ナースコール親機2とネットワークを介して接続されている図示しないパソコンなどに設けられていても良い。
タイマー部23は、予め設定しておいた時間を計測する。ナースコールシステムの管理者などは、図示しないタイマー設定部により計測する時間を設定することができる。親機用I/F部24は、ナースコール親機2がナースコール子機1との間で通信するために子機用I/F部15に接続されている。また、親機用I/F部24は、ナースコール親機2が中継器3および無線基地局4を介して第一の携帯通信端末5aおよび第二の携帯通信端末5bとの間で通信するために図示しない中継機用I/F部に接続されている。ここで、親機用I/F部24は、ナースコール子機1から出力された第一の呼出信号および第二の呼出信号を入力する。また、親機用I/F部24は、第一の呼出信号に対して第一の携帯通信端末5aが応答したことを示す応答信号を第一の携帯通信端末5aから入力する。また、親機用I/F部24は、第一の呼出信号および第二の呼出信号に対して第二の携帯通信端末5bが応答したことを示す応答信号を第二の携帯通信端末5bから入力する。
判定部25は、親機用I/F部24がナースコール子機1から呼出信号を入力した場合に、その呼出信号が第一の呼出信号であるか第二の呼出信号であるかを判定する。親機用I/F部24がナースコール子機1から出力された第二の呼出信号を入力したと判定部25にて判断した場合には、親機用制御部21は、親機用記憶部22を参照して第二の呼出信号に対応する呼出先として記憶しておいた第二の携帯通信端末5bの端末番号を取得する。そして、親機用制御部21は、取得した端末番号を宛先にして、交換機3および無線基地局4を介して第二の携帯通信端末5bへ第二の呼出信号を出力する。一方、親機用I/F部24がナースコール子機1から出力された第一の呼出信号を入力したと判定部25にて判断した場合には、親機用制御部21は、親機用記憶部22を参照して第一の呼出信号に対応する呼出先として記憶しておいた第一の携帯通信端末5aの端末番号を取得する。そして、親機用制御部21は、取得した端末番号を宛先にして、交換機3および無線基地局4を介して第一の携帯通信端末5aへ第一の呼出信号を出力するとともに、タイマー部23を動作させる。これに伴い、タイマー部23は時間を計測し始める。
また、判定部25は、親機用I/F部24が第一の携帯通信端末5aから出力された応答信号を入力したか否かおよび第二の携帯通信端末5bから出力された応答信号を入力したか否かを判定する。具体的には、タイマー部23が時間を計測している間に、親機用I/F部24が第一の携帯通信端末5aからの応答信号を入力したと判定部25にて判断した場合には、親機用制御部21は、ナースコール子機1と応答信号を出力した第一の携帯通信端末5aとの間で通話路を形成する。これに併せて、親機用制御部21は、通話路を形成したナースコール子機1の子機識別情報、および第一の携帯通信端末5aの端末識別情報をそれぞれ取得するとともに、親機用記憶部22を参照して、医療行為を伴う作業に該当する呼び出しに対する呼出先として予め記憶しておいた第二の携帯通信端末5bの端末番号を取得する。また、子機識別情報および端末識別情報を取得した親機用制御部21は、親機用記憶部22を参照して、取得した子機識別情報からナースコール子機1を操作した患者の氏名を示す患者情報を取得し、取得した端末識別情報から第一の携帯通信端末5aを携行する無資格医療従事者の氏名を示す医療従事者情報を取得する。そして、親機用制御部21は、ナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間で通話路が形成されたことを通知する応答通知信号を生成し、取得した患者情報および医療従事者情報とともに第二の携帯通信端末5bへ出力する。これらの処理により、患者によるトイレ介助の呼び出しに無資格医療従事者が応答することで、ナースコール親機2は、有資格医療従事者が携行している第二の携帯通信端末5bへその情報を出力している。
一方、タイマー部23が予め設定しておいた時間を計測し終わっても、親機用I/F部24が第一の携帯通信端末5aからの応答信号を入力しないと判定部25にて判断した場合には、親機用制御部21は、親機用記憶部22を参照して、医療行為を伴う作業に該当する呼び出しに対する呼出先として予め記憶しておいた第二の携帯通信端末5bの端末番号を取得する。そして、親機用制御部21は、第一の呼出信号の出力先を第一の携帯通信端末5aから第二の携帯通信端末5bへ切り替える。これらの処理により、設定しておいた時間が経過しても、患者によるトイレ介助の呼び出しに無資格医療従事者が応答することがなければ、ナースコール親機2は、有資格医療従事者が携行している第二の携帯通信端末5bを呼び出すようにしている。なお、第一の呼出信号の出力先を切り替える処理は必須ではなく、この処理を行わない場合には、タイマー部23は不要となる。
また、判定部25は、親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bから出力された応答信号を入力したか否かを判定する。親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bからの応答信号を入力しないと判定部25にて判断した場合には、親機用制御部21は、第二の携帯通信端末5bからの応答信号を入力するまで判定処理を継続する。一方、親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bからの応答信号を入力したと判定部25にて判断した場合には、親機用制御部21は、ナースコール子機1と応答信号を出力した第二の携帯通信端末5bとの間で通話路を形成する。
端末用制御部51aは、第一の携帯通信端末5aの各構成要素を後述するように制御する。端末用I/F部52aは、第一の携帯通信端末5aが無線基地局4および交換機3を介してナースコール親機1との間で通信するために親機用I/F部24に接続されている。また、端末用I/F部52aは、第一の携帯通信端末5aが無線基地局4および交換機3を介して第二の携帯通信端末5bとの間で通信するために端末用I/F部52bに接続されている。
また、端末用制御部51aは、患者から呼び出しが行われたことを示す音声を図示しないスピーカから出力させることで、第一の携帯通信端末5aを鳴動させて呼び出しを通知する。具体的には、端末用I/F部52aがナースコール親機2から出力された第一の呼出信号を入力したと端末用制御部51aにて判断した場合には、端末用制御部51aは、スピーカをから音声を出力させることで呼出動作を開始する。
端末用通話部53aは、無線基地局4および交換機3を介してナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間で通話路が形成された場合に使用されるものであり、無資格医療従事者の声を入力するためのマイクや患者の声を出力するためのスピーカなどにより構成されている。具体的には、ナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間で通話路が形成されると、端末用制御部51aは端末用通話部53aを動作させる。これに伴い、端末用通話部53aは、マイクによる音声の入力およびスピーカによる音声の出力を開始する。なお、端末用通話部53aのスピーカと呼び出しを通知するためのスピーカとが共通のものであっても良い。
端末用表示部54aは、第一の呼出信号による作業内容がトイレの介助の作業であることとトイレ介助ボタン12を操作した患者の氏名とを表示するものであり、小型の表示ディスプレイなどにより構成されている。具体的には、端末用I/F部52aがナースコール親機1から出力された第一の呼出信号を入力したと端末用制御部51aにて判断した場合には、端末用制御部51aは、第一の呼出信号とともに入力したナースコール子機1の子機識別情報を取得する。そして、端末用制御部51aは、取得した子機識別情報からトイレ介助の呼び出しが行われたナースコール子機1を使用している患者の氏名を端末用表示部54aに表示するとともに、呼び出しの種類がトイレ介助であることを端末用表示部54aに表示する。
また、第一の呼出信号の入力により第一の携帯通信端末5aが鳴動している状態で、無資格医療従事者が第一の携帯通信端末5aに設けられた通話開始ボタン(図示せず)などを押すと、端末用制御部51aは、第一の呼出信号に応答するための応答信号を生成し、無線基地局4および交換機3を介してナースコール親機2へ出力する。そして、応答信号を入力したナースコール親機2によりナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間で通話路が形成されると、端末用制御部51aは端末用通話部53aを動作させる。これに伴い、端末用通話部53aは、マイクによる音声の入力およびスピーカによる音声の出力を開始する。
第二の携帯通信端末5bは、第一の携帯通信端末5aと同様の構成要素を備えている。端末用制御部51bは、第二の携帯通信端末5bの各構成要素を後述するように制御する。端末用I/F部52bは、第二の携帯通信端末5bが無線基地局4および交換機3を介してナースコール親機1との間で通信するために親機用I/F部24に接続されている。また、端末用I/F部52bは、第二の携帯通信端末5bが無線基地局4および交換機3を介して第一の携帯通信端末5aとの間で通信するために端末用I/F部52aに接続されている。
端末用通話部53bは、第一の携帯通信端末5aの端末用通話部53aと同様に、無線基地局4および交換機3を介してナースコール子機1と第二の携帯通信端末5bとの間で通話路が形成された場合に使用されるものであり、有資格医療従事者の声を入力するためのマイクや患者の声を出力するためのスピーカなどにより構成されている。
端末用表示部54bは、第二の呼出信号による作業内容が点滴終了時の作業であることと点滴終了ボタン13を操作した患者の氏名とを表示する。また、端末用表示部54bは、ナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間で通話路が形成されていることを表示する。また、端末用表示部54bは、タイマー部23が予め設定しておいた時間を計測し終わっても、無資格医療従事者がトイレ介助の呼び出しに応答しなかった場合に、トイレ介助ボタン12を操作した患者の氏名を表示する。
端末用制御部51bは、ナースコール親機2から第二の呼出信号、応答通知信号、第一の呼出信号を入力することによって、次の各動作を行う。端末用I/F部52bがナースコール親機2から出力された第二の呼出信号を入力したと端末用制御部51bにて判断した場合には、端末用制御部51bは、スピーカから音声を出力させることで呼出動作を開始し、第二の呼出信号とともに入力したナースコール子機1の子機識別情報を取得する。そして、端末用制御部51bは、取得した子機識別情報から点滴終了の呼び出しが行われたナースコール子機1を使用している患者の氏名を端末用表示部54bに表示するとともに、呼び出しの種類が点滴終了であることを端末用表示部54bに表示する。
また、端末用I/F部52bがナースコール親機2から出力された応答通知信号を入力したと端末用制御部51bにて判断した場合には、端末用制御部51bは、スピーカから音声を出力させずに、応答通知信号とともに入力した、第一の携帯通信端末5aとの間で通話路を形成したナースコール子機1を操作した患者の氏名を示す患者情報、および第一の携帯通信端末5aを携行する無資格医療従事者の氏名を示す医療従事者情報をそれぞれ取得する。そして、端末用制御部51bは、取得した患者情報および医療従事者情報から、トイレ介助の呼び出しを行った患者の氏名とその呼び出しに応答した無資格医療従事者の氏名とを端末用表示部54bに表示する。このように、医療行為を伴わない作業に該当する呼び出しに無資格医療従事者が応答したことが、有資格医療従事者が携行する第二の携帯通信端末5bの端末用表示部54bに表示される。
また、端末用I/F部52bがナースコール親機2から出力された第一の呼出信号を入力したと端末用制御部51bにて判断した場合には、端末用制御部51bは、スピーカから音声を出力させることで呼出動作を開始し、第一の呼出信号とともに入力したナースコール子機1の子機識別情報を取得する。そして、端末用制御部51bは、取得した子機識別情報からトイレ介助の呼び出しが行われたナースコール子機1を使用している患者の氏名を端末用表示部54bに表示するとともに、呼び出しの種類がトイレ介助の呼び出しであることを端末用表示部54bに表示する。ここで、第一の呼出信号は、タイマー部23が予め設定しておいた時間を計測し終わっても第二の携帯通信端末5bが応答しなかった場合に、ナースコール親機2から第二の携帯通信端末5bへ出力される。なお、端末用制御部51bは、第二の呼出信号を入力した場合にスピーカから出力される音声と、第一の呼出信号を入力した場合にスピーカから出力される音声とを異ならせるようにしても良い。
また、第一の呼出信号または第二の呼出信号の入力により第二の携帯通信端末5bが鳴動している状態で、有資格医療従事者が第二の携帯通信端末5bに設けられた通話開始ボタン(図示せず)などを押すと、端末用制御部51bは、第一の呼出信号または第二の呼出信号に応答するための応答信号を生成し、無線基地局4および交換機3を介してナースコール親機2へ出力する。そして、応答信号を入力したナースコール親機2によりナースコール子機1と第二の携帯通信端末5bとの間で通話路が形成されると、端末用制御部51bは端末用通話部53bを動作させる。これに伴い、端末用通話部53bは、マイクによる音声の入力およびスピーカによる音声の出力を開始する。
次に、本実施形態によるナースコールシステムの動作を説明する。図2、3は、本実施形態によるナースコールシステムのナースコール親機2の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、まず判定部25は、親機用I/F部24が呼出信号を入力したか否かを判定する(ステップ201)。親機用I/F部24が呼出信号を入力していないと判定部25にて判断した場合には(ステップ201にてNO)、親機用制御部21は、ステップ201の処理に戻り、呼出信号を入力するまで処理を継続する。一方、親機用I/F部24が呼出信号を入力したと判定部25にて判断した場合には(ステップ201にてYES)、判定部25は、入力した呼出信号が第一の呼出信号であるか否かを判定する(ステップ202)。
入力した呼出信号が第一の呼出信号ではない(すなわち、入力した呼出信号が第二の呼出信号である)と判定部25にて判断した場合には(ステップ202にてNO)、親機用制御部21は、第二の携帯通信端末5bへ第二の呼出信号を出力する(ステップ203)。そして、判定部25は、親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bから応答信号を入力したか否かを判定する(ステップ204)。親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bから応答信号を入力していないと判定部25にて判断した場合には(ステップ204にてNO)、判定部25は、親機用I/F部24が第二の呼出信号を入力しているか否かを判定する(ステップ205)。親機用I/F部24が第二の呼出信号を入力していると判定部25にて判断した場合には(ステップ205にてYES)、親機用制御部21は、ステップ204の処理に戻る。一方、親機用I/F部24が第二の呼出信号を入力していないと判定部25にて判断した場合には(ステップ205にてNO)、親機用制御部21は、第二の呼出信号の出力を停止する。ステップ203で第二の携帯通信端末5bへ第二の呼出信号を出力した状態で、親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bから応答信号を入力したと判定部25にて判断した場合には(ステップ204にてYES)、親機用制御部21は、第二の呼出信号の出力を停止するとともに、ナースコール子機1と第二の携帯通信端末5bとの間で通話路を形成する(ステップ206)。
また、ステップ201で入力した呼出信号が第一の呼出信号であると判定部25にて判断した場合には(ステップ202にてYES)、親機用制御部21は、第一の携帯通信端末5aへ第一の呼出信号を出力する(ステップ207)。それに併せて、親機用制御部21はタイマー部23を動作させる(ステップ208)。そして、タイマー部23が設定時間を計測し終えたか否かを親機用制御部21にて判定する(ステップ209)。タイマー部23が設定時間を計測し終えていないと親機用制御部21にて判断した場合には(ステップ209にてNO)、親機用I/F部24が第一の携帯通信端末5aから応答信号を入力したか否かを親機用制御部21にて判定する(ステップ210)。タイマー部23が時間を計測し終えていないとき(計測している間)に、親機用I/F部24が第一の携帯通信端末5aから応答信号を入力していない場合には(ステップ210にてNO)、ステップ209の処理に戻る。
一方、タイマー部23が設定時間を計測し終えていないときに、親機用I/F部24が第一の携帯通信端末5aから応答信号を入力したと判定部25にて判断した場合には(ステップ210にてYES)、親機用制御部21は、タイマー部23の動作を停止する(ステップ211)。それに併せて、親機用制御部21は、第一の呼出信号の出力を停止しつつ、ナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間で通話路を形成する(ステップ212)。親機用制御部21は、通話路を形成したナースコール子機1を操作した患者の氏名を示す患者情報および第一の携帯通信端末5aを携行する無資格医療従事者の医療従事者情報とともに、第二の携帯通信端末5bへ応答通知信号を出力する(ステップ213)。
また、親機用I/F部24が第一の携帯通信端末5aからの応答信号を入力しないまま、タイマー部23が設定時間を計測し終えたと判定部25にて判断した場合には(ステップ209にてYES)、親機用制御部21は、第一の呼出信号の出力先を第二の携帯通信端末5bに切り替える(ステップ214)。そして、判定部25は、親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bから応答信号を入力したか否かを判定する(ステップ215)。親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bから応答信号を入力していないと判定部25にて判断した場合には(ステップ215にてNO)、判定部25は、親機用I/F部24が第一の呼出信号を入力しているか否かを判定する(ステップ216)。親機用I/F部24が第一の呼出信号を入力していると判定部25にて判断した場合には(ステップ216にてYES)、親機用制御部21は、ステップ215の処理に戻る。一方、親機用I/F部24が第一の呼出信号を入力していないと判定部25にて判断した場合には(ステップ216にてNO)、親機用制御部21は、第一の呼出信号の出力を停止する。そして、親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bから応答信号を入力したと判定部25にて判断した場合には(ステップ215にてYES)、親機用制御部21は、第一の呼出信号の出力を停止するとともに、ナースコール子機1と第二の携帯通信端末5bとの間で通話路を形成する(ステップ217)。
図4は、本実施形態によるナースコールシステムの第一の携帯通信端末5aの動作を示すフローチャートである。同図に示すように、まず端末用I/F部52aが第一の呼出信号を入力したか否かを端末用制御部51aにて判定する(ステップ301)。端末用I/F部52aが第一の呼出信号を入力していないと端末用制御部51aにて判断した場合には(ステップ301にてNO)、端末用制御部51aは、ステップ301の処理に戻り、ナースコール子機1から出力された第一の呼出信号を入力するまで処理を継続する。一方、端末用I/F部52aが第一の呼出信号を入力したと端末用制御部51aにて判断した場合には(ステップ301にてYES)、端末用制御部51aは呼び出しを報知する(ステップ302)。
そして、端末用制御部51aは、第一の携帯通信端末5aにて応答の操作が行われたか否かを判定する(ステップ303)。応答の操作が行われていないと端末用制御部51aにて判断した場合には(ステップ303にてNO)、端末用制御部51aは、引き続き第一の呼出信号を入力しているか否かを判定する(ステップ304)。第一の呼出信号を入力していると端末用制御部51aにて判断した場合には(ステップ304にてYES)、端末用制御部51aはステップ303の処理へ戻る。一方、第一の呼出信号を入力していないと端末用制御部51aにて判断した場合には(ステップ304にてNO)、端末用制御部51aは報知を停止する(ステップ305)。また、ステップ302の報知に対して応答の操作が行われたと端末用制御部51aにて判断した場合には(ステップ303にてYES)、端末用制御部51aは、ナースコール親機2へ応答信号を出力する(ステップ306)。第一の携帯通信端末5aが応答信号を出力すると、ナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間に通話路が形成され、患者と無資格医療従事者との間で通話が行われる。そして、無資格医療従事者により通話終了の操作が行われると、患者と無資格医療従事者との間で行われていた通話が終了する。
図5は、本実施形態によるナースコールシステムの第二の携帯通信端末5bの動作を示すフローチャートである。同図に示すように、まず端末用I/F部52bが呼出信号または応答通知信号を入力したか否かを端末用制御部51bにて判定する(ステップ401)。端末用I/F部52bが呼出信号または応答通知信号を入力していないと端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ401にてNO)、端末用制御部51bは、ステップ401に戻り、端末用I/F部52bが呼出信号または応答通知信号を入力するまで、判定処理を継続する。
一方、端末用I/F部52bが呼出信号または応答通知信号を入力したと端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ401にてYES)、端末用制御部51bは、端末用I/F部52bが第二の呼出信号を入力したか否かを判定する(ステップ402)。端末用I/F部52bが第二の呼出信号を入力したと端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ402にてYES)、端末用制御部51bは呼び出しを報知する(ステップ403)。一方、端末用I/F部52bが第二の呼出信号を入力していないと端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ402にてNO)、端末用制御部51bは、端末用I/F部52bが応答通知信号を入力したか否かを判定する(ステップ404)。端末用I/F部52bが応答通知信号を入力したと端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ404にてYES)、端末用制御部51bは、応答通知信号とともにナースコール親機2から送られてきた患者情報および医療従事者情報に基づいて対応状況を端末用表示部54bに表示する(ステップ405)。一方、端末用I/F部52bが応答通知信号を入力していない(すなわち、端末用I/F部52bが第一の呼出信号を入力した)と端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ404にてNO)、端末用制御部51bは呼び出しを報知する(ステップ406)。
そして、端末用制御部51bは、第二の携帯通信端末5bにて応答の操作が行われたか否かを判定する(ステップ407)。応答の操作が行われていないと端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ407にてNO)、端末用制御部51bは、継続して呼出信号を入力しているか否かを判定する(ステップ408)。呼出信号を入力していると端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ408にてYES)、端末用制御部51bはステップ407の処理へ戻る。一方、呼出信号を入力していないと端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ408にてNO)、端末用制御部51bは報知を停止する(ステップ409)。また、ステップ406で呼び出しが報知されている状態で応答の操作が行われたと端末用制御部51bにて判断した場合には(ステップ407にてYES)、端末用制御部51bは、ナースコール親機2へ応答信号を出力する(ステップ410)。応答信号を出力すると、ナースコール子機1と第二の携帯通信端末5bとの間に通話路が形成され、患者と有資格医療従事者との間で通話が行われる。そして、有資格医療従事者により通話終了の操作が行われると、患者と有資格医療従事者との間で行われていた通話が終了する。
以上、詳しく説明したように、本実施形態のナースコールシステムは、患者がトイレ介助ボタン12を操作することにより医療行為を伴わない呼び出しを行った場合に、無資格医療従事者が携行する第一の携帯通信端末5aへ第一の呼出信号を出力して第一の携帯通信端末5aを呼び出す。この呼び出しに応答した第一の携帯通信端末5aは、ナースコール親機2へ応答信号を出力する。応答信号を入力した親機用制御部21は、第一の携帯通信端末5aとナースコール子機1との間で通話路を形成する。これに併せて、親機用制御部21は、トイレ介助ボタン12を操作した患者の氏名を示す患者情報、およびトイレ介助の呼び出しに応答した無資格医療従事者の氏名を示す医療従事者情報をそれぞれ取得するとともに、ナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間で通話路を形成されたことを通知する応答通知信号を生成しつつ、取得した患者情報および医療従事者情報とともに第二の携帯通信端末5bへ出力する。そして、第二の携帯通信端末5bは、応答通知信号とともに入力した患者情報および医療従事者情報からトイレ介助の呼び出しを行った患者の氏名とその呼び出しに応答した無資格医療従事者の氏名とを端末用表示部54bに表示している。これにより、医療行為を伴わない呼び出しが行われた場合には、第一の携帯通信端末5aが呼び出される。一方、医療行為を伴う呼び出しが行われた場合には、第二の携帯通信端末5bが呼び出されるので、有資格医療従事者は、医療行為を伴わない作業に該当する呼び出しを無資格医療従事者へ分担させるとともに、その対応状況を把握することができる。従って、有資格医療従事者は、自身が受け持つ業務の負担を軽減することができるとともに、院内の業務効率を向上させることができる。
なお、前述した実施形態では、患者がナースコール子機1の点滴終了ボタン13を操作して点滴が終了したこと、ナースコール子機1と第一の携帯通信端末5aとの間で通話路が形成されていること、およびトイレ介助ボタン12を操作してトイレを介助してもらうことを第二の携帯通信端末5bの端末用表示部54bに表示するようにしているが、これに限定されない。例えば、ナースコール親機2は、それらを表示するための表示部をナースコール親機2に設けるようにしても良い。これにより、スタッフルームに居る医療従事者は、親機用表示部の表示を見るだけで、患者からの呼び出しや無資格医療従事者の対応状況を把握することができる。
また、前述した実施形態では、第二の携帯通信端末5bの端末用制御部51bは、ナースコール親機2から出力された応答通知信号とともに入力した、通話路を形成したナースコール子機1を操作した患者の氏名を示す患者情報と第一の携帯通信端末5aを携行する無資格医療従事者の氏名を示す医療従事者情報とから、トイレ介助の呼び出しを行った患者の氏名とその呼び出しに応答した無資格医療従事者の氏名とを端末用表示部54bに表示しているが、これに限定されない。例えば、端末用制御部51bは、ナースコール親機1から出力された応答通知信号とともに入力した患者情報と医療従事者情報を結果情報として端末用記憶部(図示せず)に記憶するようにしても良い。これにより、有資格医療従事者が第二の携帯通信端末5bの操作ボタン(図示せず)を押すと、トイレ介助の呼び出しを行った患者の氏名とその呼び出しに応答した無資格医療従事者の氏名とが端末用表示部54bに履歴として表示されるので、有資格医療従事者は、無資格医療従事者が患者からの呼び出しに対応した状況をいつでも確認することができる。
また、前述した実施形態では、ナースコール子機1は、医療行為を伴わない呼び出しを行うための呼出操作部の一例としてトイレ介助ボタン12を備えているが、これに限定されない。例えば、ナースコール子機1は、無資格医療従事者に食事の介助を依頼するための呼び出しボタンを備えるようにしても良い。
また、前述した実施形態では、ナースコール子機1は、医療行為を伴う呼び出しを行うための第二の呼出操作部の一例として点滴終了ボタン13を備えているが、これに限定されない。例えば、ナースコール子機1は、有資格医療従事者に薬の内服介助を依頼するための呼び出しボタンを備えるようにしても良い。
また、前述した実施形態では、親機用制御部21は、親機用I/F部22が第一の携帯通信端末5aから出力された応答信号を入力した場合に応答通知信号を第二の携帯通信端末5bへ出力しているが、これに限定されない。例えば、親機用制御部21は、親機用I/F部22がナースコール子機1から出力された第一の呼出信号を入力した場合に、患者が医療行為を伴わない呼び出しを行ったことを通知するための呼出通知信号を第二の携帯通信端末5bへ出力するようにしても良い。
具体的には、親機用I/F部24がナースコール子機1から出力された第一の呼出信号を入力したと判定部25にて判断した場合には、親機用制御部21は、親機用記憶部22を参照して、患者が医療行為を伴わない呼び出しを行ったことを通知するための呼出通知信号を生成する。親機用制御部21は、対応する第二の携帯通信端末5bへ子機識別情報とともに呼出通知信号を出力する。端末用制御部51bは、ナースコール親機2からの呼出通知信号を入力すると、医療行為を伴わない呼び出しであることを端末用表示部54bに表示する。端末用表示部54bの表示を見た有資格医療従事者が第二の携帯通信端末5bに設けられた転送ボタン(図示せず)などを押すと、端末用制御部51bは、第一の呼出信号を転送するための転送信号をナースコール親機2へ出力する。
親機用I/F部24が第二の携帯通信端末5bからの転送信号を入力したと判定部25にて判断した場合には、親機用制御部21は、親機用記憶部22を参照して最初に呼び出した無資格医療従事者と別の無資格医療従事者が携行している第一の携帯通信端末5aの端末番号を取得する。そして、親機用制御部21は、取得した端末番号を宛先として、交換機3および無線基地局4を介して第一の携帯通信端末5aへ第一の呼出信号を出力するようにしている。
これにより、患者により医療行為を伴わない呼び出しが行われていることを確認した有資格医療従事者は、呼び出しが行われていない他の無資格医療従事者に対して、医療行為を伴わない呼び出しを知らせることができる。
また、前述した実施形態では、ナースコール親機2に入力した呼出信号により出力する第一の携帯通信端末5a、第二の携帯通信端末5bを振り分ける処理は、ナースコール親機2にて実行されているが、これに限定されない。例えば、交換機3や無線基地局4、ナースコール制御機(図示せず)などにて、この処理を実行するようにしても良い。
その他、ナースコールシステムの構成、処理手順、内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の組み合わせにより種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除するようにしても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせるようにしても良い。
本実施形態によるナースコールシステムのブロック図である。 本実施形態によるナースコールシステムのナースコール親機の動作を示す説明図(その1)である。 本実施形態によるナースコールシステムのナースコール親機の動作を示す説明図(その2)である。 本実施形態によるナースコールシステムの第一の携帯通信端末の動作を示す説明図である。 本実施形態によるナースコールシステムの第二の携帯通信端末の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 ナースコール子機
2 ナースコール親機
3 交換機
4 無線基地局
5a 第一の携帯通信端末
5b 第二の携帯通信端末
11 子機用制御部
12 点滴終了ボタン
13 トイレ介助ボタン
14 子機用通話部
15 子機用インタフェース(I/F)部
21 親機用制御部
22 親機用記憶部
23 タイマー部
24 親機用インタフェース(I/F)部
25 判定部
51a 端末用制御部
52a 端末用インタフェース(I/F)部
53a 端末用通話部
54a 端末用表示部
51b 端末用制御部
52b 端末用インタフェース(I/F)部
53b 端末用通話部
54b 端末用表示部

Claims (2)

  1. 患者による操作によって資格を有しない無資格医療従事者を呼び出すための第一の呼出操作部と、患者による操作によって資格を有する有資格医療従事者を呼び出すための第二の呼出操作部と、前記第一の呼出操作部の操作によって第一の呼出信号を生成して外部に出力するとともに前記第二の呼出操作部の操作によって第二の呼出信号を生成して外部に出力する子機用制御部とを備えたナースコール子機と、
    前記無資格医療従事者によって携行され、前記第一の呼出信号を入力することにより前記ナースコール子機からの呼び出しを報知するとともに、前記ナースコール子機からの呼び出しに対して応答することにより応答信号を出力する第一の携帯通信端末と、
    前記有資格医療従事者によって携行され、前記第二の呼出信号および前記ナースコール子機と前記第一の携帯通信端末との間で通話路が形成されたことを通知する応答通知信号とともに前記通話路が形成されたナースコール子機を操作した患者を示す患者情報と前記通話路が形成された第一の携帯通信端末を携行する無資格医療従事者を示す医療従事者情報とを入力する端末用入力部と、前記端末用入力部が入力した情報を表示する表示部とを備え、前記入力部が前記第二の呼出信号を入力することにより前記ナースコール子機からの呼び出しを報知する第二の携帯通信端末と、
    前記ナースコール子機から出力された第一の呼出信号、第二の呼出信号、および前記応答信号を入力する親機用入力部と、前記親機用入力部が前記第一の呼出信号を入力したか前記第二の呼出信号を入力したかを判定する判定部と、前記親機用入力部が前記第二の呼出信号を入力したと前記判定部にて判断した場合に前記第二の携帯通信端末へ前記第二の呼出信号を出力するとともに、前記親機用入力部が前記第一の呼出信号を入力したと前記判定部にて判断した場合に前記第一の携帯通信端末へ前記第一の呼出信号を出力し、その第一の呼出信号に対して前記第一の携帯通信端末から前記応答信号を入力したときに、前記第一の携帯通信端末と前記ナースコール子機との間で通話路を形成しつつ、前記応答通知信号を生成して前記患者情報および前記医療従事者情報とともに前記第二の携帯通信端末へ出力する親機用制御部とを備えたナースコール親機と、
    を具備することを特徴とするナースコールシステム。
  2. 予め設定しておいた時間を計測するタイマー部を備え、
    前記親機用制御部は、前記親機用入力部が前記第一の呼出信号を入力したと前記判定部にて判断した場合に、前記タイマー部を動作させ、前記タイマー部が前記予め設定しておいた時間を計測し終わっても、前記親機用入力部が前記応答信号を入力しないときに、前記第二の携帯通信端末へ前記第一の呼出信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のナースコールシステム。
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JP2015073145A (ja) * 2013-10-01 2015-04-16 アイホン株式会社 ナースコールシステム

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