JP2009178071A - 液体散布装置 - Google Patents

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Hiroichi Muta
博一 牟田
Koji Takeda
康志 武田
Jiro Nakada
次郎 中田
Shozo Yano
省三 矢野
Takahiro Ogoshi
崇博 大越
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Abstract

【課題】幅が狭い散布幅しかない育苗スペースであっても対応可能な幅広の液体散布幅を有する液体散布装置を提供すること。
【解決手段】育苗中の苗を収納した苗箱を左右と前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に配置させた苗床72上で、苗床72の左右方向に列状に配置された複数の液体散布ノズル75aを有する液体散布管75を苗床72の前後方向に移動装置70で移動可能とし、移動装置70の移動方向である前後方向に対する散布管75の取り付け角度を変更する角度変更機構76を設けた液体散布装置であり、幅が狭い散布幅しかない育苗スペースであっても肥料液又は水の散布幅を容易に変更でき、散布する液体の無駄を防止できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、野菜や水稲の苗を育成する育苗施設に用いる潅水用または肥料液散布用の液体散布装置に関する。
接木ロボットなどを用いて接木した苗を育成中の多数の苗箱を左右と前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に並べ、横並びの複数の散水ノズルを有する散水装置をその上で前後方向に移動させる潅水装置が育苗施設に用いられている。
下記特許文献1記載の発明は、育苗中の多数の苗箱が左右と前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に並べられ、その苗箱の帯の上で前後方向に移動する散水装置を有し、その散水装置に複数の散水ノズルを横並びに配置した構成からなる潅水装置である。
特開平9−65783号公報
上記散布装置の左右方向に並べた複数の散水ノズルを用いる前記散布装置の潅水幅より横並びに配置する苗箱全体の幅が狭い場合には、当該散布装置を使用することができない。
そこで本発明の課題は、幅が狭い散布幅しかない育苗スペースであっても対応可能な幅広の液体散布幅を有する液体散布装置を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するため、次のような解決手段を講じた。
請求項1記載の発明は、育苗中の苗を収納した苗箱を左右と前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に配置させた苗床(72)と、該苗床(72)上で、苗床(72)の左右方向に列状に配置された複数の液体散布ノズル(75a)を有する液体散布管(75)と、該散布管(75)を苗床(72)の前後方向に移動させる移動装置(70)とを備えた液体散布装置において、移動装置(70)の移動方向である前後方向に対する散布管(75)の取り付け角度を変更する角度変更機構(76)を設けた液体散布装置である。
本発明によれば、幅が狭い散布幅しかない育苗スペースであっても肥料液又は水の散布幅を容易に変更でき、散布する液体の無駄を防止できる。
本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1には本発明の液体散布装置の一実施例である潅水装置71を備えた育苗設備(ハウス)の横断面方向を見た図を示す。
ハウス内にベンチ(苗床)72,72が前後に長く固定して設けられ、それぞれのベンチ72,72上に育苗トレイ73,73を直接配置するか育苗トレイ73,73を複数個並列配置したコンテナを配置する。なお、本明細書では図1の紙面に向かって左右を左右方向とし、紙面に垂直な方向を前後方向とする。
各ベンチ72,72に対応させてベンチ72,72の上方に、潅水パイプ75,75をそれぞれ配置し、各潅水パイプ75に左右方向に列状に複数の散布ノズル75aを取り付けた潅水装置71を設置している。また、潅水装置71,71の潅水パイプ75,75の中央部にはハウス建屋の天井から垂下した給水パイプ77,77がジョイント76,76を介して接続している。さらに各給水パイプ77,77は互いに接続用パイプ79で直結していて、左右の潅水パイプ75,75と給水パイプ77,77とが同時に移動する機能を奏する。潅水パイプ75,75と給水パイプ77,77とは前後方向にレール式の移動装置70,70で移動可能に構成されている。
また図2には育苗設備(ハウス)内部の平面図で、各ベンチ72上に育苗トレイ73に対して給水パイプ77とノズル75aを有する潅水パイプ75の接合部に回転調整ジョイント76を設け、潅水パイプ75を水平方向に回動自在にした構成を示している。
図2(a)にはハウス内に左右幅が比較的大きい潅水パイプ75を設置した場合のハウスの部分平面図である。図2(a)には潅水パイプ75がハウス内の左右幅内に収まる大きさの潅水パイプ75を設置した場合を示す。また図2(b)にはハウス内に左右幅内に潅水パイプ75を水平配置できない場合に潅水パイプ75をハウス内で前後方向に傾斜配置してハウス内に収めた場合の部分平面図を示す。
図2(b)に示すようにハウス内で潅水パイプ75を傾斜配置するしかない場合には、給水パイプ77と潅水パイプ75の接合部に設けた回転調整ジョイント76の回転角度を任意に調整することでハウスの左右幅が小さな場合でもトレイ73中の苗に潅水することができる。こうして、散布する水、特に防除水溶液の無駄を無くすことができる。
また図3には、図1に示す潅水装置71に育苗用の養液を供給する養液供給設備の全体構成図を示す。図3に示す設備は養液と排液(潅水後に回収した排液)の混合割合を時間帯によって変化させることができる。
前記養液供給設備において上水道及び/又は井戸水からなる原水を貯留した原水タンク82からの原水と肥料タンク83からの肥料とを混合して供給配管91から栽培温室84内の栽培ベッドに養液を供給し、栽培ベッドから回収する養液の回収タンク85を各栽培ベット毎に並列に配置する。原水タンク82からの原水供給量は供給配管91にあるモータバルブ86−1で制御部90により制御され、供給される。また、両方のタンク82,83から養液の栽培ベットへの供給量は、供給配管91にある1基の給液ポンプ87により制御される。また養液回収タンク85から回収される養液は銀シートを入れた殺菌タンク92と排水タンク93を順に経由して供給配管91へ接続するモータバルブ86−2を備えた循環配管94から循環させる。
該養液供給設備では、制御部90により設定され、自動的に、(イ)新しい養液のみを供給する場合(バルブ86−1を開、バルブ86−2を閉)と(ロ)排液のみを供給する場合(バルブ86−1を閉、バルブ86−2を開)と(ハ)養液と排液を適当な割合で混合して供給する場合(バルブ86−1とバルブ86−2を共に設定した開度で開)に切り替えできる構成になっている。
例えば特開平9−65783号公報記載の従来の養液供給設備でも、排液を適当な割合で新鮮な養液と混合して再利用しているが、その混合割合は一定で、給液毎又は時間帯毎に新鮮な養液と排液の混合割合を自動的に変化させることはできなかった。特にイチゴでは通常の栽培状態時では排液濃度はあまり高くなく、そのまま養液として使用が可能である。
上記図3に示す設備では従来技術の上記問題点を解決することができ、例えば時間帯による混合割合を変化させることができ、廃液(再利用水ともいう)をより多く使うことが可能になる。そのため、肥料の節約が可能になる。
図1のハウス内に配置されるベンチ(架台)72の一例を図4の斜視図に示す。ベンチ72内のトレイ73の下には防根シート80を配置し、該防根シート80をベンチ72の側壁72aの上から垂らして地面まで長く延ばし、延ばした部分に地面から吸水させて防根シート80を湿らせる。湿らせた水分は防根シート80で囲まれた通風空間を流れる空気流により気化されることで栽培中のトレイ73内の、例えばいちごを冷却することができる。
また、ベンチ72の横に給水ホース81を設け、該給水ホース81の長手方向に設けた多数の注水孔(図示せず)から防根シート80に水を点滴する構成にすると、防根シート80を常に水で湿らせることができ、湿った水分の気化によりイチゴを冷却することができる。
従来、冷却システムがないイチゴ栽培設備では、夏場に入る前にイチゴの栽培を終らざるを得なかったが、上記簡単な装置で、そのような不都合が解消され、冷却システムが無くてもイチゴ栽培期間を延長できる。
複数個の育苗トレイ73を並列配置したコンテナあるいは種子を収容したコンテナを、例えば図1の潅水装置71のベンチ72上に載置する場合において、殺菌消毒のためにコンテナを温水槽に入れることができる上下運動が可能な装置がある。
このコンテナの上下運動を従来は人手で行うため、重労働が問題視されていた。そこで、図5に示すように浴槽100の内外でのコンテナ95の上下運動を機械的に行う装置を開発した。
図5(a)はリフト装置96を用いて浴槽100内にコンテナ95を浸漬する場合を示し、図5(b)はリフト装置96を用いて浴槽100の上方にコンテナ95を持ち上げた場合を示す。リフト装置96は基台97に取り付けた油圧シリンダ98のピストン98aの先端部にロッド99の一端部を取り付け、該ロッド99の他端部を折り曲げてコンテナ95の底面部に接続して、該ロッド99でコンテナ95を支持する。従ってコンテナ95はロッド99を介して油圧シリンダ98の伸縮に応じて浴槽100内外で上下運動することができる。
本発明の実施例の接木ロボットについて図面と共に説明する。
図6及び図7は、接木苗製造装置10の要部を示す側面図と平面図である。接木苗製造装置10は、台木と穂木を接ぎ木する接木ロボット本体10aを中心にその左側に台木取込部1、同右側に穂木取込部2が配置され、接木ロボット本体10aには、その前面の左右に台木取込部1と穂木取込部2から台木と穂木としての苗をそれぞれ受ける台木前処理部3と穂木前処理部4が配置され、中央には台木前処理部3と穂木前処理部4からそれぞれ受けた台木と穂木を接着する接着処理部5が配置され、さらにこの接着された接木苗を下方から送出する接木苗送出部8を配置している。図6及び図7の台木取込部1と穂木取込部2が接木苗自動給苗装置に相当する。
このように接木苗製造装置10は台木側と穂木側で左右を略対称に構成し、また、台木取込部1および穂木取込部2の手前側にはそれぞれ操作パネルlP,2Pを設けている。なお台木取込部1及び穂木取込部2は互いに左右対称で同様の構成であるので、以下、主に穂木取込部2について図8の平面図、図9に示す図8の要部拡大図などにより説明する。
穂木取込部2は、接木ロボット本体10aの側方でセル6内で育成した多数の穂木苗(苗)Wを格子配列したセルトレイ7を順次搬入移送する苗搬入機構11と、この苗搬入機構11上の穂木苗W(図9)に対して進退させるエアシリンダからなる進退機構12bにより進退動作可能に穂木苗Wを穂木として個々に把持しつつ胚軸をカットして把持動作する把持ハンド12と、この把持ハンド12を苗搬入機構11の前進方向に直交する方向(以後、左右方向ということがある)に横移動可能に支持する電動スライダからなる移送機構13と、その移送行程上に配した整列ガイド14等から構成する。また、穂木取込部2と穂木前処理部4との間の穂木受渡し位置(受渡し位置)R(図9)には、穂木取込部2から移送された穂木苗Wを一時的に保持する受渡保持機構15を設ける。
上記苗搬入機構11は、接木ロボット本体10aの側方に沿って移送動作するべルトコンベヤ等により構成され、セルトレイ7内で横一列に並んだセル6内の穂木苗Wが取り出される度にセルトレイ7の配列ピッチで順次矢印A方向(図6、図7)に移送動作することにより、穂木苗Wを移送機構13の把持ハンド12(図8)で把持できる所定位置に搬入する。
また、セルトレイ7から苗の取り出し、葉の方向、高さ制御を行うが、穂木、台木側共に苗搬入機構(ベルトコンベア)11,11は、ベース上のレール(図示せず)の幅に合わせてスライド自在の補助車輪(図示せず)を備えているので、苗搬入機構11,11はそれぞれベース上のレール上を移動可能であり、苗搬入機構11,11を使用時と不使用時(接ぎ木ロボット本体10aの単体使用時)には苗搬入機構11,11をレール上で動かして苗置き台として使用する。
こうして接ぎ木ロボット本体10aから苗搬入機構11,11を分離しているので苗搬入機構11,11の不使用時には、接ぎ木ロボット本体10aから苗搬入機構11,11を分離する必要なく自由に使用できる。
なお、本実施例では苗を把持した把持ハンド12を苗搬入機構(ベルトコンベア)11の搬送方向に移動するエアシリンダ12b(図9)と該ベルトコンベア11の搬送方向に直交する方向に移動する電動スライダからなる移送装置13の動作を同期させることにより結局図9の矢印D方向に斜め移動させ、苗の把持ハンド12などへの絡みを防ぐようにする。
苗の把持、切断を行う把持ハンド12およびカッタ機構23の搬送方向を苗搬送ベルト11の搬送方向又はその反対方向に把持ハンド12およびカッタ機構23のエアシリンダ12bで伸縮させて行うと同時に移送装置13の電動スライダを左右方向に移動させることで苗の移送方向を斜め向き(図9の矢印D方向)に移動させることができる。
こうして把持ハンド12などへの絡み苗の発生が無くなり、同時に苗の接木の1サイクル時間が短縮できる。
なお、把持ハンド12が次の苗を把持するべく受渡保持機構15の受渡し位置R(図9)から苗搬送ベルト11上のセルトレイ7側へ移動する戻り行程では、通常の速い移送速度で把持ハンド12が横移動する。把持ハンド12の左右外側に設けられ、苗把持時に上動する持上げ具24は、移送機構13の移送速度が移送終端部で減速されるまでの間、持上げ状態に上昇したままであり、苗の移送で他の苗と干渉する等して該苗の姿勢が悪化するようなことを防止している。また、前記持上げ具24は移送機構13の移送速度が減速するのと同時にカッタ機構23(図10)より下位に下降し、苗受渡し行程において邪魔にならないようにしている。
また、移送機構13は、苗搬送ベルト11上のセルトレイ7の一列分のセル6内の苗を接木苗製造装置10の片側位置で苗搬送ベルト11を横断して受渡保持機構15までの範囲で把持ハンド12を左右に位置制御可能な構成とし、セルトレイ7の横一列のセル6内の苗において受渡保持機構15側から苗を取り出すべく、把持ハンド12が受渡保持機構15へ苗を供給した後に次に取り出す苗(苗があるセル6)の左右位置に順次左右移動する構成となっている。
この移送機構13による苗の移送行程に干渉するように、整列ガイド14を下垂状に配置する(図10参照)。この整列ガイド14は、移送機構13の左右移送経路の終端の直前位置で、受渡保持機構15に対向する位置より若干苗搬送ベルト11側に配置されている。また整列ガイド14の手前に縦軸ローラ17を配置している。また、整列ガイド14に対向する部位に配置される整列部材16は鉛直方向に板平面を配置した水平断面が三角形の板材からなる。
このように受渡保持機構15には、把持ハンド12から受けた穂木苗Wを保持した際にその子葉展開方向を規制する整列部材16を設けていて、これら受渡保持機構15と整列部材16とにより整列保持手段を形成する。そのため、葉の大きな苗であっても、図9に示すように、先ずローラ17により整列方向に苗を回転させ、その後、整列ガイド14で苗の回転を止めて整列させることができる。
また、図10の把持ハンド12が整列ガイド14と受渡保持機構15へ進行した部分の側面図に示すように整列ガイド14は、下面が広い水平断面が三角形の鉛直方向に板平面を配置した板材14aと該板材14aの上方に設けた鉛直方向に配置した棒状ガイド14bからなる。そのため、本実施例では葉の大きな苗であっても、板材14aの上方にある棒状ガイド14bに葉が当たり、葉の回転を適切に誘導することができ、受渡保持機構15への苗の受渡しが首尾良く行われる。
次に、図6、図7に示す接木苗製造装置10の穂木取込部2の把持ハンド12について図11のシリンダーの要部側面図、図12のハンド部分の平面図と図13のカッタ機構の平面図などにより説明する。
把持ハンド12は、穂木苗Wの胚軸Aの上段部と中段部を把持する上段のハンド機構21と中段のハンド機構22およびその下方に開閉動作により穂木苗Wの胚軸Aの下段部を切断するカッタ機構23を三段重ねに進退機構12bにより一体に進退動作可能に配置し、その側方に独立して上下動作可能に持上げ具24を備えている。また、把持した胚軸Aの近傍で子葉Lと干渉しうる位置に回り止め用の棒状のストッパ25(図9参照)をカッタ機構23から立設する。
上段のハンド機構21は、穂木苗の把持状態の平面図を示す図12(a)のように、左右の開閉アーム21a,21aの先端の把持位置に穂木苗の胚軸Aの径寸法より大きく左右方向の切欠Bを形成して穂木苗の胚軸Aを遊嵌保持可能に構成し、その隙間限度設定用の調節ボルト21bを設ける。中段のハンド機構22は、その把持状態の平面図を示す図12(b)のように、左右の開閉アーム22a,22aのその先端の把持位置に穂木苗の胚軸Aの径寸法より大きく前後方向の切欠Cを形成して穂木苗の胚軸Aを遊嵌保持可能に構成する。これら両ハンド機構21,22により、穂木苗の把持位置精度を確保しつつ、穂木苗がその胚軸線で回動可能に把持する。
なお、コンベア11から受け渡された苗の固定位置決めを行う供給ハンドとして、例えば把持ハンド12のハンド機構21に苗の把持オン・オフモードを設け、把持ハンド12の開閉の実行命令を変える構成を採用してもよい。
これは苗の検出と同時にオンする「供給把持オンモード」と苗を検出してもオフしたままで所定時間経過後にオンする「供給把持オフモード」を設け、図示しないタッチパネルによる操作で両方のモードの切替を行う構成であり、軸や太い苗や、曲がりが大きい苗の場合、供給把持のスリットが抵抗となり、苗の高さ揃えが上手くいかない場合があるので、上記「供給把持オフモード」を用いて苗質をみて切り替える事によって、高さ揃えが安定する。
図13にカッタ機構23の作動状態平面図(図13(a))とそのB−B線断面図(図13(b))を示すように左右の開閉アーム23a,23aの先端部に穂木苗の胚軸Aを切断する刃23bを形成し、かつ、切断後の胚軸Aの移動を拘束するように外周縁を高く形成する。
上記の両ハンド機構21,22とカッタ機構23は、穂木苗を穂木としてその根側を切断しつつその胚軸を回動可能に緩く把持する遊嵌把持機構を形成する。
また、図14の平面図と図15の側面図と図16の起立動作の正面図、図17の持上げ具の平面図に示す持上げ具24は、上下シリンダ19と第1の持上げ具41と第2の持上げ具42とを備えて構成される。なお、図15に示す持上げ具24の側面からみた形状が前下がりになっている。
前記第1の持上げ具41は、穂木苗Wの根元位置まで前下がりに傾斜するとともに、受渡保持機構15側すなわち苗を取り出すために把持ハンド12が左右移動してくる側となる同穂木苗Wの側方から背後に達するように先端部41tを屈曲したロッドにより形成される。先端部41tとその基部に屈曲して延びる側部41sを略直角に設定することにより、図16の起立動作の正面図に示すように、第1の持上げ具41の上行動作により倒れた胚軸Aを起立することができる。第1の持上げ具41の支持部41bは、穂木苗に対する位置関係に合わせて前後位置と高さ位置を調節可能に構成する。
また、穂木苗Wに対して前記第1の持上げ具41と左右反対側に第2の持上げ具42を設けている。この第2の持上げ具42は、受渡保持機構15とは反対側で苗を取り出すために把持ハンド12が左右移動する側となる苗の側方に位置するべく屈曲したロッドにより形成され、前後移動シリンダ43により進退動作可能に設けられている。苗の側方に位置する第2の持上げ具42の先端部42aは、前記第1の持上げ具41の先端部41tと同様に水平で、第1の持上げ具41の先端部41tより若干高位で且つ前後移動シリンダ43により突出させた状態で平面視で交差するように設けられている。
従って、第1の持上げ具41の上行動作で第2の持上げ具42が共に上動し、苗の左右両側方及び後方の三方から苗を持ち上げて直立させることができ、把持ハンド12による穂木苗の把持を適正に行える。特に、セル6のピッチが狭いセルトレイ7において、第2の持上げ具42により把持ハンド12が左右移動した側の隣接苗側に苗が傾いたまま把持ハンド12で把持して移送するようなことを防止でき、苗が隣接苗と絡んだまま把持ハンド12で移送されて苗の把持姿勢が不適正になるようなことを防止できる。
また、一方の第1の持上げ具41の上下動機構で他方の持上げ具42も上下動させる構成としたので、この上下動機構の簡素化が図れる。また、第2の持上げ具42を平面視で中途部が把持ハンド12側(隣接苗から離れる側)に突出するように屈曲させた構成としているので、該第2の持上げ具42に干渉しないように把持ハンド12の開閉量を所定に維持できると共に、第2の持上げ具42が隣接苗と干渉しにくくなり、苗取り出しの円滑化が図れる。
図15に示すように持上げ具24は苗の長さに合わせエア式の上下シリンダ19の下限位置をベース上のレール47により決める方式とする。具体的には上下シリンダ19と一体である固定キャスター46を持上げ具24に設け、エア式の上下シリンダ19の上昇移動はエアの挿入で行い、下降移動はエアの大気開放による自重落下方式とし、落下時の下限位置には固定キャスター46が載るガイドレール47を苗搬入機構11の上に設置しておく。
従来の持上げ具24は、その上下移動の上限、下限ともエア式の上下シリンダ19のストロークまたはストッパによるストロークの強制規制によるものであった。そのため、苗の長さによってシリンダストロークを変更する場合、ストッパ位置の調整が必要で、時間がかかっていた。しかし、苗搬入機構11側のガイドレール47に当たる位置をエア式の上下シリンダ19の下限位置とすることができ、シリンダストロークを変更する場合のストッパ位置の調整が不要となり、作業準備時間を短縮して、ストッパ位置調整不良によるメカロック、接合不良の防止が図れる。
上記の持上げ具24では三方から苗を持ち上げる構成であるので、残りの一方側(把持ハンド12側)に倒れる苗を直立させることはできない。そこで図9の穂木取込部2の平面図に示すように苗搬送ベルト11上のセルトレイ7の上方には、該セルトレイ7の左右幅にわたってV字構を有するバネ効果のある薄板からなる倒れ規制具44を設けても良い。
この倒れ規制具44の両端を苗搬送ベルト11の支持プレート30の両側支持壁部30a,30bに固定すると、該倒れ規制具44にセル6内の苗が当たってセル6内の培土を荒らしたり苗搬送ベルト11によるセルトレイ7の搬送抵抗になったりする。それを防ぐために支持プレート30の一方の支持壁部30aにだけ固定し、他方を支持壁部30bに固定しないで、フリーにして苗が倒れ規制具44をくぐり抜けることを可能にしている。倒れ規制具44の片方端部を支持壁部30bに固定しないでフリーにすることで、苗の切断跡が硬くて大きい場合でもくぐり抜けることができ、作業の中断が発生しない。
上記構成の把持ハンド12による穂木苗の取込動作は、図18の動作手順を示すフローチャートに従って行う。
まず、後退位置で上段のハンド機構21と中段のハンド機構22およびカッタ機構23を開状態に準備(S1)した上で、接木苗製造装置10の外側方向への移送機構13の横移動により、苗搬入機構11上の穂木苗Wの側方から第1の持上げ具41の先端部41tを穂木苗Wの背面位置に挿し入れ、その後前後移動シリンダ43を伸長し、第2の持上げ具42を前側に突出させて平面視で先端部が苗の側方に位置させると共に第1の持上げ具41の先端部41tと交差させ、第1の持上げ具41及び第2の持上げ具42の上行動作(S2)により穂木苗Wの倒れを修正する。
なお、持上げ具24は、上行動作(S2)前において、カッタ機構23の略同じ高さに位置する。これにより、カッタ機構23をセル6の上面に近づけることができて該カッタ機構23が苗の根元を切断でき、冬期に育苗されるような胚軸が短い苗でもハンド機構21,22で苗を適正に取り出すことができる。
次いで、ハンド機構21,22およびカッタ機構23を前進(S3)した上で両ハンド機構21,22を閉じる(S4)ことによりハンド機構21,22の先端の切欠B、Cに穂木苗Wの胚軸Aが遊嵌保持され、その後にカッタ機構23を閉じる(S5)ことにより、胚軸Aの下段部が切断されて穂木苗Wは回動可能に同カッタ機構23により下端が支持される。
ここで、ハンド機構21,22およびカッタ機構23を後退(S6)した上で接木苗製造装置10の中心方向に横移動(S7)することにより、苗搬入機構11から穂木苗を個別に取り込むことができる。なお、S6におけるハンド機構21,22およびカッタ機構23の後退距離すなわち進退機構12bによる進退作動ストロークは、S6の行程によりセルトレイ7から取り出すべく把持する苗が隣接苗と完全に干渉しない長さに設定されている。
また、移送機構13による図9の矢印D方向への移送行程においては、図9の方向修正動作の平面図に示すように、穂木苗を把持した把持ハンド12が把持位置(O)(図9の把持位置(Q)は進退機構12bにより後退した位置を示す)から受渡し位置(R)まで横移動する際に、その移送行程に干渉するように配置した整列ガイド14(図10)の近傍を通過することにより、穂木苗Wの子葉展開方向が移送方向に対して大きく傾斜していると子葉が整列ガイド14と干渉することにより子葉展開方向が略移送方向に揃うように穂木苗Wが回動される。
このとき、穂木苗Wが過大に回動されても、受渡保持機構15と対向する位置に設けた山形で平板状に構成される整列部材となる整列ガイド14の棒状部材14b(図10)に苗の子葉が当たってその回動範囲が規制される。移送機構13で移送されてくる苗の胚軸Aや子葉が棒状部材14bに直接当たることで苗の姿勢又は子葉展開方向がかえって不適正にならないようにでき、苗の大きさや種類に応じて位置調節できる。
前記移送装置13は、電動スライダにより移動させる構成であり、前記電動スライダの図示しないストロークセンサにより把持ハンド12が苗搬入機構11のセルトレイ7の上方から離れて整列ガイド14の直前位置まで到達したことを検出すると、電動スライダが減速され、移送終端部での移送速度が低速となる構成となっている。この移送速度が減速される位置は、取り出す苗(苗があるセル6)の左右位置となる移送始端位置に拘らず同じ位置に設定されている。
次に、受渡し位置Rに構成される受渡保持機構15と整列部材とによる整列保持手段について説明する。
受渡保持機構15は把持ハンド12の進出位置で穂木苗を受けるべく、進出動作する把持ハンド12に対向して配置される。
その構成は、図19の要部平面図と図20の要部側面図(図20(a))とそのB−B線断面図(図20(b))に示すように、受けた穂木苗の胚軸Aの上段部を把持する上段ハンド機構35と、その下方で胚軸Aの中段部を把持する中段ハンド機構36と、両ハンド機構35、36の中間高さ位置で胚軸Aの過大な進入を規制するストッパ37と、これらを一体に高さ位置を調節する昇降機構38とを受渡し位置Rに備える。
受渡保持機構15の上方で穂木苗の子葉を受ける位置に整列部材となる主整列部材16を配置する。主整列部材16は、双葉状の子葉展開方向を規制する平板状の部材であり、その中心位置に上下に延びる突条によるガイド部16a(図9参照)を形成する。このガイド部16aは受けた穂木苗Wの子葉を左右に振り分けるために、断面形状が山形でその表面を平滑に低摩擦に形成する。
上記構成の整列保持手段16における受渡し動作は、把持ハンド12の進出動作によって受渡保持機構15に穂木苗Wを渡す際に、穂木苗Wの子葉L,Lが主整列部材16に押し付けられるとともに、ガイド部16aにより一対の子葉L,Lが左右に振り分けられて子葉展開軸線が主整列部材16に沿うように整列される。
上記受渡し動作を図21の動作手順図に従って詳細に説明すると、苗搬入機構11から穂木苗を取り込み、その胚軸を把持した把持ハンド12を受渡保持機構15の正面に位置を合わせた後、まず、カッタ機構23を含めて把持ハンド12を閉じた状態、すなわち、胚軸Aの下端をカッタ機構23上に受けつつ中段のハンド機構22の把持を緩めた状態で進退機構12bの進退動作により受渡保持機構15の位置まで往復する(S11)ことにより主整列部材16を介して子葉展開方向が整列される。
次いで、カッタ機構23を開く(S12)ことにより把持ハンド12のハンド機構21に子葉を受けて穂木苗Wの高さ位置を合わせる。この状態で進退機構12bの進退動作により受渡保持機構15の位置まで往復する(S13)ことにより、主整列部材16に子葉が当たって子葉展開方向が整列される。
上記のように進退機構12bの進退動作で把持ハンド12が往復すると、把持ハンド12の進出位置の主整列部材16と合わせて把持ハンド12側となる後退位置にも同様の整列ガイド14の棒状部材14bを対向配置しているので、把持ハンド12の一往復につき苗の子葉が整列部材に2回接当することになり、進退動作により能率の良い整列動作が可能となる。
なお、前記進退機構12bには、進退用シリンダと、把持ハンド12で把持された苗が主整列部材16に当たる位置に前記進退用シリンダが伸長したことを検出する伸長位置センサと、把持ハンド12で把持された苗が棒状部材14bに当たる位置すなわち移送機構13で苗を移送するとき等の通常位置に前記進退用シリンダが収縮したことを検出する収縮位置センサとを備えている。従って、前記伸長位置センサと収縮位置センサとが交互に検出するべく進退用シリンダの伸縮作動を繰り返すことにより、把持ハンド12が往復作動する。
この整列動作の後、把持ハンド12を受渡保持機構15まで進出(S14)した上でカッタ機構23を閉じる(S15)ことにより、胚軸Aが所定位置で切断されて長さが揃えられる。この時、胚軸Aの曲がりがあっても、両ハンド機構35、36の中間高さ位置のストッパ37が胚軸Aの過大な進入を規制することから、胚軸Aを確実に切断することができる。
胚軸Aの切断の後にカッタ機構23を開くとともに穂木苗Wを受けた受渡保持機構15の両ハンド機構35、36を閉じ(S16)、次いで、把持ハンド12の上下のハンド機構21,22を開くとともに受側の受渡保持機構15の中段ハンド機構36の下動により苗を引き下げて所定の保持高さに合わせ(S17)、その後、把持ハンド12を後退(S18)する。
このようにして受渡しの終了後に、把持ハンド12を苗搬入機構11側に戻すことにより、次の穂木苗についての取込みが可能となる。この一連の動作の繰返しにより、苗搬入機構11から穂木苗を順次取込んで接木ロボット本体10aにより接木処理することができる。なお、苗受渡し行程において、持上げ具24は、苗の受け渡しの邪魔にならないようにカッタ機構23より下位に下降している。
しかし、上記カッタ機構23の動作について、切断ハンド23a,23b(図13)の開閉動作タイミングと回数を違える、2つのモードを切換式で設け苗形状に合わせ使用する構成について説明する。
接ぎ木ロボットのセルトレイ7から取り出した穂木苗が発芽揃いの影響等で、胚軸長さにバラつきがある場合、コンベア11の高さを最低限の高さの苗に合わせているため、高さ揃いが不十分になる。そこで、図23に示す徒長苗への対応のために把持ハンド12のハンド機構21の構成図と該ハンド機構21とカッタ機構23の穂木苗切り出し用の切断ハンド23a,23b(図13)について以下のようなステップ1〜6の全工程を利用する「徒長モード」とステップ2、3を省いた「通常モード」を設定し、タッチパネルに設けたスイッチ(図示せず)で「徒長モード」と「通常モード」を切換可能とする。
ステップ1.苗切り出し時に閉じ動作する。
ステップ2.切断後、苗取出しエアシリンダ後退時に開き動作する。
ステップ3.接ぎ木ロボット受け渡し時位置に到着時に閉じ動作する。
ステップ4.接ぎ木ロボット受け渡し時の「揺動工程1回目」に開き動作する。
ステップ5.接ぎ木ロボット受け渡し時の「揺動終了時」に開閉動作する。
ステップ6.全工程を利用する「徒長モード」と2.3を省いた「通常モード」を設定し、タッチパネルに設けたスイッチ切換可能とする。
このように「揺動工程」(進退機構12bによりハンド12が前後に移動して苗が揺動する工程)に入る前に予備切断を行うことで長さを短くでき、苗の高さ揃え精度が従来より良くなる。
また、台木苗または穂木苗について受渡保持機構15に苗検出と欠株検出を行う反射式光電センサー15a(図11)を設けて、進退機構12bから受渡保持機構15への苗の受け渡し時(苗の揺動工程終了時)に苗の検出を2度行う事により処理能力の向上を行うプログラムを設けることができる。
台木苗及び/又は穂木苗における進退機構12bのハンド機構21,22の後方に反射型光電センサー15aを配置し、進退機構12bから受渡保持機構15への苗の受け渡し時に、反射式光電センサー15aによる1度目の苗の検出を行い、センサー15aがオンなら受渡保持機構15のハンド機構35,36を閉動させる。センサー15aがオフなら欠株として受渡保持機構15のハンド機構35,36を開いたままとする。前記センサー15aがオンの時にのみ受渡保持機構15のハンド機構35,36が苗取出し位置に行くと同時にセンサー15aが2度目の苗の検出を行い、センサー15aがオフなら欠株として受渡保持機構15のハンド機構35,36を開く。またセンサー15aがオンなら受渡保持機構15のハンド機構35,36を閉動させる。
現状の接ぎ木ロボットでは、苗の進退機構12bから受渡保持機構15への苗の受け渡し時(揺動工程終了時)にのみに苗の検出を行い、受渡保持機構15のハンド機構35,36の閉動と欠株検出を行っているが、センサ15aが苗を搬送する進退機構12bのハンド機構21,22自体を苗として誤検出する場合が見られ、苗だけを検出させる場合、調整代が少なく、誤動作が多く発生していた。
そこで、上記改良を施すことにより、確実な欠株検出ができる。
図22(平面図(図22(a))と側面図(図22(b)))に示す穂木苗と台木苗の接着処理部5で穂木苗と台木苗をクリップ接合するが、該接合装置48は順次クリップ48aを、その先端の挟持部が開いた状態で前方に向けて押し出す。前方への押出と同時に、そこに穂木苗と台木苗が供給されて来るので、クリップ48aの先端部で穂木苗と台木苗を挟み込んでクリップ48aを閉じることで苗の接合を行うことができる。
この台木苗と穂木苗の接ぎ木時に、接合装置48のクリップ送り出し部の前側下方にロータリ式シリンダにより苗の前後方向ずれを修正するための回転式のシリンダ装置49を設けることができる。該シリンダ装置49は台木苗と穂木苗の接合時に接合面前方から苗を押す機能を備え、台木苗と穂木苗のクリップ掛けまでの間、接合装置48側に台木苗と穂木苗を修正ガイド49aで押しておき、その位置で両苗を固定させることができる。そしてクリップ48aが接合装置48から苗を挟持するために押し出されて、その先端で両苗を挟み付けると同時に回転して、その部位からシリンダ装置49が逃げる機構を備えている。
従来の接ぎ木ロボットでは、苗の曲がりや供給ミスにより接合ズレが発生し、後工程の手直しに手間が掛かっていたが、上記構成により苗の接合時の工数の削減が図れる。
また、本発明の別実施例のロボットにおける、苗持上げユニット(第一の持ち上げ具41と第二の持ち上げ具42)の上昇、下降の各動作をエアシリングとテーパーをつけた滑走板を車輪で移動させる事により行う構成図を図24に示す。
本ロボットにおいて、図24(a)の進退機構12bの側面図と図24(b)の進退機構12bの正面図 に示すように、苗搬入装置11のセルトレイ7上の苗を1本単位で取り出す苗分草用の第一の持ち上げ具41および補助の第二の持ち上げ具42の動作を次のように行う。
進退機構12bが苗搬入から苗を受取り、受渡保持機構15に向けて苗を受渡す構成は、上昇および上昇位置を保持する進退機構12bのエアシリング19と苗搬入装置11の苗受取り位置を平行に、受渡保持機構15の苗受渡し位置に向かうテーパー状の滑走板51と進退機構12bのエアシリング19のシリンダーシャフトを軸に第一の持ち上げ具41に設けた車輪46(図15参照)で構成され、受渡保持機構15の苗受取り位置においては、エアシリング19のエアで進退機構12bを上昇させ、また自重で滑走板51まで落下させる。また、苗搬入装置11の苗受取り位置から受渡保持機構15の苗受渡し位置へは、滑走板51のテーパーに沿って自重で落ちていく。
従来のロボットでは、苗受取り位置での進退機構12bの上下用のシリンダ19、受渡し位置での上下用のシリンダ(昇降機構38)と2本のシリンダを用い構成していた。しかし、苗の性状によって育苗トレイを載せたコンベアの高さをパンタグラフにより調整しているため、コンベア高さを変える毎にシリンダの可動範囲の調整が必要であった。また可動範囲調整を忘れた場合に、メカに大きなダメージを与えていた。
そこで、苗搬入装置11の高さ調整にも、第一の持ち上げ具41の調整は不要とし、シリンダの設置数およびシリンダのストローク調整機構が不要となるため、コストダウンが図れ、安全性が向上する。
また、第一の持ち上げ具41と第二の持ち上げ具42の下降位置を決める給苗滑走板51においてテーパー部から直進部への切替り部に台形形状の突起51aを設けることで、滑走板51のみの状態で使用した場合、育苗トレイ7の変形などによって第一の持ち上げ具41が育苗トレイ7の下に潜り込む症状の発生を防止することができる。
接木ロボットなどの自動的に接木苗を製造する装置に苗を供給する場合に利用できる播種する方法である。
本発明の液体散布装置の一実施例である潅水装置71を備えた育苗設備(ハウス)の横断面方向を見た図である。 図1の育苗設備(ハウス)内部の平面図であり、図2(a)は左右幅が比較的大きい潅水パイプを設置した場合のハウスの部分平面図であり、図2(b)は潅水パイプをハウス内で前後方向に傾斜配置した場合の部分平面図である。 図1に示す潅水装置71に育苗用の養液を供給する養液供給設備の全体構成図である。 図1のハウス内に配置されるベンチ(架台)の一例を示す斜視図である。 図5(a)はリフト装置を用いて浴槽内にコンテナを浸漬する場合を示す斜視図、図9(b)はリフト装置を用いて浴槽の上方にコンテナを持ち上げた場合を示す斜視図である。 本発明の実施例の接木苗製造装置の要部を示す側面図である。 図6の接木苗製造装置の全体構造を示す平面図である。 図6の接木苗製造装置の一部省略した取込部を示す平面図である。 図6の接木苗製造装置の要部拡大による平面図である。 図6の穂木取込部側から見た接木苗製造装置の要部側面図である。 図6の接木苗製造装置の要部拡大による側面図である。 図6の接木苗製造装置の把持ハンド上段と中段の把持状態のハンド機構の作動前と後の平面図(図12(a)、図12(b))である。 図6の接木苗製造装置の把持ハンドのカッタ機構の作動状態平面図(図13(a))とそのB−B線断面図(図13(b))である。 図6の接木苗製造装置の把持ハンドの第1の持上げ具の動作平面図である。 図6の接木苗製造装置の把持ハンドの第1の持上げ具の動作側面図である。 図6の接木苗製造装置の把持ハンドの第1の持上げ具の起立動作の正面図である。 図6の接木苗製造装置の把持ハンドの第1及び第2の持上げ具を示す平面図である。 図6の接木苗製造装置の把持ハンドの穂木苗の取込動作の動作手順図である。 図6の接木苗製造装置の整列保持手段の要部平面図である。 図6の接木苗製造装置の整列保持手段の要部側面図(図20(a))とそのB−B線断面図(図20(b))である。 図6の接木苗製造装置の穂木苗の受渡し動作の動作手順図である。 図6の接木苗製造装置の穂木苗と台木苗の接着処理部の平面図(図22(a))と側面図(図22(b))である。 図6の接木苗製造装置の徒長苗への対応のために把持ハンドのハンド機構の構成図である。 図6の接木苗製造装置の変形例の苗持上げユニット(第一の持ち上げ具と第二の持ち上げ具)の上昇、下降の各動作をエアシリングとテーパーをつけた滑走板を車輪で移動させる進退機構の側面図(図24(a)と進退機構の正面図(図24(b))である。
符号の説明
1 台木取込部 1p,2p 操作パネル
2 穂木取込部 3 台木前処理部
4 穂木前処理部 5 接着処理部
6 セル 7 セルトレイ
8 接木苗送出部 10 接木苗製造装置
10a 接木ロボット本体
11 苗搬入機構 (苗搬送ベルト)
12 把持ハンド 12b 進退機構(エアシリンダ)
13 苗移送機構 14 整列ガイド
14a 板材 14b 棒状ガイド
15 受渡保持機構 15a 反射式光電センサー
16 整列部材 16a ガイド部
17 縦軸ローラ 18 シリンダー
19 上下シリンダ 21,22 ハンド機構
21a 開閉アーム 21b 調節ボルト
22a 開閉アーム 23 カッタ機構
23a 開閉アーム 23b 刃
24 持上げ具 25 ストッパ
30 支持フレーム(支持プレート)
30a,30b 支持壁部
31 上下位置調整装置
31a ハンドル 32a,32b 光電センサー
35,36 ハンド機構 36a ハンド
37 ストッパ 38 昇降機構
41,42 持上げ具 41t 先端部
41s 側部 41b 支持部
42a 先端部 43 前後移動シリンダ
44 倒れ規制具 46 固定キャスター
47 レール 48 接合装置
48a クリップ 49 シリンダ装置
49a 修正ガイド 51 給苗滑走板
70 移動装置
71 潅水装置 72 ベンチ(苗床)
73 育苗トレイ 75 潅水パイプ
75a 散布ノズル 76 ジョイント
77 給水パイプ 79 接続用パイプ
80 防根シート 81 給水ホース
82 原水タンク 83 肥料タンク
84 栽培温室 85 養液回収タンク
86 モータバルブ 87 給液ポンプ
90 制御部 91 供給配管
92 殺菌タンク 93 排水タンク
94 循環配管 95 コンテナ
96 リフト装置 97 基台
98 油圧シリンダ 98a ピストン
99 ロッド 100 浴槽
R 穂木受渡し位置 W 穂木苗(苗)
A 胚軸 B,C 切欠
L 子葉

Claims (1)

  1. 育苗中の苗を収納した苗箱を左右と前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に配置させた苗床(72)と、該苗床(72)上で、苗床(72)の左右方向に列状に配置された複数の液体散布ノズル(75a)を有する液体散布管(75)と、該散布管(75)を苗床(72)の前後方向に移動させる移動装置(70)とを備えた液体散布装置において、
    移動装置(70)の移動方向である前後方向に対する散布管(75)の取り付け角度を変更する角度変更機構(76)を設けたことを特徴とする液体散布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108243917A (zh) * 2018-03-13 2018-07-06 铜陵县黑你养殖专业合作社 一种苗圃灌溉用喷洒装置
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CN113348973A (zh) * 2021-06-02 2021-09-07 唐继红 一种菌类培育用节水喷雾设备
CN114532117A (zh) * 2022-03-14 2022-05-27 烟台市昆嵛山林场 一种低碳节能的林业育苗装置

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