JP2009177599A - ネットワークシステム、通信装置、パス管理方法及びプログラム - Google Patents

ネットワークシステム、通信装置、パス管理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自律分散制御対応装置及び自律分散制御非対応装置が混在したネットワークにおいて、自律分散制御非対応装置を中継した自律分散制御によるパス設定を行った場合、設定したパスの状態を認識できるネットワークシステム、通信装置、パス管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】自律分散制御対応装置と、自律分散制御非対応装置とを介した経路である仮想リンクを示す仮想リンク情報に対して、仮想リンクの状態を示す警報情報を対応付けて管理する仮想リンク情報管理手段と、仮想リンクに自律分散制御パスを設定するパス設定手段と、自律分散制御パスから、SONET/SDHのPOH情報又はSOH情報を収集する収集手段と、収集手段により収集されたPOH情報又はSOH情報に含まれる警報情報に基づいて、仮想リンク情報管理手段により管理される警報情報の更新を行う更新手段と、を有する自律分散制御対応装置を主な構成とした。
【選択図】図18

Description

本発明は、自律分散制御に対応した通信装置及び自律分散制御に対応していない通信装置が混在した環境において、自律分散制御によるパス設定を行うことが可能な、ネットワークシステム、通信装置、パス管理方法及びプログラムに関する。
自律分散制御によるパス設定・管理に対応したネットワーク(自律分散制御対応ネットワーク)がある。例えば、GMPLS(General Multi-Protocol Label Switching)、ASON(Automatically Switched Optical Network)等が挙げられる。この自律分散制御対応ネットワーク上には、自律分散制御によるパス設定・管理に対応した通信装置(ノード。自律分散制御対応装置)が存在する。自律分散制御対応ネットワークの一例を、図19に示す。図19に示すように、ネットワーク管理装置(Network Management System。以下、NMSという)は、設定したいパスの始点となる始点ノードに対してパス設定要求を送る。このパス設定要求に従って、始点ノードから終点ノードまでシグナリングが行われ、パスが設定される。
一方で、自律分散制御によるパス設定・管理に対応していないネットワーク(自律分散制御非対応ネットワーク)として、NMSからの集中制御によるパス設定・管理がある。この自律分散制御非対応ネットワーク上には、自律分散制御によるパス設定・管理に対応していない通信装置(ノード。自律分散制御非対応装置)が存在する。自律分散制御非対応ネットワークの一例を図20に示す。図20に示すように、NMSは、設定したいパスの経路上の全てのノードに対して、パス設定要求を送る。これをクロスコネクト(Cross Connect:以下、XCという)登録という。全てのノードに対するXC登録が完了すると、パスが設定される。
これら両者を比較すると、自律分散制御によるパス設定・管理は、NMSからの集中制御によるパス設定・管理に比べて、オペレーションコストの削減や、柔軟なパス経路選択及び障害回復手段の提供などについてメリットがある。
しかし、自律分散制御対応ネットワークと、自律分散制御非対応ネットワークとが混在したネットワーク(例えば特許文献1参照)においては、以下に説明する課題が生じる。
自律分散制御対応ネットワーク上の自律分散制御対応装置は、自律分散制御によるパス設定の特徴的な機能例の一つとして、Full LSP Re-Routing機能(予備切替の一例)を有している。この機能は、障害が発生した場合にその障害を検知し、迂回路を計算し、物理的な回線設定を自動で行える機能である。一方、自律分散制御非対応ネットワーク上の自律分散制御非対応装置は、障害が発生した場合にその障害を検出したアラームを自律分散制御対応装置へ通知する機能を有していない。よって、自律分散制御非対応装置を中継した自律分散制御によるパス設定を行った後で、そのパス上に何らかの障害が発生した場合、自律分散制御対応装置では、発生した障害を認識することができない。従って、自律分散制御対応装置は、Full LSP Re-Routing機能などを実施することができない。このように、自律分散制御対応ネットワークと、自律分散制御非対応ネットワークとが混在したネットワークでは、自律分散制御によるパス設定・管理のメリットを享受することができないという課題がある。
特開2006−352297号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、自律分散制御対応装置及び自律分散制御非対応装置が混在したネットワークにおいて、自律分散制御非対応装置を中継した自律分散制御によるパス設定を行った場合、設定したパスの状態を認識できるネットワークシステム、通信装置、パス管理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のネットワークシステムは、自律分散制御に対応した自律分散制御対応装置と、自律分散制御に対応していない自律分散制御非対応装置と、ネットワーク管理装置とを備えるネットワークシステムであって、自律分散制御対応装置は、ネットワーク管理装置からの要求に従って、自律分散制御対応装置と、自律分散制御非対応装置とを介した経路である仮想リンクを示す仮想リンク情報に対して、仮想リンクの状態を示す警報情報を対応付けて管理する仮想リンク情報管理手段と、仮想リンクに自律分散制御パスを設定するパス設定手段と、自律分散制御パスから、SONET/SDHのPOH情報又はSOH情報を収集する収集手段と、収集手段により収集されたPOH情報又はSOH情報に含まれる警報情報に基づいて、仮想リンク情報管理手段により管理される警報情報の更新を行う更新手段と、を有することを特徴とする。
本発明の通信装置は、上記本発明のネットワークシステムにおいて、自律分散制御対応装置として備えられることを特徴とする。
本発明のパス管理方法は、自律分散制御に対応した自律分散制御対応装置と、自律分散制御に対応していない自律分散制御非対応装置とを介した経路である仮想リンクを示す仮想リンク情報に対して、仮想リンクの状態を示す警報情報を対応付けて管理する仮想リンク情報管理ステップと、仮想リンクに自律分散制御パスを設定するパス設定ステップと、自律分散制御パスから、SONET/SDHのPOH情報又はSOH情報を収集する収集ステップと、収集ステップにより収集されたPOH情報又はSOH情報に含まれる警報情報に基づいて、仮想リンク情報管理ステップにより管理される警報情報の更新を行う更新ステップと、を有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、自律分散制御対応に対応した自律分散制御対応装置と、自律分散制御に対応していない自律分散制御非対応装置とを介した経路である仮想リンクを示す仮想リンク情報に対して、仮想リンクの状態を示す警報情報を対応付けて管理する仮想リンク情報管理処理と、仮想リンクに自律分散制御パスを設定するパス設定処理と、自律分散制御パスから、SONET/SDHのPOH情報又はSOH情報を収集する収集処理と、収集処理により収集されたPOH情報又はSOH情報に含まれる警報情報に基づいて、仮想リンク情報管理処理により管理される警報情報の更新を行う更新処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、自律分散制御対応装置及び自律分散制御非対応装置が混在したネットワークにおいて、自律分散制御非対応装置を中継した自律分散制御パスの状態を認識することが可能となる。よって、自律分散制御によるパスの予備切替や切り戻しなどの対応が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明のネットワークシステムの一実施形態の構成を示す。本発明の想定するネットワークでは、パケットやTDM(Time Division Multiplexing:時分割多重)、WDM(波長多重:Wavelength Division Multiplexing)などの技術によって、エンド・トゥ・エンド(End To End)のパスの障害管理が行われる。また、本発明の想定するネットワークの例としては、SONET/SDHやWDM等の装置から構成された光伝送ネットワークや、パスを設定して通信を開始するコネクション型のネットワークが挙げられる。なお、本明細書における「パス設定」とは、設定したいパスの経路上のタイムスロットや波長を予約することを意味する。また、本明細書では、タイムスロットや波長のことを「ラベル」という。
図1において、各通信装置(ノード)NE201〜204、NE101〜103は、ラベル(タイムスロット、波長等)の情報に基づいて、XC又はスイッチングを実施する。各通信装置間は、1本又はそれ以上のリンク(光ファイバ)LK301〜308で接続されている。また、各通信装置NE201〜204、NE101及びNE103と、NMS1とは、マネージメントリンクML1〜6で接続されている。
図1において、NE101〜103はGMPLS対応装置(以下、通信装置又は自律分散制御対応装置という)であり、NE201〜204はGMPLS非対応装置(以下、通信装置又は自律分散制御非対応装置という)である。また、NE101〜NE103は自律分散制御対応ネットワークに存在し、一方、NE201〜204は自律分散制御非対応ネットワークに存在する。このように、本実施形態のネットワークシステムは、自律分散制御対応ネットワークと、自律分散制御非対応ネットワークとが混在した環境である。
NMS1は、各通信装置に対してパスの設定・切断要求を行う機能、自律分散制御対応装置に対して仮想リンク登録を行う機能、仮想リンクに警報状態(後述する)を対応付ける機能を有する。NMS1は、オペレータ(作業者)とネットワークとのインターフェースとなるシステム(ネットワーク管理装置)である。NMS1と各通信装置はマネージメントリンクML1〜6で接続され、これらマネージメントリンクML1〜6を介して各通信装置の設定を行う。
図1に示す自律分散制御対応ネットワークは、GMPLS、ASON等の自律分散制御に対応した自律分散制御対応装置であるNE101〜103から構成されるネットワークである。この自律分散制御対応ネットワーク内でパスを設定する場合、各通信装置NE101〜103は、オペレータの指示に従い自律分散的に経路制御及びシグナリングを実行し、各通信装置のラベル予約・スイッチ設定を行い、指定された始点・終点通信装置間のパスを設定する。
図1に示す自律分散制御非対応ネットワークは、GMPLS、ASON等の自律分散制御に対応していない自律分散制御非対応装置であるNE201〜NE204から構成されたネットワークである。この自律分散制御非対応ネットワーク内でパスを設定する場合、オペレータは、パスを構成するリソース(ポートやタイムスロット等)を全て指定し、NMS1を介して経路上の全通信装置に、スイッチ設定を実施する。全ての通信装置のXC登録が完了した時点でパス設定が完了する。
図2は、各通信装置(NE101、NE103、NE201〜NE204)のリンク(LK)とラベル(LB)を詳細に表した図である。ラベルは、パスが利用するリソースの識別子である。また、図2では、仮想リンク及びXC登録の例を示しているが、これらについては後述する。
図3は、自律分散制御対応装置(NE101〜103)の機能構成を示すブロック図である。自律分散制御対応装置(NE101〜103)は、仮想リンク情報管理表10と、仮想リンク処理部20と、コマンド処理部30と、自律分散制御既存機能40と、回線設定既存機能50と、伝送路60とを有する。これらの詳細については以下に説明する。
仮想リンク情報管理表10は、仮想リンク情報を記憶するための表である(仮想リンク情報管理手段)。
仮想リンク処理部20は、NMS1からの要求に従い仮想リンクを生成する。また、仮想リンク処理部20は、仮想リンクに使用しているリンク又はパスに障害が発生したとき、警報情報を仮想リンクに割り当て、更新する(更新手段)。
コマンド処理部30は、自律分散制御対応装置を制御するメッセージをNMS1間と送信、受信する。また、自律分散制御対応装置が管理する情報に変更があった際には、コマンド処理部30は、NMS1に向けてその情報を通知する(通知手段)。
自律分散制御既存機能40は、シグナリング、ルーティング、リンク管理、予備回線切替・切り戻し等等を行う。自律分散制御既存機能40は、リンク情報管理表41、自律分散制御メッセージ処理部42、警報状態処理部43、リソース情報処理部44、リソース予約処理部45を有する。これら各部について以下に説明する。
リンク情報管理表41は、ネットワークリソースを管理している。障害が発生したときには、その障害に該当するリンクを使用不可にする処理が行われる(パス設定手段の一部)。
自律分散制御メッセージ処理部42は、自律分散制御機能のメッセージを処理する。隣接しているノードとネットワークリソース情報の交換、隣接ノードとの自律分散制御によるパス設定メッセージの送信/受信(パス設定手段の一部)、回線切替メッセージの送信/受信(パス切替手段の一部)などを行う。
警報状態処理部43は、自律分散制御機能のために使用する警報を管理する。この警報によって回線切替を要求する。
リソース情報処理部44は、リンク情報管理表41を更新し、ネットワーク中のノード、リンク、ラベルの情報を処理する(パス設定手段の一部)。
リソース予約処理部45は、自律分散制御のパスを設定/解除する要求を自装置の回線設定部と隣接ノードに送信する機能を持つ(パス設定手段の一部)。
回線設定既存機能50は、SONET/SDH(Synchronous Optical NETwork/Synchronous Digital Hierarchy)回線を制御する既存機能である。回線設定既存機能50は、警報監視部51、回線設定部52を有する。これら各部について以下に説明する。
警報監視部51は、伝送路60上の警報情報を監視する。すなわち、警報監視部51は、警報情報が含まれるSONET/SDHのSOH(Section OverHead)又はPOH(Path OverHead)を収集する(収集手段)。
回線設定部52は、自律分散制御既存機能40の要求により、伝送路60の設定を行う(パス設定手段の一部、パス切替手段の一部)。
伝送路60は、光ファイバーと接続インターフェースから構成される、伝送信号の送信及び受信を行う。また、伝送信号のオーバーヘッド(OH)中には伝送路の状態に関する警報情報が含まれている。
図4は、NMS1の機能構成を示すブロック図である。NM1は、NMS既存機能に加えて、仮想リンク情報(NMS)管理表と、仮想リンク(NMS)処理部とを有する。これらの詳細については後述する。
図5は、図4に示すNMS1の仮想リンク情報(NMS)管理表の一例を示す図である。仮想リンク情報(NMS)管理表は、仮想リンクを示す仮想リンク情報を管理する手段である。これにより、NMS1は仮想リンクを管理することができる。仮想リンク情報(NMS)管理表は、図5に示すように、仮想リンクIDと、警報情報とが対応付けられている。警報情報は、仮想リンクの状態を示す情報である。この警報情報は、自律分散制御の従来機能となる、「SD」(Signal Degrade:信号劣化)、「SF」(Signal Failure:信号不良)、「OK」(SDやSFなどの障害無し)の3値をとる。図5では、例として、仮想リンクVL401に障害が発生していない状態を示している。また、仮想リンク情報(NMS)管理表は、図5に示すように、仮想リンクとして登録された経路についての経路情報を持つ。各経路情報(1)〜(6)は、ノード識別子、リンクID、ラベル(実使用のラベル情報)を持つ。このように、本実施形態のNMS1は、各経路情報に警報情報を対応付けることによって、仮想リンクを元に設定されるパス上で発生する障害の変化を管理することができる。
図6は、図3に示す自律分散制御対応装置が有する、リンク情報管理表41及び仮想リンク情報管理表10の一例をそれぞれ示す図である。リンク情報管理表41は、自律分散制御既存機能40に含まれる機能であり、リンクID、隣接ノードID、警報情報を持つ。仮想リンク情報管理表10は、仮想リンクを示す仮想リンク情報を管理する手段である。仮想リンク情報管理表10は、仮想リンクごとに、実使用リンクID、実使用ラベル、隣接ノードID、警報情報を持つ。この仮想リンク情報管理表10により、仮想リンク処理部20は、仮想リンクを管理することができ、リンク情報管理表41にある仮想リンクを登録・変更することができる。このように、本実施形態の自律分散制御対応装置は、リンク情報管理表及び仮想リンク情報管理表において、警報情報を対応付けることによって、仮想リンクを元に設定されるパス上で発生する障害の変化を管理することができる。
次に、図1及び図7を参照して、図1に示すネットワークシステムにおいて、仮想リンクを使用して自律分散制御パスを設定する動作について詳細に説明する。以下の説明では、例として、自律分散制御非対応ネットワーク上に仮想リンク(NE201−NE204−NE203)を登録し、登録した仮想リンクを利用して、NE101とNE103との間で自律分散制御パスを設定する場合について説明する。
まず、仮想リンクの登録が行われる。仮想リンクとは、自律分散制御対応装置が自律分散制御非対応ネットワークの帯域資源を扱うことを目的としたリンクであり、論理的リンクであるTE Linkのことである。TE Linkは、所定のノード間の複数のリンクを1つのリンクとして見なしたり、または、例えば「ノードA−ノードB−ノードC」のように複数のノードを経由する回線を1つのリンクと見なしたりする。
図1において、NMS1は、自律分散制御非対応ネットワーク上のNE201、NE204、NE203に対してXC登録を行い、パス(NE201−NE204−NE203)を設定する(図7のステップS1)。このとき、NMS1は、NE201、NE204、NE203のリンクとラベルを指定する。XC登録が行われた状態を図2に示す。
そして、NMS1は、設定したパス(NE201−NE204−NE203)を仮想リンクVL401として、図4に示す仮想リンク情報(NMS)管理表に登録する(図7のステップS2)。仮想リンクの登録が行われた状態を図5に示す。図5に示すように、仮想リンク情報(NMS)管理表において、仮想リンクID「VL401」と、警報情報「OK」とが対応付けられている。また、仮想リンクID「VL401」には、仮想リンクVL401を構成する各経路の経路情報(1)〜(6)が対応付けられている。各経路情報(1)〜(6)は、ノード識別子、リンクID、ラベル(実使用のラベル情報)が対応付けられている。図5において、例えば、経路情報(1)は、仮想リンクの始点となるリンク(LK303)を示しており、経路情報(6)は、仮想リンクの終点となるリンク(LK308)を示している。このようにして、NMS1は、自律分散制御非対応ネットワークに設定されたパス(NE201−NE204−NE203)を、仮想リンク(NE101−NE201−NE204−NE203−NE103)として管理する。
NMS1は、自律分散制御対応装置NE101及びNE103に対して、上記仮想リンク情報(図5)及び隣接ノードIDを指定して送信し、仮想リンクVL401の登録要求を行う(図7のステップS3)。NE101に送信する隣接ノードIDは、仮想リンクの終点である「NE103」となり、NE103に送信する隣接ノードIDは、仮想リンクの始点である「NE101」となる。なお、NMS1が自律分散制御非対応のパスやXCを管理する方法に関しては、本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成の説明は省略する。
自律分散制御対応装置NE101及びNE103は、NMS1から仮想リンク登録要求、仮想リンク情報及び隣接ノードIDを受信すると、仮想リンクVL401の登録を行う(図7のステップS4)。以下の説明では、例として、図3に示すNE101の仮想リンクの登録を説明するが、NE103においても、以下の説明と同様に仮想リンクの登録を行う。
コマンド処理部30は、NMS1から、仮想リンク登録要求、仮想リンク情報及び隣接ノードIDを受信する。次に、コマンド処理部30は、受信した仮想リンク情報(ノード識別子、リンクID、ラベル)に従ってパスを設定するように、回線設定部52に対して要求する。このとき、コマンド処理部30は、NMS1から受信した仮想リンク情報を回線設定部52に送る。
回線設定部52は、パス設定の要求を受けると、それと同時に受信した仮想リンク情報(ノード識別子、リンクID、ラベル)に従って、伝送路60に伝送信号を導通させる設定を行う。
次に、コマンド処理部30は、NMS1から受信した仮想リンク情報及び隣接ノードIDに基づいて仮想リンク情報管理表10を作成するように、仮想リンク処理部20に対して要求する。このとき、コマンド処理部30は、NMS1から受信した仮想リンク情報及び隣接ノードIDを仮想リンク処理部20に送る。
仮想リンク処理部20は、仮想リンク情報管理表10の作成要求を受けると、それと同時に受信した仮想リンク情報及び隣接ノードIDに基づき、リンクID、ラベル、隣接ノードID、警報情報を対応付けて記録する。これにより、仮想リンク情報管理表10が作成され、仮想リンクVL401が登録される。このときの仮想リンク情報管理表10を図6の下段に示す。
次に、仮想リンク処理部20は、リンクを登録するように、リソース情報処理部44に対して要求する。このとき、仮想リンク処理部20は、仮想リンク情報及び隣接ノードIDをリソース情報処理部44に送る。
リソース情報処理部44は、リンク登録の要求を受けると、それと同時に受信した仮想リンク情報及び隣接ノードIDに基づいて、リンク情報管理表41に、リンクID(仮想リンクID)、隣接ノードID、警報情報を対応付けて記録する。これにより、仮想リンクVK401がリンクとして登録される。このときのリンク情報管理表41を図6の上段に示す。なお、リンク情報管理表41への記録の際、合計帯域幅や残帯域幅を記録するようにしてもよい。
このようにして、自律分散制御対応装置NE101及びNE103は、自律分散制御非対応ネットワークに設定されたパス(NE201−NE204−NE203)を、仮想リンク(NE101−NE201−NE204−NE203−NE103)として管理できるようになる。すなわち、仮想リンクの両端点ノード(NE101、NE103)において、リンク情報管理表に記録された仮想リンクVL401は、通常のリンク(物理的に接続されたリンク)と同様に、自律分散制御ネットワーク内で広告され、経路計算に用いられる。
NE101及びNE103における仮想リンクの登録後、自律分散制御パスの設定が行われる。NMS1は、オペレータが設定したいパス(NE101〜NE103間、ラベルの個数は2個)の始点となる自律分散制御対応装置(例として、NE101)に対して、自律分散制御パス設定の要求を送信する(図7のステップS5)。この自律分散制御パス設定要求には、パスの終点ノードや帯域幅等の情報が含まれる。自律分散制御パス設定要求を受信したNE101は、通常の自律分散制御の仕組み(図19参照)により経路計算及びシグナリングを実施し、NE101−NE202−NE204−NE203−NE103の自律分散制御パスを設定する(図7のステップS6)。これにより、図1に示すように、自律分散制御パスPT501が開通する。以下、図3に示すNE101における自律分散制御パスの設定について詳細に説明する。
コマンド処理部30は、NMS1から、仮想リンクVL401を利用した自律分散制御パス設定の要求、及び、その自律分散制御パスに関する情報を受信する。この自律分散制御パスに関する情報は、設定区間(例えば、NE101〜NE103間)や使用するラベルの数(例えば、2個)などを含む設定情報である。そして、コマンド処理部30は、設定情報に基づいて自律分散制御パスを設定するように、リソース予約処理部45に対して要求する。このとき、コマンド処理部30は、設定情報もリソース予約処理部45に送る。
リソース予約処理部45は、自律分散制御パス設定の要求を受けると、仮想リンクVL401が利用可能であるかどうかをリソース情報処理部44に問い合わせる。
リソース情報処理部44は、問い合せを受けると、リンク情報管理表41を参照し、仮想リンクVL401が利用可能であるかを認識する。リンク情報管理表41において、仮想リンクVL401が登録されており、かつ、警報情報が「OK」であれば、リソース情報処理部44は、仮想リンクVL401が利用可能であると認識する。なお、ここでは、図6の上段に示すように、リンク情報管理表41には、仮想リンクVL401が登録されており、かつ、警報情報が「OK」である。よって、リソース情報処理部44は、仮想リンクVL401が利用可能であると認識する。そして、リソース情報処理部44は、仮想リンクVL401が利用可能である旨をリソース予約処理部45に返答する。
リソース予約処理部45は、仮想リンクVL401が利用可能である旨の返答を受けると、自律分散制御メッセージ処理部42に対して、自律分散制御パス設定の要求を送る。このとき、リソース予約処理部45は、設定情報も自律分散制御メッセージ処理部42に送る。
自律分散制御メッセージ処理部42は、自律分散制御パス設定の要求を受けると、それと同時に受信した設定情報に基づいて自律分散制御パスを設定するように、経路上で隣接しているNE103に要求する。
次に、リソース予約処理部45は、回線設定部52に対して、回線設定要求を行う。
回線設定部52は、回線設定要求を受けると、伝送路60に対して、回線設定を行う。これにより、図1に示すように、自律分散制御パスPT501が開通する。
このようにして、自律分散制御対応装置と、自律分散制御非対応装置とが混在したネットワークにおいて、自律分散制御によるパス設定を行うことができる。よって、自律分散制御対応装置及び自律分散制御非対応装置が混在したネットワークであっても、自律分散制御によるパス設定のメリットとして、例えば、オペレーションコストの削減や、柔軟なパス経路選択及び障害回復手段の提供などについてのメリットを享受することができる。その理由は、NMSが自律分散制御非対応装置に設定したパスを仮想リンクとして扱う機構を持つためであり、また、自律分散制御対応装置がこの仮想リンクを一般のリンクとして扱う機構を持つためである。
次に、図1に示すネットワークシステムにおいて、設定された仮想リンクVL401(自律分散制御パスPT501)上で障害が発生した場合の動作(本発明のパス管理方法)について詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
まず、第1の実施形態として、例えば、NE101とNE201の間のリンクLK303に障害(例として、SF)が発生した場合について説明する。
まず、仮想リンク情報に対応する警報情報の更新動作(パス管理方法の一例)について、図8を参照して説明する。例えばリンクLK303に障害が発生した場合、図3に示す自律分散制御対応装置NE101において、図8に示す警報情報の更新動作が行われる。
警報監視部51は、伝送路60(仮想リンクVL401に設定された自律分散制御パスPT501)の警報情報をSection OverHead(SOH)から収集している。警報監視部51は、SOHから、ノード間に設定されている光ファイバ単位で情報を収集することができる。例えば、LK303に障害SFが発生すると、SOHにはLK303はSFであるという情報に変更される。警報監視部51は、収集したSOH情報から、LK303がSFであることを認識(検知)する(図8のステップS11)。そして、警報監視部51は、仮想リンク処理部20に対して、リンクID「LK303」と警報情報「SF」を通知する。これにより、リンクLK303にSFが発生していることが仮想リンク処理部20に通知される。なお、ここで通知されるリンクID及び警報情報は、SONET/SDHのSOH(Section OverHead)に含まれる障害に関する情報(既存リンクアラームともいう)である。
次に、仮想リンク処理部20は、通知されたリンクIDと警報情報に基づき、仮想リンク情報管理表10を更新する(図8のステップS12)。すなわち、仮想リンク処理部20は、図6に示す仮想リンク情報管理表において、通知されたリンクID「LK303」を用いて、障害が発生した仮想リンクを特定する。ここでは、特定される仮想リンクは「VL401」となる。そして、仮想リンク処理部20は、図6に示す仮想リンク情報管理表において、特定した仮想リンク「VL401」に対応付けられている警報情報「OK」を「SF」に更新する。更新した後の仮想リンク情報管理表の状態を図10の下段に示す。
なお、仮想リンク処理部20は、仮想リンク情報管理表の更新において、警報監視部51から通知された既存リンクアラームを、自律分散制御対応装置NE101が認識可能な障害に関する情報(GMPLSアラームともいう)に置き換える。このGMPLSアラームは、OSPF(Open Shortest Path First)のLSDB(Link State Data Base)の更新や回線の切替トリガなどになる。このようにして、自律分散制御対応装置NE101は、仮想リンクVL401にて障害「SF」が発生したことを認識する。
次に、仮想リンク処理部20は、警報状態処理部43に対して、仮想リンクVL401の警報情報をSFに変更したことを通知する(図8のステップS13)。
次に、警報状態処理部43は、リソース情報処理部44及びリソース予約処理部45に対して、仮想リンクVL401の警報情報がSFに変更されたことを通知する(図8のステップS14)。
次に、リソース情報処理部44は、図6の上段に示すリンク情報管理表において、リンクID「VL401」に対応付けられている警報情報「OK」を「SF」に更新する(図8のステップS15)。更新した後のリンク情報管理表の状態を図10の上段に示す。
次に、リソース情報処理部44は、自律分散制御メッセージ処理部42に対して、VL401の警報情報がSFであることを通知する(図8のステップS16)。
次に、自律分散制御メッセージ処理部42は、自律分散制御対応ネットワーク上の全てのノードに対して、VL401の警報情報がSFであることを通知する(図8のステップS17)。ここでは、NE101が、NE120及びNE103に対して通知することになる。
次に、仮想リンク処理部20は、コマンド処理部30に対して、VL401の警報情報がSFであることを通知するように要求する(図8のステップS18)。
次に、コマンド処理部30は、通知要求を受けると、NMS1に対して、VL401の警報情報がSFであることを通知する(図8のステップS19)。ここでは、コマンド処理部30は、仮想リンク情報更新要求、及び、仮想リンクID「VL401」、リンクID「LK303」、警報情報「SF」等を送信する。
図4に示すNMS1において、仮想リンク(NMS)処理部は、自律分散制御対応装置NE101から受信したリンクID「LK303」及び警報情報「SF」に基づいて、仮想リンク情報(NMS)管理表を更新する。すなわち、仮想リンク(NMS)処理部は、図5に示す仮想リンク情報(NMS)管理表において、仮想リンクID「VL401」を用いて、障害が発生した仮想リンクを特定する。ここでは、特定される仮想リンクは「VL401」となる。そして、仮想リンク(NMS)処理部は、仮想リンクID「VL401」に対応付けられている警報情報「OK」を「SF」に変更する。更新した後の仮想リンク情報(NMS)管理表を図9に示す。
このようにして、自律分散制御対応装置及び自律分散制御非対応装置が混在したネットワークにおいて、自律分散制御非対応装置を中継した自律分散制御パスにおける障害の発生を認識することが可能となる。
次に、図8に示す動作に続く動作例として、パスの予備切替動作(パス管理方法の一例)について図11及び図12を参照して説明する。なお、本明細書でいう「予備切替」とは、図7で説明したパス設定方法により設定された自律分散制御パスから、別の自律分散制御パス(予備系の迂回パス。例えば、NE101−NE102−NE103)へ切り替える動作を示す。言い換えれば、「障害発生前に設定されたパスから、障害発生後に設定されるパスへ切り替える」ことである。
自律分散制御対応装置NE101はパスの予備切替を実施するが、自律分散制御パスPT501の予備切替を行うときに求められる条件は、始点がNE101であること、終点がNE103であること、使用するラベルの個数が2個であることになる。よって、NE101は、NE101を始点、NE103を終点、使用ラベルの個数を2個として、迂回路の計算を実施する。その結果、NE101−NE102−NE103の経路が見出される。NE101は、この経路を使用してシグナリングを行い、迂回パスとなる自律分散制御パス(NE101−NE102−NE103)の設定を行う。この自律分散制御パス(NE101−NE102−NE103)は、障害「SF」が発生している間、迂回パスとして使用される。
リソース予約処理部45は、図7で説明したように、設定済みの自律分散制御パスPT501に障害SFが発生していることを、警報状態処理部43からの通知によって認識している。そこで、リソース予約処理部45は、自律分散制御パスPT501を予備系(迂回パス)へ切り替えることを試みる。
まず、リソース予約処理部45は、「始点をNE101とし、終点をNE103とし、使用するラベルが2個」を条件とする自律分散制御パスの経路を、リソース情報処理部44に問い合わせる(図11のステップS31)。
次に、リソース情報処理部44は、自律分散制御ネットワーク内のリソースを管理しているリンク情報管理表41を参照して、条件に見合う経路を計算する。その結果、リソース情報処理部44は、図12に示すように、NE102、リンクLK301、LK302、ラベルL1、L2を使用して、NE101−NE102−NE103の経路が利用可能であるという結果を得る。そして、リソース情報処理部44は、算出した経路を示す経路情報をリソース予約処理部45へ送信する(図11のステップS32)。
次に、リソース予約処理部45は、自律分散制御メッセージ処理部42に対して、経路情報を送るとともに、その経路情報に基づいて自律分散制御パス(迂回パス)を設定する要求を送る(図11のステップS33)。
次に、自律分散制御メッセージ処理部42は、経路情報が示す経路上で隣接しているNE102に対して、経路情報に基づいて自律分散制御パス(迂回パス)を設定する要求(図19に示すパス設定メッセージ)を送信する(図11のステップS34)。なお、NE102は、NE103にパス設定メッセージを送信する。
次に、リソース予約処理部45は、回線設定部52に対して、回線設定要求を送る(図11のステップS35)。
次に、回線設定部52は、伝送路60(ここでは、経路情報が示す経路)に回線を設定する(図11のステップS36)。
次に、リソース予約処理部45は、コマンド処理部30に対して、設定済みの自律分散制御パスPT501が予備の迂回パス(NE101−NE102−NE103)に切り替わった旨を示す通知情報をNMS1へ送信するように要求する(図11のステップS37)。
次に、コマンド処理部30は、NMS1に対して、設定済みの自律分散制御パスPT501が予備の迂回パス(NE101−NE102−NE103)に切り替わった旨を示す通知情報をNMS1へ送信する(図11のステップS38)。
このようにして、予め設定された自律分散制御パスから、別の自律分散制御パス(予備系の迂回パス)へ切り替えることができる。
次に、障害が復旧したときの警報情報の更新動作(パス管理方法の一例)について、図13を参照して詳細に説明する。リンクLK303に発生した障害「SF」が復旧した場合、図3に示す自律分散制御対応装置NE101において、図13に示す警報情報の更新動作が行われる。
図8の説明で述べたように、警報監視部51は、伝送路60(仮想リンクVL401に設定された自律分散制御パスPT501)の警報情報をSection OverHead(SOH)から収集している。警報監視部51は、SOHから、ノード間に設定されている光ファイバ単位で情報を収集することができる。例えば、LK303に障害SFが復旧すると、SOHにはLK303はOKであるという情報に変更される。警報監視部51は、収集したSOH情報から、LK303がOKであることを認識(検知)する(図13のステップS21)。そして、警報監視部51は、仮想リンク処理部20に対して、リンクID「LK303」と警報情報「OK」を通知する。これにより、リンクLK303に発生していたSFが復旧したことが仮想リンク処理部20に通知される。なお、ここで通知されるリンクID及び警報情報は、SONET/SDHのSOH(Section OverHead)に含まれる障害に関する情報(既存リンクアラームともいう)である。
次に、仮想リンク処理部20は、通知されたリンクIDと警報情報に基づき、仮想リンク情報管理表10を更新する(図13のステップS22)。すなわち、仮想リンク処理部20は、図10に示す仮想リンク情報管理表において、通知されたリンクID「LK303」を用いて、障害が発生した仮想リンクを特定する。ここでは、特定される仮想リンクは「VL401」となる。そして、仮想リンク処理部20は、図10に示す仮想リンク情報管理表において、特定した仮想リンク「VL401」に対応付けられている警報情報「SF」を「OK」に更新する。更新した後の仮想リンク情報管理表の状態を図6の下段に示す。
なお、仮想リンク処理部20は、仮想リンク情報管理表の更新において、警報監視部51から通知された既存リンクアラームを、自律分散制御対応装置NE101が認識可能な障害に関する情報(GMPLSアラームともいう)に置き換える。このGMPLSアラームは、OSPF(Open Shortest Path First)のLSDB(Link State Data Base)の更新や回線の切替トリガなどになる。このようにして、自律分散制御対応装置NE101は、仮想リンクVL401にて障害「SF」が復旧「OK」したことを認識する。
次に、仮想リンク処理部20は、警報状態処理部43に対して、仮想リンクVL401の警報情報をOKに変更したことを通知する(図13のステップS23)。
次に、警報状態処理部43は、リソース情報処理部44及びリソース予約処理部45に対して、仮想リンクVL401の警報情報がOKに変更されたことを通知する(図13のステップS24)。
次に、リソース情報処理部44は、図10の上段に示すリンク情報管理表において、リンクID「VL401」に対応付けられている警報情報「SF」を「OK」に更新する(図13のステップS25)。更新した後のリンク情報管理表の状態を図6の上段に示す。
次に、リソース情報処理部44は、自律分散制御メッセージ処理部42に対して、VL401の警報情報がOKであることを通知する(図13のステップS26)。
次に、自律分散制御メッセージ処理部42は、自律分散制御対応ネットワーク上の全てのノードに対して、VL401の警報情報がOKであることを通知する(図13のステップS27)。ここでは、NE101が、NE120及びNE103に対して通知することになる。
次に、仮想リンク処理部20は、コマンド処理部30に対して、VL401の警報情報がOKであることを通知するように要求する(図13のステップS28)。
次に、コマンド処理部30は、通知要求を受けると、NMS1に対して、VL401の警報情報がOKであることを通知する(図13のステップS29)。ここでは、コマンド処理部30は、仮想リンク情報更新要求、及び、仮想リンクID「VL401」、リンクID「LK303」、警報情報「OK」等を送信する。
図4に示すNMS1において、仮想リンク(NMS)処理部は、自律分散制御対応装置NE101から受信したリンクID「LK303」及び警報情報「OK」に基づいて、仮想リンク情報(NMS)管理表を更新する。すなわち、仮想リンク(NMS)処理部は、図9に示す仮想リンク情報(NMS)管理表において、仮想リンクID「VL401」を用いて、障害が発生した仮想リンクを特定する。ここでは、特定される仮想リンクは「VL401」となる。そして、仮想リンク(NMS)処理部は、仮想リンクID「VL401」に対応付けられている警報情報「SF」を「OK」に変更する。更新した後の仮想リンク情報(NMS)管理表を図5に示す。
このようにして、自律分散制御対応装置及び自律分散制御非対応装置が混在したネットワークにおいて、自律分散制御非対応装置を中継した自律分散制御パス上における障害の復旧を認識することが可能となる。
次に、図13に示す動作に続く動作例として、自律分散制御対応装置NE101は、パスの切り戻し動作(パス管理方法の一例)を行う。なお、本明細書でいう「切り戻し」とは、図11で説明したパスの予備切替により設定された自律分散制御パス(迂回パス)から、図7で説明したパス設定方法により設定された自律分散制御パスへ切り替える動作を示す。言い換えれば、「障害発生後に設定されたパスから、障害発生前に設定されたパスへ切り替える」ことである。また、パスの切り戻し動作は、図7のステップS6における自律分散制御パスの設定の動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
このようにして、障害発生後に設定された迂回パス(NE101−NE102−NE103)から、障害発生前に設定されていた自律分散制御パスPT501へ切り戻すことができる。
以上説明したように、本実施形態の自律分散制御対応装置は、仮想リンク情報に警報状態(警報情報)を対応付けする機能を有する。よって、本実施形態の自律分散制御対応装置は、自律分散制御対応装置と、自律分散制御非対応装置とが混在したネットワークにおいて、自律分散制御非対応ネットワークの状態(障害の発生や復旧)を管理することができる。よって、自律分散制御による予備切替・切り戻しが可能となる。
〔第2の実施形態〕
上記第1の実施形態の説明では、自装置NE101に直接接続されているリンクLK303の警報情報を通知していた。以下に説明する例では、第2の実施形態として、パス障害の警報状態を管理する。なお、以下の説明では、例として、図1に示すネットワークシステムにおいて、NE201とNE204の間のリンクLK307に障害(例として、SD)が発生した場合について説明する。
SDは信号品質が劣化していることを意味する。一般にSFと比較して、障害の重要性は低いものになっているため、回線にSDが発生したときでも回線を切り替えない設定もある。ここではSD発生でも、SF発生のときと同様に回線の切り替えを行うことを前提としている。
本実施形態では、警報監視部51は伝送路60からPath OverHead(POH)の警報情報を収集する。まず、図1を用いて一般的なPOHからの警報情報の収集方法について説明する。リンクはそれぞれ2本の物理回線(光ファイバ等)で構成されている。これは上がりと下りの両方向の通信をするためである。POHの警報情報は受信側でのみ検出することができ、警報情報の範囲はその受信側より上流側の回線に限られている。LK307のNE204からNE201方向の回線で障害が発生した例をとる。NE201は回線品質が劣化していることを認識し、VL401で使用しているパスのPOHの警報情報にSDを付加する。このPOH情報はより下流にあるNE101に転送される。これにより、NE101の警報監視部51は、LK303のLB1,LB2を使用しているパス、すなわち、LK303,LK307,LK306,LK308のいずれかに障害SDが発生していることを認識する。
まず、仮想リンク情報に対応する警報情報の更新動作(パス管理方法の一例)について、図14を参照して説明する。例えばリンクLK307に障害が発生した場合、図3に示す自律分散制御対応装置NE101において、図14に示す警報情報の更新動作が行われる。
警報監視部51は、伝送路60(仮想リンクVL401に設定された自律分散制御パスPT501)の警報情報をPOHから収集している。上述したように、例えば、LK307のNE204からNE201方向の回線で障害SDが発生したとする。NE201は回線品質が劣化していることを認識し、VL401で使用しているパスのPOHの警報情報にSDを付加する。このPOH情報はより下流にあるNE101に転送される。これにより、NE101の警報監視部51は、LK303のLB1,LB2を使用しているパス(すなわち、LK303,LK307,LK306,LK308のいずれか)に障害SDが発生していることを認識(検知)する(図14のステップS41)。そして、警報監視部51は、仮想リンク処理部20に対して、リンクID「LK303」、ラベル情報「LB1,LB2」、警報情報「SD」を通知する。これにより、リンクLK303のLB1,LB2を使用しているパスにSDが発生していることが仮想リンク処理部20に通知される。なお、ここで通知されるリンクID、ラベル情報及び警報情報は、SONET/SDHのPOHに含まれる障害に関する情報(既存パスアラームともいう)である。
次に、仮想リンク処理部20は、通知されたリンクID、ラベル情報「LB1,LB2」、警報情報に基づき、仮想リンク情報管理表10を更新する(図14のステップS42)。すなわち、仮想リンク処理部20は、図6に示す仮想リンク情報管理表において、通知されたリンクID「LK303」及びラベル情報「LB1,LB2」を用いて、障害が発生した仮想リンクを特定する。ここでは、特定される仮想リンクは「VL401」となる。そして、仮想リンク処理部20は、図6に示す仮想リンク情報管理表において、特定した仮想リンク「VL401」に対応付けられている警報情報「OK」を「SD」に更新する。更新した後の仮想リンク情報管理表の状態を図16の下段に示す。
なお、仮想リンク処理部20は、仮想リンク情報管理表の更新において、警報監視部51から通知された既存パスアラームを、自律分散制御対応装置NE101が認識可能な障害に関する情報(GMPLSアラームともいう)に置き換える。このGMPLSアラームは、OSPF(Open Shortest Path First)のLSDB(Link State Data Base)の更新や回線の切替トリガなどになる。このようにして、自律分散制御対応装置NE101は、仮想リンクVL401にて障害「SD」が発生したことを認識する。
次に、仮想リンク処理部20は、警報状態処理部43に対して、仮想リンクVL401の警報情報をSDに変更したことを通知する(図14のステップS43)。
次に、警報状態処理部43は、リソース情報処理部44及びリソース予約処理部45に対して、仮想リンクVL401の警報情報がSDに変更されたことを通知する(図14のステップS44)。
次に、リソース情報処理部44は、図6の上段に示すリンク情報管理表において、リンクID「VL401」に対応付けられている警報情報「OK」を「SD」に更新する(図14のステップS45)。更新した後のリンク情報管理表の状態を図16の上段に示す。
次に、リソース情報処理部44は、自律分散制御メッセージ処理部42に対して、VL401の警報情報がSDであることを通知する(図14のステップS46)。
次に、自律分散制御メッセージ処理部42は、自律分散制御対応ネットワーク上の全てのノードに対して、VL401の警報情報がSDであることを通知する(図14のステップS47)。ここでは、NE101が、NE120及びNE103に対して通知することになる。
次に、仮想リンク処理部20は、コマンド処理部30に対して、VL401の警報情報がSDであることを通知するように要求する(図14のステップS48)。
次に、コマンド処理部30は、通知要求を受けると、NMS1に対して、VL401の警報情報がSDであることを通知する(図14のステップS49)。ここでは、コマンド処理部30は、仮想リンク情報更新要求、及び、仮想リンクID「VL401」、リンクID「LK303」、警報情報「SD」等を送信する。
図4に示すNMS1において、仮想リンク(NMS)処理部は、自律分散制御対応装置NE101から受信したリンクID「LK303」及び警報情報「SF」に基づいて、仮想リンク情報(NMS)管理表を更新する。すなわち、仮想リンク(NMS)処理部は、図5に示す仮想リンク情報(NMS)管理表において、仮想リンクID「VL401」を用いて、障害が発生した仮想リンクを特定する。ここでは、特定される仮想リンクは「VL401」となる。そして、仮想リンク(NMS)処理部は、仮想リンクID「VL401」に対応付けられている警報情報「OK」を「SD」に変更する。更新した後の仮想リンク情報(NMS)管理表を図15に示す。
このようにして、自律分散制御対応装置及び自律分散制御非対応装置が混在したネットワークにおいて、自律分散制御非対応装置を中継した自律分散制御パス上における障害の発生を認識することが可能となる。すなわち、本実施形態の自律分散制御対応装置は、自装置に直接接続されているリンクの障害だけではなく、自律分散制御非対応ネットワーク上の状態(パス障害の発生)も管理できる。
なお、上述した図14の動作の後に行われる各動作は、上記第1の実施形態と同様に行うことが可能である。すなわち、本実施形態でも、図14の動作の後に、パスの予備切替動作、SDが復旧したときの警報情報更新動作、SDが復旧したときのパスの切り戻し動作を行うことができる。これらの動作は、上記第1の実施形態で説明した動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
〔第3の実施形態〕
これまでの説明では、図1において、登録する仮想リンクをVL401の1つのみとしたが、本実施形態のネットワークシステムでは、複数の仮想リンクを登録し、複数の自律分散制御パスを設定することも可能である。複数の仮想リンクを登録した場合の例について以下に説明する。
例えば、図17に示すネットワークシステムにおいて、上述した仮想リンクVL401に加えて、別の仮想リンクVL402を登録する。NMS1、NE101及びNE104は、図7で説明した方法を用いて、仮想リンクVL402(NE101−NE201−NE202−NE104)を登録する。そして、仮想リンクVL402に自律分散制御パスPT502が設定される。これにより、図17のネットワークシステムにおいて、VL401と、VL402の2つの仮想リンクが登録されることになる。
ここで、これら2つの仮想リンクVL401、VL402に共通するリンクLK303において、障害が発生したとする。このとき、自律分散制御対応装置NE101は、リンクLK303の障害を検知することになるが、2つの仮想リンクVL401、VL402に障害が発生したと見なす。よって、自律分散制御対応装置NE101は、2つの仮想リンクVL401、VL402(自律分散制御パスPT501、PT502)に対して、上記第1の実施形態で説明した、警報情報更新動作、パスの予備切替動作、切り戻し動作等のパス管理方法を行う。
〔第4の実施形態〕
上記各実施形態では、本発明の通信装置である自律分散制御対応装置NE101について、図3に示す構成で説明したが、図18(a)に示す構成のみでもよい。図18(a)に示すように、NE101は、仮想リンク情報管理手段70と、パス設定手段71と、収集手段72と、更新手段73とを有すればよい。これら各手段は、図3に示す以下の各部に相当する。仮想リンク情報管理手段70は、仮想リンク情報管理表10に相当する。パス設定手段71は、リンク情報管理表41、自律分散制御メッセージ処理部42、リソース情報処理部44、リソース予約処理部45、回線設定部52に相当する。収集手段72は、警報監視部51に相当する。更新手段73は、仮想リンク処理部20に相当する。
図18(a)に示す構成において、図18(b)に示すパス管理方法が以下のように行われる。仮想リンク情報管理手段70は、ネットワーク管理装置(NMS1)からの要求に従って、自律分散制御対応装置と、自律分散制御非対応装置とを介した経路である仮想リンクを示す仮想リンク情報に対して、仮想リンクの状態を示す警報情報を対応付けて管理する(ステップS51)。パス設定手段71は、仮想リンクに自律分散制御パスを設定する(ステップ5S52)。収集手段72は、自律分散制御パスから、SONET/SDHのPOH情報又はSOH情報を収集する(ステップS53)。収集手段72により収集されたPOH情報又はSOH情報に含まれる警報情報に基づいて、仮想リンク情報管理手段により管理される警報情報の更新を行う(ステップS54)。
以上説明したように、本実施形態によれば、自律分散制御対応装置及び自律分散制御非対応装置が混在したネットワークにおいて、自律分散制御非対応装置を中継した自律分散制御パスの状態を認識することが可能となる。よって、自律分散制御によるパスの予備切替や切り戻しなどの対応が可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施形態における各制御動作(図7、図8、図11、図13、図14及び図18(b)を用いて説明した動作)は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。
あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
本発明の実施形態に係るネットワークシステムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る各通信装置のリンク(LK)とラベル(LB)の一例を詳細に示す図である。 本発明の実施形態に係る通信装置(自律分散制御対応装置)の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワーク管理装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワーク管理装置が有する、仮想リンク情報(NMS)管理表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る自律分散制御対応装置が有する、リンク情報管理表及び仮想リンク情報管理表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る仮想リンクの登録及び自律分散制御パス設定の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る、障害(SF)が発生したときの警報情報更新の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るネットワーク管理装置が有する、仮想リンク情報(NMS)管理表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る自律分散制御対応装置が有する、リンク情報管理表及び仮想リンク情報管理表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパスの予備切替の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る各通信装置のリンク(LK)とラベル(LB)の一例を詳細に示す図である。 本発明の実施形態に係る、障害が復旧したときの警報情報更新の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る、障害(SD)が発生したときの警報情報更新の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るネットワーク管理装置が有する、仮想リンク情報(NMS)管理表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る自律分散制御対応装置が有する、リンク情報管理表及び仮想リンク情報管理表の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るネットワークシステムの構成の一例を示す図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る自律分散制御対応装置の最小限の構成を示す図であり、(b)は、本発明の実施形態に係るパス管理方法の最小限の構成を示す図である。 自律分散制御に対応した通信装置から構成されるネットワークの一例を示す図である。 自律分散制御に非対応の通信装置から構成されるネットワークの一例を示す図である。
符号の説明
NMS1 ネットワーク管理装置
NE101、NE102、NE103、NE104 自律分散制御対応装置(通信装置、ノード)
NE201、NE202、NE203、NE204 自律分散制御非対応装置(通信装置、ノード)
LK301、LK302、LK303、LK304、LK305、LK306、LK307、LK308、LK309 リンク(光ファイバ)
ML1、ML2、ML3、ML4、ML5、ML6、ML7 マネージメントリンク
PT501、PT502 自律分散制御パス
VL401、VL402 仮想リンク
10 仮想リンク情報管理表
20 仮想リンク処理部
30 コマンド処理部
40 自律分散制御既存機能
41 リンク情報管理表
42 自律分散制御メッセージ処理部
43 警報状態処理部
44 リソース情報処理部
45 リソース予約処理部
50 回線設定既存機能
51 警報監視部
52 回線設定部
60 伝送路
70 仮想リンク情報管理手段
71 パス設定手段
72 収集手段
73 更新手段

Claims (16)

  1. 自律分散制御に対応した自律分散制御対応装置と、自律分散制御に対応していない自律分散制御非対応装置と、ネットワーク管理装置とを備えるネットワークシステムであって、
    前記自律分散制御対応装置は、
    前記ネットワーク管理装置からの要求に従って、前記自律分散制御対応装置と、前記自律分散制御非対応装置とを介した経路である仮想リンクを示す仮想リンク情報に対して、前記仮想リンクの状態を示す警報情報を対応付けて管理する仮想リンク情報管理手段と、
    前記仮想リンクに自律分散制御パスを設定するパス設定手段と、
    前記自律分散制御パスから、SONET/SDHのPOH情報又はSOH情報を収集する収集手段と、
    前記収集手段により収集されたPOH情報又はSOH情報に含まれる警報情報に基づいて、前記仮想リンク情報管理手段により管理される前記警報情報の更新を行う更新手段と、
    を有することを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記自律分散制御対応装置は、
    前記更新手段による前記警報情報の更新をトリガとして、現在設定している自律分散制御パスを別の自律分散制御パスに切り替えるパス切替手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
  3. 前記パス切替手段は、
    前記更新手段によって更新された前記警報情報が障害の発生を示す場合、前記現在設定している自律分散制御パスとは別の迂回パスを算出し、前記自律分散制御パスから前記迂回パスに切り替えることを特徴とする請求項2記載のネットワークシステム。
  4. 前記パス切替手段は、
    前記更新手段によって更新された前記警報情報が前記障害の復旧を示す場合、前記迂回パスから、前記障害が発生する前に設定していた自律分散制御パスに切り替えることを特徴とする請求項3記載のネットワークシステム。
  5. 前記自律分散制御対応装置は、
    前記ネットワーク管理装置に対して、前記警報情報の更新の内容について通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のネットワークシステムにおいて、自律分散制御対応装置として備えられることを特徴とする通信装置。
  7. 自律分散制御に対応した自律分散制御対応装置と、自律分散制御に対応していない自律分散制御非対応装置とを介した経路である仮想リンクを示す仮想リンク情報に対して、前記仮想リンクの状態を示す警報情報を対応付けて管理する仮想リンク情報管理ステップと、
    前記仮想リンクに自律分散制御パスを設定するパス設定ステップと、
    前記自律分散制御パスから、SONET/SDHのPOH情報又はSOH情報を収集する収集ステップと、
    前記収集ステップにより収集されたPOH情報又はSOH情報に含まれる警報情報に基づいて、前記仮想リンク情報管理ステップにより管理される前記警報情報の更新を行う更新ステップと、
    を有することを特徴とするパス管理方法。
  8. 前記更新ステップによる前記警報情報の更新をトリガとして、現在設定している自律分散制御パスを別の自律分散制御パスに切り替えるパス切替ステップをさらに有することを特徴とする請求項7記載のパス管理方法。
  9. 前記パス切替ステップでは、
    前記更新ステップによって更新された前記警報情報が障害の発生を示す場合、前記現在設定している自律分散制御パスとは別の迂回パスを算出し、前記自律分散制御パスから前記迂回パスに切り替えることを特徴とする請求項8記載のパス管理方法。
  10. 前記パス切替ステップでは、
    前記更新ステップによって更新された前記警報情報が前記障害の復旧を示す場合、前記迂回パスから、前記障害が発生する前に設定していた自律分散制御パスに切り替えることを特徴とする請求項9記載のパス管理方法。
  11. 前記自律分散制御対応装置及び前記自律分散制御非対応装置を管理するネットワーク管理装置に対して、前記警報情報の更新の内容について通知する通知ステップをさらに有することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のパス管理方法。
  12. 自律分散制御対応に対応した自律分散制御対応装置と、自律分散制御に対応していない自律分散制御非対応装置とを介した経路である仮想リンクを示す仮想リンク情報に対して、前記仮想リンクの状態を示す警報情報を対応付けて管理する仮想リンク情報管理処理と、
    前記仮想リンクに自律分散制御パスを設定するパス設定処理と、
    前記自律分散制御パスから、SONET/SDHのPOH情報又はSOH情報を収集する収集処理と、
    前記収集処理により収集されたPOH情報又はSOH情報に含まれる警報情報に基づいて、前記仮想リンク情報管理処理により管理される前記警報情報の更新を行う更新処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 前記更新処理による前記警報情報の更新をトリガとして、現在設定している自律分散制御パスを別の自律分散制御パスに切り替えるパス切替処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項12記載のプログラム。
  14. 前記パス切替処理は、
    前記更新処理によって更新された前記警報情報が障害の発生を示す場合、前記現在設定している自律分散制御パスとは別の迂回パスを算出し、前記自律分散制御パスから前記迂回パスに切り替える処理であることを特徴とする請求項13記載のプログラム。
  15. 前記パス切替処理は、
    前記更新処理によって更新された前記警報情報が前記障害の復旧を示す場合、前記迂回パスから、前記障害が発生する前に設定していた自律分散制御パスに切り替える処理であることを特徴とする請求項14記載のプログラム。
  16. 前記自律分散制御対応装置及び前記自律分散制御非対応装置を管理するネットワーク管理装置に対して、前記警報情報の更新の内容について通知する通知処理をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項12から15のいずれか1項に記載のプログラム。
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