JP2009246721A - マルチレイヤネットワークにおける、パス監視システム、パス管理装置、ノード装置、障害処理の抑止方法およびプログラム - Google Patents

マルチレイヤネットワークにおける、パス監視システム、パス管理装置、ノード装置、障害処理の抑止方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチレイヤネットワークにおいて、上位レイヤにおける不必要な警報の送信やパス切り替えを抑止する。
【解決手段】OADMノード1、ADMノード2、MPLSルータ3から構成されるマルチレイヤネットワークにおいて、各ノードを管理するOSS4は、ノード装置間のパスごとにパスの階層関係やパスの切替時間を特定するパスに関する情報を記憶する。そして、ノード装置ごとに、ノード装置が制御するパスが収容される下位レイヤのパスの切替時間を、切替マスク時間として通知する。各ノード装置は、パスの障害を検出した場合、通知された切替マスク時間の間、警報送信やパス切り替えなどの障害処理を抑止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチレイヤネットワークにおける、パス監視システム、パス管理装置、ノード装置、障害処理の抑止方法およびプログラムに関する。
従来から、単一レイヤのネットワークにおいて、当該ネットワークを構成するノード装置が、ネットワーク上の障害を監視する監視装置に、誤警報を通知することを防止するための技術が知られている。
例えば、光信号により通信を行う光通信網において、光スイッチが光信号の経路を切り替える動作を開始した時点から予め定めたマスク時間、警報をマスクするように構成する技術がある(特許文献1)。これにより、光スイッチの正常な切り替え動作に起因する光信号の性能変化により警報が発せられた場合であっても、その警報が、警報として認識されることを防ぐことができる。
特開2003−209864号公報
ところで、マルチレイヤのネットワークでは、レイヤごとに独立して障害の監視などが行われる。そのため、あるパスにおいて障害が検知された場合、その障害がそのパスが属するレイヤの障害に起因するのか、下位レイヤのパスの障害に起因するのかが不明となる。その結果、各レイヤにおいて、警報送信やパス切り替えの処理の適切なタイミングが判断されず、誤警報の送信や不要なパス切り替えが発生する、という問題がある。具体的に以下に説明する。
例えば、OADM(Optical Add Drop Multiplexer)ネットワークにより波長パスが開通され、その上位レイヤとして、ADM(Add Drop Multiplexer)ネットワークによりSDH(Synchronous Digital Hierarchy)パスが開通されるマルチレイヤネットワークがある。
このようなマルチレイヤネットワークにおいて、OADMノード装置間の光ファイバ断などにより、それらのOADMノード装置間の波長パスに障害が発生した場合、当該波長パスに収束されているSDHパスにも障害が生じる。
ここで、OADMネットワークおよびSDHネットワークは、それぞれ個別に、それぞれのパスのリカバリー手段を持っている。そのため、例えば、波長パスで障害が発生し、当該波長パスのリカバリーが行われる前に、SDHパスで障害が検知された場合、それぞれのレイヤで独立して、警報送信やパス切り替えなどの処理が行われる。
このように、上位レイヤでは、当該レイヤが収束される下位レイヤにおいて障害復旧が行われるにもかかわらず、上位レイヤの障害として警報送信やパス切り替えが行われる。
上記の特許文献1の技術をマルチレイヤネットワークに適用した場合、各レイヤごとに独立して障害の監視を行う構成となる。すなわち、発生したパスの障害の原因が、そのパスが属するレイヤの下位レイヤの障害であるか否かに係わらず、警報が発せられる。
本発明は、マルチレイヤネットワークにおいて、上位レイヤにおける不必要な警報の送信やパス切り替えを抑止するための技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の一態様は、複数のノード装置から構成されるマルチレイヤネットワークにおいて、各ノード装置間のパスを管理するパス管理装置は、ノード装置間のパスごとにパスの階層関係やパスの切替時間を特定するパスに関する情報を記憶する。そして、ノード装置ごとに、ノード装置が制御するパスが収容される下位レイヤのパスの切替時間を、切替マスク時間として通知する。各ノード装置は、パスの障害を検出した場合、通知された切替マスク時間の間、警報送信やパス切り替えなどの障害処理を抑止する。
マルチレイヤネットワークにおいて、上位レイヤにおける不必要な警報の送信やパス切り替えを抑止することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態が適用されたパス監視システムの構成の概要を示す図である。
本図に示すように、パス監視システム6は、OADMノード1(1a、1b)と、ADMノード2(2a〜d)と、MPLS(Multi Protocol Label Switching)ルータ3(3a〜f)と、OSS(Operation Support System)4とを備える。
OADMノード1間には、光波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)を用いた光通信網が構築される。ADMノード2間には、SDHを用いたSDH網が構築される。また、MPLS(Multi Protocol Label Switching)ルータ3間には、MPLSを用いたMPLS網が構築される。すなわち、パス監視システム6は、WDM網、SDH網およびMPLS網の3つのレイヤで構成される、いわゆるマルチレイヤネットワークである。なお、OADM1、ADMノード2、およびMPLSルータ3は、例えば、光ファイバにより、互いに接続される。もちろん、マルチレイヤネットワークの構成は上記に限られない。
OADMノード1は、他のOADMノード1との間で、光波長多重通信を行うための装置である。OADMノード1は、例えば、複数の光信号を異なる波長で多重化して送信したり、多重化された光信号を波長ごとに分離したりする。また、OADMノード1は、ADMノード2などの外部装置から受け付けた光信号を、指定された波長により多重化された光信号に結合したり、分離された光信号から指定された光信号を取り出して、外部装置に出力したりする。
ADMノード2は、他のADMノード2との間で、SDHによる通信を行うための装置である。ADMノード2は、例えば、低速回線であるイーサネット(登録商標)などで接続されたMPLSルータ3などの外部装置から受け付けたパケットを、高速回線であるSDHネットワークに転送したり、SDHネットワークから受け付けたパケットを外部装置に転送したりする。
MPLSルータ3は、他のMPLSルータ3との間で、MPLSによる通信を行うための装置である。MPLSルータ3は、例えば、MPLSによる経路制御を行い、イーサネットなどで接続された他のMPLSルータ3やADMノード2などの外部装置から受け付けたパケットを他の外部装置に転送する。
OSS4は、監視対象のマルチレイヤネットワーク上の各種ノードの設定を行ったり、マルチレイヤネットワーク上の全レイヤのパスの管理などを行ったりするための装置である。OSS4は、管理用ネットワーク5を介して、OADMノード1、SDHノード2、MPLSルータ3にそれぞれ接続される。管理用ネットワーク5は、例えば、IP(Internet Protocol)ネットワークである。
図2は、パスの階層(レイヤ)関係を説明するための図である。
本図に示すように、OADMノード1aおよびOADMノード1bの間には、光波長多重により、波長パス7が開通される。また、ADMノード2aおよび2cの間には、SDHにより、SDHパス8が開通される。また、MPLSノード3aおよびMPLSノード2dの間には、MPLSにより、ラベルパス9が開通される。
ここで、波長パス7には、波長パスの上位レイヤであるSDHパス8が収束される。また、SDHパス8には、SDHパスの上位レイヤであるラベルパス9が収束される。すなわち、OADMノード1は、ADMノード2に対して波長パスを提供し、ADMノード2間で送受信されるデータをトランスペアレントに伝送する。また、ADMノード2は、MPLSノード3に対してSDHパスを提供し、MPLSルータ3間で送受信されるデータをトランスペアレントに伝送する。
次に、上記のパス監視システム6を構成する各装置の構成について説明する。
図3は、OADMノード1の構成の概要を示すブロック図である。
本図に示すように、OADMノード1は、制御部11と、分離部12と、多重化部13と、光性能監視部14と、光スイッチ部15とを有する。
制御部11は、OADMノード1全体の制御を行う。例えば、制御部11は、波長パスを開通するための設定情報を、管理用ネットワーク5を介してOSS4から受け付けて、波長パスの開通する処理を行う。また、制御部11は、光性能監視部14から通知された障害に基づいて、当該障害を示す情報である警報をOSS4に送信したり、光スイッチ部15を制御して障害の復旧処理を行ったりする。
ここでは、障害の復旧処理として、例えば、光スイッチ部15は、制御部11の指示に従って、障害の発生したパスをリカバリーパスへ切り替える処理を行う。リカバリーパスは、例えば、光通信網を現用系と予備系の2つのネットワークにより構成する場合、予備系のネットワーク上に構築される。
分離部12は、光通信網から入力される波長多重化された光信号を分離して光スイッチ部15に出力する。
多重化部13は、光スイッチ部15から入力される複数の光信号を多重化して、光通信網に出力する。
光スイッチ部15は、分離部12を介して光通信網から入力される光信号や、ADMノード2などの外部装置から入力される光信号の経路を切り替える。そして、多重化部13を介して光通信網へ、もしくは、外部装置へ出力する。
光性能監視部14は、光スイッチ部15を通過した光信号の劣化・断、光信号フレームの同期はずれなどの障害を検出して、制御部11に通知する。
OADMノード1は、上記のような構成により、光通信網を介して受信した多重化光信号を分離部12により分離し、光スイッチ部15により指定された光信号を取り出し、SDH網を介してADMノード2に出力する。また、OADMノード1は、SDH網を介してADMノード2から受信した光信号を、多重化部13により他の光信号とともに多重化して光通信網に送出する。
なお、制御部11は、例えば、各種演算を行うCPUが、不揮発性の記憶装置からプログラムをRAMなどの揮発性の記憶装置に読み出して実行することにより構築される。また、分離部12と、多重化部13と、光スイッチ部15と、光性能監視部14とは、例えば、専用のハードウェアなどにより実現される。もちろん、OADMノード1の構成は上記に限られない。
図4は、ADMノード2の構成の概要を示すブロック図である。
本図に示すように、ADMノード2は、低速インタフェース部22と、クロスコネクト部23と、SDH終端部24と、制御部21とを有する。
制御部21は、ADMノード2全体の制御を行う。例えば、また、制御部21は、SDHパスを開通するための設定情報を、管理用ネットワーク5を介してOSS4から受け付けて、SDHパスの開通する処理を行う。また、制御部21は、SDH終端部25から通知された障害に基づいて、当該障害を示す情報である警報をOSS4に送信したり、クロスコネクト部23を制御して障害の復旧処理を行ったりする。
ここでは、障害の復旧処理として、例えば、クロスコネクト部23は、制御部の指示しに従って、障害の発生したパスをリカバリーパスへ切り替える処理を行う。リカバリーパスは、例えば、SDH網を現用系と予備系の2つのネットワークにより構成する場合、予備系のネットワーク上に構築される。
低速インタフェース部22は、MPLSルータ3などの外部装置と接続する回線を複数収容し、外部装置と通信を行う。ここでは、低速インタフェースとして、ギガビットイーサネット(IEEE802.3)を用いるものとする。
クロスコネクト部23は、低速インタフェース部22を介して受信したギガビットイーサネットフレームをSDHフレームのペイロードに挿入して、SDH終端部24に送る。また、SDH終端部24を介して受信したSDHフレームのペイロードからギガビットイーサネットフレームを分離して、低速インタフェース部22に送る。
SDH終端部24は、クロスコネクト部23からSDHフレームを受信して、パスなどを管理するための情報を含むSOH(Section Over Head)を付加して、SDH網に送出する。また、SDH網から受信したSDHフレームのSOHを分離して、クロスコネクト部23に送る。また、SDH終端部24は、光信号断(LOS)、光信号フレームの同期はずれ(LOF)などの障害を検出して、制御部21に通知する。
ADMノード2は、上記のような構成により、SDHパスを高速伝送路であるSDH網に挿入したり、SDH網からパスを分離したりする。
なお、制御部21は、例えば、各種演算を行うCPUが、不揮発性の記憶装置からプログラムをRAMなどの揮発性の記憶装置に読み出して実行することにより構築される。低速インタフェース部22と、クロスコネクト部23と、SDH終端部24とは、例えば、専用のハードウェアなどにより実現される。もちろん、ADMノード2の構成は上記に限られない。
図5は、MPLSルータ3の構成の概要を示すブロック図である。
本図に示すように、MPLSルータ3は、制御部31と、監視制御部32と、タイマ処理部33と、記憶部34と、通信部35とを有する。記憶部34は、ラベルパス管理テーブル341と、障害管理テーブル342と、切替マスクテーブル343と、警報マスクテーブル344とを有する。
制御部31は、装置全体の制御、各種通信プロトコルの制御を行う。制御部31は、例えば、ラベルパスを開通するための設定情報を、管理用ネットワーク5を介してOSS4から受け付けて、ラベルパスの開通を行う。また、開通したラベルパスに関する情報をラベルパス管理テーブル341に格納する。
図6に示すように、ラベルパス管理テーブル341は、フィールド3411〜3416を有し、開通したラベルパスごとにエントリを格納する。
フィールド3411には、パスを識別するためのパスIDが格納される。フィールド3412には、パスが入力されるポートの番号である入力ポート番号が格納される。フィールド3413には、入力されるパスに使用されるラベルである入力ラベルが格納される。フィールド3414には、パスが出力されるポートの番号である出力ポート番号が格納される。フィールド3415には、出力されるパスに使用されるラベルである出力ラベルが格納される。フィールド3416には、OSS4から通知される切替マスク時間が格納される。
図5に戻って、監視制御部32は、通信部35により検出された障害を識別する情報がセットされる障害管理テーブル342を用いて、ラベルパスの障害を周期的に監視する。
図7に示すように、障害管理テーブル342は、フィールド3421〜3425を有し、開通したラベルパスごとにエントリを格納する。
フィールド3421には、パスを識別するためのパスIDが格納される。フィールド3422には、オフライン状態による障害の有無を示す情報が格納される。フィールド3423には、リンク異常による障害の有無を示す情報が格納される。フィールド3424には、オートネゴシエーションエラーによる障害の有無を示す情報が格納される。フィールド3425には、光信号断による障害の有無を示す情報が格納される。
図5に戻って、また、監視制御部32は、切替マスクテーブル343を用いて、障害が発生したパスについて切り替え処理を行うか否かを判定する。そして、切り替え処理を行うと判定した場合、すなわち、マスクがされていない場合、パスの切り替え処理を行う。
図8に示すように、切替マスクテーブル343は、フィールド3431〜3435を有し、開通したラベルパスごとにエントリを格納する。
フィールド3431には、パスを識別するためのパスIDが格納される。フィールド3432には、オフライン状態による障害時のパス切り替え動作をマスクするか否かを示す情報が格納される。フィールド3433には、リンク異常による障害時のパス切り替え動作をマスクするか否かを示す情報が格納される。フィールド3434には、オートネゴシエーションエラーによる障害時のパス切り替え動作をマスクするか否かを示す情報が格納される。フィールド3435には、光信号断による障害時のパス切り替え動作をマスクするか否かを示す情報が格納される。
図5に戻って、また、監視制御部32は、警報マスクテーブル344を用いて、障害が発生したパスについて警報の送出を行うか否かを判定する。そして、警報の送出を行うと判定した場合、すなわち、マスクされていない場合、警報の送出を行う。
図9に示すように、警報マスクテーブル344は、フィールド3441〜3445を有し、開通したラベルパスごとにエントリを格納する。
フィールド3441には、パスを識別するためのパスIDが格納される。フィールド3441には、オフライン状態による障害時の警報送信動作をマスクするか否かを示す情報が格納される。フィールド3441には、リンク異常による障害時の警報送信動作をマスクするか否かを示す情報が格納される。フィールド3441には、オートネゴシエーションエラーによる障害時の警報送信動作をマスクするか否かを示す情報が格納される。フィールド3441には、光信号断による障害時の警報送信動作をマスクするか否かを示す情報が格納される。
図5に戻って、タイマ処理部33は、ラベルパスに発生した所定の障害に対して、抑止対象の障害処理(パスの切り替えや警報の送出)が障害の発生から所定時間経過後、監視制御部32により行われるようにマスクを解除する。すなわち、切替マスクテーブル343および警報マスクテーブル344を用いて、障害が発生したラベルパスのマスクを、所定の時間の経過後解除する。
通信部35は、外部装置と接続するポート(図示せず)ごとに備えられており、パケットの送受信や転送を行う。ここでは、インタフェースとして、ギガビットイーサネット(IEEE802.3)を用いるものとする。ラベルパケットの転送は、例えば、ラベルパス管理テーブル341や通信部35に設定されたラベルテーブルなどを参照して行われることができる。
通信部35は、データ送受信制御部351と、受信制御部352と、送信制御部353とを有する。
データ送受信制御部351は、MAC層の制御を行う。データ送受信制御部351は、例えば、イーサネットフレームを他の通信部35のデータ送受信制御部351と送受信することにより転送を行う。また、受信制御部352と送信制御部353とを介して、外部の装置のインタフェースとイーサネットフレームの送受信を行う。
また、データ送受信制御部351は、外部装置のインタフェースとの間でオートネゴシエーションを行う。データ送受信制御部351は、オートネゴシエーション機能により、対向の装置とコンフィギュレーションデータを送受信し、最適な通信モードやフロー制御の設定を行う。
また、データ送受信制御部351は、ポートの通信状態を監視して、オフライン状態、リンク異常、オートネゴシエーションエラーなどの障害を検出する。そして、これらの障害を識別する情報を障害管理テーブル342に格納する。
受信制御部352は、物理層の制御を行う。受信制御部352は、例えば、ネットワーク上から受け付けた信号波形をイーサネットフレームに変換してデータ送受信制御部351に送る。また、受信制御部352は、ポートの信号状態を監視して、光信号断などの障害を検出し、この障害を識別する情報を障害管理テーブル342に格納する。
送信制御部353は、物理層の制御を行う。送信制御部353は、例えば、データ送受信制御部351から受け付けたイーサネットフレームを信号波形に変換して、ネットワークに送信する。
なお、制御部31と、監視制御部32と、タイマ処理部33と、記憶部34とは、例えば、各種演算を行うCPUが、不揮発性の記憶装置から所定のプログラムやデータをRAMなどの揮発性の記憶装置に読み出して実行することにより構築される。通信部35は、例えば、専用のハードウェアなどにより実現される。もちろん、MPLSルータ3の構成は上記に限られない。
図10は、OSS4の構成の概要を示すブロック図である。
本図に示すように、OSS4は、制御部41と、設定処理部42と、記憶部43と、入力部44と、出力部45と、通信部46とを有する。記憶部43は、リソース管理テーブル431と、パス管理テーブル432とを有する。
制御部41は、例えば、装置全体の制御を行う。入力部44は、例えば、ユーザの操作を受け付ける。出力部45は、例えば、ユーザインタフェース画面などを表示する。通信部46は、例えば、イーサネットなどのインタフェースであり、管理用ネットワーク5を介して、OADMノード1、ADMノード2、MPLSルータ3などの外部装置と通信を行う。
設定処理部42は、外部装置の設定行うためのユーザインタフェース画面を出力部45に表示させ、ユーザの操作により入力部44を介して予め定められた制御コマンドの入力を受け付ける。制御コマンドは、外部装置に設定を行うためのコマンドであり、各種設定情報を含む。設定処理部42は、入力された制御コマンドを通信部46を介して外部装置に送信する。このようにして、外部装置の設定が行われる。
ここで、設定処理部42は、ネットワークの物理構成やパスのリソースに関する情報を予め格納したリソース管理テーブル431を、記憶部43に有している。ネットワークの物理構成やパスのリソースに関する情報は、監視対象のマルチレイヤネットワーク上の全レイヤの情報を含む。そして、オペレータは、設定処理部42により出力部45に表示されたリソース管理テーブル431の内容を確認しながら、制御コマンドの入力を行うことができる。なお、リソース管理テーブル431の内容は、例えば、ネットワークの構成を知っているオペレータにより設定される。
図11に示すように、リソース管理テーブル431は、フィールド4311〜4318を有し、物理的な接続ごとにエントリを格納する。
フィールド4311には、入力側のノードを識別するコードであるノードIDが格納される。フィールド4312には、入力側のノードの装置種別を示すノードタイプが格納される。フィールド4313には、入力側のノードの入力ポート番号が格納される。フィールド4314には、出力側のノードを識別するコードであるノードIDが格納される。フィールド4315には、出力側のノードの装置種別を示すノードタイプが格納される。フィールド4316には、出力側のノードの出力ポート番号が格納される。フィールド4317には、入力側のノードと出力側のノードとの間に開通可能なパスの種別を示すパスタイプが格納される。フィールド4318には、入力側のノードと出力側のノードとの間に開通可能なパスのリソースの数を示すパスリソースが格納される。
ここで、入力側とは、パスにデータを送信する側であり、出力側とは、パスからデータを受信する側である。また、物理的な接続とは、例えば、図1に示すように、OADMノード1aとOADMノード1bとの間の回線、ADMノード2aとOADMノード1aとの間の回線、MPLSルータ3aとADM2aとの間の回線など、隣接する装置間の接続である。
図10に戻って、また、設定処理部42は、制御コマンドによりパスが開通すると、それらのパスに関する情報を、パス管理テーブル432に格納する。パス管理テーブル432は、監視対象のマルチレイヤネットワーク上の全レイヤのパスに関する情報を含む。
図12に示すように、パス管理テーブル432は、フィールド4321〜4328を有し、開通したパスごとにエントリを格納する。
フィールド4321には、パスを識別するためのパスIDが格納される。フィールド4322には、入力側のノードIDが格納される。フィールド4323には、入力側のノードの入力ポート番号が格納される。フィールド4324には、出力側のノードIDが格納される。4325には、出力側のノードの出力ポート番号が格納される。フィールド4326には、パスのレイヤを識別するためのレイヤ種別が格納される。フィールド4327には、パス切り替えによる障害復旧にかかる時間を示す切替時間が格納される。フィールド4328には、パスが収束される下位レイヤのパスの下位層パスIDが格納される。
ここで、入力側とは、開通したパスの始点であり、出力側とは、開通したパスの終点である。すなわち、開通したパスとは、例えば、図2に示すように、OADMノード1aとOADMノード1bとの間の波長パス7(λ1)、ADMノード2aとADMノード2cとの間のSDHパス8(T1、T2)、MPLSルータ3aとMPLSルータ3dとの間のラベルパス9(L1、L2)など、同一レイヤの始点から終点までのパスである。
なお、OSS4は、例えば、各種演算を行うCPUと、実行されるプログラムやデータを一時的に格納するRAMなどの主記憶装置と、ハードディスクなどの補助記憶装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、ディスプレイなどの出力装置と、ネットワークインタフェースなどの通信装置とを有するコンピュータである。もちろん、OSS4の構成は上記に限られない。
制御部41と、設定処理部42と、記憶部43とは、CPUが、補助記憶装置から所定のプログラムやデータを主記憶装置に読み出して実行することにより構築される。また、入力部44と、出力部45と、通信部46とは、それぞれ、入力装置と、出力装置と、通信装置とが、CPUが実行する所定のプログラムにより制御されることにより構築される。もちろん、所定のプログラムは、通信部46を介してネットワークからインストールされてもよいし、メディア読取装置(図示しない)が持ち運び可能な記憶媒体から読み出すことによりインストールされてもよい。
次に、上記の各種装置により構成されるパス監視システム6の動作について説明する。
以下、下位レイヤから順にパスを開通する処理について、OSS4の処理を中心に説明する。ここでは、説明を分かり易くするため、片方向の通信に用いられるパスに着目して説明する。
図13は、パスを開通する処理の流れを示すシーケンス図である。
最初に、波長パスを開通する処理(S10)について説明する。
設定処理部42は、リソース管理テーブル431(図11参照)の内容を出力部45に表示させるとともに、OADMノード1に対する制御コマンドの入力を入力部44を介して受け付ける。そして、受け付けた制御コマンドをOADMノード1に送信する。
制御コマンドには、各種設定情報が含まれ、例えば、開通の対象である波長パスの入力側のOADMノード1のノードID、入力ポート番号、出力側のOADMノード1のノードID、出力ポート番号、開通の対象であるパスを識別するためのパスID、使用される波長などが含まれる。なお、パスIDは、監視対象のマルチレイヤネットワークの全レイヤの全パスをそれぞれ一意に識別することができるコードである。
上記の制御コマンドにより波長パスが開通すると、設定処理部42は、開通した波長パスに対応するエントリを、パス管理テーブル432(図12参照)に追加する。また、OADMノード1は、開通した波長パスに関する情報を、OADMノード1上の所定のテーブルに設定する。
具体的には、設定処理部42は、開通した波長パスに関する、パスIDと、入力側のノードIDと、入力ポート番号と、出力側のノードIDと、出力ポート番号と、レイヤ種別と、切替時間とを、下位層パスIDとを、それぞれ、フィールド4321〜4328に設定する。
フィールド4321〜4325には、ユーザにより入力されたパスIDと、入力側のノードIDと、入力ポート番号と、出力側のノードIDと、出力ポート番号とが設定される。
フィールド4326には、ユーザにより入力されたレイヤ種別、すなわち、波長パスを示す情報が設定される。
フィールド4327には、ユーザにより入力された、パスの障害をパスの切り替えにより復旧するためにかかる時間が設定される。
ここで、波長パスのエントリの切替時間には、例えば、予め予備系が確保されるプロテクション切り替えの場合、光スイッチの切り替えにかかる時間と光信号の安定化にかかる時間との合計値が設定される。また、例えば、予め予備系が確保されないリストレーション切り替えの場合、システム規模や過去に行われた切り替え時間などから算出された時間が設定される。また、リカバリーパスが準備されていない場合や、無瞬断切り替えが可能な場合、0が設定される。もちろん、パスIDやパスのレイヤ種別ごとに予め定めた切替時間をテーブルなどに格納しておき、設定処理部42が、開通したパスに対応する切替時間を設定するようにしてもよい。
フィールド4328には、ユーザにより入力された値が設定される。波長パスは最下位のレイヤであるため、例えば、収束される下位レイヤがないことを示すヌル値(図12では、「−」として示す。)などが設定される。
次に、SDHパスを開通する処理(S20)について説明する。
設定処理部42は、リソース管理テーブル431の内容を出力部45に表示させるとともに、ADMノード2に対する制御コマンドの入力を入力部44を介して受け付ける。そして、受け付けた制御コマンドをADMノード2に送信する。
制御コマンドには、各種設定情報が含まれ、例えば、開通の対象であるSDHパスの入力側のADMノード2のノードID、入力ポート番号、出力側のADMノード2のノードID、出力ポート番号、開通対象であるパスを識別するためのパスIDなどが含まれる。
また、設定処理部42は、ユーザにより入力された、開通対象であるSDHパスの切替マスク時間をADMノード2に送信する。
ここで、ADMノード2に送信される切替マスク時間は、開通対象のSDHパスが収束される波長パスの切替時間である。すなわち、パス管理テーブル432に設定された波長パスのエントリのうち、開通対象のSDHパスが収束される波長パスのエントリの切替時間(フィールド4327)が切替マスク時間としてADMノード2に通知される。
上記の制御コマンドによりSDHパスが開通すると、設定処理部42は、開通したSDHパスに対応するエントリを、パス管理テーブル432に追加する。また、ADMノード2は、開通したSDHパスに関する情報を、ADMノード2上の所定のテーブルに設定する。
具体的には、設定処理部42は、開通したSDHパスに関する、パスIDと、入力側のノードIDと、入力ポート番号と、出力側のノードIDと、出力ポート番号と、レイヤ種別と、切替時間とを、下位層パスIDとを、それぞれ、フィールド4321〜4328に設定する。
フィールド4321〜4325には、ユーザに入力よりされたパスIDと、入力側のノードIDと、入力ポート番号と、出力側のノードIDと、出力ポート番号とが設定される。
フィールド4326には、ユーザにより入力されたレイヤ種別、すなわち、SDHパスを示す情報が設定される。
フィールド4327には、ユーザにより入力された、パスの障害をパスの切り替えにより復旧するためにかかる時間が設定される。
ここで、SDHパスのエントリの切替時間には、当該SDHパスが収束される下位レイヤの切替時間を考慮しないSDHパスの切替時間と、当該SDHパスが収束される波長パスの切替時間との合計値が設定される。もちろん、パスIDやパスのレイヤ種別ごとに予め定めた切替時間をテーブルなどに格納しておき、設定処理部42が、開通したパスに対応する切替時間を算出して設定するようにしてもよい。
フィールド4328には、ユーザにより入力された、SDHパスが収束される波長パスのパスIDが設定される。
最後に、ラベルパスを開通する処理(S30)について説明する。
設定処理部42は、リソース管理テーブル431の内容を出力部45に表示させるとともに、MPLSルータ3に対する制御コマンドの入力を入力部44を介して受け付ける。そして、受け付けた制御コマンドをMPLSルータ3に送信する。もちろん、MPLSルータ3の設定方法として、MPLSルータ3が提供するCLI(Command Line Interface)や、SNMP(Simple Network Management Protocol)など使用するようにしてもよい。
制御コマンドには、各種設定情報が含まれ、例えば、開通の対象であるラベルパスの入力側のMPLSルータ3のノードID、入力ポート番号、出力側のMPLSルータ3のノードID、出力ポート番号、開通対象であるパスを識別するためのパスIDなどが含まれる。
また、設定処理部42は、ユーザにより入力された、開通対象であるラベルパスの切替マスク時間をMPLSルータ3に送信する。
ここで、MPLSルータ3に送信される切替マスク時間は、開通対象のラベルパスが収束されるSDHパスの切替時間である。すなわち、パス管理テーブル432に設定されたSDHパスのエントリのうち、開通対象のラベルパスが収束されるSDHパスのエントリの切替時間(フィールド4327)が切替マスク時間としてMPLSルータ3に通知される。
上記の制御コマンドによりラベルパスが開通すると、設定処理部42は、開通したラベルパスに対応するエントリを、パス管理テーブル432に追加する。また、MPLSルータ3は、開通したラベルパスに関する情報を、MPLSルータ3上の所定のテーブルに設定する。
具体的には、設定処理部42は、開通したラベルパスに関する、パスIDと、入力側のノードIDと、入力ポート番号と、出力側のノードIDと、出力ポート番号と、レイヤ種別と、切替時間とを、下位層パスIDとを、それぞれ、フィールド4321〜4328に設定する。
フィールド4321〜4325には、ユーザに入力よりされたパスIDと、入力側のノードIDと、入力ポート番号と、出力側のノードIDと、出力ポート番号とが設定される。
フィールド4326には、ユーザにより入力されたレイヤ種別、すなわち、ラベルパスを示す情報が設定される。
フィールド4327には、ユーザにより入力された、パスの障害をパスの切り替えにより復旧するためにかかる時間が設定される。
ここで、ラベルパスのエントリの切替時間には、当該ラベルパスが収束される下位レイヤの切替時間を考慮しないラベルパスの切替時間と、当該ラベルパスが収束されるSDHパスの切替時間との合計値が設定される。もちろん、パスIDやパスのレイヤ種別ごとに予め定めた切替時間をテーブルなどに格納しておき、設定処理部42が、開通したパスに対応する切替時間を算出して設定するようにしてもよい。
フィールド4328には、ユーザにより入力された、ラベルパスが収束されるSDHパスのパスIDが設定される。
以上のようにして、下位レイヤから順にパスが開通される。
次に、切替マスク時間などの設定を行うノードの処理について説明する。
ここでは、切替マスク時間を受信したMPLSルータ3の処理(図13のS30参照)について説明する。もちろん、ADMノード2についてもMPLSルータ3と同様に構成することができる。
OSS4から受信した制御コマンドに従ってラベルパスを開通すると、制御部31は、開通したラベルパスに関するエントリを、ラベルパス管理テーブル341、障害管理テーブル342、切替マスクテーブル343、警報マスクテーブル344にそれぞれ追加する。
具体的には、ラベルパス管理テーブル341のエントリのフィールド3411〜3415には、OSS4からの制御コマンドで指定された、パスIDと、入力ポート番号と、入力ラベルと、出力ポート番号と、出力ラベルとが設定される。また、フィールド3416には、OSS4から通知された切替マスク時間が設定される。
また、障害管理テーブル342のエントリのフィールド3421には、ラベルパス管理テーブル341に追加されたラベルパスのエントリのパスID(フィールド3411)と対応するパスIDが設定される。
フィールド3422〜3425には、初期値0が設定される。値0の場合、障害が発生していないことを示し、値1の場合、障害が発生していることを示す。なお、フィールド3422〜3424には、データ送受信制御部351がオフライン状態、リンク異常、オートネゴシエーションエラーによる障害を検出した場合に、値1が設定される。また、フィールド3425には、受信制御部352が光信号断による障害を検出した場合に、値1が設定される。
また、切替マスクテーブル343のエントリのフィールド3431には、ラベルパス管理テーブル341に追加されたラベルパスのエントリのパスID(フィールド3411)と対応するパスIDが設定される。
フィールド3432〜3435には、初期値0または1が設定される。値0の場合、パス切り替えを抑止するマスク状態を示し、値1の場合、抑止しないマスクなし状態を示す。
本実施形態では、オフライン状態、オートネゴシエーションエラーによる障害が発生した場合、警報送信を行い、パス切り替えを行わないものとする。また、リンク異常、光信号断による障害が発生した場合、警報送信およびパス切り替えを行うものとする。ただし、リンク異常の場合、指定された切替マスク時間の間、警報送信およびパス切り替えを抑止するものとする。光信号断の場合、MPLSレイヤの障害として扱い、警報送信およびパス切り替えを抑止しない。
上記の条件に従って、フィールド3432〜3435には、初期値0または1が設定される。すなわち、フィールド3432、3434には、値0(マスク状態)が設定される。フィールド3433には、ラベルパス管理テーブル341に設定されたラベルパスの切替マスク時間3416が0より大きい場合、パス切り替えを抑止する必要があるので、値0(マスク状態)が設定される。切替マスク時間3416が0の場合、パス切り替えを抑止する必要がないので、フィールド3433には、値1(マスクなし状態)が設定される。フィールド3435には、値1(マスクなし状態)が設定される。
なお、フィールド3433には、データ送受信制御部351によりリンク異常による障害が検出されてから切替マスク時間の経過後、タイマ処理部33により、値1(マスクなし状態)が設定される。
また、警報マスクテーブル344のエントリのフィールド3441には、ラベルパス管理テーブル341に追加されたラベルパスのエントリのパスID(フィールド3411)と対応するパスIDが設定される。
フィールド3442〜3445には、初期値0または1が設定される。値0の場合、警報送信を抑止するマスク状態を示し、値1の場合、抑止しないマスクなし状態を示す。
上述した条件に従って、フィールド3442〜3445には、初期値0または1が設定される。すなわち、フィールド3442、3444には、値1(マスクなし状態)が設定される。フィールド3443には、ラベルパス管理テーブル341に設定されたラベルパスの切替マスク時間3416が0より大きい場合、警報送信を抑止をする必要があるので、値0(マスク状態)が設定される。切替マスク時間3416が0の場合、警報送信を抑止をする必要がないので、フィールド3443には、値1(マスクなし状態)が設定される。フィールド3445には、値1(マスクなし状態)が設定される。
なお、フィールド3443には、データ送受信制御部351によりリンク異常による障害が検出されてから切替マスク時間の経過後、タイマ処理部33により、値1(マスクなし状態)が設定される。
以上のようにして、開通したラベルパスに対応するエントリが、ラベルパス管理テーブル341、障害管理テーブル342、切替マスクテーブル343、警報マスクテーブル344にそれぞれ追加される。
次に、パスの障害を検出する処理について説明する。
図14は、パスの障害を検出する処理の流れを示すフロー図である。本フローは、パスが開通した後開始される。
本フローが開始されると、データ送受信制御部351および受信制御部352は、通信ポートに障害が発生しているか否かを周期的に監視する(S100)。具体的には、所定時間ごとに、オフライン状態、リンク異常、オートネゴシエーションエラー、光信号断が発生しているか否かを判定する。そして、障害が発生していると判定した場合(S100でYES)、障害が発生したポートのポート番号と障害の種別とを検出して、S110に進む。障害の種別とは、オフライン状態、リンク異常、オートネゴシエーションエラー、光信号断などである。一方、障害が発生していないと判定した場合(S100でNO)、監視を継続する。
障害が発生したと判定した場合(S100でYES)、データ送受信制御部351もしくは受信制御部352は、障害が発生したポートを使用しているパスを特定する(S110)。具体的には、データ送受信制御部351もしくは受信制御部352は、ラベルパス管理テーブル341から、障害が発生したポートのポート番号と一致する、入力ポート番号(フィールド3412)もしくは出力ポート番号(フィールド3414)を有するラベルパスのエントリのパスID(フィールド3411)を取得する。そして、S120に進む。
S120では、データ送受信制御部351もしくは受信制御部352は、特定したパスの障害フラグに1をセットする。具体的には、まず、障害管理テーブル342の中から、特定したパスID(S110)と一致するパスID(フィールド3421)を有するラベルパスのエントリを特定する。また、特定したエントリのフィールド3422〜3425のうち、検出した障害種別(S100)に対応する障害種別のフィールドに値1を設定する。そして、S130に進む。
S130では、データ送受信制御部351もしくは受信制御部352は、障害処理が抑止対象であるパスが1以上あるか否かを判定する。すなわち、切替マスク時間の間、警報送信およびパス切り替えの少なくとも1つを抑止すべき障害(ここではリンク異常)が発生したパスが1以上あるか否かを判定する。具体的には、特定した障害発生パス(S110)のうち、検出された障害種別がリンク異常であるラベルパスを特定する。そして、障害処理が抑止対象であるパスがあると判定した場合(S130でYES)、S140に進む。一方、障害処理が抑止対象であるパスがないと判定した場合(S130でNO)、S100に戻る。
S140では、データ送受信制御部351もしくは受信制御部352は、切替マスク時間が0でないパスがあるか否かを判定する。具体的には、ラベルパス管理テーブル341を用いて、障害種別がリンク異常であるラベルパス(S130)のうち、切替マスク時間が0でないパスがあるか否かを判定する。そして、切替マスク時間が0でないパスがあると判定した場合(S140でYES)、S150に進む。一方、切替マスク時間が0でないパスがないと判定した場合(S140でNO)、S100に戻る。
切替マスク時間が0でないパスがあると判定した場合(S140でYES)、データ送受信制御部351もしくは受信制御部352は、抑止対象の障害処理について、切替マスク時間経過後にマスクを解除するようにタイマ処理部33に指示する(S150)。具体的には、例えば、障害種別がリンク異常であり、かつ、切替マスク時間が0でないラベルパスのパスIDと、当該パスの切替マスク時間と、障害種別(ここでは、リンク異常)と、抑止対象の障害処理の種別(ここでは、警報送出と、パス切り替え)とをタイマ処理部33に通知する。そして、S100に戻る。
ここで、タイマ処理部33は、指示を受け付けると(S150)、パス切り替えが抑止対象として指定されている場合、切替マスクテーブル343の中の、指定されたパスIDのラベルパスの指定された障害種別(ここでは、リンク異常)のフィールド3433に、指定された切替マスク時間経過後、値1を設定する。なお、タイマ処理部33は、同一パスについて既にタイマ処理が開始されている場合は、再度タイマ処理を開始しない。
また、タイマ処理部33は、警報送出が抑止対象として指定されている場合、警報マスクテーブル344の中の、指定されたパスIDのラベルパスの指定された障害種別(ここでは、リンク異常)のフィールド3443に、指定された切替マスク時間経過後、値1を設定する。なお、タイマ処理部33は、同一パスについて既にタイマ処理が開始されている場合は、再度タイマ処理を開始しない。
このようにして、パスの障害が検出されるとともに、所定の障害についての警報送信およびパス切り替えを、所定の時間の間抑止するための設定が行われる。
なお、障害管理テーブル342の障害フラグに1が設定された障害が検出されなくなった場合、データ送受信制御部351および受信制御部352は、当該障害フラグに0を設定する。
次に、警報送信およびパスの切り替えを抑止する処理について説明する。
図15は、警報送信およびパスの切り替えを抑止する処理の流れを示すフロー図である。本フローは、パスが開通したあと開始される。すなわち、本フローは、パスの障害を検出する処理(図14参照)と並行して行われる。また、本フローは、監視制御部32により、周期的に、例えば、2〜3ミリ秒ごとに行われる。
本フローが開始されると、監視制御部32は、障害管理テーブル342と、警報マスクテーブル344とのAND処理を行う(S200)。すなわち、発生した障害についてマスク処理を行う。具体的には、監視制御部32は、同一パスIDを有するラベルパスごとに、障害管理テーブル342のフィールド3422〜3425の値と、警報マスクテーブル344のフィールド3442〜3445の値を読み出す。また、読み出したフィールド3422〜3425のそれぞれの値と、フィールド3442〜3445のそれぞれの値との論理積を算出する。すなわち、各ラベルパスの障害の種別ごとに値0もしくは1が算出される。そして、S210に進む。
S210では、監視制御部32は、AND処理の結果(S200)が1となる障害の種別があるパスが1以上あるか否かを判定する。すなわち、マスクされていない障害の種別があるパスが1以上あるか否かを判定する。具体的には、監視制御部32は、ラベルパスごとに、論理積の結果が1である障害があるか否かを判定する。そして、論理積の結果が1である障害があるラベルパスが1以上あると判定した場合(S210でYES)、S220に進む。一方、論理積の結果が1である障害があるラベルパスがないと判定した場合(S210でNO)、S230に進む。
S220では、監視制御部32は、AND処理の結果が1となる障害の種別があるパス(S210)について、警報を送信する処理を行う。具体的には、監視制御部32は、論理積の結果が1である障害があるラベルパスごとに、当該障害が発生していることを示す情報を、OSS4に送信する。警報送信は、例えば、SNMPのTRAPを用いることで実現されることができる。そして、S230に進む。
S230では、監視制御部32は、障害管理テーブル342と、切替マスクテーブル343とのAND処理を行う。すなわち、発生した障害についてマスク処理を行う。具体的には、監視制御部32は、同一パスIDを有するラベルパスごとに、障害管理テーブル342のフィールド3422〜3425の値と、切替マスクテーブル343のフィールド3432〜3435の値を読み出す。また、読み出したフィールド3422〜3425のそれぞれの値と、フィールド3432〜3435のそれぞれの値との論理積を算出する。すなわち、障害の種別ごとに値0もしくは1が算出される。そして、S240に進む。
S240では、監視制御部32は、AND処理の結果(S230)が1となる障害の種別があるパスが1以上あるか否かを判定する。すなわり、マスクされていない障害の種別があるパスが1以上あるか否かを判定する。具体的には、監視制御部32は、ラベルパスごとに、論理積の結果が1である障害があるか否かを判定する。そして、論理積の結果が1である障害があるラベルパスがあると判定した場合(S240でYES)、S250に進む。一方、論理積の結果が1である障害があるラベルパスがないと判定した場合(S240でNO)、S260に進む。
S250では、監視制御部32は、AND処理の結果が1となる障害の種別があるパス(S240)について、パスの切り替え処理を行う。具体的には、監視制御部32は、論理積の結果が1である障害があるラベルパスごとに、リカバリーパスとの切り替え処理を行う。そして、S260に進む。
S260では、監視制御部32は、警報送信(S220)および切り替え処理(S250)の少なくとも1つを行ったパスの障害フラグを0クリアする。具体的には、監視制御部32は、ラベルパスごとに、警報マスクテーブル432とのAND処理の結果が1である障害管理テーブル342のフィールド3422〜3425と、切替マスクテーブル343とのAND処理の結果が1である障害管理テーブル342のフィールド3422〜3425に、0を設定する。そして、S200に戻る。
このようにして、発生した障害のうち所定の障害については、所定時間の経過後、マスクが解除され、かつ、障害が回復していない場合に、警報送信やパスの切り替えが行われる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。本実施形態によれば、マルチレイヤネットワークにおいて、上位レイヤにおける不必要な警報の送信やパス切り替えを抑止することができる。
すなわち、上位レイヤを制御するノードにおいてパスの所定の障害が検出された後、所定時間内に、当該障害の原因である下位レイヤの障害が回復した場合、上位レイヤの障害が回復する。そのため、上位レイヤを制御するノードにおいて、所定時間内および所定時間の経過後、警報送信やパスの切り替えが行われなくなる。一方、所定時間内に、下位レイヤの障害が回復しない場合、上位レイヤを制御するノードにおいて、所定時間の経過後、警報送信やパスの切り替えが行われる。
例えば、MPLSルータにおいてリンク異常が検出された後、切替マスク時間内に、下位レイヤのパス切り替えが正常終了した場合、切替マスク時間の経過後、警報送信やパスの切り替えが行われない。一方、切替マスク時間内に、下位レイヤのパスのリカバリが行われない場合、切替マスク時間の経過後、警報送信やパスの切り替えが行われる。なお、MPLSルータにおいて光信号断が検出された場合には、検出されたタイミングで警報送信やパスの切り替えが行われる。また、オフライン状態、オートネゴシエーションエラーが検出された場合には、検出されたタイミングで警報送信が行われる。
このように、各レイヤ間の協調が可能となり、不必要なパス切り替えや警報送信を抑止することができる。さらに、不必要なパス切り替えや警報送信が抑止される結果、障害の解析、障害箇所の特定が容易となり、システム管理者の負担が減る。また、不必要な障害処理が実行されなくなることで、ネットワーク通信が安定する。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
変形例1は、警報送信を抑止しない設定を選択可能とする。
まず、パスを開通する処理について、OSS4の処理を中心に説明する。
OSS4の設定処理部42は、パスを開通するための制御コマンドと併せて、パス管理レベルを示すパラメータの入力を受け付ける。そして、受け付けた制御コマンドおよびパス管理レベルを示すパラメータをノードに送信する。もちろん、設定処理部42は、開通したパスについて、パス管理レベルの変更を受け付けるようにしてもよい。
ここで、パス管理レベルは、例えば、所定の時間の間パス切り替えおよび警報送信を抑止するためのモード(以下、「簡易モード」と呼ぶ。)と、所定の時間の間パスの切り替えを抑止するが警報送信を行うモード(以下、「詳細モード」と呼ぶ。)である。なお、簡易モードでは、ノードは、第1の実施形態と同様に動作する。
上記の制御コマンドによりパスが開通すると、設定処理部42は、開通したパスに対応するエントリを、パス管理テーブル432に追加する。また、開通したパスのパス管理レベルを追加したエントリに対応付けて格納する。
次に、切替マスク時間などの設定を行うノードの処理について説明する。
ここでは、MPLSルータ3の処理について説明する。もちろん、ADMノード2についてもMPLSルータ3と同様に構成することができる。
OSS4から受信した制御コマンドに従ってラベルパスを開通すると、制御部31は、受信したパス管理レベルに基づいて、開通したラベルパスに対応するエントリを、ラベルパス管理テーブル341、障害管理テーブル342、切替マスクテーブル343、警報マスクテーブル344にそれぞれ追加する。
ラベルパス管理テーブル341、障害管理テーブル342、切替マスクテーブル343の設定は、第1の実施形態と同様である。もちろん、ラベルパス管理テーブル341のエントリには、パス管理レベルを対応付けて格納してもよい。また、制御部31は、開通したパスについて、パス管理レベルの変更を受け付けるようにしてもよい。
本変形例では、受信したパス管理レベルが詳細モードである場合、オフライン状態、オートネゴシエーションエラーによる障害が発生した場合、警報送信を行い、パス切り替えを行わないものとする。また、リンク異常、光信号断による障害が発生した場合、警報送信およびパス切り替えを行うものとする。ただし、リンク異常の場合、指定された切替マスク時間の間、パス切り替えのみを抑止するものとする。光信号断の場合、MPLSレイヤの障害として扱い、警報送信およびパス切り替えを抑止しない。なお、受信したパス管理レベルが簡易モードである場合、第1の実施形態と同様に設定される。
上記の条件に従って、受信したパス管理レベルが詳細モードである場合、警報マスクテーブル344のフィールド3442〜3445には、初期値として、値1(マスクなし状態)が設定される。なお、受信したパス管理レベルが簡易モードである場合、警報マスクテーブル344の設定は、第1の実施形態と同様である。
パスの障害を検出する処理(図14参照)、および、警報送信およびパスの切り替えを抑止する処理(図15参照)については第1の実施形態と同様である。
なお、S150(図14参照)において、タイマ処理部33に、抑止対象の障害処理の種別としてパス切り替えが通知される。そして、指示を受け付けると、タイマ処理部33は、パス切り替えが抑止対象として指定されているため、指定された切替マスク時間経過後、切替マスクテーブル343の設定を行う。警報マスクテーブル344については設定を行わない。
以上、変形例1について説明した。変形例1によれば、パスごとに、第1の実施形態と同様の効果を得られる簡易モードと、パスの切り替えを抑止して警報送信を行う詳細モードとのいずれかを選択して設定することができる。
すなわち、詳細モードでは、マルチレイヤネットワークにおいて、上位レイヤにおける不必要なパス切り替えを抑止するとともに、切り替え抑止中に検出された障害について警報送信を行うことができる。
例えば、ミッションクリティカルなパスについて詳細モードを設定しておけば、MPLSルータにおいてリンク異常が検出された後、切り替えマスク時間が経過するまでの間、検出された障害について警報が送信されるとともに、パスの切り替えが抑止される。これにより、ユーザはパスの状態を詳細に把握することができる。
さらに、監視制御部52が、切り替え抑止中の場合と切り替え抑止中でない場合とで、警報の種別や重要度を変えて送信するようにすれば、ユーザはパスの状態をより詳細に把握することができる。
変形例2は、OSS4から指定された切替マスク時間とノードが制御するパスの切替時間とに応じて、障害処理の抑止時間を変更可能とする。
パスを開通するOSS4の処理は、第1の実施形態と同様である。
切替マスク時間などの設定を行うノードの処理について説明する。
ここでは、MPLSルータ3の処理について説明する。もちろん、ADMノード2についてもMPLSルータ3と同様に構成することができる。
ラベルパスを開通した際の、ラベルパス管理テーブル341、障害管理テーブル342、切替マスクテーブル343、警報マスクテーブル344の設定は、第1の実施形態と同様である。
パスの障害を検出する処理(図14参照)について、説明する。
S150(図14参照)において、データ送受信制御部351もしくは受信制御部352は、予め定められたラベルパスの切替時間と、切替マスク時間とを比較し、ラベルパスの切替時間が切替マスク時間より長い場合に、抑止対象の障害処理について、切替マスク時間経過後にマスクを解除するようにタイマ処理部33に指示するようにする。
一方、ラベルパスの切替時間が切替マスク時間より以下の場合は、抑止対象の障害処理について、抑止を行わずにマスクを解除するようにする。なお、ラベルパスの切替時間は、OSS4から送信するようにしても良いし、MPLSルータ3に予め設定しておいてもよい。
以上、変形例2について説明した。変形例2によれば、パスごとに、切替マスク時間より自レイヤのパスの切替時間が短い場合、障害が発生したタイミングで、パスの切り替えを行うことができる。これにより、切替マスク時間が経過するよりも短い時間でパス切替が実行される。例えば、ミッションクリティカルなパスにおいて有効な手段となる。
以上、本発明について、例示的な実施形態と関連させて記載した。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかであることは明白である。したがって、上に記載の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。
第1の実施形態が適用されたパス監視システムの構成の概要を示す図。 パスの階層(レイヤ)関係を説明するための図。 OADMノード1の構成の概要を示すブロック図。 ADMノード2の構成の概要を示すブロック図。 MPLSルータ3の構成の概要を示すブロック図。 ラベルパス管理テーブル341の構成を説明するための図。 障害管理テーブル342の構成を説明するための図。 切替マスクテーブル343の構成を説明するための図。 警報マスクテーブル344の構成を説明するための図。 OSS4の構成の概要を示すブロック図。 リソース管理テーブル431の構成を説明するための図。 パス管理テーブル432の構成を説明するための図。 パスを開通する処理の流れを示すシーケンス図。 パスの障害を検出する処理の流れを示すフロー図。 警報送信およびパスの切り替えを抑止する処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1(1a、1b):OADMノード、2(2a〜d):ADMノード、3(3a〜f):MPLSルータ、4:OSS、5:管理用ネットワーク、6:パス監視システム、7:波長パス、8:SDHパス、9:ラベルパス、
11:制御部、12:分離部、13:多重化部、14:光性能監視部、15:光スイッチ部、
21:制御部、22:低速インタフェース部、23:クロスコネクト部、24:SDH終端部、
31:制御部、32:監視制御部、33:タイマ処理部、34:記憶部、35:通信部、341:ラベルパス管理テーブル、342:障害管理テーブル、343:切替マスクテーブル、344:警報マスクテーブル、351:データ送受信制御部、352:受信制御部、353:送信制御部、
3411〜3416:フィールド、3421〜3425:フィールド、3431〜3435:フィールド、3441〜3445:フィールド
41:制御部、42:設定処理部、43:記憶部、44:入力部、45:出力部、46:通信部、431:リソース管理テーブル、432:パス管理テーブル、
4311〜4318:フィールド、4321〜4328:フィールド、

Claims (14)

  1. マルチレイヤネットワークを構成する複数のノード装置と、前記ノード装置に接続され、前記ノード装置間のパスの管理を行うパス管理装置とを有するパス監視システムであって、
    前記パス管理装置は、
    前記ノード装置間のパスごとに、パスを特定する情報と、パスの切り替えにかかる切替時間と、パスが収束される下位レイヤのパスを特定する情報とを対応付けて格納する記憶部と、
    前記ノード装置ごとに、当該ノード装置が制御するレイヤのパスが収束される下位レイヤのパスの切替時間を、マスク時間として通知する処理を行う設定処理部と、を有し、
    前記ノード装置は、
    当該ノード装置が制御するレイヤのパスごとに、パスを特定する情報と、前記マスク時間とを対応付けて格納する記憶部と、
    前記マスク時間を前記パス管理装置から受け付けて前記記憶部に格納する処理を行う制御部と、
    当該ノード装置が制御するパスの障害を検出する処理と、前記障害を検出した場合に当該障害に対応する予め定めた障害処理とを行う監視制御部と、
    前記マスク時間が対応付けられたパスについて、前記障害が検出されてから前記マスク時間の間、前記障害処理の開始を抑止する処理を行うタイマ処理部と、を有すること、
    を特徴とするパス監視システム。
  2. 請求項1記載のパス監視システムであって、
    前記設定処理部は、
    前記ノード装置間のパスが開通した際に、開通したパスが収束される下位レイヤのパスの切替時間と、開通したパスの切替時間との合計値を、開通したパスの切り替えにかかる前記切替時間として、前記記憶部に格納する処理を行うこと、
    を特徴とするパス監視システム。
  3. 請求項2記載のパス監視システムであって、
    前記タイマ処理部は、
    前記障害処理が予め定めた抑止対象の障害処理である場合に、前記障害が検出されてから前記マスク時間の間、前記障害処理の開始を抑止すること、
    を特徴とするパス監視システム。
  4. 請求項3記載のパス監視システムであって、
    前記監視制御部は、
    前記障害処理として、警報を前記パス管理装置に送信する警報送信、および、パスの切り替えを行うパス切り替えの少なくとも1つを行うこと、
    を特徴とするパス監視システム。
  5. 請求項4記載のパス監視システムであって、
    前記設定処理部は、
    前記ノード装置間のパスごとに、警報送信およびパス切り替えの抑止を行うための第1のモードと、警報送信の抑止を行わずパス切り替えの抑止を行うための第2のモードの指定を受け付ける処理と、
    前記ノード装置ごとに、当該ノード装置が制御するレイヤのパスの前記モードを通知する処理と、を行い、
    前記制御部は、
    前記モードを前記パス管理装置から受け付ける処理を行い、
    前記タイマ処理部は、
    前記モードが第1のモードである場合、前記障害が検出されてから前記マスク時間の間、前記警報送信およびパス切り替えの開始を抑止し、
    前記モードが第2のモードである場合、前記障害が検出されてから前記マスク時間の間、前記パス切り替えの開始を抑止すること、
    を特徴とするパス監視システム。
  6. 請求項4記載のパス監視システムであって、
    前記タイマ処理部は、
    前記マスク時間と、前記マスク時間が指定されたパスについて予め定められた切替時間とを比較し、前記マスク時間よりも前記切替時間が小さい場合、前記パス切り替えを抑止しないこと、
    を特徴とするパス監視システム。
  7. マルチレイヤネットワークを構成する、制御対象のパスに発生した所定の障害に対する障害処理を抑止する機能を有する複数のノード装置に接続され、前記ノード装置間のパスの管理を行うパス管理装置であって、
    前記ノード装置間のパスごとに、パスを特定する情報と、パスの切り替えにかかる切替時間と、パスが収束される下位レイヤのパスを特定する情報とを対応付けて格納する記憶部と、
    前記ノード装置ごとに、当該ノード装置が制御するレイヤのパスが収束される下位レイヤのパスの切替時間を、前記障害処理を抑止するマスク時間として通知する設定処理部と、を有すること、
    を特徴とするパス管理装置。
  8. 請求項7記載のパス管理装置であって、
    前記設定処理部は、
    前記ノード装置間のパスが開通した際に、開通したパスが収束される下位レイヤのパスの切替時間と、開通したパスの切替時間との合計値を、開通したパスの切り替えにかかる前記切替時間として、前記記憶部に格納する処理を行うこと、
    を特徴とするパス管理装置。
  9. マルチレイヤネットワークを構成するノード装置であって、前記ネットワークを構成するノード装置間のパスの管理を行うパス管理装置に接続され、
    制御対象のパスの障害を検出する処理と、前記障害を検出した場合に当該障害に対応する予め定めた障害処理とを行う監視制御部と、
    制御対象のパスごとに、パスを特定する情報と、前記障害処理を抑止するマスク時間とを対応付けて格納する記憶部と、
    前記マスク時間を前記パス管理装置から受け付けて前記記憶部に格納する処理を行う制御部と、
    前記マスク時間が対応付けられたパスについて、前記障害が検出されてから前記マスク時間の間、前記障害処理の開始を抑止する処理を行うタイマ処理部と、を有すること、
    を特徴とするノード装置。
  10. マルチレイヤネットワークを構成する複数のノード装置と、前記ノード装置に接続され、前記ノード装置間のパスの管理を行うパス管理装置とを有するパス監視システムにおける障害処理の抑止方法であって、
    前記パス管理装置は、
    前記ノード装置間のパスごとに、パスを特定する情報と、パスの切り替えにかかる切替時間と、パスが収束される下位レイヤのパスを特定する情報とを対応付けて格納する記憶部を有し、
    前記ノード装置ごとに、当該ノード装置が制御するレイヤのパスが収束される下位レイヤのパスの切替時間を、マスク時間として通知するステップを行い、
    前記ノード装置は、
    当該ノード装置が制御するレイヤのパスごとに、パスを特定する情報と、前記マスク時間とを対応付けて格納する記憶部を有し、
    前記マスク時間を前記パス管理装置から受け付けて前記記憶部に格納するステップと、
    当該ノード装置が制御するパスの障害を検出するステップと、
    前記障害を検出した場合に当該障害に対応する予め定めた障害処理を行うステップと、
    前記マスク時間が対応付けられたパスについて、前記障害が検出されてから前記マスク時間の間、前記障害処理の開始を抑止するステップと、を行うこと、
    を特徴とする障害処理の抑止方法。
  11. 請求項10記載の障害処理の抑止方法であって、
    前記パス管理装置は、
    前記ノード装置間のパスが開通した際に、開通したパスが収束される下位レイヤのパスの切替時間と、開通したパスの切替時間との合計値を、開通したパスの切り替えにかかる前記切替時間として、前記記憶部に格納するステップを行うこと、
    を特徴とする障害処理の抑止方法。
  12. マルチレイヤネットワークを構成する、制御対象のパスに発生した所定の障害に対する障害処理を抑止する機能を有する複数のノード装置に接続され、前記ノード装置間のパスの管理を行うパス管理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記ノード装置間のパスごとに、パスを特定する情報と、パスの切り替えにかかる切替時間と、パスが収束される下位レイヤのパスを特定する情報とを対応付けて格納する記憶部と、
    前記ノード装置ごとに、当該ノード装置が制御するレイヤのパスが収束される下位レイヤのパスの切替時間を、前記障害処理を抑止するマスク時間として通知する設定処理部として機能させること、
    を特徴とするプログラム。
  13. 請求項12記載のプログラムであって、
    前記設定処理部は、
    前記ノード装置間のパスが開通した際に、開通したパスが収束される下位レイヤのパスの切替時間と、開通したパスの切替時間との合計値を、開通したパスの切り替えにかかる前記切替時間として、前記記憶部に格納する処理を行うこと、
    を特徴とするプログラム。
  14. マルチレイヤネットワークを構成するノード装置を、障害処理を行うノード装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記ノード装置は、前記ネットワークを構成するノード装置間のパスの管理を行うパス管理装置に接続され、
    前記ノード装置を、
    制御対象のパスの障害を検出する処理と、前記障害を検出した場合に当該障害に対応する予め定めた障害処理とを行う監視制御部と、
    制御対象のパスごとに、パスを特定する情報と、前記障害処理を抑止するマスク時間とを対応付けて格納する記憶部と、
    前記マスク時間を前記パス管理装置から受け付けて前記記憶部に格納する処理を行う制御部と、
    前記マスク時間が対応付けられたパスについて、前記障害が検出されてから前記マスク時間の間、前記障害処理の開始を抑止する処理を行うタイマ処理部として機能させること、
    を特徴とするプログラム。
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