JP2009177542A - 固体撮像装置および撮像機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模を拡大することなく、低消費電力を実現し、かつ、垂直転送期間と水平転送期間との間でセンサ出力端子に大きな直流的なレベル差が発生する事態を回避することができる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】垂直転送期間に、出力アンプ回路の第2のソースフォロア回路12を構成する並列接続された2つのソースフォロア回路A、Bのうちの一方への電流供給を停止し、他方のソースフォロア回路にのみ電流を供給して、水平転送期間におけるセンサ出力信号のリセットレベルを生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像装置とその固体撮像装置を備える撮像機器に関する。
近年、CCD(Charge−Coupled−Device)イメージ・センサに代わる固体撮像装置としてMOS(Metal−Oxide−Semiconductor)イメージ・センサが主流になりつつある。
CCDイメージ・センサ(CCD型固体撮像装置)が、PD(フォト・ダイオード)で生成、蓄積された信号電荷Qを多電圧からなる転送パルスによって垂直、水平方向に転送し、FDA(フローティング・ディフュージョン・アンプ)でQ−V(電荷−電圧)変換して、その変換した電圧をセンサ出力端子に発生させる構成であるのに対し、一般的なMOSイメージ・センサ(MOS型固体撮像装置)は、画素にFDAを設けることで画素毎にQ−V変換し、単一電源で列並列読み出しを行った後、順次水平読み出しを行う構成となっている。
近年、MOS型固体撮像装置が主流になってきたのは、このように画素にFDAを設けることにより単一電源で駆動することができ、またCCDのように特殊な製造プロセスを必要とせず、アナログ回路、デジタル回路を同一チップ内に配置でき、画像ないし映像信号の処理が容易に実現できるためである。
一般的なMOS型固体撮像装置は、行列状に配置された画素、画素を行単位で選択するための行選択信号を生成する垂直走査回路、画素で発生するFPN(固定パターンノイズ)を除去するために各列に設けた列CDS(相関2重サンプリング)回路、列CDS回路でサンプルホールドされた信号を水平共通信号線に順次読み出すための列選択信号を生成する水平走査回路、水平共通信号線に読み出された信号を増幅してセンサ出力信号を生成する出力アンプ回路を備える。
図5に一般的なMOS型固体撮像装置のブロック図を示す。
図5に示すように、一般的なMOS型固体撮像装置は、行列状に画素(PIX)が配置された撮像領域101と、行列状に配置された画素の各列ごとに設けられ、各列の画素に共通に接続する垂直信号線102と、画素を行単位で選択し、その選択した行の各画素から各垂直信号線102へ信号を読み出すための行選択信号を生成する垂直走査回路103と、各垂直信号線102の一端(撮像領域101の上側)に接続する電流源負荷トランジスタ104と、各垂直信号線102の他端(撮像領域101の下側)に接続する列CDS回路105と、各列CDS回路105に共通に接続する水平共通信号線106と、列CDS回路105を順次選択し、その選択した列CDS回路105でサンプルホールドされている信号を水平共通信号線106へ読み出すための列選択信号を生成する水平走査回路107と、水平共通信号線106に読み出された信号を増幅してセンサ出力信号を生成する出力アンプ回路108と、を備える。センサ出力信号は、図示しないセンサ出力端子に接続する外部回路へ入力される。
次に、一般的なMOS型固体撮像装置の信号読み出し動作について説明する。
MOS型固体撮像装置における信号読み出し動作は、垂直転送期間における動作と水平転送期間における動作に分かれる。
まず垂直転送期間において、垂直走査回路103から行選択信号が撮像領域101に入力される。この行選択信号により、選択した行の各画素から信号が各垂直信号線102へ読み出される。この各垂直信号線102へ読み出された信号は、列CDS回路105でFPNを除去されてサンプルホールドされる。
次に水平転送期間において、水平走査回路107から列選択信号が各列CDS回路105に順次入力される。この列選択信号により、列CDS回路105にサンプルホールドされている信号が水平共通信号線106に順次読み出される。出力アンプ回路108は、水平共通信号線106に読み出された信号を増幅して、図示しないセンサ出力端子にセンサ出力信号を発生させる。
一方、MOS型固体撮像装置には、低消費電力化が要請されている。そこで、一般的に、出力アンプ回路もしくは出力アンプ回路が備えるソースフォロア回路の電流供給線にスイッチを設けて、出力アンプ回路が動作していない期間である垂直転送期間に、出力アンプ回路もしくは出力アンプ回路が備えるソースフォロア回路への電流供給を停止する構成とすることで、低消費電力が実現されている。
しかしながら、このように電流供給を停止する構成とすると、垂直転送期間にセンサ出力端子に電源もしくはグランドレベルが出力され、垂直転送期間と水平転送期間との間でセンサ出力端子に大きな直流的なレベル差が発生する。そのため、電流増幅するためのエミッタフォロア回路や信号レベルを増幅するためのプリアンプなどの外部回路がセンサ出力端子に接続されている場合、センサ出力端子に発生する信号の振幅が外部回路の入力電圧レンジから外れるおそれがある。また、垂直転送期間から水平転送期間に移行する際に、センサ出力信号の波形にリンギングが生じて、センサ出力信号が安定するまでに時間がかかるおそれがある。
このような問題に対し、例えば特許文献1には、CCDイメージ・センサのセンサ出力端子とプリアンプとの間にサンプルホールド回路とスイッチ回路を設け、CCDイメージ・センサから信号を読み出す信号読出し期間には、スイッチ回路によりCCDイメージ・センサのセンサ出力端子とプリアンプとを接続してセンサ出力信号をプリアンプに入力し、CCDイメージ・センサから信号を読み出さない非信号読出し期間には、スイッチ回路によりサンプルホールド回路とプリアンプとを接続して、サンプルホールド回路に予めサンプルホールドしておいたOB(オプティカルブラック)信号をプリアンプに入力する構成が提案されている。この構成によれば、信号読出し期間と非信号読出し期間との直流的なレベル差を抑制することができる。
しかしながら、この従来の技術では、別途サンプルホールド回路等が必要であるため、回路規模が拡大する等の問題が発生する。
特開2000−19425号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、回路規模を拡大することなく、低消費電力を実現し、かつ、垂直転送期間と水平転送期間との間でセンサ出力端子に大きな直流的なレベル差が発生する事態を回避することができる固体撮像装置とその固体撮像装置を備える撮像機器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の固体撮像装置は、行列状に配置された、入射光の強度に応じた信号を生成する画素と、前記各画素からの信号に対応するセンサ出力信号を生成する出力部と、を備え、垂直転送期間に、選択した行の各画素からの信号を垂直方向へ転送し、水平転送期間に、垂直転送期間に転送された各信号を前記出力部へ順次転送して、前記出力部によりセンサ出力信号を生成する固体撮像装置であって、前記出力部は、並列に接続された複数のソースフォロア回路と、前記複数のソースフォロア回路の一部への電流供給を制御するスイッチと、を少なくとも備え、水平転送期間には、前記各ソースフォロア回路へ電流を供給し、且つセンサ出力信号を生成し、垂直転送期間には、前記スイッチにより前記一部のソースフォロア回路への電流供給を停止し、それ以外の前記ソースフォロア回路へ電流を供給し、且つ水平転送期間におけるセンサ出力信号のリセットレベルを生成することを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載の固体撮像装置は、請求項1記載の固体撮像装置であって、前記出力部は前記各ソースフォロア回路への電流供給を制御するスイッチを備え、前記各ソースフォロア回路はドライブトランジスタと電流源トランジスタからなり、前記スイッチはスイッチトランジスタからなり、それらのトランジスタが、前記各ソースフォロア回路を同じ入出力特性ないし略同じ入出力特性にするゲートサイズであることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載の固体撮像装置は、請求項1または2のいずれかに記載の固体撮像装置であって、前記出力部は、前記各ソースフォロア回路の入力段に、前記各画素からの信号のレベルを増幅する機能と、センサ出力信号をリセットレベルにする期間にリセット状態となる機能と、を有する信号増幅部をさらに備え、前記信号増幅部は、垂直転送期間中にリセット状態となることを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載の固体撮像装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の固体撮像装置であって、当該固体撮像装置は、MOS型固体撮像装置であることを特徴とする。
また、本発明の請求項5記載の撮像機器は、撮像素子として請求項1ないし4のいずれかに記載の固体撮像装置を備えることを特徴とする。
本発明の好ましい形態によれば、垂直転送期間に、出力部が備える並列接続された複数の出力ソースフォロア回路の一部への電流供給を停止して、水平転送期間におけるセンサ出力信号のリセットレベルを生成するので、回路規模の増大を抑えながら、低消費電力を実現し、かつ垂直転送期間と水平転送期間との間でセンサ出力端子に発生する直流的なレベル差を抑制することができる。よって、電流増幅するためのエミッタフォロア回路や信号レベルを増幅するためのプリアンプなどの外部回路がセンサ出力端子に接続されている場合であっても、センサ出力端子に発生する信号の振幅が外部回路の入力電圧レンジから外れる事態を回避することができる。また、垂直転送期間から水平転送期間に移行する際にセンサ出力信号の波形に発生するリンギングを抑制できるので、センサ出力信号の安定化に要する時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明の固体撮像装置と撮像機器の実施の形態について、図面を交えて説明する。ここでは、固体撮像装置としてMOS型固体撮像装置を例に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るMOS型固体撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、このMOS型固体撮像装置は、行列状に画素(PIX)が配置された撮像領域1と、行列状に配置された画素の各列ごとに設けられ、各列の画素に共通に接続する垂直信号線2と、画素を行単位で選択し、その選択した行の各画素から各垂直信号線2へ信号を読み出すための行選択信号を生成する垂直走査回路3と、各垂直信号線2の一端(撮像領域1の上側)に接続する電流源負荷トランジスタ4と、各垂直信号線2の他端(撮像領域1の下側)に接続する列CDS回路5とを備える。なお、図示しないが、各画素には、PD(フォト・ダイオード)や、FDA(フローティング・ディフュージョン・アンプ)などから構成される電荷検出部などが設けられており、入射光の強度に応じた信号を生成する。
また、このMOS型固体撮像装置は、各列CDS回路5に共通に接続する水平共通信号線6と、列CDS回路5を順次選択し、その選択した列CDS回路5でサンプルホールドされている信号を水平共通信号線6へ読み出すための列選択信号を生成する水平走査回路7と、水平共通信号線6に読み出された信号を増幅してセンサ出力信号を生成する出力アンプ回路(出力部)8と、を備える。センサ出力信号は、図示しないセンサ出力端子に接続する外部回路へ入力される。
このように構成されたMOS型固体撮像装置は、垂直転送期間に、選択した行の各画素からの信号を垂直方向へ転送し、水平転送期間に、垂直転送期間に転送された各信号を出力アンプ回路8へ順次転送して、各画素からの信号(入射光の強度に応じた信号)に対応するセンサ出力信号を生成する。
ここで、垂直転送期間における信号読出し動作の詳細について説明する。各画素のPDに光電変換で信号電荷が蓄積されると、まず、垂直走査回路3から、選択した行の各画素へ行リセット信号φRSが入力される。この行リセット信号φRSにより、画素の電荷検出部がリセットされ、そのリセットレベルの信号が垂直信号線2に読み出される。
各垂直信号線2へ読み出されたリセットレベルの信号は、列CDS回路5のクランプ用キャパシタ5aに保持される。クランプ用キャパシタ5aにリセットレベルの信号が保持されると、クランプパルスφCLによりクランプスイッチ5bがオンする。これにより、クランプ用キャパシタ5aの出力側がクランプ電圧Vclにクランプされる。すなわち、クランプ用キャパシタ5aの入力側と出力側で異なる電位が保持される。
次に、垂直走査回路3から、選択した行の各画素へ行選択信号φTRが入力される。この行選択信号φTRにより、PDに蓄積されていた信号電荷が電荷検出部へ読み出され、電荷検出部の電圧が、PDに入射した光の強さに相当するぶん変化し、その変化分の電圧信号が垂直信号線2に読み出されて、列CDS回路5のクランプ用キャパシタ5aに入力される。
先に説明したように、クランプ用キャパシタ5aは入力側がリセットレベル、出力側がクランプ・レベルであり、そこに信号電荷をQ−V変換した信号が入力されることで入力側の電位が変動し、その電位変動により出力側の電位も変動する。
以上の動作により、画素の電荷検出部により信号電荷をQ−V変換した信号の信号レベルからその電荷検出部のリセットレベルを減算した信号レベルが、サンプルホールド用キャパシタ5cに保持される。このようにして、サンプルホールド用キャパシタ5cに、画素に蓄積された信号電荷をQ−V変換した信号からFPN(固定パターンノイズ)を除去した信号がサンプルホールドされる。
続いて、本実施の形態における出力アンプ回路8について説明する。図2は、本実施の形態における出力アンプ回路8の構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、出力アンプ回路8は、水平共通信号線6に接続し、列CDS回路5から読み出された信号を電流増幅するための第1のソースフォロア回路10と、第1のソースフォロア回路10からの信号のレベルを増幅するためのアンプ回路11と、アンプ回路11からの信号を電流増幅するための第2のソースフォロア回路12と、で構成される。
第2のソースフォロア回路12の入力段に設けたアンプ回路(信号増幅部)11は、アンプ11aの入力端子と出力端子とを短絡させるスイッチトランジスタ11bを備える。そのスイッチトランジスタ11bのゲートには、リセットパルス信号φSIGRSが印加される端子が接続している。リセットパルス信号φSIGRSは、水平共通信号線6を基準電位にリセットするための信号であり、スイッチトランジスタ11bは、リセットパルス信号φSIGRSによる水平共通信号線6のリセットに同期してアンプ11aを短絡し、アンプ11aをリセットする。なお、図示しないが、リセットパルス信号φSIGRSにより水平共通信号線6を基準電位にリセットする構成としては、例えば、ドレインに基準電位(=列CDS回路のクランプ電圧Vcl)が印加され、ソースが水平共通信号線に接続し、ゲートにリセットパルス信号ΦSIGRSが供給されるNMOSトランジスタあるいはPMOSトランジスタを用いる。
第2のソースフォロア回路12は、並列に接続された2つのソースフォロア回路A、Bを備える。すなわち、ドライブトランジスタM1と電流源負荷トランジスタM3からなるソースフォロア回路Aと、ドライブトランジスタM2と電流源負荷トランジスタM4からなるソースフォロア回路Bを備える。ドライブトランジスタM1とドライブトランジスタM2および電流源負荷トランジスタM3と電流源負荷トランジスタM4はそれぞれ並列に接続されている。
また、ソースフォロア回路A、Bへの電流供給を制御するスイッチとして、ドライブトランジスタM1、M2のドレイン端子に電源スイッチトランジスタM5、M6が、電流源負荷トランジスタM3、M4のドレイン端子に電流源スイッチトランジスタM7、M8がそれぞれ接続している。
また、電源スイッチトランジスタM5のゲートにはグランドが、電源スイッチトランジスタM6のゲートには、低消費電力駆動用パルスφPSが印加される端子が、電流源スイッチトランジスタM7のゲートには電源が、電流源スイッチトランジスタM8のゲートには、低消費電力駆動用パルスφPSを反転した信号を生成するインバータ13の出力端子がそれぞれ接続している。
また、ドライブトランジスタM1、M2のゲートにはアンプ回路11の出力端子が接続し、電流源負荷トランジスタM3、M4のゲートには、バイアス電圧Vloadが印加される端子が接続している。
また、ドライブトランジスタM1とドライブトランジスタM2、電流源負荷トランジスタM3と電流源負荷トランジスタM4、電源スイッチトランジスタM5と電源スイッチトランジスタM6、電流源スイッチトランジスタM7と電流源スイッチトランジスタM8のそれぞれのゲートサイズのアスペクト比の比率が等しい構成となっている。
以上説明したように、このMOS型固体撮像装置では、最終段に設けた出力アンプ回路8が、並列に接続された少なくとも2つのソースフォロア回路を備え、その複数のソースフォロア回路が並列接続されてなる回路の出力信号が出力アンプ回路8の出力信号(センサ出力信号)となって、センサ出力端子に接続する図示しない外部回路へ入力される。
続いて、このMOS型固体撮像装置の出力アンプ回路8の動作について、図3(a)に示す水平転送期間におけるタイミングチャート、図3(b)に示す垂直転送期間におけるタイミングチャートを用いて説明する。
まず水平転送期間における動作について説明する。図3(a)に示すように、時刻t1〜t6の期間は、低消費電力駆動用パルスφPSの信号レベルがLレベルとなっているため、第2のソースフォロア回路12を構成するトランジスタM1〜M8は全てアクティブとなっており、ソースフォロア回路A、Bには共に電流が供給される。
また、リセットパルス信号φSIGRSは、水平走査回路7が各列選択信号φHSEL(1)〜φHSEL(n)を生成する前に水平共通信号線6をリセットする周期でHレベルに立ち上がり、水平走査回路7は、リセットパルス信号φSIGRSがLレベルの期間に列選択信号φHSEL(1)〜φHSEL(n)を生成する。
上述したように、リセットパルス信号φSIGRSに同期して、アンプ回路11のアンプ11aはリセットされる。よって、アンプ11aがリセットされる期間(水平共通信号線6が基準電位となる期間)、センサ出力信号はリセットレベルとなる。このように、アンプ回路11は、センサ出力信号をリセットレベルにする期間にリセット状態となる。
水平走査回路7により順次生成される列選択信号φHSEL(1)〜φHSEL(n)は、図1に示す各列CDS回路5のスイッチトランジスタ5dのゲートに順次印加される。各列選択信号φHSEL(1)〜φHSEL(n)が各列CDS回路5のスイッチトランジスタ5dのゲートに順次印加されると、各列CDS回路5のサンプルホールド用キャパシタ5cに保持されている信号が水平共通信号線6に順次読み出され、出力アンプ回路8により増幅される。
このように、水平転送期間では、各画素からの信号を増幅した信号とリセットレベルからなるセンサ出力信号がセンサ出力端子に発生する。例えば、時刻t2〜t3の期間にリセットパルス信号φSIGRSがHレベルとなって、水平共通信号線6が基準電位にリセットされると同時に、アンプ回路11のアンプ11aがリセット状態となり、センサ出力信号はリセットレベルとなる。その後、時刻t4〜t5の期間に、水平走査回路7により列選択信号φHSEL(1)が生成され、選択した列の列CDS回路5にサンプルホールドされている信号が水平共通信号線6に読み出され、センサ出力信号は、水平共通信号線6に読み出された信号を出力アンプ回路8により増幅した信号となる。
続いて、垂直転送期間における動作について説明する。図3(b)に示すように、時刻t11〜t12の期間は、低消費電力駆動用パルスφPSの信号レベルがHレベルとなっているため、水平共通信号線6およびアンプ回路11のアンプ11aはそれぞれリセットされた状態となる。また、第2のソースフォロア回路12を構成するトランジスタのうち、ソースフォロア回路Bの電源スイッチトランジスタM6と電流源スイッチトランジスタM8がインアクティブとなり、ソースフォロア回路Bへの電流供給が停止され、ソースフォロア回路Aにのみ電流が供給されるので、第2のソースフォロア回路12の電流供給能力が低下するが、出力アンプ回路8の出力インピーダンスは水平転送期間に比べ高くなる。よって、垂直転送期間中のセンサ出力端子の電位は、水平転送期間におけるセンサ出力信号のリセットレベル(フィードスルーレベル)となる。
以上説明した構成により、本実施の形態に係るMOS型固体撮像装置は、垂直転送期間(低消費電力駆動時)に、最終段に設けた出力アンプ回路8が備える並列に接続された2つのソースフォロア回路のうちのいずれか一方を使用して、水平転送期間におけるセンサ出力信号のリセットレベルをセンサ出力端子に発生させるので、簡単な回路構成でレイアウト面積の増加を抑えながら、低消費電力を実現し、かつ垂直転送期間と水平転送期間との間でセンサ出力端子に発生する直流的なレベル差を抑制することができる。
さらに、並列接続されたソースフォロア回路A、Bを構成するトランジスタ間でゲートアスペクト比の比率を等しくすることで、ソースフォロア回路A、Bの入出力特性に差が生じないため、電流増幅するためのエミッタフォロア回路や信号レベルを増幅するためのプリアンプなどの外部回路がセンサ出力端子に接続されている場合であっても、センサ出力端子に発生する信号の振幅が外部回路の入力電圧レンジから外れる事態を回避することができる。
なお、並列接続されたソースフォロア回路A、Bのうち、ソースフォロア回路Aを構成するトランジスタM1、M3、M5、M7のゲートアスペクト比は、ソースフォロア回路Bを構成するトランジスタM2、M4、M6、M8のそれと比べて小さいほうが好ましい。
また、並列接続されたソースフォロア回路A、Bのうち、ソースフォロア回路Bを構成するトランジスタM2、M4、M6、M8はそれぞれ、ソースフォロア回路Aを構成するトランジスタM1、M3、M5、M7のゲートサイズの整数倍で構成するのが好ましい。
また、並列接続されたソースフォロア回路A、BをNMOSトランジスタで構成したが、PMOSトランジスタで構成しても同様の効果を得ることが可能である。但し、PMOSトランジスタは電流駆動能力が低いため、一般的にはNMOSトランジスタで構成することにより、より高い電流駆動能力を得ることができる。
また、出力アンプ回路を第1、第2のソースフォロア回路とアンプ回路で構成したが、第2のソースフォロア回路のみで構成しても同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、固体撮像装置としてMOS型固体撮像装置(MOSイメージ・センサ、CMOSイメージ・センサ)を例に説明したが、本実施の形態における出力アンプ回路の構成(垂直転送期間に、並列接続された複数のソースフォロア回路の一部にのみ電流を供給して、水平転送期間におけるセンサ出力信号のリセットレベルを生成する構成)は、CCD型固体撮像装置の最終段の出力アンプ回路にも流用可能である。但し、MOS型固体撮像装置の方が、垂直転送に時間がかかるので、消費電力削減の効果が大きい。したがって、本発明は、MOS型固体撮像装置に特に有用である。
続いて、本実施の形態に係る撮像機器について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る撮像機器(カメラシステム)の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、撮像機器20は、外光を集光する光学部材(レンズ)21と、光学部材21を通って入射した光を画像信号(センサ出力信号)に変換するMOS型固体撮像素子22と、MOS型固体撮像素子22からの画像信号に信号処理を施して、その信号処理を施した信号を表示装置などの外部機器に入力する信号処理部23と、MOS型固体撮像素子22および信号処理部23の内部回路の動作タイミングを制御するタイミング制御部24と、を備える。
ここで、MOS型固体撮像素子22は、上述した図1に示すMOS型固体撮像装置と同一であり、入射した光を電圧信号に変換する撮像領域31(図1に示す撮像領域1に相当する)と、撮像領域31からの信号を処理する信号処理部32(図1に示す列CDS回路5に相当する)と、信号処理部32からの信号を増幅して画像信号(センサ出力信号)を生成する出力回路33(図1に示す出力アンプ回路8に相当する)と、を有している。
また、信号処理部23は、相関二重サンプリング回路(CDS)34と、自動利得制御回路(AGC:Auto Gain Control)35と、アナログ/デジタルコンバータ(ADC:Analog Digital Converter)36と、デジタル信号処理回路(DSP:Digital Signal Processor)37と、を有している。なお、MOS型固体撮像素子22と信号処理部23は同一半導体チップ上に形成してもよいし、互いに別々の半導体チップ上に形成してもよい。
CDS34は、MOS型固体撮像素子22から受信する画像信号のプリチャージレベルとデータレベルをサンプルホールドし、その差分を検出して正確な信号レベルを検出するとともに、ランダム雑音を除去する。
AGC35は、CDS34でサンプルホールドされている信号を読み出して増幅する。さらに、AGC35は、CDS34から読み出した信号の強弱に応じて、AGC35自体の利得を自動的に制御して、信号レベルを安定化させる。
ADC36は、AGC35から受信した信号をデジタル信号に変換する。DSP37は、ADC36から受信した信号に、例えばカラーマトリクス調整、逆光補正、ガンマ補正等のデジタル信号処理を施して、そのデジタル信号処理を施した信号を表示装置などの外部機器に入力する。
本実施の形態に係る撮像機器は、出力回路33の消費電力の低減を簡単な回路構成で実現できるため、固体撮像素子のサイズを小さくし、カメラシステム全体のサイズの縮小を図ることができる。
本発明にかかる固体撮像装置と撮像機器は、簡単な回路構成でレイアウト面積の増加を抑えつつ、低消費電力を実現し、かつ、垂直転送期間と水平転送期間との間で固体撮像装置のセンサ出力端子に大きな直流的なレベル差が発生する事態を回避することでき、特にMOS型固体撮像装置、および撮像素子としてMOS型固体撮像装置が組み込まれた撮像機器に有用である。
本発明の実施の形態に係るMOS型固体撮像装置の構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態に係るMOS型固体撮像装置の出力アンプ回路の構成の一例を示す回路図 本発明の実施形態に係るMOS型固体撮像装置の出力アンプ回路の動作の一例を示すタイミングチャート図 本発明の実施の形態に係る撮像機器の構成の一例を示すブロック図 一般的なMOS型固体撮像装置のブロック図
符号の説明
1、101 撮像領域
2、102 垂直信号線
3、103 垂直走査回路
4、104 電流源負荷トランジスタ
5、105 列CDS回路
5a クランプ用キャパシタ
5b クランプスイッチ
5c サンプルホールド用キャパシタ
5d スイッチトランジスタ
6、106 水平共通信号線
7、107 水平走査回路
8、108 出力アンプ回路
10 第1のソースフォロア回路
11 アンプ回路
11a アンプ
11b スイッチトランジスタ
12 第2のソースフォロア回路
13 インバータ
20 撮像機器
21 光学部材
22 MOS型固体撮像素子
23 信号処理部
24 タイミング制御部
31 撮像領域
32 信号処理部
33 出力回路
34 相関二重サンプリング回路(CDS)
35 自動利得制御回路(AGC)
36 アナログ/デジタルコンバータ(ADC)
37 デジタル信号処理回路(DSP)

Claims (5)

  1. 行列状に配置された、入射光の強度に応じた信号を生成する画素と、前記各画素からの信号に対応するセンサ出力信号を生成する出力部と、を備え、垂直転送期間に、選択した行の各画素からの信号を垂直方向へ転送し、水平転送期間に、垂直転送期間に転送された各信号を前記出力部へ順次転送して、前記出力部によりセンサ出力信号を生成する固体撮像装置であって、
    前記出力部は、並列に接続された複数のソースフォロア回路と、前記複数のソースフォロア回路の一部への電流供給を制御するスイッチと、を少なくとも備え、水平転送期間には、前記各ソースフォロア回路へ電流を供給し、且つセンサ出力信号を生成し、垂直転送期間には、前記スイッチにより前記一部のソースフォロア回路への電流供給を停止し、それ以外の前記ソースフォロア回路へ電流を供給し、且つ水平転送期間におけるセンサ出力信号のリセットレベルを生成する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記出力部は前記各ソースフォロア回路への電流供給を制御するスイッチを備え、前記各ソースフォロア回路はドライブトランジスタと電流源トランジスタからなり、前記スイッチはスイッチトランジスタからなり、それらのトランジスタが、前記各ソースフォロア回路を同じ入出力特性ないし略同じ入出力特性にするゲートサイズであることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記出力部は、前記各ソースフォロア回路の入力段に、前記各画素からの信号のレベルを増幅する機能と、センサ出力信号をリセットレベルにする期間にリセット状態となる機能と、を有する信号増幅部をさらに備え、前記信号増幅部は、垂直転送期間中にリセット状態となることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の固体撮像装置。
  4. 当該固体撮像装置は、MOS型固体撮像装置であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 撮像素子として請求項1ないし4のいずれかに記載の固体撮像装置を備えた撮像機器。
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