JP2009177244A - 画像処理装置、撮像装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズを低減しすぎることなく、画像のグラデーション部分に発生するバンディングや色むらを改善すること。
【解決手段】画像のノイズ量を示すノイズ評価値を算出し、該ノイズ評価値に基づいて画像のノイズ量の大小を判定するノイズ評価部82と、ノイズ評価部82でノイズ量大と判定された場合には、ノイズ評価部82でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、画像にノイズの一部を残して画像のノイズを低減する制御を行うCPU50を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像のノイズを制御する画像処理装置、撮像装置および画像処理方法に関する。
画像のノイズを制御する各種の技術が知られている。
特許文献1には、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の原画像から圧縮率に応じた色復元画像を得ることを目的として、低圧縮率である場合には、原画像から高画質に復元生成した画像を選択する一方で、高圧縮率である場合には、原画像に標準的な補間処理を行った画像を選択する構成が開示されている。
特許文献2には、濃度むらを簡易な構成によって補正することを目的として、周期的なむらを原画像に付加する構成が開示されている。
特許文献3には、画質および画像表現の正確さを両立するハーフトーン処理技術を提供することを目的として、ハーフトーン処理を行う前に、原画像またはハーフトーン処理の閾値にノイズを付加する構成が開示されている。
特許文献4には、印刷時にインクジェットヘッドのノズルむらに起因するバンディングや色むらの発生を抑制する画像処理技術を提供することを目的として、ライトシアン、ライトマゼンタ、イエローなど視覚的に目立ち難い色の画素にノイズを付加する構成が開示されている。
特開平11―220751号公報 特開2000―272105号公報 特開2001―52157号公報 特開2006―229809号公報
画像からノイズをきれいに除去すると、青空や夕焼け空などの空部分のように色が滑らかに連続して変化しているグラデーション部分において、縞状のバンディングや色むらが視覚的に目立ってしまうという課題がある。図26は、ノイズがきれいに除去されたデジタル画像での画素位置と各画素のデータ値(画素値)との関係の一例と示す。データ値が緩やかに連続して変化しているグラデーション部分90では、データ値が変化する境界の画素位置で視覚的に縞模様が視認されてしまう。このような問題は、特定条件の場合にのみ発生するので一般的には見過ごし易いが、高画質の画像を提供するためには重要な問題である。
特許文献1〜4には、ノイズを低減しすぎないようにして画像のグラデーション部分に発生するバンディングや色むらを改善することを目的とした技術について記載がない。詳細には、特許文献1には、原画像の圧縮率に応じて色復元画像を選択する技術が開示されているが、グラデーション部分のバンディングや色むらを改善する技術が開示されていない。また、特許文献2には、周期的なむらを付加する技術が開示されているが、ノイズの量を適当な量に調整する技術が開示されてない。特許文献3には、ハーフトーン処理を前提にランダムノイズを付加する技術が開示されているが、ハーフトーン処理を前提としない場合についても、ノイズの量を適当な量に調整する点についても、記載がない。特許文献4には、インクジェットヘッドのノズルのむらを補正する技術が開示されているが、グラデーション部分のバンディングや色むらの改善についても、ノイズの量を適当な量に調整する点についても記載がない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ノイズを低減しすぎることなく、画像のグラデーション部分に発生するバンディングや色むらを改善することができる画像処置装置、撮像装置およびその画像処理方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像を取得する画像取得手段と、前記画像のノイズ量を示すノイズ評価値を算出し、該ノイズ評価値に基づいて前記画像のノイズ量の大小を判定するノイズ評価手段と、前記ノイズ評価手段でノイズ量大と判定された場合には、前記ノイズ評価手段でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、前記画像にノイズの一部を残して前記画像のノイズを低減する制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置を提供する。
この発明によれば、ノイズ評価手段でノイズ量大と判定された場合には、ノイズ評価手段でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、画像にノイズの一部を残してその画像のノイズを低減するので、ノイズが低減しすぎることなく、画像のグラデーション部分に発生するバンディングや色むらを改善することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記ノイズ評価手段でノイズ量小と判定された場合には、前記ノイズ評価手段でノイズ量小と判定されないノイズ量となるまで、前記画像にランダムノイズを付加する制御を行うことを特徴とする画像処理装置を提供する。
この発明によれば、ノイズ量小と判定された場合には、ランダムノイズが付加されるので、画像のグラデーション部分に発生するバンディングや色むらが改善されることになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ノイズ評価手段は、ランダムノイズの低減の要否を判定するための第1の閾値およびランダムノイズの付加の要否を判定するための第2の閾値と前記ノイズ評価値とを比較し、前記制御手段は、前記ノイズ評価値が前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内である場合には、ランダムノイズの低減およびランダムノイズの付加を行わない一方で、前記ノイズ評価値が前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内にない場合には、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内に設定することを特徴とする画像処理装置を提供する。
この発明によれば、ランダムノイズが適量である場合には、ランダムノイズの低減もランダムノイズの付加も行わず、ランダムノイズが適量でない場合のみ、ランダムノイズの量が適量となるまで調整されるので、画質をできる限り維持しつつ、グラデーション部分の改善を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、取得された前記画像から固定ノイズを除去した後、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする画像処理装置を提供する。
この発明によれば、疵に起因するノイズやインパルスノイズなどの固定ノイズが除去された後にランダムノイズの量が調整されるので、ランダムノイズの量が適切に調整される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、グラデーション部分を有する画像が取得されたと判断した場合、または、空部分を有する画像が取得されたと判断した場合、または、広ダイナミックレンジで撮像された画像が取得された場合、または、JPEG形式の画像が取得された場合、または、最低感度以下で撮像された画像が取得された場合、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする画像処理装置を提供する。
グラデーション部分を有する画像では、グラデーション部分でのバンディングや色むらが目立ち易くなるが、これらのバンディングや色むらが改善される。また、空部分を有する画像では、空部分が一般にグラデーション部分となっているので、空部分でのバンディングや色むらが目立ち易くなるが、これらのバンディングや色むらが改善される。また、広ダイナミックレンジで撮像された画像では、ガンマ特性(撮像時の入射光量と電荷量との比)の傾きが小さい範囲内に多くの画素が存在することになるので、グラデーション部分でのバンディングや色むらが目立ち易くなるが、これらのバンディングや色むらが改善される。JPEG形式の画像や、最低感度で撮像された画像でも、グラデーション部分でのバンディングや色むらが目立ち易くなるが、これらが改善される。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の発明において、前記画像は色差信号および輝度信号によって構成されており、前記ノイズ評価手段は、前記色差信号に基づいて前記ノイズ評価値を算出し、前記制御手段は、前記色差信号に対してランダムノイズ量の調整を行って前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする画像処理装置を提供する。
この発明によれば、バンディングや色むらが目立ち易い色差に対してだけランダムノイズ量の調整が行われるので、ノイズ調整を最低限にして画質をできる限り維持しつつ、グラデーション部分の改善を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記制御手段は、前記画像のグラデーション部分の色差に基づいて、赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方をランダムノイズ量の調整対象として選択することを特徴とする画像処理装置を提供する。
この発明によれば、グラデーション部分の色差に基づいて赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方がランダムノイズ量の調整対象として選択されるので、ランダムノイズ量の調整を最低限にして画質をできる限り維持しつつ、グラデーション部分の改善を図ることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記制御手段は、前記画像の空部分の色差に基づいて、赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方をランダムノイズ量の調整対象として選択することを特徴とする画像処理装置を提供する。
この発明によれば、空部分の色差に基づいて赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方がランダムノイズ量の調整対象として選択されるので、ランダムノイズ量の調整を最低限にして画質をできる限り維持しつつ、空部分の改善を図ることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の発明において、前記ノイズ評価手段は、前記ノイズ評価値として、ノイズ分散、標準偏差およびS/Nのうち少なくともいずれかを算出することを特徴とする画像処理装置を提供する。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、ランダムノイズの量を低減する場合、前記画像からランダムノイズを徐々に低減しながら前記ノイズ評価値を算出し、前記ノイズ評価値が目的範囲内となったときランダムノイズの低減を止めることを特徴とする画像処理装置を提供する。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、ランダムノイズを付加する場合、前記画像にランダムノイズを徐々に付加しながら前記ノイズ評価値を算出し、前記ノイズ評価値が目的の範囲内となったときランダムノイズの付加を止めることを特徴とする画像処理装置を提供する。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の画像処理装置を備え、撮像して得られた画像のノイズを調整することを特徴とする撮像装置を提供する。
請求項13に記載の発明は、画像を取得する画像取得手段と、前記画像のノイズ量を示すノイズ評価値を算出し、該ノイズ評価値に基づいて前記画像のノイズ量の大小を判定するノイズ評価手段と、前記画像のノイズ量を調整する制御手段とを備えた画像処理装置における画像処理方法であって、前記ノイズ評価手段でノイズ量大と判定された場合には、前記ノイズ評価手段でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、前記画像にノイズの一部を残して前記画像のノイズを低減することを特徴とする画像処理方法を提供する。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載に記載の発明において、前記ノイズ評価手段でノイズ量小と判定された場合には、前記ノイズ評価手段でノイズ量小と判定されないノイズ量となるまで、前記画像にランダムノイズを付加することを特徴とする画像処理方法を提供する。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、ランダムノイズの低減の要否を判定するための第1の閾値およびランダムノイズの付加の要否を判定するための第2の閾値と前記ノイズ評価値とを比較し、前記ノイズ評価値が前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内である場合には、ランダムノイズの低減およびランダムノイズの付加を行わない一方で、前記ノイズ評価値が前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内にない場合には、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内に設定することを特徴とする画像処理方法を提供する。
請求項16に記載の発明は、請求項13ないし15のいずれか1項に記載の発明において、取得された前記画像から固定ノイズを除去した後、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする画像処理方法を提供する。
請求項17に記載の発明は、請求項13ないし16のいずれか1項に記載の発明において、グラデーション部分を有する画像が取得されたと判断した場合、または、空部分を有する画像が取得されたと判断した場合、または、広ダイナミックレンジで撮像された画像が取得された場合、または、JPEG形式の画像が取得された場合、または、一定感度以下で撮像された画像が取得された場合、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする画像処理方法を提供する。
請求項18に記載の発明は、請求項13ないし17のいずれか1項に記載の発明において、前記画像は色差信号および輝度信号によって構成されており、前記色差信号に基づいて前記ノイズ評価値を算出し、前記色差信号に対してランダムノイズ量の調整を行って前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする画像処理方法を提供する。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の発明において、前記画像のグラデーション部分の色差に基づいて、赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方をランダムノイズ量の調整対象として選択することを特徴とする画像処理方法を提供する。
請求項20に記載の発明は、請求項18に記載の発明において、前記画像の空部分の色差に基づいて、赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方をランダムノイズ量の調整対象として選択することを特徴とする画像処理方法を提供する。
本発明によれば、ノイズを低減しすぎることなく、画像のグラデーション部分に発生するバンディングや色むらを改善することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の一例の撮像装置10aの全体構成を示すブロック図である。
図1において、撮像装置10aは、光学ユニット41、モータ駆動部42、CCD(Charge Coupled Device)43、タイミングジェネレータ44、アナログ信号処理部45、AD変換器46、デジタル信号処理部47、圧縮伸長処理回路48、CPU(Central Processing Unit)50、充電器61、フラッシュ62、RAM(Random Access Memory)68、ROM(Read Only Memory)69、メモリインターフェース70、外部メモリインターフェース71、操作スイッチ73、操作スイッチインターフェース74、LCD(Liquid Crystal Display)75、および、LCDインターフェース76を備える。
光学ユニット41は、フォーカスレンズ、ズームレンズなどの光学レンズと、アイリス(絞り)を含んで構成されている。これらの光学レンズおよびアイリスは、モータ駆動部42によって駆動される。
CCD43は、光学ユニット41によって所定の面に結像される被写体像を、その光量に応じた量の信号電荷に変換し、タイミングジェネレータ44から加えられるリードゲートパルスに従って、アナログのRGB画像信号として出力する。アナログのRGB画像信号は、画素ごとのR(赤)、G(緑)、B(青)各色の電圧信号からなる。アナログのRGB画像信号を、以下では単に「アナログの画像信号」ということもある。
CCD43から出力されたアナログのRGB画像信号は、アナログ信号処理部45によって相関二重サンプリングや増幅などのアナログ信号処理が施された後、AD変換器46に入力されてデジタルのRGB画像信号に変換される。デジタルのRGB画像信号は、アナログのRGB画像信号を量子化した信号であり、画素ごとのR、G、B各色のデジタル値(画素値)からなる。
AD変換器46から出力されたデジタルのRGB画像信号は、デジタル信号処理部47によって、ガンマ処理(階調変換)、ホワイトバランス調整、シャープネスなどのデジタル信号処理が施されるとともに、輝度信号(Y信号)と色差信号(赤の色差信号Cr、および、青の色差信号Cb)からなるデジタルのYC信号に変換される。
デジタルのRGB信号およびYC信号を、いずれも「デジタルの画像信号」ということもある。
デジタル信号処理部47から出力されたYC信号は、メモリインターフェース70を介してRAM68に書き込まれるとともに、圧縮伸長処理回路70によってJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式などの所定形式で圧縮された後に、外部メモリインターフェース71を介してメモリカード72に書き込まれる。
光学ユニット41、モータ駆動部42、CCD43、タイミングジェネレータ44、アナログ信号処理部45、AD変換器46およびデジタル信号処理部47を含んで撮像部40が構成されている。
フラッシュ62は、撮像時、充電部61にて昇圧充電された電荷で必要に応じて発光する。
CPU50は、バス51を介して、撮像装置10の各部を統括制御する。RAM68は、画像の一時記憶に用いられるほか、CPU50の制御処理に用いられる。ROM69は、CPU50が実行するプログラム、および、そのプログラムの実行に用いる情報を記憶する。
操作スイッチ73は、各種の指示入力に用いられる。操作スイッチ73は、例えば、撮像装置10の電源オンおよび電源オフを指示入力するための電源ボタン、各種のモード(静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モードなど)を指示入力するためのモードスイッチ、撮像指示および撮像準備指示の入力に用いられるシャッターボタン、ズームの指示入力に用いられるズームキー、メニュー画面の表示指示に用いられるメニューボタン、項目選択に用いられる十字キーを含んで構成される。操作スイッチ73に入力された指示は、操作スイッチインターフェース74を介して、CPU50に伝達される。
LCD75は、画像表示、メニュー画面表示など、各種の表示を行う。表示データは、LCDインターフェース76を介してLCD75に入力される。
また、本撮像装置10は、画像に含まれているノイズを低減する処理(ノイズリダクション)を行うノイズ低減部81と、画像に含まれているノイズの量を示すノイズ評価値を算出し、このノイズ評価値に基づいて、ノイズ量の大小を判定するとともにノイズリダクションの要否の判定およびノイズリダクション結果の良否の判定を行うノイズ評価部82を備える。CPU50は、ノイズ低減部81およびノイズ評価部82を用いて、ノイズ制御を行う。
本実施形態のCPU50は、ノイズ評価部82でノイズ量大と判定された場合には、原画像(デジタルの画像信号)にノイズの一部を残しながら、ノイズ評価部82でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、ノイズ低減部81を用いてノイズを低減する制御を行う。
本例のノイズ低減部81は、デジタル信号処理部47から出力されるYC信号に対してノイズ低減を行う場合を例に示しているが、このような場合に特に限定されず、AD変換器46から出力されるデジタルのRGB信号に対してノイズ低減を行うようにしてもよい。また、デジタル信号処理部47とは別にノイズ低減部81を設けた場合を図示しているが、デジタル信号処理部47の中にノイズ低減部81を設けてもよい。デジタルのRGB信号に対してガンマ処理後にノイズリダクションを行うことが、好ましい。
図2は、第1実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。この画像処理は、図1のCPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS10にて、原画像が取得される。本例では、図1の撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得され、RAM68に一時的に書き込まれる。なお、撮像部40によって原画像が取得される場合に特に限定されず、メモリカード72から外部メモリインターフェース71によって原画像を取得する場合にも本発明は適用可能である。
ステップS11にて、ノイズ評価部83は、原画像のノイズの量を示すノイズ評価値を算出し、ノイズ評価値を予め決められた閾値Xと比較することにより、ノイズ量の大小を判定する。本例では、ノイズ評価値としてS/Nを算出している。本例では、S/N=20*Log(255/σ)である。ここで、σは標準偏差である。標準偏差はノイズ分散の平方根である。「255」は本例での画素値の最大値である。S/Nは、その値が小さいほどノイズ量が大きく、その値が大きいほどノイズ量が小さいことを示す。標準偏差σおよびノイズ分散σでは、その値が小さいほどノイズ量が小さく、その値が大きいほどノイズ量が大きいことを示す。
本例では、図3に示すように、S/Nが閾値X未満である場合にはノイズ量大、すなわちノイズリダクションを行う(NRオン)と判定し、S/Nが閾値X以上である場合にノイズ量小、すなわちノイズリダクションを行わない(NRオフ)と判定する。閾値Xは、例えば50[dB]である。
S/Nが閾値X未満である場合にはステップS12に進み、S/Nが閾値X以上である場合にはステップS14に進む。
ステップS12にて、ノイズ低減部81は、ランダムノイズの一部を残してランダムノイズを低減するNR(ノイズリダクション)処理を行う。例えば、ローパスフィルタを用いたノイズリダクションや、画素間の相関を判別しながらノイズ低減を行う相関判別ノイズリダクションなどによって、ランダムノイズを低減する。これら以外の方法でランダムノイズを低減してもよい。
ステップS13にて、ノイズ評価部83は、ランダムノイズが低減された画像(処理画像)のノイズ量を示すノイズ評価値(S/N)を算出し、閾値Xと比較してノイズ量の大小を判定する。
S/Nが閾値X未満である場合(すなわちノイズ量大と判定した場合)にはステップS12に戻り、S/Nが閾値X以上である場合(すなわちノイズ量小と判定された場合)にはステップS14に進む。
ステップS14にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。すなわち、ステップS11でノイズ量小と判定された原画像、または、ステップS12およびS13でランダムノイズの一部を残してランダムノイズが低減された画像が、メモリカード72に保存される。
本例では、ステップS12において、ランダムノイズを画像から徐々に低減している。ローパスフィルタを用いる場合には、カットオフ周波数を徐々に下げていく。相関判別ノイズリダクションを用いる場合には、画素間の相関を求めてノイズとなっている画素(ノイズ画素)を判別し、そのノイズ画素を徐々に減らしてしていく。例えば、一部のノイズ画素について、その画素値を周囲画素の中心値(ラジアン)に設定する。
なお、ノイズ評価値を目的範囲内に簡易に設定するため、徐々にランダムノイズを低減する場合を例に説明したが、本発明はこのような場合に特に限定されず、ノイズ評価値(S/N)と閾値Xとの差分に基づいてランダムノイズの低減量を算出し、一回のランダムノイズ低減処理でノイズ評価値を目的範囲内(閾値X以上)に設定してもよい。
また、ノイズ評価値として、S/N値を用いた場合を例に説明したが、ノイズ評価値は特にS/N値に限定されず、標準偏差σあるいはノイズ分散σを用いてもよい。
また、事前に撮像して得られた画像(例えばメモリカード72に記録された画像)のノイズ評価値を求めて、その画像のノイズリダクションを行ってもよい。ノイズ評価値は、画像の一部から算出してもよい。
<第2実施形態>
前述の第1実施形態では、原画像にランダムノイズがある程度含まれているものとして必要に応じてランダムノイズの低減のみ行ったが、本実施形態では、ノイズ量が小と判定された場合にランダムノイズの付加を行う。
図4は、第2実施形態の一例の撮像装置10bの全体構成を示すブロック図である。図4において、図1に示した第1実施形態の撮像装置10aの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10bは、画像にランダムノイズを付加するノイズ付加部83を備える。本実施形態のCPU50は、ノイズ低減部81、ノイズ評価部82およびノイズ付加部83を用いて、ノイズ制御を行う。
本実施形態のCPU50は、ノイズ評価部82でノイズ量大と判定された場合には、第1実施形態と同様に、ノイズ評価部82でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、ノイズ低減部81を用いてノイズを低減する制御を行う。その一方で、ノイズ評価部82でノイズ量小と判定された場合には、ノイズ評価部82でノイズ量小と判定されないノイズ量となるまで、ノイズ付加部83を用いてランダムノイズを付加する制御を行う。
図5は、第2実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS20にて原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS21にて、ノイズ評価部83は、原画像のノイズ量を示すノイズ評価値を算出し、ノイズ評価値を予め決められた閾値と比較することにより、ノイズ量の大小を判定する。本例では、ノイズ評価値としてS/Nを算出し、そのS/Nが、第1の閾値X未満、第1の閾値X以上且つ第2の閾値Y以下、および、第2の閾値Yより大のいずれであるかを判定し、分岐する。第1の閾値Xは、例えば50[dB]である。第2の閾値Yは、例えば60[dB]である。
本例では、図6に示すように、S/Nが第1の閾値X未満である場合には、ノイズ量大であってノイズリダクションを行う(NRオン)と判定する。S/Nが第1の閾値Xから第2の閾値Yまでの目的範囲内である場合には、ノイズリダクションを行なわず(NRオフ)、ランダムノイズ付加も行わないと判定する。S/Nが第2の閾値Yよりも大きい場合には、ノイズ量小であってノイズリダクションを行なわず(NRオフ)、ランダムノイズ付加を行うと判定する。
S/Nが第1の閾値X未満である場合にはステップS22に進み、S/Nが目的範囲内(X〜Y)である場合にはステップS26に進み、S/Nが第2の閾値Yよりも大きい場合にはステップS24に進む。
ステップS22およびS23は、第1実施形態のステップS12およびS13と同様である。すなわち、ノイズ評価部82でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、ランダムノイズの一部を残してランダムノイズを低減する処理を行う。
ステップS24にて、ノイズ付加部83は、原画像にランダムノイズを付加する。
ステップS25にて、ノイズ評価部82は、ランダムノイズが付加された画像(処理画像)のノイズ量を示すノイズ評価値(S/N)を算出し、第2の閾値Yと比較する。
S/Nが第2の閾値Yよりも大きい場合(すなわちノイズ量小と判定した場合)にはステップS24に戻り、S/Nが第2の閾値Y以下である場合(すなわち目的範囲内と判定した場合)はステップ26に進む。
ステップS26にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。すなわち、ステップS21でノイズ評価値が目的範囲内(X〜Y)と判定された原画像、または、ステップS22およびS23でノイズ評価値が目的範囲内となるまでランダムノイズが低減された画像、または、ステップS24およびS25でノイズ評価値が目的範囲内となるまでランダムノイズが付加された画像がメモリカード72に保存される。
本例では、ステップS24において、ランダムノイズを徐々に付加している。例えば、「1」(ノイズ追加)の発生確率を1/10として、「1」および「0」のいずれかを乱数として生成し、各画素に対して割り当てる。そしてノイズ評価値(S/N)を再び算出し、ノイズ量小(第2の閾値Yより大)と判定されたときには、再び乱数を生成して各画素に割り当てる。
なお、ノイズ評価値を目的範囲内に簡易に設定するため、徐々にランダムノイズを追加する場合を例に説明したが、本発明はこのような場合に特に限定されず、ノイズ評価値(S/N)と第2の閾値Yとの差分に基づいてランダムノイズの付加量を算出し、一回のランダムノイズ付加処理でノイズ評価値を目的範囲内(X〜Y)に設定してもよい。例えば、前記差分に基づいて、ノイズ追加を示す乱数(例えば「1」)の発生確率を算出する。
<第3実施形態>
前述の第1実施形態および第2実施形態では、固定ノイズの発生が希少であるか、あるいは、原画像から既に固定ノイズが除去されているものとして、固定ノイズの除去を行なわない場合を説明したが、本実施形態では、原画像から固定ノイズを除去した後にランダムノイズ量を調整する。
図7は、第3実施形態の一例の撮像装置10cの全体構成を示すブロック図である。図7において、図2に示した第2実施形態の撮像装置10bの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10cは、画像に固定ノイズが有るか否かを判定する固定ノイズ判定部84を備える。また、本実施形態のノイズ低減部810は、画像から固定ノイズを除去する固定ノイズ除去部811と、画像のランダムノイズを低減するランダムノイズ低減部812(図4のノイズ低減部81に相当する)とによって構成されている。本実施形態のCPU50は、ノイズ低減部810、ノイズ評価部82、ノイズ付加部83および固定ノイズ判定部84を用いて、ノイズ制御を行う。
図8は、第3実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。
ステップS30にて原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS31にて、固定ノイズ判定部84は、原画像に固定ノイズが有るか否かを判定する。
固定ノイズが有ると判定された場合にはステップS32に進み、固定ノイズが無いと判定された場合にはステップS33に進む。
ステップS32にて、固定ノイズ除去部811は、原画像から固定ノイズを除去する。例えば、メディアンフィルタ、クラスタリング疵補正などによって、固定ノイズを除去する。
ステップS33〜S39は、第2実施形態のステップS21〜S26と同様である。
<第4実施形態>
図9は、第4実施形態の一例の撮像装置10dの全体構成を示すブロック図である。図9において、図4に示した第2実施形態の撮像装置10bの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、第1実施形態および第2実施形態において既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10dは、撮像部40で取得された原画像が広ダイナミックレンジで撮像された画像か否かを判定する広Dレンジ検出部85を備える。外部メモリインターフェース71によってメモリカード72から取得された画像の判定を行ってもよい。
本例では、デジタル信号処理部47が、AD変換器46から出力されるデジタルのRGB画像信号に基づいて被写体の明るさ(EV値)を検出し、広ダイナミックレンジで撮像するか、通常のダイナミックレンジで撮像するかを切り換える。
広Dレンジ検出部85は、デジタル信号処理部47が広ダイナミックレンジの原画像を出力したか否かを検出する。操作スイッチ73によって広ダイナミックレンジモードの設定操作がされたか否かに基づいて、広ダイナミックレンジの原画像であるか否かを検出するようにしてもよい。また、原画像の画素値に基づいて、広ダイナミックレンジの原画像であるか否かを検出するようにしてもよい。
図10は、第4実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートある。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS40にて原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS41にて、広Dレンジ検出部85は、取得された原画像が広ダイナミックレンジで撮像された画像であるか否かを判定する。
広ダイナミックレンジで撮像された画像である場合にはステップS42に進み、そうでない場合(すなわち通常のダイナミックレンジで撮像された原画像である場合)にはステップS47に進む。
図11に一例としてのガンマ特性401を示す。ガンマ特性401は、被写体の明るさに対応するCCD43の各画素への入射光量と、CCD43の各画素に蓄積される電荷量(またはCCD43から出力されるアナログのRGB画像信号の電圧)との比である。広ダイナミックレンジで撮像された原画像では、一般に、ガンマ特性401の傾きが小さい領域402に対応する画素の数が多くなってくる。すなわち、原画像の全画素のうちで、図11の基準値Vthよりも大きな値を有する画素の占める割合が、多くなってくる。このような広ダイナミックレンジの原画像では、グラデーション部分でのバンディングや色むらが目立ち易くなる。そこで、原画像が広ダイナミックレンジで撮像された画像である場合には、ノイズ評価値が目的範囲内(第1の閾値X〜第2の閾値Y)となるまでランダムノイズの調整(ステップS42〜S46)を行う。ステップS42〜S46は、第2実施形態のステップS21〜S25と同じであり、ここではその説明を省略する。
通常の原画像である場合には、標準のノイズリダクションを行う(ステップS47)。すなわち、ランダムノイズの調整(ステップS42〜S46)は行わない。標準のノイズリダクションでは、例えばランダムノイズを残さないで除去する処理を行う。
ステップS48にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。
<第5実施形態>
図12は、第5実施形態の一例の撮像装置10eの全体構成を示すブロック図である。図12において、図4に示した第2実施形態の撮像装置10bの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、第1実施形態および第2実施形態において既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10eは、原画像がJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像であるか否かを判定するJPEG判定部86を備えている。
撮像部40で撮像して得られた原画像は、圧縮伸長処理回路48によってJPEG形式に圧縮してメモリカード72に記録される場合と、圧縮されないでRAWデータとしてメモリカード72に記録される場合がある。また、メモリカード72にはJPEG形式以外の形式で圧縮された画像が記録されている場合がある。JPEG判定部86は、画像がメモリカード72から取得されたとき、その画像がJPEG形式で圧縮されていたか否かを判定する。圧縮されていた画像は、圧縮伸長回路48によって伸長された後、LCD75に表示される。
図13は、第5実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートある。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS50にて原画像が取得される。本例では、外部メモリインターフェース71によってメモリカード72から原画像が取得される。
ステップS51にて、JPEG判定部86は、取得された原画像がJPEG形式の画像であるか否かを判定する。例えば、メモリカード72には原画像がファイルとして記録されているので、ファイル名の拡張子などに基づいて、JPEG形式の画像であるか否かを判定する。
JPEG形式の画像である場合にはステップS52に進み、そうでない場合(圧縮されていない画像である場合や、JPEG形式以外の形式で圧縮されている場合)には、ステップS57に進む。
JPEG形式の画像では、バンディングや色むらが目立ち易くなる。そこで、原画像がJPEG形式の画像である場合には、ノイズ評価値が目的範囲内となるまでランダムノイズの調整(ステップS52〜S56)を行う。ステップS52〜S56は、第2実施形態のステップS21〜S25と同じであり、ここではその説明を省略する。
JPEG形式の画像でない場合には、標準のノイズリダクションを行う(ステップS57)。すなわち、ランダムノイズの調整(ステップS52〜S56)は行わない。標準のノイズリダクションでは、例えばランダムノイズを残さないで除去する処理を行う。
ステップS58にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。
<第6実施形態>
図14は、第6実施形態の一例の撮像装置10fの全体構成を示すブロック図である。図14において、図4に示した第2実施形態の撮像装置10bの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、第1実施形態および第2実施形態において既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10fは、撮像部40で取得された原画像にグラデーション部分が有るか否かを判定するグラデーション判定部87を備える。外部メモリインターフェース71によってメモリカード72から取得された画像について判定してもよい。
図15は、第6実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS60にて原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS61にて、グラデーション判定部87は、取得された原画像にグラデーション部分が有るか否かを判定する。
例えば、色差信号(Cr,Cb)が滑らかに連続して変化している部分の有無、および、その連続変化部分の面積に基づいて、グラデーション部分の有無を判定する。詳細には、色差信号の微分値が一定範囲内である連続変化部分の面積と、画像全体の面積との比(面積比)が基準値を超える場合には、その連続変化部分がグラデーション部分であると判定する。
グラデーション部分が有ると判定された場合にはステップS62に進み、グラデーション部分が無いと判定された場合にはステップS67に進む。
グラデーション部分が有る画像では、そのグラデーション部分でのバンディングや色むらが目立ち易くなる。そこで、グラデーション部分が有る原画像の場合には、ノイズ評価値が目的範囲内となるまでランダムノイズの調整(ステップS62〜S66)を行う。ステップS62〜S66は、第2実施形態のステップS21〜S25と同じであり、ここではその説明を省略する。
グラデーション部分が無い画像である場合には、標準のノイズリダクションを行う(ステップS67)。すなわち、ランダムノイズの調整(ステップS62〜S66)は行わない。標準のノイズリダクションでは、例えばランダムノイズを残さないで除去する処理を行う。
ステップS68にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。
<第7実施形態>
図16は、第7実施形態の一例の撮像装置10gの全体構成を示すブロック図である。図16において、図4に示した第2実施形態の撮像装置10bの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、第1実施形態および第2実施形態において既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10gは、撮像部40で取得された原画像に空部分が有るか否かを判定する空判定部88を備える。外部メモリインターフェース71によってメモリカード72から取得された画像について判定してもよい。
図17は、第6実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS70にて原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS71にて、空判定部88は、取得された原画像に青空や夕焼け空などの空部分が有るか否かを判定する。
例えば、色差信号(Cr,Cb)に基づいて、空の色の範囲内の部分(特定色部分)の面積と、画像全体の面積との比が基準値を超えるか否か判定し、基準値を超える場合には、その特定色部分が空部分であると判定する。例えば、青を含む青近傍の範囲内の色差である場合には青空部分であると判定し、赤を含む赤近傍の範囲内の色差である場合には夕焼け空部分であると判定する。操作スイッチ73で空撮影用モードが設定された状態で撮像した画像か否かに基づいて判定してもよい。
空部分が有ると判定された場合にはステップS72に進む一方で、空部分が無いと判定された場合にはステップS77に進む。
空部分が有る画像では、その空部分でのバンディングや色むらが目立ち易くなる。そこで、空部分が有る原画像の場合には、ノイズ評価値が目的範囲内となるまでランダムノイズの調整(ステップS72〜S76)を行う。ステップS72〜S76は、第2実施形態のステップS21〜S25と同じであり、ここではその説明を省略する。
空部分が無い画像である場合には、標準のノイズリダクションを行う(ステップS77)。すなわち、ランダムノイズの調整(ステップS72〜S76)は行わない。標準のノイズリダクションでは、例えばランダムノイズを残さないで除去する処理を行う。
ステップS78にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。
<第8実施形態>
図18は、第8実施形態の一例の撮像装置10hの全体構成を示すブロック図である。図18において、図4に示した第2実施形態の撮像装置10bの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、第1実施形態および第2実施形態において既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10hは、撮像部40で取得された原画像が最低感度で撮像された画像であるか否かを判定する感度判定部89を備える。外部メモリインターフェース71によってメモリカード72から取得された画像について判定してもよい。
本例の撮像装置10hでは、アナログ信号処理部45での増幅時のゲインを調整することにより、撮像部40から出力される画像の感度が決まる。
図19は、第8実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS80にて原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS81にて、感度判定部89は、取得された原画像が最低感度で撮像された画像か否かを判定する。例えば、操作スイッチ73で最低感度が設定された状態で撮像した画像か否かを判定する。
最低感度で撮像された画像である場合にはステップS82に進み、最低感度でない場合には、ステップS87に進む。
最低感度であると、グラデーション部分でのバンディングや色むらが目立ち易くなる。そこで、原画像が低感度で撮像された画像である場合には、ノイズ評価値が目的範囲内となるまでランダムノイズの調整(ステップS82〜S86)を行う。ステップS82〜S86は、第2実施形態のステップS21〜S25と同じであり、ここではその説明を省略する。
最低感度でない場合には、標準のノイズリダクションを行う(ステップS87)。すなわち、ランダムノイズの調整(ステップS82〜S86)は行わない。標準のノイズリダクションでは、例えばランダムノイズを残さないで除去する処理を行う。
ステップS88にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。
<第9実施形態>
図20は、第9実施形態の一例の撮像装置10iの一例の全体構成を示すブロック図である。図20において、図4に示した第2実施形態の撮像装置10bの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、第1実施形態および第2実施形態において既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10iは、色差信号(Cr,Cb)に基づいてノイズ評価値を算出する色差ノイズ評価部182と、色差信号(Cr,Cb)に対してランダムノイズ量の調整を行う色差ノイズ低減部181および色差ノイズ付加部183と、標準のノイズ低減処理を行う標準ノイズ低減部184とを備える。
色差ノイズ低減部181は、色差信号からランダムノイズを低減する。例えば、ローパスフィルタによって構成されている。
色差ノイズ付加部183は、色差信号に対してランダムノイズを付加する。
標準ノイズ低減部184は、輝度信号からノイズを除去する。例えば、相関判別ノイズリダクションによって構成されている。
図21は、第9実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS90にて、原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS91にて、原画像は輝度信号と色差信号とに分解される。なお、原画像がYC信号でない場合にはYC信号に変換した後に分岐する。
色差信号に対してはステップS92〜S96までの処理を行い、輝度信号に対してはステップS97の処理を行う。
ステップS92にて、色差ノイズ評価部182は、色差信号に基づいて原画像のS/Nをノイズ評価値として算出し、そのS/Nを予め決められた閾値と比較することにより、ノイズ量の大小を判定する。本例では、S/Nが、第1の閾値X未満、第1の閾値X以上且つ第2の閾値Y以下、および、第2の閾値Yより大のいずれであるかを判定し、分岐する。第1の閾値Xは、例えば50[dB]である。第2の閾値Yは、第1の閾値Xよりも大きく、例えば60[dB]である。
S/Nが第1の閾値X未満である場合(ノイズ量大の場合)にはステップS93に進み、S/Nが目的範囲内(X〜Y)である場合にはステップS98に進み、S/Nが第2の閾値Yよりも大きい場合(ノイズ量小の場合)にはステップS95に進む。
ステップS93にて、色差ノイズ低減部181は、色差信号に対して、ランダムノイズの一部を残しつつランダムノイズを低減するNR(ノイズリダクション)処理を行う。ステップS94にて、色差ノイズ評価部182は、NR処理された画像のS/N(ノイズ評価値)を色差信号に基づいて算出し、そのS/Nが第1の閾値X未満か否かを判定する。第1の閾値X未満(ノイズ量大)である場合にはステップS93に戻り、第1の閾値X以上である場合にはステップS98に進む。すなわち、色差ノイズ評価部182でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、ランダムノイズの一部を残してランダムノイズを低減する。
ステップS95にて、色差ノイズ付加部183は、色差信号に対して、ランダムノイズを付加する。ステップS96にて、色差ノイズ評価部182は、ランダムノイズが付加された画像のS/N(ノイズ評価値)を色差信号に基づいて算出し、そのS/Nが第2の閾値Yより大きいか否かを判定する。第2の閾値Yよりも大きい場合(ノイズ量小である場合)にはステップS95に戻り、第2の閾値Y以下である場合はステップS98に進む。すなわち、色差ノイズ評価部182でノイズ量小と判定されないノイズ量となるまで、ランダムノイズを付加する。
ステップS97にて、標準ノイズ低減部181は、輝度信号に対して標準のノイズリダクション処理を行う。標準のノイズリダクションでは、例えばランダムノイズを残さないで除去する処理を行う。
ステップS98にて、輝度信号と色差信号とを合成する。なお、原画像の形式がYC信号でなかった場合には元の形式に変換する。
ステップS99にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。
<第10実施形態>
図22は、第10実施形態の一例の撮像装置10jの全体構成を示すブロック図である。図22において、図20に示した第9実施形態の撮像装置10iの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10jは、画像のグラデーション部分の色差に基づいて、赤の色差信号Crおよび青の色差信号Cbからランダムノイズ量の調整対象を選択する色判定部185を備える。具体的には、色差信号によって示されるグラデーション部分の色が何色であるかを判定し、青を含む青近傍の色の範囲内である場合には、赤の色差信号Crを選択する一方で、赤を含む赤近傍の色の範囲内である場合には、青の色差信号Cbを選択する。
図23は、第10実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS100にて、原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS101にて、グラデーション判定部87は、取得された原画像にグラデーション部分が有るか否かを判定する。本ステップは、第6実施形態のステップS61と同じであり、詳細な説明は省略する。
グラデーション部分が有る場合にはステップS102に進み、グラデーション部分が無い場合にはステップS111に進む。
ステップS102にて、原画像が輝度信号と色差信号とに分解される。色差信号に対してはステップS103〜S108の処理を行い、輝度信号に対してはステップS109の処理を行う。
ステップS103にて、色差信号に基づいてグラデーション部分の色が何色であるかを判定し、青を含む青近傍の色の範囲内である場合には、赤の色差信号Crを選択する一方で、赤を含む赤近傍の色の範囲内である場合には、青の色差信号Cbを選択する。
ステップS104にて、色差ノイズ評価部182は、色差信号に基づいて原画像のS/N(ノイズ評価値)を算出して閾値と比較する。第1の閾値Xは、例えば50[dB]である。第2の閾値Yは、例えば60[dB]である。
S/Nが第1の閾値X未満である場合(ノイズ量大の場合)にはステップS105に進み、S/Nが目的範囲内(X〜Y)である場合にはステップS110に進み、S/Nが第2の閾値Yよりも大きい場合(ノイズ量小の場合)にはステップS107に進む。
ステップS105にて、色差ノイズ低減部181は、ステップS103で選択された色差信号に対して、ランダムノイズの一部を残しつつランダムノイズを低減するNR処理を行う。ステップS106にて、色差ノイズ評価部182は、NR処理された画像のS/N(ノイズ評価値)を色差信号に基づいて算出し、そのS/Nが第1の閾値X未満か否かを判定する。第1の閾値X未満(ノイズ量大)である場合にはステップS105に戻り、第1の閾値X以上である場合にはステップS110に進む。すなわち、色差ノイズ評価部182でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、ランダムノイズの一部を残してランダムノイズを低減する。
ステップS107にて、色差ノイズ付加部183は、ステップS103で選択された色差信号に対して、ランダムノイズを付加する。ステップS108にて、色差ノイズ評価部182は、ランダムノイズが付加された画像のS/N(ノイズ評価値)を色差信号に基づいて算出し、そのS/Nが第2の閾値Yより大きいか否かを判定する。第2の閾値Yよりも大きい場合(ノイズ量小である場合)にはステップS107に戻り、第2の閾値Y以下である場合はステップS110に進む。すなわち、色差ノイズ評価部182でノイズ量小と判定されないノイズ量となるまで、ランダムノイズを付加する。
ステップS109は、第9実施形態のステップS97と同様である。
ステップS110にて、輝度信号と色差信号とを合成する。
グラデーション部分が無い場合、ステップS111にて、標準ノイズ低減部181は、輝度信号および色差信号に対して標準のノイズリダクション処理を行う。標準のノイズリダクションでは、例えばランダムノイズを残さないで除去する処理を行う。
ステップS112にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。
<第11実施形態>
図24は、第11実施形態の一例の撮像装置10kの全体構成を示すブロック図である。図24において、図20に示した第9実施形態の撮像装置10iの構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付してあり、既に説明した内容についてはその説明を省略する。
本実施形態の撮像装置10kは、画像の空部分の色差に基づいて、赤の色差信号Crおよび青の色差信号Cbからランダムノイズ量の調整対象を選択する色判定部185を備える。具体的には、空部分の色が何色であるかを判定し、青を含む青近傍の範囲内の色である場合には、赤の色差信号Crを選択する一方で、赤を含む赤近傍の範囲内の色である場合には、青の色差信号Cbを選択する。
図25は、第11実施形態に係る画像処理の一例の流れを示すフローチャートである。この画像処理は、CPU50によって所定のプログラムに従って実行される。
ステップS120にて、原画像が取得される。本例では、撮像部40によって原画像としてのデジタルの画像信号が取得される。
ステップS121にて、空判定部88は、取得された原画像に空部分が有るか否かを判定する。本ステップは、第7実施形態のステップS71と同じであり、詳細な説明は省略する。
空部分が有る場合にはステップS122に進み、空部分が無い場合にはステップS131に進む。
ステップS122にて、原画像が輝度信号と色差信号とに分解される。色差信号に対してはステップS123〜S128の処理を行い、輝度信号に対してはステップS129の処理を行う。
ステップS123にて、色差信号に基づいて空部分の色が何色であるかを判定し、青を含む青近傍の範囲内である場合には、赤の色差信号Crを選択する一方で、赤を含む赤近傍の範囲内である場合には、青の色差信号Cbを選択する。
ステップS124〜S131は、第10実施形態のステップS104〜S111と同様である。
ステップS132にて、処理画像は、メモリカード72に記録される。
なお、本発明の理解を容易にするために第1実施形態から第11実施形態まで分けて説明したが、これらの実施形態のうちでいずれかを単独で実施する場合に本発明は限定されず、複数の実施形態を組み合わせて本発明を実施してよいことは、もちろんである。
例えば、第4実施形態から第11実施形態において、第3実施形態で説明したように固定ノイズ判定部84および固定ノイズ除去部811を設けて、固定ノイズの判定および除去を行った後に、ランダムノイズの調整を行うようにしてもよい。
なお、本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
第1実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第1実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第1実施形態におけるノイズ評価値および閾値の説明に用いる説明図 第2実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第2実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第2実施形態におけるノイズ評価値および閾値の説明に用いる説明図 第3実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第3実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第4実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第4実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート ガンマ特性の一例を示す説明図 第5実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第5実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第6実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第6実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第7実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第7実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第8実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第8実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第9実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第9実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第10実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第10実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート 第11実施形態に係る撮像装置の一例のブロック図 第11実施形態に係る画像処理の一例のフローチャート グラデーション部分の説明に用いる説明図
符号の説明
41…光学ユニット、43…CCD、45…アナログ信号処理部、46…AD変換器、47…デジタル信号処理部、48…圧縮伸長処理回路、50…CPU、68…RAM、69…ROM、71…外部メモリインターフェース、72…メモリカード、73…操作スイッチ、75…LCD、81,810…ノイズ低減部、82…ノイズ評価部、83…ノイズ付加部、84…固定ノイズ判定部、85…広ダイナミックレンジ検出部、86…JPEG判定部、87…グラデーション判定部、88…空判定部、89…感度判定部、181…色差ノイズ低減部、182…色差ノイズ評価部、183…色差ノイズ付加部、184…標準ノイズ低減部、185…色判定部

Claims (20)

  1. 画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像のノイズ量を示すノイズ評価値を算出し、該ノイズ評価値に基づいて前記画像のノイズ量の大小を判定するノイズ評価手段と、
    前記ノイズ評価手段でノイズ量大と判定された場合には、前記ノイズ評価手段でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、前記画像にノイズの一部を残して前記画像のノイズを低減する制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記ノイズ評価手段でノイズ量小と判定された場合には、前記ノイズ評価手段でノイズ量小と判定されないノイズ量となるまで、前記画像にランダムノイズを付加する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ノイズ評価手段は、ランダムノイズの低減の要否を判定するための第1の閾値およびランダムノイズの付加の要否を判定するための第2の閾値と前記ノイズ評価値とを比較し、
    前記制御手段は、前記ノイズ評価値が前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内である場合には、ランダムノイズの低減およびランダムノイズの付加を行わない一方で、前記ノイズ評価値が前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内にない場合には、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、取得された前記画像から固定ノイズを除去した後、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御手段は、グラデーション部分を有する画像が取得されたと判断した場合、または、空部分を有する画像が取得されたと判断した場合、または、広ダイナミックレンジで撮像された画像が取得された場合、または、JPEG形式の画像が取得された場合、または、最低感度で撮像された画像が取得された場合、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像は色差信号および輝度信号によって構成されており、
    前記ノイズ評価手段は、前記色差信号に基づいて前記ノイズ評価値を算出し、
    前記制御手段は、前記色差信号に対してランダムノイズ量の調整を行って前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記画像のグラデーション部分の色差に基づいて、赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方をランダムノイズ量の調整対象として選択することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記画像の空部分の色差に基づいて、赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方をランダムノイズ量の調整対象として選択することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  9. 前記ノイズ評価手段は、前記ノイズ評価値として、ノイズ分散、標準偏差およびS/Nのうち少なくともいずれかを算出することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記制御手段は、ランダムノイズの量を低減する場合、前記画像からランダムノイズを徐々に低減しながら前記ノイズ評価値を算出し、前記ノイズ評価値が目的範囲内となったときランダムノイズの低減を止めることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記制御手段は、ランダムノイズを付加する場合、前記画像にランダムノイズを徐々に付加しながら前記ノイズ評価値を算出し、前記ノイズ評価値が目的の範囲内となったときランダムノイズの付加を止めることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の画像処理装置を備え、撮像して得られた画像のノイズを調整することを特徴とする撮像装置。
  13. 画像を取得する画像取得手段と、前記画像のノイズ量を示すノイズ評価値を算出し、該ノイズ評価値に基づいて前記画像のノイズ量の大小を判定するノイズ評価手段と、前記画像のノイズ量を調整する制御手段とを備えた画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記ノイズ評価手段でノイズ量大と判定された場合には、前記ノイズ評価手段でノイズ量大と判定されないノイズ量となるまで、前記画像にノイズの一部を残して前記画像のノイズを低減することを特徴とする画像処理方法。
  14. 前記ノイズ評価手段でノイズ量小と判定された場合には、前記ノイズ評価手段でノイズ量小と判定されないノイズ量となるまで、前記画像にランダムノイズを付加することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
  15. ランダムノイズの低減の要否を判定するための第1の閾値およびランダムノイズの付加の要否を判定するための第2の閾値と前記ノイズ評価値とを比較し、前記ノイズ評価値が前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内である場合には、ランダムノイズの低減およびランダムノイズの付加を行わない一方で、前記ノイズ評価値が前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内にない場合には、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を前記第1の閾値から前記第2の閾値までの目的範囲内に設定することを特徴とする請求項14に記載の画像処理方法。
  16. 取得された前記画像から固定ノイズを除去した後、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする請求項13ないし15のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  17. グラデーション部分を有する画像が取得されたと判断した場合、または、空部分を有する画像が取得されたと判断した場合、または、広ダイナミックレンジで撮像された画像が取得された場合、または、JPEG形式の画像が取得された場合、または、最低感度で撮像された画像が取得された場合、前記画像のランダムノイズの量を調整して前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする請求項13ないし16のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  18. 前記画像は色差信号および輝度信号によって構成されており、前記色差信号に基づいて前記ノイズ評価値を算出し、前記色差信号に対してランダムノイズ量の調整を行って前記ノイズ評価値を目的範囲内に設定することを特徴とする請求項13ないし17のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  19. 前記画像のグラデーション部分の色差に基づいて、赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方をランダムノイズ量の調整対象として選択することを特徴とする請求項18に記載の画像処理方法。
  20. 前記画像の空部分の色差に基づいて、赤の色差信号および青の色差信号のうちで少なくとも一方をランダムノイズ量の調整対象として選択することを特徴とする請求項18に記載の画像処理方法。
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