JP2011160183A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】輝度に関係なく画像の色差成分を固定値とすると、画像全体のコントラストが低下する。
【解決手段】撮像装置は、被写体光を光電変換することによって、複数の色情報を有する画像データを得る撮像部と、画像データに対して階調変換処理を施す階調変換部と、階調変換処理が施された画像データを、輝度データおよび色差データに変換する輝度色差変換部と、輝度データが所定の基準範囲内にある場合には、色差データを所定の固定値に設定し、輝度データが所定の輝度範囲内にない場合には、輝度データの輝度に応じて、色差データを設定する色差設定部と、輝度データおよび色差設定部で設定された色差データに基づいて、出力画像データを生成する出力画像データ生成部とを備える。
【選択図】図8
【解決手段】撮像装置は、被写体光を光電変換することによって、複数の色情報を有する画像データを得る撮像部と、画像データに対して階調変換処理を施す階調変換部と、階調変換処理が施された画像データを、輝度データおよび色差データに変換する輝度色差変換部と、輝度データが所定の基準範囲内にある場合には、色差データを所定の固定値に設定し、輝度データが所定の輝度範囲内にない場合には、輝度データの輝度に応じて、色差データを設定する色差設定部と、輝度データおよび色差設定部で設定された色差データに基づいて、出力画像データを生成する出力画像データ生成部とを備える。
【選択図】図8
Description
本発明は、輝度に応じた適切な色差成分を有する画像を生成することができる技術に関する。
設定を変更することにより、セピア調の画像を生成することができるデジタルカメラが知られている。特許文献1には、画像の色差成分を固定値に変更することによって、セピア調のモノクロ画像を生成する技術が開示されている。
しかしながら、従来の技術では、色差成分を固定値とするため、低輝度部での色づきにより、暗部が明るく見えてしまう可能性がある。また、明部に不要な色づきが発生し、全体的にコントラストが低下する可能性があった。
本発明は、輝度に応じた適切な色差成分を有する画像を生成する技術を提供することを目的とする。
本発明のある態様に係る撮像装置は、被写体光を光電変換することによって、複数の色情報を有する画像データを得る撮像部と、前記画像データに対して階調変換処理を施す階調変換部と、前記階調変換処理が施された画像データを、輝度データおよび色差データに変換する輝度色差変換部と、前記輝度データが所定の基準範囲内にある場合には、前記色差データを所定の固定値に設定し、前記輝度データが前記所定の輝度範囲内にない場合には、前記輝度データに応じて、前記色差データを設定する色差設定部と、前記輝度データおよび前記色差設定部で設定された色差データに基づいて、出力画像データを生成する出力画像データ生成部と、を備える。
本発明の別の態様に係る撮像方法は、被写体光を光電変換することによって、複数の色情報を有する画像データを得るステップと、前記画像データに対して階調変換処理を施すステップと、前記階調変換処理が施された画像データを、輝度データおよび色差データに変換するステップと、前記輝度データが所定の基準範囲内にある場合には、前記色差データを所定の固定値に設定し、前記輝度データが前記所定の輝度範囲内にない場合には、前記輝度データに応じて、前記色差データを設定するステップと、前記設定された色差データおよび前記輝度データに基づいて、出力画像データを生成するステップと、を備える。
本発明によれば、輝度に応じた適切な色差成分を有する画像を生成することができる。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における撮像装置であるデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。図1に示すデジタルスチルカメラは、カメラ本体1と交換式レンズ2から構成される。
図1は、第1の実施形態における撮像装置であるデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。図1に示すデジタルスチルカメラは、カメラ本体1と交換式レンズ2から構成される。
交換式レンズ2は、レンズ1010と、Flashメモリ1011と、マイクロコンピュータ1012と、ドライバ1013と、絞り1014と、を有している。交換式レンズ2は、I/F999を介して、カメラ本体1と通信可能に接続されている。
カメラ本体1は、メカシャッター101と、撮像素子102と、アナログ処理部103と、アナログ/デジタル変換部104(以下、A/D変換部104)と、バス105と、SDRAM106と、画像処理部107と、AE処理部108と、AF処理部109と、画像圧縮展開部110と、メモリインターフェース111(以下、メモリI/F111)と、記録媒体112と、LCDドライバ113と、LCD114と、マイクロコンピュータ115と、操作部116と、Flashメモリ117と、を有している。
レンズ1010は、被写体の光学像を撮像素子102に集光させる。レンズ1010は、単焦点レンズであってもよいし、ズームレンズであってもよい。
マイクロコンピュータ1012は、I/F999、Flashメモリ1011、および、ドライバ1013と接続されていて、Flashメモリ1011に記憶されている情報の読み込み・書き込みを行うとともに、ドライバ1013を制御する。Flashメモリ1011に記憶されている情報には、交換式レンズ2の焦点距離のデータなどが含まれる。
マイクロコンピュータ1012は、さらに、I/F999を介して、マイクロコンピュータ115と通信することができ、様々な情報をマイクロコンピュータ115へ送信し、また、マイクロコンピュータ115から絞り値等の情報を受信する。
ドライバ1013は、マイクロコンピュータ1012の指示を受けて、レンズ1010を駆動させて、焦点距離やフォーカス位置の変更を行うとともに、絞り1014を駆動する。絞り1014は、レンズ1010の近傍に設けられ、被写体の光量を調節する。
メカシャッター101は、マイクロコンピュータ115の指示を受けて駆動し、撮像素子102に被写体を露光する時間を制御する。
撮像素子102は、各画素を構成するフォトダイオードの前面に、ベイヤー配列のカラーフィルタが配置された撮像素子である。ベイヤー配列は、水平方向にR画素とG(Gr)画素が交互に配置されたラインと、G(Gb)画素とB画素が交互に配置されたラインとを有し、さらにその2つのラインを垂直方向にも交互に配置することで構成されている。この撮像素子102は、レンズ1010により集光された光を、画素を構成するフォトダイオードで受光して光電変換することで、光の量を電荷量としてアナログ処理部103へ出力する。なお、撮像素子102は、CMOS方式のものでもCCD方式のものでも良い。
アナログ処理部103は、撮像素子102から読み出された電気信号(アナログ画像信号)に対し、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるように、ゲインアップを行う。A/D変換部104は、アナログ処理部103から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(以後、画像データという)に変換する。
バス105は、デジタルカメラ内部で発生した各種データをデジタルカメラ内の各部に転送するための転送路である。バス105は、A/D変換部104と、SDRAM106と、画像処理部107と、AE処理部108と、AF処理部109と、画像圧縮展開部110と、メモリI/F111と、LCDドライバ113と、マイクロコンピュータ115に接続されている。
A/D変換部104から出力される画像データは、バス105を介して一旦SDRAM106に記憶される。SDRAM106は、A/D変換部104において得られた画像データや、画像処理部107、画像圧縮展開部110において処理された画像データ等の各種データが一時的に記憶される記憶部である。
画像処理部107は、オプティカルブラック減算部1071(以下、OB減算部1071)、ホワイトバランス補正部1072(以下、WB補正部1072)、同時化処理部1073、カラーマトリクス演算部1074、ガンマ変換部1075、色再現処理部1076、エッジ強調処理部1077、および、ノイズ低減処理部1078(以下、NR処理部1078)を含み、SDRAM106から読み出した画像データに対して様々な画像処理を施す。
OB減算部1071は、画像データに対して、オプティカルブラック減算処理(以下、OB減算処理)を行う。OB減算処理は、画像データを構成する各画素の画素値から、撮像素子102の暗電流等に起因するオプティカルブラック値(以下、OB値)を減算する処理である。
WB補正部1072は、画像データに対して、ホワイトバランスモードに応じたホワイトバランスゲインを乗じて、ホワイトバランスを補正する処理を行う。ホワイトバランスモードは、晴天、曇天、電球、蛍光灯などの光源に応じて、ユーザが設定可能である。
同時化処理部1073は、ベイヤー配列による画像データから、1画素あたりR、G、Bの情報からなる画像データへ同時化する処理を行う。カラーマトリクス演算部1074は、画像データに対して、カラーマトリクス係数を乗じる線形変換を行って、画像データの色を補正する。ガンマ変換部1075は、画像データに対して、予め用意されたガンマ変換テーブルに基づいて、ガンマ補正を行う。
色再現処理部1076は、画像の色味を変化させる色再現処理を行う。色再現処理部1076は、特に、デジタルスチルカメラの撮影モードがセピアモードに設定されている場合に、輝度に応じて、色相および彩度を設定する。
エッジ強調処理部1077は、バンドパスフィルタを用いて、画像データからエッジ成分を抽出し、抽出したエッジ成分のデータに、エッジ強調度に応じた係数を乗じてから、画像データに加算することにより、画像データのエッジを強調する処理を行う。
NR処理部1078は、高周波を低減するフィルタを用いた処理や、コアリング処理等により、ノイズを低減する処理を行う。
画像処理部107によって各処理が行われた後の画像データは、SDRAM106に記憶される。
AE処理部108は、画像データから被写体輝度を算出する。被写体輝度を算出するためのデータは、専用の測光センサの出力であってもよい。AF処理部109は、画像データから高周波成分の信号を取り出し、AF(Auto Focus)積算処理により、合焦評価値を取得する。
画像圧縮展開部110は、静止画像データの記録時には、SDRAM106から画像データを読み出し、読み出した画像データをJPEG圧縮方式に従って圧縮して、圧縮したJPEG画像データを、SDRAM106に一旦記憶する。マイクロコンピュータ115は、SDRAM106に記憶されたJPEG画像データに対して、JPEGファイルを構成するために必要なJPEGヘッダを付加してJPEGファイルを作成し、作成したJPEGファイルを、メモリI/F111を介して記録媒体112に記録する。
画像圧縮展開部110は、また、動画データの記録時には、SDRAM106から動画データを読み出し、読み出した動画データを、例えば、H.264方式に従って圧縮して、圧縮した動画データをSDRAM106に一旦記憶する。画像圧縮展開部110は、さらに、マイクロコンピュータ115からの指令に基づいて、輝度データおよび色差データにより構成されている圧縮データを展開(伸長)して、出力画像データを生成する処理を行う。
記録媒体112は、例えばカメラ本体1に着脱可能なメモリカードからなる記録媒体であるが、これに限定されるものではない。
LCDドライバ113は、LCD114に画像を表示させる。LCD114は、RGB表色系のモニタである。
ここで、画像の表示には、撮影直後の画像データを短時間だけ表示するレックビュー表示、記録媒体112に記録されたJPEGファイルの再生表示、および、ライブビュー表示等の動画の表示が含まれる。記録媒体112に記録された圧縮データを再生する場合、画像圧縮展開部110は、記録媒体112に記録されている圧縮データを読み出して展開(伸長)処理を施した上で、展開したデータを一旦SDRAM106に記憶させる。LCDドライバ113は、伸張されたデータをSDRAM106から読み出し、読み出したデータを映像信号へ変換した後でLCD114へ出力して表示を行う。
制御部としての機能を有するマイクロコンピュータ115は、デジタルカメラ本体1の各種シーケンスを統括的に制御する。マイクロコンピュータ115には、操作部116およびFlashメモリ117が接続されている。
操作部116は、電源ボタン、レリーズボタン、動画ボタン、再生ボタン、各種入力キー等の操作部材である。ユーザによって、操作部116の何れかの操作部材が操作されることにより、マイクロコンピュータ115は、ユーザの操作に応じた各種シーケンスを実行する。電源ボタンは、当該デジタルカメラの電源のオン/オフ指示を行うための操作部材である。電源ボタンが押されると、当該デジタルカメラの電源がオンとなる。再度、電源ボタンが押されると当該デジタルカメラの電源はオフとなる。レリーズボタンは、ファーストレリーズスイッチとセカンドレリーズスイッチの2段スイッチを有して構成されている。レリーズボタンが半押しされて、ファーストレリーズスイッチがオンされた場合に、マイクロコンピュータ115は、AE処理やAF処理等の撮影準備シーケンスを行う。また、レリーズボタンが全押しされて、セカンドレリーズスイッチがオンされた場合に、マイクロコンピュータ115は、撮影シーケンスを実行して撮影を行う。
再生ボタンは、撮影により得られた静止画または動画をLCD114に表示させるためのボタンである。
動画ボタンは、動画の撮影を開始させ、また終了させるためのボタンである。初期状態では動画未撮影状態であるので、この状態で動画ボタンを押すと動画の撮影を開始し、動画撮影中に動画ボタンを押すと、動画の撮影を終了する。従って、動画ボタンを押すたびに、動画の撮影開始と終了を交互に繰り返す。
Flashメモリ117は、ホワイトバランスモードに応じたホワイトバランスゲインやカラーマトリクス係数、ローパスフィルタ係数等のデジタルカメラの動作に必要な各種パラメータ、および、デジタルスチルカメラを特定するための製造番号などを記憶している。また、Flashメモリ117は、マイクロコンピュータ115にて実行する各種プログラムも記憶している。マイクロコンピュータ115は、Flashメモリ117に記憶されているプログラムに従い、またFlashメモリ117から各種シーケンスに必要なパラメータを読み込み、各処理を実行する。
図2は、第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルスチルカメラで行われるメインの処理フローを示すフローチャートである。ユーザにより電源ボタンが押されて、デジタルスチルカメラの電源がオンになると、マイクロコンピュータ115は、ステップS201の処理を開始する。
ステップS201では、記録中フラグをオフに初期化する。記録中フラグは、動画撮影中にオン、動画を撮影していない時にオフとなるフラグである。
ステップS202では、ユーザによって、再生ボタンが操作されたか否かを判定する。再生ボタンが操作されたと判定するとステップS203に進み、操作されていないと判定すると、ステップS204に進む。
ステップS203では、撮影により得られた静止画または動画を再生する処理を行う。再生処理の詳細については、図5を用いて後述する。
ステップS204では、ユーザによって、動画ボタンが操作されたか否かを判定する。動画ボタンが操作されたと判定するとステップS205に進み、操作されていないと判定すると、ステップS206に進む。
ステップS205では、記録中フラグを反転させて、ステップS206に進む。前述したように、動画ボタンは押されるたびに、動画撮影開始と終了を交互に繰り返すので、このステップでは、記録中フラグがオフであった場合にはオンに、またオンであった場合にはオフに、記録中フラグを反転させる。
ステップS206では、記録中フラグがオンであるか否かを判定する。記録中フラグがオンであると判定すると、ステップS211に進む。ステップS211では、動画記録中であると判定すると、撮像素子102からの画像信号に基づく動画の画像データについて画像処理および画像圧縮を行った後、記録媒体112に記録する。また、動画記録中ではないと判定すると、静止画撮影における被写体構図やシャッタタイミングの決定を行うためのライブビュー表示を行う。ステップS211のライブビュー表示・動画撮影・画像処理の詳細については、図4を用いて後述する。
一方、ステップS206において、記録中フラグがオフであると判定すると、ステップS207に進む。ステップS207では、ユーザによってレリーズボタンが半押しされて、ファーストレリーズスイッチがオンされたか否かを判定する。ファーストレリーズスイッチがオンされたと判定すると、ステップS208に進む。
ステップS208では、AF処理を行う。具体的には、まず、AF処理部109において、合焦評価値を算出する。マイクロコンピュータ115は、合焦評価値に基づいて、レンズ1010を駆動させる指令をドライバ1013に出す。ドライバ1013は、この指令に基づいて、レンズ1010を駆動させて、焦点距離やフォーカス位置の変更を行う。
ステップS207において、ファーストレリーズスイッチがオンされなかった場合、または、ファーストレリーズスイッチがオンされたままの状態の場合には、ステップS209に進む。ステップS209では、ユーザによってレリーズボタンが全押しされて、セカンドレリーズスイッチがオンされたか否かを判定する。セカンドレリーズスイッチがオンされたと判定するとステップS210に進み、セカンドレリーズスイッチがオンされないと判定すると、ステップS211に進む。
ステップS210では、静止画撮影・画像処理を行う。静止画撮影・画像処理の詳細については、図3を用いて後述する。
ステップS212では、デジタルスチルカメラの電源がオフされたか否かを判定する。電源がオフされていないと判定すると、ステップS202に戻り、上述した処理を行う。一方、ユーザにより電源ボタンが押されて、電源がオフされると、フローチャートの処理を終了する。
このように、本実施形態におけるメインフローでは、初期設定では静止画撮影モードになっており、この状態では、ステップS202→S204→S206→S207→S209→S211→S212→S202を順次実行し、この間ライブビュー表示を行う。ライブビュー表示中に、レリーズボタンが半押しされると、ステップS208においてAF動作を行い、またレリーズボタンが全押しされると、ステップS210において静止画の撮影を行う。また、動画ボタンを押すと、ステップS205において記録中フラグをオンとし、ステップS206→S211→S212→S202→S204→S206を繰り返し実行することにより、動画撮影を継続する。この状態で再度、動画ボタンを押すと、ステップS205において記録中フラグがオフとなることから、前述の静止画のフローに戻る。
図3は、図2に示すフローチャートのステップS210の処理、すなわち、静止画撮影・画像処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS310では、AE処理を行う。具体的には、AE処理部108において、被写体輝度を算出し、算出した被写体輝度に基づいて、Flashメモリ117に記憶されている露出条件決定テーブルを参照することにより、撮影時のISO感度、絞り、およびシャッター速を決定する。
ステップS320では、撮影を行う。撮影(静止画撮影)に関しては、従来から用いられている手法と同様である。ドライバ1013は、マイクロコンピュータ1012の指示に基づいて、設定された絞り値になるように絞り1014を駆動させる。そして、決定したシャッター速に基づいて、メカシャッター101を制御して撮影を行い、決定したISO感度に応じた画像データを得る。
ステップS330では、ステップS320の撮影で得られた画像データ(ベイヤーデータ)に対して様々な画像処理を施して、輝度(Y)および色差(Cb、Cr)信号データに変換する現像処理を行う。現像処理の詳細については、図6を用いて後述する。
ステップS340では、LCDドライバ113により、撮影により得られた画像データを短時間だけLCD114に表示させる。この表示は、いわゆるレックビュー表示である。
ステップS350では、画像圧縮展開部110において、画像データに対して、JPEG圧縮を行い、画像サイズや撮影条件などのヘッダ情報を付加して、JPEGファイルを生成する。
ステップS360では、ステップS350で生成したJPEGファイルを、メモリI/F111を介して記録媒体112に記録する。
図4は、図2に示すフローチャートのステップS211の処理、すなわち、ライブビュー表示・動画撮影・画像処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS410では、AE処理を行う。この処理は、図3に示すフローチャートのステップS310の処理と同じである。
ステップS420では、撮影を行う。撮影(動画撮影)に関しては、従来から用いられている手法と同様である。すなわち、決定した絞り、シャッター速、ISO感度に基づいて、いわゆる電子シャッターを制御して撮影を行う。
ステップS430では、ステップS420の撮影で得られた画像データ(ベイヤーデータ)に対して様々な画像処理を施して、輝度(Y)および色差(Cb、Cr)信号データに変換する現像処理を行う。現像処理の詳細については、図6を用いて後述する。
ステップS440では、LCDドライバ113により、画像データをLCD114に表示させる。この表示は、いわゆるライブビュー表示である。
ステップS450では、動画が記録中であるか否かを判定する。記録中フラグがオフの場合には、動画記録中ではないと判定して、本フローチャートの処理を終了し、記録中フラグがオンの場合には、動画記録中であると判定して、ステップS460に進む。
ステップS460では、動画ファイルを生成して、記録媒体112に記録する。すなわち、画像圧縮展開部110において、画像データに対して、動画ファイルの形式に応じた圧縮を行い、所定のヘッダ情報を付加して、動画ファイルを生成する。動画ファイルの圧縮形式には、「H.264」、「Motion JPEG」、「MPEG」などがある。そして、生成した動画ファイルを、メモリI/F111を介して記録媒体112に記録する。
図5は、図2に示すフローチャートのステップS203の処理、すなわち、再生処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS500では、ユーザによる操作部116の操作に基づいて、LCD114に表示する画像ファイルを決定する。ユーザによって、再生ボタンが押されると、記録媒体112に記録されている動画ファイルおよび静止画ファイルをLCD114に一覧表示(サムネイル表示)させる。動画ファイルについては、最初のフレームの画像をサムネイル表示させる。ユーザは、操作部116に含まれる十字キーなどを操作することによって、LCD114に表示させたいファイルを選択する。この選択されたファイルを、LCD114に表示する画像ファイルとして決定する。
ステップS510では、ステップS500で決定した画像ファイルが動画ファイルであるか否かを判定する。動画ファイルではなく静止画ファイルであると判定すると、ステップS580に進む。
ステップS580では、画像圧縮展開部110において、記録媒体112に記録されているファイルの中から、ステップS500で決定した静止画ファイルを選択して展開することにより、LCD114に表示させる画像データを取得する。
ステップS590では、LCDドライバ113により、ステップS580で取得した画像データをLCD114に表示させる。
一方、ステップS510において、ステップS500で決定した画像ファイルが動画ファイルであると判定するとステップS520に進む。ステップS520では、動画ファイルのヘッダ情報に含まれるフレーム数の情報を取得する。
ステップS530では、フレーム数をカウントするパラメータNを初期値の1に設定する。
ステップS540では、画像圧縮展開部110において、記録媒体112に記録されているファイルの中から、ステップS500で決定した動画ファイルを選択し、Nフレーム目の画像データを展開する処理を行う。
ステップS550では、LCDドライバ113により、ステップS540で取得したNフレーム目の画像データをLCD114に表示させる。
ステップS560では、パラメータNに1を加算して、ステップS570に進む。
ステップS570では、パラメータNが動画ファイルのフレーム数より大きいか否かを判定する。パラメータNが動画ファイルのフレーム数以下であると判定すると、ステップS540に戻って、次のフレームの画像データを展開し(ステップS540)、LCD114に表示させる(ステップS550)処理を行う。一方、パラメータNが動画ファイルのフレーム数より大きいと判定すると、再生処理を終了する。
図6は、図3に示すフローチャートのステップS330の処理、および、図4に示すフローチャートのステップS430の処理、すなわち、現像処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS610では、OB減算部1071により、撮影により得られた画像データから、撮像時に得られたOB値を減算するOB減算処理を施す。
ステップS620では、WB補正部1072により、OB減算処理が施された画像データに対して、ホワイトバランスモードに応じたホワイトバランスゲインを乗じて、ホワイトバランスを補正する処理を行う。なお、ホワイトバランスモードは、ユーザが操作部116に含まれる入力キーを操作することによって、1回の撮影ごとに設定することができる。マイクロコンピュータ115は、ユーザによる操作部116の操作に基づいて、ホワイトバランスモードを設定する。また、デジタルスチルカメラがホワイトバランスを自動的に調整するオートホワイトバランス機能を備えている場合、マイクロコンピュータ115は、撮影時の光源に応じたホワイトバランスモードを自動的に設定する。
ステップS630では、同時化処理部1073により、ホワイトバランス補正処理が施された画像データに対して、同時化処理を施す。
ステップS640では、カラーマトリクス演算部1074により、同時化処理が施された画像データに対して、ホワイトバランスモードに応じたカラーマトリクス係数を乗じるカラーマトリクス演算を行う。
ステップS650では、ガンマ変換部1075により、予め用意されたガンマ変換テーブルをFlashメモリ117から読み出して、カラーマトリクス演算が行われた画像データに対して、ガンマ補正処理(ガンマ変換処理)を行う。
ステップS660では、デジタルスチルカメラの撮影モードがセピアモードに設定されているか否かを判定する。ユーザは、操作部116に含まれる各種入力キーを操作することによって、撮影モードを、セピア調の画像を生成するためのセピアモードに設定することができる。デジタルスチルカメラの撮影モードがセピアモードに設定されていると判定すると、ステップS670に進む。
ステップS670では、色再現処理部1076により、セピア調の画像を生成するための色再現処理を行う。この色再現処理の詳細については、図7を用いて後述する。
一方、ステップS660において、カラー画像を生成するための通常の撮影モードが設定されていると判定すると、ステップS680に進む。ステップS680では、色再現処理部1076により、RGB形式の画像データを輝度データ(Y)と色差データ(Cb、Cr)に変換した後、自然な色再現になるように、彩度や色相の補正処理を行う。
ステップS690では、エッジ強調処理部1077により、色再現処理が行われた画像データに対して、エッジ強調処理を行う。
ステップS700では、NR処理部1077により、エッジ強調処理が行われた画像データに対して、ノイズを低減する処理を行う。ノイズ低減処理は、コアリングパラメータに基づいたコアリング処理、または、ノイズ低減パラメータ(以下、NRパラメータ)に基づいて、高周波を低減するフィルタを用いた処理を行う。
図7は、図6に示すフローチャートのステップS670の処理、すなわち、セピア調の画像を生成するための色再現処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS710では、RGB形式の画像データを輝度データ(Y)と色差データ(Cb、Cr)に変換する。輝度データYおよび色差データCb、Crはそれぞれ、最小値が0、最大値が255となるように変換する。
ステップS720では、ステップS710で求めた色差データCr、Cbを、セピア調の画像を生成するための所定の固定値、例えば、Cb=115、Cr=145とする。所定の固定値は、予め設計して求めておく。
ステップS730では、画像の明部の彩度を抑圧する補正を行う。具体的には、ステップS710で求めた輝度Yが所定の輝度ThA以上である場合に、輝度が高くなるほど彩度が低くなるように、色差データCb、Crを補正(設定)する。
図8(a)は、輝度データYに応じて、色差データCb、Crを補正(設定)する方法を説明するための図、図8(b)は、Cb−Cr平面を示す図である。図8(b)に示すように、セピア調の画像の色差データは、Cb=115、Cr=145、無彩色の画像の色差データは、Cb=128、Cr=128、全体が青色の色調である画像の色差データは、Cb=140、Cr=120と表すことができる。ただし、色差データCb、Crの数値は、上述した数値に限定されることはない。
輝度データYおよび色差データCb、Crによって構成される画素は、Y、Cb、Crをそれぞれx軸、y軸、z軸に対応させた三次元座標上の点として表すことができる。図8(a)は、Y−Cb−Crの三次元座標空間を、色差データ(Cb、Cr)が(115、145)、(128、128)、(140、120)の3点を通る平面で切り取った場合の座標平面を表したものであり、縦軸は、輝度データYを表し、横軸は、色差データCb、Crを表している。
従来のセピア調画像では、図8(a)の点線に示すように、輝度値に関係なく、色差データを固定の値としていた。しかしながら、本実施形態では、図8(a)の実線で示すように、輝度値に応じて、色差データを補正(設定)する。図7のステップS730では、輝度Yが所定の輝度しきい値ThAより高い(図8(a)のA領域)場合に、輝度Yが高くなるほど彩度が低くなるように、色差データCb、Crを補正する。すなわち、ステップS720で設定した色差データCb=115、Cr=145から、輝度Yが高くなるほど、色差データCbが128に近づくように、また、色差データCrが128に近づくように補正する(図8(b)の矢印Y1参照)。輝度Yが最大値である255の時に、色差データCb、Crはともに、128となる。例えば、輝度Yと、色差Cb、Crとの関係を定めたテーブルデータを予め用意しておき、このテーブルデータを参照することによって、色差Cb、Crを求めることができる。
ステップS740では、画像の低輝度部分の彩度を抑圧する補正を行う。具体的には、輝度Yが所定の輝度しきい値ThBより低く、かつ、所定の輝度しきい値ThCより高い(図8(a)のC領域)場合に、輝度Yが低くなるほど彩度が低くなるように、色差データCr、Cbを補正する。すなわち、ステップS720で設定した色差データCb=115、Cr=145から、輝度Yが低くなるほど、色差データCbが128に近づくように、また、色差データCrが128に近づくように補正する(図8(b)の矢印Y1参照)。輝度Yが所定の輝度しきい値ThCと等しい場合に、Cb=128、Cr=128となる。
ステップS750では、画像の暗部の色調が青色となるような補正を行う。具体的には、輝度Yが所定の輝度しきい値ThC以下であって、かつ、所定の輝度しきい値ThDより高い(図8(a)のD領域)場合に、輝度Yが低くなるに従い、徐々に青色の彩度が強くなるように、色差データCr、Cbを補正する。すなわち、輝度Yが低くなるほど、色差データCbが140に近づくように、また、色差データCrが120に近づくように補正する。輝度Yが所定の輝度しきい値ThDと等しい場合に、Cb=140、Cr=120となる。
また、輝度Yが所定の輝度しきい値ThD以下(図8(a)のE領域)の場合に、(Cb、Cr)=(140、120)の色差を基準として、輝度Yが低くなるほど彩度が低くなるように、色差データCb、Crを補正する(図8(b)の矢印Y2参照)。D領域では、青みを帯びた色となるが、E領域も青みを帯びた色となる。
なお、図8(a)に示すように、各所定の輝度しきい値は、ThA>ThB>ThC>ThDの関係が成り立つ。所定の輝度しきい値ThA〜ThDの値はそれぞれ、予め適切な値を求めて設定しておく。
ここで、セピア調の画像を生成するために、色差(Cb、Cr)を(115、145)に固定した場合と、本実施形態のように、輝度Yに応じて色差(Cb、Cr)を補正する場合との違いを以下で説明する。画像を表示するLCD114は、RGB表色系のモニタであるため、YCbCrデータは、RGBデータに変換する必要がある。色差データ(Cb、Cr)を(115、145)に固定する場合、最も暗い色と最も明るい色のYCbCr値、および、RGB変換を行った場合のRGB値は、それぞれ以下のようになる。
最も暗い色:(Y、Cb、Cr)=(0、115、145)
(R、G、B)=(24、0、0)
最も明るい色:(Y、Cb、Cr)=(255、115、145)
(R、G、B)=(255、247、232)
最も暗い色:(Y、Cb、Cr)=(0、115、145)
(R、G、B)=(24、0、0)
最も明るい色:(Y、Cb、Cr)=(255、115、145)
(R、G、B)=(255、247、232)
RGB変換後のRGB値をYCbCr値に変換すると、以下のようになる。
最も暗い色:(Y、Cb、Cr)=(7、124、140)
最も明るい色:(Y、Cb、Cr)=(248、119、133)
最も暗い色:(Y、Cb、Cr)=(7、124、140)
最も明るい色:(Y、Cb、Cr)=(248、119、133)
すなわち、色差データ(Cb、Cr)を(115、145)に固定したセピア調画像では、YCbCr空間で輝度範囲が0以上255以下であったものが、RGB表色系のモニタに表示すると、輝度Yの値が7以上248以下の範囲となり、輝度範囲が狭くなってしまう。
これに対して、本実施形態では、セピア調の画像における最も暗い色と最も明るい色のYCbCr値、および、RGB変換を行った場合のRGB値は、それぞれ以下のようになる。ただし、ここでは、説明を容易にするために、最も暗い色の色差(Cb、Cr)を(140、120)とする。
最も暗い色:(Y、Cb、Cr)=(0、140、120)
(R、G、B)=(0、2、21)
最も明るい色:(Y、Cb、Cr)=(255、128、128)
(R、G、B)=(255、255、255)
最も暗い色:(Y、Cb、Cr)=(0、140、120)
(R、G、B)=(0、2、21)
最も明るい色:(Y、Cb、Cr)=(255、128、128)
(R、G、B)=(255、255、255)
RGB変換後のRGB値をYCbCr値に変換すると、以下のようになる。
最も暗い色:(Y、Cb、Cr)=(4、138、125)
最も明るい色:(Y、Cb、Cr)=(255、128、128)
最も暗い色:(Y、Cb、Cr)=(4、138、125)
最も明るい色:(Y、Cb、Cr)=(255、128、128)
このように、本実施形態では、セピア調画像をRGB表色系のモニタに表示した場合の輝度範囲が4以上255以下となり、色差データ(Cb、Cr)を(115、145)に固定する方法に比べて、輝度範囲が広くなる。実際には、図8(a)のE領域に示すように、輝度Yが0の場合の色差(Cb、Cr)は、(140、120)よりも彩度が低い値としているため、セピア調画像をRGB表色系のモニタに表示した場合の最低輝度は、4よりも小さい値となる。
なお、逆光の状態で撮影を行った際に、画像中の明るすぎる部分や暗すぎる部分を適正な明るさに補正する逆光補正機能を備えたカメラが知られている。この逆光補正機能を使用して画像を生成する場合でも、逆光補正が行われた画像に対して、上述した図7に示すフローチャートの処理を行うことにより、同様なセピア調の画像を生成することができる。
以上、第1の実施形態における撮像装置によれば、階調変換処理が施された画像データを輝度データおよび色差データに変換し、輝度データが所定の輝度範囲(図8(a)のB領域)内にある場合には、色差データを所定の固定値に設定し、輝度データが所定の輝度範囲内にない場合には、輝度データに応じて、色差データを設定する。そして、輝度データ、および、設定された色差データに基づいて、出力画像データを生成する。これにより、輝度データが所定の輝度範囲よりも高い場合および低い場合に、輝度データに応じた適切な色差データを設定することができる。従って、例えば、セピア調の画像を生成する際に、セピア調画像の暗部が明るく見えてしまうという問題や、明部が暗く見えてしまうという問題の発生を抑制することができ、画像のコントラストの低下を防ぐことができる。
また、第1の実施形態における撮像装置によれば、輝度データが所定の輝度範囲内にない場合、輝度データに応じて、色差データを所定の固定値よりも無彩色側の値に設定する。特に、輝度データが所定の輝度範囲よりも高い場合、輝度データが高くなるほど、色差データを所定の固定値よりも無彩色側の値に設定するので、色差データを固定値とする場合に比べて、画像の明部を十分に明るく表現することができる。また、輝度データが所定の範囲よりも低く、かつ、第1の所定輝度(所定の輝度しきい値ThC)よりも高い場合、輝度データが低くなるほど、色差データを所定の固定値よりも無彩色側の値に設定するので、輝度が低くなるにつれて、徐々に暗くなるような画像表現が可能となる。
さらに、第1の実施形態における撮像装置によれば、輝度データが第1の所定輝度以下であり、かつ、第1の所定輝度よりも低い第2の所定輝度(所定の輝度しきい値ThD)よりも高い場合、輝度データの輝度が低くなるほど、色差データの色差を所定の色領域の色差に近づくように設定する。特に、所定の色領域を青色とすることにより、色差データを固定値とする場合に比べて、画像の暗部を十分に暗く表現することができる。
さらに、輝度データが第2の所定輝度以下の場合、輝度データが低くなるほど、色差データを無彩色側の値に設定する。これにより、画像の暗部をさらに十分暗く表現することができる。
また、第1の実施形態における撮像装置によれば、図8(a)に示すように、輝度Yの変化に応じて、色差Cb、Crが連続的に変化するように設定するので、輝度に応じた適切な色差成分を有する画像を生成することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態において、図8(a)に示す輝度データYと色差データCb、Crとの関係は、被写体輝度によらず、常に同じ特性であった。第2の実施形態における撮像装置では、被写体輝度に応じて、輝度データYに対する色差データCb、Crの関係を補正し、被写体の明るさを考慮した画像を作成する。
第1の実施形態において、図8(a)に示す輝度データYと色差データCb、Crとの関係は、被写体輝度によらず、常に同じ特性であった。第2の実施形態における撮像装置では、被写体輝度に応じて、輝度データYに対する色差データCb、Crの関係を補正し、被写体の明るさを考慮した画像を作成する。
第2の実施形態における撮像装置が第1の実施形態における撮像装置と異なるのは、図6に示すフローチャートのステップS670の処理、すなわち、セピア調の画像を生成するための色再現処理である。
図9は、第2の実施形態における撮像装置において、図6に示すフローチャートのステップS670の処理の詳細を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートにおいて、図7に示すフローチャートの処理と同一の処理を行うステップについては、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
ステップS910では、被写体輝度を取得する。ここでは、図3のフローチャートのステップS310、または、図4のフローチャートのステップS410で行ったAE処理の際に求めた被写体輝度を取得する。
ステップS920では、ステップS910で求めた被写体輝度に応じて、所定の輝度しきい値ThA〜ThDを補正する。
図10は、被写体輝度と、所定の輝度しきい値ThA〜ThDを補正する際に用いる補正係数αとの関係の一例を示す図である。被写体輝度が予め設計した基準被写体輝度と一致するときの補正係数αを1.0とする。基準被写体輝度は、第1の実施形態において設定した所定の輝度しきい値ThA〜ThDに対応する被写体輝度である。すなわち、被写体輝度が基準被写体輝度と一致する場合には、所定の輝度しきい値ThA〜ThDの補正は行わない。
図10に示すように、被写体輝度が基準被写体輝度より低い場合には、補正係数αを1.0よりも大きい値とする。また、被写体輝度が基準被写体輝度より高い場合には、補正係数αを1.0よりも小さい値とする。例えば、図10に示すような被写体輝度と補正係数αとの関係を定めたテーブルデータを予め用意しておき、このテーブルデータを参照することによって、補正係数αを算出する。
続いて、算出した補正係数αを各所定の輝度しきい値ThA〜ThDに乗算することによって、所定の輝度しきい値ThA〜ThDを補正する。
ステップS920に続くステップS710〜ステップS750の処理は、図7に示すフローチャートの処理と同じである。
図11(a)は、被写体輝度が基準被写体輝度よりも高い場合における輝度データYと色差データCb、Crとの関係を示す図である。点線は、被写体輝度が基準被写体輝度と等しい場合、実線は、被写体輝度が基準被写体輝度よりも高い場合の関係を示している。また、図11(a)に示す各所定の輝度しきい値ThA〜ThDは、補正係数αで補正された後の値を示している。
被写体輝度が基準被写体輝度よりも高い場合、補正係数αは1.0よりも小さい値として算出されるので(図10参照)、所定の輝度しきい値ThA〜ThDはそれぞれ、被写体輝度が基準被写体輝度と等しい場合よりも、小さい値となる。従って、輝度データYと色差データCb、Crとの関係は、図11(a)の実線で示すような特性となる。被写体輝度に応じて所定の輝度しきい値ThA〜ThDを補正することにより、被写体輝度が基準被写体輝度よりも高い場合、明るい部分の彩度が低くなるため、より明るい印象の画像にすることができる。
図11(b)は、被写体輝度が基準被写体輝度よりも低い場合における輝度データYと色差データCb、Crとの関係を示す図である。点線は、被写体輝度が基準被写体輝度と等しい場合、実線は、被写体輝度が基準被写体輝度よりも低い場合の関係を示している。被写体輝度が基準被写体輝度よりも高い場合、補正係数αは1.0よりも大きい値として算出されるので(図10参照)、所定の輝度しきい値ThA〜ThDはそれぞれ、被写体輝度が基準被写体輝度と等しい場合よりも、大きい値となる。従って、輝度データYと色差データCb、Crとの関係は、図11(b)の実線で示すような特性となる。被写体輝度に応じて所定の輝度しきい値ThA〜ThDを補正することにより、被写体輝度が基準被写体輝度よりも低い場合、暗い部分の彩度や色相が変化し、より暗い印象の画像にすることができる。
以上、第2の実施形態における撮像装置によれば、被写体の明るさに応じて、色差データを固定する所定の輝度範囲を変更するので、撮影時の条件によって、被写体の明るさに応じて第1の所定輝度(所定の輝度しきい値ThC)および第2の所定輝度(所定の輝度しきい値ThD)を変更するので、明るさを考慮した画像を生成することができる。
なお、上述した第1〜第2の実施形態の説明では、撮像装置が行う処理としてハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、別途ソフトウェアにて処理する構成も可能である。この場合、コンピュータは、CPU、RAM等の主記憶装置、上記処理の全て或いは一部を実現させるためのプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備えている。ここでは、このプログラムを撮像プログラムと呼ぶ。そして、CPUが上記記憶媒体に記憶されている撮像プログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の撮像装置と同様の処理を実現させる。
ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、この画像表示プログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該画像表示プログラムを実行するようにしても良い。
本発明は、上述した第1〜第2の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、上述した第1および第2の実施形態では、セピア調の画像を生成するための色再現処理に特徴があるものとして説明した。しかし、本発明は、セピア調の画像以外でも、全体の色調が緑や赤などの画像を生成するための色再現処理にも適用することができる。
また、色相や彩度の特性を輝度しきい値で一定比率で変更しているが、これに限らず、例えばスプライン補間などにより、滑らかに変化するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、無彩色のデータを(128、128)としているが、この近傍の色であれば実質的に同様な効果を得られる。
撮像装置は、デジタルスチルカメラに限定されることはなく、デジタルビデオカメラやカメラ付き携帯電話など、撮像機能を有するものであればよい。
1…カメラ本体
2…交換式レンズ
101…メカシャッター
102…撮像素子
103…アナログ処理部
104…アナログ/デジタル変換部
107…画像処理部
108…AE処理部
109…AF処理部
110…画像圧縮展開部(出力画像データ生成部)
113…LCDドライバ
114…LCD
115…マイクロコンピュータ
117…Flashメモリ
1075…ガンマ変換部(階調変換部)
1076…色再現処理部(輝度色差変換部、色差設定部)
2…交換式レンズ
101…メカシャッター
102…撮像素子
103…アナログ処理部
104…アナログ/デジタル変換部
107…画像処理部
108…AE処理部
109…AF処理部
110…画像圧縮展開部(出力画像データ生成部)
113…LCDドライバ
114…LCD
115…マイクロコンピュータ
117…Flashメモリ
1075…ガンマ変換部(階調変換部)
1076…色再現処理部(輝度色差変換部、色差設定部)
Claims (11)
- 被写体光を光電変換することによって、複数の色情報を有する画像データを得る撮像部と、
前記画像データに対して階調変換処理を施す階調変換部と、
前記階調変換処理が施された画像データを、輝度データおよび色差データに変換する輝度色差変換部と、
前記輝度データが所定の基準範囲内にある場合には、前記色差データを所定の固定値に設定し、前記輝度データが前記所定の輝度範囲内にない場合には、前記輝度データに応じて、前記色差データを設定する色差設定部と、
前記輝度データおよび前記色差設定部で設定された色差データに基づいて、出力画像データを生成する出力画像データ生成部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記色差設定部は、前記輝度データが前記所定の輝度範囲内にない場合、前記輝度データに応じて、前記色差データを前記所定の固定値よりも無彩色側の値に設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記色差設定部は、前記輝度データが前記所定の輝度範囲よりも高い場合、前記輝度データが高くなるほど、前記色差データを前記所定の固定値よりも無彩色側の値に設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
- 前記色差設定部は、前記輝度データが前記所定の輝度範囲よりも低く、かつ、前記所定の輝度範囲よりも低い第1の所定輝度よりも高い場合、前記輝度データが低くなるほど、前記色差データを前記所定の固定値よりも無彩色側の値に設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 前記色差設定部は、前記輝度データが前記第1の所定輝度以下であり、かつ、前記第1の所定輝度よりも低い第2の所定輝度よりも高い場合、前記輝度データが低くなるほど、前記色差データを所定の色領域の色差に近づくように設定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 前記色差設定部は、前記輝度データが前記第2の所定輝度以下の場合、前記輝度データが低くなるほど、前記色差データを前記所定の色領域の色差よりも無彩色側の値に設定することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 前記所定の色領域の色差は、青色の色差であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の撮像装置。
- 被写体の明るさを判定する明るさ判定部と、
前記被写体の明るさに応じて、前記所定の輝度範囲を変更する変更部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 被写体の明るさを判定する明るさ判定部と、
前記被写体の明るさに応じて、前記第1の所定輝度および前記第2の所定輝度を変更する変更部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の撮像装置。 - 前記色差設定部は、前記輝度データが所定の基準範囲内にある場合には、前記色差データをセピア色の色差に設定することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 被写体光を光電変換することによって、複数の色情報を有する画像データを得るステップと、
前記画像データに対して階調変換処理を施すステップと、
前記階調変換処理が施された画像データを、輝度データおよび色差データに変換するステップと、
前記輝度データが所定の基準範囲内にある場合には、前記色差データを所定の固定値に設定し、前記輝度データが前記所定の輝度範囲内にない場合には、前記輝度データに応じて、前記色差データを設定するステップと、
前記設定された色差データおよび前記輝度データに基づいて、出力画像データを生成するステップと、
を備えることを特徴とする撮像方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130402 |