JP2009176723A - ランプソケット、放電ランプユニット及び発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ランプのソケットへの取付けや輸送時に加わるランプへの機械的負荷を軽減でき、組立工程を省力化できるランプソケット、放電ランプユニット及び発光装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、ランプ用給電部材1が載置される受け凹部33aが形成されたケース本体33及びランプ用給電部材1から同軸状に突出する給電端子3が載置される接続凹部34cが形成され前記受け凹部33aに隣接するケース本体33の所定位置に配設された電気接続端子34を有するソケットケース31と、ソケットケース本体33の受け凹部33aに対向する位置にランプ用給電部材1を覆うように形成された押え部32a及び給電端子3を押圧する押圧部32bが形成され、ソケットケース31の上部からソケットケース31に係合可能なソケットカバー32とを備えているランプソケット30である。
【選択図】図6
【解決手段】本発明は、ランプ用給電部材1が載置される受け凹部33aが形成されたケース本体33及びランプ用給電部材1から同軸状に突出する給電端子3が載置される接続凹部34cが形成され前記受け凹部33aに隣接するケース本体33の所定位置に配設された電気接続端子34を有するソケットケース31と、ソケットケース本体33の受け凹部33aに対向する位置にランプ用給電部材1を覆うように形成された押え部32a及び給電端子3を押圧する押圧部32bが形成され、ソケットケース31の上部からソケットケース31に係合可能なソケットカバー32とを備えているランプソケット30である。
【選択図】図6
Description
本発明は、冷陰極放電ランプ等に用いられるランプソケット、このランプソケットを備える放電ランプユニット及びこの放電ランプユニットを用いた発光装置に関する。
従来、冷陰極放電ランプ等の給電構造として、ガラスバルブの両端部の外周面に半田製の薄膜を被着し、この薄膜と電極リード線とを接続したものが知られている(特許文献1参照)。このものにおいては、ばね作用を有する狭持板からなるランプホルダーによって、ランプが保持されるとともに、ランプホルダーと給電端子である薄膜とが電気的に接続されるようになっている。また、冷陰極放電ランプのガラス管両端付近の外表面に環状の緩衝材を取付け、この緩衝材がソケットのケースとカバーとで当接保持され、リード線がケース内のソケット端子に弾性狭持されて給電接続されるものが知られている(特許文献2参照)。
特開2007−157564号公報
特開2007−95625号公報
しかしながら、特許文献1に示されたものは、狭持板からなるランプホルダーにランプを保持するものであり、ランプの取付けに際し、ランプのガラスバルブに機械的負荷がかかり、バルブが破損する恐れがある。そのうえ、取付け後においても、ランプホルダーからバルブに直接的に保持力が加わるので、ストレスの蓄積やガラスの歪み等の原因によってバルブが破損する不具合が生じる。さらに、薄膜の被着工程が煩雑であり、歩留まりが悪く、また、ランプをランプホルダーに挿入するときに薄膜が削り取られてしまう問題点もある。したがって、組立て作業性が悪いという問題点を抱えていた。
一方、特許文献2に示されたものは、リード線がソケット端子に弾性狭持されるものであるが、ランプの取付けに際し、リード線を介してランプに機械的負荷がかかるので、特許文献1と同様に、バルブが破損する恐れがある。また、ガラス管両端付近の外表面に緩衝材が取付けられてはいるものの、ランプの取付けに際してのランプへの機械的負荷を軽減し得るものではない。特に、近年のランプの長尺化や細径化に伴い、ランプへの機械的負荷を軽減しつつ、組立て作業性を向上させるとともに組立工程の省力化が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ランプのソケットへの取付けや輸送時に加わるランプへの機械的負荷を軽減でき、組立工程を省力化できるランプソケット、放電ランプユニット及び発光装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のランプソケットは、ランプ用給電部材が載置される受け凹部が形成されたケース本体及びランプ用給電部材から同軸状に突出する給電端子が載置される接続凹部が形成され前記受け凹部に隣接するケース本体の所定位置に配設された電気接続端子を有するソケットケースと;ソケットケース本体の受け凹部に対向する位置にランプ用給電部材を覆うように形成された押え部及び給電端子を押圧する押圧部が形成され、ソケットケースの上部からソケットケースに係合可能なソケットカバーと;を具備していることを特徴とする。ソケットカバーの押え部は、直接的に給電部材を押えるようにしてもよいし、他の部材を介して間接的に押えるようにしてもよい。押圧部も同様に、給電端子を直接又は間接的に押圧するようにしてもよい。受け凹部又は接続凹部は、本体部又は給電端子の外形にあわせた凹部形状とするのが好ましいが、仮保持が可能な凹部形状であれば、本体部又は給電端子との間に若干の隙間が形成される形状であってもよい。また、隣接とは、必ずしも接するように位置する必要はなく、多少の距離をおいた位置関係を許容する。
請求項2記載のランプソケットは、請求項1記載のランプソケットにおいて、受け凹部の接続凹部に隣接する方向とは反対側の端部には、ランプ用給電部材のランプ軸方向への移動を規制するリブが形成されていることを特徴とする。リブは、ソケットケース本体とソケットカバーとの双方に形成してもよいし、ソケットケース本体のみに形成してもよい。
請求項3記載のランプソケットは、請求項1又は請求項2記載のランプソケットにおいて、電気接続端子は、接続凹部が下側方向に弾性変形可能にケース本体から離間して取付けられていることを特徴とする。
請求項4記載のランプソケットは、請求項3記載のランプソケットにおいて、電気接続端子の接続凹部の両側部には、先端が下側に延在するようにそれぞれL字状に屈曲形成されていることを特徴とする。
請求項5記載のランプソケットは、請求項1乃至請求項4いずれか一記載のランプソケットにおいて、電気接続端子の接続凹部には、上側に弾性付勢される接触片が切込みによって形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の放電ランプユニットは、請求項1乃至請求項5いずれか一記載のランプソケットと;一対の電極が封装されたガラスバルブを有する放電ランプ本体と、ガラスバルブの端部に嵌挿された弾性体からなる本体部及びガラスバルブの軸方向に突出するように本体部に保持され電極に接続された給電端子を有する給電部材とを備えてなり、本体部が前記ランプソケットのケースの受け凹部に載置され、給電端子が電気接続端子の接続凹部に載置された状態でソケットカバーを係合して保持される放電ランプと;を具備していることを特徴とする。
請求項7記載の発光装置は、装置本体と;この装置本体に装着された請求項6記載の放電ランプユニットと;を具備していることを特徴とする。発光装置は、ディスプレイ装置やいわゆる空間を照らす照明器具を含む概念である。
本発明によれば、ランプのソケットへの取付けや輸送時に加わるランプへの機械的負荷を軽減でき、組立工程を省力化できるランプソケット、放電ランプユニット及び発光装置を提供することができる。
以下、本発明にかかるランプ用給電部材及び放電ランプの第1の実施形態について図1乃至図4を参照して説明する。図1は、ランプ用給電部材を示す正面図及び側面図、図2は、同断面図、図3は、放電ランプ本体の一部を示す正面図、図4は、放電ランプを示す断面図、図5は、放電ランプの他の実施形態を示す断面図であるである。
図1及び図2において、給電部材1は、本体部2と給電端子3とから構成されている。本体部2は日本工業規格(JIS K 6253)で規定する硬度60度のシリコーンゴム製の熱伝導性を有する弾性体からなり、ほぼ中空円筒状に形成されている。外径Dはφ4.7mm、長さLは8.5mm、肉厚Tは1.0mm程度である。本体部2の中空内径部は、第1の内径部2aと第2の内径部2bとから構成されている。第1の内径部2aの寸法d1はφ3.7mm程度であり、その開口端側は、後述する放電ランプ本体のバルブの端部が嵌挿可能な挿入口2cとなっている。また、第1の内径部2aには、内側に突出する複数の突起2d・・が形成されている。具体的には、3個のリブ状の突起2d・・がそれぞれほぼ120度の均等間隔を空けて中心方向に内側に0.2mm程度突出して形成されている。突起2d・・は、第1の内径部2aの開口端から数mm奥側を起点として第2の内径部2b方向へ形成されている。これによりバルブの端部が挿入し易くなっている。
第2の内径部2bの開口端寸法d2はφ2.5mm程度であり、第1の内径部2aより小径に形成されている。また、本体部2は、硬度50度〜70度のシリコーンゴム製の弾性体を用いるのが好ましい。硬度50度未満であると保持の安定性に影響があり、硬度70度を超えるとバルブに加わる応力が大きくなり、バルブの破損を招き易くなるからである。なお、本体部2の材質は、シリコーンゴムに限らず、他の合成樹脂等を適用してもよく、要は所定の弾性を有する弾性体であればよい。さらに、複数の突起2d・・は、リブ状に限らず、ドット状であってもよく、形状、配置等に限定されるものではない。
第2の内径部2bには、給電端子3が設けられている。給電端子3は黄銅製であり、ほぼ円筒状で中空状の連通部3aを有したピン形状をなし、インサート成形により本体部2に結合されている。給電端子3の長さL1は約10.0mm、外径D1はφ2.35mmであり、連通部3aの根元部の内径d3はφ1.72mm、先端部の内径d4はφ0.9mmである。そして、連通部3aの根元部側の開口端は、後述する放電ランプ本体の電極リード線の挿入を案内するガイド部3bとしてその内径が拡大されて形成されており、本体部2の第2の内径部2bの開口端寸法d2とほぼ同寸法をなしている。また、中間部には、外径を膨出拡大した抜止部3cが形成されている。前記ガイド部3bは、抜止めとしての機能をも併せ持つものとなっている。なお、本体部2と給電端子3との結合は、本体部2に給電端子3を圧入することによって結合してもよい。給電端子3の形状は、円筒状が好ましいが、四角、六角等の多角柱状でもよく、さらに、断面がC字状をなす形態であってもよい。また、給電端子3は黄銅製に限らず、りん青銅等、導電性を有する材料が適用可能である。
図3に示す冷陰極放電ランプ本体10は、ガラスバルブ11と電極リード線12とを備えている。ガラスバルブ11は、硼・珪酸ガラス、ソーダガラス等によって形成される。この冷陰極放電ランプ本体10は、液晶パネルのバックライトの光源として用いられる場合、ガラスバルブ11の外径の種類にφ1.5mm〜φ5.0mmの範囲内において数種類のものが用意され、液晶パネルの仕様に応じて使い分けられる。そして、長さも150mm〜1300mm程度のものが用意されており、その寸法は、細径化、長尺化傾向にある。電極リード線12は、外径がφ0.6mmでガラスバルブ11の両端部から導出されており、封着部材12aとリード部材12bとから構成されている。封着部材12aとリード部材12bとは、溶着によって接合されている。封着部材12aは、コバール、モリブデン、タングステン等の導電性材料を用いることができる。リード部材12bには、ニッケル鉄合金の周りを銅で被覆したジュメット線が用いられている。
次に、図4示す放電ランプ20は、冷陰極放電ランプ本体10に給電部材1を嵌挿して構成されている。本実施形態では、ガラスバルブ11の外径φ3.0mm、内径φ2.4mm、肉厚0.3mmの冷陰極放電ランプ本体10を用いている。ガラスバルブ11は両端が封止されて内部に密閉空間が形成されており、アルゴン、キセノン、ネオン等の希ガス及び水銀蒸気が封入されている。また、ガラスバルブ11の内面には、蛍光膜13が形成されている。蛍光膜13は、ハロリン酸塩蛍光体や希土類金属酸化物蛍光体等が適用され得る。電極14は、ガラスバルブ11の内径よりもやや小さい外径を有したカップ形状であり、ニッケル、モリブデン、ニオブ等の材料で形成されている。電極14は、ガラスバルブ11の両端部に一対封装されており、カップ形状の開口部14aを互いに対向させて配置されている。また、電極14の底部に封着部材12aがレーザービーム溶接等によって接合されている。電極14と電極リード線12とで構成される電極ユニットは、ガラスバルブ11との接合に先立って封着部材12aにビードガラスが溶着される。そして、電極ユニットをガラスバルブ11に接合する際は、ビードガラスとガラスバルブ11の端部とを溶融して封着する。
このように構成された放電ランプ本体10のガラスバルブ11の端部に給電部材1をその挿入口2cから電極リード線12を通して被覆するように嵌挿する。この場合、本体部2の挿入口2c、具体的には、第1の内径部2aとガラスバルブ11の表面との隙間寸法tは、0.35mm程度となる。給電部材1のガラスバルブ11への嵌挿の作業性及び後述する給電部材1のソケットケース31とソケットカバー32間の挟持状態を併せて考慮すると、前記隙間寸法tは、0.1mm〜0.5mm程度が望ましい。また、本体部2の肉厚Tは1.0mm程度であり、前記隙間寸法tは、0.35mm程度であるあるから、その比率t/Tは、0.35となる。本発明者らは、給電部材1のランプソケット30での狭持状態やガラスバルブ11の振動の吸収状態等、総合的に検討の結果、前記肉厚Tと隙間寸法tとの比率t/Tは、0.1〜0.5が好適であるとの知見を得た。
続いて、給電部材1の嵌挿後、給電端子3の先端側をポンチでかしめ、かしめ部3dを形成し、給電端子3と電極リード線12とを電気的、機械的に接続して放電ランプ20を構成する。この場合、かしめ部3dの位置は、ガラスバルブ11の端部、すなわち、電極リード線12の封着部から4mm以上の長さ寸法L2を確保するのが好適である。このように所定の長さ寸法を確保することにより、例えば、ポンチング工程や組立工程において、給電端子3を介して電極リード線12に曲げ応力がかかった場合にも電極リード線12が撓み易く、封着部にかかる応力を軽減することができ、ガラスバルブ11の破損を防止することができる。なお、ポンチによるかしめは、複数個所行ってもよく、また、給電端子3と電極リード線12との接続は溶接によってもよい。これら接続においては、100N以上の引張強度を保有するのが望ましい。以上の給電端子3と電極リード線12とを接続するかしめ3dや溶接等の手段は、給電部材1と放電ランプ本体10とを電気的に接続すると同時に、機械的に接続してこれらを一体化するものであり、電気的、機械的兼用接続手段としての機能を果たしているものである。給電部材1の嵌挿状態では、給電部材1の本体部2におけるガラスバルブ11に嵌挿された部分は、電極14先端部よりガラスバルブ11の端部側に位置している。また、ガラスバルブ11の端部と給電端子3のガイド部3bとは軸方向に所定寸法離間G1しており、さらに、給電端子3の連通部3aには、電極リード線12と所定寸法間隙G2が形成されており、給電端子3と電極リード線12との間には、遊びが形成されるようになっている。
さらに、上記ガラスバルブ11の端部と給電端子3のガイド部3bとの所定寸法の離間G1は、図5に示すように、ガラスバルブ11の端部と給電端子3のガイド部3bとを近接させた状態で、相互間を環状に所定寸法離間G1させるようにしてもよい。
以上のように本実施形態によれば、(1)給電端子3は電極リード線12を被覆するようになっているので、給電端子3により実質的に電極リード線12の導電面積を増大することができ、安定した給電が可能となる。(2)給電部材1は、本体部2と給電端子3とを一体化したので単一の部品として扱うことができ組立てや部品管理が容易になる。(3)放電ランプ20のソケットへの取付けや組立て時又は輸送時等に給電端子3にストレスが加わったとしても本体部2は所定の硬度を有する弾性体で形成されているので、電極リード線12に作用する機械的負荷は緩和される。しかも、ガラスバルブ11の端部と給電端子3とは所定寸法離間G1しているので、給電端子3に加わったストレスがガラスバルブ11の端部に作用することもない。さらに、給電端子3と電極リード線12との間には、遊びが形成されていることも相俟って、電極リード線12に直接かかる機械的負荷が一層緩和される。したがって、ガラスバルブ11の破損を防止し得る。(4)給電端子3を本体部2にインサート成形した場合は製作が容易で、本体部2と給電端子3との結合が強固となる。(5)本体部2の挿入口2cの内側には複数の突起2d・・が形成されているので、本体部2の内径部2aの中心にガラスバルブ11を嵌挿できる。(6)シリコーンゴム製の本体部2は、熱伝導性を有しているので、電極14付近の熱を放熱することが可能で封着部の劣化を抑制できる。(7)給電端子3には、ガイド部3bが形成されているので電極リード線12が挿入し易い効果を奏する。(8)給電端子3のかしめ部3dの位置は、ガラスバルブ11の端部から4mm以上の長さ寸法L2が確保されているので、電極リード線12が撓み易く、封着部にかかる応力を軽減することができ、ガラスバルブ11の破損を防止することができる。
次に、本発明のランプソケット及び放電ランプユニットの第1の実施形態を図6乃至図13を参照して説明する。放電ランプユニット7は、放電ランプとランプソケットとから構成される。まず、図6は、ランプソケットを示す分解斜視図、図7は、ソケットカバーの裏面を示す斜視図、図8は、ランプソケットを示す斜視図、図9乃至図11は、放電ランプユニットの組立工程を示す斜視図、図12は、放電ランプユニットを示す断面図、図13は、ソケットケースを示す断面図である。
図6に示すランプソケット30は、ソケットケース31と、このソケットケース31に係合するソケットカバー32とから構成されている。ソケットケース31は、ソケットケース本体33と、このソケットケース本体33に配設される電気接続端子34とを有する。ソケットケース本体33は、PBT樹脂又はABS樹脂等で形成されており、概略直方体形状をなしている。ソケットケース本体33の上面には、前記給電部材1の本体部2が載置される半円筒状の受け凹部33aと、この受け凹部33aに連接する直方体状の電気接続端子設置凹部33bが形成されている。なお、受け凹部33aの前端開口部には半円筒状を縮径するような内側に向かうリブ33cが形成されている。電気接続端子設置凹部33bの両側には、電気接続端子34の取付用の挿入孔33dが形成されている。さらに、ケース本体33の四隅には、後述するソケットカバー32の係合爪が挿入される係合孔33eが形成されている。また、ケース本体33の両側壁からは下方に向かって係合爪33fが形成されている。
電気接続端子34は、黄銅又はりん青銅等の導電性を有する材料でほぼコ字状に形成されており、ベース34aと、このベース34aの両側から先端が下側へ延出するベース脚34bとから構成されている。ベース34aには、前記給電端子3が載置される半円筒状の接続凹部34cが形成されており、したがって、電気接続端子34は、接続凹部34cの両側からそれぞれL字状に屈曲された形態をなしている。ベース脚34bには、外方に向けて切り起こした切起片34dが形成されている。この切起片34dは、ベース脚34bを挿入孔33dに挿入したときに抜け止めの作用をなす。
ソケットカバー32は、ソケットケース本体33と同様にPBT樹脂又はABS樹脂等で形成されており、概略直方体形状をなして裏面四隅から下方に向かって係合爪32fが突出形成されている。図6に示すように、ソケットカバー32には、前記ソケットケース本体33の受け凹部33aと対向する位置に、押え部として半円筒状の押え凹部32aが形成されている。さらに、この押え凹部32aに連接して前記電気接続端子34の接続凹部34cと対向する位置に、押圧部として前記押え凹部32aより小径な半円筒状の押圧凹部32bが形成されている。また、押圧凹部32bの前端開口部には半円筒状を縮径するようなリブ32cが形成されている。
上記のようなランプソケット30は、まず、ソケットケース本体33に電気接続端子34が取付けられる。具体的には、ソケットケース本体33の挿入孔33dに電気接続端子34のベース脚34bが挿入されて行われる。次に、ソケットカバー32の係合爪32fをソケットケース本体33の四隅に形成された係合孔33eに挿入する。以上によりランプソケット30は組み合わせられる(図8参照)。
次に、図9乃至図11を参照して放電ランプユニット40の組立取付工程を説明する。放電ランプユニット40は、放電ランプ20とランプソケット30とから構成され、例えば、液晶パネルのバックライト装置の基板や筐体50に取付けられる。基板や筐体50には、放電ランプユニット40の取付け個数に応じた取付孔51が形成されるが、ここでは、説明の便宜上、筐体50に3個の取付孔51を形成したものを示している。この取付孔51に放電ランプユニット40が取付けられる。図9において、筐体50並びにソケットケース31、放電ランプ20及びソケットカバー32が積層されるように順次示されている。まず、ソケットケース31を筐体50に取付けるに際しては、ソケットケース31の係合爪33fを取付孔51に係合するように挿入する。すると係合爪33fが取付孔51を介して筐体50裏面の取付孔51の孔縁に弾性係合する(図10、図12参照)。
次に、図10に示すように、放電ランプ20をソケットケース31に載置する。具体的には、給電部材1の本体部2をソケットケース31の受け凹部33aに嵌合するように載置し、給電端子3を電気接続端子34の接続凹部34cに載置する。続いて、図11に示すように、ソケットケース31にソケットカバー32を順次係合する。この係合は、ソケットカバー32の係合爪32fをソケットケース本体33の四隅に形成された係合孔33eに挿入し、さらに挿入を進めて、筐体50の取付孔51まで至らしめる。このため、前記ソケットケース31の係合爪33fと同様に、係合爪32fは取付孔51を介して筐体50裏面の取付孔51の孔縁に弾性係合する(図12参照)。したがって、これら一連の組立取付工程は、筐体50に対して、一方向、つまり、全て上下方向から部品を積層するように移動して行うことができ、放電ランプ20にかかる機械的負荷を軽減できるとともに作業の簡略化が可能で組立取付工程の自動化を行う場合に有利となる。
上記の状態では、ソケットカバー32の係合爪32fは、ソケットケース本体33の係合孔33e及び筐体50の取付孔51を貫通して係合しているので、ソケットカバー32がソケットケース31に係合されるばかりではなく、ソケットカバー32自体も筐体50に係合される。換言すれば、ソケットカバー32は、ソケットケース31と放電ランプ20を共に含めて筐体50に係合しており、この場合、ソケットケース31はそれ自体も筐体50に係合しているため、二重に筐体50に係合していることとなる。
図12を加えて参照しながら説明する。この係合にあたっては、給電部材1の本体部2は、ソケットカバー32の押え凹部32aに押圧され若干の弾性変形を伴いながら、ソケットケース31とソケットカバー32間に挟持される。このとき、本体部2とガラスバルブ11との間には隙間が形成されているので押え凹部32aの押圧により隙間が均等に減少し、中心軸がずれることなく狭持することが可能となる。一方、給電部材1の給電端子3は、ソケットカバー32の押圧凹部32bに押圧されて電気接続端子34の接続凹部34cに弾性付勢されながら挟持される。このとき、給電端子3はガラスバルブ11の中心軸に対してずれるように撓むことが可能であり、接続凹部34cと押圧凹部32bとの間に弾性復帰応力と押圧力とによって適切な接触圧が確保され、電気接続の信頼性が高い状態で配置される。加えて、仮に、給電部材1等に寸法誤差があっても、前記撓みによって誤差を吸収することが可能である。なお、ソケットカバー32の係合にあたっては、最初に、ソケットカバー32の押圧凹部32bが給電端子3に接触し、次に、ソケットカバー32の押え凹部32aが給電部材1の弾性体からなる本体部2に接触する寸法関係になっている。
したがって、実際のソケットカバー32の係合過程においては、まず、給電端子3が電気接続端子34の接続凹部34cの方向へわずかに撓み、接続凹部34cとの接触圧を高める。続いて、本体部2は、ソケットカバー32の押え凹部32aに押圧され、弾性変形するとともに、給電端子3はさらに押圧凹部32bに押されて接続凹部34cとの接触圧を高めていく。よって、給電端子3は電気接続端子34と適切な接触圧で確実に接続されるとともに、放電ランプ20はランプソケット30に確実に保持される。
次に、図12に示すように、放電ランプ20の給電部材1はランプソケット30に挟持される。給電部材1の本体部2は、ソケットケース本体33の受け凹部33aとソケットカバー32の押え凹部32a間に保持される。この場合、本体部2は、リブ32c及びリブ33cにより、軸方向の移動が規制されている。また、給電部材1の給電端子3は、電気接続端子34の接続凹部34cとソケットカバー32の押圧凹部32b間に保持される。このとき、図13に示すように、電気接続端子34のベース34aは、上下方向に弾性変形可能に、ソケットケース本体33の電気接続端子設置凹部33bから離間して設けられているので、給電端子3との接触圧を適切に確保することが可能となる。
以上のように本実施形態によれば、上述のランプ用給電部材及び放電ランプの実施形態の効果に加え、次の効果を奏する。(1)放電ランプ20をランプソケット30に取付ける作業は、上下一方向の動作で行うことができ、放電ランプ20にかかる機械的負荷を軽減できるとともに作業の簡略化が可能で、組み立てロボット等の自動機械を用いることによって自動組み立て化を実現でき、組立工程の省力化を図ることが可能となる。(2)放電ランプ20のランプソケット30への取付け時に加わる衝撃は給電部材1の本体部2よって吸収されるので、ガラスバルブ11の破損を防止できる。(3)放電ランプ20をランプソケット30に取付ける際、給電端子3はガラスバルブ11に対して撓むことが可能であり、給電端子3と電気接続端子34との適切な接触圧を確保して、電気接続の信頼性が高い状態で配置できる。また、本体部2とガラスバルブ11との間には隙間が形成されているので押え凹部32aの押圧により隙間が均等に減少し、中心軸がずれることなく位置的に精度が高い取付けを行うことができる。(4)放電ランプユニット40の輸送時や使用時等に加わる衝撃、振動が給電部材1の本体部2よって吸収、緩和されるので、ガラスバルブ11の破損、ランプの不点等の不具合を防止でき、かつ衝撃、振動の給電部材1への影響を緩和することができ、安定した給電が可能となる。(5)放電ランプ20の点灯により、ガラスバルブ11に径方向、軸方向の熱膨張が生じるが、弾性体の本体部2により熱膨張が吸収され、ガラスバルブ11のひずみ等を軽減することができる。
(6)ガラスバルブ11と給電端子3は、所定寸法離間G1しているので、給電端子3へのガラスバルブ11の振動や熱膨張の影響が緩和され、本体部2の吸収作用と相俟って、一層安定した給電が可能となる。(7)給電部材1は、ランプソケット30のリブ32c及びリブ33cにより、軸方向の移動が規制されているので、所定の位置に放電ランプ20を配置できる。(8)電気接続端子34は、上下方向に弾性変形可能に、ソケットケース本体33から離間して設けられているので、給電端子3との接触圧を適切に確保することが可能となる。(9)電気接続端子34は、接続凹部34cの両側から単にL字状に折曲されて形成されているので、構成を簡素化できる。(10)ソケットカバー32の係合にあたっては、最初に、ソケットカバー32の押圧凹部32bが給電端子3に接触し、次に、ソケットカバー32の押え凹部32aが給電部材1の弾性体からなる本体部2に接触する寸法関係になっているので、給電端子3は電気接続端子34と適切な接触圧で確実に接続されるとともに、放電ランプ20はランプソケット30に確実に保持される。
(11)本体部2の挿入口2cとガラスバルブ11との間に隙間が形成されているので、給電部材1の本体部2は、ソケットカバー32に押圧され、若干の弾性変形を伴いながら本体部2自体の弾性とともにソケットケース31とソケットカバー32間に挟持され、この点においてもランプソケット30による放電ランプ20の保持が確実となる。(12)ランプソケット30の係合構造により、その係合が強固なものとなっており、しかも、ソケットカバー32を筐体50に取付けた状態でソケットカバー32のみを取り外すことが可能であり、放電ランプ20の交換等がし易い効果を奏する。(13)給電部材1の本体部2は、シリコーンゴム製であり熱伝導性を有しているので、電極14付近の熱を効果的に放熱することができる。すなわち、電極14付近の熱は、ガラスバルブ11、本体部2を経由して、表面積が大きなランプソケット30へ伝導され放熱される。加えて、電極14付近の熱は、電極リード線12、給電端子3から電気接続端子34、ランプソケット30へ伝導されることによっても放熱される。
次に、本発明にかかるランプ用給電部材及び放電ランプの第2の実施形態について図14乃至図19を参照して説明する。図14は、給電端子を示す斜視図、図15は、同正面図及び断面図、図16は、同図15とは90度角度を変えて表した正面図及び断面図、図17は、同図15における右側面図、図18は、給電部材を示す断面図、図19は、放電ランプを示す断面図である。なお、前記第1の実施形態と同一又は相当部分には、同一符号を付し重複した説明は省略する。
本実施形態では、図19に示すように、給電部材1を放電ランプ本体10のガラスバルブ11の端部に嵌挿後、給電端子3の複数個所をポンチでかしめ、かしめ部3d1、3d2を形成し、給電端子3と電極リード線12とを電気的、機械的に接続したものである。勿論、ポンチでかしめ部3d1、3d2を形成するポンチング工程は、給電部材1をガラスバルブ11に嵌挿し、給電端子3の連通部3aに電極リード線12を導出した後に行われる工程であるが、説明の便宜上、図14乃至図18においては、電極リード線12を省略している。
まず、図14乃至図17に示すように、給電端子3は、円筒状で中空状の連通部3aを有したピン形状をなしている。この給電端子3の例えば、先端部の2箇所をポンチでかしめ、かしめ部3d1、3d2を形成するもので、給電端子3を外方からポンチで押圧し押し潰して、連通部3aの内方に突出した凸部3e1、3e2を形成する。そして、この凸部3e1、3e2と対面する内壁を電極リード線12に圧接して給電端子3と電極リード線12とを電気的、機械的に接続する。
ここで、かしめ部3d1とかしめ部3d2とは、相互に給電端子3の軸方向及び周方向に偏倚した位置、すなわち、軸方向及び周方向にずれた位置に形成されている。具体的には、軸方向には、かしめ部1個分程度ずれ、周方向には、略90度ずれて形成されている。したがって、それぞれの凸部3e1、3e2もずれて連通部3aの内方に突出し、電極リード線12を圧接するようになる。
図18に示すように、このような給電端子3には、インサート成形によりシリコーンゴム製の本体部2が結合されており、給電部材1を構成している。そして、図19に示すように、この給電部材1を放電ランプ本体10のガラスバルブ11の端部に嵌挿し、給電端子3の先端部の2箇所をポンチでかしめ、かしめ部3d1、3d2を形成する。なお、この場合、かしめ部3d2の位置は、ガラスバルブ11の端部、すなわち、電極リード線12の封着部から4mm以上の長さ寸法L2が確保されるようになっている。
次に、このかしめ部3d1、3d2を形成するポンチング工程の概要について説明する。かしめ装置として、ポンチを有する2個のヘッドが平面上略90度の角度を隔てて配置された設備が用意されている。まず、給電部材1が嵌挿されたガラスバルブ11をホルダ等によって垂直に支持し、給電端子3をガイドブロックのガイド孔に挿通させる。この状態で、給電端子3の周方向、すなわち、平面上90度の角度を隔て、かつ給電端子3の軸方向、すなわち、上下方向にかしめ部1個分の間隔を隔ててセットされた2個のポンチによりポンチングを行なう。具体的には、2個のポンチを給電端子3側に前進させると、それぞれのポンチの先端部はガイド孔内に進入して、給電端子3の側壁を押し潰して、連通部3aの内方に突出した凸部3e1、3e2を形成する。
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、給電端子3と電極リード線12とは、複数個所のかしめ部3d1、3d2によって接続されているので、接続が確実で、接触面積が確保でき、給電端子3と電極リード線12の導通の不具合を低減できる。また、かしめ部3d1、3d2は、給電端子3の軸方向及び周方向に偏倚した位置に形成され、相互にずれた位置に形成されるので、かしめによる押圧力で電極リード線12が断線したり、給電端子3の周壁がせん断されたりするのを軽減することが可能となる。さらに、かしめ部3d1、3d2は、異なる方向から凸部3e1、3e2が形成されるので、この凸部3e1、3e2による電極リード線12に加わる押圧力の方向が異なり、その結果、電極リード線12の撓む方向が異なり、凸部3e1、3e2と電極リード線12との接触が確実に確保され、安定した給電が可能となる。また、かしめ装置の設備として、ポンチのヘッドを平面上略90度の角度を隔てて配置することができ、配置の省スペース化が可能となる。
なお、前記実施形態のおいては、かしめ部3d1、3d2を給電端子3の軸方向には、かしめ部1個分程度、周方向には、略90度ずれて形成するものについて説明したが、この軸方向及び周方向の偏倚量は、格別限定されるものではなく、設計に応じて適宜設定できる。また、かしめ装置の設備の配置も前記のように2個のヘッドを平面上略90度の角度を隔てて配置するものに限るものではない。
次に、本発明のランプソケット及び放電ランプユニットの第2の実施形態を図20乃至図25を参照して説明する。図20は、ランプソケットを示す斜視図、図21は、電気接続端子を示す斜視図及び正面図、図22は、給電部材と電気接続端子との接続状態を示す斜視図、図23乃至図25は、放電ランプユニットの組立工程を示す斜視図である。なお、第1の実施形態と同一又は相当部分には、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
図20に示すように、ランプソケット30は、ソケットケース31と、このソケットケース31に係合するソケットカバー32とから構成されている。ソケットケース31は、ソケットケース本体33と、このソケットケース本体33に配設される電気接続端子34とを有する。ソケットケース本体33の上面には、前記給電部材1の本体部2が載置される半円筒状の受け凹部33aが形成されており、この受け凹部33aの前端開口部には内側に向かうリブ33cが形成されている。また、受け凹部33aと連接するソケットケース本体33の両側壁には、電気接続端子34がインサート成形により配設されている。したがって、電気接続端子34は、ソケットケース本体33の両側壁間を跨るように配置されている。さらに、ケース本体33の四隅には、後述するソケットカバー32の係合爪が係合される係合突起33eが形成されている。また、ケース本体33の両側壁の外側には、筐体等への取付け用のスライド部材33gが突設されており、このスライド部材33gの前後には垂直方向にストッパ片33h及び係合片33iが形成されている。なお、ソケットケース本体33への電気接続端子34の配設は、インサート成形に限らず、第1の実施形態と同様に組込みにより取付けるようにしてもよい。
電気接続端子34は、図21に代表して示すように、黄銅又はりん青銅等の導電性を有する材料でほぼコ字状に形成されており、ベース34aと、このベース34aの両側から先端が下側へ延出するベース脚34bとから構成されている。ベース34aには、前記給電端子3が載置される半円筒状の接続凹部34cが形成されており、したがって、電気接続端子34は、接続凹部34cの両側からそれぞれL字状に屈曲された形態をなしている。そして、接続凹部34cには、スリット状のほぼコ字状をなす切込み34eによって接触片34fが形成されている。この接触片34fは、一端側がベース34aに連接されており、他端側が切込み34eによってベース34aと切り離されて自由端となっている。この接触片34fは、常時は、ベース34aとの連接部を支点として上側回転方向に弾性付勢されており、つまり、ベース34a面より上側に若干突出した状態で弾性変形可能となっている(図21(b)参照)。なお、切込み34eは、スリット状や線状等が適用でき、格別限定されるものではない。
このような電気接続端子34と給電端子3との接続状態においては、図22に示すように、接触片34fが下側に回動変形し、給電端子3にその弾性復帰力によって圧接するようになる。したがって、適切な接触状態を維持することができ、接触不良等の不具合を改善することができる。
続いて、ソケットカバー32は、概略直方体形状をなして裏面四隅から下方に向かって係合爪32fが突出形成されている。
次に、図23乃至図25を参照して放電ランプユニット40の組立取付工程を説明する。放電ランプユニット40は、放電ランプ20とランプソケット30とから構成され、例えば、液晶パネルのバックライト装置の基板や筐体50に形成された一対のガイド部材52に取付けられる。図23に示すように、ガイド部材52は、ほぼL字状をなし、リード線等の通過孔53、基板又は筐体50の一部をなしている案内壁54を間に挟んで対向するように形成されている。ソケットケース31は、ガイド部材52にスライドして取付けられ、その上から放電ランプ20及びソケットカバー32が積層するように取付けられる。
図24に示すように、まず、ソケットケース31の下面を案内壁54に沿って水平方向(図示矢印方向)にスライドさせるとともに、スライド部材33gをガイド部材52の開口前端に適合させるようにしてスライドを進める。このとき、スライド部材33gの係合片33iはガイド部材52の内壁上側と接触して、案内壁54を含めた弾性変形を伴い、フリクションを保ちながらスライドする。そして、スライド部材33gのストッパ片33hがガイド部材52の開口前端に当接するとともに、係合片33iがガイド部材52の開口後端に到達し弾性復帰することにより、係合片33iがスライド部材33gに係合し、ソケットケース31が筐体50に取付けられる。
図25に示すように、ソケットケース31を筐体50に取付けた状態で放電ランプ20をソケットケース31に載置する。具体的には、給電部材1の本体部2をソケットケース31の受け凹部33aに嵌合するように載置し、給電端子3を電気接続端子34の接触片34fに載置する。次いで、ソケットケース31にソケットカバー32を係合する。この係合は、ソケットカバー32の係合爪32fをソケットケース本体33の四隅に形成された係合突起33eに係合することにより行われる。したがって、ソケットケース31を取付けた後、放電ランプ20を載置し、その上からソケットカバー32を係合するため、放電ランプ20にかかる機械的負荷を軽減でき、ガラスバルブ11の破損等を防止し得る。
以上のように本実施形態によれば、上述の各実施形態と同様な効果に加え、電気接続端子34に接触片34fを形成したので、給電端子3との接触圧を十分確保でき、放電ランプユニット40の輸送時や使用時等に加わる衝撃や振動が生じても接触不良等の不具合を防止でき、信頼性を向上することができる。さらに、放電ランプ20の点灯により、ガラスバルブ11に径方向、軸方向の熱膨張が生じるが、接触片34fは、弾性変形可能であり、給電端子3を介してその熱膨張を吸収することができ、ガラスバルブ11の封止部への応力集中を緩和することができる。また、ランプソケット30のソケットケース31を基板や筐体50にスライド動作によって取付けるようにしたため、基板や筐体50の裏面側にランプソケット30を取付けるための係合爪等を突出させないようにすることが可能である。したがって、例えば、基板が複数枚積層されて基板間の間隔が狭いような構成に適用する場合に有効となる。
続いて、本発明の発光装置の実施形態について説明する。図示は省略するが、上記実施形態の放電ランプユニット40は、装置本体に装着し、発光装置として構成できる。ここで、発光装置は、ディスプレイ装置やいわゆる空間を照らす照明器具を含む概念である。例えば、液晶パネルのバックライト装置等の各種ディスプレイ装置、また、屋内又は屋外で使用される照明器具に適用可能である。なお、バックライト装置にあっては、直下方式、サイドライト方式等のいずれでも適用可能である。このような発光装置によれば、上記実施形態の放電ランプユニット40の効果を奏する発光装置を提供できる。
次に、放電ランプユニットの他の実施形態を図26乃至図28を参照して説明する。図26は、放電ランプユニットの分解斜視図、図27は、同斜視図、図28は、同平面図である。なお、前記ランプソケット及び放電ランプユニットの第2の実施形態と同一又は相当部分には、同一符号を付し重複した説明は省略する。
図26において、ランプソケット30は、ソケットケース31と、このソケットケース31に係合するソケットカバー32とから構成されている。ソケットケース31は、ほぼ直方体形状の箱状をなし、その内側壁には、開口部側からL字状に屈曲された案内溝61が4箇所に形成されている。なお、電気接続端子等の構成は、第2の実施形態と同様である。一方、ソケットカバー32は、ほぼ長方形状をなし、その両側壁の延出部は、弾性変形可能な弾性アーム62として構成されている。また、両側壁の外面には、前記案内溝61と対向する係合突起63が4箇所に形成されており、また、弾性アーム62の先端側にはストッパ突起64が形成されている。
このようなランプソケット30の構成において、ソケットケース31を基板や筐体に第2の実施形態と同様にスライドして取付けた後、放電ランプ20を載置し、ソケットカバー32を係合する。この係合にあたっては、まず、ソケットカバー32の係合突起63を開口部側から案内溝61に沿って垂直方向、すなわち、下方にスライドさせて移動させる。次に、係合突起63を案内溝61に沿って水平方向、すなわち、図示上、左方にスライドさせて移動させる。このとき、ストッパ突起64がソケットケース31の前端壁65に衝突するが、さらに移動を進めると、弾性アーム62は弾性変形可能であるため、双方の弾性アーム62が内側に弾性変形し、これにより、ストッパ突起64がソケットケース31の前端壁65を乗越え、その後、弾性アーム62が弾性復帰してストッパ突起64は前方側の案内溝61に嵌入する。
以上により、図27及び図28に示すように、放電ランプユニット40は、組立て取付けがなされるが、例えば、放電ランプ20の交換等の場合においては、弾性アーム62を内側に弾性変形させ、上記組立時とは、逆の操作でソケットカバー32の係合を解除することができる。
したがって、本実施形態によれば、ソケットカバー32を垂直及び水平方向にスライドさせてソケットケース31に係合するので、係合状態が確実で安定して放電ランプ20を保持することができる。また、放電ランプ20の交換も容易な放電ランプユニット40を提供することができる。
本発明は、上記各実施形態の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
1・・・ランプ用給電部材、2・・・本体部、2c・・・挿入口、
3・・・給電端子、10・・・放電ランプ本体、11・・・ガラスバルブ、
12・・・電極リード線、14・・・電極、20・・・放電ランプ、
30・・・ランプソケット、31・・・ソケットケース、32・・・ソケットカバー、
32a・・・押え部(押え凹部)、32b・・・押圧部(押圧凹部)、
33・・・ソケットケース本体、33a・・・受け凹部、33c・・・リブ、
34・・・電気接続端子、34c・・・接続凹部、34f・・・接触片、
40・・・放電ランプユニット
3・・・給電端子、10・・・放電ランプ本体、11・・・ガラスバルブ、
12・・・電極リード線、14・・・電極、20・・・放電ランプ、
30・・・ランプソケット、31・・・ソケットケース、32・・・ソケットカバー、
32a・・・押え部(押え凹部)、32b・・・押圧部(押圧凹部)、
33・・・ソケットケース本体、33a・・・受け凹部、33c・・・リブ、
34・・・電気接続端子、34c・・・接続凹部、34f・・・接触片、
40・・・放電ランプユニット
Claims (7)
- ランプ用給電部材が載置される受け凹部が形成されたケース本体及びランプ用給電部材から同軸状に突出する給電端子が載置される接続凹部が形成され前記受け凹部に隣接するケース本体の所定位置に配設された電気接続端子を有するソケットケースと;
ソケットケース本体の受け凹部に対向する位置にランプ用給電部材を覆うように形成された押え部及び給電端子を押圧する押圧部が形成され、ソケットケースの上部からソケットケースに係合可能なソケットカバーと;
を具備していることを特徴とするランプソケット。 - 受け凹部の接続凹部に隣接する方向とは反対側の端部には、ランプ用給電部材のランプ軸方向への移動を規制するリブが形成されていることを特徴とする請求項1記載のランプソケット。
- 電気接続端子は、接続凹部が下側方向に弾性変形可能にケース本体から離間して取付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のランプソケット。
- 電気接続端子の接続凹部の両側部には、先端が下側に延在するようにそれぞれL字状に屈曲形成されていることを特徴とする請求項3記載のランプソケット。
- 電気接続端子の接続凹部には、上側に弾性付勢される接触片が切込みによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか一記載のランプソケット。
- 請求項1乃至請求項5いずれか一記載のランプソケットと;
一対の電極が封装されたガラスバルブを有する放電ランプ本体と、ガラスバルブの端部に嵌挿された弾性体からなる本体部及びガラスバルブの軸方向に突出するように本体部に保持され電極に接続された給電端子を有する給電部材とを備えてなり、本体部が前記ランプソケットのケースの受け凹部に載置され、給電端子が電気接続端子の接続凹部に載置された状態でソケットカバーを係合して保持される放電ランプと;
を具備していることを特徴とする放電ランプユニット。 - 装置本体と;
この装置本体に装着された請求項6記載の放電ランプユニットと;
を具備していることを特徴とする発光装置。
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