JP2009172492A - 静電噴霧装置 - Google Patents

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光央 小畑
Yume Inokuchi
優芽 井ノ口
Mamoru Okumoto
衛 奥本
Masashi Kamata
正史 鎌田
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Abstract

【課題】ノズル内の液体の乾燥防止対策。
【解決手段】ハウジング(41)と、ハウジング(41)内に収納され、且つ液体が充填された容器(11)と、容器(11)に取り付けられ、先端が容器(11)の外部に開口し、後端が容器(11)の内部に開口するノズル(20)と、容器(11)を圧迫してノズル(20)の先端に液体を供給する加圧機構(50)と、所定の電圧を容器(11)内の液体に印加する導電部材(12)とを備え、導電部材(12)によって所定の電圧を印加された液体がノズル(20)の先端から霧化状態で噴霧される静電噴霧装置を対象としている。ノズル保持部(22)を覆う大形部(23a)と、大形部(23a)よりも小形で、且つノズル(20)の先端部(21a)を覆う小形部(23b)とを有する開閉自在なノズルキャップ(23)を備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、静電噴霧装置に関し、特に、ノズル内の液体の乾燥防止対策に係るものである。
従来、容器内に貯留された液体を噴霧させるための液体噴霧装置として、容器の出口となるノズルに送り込まれた液体を、ノズルの先端から電界強度によって噴霧させる静電噴霧装置が知られている。このような静電噴霧装置を特許文献1に示す。特許文献1に示す静電噴霧装置は、一端が蝶番で連結された一対のケースからなるハウジングを備えている。各ケースには、弾性的に変形可能な材料で形成されたパッドが設けられている。この静電噴霧装置では、ハウジングを閉じる際に、パッドが液体を貯留する容器である小袋を挟み込みながら収縮する。小袋は、パッドによって圧縮され、小袋内の液体がノズルに供給される。この状態で、ノズルの先端に電界を形成することで、小袋内の液体をノズルの先端から噴霧させる。
特開平05−138081号公報
しかしながら、従来の静電噴霧装置において、例えば細管のノズルを使用する場合、ノズル自体が露出したままの状態であるので、ノズルの内部に貯留した液体が短時間で乾燥し、固形化してしまう。そして、固形化した液体が、ノズル内の液体流路に詰まってしまい、この状態で容器を圧迫してもノズルの先端に液体を供給することができず、その結果、ノズルの先端から液体を噴霧させることができないという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、ノズル内の液体が乾燥するのを防止することを目的とする。
第1の発明は、ハウジング(41)と、該ハウジング(41)内に収納され、且つ液体が充填された容器(11)と、該容器(11)に取り付けられ、先端が容器(11)の外部に開口し、後端が容器(11)の内部に開口するノズル(20)と、上記容器(11)を圧迫してノズル(20)の先端に液体を供給する加圧手段(50)と、所定の電圧を容器(11)内の液体に印加する電圧印加手段(12)とを備え、上記電圧印加手段(12)によって所定の電圧を印加された液体がノズル(20)の先端から霧化状態で噴霧される静電噴霧装置であって、上記ノズル(20)の先端を密閉するための開閉自在な蓋部材(23)を備えている。
上記第1の発明では、電圧印加手段(12)によって容器(11)内の液体に荷電する。この状態で容器(11)を圧迫すると、ノズル(20)の内部に荷電した液体が流れ込み、ノズル(20)の先端から微細な液体となって吹き出る。ここで、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル(20)に蓋部材(23)を装着すると、蓋部材(23)がノズル(20)の先端を密閉する。ノズル(20)の先端を密閉すると、ノズル(20)内の液体が乾燥しない。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記蓋部材(23)は、ノズル(20)の根元部(22)を覆う大形部(23a)と、該大形部(23a)よりも小形で、且つノズル(20)の先端部(21a)を覆う小形部(23b)とを備えている。
上記第2の発明では、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル(20)に蓋部材(23)を装着すると、蓋部材(23)がノズル(20)の先端部(21a)を密閉する。ここで、蓋部材(23)の大形部(23a)がノズル(20)の根元部(22)を覆う一方、蓋部材(23)の小形部(23b)がノズル(20)の先端部(21a)を覆う。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記小形部(23b)の内側面は、該小形部(23b)の基端から先端に向かって細くなるテーパ面に形成されている。
上記第3の発明では、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル(20)に蓋部材(23)を装着すると、ノズル(20)は小形部(23b)の内側面に沿って蓋部材(23)に入り、蓋部材(23)の小形部(23b)がノズル(20)の先端部(21a)を覆う。
第4の発明は、上記第1〜3の発明において、上記蓋部材(23)には、上記ノズル(20)の先端が突き刺さる弾性体(70)が設けられている。
上記第4の発明では、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル(20)に蓋部材(23)を装着すると、ノズル(20)の先端が、弾性体(70)に突き刺さる。
上記第1の発明によれば、ノズル(20)の先端を密閉する蓋部材(23)を備えているため、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル(20)の内部に残された液体が外気に晒されて乾燥するのを防止することができる。これにより、ノズル(20)内の液体が固形化して、ノズル(20)の内部の液体流路に詰まるのを確実に防止することができる。この結果、静電噴霧装置(1)を停止(保管)した後でも、ノズル(20)の先端から液体を確実に噴霧させることができる。
上記第2の発明によれば、蓋部材(23)は、ノズル(20)の先端部(21a)を覆う小形部(23b)を、大形部(23a)よりも小形にしたため、ノズル(20)の先端部(21a)の周りにおける蓋部材(23)の内部容積を小さくすることができる。このため、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル(20)の内部に残された液体が外気に晒されて乾燥するのを防止することができる。これにより、ノズル(20)内の液体が固形化して、ノズル(20)の内部の液体流路に詰まるのを確実に防止することができる。この結果、静電噴霧装置(1)を停止(保管)した後でも、ノズル(20)の先端から液体を確実に噴霧させることができる。
上記第3の発明によれば、小形部(23b)の内側面を、小形部(23b)の基端から先端に向かって細くなるテーパ面に形成したため、小形部(23b)の内側面に沿ってノズル(20)を蓋部材(23)に装着することができる。これにより、ノズル(20)を蓋部材(23)に速やかに装着することができる。
上記第4の発明によれば、蓋部材(23)に、ノズル(20)の先端を突き刺す弾性体(70)を設けたため、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル(20)の内部の液体が乾燥するのを防止することができる。これにより、固形化したノズル(20)の内部の液体によってノズル(20)の内部の液体流路が詰まるのを確実に防止することができる。この結果、静電噴霧装置(1)を停止(保管)した後でも、ノズル(20)の先端から液体を確実に噴霧させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈発明の実施形態1〉
本実施形態1は、静電噴霧装置に本発明を適用したものである。
図1〜図6に示すように、本実施形態1に係る静電噴霧装置(1)は、卓上等に設置されて使用されるものである。この静電噴霧装置(1)は、ハウジング(41)と噴霧カートリッジ(10)とを備えている。また、静電噴霧装置(1)では、噴霧カートリッジ(10)がハウジング(41)に対して着脱可能となっている。
上記噴霧カートリッジ(10)は、扁平な袋状容器として構成された容器(11)と、該容器(11)の内部に挿入される導電部材(12)およびノズル(20)と、該ノズル(20)内の液体の乾燥を防止するノズルキャップ(23)とを備えている。尚、噴霧カートリッジ(10)についての詳細は後述する。
上記ハウジング(41)は、ハウジング本体(41a)と、ハウジング本体(41a)の両端をそれぞれ覆う一対のカバー部材(41b,41c)とを備え、ハウジング本体(41a)には、その側面を覆う台座用カバー(42)が取り付けられている。ハウジング(41)の内部には、加圧手段である加圧機構(50)および電源部(図示なし)が収納されている。
上記ハウジング本体(41a)は、円筒状に形成され、下部には、ハウジング本体(41a)を支持する支持部(43)が設けられる一方、上部には、ノズル(20)を保護するシュラウド(48)が形成されている。このシュラウド(48)は、ハウジング本体(41a)から外部に膨出して形成され、略中央部に凹部が形成されている。そして、シュラウド(48)には、噴霧カートリッジ(10)を装着するための孔部が形成されている。また、ハウジング本体(41a)の上部の孔部の下側には、LED(46)が取り付けられている(図1では2個)。このLED(46)は、ノズル(20)の先端から噴霧される液体に向かって照射され、静電噴霧装置(1)の使用者が、その噴霧状態を確認し得るようにするためのものである。また、図示はしないが、後述する定荷重ゼンマイ(51)の一端は、ハウジング本体(41a)の内部に取り付けられる。
上記カバー部材(41b,41c)は、対となる第1カバー(41b)と第2カバー(41c)とで構成されている。まず、上記第1カバー(41b)は、ハウジング本体(41a)の一端面とほぼ同外形の円形に形成され、ハウジング本体(41a)の一端面を覆うように取り付けられている。第1カバー(41b)は、使用者が、ハウジング本体(41a)の周方向に回すことができるように取り付けられている。また、第1カバー(41b)の表面には、電荷を帯びた液体に対する帯状の対向電極(44)が設けられる一方、第1カバー(41b)の裏面には、図示はしないが、第1カバー(41b)より小径の円筒状の巻上部が形成されている。この巻上部には、巻上部の周方向に沿って螺旋状に切り込まれた切欠が形成され、後述する加圧ステージ(52)の移動を規制している。次に、上記第2カバー(41c)は、ハウジング本体(41a)の他端面とほぼ同外形の円形に形成され、ハウジング本体(41a)の他端面を覆うように取り付けられている。第2カバー(41c)の表面には、電荷を帯びた液体に対する帯状の対向電極(44)が設けられる一方、後述する電源部の出力調整ボリュームと連動するボリュームツマミ(45)が設けられている。
上記台座用カバー(42)は、静電噴霧装置(1)の停止時(保管時)には、ノズル(20)を保護する一方、使用時には、ハウジング(41)を支える台座として用いられる。台座用カバー(42)は、ハウジング本体(41a)の円筒状の側面に沿った碗状に形成される。台座用カバー(42)は、停止時(保管時)には、図4に示すように、上記ハウジング本体(41a)の上側側面の孔部を覆ってハウジング(41)に取り付けられる一方、使用時には、ハウジング(41)から取り外され、ハウジング本体(41a)の下側の支持部(43)に取り付けられる。尚、この静電噴霧装置(1)は、支持部(43)の下部に台座用カバー(42)が取り付けられて、ハウジング(41)が台座用カバー(42)に下側から支持された状態と、ハウジング(41)が支持部(43)のみによって下側から支持された状態との2段階の高さに調節することができる。
上記加圧機構(50)は、噴霧カートリッジ(10)の容器(11)を圧迫して容器(11)内の液体をノズル(20)の先端に搬送するためのものである。加圧機構(50)は、定荷重ゼンマイ(51)と、加圧ステージ(52)と、仕切板(53)とを備えている。具体的に、加圧機構(50)は、ハウジング(41)の内部で、定荷重ゼンマイ(51)が、加圧ステージ(52)を第2カバー(41c)側に移動させて、加圧ステージ(52)と仕切板(53)との間で容器(11)を挟み込んで圧迫する。
上記加圧ステージ(52)は、有底の円筒形状に形成され、両側端部に、それぞれ定荷重ゼンマイ(51)が取り付けられるゼンマイ保持部(52a)が形成されている。また、図示はしないが、加圧ステージ(52)の内側面には、加圧ステージ(52)の中心方向に向かって突出する凸部が形成されている。この凸部を第1カバー(41b)の巻上部に形成された切欠に当接させて、第1カバー(41b)をハウジング本体(41a)の周方向に回転させると、該凸部が、螺旋状の切欠に沿って第1カバー(41b)側に案内される。これに伴って、加圧ステージ(52)が第1カバー(41b)側に移動することで、加圧ステージ(52)は第1カバー(41b)に保持される。この状態において、噴霧カートリッジ(10)の容器(11)は、加圧ステージ(52)と離間している。そして、第1カバー(41b)を逆回転させて凸部を螺旋状の切欠に沿って第2カバー(41c)側に案内すると、凸部が巻上部から外れる。このときに、加圧ステージ(52)は、第1カバー(41b)に対して移動可能な状態となる。つまり、第1カバー(41b)を回転させることで、加圧ステージ(52)の保持と開放とを切り換えるよう構成されている。
上記定荷重ゼンマイ(51)は、一定の曲率に形成された帯状の金属板が渦巻状に巻かれているゼンマイである。定荷重ゼンマイ(51)は、ストロークが所定値を超えると、それ以上ストロークが大きくなっても復元力が一定になるという特性を有している。定荷重ゼンマイ(51)の本体は、加圧ステージ(52)のゼンマイ保持部(52a)に取り付けられ、渦巻状に巻かれた金属板の一端は、ハウジング本体(41a)の内部に取り付けられている。
上記仕切板(53)は、平板状の板部材で形成され、ハウジング(41)内において、加圧ステージ(52)に対して、噴霧カートリッジ(10)の容器(11)を挟んで対向するよう設置される。仕切板(53)は、ハウジング本体(41a)に取り付けられている。
上記電源部は、図示はしないが、仕切板よりも第2カバー(41c)側に設けられている。電源部は、ハウジング(41)内に収納された電池からの出力電圧を、例えば6kVの高電圧に変換する。変換した高電圧は、導電部材(12)を介して噴霧カートリッジ(10)の容器(11)内の液体に印加される。つまり、導電部材(12)は、電圧印加手段を構成している。また、電源部には、出力される電圧を調整するための出力調整ボリュームが設けられ、この出力調整ボリュームは、第2カバー(41c)に取り付けられたボリュームツマミ(45)と連動して回転するよう構成されている。つまり、ボリュームツマミ(45)を回転させることで、電源部からの出力電圧を適宜調整できるよう構成されている。尚、電源部は、0kV以上で、12kV以下の値に電圧を変換するように構成されていればよい。
上記噴霧カートリッジ(10)は、図5および図6に示すように、扁平な袋状容器として構成された容器(11)と、容器(11)の内部に挿入される導電部材(12)およびノズル(20)と、ノズル(20)内の液体の乾燥を防止するノズルキャップ(23)とを備えている。また、噴霧カートリッジ(10)は、ノズル(20)を保護するノズルベース(30)が取り付けられた状態でハウジング(41)内に収納される。そして、噴霧カートリッジ(10)がハウジング(41)に収納されると、ノズル(20)の先端が斜め上方を向くよう調整される。この噴霧カートリッジ(10)は、容器(11)が圧迫されることで、容器(11)の内部の液体がノズル(20)に供給されるよう構成されている。尚、噴霧カートリッジ(10)は、容器(11)の内部の液体が少なくなると交換される。
上記容器(11)は、液体を浸透させない比較的柔軟な材料によって形成された2枚の矩形状のシートを重ね合わせることによって形成されている。上記2枚の矩形状シートは、それぞれの4辺を互いに貼り合わせることで中空の容器が形成されている。この容器(11)の上面の中央部には、容器(11)の内部と外部とを連通させる容器先端部(11a)が、容器(11)の外部に向かって突出して形成されている。容器先端部(11a)は中空の円筒状に形成され、後述する導電部材(12)およびノズル(20)が挿入される。容器(11)の内部には、保湿成分や抗酸化成分を含んだ液体が充填されている。この液体は、電気抵抗率が1.0×10Ωcm以上1.0×10以下の範囲の値になるよう濃度が調節されている。また、容器(11)は、ハウジング(41)内においてノズル(20)とともに応じて傾いた状態で保持される。
上記導電部材(12)は、容器(11)内に充填された液体に電荷を付与するためものである。導電部材(12)は、導電性樹脂で形成され、容器(11)内の液体に接触する一方で、電源部と接続されている。具体的に、導電部材(12)は、容器先端部(11a)内に挿入する挿入部(12a)と、該挿入部(12a)の一端に形成されるフランジ(12b)とを備えている。
上記挿入部(12a)は、円筒状に形成され、略中央部をノズル(20)が貫通している。挿入部(12a)は、容器先端部(11a)に挿入され、下端が容器(11)の内部の液体と接触している。
上記フランジ(12b)は、大径の円形状に形成され、挿入部(12a)の上端に取り付けられている。フランジ(12b)の上端面の略中央部には、後述するノズル保持部(22)の下端が係合される凹部が形成される一方、フランジ(12b)の略中央部をノズル(20)が貫通している。つまり、導電部材(12)には、挿入部(12a)の下端からフランジ(12b)の上端に亘ってノズル(20)が挿通している。また、導電部材(12)は、挿入部(12a)が容器先端部(11a)に挿入される一方で、フランジ(12b)の下端面が容器先端部(11a)の先端の開口を閉じているため、容器(11)内に液体が封入された状態となる。
上記ノズルベース(30)は、シュラウド(48)の一部を構成するものである。ノズルベース(30)は、横長の略直方体状に形成されると共に、中央部に、ノズル(20)の先端が突出される貫通孔(34)が形成されている。ノズルベース(30)の長手方向の両端には、それぞれ上方に向かって延びる壁部(31)が形成される一方、下方に向かって延びる脚部(33)が形成されている。ノズルベース(30)が噴霧カートリッジ(10)に装着されると、貫通孔(34)からノズル(20)が突出した状態で固定される。ここで、上記壁部(31)は、その高さがノズル(20)の先端の高さ以上に突出されて形成されている。ノズルベース(30)が、噴霧カートリッジ(10)に装着された状態でハウジング(41)に取り付けられると、壁部(31)が、シュラウド(48)の長手方向の両端を形成することになる。つまり、ノズルベース(30)の壁部(31)と、シュラウド(41a)の内側面(47)とが、連続する壁面を形成して、突出するノズル(20)を包囲している。この連続する壁面は、ノズル(20)の先端から、ノズル(20)の周りに形成された電界を阻害しない距離(本実施形態1では1cm)以上を隔てて形成されている。尚、シュラウド(48)の内側面(47)の高さは、ノズルベース(30)の壁部(31)の高さと同等の高さになるよう形成されている。
次に、本発明の特徴であるノズル(20)およびノズルキャップ(23)の構成について図5〜図7に基づいて説明する。
上記ノズル(20)は、容器(11)内に充填された液体を外部に排出させるためのものである。ノズル(20)は、細管であるノズル本体(21)と、該ノズル本体(21)に一体成形されるノズル保持部(22)とを備えている。
上記ノズル本体(21)は、後端から先端に亘って内径が一様なチューブ状に形成され、後端が容器(11)の内部で開口する一方、先端が容器(11)の外部で開口している。ノズル本体(21)は、外径が、例えば0.35mmに形成され、内径(直径)が、例えば0.1mmに形成される。ノズル本体(21)は、柔軟な樹脂材料によって形成され、導電部材(12)に挿入されている。また、ノズル本体(21)には、ノズル保持部(22)の上端面からノズル本体(21)の先端までに6〜7mmの自由端である先端部(21a)が形成されている。
尚、ノズル本体(21)には、容器(11)から送り込まれる液体の単位時間あたりの液体量を調整するために、先端に向かう液体の流路抵抗となる抵抗体を設けるようにしてもよい。
上記ノズル保持部(22)は、柔軟な樹脂材料で形成されたノズル本体(21)を保持しつつ、容器(11)に固定するためのものである。ノズル保持部(22)は、ノズル本体(21)よりも大形の略円筒状の樹脂部材で形成され、その中心にノズル本体(21)を貫通させた状態で、該ノズル本体(21)をインサート成形している。ノズル保持部(22)は、ノズル本体(21)の外周面に当接する脚部が隙間をもって形成され、ノズル本体(21)を3点で支持している。そして、ノズル保持部(22)の下端は、上記導電部材(12)のフランジ(12b)の上端面に形成された凹部に係合している。つまり、ノズル保持部(22)は、ノズル(20)の根元部を形成している。
上記ノズルキャップ(23)は、図7(A)および図7(B)に示すように、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時に、ノズル(20)の先端を密閉してノズル本体(21)の内部に残った液体が乾燥するのを防止するためのものである。ノズルキャップ(23)は、ノズル保持部(22)を覆う大形部(23a)と、ノズル本体(21)の先端部(21a)を覆う小形部(23b)とを備えている。
上記大形部(23a)は、ノズル保持部(22)よりもやや大きい円筒状に形成され、ノズル保持部(22)を覆っている。
上記小形部(23b)は、大形部(23a)よりも小さく、且つノズル本体(21)の先端部(21a)よりもやや大きい円筒状に形成され、ノズル本体(21)の先端部(21a)を覆っている。また、小形部(23b)の内側面は、基端から先端に向かって細くなるテーパ面に形成されている。つまり、ノズル(20)をノズルキャップ(23)の内部に挿入すると、ノズル本体(21)の先端が、ノズルキャップ(23)の小形部(23b)のテーパ面に沿って基端から先端まで案内される。そして、ノズル保持部(22)が、ノズルキャップ(23)の大形部(23a)の上端面に突き当たって固定される。
−運転動作−
次に、本実施形態1の静電噴霧装置(1)の動作について説明する。この静電噴霧装置(1)では、いわゆるコーンジェットモードのEHD噴霧が行われる。
この静電噴霧装置(1)は、使用者が噴霧カートリッジ(10)をハウジング(41)内に挿入すると運転可能な状態となる。このとき、加圧ステージ(52)には、定荷重ゼンマイ(51)で発生する荷重が加わっている。
まず、使用者がノズルキャップ(23)をノズル(20)から取り外す。次に、使用者が手動で第1カバー(41b)をハウジング本体(41a)の周方向に回すと、加圧ステージ(52)に対する第1カバー(41b)の規制が解除される。規制が解除されると、加圧ステージ(52)には、定荷重ゼンマイ(51)のバネ力が加わり、加圧ステージ(52)が、仕切板(53)に向かって移動する。移動した加圧ステージ(52)と仕切板(53)とで、液体の充填された容器(11)を圧迫する。圧迫された容器(11)内の液体は、ノズル本体(21)の内部に流入する。そして、ノズル本体(21)の内部に流入した液体は、ノズル本体(21)の先端に移動する。その一方で、上記電源部より導電部材(12)を介して容器(11)内の液体に電荷を付与するため、電荷を帯びた液体が分極し、ノズル本体(21)の先端の気液界面の近傍に+(プラス)の電荷を帯びた液体が集まる。そして、ノズル本体(21)の先端では、対向電極(44)との電位差によって気液界面が引き延ばされて円錐状となり、この円錐状となった気液界面の頂部から一部の水溶液が引きちぎられて液滴化する。尚、本実施形態の印加電圧の大きさおよび液体の電気抵抗率であれば、ノズル本体(21)の先端から飛散する液滴の大きさは、概ね50μmから200μmの範囲の大きさになる。ノズル本体(21)から飛散した液体は、ノズル本体(21)の先端から40〜50cm程度離れた距離まで到達する。使用者が、50cm程度前方に、顔面にノズル本体(21)の先端を向けて静電噴霧装置(1)を設置すると、飛散した液滴が使用者の顔面に付着する。そして、使用者が手動で第1カバー(41b)をハウジング本体(41a)の逆方向に回すと、加圧ステージ(52)が第1カバー(41b)に規制されると共に、電源部からの電圧が停止して噴霧が停止する。最後に、使用者が、ノズル(20)にノズルキャップ(23)を装着する。
−実施形態1の効果−
上記本実施形態1によれば、ノズル本体(21)の先端部(21a)を覆う小形部(23b)を有するノズルキャップ(23)を設けたため、ノズル本体(21)の先端部(21a)の周りのノズルキャップ(23)の内部容積を小さくした状態でノズル本体(21)の先端を密閉することができる。このため、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル本体(21)の内部に残された液体が外気に晒されて乾燥するのを防止することができる。これにより、ノズル本体(21)内の液体が固形化して、ノズル本体(21)の内部の液体流路に詰まるのを確実に防止することができる。この結果、静電噴霧装置(1)を停止(保管)した後でも、ノズル本体(21)の先端から液体を確実に噴霧させることができる。
また、小形部(23b)の内側面を、小形部(23b)の基端から先端に向かって細くなるテーパ面に形成したため、テーパ面に沿ってノズル本体(21)をノズルキャップ(23)に装着することができる。これにより、柔軟な樹脂で形成された細管のノズル本体(21)をノズルキャップ(23)に確実に装着することができる。
〈発明の実施形態2〉
次に、本発明の実施形態2について図面に基づき説明する。
図8(A)および図8(B)に示すように、本実施形態2は、上記実施形態1におけるノズルキャップ(23)に、ノズル本体(21)の先端が突き刺さる弾性体であるゲル部(70)を設けるようにしたものである。具体的に、ゲル部(70)は、水分を含んだゲルより成り、ノズルキャップ(23)の小形部(23b)の先端に設けられている。つまり、ノズル(20)にノズルキャップ(23)を装着すると、ノズル本体(21)の先端が、小形部(23b)の先端に設けられた弾性体のゲル部(70)に突き刺さる。
上記実施形態2によれば、ノズルキャップ(23)に、ノズル本体(21)の先端を突き刺すゲル部(70)を設けたため、ノズル本体(21)の先端を密閉することができる。このため、静電噴霧装置(1)の停止(保管)時において、ノズル本体(21)の内部の液体が乾燥するのを防止することができる。これにより、固形化したノズル本体(21)の内部の液体によってノズル本体(21)の内部の液体流路が詰まるのを確実に防止することができる。この結果、静電噴霧装置(1)を停止(保管)した後でも、ノズル本体(21)の先端から液体を確実に噴霧させることができる。尚、上記弾性体は、水分を含む高分子吸収体であってもよく、水分を有することによって乾燥を防止する。また、上記弾性体に単にノズル本体(21)が刺さるものであればよい。その他の構成、動作および効果は実施形態1と同様である。
〈その他の実施形態〉
本発明は、上記実施形態1および2について、以下のような構成としてもよい。
本実施形態1および2では、噴霧する液体としてヒアルロン酸を含有した水溶液やテアニンの水溶液を用いてもよい。その他、カテキンやプロアントシアニジン等の抗酸化剤の水溶液を用いてもよい。また、微生物の繁殖を抑制する機能や微生物を死滅させる機能を有する物質を含んだ液体や、空気中の臭気分子を中和などによる化学変化で無臭化する物質を含んだ液体を用いてもよい。また、各種の香料や害虫の忌避剤等を含んだ液体を用いてもよい。
また、上記実施形態1および2では、本発明を静電噴霧装置(1)に用いられるノズル(20)に対して適用したが、本発明は、その他の各種ノズルに対しても使用することができる。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、ノズル内の液体の乾燥防止対策について有用である。
本実施形態1に係る第1カバー側から見た静電噴霧装置を示す斜視図である。 本実施形態1に係る第2カバー側から見た静電噴霧装置を示す斜視図である。 本実施形態1に係る静電噴霧装置を示す正面図である。 本実施形態1に係る停止(保管)時の静電噴霧装置を示す正面図である。 本実施形態1に係る静電噴霧装置を示す概略縦断面図である。 本実施形態1に係る静電噴霧装置を示す概略縦断面図である。 (A)は、本実施形態1におけるノズルおよびノズルキャップを示す概略断面図であり、(B)は、本実施形態1におけるノズルキャップが装着された状態を示す概略断面図である。 (A)は、本実施形態2におけるノズルおよびノズルキャップを示す概略断面図であり、(B)は、本実施形態2におけるノズルキャップが装着された状態を示す概略断面図である。
符号の説明
11 容器
12 導電部材
20 ノズル
21a (ノズル本体の)先端部
23 ノズルキャップ
23a 大形部
23b 小形部
41 ハウジング
50 加圧機構
70 ゲル部

Claims (4)

  1. ハウジング(41)と、該ハウジング(41)内に収納され、且つ液体が充填された容器(11)と、該容器(11)に取り付けられ、先端が容器(11)の外部に開口し、後端が容器(11)の内部に開口するノズル(20)と、上記容器(11)を圧迫してノズル(20)の先端に液体を供給する加圧手段(50)と、所定の電圧を容器(11)内の液体に印加する電圧印加手段(12)とを備え、
    上記電圧印加手段(12)によって所定の電圧を印加された液体がノズル(20)の先端から霧化状態で噴霧される静電噴霧装置であって、
    上記ノズル(20)の先端を密閉するための開閉自在な蓋部材(23)を備えている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  2. 請求項1において、
    上記蓋部材(23)は、ノズル(20)の根元部(22)を覆う大形部(23a)と、該大形部(23a)よりも小形で、且つノズル(20)の先端部(21a)を覆う小形部(23b)とを備えている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  3. 請求項2において、
    上記小形部(23b)の内側面は、該小形部(23b)の基端から先端に向かって細くなるテーパ面に形成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  4. 請求項1〜3において、
    上記蓋部材(23)には、上記ノズル(20)の先端が突き刺さる弾性体(70)が設けられている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
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