JP2009172191A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】メダル受け皿に貯留されたメダルにより下部放音孔が塞がれても、下部スピーカの音声が聞こえ難くならず、盛り上がった遊技の興趣を低下させないスロットマシンを提供する。
【解決手段】スロットマシンは、筐体の正面開口部を閉塞可能な前扉と、前扉の背面下部に設けられ、音声を出力する下部スピーカと、前扉における下部スピーカに対応する位置に複数設けられ、下部スピーカの出力した音声をスロットマシン外に放つ下部放音孔と、前扉の正面下部に設けられ、下部放音孔の真正面にメダルを貯留可能なメダル受け皿と、メダル受け皿に貯留されたメダルによる下部放音孔の閉塞を検知するとともに、閉塞検知信号を出力する閉塞検知手段と、下部スピーカの音声の出力を制御する音声出力制御手段と、を備える。音声出力制御手段は、閉塞検知手段から閉塞検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカに出力させる音声の音量レベルを上げる。
【選択図】図7

Description

本発明は、スロットマシンに関し、さらに詳しくは、スピーカの出力した音声をスロットマシン外に放つための放音孔がメダルによって塞がれると、スピーカに出力させる音声の音量レベルを上げるスロットマシンに関するものである。
従来、遊技媒体としてメダルを用いて遊技を行う遊技機には、正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、正面開口部を閉塞可能な前扉と、周面に複数の図柄が付された3個の回転リールと、各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、メダルを払い出すための払い出し装置とを備えたスロットマシンが知られている。
このようなスロットマシンでは、スタートスイッチの操作を契機に、3個の回転リールが回転を開始するとともに、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選が行われる。ここで、抽選で当選役に当選した場合に、ストップスイッチが操作されると、この当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン上に揃い得るように各回転リールの停止制御が行われる。そして、すべての回転リールの回転が停止されたときに、当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン上に揃うと、この当選役の入賞となって払い出し装置によるメダルの払い出し等が行われる。また、払い出し装置により払い出されたメダルは、前扉の正面下部に設けられたメダル受け皿に貯留される。
また、前扉の背面下部には、音声を出力するためのスピーカ(以下「下部スピーカ」という)が設けられるとともに、前扉における下部スピーカの前方の位置には、下部スピーカの出力した音声をスロットマシン外に放つための放音孔(以下「下部放音孔」という)が設けられている。そして、遊技の興趣を高めるために、下部スピーカからBGMや効果音などが出力される(特許文献1参照)。
特開2005−40639号公報
ところで、上述したようなスロットマシンでは、大量のメダルがメダル受け皿に貯留されると、貯留されたメダルにより下部放音孔が塞がれることがあった。特に、特別遊技(例えば、ビッグボーナスやレギュラーボーナスなど)においては、頻繁にメダルが払い出されることから、大量のメダルがメダル受け皿に貯留されて下部放音孔が塞がれることがあった。これにより、下部スピーカから出力されたBGMや効果音などがくぐもり、盛り上がった遊技の興趣を低下させるという問題点あった。
そこで、本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダル受け皿に貯留されたメダルにより下部放音孔が塞がれても、下部スピーカから出力された音声が聞こえ難くならず、盛り上がった遊技の興趣を低下させないスロットマシンを提供することである。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
正面側に開口する正面開口部(11)を有する箱形の筐体(1)と、
正面開口部(11)を閉塞可能な前扉(3)と、
前扉(3)の背面下部に設けられ、音声を出力するための下部スピーカ(45)と、
下部スピーカ(45)の音声の出力を制御する音声出力制御手段(340)とを備えたスロットマシン(S)であって、
前扉(3)における下部スピーカ(45)に対応する位置に複数設けられ、下部スピーカ(45)の出力した音声をスロットマシン(S)外に放つための下部放音孔(47)と、
前扉(3)の正面下部に設けられ、下部放音孔(47)の真正面にメダルを貯留することが可能なメダル受け皿(43)と、
メダル受け皿(43)に貯留されたメダルにより下部放音孔(47)が塞がれたことを検知するとともに、閉塞検知信号を出力する閉塞検知手段(60)とを備え、
音声出力制御手段(340)は、閉塞検知手段(60)から閉塞検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカ(45)に出力させる音声の音量レベルを上げることを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「メダル受け皿(43)」は、前扉(3)の正面下部に設けられる。
また、メダル受け皿(43)は、下部放音孔(47)の真正面にメダルを貯留することが可能なものである。したがって、メダル受け皿(43)における下部放音孔(47)の真正面にメダルを貯留させることにより、下部放音孔(47)を塞ぐことが可能である。
「閉塞検知手段(60)」は、メダル受け皿(43)に貯留されたメダルにより下部放音孔(47)が塞がれたことを検知するとともに、閉塞検知信号を出力するものである。
また、閉塞検知手段(60)は、前扉(3)に設けられた複数の下部放音孔(47)の内で、すべての下部放音孔(47)が塞がれたことを検知してもよいし、一部の下部放音孔(47)が塞がれたことを検知してもよい。
「音声出力制御手段(340)」は、下部スピーカ(45)の音声の出力を制御するものである。
また、音声出力制御手段(340)は、閉塞検知手段(60)から閉塞検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカ(45)に出力させる音声の音量レベルを上げる。
具体的には、例えば、下部スピーカ(45)に出力させる音声の音量レベルを複数段階備えたスロットマシンにおいて、音声出力制御手段(340)は、閉塞検知手段(60)から閉塞検知信号が出力されたことを契機に、音量レベルを1段階または複数段階上げるようにしてもよい。
また、例えば、下部スピーカ(45)に出力させる音声の音量レベルを所定範囲で適宜変更可能なスロットマシンにおいて、音声出力制御手段(340)は、閉塞検知手段(60)から閉塞検知信号が出力されたことを契機に、音量レベルを所定量上げるようにしてもよいし、上限まで上げるようにしてもよい。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、
正面側に開口する正面開口部(11)を有する箱形の筐体(1)と、
正面開口部(11)を閉塞可能な前扉(3)と、
前扉(3)の背面下部に設けられ、音声を出力するための下部スピーカ(45)と、
下部スピーカ(45)の音声の出力を制御する音声出力制御手段(340)とを備えたスロットマシン(S)であって、
前扉(3)における下部スピーカ(45)に対応する位置に複数設けられ、下部スピーカ(45)の出力した音声をスロットマシン(S)外に放つための下部放音孔(47)と、
前扉(3)の正面下部に設けられ、下部放音孔(47)の真正面にメダルを貯留することが可能なメダル受け皿(43)と、
メダル受け皿(43)に貯留されたメダルの全重量が下部放音孔(47)を塞ぎ得るメダルの量分の重量に達したことを検知するとともに、閉塞可能重量検知信号を出力する閉塞可能重量検知手段(70)とを備え、
音声出力制御手段(340)は、閉塞可能重量検知手段(70)から閉塞可能重量検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカ(45)に出力させる音声の音量レベルを上げることを特徴とするスロットマシン(S)に関するものである。
「メダル受け皿(43)」は、前扉(3)の正面下部に設けられる。
また、メダル受け皿(43)は、下部放音孔(47)の真正面にメダルを貯留することが可能なものである。したがって、メダル受け皿(43)における下部放音孔(47)の真正面にメダルを貯留させることにより、下部放音孔(47)を塞ぐことが可能である。
「閉塞可能重量検知手段(70)」は、メダル受け皿(43)に貯留されたメダルの全重量が下部放音孔(47)を塞ぎ得るメダルの量分の重量に達したことを検知するとともに、閉塞可能重量検知信号を出力するものである。
ここで、「下部放音孔(47)を塞ぎ得るメダルの量分の重量」は、前扉(3)に設けられた複数の下部放音孔(47)の内で、すべての下部放音孔(47)を塞ぎ得るメダルの量分の重量としてもよいし、一部の下部放音孔(47)を塞ぎ得るメダルの量分の重量としてもよい。
「音声出力制御手段(340)」は、下部スピーカ(45)の音声の出力を制御するものである。
また、音声出力制御手段(340)は、閉塞可能重量検知手段(70)から閉塞可能重量検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカ(45)に出力させる音声の音量レベルを上げる。
具体的には、例えば、下部スピーカ(45)に出力させる音声の音量レベルを複数段階備えたスロットマシンにおいて、音声出力制御手段(340)は、閉塞可能重量検知手段(70)から閉塞可能重量検知信号が出力されたことを契機に、音量レベルを1段階または複数段階上げるようにしてもよい。
また、例えば、下部スピーカ(45)に出力させる音声の音量レベルを所定範囲で適宜変更可能なスロットマシンにおいて、音声出力制御手段(340)は、閉塞可能重量検知手段(70)から閉塞可能重量検知信号が出力されたことを契機に、音量レベルを所定量上げるようにしてもよいし、上限まで上げるようにしてもよい。
本発明によれば、メダル受け皿に貯留されたメダルにより下部放音孔が塞がれると、下部スピーカから出力される音声の音量レベルが上がるようになっている。これにより、下部スピーカから出力された音声が聞こえ難くならず、盛り上がった遊技の興趣を低下させないスロットマシンを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を2例挙げて、図面を参照しつつ順次説明する。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図9は、第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンSを示す斜視図である。図2は、スロットマシンSにおいて前扉3を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、スロットマシンSにおける図柄表示窓31及び有効ライン37を示す正面図である。図4は、スロットマシンSにおいて各回転リール23のリールテープ28の一部を展開して示す展開図である。図5は、スロットマシンSにおける下部放音孔47を示す正面図である。図6及び図7は、スロットマシンSにおける正面側の下部の縦断面図である。図8は、スロットマシンSにおける制御装置10の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。図9は、スロットマシンSにおける右下部スピーカ47Rの音量レベルの調節の処理を示すフローチャートである。
なお、「正面」とは、スロットマシンSにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。
(スロットマシンS)
本実施の形態に係るスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、正面側に開口する正面開口部11を有する箱形の筐体1を備えている。また、筐体1の正面には、筐体1の正面開口部11を閉塞可能な前扉3が設けられている。また、筐体1の内部には、交換ユニット2が着脱可能に設けられている
また、前扉3は、正面開口部11の上部(開口上部13)を閉塞可能な上扉30と、正面開口部11の下部(開口下部14)を閉塞可能な下扉40とを備えている。
(筐体1)
筐体1は、図2に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板(図示せず)からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット4が固定されている。また、電源ユニット4の前面には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更のON/OFFの切り替えを行うための設定キースイッチ、設定値を変更するための設定変更スイッチ、エラーを解除するためのリセットスイッチ等が設けられている。
また、底板15の上面には、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すための払い出し装置5が設置されている。電源ユニット4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
また、左側板16B内面の正面側の端部における中板12よりも下方の位置には、図2に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番18が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。
また、右側板16Aの内面における中板12よりも上方の位置、及び左側板16Bの内面における中板12よりも上方の位置には、交換ユニット2を固定するための係合クリップ26が設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図2に示すように、直方体状に組まれた金属枠である枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22と、枠体21に固定された基板ユニット24Aとを備えている。
枠体21は、リールユニット22及び基板ユニット24Aを支持するとともに、これらを一体に取り扱うためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて2つ設けられている。さらに、枠体21の正面側の左右の縦枠には、筐体1の係合クリップ26に固定するための係合フック27がそれぞれ設けられている。
また、基板ユニット24Aは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニット24Aは、スロットマシンSの遊技を制御するための遊技制御装置100として機能する。
また、交換ユニット2は、図2に示すように、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。そして、係合フック27を係合クリップ26に引っ掛けて止めることにより、交換ユニット2は筐体1内部に固定される。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を閉塞するための扉である。
また、上扉30の背面左端部には、上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この上扉側蝶番36を、枠体21に設けられた枠体側蝶番25と係合させることで、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在に取り付けられている。
また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。図柄表示窓31は、図3に示すように、各回転リール23の図柄が3個ずつ表示可能に形成されている。ここで、3個の図柄が図柄表示窓31に適正な位置で表示されるときの各回転リール23の停止位置を、「停止基準位置」という。
また、図柄表示窓31には、水平に伸びる有効ライン37が上段、中段及び下段の3本、並びに図柄表示窓31の対角線に伸びる有効ライン37が2本形成されている。
また、本実施の形態では、水平に伸びる中段の有効ライン37を第一有効ライン37Aとし、水平に伸びる上段の有効ライン37を第二有効ライン37Bとし、水平に伸びる下段の有効ライン37を第三有効ライン37Cとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右下がりの有効ライン37を第四有効ライン37Dとし、図柄表示窓31の対角線に伸びる右上がりの有効ライン37を第五有効ライン37Eとする。
そして、図柄表示窓31の上方には、図1に示すように、画像表示装置34が設けられている。画像表示装置34は、各当選役の図柄配列や遊技履歴等の情報の画像や、遊技の状態や当選役の抽選結果を報知する画像等を表示するためのものである。画像表示装置34は、具体的には、例えば、液晶ディスプレイやCRT等を用いることができる。
また、画像表示装置34の周囲には、報知などを行うためのランプ33が設けられている。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器などを用いて、クレジットされたメダルの枚数や設定値を表示するための数値表示部32が設けられている。
ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター6により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の背面上部には、図2に示すように、基板ユニット24Bが設けられている。基板ユニット24Bは、スロットマシンSの演出を制御するための演出制御装置300として機能する。
また、上扉30の背面上部の左右には、図2に示すように、種々のサウンドを出力するための上部スピーカ35が設けられている。また、図1に示すように、上扉30における各上部スピーカ35に対応する位置には、上部スピーカ35の出力した音声をスロットマシンS外に放つための上部放音部38がそれぞれ設けられている。各上部放音部38は、複数のスリット状の上部放音孔により構成されている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を閉塞するための扉である。
また、下扉40の左端部には、下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、この下扉側蝶番46を、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番18と係合させることで、下扉40は、筐体1の左側板16Bに回動自在に取り付けられている。また、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも正面側に突出するようになっている。つまり、下扉40が開放されると、上扉30も開放可能となるように形成されている。
また、下扉40の上部には、図1に示すように、スロットマシンSを操作するための操作部50が設けられている。操作部50には、クレジットされたメダルを減じてメダルの投入に代えるためのベットスイッチ51、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、ゲームを開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、図1に示すように、下扉40の右上部には、メダルを投入するためのメダル投入口42が設けられている。また、下扉40の下部には、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41が設けられている。
また、下扉40の背面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのメダルセレクター6が設けられている。また、下扉40の背面には、メダルセレクター6の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル排出部44が設けられている。また、下扉40の背面下部の左右には、音声を出力するための下部スピーカ45が設けられている。ここで、右側に位置する下部スピーカ45を「右下部スピーカ45R」とし、左側に位置する下部スピーカ45を「左下部スピーカ45L」とする。
また、図1及び図5に示すように、下扉40における各下部スピーカ45に対応する位置には、下部スピーカ45の出力した音声をスロットマシンS外に放つためのスリット状の下部放音孔47が、それぞれ複数設けられている。ここで、右下部スピーカ45Rの正面側に位置する複数の下部放音孔47を「右下部放音部48R」とし、左下部スピーカ45Lの正面側に位置する複数の下部放音孔47を「左下部放音部48L」とする。
また、図1に示すように、下扉40の正面下部には、メダル払い出し口41から排出されたメダルを貯留することができるメダル受け皿43が設けられている。メダル受け皿43は、右下部放音部48R及び左下部放音部48Lの真正面にメダルを貯留することができるように形成されている(図6及び図7参照)。
(リールユニット22)
リールユニット22は、特に図示しないが、枠体21に固定された3枚の支持板と、各支持板に固定された3個のステッピングモーターと、各々のステッピングモーターの出力軸に固定された3個の回転リール23とを備えている。また、図3に示すように、3個の回転リール23のうち、左側に位置するのが左回転リール23Lであり、中央に位置するのが中央回転リール23Mであり、右側に位置するのが右回転リール23Rである。
また、各回転リール23は、合成樹脂からなる回転ドラムと、回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ28とを備えている。このリールテープ28の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。具体的には、図4に示すように、「7(赤色)」「BAR」「ベル」「スイカ」「チェリー」「REP」の図柄が配置されている。
また、各回転リール23の回転ドラムには、突起状のインデックスが設けられるとともに、リールユニット22の各支持板には、インデックスを検出するためのインデックスセンサー9が設けられている。
(払い出し装置5)
払い出し装置5は、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿43へ払い出すためのものである。払い出し装置5は、特に図示しないが、メダルを貯留するためのメダルタンクと、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ排出するための送り出し機構と、送り出し機構により排出されたメダルを検出するための払い出しセンサーとを備えている。
また、送り出し機構により排出されたメダルは、メダル排出部44を通ってメダル受け皿43に払い出されるようになっている。
(メダルセレクター6)
メダルセレクター6は、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながら真贋で選別するためのものである。また、メダルセレクター6は、下扉40の背面に設けられている。
また、メダルセレクター6は、特に図示しないが、メダル投入口42から投入されたメダルを払い出し装置5へ誘導するためのメダル通路と、メダル通路の下流に設けられた投入センサー7と、メダル通路を流下するメダルを投入センサー7に検出される前にメダル排出部44へ排除するためのブロッカー装置とを備えている。また、メダルセレクター6は、スタートスイッチ53の操作からこのスタートスイッチ53の操作を契機に開始されたゲームが終了するまでの間、メダル通路を流下するメダルをブロッカー装置によりメダル排出部44へ排除するようになっている。これにより、メダル投入口42から投入されたメダルは、投入センサー7に検出される前にブロッカー装置によりメダル排出部44へ排除されるようになる。
また、メダルセレクター6は、ゲームが終了してから次のゲームが開始されるまでの間、メダル通路を流下するメダルが払い出し装置5へ誘導されることをブロッカー装置で妨げないようになっている。これにより、メダル投入口42から投入された正規のメダルは、投入センサー7に検出されるとともに、払い出し装置5に貯留されるようになる。ただし、メダルセレクター6は、スロットマシンSに50枚のメダルがクレジットされている場合には、メダル通路を流下するメダルをブロッカー装置によりメダル排出部44へ排除するようになっている。
(投入センサー7)
投入センサー7は、メダルセレクター6に設けられている。また、投入センサー7は、メダル投入口42から投入されてメダルセレクター6に到達したメダルのうち、払い出し装置5へ誘導される正規のメダルを検出するためのものである。
(ベットスイッチ51)
ベットスイッチ51は、クレジットとして貯留されたメダルをベットするためのものである。具体的には、ベットスイッチ51が操作されると、クレジットとして貯留されたメダルの内から3枚ベットされるようになっている。
また、ベットスイッチ51は、図1に示すように、操作部50の上面左寄りに設けられている。
(精算スイッチ52)
精算スイッチ52は、クレジットされた枚数分のメダルを払い出し装置5に払い出させるためのものである。具体的には、精算スイッチ52が操作されると、その時点でクレジットされているメダルの枚数と同じ枚数のメダルが払い出し装置5によって払い出されるようになっている。
また、精算スイッチ52は、図1に示すように、操作部50の上面左寄りに設けられている。
(スタートスイッチ53)
スタートスイッチ53は、所定枚数以上のメダルがベットされていることを条件に、または、前回のゲームで「リプレイ(再遊技)当選役」に入賞した場合において前回のゲーム終了から所定時間が経過したことを条件に、次のゲームを開始させるためのものである。
「リプレイ(再遊技)」とは、「REP」の図柄が有効化された有効ライン37上に揃うと、新たにメダルをベットすることなく1ゲーム行うことができるものである。
スタートスイッチ53は、図1に示すように、操作部50の正面左寄りに設けられている。また、スタートスイッチ53は、上下方向に揺動可能な操作レバーを備えている。この操作レバーが揺動操作されると、スタート信号が出力されて、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動される。
(ストップスイッチ54)
ストップスイッチ54は、図1に示すように、操作部50正面の中央部に設けられ、各回転リール23の回転を停止させるためのものである。具体的には、操作部50の前面の中央部には、各回転リール23に対応した3個のストップスイッチ54が、横並びに設けられている。
そして、ストップスイッチ54の操作により、このストップスイッチ54に対応した回転リール23が回転を停止するように設定されている。具体的には、左側に位置するストップスイッチ54(以下「左ストップスイッチ54L」という)を操作すると、左回転リール23L用のストップ信号が出力されて、左回転リール23Lが停止する。また、中央に位置するのストップスイッチ54(以下「中央ストップスイッチ54M」という)を操作すると、中央回転リール23M用のストップ信号が出力されて、中央回転リール23Mが停止する。また、右側に位置するストップスイッチ54(以下「右ストップスイッチ54R」という)を操作すると、右回転リール23R用のストップ信号が出力されて、右回転リール23Rが停止する。
(報知装置8)
報知装置8は、情報を出力するためのものである。本実施の形態では、図1に示すように、報知装置8として、ランプ33、画像表示装置34、上部スピーカ35及び下部スピーカ45が設けられている。そして、画像表示装置34に画像を表示させたり、上部スピーカ35及び下部スピーカ45からBGMや効果音を出力させたり、ランプ33を点滅させたり等することにより、情報を出力することができる。
(閉塞検知手段60)
閉塞検知手段60は、メダル受け皿43に貯留されたメダルにより下部放音孔47が塞がれたことを検知するとともに、閉塞検知信号を出力するものである。
本実施の形態では、図5に示すように、右下部放音部48R用の閉塞検知手段60として、下扉40における右下部放音部48Rの上方に設けられた陽極(以下「右陽極61Ra」という)と、下扉40における右下部放音部48Rの下方に設けられた陰極(以下「右陰極61Rb」という)とを備えている。特に図示しないが、下扉40における右下部放音部48Rの上下には、背面側から正面側へ貫通する貫通孔が1つずつ形成されており、この貫通孔に右陽極61Raまたは右陰極61Rbを背面側から挿入して正面側へ突出するように設けている(図1、図2、図6及び図7参照)。また、右陽極61Ra及び右陰極61Rbは、演出制御装置300に電気的に接続されている。そして、図7に示すように、メダル受け皿43における右下部放音部48Rの真正面にメダルが貯留されて右下部放音部48Rが塞がれると、右陽極61Raと右陰極61Rbとが導通するとともに、右下部放音部48Rが塞がれたことを示す閉塞検知信号が演出制御装置300へ出力される。
また、本実施の形態では、図5に示すように、左下部放音部48L用の閉塞検知手段60として、下扉40における左下部放音部48Lの上方に設けられた陽極(以下「左陽極61La」という)と、下扉40における左下部放音部48Lの下方に設けられた陰極(以下「左陰極61Lb」という)とを備えている。特に図示しないが、下扉40における左下部放音部48Lの上下には、背面側から正面側へ貫通する貫通孔が1つずつ形成されており、この貫通孔に左陽極61Laまたは左陰極61Lbを背面側から挿入して正面側へ突出するように設けている(図1及び図2参照)。また、左陽極61La及び左陰極61Lbは、演出制御装置300に電気的に接続されている。そして、メダル受け皿43における左下部放音部48Lの真正面にメダルが貯留されて左下部放音部48Lが塞がれると、左陽極61Laと左陰極61Lbとが導通するとともに、左下部放音部48Lが塞がれたことを示す閉塞検知信号が演出制御装置300へ出力される。
(制御装置10)
制御装置10は、スロットマシンSを制御するためのものである。また、制御装置10は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。
本実施の形態では、制御装置10は、主にスロットマシンSの遊技を制御する遊技制御装置100と、遊技制御装置100からの信号を受信して、主にスロットマシンSの演出を制御する演出制御装置300とを備えている。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置とを別個に構成することにより、演出制御に割り当てるメモリを大幅に増やすことができるとともに、演出のみを変更することも可能になっている。
(遊技制御装置100)
遊技制御装置100は、スロットマシンSの遊技を制御するためのものである。
また、遊技制御装置100の入力段には、図8に示すように、投入センサー7、ベットスイッチ51、精算スイッチ52、スタートスイッチ53、ストップスイッチ54、インデックスセンサー9などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100の出力段には、図8に示すように、リールユニット22、払い出し装置5、メダルセレクター6、数値表示部32などのパーツが接続されている。
また、遊技制御装置100は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、通常遊技制御手段110、特別遊技制御手段120、当選抽選手段130、回転制御手段140、回転位置判断手段150、停止制御手段160、入賞判定手段170、ベット数記憶手段180、クレジット数記憶手段190、支払制御手段210などとして機能する(図8参照)。
次に、遊技制御装置100が備える各手段について説明する。
(ベット数記憶手段180)
ベット数記憶手段180は、ベットされたメダルの枚数(以下「ベット数」という)を記憶するためのものである。また、ベット数記憶手段180は、メダル投入口42からメダルが投入されて、投入センサー7がメダルを検出すると、ベット数に「1」を加算する更新を行うようになっている。
また、ベット数記憶手段180のベット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、ベット数記憶手段180のベット数の上限は「3」に設定されている。
(クレジット数記憶手段190)
クレジット数記憶手段190は、クレジットされたメダルの枚数(以下「クレジット数」という)を記憶するためのものである。また、クレジット数記憶手段190は、ベット数記憶手段180のベット数が上限の「3」に到達している場合に、投入センサー7がメダルを検出すると、クレジット数に「1」を加算する更新を行うようになっている。
また、クレジット数記憶手段190のクレジット数には、上限が設定されている。本実施の形態では、クレジット数記憶手段190のクレジット数の上限は「50」に設定されている。
また、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限の「50」に到達している場合に、メダルがメダル投入口42から更に投入されたときには、メダルが投入センサー7に検出される前にメダルセレクター6からメダル排出部44に排出されて、メダル受け皿43に返却される。
また、本実施の形態では、ベットスイッチ51の操作によるクレジット数記憶手段190のクレジット数の減算をもってメダルの投入に代えることが可能になっている。
(通常遊技制御手段110)
通常遊技制御手段110は、通常遊技を行わせるためのものである。
ここで、本実施の形態における通常遊技について説明する。
ベット数記憶手段180のベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
当選役には、有効ライン37上に「ベル」の図柄が3個揃うと入賞となり、メダルが支払われる「ベル当選役」と、有効ライン37上に「スイカ」の図柄が3個揃うと入賞となり、メダルが支払われる「スイカ当選役」と、左回転リール23Lの有効ライン37上に「チェリー」の図柄が停止されると入賞となり、メダルが支払われる「チェリー当選役」と、有効ライン37上に「7(赤色)」の図柄が3個揃うと入賞となり、特別遊技(ビッグボーナス)が開始される「7(赤色)当選役」と、有効ライン37上に「BAR」の図柄が3個揃うと入賞となり、特別遊技(レギュラーボーナス)が開始される「BAR当選役」と、有効ライン37上に「REP」の図柄が3個揃うと入賞となり、メダルを新たにベットすることなく再度1ゲームを行うことができる「リプレイ(再遊技)当選役」とがある。
なお、メダルの支払いは、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限値の「50」に到達している場合には、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出すようになっている。また、クレジット数記憶手段190のクレジット数が「50」未満である場合には、払い出し装置5によりメダル受け皿43にメダルを払い出す代わりに、クレジット数記憶手段190のクレジット数に加算するようになっている。
(特別遊技制御手段120)
特別遊技制御手段120は、当選抽選手段130の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次の遊技がある。
(1)ビッグボーナス(以下「BB」という)
(2)レギュラーボーナス(以下「RB」という)
なお、特別遊技としては、上記した遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段120は、大別すると、次の手段を備える。
(1)BB制御手段121
(2)RB制御手段122
(BB制御手段121)
BB制御手段121は、BBを制御するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるBBについて説明する。
通常遊技において「7(赤色)」の図柄が有効ライン37上に3個揃うと、BBに移行される。
BBに移行すると、通常遊技と同様に、ベット数記憶手段180のベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
また、BB中の当選役には、「ベル当選役」、「スイカ当選役」、「チェリー当選役」及び「リプレイ当選役」がある。また、BB中は、「ベル当選役」、「スイカ当選役」及び「チェリー当選役」に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるように設定されている。
なお、BB中に465枚を超えるメダルの支払いが行われると、BBを終了して通常遊技に移行する。
(RB制御手段122)
RB制御手段101は、RBを制御するためのものである。
ここで、本実施の形態におけるRBについて説明する。
通常遊技において「BAR」の図柄が有効ライン37上に3個揃うと、RBに移行される。
RBに移行すると、通常遊技と同様に、ベット数記憶手段180のベット数が「3」である場合に、スタートスイッチ53が操作されると、リールユニット22の各ステッピングモーターが駆動されて各回転リール23が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ54が操作されると、対応する回転リール23の回転が停止する。そして、すべての回転リール23の回転が停止したときに、当選役の図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止すると、該当選役の入賞となって遊技者に所定の利益が付与される。
また、RB中の当選役には、「ベル当選役」、「スイカ当選役」、「チェリー当選役」及び「リプレイ当選役」がある。また、RB中は、「ベル当選役」、「スイカ当選役」及び「チェリー当選役」に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるように設定されている。
また、RB中は、最大12回ゲームを行うことができ、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、RB中に12回ゲームを行うか、または8回入賞すると、RBを終了して通常遊技に移行する。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、スタートスイッチ53の操作を契機に、複数の当選役のいずれに当選かまたはハズレかの抽選を行うためのものである。
具体的には、スタートスイッチ53の操作を契機に、乱数発生手段の発生させる乱数から1つの数値が抽出される。そして、この抽出された数値と、各乱数について複数の当選役のいずれに当選か又はハズレかを割り振った当選判定テーブルとを比較し、当選か又はハズレかが決定される。さらに、この抽選で当選役に当選すると、対応する当選フラグが設定される。
「当選フラグ」は、当選の有無について当選役毎に関連づけされた変数であり、制御装置10に当選抽選手段130の抽選結果を記憶させるためのものである。具体的には、当選抽選手段130の抽選でいずれかの当選役に当選したときには、遊技制御装置100のRAMの所定領域に、この当選に応じた当選フラグが設定される。
(回転制御手段140)
回転制御手段140は、各回転リール23の回転を制御するためのものである。具体的には、回転制御手段140は、ベット数記憶手段180の記憶するベット数が「3」である場合においてスタートスイッチ53が操作されたことを契機に、各回転リール23の回転を開始させ、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転を加速させた後、回転速度を所定の速度に保って各回転リール23を回転させる。
また、本実施の形態では、4相のステップ角1.43度のステッピングモーターを、1−2相励磁方式で制御している。したがって、各回転リール23を1回転させるためには、504パルス必要となる。また、各回転リール23には、21個の図柄が配置されていることから、各回転リール23を1図柄分回転させるためには、24パルス必要となる。
(回転位置判断手段150)
回転位置判断手段150は、各回転リール23の現在の回転位置を特定するためのものである。具体的には、回転速度が所定の速度に達するまで各回転リール23の回転が加速され、各回転リール23が所定の速度を保って回転されるようになった後に、インデックスセンサー9によりインデックスを検出してからのパルス数をカウントし、このパルス数に基づいて各回転リール23の現在の回転位置を特定する。また、パルス数は、インデックスを検出する度にリセットされ、あらたにパルス数がカウントされる。つまり、インデックスセンサー9によりインデックスが検出される回転位置を基準に「0」からパルス数のカウントを開始して、パルス数が「503」に達するまでカウントし、更にインデックスセンサー9によりインデックスが検出されると、パルス数が「0」にリセットされる。
また、回転リール23に付された21個の図柄には、インデックスセンサー9がインデックスを検出した時の回転位置を基準にして、回転リール23毎にそれぞれ図柄番号が割り振られている。具体的には、インデックスセンサー9がインデックスを検出したときに第一有効ライン37A上にある図柄から、順次「00」〜「20」の図柄番号が割り振られている。また、それぞれの図柄番号に対応する図柄の種類を各回転リール23毎に記憶している。そして、回転リール23の回転位置、すなわちパルス数に基づいて、第一有効ライン37A上にある図柄の図柄番号を特定し、この図柄番号に基づいて図柄の種類を特定するようになっている。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、ストップスイッチ54の操作を契機に、当選抽選手段130の抽選結果及び回転リール23の回転位置に基づいて、当該ストップスイッチ54に対応する回転リール23の停止制御を行うためのものである。
具体的には、停止制御手段160は、ストップスイッチ54が操作された場合に、当選フラグを有しているときには、この操作時の回転リール23の回転位置に基づいて、当該当選フラグに係る当選役が入賞し得るように且つその他の当選役が入賞しないように回転リール23の停止制御を行う。
また、停止制御手段160は、ストップスイッチ54が操作された場合に、当選フラグを有していないときには、この操作時の回転リール23の回転位置に基づいて、いずれの当選役も入賞しないように回転リール23の停止制御を行う。
(入賞判定手段170)
入賞判定手段170は、すべての回転リール23の回転が停止したことを契機に、複数の当選役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うためのものである。
本実施の形態では、入賞判定手段170は、すべての回転リール23が停止されたときに、それぞれの当選役に係る図柄の組み合わせについて、有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたか否かの判定を行う。そして、入賞判定手段170は、当選役に係る図柄の組み合わせが有効ライン37上に揃うように各回転リール23が停止されたときには、当該当選役に入賞したと判定する。
(支払制御手段210)
支払制御手段210は、特定の当選役に入賞したと入賞判定手段170により判定されたことを契機に、遊技媒体を支払う制御を行うためのものである。
本実施の形態では、支払制御手段210は、支払予定数決定手段235の決定した支払予定数に基づいた数のメダルを支払う制御を行う。
「特定の当選役」は、本実施の形態では、「ベル当選役」、「スイカ当選役」及び「チェリー当選役」が該当する。
また、支払制御手段210は、「ベル当選役」の入賞により10枚のメダルを支払う制御を行い、「スイカ当選役」の入賞により6枚のメダルを支払う制御を行い、「チェリー当選役」の入賞により3枚のメダルを支払う制御を行う。
「メダルを支払う制御」とは、「払い出し装置5にメダルを払い出させる制御」を行ってもよいし、「クレジット数記憶手段190のクレジット数を増加させる制御」を行ってもよい。
支払制御手段210は、図8に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)支払数カウント手段211
(2)クレジット数増加手段212
(3)払い出し制御手段213
なお、支払制御手段210としては、上記した(1)ないし(3)に限定されるものではない。
(支払数カウント手段211)
支払数カウント手段211は、支払制御手段210の制御により支払われるメダルの数をカウントするためのものである。
本実施の形態では、支払予定数決定手段235により支払予定数が決定されたことを契機に、当該支払予定数が支払数カウント手段211にセットされる。
そして、クレジット数記憶手段180のクレジット数に「1」を加算する更新が行われる度に、または1枚のメダルが払い出し装置5の払い出しセンサーにより検出される度に、支払数カウント手段211のカウント数から「1」を減算する更新が行われる。
また、支払数カウント手段211のカウント数が「0」に達すると、メダルを支払う制御が終了する。
(クレジット数増加手段212)
クレジット数増加手段212は、クレジット数記憶手段190のクレジット数に、支払数カウント手段211にセットされた数を加算する更新を行うためのものである。
なお、当選役に入賞したと入賞判定手段170により判定された場合に、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限の「50」に達しているときには、メダルを払い出し装置5に払い出させる制御が払い出し制御手段213により行われる。
(払い出し制御手段213)
払い出し制御手段213は、クレジット数記憶手段190のクレジット数の上限を超えてメダルを支払う場合に、上限を超えた数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御を行うためのものである。
具体的には、払い出し制御手段213は、当選役に入賞したと入賞判定手段170により判定された場合に、クレジット数記憶手段190のクレジット数が上限の「50」に達しているときには、支払数カウント手段211にセットされた数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御を行うようになっている。
なお、クレジット数記憶手段190のクレジット数に支払数カウント手段211にセットされた枚数を加算すると上限の「50」を超える場合には、クレジット数記憶手段190のクレジット数が「50」に達するまで加算する更新がクレジット数増加手段212により行われるとともに、上限を超えた数のメダルを払い出し装置5に払い出させる制御が払い出し制御手段213により行われるようになっている。
(演出制御装置300)
演出制御装置300は、遊技制御装置100からの信号に基づいて報知装置8の出力を制御するためのものである。
また、演出制御装置300の入力段には、図8に示すように、閉塞検知手段60などのパーツが接続されている。
また、演出制御装置300の出力段には、図8に示すように、報知装置8(ランプ33、画像表示装置34、上部スピーカ35及び下部スピーカ45)などのパーツが接続されている。
演出制御装置は、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、画像データ記憶手段310、画像出力制御手段320、音声データ記憶手段330、音声出力制御手段340、ランプ点滅制御手段350などとして機能する(図8参照)。
次に、演出制御装置300が備える各手段について説明する。
(画像データ記憶手段310)
画像データ記憶手段310は、画像表示装置34に表示させる画像に関するデータ(画像データ)を記憶する。この画像データは、ROMに格納されており、必要に応じてCPUに出力される。
(画像出力制御手段320)
画像出力制御手段320は、画像データ記憶手段310の記憶する画像データに基づいて、画像表示装置34の画像の出力を制御するためのものである。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、画像データ記憶手段310の記憶する画像データを選択し、この画像データに従って画像表示装置34に画像を表示させるようになっている。
(音声データ記憶手段330)
音声データ記憶手段330は、下部スピーカ45及び上部スピーカ35に出力させる音声に関するデータ(音声データ)を記憶する。この音声データは、ROMに格納されており、必要に応じてCPUに出力される。
(音声出力制御手段340)
音声出力制御手段340は、下部スピーカ45の音声の出力を制御するものである。
本実施の形態では、音声出力制御手段340は、音声データ記憶手段330の記憶する音声データに基づいて、下部スピーカ45(右下部スピーカ45R・左下部スピーカ45L)及び上部スピーカ35の音声の出力を制御する。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、音声データ記憶手段330の記憶する音声データを選択し、この音声データに従って下部スピーカ45及び上部スピーカ35にBGMや効果音を発生させるようになっている。
また、音声出力制御手段340は、閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカ45に出力させる音声の音量レベルを上げる。
本実施の形態では、下部スピーカ45に出力させる音声の音量レベルには、標準音量レベルと、標準音量レベルよりも大音量で音声を出力させる大音量レベルとが設けられている。
また、音声出力制御手段340は、右下部放音部48R用の閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力されないとき、つまり右陽極61Raと右陰極61Rbとが導通しないときに(図6参照)、標準音量レベルで右下部スピーカ45Rの音声の出力を制御する。そして、音声出力制御手段340は、右陽極61Raと右陰極61Rbとが導通して閉塞検知信号が出力されると(図7参照)、大音量レベルで右下部スピーカ45Rの音声の出力を制御する。さらに、音声出力制御手段340は、右陽極61Raと右陰極61Rbとが導通しなくなり閉塞検知信号が出力されなくなると(図6参照)、標準音量レベルで右下部スピーカ45Rの音声の出力を制御する。
また、音声出力制御手段340は、左下部放音部48L用の閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力されないとき、つまり左陽極61Laと左陰極61Lbとが導通しないときに、標準音量レベルで左下部スピーカ45Lの音声の出力を制御する。そして、音声出力制御手段340は、左陽極61Laと左陰極61Lbとが導通して閉塞検知信号が出力されると、大音量レベルで左下部スピーカ45Lの音声の出力を制御する。さらに、音声出力制御手段340は、左陽極61Laと左陰極61Lbとが導通しなくなり閉塞検知信号が出力されなくなると、標準音量レベルで左下部スピーカ45Lの音声の出力を制御する。
(ランプ点滅制御手段350)
ランプ点滅制御手段350は、ランプ33の点滅を制御するためのものである。具体的には、ランプ点滅制御手段350は、遊技制御装置100からの信号に基づき、複数の点滅パターンから1つ選択し、この点滅パターンに従ってランプ33を点滅させるようになっている。
(スロットマシンSの動作)
スロットマシンSにおける右下部スピーカ45Rの音量レベルの調節の処理を、図9に示したフローチャートを用いて説明する。本実施の形態では、電源ユニット4の電源スイッチをONにすると、本処理が開始される。
ステップ101において、右下部スピーカ45Rに出力させる音声の音量レベルを「標準音量レベル」に設定する。そして、ステップ102に進む。
ステップ102において、右下部放音部48R用の閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力されているか否かの判断が行われる。右下部放音部48R用の閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力されていると判断した場合には、ステップ103に進む。右下部放音部48R用の閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力されていないと判断した場合には、ステップ102に戻る。
ステップ103において、右下部スピーカ45Rに出力させる音声の音量レベルを「大音量レベル」に設定する。そして、ステップ104に進む。
ステップ104において、右下部放音部48R用の閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力されているか否かの判断が行われる。そして、右下部放音部48R用の閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力されていないと判断した場合には、ステップ101に戻る。右下部放音部48R用の閉塞検知手段60から閉塞検知信号が出力させていると判断した場合には、ステップ104に戻る。
なお、スロットマシンSにおける左下部スピーカ45Lの音量レベルの調節の処理は、上述のフローチャートにおいて、「右下部スピーカ45R」を「左下部スピーカ45L」に置き換え、「右下部放音部48R用の閉塞検知手段60」を「左下部放音部48L用の閉塞検知手段60」に置き換えたものである。したがって、左下部スピーカ45Lの音量レベルの調節の処理については、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態によれば、メダル受け皿43に貯留されたメダルにより右下部放音部48Rが塞がれると、右下部スピーカ45Rから出力される音声の音量レベルが上がるようになっている。また、メダル受け皿43に貯留されたメダルにより左下部放音部48Lが塞がれると、左下部スピーカ45Lから出力される音声の音量レベルが上がるようになっている。これにより、下部スピーカ45から出力された音声が聞こえ難くならず、盛り上がった遊技の興趣を低下させないスロットマシンを提供することができる。
なお、本発明は、第1の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形や改良も含むものである。
本実施の形態では、陽極と陰極とが導通すると閉塞検知信号を出力する導通センサーを、閉塞検知手段60として用いたが、導通センサーに換えてマイクロスイッチや光センサー等を用いることもできる。
具体的には、例えば、下扉40における右下部放音部48Rの上方及び左下部放音部48Lの上方に、それぞれマイクロスイッチを設ける。そして、各マイクロスイッチは、対応する下部放音孔47がメダルにより閉塞されたことを検知するとともに、閉塞検知信号を出力するようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係るスロットマシンSは、閉塞検知手段60を備えているが、第2の実施の形態に係るスロットマシンSは、閉塞検知手段60の代わりに閉塞可能重量検知手段70を備えるものである。また、第2の実施の形態に係るスロットマシンSは、その他のハードウエアの構成については、第1の実施の形態に係るスロットマシンSと同様である。そこで、第2の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
(図面の説明)
図10ないし図13は、第2の実施の形態を示すものである。
図10及び図11は、スロットマシンSにおける正面側の下部の縦断面図である。図12は、スロットマシンSにおけるメダル受け皿43を示す平面図である。図13は、スロットマシンSにおける下部スピーカ45の音量レベルの調節の処理を示すフローチャートである。
(メダル受け皿43)
メダル受け皿43は、下扉40の正面下部に設けられ、メダル払い出し口41から排出されたメダルを貯留することができる。また、メダル受け皿43は、下部放音孔47の真正面にメダルを貯留することができるように形成されている。
また、図10及び図11に示すように、メダル受け皿43の底部の上面側には、後述する閉塞可能重量検知手段70が設けられている。
(閉塞可能重量検知手段70)
閉塞可能重量検知手段70は、メダル受け皿43に貯留されたメダルの全重量が、下部放音孔47を塞ぎ得るメダルの量分の重量に達したことを検知するとともに、閉塞可能重量検知信号を出力するものである。
本実施の形態では、閉塞可能重量検知手段70は、図10ないし図12に示すように、メダル受け皿43の底部に設けられている。また、閉塞可能重量検知手段70は、メダル受け皿43に貯留されたメダルの全重量が、右下部放音部48R及び左下部放音部48Lを塞ぎ得るメダルの量分の重量に達したことを検知する。
具体的には、閉塞可能重量検知手段70は、メダルを積載する積載板71と、積載板71を上方に向けて付勢する4本のバネ72と、メダル受け皿43の底部の上面に設けられた2つの電極73a,73bと、積載板71の下面における電極73a,73bに対応する位置に設けられた導通板74とを備えている。
ここで、右下部放音部48R及び左下部放音部48Lを塞ぎ得るメダルの量分の所定重量を、以下「閉塞可能重量」という。各バネ72の弾性力は、積載板71に積載されたメダルの全重量が閉塞可能重量未満のときには、電極73a,73bと導通板74とが接触せず、積載板71に積載されたメダルの全重量が閉塞可能重量以上のときには、電極73a,73bと導通板74とが接触するようなバネ定数となっている。
また、導通板74は導電性を有しており、電極73a,73bと導通板74とが接触すると、電極73a,73bが導通するとともに、メダル受け皿43に貯留されたメダルの全重量が閉塞可能重量に達したことを示す閉塞可能重量検知信号が演出制御装置300へ出力される。
従って、閉塞可能重量検知手段70は、図10に示すように、積載板71に積載されたメダルの全重量が閉塞可能重量未満のときには、電極73a,73bと導通板74とが接触せず、電極73a,73bは導通しない。また、閉塞可能重量検知手段70は、図11に示すように、積載板71に積載されたメダルの全重量が閉塞可能重量以上のときには、電極73a,73bと導通板74とが接触して、電極73a,73bが導通するとともに閉塞可能重量検知信号が演出制御装置300へ出力される。
また、積載板71の下面には、図10ないし図12に示すように、各バネ72に対応する位置にガイド棒75が設けられている。また、メダル受け皿43の底部には、図10及び図11に示すように、各ガイド棒75を挿入するためのガイド孔76が4個設けられている。そして、積載板71が上下方向に変位するとともに、各ガイド棒75が対応するガイド孔76を上下方向に摺動するように形成されている。これにより、メダル受け皿43内の左右のいずれか一方にメダルを偏って貯留させたとしても、積載板71が傾かず、略平行に下方向に変位するため、閉塞可能重量を正確に検知することができる。
(音声出力制御手段340)
音声出力制御手段340は、下部スピーカ45の音声の出力を制御するものである。
本実施の形態では、音声出力制御手段340は、音声データ記憶手段330の記憶する音声データに基づいて、下部スピーカ45(右下部スピーカ45R・左下部スピーカ45L)及び上部スピーカ35の音声の出力を制御する。換言すると、遊技制御装置100からの信号に基づき、音声データ記憶手段330の記憶する音声データを選択し、この音声データに従って下部スピーカ45及び上部スピーカ35にBGMや効果音を発生させるようになっている。
また、音声出力制御手段340は、閉塞可能重量検知手段70から閉塞可能重量検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカ45に出力させる音声の音量レベルを上げる。
本実施の形態では、下部スピーカ45に出力させる音声の音量レベルには、標準音量レベルと、標準音量レベルよりも大音量で音声を出力させる大音量レベルとが設けられている。
また、音声出力制御手段340は、閉塞可能重量検知手段70から閉塞可能重量検知信号が出力されないとき、つまり電極73a,73bが導通しないときに(図10参照)、標準音量レベルで右下部スピーカ45R及び左下部スピーカ45Lの音声の出力を制御する。そして、音声出力制御手段340は、電極73a,73bが導通して閉塞可能重量検知信号が出力されると(図11参照)、大音量レベルで右下部スピーカ45R及び左下部スピーカ45Lの音声の出力を制御する。さらに、音声出力制御手段340は、電極73a,73bが導通しなくなり閉塞可能重量検知信号が出力されなくなると(図10参照)、標準音量レベルで右下部スピーカ45R及び左下部スピーカ45Lの音声の出力を制御する。
(スロットマシンSの動作)
スロットマシンSにおける下部スピーカ45の音量レベルの調節の処理を、図13に示したフローチャートを用いて説明する。本実施の形態では、電源ユニット4の電源スイッチをONにすると、本処理が開始される。
ステップ201において、右下部スピーカ45R及び左下部スピーカ45Lに出力させる音声の音量レベルを「標準音量レベル」に設定する。そして、ステップ202に進む。
ステップ202において、閉塞可能重量検知手段70から閉塞可能重量検知信号が出力されているか否かの判断が行われる。閉塞可能重量検知手段70から閉塞可能重量検知信号が出力されていると判断した場合には、ステップ203に進む。閉塞可能重量検知手段70から閉塞可能重量検知信号が出力されていないと判断した場合には、ステップ202に戻る。
ステップ203において、右下部スピーカ45R及び左下部スピーカ45Lに出力させる音声の音量レベルを「大音量レベル」に設定する。そして、ステップ204に進む。
ステップ204において、閉塞可能重量検知手段70から閉塞可能重量検知信号が出力されているか否かの判断が行われる。そして、閉塞可能重量検知手段70から閉塞可能重量検知信号が出力されていないと判断した場合には、ステップ201に戻る。閉塞可能重量検知手段70から閉塞可能重量検知信号が出力させていると判断した場合には、ステップ204に戻る。
以上のように、本実施の形態によれば、メダル受け皿43に貯留されたメダルにより下部放音孔47が塞がれると、下部スピーカ45(右下部スピーカ45R・左下部スピーカ45L)から出力される音声の音量レベルが上がるようになっている。これにより、下部スピーカ45から出力された音声が聞こえ難くならず、盛り上がった遊技の興趣を低下させないスロットマシンを提供することができる。
なお、本発明は、第2の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形や改良も含むものである。
本実施の形態では、電極73a,73bと導通板74とが接触して電極73a,73bが導通すると、閉塞可能重量検知信号を出力する導通センサーを、閉塞可能重量検知手段70として用いたが、導通センサーに換えて圧力センサーや変位センサー等を用いることもできる。
具体的には、例えば、積載板71の下面に変位センサーを設け、積載板71の変位量を測定する。そして、変位センサーは、積載板71の変位量が所定の値に到達したことを契機に、閉塞可能重量検知信号を出力するようにしてもよい。
第1の実施の形態に係るスロットマシンを示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおいて前扉を取り外した状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける図柄表示窓及び有効ラインを示す正面図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおいて各回転リールのリールテープの一部を展開して示す展開図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける下部放音孔を示す正面図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける正面側の下部の縦断面図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける正面側の下部の縦断面図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける制御装置の入力、制御及び出力の概略を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンにおける右下部スピーカの音量レベルの調節の処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るスロットマシンにおける正面側の下部の縦断面図である。 第2の実施の形態に係るスロットマシンにおける正面側の下部の縦断面図である。 第2の実施の形態に係るスロットマシンにおけるメダル受け皿を示す平面図である。 第2の実施の形態に係るスロットマシンにおける下部スピーカの音量レベルの調節の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 払い出し装置
6 メダルセレクター 7 投入センサー
8 報知装置 9 インデックスセンサー
10 制御装置 11 正面開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16A 右側板 16B 左側板
17 天板 18 筐体側蝶番
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 26 係合クリップ
27 フック部 28 リールテープ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示装置 35 上部スピーカ
36 上扉側蝶番 37 有効ライン
38 上部放音部
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 メダル排出部 45 下部スピーカ
45R 右下部スピーカ 45L 左下部スピーカ
46 下扉側蝶番 47 下部放音孔
48R 右下部放音部 47L 左下部放音孔
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ 60 閉塞検知手段
61Ra 右陽極 61Rb 右陽極
61La 左陽極 61Lb 左陰極
70 閉塞可能重量検知手段 71 積載板
72 バネ 73 電極
74 導通板 75 ガイド棒
76 ガイド孔
100 遊技制御装置 110 通常遊技制御装置
120 特別遊技制御手段 121 BB制御手段
122 RB制御手段
130 当選抽選手段 140 回転制御手段
150 回転位置判断手段 160 停止制御手段
170 入賞判定手段 180 ベット数記憶手段
190 クレジット数記憶手段
210 支払制御手段 211 支払数カウント手段
212 クレジット数増加手段 213 払い出し制御手段
300 演出制御装置 310 画像データ記憶手段
320 画像出力制御手段 330 音声データ記憶手段
340 音声出力制御手段 350 ランプ点滅制御手段

Claims (2)

  1. 正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、
    正面開口部を閉塞可能な前扉と、
    前扉の背面下部に設けられ、音声を出力するための下部スピーカと、
    下部スピーカの音声の出力を制御する音声出力制御手段とを備えたスロットマシンであって、
    前扉における下部スピーカに対応する位置に複数設けられ、下部スピーカの出力した音声をスロットマシン外に放つための下部放音孔と、
    前扉の正面下部に設けられ、下部放音孔の真正面にメダルを貯留することが可能なメダル受け皿と、
    メダル受け皿に貯留されたメダルにより下部放音孔が塞がれたことを検知するとともに、閉塞検知信号を出力する閉塞検知手段とを備え、
    音声出力制御手段は、閉塞検知手段から閉塞検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカに出力させる音声の音量レベルを上げることを特徴とするスロットマシン。
  2. 正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、
    正面開口部を閉塞可能な前扉と、
    前扉の背面下部に設けられ、音声を出力するための下部スピーカと、
    下部スピーカの音声の出力を制御する音声出力制御手段とを備えたスロットマシンであって、
    前扉における下部スピーカに対応する位置に複数設けられ、下部スピーカの出力した音声をスロットマシン外に放つための下部放音孔と、
    前扉の正面下部に設けられ、下部放音孔の真正面にメダルを貯留することが可能なメダル受け皿と、
    メダル受け皿に貯留されたメダルの全重量が下部放音孔を塞ぎ得るメダルの量分の重量に達したことを検知するとともに、閉塞可能重量検知信号を出力する閉塞可能重量検知手段とを備え、
    音声出力制御手段は、閉塞可能重量検知手段から閉塞可能重量検知信号が出力されたことを契機に、下部スピーカに出力させる音声の音量レベルを上げることを特徴とするスロットマシン。
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