JP2009172021A - 玩具用光変色装置及びそれを用いた玩具用光変色装置セット - Google Patents
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Abstract
【目的】 天候、時間、使用場所に左右されることなく光変色性玩具を変色させることができると共に、光変色性玩具が変色する前後の様相が動的視覚を伴って視認できる遊戯性に富む玩具用光変色装置、及び、前記玩具用光変色装置と光変色性玩具とからなる玩具用光変色装置セットを提供する。
【構成】 フォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる玩具用光変色装置であって、基盤2上に紫外線を発する光源3と、光源から離れた位置に載置した光変色性玩具7を光源の近傍迄移動させる移動体5を設けた玩具用光変色装置1、前記玩具用光変色装置と光変色性玩具とからなる玩具用光変色装置セット。
【選択図】 図1
【構成】 フォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる玩具用光変色装置であって、基盤2上に紫外線を発する光源3と、光源から離れた位置に載置した光変色性玩具7を光源の近傍迄移動させる移動体5を設けた玩具用光変色装置1、前記玩具用光変色装置と光変色性玩具とからなる玩具用光変色装置セット。
【選択図】 図1
Description
本発明は玩具用光変色装置及びそれを用いた玩具用光変色装置セットに関する。更に詳細にはフォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる玩具用光変色装置及びそれを用いた玩具用光変色装置セットに関する。
従来、フォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる変色装置としては、玩具に向けて紫外線を照射する武器形態の光変色装置や、容器内に紫外線発光ダイオードをセットし、容器上に載置した光変色性玩具を変色させるディスプレイ形態の光変色装置(例えば、特許文献1参照)、容器内に紫外線発光ダイオードをセットし、容器内に光変色性玩具を収容して変色させる光変色装置(例えば、特許文献2参照)が開示されている。
特開2004−167215号公報
特開2007−89823号公報
前記光変色装置は、太陽光を照射することなく光変色性玩具を変色させることができるため、天候、時間、使用場所に左右されず常に良好な変色を可能とした利便性に富む装置である。
本発明は、光変色性玩具を変色させる装置における遊戯性について更に検討し、使用者に光変色性玩具が変色する前後の様相が動的視覚を伴って視認させる遊戯性に富む光変色装置を提供しようとするものである。
本発明は、光変色性玩具を変色させる装置における遊戯性について更に検討し、使用者に光変色性玩具が変色する前後の様相が動的視覚を伴って視認させる遊戯性に富む光変色装置を提供しようとするものである。
本発明は、フォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる玩具用光変色装置であって、基盤上に紫外線を発する光源と、光源から離れた位置に載置した光変色性玩具を光源の近傍迄移動させる移動体を設けた玩具用光変色装置、或いは、基盤上に紫外線を発する光源と、光変色性玩具の載置部を設け、光源が載置部から離れた位置から載置部の近傍迄移動する玩具用光変色装置、或いは、フォトクロミック材料による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる玩具用光変色装置であって、基盤上に紫外線を発する光源と、光源から離れた位置から光源の近傍、更に光源から離れた別の位置迄光変色性玩具が移動する通路を設けた玩具用光変色装置を要件とする。
更には、光源と光変色性玩具との距離を検知する検知体を備えてなり、前記検知体は光変色性玩具が接近した際に光源を発光させ、光源と光変色性玩具が離れた際に光源を消光させる制御機能を有すること、前記光源が紫外線発光ダイオードであること、前記光源近傍に、光源から照射される紫外線光を直接的に視認することを防止する紫外線遮蔽性部材を設けたこと、前記光源と光変色性玩具との間にセットする、紫外線透過部と紫外線遮蔽部とからなる図柄形成用シートを備えてなること等を要件とする。
更には、前記玩具用光変色装置と、フォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具とからなる玩具用光変色装置セットを要件とする。
更には、光源と光変色性玩具との距離を検知する検知体を備えてなり、前記検知体は光変色性玩具が接近した際に光源を発光させ、光源と光変色性玩具が離れた際に光源を消光させる制御機能を有すること、前記光源が紫外線発光ダイオードであること、前記光源近傍に、光源から照射される紫外線光を直接的に視認することを防止する紫外線遮蔽性部材を設けたこと、前記光源と光変色性玩具との間にセットする、紫外線透過部と紫外線遮蔽部とからなる図柄形成用シートを備えてなること等を要件とする。
更には、前記玩具用光変色装置と、フォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具とからなる玩具用光変色装置セットを要件とする。
本発明は、天候、時間、使用場所に左右されることなく光変色性玩具を変色させることができると共に、光変色性玩具が変色する前後の様相が動的視覚を伴って視認できる遊戯性に富む玩具用光変色装置、及び、前記玩具用光変色装置と光変色性玩具とからなる玩具用光変色装置セットを提供できる。
本発明の玩具用光変色性装置は、フォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる装置であって、基盤上に紫外線を発する光源と、光源から離れた位置に載置した光変色性玩具を光源の近傍迄移動させる移動体を設けた玩具用光変色装置、或いは、基盤上に紫外線を発する光源と、光変色性玩具の載置部を設け、光源が載置部から離れた位置から載置部の近傍迄移動する玩具用光変色装置、或いは、基盤上に紫外線を発する光源と、光源から離れた位置から光源の近傍、更に光源から離れた別の位置迄光変色性玩具が移動する通路を設けた玩具用光変色装置である。
そのうち、光源から離れた位置に載置した光変色性玩具を光源の近傍迄移動させる移動体を設けた玩具用光変色装置について説明する。
前記基盤は、プラスチック、ゴム、ガラス、金属、石材、木材等の材質により形成され、好ましくはプラスチックにより形成される。
前記基盤は光源と移動体を取り付けるものであって、必要により光源や移動体の電源を収容したり、スイッチを設けることもできる。
前記電源としては、乾電池が好適に用いられ、一次電池或いは二次電池のいずれであってもよい。
更に、スピーカー等の音声発生部材と、音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板を収容することもできる。
前記音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板は、少なくとも回路全体の制御を行なう部分と、制御の手順を記憶する部分と、電子音を記憶する部分とからなり、電子音を記憶する部分から順次読み出された音声データを音声信号に変換して出力し、音声発生部材から所望の音声を発する。
前記基盤の形状は光変色性玩具の形態によって種々の形状が挙げられ、例えば、光変色性玩具が船、飛行機、ヘリコプター、車、オートバイ、電車等の乗物形態の場合は基盤を塗装工場や清掃工場の形状としたり、光変色性玩具が食品形態の場合は基盤を調理工場の形状としたり、光変色性玩具が人形の場合は日焼け装置の形状としたり、光変色性玩具がロボットの場合は組立工場の形状とすることができる。
前記基盤は、プラスチック、ゴム、ガラス、金属、石材、木材等の材質により形成され、好ましくはプラスチックにより形成される。
前記基盤は光源と移動体を取り付けるものであって、必要により光源や移動体の電源を収容したり、スイッチを設けることもできる。
前記電源としては、乾電池が好適に用いられ、一次電池或いは二次電池のいずれであってもよい。
更に、スピーカー等の音声発生部材と、音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板を収容することもできる。
前記音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板は、少なくとも回路全体の制御を行なう部分と、制御の手順を記憶する部分と、電子音を記憶する部分とからなり、電子音を記憶する部分から順次読み出された音声データを音声信号に変換して出力し、音声発生部材から所望の音声を発する。
前記基盤の形状は光変色性玩具の形態によって種々の形状が挙げられ、例えば、光変色性玩具が船、飛行機、ヘリコプター、車、オートバイ、電車等の乗物形態の場合は基盤を塗装工場や清掃工場の形状としたり、光変色性玩具が食品形態の場合は基盤を調理工場の形状としたり、光変色性玩具が人形の場合は日焼け装置の形状としたり、光変色性玩具がロボットの場合は組立工場の形状とすることができる。
前記光源としては、フォトクロミック化合物の光変色を発現できる波長で発光するものであれば全て用いることができるが、好ましくは紫外線発光ダイオードが好適に用いられる。
前記発光ダイオードとしては、日亜化学工業(株)製、紫外線LED、品番NSHU550A(ピーク波長375nm)、NSHU590A(ピーク波長375nm)、NSHU550B(ピーク波長365nm)、NSHU590B(ピーク波長365nm)、NSHU590B(ピーク波長365nm)、豊田合成(株)製、パープルLED、品番PURPLE Hi E1L5M−4P0C2−01(ピーク波長383nm)、PURPLE Hi E1L5M−3P0C2−01(ピーク波長383nm)、PURPLE E1S19−0P0A7−02(ピーク波長383nm)、SANDER 品番SDL−5M3CUV−A(ピーク波長400nm)が挙げられる。
前記発光ダイオードとしては、日亜化学工業(株)製、紫外線LED、品番NSHU550A(ピーク波長375nm)、NSHU590A(ピーク波長375nm)、NSHU550B(ピーク波長365nm)、NSHU590B(ピーク波長365nm)、NSHU590B(ピーク波長365nm)、豊田合成(株)製、パープルLED、品番PURPLE Hi E1L5M−4P0C2−01(ピーク波長383nm)、PURPLE Hi E1L5M−3P0C2−01(ピーク波長383nm)、PURPLE E1S19−0P0A7−02(ピーク波長383nm)、SANDER 品番SDL−5M3CUV−A(ピーク波長400nm)が挙げられる。
前記移動体は、光源から離れた位置にセットした光変色性玩具を光源の近傍迄移動させるものであって、レール上に箱状や平板状の移動体を設け、前記移動体に光変色性玩具を載置し、移動体がレール上を移動することにより光源に光変色性玩具を近接させて変色させる構造や、ベルトコンベアーからなる移動体を設け、前記移動体に光変色性玩具を載置し、移動体が回動することにより光源に光変色性玩具を近接させて変色させる構造や、磁性体からなる移動体を設け、前記磁性体と光変色性玩具に設けた磁性体を吸着させて移動体を移動させることにより光源に光変色性玩具を近接させて変色させる構造が挙げられる。
なお、前記移動体は、光変色性玩具を載置した後、移動して光源に光変色性玩具を近接させる構造であるが、更に、光源に光変色性玩具を近接させた後、再び光変色性玩具を載置した位置まで移動させる構造や、光源から離れた位置に載置した光変色性玩具を光源の近傍迄移動させた後、光源から離れた別の位置に移動させる構造であることが好ましく、光変色性玩具が変色する前後の様相が動的視覚を伴って視認させる遊戯性をいっそう向上させることができる。
なお、前記移動体は、光変色性玩具を載置した後、移動して光源に光変色性玩具を近接させる構造であるが、更に、光源に光変色性玩具を近接させた後、再び光変色性玩具を載置した位置まで移動させる構造や、光源から離れた位置に載置した光変色性玩具を光源の近傍迄移動させた後、光源から離れた別の位置に移動させる構造であることが好ましく、光変色性玩具が変色する前後の様相が動的視覚を伴って視認させる遊戯性をいっそう向上させることができる。
一方、基盤上に紫外線を発する光源と、光変色性玩具の載置部を設け、光源が載置部から離れた位置から載置部の近傍迄移動する玩具用光変色装置について説明すると、前記基盤の材質、形状は前記と同様である。
また、基盤には前記と同様に電源を収容したり、スイッチを設けたり、スピーカー等の音声発生部材と、音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板を収容することもできる。
また、基盤には前記と同様に電源を収容したり、スイッチを設けたり、スピーカー等の音声発生部材と、音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板を収容することもできる。
基盤上に設けられる光源についても前記と同様のものが用いられる。
前記光源は、基盤上で移動可能であり、光変色性玩具を載置部にセットした後、光源が移動して光変色性玩具に近接する構造であるが、更に、光変色性玩具に近接した後、再び移動前の位置に光源が移動する構造や、光変色性玩具に近接した後、載置部から離れた別の位置に移動する構造であることが好ましく、光変色性玩具が変色する前後の様相が動的視覚を伴って視認させる遊戯性をいっそう向上させることができる。
前記光源は、基盤上で移動可能であり、光変色性玩具を載置部にセットした後、光源が移動して光変色性玩具に近接する構造であるが、更に、光変色性玩具に近接した後、再び移動前の位置に光源が移動する構造や、光変色性玩具に近接した後、載置部から離れた別の位置に移動する構造であることが好ましく、光変色性玩具が変色する前後の様相が動的視覚を伴って視認させる遊戯性をいっそう向上させることができる。
更に、基盤上に紫外線を発する光源と、光源から離れた位置から光源の近傍、更に光源から離れた別の位置迄光変色性玩具が移動する通路を設けた玩具用光変色装置について説明すると、前記基盤の材質、形状は前記と同様である。
また、基盤には前記と同様に電源を収容したり、スイッチを設けたり、スピーカー等の音声発生部材と、音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板を収容することもできる。
また、基盤には前記と同様に電源を収容したり、スイッチを設けたり、スピーカー等の音声発生部材と、音声発生部材から所望の電子音を発生させるための電子音を制御する回路基板を収容することもできる。
基盤上に設けられる光源についても前記と同様のものが用いられる。
基盤上には、光源から離れた位置から光源の近傍、更に光源から離れた別の位置迄光変色性玩具が移動する通路を設けてなる。よって、前記通路を光変色性玩具が動くことによって、光変色性玩具自体が変色する。
基盤上には、光源から離れた位置から光源の近傍、更に光源から離れた別の位置迄光変色性玩具が移動する通路を設けてなる。よって、前記通路を光変色性玩具が動くことによって、光変色性玩具自体が変色する。
前記構成の光変色装置において、光源と光変色性玩具が接近した際に光源が発光し、光源と光変色性玩具が離れた際に光源が消光する制御機能を有する検知体を設けて電力消費を抑制することができる。
前記検知体としては、リミットスイッチ、光電センサ、超音波センサ等を用いて光源を発光、消光させたり、光変色性玩具に設けた磁性体の磁力を検知して光源を発光、消光させるリードスイッチが挙げられる。
前記検知体としては、リミットスイッチ、光電センサ、超音波センサ等を用いて光源を発光、消光させたり、光変色性玩具に設けた磁性体の磁力を検知して光源を発光、消光させるリードスイッチが挙げられる。
前記移動体、光源、或いは、光変色性玩具の移動速度は0.015m/s以下、好ましくは0.003〜0.01m/s、より好ましくは0.005〜0.008m/sである。
移動速度が速すぎると光変色性玩具の変色が十分でなかったり、凹凸部分の変色にむらを生じることがある。また、移動速度が遅すぎると、変色した箇所が再び変色前の状態に戻るため、光変色性玩具全体を変色させる遊戯性に欠ける。
移動速度が速すぎると光変色性玩具の変色が十分でなかったり、凹凸部分の変色にむらを生じることがある。また、移動速度が遅すぎると、変色した箇所が再び変色前の状態に戻るため、光変色性玩具全体を変色させる遊戯性に欠ける。
前記光源の近傍には、光源から照射される紫外線を直接視認することを防止する紫外線遮蔽性部材を設けることが好ましい。
前記紫外線遮蔽性部材は、不透明なもの、紫外線吸収剤を含む透明性を有するもののいずれであってもよい。
前記紫外線遮蔽性部材が透明性を有する場合、有色、無色等に関係なく汎用のものを用いることができるが、360nmにおける透過率が5%未満のものが使用時の安全性が高いため、より好適である。
前記紫外線吸収性透明部材は、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂等の透明性樹脂に紫外線吸収剤を適量添加して成形したり、前記透明性樹脂により成形した成形物に紫外線吸収剤を含む層を設けることにより得られる。
前記紫外線遮蔽性部材は、不透明なもの、紫外線吸収剤を含む透明性を有するもののいずれであってもよい。
前記紫外線遮蔽性部材が透明性を有する場合、有色、無色等に関係なく汎用のものを用いることができるが、360nmにおける透過率が5%未満のものが使用時の安全性が高いため、より好適である。
前記紫外線吸収性透明部材は、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂等の透明性樹脂に紫外線吸収剤を適量添加して成形したり、前記透明性樹脂により成形した成形物に紫外線吸収剤を含む層を設けることにより得られる。
前記光源と光変色性玩具との間には、紫外線透過部と紫外線遮蔽部とからなる図柄形成用シートをセットすることにより、光源からの光を紫外線透過部から透光して光変色性玩具に適宜図柄を設けることができる。
前記図柄形成シートは、透明性基材に部分的に着色を施して紫外線遮蔽部を形成したシートや、着色不透明性基材を部分的に繰り抜いて紫外線透過部を形成したシートや、透明性基材に部分的に紫外線吸収インキを印刷して紫外線透過部と紫外線遮蔽部を形成したシートが挙げられる。
また、光変色性玩具に図柄を形成する別の方法としては、紫外線を遮蔽するインキや紫外線を吸収するインキ、或いは、紫外線吸収剤を含む透明性塗布液を収容した塗布具やスタンプを用いて玩具に図柄を形成し、光照射した後にインキや塗布液を除去することにより玩具に図柄を形成することもできる。
なお、前記インキや塗布液は剥離剤を含み、玩具に形成した図柄を容易に剥離できるものが好ましい。
前記図柄形成シートは、透明性基材に部分的に着色を施して紫外線遮蔽部を形成したシートや、着色不透明性基材を部分的に繰り抜いて紫外線透過部を形成したシートや、透明性基材に部分的に紫外線吸収インキを印刷して紫外線透過部と紫外線遮蔽部を形成したシートが挙げられる。
また、光変色性玩具に図柄を形成する別の方法としては、紫外線を遮蔽するインキや紫外線を吸収するインキ、或いは、紫外線吸収剤を含む透明性塗布液を収容した塗布具やスタンプを用いて玩具に図柄を形成し、光照射した後にインキや塗布液を除去することにより玩具に図柄を形成することもできる。
なお、前記インキや塗布液は剥離剤を含み、玩具に形成した図柄を容易に剥離できるものが好ましい。
前記光変色性玩具は、プラスチック、ゴム、金属、ガラス、石材、木材、布帛等の材料から構成された玩具であって、材料中にフォトクロミック化合物を添加したり、玩具表面にフォトクロミック化合物を含む光変色層を設けたものである。
前記フォトクロミック化合物としては、紫外線照射を適用した際にも高い感度で変色するスピロオキサジン誘導体、スピロピラン誘導体といったフォトクロミック化合物が好適に用いられる。
更に、前記フォトクロミック化合物は、スチレン系オリゴマーに溶解して用いることが好ましく、耐光性を向上させると共に、発色濃度を向上させることができる。
前記スチレン系オリゴマーは重量平均分子量が200乃至6000、好ましくは200乃至4000のものが用いられる。スチレン系オリゴマーの重量平均分子量が200未満の場合、含有モノマーが多くなり、安定性に欠けるため耐光性向上効果を発現し難くなる。また、重量平均分子量が6000を越えると、光照射により色残りが発生し、且つ、発色濃度が低くなり、変色感度は鈍くなる。
前記フォトクロミック化合物とスチレン系オリゴマーの重量比は、1:1〜1:10000であることが好ましく、より好ましくは1:5〜1:500である。
前記重量比を満たすことによって、耐光性向上効果に優れ、且つ、フォトクロミック化合物は十分な発色濃度を示すことができる。
前記フォトクロミック化合物としては、紫外線照射を適用した際にも高い感度で変色するスピロオキサジン誘導体、スピロピラン誘導体といったフォトクロミック化合物が好適に用いられる。
更に、前記フォトクロミック化合物は、スチレン系オリゴマーに溶解して用いることが好ましく、耐光性を向上させると共に、発色濃度を向上させることができる。
前記スチレン系オリゴマーは重量平均分子量が200乃至6000、好ましくは200乃至4000のものが用いられる。スチレン系オリゴマーの重量平均分子量が200未満の場合、含有モノマーが多くなり、安定性に欠けるため耐光性向上効果を発現し難くなる。また、重量平均分子量が6000を越えると、光照射により色残りが発生し、且つ、発色濃度が低くなり、変色感度は鈍くなる。
前記フォトクロミック化合物とスチレン系オリゴマーの重量比は、1:1〜1:10000であることが好ましく、より好ましくは1:5〜1:500である。
前記重量比を満たすことによって、耐光性向上効果に優れ、且つ、フォトクロミック化合物は十分な発色濃度を示すことができる。
更に、ヒンダードアミン系光安定剤を添加して耐光性をいっそう向上させることもできる。
また、前記フォトクロミック化合物と共に変色感度調整剤を用いることもできる。
前記変色感度調整剤は、水酸基、エステル基、カルボキシル基から選ばれる少なくとも一以上の官能基を有し、沸点が150℃以上であり、且つ、融点又は軟化点が150℃以下の有機化合物である。
前記有機化合物としては、炭素数8以上の脂肪族一価アルコール、炭素数8以上の脂肪族二価アルコール、炭素数7以上の芳香族アルコール、炭素数7以上の脂肪族エステル、炭素数7以上の芳香族エステル、炭素数6以上の脂肪族カルボン酸、炭素数6以上の芳香族カルボン酸が挙げられる。
また、前記フォトクロミック化合物と共に変色感度調整剤を用いることもできる。
前記変色感度調整剤は、水酸基、エステル基、カルボキシル基から選ばれる少なくとも一以上の官能基を有し、沸点が150℃以上であり、且つ、融点又は軟化点が150℃以下の有機化合物である。
前記有機化合物としては、炭素数8以上の脂肪族一価アルコール、炭素数8以上の脂肪族二価アルコール、炭素数7以上の芳香族アルコール、炭素数7以上の脂肪族エステル、炭素数7以上の芳香族エステル、炭素数6以上の脂肪族カルボン酸、炭素数6以上の芳香族カルボン酸が挙げられる。
前記フォトクロミック化合物は、マイクロカプセルに内包させて可逆光変色性マイクロカプセル顔料を形成したり、熱可塑性又は熱硬化性樹脂中に分散して可逆光変色性樹脂粒子を形成することもできる。
また、前記フォトクロミック化合物に加えてスチレン系オリゴマーを含む系、更にヒンダードアミン系光安定剤や変色感度調整剤を含む系も同様にマイクロカプセルに内包させて可逆光変色性マイクロカプセル顔料を形成したり、熱可塑性又は熱硬化性樹脂中に分散して可逆光変色性樹脂粒子を形成することができる。
前記マイクロカプセルや樹脂粒子は、平均粒子径0.5〜100μm、好ましくは1〜50μm、より好ましくは、1〜30μmの範囲が実用性を満たす。前記マイクロカプセルの平均粒子径が100μmを越えると、インキ、塗料、或いは熱可塑性樹脂中へのブレンドに際して、分散安定性や加工適性に欠ける。一方、平均粒子径が0.5μm未満では、高濃度の発色性を示し難くなる。
前記マイクロカプセル化は、イソシアネート系の界面重合法、メラミン−ホルマリン系等のin Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更に微小カプセルの表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
また、前記フォトクロミック化合物に加えてスチレン系オリゴマーを含む系、更にヒンダードアミン系光安定剤や変色感度調整剤を含む系も同様にマイクロカプセルに内包させて可逆光変色性マイクロカプセル顔料を形成したり、熱可塑性又は熱硬化性樹脂中に分散して可逆光変色性樹脂粒子を形成することができる。
前記マイクロカプセルや樹脂粒子は、平均粒子径0.5〜100μm、好ましくは1〜50μm、より好ましくは、1〜30μmの範囲が実用性を満たす。前記マイクロカプセルの平均粒子径が100μmを越えると、インキ、塗料、或いは熱可塑性樹脂中へのブレンドに際して、分散安定性や加工適性に欠ける。一方、平均粒子径が0.5μm未満では、高濃度の発色性を示し難くなる。
前記マイクロカプセル化は、イソシアネート系の界面重合法、メラミン−ホルマリン系等のin Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更に微小カプセルの表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
前記光変色性玩具は、フォトクロミック化合物をビヒクル中に分散して、塗料や印刷インキ等の液状物を調製し、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷方法、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等の方法により、玩具表面に光変色層を設けたり、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂中にフォトクロミック化合物をブレンドした成形用樹脂により玩具を成形して得られる。
この際、フォトクロミック化合物と共に、非変色性有色顔料の適宜量を混在させて光変色時の色変化を多彩に構成することもできる。
この際、フォトクロミック化合物と共に、非変色性有色顔料の適宜量を混在させて光変色時の色変化を多彩に構成することもできる。
実施例1
玩具用光変色装置の作製(図1参照)
基盤2として車の塗装工場の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源3として紫外線発光ダイオードを内蔵したアーチ状の塗装機4を設けた。
前記塗装機の近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する不透明な紫外線遮蔽性部材41を設けてなる。
前記塗装機の下部には、光変色性玩具を載置する移動体5を設けてなり、前記移動体は塗装機から離れた位置からアーチ状の塗装機下部を通過し、塗装機から離れた別の位置迄移動する構造であり、移動体の駆動源としてゼンマイ機構を基盤内に収容してなる。
前記移動体は操作レバー51を動かして移動体を塗装機から離れた位置にセットし、操作ボタン52を押すことによって移動体がゼンマイ機構により動くよう構成してなる。
前記基盤内部には、光源を発光させる電源(乾電池)を収容してなり、移動体が塗装機に接近した際に光源を発光させ、塗装機から離れた際に光源を消光させる検知体を設ける。
前記移動体の移動前後の箇所には、光変色性玩具を走行させる通路6を形成してなる。
玩具用光変色装置の作製(図1参照)
基盤2として車の塗装工場の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源3として紫外線発光ダイオードを内蔵したアーチ状の塗装機4を設けた。
前記塗装機の近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する不透明な紫外線遮蔽性部材41を設けてなる。
前記塗装機の下部には、光変色性玩具を載置する移動体5を設けてなり、前記移動体は塗装機から離れた位置からアーチ状の塗装機下部を通過し、塗装機から離れた別の位置迄移動する構造であり、移動体の駆動源としてゼンマイ機構を基盤内に収容してなる。
前記移動体は操作レバー51を動かして移動体を塗装機から離れた位置にセットし、操作ボタン52を押すことによって移動体がゼンマイ機構により動くよう構成してなる。
前記基盤内部には、光源を発光させる電源(乾電池)を収容してなり、移動体が塗装機に接近した際に光源を発光させ、塗装機から離れた際に光源を消光させる検知体を設ける。
前記移動体の移動前後の箇所には、光変色性玩具を走行させる通路6を形成してなる。
フォトクロミックマイクロカプセル顔料の調製
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−インドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン(商品名:#5PINK、記録素材総合研究所製)2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−インドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン(商品名:#5PINK、記録素材総合研究所製)2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
光変色性玩具の作製
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いて、ABS樹脂を射出成形した車型の黄色ミニチュアのボディ全体にスプレー塗装を施した後、乾燥させて光変色層を形成して光変色性玩具7(ミニチュアカー)を得た。
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いて、ABS樹脂を射出成形した車型の黄色ミニチュアのボディ全体にスプレー塗装を施した後、乾燥させて光変色層を形成して光変色性玩具7(ミニチュアカー)を得た。
前記のようにして作製した玩具用光変色装置1の操作レバーを動かして移動体を塗装機から離れた位置にセットし、前記移動体に黄色の光変色性玩具7を載置した後、移動体の操作ボタンを押圧すると、移動体が塗装機近傍迄移動した際に光源が発光し、光変色性玩具がアーチ状の塗装機を通過するにつれて黄色から赤色に変色し、変色前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。その後、移動体が塗装機から離れた際に光源が消光し、光変色性玩具は完全に赤色になった。
前記光変色性玩具は通路を走行する間に赤色から黄色に戻り、再び光照射により赤色の光変色性玩具に変色させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記光変色性玩具は通路を走行する間に赤色から黄色に戻り、再び光照射により赤色の光変色性玩具に変色させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例2
玩具用光変色装置セットの作製
実施例1で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例1と同様に移動体に載置した光変色性玩具がアーチ状の塗装機を通過するにつれて黄色から赤色に変色し、変色前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
玩具用光変色装置セットの作製
実施例1で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例1と同様に移動体に載置した光変色性玩具がアーチ状の塗装機を通過するにつれて黄色から赤色に変色し、変色前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
実施例3
玩具用光変色装置の作製(図2参照)
基盤2として車の塗装工場の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源3として紫外線発光ダイオードを内蔵したアーチ状の塗装機4を設けた。
前記塗装機の近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する不透明な紫外線遮蔽性部材41を設けてなる。
前記塗装機の下部には、光変色性玩具を載置する移動体5を設けてなり、前記移動体は塗装機から離れた位置からアーチ状の塗装機下部を通過し、塗装機から離れた別の位置迄移動する構造であり、移動体の駆動源としてゼンマイ機構を基盤内に収容してなる。
前記移動体は操作レバー51を動かして移動体を塗装機から離れた位置にセットし、操作ボタン52を押すことによって移動体がゼンマイ機構により動くよう構成してなる。
前記基盤内部には、光源を発光させる電源(乾電池)を収容してなり、移動体が塗装機に接近した際に光源を発光させ、塗装機から離れた際に光源を消光させる検知体を設ける。
前記移動体の移動前後の箇所には、光変色性玩具を走行させる通路6を形成してなる。
前記塗装機の近傍には、複数の紫外線透過部と紫外線遮蔽部とからなる図柄形成用シート8を収容してなる。
玩具用光変色装置の作製(図2参照)
基盤2として車の塗装工場の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源3として紫外線発光ダイオードを内蔵したアーチ状の塗装機4を設けた。
前記塗装機の近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する不透明な紫外線遮蔽性部材41を設けてなる。
前記塗装機の下部には、光変色性玩具を載置する移動体5を設けてなり、前記移動体は塗装機から離れた位置からアーチ状の塗装機下部を通過し、塗装機から離れた別の位置迄移動する構造であり、移動体の駆動源としてゼンマイ機構を基盤内に収容してなる。
前記移動体は操作レバー51を動かして移動体を塗装機から離れた位置にセットし、操作ボタン52を押すことによって移動体がゼンマイ機構により動くよう構成してなる。
前記基盤内部には、光源を発光させる電源(乾電池)を収容してなり、移動体が塗装機に接近した際に光源を発光させ、塗装機から離れた際に光源を消光させる検知体を設ける。
前記移動体の移動前後の箇所には、光変色性玩具を走行させる通路6を形成してなる。
前記塗装機の近傍には、複数の紫外線透過部と紫外線遮蔽部とからなる図柄形成用シート8を収容してなる。
フォトクロミックマイクロカプセル顔料の調製
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−インドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン(商品名:#5PINK、記録素材総合研究所製)2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−インドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン(商品名:#5PINK、記録素材総合研究所製)2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
光変色性玩具の作製
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いて、ABS樹脂を射出成形した黄色ミニチュアカーのボディ全体にスプレー塗装を施した後、乾燥させて光変色層を形成して光変色性玩具7(ミニチュアカー)を得た。
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いて、ABS樹脂を射出成形した黄色ミニチュアカーのボディ全体にスプレー塗装を施した後、乾燥させて光変色層を形成して光変色性玩具7(ミニチュアカー)を得た。
前記のようにして作製した玩具用光変色装置1の操作レバーを動かして移動体を塗装機から離れた位置にセットし、移動体側面に星柄とハート柄の図柄形成用シート8を取り付け、前記移動体に黄色の光変色性玩具7を載置した後、操作ボタンを押圧すると、移動体が塗装機近傍迄移動した際に光源が発光し、光変色性玩具がアーチ状の塗装機を通過するにつれて赤色の星柄とハート柄が形成され、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。その後、移動体が塗装機から離れた際に光源が消光し、光変色性玩具は黄色地に赤色の星柄とハート柄模様になった。
前記光変色性玩具は通路を走行する間に模様がなくなり、再び光照射により黄色地に赤色の星柄とハート柄模様の光変色性玩具に変化させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記光変色性玩具は通路を走行する間に模様がなくなり、再び光照射により黄色地に赤色の星柄とハート柄模様の光変色性玩具に変化させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例4
玩具用光変色装置セットの作製
実施例3で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例3と同様に移動体に載置した光変色性玩具がアーチ状の塗装機を通過するにつれて黄色地に赤色の星柄とハート柄模様に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
玩具用光変色装置セットの作製
実施例3で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例3と同様に移動体に載置した光変色性玩具がアーチ状の塗装機を通過するにつれて黄色地に赤色の星柄とハート柄模様に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
実施例5
玩具用光変色装置の作製(図3参照)
基盤2として車の洗車場の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源3として紫外線発光ダイオードを内蔵した移動可能なアーチ状の洗車機9を設けた。
前記洗車機の近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する紫外線吸収剤を含む透明な紫外線遮蔽性部材41を設けてなる。
前記塗装機の下方には、光変色性玩具を載置する載置部10を設けてなる。
前記洗車機は載置部から離れた位置から載置部上方を通過し、載置部から離れた別の位置迄移動する構造であり、駆動源としてゼンマイ機構を基盤内に収容してなる。
前記洗車機を動かして載置部から離れた位置にセットし、操作ボタン52を押すことによって洗車機がゼンマイ機構により動くよう構成してなる。
前記基盤内部には、光源を発光させる電源(乾電池)を収容してなり、洗車機が載置部に接近した際に光源を発光させ、載置部から離れた際に光源を消光させる検知体を設ける。
前記載置部の移動前後の箇所には、光変色性玩具を走行させる通路6を形成してなる。
玩具用光変色装置の作製(図3参照)
基盤2として車の洗車場の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源3として紫外線発光ダイオードを内蔵した移動可能なアーチ状の洗車機9を設けた。
前記洗車機の近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する紫外線吸収剤を含む透明な紫外線遮蔽性部材41を設けてなる。
前記塗装機の下方には、光変色性玩具を載置する載置部10を設けてなる。
前記洗車機は載置部から離れた位置から載置部上方を通過し、載置部から離れた別の位置迄移動する構造であり、駆動源としてゼンマイ機構を基盤内に収容してなる。
前記洗車機を動かして載置部から離れた位置にセットし、操作ボタン52を押すことによって洗車機がゼンマイ機構により動くよう構成してなる。
前記基盤内部には、光源を発光させる電源(乾電池)を収容してなり、洗車機が載置部に接近した際に光源を発光させ、載置部から離れた際に光源を消光させる検知体を設ける。
前記載置部の移動前後の箇所には、光変色性玩具を走行させる通路6を形成してなる。
フォトクロミックマイクロカプセル顔料の調製
1,3,3−トリメチルインドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン〔商品名:#3Purple、(株)記録素材総合研究所製〕2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してマイクロカプセル形態のフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
1,3,3−トリメチルインドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン〔商品名:#3Purple、(株)記録素材総合研究所製〕2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してマイクロカプセル形態のフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
光変色性玩具の作製
ABS樹脂を射出成形した車型の紫色ミニチュアカーのボディに、茶色非変色性塗料を用いて泥が付着した形状の非変色層を設けた後、ミニチュアカーのボディ全体に、前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いてスプレー塗装を施した後、乾燥させて光変色層を形成して光変色性玩具7(ミニチュアカー)を得た。
ABS樹脂を射出成形した車型の紫色ミニチュアカーのボディに、茶色非変色性塗料を用いて泥が付着した形状の非変色層を設けた後、ミニチュアカーのボディ全体に、前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いてスプレー塗装を施した後、乾燥させて光変色層を形成して光変色性玩具7(ミニチュアカー)を得た。
前記のようにして作製した玩具用光変色装置1の洗車機を動かした後、載置部に光変色性玩具をセットし、操作ボタンを押圧すると、洗車機が載置部近傍迄移動した時に光源が発光して光変色性玩具上を洗車機が通過するにつれて茶色の泥が付着した状態から紫色に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。その後、洗車機が載置部から離れた際に光源が消光し、光変色性玩具は完全に紫色の洗車された状態になった。
前記光変色性玩具は通路を走行する間にきれいな紫色の状態からから茶色の泥が付着した状態に戻り、再び光照射により洗車された状態の光変色性玩具に変化させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記光変色性玩具は通路を走行する間にきれいな紫色の状態からから茶色の泥が付着した状態に戻り、再び光照射により洗車された状態の光変色性玩具に変化させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例6
玩具用光変色装置セットの作製
実施例5で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例5と同様に載置部にセットした光変色性玩具上をアーチ状の洗車機が通過するにつれて茶色の泥が付着した状態から紫色に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
玩具用光変色装置セットの作製
実施例5で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例5と同様に載置部にセットした光変色性玩具上をアーチ状の洗車機が通過するにつれて茶色の泥が付着した状態から紫色に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
実施例7
玩具用光変色装置の作製
基盤として調理場の形態を模したプラスチック成形体の上面に、光源として紫外線発光ダイオードを内蔵したプラスチック成形体からなる窯を設けた。
前記釜の開口部近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する紫外線吸収剤を含む透明な紫外線遮蔽性部材を設けてなる。
前記釜の開口部から釜内部に光変色性玩具を載置する移動体を設けてなり、前記移動体は釜の開口部から離れた位置から釜の開口部を通過し、釜内部に移動する構造であり、移動体の駆動源としてモーターを基盤内に収容してなる。
前記移動体は操作ボタンを押すことによって、移動体を開口部から離れた位置から釜の開口部を通過し、釜内部に移動し、再び操作ボタンを押すことにより、釜内部から釜の開口部を通過し、開口部から離れた位置迄移動する。
前記基盤内部には、光源を発光させると共にモーターを駆動させる電源(乾電池)を収容してなる。
また、釜内部には移動体が釜内部に入った際に光源を発光させ、釜から出た際に光源を消光させる検知体を設ける。
玩具用光変色装置の作製
基盤として調理場の形態を模したプラスチック成形体の上面に、光源として紫外線発光ダイオードを内蔵したプラスチック成形体からなる窯を設けた。
前記釜の開口部近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する紫外線吸収剤を含む透明な紫外線遮蔽性部材を設けてなる。
前記釜の開口部から釜内部に光変色性玩具を載置する移動体を設けてなり、前記移動体は釜の開口部から離れた位置から釜の開口部を通過し、釜内部に移動する構造であり、移動体の駆動源としてモーターを基盤内に収容してなる。
前記移動体は操作ボタンを押すことによって、移動体を開口部から離れた位置から釜の開口部を通過し、釜内部に移動し、再び操作ボタンを押すことにより、釜内部から釜の開口部を通過し、開口部から離れた位置迄移動する。
前記基盤内部には、光源を発光させると共にモーターを駆動させる電源(乾電池)を収容してなる。
また、釜内部には移動体が釜内部に入った際に光源を発光させ、釜から出た際に光源を消光させる検知体を設ける。
フォトクロミックマイクロカプセル顔料の調製
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−インドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン(商品名:#5PINK、記録素材総合研究所製)2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
1,3,3−トリメチル−6−トリフルオロメチル−インドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン(商品名:#5PINK、記録素材総合研究所製)2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
光変色性玩具の作製
ピザの形状に射出成形されたABS樹脂製成形物表面に、黄色非変色性塗料を用いて焼きあがる前の状態に模した塗装(非変色層)をした後、前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いてスプレー塗装して光変色層を設けて光変色性玩具(ピザ形態の樹脂成形物)を得た。
ピザの形状に射出成形されたABS樹脂製成形物表面に、黄色非変色性塗料を用いて焼きあがる前の状態に模した塗装(非変色層)をした後、前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いてスプレー塗装して光変色層を設けて光変色性玩具(ピザ形態の樹脂成形物)を得た。
前記のようにして作製した玩具用光照射装置の移動体に光変色性玩具をセットし、操作ボタンを押すと、移動体が釜の開口部から離れた位置から釜の開口部を通過し、釜内部に移動した時に光源が発光して光変色性玩具が黄色から赤色に変色し、変色前後の様相が動的視覚を伴って視認することができた。その後、操作ボタンを押して移動体が釜から出た際に光源が消光し、光変色性玩具は釜から離れた位置迄移動した。
前記光変色性玩具はしばらくすると赤色から黄色に戻り、再び光照射により赤色の光変色性玩具に変色させることができた。
また、釜内部に光変色性玩具が入った状態から、再度操作ボタンを押す迄の時間によって、光変色性玩具の赤色の度合いを調整することができ、あたかも焼きあがりを変えて調理しているような様相変化を与えることができる。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記光変色性玩具はしばらくすると赤色から黄色に戻り、再び光照射により赤色の光変色性玩具に変色させることができた。
また、釜内部に光変色性玩具が入った状態から、再度操作ボタンを押す迄の時間によって、光変色性玩具の赤色の度合いを調整することができ、あたかも焼きあがりを変えて調理しているような様相変化を与えることができる。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例8
玩具用光変色装置セットの作製
実施例7で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例7と同様に移動体に載置した光変色性玩具がア釜内部に入ることにより黄色から赤色に変色し、変色前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
玩具用光変色装置セットの作製
実施例7で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例7と同様に移動体に載置した光変色性玩具がア釜内部に入ることにより黄色から赤色に変色し、変色前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
実施例9
玩具用光変色装置の作製
基盤として美容室の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源として紫外線発光ダイオードを内蔵した移動可能な染毛装置を設けた。
前記染毛装置の開口部近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する不透明な紫外線遮蔽性部材を設けてなる。
前記染毛装置の下方には、光変色性玩具を載置する載置部を設けてなる。
前記染毛装置は載置部から離れた位置から載置部上方を通過し、再び載置部から離れた元の位置迄移動する構造であり、駆動源としてモーターを基盤内に収容してなる。
前記染毛装置は操作ボタンを押すことによって、載置部から離れた位置から載置部上方を通過し、再び載置部から離れた元の位置迄移動する。
前記基盤内部には、光源を発光させると共にモーターを駆動させる電源(乾電池)を収容してなる。
また、染毛装置内部には載置部が装置内部に入った際に光源を発光させ、装置から出た際に光源を消光させる検知体を設ける。
玩具用光変色装置の作製
基盤として美容室の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源として紫外線発光ダイオードを内蔵した移動可能な染毛装置を設けた。
前記染毛装置の開口部近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する不透明な紫外線遮蔽性部材を設けてなる。
前記染毛装置の下方には、光変色性玩具を載置する載置部を設けてなる。
前記染毛装置は載置部から離れた位置から載置部上方を通過し、再び載置部から離れた元の位置迄移動する構造であり、駆動源としてモーターを基盤内に収容してなる。
前記染毛装置は操作ボタンを押すことによって、載置部から離れた位置から載置部上方を通過し、再び載置部から離れた元の位置迄移動する。
前記基盤内部には、光源を発光させると共にモーターを駆動させる電源(乾電池)を収容してなる。
また、染毛装置内部には載置部が装置内部に入った際に光源を発光させ、装置から出た際に光源を消光させる検知体を設ける。
フォトクロミックマイクロカプセル顔料の調製
1,3,3−トリメチルインドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン(商品名:#3PURPLE、記録素材総合研究所製)4部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)40部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)10部を均一に溶融させて壁膜に内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
1,3,3−トリメチルインドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン(商品名:#3PURPLE、記録素材総合研究所製)4部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)40部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)10部を均一に溶融させて壁膜に内包してフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
光変色性玩具の作製
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料10部、分散剤1部、融点180℃のナイロン12(89部)をエクストルーダーにて200℃で溶融混合し、芯部用の光変色性ペレットを得た。
前記光変色性ペレットを芯部成形用押出機に供給し、ナイロン12ナチュラルペレットを鞘部成形用押出機に供給し、各々を溶融温度200℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて芯部と鞘部の比率が6:4の割合で18孔の吐出孔より紡糸し、延伸倍率3倍により巻き取り、1260デニール/18フィラメントのフォトクロミック延伸糸を得た。このフォトクロミック延伸糸を人形の頭に植毛することで光変色性玩具(人形)を得た。
前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料10部、分散剤1部、融点180℃のナイロン12(89部)をエクストルーダーにて200℃で溶融混合し、芯部用の光変色性ペレットを得た。
前記光変色性ペレットを芯部成形用押出機に供給し、ナイロン12ナチュラルペレットを鞘部成形用押出機に供給し、各々を溶融温度200℃にて、複合繊維紡糸装置を用いて芯部と鞘部の比率が6:4の割合で18孔の吐出孔より紡糸し、延伸倍率3倍により巻き取り、1260デニール/18フィラメントのフォトクロミック延伸糸を得た。このフォトクロミック延伸糸を人形の頭に植毛することで光変色性玩具(人形)を得た。
前記のようにして作製した玩具用光変色装置の載置部に光変色性玩具をセットし、操作ボタンを押圧すると、染毛装置が載置部迄移動した時に光源が発光して光変色性玩具の毛髪が白色から紫色に変色し、変化前後の様相が動的視覚を伴って視認することができた。その後、染毛装置が載置部から離れると光源が消光し、光変色性玩具は完全に紫色の状態になった。
前記光変色性玩具はしばらくすると紫色の状態からから白色の状態に戻り、再び光照射により染毛した紫色の光変色性玩具に変化させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記光変色性玩具はしばらくすると紫色の状態からから白色の状態に戻り、再び光照射により染毛した紫色の光変色性玩具に変化させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例10
玩具用光変色装置セットの作製
実施例9で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例9と同様に載置部にセットした光変色性玩具に染毛装置が移動するにつれて白色から紫色に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
玩具用光変色装置セットの作製
実施例9で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例9と同様に載置部にセットした光変色性玩具に染毛装置が移動するにつれて白色から紫色に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
実施例11(図4参照)
玩具用光変色装置の作製
基盤2として車の洗車場の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源3として紫外線発光ダイオードを内蔵したアーチ状の洗車機9を設けた。
前記洗車機の近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する不透明な紫外線遮蔽性部材41を設けてなる。
前記基盤上には、洗車機から離れた位置から洗車機下方を通過し、洗車機から離れた別の位置迄光変色性玩具が移動する通路6を設けてなる。
前記基盤内部には、光源を発光させる電源(乾電池)を収容してなり、光変色性玩具7が洗車機下方に移動した際に光源を発光させ、離れた際に光源を消光させる検知体を設ける。
玩具用光変色装置の作製
基盤2として車の洗車場の形状を模したプラスチック成形体の上面に、光源3として紫外線発光ダイオードを内蔵したアーチ状の洗車機9を設けた。
前記洗車機の近傍には、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する不透明な紫外線遮蔽性部材41を設けてなる。
前記基盤上には、洗車機から離れた位置から洗車機下方を通過し、洗車機から離れた別の位置迄光変色性玩具が移動する通路6を設けてなる。
前記基盤内部には、光源を発光させる電源(乾電池)を収容してなり、光変色性玩具7が洗車機下方に移動した際に光源を発光させ、離れた際に光源を消光させる検知体を設ける。
フォトクロミックマイクロカプセル顔料の調製
1,3,3−トリメチルインドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン〔商品名:#3Purple、(株)記録素材総合研究所製〕2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してマイクロカプセル形態のフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
1,3,3−トリメチルインドリノ−6′−(1−ピペリジニル)−スピロナフトオキサジン〔商品名:#3Purple、(株)記録素材総合研究所製〕2部、重量平均分子量317のスチレン−α−メチルスチレン共重合体(商品名:ピコラスティックA−5、理化ハーキュレス社製)45部、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート)(商品名:サノールLS−765、三共社製)5部を均一に溶融させて壁膜に内包してマイクロカプセル形態のフォトクロミックマイクロカプセル顔料を得た。
光変色性玩具の作製
ABS樹脂を射出成形した車型の紫色ミニチュアカーのボディに、茶色非変色性塗料を用いて泥が付着した形状の非変色層を設けた後、ミニチュアカーのボディ全体に、前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いてスプレー塗装を施した後、乾燥させて光変色層を形成して光変色性玩具(ミニチュアカー)を得た。
なお、前記光変色性玩具内部には、車輪を駆動させるモーターと電源(乾電池)を収容してなる。
ABS樹脂を射出成形した車型の紫色ミニチュアカーのボディに、茶色非変色性塗料を用いて泥が付着した形状の非変色層を設けた後、ミニチュアカーのボディ全体に、前記フォトクロミックマイクロカプセル顔料15部、50%アクリル樹脂キシレン溶液40部、ヒンダードフェノール系光安定剤1部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン30部、イソシアネート系硬化剤5部からなるスプレーインキを用いてスプレー塗装を施した後、乾燥させて光変色層を形成して光変色性玩具(ミニチュアカー)を得た。
なお、前記光変色性玩具内部には、車輪を駆動させるモーターと電源(乾電池)を収容してなる。
前記のようにして作製した玩具用光変色装置の通路に光変色性玩具をセットして走行させると、光変色性玩具が洗車機下方迄移動した時に光源が発光して茶色の泥が付着した状態から紫色に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。その後、光変色性玩具が洗車機から離れた際に光源が消光し、光変色性玩具は完全に紫色の洗車された状態になった。
前記光変色性玩具は通路を走行する間にきれいな紫色の状態からから茶色の泥が付着した状態に戻り、再び光照射により洗車された状態の光変色性玩具に変化させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記光変色性玩具は通路を走行する間にきれいな紫色の状態からから茶色の泥が付着した状態に戻り、再び光照射により洗車された状態の光変色性玩具に変化させることができた。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例12
玩具用光変色装置セットの作製
実施例11で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例11と同様に光変色性玩具が通路上を走行するにつれて茶色の泥が付着した状態から紫色に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
玩具用光変色装置セットの作製
実施例11で得た玩具用光変色装置と、光変色性玩具を組み合わせて玩具用光変色装置セットを得た。
前記玩具用光変色装置セットは、実施例11と同様に光変色性玩具が通路上を走行するにつれて茶色の泥が付着した状態から紫色に変化し、変化前後の様相を動的視覚を伴って視認することができた。
1 玩具用光変色装置
2 基盤
3 光源
4 塗装機
41 紫外線遮蔽性部材
5 移動体
51 操作レバー
52 操作ボタン
6 通路
7 光変色性玩具
8 図柄形成用シート
9 洗車機
10 載置部
2 基盤
3 光源
4 塗装機
41 紫外線遮蔽性部材
5 移動体
51 操作レバー
52 操作ボタン
6 通路
7 光変色性玩具
8 図柄形成用シート
9 洗車機
10 載置部
Claims (10)
- フォトクロミック材料による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる玩具用光変色装置であって、基盤上に紫外線を発する光源と、光源から離れた位置に載置した光変色性玩具を光源の近傍迄移動させる移動体を設けたことを特徴とする玩具用光変色装置。
- 光源から離れた位置に載置した光変色性玩具を光源の近傍迄移動させた後、光源から離れた別の位置に移動させる移動体を設けた請求項1記載の玩具用光変色装置。
- フォトクロミック材料による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる玩具用光変色装置であって、基盤上に紫外線を発する光源と、光変色性玩具の載置部を設け、光源が載置部から離れた位置から載置部の近傍迄移動することを特徴とする玩具用光変色装置。
- 光源が載置部から離れた位置から載置部の近傍迄移動した後、載置部から離れた別の位置に移動する請求項3記載の玩具用光変色装置。
- フォトクロミック材料による光変色機能を備えた光変色性玩具を変色させる玩具用光変色装置であって、基盤上に紫外線を発する光源と、光源から離れた位置から光源の近傍、更に光源から離れた別の位置迄光変色性玩具が移動する通路を設けたことを特徴とする玩具用光変色装置。
- 光源と光変色性玩具との距離を検知する検知体を備えてなり、前記検知体は光変色性玩具が接近した際に光源を発光させ、光源と光変色性玩具が離れた際に光源を消光させる制御機能を有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の玩具用光変色装置。
- 前記光源が紫外線発光ダイオードである請求項1乃至6のいずれか一項に記載の玩具用光変色装置。
- 前記光源近傍に、光源から照射される紫外線を直接的に視認することを防止する紫外線遮蔽性部材を設けた請求項1乃至7のいずれか一項に記載の玩具用光変色装置。
- 前記光源と光変色性玩具との間にセットする、紫外線透過部と紫外線遮蔽部とからなる図柄形成用シートを備えてなる請求項1乃至8のいずれか一項に記載の玩具用光変色装置。
- 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の玩具用光変色装置と、フォトクロミック化合物による光変色機能を備えた光変色性玩具とからなる玩具用光変色装置セット。
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JP2008011077A JP2009172021A (ja) | 2008-01-22 | 2008-01-22 | 玩具用光変色装置及びそれを用いた玩具用光変色装置セット |
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- 2008-01-22 JP JP2008011077A patent/JP2009172021A/ja active Pending
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