JP2009171437A - マルチ画像ファイル作成方法及びマルチ画像ファイル編集方法 - Google Patents

マルチ画像ファイル作成方法及びマルチ画像ファイル編集方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像の入替え、編集に効率良く対応することのできるマルチ画像ファイル作成方法及びマルチ画像ファイル編集方法を提供する。
【解決手段】複数の副画像データ(JPEG)と、それぞれの副画像データを管理する副画像データ管理情報40と、副画像データの代表となる主画像データ(JPEG)と、副画像データの有無を表すデータと前記主画像データを管理するデータを含む主画像データ管理情報30aと、それぞれの副画像データへのアクセス情報を含む副画像関連情報30bと、を有するデータを一つのファイルとして扱うマルチ画像ファイルを作成するマルチ画像ファイル作成方法であって、前記主画像データ管理情報は主画像データについてExif規格に対応した情報を含み、前記副画像データ管理情報は前記副画像データについてExif規格に対応した情報を含み、前記副画像データの一つは前記主画像データと同一の画像データとなるように前記マルチ画像ファイルを作成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の画像を一つのファイルとして扱うマルチ画像ファイルを作成するマルチ画像ファイル作成方法、この作成方法により作成したマルチ画像ファイルを編集するマルチ画像ファイル編集方法に関する。
デジタル・スチル・カメラ(DSC)では、被写体を撮影して獲得した画像データは、撮影条件等の情報と共に画像ファイルに格納される。従来の規格では、得られた画像データ毎に画像ファイルが生成されていたため、カメラ内に多数の画像ファイルが存在する場合があった。
そこで、画像ファイルの数を増やすことなく多数のフォーマットの画像データを記録できるファイル生成手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−252754号公報
ところで、連写撮影、パノラマ撮影などで得られた複数の画像データを一つのファイルとしてまとめることができれば、データ管理上、並びに取扱い上有利である。以下、このようなファイルをマルチ画像ファイルという。
一方、これら一群の画像データは、当該グループを代表する画像データ(主画像)とそれ以外の画像データ(副画像)とに区分されるが、これらの画像データの取扱いが簡便なことが求められる。即ち、主画像と副画像の区分の変更(入替え)、画像データの再処理(編集)などの操作にも柔軟に対応できることが必要である。
例えば、連写撮影では一つのマルチ画像ファイルに百枚近くの画像データが格納されるケースもあるが、上述の主画像と副画像の入替え、画像データの編集が行われると、それに伴うファイル構成の変更、ファイル容量の変更などファイル構造の再構築に多大の時間を要することになる。
しかしながら、特許文献1に開示された技術には、この課題解決を図ることを示唆し或いは動機付ける記載はない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画像の入替え、編集に効率良く対応することのできるマルチ画像ファイル作成方法及びマルチ画像ファイル編集方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、複数の副画像データと、この複数の副画像データのそれぞれの副画像データを管理する副画像データ管理情報と、前記複数の副画像データの代表となる主画像データと、少なくとも前記複数の副画像データの有無を表すデータと前記主画像データを管理するデータを含む主画像データ管理情報と、少なくとも前記複数の副画像データのそれぞれの副画像データへのアクセス情報を含む副画像関連情報と、を有するデータを一つのファイルとして扱うマルチ画像ファイルを作成するマルチ画像ファイル作成方法であって、前記主画像データ管理情報は少なくとも前記主画像データについてExif規格に対応した情報を含み、前記副画像データ管理情報は少なくとも前記副画像データについてExif規格に対応した情報を含み、前記副画像データの一つは前記主画像データと同一の画像データとなるように前記マルチ画像ファイルを作成するマルチ画像ファイル作成方法である。
また本発明は、上記記載の発明であるマルチ画像ファイル作成方法において、前記主画像データを格納する領域には、第1の予備領域となる空き領域が設けられ、前記第1の予備領域は、最大画像サイズの前記副画像データをJPEG圧縮した符号量に基づいて規定される。
また本発明は、上記記載の発明であるマルチ画像ファイル作成方法において、前記副画像関連情報を格納する領域には、第2の予備領域となる空きの領域が設けられ、前記第2の領域は、前記副画像関連情報の容量を単位として規定されている。
また本発明は、上記記載の発明であるマルチ画像ファイル作成方法で作成したマルチ画像ファイルを編集するマルチ画像ファイル編集方法において、前記主画像データを、前記複数の副画像データの内の1つの副画像データで書き換えるとともに、前記主画像データ管理情報を前記1つの副画像データの副画像データ管理情報に基づいて書き換える。
また本発明は、上記記載の発明であるマルチ画像ファイル作成方法で作成したマルチ画像ファイルを編集するマルチ画像ファイル編集方法において、編集前の前記主画像データを編集後の前記主画像データで書き換え、前記編集後の前記主画像データと同一の前記副画像データとこの副画像データを管理する前記副画像データ管理情報を新たに生成して前記マルチ画像ファイルに追加して格納し、さらに、前記編集前の前記主画像データと同一の前記副画像データに関連する前記副画像関連情報を、前記編集後の前記主画像データと同一の前記副画像データに関連する前記副画像関連情報に書き換える。
また本発明は、上記記載の発明であるマルチ画像ファイル作成方法で作成したマルチ画像ファイルを編集するマルチ画像ファイル編集方法において、編集前の前記主画像データを編集後の前記主画像データで書き換え、前記編集後の前記主画像データと同一の前記副画像データとこの副画像データを管理する前記副画像データ管理情報を新たに生成して前記マルチ画像ファイルに追加して格納し、さらに、前記編集後の前記主画像データと同一の前記副画像データに関連する前記副画像関連情報を前記マルチ画像ファイルに追加して格納する。
本発明によれば、画像の入替え、編集に効率良く対応することのできるマルチ画像ファイル作成方法及びマルチ画像ファイル編集方法を提供することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態のマルチ画像ファイルを備えたデジタル・スチル・カメラ(DSC)の構成を示す図である。
このカメラでは、CPU1がカメラ内の各部を統括して制御する。図1では、実線の矢印がデータの流れを表し、破線の矢印が制御の流れを表している。
被写体からの光は、レンズ及び絞りからなる光学系2を介してレンズ背面に設置された撮像装置3で受光される。撮像装置3は、例えばCCD等の光電変換素子で構成され、被写体像をアナログの電気信号に変換する。変換されたアナログの電気信号は、アナログ増幅器(A−AMP)4によりゲイン調整された後、アナログデジタル変換器(ADC)5によってデジタルデータである画像データに変換される。そして、変換されたデジタルデータは、一旦DRAM6に保存される。
続いて、画像処理ブロック7がDRAM6から画像データを読み出してJPEG等の圧縮処理を含む画像処理を施した後、生成したマルチ画像ファイルに記録用画像データとして格納する。そして、そのマルチ画像ファイルをDRAM6に書き戻す。またそのマルチ画像ファイルはFLASHメモリ8にも記録される。
一方、ユーザが操作部9を介して撮影した画像の再生を指示したときは、画像処理ブロック7がDRAM6から記録用画像データを読み出し、伸張処理等を含む画像処理を行った後、表示用画像データとしてDRAM6に書き戻す。そして、ビデオエンコーダ10が表示用画像データを読み出してLCD/TV(液晶表示パネル)11に表示する。
次に、本実施の形態のマルチ画像ファイルについて説明する。このマルチ画像ファイルの構成要素はJPEGファイルと類似の構成を備えている。
図2は、JPEGファイルの構成を示す図である。
JPEGファイルは、一般には、SOI(Start Of Image)からEOI(End Of Image)の間に、JPEGヘッダの領域と画像の本体部分となるJPEG画像データ領域とを備えている。
JPEGヘッダには、例えば撮影時のカメラの設定情報、撮影条件、また撮影画像の縮小画像であるサムネイル等が記録されたExifデータが存在している。
Exifデータは、アプリケーション層であるAPP1セグメントで規定されている。内部には、Exifヘッダ、TIFFヘッダ、0th IFD(Image File Directory)、Exif IFD、及び1st IFDが記録されている。
ExifヘッダはExif識別コードを備えている。0th IFDには、主画像に関する情報が記憶されている。Exif IFDには、カメラ撮影情報が格納されている。1st IFDにはサムネイルに関する情報が記録されている。そして、TIFFヘッダは、データの記録形式や0th IFDへのオフセット情報を記録している。
マルチ画像ファイルは、複数の画像を一つのファイルとして扱うファイル構造(以下、マルチ画像構造という。)を備えている。
図3は、マルチ画像ファイルのマルチ画像構造とJPEG構造との比較を示す図である。マルチ画像構造では、複数の画像はそれぞれ通常のJPEG構造と同様にSOIからEOIまでのデータ構造を有している。即ち、単体としてもJPEG画像として成り立つ構造が一つのファイルとしてまとめられているものである。
マルチ画像構造20では、先頭の画像(以下、主画像)に続き、関連する複数の画像(以下、副画像)が連続的に記録される。ここで、主画像が記録される領域を主画像領域20a、複数の副画像が記録される領域を副画像領域20bと呼ぶ。
このように主画像領域20aが、通常のJPEG構造と同一の構成をしているため、マルチ画像ファイルをマルチ画像構造に対応していない表示システムに適用した場合であっても、主画像に関しては通常のJPEG画像として表示することが可能である。
図4は、主画像領域20aの主画像ヘッダ30の内容を示す図である。
主画像ヘッダ30内には、主画像データに関する情報が記録される主画像データ管理情報領域30aの他に、まとめられた副画像の相互関連性などの管理情報が記録された副画像関連情報領域30bが存在する。
主画像データ管理情報領域30aでは、主画像特性31として、通常のExif情報や画像情報のほかに、副画像の有無を表す情報と、後述する副画像構成情報32へのポインタとが記録されている。したがって、主画像特性31を解析することで、この画像ファイルが副画像を備えているか否かを判断し、さらに副画像に対応するデータ領域へアクセスすることが可能となる。
副画像関連情報領域30bには、副画像構成情報32として、副画像と主画像の関連情報が記録され、さらに副画像関連情報33として、個々の副画像の情報と副画像間でのアクセスのやり取りの情報とが記録されている。
副画像構成情報32では、マルチ画像ファイルが保有する副画像の枚数や先頭の副画像関連情報33へのポインタを保持している。また、主画像の副画像に対する情報として後述する「種別情報」と「相関情報」が記録されている。
副画像関連情報33では、「種別情報」としてその副画像の属性が記録されている。例えば、パノラマ撮影或いは連写撮影をして得られた複数の画像をマルチ画像構造で保存した場合、副画像関連情報33の「種別情報」には、パノラマ撮影或いは連写撮影による副画像である事を示す情報が記録される。また、副画像領域20bに記録された対応する副画像へアクセスするための「副画像へのオフセット」、続く副画像関連情報33へのポインタである「次の副画像へのポインタ」も記録されている。このデータリンクに関しては、図5を用いて後述する。
副画像領域20bの副画像データ管理情報領域たる副画像ヘッダ40には、通常のExif情報や画像情報のほかに、その副画像の「種別情報」と「相関情報」が記録されている。「種別情報」と「相関情報」に関しては、副画像関連情報領域30bと重複する場合があるが、画像分割を行った場合などでも、個々のヘッダ内にデータが残る仕組みとなっている。なお、「相関情報」とは、対応する副画像がマルチ画像全体で何枚目に撮られた画像か、又はどの位置にあるか等を表す情報である。
図5は、主画像ヘッダ30のアプリケーション層におけるデータリンクを示す図である。
主画像特性31では副画像構成情報32へのポインタを持ち、それにより副画像構成情報32へのアクセスが可能となる。
副画像構成情報32では副画像(1)へのポインタを持ち、それにより副画像(1)関連情報へのアクセスが可能となる。
副画像(1)関連情報33は、「次の副画像へのポインタ」、「副画像(1)へのオフセット」を有している。「次の副画像へのポインタ」により連続する副画像関連情報33へのアクセス、即ち、図5の例では、副画像(2)関連情報33へのアクセスが可能となる。「副画像(1)へのオフセット」により、副画像(1)関連情報33に対応する副画像領域20bの副画像(1)データへのアクセスが可能となる。
副画像関連情報領域30bの最終端となる副画像(N)関連情報33では、「次の副画像へのポインタ」に”0”が入ることにより次に続く副画像が存在しない事を示している。
第1の実施の形態に係るマルチ画像ファイルは、以上説明したマルチ画像構造20を基本的な構造として採用し、更に主画像と同じ副画像を副画像領域20bに備えている点に特徴を備えている。
図6は、画像ファイルの構成を示す図である。
主画像(L)と同じ副画像を副画像領域20bに副画像(L)として保持している。主画像ヘッダ(L)30内部の主画像特性31ではExif情報(L)が、副画像ヘッダ(L)40のExif情報(L)と対応しており、また副画像構成情報32の「主画像識別情報(L)」と「主画像相関情報(L)」が、副画像ヘッダ(L)40の「種別情報(L)」と「相関情報(L)」に対応している。
次に、主画像(L)と副画像(M)を入れ替える場合のデータの動作について説明する。
図7は、主画像と副画像を入れ替える処理手順を示すフロー図である。この処理は、例えば図1に示すCPU1がカメラ各部の動作を制御することで実現する。
ステップ701において、ユーザが操作部9より、複数の副画像の中から主画像と入れ替える副画像(M)を選択する。ステップ702において、入替え画像が主画像と同じ副画像かどうかを調べる。ステップ702でYesの場合、即ち、入替え画像が主画像と同じ副画像の場合には入替え操作は行わず本処理を終了する。
ステップ702でNoの場合、即ち、入替え画像が主画像と異なる場合には、ステップ703において、主画像領域20aの「主画像JPEG(L)」の記憶域に「副画像JPEG(M)」を上書きする。ステップ704において、主画像ヘッダ30内部の主画像特性31の「Exif情報(L)」に副画像ヘッダ(M)40の「Exif情報(M)」を上書きする。ここでExif以外にも通常のJPEGを構成をする上で、個々の画像に関連する情報も入替える。
ステップ705において、主画像ヘッダ30内の「主画像種別情報(L)」を副画像ヘッダ(M)40の「種別情報(M)」上書きし、ステップ706において、主画像ヘッダ30内の「主画像相関情報(L)」を、副画像ヘッダ(M)40の「相関情報(M)」で上書きする。その他、マルチ画像に起因しない画像固有情報についても、ここで副画像(M)の情報を用いて上書きする。
以上の上書きの手順で、主画像と副画像の入替えが完了する。
図8は、入替え後の、画像ファイルの内容を示す図である。
図8に示すように、主画像領域20aにあった「主画像JPEG(L)」が「主画像JPEG(M)」に切り替わり、主画像ヘッダ30のExif情報、主画像種別情報、主画像相関情報などの画像固有情報が「(L)」から「(M)」に切り替わることで、主画像と任意の副画像の入替えが可能となる。
この結果、副画像領域20bの構成を一切変更する事なく、主画像の画像データと画像ヘッダの一部を変更するだけで、主画像と任意の副画像の入替えが可能となる。
また、マルチ画像に対応していないアプリケーションで入れ替え後のマルチ画像ファイルを表示させた場合であっても、入れ替え後の画像を表示させる事が可能となる。
なお、主画像に設定されている副画像をユーザに表示しないようにする事も可能である。上記フローで主画像と副画像の入替え処理を行った場合には、例えば、新たな主画像(M)に対応する副画像(M)を呼び出す副画像情報(M)へのポインタを変更することで、入れ替え後にも対応することが可能となる。
図9は、画像を削除する処理手順を示すフロー図である。この処理は、例えば図1に示すCPU1がカメラ各部の動作を制御することで実現する。
ステップ801において、ユーザが操作部9より、複数の画像の中から削除する画像を選択する。ステップ802において、削除する画像が主画像かどうかを調べる。ステップ702でNoの場合、即ち、削除する画像が主画像でない場合は、ステップ805において、削除対象副画像を呼び出す呼び出し元の「次の副画像へのポインタ」を、削除対象副画像の「次の副画像へのポインタ」で置き換える。
一方、ステップ702でYesの場合、即ち、削除する画像が主画像の場合は、ステップ803において、ユーザは更に操作部9より、主画像と置き換える画像を複数の副画像から選択する。ステップ804において、図7で説明した処理手順に従って、主画像と副画像との入れ替え処理を実行する。この処理内容は既に説明しているため再度の説明は省略する。そして、ステップ805において、削除対象副画像を呼び出す呼び出し元の「次の副画像へのポインタ」を削除対象副画像の「次の副画像へのポインタ」で置き換える。
このように、画像の削除の場合には、削除画像が主画像もしくは主画像と対応する副画像か否かを判断し、主画像と対応しない副画像の場合には、副画像関連情報33のポインタを変更するのみで、ユーザからは見えないようにする事が可能となる。一方、削除画像が主画像もしくは主画像と対応する副画像の場合には、図7に示す入替え処理を行った後に、副画像のポインタを変更するだけで、非表示にする事が可能である。
従って、いずれの場合であっても多大の時間を要するファイル構造の再構築の必要がない。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、マルチ画像ファイルが予備領域を備えている点が第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明を省略する。
図10は、予備領域を考慮したマルチ画像ファイルのマルチ画像構造を示す図である。
第2の実施の形態では、主画像領域20aの後に予め予備領域20cを設定した状態で、マルチ画像を構築する。
予備領域20cのサイズを決定する方法について説明する。
一般に、JPEG画像に圧縮する場合、同じサイズの画像であっても圧縮後のJPEG画像の容量が同一であるとは限らない。それは、画像の特徴を利用して圧縮を行うというJPEGによる圧縮方式に起因するためである。
例えば、複雑な構造のビルや風景画像(以下、情報量の多い画像)と、平坦な壁などの画像(以下、情報量の少ない画像)に対して、同一の条件でJPEG圧縮を行った場合、情報量の多い画像は圧縮後の容量が大きく、情報量の少ない画像は、圧縮後の画像の容量が小さくなる。
このように、撮影対象により圧縮画像容量が異なる結果、圧縮画像をコンパクトフラッシュ(登録商標)等の記録媒体に記録する際に、記録可能な枚数が撮影するシーンによって変化することとなる。
そこで、撮影シーンによらず画像容量を極力一定化する処理を実行する。具体的には、画像圧縮後の目標容量を画像サイズ(例えば、VGA,XGA,VXGAなど)ごとに設定しておき、予め決めたパラメータで一度圧縮を行い、圧縮後の画像容量が目標容量以上になった場合には、再度パラメータを変更して圧縮を行う。これを繰り返すことで、結果として必ず目標容量よりは少ない画像容量とすることができる。
図11は、第2の実施形態に係るマルチ画像ファイルを生成する処理手順を示すフロー図である。この処理手順は、例えば、撮影によって一群の画像データが生成された後、続いて実行される
ステップb001において、生成された各画像データの画像サイズのうち、最大の画像サイズを確認する。ステップb002において、その最大画像サイズにおいてJPEG圧縮を行う場合の予め決められた目標容量を取得する。ここで、画像のJPEG圧縮時に必要となる各画像サイズに対応した目標容量は、Flashメモリ等に記録してあるものとする。
ステップb003において、その最大画像サイズに対応する目標容量の画像でヘッダを含むExif準拠のファイル、即ち、SOIからEOIまでの画像構成を作成した場合の必要容量を算出する。ステップb004において、ファイルの先頭から必要容量を確保する。以下、ここで確保した領域を必要領域という。そして、それ以降に副画像を記録する構成でマルチ画像を構築する。
図12は、目標容量に基づいて構成したマルチ画像ファイルを示す図である。
この図からわかるように、必要領域は複数の画像のうち、最大の画像サイズに対する目標容量から確定されている。このため、主画像と副画像の入替え処理によって画像容量が変化する場合があったとしても、主画像の領域が必要領域を超えることはない。
なお、上述の説明は、主画像と同一の副画像を副画像領域に保持しているマルチ画像ファイルについて述べたが、主画像と同一の副画像が副画像領域に保持していないタイプのマルチ画像ファイルについても適用することができる。その場合、必要領域は複数の副画像のうち、最大の画像サイズに対する目標容量から確定される。
続いて、画像を編集する動作について説明する。
マルチ画像ファイルは、図10に示すような予備領域を備えている。また、主画像と同一の副画像が副画像領域20bに格納されている。
図13は、主画像を編集しマルチ画像ファイルに記録する処理手順を示すフロー図であり、図14は、記録後の画像ファイルの内容を示す図である。図13,図14を参照しつつ編集動作について説明する。
先ず主画像領域20aの修正を実行する。ステップd001において、主画像を編集する場合、編集前のヘッダから継承すべきタグ情報を取得する。ステップd002において、Exif準拠のファイル、即ち、SOIからEOIまでの画像を構成し、主画像領域20aに上書きする。
次に、副画像領域20への追加処理を実行する。ステップd003において、主画像のヘッダ構成に基づいて副画像のヘッダ構成を作成し、そして編集後の画像に基づいて副画像を作成する。ステップd004において、作成した副画像を副画像領域20bの最終端に副画像(K’)として追加する。そうすることで、編集前の副画像領域20bの構成(副画像(1)から副画像(N)まで)を変更する事なく、主画像と同一の副画像を副画像領域20bに追記する形式で保持するため、第1の実施の形態で述べたように、その後の画像の入替え等にも対応する事が可能となる。
ここで、主画像ヘッダ30内の副画像関連情報領域30bでも、新規に副画像(K’)情報を作成してしまうと主画像のヘッダ領域が大きくなってしまい、全体の構成を変更しなくてはならない。
そこで、ステップd005において、主画像ヘッダ30内の副画像関連情報領域30bにおける編集前の主画像に対応する副画像(K)関連情報について、画像データへアクセスする「副画像(K)へのオフセット」を編集後の「副画像(K’)へのオフセット」へ修正することで、副画像(K)関連情報を副画像(K’)関連情報に変更する。この処理によって、主画像ヘッダ30の記憶域の容量を変更することなく、編集後の画像を保持することが可能となる。
なお、副画像を編集する場合は、ステップd004の処理である、作成した副画像を副画像領域20bの最終端に副画像(K’)として追加し、さらに副画像関連情報33の「副画像(K)へのオフセット」を編集後の「副画像(K’)へのオフセット」へ修正すれば良い。
以上説明した第2の実施の形態に係るマルチ画像ファイルでは、主画像領域20aに設けた予備領域により、副画像領域20bに影響を与える事なく、主画像領域20aへの上書きを行うことができ、また副画像領域20bの最後に編集後の副画像を追記することで、「主画像と同一の画像を副画像としても保持しておく」という構成を維持することができ、入替え処理も可能となる。
[第2の実施の形態のバリエーション]
図15は、バリエーションの形態のマルチ画像ファイルの内容を示す図である。
第2の実施の形態のバリエーションでは、主画像ヘッダ30内に更に予備領域を設けている点が異なっている。この予備領域には、編集後の副画像関連情報33が追加して複数書き込めるように予め構築がされている。
図16は、主画像を編集した後のマルチ画像ファイルの内容を示す図である。
編集後の画像情報はこの予備領域に追加して記憶され、編集後の画像は、副画像領域20bに追加して記憶されている。従って、主画像領域20aの容量を再構築する必要がない。
図17は、副画像(K)を編集した後のマルチ画像ファイルの内容を示す図である。
編集画像情報は主画像ヘッダ30内の予備領域に追加して記憶されており、編集前の副画像(K)も消されることなく保持されている。
結果として、バリエーションの形態によれば、編集後の画像記録であっても、それまでのマルチ画像構成を変更する事なく、マルチ画像として画像を保持する事が可能となる。
[実施の形態の効果]
以上説明した各実施の形態によれば、種々の効果を奏する事ができる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
(1)複数の副画像データの中から所定の画像データを自由に選択して主画像データとすることができるとともに、副画像データを含むマルチ画像ファイルのフォーマットに対応していないExif規格に対応した既存のアプリケーションソフトにおいても主画像データのみを読み出すことができる。
(2)また副画像データは主画像データをコピーした画像データを含むので、主画像データの記憶領域に複数の副画像データの中の所定の副画像データを上書きしても、主画像データを含む複数の副画像データはそのまま保存される。従って、副画像データを含むマルチ画像ファイルのフォーマットに対応したアプリケーションソフトにおいては、画像編集の自由度を大きくすることができる。また、主画像データと同一の画像を常に副画像に持っているため、主画像変更の際にも、変更箇所を最低限抑えながら変更できるため、処理の高速化が見込める。
(3)主画像と同一画像を副画像の一つとして保持し、主画像を先頭に置くマルチファイル構成を採用しているため、必要最小限の変更のみで、画像の入替え、編集後の記録を行うことができ、マルチ画像に対応していない読み出しアプリケーションでも、常に主画像を表示することを可能とする。また、ファイルの再構築を行わないため、入替え/編集の処理時間を短縮する事を可能とする。
第1の実施の形態のマルチ画像ファイルを備えたデジタル・スチル・カメラの構成を示す図。 JPEGファイルの構成を示す図。 マルチ画像ファイルのマルチ画像構造とJPEG構造との比較を示す図。 主画像領域の主画像ヘッダの内容を示す図。 主画像ヘッダのアプリケーション層におけるデータリンクを示す図。 画像ファイルの構成を示す図。 主画像と副画像を入れ替える処理手順を示すフロー図。 入替え後の、画像ファイルの内容を示す図。 画像を削除する処理手順を示すフロー図。 予備領域を考慮したマルチ画像ファイルのマルチ画像構造を示す図。 第2の実施形態に係るマルチ画像ファイルを生成する処理手順を示すフロー図。 目標容量に基づいて構成したマルチ画像ファイルを示す図。 主画像を編集しマルチ画像ファイルに記録する処理手順を示すフロー図。 記録後の画像ファイルの内容を示す図。 バリエーションの形態のマルチ画像ファイルの内容を示す図。 主画像を編集した後のマルチ画像ファイルの内容を示す図。 副画像を編集した後のマルチ画像ファイルの内容を示す図。
符号の説明
1…CPU、2…光学系、3…撮像装置、4…アナログ増幅器、5…アナログデジタル変換器、6…DRAM、7…画像処理ブロック、8…FLASHメモリ、9…操作部、10…ビデオエンコーダ、11…TV、20…マルチ画像構造、20a…主画像領域、20b…副画像領域、20c…予備領域、30…主画像ヘッダ、30a…主画像データ管理情報領域、30b…副画像関連情報領域、31…主画像特性、32…副画像構成情報、33…副画像関連情報、40…副画像ヘッダ。

Claims (6)

  1. 複数の副画像データと、この複数の副画像データのそれぞれの副画像データを管理する副画像データ管理情報と、前記複数の副画像データの代表となる主画像データと、少なくとも前記複数の副画像データの有無を表すデータと前記主画像データを管理するデータを含む主画像データ管理情報と、少なくとも前記複数の副画像データのそれぞれの副画像データへのアクセス情報を含む副画像関連情報と、を有するデータを一つのファイルとして扱うマルチ画像ファイルを作成するマルチ画像ファイル作成方法であって、
    前記主画像データ管理情報は少なくとも前記主画像データについてExif規格に対応した情報を含み、前記副画像データ管理情報は少なくとも前記副画像データについてExif規格に対応した情報を含み、前記副画像データの一つは前記主画像データと同一の画像データとなるように前記マルチ画像ファイルを作成することを特徴とするマルチ画像ファイル作成方法。
  2. 前記主画像データを格納する領域には、第1の予備領域となる空き領域が設けられ、前記第1の予備領域は、最大画像サイズの前記副画像データをJPEG圧縮した符号量に基づいて規定されることを特徴とする請求項1に記載のマルチ画像ファイル作成方法。
  3. 前記副画像関連情報を格納する領域には、第2の予備領域となる空きの領域が設けられ、前記第2の領域は、前記副画像関連情報の容量を単位として規定されていることを特徴とする請求項1に記載のマルチ画像ファイル作成方法。
  4. 前記主画像データを、前記複数の副画像データの内の1つの副画像データで書き換えるとともに、前記主画像データ管理情報を前記1つの副画像データの副画像データ管理情報に基づいて書き換えることを特徴とする請求項1乃至3に内いずれか1項に記載のマルチ画像ファイル作成方法で作成したマルチ画像ファイルを編集するマルチ画像ファイル編集方法。
  5. 編集前の前記主画像データを編集後の前記主画像データで書き換え、前記編集後の前記主画像データと同一の前記副画像データとこの副画像データを管理する前記副画像データ管理情報を新たに生成して前記マルチ画像ファイルに追加して格納し、さらに、前記編集前の前記主画像データと同一の前記副画像データに関連する前記副画像関連情報を、前記編集後の前記主画像データと同一の前記副画像データに関連する前記副画像関連情報に書き換えることを特徴とする請求項2に記載のマルチ画像ファイル作成方法で作成したマルチ画像ファイルを編集するマルチ画像ファイル編集方法。
  6. 編集前の前記主画像データを編集後の前記主画像データで書き換え、前記編集後の前記主画像データと同一の前記副画像データとこの副画像データを管理する前記副画像データ管理情報を新たに生成して前記マルチ画像ファイルに追加して格納し、さらに、前記編集後の前記主画像データと同一の前記副画像データに関連する前記副画像関連情報を前記マルチ画像ファイルに追加して格納することを特徴とする請求項3に記載のマルチ画像ファイル作成方法で作成したマルチ画像ファイルを編集するマルチ画像ファイル編集方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012248051A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Brother Ind Ltd 情報処理プログラム、情報処理装置、および情報処理方法
JP2014057118A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Casio Comput Co Ltd 画像加工装置、画像加工方法、及びプログラム

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