JP2009171168A - 車載用放送受信装置、車載用放送受信装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents

車載用放送受信装置、車載用放送受信装置の制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の移動に伴って放送エリアが変化した場合であっても、簡易かつ正確に受信可能な放送を設定することが可能な放送受信装置を提供する。
【解決手段】測位装置(GPS部42)から供給される情報に基づいて自己が属している放送エリアを特定する特定手段(制御部15)と、特定手段によって特定された放送エリアに対応するプリセット情報に基づいてチューナの受信可能チャンネルの設定を行う設定手段(制御部15)と、放送信号の受信状態を検出する検出手段(OFDM部13)と、自己の移動により、新たな放送エリアに属することが特定手段によって特定された場合に、その時点で受信している放送信号の受信状態が良好であることが検出手段によって検出されたときには設定手段による設定の実行を放送信号の受信状態が悪化するまで保留する保留手段(制御部15)と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用放送受信装置、車載用放送受信装置の制御方法および制御プログラムに関する。
特許文献1には、装置が置かれた場所に関する場所情報を取得し、場所情報に基づいて選局情報を取得し、選局情報に基づいて放送信号を順次選局(スキャン)し、受信状態が所定の品位以上のものを選局してプリセットを行う放送受信装置に関する技術が開示されている。
特開2001−298674号公報
ところで、自動車等の車両に搭載される放送受信装置では、車両の移動によって放送エリアが変化した場合には、前述したようなスキャン動作をその度に行う必要が生じる。しかしながら、スキャン動作では受信可能な全ての周波数にチューニングし、受信状況をチェックする必要があるため、時間を要するという問題点がある。
また、放送エリアの境界付近では、全ての放送が受信できるとは限らないため、前述したスキャン動作では、受信可能な放送を正しく設定できない場合があるという問題点もある。
本発明の課題は、車両の移動に伴って放送エリアが変化した場合であっても、簡易かつ正確に受信可能な放送を設定することが可能な放送受信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の車載用放送受信装置は、放送信号を受信するチューナを有する車載用放送受信装置であって、測位装置から供給される情報に基づいて自己が属している放送エリアを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記放送エリアに対応するプリセット情報に基づいて前記チューナの受信可能チャンネルの設定を行う設定手段と、前記放送信号の受信状態を検出する検出手段と、自己の移動により、新たな前記放送エリアに属することが前記特定手段によって特定された場合に、その時点で受信している放送信号の受信状態が良好であることが前記検出手段によって検出されたときには前記設定手段による設定の実行を前記放送信号の受信状態が悪化するまで保留する保留手段と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、自己が属している放送エリアを特定し、特定された放送エリアに対応するプリセット情報に基づいてチューナの受信可能チャンネルの設定を行い、放送信号の受信状態を検出し、新たな放送エリアに属することが特定された場合に、検出手段によって検出されたその時点において受信中の放送信号の受信状態が良好であるときには受信可能チャンネルの設定の実行を受信状態が悪化するまで保留する。
このため、車両の移動に伴って放送エリアが変化した場合であっても、簡易かつ正確に受信可能な放送を設定することが可能になる。
また、上記構成の車載用放送受信装置において、前記設定手段によって前記新たな放送エリアに対応する設定がなされた場合には、前記新たな放送エリアにおける受信可能チャンネルに関する情報を呈示する呈示手段を有することを特徴とする。
上記構成によれば、設定手段によって新たな放送エリアに対応する設定がなされた場合には、呈示手段によって新たな放送エリアにおける受信可能チャンネルに関する情報が呈示される。
このため、新たな放送エリアに属するようになった場合には、新たな放送エリアにおける受信可能チャンネルに関する情報が呈示されるので、ユーザは、所望のチャンネルを簡易かつ迅速に探すことが可能になる。
また、上記構成の車載用放送受信装置において、前記設定手段によって前記新たな放送エリアに対応する設定がなされた場合には、設定前に前記チューナが受信していたチャンネルと同一の放送内容を含むチャンネル、または、系列局のチャンネルを選択し、前記チューナに受信させる選択手段を有することを特徴とする。
上記構成によれば、設定手段によって新たな放送エリアに対応する設定がなされた場合には、設定前にチューナが受信していたチャンネルと同一の放送内容を含むチャンネル、または、系列局のチャンネルを選択してチューナに受信させる。
このため、放送エリアが変化した場合であっても、同一の番組または同一の系列局の放送を継続して視聴することが可能になる。
また、上記構成の車載用放送受信装置において、車両が走行しようとする目的地までの経路が属する放送エリアに対応する前記プリセット情報を取得する取得手段を有し、前記設定手段は、前記新たな放送エリアの近傍において、前記取得手段によって取得されたプリセット情報に基づいて前記チューナの受信可能チャンネルの設定を行う、ことを特徴とする。
上記構成によれば、車両が走行しようとする目的地までの経路が属する放送エリアに対応するプリセット情報を取得手段が取得し、新たな放送エリアの近傍において、設定手段が取得手段によって取得されたプリセット情報に基づいてチューナの受信可能チャンネルの設定を行う。
このため、目的地までのプリセット情報を予め取得することから、放送エリアが変化する度にプリセット情報を取得する場合に比較して、処理のオーバヘッドを省略して処理を高速化することができる。
また、上記構成の車載用放送受信装置において、前記設定手段は、前記新たな放送エリアの近傍において、前記検出手段によって検出された受信状態が悪化した場合には、前記新たな放送エリアに未だ属しないときであっても、前記経路における前記新たな放送エリアに対応する前記プリセット情報に基づいて受信可能チャンネルの設定を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、設定手段は、検出手段によって検出された受信状態が悪化した場合には、放送エリアが変化しない場合であっても、新たな放送エリアに対応するプリセット情報に基づいて受信可能チャンネルの設定を行う。
このため、放送エリアの境界を横切る直前において、受信状態が悪化した場合であっても、次に移動すべき新たな放送エリアのプリセット情報を確実に設定することができる。
また、本発明の車載用放送受信装置の制御方法は、放送信号を受信するチューナを有する車載用放送受信装置の制御方法であって、自己が属している放送エリアを測位装置から供給される情報に基づいて特定し、特定された前記放送エリアに対応するプリセット情報に基づいて前記チューナの受信可能チャンネルの設定を行い、前記放送信号の受信状態を検出し、自己の移動により、新たな前記放送エリアに属することが特定された場合に、その時点で受信している放送信号の受信状態が良好であるときには前記チューナの受信可能チャンネルの設定の実行を前記放送信号の受信状態が悪化するまで保留する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、自己が属している放送エリアを特定し、特定された放送エリアに対応するプリセット情報に基づいてチューナの受信可能チャンネルの設定を行い、放送信号の受信状態を検出し、新たな放送エリアに属することが特定された場合に、検出手段によって検出されたその時点において受信中の放送信号の受信状態が良好であるときには受信可能チャンネルの設定の実行を受信状態が悪化するまで保留する。
このため、車両の移動に伴って放送エリアが変化した場合であっても、簡易かつ正確に受信可能な放送を設定することが可能になる。
また、本発明の車載用放送受信装置の制御プログラムは、放送信号を受信するチューナを有する車載用放送受信装置の制御プログラムであって、測位装置から供給される情報に基づいて自己が属している放送エリアを特定する特定手段、前記特定手段によって特定された前記放送エリアに対応するプリセット情報に基づいて前記チューナの受信可能チャンネルの設定を行う設定手段、前記放送信号の受信状態を検出する検出手段、自己の移動により、新たな前記放送エリアに属することが前記特定手段によって特定された場合に、その時点で受信している放送信号の受信状態が良好であることが前記検出手段によって検出されたときには前記設定手段による設定の実行を前記放送信号の受信状態が悪化するまで保留する保留手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
上記構成によれば、自己が属している放送エリアを特定し、特定された放送エリアに対応するプリセット情報に基づいてチューナの受信可能チャンネルの設定を行い、放送信号の受信状態を検出し、新たな放送エリアに属することが特定された場合に、検出手段によって検出されたその時点において受信中の放送信号の受信状態が良好であるときには受信可能チャンネルの設定の実行を受信状態が悪化するまで保留する。
このため、車両の移動に伴って放送エリアが変化した場合であっても、簡易かつ正確に受信可能な放送を設定することが可能になる。
本発明によれば、車両の移動に伴って放送エリアが変化した場合であっても、簡易かつ正確に受信可能な放送を設定することが可能な放送受信装置を提供することができる。
(A)第1実施形態の構成
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1は本発明の第1実施形態の車載用放送受信装置10を含む車載用放送受信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、車載用放送受信システムは、車載用放送受信装置10、表示部20、スピーカ21、および、ナビゲーション装置40を主要な構成要素とする。
車載用放送受信装置10は、チューナ12、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)部13(請求項中「検出手段」に対応)、MPEG(Moving Picture Experts Group)部、制御部15(請求項中「特定手段」、「設定手段」、「保留手段」、「選択手段」、および、「取得手段」に対応)、操作部16、記憶部17、および、I/F18を主要な構成要素としている。チューナ12にはアンテナ11が接続され、また、MPEG部14には表示部20(請求項中「呈示手段」に対応)およびスピーカ21が接続されている。また、I/F18はネットワーク30に無線接続されるとともに、ナビゲーション装置40に有線接続されている。また、ナビゲーション装置40は、GPS(Global Positioning System)部42(請求項中「測位装置」に対応)、制御部43、I/F44、記憶部45、操作部46、および、センサ群47を主要な構成要素としている。GPS部42にはアンテナ41が接続され、I/F44には車載用放送受信装置10が有線接続されている。
ここで、車載用放送受信装置10のアンテナ11は、地上デジタル放送の放送局、送信局、または、中継局から送信された電波を捕捉してチューナ12に供給する。チューナ12は、制御部15からの制御信号によって指定される周波数(物理チャンネル)の信号を選択的に受信し、ベースバンド信号としてOFDM部13に供給する。OFDM部13は、チューナ12から供給されるベースバンド信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換した後、復調処理を施してストリーム信号を生成する。MPEG部14は、ストリーム信号をMPEG方式に基づいて復号してディジタルビデオ信号を生成した後、アナログ信号に変換して映像信号を表示部20に出力し、また、音声信号をスピーカ21に出力する。制御部15は、記憶部17に格納されているプログラムに基づいて装置の各部を制御する。記憶部17は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)によって構成され、後述するようにプログラム、エリア情報、および、プリセット情報等を記憶している。I/F18は、ネットワーク30との間で無線によって情報を授受するとともに、有線によってナビゲーション装置40との間で情報を授受する。表示部20は、例えば、液晶ディスプレイ等によって構成され、MPEG部14および制御部15から供給された情報を表示する。スピーカ21は、車両の運転席および助手席の扉内部等に配置され、MPEG部14から供給された音声信号を音声に変換して出力する。ネットワーク30は、例えば、インターネットによって構成され、サーバ31と車載用放送受信装置10との間で情報をパケットによって送受信する。サーバ31は、プリセット情報(詳細は後述する)その他を格納しており、車載用放送受信装置10から要求がなされた場合には、該当するプリセット情報を選択して送信する。
一方、ナビゲーション装置40のアンテナ41は、複数のGPS衛星(不図示)から送信される信号を捕捉し、GPS部42に供給する。GPS部42は、アンテナ41から供給された信号に含まれているタイムスタンプに基づいて、自車の位置を示す位置情報(緯度情報および経度情報)を生成し、制御部43に供給する。制御部43は、記憶部45に格納されているプログラムに基づいて装置の各部を制御する。I/F44は、車載用放送受信装置10のI/F18と有線接続され、I/F18との間で情報を授受する。記憶部45は、例えば、ハードディスク、RAM、および、ROMによって構成され、これらに格納されているプログラムに基づいて装置の各部を制御する。また、目的地までの案内(ナビゲーション)を行うための地図情報を格納しており、当該地図情報を図示せぬ表示装置に表示させるとともに、図示せぬスピーカから音声を出力することによりナビゲーションを行う。また、記憶部45は、後述するエリアコードとプリセット情報とを対応付けて格納している。操作部46は、例えば、操作ボタンおよびスイッチによって構成され、ユーザの操作に応じた情報を生成して出力する。センサ群47は、例えば、ジャイロセンサによって構成され、車両の3軸方向の加速度を求めて制御部43に出力する。
図2は、図1に示す記憶部17に記憶されている情報の一例を示す図である。この図2に示すように、記憶部17には、エリア情報17a、プリセット情報17b、および、プログラム17cが主に格納されている。エリア情報17aは、図3に示すように、郵便番号とエリアコードとを対応付けした情報である。ここで、エリアコードとは、各放送エリアに付与された番号である。放送エリアとは、同一のプリセット情報によって放送を受信可能なエリア(地域)をいう。図3の例では、第1行目には、郵便番号「320−0001」に対応するエリアコードとして「09」が格納されている。なお、郵便番号の全ての桁に対してエリアコードを対応付けして格納するのではなく、郵便番号の一部(例えば、上3桁)に対してエリアコードを対応付けするようにしてもよい。
図2に示すプリセット情報17bは、操作部16のチャンネルボタン(所定の物理チャンネルを選択するためのボタン)を操作した場合に、どの放送局の放送を受信するかを設定するための情報である。図4は、プリセット情報17bの一例を示す図である。この図4の例では、エリアコードが「09」、「11」、および、「13」にそれぞれ対応するプリセット情報17bが上段、中段、下段に示されている。図4に示すように、プリセット情報17bは、「リモコン番号」、「チャンネル番号」、および、「中心周波数」を有している。ここで、リモコン番号は、操作部16のチャンネルボタンの番号に対応しており、この例では、番号1〜5が示されている。チャンネル番号は、物理チャンネルを示しており、この例では、2桁の数字によって示されている。中心周波数は、それぞれの物理チャンネルの中心周波数(MHz)を示しており、この例では、3桁の数字によって示されている。なお、図中において、「−」はその内容が存在しないことを示している。具体的には、エリアコードが「13」のプリセット情報のリモコン番号が「3」に対応する物理チャンネルは存在しない。これらのプリセット情報のうち、車両が存在する放送エリアに対応するエリアコードのプリセット情報を選択して、記憶部17にプリセット情報17bとして格納することにより、チャンネルボタンを操作した際に、その放送エリアに対応する番組が選択されて受信される。
図2に示すプログラム17cは、車載用放送受信装置10を制御するためのプログラムであり、このプログラム17cが記憶部17から読み出されて実行されることにより、後述する図5および図11に示すフローチャートの処理が実現される。
(B)第1実施形態の動作
つぎに、本発明の第1実施形態の動作について説明する。図5は、図1に示す第1実施形態において実行される処理の一例を示す図である。なお、この処理は、図2に示すプログラム17cが制御部15によって読み込まれて起動されることにより実現される。図5のフローチャートの処理が実行されると、まず、制御部15は、ステップS10において、ナビゲーション装置40から位置情報を取得する。より詳細には、ナビゲーション装置40は、アンテナ41によって複数のGPS衛星(不図示)からの信号を受信し、GPS部42に供給する。GPS部42は、複数のGPS衛星から受信した信号に付与されているタイムスタンプの差分の時間に基づいて、三角法によって自己の緯度情報および経度情報を生成し、制御部43に供給する。制御部43は、記憶部45に格納されているテーブル(不図示)に基づいて、緯度情報および経度情報に対応する郵便番号を取得する。より詳細には、記憶部45には、郵便番号と、郵便番号に対応する緯度・経度の領域を示す情報とが対応付けして格納されているので、制御部43は、GPS部42から供給された緯度情報および経度情報が属する領域を特定し、当該領域に対応する郵便番号を取得し、取得した郵便番号をI/F44を介して、車載用放送受信装置10に供給する。この結果、車載用放送受信装置10では、ステップS10において、自車が属する位置情報としての郵便番号を取得する。具体的には、自車が位置するエリアに対応する郵便番号として、例えば、「320−0001」が、ナビゲーション装置40から供給される。
ステップS11では、制御部15は、ステップS10においてナビゲーション装置40から取得した郵便番号に対応するエリアコードを、記憶部17のエリア情報17aから検索して取得する。具体的には、郵便番号が前述した「320−0001」である場合には、エリアコードとして「09」が取得される(図3参照)。そして、ステップS12では、制御部15は、放送エリアが変更になったか否かを判定し、変更になった場合(ステップS12;Yes)にはステップS13に進み、それ以外の場合(ステップS12;No)にはステップS10に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。具体的には、それまでエリアコードが「09」であった場合に、エリアコードが「10」に変化した場合には、放送エリアが変更になったと判定し、ステップS13に進む。
ステップS13では、制御部15は、I/F18を制御し、ネットワーク30に接続可能な状態か否かを判定し、接続可能である場合(ステップS13;Yes)にはステップS14に進み、それ以外の場合(ステップS13;No)にはステップS15に進む。例えば、ネットワーク30に接続可能である場合には、ステップS14に進み、それ以外の場合にはステップS15に進む。
ステップS13において、ネットワーク30に接続可能であると判定した場合(ステップS13;Yes)にはステップS14に進み、制御部15は、ネットワーク30を介してサーバ31にアクセスし、サーバ31に格納されているプリセット情報を取得する。より詳細には、サーバ31には、エリアコードと、プリセット情報とが対応付けされて格納されており、制御部15は、ステップS11で取得したエリアコードに対応するプリセット情報を取得する。前述の例では、エリアコードが「09」から「11」に変化するので、新たなエリアコードである「11」に対応する図4の中段の情報が取得される。
ステップS13において、ネットワーク30に接続可能でないと判定した場合(ステップS13;No)にはステップS15に進み、制御部15は、過去に取得して記憶部17に格納されているプリセット情報の中から、ステップS11で取得したエリアコードに対応するプリセット情報を取得する。より詳細には、記憶部17には、過去に取得したプリセット情報が履歴(不図示)として格納されているので、その中から、ステップS11で取得したエリアコードに対応するプリセット情報を取得する。なお、記憶部17に該当するプリセット情報が存在しない場合には、その旨を表示部20に表示するか、または、ネットワーク30以外の経路(例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等の通信経路)を介して、プリセット情報を取得するようにしてもよい。
ステップS16では、制御部15は、現在視聴中のチャンネルの放送を継続視聴可能か否かを判定し、継続視聴可能である場合(ステップS16;Yes)の場合には、同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS16;No)にはステップS17に進む。より詳細には、制御部15は、例えば、OFDM部13の復号時におけるエラー発生率を参照し、エラー発生率が所定の閾値を超えた場合には、継続視聴が不能であると判定し、ステップS17に進み、それ以外の場合には継続視聴が可能であるとして同様の処理を繰り返す。この結果、車両の移動によって放送エリアが変化した場合であっても、現在視聴中のチャンネルの番組が継続して受信可能である場合には、当該チャンネルの受信が継続されることになる。このため、ユーザは、放送エリアが変更になった場合であっても、それを意識することなく、視聴中のチャンネル(放送)を継続して視聴することができる。
ステップS17では、制御部15は、ステップS14またはステップS15において取得したプリセット情報を、記憶部17にプリセット情報17bとして格納する。そして、それ以降において、操作部16のチャンネルボタンが操作された場合には、記憶部17に新たに格納されたプリセット情報17bに基づいて、チューナ12によって受信される物理チャンネルを決定する。例えば、エリアコードが「09」から「11」に変化した場合であって、現在視聴中の放送が継続視聴可能でなくなったときには、図4の中段に示すプリセット情報が記憶部17にプリセット情報17bとして新たに格納される。このため、これ以降は、例えば、操作部16のチャンネルボタンの「1」が操作された場合には、物理チャンネルが「13」であり、中心周波数が「473MHz」の放送信号がチューナ12によって受信されることになる。
ステップS18では、制御部15は、プリセットを変更したことを示す情報を表示部20に表示させる。図6は、このとき、表示部20に表示される情報の一例を示している。この例では、「チャンネルが以下のように変更になります。」というメッセージが画面の最上部に表示されるとともに、変更前と変更後のチャンネルに関する情報がその下に表示されている。例えば、リモコン番号「1」については、チャンネル番号は「47」から「13」に変化するものの、放送局名および番組名は「AA放送」および「ABC」で不変であることが示されている。なお、放送局名および番組名については、地上デジタル放送に含まれているEPG(Electronic Program Guide)から抽出することができる。このような情報を参照することにより、ユーザは、放送エリアの変更に伴う、受信可能な放送の種類および内容と、各放送を受信するためのチャンネルボタンを知ることができる。なお、EPGではなく、サーバ31にこれらの情報を格納しておき、ネットワーク30を介して該当する情報を取得するようにしてもよい。また、図6に示す画面を表示部20に表示するとともに、音声による案内を併せて行ったり、あるいは、音声のみによる案内を行ったりするようにしてもよい。また、図6に示す例では、リモコン番号が1〜5の情報のみを表示するようにしたが、これ以外のリモコン番号の情報を表示するようにしてもよい。
ステップS19では、制御部15は、最適なチャンネルを選択し、チューナ12の受信周波数の設定を行う。より詳細には、制御部15は、プリセット情報17bを変更する前に視聴していたチャンネルの番組名を示す情報をEPGから抽出して格納しておき、新たなプリセット情報17bに基づいて受信されたEPG情報から番組名を抽出し、同一の番組名が存在する場合には、当該番組名のチャンネルを最適チャンネルとして選択する。具体的には、プリセット情報17bを変更する前における受信チャンネルが図6に示すチャンネル番号「47」、放送局名「AA放送」、および、番組名「ABC」である場合には、変更後は番組名が「ABC」で同一であるチャンネル番号「13」が最適チャンネルとして選択され、当該チャンネルが受信チャンネルとして自動的に設定されて受信される。すなわち、制御部15は、チューナ12に物理チャンネルが「13」である放送を受信させる。これにより、放送エリアが変化した場合であって、現在視聴中の放送が受信できなくなったときには、同一の番組名のチャンネルが自動的に選択されて受信される。その結果、ユーザは、放送エリアが変化した場合であって、現在視聴中の放送が受信できなくなったときには、同一の番組名のチャンネルが自動的に選択されて受信されるので、図6に示す表示の内容を参照して、対応するチャンネルを選択する操作を行う必要がなくなる。
なお、同一の番組名のチャンネルを選択するのではなく、例えば、同一の放送局名のチャンネルを選択するようにしてもよい。また、放送エリア毎のチャンネルの対応関係を示すテーブルをサーバ31に格納しておき、このテーブルを参照して現在視聴中のチャンネルに関連するチャンネルを選択するようにしてもよい。
以上に説明したように、本発明の第1実施形態では、車両の移動によって放送エリアが変化した場合には、プリセット情報を取得し、現在視聴中の放送が受信不能になったときにプリセット情報を変更するようにした。このため、図7に示すように、車両が矢印で示すように放送エリアAから放送エリアBに移動した場合には、放送エリアが変化するエリア境界においてプリセット情報が取得されるとともに、視聴中の放送が受信不能になる時点において、プリセット情報が更新される。このため、放送エリアが変化した場合であっても、現在受信中の放送が受信可能である場合には、継続して当該放送を受信し続けることができる。ところで、地上デジタル放送では、地上アナログ放送に比較すると、受信状態が悪い場合(受信強度が低い場合)であっても誤り訂正等によって高い放送品質(画質および音質)を維持することができるが、受信状態がある程度以下に劣化すると、誤り訂正が追いつかずに急激に受信品質が劣化するという特性を有している。このため、放送エリアが変化した場合であっても、受信中の放送を受信可能である場合には高い放送品質により受信を続け、品質を維持できなくなった場合にはプリセット情報を変更して新たな放送エリアに対応する設定を行う。
このような方法を採用することにより、例えば、図8に示すように、放送エリアの境界を何度も横切って車両が移動する場合であっても、現在受信中の放送が受信可能である場合には、プリセット情報が変更されずに同一の放送が受信され続けるため、ユーザは、放送エリアの変化を意識することなく、同一の放送を視聴し続けることができる。より詳細には、図8の例では、経路P1,P3,P5は、放送エリアAに属しており、経路P2,P4は放送エリアBに属している。そして、経路P1とP2、経路P2とP3、経路P3とP4、および、経路P4とP5の間でエリア境界を横切って移動している。このような場合であっても、経路P1を走行中に受信していた放送を、経路P2,P4においても受信可能である場合には、プリセット情報が変更されることなく、同一の放送が継続して受信され続けるため、ユーザは、放送エリアの変更を意識することなく、同一の放送を視聴し続けることができる。
また、以上の第1実施形態では、放送エリアが変化した場合には、プリセット情報を取得し、現在視聴中の放送が受信できなくなった場合に、取得した新たなプリセット情報を設定するとともに、表示部20に変更の前後のプリセット情報を表示するようにした。このため、プリセット情報が変更された場合には、変更された内容を知ることができる。また、プリセット情報を変更する際には、チャンネルのスキャンを行って受信状況の良好なチャンネルのみを選択することを行わずに、プリセットを行うようにした。このため、放送状況が不安定なエリア境界において、例えば、たまたま受信状況が悪い放送が選択対象から除外されてしまうことを防止できる。また、全てのチャンネルをスキャンするために必要な時間を省略することができる。
また、以上の第1実施形態では、放送エリアが変化するとともに、現在視聴中の放送の受信が不能になった場合には、最適チャンネルを自動的に選択し、選択された最適チャンネルの放送を受信するようにした。このため、新たな放送エリアに、視聴中の放送に関連する放送が存在する場合には、当該放送が自動的に選択されて受信されることから、ユーザが手動によって対応する放送を選択する手間を省略することができる。
(C)第2実施形態の構成
つぎに、第2実施形態について説明する。以上の第1実施形態では、ナビゲーション装置40から車載用放送受信装置10へは車両の現在位置を示す位置情報が供給されるようにしたが、ナビゲーション装置40において目的地までの経路探索が行われた場合には、当該経路探索によって得られた情報を車載用放送受信装置10に供給して利用することが可能である。そのような第2実施形態について以下に説明する。
第2実施形態では、システムの構成は、図1の場合と同様であるが、記憶部17に格納されている情報の一部と、車載用放送受信装置10およびナビゲーション装置40の動作の一部とが異なっている。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明を行う。
図9は、第2実施形態において、車載用放送受信装置10の記憶部17に格納される情報の一例を示す図である。この例では、図2の場合に比較して、通過エリア情報17dおよびプリセット情報候補17eが新たに追加されている。それ以外の情報は、図2の場合と同様である。ここで、通過エリア情報17dは、ナビゲーション装置40において目的地までの経路探索が行われた場合に得られる目的地までの経路が通過する全ての放送エリアのエリアコードを、通過の順に並べた情報である。図10は、通過エリア情報17dの一例を示している。この例では、通過するエリアコードとして、「09」、「11」、および、「13」が列挙されており、目的地に到着するまでにこれらのエリアコードによって表される放送エリアを通過することが示されている。図9に戻って、プリセット情報候補17eは、通過エリア情報17dに示されるエリアコードに対応するプリセット情報である。具体的には、通過エリア情報17dが図10に示すものである場合には、エリアコードが「09」、「11」、および、「13」に対応するプリセット情報が格納される。なお、これらのプリセット情報の中から該当するプリセット情報が選択されて、プリセット情報17bとして設定される。
(D)第2実施形態の動作
つぎに、第2実施形態の動作について説明する。まず、ユーザが、ナビゲーション装置40の操作部46を操作し、目的地を入力するとともに、入力した目的地までの経路を探索する操作を行うと、制御部43はGPS部42から供給される情報に基づいて車両の現在位置を特定する。つづいて、制御部43は、記憶部45に格納されている地図情報から入力された目的値に対応する地点と、GPS部42から供給される現在位置に対応する地点を特定する。つづいて、制御部43は、地図情報に含まれている道路情報のノードおよびリンクを参照し、現在地から目的地までの経路を探索する。そして、経路が決定されると、制御部43は、経路が通過するエリアの郵便番号を取得する。より詳細には、探索の結果として得られた経路が通過するエリアに付与されている郵便番号を地図情報から取得する。その結果、郵便番号として、例えば、「320−0001」、「320−0033」、および、「321−0055」が取得される。このようにして取得された郵便番号は、I/F44を介して車載用放送受信装置10に供給される。
このとき、車載用放送受信装置10では、図11に示すフローチャートの処理が実行されている。このため、ステップS30では、制御部15は、ナビゲーション装置40から供給された郵便番号を取得する。前述した例では、「320−0001」、「320−0033」、および、「321−0055」が取得される。つぎに、ステップS31では、制御部15は、エリア情報17aを参照し、取得した郵便番号をエリアコードに変換する。具体的には、前述した例では、郵便番号として、「320−0001」、「320−0033」、および、「321−0055」が取得されているので、図3に示すエリア情報17aを参照し、これらに対応するエリアコードとして、例えば、「09」、「11」、および、「13」が取得される。そして、これらのエリアコードは、記憶部17に通過エリア情報17dとして格納される。この結果、記憶部17には、図10に示すような情報が格納される。
ステップS33では、制御部15は、I/F18を制御し、ネットワーク30に接続可能な状態か否かを判定し、接続可能である場合(ステップS33;Yes)にはステップS34に進み、それ以外の場合(ステップS33;No)にはステップS35に進む。例えば、ネットワーク30に接続可能である場合には、ステップS34に進み、それ以外の場合にはステップS35に進む。
ステップS33において、ネットワーク30に接続可能であると判定した場合(ステップS33;Yes)にはステップS34に進み、制御部15は、ネットワーク30を介してサーバ31にアクセスし、サーバ31に格納されているプリセット情報を取得する。より詳細には、サーバ31には、エリアコードと、プリセット情報とが対応付けされて格納されており、制御部15は、ステップS32で記憶部17に格納したエリアコードに対応するプリセット情報を取得する。前述の例では、エリアコードとして「09」、「11」、および、「13」が格納されているので、これらに対応するプリセット情報がサーバ31から取得される。そして、取得したプリセット情報は、記憶部17にプリセット情報候補17eとして格納される。
ステップS33において、ネットワーク30に接続可能でないと判定した場合(ステップS33;No)にはステップS35に進み、制御部15は、過去に取得して記憶部17に格納されているプリセット情報の中から、ステップS32で記憶部17に格納したエリアコードに対応するプリセット情報を取得する。より詳細には、記憶部17には、過去に取得したプリセット情報(不図示)が履歴として格納されているので、その中から、ステップS32で記憶部17に格納したエリアコードに対応するプリセット情報を取得する。そして、取得したプリセット情報は、記憶部17にプリセット情報候補17eとして格納される。なお、記憶部17に該当するプリセット情報が存在しない場合には、その旨を表示部20に表示するか、または、ネットワーク30以外の経路(例えば、前述したDSRC)を介して、プリセット情報を取得するようにしてもよい。
ステップS36では、制御部15は、現在視聴中のチャンネルの放送を継続視聴可能か否かを判定し、継続視聴可能である場合(ステップS36;Yes)には、同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS36;No)にはステップS37に進む。より詳細には、制御部15は、OFDM部13の復号時におけるエラー発生率を参照し、エラー発生率が所定の閾値を超えた場合には、継続視聴が不能であると判定し、ステップS37に進み、それ以外の場合には継続視聴可能であるとして前述の場合と同様の処理を繰り返す。
ステップS37では、制御部15は、記憶部17の通過エリア情報17dから次のエリアコードを取得する。具体的には、直前のエリアコードが「09」である場合に、ステップS36において継続視聴が不能であると判断されたとき(ステップS36;No)には、図10に示す次のエリアコードである「11」が取得される。
ステップS38では、制御部15は、ステップS37において取得されたエリアコードに対応するプリセット情報を、プリセット情報候補17eから検索して取得し、記憶部17にプリセット情報17bとして格納する。そして、それ以降において、操作部16のチャンネルボタンが操作された場合には、記憶部17に新たに格納されたプリセット情報17bに基づいて、チューナ12によって受信される物理チャンネルを選択する。例えば、前述のように、エリアコードが「09」から「11」に変化した場合であって、現在視聴中の放送が継続視聴不能になったときには、図4の中段に示すプリセット情報が記憶部17にプリセット情報17bとして新たに格納される。このため、これ以降は、例えば、操作部16のチャンネルボタンの「1」が操作された場合には、物理チャンネルが「13」であり、中心周波数が「473MHz」の放送信号がチューナ12によって受信されることになる。
ステップS39では、制御部15は、プリセットを変更したことを示す情報を表示部20に表示させる。なお、具体的な情報としては、前述した図6のような情報が表示される。このような情報を参照することにより、ユーザは、受信可能な放送の種類および内容と、各放送を受信するためのチャンネルボタンを知ることができる。
ステップS40では、制御部15は、最適なチャンネルを選択し、チューナ12の設定を行う。より詳細には、制御部15は、プリセット情報17bを変更する前に視聴していたチャンネルの番組名を示す情報をEPGから抽出して格納しておき、新たなプリセット情報17bに基づいて受信されたEPG情報から番組名を抽出し、同一の番組名が存在する場合には、当該番組名のチャンネルを最適チャンネルとして選択する。具体的には、プリセット情報17bを変更する前における受信チャンネルが図6に示すチャンネル番号「47」、放送局名「AA放送」、および、番組名「ABC」である場合には、変更後は番組名が「ABC」で同一であるチャンネル番号「13」が自動的に選択されて受信される。すなわち、制御部15は、チューナ12に物理チャンネルが「13」の放送を受信させる。これにより、放送エリアが変更になった場合であって、現在視聴中の放送が受信できなくなったときには、同一の番組名のチャンネルが自動的に選択されて受信される。
ステップS41では、制御部15は、処理を終了するか否かを判定し、処理を終了しない場合(ステップS41;No)にはステップS36に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。これにより、継続視聴が不能になると、次のエリアコードが取得されて、プリセットが実行される処理が繰り返される。また、ステップS41において、処理を終了すると判定した場合(ステップS41;Yes)には処理を終了する。
以上の第2実施形態によれば、ナビゲーション装置40によって目的地までの経路探索を行った場合には、経路が通過するエリアに対応するエリアコードとプリセット情報とが記憶部17に一括して取得されて格納される。そして、現在視聴中の放送が継続視聴不能になった場合に、次のプリセット情報が選択されて設定される。したがって、このような第2実施態様によれば、経路探索を行った直後に、エリアコードおよびプリセット情報を一括して取得することから、放送エリアが変更される度にこれらの情報を取得する場合に比較して、オーバヘッダ(処理の重複部分)を排除することにより、処理を高速化することができる。
また、第2実施形態では、予め通過するエリアコードを記憶部17に格納するようにしたので、放送エリアの境界を横切る前に、現在視聴中の放送が受信不能になった場合には、次に走行する予定の放送エリアのプリセット情報を、記憶部17を参照して特定し、特定されたプリセット情報を設定することができる。このため、例えば、エリア境界を横切るまで受信が不能になるといった事態を回避できる。より詳細には、例えば、図12に示すように、3つの放送エリアA〜Cが隣接する場合において、放送エリアAを走行中に放送の受信が不能になったときには、記憶部17の通過エリア情報17dを参照することにより、次に通過する放送エリアが「C」であることが分かるので、車載用放送受信装置10は放送エリアCに対応するプリセット情報を設定することができる。この結果、現在走行中の地点において、現在視聴中の放送に関連する放送が放送エリアCに存在し、かつ、当該関連する放送が受信可能である場合には、視聴中の放送に関連する放送を継続して視聴することができる。また、対応する放送が存在する場合であって、受信可能でないときには、放送エリアCに移動し、受信が可能になった時点において、自動的に対応する放送が受信されるので、ユーザは、放送エリアが変更になるタイミングで、選局を行う手間を省略することができる。
なお、以上の第2実施形態では、放送エリアが変化したか否かを判断しないで、プリセット情報を更新するようにしたが、第1実施形態の場合と同様に、放送エリアが変化したか否かを判定し、変化した場合であって現在視聴中の放送を継続受信不能のときに、プリセット情報を更新するようにしてもよい。
また、以上の第2実施形態では、プリセット情報が更新された場合に、図6に示す画面を表示するようにしたが、例えば、ステップS34においてプリセット情報が取得された場合に、現在地から目的地までのプリセット情報を図6の場合と同様に表示するようにしてもよい。そのような方法によれば、目的地までの放送エリアにおける放送の内容を予め知ることができる。
(E)変形実施の態様
なお、上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能であることは勿論である。
例えば、以上の各実施形態では、ナビゲーション装置40は、郵便番号を位置情報として車載用放送受信装置10に供給するようにしたが、これ以外の情報(例えば、緯度・経度情報)を供給するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、現在視聴中の放送を継続視聴できない場合に、プリセット情報を更新するようにしたが、例えば、受信チャンネルが変更された場合であって、変更先のチャンネルが受信できない場合に、プリセット情報を更新するようにしてもよい。例えば、放送エリアの境界を横切った後に、受信チャンネルが「1」から「2」に変更された場合、変更後の受信チャンネル「2」に対応する放送が受信可能である場合には、プリセット情報を更新しないでそのままとし、受信可能でない場合にはプリセット情報を変更するようにしてもよい。あるいは、放送エリアの境界を横切った後に、受信チャンネルが変更された場合には、受信状況によらずプリセット情報を更新するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、プリセット情報をサーバ31から取得するようにしたが、このような情報を記憶部17に予め格納しておき、この格納されている情報を参照するようにしてもよい。なお、放送局の増設等によって、プリセット情報が更新された場合には、記憶部17に格納されている情報をアップデートすることにより、常に最新の情報を利用することができる。
また、第2実施形態では、経路が通過する放送エリアのエリアコードに対応するプリセット情報をサーバ31から取得するようにしたが、例えば、経路を示す情報(例えば、郵便番号または緯度・経度情報)をサーバ31に送信し、サーバ31において経路を示す情報に該当するエリアコードを取得するとともに、当該エリアコードに対応するプリセット情報を取得して、車載用放送受信装置10に対して送信するようにしてもよい。そのような方法によれば、車載用放送受信装置10が記憶する情報の量を減少させることができる。
また、第2実施形態では、経路探索を行った後には、経路は変更されない前提で説明を行ったが、車両が経路を外れた場合や、目的地または経由地を変更する操作をユーザが行った場合には、経路の再探索を実行し、再探索の結果として得られた経路に基づいて、図11の処理を実行するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、最適チャンネルを選択する方法としては、EPGを利用するようにしたが、EPG以外の情報を用いることも可能である。例えば、サーバ31に放送中の番組の内容をエリア単位で格納しておき、このような情報を参照して、最適チャンネルを選択するようにしてもよい。また、同一の内容の番組が存在しない場合には、例えば、系列局のチャンネルを選択して受信するようにしてもよい。例えば、サーバ31にキー局と地方局との対応関係を示す情報を格納しておき、このような情報を参照することにより、系列局のチャンネルを選択して受信することができる。
第1実施形態の構成例を示すブロック図である。 図1に示す記憶部に格納される情報の一例である。 図2に示すエリア情報の一例である。 図2に示すプリセット情報の一例である。 第1実施形態において実行される処理の流れを説明するフローチャートである。 図5のステップS18において表示される画面の例である。 エリアの変化とプリセット情報の更新のタイミングを示す図である。 エリア境界を複数回跨ぐ場合の様子を示す図である。 第2実施形態において記憶部に格納される情報の一例である。 図9に示す通過エリア情報の一例である。 第2実施形態において実行される処理の流れを説明するフローチャートである。 エリアの変化とプリセット情報の更新のタイミングを示す図である。
符号の説明
10 車載用放送受信装置
12 チューナ
13 OFDM部(検出手段)
15 制御部(特定手段、設定手段、保留手段、選択手段、取得手段)
20 表示部(呈示手段)
40 ナビゲーション装置
42 GPS部(測位装置)

Claims (7)

  1. 放送信号を受信するチューナを有する車載用放送受信装置であって、
    測位装置から供給される情報に基づいて自己が属している放送エリアを特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記放送エリアに対応するプリセット情報に基づいて前記チューナの受信可能チャンネルの設定を行う設定手段と、
    前記放送信号の受信状態を検出する検出手段と、
    自己の移動により、新たな前記放送エリアに属することが前記特定手段によって特定された場合に、その時点で受信している放送信号の受信状態が良好であることが前記検出手段によって検出されたときには前記設定手段による設定の実行を前記放送信号の受信状態が悪化するまで保留する保留手段と、
    を有することを特徴とする車載用放送受信装置。
  2. 請求項1に記載の車載用放送受信装置において、
    前記設定手段によって前記新たな放送エリアに対応する設定がなされた場合には、前記新たな放送エリアにおける受信可能チャンネルに関する情報を呈示する呈示手段を有することを特徴とする車載用放送受信装置。
  3. 請求項1または2に記載の車載用放送受信装置において、
    前記設定手段によって前記新たな放送エリアに対応する設定がなされた場合には、設定前に前記チューナが受信していたチャンネルと同一の放送内容を含むチャンネル、または、系列局のチャンネルを選択し、前記チューナに受信させる選択手段を有することを特徴とする車載用放送受信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車載用放送受信装置において、
    車両が走行しようとする目的地までの経路が属する放送エリアに対応する前記プリセット情報を取得する取得手段を有し、
    前記設定手段は、前記新たな放送エリアの近傍において、前記取得手段によって取得されたプリセット情報に基づいて前記チューナの受信可能チャンネルの設定を行う、
    ことを特徴とする車載用放送受信装置。
  5. 請求項4に記載の車載用放送受信装置において、
    前記設定手段は、前記新たな放送エリアの近傍において、前記検出手段によって検出された受信状態が悪化した場合には、前記新たな放送エリアに未だ属しないときであっても、前記経路における前記新たな放送エリアに対応する前記プリセット情報に基づいて受信可能チャンネルの設定を行うことを特徴とする車載用放送受信装置。
  6. 放送信号を受信するチューナを有する車載用放送受信装置の制御方法であって、
    自己が属している放送エリアを測位装置から供給される情報に基づいて特定し、
    特定された前記放送エリアに対応するプリセット情報に基づいて前記チューナの受信可能チャンネルの設定を行い、
    前記放送信号の受信状態を検出し、
    自己の移動により、新たな前記放送エリアに属することが特定された場合に、その時点で受信している放送信号の受信状態が良好であるときには前記チューナの受信可能チャンネルの設定の実行を前記放送信号の受信状態が悪化するまで保留する、
    ことを特徴とする車載用放送受信装置の制御方法。
  7. 放送信号を受信するチューナを有する車載用放送受信装置の制御プログラムであって、
    測位装置から供給される情報に基づいて自己が属している放送エリアを特定する特定手段、
    前記特定手段によって特定された前記放送エリアに対応するプリセット情報に基づいて前記チューナの受信可能チャンネルの設定を行う設定手段、
    前記放送信号の受信状態を検出する検出手段、
    自己の移動により、新たな前記放送エリアに属することが前記特定手段によって特定された場合に、その時点で受信している放送信号の受信状態が良好であることが前記検出手段によって検出されたときには前記設定手段による設定の実行を前記放送信号の受信状態が悪化するまで保留する保留手段、
    としてコンピュータを機能させることを特徴とする車載用放送受信装置の制御プログラム。
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