JP2009170340A - 燃料容器、発電装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で燃料の残量を検出することができる燃料容器、発電装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】発光素子321及び受光素子322が表面に配列された本体101に対して発光素子321及び前記受光素子322と対向するように装着され、内部に燃料207を収容する筐体201,202と、筐体201,202内において燃料207の収容量に従って発光素子321及び受光素子322の配列方向に移動する移動体203とを備え、筐体201,202の発光素子321及び受光素子322との対向部には発光素子321から放射される光を透過させる窓部材202が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料容器、発電装置及び電子機器に関する。
近年では、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として、水素を燃料とする燃料電池が自動車や携帯機器などに応用され始めている。燃料電池は、燃料と大気中の酸素を電気化学的に反応させて、化学エネルギーから電気エネルギーを直接取り出す装置である。
燃料電池に用いる燃料としては水素が挙げられるが、常温で気体であることによる取り扱い・貯蔵に問題がある。そこで、アルコール類やガソリンといった液体燃料を改質させることによって、発電に必要な水素を取り出す改質型の燃料電池装置が開発されている。
液体燃料を用いる燃料電池装置では、液体燃料が貯留された燃料カートリッジ内の燃料の残量を検出する種々の残量検出手段が考えられている。例えば、燃料カートリッジ内部に複数の導電端子を配置し、導電端子を短絡させるピストンが燃料の消費に応じて移動したときの抵抗値の変化や、燃料容積の違いによって変化する静電容量を検出することで、燃料残量を計測することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−158667号公報
しかし、燃料カートリッジ内部に導電端子を配置する場合には、構造が複雑となってしまうことや、耐メタノール性を考慮して導電端子やピストンの材料選定をしなければならず、また導電端子とピストンとの間の接触抵抗を一定にしなければならないため高精度の設計が要求されるといった問題があった。
本発明の課題は、簡易な構造で燃料の残量を検出することができる燃料容器、発電装置及び電子機器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、燃料容器であって、
内部に燃料を収容する筐体と、前記筐体内の燃料の収容量を検知するための発光素子の光に対して反射性であり、前記筐体内の燃料の収容量に従って移動する移動体と、を備え、
前記筐体は、前記移動体が前記発光素子に対向する側に透光部を有し、前記透光部以外では前記発光素子の光を遮光することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料容器であって、前記筐体の一部は、前記発光素子の光に対して遮光性の金属薄板からなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の燃料容器であって、前記筐体内の燃料を供給する供給部と、前記燃料によって引き起こされる反応の副生成物を外部から流入する流入部と、前記副生成物中の気体成分のみを外へ排気する排気部と、外部から空気を取り込む吸気部と、を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃料容器であって、
前記吸気部は不純物を除去する除去部材を有し、前記排気部は気体成分のみを透過する気液分離部材を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、発電装置であって、請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料容器が接続され、前記燃料容器より供給される燃料を用いて発電する燃料電池を備える本体を備え、
前記本体の前記燃料容器の透光部との対向面には、前記発光素子と、前記発光素子の光を前記移動体によって反射された光を受光する受光素子と、を備える残量検知部が複数配列されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、燃料容器であって、
内部に燃料を収容する筐体と、前記筐体内の燃料の収容量を検知するための発光素子の光に対して反射性であり、前記筐体内を仕切り前記筐体内の燃料の収容量にしたがって一方向に移動する移動体とを備え、
前記筐体内の前記移動体により二分される一方の空間には前記燃料が収容され、
前記筐体の前記移動体が移動する方向の一端部には前記燃料を供給する供給部が設けられ、
前記筐体の他端部には、前記燃料によって引き起こされる反応の副生成物を外部から前記筐体内の前記移動体により二分される他方の空間内に流入させる流入部が設けられるとともに、前記副生成物中の気体成分のみを前記筐体外へ排気する排気部が設けられ、
さらに外部から空気を取り込む吸気部が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、発電装置であって、請求項6に記載の燃料容器が接続され、前記燃料容器より供給される燃料を用いて発電するとともに前記副生成物を生成する燃料電池を備える本体を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、電子機器であって、請求項5または7に記載の発電装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構造で燃料の残量を検出することができる燃料容器、発電装置及び電子機器を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器1000を示すブロック図であり、図2は電子機器1000の背面、上面、右側面を示す斜視図である。この電子機器1000はノート型パーソナルコンピュータである。
電子機器1000は、発電装置1と、発電装置1から供給される電気エネルギーにより駆動される電子機器本体1001と、を備える。発電装置1は後述するように、電気エネルギーを生成し電子機器本体1001に出力する。
次に、発電装置1について詳細に説明する。この発電装置1は、発電装置本体101と、発電装置本体101から着脱自在の燃料容器2を備えており、発電装置本体101は、、燃料容器2、燃料容器2の原燃料等の流体を流す流路を有する流路基板3、原燃料を改質する反応装置4、改質されてなる水素等により発電する燃料電池5、燃料電池5からの出力電圧を所定の電圧に変換するDC/DCコンバータ6、燃料電池5からの出力電圧をチャージする二次電池7等を備える。
燃料容器2には、燃料封入部21と、燃料封入部21の原燃料207を排出する供給部22と、燃料電池5等からの排出された水を回収する水回収部26と、水回収部26に排出する水を含む流体を流入する流入部210と、外部から空気を取り込む吸気部220と、水回収部26から気体を排気する排気部230と、が設けられている。
燃料封入部21には、液体の原燃料207が貯留される。ここで、原燃料としては、例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル等の液体燃料や、液体燃料と水との混合液である。なお、液体燃料と水とを別々の容器に貯留してもよい。燃料封入部21には原燃料207が排出される供給部22が設けられており、供給部22は流路基板3のポンプ31の吸液部31aと接続される。この供給部22は例えば、可撓性・弾性を有する材料(例えば、エラストマー)をダックビル状に形成した逆止弁(弁体22b)を備え、そのダックビル状の先端を燃料容器2の内部に向けた状態で嵌め込まれている。供給部22が逆止弁であるため、原燃料207が供給部22の燃料排出孔から燃料容器2の外への漏れを防止することができる。吸液部31aが供給部22に挿入されることで、燃料容器2内の燃料封入部21からポンプ31に原燃料207が供給される。
吸気部220には、外部からの空気を吸気する通路となる吸気流路23が設けられており、吸気流路23には空気中の塵等の物理的あるいは化学的な不純物を除去するエアフィルタ222が設けられている。吸気流路23は流路基板3のエアポンプ32と連通している。
流入部210は流路基板3の排気ポート302と接続される。
水回収部26には水回収器35から排出され排出バルブ33cを通過した排気ガスが流入部210より流入する。水回収部26は、排気部230に設けられた気液分離膜232により外部と仕切られており、排気ガスに含まれる水蒸気が結露した水が水回収部26に残り、残存酸素や窒素、二酸化炭素等の気体のみが気液分離膜232を通して外部に放出される。これにより排気ガスに含まれる液体の生成水が水回収部26に回収される。
この電子機器1000においては、図2に示すように、燃料容器2が電子機器1000の背面側に設けられており、図3に示すように後述するカートリッジ搬送体400を軸に電子機器1000の端面から突出するように燃料容器2を回転動作させて取り外すことができる。
流路基板3には、流体が流れる各種流路が設けられ、流路は適宜ポンプ31、エアポンプ32、各種バルブ33a、33b、33c、33d、33e及び流量計34、水回収器35等と連結されている。
燃料容器2が発電装置本体101に実装されると、ポンプ31,31はそれぞれ供給部22に接続され、必要に応じて燃料封入部21に貯留された原燃料207を吸引し、吸引された原燃料207は燃料供給バルブ33aによって反応装置4内の気化器41に送液される。
エアポンプ32は、吸気部220のエアフィルタ222を透過した空気を吸引し、各空気供給バルブ33bが、吸引された空気を後述する一酸化炭素除去器43、触媒燃焼器45、及び燃料電池5の酸素極に供給する。
水回収器35は触媒燃焼器45及び燃料電池5の酸素極から排出される水を回収し、残った水蒸気等の気体は発電装置本体101に実装された燃料容器2に対応する排出バルブ33cによって水回収部26に配送される。水回収器35が回収できる許容量に達したら、水回収器35から液体の状態で水回収部26に送られてもよい。また、水回収器35は燃料電池5を加湿する加湿器51で空気を加湿するのに用いられた余剰の水も回収する。
なお、水回収器35はポンプも兼ねており、回収した水は改質等の反応系や加湿に用いるために排出バルブ33cによって気化器41や加湿器51に供給される。
反応装置4は、気化器41、改質器42、一酸化炭素除去器43、二次電池でチャージされた電気エネルギーによって発熱する電気ヒーターであるヒーター44、触媒燃焼器45、これらを外部から断熱する断熱容器46を備える。
気化器41は、改質器42や一酸化炭素除去器43を加熱する触媒燃焼器45やヒーター44等からの余熱の伝搬等により約110〜160℃程度に加熱され、燃料容器2から送られた原燃料207と、水回収器35から送られた水とを気化させる。気化器41で気化した混合気は改質器42へ送られる。
改質器42は内部に流路が形成され、流路の壁面に触媒が担持されている。改質器42は気化器41から送られる混合気を触媒燃焼器45やヒーター44からの伝熱により約300〜400℃程度に加熱され、流路内の触媒により改質反応を起こさせる。すなわち、原燃料と水の触媒反応によって、燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス)が生成される。
ここで、原燃料がメタノールの場合、改質器42では主に次式(1)に示すような主反応である水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
なお、化学反応式(1)についで逐次的に起こる次式(2)のような副反応によって、副生成物として一酸化炭素が微量に生成される。
2+CO2→H2O+CO …(2)
(1)式及び(2)式の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器43に送出される。
一酸化炭素除去器43の内部には流路が形成され、その流路の壁面に触媒が担持されている。一酸化炭素除去器43には改質器42で生成された改質ガス及び、外部の空気が送られる。一酸化炭素除去器43は約160〜190℃程度に維持され、改質ガスのうちの一酸化炭素が触媒により次式(3)のような主反応(選択酸化反応)により優先的に酸化される。これにより主生成物として二酸化炭素が生成され、改質ガス中の一酸化炭素を燃料電池5に供給可能な10ppm程度まで低濃度化することができる。
2CO+O2→2CO2 …(3)
なお、改質器42及び一酸化炭素除去器43は起動時にはヒーター44の熱により一時的に所望の温度に加熱され、燃料電池5が発電を開始して燃料電池5内の余剰の水素が触媒燃焼器45に供給されて触媒燃焼器45が触媒燃焼すると、ヒーター44による発熱を抑えて改質器42及び一酸化炭素除去器43が所望の温度範囲に制御される。
一酸化炭素除去器43を通過した水素を含む改質ガスは流路基板3の改質ガス供給バルブ33dを通って燃料電池5に送出される。なお、必要に応じて、改質ガス供給バルブ33eを開き、改質ガスを触媒燃焼器45に供給する。
ヒーター44は、薄膜抵抗体であり、電力を消費して熱を発生させるヒーターの役割を果たす。また、温度に依存した電気抵抗が変化するため、抵抗値を計測することで温度計測に用いられ、温度センサの役割を果たす。
触媒燃焼器45の内部には流路が形成され、その流路の壁面に触媒が担持されている。触媒燃焼器45には後述するように燃料電池5を通過した未反応の改質ガス(オフガス)と外部の空気との混合気体が送られ、オフガス中に残留する水素が空気により燃焼される。これにより気化器41における混合液の気化や改質器42における改質反応等に用いられる反応熱が供給される。なお、触媒燃焼器45に供給する空気の量を調整することで、供給される反応熱の量が調整される。
断熱容器46は、ステンレス(SUS304)やコバール合金等の金属板や、ガラス基板等により形成された筐体の内壁面に熱線反射膜を形成してなり、内部に気化器41、改質器42、一酸化炭素除去器43、ヒーター44、触媒燃焼器45が収容されている。断熱容器46の内部空間は気体分子による熱伝導や対流を防ぐため、低圧(0.1Pa以下)に維持されている。
燃料電池5は固体高分子型燃料電池であり、両面に燃料極(アノード)及び酸素極(カソード)が形成された固体高分子電解質膜と、燃料極に改質ガスを供給しあるいは酸素極に酸素を供給するセパレータとが積層されている。
固体高分子電解質膜は水素イオンを透過するが、酸素分子や水素分子、電子を通さない性質を有する。固体高分子電解質膜の燃料極側では、一酸化炭素除去器43から送出された改質ガス中の水素による次式(4)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(4)
生成した水素イオンは固体高分子電解質膜を透過して酸素極側に到達する。生成した電子は外部回路を通って酸素極側に到達する。ここで、外部回路とはDC/DCコンバータ6である。
固体高分子電解質膜の酸素極側では、固体高分子電解質膜を透過した水素イオンと、空気中の酸素と外部回路を通って到達した電子とにより、次式(5)に示すように水が生成される。
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
なお、空気供給バルブ33bを通って酸素極側に供給される空気は、事前に加湿器51により充分に加湿される。
DC/DCコンバータ6は、燃料電池5により出力された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体1001に供給する機能の他に、二次電池7に充電する機能を有する。これにより、発電装置1が動作していない時にも、二次電池7に蓄電された電気エネルギーを電子機器本体1001に供給することができる。
〔発電装置の具体的な構造〕
次に、発電装置1の具体的な構造について説明する。図4は発電装置1の上面、背面及び左側面を示す斜視図であり、図5は発電装置1の上面、正面及び左側面を示す斜視図である。
発電装置1は、全体が直方体形状となっており、一般にノート型パーソナルコンピュータで使用されているリチウムイオン二次電池に近いサイズ及び形状となっている。また、発電装置1の正面には、電力供給用端子110が設けられている。電力供給用端子110は電子機器本体1001に設けられた図示しない電源コネクタと接続される。
発電装置1の発電装置本体101が上部筐体102及び下部筐体103で覆われた構造となっている。上部筐体102及び下部筐体103には、それぞれ後述するカートリッジ搬送体400の軸突起401が係合される貫通孔104,104が設けられている。
図6は燃料容器2の下面、背面及び右側面を示す斜視図である。2つの燃料容器2は直方体形状であり、図4、図5に示すように上下に重ね合わせられる。
図7は図6のVII−VII矢視断面図であり、図8は燃料容器2の分解斜視図である。燃料容器2は、遮光材201と、窓部材202と、移動体203と、流動体204と、着脱部205とから概略構成される。燃料封入部21のうち一側面及び上下2面の計3面を遮光する遮光材201と、二側面に跨って形成された窓部材202と、残りの一側面に設けられた着脱部205により燃料容器2の容器が形成され、移動体203及び流動体204により燃料容器2内の空間が仕切られる。本実施形態においては、移動体203及び流動体204は燃料容器2内の空間を左右に分断している。図8において移動体203及び流動体204により仕切られた左側の空間が燃料封入部21となり、右側(着脱部205側)の空間が水回収部26となる。燃料封入部21には原燃料207が貯留される。
移動体203は、後述する発光素子321により放射される光を反射する材料からなり、例えば金属により形成されている。
流動体204は、移動体203の外側に設けられ、遮光材201及び窓部材202と移動体203との隙間を塞ぎかつ摩擦を低減する。流動体204としては、液体の原燃料207及び水に対し不溶性又は難溶性であり、かつ、後述する発光素子321により放射される光を透過させることが好ましい。流動体204としては、例えば、ポリブテン,流動パラフィン,スピンドル油等の鉱油類やジメチルシリコーン油、メチルフェニルシリコーン油等のシリコーン油類を用いることができる。
遮光材201は、燃料容器2の上面、背面及び下面を形成する部材であり、断面略U字型に形成されている。遮光材201は、後述する受光素子322により検出される波長の光を遮る材料、例えば金属により形成されている。具体的には、Mg、Al、Mg合金、Al合金等の薄板材をプレス加工等によって成型することで遮光材201を形成することができる。
一般に金属は遮光性が高く、肉厚が薄くても紫外から赤外にかけての透過率が低い。このため、金属の薄板材を用いた場合には、遮光材201の厚さを薄くすることができ、燃料容器2の容積を大きくすることができる。特に、Mgは比強度(引張強度/比重)が160MPa(引張強度255〜305MPa/比重1.78〜1.8)と高く、ポリプロピレンの(PP)比強度30MPa(引張強度27〜30MPa/比重0.95〜0.96)と比べて5倍以上高い。これは同じ厚さのMgの引張強度がPPの引張強度の5倍以上であることを示しており、同じMgを使用した場合にはPPを使用した場合と同じ引張強度を得るのに1/5の厚さ(例えば0.2mm程度)で足りることを意味する。
本実施の形態においては、燃料容器2が略直方体形状であり、最も面積が大きい上面及び下面と、次に面積が大きい背面とを、金属の薄板材で形成することにより、燃料容器2の容積をより大きくすることができる。この3面は隣接するため、一枚の薄板材から成型することができ、簡易な構造とすることができる。
窓部材202は、燃料容器2の前面及び右側面を形成する部材であり、断面略L字型に形成されている。窓部材202は後述する受光素子322により検出される波長の光を透過させる材料、例えばポリプロピレン樹脂等により形成されている。
なお、窓部材202の表面のうち、燃料容器2の右側面を形成する部分には、後述する受光素子322により検出される波長の光を遮るように、遮光部材202aが設けられている。遮光部材202aは例えば、遮光性の塗装、コーティング、あるいはフィルムである。窓部材202の表面のうち、遮光部材202aが設けられていない部分が、発光素子321の光に対して透明である透光部202bになる。
遮光材201と窓部材202とは接着剤や溶着等による接合で一体化される。
窓部材202の右端部には、ポンプ31と接続される供給部22が設けられている。図9は供給部22を示す断面図である。窓部材には前後方向に貫通孔22aが設けられており、貫通孔22aに弁体22bが挿入されて弁体22bの外側に固定リング22cを嵌め込むことにより弁体22bが固定されることで供給部22が形成されている。弁体22bは逆止弁であり、弁体22bの中央には燃料封入部21の内外を貫通するスリット22dが形成されている。
図10はポンプ31の吸液部31aと接続された状態の供給部22を示す断面図である。図10に示すように、弁体22bのスリット22dに吸液部31aが挿入されると、燃料容器2内の燃料封入部21からポンプ31に原燃料207が供給される。
着脱部205は燃料容器2の左端部に設けられており、燃料容器2の他の部分よりも上下方向に薄くなっている。着脱部205は、カートリッジ搬送体400のカートリッジ保持部403に着脱される。着脱部205には、円弧状の凹部205aが形成されている。この凹部205aは後述する円筒形のエアポンプ32の外周面と当接して配置され、カートリッジ搬送体400の回動に伴ってエアポンプ32の外周面に沿って摺動する。
また、着脱部205の流入部210が設けられた部分の上面及び下面には、後述するカートリッジ搬送体400の係止突起422と係合する係合凹部206A,206Bが形成されている。なお、両面に係合凹部206A,206Bが形成されているため、燃料容器2は上下のいずれのカートリッジ搬送体400にも取付け可能である。
着脱部205の凹部205aよりも前方には、流路基板3の排気ポート302と接続される流入部210が設けられている。
図11は流入部210を示す断面図である。着脱部の前方には左端面より左右方向に貫通孔211が設けられており、固定リング213を嵌め込むことにより弁体212が貫通孔211内に固定されることで流入部210が形成されている。
図12は流路基板3の排気ポート302と接続された状態の流入部210を示す断面図である。排気ポート302からの排気ガスは流入部210から弁体212を通過し、燃料容器2内の水回収部26に流入する。
着脱部205の凹部205aの後方には、吸気部220、排気部230が設けられている。図13は吸気部220及び排気部230の構造を示す断面図である。
吸気部220は、空気導入孔221、エアフィルタ222、シール材223を備える。図13に示すように、吸気部220には凹部205aから後方に貫通する空気導入孔221が設けられている。空気導入孔221の位置は後述するエアポンプ32の吸気口32aの位置と対応し、エアポンプ32に空気を導入する吸気流路23となる。空気導入孔221はエアフィルタ222により塞がれている。エアフィルタ222は空気中の塵埃、硫黄酸化物や窒素酸化物等が空気導入孔221を通過するのを防止する。
空気導入孔221の凹部205a側には外周に沿ってシール材223が設けられている。シール材223は吸気口32aと着脱部205との隙間を閉塞する。
排気部230は、排気口231と、気液分離膜232とを備える。図13に示すように、着脱部205の後部において、燃料容器2の内側から外側に貫通する排気口231が設けられている。気液分離膜232は流入部210から燃料容器2の水回収部26内に流入する排気ガス中の液体の水が排気口231を通過するのを防止する。排気ガス中の気体成分は気液分離膜232を通過して排気口231から外部へ排出される。以上により、排気ガス中の液体の生成水が水回収部26に貯留される。
図14、図15は上部筐体102及び下部筐体103を取り去った状態の発電装置1の上面、背面及び左側面を示す斜視図である。また、図16は発電装置1から燃料容器2を取り外した発電装置本体101を示す上面、背面及び左側面を示す斜視図であり、図17は発電装置本体101を示す下面、背面及び右側面を示す斜視図であり、図18は発電装置本体101の上面、正面及び左側面を示す斜視図である。また、図19は発電装置本体101からカートリッジ搬送体400及び付勢装置500を取り外した状態の上面、背面及び左側面を示す分解斜視図であり、図20は発電装置本体101からカートリッジ搬送体400及び付勢装置500を取り外した状態の上面、背面及び右側面を示す分解斜視図である。
図14、図15に示すように、発電装置1の左右方向に流路基板3が配置され、流路基板3の正面には各種バルブ33や流量計34、反応装置4、燃料電池5、DC/DCコンバータ6及び二次電池7等が設けられている。DC/DCコンバータ6は電力供給用端子110と接続されている。
流路基板3の背面側つまり燃料容器2との対向面側には、吸液部31a、複数の反射型フォトセンサ320,320,・・・、フレーム301、排気ポート302等が設けられている。フレーム301には、水回収器35、エアポンプ32、付勢装置500、固定部材600等が固定されている。また、エアポンプ32の外周部に沿ってカートリッジ搬送体400が配置されている。
吸液部31aは流路基板3の右端部に設けられ、燃料容器2の供給部22と接続される。水回収器35は流路基板3の左端部に設けられている。なお、水回収器35は流路基板3を介して排気ポート302と接続されている。
反射型フォトセンサ320,320,・・・は、発光素子321と受光素子322とを備え、移動体203を検出する。発光素子321としては、例えば発光ダイオード等を用いることができる。受光素子322としては、例えばフォトトランジスタ等を用いることができる。
発光素子321からは受光素子322により検出される波長の光が放射される。発光素子321から放射された光は燃料容器2の窓部材202を透過する。移動体203が近傍にある反射型フォトセンサ320では、発光素子321から放射され窓部材202を透過した光が移動体203により反射され、窓部材202を再び透過して受光素子322で検出される。一方、遮光材201や遮光部材202aが受光素子322により検出される波長の光を遮る材料からなるため、燃料容器2の外部から入射した光を受光素子322が検出することはない。このため、光が検出された受光素子322を特定することにより、移動体203の位置を特定し、燃料容器2の残量を検出することができる。
水回収器35の右側には、上下2つの付勢装置500が配置され、付勢装置500の後部にエアポンプ32が配置されている。
排気ポート302はゴム状の弾性体からなり、図20に示すように、流路基板3の付勢装置500よりも右側より後方向に突出し、先端が右方向に屈曲している。排気ポート302は燃料容器2の流入部210と接続される。
フレーム301は水回収器35、エアポンプ32、付勢装置500、固定部材600等を流路基板3に固定するとともに、燃料容器2の取付け位置を定める。また、フレーム301には、エアポンプ32の周囲に、カートリッジ搬送体400の溝部405と係合する円弧状の凸部310が設けられている。
エアポンプ32は円筒形であり、図19、図20に示すように上下方向を軸方向として中央部でフレーム301を貫通して設けられている。エアポンプ32の外周部には、エアフィルタ222と連通する箇所以外をシール材223で塞がれた吸気口32aが設けられている。
フレーム301の上下には、カートリッジ搬送体400がエアポンプ32の外周部に沿って配置されている。
カートリッジ搬送体400には燃料容器2が取り付けられ、図5、図15に示すように燃料容器2を回動させる。
カートリッジ搬送体400は、軸突起401と、接続部402と、カートリッジ保持部403と、ギヤ部404と、を備える。
上側のカートリッジ搬送体400の上端部、下側のカートリッジ搬送体400の下端部には、それぞれ上部筐体102及び下部筐体103の貫通孔104,104と係合する軸突起401が設けられており、カートリッジ搬送体400は軸突起401を中心に回動可能である。なお、軸突起401はエアポンプ32の中心軸上に配置されており、カートリッジ搬送体400の軌跡はエアポンプ32の外周面と同心円となる。
接続部402は、軸突起401とカートリッジ保持部403とを接続し、軸突起401を中心にカートリッジ保持部403を回動させる。
カートリッジ保持部403は、エアポンプ32の外周部に沿って略円弧状に形成されており、前端に燃料容器2を挿入する際のガイドとなるガイドプレート410及びカートリッジ固定部420が設けられ、後端に係止部430が設けられている。ガイドプレート410は燃料容器2の正面と当接し、燃料容器2の吸気部220及び流入部210をカートリッジ保持部403に向けて案内する。
図21はカートリッジ保持部403の前部の内側部分を示す斜視図である。カートリッジ保持部403の前部には、ガイドプレート410よりも後方にカートリッジ固定部420が設けられている。カートリッジ固定部420は、カートリッジ搬送体400と一体に形成された渦巻状の板バネ421と、板バネ421の端部の内側面に設けられた係止突起422とを備える。係止突起422は板バネ421の端部に設けられているため、カートリッジ保持部403の厚さ方向に揺動可能である。係止突起422、422はそれぞれ燃料容器2の係合凹部206A,206Bに係合し、燃料容器2を固定する。
ここで、カートリッジ固定部420に燃料容器2を固定する手順について説明する。
まず、ガイドプレート410に沿って燃料容器2をカートリッジ保持部403に向けてスライドさせる。カートリッジ保持部403に燃料容器2の左端部が挿入されると、図22に示すように、燃料容器2の着脱部205が係止突起422と当接し、板バネ421が弾性変形して係止突起422が押し上げられる。
さらに燃料容器2の着脱部205がカートリッジ保持部403の奥まで挿入されると、図23に示すように、係合凹部206Aが係止突起422の位置に配置されるため、係止突起422は板バネ421の復元力により係合凹部206Aに挿入される。これにより、燃料容器2の着脱部205がカートリッジ保持部403内に固定される。
以上により、カートリッジ固定部420に燃料容器2が固定される。
なお、カートリッジ固定部420に燃料容器2が固定された状態において、吸気流路23を塞ぐことがないように、吸気部220と対応する位置に貫通孔431を有するエアフィルタ保護部432が設けられている。このため燃料容器2が発電装置本体101に装着されると、エアフィルタ222の外側にエアフィルタ保護部432が配置されることになり、さらにエアフィルタ保護部432の外側に、エアフィルタ保護部432の貫通孔431が形成されている部分との間でわずかな隙間をもって離間する固定部材600が配置され、図13の矢印に示すように、この隙間から吸気流路23を通じて空気を吸気する。なお、固定部材600は、エアフィルタ保護部432に対して上、下、右方向の三方が開放されている。
カートリッジ保持部403には、エアポンプ32の外周部に沿って略円弧状の溝部405が形成されている。溝部405にはフレーム301の凸部310が挿入される。凸部310は、溝部405の弧の一部となる形状であって、凸部310が溝部405に挿入された状態で、カートリッジ保持部403は溝部405の弧に沿って、つまりエアポンプ32の外周部に沿って回動する。
カートリッジ保持部403の前側部分から左方向に略円弧状のギヤ部404が延出している。ギヤ部404は付勢装置500のギヤ505と噛み合っている。
図24は付勢装置500を示す斜視図であり、図25は図24のXXV−XXV切断線における一部切り欠き斜視断面図である。図24、図25に示すように、付勢装置500は、筐体501と、固定部材502と、回転軸503と、コイルスプリング504と、ギヤ505とからなる。
筐体501は下端が開口した筒状であり、上端が回転軸503の上部側の軸受となっている。筐体501内にはコイルスプリング504、回転軸503及び固定部材502が挿入される。筐体501はフレーム301に固定される。
回転軸503は、上端に切り欠き531が設けられており、上端がギヤ505の係合孔551に挿入されることでギヤ505が回転軸503と係合した状態で回転軸503とともに回動できる。また、回転軸503は円環状の固定部材502の中央に挿入されているとともに、コイルスプリング504の中央に挿入されている。
回転軸503の上部には、軸方向と垂直に貫通孔532が設けられており、貫通孔532にコイルスプリング504の一端が挿入される。コイルスプリング504の他端は固定部材502に固定されている。回転軸503の下端は拡径しており、固定部材502を係止して回転軸503から脱落するのを防止している。固定部材502は回転軸503の下部側の軸受となっている。固定部材502は筐体501に固定される。
ギヤ505は中央に係合孔551を有し、筐体501から突出する回転軸503の上端と係合する。コイルスプリング504に蓄勢すると、回転軸503及びギヤ505はコイルスプリング504の復元力によりいずれかの回転方向に付勢される。このため、燃料容器2は、付勢装置500によって電子機器本体1001に収納された状態から回動して取り外しやすい状態になろうとするか(図2から図3に移行)、電子機器本体1001に収納されていない状態から回動して収納された状態になろうとする(図3から図2に移行)。
なお、コイルスプリング504の代わりにゼンマイ等の弾性体を用いてもよく、付勢装置500の代わりに、ステッピングモータ等を用いて電気的にカートリッジ搬送体400を回動させてもよい。
例えば、ガイドプレート410が流路基板3に近づく方向に燃料容器2及びカートリッジ搬送体400を回動させると、コイルスプリング504に蓄勢される。この状態では、カートリッジ搬送体400はコイルスプリング504により、ガイドプレート410が流路基板3から離れる方向に付勢されることになる。
フレーム301の左後端部には、上下方向を軸方向とする回動軸303と、トーションスプリング304とが設けられている。回動軸303には、固定部材600が回動可能に取り付けられる。また、トーションスプリング304は固定部材600をカートリッジ搬送体400と当接するように前方向に付勢する。
図26は燃料容器2を発電装置本体101に取り付けた状態における固定部材600とカートリッジ搬送体400との位置関係を示す平面図である。図26に示すように、固定部材600の前面には、カートリッジ搬送体400の係止部430を係止する係止爪601が設けられている。この状態において、係止爪601には、付勢装置500により付勢されたカートリッジ搬送体400の係止部430が当接しており、付勢装置500の付勢力に抗してカートリッジ搬送体400を係止している。このとき、係止爪601は、エアフィルタ保護部432の貫通孔431を覆っていない。
トーションスプリング304の付勢力に抗して固定部材600を後方に引くと、係止爪601によるカートリッジ搬送体400の係止が解除され、カートリッジ搬送体400は図26において左回転方向に回転する。一方、左回転方向に回転したカートリッジ搬送体400を反対方向に回転させると、固定部材600がトーションスプリング304の付勢力により前方に付勢されているので、ガイドプレート410が流路基板3と平行に配置された位置で係止爪601によりカートリッジ搬送体400が係止される。
なお、回動軸303と軸突起401との距離は、軸突起401から係止部430までの距離と固定部材600の長さとを加えた長さよりも短く、係止爪601と係止部430との当接部は、回動軸303よりも前方に位置しているため、固定部材600はカートリッジ搬送体400により前方向に回転する方向(図26において右回転方向)に付勢される。このため、固定部材600は係止部430と当接するように付勢され、不用意に外れることがない。
また、固定部材600と貫通孔431との間には隙間が形成されているため、固定部材600が吸気流路23を塞ぐことはない。
次に、燃料容器2の着脱方法について説明する。まず、図16に示すように、固定部材600によるカートリッジ搬送体400の係止を解除した状態にする。次に、ガイドプレート410に沿って燃料容器2をカートリッジ保持部403に向けてスライドさせ、図15に示すように燃料容器2をカートリッジ搬送体400に固定する。次に、図14に示すように、付勢装置500の付勢力に抗して燃料容器2を前方に押し込む。すると、トーションスプリング304の付勢力により固定部材600が前方に回動しカートリッジ搬送体400を係止する。
このとき、供給部22とポンプ31とが接続され、排気ポート302と流入部210とが接続される。
一方、図14の状態から燃料容器2を取り外すには、まずトーションスプリング304の付勢力に抗して固定部材600を後方に引く。すると、係止爪601によるカートリッジ搬送体400の係止が解除され、燃料容器2及びカートリッジ搬送体400は図15に示すように後方にせり出してくる。その後、燃料容器2をガイドプレート410に沿って引き出すことで、図16に示すように燃料容器2をカートリッジ搬送体400から取り外すことができる。
なお、燃料容器2のカートリッジ搬送体400への装着が不完全である場合には、図22に示すように、係止突起422が係合凹部206Aに係合せず、板バネ421が外側へ突出した状態となる。この状態でカートリッジ搬送体400を前方に回動させようとすると、板バネ421が上部筐体102の回転防止部106にぶつかる。したがって、カートリッジ搬送体400の回動が妨げられ、図5の位置でカートリッジ搬送体400の回動が停止される。
したがって、燃料容器2がカートリッジ搬送体400に不完全に装着されたまま回動して供給部22とポンプ31とがぶつかることを防ぐことができる。また、燃料容器2が発電装置本体101に接続できないことにより、操作者が接続不良に気づき、目視または触覚により容易に確認することができる。
このように、本実施の形態によれば、カートリッジ搬送体400に燃料容器2を装着し、押し込むことで電子機器1000に容易に燃料容器2を装着することができる。また、固定部材600を後方に引くだけで燃料容器2が後方にせり出してくるので、容易に燃料容器2を取り外すことができる。
また、燃料容器2に水回収部26が設けられているため、燃料容器2の廃棄と同時に水回収部26に貯留された生成水を廃棄することができる。さらに、エアフィルタ222が燃料容器2と一体に設けられているため、燃料容器2の交換と同時にエアフィルタ222を交換することができる。
また、燃料容器2の左端部に、円弧状の凹部202が形成されており、この凹部202を円筒形のエアポンプ32の外周面と当接して配置し、カートリッジ搬送体400の回動に伴ってエアポンプ32の外周面に沿って摺動させることで、容易に燃料容器2を回動させることができる。
また、燃料容器2にはカートリッジ搬送体400に着脱される着脱部201と反対側の端部に供給部22が設けられているので、供給部22の軌跡の曲率半径が大きくなり、より容易に吸液部31aを供給部22に挿入することができる。
また、燃料容器2を上下に配置しているので、固定部材600も上下に近接して配置することができ、着脱の操作がしやすいという利点がある。
一方、固定部材600を後方に引くことで燃料容器2を取り外すので、不用意にぶつかったりした場合であっても、燃料容器2が外れることがない。
また、燃料容器2は、原燃料207が排出される供給部22が前面にあり、吸気部220の空気導入孔221や、排気流路25となる流入部210は燃料容器2の左側面に設けられているため、供給部22と吸気部220及び流入部210との間で接続間違いが生じることがない。
このように、燃料容器2を第1方向に移動して、図5に示すように、燃料容器2の流入部210を発電装置本体101の排気ポート302に連結するとともに、燃料容器2の吸気部220を発電装置本体101の吸気口32aに連結してから、燃料容器2を第2方向に移動して、図4に示すように、燃料容器2の供給部22を発電装置本体101の吸液部31aに連結している。このため、燃料容器2の供給部22を流入部210や吸気部220と異なる面に配置でき、供給部22、流入部210、吸気部220、ひいては排気部230のレイアウトの自由度が高くなり、1つの燃料容器に供給部22、流入部210、吸気部220、排気部230を設けてもコンパクトな構造にすることが可能となる。
なお、以上の実施形態においては、ノート型パーソナルコンピュータについて説明したが、本発明はこれに限らず、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器に本発明を適用してもよい。
本発明に係る電子機器1000を示すブロック図である。 電子機器1000の背面、上面、右側面を示す斜視図である。 電子機器1000の背面、上面、右側面を示す斜視図である。 発電装置1の上面、背面及び左側面を示す斜視図である。 発電装置1の上面、正面及び左側面を示す斜視図である。 燃料容器2の上面、正面及び左側面を示す斜視図である。 図6のVII−VII矢視断面図である。 燃料容器2の分解斜視図である。 供給部22を示す断面図である。 ポンプ31の吸液部31aと接続された状態の供給部22を示す断面図である。 流入部210を示す断面図である。 流路基板3の排気ポート302と接続された状態の流入部210を示す断面図である。 吸気部220及び排気部230の構造を示す断面図である。 上部筐体102及び下部筐体103を取り去った状態の発電装置1の上面、背面及び左側面を示す斜視図である。 上部筐体102及び下部筐体103を取り去った状態の発電装置1の上面、背面及び左側面を示す斜視図である。 発電装置1から燃料容器2を取り外した発電装置本体101を示す上面、背面及び左側面を示す斜視図である。 発電装置本体101を示す下面、背面及び右側面を示す斜視図である。 発電装置本体101の上面、正面及び左側面を示す斜視図である。 発電装置本体101からカートリッジ搬送体400及び付勢装置500を取り外した状態の上面、背面及び左側面を示す分解斜視図である。 発電装置本体101からカートリッジ搬送体400及び付勢装置500を取り外した状態の上面、背面及び右側面を示す分解斜視図である。 カートリッジ保持部403の前部の内側部分を示す斜視図である。 カートリッジ固定部420に燃料容器2を固定する手順を示す模式図である。 カートリッジ固定部420に燃料容器2を固定する手順を示す模式図である。 付勢装置500を示す斜視図である。 図24のXXV−XXV切断線における一部切り欠き斜視断面図である。 燃料容器2を発電装置本体101に取り付けた状態における固定部材600とカートリッジ搬送体400との位置関係を示す平面図である。
符号の説明
1 発電装置
2 燃料容器
5 燃料電池
22 供給部
101 発電装置本体
201 遮光材
202 窓部材
203 移動体
210 流入部
222 エアフィルタ
230 排気部
320 反射型フォトセンサ
321 発光素子
322 受光素子
1000 電子機器

Claims (8)

  1. 内部に燃料を収容する筐体と、前記筐体内の燃料の収容量を検知するための発光素子の光に対して反射性であり、前記筐体内の燃料の収容量に従って移動する移動体と、を備え、
    前記筐体は、前記移動体が前記発光素子に対向する側に透光部を有し、前記透光部以外では前記発光素子の光を遮光することを特徴とする燃料容器。
  2. 前記筐体の一部は、前記発光素子の光に対して遮光性の金属薄板からなることを特徴とする請求項1に記載の燃料容器。
  3. 前記筐体内の燃料を供給する供給部と、前記燃料によって引き起こされる反応の副生成物を外部から流入する流入部と、前記副生成物中の気体成分のみを外へ排気する排気部と、外部から空気を取り込む吸気部と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料容器。
  4. 前記吸気部は不純物を除去する除去部材を有し、前記排気部は気体成分のみを透過する気液分離部材を有することを特徴とする請求項3に記載の燃料容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料容器が接続され、前記燃料容器より供給される燃料を用いて発電する燃料電池を備える本体を備え、
    前記本体の前記燃料容器の透光部との対向面には、前記発光素子と、前記発光素子の光を前記移動体によって反射された光を受光する受光素子と、を備える残量検知部が複数配列されていることを特徴とする発電装置。
  6. 内部に燃料を収容する筐体と、前記筐体内の燃料の収容量を検知するための発光素子の光に対して反射性であり、前記筐体内を仕切り前記筐体内の燃料の収容量にしたがって一方向に移動する移動体とを備え、
    前記筐体内の前記移動体により二分される一方の空間には前記燃料が収容され、
    前記筐体の前記移動体が移動する方向の一端部には前記燃料を供給する供給部が設けられ、
    前記筐体の他端部には、前記燃料によって引き起こされる反応の副生成物を外部から前記筐体内の前記移動体により二分される他方の空間内に流入させる流入部が設けられるとともに、前記副生成物中の気体成分のみを前記筐体外へ排気する排気部が設けられ、
    さらに外部から空気を取り込む吸気部が設けられていることを特徴とする燃料容器。
  7. 請求項6に記載の燃料容器が接続され、前記燃料容器より供給される燃料を用いて発電するとともに前記副生成物を生成する燃料電池を備える本体を備えることを特徴とする発電装置。
  8. 請求項5または7に記載の発電装置を備えることを特徴とする電子機器。
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