JP2009170307A - 燃料電池モジュール及び燃料電池モジュールの運転方法 - Google Patents

燃料電池モジュール及び燃料電池モジュールの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池スタックの冷却に必要となるエネルギーの低減を可能にする燃料電池モジュールを提供する
【解決手段】SOFCスタック5と、SOFCスタック5を収容するモジュール容器11と、モジュール容器11内に配置されると共に、水の蒸発熱を利用してSOFCスタック5を冷却する冷却器9と、を備える。蒸発熱を利用してSOFCスタック5を冷却できるため、顕熱などを利用して冷却する場合に比べてSOFCスタック5の冷却に必要となるエネルギーの低減が可能になる。
【選択図】図2

Description

本発明は、水素リッチの改質ガスを利用して発電を行う燃料電池スタックを備えた燃料電池モジュール及び燃料電池モジュールの運転方法に関する。
固体酸化物電解質形燃料電池(Solid Oxide FuelCell:SOFC)モジュールは、通常、灯油や都市ガスなどの燃料を改質して得られる水素含有ガス(改質ガス)を発生させるための改質器と、改質ガス及び空気を電気化学的に発電反応させるためのセルスタックと、を備えている。セルスタックは、固体電解質を挟んで配置されたアノード電極層とカソード電極層とを備える。アノード電極層に改質ガスを流通させ、カソード電極層に空気を流通させて、セルスタックから電流を取り出すことにより発電反応が起きる。
この種の燃料電池モジュールでは、セルスタックの作動温度が550°C〜1000°Cと非常に高く、燃料電池モジュールの運転停止時には、セルスタックを早期に室温程度まで冷却することが望ましい。そこで、一般には、例えば、セルスタックのカソード電極層に大量の空気を供給するなどして冷却時間の短縮化を図っていた。
また、セルスタックの温度が低下する際、アノード電極層の温度が酸化劣化点以上の状態で酸化性ガス雰囲気下におかれるとアノード電極層が酸化劣化する場合がある。そのため、特許文献1の停止方法では、アノード電極層の酸化劣化を防止できるように、改質ガスをアノード電極層に供給し続けたり、アノード電極層を不活性ガスでパージしたりしている。
また、内部改質型の燃料電池モジュールを起動する場合には、セルスタックに供給する改質ガスを生成するために改質器を加熱する必要があり、改質器の加熱によって間接的にセルスタックも加熱される。セルスタックの昇温に伴い、酸化性ガス雰囲気下でアノード電極層の温度が酸化劣化点以上になると、上記同様にアノード電極層が酸化劣化する場合がある。そのため、特許文献2に記載の起動方法では、発電用の改質ガスとは別に還元性ガスや不活性ガスをアノード電極層に供給している。
特開2006−294508号公報 特開2005−293951号公報
しかしながら、カソード電極層への大量の空気を供給してセルスタックを冷却する場合、カソード電極層までの空気流路および空気流路周囲の熱容量が大きく、カソード電極層に到達するまでに空気が加熱されるため、冷却に長時間を要する。そのため、ブロアなどの空気の昇圧装置の消費電力が大きく、セルスタックの冷却に必要なエネルギーが大きいという問題があった。
さらに、停止時に、セルスタックの冷却に長時間を要するため、アノード酸化劣化防止のために供給する改質ガス供給量が多く、セルスタックの冷却に必要なエネルギーが大きいという問題があった。また、起動時に、改質器を加熱し、改質ガスを供給するまでの間、アノード電極層の酸化劣化防止のために供給する不活性ガスや還元性ガスの供給エネルギーが大きいという問題があった。
本発明は、以上の課題を解決することを目的としており、燃料電池スタックの冷却に必要となるエネルギーの低減を可能にする燃料電池モジュール及び燃料電池モジュールの運転方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池モジュールは、燃料電池スタックと、燃料電池スタックの周囲に配置されると共に、冷却媒体の蒸発熱を利用して燃料電池スタックを冷却する冷却器と、を備えることを特徴とする。
本発明では、蒸発熱を利用して燃料電池スタックを冷却できるため、例えば、顕熱を利用した冷却に必要なブロワの消費電力に比べて少ない消費電力で燃料電池スタックを冷却でき、燃料電池スタックの冷却に必要となるエネルギーを低減できる。
冷却器は、燃料電池スタックとの間に隙間を空けて配置されると共に、燃料電池スタックの輻射熱を受熱する受熱部を有すると好適である。冷却器と燃料電池スタックとの間に隙間が空いているため、燃料電池スタックから冷却器への漏電の虞を考慮する必要性が少なく、さらに、輻射熱を受熱する受熱部を有するため、顕熱を利用した冷却に比べて燃料電池スタックの冷却に必要となるエネルギーを低減できる。
さらに、筐体内に配置されると共に、燃料電池スタックの発電に利用される改質ガスを生成する改質器を備え、燃料電池スタックは、改質器に対向する受熱領域と、受熱領域以外の放熱領域とを有し、冷却器は、放熱領域に沿って配置されていると好適である。燃料電池スタックの受熱領域ではなく、放熱領域に沿って冷却器を配置するため、筐体内の改質器の冷却を抑えながら、燃料電池スタックを選択的に冷却できる。
さらに、冷却器は、冷却媒体の液相と気相とが形成される冷却用通路と、メタネーション反応を促進するメタネーション触媒が収容されたメタン生成通路とを有し、メタン生成通路は、改質器からの改質ガスが供給される改質ガス流入部と、メタネーション反応によって改質ガスから生成されたメタン含有ガスを燃料電池スタックに供給するメタン流出部とを有すると好適である。メタネーション触媒でのメタネーション反応は、温度の低下に伴って促進される。冷却器で燃料電池スタックを冷却する際には、メタネーション触媒も冷却され、メタネーション反応の促進によってメタンリッチなガスが燃料電池スタックに供給される。その結果、燃料電池スタックのアノード電極層上では吸熱反応である改質反応が生じ、燃料電池スタックを冷却できる。特に、アノード電極層上での改質反応を利用して燃料電池スタック内部から冷却することで、燃料電池スタック全体をより均一に冷却することができる。
さらに、冷却器は、冷却媒体の液相と気相とが形成される冷却用通路と、燃料電池スタックに供給される酸素含有ガスを加熱する予熱通路とを有すると好適である。冷却器で燃料電池スタックを冷却する際には予熱通路を通過する酸素含有ガスも冷却される。その結果、カソード電極層をより効果的に冷却できる。
また、本発明に係る燃料電池モジュールの運転方法は、燃料電池スタックと、冷却媒体の蒸発熱を利用して燃料電池スタックを冷却する冷却器と、を備えた燃料電池モジュールにおいて、燃料電池スタックを停止するときに、液体状の冷却媒体を冷却器へ供給すると共に、冷却器内で冷却媒体が液相と気相との二相を形成するように冷却媒体の供給量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池スタックを停止するときに、冷却器内では冷却媒体が液相と気相との二相を形成するように維持されるため、冷却媒体の蒸発熱を利用して燃料電池スタックの冷却を行うことができる。その結果、例えば、顕熱を利用した冷却に必要なブロワの消費電力に比べて少ない消費電力で燃料電池スタックを冷却でき、燃料電池スタックの冷却に必要となるエネルギーを低減できる。
また、本発明に係る燃料電池モジュールの運転方法は、燃料電池スタックと、燃料電池スタックに供給される改質ガスを生成する改質器と、冷却媒体の蒸発熱を利用して燃料電池スタックを冷却する冷却器と、を備えた燃料電池モジュールにおいて、燃料電池スタックを起動するときに、改質器を加熱すると共に、液体状の冷却媒体を冷却器へ供給し、改質器で水素リッチな改質ガスが生成され、生成された改質ガスが燃料電池スタックに供給されると、冷却器への冷却媒体の供給を停止することを特徴とする。
改質ガスを生成するために改質器を加熱しても、燃料電池スタックは、冷却器内の冷却媒体の蒸発熱を利用して冷却されているため、例えば、顕熱を利用した冷却に比べて、消費電力を抑えながら燃料電池スタックの温度が酸化劣化点以上になるのを防止することができる。その結果、アノード電極層の酸化劣化防止のために供給する不活性ガスや還元性ガスの供給エネルギーを低減することができる。
本発明によれば、燃料電池スタックの冷却に必要となるエネルギーの低減を可能にする。
以下、本発明に係る燃料電池モジュールの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池モジュールを備えるコジェネレーションシステムの一部を示す図である。図2は、燃料電池モジュールを示す図である。なお、図2では、鉛直方向を左右で示しており、図面の左側が上、右側が下になる。図2に示されるように、燃料電池モジュール3Aは、改質ガスと空気とを用いて発電を行う固体酸化物形燃料電池(SOFC)スタック5と、SOFCスタック5に供給するために、原燃料ガスから水蒸気改質反応によって水素リッチな改質ガスを生成する改質器7と、SOFCスタック5を冷却するための冷却器9とを備えており、SOFCスタック5、改質器7及び冷却器9はモジュール容器(筐体)11に収容されている。モジュール容器11は、ステンレス鋼(SUS)等の金属からなり、例えば周囲に断熱材が配置されている。
SOFCスタック5は、平板型の単セルスタックが複数積層されて柱体状を形成し、単セルスタックの積層体が1対のエンドプレートに挟まれて固定されている。単セルスタックは、アノード電極層(燃料極)と、カソード電極層(空気極)と、アノード電極層とカソード電極層との間に配置されたイットリア安定化ジルコニアなどからなる固体電解質と、アノード電極層及びカソード電極層の外側にそれぞれ配置されたセパレータとを有している。アノード電極層には、改質器7からの改質ガスが導入され、カソード電極層には、空気が導入される。SOFCスタック5より電流を取り出すことにより、各単セルスタックにおいて電気化学的な発電反応が行われることになる。SOFCスタック5の作動温度は、550°C〜1000°Cである。
改質器7は、気化した灯油や都市ガスなどの原燃料ガスと水蒸気とを改質触媒で水蒸気改質反応させて、水素及び一酸化炭素を含有する改質ガスを生成する。水蒸気改質反応は非常に大きな吸熱反応であり、反応温度が550〜750℃程度と比較的高いため、高温の熱源が必要となる。このため、改質器7は、熱源であるSOFCスタック5近傍に配置されたり、電気ヒータやバーナなどの熱源が設けられたりしている。改質器7には、SOFCスタック5に接続された改質ガス供給配管が接続されている。
SOFCスタック5は柱体状である。改質器7は、SOFCスタック5の一方の端面5aに隣接して配置されている。SOFCスタック5の端面5aは、改質器7に対向しており、改質器7からの熱を受熱する受熱領域13を形成する。改質器7からの輻射熱によってSOFCスタック5は加熱される。SOFCスタック5の端面5a以外の領域、すなわち、SOFCスタック5の側面5b及び他方の端面5cは、放熱領域15を形成する。
図3は、冷却器9の側断面図である。なお、図3では、左側が上、右側が下になるように示している。図3に示されるように、冷却器9は、SOFCスタック5の側面5bに隙間S1を空けて隣接し、側面5bに沿って延在するケーシング部17を備える。ケーシング部17は、ステンレス鋼(SUS)などの金属からなり、左右端が閉じている断面矩形の筒状体である。ケーシング部17の左端下部には、冷却媒体となる水が供給される流入部19が設けられ、右端上部には、ケーシング部17内で気化した水蒸気が流出する流出部21が設けられている。流入部19は、SOFCスタック5から遠い側の縁に設けられており、流出部21は、SOFCスタック5に近い側の縁に設けられている。
ケーシング部17は冷却用通路を構成し、内部には、水の蛇行流路24を形成するために、通路壁23が左右に設けられている。流入部19から流入した水は、通路壁23に沿って左右に蛇行しながら移動する。ケーシング部17は、外周面(受熱部)18でSOFCスタック5の輻射熱を受熱するが、その外周面18のうち、SOFCスタック5に対向する側の周面18aで最も多くの輻射熱を受熱する。ケーシング部17内に形成される水の蛇行流路24のうち、流出部21に連絡する最下流領域24aは、周面18aを形成する外壁に接している。流入部19から流入した水の状態は、上流側から順に液単相DP、気液混相(蒸気が発生している状態)、気単相GPを形成しており、最下流領域24aの水蒸気は、流出部21に接続された水蒸気用配管22から排出される。冷却器9は、ケーシング部17内に供給された水の蒸発熱を利用してSOFCスタック5を冷却する。なお、蒸発熱を利用した冷却を行うためには、ケーシング部17内に気液混相、すなわち蒸気が発生している状態を形成していれば足りるため、気液混相状態の水が水蒸気用配管22から排出されるようにしてもよい。
ケーシング部17内の流出部21付近の温度はSOFCスタック5に近いために高く、他方、流入部19付近の温度はSOFCスタック5から遠いために比較的低温である。したがって、流入部19に供給された水の急激な加熱による突沸を抑え、蒸発振動を抑制することができる。
SOFCスタック5には第1の温度センサ25(図2参照)が設けられており、冷却器9の流出部21の近傍には、第2の温度センサ27が設けられている。また、冷却器9の流入部19には、水を供給するための水供給用配管29が接続されており、水供給用配管29上には、水を昇圧するポンプ31が設けられている。第1の温度センサ25、第2の温度センサ27及びポンプ31は、信号が送受信できるよう制御ユニット33に接続されている。
制御ユニット33は、具体的にはPLC(Programmable LogicController)等が相当し、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等のハードウェアによって構成される。制御ユニット33は、第1の温度センサ25や第2の温度センサ27によって検出された温度に基づいてポンプ31の駆動を制御し、冷却器9へ供給する水の流量制御を行う。さらに、制御ユニット33は、SOFCスタック5から取り出す出力電流を監視しており、適宜、SOFCスタック5からの出力電流を制御する。さらに、制御ユニット33は、改質器7へ供給する原燃料ガスの流量制御や、SOFCスタックのカソード電極層へ供給する酸素含有ガスの流量制御を行う。
図1に示されるように、燃料電池モジュール3Aは、コジェネレーションシステム1に組み込まれている。コジェネレーションシステム1は、燃料電池モジュール3Aから出力されたDC電力をAC電力に変換するインバータ35を備える。また、コジェネレーションシステム1は、燃料電池モジュール3Aの冷却器9に接続された貯湯槽37を備える。
貯湯槽37は、冷却器9に水を供給するための水供給用配管29及び冷却器9からの水蒸気が通過する水蒸気用配管22に接続されている。水蒸気用配管22を通過する水蒸気は、燃料電池モジュール3A外部で冷却されて液体となり、そのまま熱湯として貯湯槽37に流入する。貯湯槽37には、図示しない給湯器などが接続されており、冷却器9で回収された熱が貯湯槽37を介して有効利用される。
(停止処理)
次に、燃料電池モジュール3Aの運転方法におけるSOFCスタック5の停止処理について説明する。図4は、SOFCスタック5の停止処理の動作手順を示すフローチャートである。
SOFCスタック5の停止処理を開始すると、制御ユニット33はSOFCスタック5から取り出す出力電流を低下させ(ステップS1)、改質器7に供給する原燃料ガスの供給量を減少させる(ステップS2)。
SOFCスタック5は、550°C〜1000°Cという非常に高い温度で作動しており、停止する際には、できるだけ早く室温程度まで下げる必要がある。そこで、制御ユニット33は、SOFCスタック5から取り出される出力電流を監視しており(ステップS3)、出力電流が“0”になると、ポンプ31の駆動を開始し、冷却媒体としての水を貯湯槽37から冷却器9へ供給する(ステップS4)。
冷却器9に供給された水が例えば100°Cで蒸発する場合には、蒸発熱として40.8kJ/molの熱量を奪って気化する。冷却器9内で気化した水は、水蒸気用配管22を通って排出され、貯湯槽37に戻される。その結果、水の蒸発熱を利用したSOFCスタック5の冷却が可能になり、SOFCスタック5から回収した熱の有効利用が可能になる。
制御ユニット33は、継続的な冷却を可能にするために、冷却器9内に液相と気相の二相が形成されるようにポンプ31の駆動を制御する。例えば、制御ユニット33は、第2の温度センサ27によって検出された温度を監視している。第2の温度センサ27は冷却器9の流出部21近傍に配置されており、第2の温度センサ27での検出温度が、100°C未満であれば、冷却器9から液相の冷却媒体が排出されることになる。この場合、制御ユニット33は、ポンプ31による水の供給量が少なくなるようにポンプ31の駆動制御を行い、第2の温度センサ27での検出温度が、100°C以上となり、気相の冷却媒体が排出されるようにする。
制御ユニット33は、SOFCスタック5に配置された第1の温度センサ25も監視している。そして、アノード電極層の酸化劣化点が例えば400°Cである場合、第1の温度センサ25での検出温度が、例えば“390°C”まで低下した場合(ステップS5)には、原燃料ガスの供給を停止する(ステップS6)。その後、第1の温度センサ25での検出温度が、例えば、“110°C”まで低下した場合(ステップS7)には、ポンプ31の駆動を停止させ(ステップS8)、貯湯槽37から冷却器9への水の供給を停止して停止処理を終了する。
(起動処理)
次に、燃料電池モジュール3Aの運転方法におけるSOFCスタック5の起動処理について説明する。図5は、SOFCスタック5の起動処理の動作手順を示すフローチャートである。
燃料電池モジュール3Aを起動する際、制御ユニット33は、ポンプ31を駆動させ、冷却媒体としての水を貯湯槽37から冷却器9へ供給する(ステップS11)。さらに、制御ユニット33は、改質器7の加熱を開始する(ステップS12)。改質器7の温度が上昇すると、改質器7からの輻射熱によってSOFCスタック5も加熱される。
SOFCスタック5の温度が上昇し、アノード電極層の温度が酸化劣化点以上に上昇し、さらに、アノード電極層が例えば空気や水蒸気などの酸化性ガス雰囲気下にあった場合には、アノードが酸化劣化する場合がある。しかしながら、SOFCスタック5は冷却器9によって冷却されているため、SOFCスタック5の温度を酸化劣化点以上になるのを防止することができる。
特に、冷却器9は、改質器7と対向しないよう、SOFCスタック5の放熱領域15に沿って配置されているため、改質器7の冷却を抑えながらSOFCスタック5を選択的に冷却できる。
制御ユニット33は、改質器7の温度を監視しており(ステップS13)、改質器7が水蒸気改質可能な温度に到達すると、原燃料ガスを改質器7に供給する(ステップS14)。すると、改質器7から改質ガスが生成され、その改質ガスがSOFCスタック5のアノード電極層に供給される。すると、改質ガスの還元作用によってアノード電極層の酸化劣化が防止されるため、制御ユニット33は、ポンプ31の駆動を停止させ(ステップS15)、貯湯槽37から冷却器9への水の供給を停止して起動処理を終了する。
以上、本実施形態に係る燃料電池モジュール3Aでは、水の蒸発熱を利用してSOFCスタック5を冷却する。すなわち、冷却器9内での水の蒸発部は沸点に保持され、SOFCスタック5との間に大きな温度差が得られ、素早くSOFCスタック5から熱を奪うことができる。水の蒸発熱を利用した冷却に必要なポンプ31の消費電力は、例えば、顕熱を利用した冷却に必要なブロワの消費電力に比べて少ない。従って、顕熱を利用した冷却に比べて、SOFCスタック5の冷却に必要となるエネルギーの低減が可能になる。さらに、冷却器9は、例えば、SOFCスタック5を構成する単セルスタック同士の間に挟まれるように配置されているのではなく、SOFCスタック5の周囲に配置されている。冷却器9を単セルスタック同士の間に配置すると、SOFCスタック5内の温度差が大きくなり、熱応力によりセルが破損する虞があるが、冷却器9をSOFCスタック5の周囲に配置することで、熱応力による破損の虞を低減できる。
さらに、本実施形態では、冷却器9は、SOFCスタック5との間に隙間S1を空けて配置されるため、SOFC電池スタック5から冷却器9への漏電の虞を考慮する必要性が少ない。さらに、冷却器9は、SOFCスタック5の輻射熱を受熱する外側面(受熱部)18を有するため、顕熱を利用した冷却に比べて高温のSOFCスタック5の冷却に要するエネルギーの低減が可能になる。
また、本実施形態に係る燃料電池モジュールの運転方法では、SOFCスタック5を停止するときに、液体状の水を冷却器9へ供給すると共に、冷却器9内で水が液相と気相との二相を形成するように水の供給量が制御されている。SOFCスタック5を停止するときに、冷却器9内の水を液相と気相との二相を形成するよう維持することで、水の蒸発熱を利用した冷却が可能となる。水の蒸発熱を利用した冷却に必要なポンプ31の消費電力は、例えば、顕熱を利用した冷却に必要なブロワの消費電力に比べて少ない電力で足り、エネルギーの低減が可能になる。また、水の蒸発熱を利用した冷却によって冷却時間の短縮が可能になる。冷却時間を短縮できれば、アノード電極層の酸化劣化防止のための改質ガスの供給量を低減できる。その結果、燃料電池スタックの冷却に必要となるエネルギーの低減が可能になる。
また、本実施形態に係る燃料電池モジュールの運転方法では、SOFCスタック5を起動するときに、改質器7を加熱すると共に、液体状の水を冷却器9へ供給し、改質器7から水素リッチな改質ガスが生成されると冷却器9への水の供給を停止している。
改質ガスを生成するために改質器7を加熱しても、SOFCスタック5は、冷却器9内の水の蒸発熱によって熱を奪われるため、例えば、顕熱を利用した冷却に比べて、消費電力を抑えながら燃料電池スタックの温度が酸化劣化点以上になるのを防止することができる。その結果、アノード電極層の酸化劣化防止のために供給する不活性ガスや還元性ガスの供給エネルギーを低減することができる。
(第2実施形態)
図6を参照して第2実施形態に係る燃料電池モジュール3Bについて説明する。図6は、第2実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。燃料電池モジュール3Bは、第1実施形態に係る燃料電池システム3Aとの相違点を中心に説明し、同一または同等の要素や部材については図面中で燃料電池システム3Aと同一の符号を記して説明を省略する。
冷却器41は、SOFCスタック5の側面5bに沿って、側面5bを螺旋状に巻くように配置された螺旋配管部(冷却用通路)43を備える。螺旋配管部43と側面5bとの間には隙間S2が空いており、SOFCスタック5からの輻射熱は、螺旋配管部43の表面43aで受熱される。螺旋配管部43の下端は水供給用配管29に接続され、螺旋配管部43の上端は水蒸気用配管22に接続されている。第1の温度センサ45は、SOFCスタック5に配置されており、第2の温度センサ47は、螺旋配管部43の上端近傍に配置されている。
制御ユニット33は、第1の温度センサ45及び第2の温度センサ47の検出温度を監視しており、SOFCスタック5の停止時や起動時にSOFCスタック5を冷却する際には、螺旋配管部43内で水の液相と気相との二相が形成されるように、ポンプ31を駆動制御する。
本実施形態に係る燃料電池モジュール3Bによれば、燃料電池モジュール3Aと同様に、水の蒸発熱を利用してSOFCスタック5を冷却できるため、顕熱などを利用して冷却する場合に比べてSOFCスタック5の冷却に必要となるエネルギーの低減が可能になる。
(第3実施形態)
図7を参照して第3実施形態に係る燃料電池モジュールについて説明する。図7は、第3実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。燃料電池モジュール3Cは、第1実施形態に係る燃料電池システム3Aとの相違点を中心に説明し、同一または同等の要素や部材については図面中で燃料電池システム3Aと同一の符号を記して説明を省略する。
冷却器51は、第1のチャンバ53と第2のチャンバ55とを有するケーシング部57を備えている。ケーシング部57は、例えば、ステンレス鋼(SUS)などの金属からなる。ケーシング部57は、隙間S1を空けてSOFCスタック5の側面5bに沿って配置されている。
第1のチャンバ53は、SOFCスタック5に近い内側に配置されており、第2のチャンバ55はSOFCスタック5から遠い外側に配置されている。第1のチャンバ(冷却用通路)53の一方端には、冷却媒体としての水が供給される流入部53aが形成されており、他方端には、水蒸気が流出する流出部53bが形成されている。流入部53aは、水供給用配管29に接続されており、流出部53bは水蒸気用配管22に接続されている。ケーシング部57の外周面(受熱部)57aでSOFCスタック5からの輻射熱を受熱しており、その熱を第1のチャンバ53内に供給された水の蒸発熱で奪い、SOFCスタック5を冷却している。
第2のチャンバ(メタン生成通路)55には、メタネーション反応を促進するメタネーション触媒Caが収容されている。メタネーション触媒Caとしては、水蒸気改質触媒と同様の触媒を用いることができ、ルテニウム、ニッケル、コバルト、鉄、ルテニウム、ロジウム、イリジウム、白金などのVII属金属を用いることができる。また、第2のチャンバ55の一方端には、改質器7からの改質ガスが供給される改質ガス流入部55aが形成されており、他方端には、メタネーション反応によってメタンリッチな組成に変化した改質ガス(メタン含有ガス)をSOFCスタック5のアノード電極層に供給するガス流出部(メタン流出部)55bが形成されている。以下、メタネーション反応を含む改質反応について説明する。
原燃料である灯油が水蒸気改質されると、水素を含む改質ガスが得られる。改質原料をC2n+2(nは自然数)とすれば、水蒸気改質反応は式(I)で表される。なお、改質反応が部分酸化改質反応であれば式(II)で表される。
改質に触媒を用いる場合、改質に際して式(III)で表されるシフト反応も起こり得る。シフト反応は逆方向にも進み得る平衡反応である。
また、改質に触媒を用いる場合、改質に際してメタネーション反応も起こり得る。メタネーション反応は、水素と一酸化炭素もしくは二酸化炭素とから、メタンを生成する反応であり、式(IV)または式(V)で表される。式(IV)および式(V)のいずれの反応も発熱反応であり、温度が低い方が、メタンが多くなる。また、いずれの反応も、逆方向にも進みうる平衡反応である。なお例えば、スチーム/カーボン比が3.0で、改質温度(改質触媒層出口温度)が700℃以上で反応圧力がおおよそ大気圧であれば、触媒出口ウェットでの改質ガス中のメタン濃度は0.3モル%以下程度と低い。メタネーション反応温度は、セル内部におけるメタン改質によってどの程度の冷却を行うかによって調節する。例えば、メタネーション反応温度(メタネーション触媒層出口温度)を500℃程度とすれば、圧力がおおよそ大気圧の場合、メタンが増加した改質ガス中のメタン濃度は10モル%程度とすることができる。
2n+2+nHO→CO+(2n+1)H…(I)
2n+2+(n/2)O→nCO+(n+1)H…(II)
CO+HO→CO+H…(III)
CO+3H→CH+HO…(IV)
CO+4H→CH+2HO…(V)
SOFCスタック5の作動時には、改質器7で生成された改質ガスは改質ガス流入部55aから第2のチャンバ55内に供給される。この場合、第1のチャンバ53内に水は供給されておらず、SOFCスタック5からの輻射熱によって冷却器51全体は高温に維持されている。そのため、第2のチャンバ55に改質ガスが供給されても、メタネーション反応は促進されず、水素リッチな状態のままで改質ガスがSOFCスタック5に供給される。
一方で、SOFCスタック5を冷却するために、第1のチャンバ53内に水を供給すると、水の蒸発熱によって第2のチャンバ55の熱が奪われ、メタネーション触媒Caが冷却される。すると、メタネーション反応が促進され、メタンリッチな改質ガス(メタン含有ガス)がSOFCスタック5のアノード電極層に供給されるようになる。すると、アノード電極層では、吸熱反応である改質反応が生じ、SOFCスタック5の冷却に寄与する。
本実施形態では、冷却器51でSOFCスタック5を冷却する際には、メタネーション触媒Caも冷却され、メタネーション反応の促進によってメタンリッチな改質ガスがSOFCスタック5に供給される。その結果、SOFCスタック5のアノード電極層上では吸熱反応である改質反応が生じ、SOFCスタック5を冷却できる。特に、アノード電極層上での改質反応を利用してSOFCスタック5内部から冷却することで、SOFCスタック5全体をより均一に冷却することができる。
(第4実施形態)
図8を参照して第4実施形態に係る燃料電池モジュールについて説明する。図8は、第4実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。燃料電池モジュール3Dは、第1実施形態に係る燃料電池システム3Aとの相違点を中心に説明し、同一または同等の要素や部材については図面中で燃料電池システム3Aと同一の符号を記して説明を省略する。
冷却器61は、第1のチャンバ63と第2のチャンバ65とを有するケーシング部67を備えている。ケーシング部67は、例えば、ステンレス鋼(SUS)などの金属からなる。ケーシング部67は、隙間S1を空けてSOFCスタック5の側面5bに沿って配置されている。
第1のチャンバ63は、SOFCスタック5に近い内側に配置されており、第2のチャンバ65はSOFCスタック5から遠い外側に配置されている。第1のチャンバ(冷却用通路)63の一方端には、冷却媒体としての水が供給される流入部63aが形成されており、他方端には、水蒸気が流出する流出部63bが形成されている。流入部63aは、水供給用配管29に接続されており、流出部63bは水蒸気用配管22に接続されている。ケーシング部67の外周面(受熱部)67aでSOFCスタック5からの輻射熱を受熱しており、その熱を第1のチャンバ63内に供給された水の蒸発熱で奪い、SOFCスタック5を冷却している。
第1のチャンバ63内には、熱伝導性の高い材料からなる粒子69が充填されている。粒子69の材質は、温度及び雰囲気に耐える材料から適宜選ぶことができ、例えば、アルミナやシリカなどのセラミックス、あるいはステンレスなどの金属を挙げることができる。また、粒子69の形状としては、球、円柱、楔、直方体など、適宜の形状を採用することができる。
第1のチャンバ63内に粒子69を充填することにより、水が気化する際に生じ易い突沸の発生箇所は分散し、複数の突沸が同時に発生する確率も低減して突沸による蒸発振動を大幅に小さくできる。突沸が低減すると、第1のチャンバ63内で液相と気相とを安定して形成でき、蒸発衝撃により冷却器や配管等が破損する可能性を低減することができる。
第2のチャンバ(予熱通路)65の一方端には、SOFCスタック5のカソード電極層に供給する空気が流入する空気流入部65aが形成されており、他方端には、第2のチャンバ65で予熱された空気をSOFCスタック5のカソード電極層に供給する空気流出部65bが形成されている。第2のチャンバ65での空気の予熱は、SOFCスタック5の輻射熱を受熱することで行われる。
本実施形態では、冷却器61でSOFCスタック5を冷却する際には第2のチャンバ65を通過する空気も冷却される。その結果、SOFCスタック5のカソード電極層をより効果的に冷却できる。
(第5実施形態)
図9を参照して第5実施形態に係る燃料電池モジュールについて説明する。図9は、第4実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。燃料電池モジュール3Eは、第1実施形態に係る燃料電池システム3Aとの相違点を中心に説明し、同一または同等の要素や部材については図面中で燃料電池システム3Aと同一の符号を記して説明を省略する。
冷却器71は、第1のチャンバ73と第2のチャンバ75とを有するケーシング部77を備えている。ケーシング部77は、熱伝導性の高い金属、例えば、ステンレス鋼(SUS)からなる。ケーシング部77は、隙間S1を空けてSOFCスタック5の側面5bに沿って配置されている。
第1のチャンバ73は、SOFCスタック5に近い内側に配置されており、第2のチャンバ75はSOFCスタック5から遠い外側に配置されている。第2のチャンバ(冷却用通路)75の一方端には、冷却媒体としての水が供給される流入部75aが形成されており、他方端には、水蒸気が流出する流出部75bが形成されている。流入部75aは、水供給用配管29に接続されており、流出部75bは水蒸気用配管22に接続されている。ケーシング部77の外周面(受熱部)77aでSOFCスタック5からの輻射熱を受熱しており、その熱を第2のチャンバ75内に供給された水の蒸発熱で奪い、SOFCスタック5を冷却している。
第1のチャンバ(予熱通路)73の一方端には、SOFCスタック5のカソード電極層に供給する空気が流入する空気流入部73aが形成されており、他方端には、第1のチャンバ73で予熱された空気をSOFCスタック5のカソード電極層に供給する空気流出部73bが形成されている。第1のチャンバ73での空気の予熱は、SOFCスタック5の輻射熱を受熱することで行われる。
第1のチャンバ73内には、熱伝導性の高い材料からなる粒子81が充填されている。粒子81の材質は、温度及び雰囲気に耐える材料から適宜選ぶことができ、例えば、アルミナやシリカなどのセラミックス、あるいはステンレスなどの金属を挙げることができる。また、粒子81の形状としては、球、円柱、楔、直方体など、適宜の形状を採用することができる。
第1のチャンバ73内に粒子81を充填することにより、空気への伝熱を促進することができる。さらに、粒子81を介して第2のチャンバ75に伝熱され易くなり、第2のチャンバ75内の水の蒸発熱を利用したSOFCスタック5の冷却をより効果的に行うことができる。
本実施形態では、冷却器71でSOFCスタック5を冷却する際には第1のチャンバ73を通過する空気も冷却される。その結果、SOFCスタック5のカソード電極層をより効果的に冷却できる。
以上、第1〜第5実施形態に係る燃料電池モジュール3A〜3Eを説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、SOFCスタック5を例に説明したが、例えば、溶融炭酸塩形(MCFC)スタックなどであってもよい。また、上記実施形態では、SOFCスタック5を平板型構造としたが、円筒型のSOFCバンドル(スタック)を備えた燃料電池システムにも適用可能である。
また、冷却器は、断面が矩形、円形などの形状を適宜選択でき、筐体内に単数または複数設けてもよい。さらに、冷却器に形成される冷却用通路は単一あるいは複数設けることができる。また、上述の第3実施形態では、冷却器に冷却用通路とメタン生成通路とを形成した例を示し、第4または第5実施形態では、冷却器に冷却用通路と予熱通路とを形成した例を示したが、冷却器に冷却用通路、メタン生成通路及び予熱通路の総てを組み合わせるように形成してもよく、冷却用通路と予熱通路内に金属粒子などの熱伝導性の高い粒子を充填するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池モジュールを備えるコジェネレーションシステムの一部を示す図である。 第1実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。 冷却器の側断面図である。 SOFCスタックの停止処理の動作手順を示すフローチャートである。 SOFCスタックの起動処理の動作手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。 第3実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。 第4実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。 第5実施形態に係る燃料電池モジュールを示す図である。
符号の説明
3A,3B,3C,3D,3E…燃料電池モジュール、5…SOFCスタック(燃料電池スタック)、7…改質器、11…モジュール容器(筐体)、13…受熱領域、15…放熱領域、17…ケーシング部(冷却用通路)、18,57a,67a,77a…ケーシング部の外周面(受熱部)、43…螺旋配管部(冷却用通路)、53,63…第1のチャンバ(冷却用通路)、55…第2のチャンバ(メタン生成通路)、55a…改質ガス流入部、55b…ガス流出部(メタン流出部)、65…第2のチャンバ(予熱通路)、73…第1のチャンバ(予熱通路)、75…第2のチャンバ(冷却用通路)、Ca…メタネーション触媒。

Claims (7)

  1. 燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックの周囲に配置されると共に、冷却媒体の蒸発熱を利用して前記燃料電池スタックを冷却する冷却器と、を備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 前記冷却器は、前記燃料電池スタックとの間に隙間を空けて配置されると共に、前記燃料電池スタックの輻射熱を受熱する受熱部を有することを特徴とする請求項1記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記筐体内に配置されると共に、前記燃料電池スタックの発電に利用される改質ガスを生成する改質器を更に備え、
    前記燃料電池スタックは、前記改質器に対向する受熱領域と、前記受熱領域以外の放熱領域とを有し、
    前記冷却器は、前記放熱領域に沿って配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池モジュール。
  4. 前記冷却器は、前記冷却媒体の液相と気相とが形成される冷却用通路と、メタネーション反応を促進するメタネーション触媒が収容されたメタン生成通路とを有し、
    前記メタン生成通路は、前記改質器からの前記改質ガスが供給される改質ガス流入部と、前記メタネーション反応によって前記改質ガスから生成されたメタン含有ガスを前記燃料電池スタックに供給するメタン流出部とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記冷却器は、前記冷却媒体の液相と気相とが形成される冷却用通路と、前記燃料電池スタックに供給される酸素含有ガスを加熱する予熱通路とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の燃料電池モジュール。
  6. 燃料電池スタックと、冷却媒体の蒸発熱を利用して前記燃料電池スタックを冷却する冷却器と、を備えた燃料電池モジュールにおいて、
    前記燃料電池スタックを停止するときに、
    液体状の前記冷却媒体を前記冷却器へ供給すると共に、前記冷却器内で前記冷却媒体が液相と気相との二相を形成するように前記冷却媒体の供給量を制御することを特徴とする燃料電池モジュールの運転方法。
  7. 筐体内に、燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに供給される改質ガスを生成する改質器と、冷却媒体の蒸発熱を利用して前記燃料電池スタックを冷却する冷却器と、を備えた燃料電池モジュールにおいて、
    前記燃料電池スタックを起動するときに、
    前記改質器を加熱すると共に、液体状の前記冷却媒体を前記冷却器へ供給し、前記改質器で水素リッチな改質ガスが生成され、生成された前記改質ガスが前記燃料電池スタックに供給されると、前記冷却器への前記冷却媒体の供給を停止することを特徴とする燃料電池モジュールの運転方法。
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