JP2009168333A - 浴槽外部配管の水受構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴槽12の側壁16に設けられて配管20、22と浴槽12とを接続する追い焚き用アダプタ18と、側壁16に設けられて追い焚き用アダプタ18の下方に位置する水受パン34と、上端部38Uが追い焚き用アダプタ18の上方に配置され、下端部38Dが水受パン34内に納められ、中間部分38Mが追い焚き用アダプタ18よりも側壁16の反対側に配置される可撓性の水飛散防止カバー38と、を浴槽外部配管の水受構造が備えることで、側壁16の追い焚き用アダプタ18の施工やメンテナンスに要するスペースを縮小させるとともに、追い焚き用アダプタ18の施工性やメンテナンス性を向上させることができる。
【選択図】図3
Description
水受カバーは、上端部が配管接続部の上方に配置され、下端部が水受パン内に納められ、中間部分が配管接続部よりも反側壁側(側壁の反対側)に配置されるため、配管接続部から漏れ出し飛散する水を受け止めることができる。この水受カバーによって受け止められた水は、水受カバーを伝って水受パンへと流れ落ちる。
よって、配管接続部からの漏水が建築躯体に至るのを防止することができる。
次に、本発明の浴槽外部配管の水受構造の第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、図中において矢印Yで示されるのは水平方向に対して直交する上下方向である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るユニットバス10は、浴槽12及び洗い場14と建築躯体1との間に防水パンを備えない所謂洗い場一体型浴槽とされており、浴槽12の洗い場14側から見て右側の側壁16には、追い炊き用アダプタ(配管接続部)18が配設されている。追い炊き用アダプタ18は、吸い込み用の配管20と吐き出し用の配管22とを介して、浴室外部に設置された追い炊き釜(図示省略)に接続されている。
側壁16の追い炊き用アダプタ18の下方には、上面を開口した矩形箱状の水受パン34が固設されている。この水受パン34は、配管20、22に沿って略水平に延在する細長のトレイとされており、一の長辺である側壁34Aが、側壁16に沿って湾曲し、側壁16に密接した状態で固定されている。また、水受パン34の一の短辺である側壁34Bには、貫通孔34Cが空けられており、この貫通孔34Cには、排水管36の一端部が接続されている。一方、排水管36の他端部は洗い場14に接続されている(図1参照)。なお、追い炊き用アダプタ18の全体(但し、側壁16の外側の全体)、及び配管20、22の追い炊き用アダプタ18側の一部は、平面視にて水受パン34と重合している。
図2及び図3(A)に示されるように、側壁16の追い炊き用アダプタ18よりも上方に丸棒40が側壁16に沿って配置されている。この丸棒40は、軸が略水平方向となるように、側壁16に固定された一対の固定部材42によって両端部が支持されている。また、図3(A)及び図3(B)に示されるように、丸棒40の固定部材42間には、S字フック(S字状に形成された丸棒)44が複数個引掛けられている。このS字フック44の下部側には、可撓性の水飛散防止カバー38が引掛けられている。具体的には、水飛散防止カバー38の上端部38U側に設けられ、且つS字フック44の径よりも大径の貫通孔38Hが、S字フック44の下部側に引掛けられている。この水飛散防止カバー38の下端部38Dは、水受パン34内に納められている。また、水飛散防止カバー38の上端部38Uと下端部38Dとの中間部分38Mは、追い炊き用アダプタ18、及び配管20、22の追い炊き用アダプタ18側の一部よりも、側壁16の反対側に配置されている。これにより、追い炊き用アダプタ18全体が側壁16、水受パン34、及び水飛散防止カバー38によって囲まれるため、配管結合部18B、18Cと配管20、22との接続部分Jから水が漏れ出して飛散しても、接続部分Jを囲う何れかの要素で飛散した水を受け止め、建築躯体1への水の飛散を防止できる。
また、図2及び図3(A)に示されるように、配管20、22には、発泡材や樹脂材により構成されたリング(水止め部材)48が取付けられている。各リング48は、平面視にて水受パン34と重合するように配置されている。なお、本実施形態におけるリング48のように水止めを目的とした部材を、配管20、22に取付けることは必須ではなく、例えば、側壁16に取付け、部材の一部を配管20、22に当接させる等してもよい。
図3(A)に示すように、通常時には、水飛散防止カバー38が追い炊き用アダプタ18、及び配管20、22の追い炊き用アダプタ18側の一部を覆うように配置されている(通常位置)。このため、配管結合部18B、18Cと配管20、22との接続部分Jから水が漏れ出し飛散する場合には、側壁16、水受パン34、及び水飛散防止カバー38の何れかの要素で飛散する水を受け止めることができる。側壁16で受け止めた水は、側壁16を伝って流れ落ち、水受パン34によって受け止められる。また、水飛散防止カバー38で受け止めた水は、水飛散防止カバー38を伝って流れ落ちて水受パン34によって受け止められる。そして、水受パン34によって受け止められた水は、排水管36を通って洗い場14側に排水される。従って、接続部分Jから建築躯体1への水の飛散を防止することができる。
以上のことから、浴槽12からの漏水により建築躯体1へダメージが加えられることを防止することができる。
次に、本発明の浴槽外部配管の水受構造の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図5に示されるように、本実施形態の水飛散防止カバー50は、上端部50Uが側壁16に両面接着テープ(図5では破線の斜線部分)で接着されている。なお、水飛散防止カバー50は、追い炊き用アダプタ18、及び配管20、22の追い炊き用アダプタ18側の一部を覆うように配置(接着)されている。
水飛散防止カバー50の下端部50Dを水受パン34内から取り出し、追い炊き用アダプタ18を目視できる位置まで水飛散防止カバー50をめくり上げることで、水飛散防止カバー50を取り外すことなく、追い炊き用アダプタ18を目視し、追い炊き用アダプタ18のメンテナンス作業を行うことが可能となる。
次に、本発明の浴槽外部配管の水受構造の第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図6に示されるように、本実施形態の水飛散防止カバー60は、透明又は半透明の樹脂材料により構成されている。なお、水飛散防止カバー60の透明度(光透過度)は、水飛散防止カバーを透して追い炊き用アダプタ18の配管結合部18B、18Cや配管20、22や側壁16が視認できるレベルであることが望ましい。
メンテナンス時に、水飛散防止カバー60を、追い炊き用アダプタ18を覆う通常位置から丸棒40に沿って矢印F方向に移動させなくても、透明又は半透明材料で構成された水飛散防止カバー60を透して追い炊き用アダプタ18を目視で確認することができる(すなわち、接続部分J、Kを目視で確認できる)ため、メンテナンス性をより一層向上できる。
第1の実施形態では、図2及び図3(A)に示されるように、側壁16の略上下方向に延びる垂直部分に固定部材42を介して丸棒40が設けられたが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、例えば、図7に示されるように、側壁16の追い炊き用アダプタ18よりも上方の位置に段差部16Dを形成し、この段差部16Dに固定部材42を介して丸棒40が設けられてもよいものとする。また、この段差部16Dに、第2の実施形態の水飛散防止カバー50の上端部50Uを両面接着テープで接着してもよいものとする。
16 側壁
18 追い炊き用アダプタ(配管接続部)
20 配管
22 配管
34 水受パン
38 水飛散防止カバー(水受カバー)
50 水飛散防止カバー(水受カバー)
60 水飛散防止カバー(水受カバー)
Claims (5)
- 浴槽と、
前記浴槽の側壁に設けられ、配管と前記浴槽とを接続する配管接続部と、
前記側壁に設けられ、前記配管接続部の下方に位置する水受パンと、
上端部が前記配管接続部の上方に配置され、下端部が前記水受パン内に納められ、中間部分が前記配管接続部よりも反側壁側に配置される可撓性の水受カバーと、
を備えることを特徴とする浴槽外部配管の水受構造。 - 前記配管を伝う水を止めて前記水受パンへ落下させる水止め部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の浴槽外部配管の水受構造。
- 前記水受カバーの上端部が水平方向に移動可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浴槽外部配管の水受構造。
- 前記水受カバーの上端部が前記側壁に設けられることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の浴槽外部配管の水受構造。
- 前記水受カバーは、透明材料又は半透明材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の浴槽外部配管の水受構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008007024A JP2009168333A (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 浴槽外部配管の水受構造 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40969719
Family Applications (1)
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2008
- 2008-01-16 JP JP2008007024A patent/JP2009168333A/ja active Pending
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