JP2009168217A - インターロック構造およびインターロック構造を備える変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の増加を抑制しながら信頼性を向上することのできるインターロック構造を提供する。
【解決手段】シフトアンドセレクト軸7に平行に配置され、セレクト操作に連動して回動するインターロックロッド10と、シフトフォークF2に対応する位置に設けられインターロックロッド10と一体回転するアーム20と、シフトフォークF3に対応する位置に設けられインターロックロッド10と一体回転するアーム21と、アーム20と係合可能なシフトアンドセレクト軸7に設けられた係合部13と、アーム21と係合可能なようにシフトアンドセレクト軸7に設けられた係合部16とを備え、セレクト操作に連動してインターロックロッド10が回転すると、アーム21と係合部16との係合を解除するとともに係合部13とアーム20とを係合するように構成して、シフトフォークF2とシフトフォークF3とがシフト操作に伴って同時に軸方向移動するのを防止する。
【選択図】図2
【解決手段】シフトアンドセレクト軸7に平行に配置され、セレクト操作に連動して回動するインターロックロッド10と、シフトフォークF2に対応する位置に設けられインターロックロッド10と一体回転するアーム20と、シフトフォークF3に対応する位置に設けられインターロックロッド10と一体回転するアーム21と、アーム20と係合可能なシフトアンドセレクト軸7に設けられた係合部13と、アーム21と係合可能なようにシフトアンドセレクト軸7に設けられた係合部16とを備え、セレクト操作に連動してインターロックロッド10が回転すると、アーム21と係合部16との係合を解除するとともに係合部13とアーム20とを係合するように構成して、シフトフォークF2とシフトフォークF3とがシフト操作に伴って同時に軸方向移動するのを防止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、インターロック構造およびインターロック構造を備える変速機に関するものである。
従来、この種のインターロック構造としては、特許文献1に開示されているように、シフト操作がなされた際に、シフトアンドセレクトシャフトに軸方向移動可能に配置された複数のシフトフォークが、同時に軸方向移動するのを防止するものが提案されている。
このインターロック構造では、二重係合防止ブロックが組み付けられたシフトアンドセレクトレバーを、セレクトされたシフトフォークに設けたシフトヘッドに係合すると、セレクトされたシフトフォーク以外のシフトフォークに設けたシフトヘッドが二重係合防止ブロックと係合されて、二重係合を防止するものとしている。
特開平7−91541号公報
このインターロック構造では、二重係合防止ブロックが組み付けられたシフトアンドセレクトレバーを、セレクトされたシフトフォークに設けたシフトヘッドに係合すると、セレクトされたシフトフォーク以外のシフトフォークに設けたシフトヘッドが二重係合防止ブロックと係合されて、二重係合を防止するものとしている。
しかしながら上記特許文献1に開示されているインターロック構造では、各シフトフォークに設けたシフトヘッドを1箇所に集約する必要があり、シフトフォークのシフトアンドセレクトシャフトに対する配置によっては、シフトヘッドがシフトアンドセレクトシャフトの軸方向に沿って長いものとなってしまい、シフトヘッドの曲げ剛性が低下して、場合によってはインターロックが適正に作用しない虞があるという問題点があった。
本発明のインターロック構造は、部品点数の増加を抑制しながらインターロックの信頼性を向上することを目的の1つとし、本発明は、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明は、第1軸上に軸方向移動可能に配置された第1シフトフォークと第2シフトフォークとが、シフト操作に伴って同時に前記軸方向移動するのを防止するインターロック構造であって、前記第1軸に平行に配置され、セレクト操作に連動して回動する回転軸と、該回転軸上であって前記第1シフトフォークに対応する位置に設けられるとともに前記回転軸と一体回転する第1腕部材と、前記回転軸上であって前記第2シフトフォークに対応する位置に設けられるとともに前記回転軸と一体回転する第2腕部材と、前記第1腕部材と係合可能なように前記第1シフトフォークに設けられた第1係合部と、前記第2腕部材と係合可能なように前記第2シフトフォークに設けられた第2係合部と、を備え、前記第1シフトフォークを選択するセレクト操作に連動して前記回転軸が回転すると、前記第1腕部材と前記第1係合部との係合を解除するとともに前記第2腕部材と前記第2係合部とを係合し、前記第2シフトフォークを選択するセレクト操作に連動して前記回転軸が回転すると、前記第1腕部材と前記第1係合部とを係合するとともに前記第2腕部材と前記第2係合部との係合を解除することにより、前記第1シフトフォークと前記第2シフトフォークとが同時に前記軸方向移動するのを防止してなることを要旨とする。
本発明は、第1軸上に軸方向移動可能に配置された第1シフトフォークと第2シフトフォークとが、シフト操作に伴って同時に前記軸方向移動するのを防止するインターロック構造であって、前記第1軸に平行に配置され、セレクト操作に連動して回動する回転軸と、該回転軸上であって前記第1シフトフォークに対応する位置に設けられるとともに前記回転軸と一体回転する第1腕部材と、前記回転軸上であって前記第2シフトフォークに対応する位置に設けられるとともに前記回転軸と一体回転する第2腕部材と、前記第1腕部材と係合可能なように前記第1シフトフォークに設けられた第1係合部と、前記第2腕部材と係合可能なように前記第2シフトフォークに設けられた第2係合部と、を備え、前記第1シフトフォークを選択するセレクト操作に連動して前記回転軸が回転すると、前記第1腕部材と前記第1係合部との係合を解除するとともに前記第2腕部材と前記第2係合部とを係合し、前記第2シフトフォークを選択するセレクト操作に連動して前記回転軸が回転すると、前記第1腕部材と前記第1係合部とを係合するとともに前記第2腕部材と前記第2係合部との係合を解除することにより、前記第1シフトフォークと前記第2シフトフォークとが同時に前記軸方向移動するのを防止してなることを要旨とする。
本発明のインターロック構造では、第1シフトフォークを選択するセレクト操作がなされると、これに連動して回転軸が回転して、第1腕部材と第1係合部との係合を解除するとともに、第2腕部材と第2係合部とを係合し、第2シフトフォークを選択するセレクト操作がなされると、これに連動して回転軸が回転して、第1腕部材と第1係合部とを係合するとともに、第2腕部材と第2係合部との係合を解除するものである。従って、各シフトフォークに対応する位置でインターロックを行うことができるから、腕部材や係合部を極端に長く形成する必要がない。
この結果、曲げ剛性が低下することを抑制できるので、インターロックを確実に行うことができる。しかも、従来のような二重係合防止ブロックに代えて腕部材を有する回転軸を設けるだけであるから、部品点数が増加することもない。
この結果、曲げ剛性が低下することを抑制できるので、インターロックを確実に行うことができる。しかも、従来のような二重係合防止ブロックに代えて腕部材を有する回転軸を設けるだけであるから、部品点数が増加することもない。
また、本発明のインターロック構造において、前記第1係合部および前記第2係合部は、前記第1腕部材および前記第2腕部材の回転に伴って該第1腕部材および該第2腕部材と係合可能な係合溝を有し、前記第1腕部材および前記第2腕部材は、前記係合溝に係合することにより前記第1シフトフォークおよび前記第2シフトフォークが前記軸方向移動するのを防止する部材である構成とすることもできる。
こうすれば、係合溝に腕部材を係合するだけであるから、簡単な構成でインターロックを行うことができる。
こうすれば、係合溝に腕部材を係合するだけであるから、簡単な構成でインターロックを行うことができる。
また、本発明のインターロック構造において、前記第1腕部材および/または前記第2腕部材は、中央に開口凹溝を挟んで第1片と第2片とを有する二股状に形成されてなるとともに、前記回転軸の回転に伴い前記第1片または前記第2片または前記開口凹溝を前記係合溝に係合可能なように前記回転軸に設けられてなる構成とすることもできる。
こうすれば、回転軸が時計回りあるいは半時計回りの何れに回転した場合でも、第1片あるいは第2片を係合溝に係合することができるから、回転軸の回転方向に係わらずインターロックが行える。もとより開口凹溝を係合溝に係合することにより、セレクト操作により選択されたシフトフォークはシフト操作することができる。
こうすれば、回転軸が時計回りあるいは半時計回りの何れに回転した場合でも、第1片あるいは第2片を係合溝に係合することができるから、回転軸の回転方向に係わらずインターロックが行える。もとより開口凹溝を係合溝に係合することにより、セレクト操作により選択されたシフトフォークはシフト操作することができる。
また、本発明のインターロック構造において、前記第1軸は、回転により前記第1シフトフォークまたは前記第2シフトフォークの何れかを選択するセレクト操作を行い、軸方向移動により選択した前記第1シフトフォークまたは前記第2シフトフォークの何れかをシフト操作可能なシフトアンドセレクト軸である構成とすることもできる。
こうすれば、シフトアンドセレクト軸を別途設ける必要がないので、軽量化が図れるものとなる。
こうすれば、シフトアンドセレクト軸を別途設ける必要がないので、軽量化が図れるものとなる。
また、本発明のインターロック構造において、前記シフトアンドセレクト軸には、前記回転軸に向けて延出された腕部材が設けられてなり、前記回転軸には、前記シフトアンドセレクト軸の軸方向移動を許容しながら前記腕部材に係合する係合部が設けられてなり、セレクト操作に基づく前記シフトアンドセレクト軸の回転を前記腕部材から前記係合部を介して前記回転軸に伝達することにより前記回転軸の回転を前記セレクト操作に連動してなる構成とすることもできる。
こうすれば、回転軸の回転をセレクト操作に連動する構造を簡易に確保できる。
こうすれば、回転軸の回転をセレクト操作に連動する構造を簡易に確保できる。
また、本発明のインターロック構造において、前記回転軸は、中空に形成されてなる構成とすることもできる。
こうすれば、より軽量化を図ることができる。
こうすれば、より軽量化を図ることができる。
また、本発明のインターロック構造において、前記第1シフトフォークおよび前記第2シフトフォークの何れかを選択して前記軸方向に移動可能なシフトアンドセレクトレバーが前記第1シフトフォークおよび前記第2シフトフォークのそれぞれに対応して複数形成されてなる構成とすることもできる。
こうすれば、各シフトフォークを各シフトフォークに対応する位置でシフトアンドセレクト操作することができる。
こうすれば、各シフトフォークを各シフトフォークに対応する位置でシフトアンドセレクト操作することができる。
また、本発明の変速機は、請求項1乃至請求項7何れかに記載のインターロック構造を備える変速機であって、第1ギヤ比をもって第1回転軸と第2回転軸とを接続可能な第1ギヤ機構と、前記第1ギヤ機構のうち前記第1回転軸または前記第2回転軸に遊転可能に配置された第1遊転ギヤを前記第1回転軸または前記第2回転軸に同期させながら固定する第1シンクロ機構と、第2ギヤ比をもって第1回転軸と第2回転軸とを接続可能な第2ギヤ機構と、前記第2ギヤ機構のうち前記第1回転軸または前記第2回転軸に遊転可能に配置された第2遊転ギヤを前記第1回転軸または前記第2回転軸に同期させながら固定する第2シンクロ機構と、を備え、前記第1シフトフォークは、前記第1シンクロ機構に連結されてなり、前記第2シフトフォークは、前記第2シンクロ機構に連結されてなることを要旨とする。
本発明の変速機では、上述した何れかの態様の本発明のインターロック構造を備えているから、本発明のインターロック構造が奏する効果、例えば、部品点数の増加を抑制しながらインターロックの信頼性を向上することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の変速機では、上述した何れかの態様の本発明のインターロック構造を備えているから、本発明のインターロック構造が奏する効果、例えば、部品点数の増加を抑制しながらインターロックの信頼性を向上することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるインターロック構造を備える変速機の概略構成図である。また図2は、インターロック構造を構成する部材の拡大斜視構成図である。また図3は、図2のX−X線断面拡大構成図、図4は、図2のY−Y線断面拡大構成図、図5は、図2のZ−Z線断面拡大構成図である。
変速機1は、図示しないクラッチに接続されるとともに変速機ケース1aに軸受B1を介して回転可能に支持された入力軸2と、変速機ケース1aに軸受B2,B3を介して回転可能に支持されるとともに入力軸2に並列配置されたカウンタ軸3と、一端が入力軸2に軸受B5を介して回転可能に外嵌されるとともに他端が変速機ケース1aに軸受B6を介して回転可能に支持された出力軸4と、入力軸2の回転を変速してカウンタ軸3に伝達するとともにカウンタ軸3の回転を減速して出力軸4に伝達するギヤ機構5を備えている。
ギヤ機構5は、入力軸2に配置された駆動歯車Gと、この駆動歯車Gと噛合するとともにカウンタ軸3に配置された被駆動歯車G’と、駆動歯車Gおよび被駆動歯車G’のうち遊転歯車として構成された歯車を入力軸2やカウンタ軸3に選択的に固定するシンクロ機構Sとを備え、入力軸2の回転を所定のギヤ比をもって出力軸4に伝達するように構成されている。
ギヤ機構5は、入力軸2に配置された駆動歯車Gと、この駆動歯車Gと噛合するとともにカウンタ軸3に配置された被駆動歯車G’と、駆動歯車Gおよび被駆動歯車G’のうち遊転歯車として構成された歯車を入力軸2やカウンタ軸3に選択的に固定するシンクロ機構Sとを備え、入力軸2の回転を所定のギヤ比をもって出力軸4に伝達するように構成されている。
入力軸2上には、駆動ギヤGを構成するリバース駆動ギヤGR,第1速駆動ギヤG1,第2速駆動ギヤG2,第4速駆動ギヤG4,第3速駆動ギヤG3,第6速駆動ギヤG6が図示左側から右側に向かって順に設けられており、出力軸4上には、リダクション被駆動ギヤとしての機能を有する第5速駆動ギヤG5が設けられている。
また、カウンタ軸3上には、駆動ギヤGと噛み合う被駆動ギヤG’を構成するリバース被駆動ギヤGR’,第1速被駆動ギヤG1’,第2速被駆動ギヤG2’,第4速被駆動ギヤG4’,第3速被駆動ギヤG3’,第6速被駆動ギヤG6’,およびリダクション駆動ギヤGDが図示左側から右側に向かって順に配置されている。
なお、リバース被駆動ギヤGR’は、リバースアイドラギヤGRIを介してリバース駆動ギヤGRと噛み合っている。
駆動ギヤGおよび被駆動ギヤG’のうち、第4速駆動ギヤG4,第3速駆動ギヤG3,第6速駆動ギヤG6,リバース被駆動ギヤGR’,第1速被駆動ギヤG1’,第2速被駆動ギヤG2’が遊転歯車として構成されており、第1速被駆動ギヤG1’と第2速被駆動ギヤG2’との間、第3速駆動ギヤG3と第4速駆動ギヤG4との間、第5速駆動ギヤG5と第6速駆動ギヤG6との間およびリバース被駆動ギヤGR’の図示しないクラッチ側(図1中の左側)にはそれぞれシンクロ機構S1,S2,S3,SRが設けられている。
また、カウンタ軸3上には、駆動ギヤGと噛み合う被駆動ギヤG’を構成するリバース被駆動ギヤGR’,第1速被駆動ギヤG1’,第2速被駆動ギヤG2’,第4速被駆動ギヤG4’,第3速被駆動ギヤG3’,第6速被駆動ギヤG6’,およびリダクション駆動ギヤGDが図示左側から右側に向かって順に配置されている。
なお、リバース被駆動ギヤGR’は、リバースアイドラギヤGRIを介してリバース駆動ギヤGRと噛み合っている。
駆動ギヤGおよび被駆動ギヤG’のうち、第4速駆動ギヤG4,第3速駆動ギヤG3,第6速駆動ギヤG6,リバース被駆動ギヤGR’,第1速被駆動ギヤG1’,第2速被駆動ギヤG2’が遊転歯車として構成されており、第1速被駆動ギヤG1’と第2速被駆動ギヤG2’との間、第3速駆動ギヤG3と第4速駆動ギヤG4との間、第5速駆動ギヤG5と第6速駆動ギヤG6との間およびリバース被駆動ギヤGR’の図示しないクラッチ側(図1中の左側)にはそれぞれシンクロ機構S1,S2,S3,SRが設けられている。
シンクロ機構S1,S2,S3,SRは、カウンタ軸3に一体回転可能に固定されたシンクロハブ6aと、シンクロハブ6aに対し軸方向に移動可能なシンクロスリーブ6bで構成されており、各シンクロスリーブ6bにそれぞれ係合されている1−2速シフトフォークF1,3−4速シフトフォークF2,5−6速シフトフォークF3,リバースシフトフォークFRによっていずれかのシンクロスリーブ6bを軸方向に移動させることにより、遊転歯車として構成された第1速被駆動ギヤG1’,第2速被駆動ギヤG2’,第3速駆動ギヤG3,第4速駆動ギヤG4,第5速駆動ギヤG5,第6速駆動ギヤG6,リバース被駆動ギヤGR’のいずれかを選択して、カウンタ軸3に固定できるものである。
変速機1の変速機ケース1a内には、入力軸2と平行状に、軸受8a,8bを介して回転可能かつ軸方向へのスライド移動可能にシフトアンドセレクト軸7が設けられているとともに、このシフトアンドセレクト軸7と平行に、軸受9a,9bを介して回転可能にインターロックロッド10が設けられている。
シフトアンドセレクト軸7には、3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3とが、3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3とのそれぞれに形成された一対の遊嵌支持部12,12,15,15が遊嵌された状態で軸方向移動可能に配置されている。なお、1−2速シフトフォークF1は、変速機ケース1aに図示しないピンにより揺動可能に支持されており、リバースシフトフォークFRは、図2に示すように、シフトアンドセレクト軸7と平行状に設けたリバース用フォークロッド26に固定配置されている。
また、シフトアンドセレクト軸7には、シフトフォークF1,F2,F3,FRのいずれかを選択して軸方向に移動可能な3つのシフトアンドセレクトレバー17,23,28と、後述するインターロックロッド10を作動するセレクトアーム18とが、シフトアンドセレクト軸7の軸線に対して直角方向に突出して固定されている。
また、シフトアンドセレクト軸7には、シフトフォークF1,F2,F3,FRのいずれかを選択して軸方向に移動可能な3つのシフトアンドセレクトレバー17,23,28と、後述するインターロックロッド10を作動するセレクトアーム18とが、シフトアンドセレクト軸7の軸線に対して直角方向に突出して固定されている。
シフトアンドセレクトレバー17は、3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3とにそれぞれ設けられたシフトブラケット11,14の溝11a,14aに係合可能であり、シフトアンドセレクトレバー23は、1−2速シフトフォークF1に設けられたシフトブラケット22の溝22aに係合可能であり、シフトアンドセレクトレバー28は、リバース用フォークロッド26に設けられたシフトブラケット27の溝27aに係合可能であり、セレクト操作でシフトアンドセレクト軸7が回転することによりシフトアンドセレクトレバー17,23,28のいずれかがシフトフォークF1,F2,F3,FRのいずれかを選択し、シフト操作でシフトアンドセレクト軸7が軸方向移動することにより選択されたシフトフォークF1を揺動したり、選択されたシフトフォークF2,F3,FRを軸方向移動するよう構成されている。
なお、図2,3,4,5に示すように、ニュートラル状態においては、シフトアンドセレクトレバー17がシフトブラケット11の溝11aに係合するよう構成されており、シフトアンドセレクト軸7を、図2中矢印A方向に回転することにより1−2速シフトフォークF1が選択され、図2中矢印B方向に回転することにより5−6速シフトフォークF3が選択され、1−2速シフトフォークF1が選択されるよりも更に図2中矢印A方向に回転することによりリバースシフトフォークFRが選択される。
なお、図2,3,4,5に示すように、ニュートラル状態においては、シフトアンドセレクトレバー17がシフトブラケット11の溝11aに係合するよう構成されており、シフトアンドセレクト軸7を、図2中矢印A方向に回転することにより1−2速シフトフォークF1が選択され、図2中矢印B方向に回転することにより5−6速シフトフォークF3が選択され、1−2速シフトフォークF1が選択されるよりも更に図2中矢印A方向に回転することによりリバースシフトフォークFRが選択される。
インターロックロッド10は、図2に示すように、内部が中空に形成された中空軸として構成されており、セレクトアーム18に係合するセレクトブラケット19と、各シフトフォークF1,F2,F3に設けられるとともに中央部に係合溝13a,16a,24aを有する二股状の係合部13,16,24およびリバース用フォークロッド26に設けられるとともに中央部に係合溝29aを有する二股状の係合部29に係合可能なように、これら各係合部13,16,24,29に対応して固定配置されたインターロックアーム20,21,25,30とを備えている。
セレクトブラケット19は、軸方向直角断面がほぼコの字状に形成されており、セレクトアーム18が軸方向移動を許容された状態で係合される係合横溝19aを有している。即ち、セレクト操作に伴うシフトアンドセレクト軸7の回転動作のみをインターロックロッド10に伝達できるように形成されている。
インターロックアーム20,21,25,30は、いずれかのインターロックアーム20,21,25,30が係合溝13a,16a,24a,29aと係合しているときには、残りのインターロックアーム20,21,25,30が係合溝13a,16a,24a,29aと係合が解除されるような態様でインターロックロッド10に固定配置されている。
インターロックアーム21,30は、インターロックロッド10の軸線に対して直角に突出する一片の突出プレート部21a,30aを有し、この突出プレート部21a,30aを係合部16,29の係合溝16a,29aに係合することによりシフトフォークF3,FRの軸方向移動を防止し、係合部16,29の係合溝16a,29aとの係合を解除することによりシフトフォークF3,FRの軸方向移動を許容するよう構成されている。
また、インターロックアーム20,25は、中央部に開口凹溝200a,250aを挟んで両側にインターロックロッド10の軸線に対して直角に突出する第1突出片200b,250bと第2突出片200c,250cとを有する二股状の突出プレート部20a,25aを有し、この突出プレート部20a,25aのうち第1突出片200b,250bや第2突出片200c,250cを係合部13,24の係合溝13a,24aに係合することによりシフトフォークF1の図示しないピン支点の揺動およびシフトフォークF2の軸方向移動を防止し、突出プレート部20a,25aのうち開口凹溝200a,250aを係合部13,24の係合溝13a,24aと係合することによりシフトフォークF1の図示しないピン支点の揺動およびシフトフォークF2の軸方向移動を許容するよう構成されている。
なお、ニュートラル状態においては、インターロックアーム20だけが係合部13との係合を解除された状態、即ち、開口凹溝200aが係合溝13aと係合された状態となり、その他のインターロックアーム21,25,30は係合部16,24,29と係合された状態、即ち、突出プレート部21a,25a,30aが係合溝16a,24a,29aと係合された状態となるよう構成されている。
インターロックアーム21,30は、インターロックロッド10の軸線に対して直角に突出する一片の突出プレート部21a,30aを有し、この突出プレート部21a,30aを係合部16,29の係合溝16a,29aに係合することによりシフトフォークF3,FRの軸方向移動を防止し、係合部16,29の係合溝16a,29aとの係合を解除することによりシフトフォークF3,FRの軸方向移動を許容するよう構成されている。
また、インターロックアーム20,25は、中央部に開口凹溝200a,250aを挟んで両側にインターロックロッド10の軸線に対して直角に突出する第1突出片200b,250bと第2突出片200c,250cとを有する二股状の突出プレート部20a,25aを有し、この突出プレート部20a,25aのうち第1突出片200b,250bや第2突出片200c,250cを係合部13,24の係合溝13a,24aに係合することによりシフトフォークF1の図示しないピン支点の揺動およびシフトフォークF2の軸方向移動を防止し、突出プレート部20a,25aのうち開口凹溝200a,250aを係合部13,24の係合溝13a,24aと係合することによりシフトフォークF1の図示しないピン支点の揺動およびシフトフォークF2の軸方向移動を許容するよう構成されている。
なお、ニュートラル状態においては、インターロックアーム20だけが係合部13との係合を解除された状態、即ち、開口凹溝200aが係合溝13aと係合された状態となり、その他のインターロックアーム21,25,30は係合部16,24,29と係合された状態、即ち、突出プレート部21a,25a,30aが係合溝16a,24a,29aと係合された状態となるよう構成されている。
次に、このように構成されたインターロック構造を備えた変速機1の動作を説明する。
図2,図3,図4,図5では、シフトアンドセレクトレバー17が3−4速シフトブラケット11の溝11aに係合されて3−4速をセレクトした状態、即ち、ニュートラル状態を示しており、このニュートラル状態では、インターロックアーム20の突出プレート部20aの開口凹溝200aが係合部13の係合溝13aと係合されており、3−4速シフトフォークF2は軸方向へ移動できる状態となっている。また、インターロックアーム21の突出プレート部21a,インターロックアーム25の突出プレート部25aの第1突出片250bおよびインターロックアーム30の突出プレート部30aはそれぞれ係合部16,24,29の係合溝16a,24a,29aと係合しており、5−6速シフトフォークF3とリバースシフトフォークFRの軸方向への移動および1−2速シフトフォークF1の図示しないピンを支点とした揺動はできない状態となっている。
このように、セレクトされた3−4速シフトフォークF2以外のシフトフォークF1の揺動およびシフトフォークF3,FRの軸方向移動を防止できるから、二重噛みが発生するのを良好に防止できる。
図2,図3,図4,図5では、シフトアンドセレクトレバー17が3−4速シフトブラケット11の溝11aに係合されて3−4速をセレクトした状態、即ち、ニュートラル状態を示しており、このニュートラル状態では、インターロックアーム20の突出プレート部20aの開口凹溝200aが係合部13の係合溝13aと係合されており、3−4速シフトフォークF2は軸方向へ移動できる状態となっている。また、インターロックアーム21の突出プレート部21a,インターロックアーム25の突出プレート部25aの第1突出片250bおよびインターロックアーム30の突出プレート部30aはそれぞれ係合部16,24,29の係合溝16a,24a,29aと係合しており、5−6速シフトフォークF3とリバースシフトフォークFRの軸方向への移動および1−2速シフトフォークF1の図示しないピンを支点とした揺動はできない状態となっている。
このように、セレクトされた3−4速シフトフォークF2以外のシフトフォークF1の揺動およびシフトフォークF3,FRの軸方向移動を防止できるから、二重噛みが発生するのを良好に防止できる。
この図2,図3,図4,図5に示したニュートラル状態から、シフトアンドセレクトレバー17が5−6速シフトブラケット14の溝14aに係合するようにセレクト操作が成された時には(図2の矢印B方向)、図6のX−X線断面図,図7のY−Y線断面図,図8のZ−Z線断面図で示すような状態に変わる。
即ち、シフトアンドセレクト軸7の図2中B方向の回転に伴いセレクトアーム18が図2中B方向に回転し、セレクトブラケット19を介してインターロックロッド10を図2中A方向に回転させることにより、図6に示すように、インターロックアーム21の突出プレート部21aが係合部16の係合溝16aとの係合を解除されて、5−6速シフトフォークF3は軸方向へ移動可能な状態となる。
即ち、シフトアンドセレクト軸7の図2中B方向の回転に伴いセレクトアーム18が図2中B方向に回転し、セレクトブラケット19を介してインターロックロッド10を図2中A方向に回転させることにより、図6に示すように、インターロックアーム21の突出プレート部21aが係合部16の係合溝16aとの係合を解除されて、5−6速シフトフォークF3は軸方向へ移動可能な状態となる。
一方、インターロックアーム20の突出プレート部20aの第1突出片200b,インターロックアーム25の突出プレート部25aの第1突出片250bおよびインターロックアーム30の突出プレート部30aは、図8に示すように、それぞれ係合部13,24,29の係合溝13a,24a,29aと係合して、1−2速シフトフォークF1の揺動および3−4速シフトフォークF2とリバースシフトフォークFRの軸方向への移動ができない状態となっている。
このように、セレクトされた5−6速シフトフォークF3以外のシフトフォークF1の揺動およびシフトフォークF2、FRの軸方向移動を防止できるから、二重噛みが発生するのを良好に防止できる。
このように、セレクトされた5−6速シフトフォークF3以外のシフトフォークF1の揺動およびシフトフォークF2、FRの軸方向移動を防止できるから、二重噛みが発生するのを良好に防止できる。
ここでは、ニュートラル状態およびニュートラル状態から5−6速段をセレクトした際のインターロックについて説明したが、ニュートラル状態から1−2速段へセレクトした際およびニュートラル状態からリバース段へセレクトした際のインターロックもニュートラル状態およびニュートラル状態から5−6速段をセレクトした際のインターロックと同様、セレクトしたシフトフォークF以外のシフトフォークFの軸方向移動や揺動を防止して、二重噛みの発生を良好に防止できる。
即ち、図示は省略するが、シフトアンドセレクト軸7を図2中A方向に回転してシフトアンドセレクトレバー23と1−2速シフトブラケット22の溝22aとを係合する1−2速段をセレクトすると、セレクトアーム18が図2中A方向に回転して、セレクトブラケット19を介してインターロックロッド10を図2中B方向に回転させる。このとき、インターロックアーム25の突出プレート部25aの開口凹溝250aが係合部24の係合溝24aと係合して、1−2速シフトフォークF1は図示しないピンを支点とした揺動が可能な状態となる。一方、インターロックアーム20の突出プレート部20aの第2突出片200c,インターロックアーム21の突出プレート部21aおよびインターロックアーム30の突出プレート部30aは、それぞれ係合部13,16,29の係合溝13a,16a,29aと係合して、3−4速シフトフォークF2,5−6速シフトフォークF3およびリバースシフトフォークFRの軸方向への移動ができない状態となる。
また、シフトアンドセレクト軸7を図2中A方向に回転してシフトアンドセレクトレバー28とリバースシフトブラケット27の溝27aとを係合するリバース段をセレクトすると、セレクトアーム18が上述した1−2速段へのセレクト操作時よりもさらに図2中A方向に回転して、セレクトブラケット19を介してインターロックロッド10を上述した1−2速段へのセレクト操作時よりもさらに図2中B方向に回転させる。このとき、インターロックアーム30の突出プレート部30aが係合部29の係合溝29aとの係合を解除されて、リバースシフトフォークFRは軸方向へ移動可能な状態となる。一方、インターロックアーム20の突出プレート部20aの第2突出片200c,インターロックアーム21の突出プレート部21aおよびインターロックアーム25の突出プレート部25aの第2突出片250cは、それぞれ係合部13,16,24の係合溝13a,16a,24aと係合して、1−2速シフトフォークF1の揺動および3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3の軸方向への移動ができない状態となる。
このように、ニュートラル状態から1−2速段へセレクトした際およびニュートラル状態からリバース段へセレクトした際でも、セレクトされたシフトフォークF以外のシフトフォークFの軸方向移動や揺動を防止できるから、二重噛みが発生するのを良好に防止できる。
また、シフトアンドセレクト軸7を図2中A方向に回転してシフトアンドセレクトレバー28とリバースシフトブラケット27の溝27aとを係合するリバース段をセレクトすると、セレクトアーム18が上述した1−2速段へのセレクト操作時よりもさらに図2中A方向に回転して、セレクトブラケット19を介してインターロックロッド10を上述した1−2速段へのセレクト操作時よりもさらに図2中B方向に回転させる。このとき、インターロックアーム30の突出プレート部30aが係合部29の係合溝29aとの係合を解除されて、リバースシフトフォークFRは軸方向へ移動可能な状態となる。一方、インターロックアーム20の突出プレート部20aの第2突出片200c,インターロックアーム21の突出プレート部21aおよびインターロックアーム25の突出プレート部25aの第2突出片250cは、それぞれ係合部13,16,24の係合溝13a,16a,24aと係合して、1−2速シフトフォークF1の揺動および3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3の軸方向への移動ができない状態となる。
このように、ニュートラル状態から1−2速段へセレクトした際およびニュートラル状態からリバース段へセレクトした際でも、セレクトされたシフトフォークF以外のシフトフォークFの軸方向移動や揺動を防止できるから、二重噛みが発生するのを良好に防止できる。
このように本発明のインターロック構造では、何れかのシフトフォークF1,F2,F3,FRを選択するセレクト操作が成されると、これに連動してセレクトアーム18,セレクトブラケット19を介してインターロックロッド10が回転して、選択されたシフトフォークF1,F2,F3、FRに対応する係合部13,16,24,29とインターロックアーム20,21,25,30との係合状態が解除され、選択されたシフトフォークF1,F2,F3,FR以外のシフトフォークF1,F2,F3,FRに対応する係合部13,16,24,29とインターロックアーム20,21,25,30は係合状態にされて、選択されたシフトフォークのみをシフト操作することができるものとなり、良好に各シフトフォークF1,F2,F3,FRに対応する位置でインターロックを行うことができるものである。
そのため、従来のようにインターロックを行なうためにシフトブラケット11,14,22,27を1箇所に集約する必要がなく、曲げ剛性低下によるインターロック不良が生ずることがないから、確実にインターロックを行うことができる。しかも、インターロックアーム20,21,25,30を有するインターロックロッド10を設けるのみで良いために、部品点数が従来のものに比べて増加することもない。
そのため、従来のようにインターロックを行なうためにシフトブラケット11,14,22,27を1箇所に集約する必要がなく、曲げ剛性低下によるインターロック不良が生ずることがないから、確実にインターロックを行うことができる。しかも、インターロックアーム20,21,25,30を有するインターロックロッド10を設けるのみで良いために、部品点数が従来のものに比べて増加することもない。
また、インターロックアーム20,25は、中央部に開口凹溝200a,250aを挟んで両側にインターロックロッド10の軸線に対して直角に突出する第1突出片200b,250bと第2突出片200c,250cとを有する二股状の突出プレート部20a,25aを有するから、インターロックロッド10が時計回り或いは反時計回りの何れに回転した場合でも、第1突出片200b,250b或いは第2突出片200c,250cを係合部13,24の係合溝13a,24aに係合させることができるため、インターロックロッド10の回転方向に係わらずインターロックを行うことができるものとなる。
また、また、開口凹溝200a,250aを係合部13,24の係合溝13a,24aに係合させれば、セレクト操作により選択されたシフトフォークは良好にシフト操作することができるものとなる。
また、また、開口凹溝200a,250aを係合部13,24の係合溝13a,24aに係合させれば、セレクト操作により選択されたシフトフォークは良好にシフト操作することができるものとなる。
また、本例では、シフトアンドセレクト軸7をフォークロッドと兼用するから、シフトアンドセレクト軸を別途設ける必要がないために軽量化を図ることができる。
また、セレクト操作に基づくシフトアンドセレクト軸7の回転を、セレクトアーム18から、係合凹溝19aを有するセレクトブラケット19を介してインターロックロッド10に伝達するから、インターロックロッド10の回転をセレクト操作に連動させることができ、インターロックロッド10の回転をセレクト操作に連動する構造を簡単に確保できるものとなる。
また、インターロックロッド10を中空に形成するから、より軽量化を図ることができる。
また、シフトアンドセレクトレバー17,23,28がシフトフォークF1,F2,F3,FRのそれぞれに対応して形成されているため、各シフトフォークF1,F2,F3,FRに対応する位置でシフトアンドセレクト操作を行うことができるものとなる。
この結果、従来のようにインターロックを行なうためにシフトブラケット11,14,22,27を1箇所に集約する必要がなく、曲げ剛性低下によるインターロック不良が生ずることがないから、確実にインターロックを行うことができる。
また、セレクト操作に基づくシフトアンドセレクト軸7の回転を、セレクトアーム18から、係合凹溝19aを有するセレクトブラケット19を介してインターロックロッド10に伝達するから、インターロックロッド10の回転をセレクト操作に連動させることができ、インターロックロッド10の回転をセレクト操作に連動する構造を簡単に確保できるものとなる。
また、インターロックロッド10を中空に形成するから、より軽量化を図ることができる。
また、シフトアンドセレクトレバー17,23,28がシフトフォークF1,F2,F3,FRのそれぞれに対応して形成されているため、各シフトフォークF1,F2,F3,FRに対応する位置でシフトアンドセレクト操作を行うことができるものとなる。
この結果、従来のようにインターロックを行なうためにシフトブラケット11,14,22,27を1箇所に集約する必要がなく、曲げ剛性低下によるインターロック不良が生ずることがないから、確実にインターロックを行うことができる。
なお、図9には、第2実施例を示す。
この第2実施例では、別体でシフトアンドセレクトロッド37を設けた点を除いて第1実施例のインターロック構造を備える変速機と略同一の構成をしている。即ち、第2実施例のインターロック構造を備える変速機では、シフトアンドセレクトレバー17,23,28とセレクトアーム18を有するシフトアンドセレクトロッド37と、3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3とが配置されたフォークロッド7と、セレクトブラケット19やインターロックアーム20,21,25,30を有しシフトアンドセレクトロッド37およびフォークロッド7に平行状に設けられたインターロックロッド10とを備える。
この第2実施例では、別体でシフトアンドセレクトロッド37を設けた点を除いて第1実施例のインターロック構造を備える変速機と略同一の構成をしている。即ち、第2実施例のインターロック構造を備える変速機では、シフトアンドセレクトレバー17,23,28とセレクトアーム18を有するシフトアンドセレクトロッド37と、3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3とが配置されたフォークロッド7と、セレクトブラケット19やインターロックアーム20,21,25,30を有しシフトアンドセレクトロッド37およびフォークロッド7に平行状に設けられたインターロックロッド10とを備える。
このような構造においても、何れかのシフトフォークF1,F2,F3,FRを選択するセレクト操作に連動してインターロックロッド10が回転すると、選択されたシフトフォークF1,F2,F3,FRに対応する係合部13,16,24,29とインターロックアーム20,21,25,30との係合状態が解除され、選択されたシフトフォークF1,F2,F3,FR以外のシフトフォークF1,F2,F3,FRに対応する係合部13,16,24,29とインターロックアーム20,21,25,30とは係合状態にされて、選択されたシフトフォークF1,F2,F3,FRのみがシフト方向へ移動でき、他の選択されなかったシフトフォークF1,F2,F3,FRのシフト方向への移動を防止できる。
このため、従来のようにインターロックを行なうためにシフトブラケット11,14,22,27を1箇所に集約する必要がなく、曲げ剛性低下によるインターロック不良が生ずることがないから、確実にインターロックを行うことができる。
このため、従来のようにインターロックを行なうためにシフトブラケット11,14,22,27を1箇所に集約する必要がなく、曲げ剛性低下によるインターロック不良が生ずることがないから、確実にインターロックを行うことができる。
実施例1,2のインターロック構造を備える変速機では、3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3とを共通のシフトアンドセレクトレバー17によりセレクトおよびシフトを行なうものとしたが、3−4速シフトフォークF2と5−6速シフトフォークF3とを別々のシフトアンドセレクトレバーによりセレクトおよびシフトを行なうものとしても構わない。こうすれば、シフトブラケット11とシフトブラケット14とを1箇所に集約する必要がない。この結果、シフトブラケット11とシフトブラケット14との腕の長さをさらに短縮でき、シフトブラケット11とシフトブラケット14との曲げ剛性を向上することができる。
実施例1,2のインターロック構造を備える変速機では、インターロックロッド10は中空に形成するものとしたが、インターロックロッド10は中実でも差し支えない。
実施例1,2のインターロック構造を備える変速機では、FR型の変速機としたが、FF型の変速機に適応するものとしても構わない。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 変速機
2 入力軸
3 カウンタ軸
4 出力軸
5 ギヤ機構
6a シンクロハブ
6b シンクロスリーブ
7 シフトアンドセレクト軸
10 インターロックロッド
11 3−4速シフトブラケット
11a,14a 溝
12,15 遊嵌支持部
13 3−4速二股係合部(係合部)
13a 係合溝
14 5−6速シフトブラケット
16 5−6速二股係合部(係合部)
16a 係合溝
17 シフトアンドセレクトレバー(3−4速,5−6速用)
18 セレクトアーム(腕部材)
19 セレクトブラケット(係合部)
19a 係合横溝
20 インターロックアーム(3−4速二股腕部材)
20a 突出プレート部
200a 開口凹溝
200b 第1突出片
200c 第2突出片
21 インターロックアーム(腕部材)
21a 突出プレート部
22 1−2速シフトブラケット
22a 溝
23 1−2速用シフトアンドセレクトレバー
24 1−2速二股係合部(係合部)
24a 係合溝
25 インターロックアーム(1−2速二股腕部材)
25a 突出プレート部
250a 開口凹溝
250b 第1突出片
250c 第2突出片
26 リバース用フォークロッド
27 リバースシフトブラケット
27a 溝
28 リバース用シフトアンドセレクトレバー
29 リバース二股係合部(係合部)
29a 係合溝
30 インターロックアーム(リバース腕部材)
30a 突出プレート部
37 シフトアンドセレクトロッド
G 駆動ギヤ
G’ 被駆動ギヤ
S1,S2,S3 シンクロ機構
F1 1−2速シフトフォーク
F2 3−4速シフトフォーク
F3 5−6速シフトフォーク
FR リバースシフトフォーク
2 入力軸
3 カウンタ軸
4 出力軸
5 ギヤ機構
6a シンクロハブ
6b シンクロスリーブ
7 シフトアンドセレクト軸
10 インターロックロッド
11 3−4速シフトブラケット
11a,14a 溝
12,15 遊嵌支持部
13 3−4速二股係合部(係合部)
13a 係合溝
14 5−6速シフトブラケット
16 5−6速二股係合部(係合部)
16a 係合溝
17 シフトアンドセレクトレバー(3−4速,5−6速用)
18 セレクトアーム(腕部材)
19 セレクトブラケット(係合部)
19a 係合横溝
20 インターロックアーム(3−4速二股腕部材)
20a 突出プレート部
200a 開口凹溝
200b 第1突出片
200c 第2突出片
21 インターロックアーム(腕部材)
21a 突出プレート部
22 1−2速シフトブラケット
22a 溝
23 1−2速用シフトアンドセレクトレバー
24 1−2速二股係合部(係合部)
24a 係合溝
25 インターロックアーム(1−2速二股腕部材)
25a 突出プレート部
250a 開口凹溝
250b 第1突出片
250c 第2突出片
26 リバース用フォークロッド
27 リバースシフトブラケット
27a 溝
28 リバース用シフトアンドセレクトレバー
29 リバース二股係合部(係合部)
29a 係合溝
30 インターロックアーム(リバース腕部材)
30a 突出プレート部
37 シフトアンドセレクトロッド
G 駆動ギヤ
G’ 被駆動ギヤ
S1,S2,S3 シンクロ機構
F1 1−2速シフトフォーク
F2 3−4速シフトフォーク
F3 5−6速シフトフォーク
FR リバースシフトフォーク
Claims (8)
- 第1軸上に軸方向移動可能に配置された第1シフトフォークと第2シフトフォークとが、シフト操作に伴って同時に前記軸方向移動するのを防止するインターロック構造であって、
前記第1軸に平行に配置され、セレクト操作に連動して回動する回転軸と、
該回転軸上であって前記第1シフトフォークに対応する位置に設けられるとともに前記回転軸と一体回転する第1腕部材と、
前記回転軸上であって前記第2シフトフォークに対応する位置に設けられるとともに前記回転軸と一体回転する第2腕部材と、
前記第1腕部材と係合可能なように前記第1シフトフォークに設けられた第1係合部と、
前記第2腕部材と係合可能なように前記第2シフトフォークに設けられた第2係合部と、
を備え、
前記第1シフトフォークを選択するセレクト操作に連動して前記回転軸が回転すると、前記第1腕部材と前記第1係合部との係合を解除するとともに前記第2腕部材と前記第2係合部とを係合し、前記第2シフトフォークを選択するセレクト操作に連動して前記回転軸が回転すると、前記第1腕部材と前記第1係合部とを係合するとともに前記第2腕部材と前記第2係合部との係合を解除することにより、前記第1シフトフォークと前記第2シフトフォークとが同時に前記軸方向移動するのを防止してなる
インターロック構造。 - 前記第1係合部および前記第2係合部は、前記第1腕部材および前記第2腕部材の回転に伴って該第1腕部材および該第2腕部材と係合可能な係合溝を有し、
前記第1腕部材および前記第2腕部材は、前記係合溝に係合することにより前記第1シフトフォークおよび前記第2シフトフォークが前記軸方向移動するのを防止する部材である請求項1に記載のインターロック構造。 - 前記第1腕部材および/または前記第2腕部材は、中央に開口凹溝を挟んで第1片と第2片とを有する二股状に形成されてなるとともに、前記回転軸の回転に伴い前記第1片または前記第2片または前記開口凹溝を前記係合溝に係合可能なように前記回転軸に設けられてなる請求項2に記載のインターロック構造。
- 前記第1軸は、回転により前記第1シフトフォークまたは前記第2シフトフォークの何れかを選択するセレクト操作を行い、軸方向移動により選択した前記第1シフトフォークまたは前記第2シフトフォークの何れかをシフト操作可能なシフトアンドセレクト軸である請求項1乃至請求項3何れかに記載のインターロック構造。
- 前記シフトアンドセレクト軸には、前記回転軸に向けて延出された腕部材が設けられてなり、
前記回転軸には、前記シフトアンドセレクト軸の軸方向移動を許容しながら前記腕部材に係合する係合部が設けられてなり、
セレクト操作に基づく前記シフトアンドセレクト軸の回転を前記腕部材から前記係合部を介して前記回転軸に伝達することにより前記回転軸の回転を前記セレクト操作に連動してなる請求項4に記載のインターロック構造。 - 前記回転軸は、中空に形成されてなる請求項1乃至請求項5何れかに記載のインターロック構造。
- 前記第1シフトフォークおよび前記第2シフトフォークの何れかを選択して前記軸方向に移動可能なシフトアンドセレクトレバーが前記第1シフトフォークおよび前記第2シフトフォークのそれぞれに対応して複数形成されてなる請求項1乃至請求項6何れかに記載のインターロック構造。
- 請求項1乃至請求項7何れかに記載のインターロック構造を備える変速機であって、
第1ギヤ比をもって第1回転軸と第2回転軸とを接続可能な第1ギヤ機構と、
前記第1ギヤ機構のうち前記第1回転軸または前記第2回転軸に遊転可能に配置された第1遊転ギヤを前記第1回転軸または前記第2回転軸に同期させながら固定する第1シンクロ機構と、
第2ギヤ比をもって第1回転軸と第2回転軸とを接続可能な第2ギヤ機構と、
前記第2ギヤ機構のうち前記第1回転軸または前記第2回転軸に遊転可能に配置された第2遊転ギヤを前記第1回転軸または前記第2回転軸に同期させながら固定する第2シンクロ機構と、
を備え、
前記第1シフトフォークは、前記第1シンクロ機構に連結されてなり、
前記第2シフトフォークは、前記第2シンクロ機構に連結されてなる
変速機。
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