JP2009166990A - 給送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの先端が規制部材や分離パッドに突入する際の角度の違いや高さの違いによって、反力が異なるので、シートを分離できない場合がある。また、シートの後端が規制部材や分離パッドを通過するとき、シートの印刷開始位置やシートの画像読取開始位置を、印刷装置の印刷開始位置や画像読取装置の画像読取開始位置に一致させる精度が低下する場合がある。
【解決手段】原稿を送り出す給送ローラ230と、給送ローラ230の下流側に置かれ、原稿との摩擦係数が、原稿相互間の摩擦係数より大きな摩擦係数の表面を有する分離パッド410と、分離パッド410の表面から離れた位置と、分離パッド410の表面に当接する位置とを移動し、当接する位置において、分離パッド410の表面を搬送する原稿に一定の荷重をかけるシート押さえレバー430と、を備えた給送装置を提供する。
【選択図】図5
【解決手段】原稿を送り出す給送ローラ230と、給送ローラ230の下流側に置かれ、原稿との摩擦係数が、原稿相互間の摩擦係数より大きな摩擦係数の表面を有する分離パッド410と、分離パッド410の表面から離れた位置と、分離パッド410の表面に当接する位置とを移動し、当接する位置において、分離パッド410の表面を搬送する原稿に一定の荷重をかけるシート押さえレバー430と、を備えた給送装置を提供する。
【選択図】図5
Description
本発明は、給送装置に関する。
複数のシートが積層して挿入されると1枚ずつ取り込む給送装置がある。この種の給送装置は、複写機、画像形成装置、ファクシミリ、プリンタ等、種々の装置に装着され、複数の原稿または記録用紙を連続処理する場合に使用される。例えば、特許文献1では、搬送手段を駆動して積層された複数のシートを繰り出し、細長板状の弾性材料からなる規制部材によって規制しながら、1枚ずつシートを分離する方法が提案されている。あるいは、シートとの摩擦係数が、シート相互間の摩擦係数より大きな素材を用いた分離パッドに搬送するシートを当接させることによって、1枚ずつシートを分離する方法が行われている。
しかしながら、シートを分離させるための規制部材や分離パッドにシートが搬送されると、シートの先端が規制部材や分離パッドに突入する際の角度の違いや高さの違いによって、反力が異なるので、シートを分離できない場合がある。
また、シートの後端が規制部材や分離パッドを通過するとき、搬送方向における負荷が変動するので、シートの搬送速度を一定に保持することができない。そのため、給送装置の搬送方向の下流側にある複写機の画像読取部や画像形成装置の印刷部の位置に精度よくシートを搬送することができない場合がある。
また、シートの後端が規制部材や分離パッドを通過するとき、搬送方向における負荷が変動するので、シートの搬送速度を一定に保持することができない。そのため、給送装置の搬送方向の下流側にある複写機の画像読取部や画像形成装置の印刷部の位置に精度よくシートを搬送することができない場合がある。
本発明は、上記課題の一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]積層された複数のシートの最上位のシートに当接する位置における回転駆動によって前記最上位のシートを送り出す給送ローラと、前記シートの搬送方向における前記給送ローラの下流側に置かれ、シートとの摩擦係数が、シート相互間の摩擦係数より大きな摩擦係数の表面を有する分離パッドと、前記分離パッドの前記表面に当接する位置と前記表面から離れた位置との間を移動し、前記当接する位置において、前記表面に沿って搬送される前記シートに一定の荷重をかけるシート押さえレバーと、前記シート押さえレバーが、前記離れた位置にあるとき、前記搬送されたシートを回転駆動によって搬送する搬送ローラと、を備えたことを特徴とする給送装置。
この構成によれば、分離パッドの表面に沿って搬送されるシートに一定の荷重をかけるシート押さえレバーを備えている。これにより、シートの先端が分離パッドに突入する際の角度の違いや高さの違いを最小にすることができるので、分離パッドとシートとの間に発生する摩擦力の変動幅を小さくすることができる。従って、分離パッド側にあるシートの搬送を規制し、シート押さえレバー側にあるシートを搬送させることができるので、シートを分離する確率が向上する。
また、シート押さえレバーが、離れた位置にあるとき、シートを回転駆動によって搬送する搬送ローラを備えている。これにより、シートに対して搬送方向と反対方向の負荷がかからないので、シートを一定の速度で搬送することができる。そのため、給送装置の搬送方向の下流側にある、例えば複写機の画像読取部や画像形成装置の印刷部の位置に精度よくシートを搬送することが可能となる。
また、シート押さえレバーが、離れた位置にあるとき、シートを回転駆動によって搬送する搬送ローラを備えている。これにより、シートに対して搬送方向と反対方向の負荷がかからないので、シートを一定の速度で搬送することができる。そのため、給送装置の搬送方向の下流側にある、例えば複写機の画像読取部や画像形成装置の印刷部の位置に精度よくシートを搬送することが可能となる。
[適用例2]前記給送ローラが、前記最上位のシートに当接する位置から前記離れた位置に移動する時点と、前記第1搬送ローラが、前記シートに当接する位置から前記離れた位置に移動する時点と、前記シート押さえレバーが、前記表面に当接する位置から前記離れた位置に移動する時点とは連動することを特徴とする上記給送装置。
この構成によれば、シートが搬送ローラに当接した時点で、シート押さえレバーがシートから連動して離れることができる。これにより、シートが搬送ローラに当接した状態から、搬送ローラの駆動によって搬送が開始できる。そのため、搬送ローラの下流側に搬送されるシートの位置精度が向上する。
[適用例3]湾曲する外側の紙経路と、湾曲する内側の紙経路と、を備え、前記外側の紙経路の長さは、前記内側の紙経路の長さより長いことを特徴とする上記給送装置。
この構成によれば、外側の紙経路の長さは、内側の紙経路の長さより長い。これにより、シートの曲率が大きい弛んだ状態から曲率が小さな状態にすることができる。このため、シートの下流側の端部に搬送方向と反対方向の力が作用しても、シートの上流側の端部は、搬送ローラに当接した状態を保持することができる。そのため、搬送ローラの下流側に搬送されるシートの位置精度が更に向上する。
以下図を参照しながら実施例について説明する。
<実施例>
図1は、画像読取装置に装着される給送装置100全体の形状を示す斜視図である。図1に示すように、給送装置100は、詳細な図示を省略した画像読取装置130の上に搭載された状態で稼働する。
<実施例>
図1は、画像読取装置に装着される給送装置100全体の形状を示す斜視図である。図1に示すように、給送装置100は、詳細な図示を省略した画像読取装置130の上に搭載された状態で稼働する。
給送装置100の中程には、シートとしての原稿140を装填する給送トレイ112と、画像読取装置130により画像を読み取られた後に排出された原稿140を蓄積する排出トレイ118とが重ねて配置される。また、給送トレイ112の側縁部近傍には、一対のサイドガイド114、116が装着され、給送トレイ112から給送される原稿140が傾かないように案内する。給送トレイ112に装填された原稿140を搬送する搬送部320(図2参照)は、給送トレイ112に対して図上で左側に配置される上側ケース120の内部に収容される。
上記のような形状を有する給送装置100は、給送トレイ112に積層して装填された
複数の原稿140から1枚ずつ給送して、後述する搬送部により搬送する。搬送経路上で画像を読み取られた原稿140は、排出部により排出トレイ118に排出されて蓄積される。
複数の原稿140から1枚ずつ給送して、後述する搬送部により搬送する。搬送経路上で画像を読み取られた原稿140は、排出部により排出トレイ118に排出されて蓄積される。
また、給送装置100は、その後端下部に設けられたヒンジ(不図示)により画像読取装置130に装着されている。これにより、搬送部320を用いることなくフラットベッドスキャナあるいは複写機として画像読取装置130を使用する場合は、全体を原稿押さえとして使用する。この場合は、上側ケース120に形成された把手122に手をかけて
、その前端を持ち上げることができる。
、その前端を持ち上げることができる。
図2は、給送装置100の上側ケース120に収容された内部機構200を抜き出して単独で示す斜視図である。なお、図面が煩雑になることを避ける目的で、図3を参照して後述する輪列の一部は、図2では省略される。また、この内部機構200における原稿140の搬送方向を、図中の矢印Sにより示す。
同図に示す内部機構200は、原稿140の搬送方向に平行な一対のフレーム210により一体化された、図上右側の給送部310と、図上左側の搬送部320とを備える。給送部310は、給送トレイ112の表面と略同一平面上に連続して形成された支持斜面232と、支持斜面232の上方に配置された給送ローラ230とを含む。
給送ローラ230は、支持アーム236の先端に装着され、支持アーム236の回動に従って昇降する。これにより、給送ローラ230は、支持斜面232上に積層された原稿140に当接する位置と、積層された原稿140から離れた位置とを移動することができる。給送ローラ230は、支持斜面232上に積層された原稿140のうち、最上位の原稿140に上方から当接して駆動力を伝達することによって、原稿140を図面左側に送り出す。
また、斜面220からは、一対のストッパー222が突出する。これらストッパー222は、斜面220に対して昇降移動する。図2に描かれた状態は進出位置にあり、退避位置に移動した場合は斜面220および支持斜面232の裏面に隠れる。
一方、搬送部320は、斜面220の上端側方に配置された上側搬送部240と、内部機構200の左端下部に配置された下側搬送部250とを有する。上側搬送部240は、輪列(不図示)を介して回転駆動される搬送ローラとしての上側搬送駆動ローラ242と、上側搬送駆動ローラ242に接して連れ回される上側搬送従動ローラ244とを含む。
上側搬送駆動ローラ242は、支持アーム246の先端に装着され、支持アーム246の回動に従って昇降する。この動作により、上側搬送駆動ローラ242は上側搬送従動ローラ244に当接したり、離れたりする。また、上側搬送従動ローラ244は、支持部材228により支持される。支持部材228は、上方に向かって付勢されると共に、昇降できるように支持される。また、支持部材228と連動してストッパー222が昇降する。
上側搬送駆動ローラ242が上側搬送従動ローラ244に当接する位置において、1枚の原稿140を挟持しながら上側搬送駆動ローラ242の回転駆動によって、1枚の原稿140を搬送する。
なお、給送ローラ230を支持する支持アーム236と、上側搬送駆動ローラ242を
支持する支持アーム246の各後端は、図中に点線で示すキャリッジフレーム290に軸
支される。キャリッジフレーム290は、図示していない支持部材により支持され、内部
機構200全体に対する相対位置が固定される。
支持する支持アーム246の各後端は、図中に点線で示すキャリッジフレーム290に軸
支される。キャリッジフレーム290は、図示していない支持部材により支持され、内部
機構200全体に対する相対位置が固定される。
また、下側搬送部250も、図示を省いた伝達機構を介して回転駆動される下側搬送駆動ローラ252と、下側搬送駆動ローラ252に接して連れ回される下側搬送従動ローラ254とを含む。ただし、下側搬送部250においては、下側搬送駆動ローラ252および下側搬送従動ローラ254は常時当接する。
更に、内部機構200は、その底面に押さえ部260を有する。押さえ部260は、給送装置100が装着された画像読取装置130の読取窓(不図示)に対して、搬送された
原稿140を密着させる。また更に、この内部機構200は、押さえ部260を通り過ぎ
た原稿140を排出トレイ118に送り出す排出部(不図示)を底面左端に備えるが、この図では支持斜面232に隠れている。
原稿140を密着させる。また更に、この内部機構200は、押さえ部260を通り過ぎ
た原稿140を排出トレイ118に送り出す排出部(不図示)を底面左端に備えるが、この図では支持斜面232に隠れている。
図3は、図2に示した給送部310を異なる方向から見た様子を示す図である。図3に示すように、キャリッジフレーム290の図面右側側面には、複数のギアを含む輪列284、286が形成される。給送ローラ230および上側搬送駆動ローラ242は、互いに同じ回転方向に回転駆動され、これらに当接する原稿140を同じ搬送方向に移動させる。なお、輪列284、286には、給送経路の外側から延在する伝達軸282から共通に回転駆動力が供給される。
また支持アーム236の内側において、給送ローラ230の一端には、給送ローラ23
0と一体的に回転する昇降ギア237が装着される。昇降ギア237は、キャリッジフレ
ーム290に装着されたラック239に噛み合って、支持アーム236の先端を昇降させ
る。給送ローラ230および昇降ギア237は、輪列284と摩擦クラッチ(不図示)とで連動しており、ラック239の上端、下端では、摩擦クラッチはスリップし、昇降ギア237とラック239は噛み合った状態で静止する。
0と一体的に回転する昇降ギア237が装着される。昇降ギア237は、キャリッジフレ
ーム290に装着されたラック239に噛み合って、支持アーム236の先端を昇降させ
る。給送ローラ230および昇降ギア237は、輪列284と摩擦クラッチ(不図示)とで連動しており、ラック239の上端、下端では、摩擦クラッチはスリップし、昇降ギア237とラック239は噛み合った状態で静止する。
図4は、給送装置100に分離パッド410を備えた斜視図である。図4は、図2の内部機構200を示した斜視図に、分離斜面420と分離パッド410を備えた図である。
分離斜面420は、斜面220より給送ローラ230側に突出している。分離パッド410は、分離斜面420の上側搬送駆動ローラ242側に備えられる。
分離斜面420は、斜面220より給送ローラ230側に突出している。分離パッド410は、分離斜面420の上側搬送駆動ローラ242側に備えられる。
図14は、図4の斜視図にシート押さえレバー430を追加した斜視図である。図4に示した分離パッド410は、図14のシート押さえレバー430の裏側に位置する。シート押さえレバー430は、図3の支持アーム236の先端が昇降する動作に伴なって、分離パッド410に当接する下段の位置と、分離パッド410から離れた上段の位置に設定することができる。
図5は、給送装置100に備えたシート押さえレバー430が下段の位置にあるときの断面図である。図に示すように、シート押さえレバー430は、搬送方向Dにおける給送ローラ230の下流側に備えられ、分離パッド410に当接する下段の位置にある。シート押さえレバー430は、弾性部材としてのバネ440の引っ張り力によって、シート押さえレバー430が分離パッド410に当接する面に一定の荷重をかけることができる。
原稿140と分離パッド410との摩擦係数は、原稿140相互の摩擦係数や原稿140とシート押さえレバー430との摩擦係数より大きい。また、斜面220にも、分離パッド410の摩擦係数より小さい摩擦部材が備えられている。
図6は、給送装置100に備えたシート押さえレバー430が上段の位置にあるときの断面図である。図7は、図2の支持アーム246とシート押さえレバー430の部分を示す断面図である。支持アーム246が、回転軸P0を軸として回転方向Rに回転すると、支持アーム246に形成された突起部247が、シート押さえレバー430の突起部431に当接し、シート押さえレバー430は、図6に示すように、分離パッド410に当接しない上段の位置に設定することができる。
図8は、図5のシート押さえレバー430が下段の位置(図5参照)にあるときの内部機構200を模式的に示す断面図である。図8に示すように、給送ローラ230は、回動する支持アーム236によって、最上位にある原稿141に当接する位置に置かれる。また、回動する支持アーム246によって、上側搬送駆動ローラ242は、上側搬送従動ローラ244に当接し、上側搬送従動ローラ244を押し下げた位置にある。上側搬送従動ローラ244が押し下げた位置にあると、ストッパー222は、支持斜面232から待避した位置にある。従って、給送ローラ230の回転によって、複数の原稿140の上部から1枚ずつ原稿が、分離斜面420を通過することができる。
図8の湾曲する外側の紙経路510と湾曲する内側の紙経路520によって囲まれる空間が形成されている。原稿141は、この空間を外側の紙経路510または内側の紙経路520に沿って搬送される。
図8の一点鎖線で表す直線Aは、上側搬送駆動ローラ242の中心と上側搬送従動ローラ244の中心を通る。上側搬送駆動ローラ242と上側搬送従動ローラ244とが当接するとき、P1は、直線Aと外側の紙経路510との交点を示し、P2は、直線Aと内側の紙経路520との交点を示す。
図8の一点鎖線で表す直線Bは、下側搬送駆動ローラ252の中心と下側搬送従動ローラ254の中心を通る。下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254とが当接するとき、P3は、直線Bと外側の紙経路510との交点を示し、P4は、直線Bと内側の紙経路520との交点を示す。
交点P1から交点P3までの外側の紙経路510の長さは、交点P2から交点P4までの内側の紙経路520の長さより長くなるように形成されている。
支持斜面232には原稿140が装填されている。図8の原稿140の最上位にある原稿141は、上側搬送駆動ローラ242と上側搬送従動ローラ244とによって搬送方向Dに搬送され、原稿141の先端が下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254とが接する位置にあることを示す。下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254は、搬送方向Dとは反対方向に原稿141を搬送しようとする回転方向にそれぞれ回転するので、原稿141の搬送方向Dにおける下流側の先端は、下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254とが当接する位置で停止する。また、上側搬送駆動ローラ242と上側搬送従動ローラ244が、原稿141を搬送方向Dに搬送させようとし、一方、下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254が搬送方向Dとは反対方向に搬送させようとするので、図8に示すように、外側の紙経路510の側面に当たり、湾曲した形状となる。
1枚の原稿141の図面下側にあった1枚の原稿142は、分離パッド410に当接した位置にあることを示している。分離パッド410と原稿142との摩擦係数は、原稿141と原稿142との摩擦係数や、原稿141とシート押さえレバー430との摩擦係数より大きい。従って、原稿141は分離パッド410より搬送方向の下流側に搬送され、原稿142は、分離パッド410の位置で搬送が規制されて停止している。
このように、シート押さえレバー430によって、分離パッド410に沿って搬送する原稿141、142に荷重をかけると、原稿141、142の姿勢が安定する。すると、分離パッド410と原稿141との摩擦力の変動幅および原稿141と原稿142との摩擦力の変動幅が小さくなる。従って、原稿141と原稿142とを分離する確率が向上する。
図9は、図5のシート押さえレバー430が上段の位置(図6参照)にあるときの内部機構200を模式的に示す断面図である。図9に示すように、給送ローラ230は、回動する支持アーム236によって、原稿141から離れた位置に置かれる。また、回動する支持アーム246によって、上側搬送駆動ローラ242は、上側搬送従動ローラ244から離れた位置にある。上側搬送従動ローラ244が上側搬送従動ローラ244から離れた位置にあると、ストッパー222は、支持斜面232の位置にある。従って、原稿140の搬送方向における下流側の先端は、ストッパー222の図面左側の側面に当接する。
シート押さえレバー430が原稿141を介して分離パッド410の表面に当接する位置(図8参照)から離れた位置(図9参照)に移動する時点と、給送ローラ230が複数の原稿140の最上位の原稿141に当接する位置(図8参照)から離れた位置(図9参照)に移動する時点と、上側搬送駆動ローラ242が、上側搬送従動ローラ244に沿って搬送される原稿141に当接する位置(図8参照)から離れた位置(図9参照)に移動する時点とは同じとなる。
画像読取装置130の画像読取部600が、下側搬送駆動ローラ252の搬送方向の下流に備えられている。下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254によって搬送された原稿141は画像読取部600によって画像が読み取られる。
ここで、紙経路520と紙経路510を通過するときの原稿141の曲率が変化する様子について説明する。以降の説明において、シートを搬送方向に移動させようとする回転を正転とし、搬送方向と反対側に移動させようとする回転を逆転とする。
図8において、下側搬送駆動ローラ252が正転すると共に、給送ローラ230と上側搬送駆動ローラ242とは、逆転をしながら原稿141から離れようとする動作を開始する。また、同時に、シート押さえレバー430が原稿141から離れようとする動作を開始する。
図8において、下側搬送駆動ローラ252が正転すると共に、給送ローラ230と上側搬送駆動ローラ242とは、逆転をしながら原稿141から離れようとする動作を開始する。また、同時に、シート押さえレバー430が原稿141から離れようとする動作を開始する。
このとき、輪列284、286のバックラッシュによる駆動力の伝達に遅れがあると、原稿141の上流側の端部は搬送方向とは反対方向に戻される。すると、原稿141は、図8の紙経路510側に沿った形状から図9の紙経路520側に沿った形状に変化する。すなわち、原稿141の形状は、図8の曲率が大きな形状から図9の小さな形状に変化する。
このように、輪列284、286のバックラッシュによる駆動力の伝達に遅れがあっても、原稿141の形状が変化することによって、原稿141の下流側の端部が下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254が当接する部位に当接した状態を保持できる。従って、この状態から、下側搬送駆動ローラ252を所定の回転数だけ回転させることによって、下側搬送従動ローラ254の下流側の位置に原稿141を精度よく搬送させることができる。
原稿141の後端部が分離パッド410の表面を通過するとき、上側搬送駆動ローラ242とシート押さえレバー430は原稿141から離れた位置にあるので、シート押さえレバー430による原稿141にかかる荷重の変動がないので、搬送方向における負荷の変動を小さくすることができる。このため、原稿141の搬送速度を一定に保持することができる。
図10は、下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254とが当接する溝部Cを示す斜視図である。図8の原稿141の湾曲形状から図9の湾曲形状に変化するとき、原稿141の搬送方向における下流側の端面が、下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254とが当接する図10の溝部Cに接した状態になる。
図11は、原稿141の画像読取開始位置Eを示す図である。画像読取開始位置Eは、搬送方向Dにおける原稿141の先端Fから搬送方向における距離Gだけ離れた位置となる。
そして、このような原稿141が置かれた状態で、下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254を搬送方向Dに原稿141を搬送させるように回転させる。下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254が回転を開始する前には、前述したように、原稿141の搬送方向における下流側の端面が、下側搬送駆動ローラ252と下側搬送従動ローラ254とが当接する溝部Cに接した状態にある。従って、この状態から所定の回転数だけ下側搬送駆動ローラ252を回転させることによって、画像読取部600(図8、図9参照)が読み取りを開始する時点における画像読取開始位置E(図11参照)を、画像読取部600が撮像する位置に精度よく一致させることが可能となる。
図12は、分離斜面420の搬送方向Dにおける下流側に備えられた分離パッド410の断面図である。図に示すように、分離パッド410の断面形状は凸形状に形成され、備えられている。これにより、原稿141、142が搬送されるときの摩擦力によって、分離パッド410が剥がれることを防止できる。
図13は、給送装置100にシート押さえレバー430とバネ440を備えた斜視図である。シート押さえレバー430に引っ張り力を生じさせるバネ440は、搬送方向における給送ローラ230の下流側に備えられている。また、給送ローラ230を含むの給送部310(図2参照)、シート押さえレバー430(図5参照)、バネ440(図5参照)、上側搬送駆動ローラ242を含む搬送部320は(図2参照)、図1の上側ケース120によって覆われている。従って、使用者の手が挿入されることによって、バネ440が外されることを抑制することができる。
以上説明した本実施例の給送装置100は、積層された複数のシートとしての原稿140の最上位の原稿141に当接する位置における回転駆動によって原稿141を送り出す給送ローラ230と、原稿141の搬送方向における給送ローラ230の下流側に置かれ、原稿との摩擦係数が、原稿相互間の摩擦係数より大きな摩擦係数の表面を有する分離パッド410と、分離パッド410の表面に当接する位置と分離パッド410の表面から離れた位置との間を移動し、当接する位置において、分離パッド410の表面に沿って搬送される原稿141に一定の荷重をかけるシート押さえレバー430と、シート押さえレバー430が、離れた位置にあるとき、搬送された原稿141を回転駆動によって搬送する搬送ローラとしての下側搬送駆動ローラ252と、を備えている。
この構成によれば、分離パッド410の表面に沿って搬送される原稿141に一定の荷重をかけるシート押さえレバー430を備えている。これにより、原稿141の先端が分離パッド410に突入する際の角度の違いや高さの違いを最小にすることができるので、分離パッド410と原稿141との間に発生する摩擦力の変動幅を小さくすることができる。従って、分離パッド410側にある原稿142の搬送を規制し、シート押さえレバー430側にある原稿141を搬送させることができるので、原稿141と原稿142を分離する確率が向上する。
また、給送ローラ230、上側搬送駆動ローラ242、シート押さえレバー430が、それぞれの離れた位置にあるとき、原稿141を回転駆動によって搬送する第2搬送ローラとしての下側搬送駆動ローラ252を備えている。これにより、下側搬送駆動ローラ252が原稿141を搬送するとき、給送ローラ230、上側搬送駆動ローラ242、シート押さえレバー430が原稿141に当接することによる摩擦力が生じないので、原稿141を搬送するときの負荷を小さくすることができる。また、原稿141が給送ローラ230、上側搬送駆動ローラ242、シート押さえレバー430に当接した状態で、原稿141の後端部がそれぞれを通過するときに生じる摩擦力の変動がないので、原稿141を搬送するときの負荷の変動を小さくすることができる。従って、原稿141を搬送する速度の変動を最小にすることができるので、給送装置100の搬送方向の下流側にある複写機の画像読取部600の位置に精度よく原稿141を搬送することが可能となる。また、給送装置100の搬送方向の下流側に画像形成装置を配置した場合は、画像形成装置の印刷部の位置に精度よく原稿141を搬送することが可能となる。
また、給送ローラ230が、原稿141に当接する位置から離れた位置に移動する時点
と、上側搬送駆動ローラ242が、原稿141に当接する位置から離れた位置に移動する時点と、シート押さえレバー430が、原稿141に当接する位置から離れた位置に移動する時点とは連動している。
と、上側搬送駆動ローラ242が、原稿141に当接する位置から離れた位置に移動する時点と、シート押さえレバー430が、原稿141に当接する位置から離れた位置に移動する時点とは連動している。
この構成によれば、原稿141が下側搬送駆動ローラ252に当接した時点で、給送ローラ230、上側搬送駆動ローラ242、シート押さえレバー430が原稿141から同時に離れることができる。これにより、原稿141が下側搬送駆動ローラ252に当接した状態から、下側搬送駆動ローラ252の駆動による搬送を開始することができる。そのため、下側搬送駆動ローラ252の下流側に搬送されるシートの位置精度が向上する。
また、上側搬送駆動ローラ242と下側搬送駆動ローラ252との間を通り、湾曲する外側の紙経路510と、湾曲する内側の紙経路520と、を備え、外側の紙経路510の長さは、内側の紙経路520の長さより長い。
この構成によれば、このため、原稿141の下流側の端部に搬送方向と反対方向の力が作用しても、原稿141の上流側の端部が図10の溝部Cに当接した状態を保持することができる。そのため、下側搬送駆動ローラ252の下流側に搬送される原稿141の位置精度が更に向上する。
140,141,142…原稿、230…給送ローラ、242…上側搬送駆動ローラ、244…上側搬送従動ローラ、410…分離パッド、430…シート押さえレバー、510…外側の紙経路、520…内側の紙経路。
Claims (3)
- 積層された複数のシートの最上位のシートに当接する位置における回転駆動によって前記最上位のシートを送り出す給送ローラと、
前記シートの搬送方向における前記給送ローラの下流側に置かれ、シートとの摩擦係数が、シート相互間の摩擦係数より大きな摩擦係数の表面を有する分離パッドと、
前記分離パッドの前記表面に当接する位置と前記表面から離れた位置との間を移動し、前記当接する位置において、前記表面に沿って搬送される前記シートに一定の荷重をかけるシート押さえレバーと、
前記シート押さえレバーが、前記離れた位置にあるとき、前記搬送されたシートを回転駆動によって搬送する搬送ローラと、を備えたことを特徴とする給送装置。 - 請求項1に記載の給送装置であって、
前記給送ローラが、前記最上位のシートに当接する位置から前記離れた位置に移動する時点と、前記搬送ローラが、前記シートに当接する位置から前記離れた位置に移動する時点と、前記シート押さえレバーが、前記表面に当接する位置から前記離れた位置に移動する時点とが連動することを特徴とする給送装置。 - 請求項2または請求項3に記載の給送装置であって、
湾曲する外側の紙経路と、湾曲する内側の紙経路と、を備え、
前記外側の紙経路の長さは、前記内側の紙経路の長さより長いことを特徴とする給送装置。
Priority Applications (1)
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JP2008009052A JP2009166990A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 給送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2008009052A Withdrawn JP2009166990A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 給送装置 |
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Country | Link |
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-
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